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神戸尊「いきましょう、杉下さん!」…ジョーカー!

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 18:32:34.82 ID:x6bRVTRQ0 [1/66]
神戸「おはようございます」


右京「おはようございます…ゴホッ」


神戸「あれ?風邪ですか?…フフッ」


右京「…今笑いましたね?」


神戸「いえ、笑ってません」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 18:37:14.94 ID:x6bRVTRQ0
プルルル… プルルル…


神戸「はい、特命係」


神戸「え?…あ、はい。じゃあこっちに…」ガチャ


右京「どなたですか?」


神戸「受付からです。なんでも、特命係を訪ねて来た人がいるとか」


右京「おやおや、珍しいですねぇ」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 18:41:03.09 ID:x6bRVTRQ0
尾藤「よぉ、亀山はいるか」


右京「あなたは?」


尾藤「尾藤(びとう)ってもんだ。今日出所してきた」


神戸「出所って…」


尾藤「なんだよ?ちゃんと刑期は終えてきた。…何が悪い?」


神戸「あ、いえ…、何も」


右京「それで、出所した足で亀山くんを訪ねてきたわけですね?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 18:44:12.92 ID:x6bRVTRQ0
尾藤「そうだ。亀山のやつ、特命係にいるって聞いたが…」


右京「残念ながら、彼は警察を辞めましたよ」


尾藤「ええ?」


神戸「僕の前に、ここで働いてました」


尾藤「それで…、あいつは今何を…」


右京「サルウィンで子どもたちに正義を教える活動に、精を出しているようですよ」


尾藤「ふん。まぁ、あいつらしいな」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 18:47:35.01 ID:x6bRVTRQ0
神戸「それで…、その亀山さんに、何の用だったんです?」


尾藤「あいつが、俺の為にやり残してた仕事があるって息巻いてたんだが…、この様子じゃ無理そうだな」


右京「……おやおや、亀山くんの手がけ残した事件ですか」


尾藤「ま、いないってんならもう用はねぇ。帰るわ」


神戸「あ、ちょ…」


神戸「行っちゃった…。……なんかすごい人だなぁ」


右京(亀山くんの…)

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 18:50:10.78 ID:x6bRVTRQ0
神戸「杉下さん?」


右京「神戸くん、今の方、確か尾藤と名乗ってましたね」


神戸「ええ」


右京「………」カタカタカタ…


神戸「あ、警視庁のデータベース。そうか、出所したって言ってたし…」


右京「ありました」


神戸「どれどれ?…現金輸送車襲撃事件?」


右京「亀山くんが特命係に来る少し前の事件ですねぇ」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 18:53:32.62 ID:x6bRVTRQ0
神戸「えっと…現場には野獣に襲われたような跡があったと…」


右京「どうやら、尾藤さんが自首する事によって解決となったようですねぇ」


神戸「でもこれって…明らかに…」


右京「ええ、ドーパントの仕業でしょうねぇ」


神戸「じゃあ…、あの尾藤さんがドーパント?」


右京「その可能性もあります」


神戸「…亀山さんは、一体何を追ってたんだろう…」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 18:55:44.04 ID:x6bRVTRQ0
右京「……」ガタッ


神戸「あ、出かけるんですか?」


右京「事件現場を見てみます」


神戸「…といっても、もう何年も前の事件ですよ?」


右京「君は別について来なくても構いませんよ」


神戸「………、ご一緒します」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 18:58:57.39 ID:x6bRVTRQ0
事件現場―――


右京「ここのようですねぇ」


神戸「まぁ、ありませんよね、なんにも」


右京「………」


ガサッ!


伊丹「!!  …おい!特命係の『そん』警部補~~」


神戸「『たける』です」


右京「おやおや、一課の面々が何故こちらに?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:02:03.06 ID:x6bRVTRQ0
芹沢「野獣人間とかいう不審者がここらで目撃されてまして、調べに来てるんです」


伊丹「馬鹿!いっつもそうやってペラペラ喋るんじゃねぇ!」ボカッ!


三浦「警部殿達は、なぜこちらに…」


右京「少々、気になる事件がありまして」


芹沢「あ、それってあの現金輸送車襲撃事件の事ですか?」


伊丹「だーからお前は黙ってろ!」ドカッ!


