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唯「すたーりんぐらーど!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:28:43.09 ID:8GyyigUj0 [1/18]
~1942年5月某日 ヴォルフスシャンツェ(狼の巣) 東プロイセン~

一同「ハイル・ヒトラー!!!」

ハインリヒ・ヒムラー「ハイル・ヒトラー!......クルーゲ元帥、中央軍集団の戦況はどうかな?」

クルーゲ「ま、まあ去年の冬のモスクワでの失態を挽回するために必死になっておるわ」

ヒムラー「そうかそうか、凍傷で死にかけた者も多いとか...だが今にその戦線から移動することになろうよ」

クルーゲ「!? どういうことかね?ヒムラー君」

?「総統はソビエトの南方に打って出る計画を立てておられます」カツカツカツ

ヒムラー「おいでになったな、国防軍の新米少将殿が...」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:29:43.79 ID:8GyyigUj0
唯「今年から将官を拝命いたしました、ユーイッヒ・フローネン・ヒラー少将です!どうぞユイとお呼びください!」

ハインツ・グデーリアン「女みたいにひょろいな、そんなんじゃソ連の大地でヘタばるぞっ!ハハハ」

唯「だ、大丈夫ですっグッちゃん隊員!」

グデーリアン「何ぃ!?ワシはドイツ国防軍第4軍司令官、ハインツ・グデーリアン元帥だぞ!」

ヒムラー「まあまあ、そう怒らずに...バイエルンの田舎者らしいので、多少の粗野はお許しを、ねっ?」

グデーリアン「で、戦場で軍団の指揮は執れるのかね?」

唯「ごめんなさい、執れません!」

ゲルト・フォン・ルントシュテット「やれやれ、なんでこんな脳無しの若造を総統は送りたもうた...」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:30:54.63 ID:8GyyigUj0



ヒムラー「お、私の副官のヘルマン・フェーゲラインだ。”ブラウ作戦”の作戦地図を持ってこさせた」

唯「ぶらじゃーさくせん?」

ヒムラー「”ブラウ”だ。日本語で”青”という意味だ」

唯「あはは、あたしギムナジウムでも士官学校でも最下位だったんで......てへ!」

一同「............」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:32:08.68 ID:8GyyigUj0

フェーゲライン「こちらです、ウクライナ・カフカース・南ロシアの地図になります」

クルーゲ「ふうむ、改めてみても広大だな」

ヴィルヘルム・カイテル「だいたいどのくらいの兵数が必