神戸「ええ、まぁ。それです」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:04:53.73 ID:x6bRVTRQ0
右京「それにしても、野獣人間が目撃されたという情報だけで一課が動くとは、珍しいですねぇ」


伊丹「被害者が出てるんですよ!」


芹沢「あ、先輩も教えてるじゃないですか」


伊丹「うるせぇよ!」


神戸「野獣人間に襲われた、と…」


三浦「ま、今は大した案件もありませんし、取りあえず来てみたという所です」


右京「なるほど。野獣人間の被害者、ですか…」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:09:12.15 ID:x6bRVTRQ0

※※※


ピンポーーン…


「はい~」


右京「警視庁特命係、杉下と申します」


神戸「同じく、神戸です」


右京「野獣人間の事について、お話を伺いたいのですが…」


「ああ、警察の方…」ガチャ


右京「お邪魔します。…あなたが、佐藤さんですね?」


佐藤「はい」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:12:00.94 ID:x6bRVTRQ0
神戸「左腕…それは骨折ですか?」


佐藤「ええ、困ったもんですよ」


右京「襲われた時の状況、詳しくお聞かせ願いますか?」


佐藤「はい。私が、趣味の釣りから帰ってた時です。あの山道の途中で、大きな音がしました」


神戸「山道…、例の事件現場か」


佐藤「そしたら、その音は私の車がひしゃげた音だったんですよ」


右京「おやおや、それはさぞ、驚かれたでしょうねぇ」


佐藤「ええ、もう生きた心地がしませんでしたよ」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:15:16.99 ID:x6bRVTRQ0
佐藤「そしたら、あの野獣人間が私を掴んで外へ引っ張りだしたんです」


右京「ドアを開けてきたんですね?」


佐藤「ええ、近くにいきなり現れたもんですから、びっくりして…」


神戸「その時の傷が…」


佐藤「はい、折れてたみたいで。でも、その時は恐怖で痛みなんか感じませんでしたよ」


右京「それで、その後はどうなったのでしょう?」


佐藤「野獣人間は、車の中を物色して、しばらくしてどこかへ行ってしまいました」


右京「おや…、それは不思議ですねぇ」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:18:02.51 ID:x6bRVTRQ0
神戸「車が目的だったのでしょうか?」


右京「そうすると、最初に車を攻撃した意図が分かりません」


神戸「確かに」


佐藤「なんで私が襲われたのか、よく分からなくて…」


神戸「まぁ、そうでしょうね」


右京「ちなみにその車は、今どちらに?」


佐藤「修理に出してます」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:20:47.04 ID:x6bRVTRQ0

修理工場―――


「佐藤さんの車は…これですね」


右京「ありがとうございます」


神戸「黒の大型車…見たところ普通ですね」


右京「………」


神戸「そもそも、野獣人間ってやっぱりドーパントですよね、杉下さん?」


右京「ええ、おそらく」


神戸「あの現金輸送車の事件と同じドーパント…?」


右京「その可能性は大いにありますねぇ」


神戸「ですねぇ」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:23:41.93 ID:x6bRVTRQ0
ドカーーン!!!


神戸「ん?何か向こうで大きな音が…」


ビーストドーパント「はぁぁぁ…」


右京「おやおや…」


ビースト「その車を渡せ」


右京「一度諦めたようですが、まだ何か調べたりないのですか?」


神戸「いきましょう、杉下さん!」ジョーカー!


右京「ええ」サイクロン!


右京・神戸「「変身!」」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:25:01.64 ID:x6bRVTRQ0
サイクロン!ジョーカー! テロテロリーパーパーパー…ダン!ダン!ダン!


右京「……」ドサッ


ビースト「!!!!!! …お前ら…」


右京・神戸「「さぁ、お前の罪を…」」


神戸「数え…」 右京「数えなさい!」プルプル!


神戸「……もういいですよ杉下さん。好きにしてください」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:28:51.14 ID:x6bRVTRQ0
ビースト「はぁ!」バッ!


ドーーン!


神戸「凄い力だ…」


右京「ん……ゴホッ…ゴホッ」ビリビリ…!


神戸「…おっと、右半身が勝手に…ちょっと、杉下さん?」


右京「ゴホッ…」ビリ…


神戸「調子が悪いんですか?ちょっとこれじゃあ…左右のバランスが…」


ビースト「ちまちまやってんじゃねぇ!」バッ!


ドーーン!

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:34:58.99 ID:x6bRVTRQ0
神戸「ちょっと…これどういう事なんです?体が…」


右京「ゴホッ…、僕の側が、強すぎるのかもしれません。メモリを変えてみましょう」


神戸「わ、わかりました!」カチッ! メタル!


サイクロン!メタル! テロテロリーパーパーパー…ダダダン!ダダダン!


ビースト「おらおら!」ドッ!ドッ!


神戸「くそ…こうやられてばかりで…って、うわっ」ガクッ


右京「ゴホッ……、これでも、駄目なよう…ですねぇ」


神戸「くそ…なんで急に…」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:37:35.74 ID:x6bRVTRQ0
ビースト「ふん。…なんだお前ら、つまらねぇなぁ」


神戸「くそ…こっちだって好きで…」


ビースト「てめぇらなんか相手にならねぇなぁ!」バッ!


神戸「…え?逃げた?」


右京「そのようですねぇ…ゴホッ!」ビリビリ…


神戸「うっ…とにかく変身を解除して…」ガチャ ファーーン…


右京「……」ムクッ


神戸「どういう事です、杉下さん…」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:40:35.70 ID:x6bRVTRQ0
右京「僕の体調が悪かったのは…」


神戸「杉下さん!」


右京「え、ええ。…どうやら、僕の力が強まりつつあるようです」


神戸「……僕がそれについていけてないと?」


右京「…おそらく」


神戸「……」


右京「とにかく、警視庁にいったん戻りましょう」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:44:35.34 ID:x6bRVTRQ0

※※※


右京「……ゴホッ」


神戸「……」


角田「暇か?」


神戸「…コーヒーなら勝手にどうぞ」


角田「なんだよ冷たいなぁ~。喧嘩でもしたの?おたくら」


神戸「いや、そういうわけでは…」


角田「ああ、そういえば。聞いたか?一課が追ってた野獣人間」


右京「何かあったのですか?」


角田「どうやら、最初の襲撃現場と同じ所でまた出たらしいよ。それも今さっき」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:46:56.18 ID:x6bRVTRQ0
角田「で、襲われたのが…」


右京「黒い大型車、ですね?」


角田「お、おお。なんだ、知ってたの?」


右京「いえ。僕の勘です」


角田「まったまた~~」


神戸「奴は黒の大型車に何か因縁でもあるんでしょうか…」


右京「…調べてみましょう」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:51:47.49 ID:x6bRVTRQ0
角田「あ、またあれやるの?検索?」


右京「……」スッ  フォォォォォ…


神戸「えっと、あ、じゃあ…一つ目のキーワードは…」


神戸「野獣人間」


右京「……」ギュンギュン…  フォォォ…


神戸「2つ目は、黒の大型車。そして3つ目が、現金輸送車襲撃事件」


右京「……あともう少し、ですねぇ…」フォォォォ…


神戸「でももうキーワードは…」


右京「最後のキーワードは、尾藤」ギュンギュン…


神戸「あ、そうか…」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:55:14.20 ID:x6bRVTRQ0
右京「ビンゴです、神戸くん」


神戸「何が分かったんです?」


右京「事件当時、尾藤の友人である有馬鈴子が黒の大型車を所持していました」


神戸「おお!」


右京「有馬鈴子は、尾藤の子分的存在であった有馬丸男の妻です」


神戸「…子分?」


右京「彼らは、街の商売…とりわけ屋台業を取り仕切っていたようですよ」


神戸「なるほど。そっちの方々ね…」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 19:59:37.43 ID:x6bRVTRQ0
神戸「それで、その車は今どこに…」


右京「それも検索を終えました。中古車業者を渡り、今は一市民の所有物になっているようです」


神戸「…佐藤さんではなく?」


右京「ええ、彼ではありません」


神戸「じゃあ、その車の持ち主を、尋ねてみましょう」


右京「いえ、君では無理です」


神戸「!!!!!!」


右京「君では…、君では僕の力についてこれません」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:04:10.70 ID:x6bRVTRQ0
神戸「だって…」


右京「……ゴホッ。僕一人で行きます」バッ!


神戸「ちょっと…杉下さん…。…行っちゃった」


角田「なに~?ほんとに喧嘩したの?」


神戸「いえ、その…」


神戸(僕では杉下さんの相棒は…務まらない…?)




第3話 風邪が呼ぶA/野獣追うべし 終わり

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:16:58.64 ID:x6bRVTRQ0
これまでの!『神戸尊「いきましょう、杉下さん!」…ジョーカー!』は!


突然特命係を訪ねてきた尾藤という男。
彼が関わったとされる現金輸送車襲撃事件、そしてそれを起こしたであろう野獣人間=ビーストドーパントがまたもや動き出した。
しかし、右京は何故か体調に異変を感じ、力を増加させていく。
神戸はそれについていく事が出来ず、Wは戦闘不能に陥ってしまった。

検索の結果、尾藤の子分・有馬丸男の妻鈴子が、ビーストが襲った黒い大型車と似た車を所持していた事が判明する。
しかし、右京は神戸を「自分についてこれない」と突き放し…。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:20:21.82 ID:x6bRVTRQ0
第4話 風邪が呼ぶA/今、輝きの中で


角田「まぁさ、うまく行かないことだってあるよ、人生には」


神戸「………」


角田「どうしてもってんなら、無理にでもついていけばいいじゃない。いつもみたいにさ」


神戸「…課長…」


神戸「そうですね、…僕、行ってきます」ガタッ!タタタタ…


角田「おう!…って、おいおい…コーヒー淹れてないのかよ」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:23:55.59 ID:x6bRVTRQ0

※※※


神戸「えっと、ここが例の車の行き渡った人の家…」


神戸「車が無い。出かけてるのかな?」


ププー!


「うちになにか用ですか?」


神戸「お!…今帰ってこられたんですか?」


「え、ええ」


神戸「警視庁特命係の神戸といいます。この黒い車、調べさせてもらって良いですか?」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:29:15.74 ID:x6bRVTRQ0

※※※


小野田「君とばったり出会うとはね」


右京「そうですねぇ」


小野田「何か追ってたの?」


右京「ええ。ですが、尋ね先が留守だったようで、うろうろと時間を潰していた所です」


小野田「ふ~ん。でさ、なんで一人なの?」


右京「はい?」


小野田「警察庁から来た彼は?」


右京「………」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:30:48.79 ID:x6bRVTRQ0
>>45
同じです

面白かったと言って頂けると嬉しい…
ありがとう

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:35:01.58 ID:x6bRVTRQ0
小野田「なに?喧嘩でもしたの?」


右京「いえ、そういうわけでは…」


小野田「人材の墓場、杉下右京。久々に思い出したよ、お前のあだ名」


右京「…そのように言われた事もありましたねぇ」


小野田「あの体育会系の彼が来てからは汚名返上だったみたいだけど?」


右京「…亀山くんは、もう居ませんから」


小野田「で、また墓場に戻っちゃうの?」


右京「………」


小野田「お前の言う『亀山くん』と組んだ数年、何も学ばなかったのかな」


右京「…おやおや、随分鋭い物言いですねぇ」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:39:08.58 ID:x6bRVTRQ0
小野田「僕ね、新しい君達も上手くやれると期待してたのに…」


右京「………」


小野田「少なくとも、…神戸…だったっけ? 彼は君と上手くやっていきたいと思ってる、そう見えたけどね」


右京「…今日の官房長は、随分饒舌ですねぇ」


小野田「僕だってね、こういう日くらいあるよ」


右京「…それでは、失礼します」


小野田「あれ?行っちゃうの?」


右京「ええ、僕はどうやら、大切な事を忘れていたようです」


小野田「そう。じゃあまた」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:41:44.68 ID:x6bRVTRQ0

※※※


神戸「有馬鈴子さん、ですね…」


鈴子「そうよ」


神戸「警視庁特命係、神戸です」


鈴子「警察の方が私に何の御用ですの?」


神戸「あなたが昔所持していた車から、これが見つかりました。…ガイアメモリです」スッ


鈴子「!!!!!」


神戸「説明して頂けますか?」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:44:34.91 ID:x6bRVTRQ0
鈴子「ふん。そう…上手くやったってわけね」


神戸「なんの事です…?」


鈴子「丸男!」


丸男「へい!」スッ


神戸(…有馬丸男!確か鈴子の夫!)


神戸「あなたがたは…」


丸男「へへ、ありがとよ刑事さん」カチッ  ビースト!


神戸「なっ!」


ギュギュギュウウウ…


ビーストドーパント「ぐふふふ…」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:49:15.67 ID:x6bRVTRQ0
神戸「お前が…!」


ビースト「へへへ…おらっ!」ガッ!


神戸「ぐあぁぁぁ!」ズサァァァァ…   …-カタン!


神戸「しまった!ガイアメモリが…!」


鈴子「ふふふ」スッ


鈴子「このガイアメモリ、探してたのよねぇ。ありがと、刑事さん」


神戸「な…どういう…」


鈴子「尾藤のやつ、私が昔乗ってた車にこのメモリを隠したみたいでね。それが分かった時には既に人の手に渡った後だった。素人じゃ行方を追えず、丸男を使って警察に探させたというわけよ」


神戸「そんな…!」


鈴子「ふん!」カチッ  ゾーン!

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:55:39.43 ID:x6bRVTRQ0
ギュギューーン…


ゾーンドーパント「ふふふ。私の能力は敵の位置情報をズラすこと。あなたを上空に移動させて落下させる事もできるのよ?」


神戸「くそ…僕も変身を…」


―――『君では僕の力についてこれません』


神戸「………っ!」


ゾーン「ふふ…。でも今回は、このメモリを探してくれたお礼に、命だけは助けてあげましょう」


ゾーン「ふっ!」バシュ!バシュ!


神戸「うわっ!……って、ここ空中…外… 落ち… うわぁぁぁぁぁぁ」


バシャーーーーン…


ゾーン「そのまま溺れて死んでくれてもいいのよ?ふはははは…」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 20:59:06.64 ID:x6bRVTRQ0
神戸「はぁ… はぁ… くそ…びしょぬれだ…」


神戸「有馬夫妻は、警察を使って、車…メモリを探そうと…」


神戸「あの現金輸送車襲撃事件も…2人の仕業か…」


神戸「くそっ!」


右京「神戸くん」


神戸「す、杉下さん…!」


右京「……有馬夫妻を訪ねたんですね?」


神戸「流石。…お見通しですか」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 21:04:18.20 ID:x6bRVTRQ0
右京「君も訪ねた車の持ち主に聞きました」


神戸「なるほど…」


右京「…大丈夫ですか?」


神戸「…これが大丈夫に見えます?」


右京「………」


神戸「まぁ、僕なんて杉下さんにはついていけない訳ですし?一人で多少無茶した所で、誰も


右京「やめなさい!」プルプル


神戸「………!」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 21:07:38.76 ID:x6bRVTRQ0
右京「…僕は忘れていました」


神戸「…え?」


右京「亀山くんや君は、人材の墓場とまで言われた僕を理解してくれようと努めてくれました」


神戸「………」


右京「ええ、ですから…、僕一人では…特命係ではないという事を、忘れていました」


神戸「…杉下さん…」


右京「神戸くん。尾藤さんを訪ねましょう。…行けますか?」


神戸「は、はい!」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 21:12:43.46 ID:x6bRVTRQ0

※※※


右京「つまり、あなたはあの2人の犯行をご存じだった訳ですね?」


尾藤「ああ、そうだ…」


神戸「それでいて、庇って出頭した…。なんでそんな事を…」


尾藤「……」


神戸「…好きだったんですね?鈴子さんの事…」


尾藤「……ああ」


神戸「自分が身代りになるが鈴子さんにはこれ以上罪を重ねて欲しくない。せめてもの抵抗として、あなたは彼女のガイアメモリを隠してから出頭した」


尾藤「まったく…全てお見通しかよ」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 21:15:53.48 ID:x6bRVTRQ0
右京「メモリを取り戻した有馬鈴子は、たまもや夫と共謀して犯罪を犯す可能性があります」


尾藤「………」


神戸「大丈夫です、止めます。僕たちが」


右京「ええ」


尾藤「あんたら…」


右京「いきましょう、神戸くん。有馬邸に」


神戸「はい!」ダッ!

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 21:20:32.34 ID:x6bRVTRQ0
有馬邸―――


鈴子「あら、さっきの刑事さん。せっかく見逃してあげたのに」


右京「おやおや、あなたが僕の部下を水浸しにした犯人ですか」


鈴子「なによあなた…」


丸男「こいつも刑事ですぜ…」スッ


右京「いきますよ?神戸くん」サイクロン!


神戸「ええ!」ジョーカー!


右京・神戸「「変身!!」」


サイクロン!ジョーカー! テロテロリーパーパーパー…ダン!ダン!ダン!


右京「……」ドサッ

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 21:24:45.02 ID:x6bRVTRQ0
右京「うっ…ゴホッ」ビリビリ…!


神戸「くっ…。だ、大丈夫です杉下さん、全力でいってください」


神戸「…僕がついていきますからっ!!」


鈴子「ふん!」カチッ ゾーン!


丸男「ははぁ!」カチッ ビースト!


ギュギューン!  ギュギューーン!!


右京・神戸「「はあっ!」」バッ!

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 21:29:41.66 ID:x6bRVTRQ0
※※※


バッ!ドガッ!  ガッ!


神戸「くっ…」ガクッ


右京「神戸くん、これ以上は君の体に負担が…」


神戸「いや、まだ大丈夫です、杉下さん」


ピルーーー!


神戸「!!! この音は!?」


ビースト「なんだぁ?あの鳥は…」


ゾーン「…!!!」


ピルーー  ピルーー!   ギュルルルルル…

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 21:35:34.40 ID:x6bRVTRQ0
ゾーン「な!あの鳥は…ガイアメモリ!?」


ビースト「半分こ野郎にくっついていく…く…眩しい!」 


右京・神戸「「!!!!!」」 エクストリーム!


右京「おやおや…このパワーは…」


神戸「杉下さん、僕たち2人の心と体も…」


右京「ええ」


 ―――1つになる!


バシューーン!


神戸「これは…ダブルの新しい姿?」


右京「サイクロンジョーカー、エクストリームです」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 21:48:17.34 ID:x6bRVTRQ0
ゾーン「ふん!姿が変わった所で…それ!位置移動よ、丸男!」バシュ!


ビースト「はぁ!」ブンッ


ゾーン(奴の真後ろに…)


右京・神戸「「はっ!」」ザシュ!


ビースト「ぐあぁぁぁぁぁああああ」ズサァァァ…


ゾーン「なっ!」


右京「このダブル、及び、あなたが彼をどこへ移動させるかも検索済みです」


ゾーン「……!」


右京・神戸「「プリズムビッカー!」」ズズズ…


ビースト「くっ…今度は剣を出しやがった…」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 21:53:52.77 ID:x6bRVTRQ0
サイクロン! マキシマムドライブ!
ヒート! マキシマムドライブ!
ルナ! マキシマムドライブ!
ジョーカー! マキシマムドライブ!


右京・神戸「「はぁぁぁ!!!!!」」


ビシュウウウウ!!!  ドシューーーー!


ゾーン「ビーム!?…!!!ぎゃぁぁぁぁああああ」バシュゥゥゥ!


ビースト「鈴子ぉぉぉおおおお!」


右京「…あなたの行動パターンも、全て検索済みですよ?」


ビースト「…くっ!」


右京「まだ分からないんですかっ!あなたはもう、終わりですっ!…恥を知りなさい!」プルプル

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 21:57:18.27 ID:x6bRVTRQ0
ビースト「うおぉおおおおおお!」ダッ!


神戸「杉下さん…」


右京「…ええ、仕方がありませんねぇ」


プリズム! マキシマムドライブ!


右京・神戸「「……はぁッ!」」


ズガシャァァァァァァ!!!!!!


ビースト「がぁぁぁぁ  ぁ  …   」ドサッ

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 22:00:01.45 ID:x6bRVTRQ0

※※※


伊丹「へぇへぇ、また特命係ですかっ!」


三浦「警部殿、2人の護送は我々が…」


右京「宜しくお願いします」


神戸「…杉下さん」


右京「はい?」


神戸「…ありがとうございました」


右京「お礼を言うのは、僕の方かもしれませんねぇ。…しかし神戸くん、この事件、まだ終わってはいませんよ?」


神戸「……え?」


右京「あと一人、…捕まってない者がいます」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 22:06:46.46 ID:x6bRVTRQ0
ピンポーーン…


佐藤「はい~」


右京「何度もお訪ねしてしまって申し訳ありません」


佐藤「ああ、いえいえ、構いませんよ~」


右京「ところで、有馬丸男が捕まりましたよ?」


佐藤「…え!?」


神戸「その奥さん、鈴子さんも一緒です」


佐藤「え…あ…いや、誰です?その方々…」


右京「おや、例の野獣人間事件の犯人ですよ。ご存じありませんでしたか?」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 22:11:11.79 ID:x6bRVTRQ0
佐藤「え、ええ…あ、いや、だって野獣人間がドーパントだったなんて知らなかっ…」


神戸「そうですか、ドーパントの仕業だったんですか」


佐藤「あ…」


右京「あなたの生活圏内の病院全てに問い合わせました。近日中に左腕を骨折された方は、いらっしゃらないようですよ?」


佐藤「ああ、いや、病院は、その…気ばらしにちょっと遠いところに…」


右京「そもそも。あなたが乗っていた黒い大型車は勿論日本車、ハンドルは右に付いてますね?」


佐藤「あ、あたりまえじゃないですか」


右京「野獣人間がドアを開けて近くに現れた。引きずりおろされた時に捕まれた腕を骨折した…」


佐藤「え、ええ…」


右京「しかしあたなが折っているのは…   左腕です」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 22:15:39.46 ID:x6bRVTRQ0
神戸「不自然ですよね?普通、掴まれるのは右腕じゃありません?」


右京「つまり、あなたは有馬丸男に頼まれて狂言事件を起こした…。警察を使って黒い大型車を探させるために、それと近い車を襲わせ、目を向けさせる事が必要だったんですよ」


神戸「で、あなたはその被害者役として有馬夫妻と通じていた…」


右京「金で頼まれたのでしょう。そして、怪我する腕も生活に支障の出にくい左腕…という条件で。ああ、勿論、これらの細かい条件等は僕の空想ですがね」


佐藤「………」


神戸「認めますね…?」


佐藤「……はい…」ガクッ

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 22:18:39.35 ID:x6bRVTRQ0

花の里―――


たまき「へぇ、新しいダブルに…」


神戸「あの鳥型のメモリ、なんだったんでしょうね」


右京「それはなんとも、分かりませんねぇ」


たまき「とにかく、お疲れ様。今日はゆっくりしてってくださいね」


神戸「はい、そうします」


右京「………」ニコッ

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 22:22:01.54 ID:x6bRVTRQ0
翌日―――


角田「暇か?」


神戸「ひーまでーすよー」


右京「特命係はいつもの事です」


角田「なんだ、息あってるじゃないのww仲直りした?ん?」


右京「まぁ、そういう所ですかねぇ」


角田「はは、そりゃよかった」


角田「そうそう、尾藤って人、また下に来てたよ。それを伝えに来たんだけどさ、俺は」


神戸「尾藤さんが…」


右京「行きましょう、神戸くん」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 22:26:02.78 ID:x6bRVTRQ0

※※※


尾藤「今回の件、あんたらには礼を言っとかなきゃと思ってな」


右京「その件ですが、僕もようやく思い出しました。亀山くん、当時から僕に隠れてこそこそと追っている事件があったようでして…」


神戸「有馬夫妻が証言しました。亀山さん、彼らがまた犯罪を犯さないよう目を光らせてたみたいですよ」


右京「尾藤さん、あなたが無実で自首してきた事を、…彼は分かっていたのかもしれませんねぇ」


尾藤「そうか…」


尾藤「ま、あいつの場合、分かっていたというより、ただの勘だろうがな」


右京「そうかもしれませんねぇ…」ニコッ

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 22:30:15.35 ID:x6bRVTRQ0

※※※


神戸「愛するが故に罪を見逃す…難しいですね、人の心って」


右京「そのようですねぇ…」


神戸「あれ?…今日は『君は詩人ですねぇ』とか言わないんですか?」


右京「おやおや、期待していましたか?」


神戸「はは、とんでもない。ま、これからも宜しくお願いします、杉下さん」ニコッ





神戸尊「いきましょう、杉下さん!」…ジョーカー!   完

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 22:35:05.27 ID:x6bRVTRQ0
ふぅ…  終わった…


マジで今日はちょっとクオリティ低くてすまん
やり始めたのにも関わらずやる気が一向に湧かなかった…すまんかった…

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 22:34:24.63 ID:OkABYg480 [10/11]
これから通常の変身が無くなってダブルの戦闘も面白みが減りそうな
そんな悪い予感がしてならない乙

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/30(金) 22:39:54.18 ID:x6bRVTRQ0 [66/66]
>>87
戦闘現場に居合わせたのが…

翔太郎→普通のダブル
フィリップ→ファング
2人→エクストリーム

だから、上手く使い分けてくれるんじゃないかなぁ…と妄想
まぁしばらくは玩具の都合でエクストリームばっかだろうけど

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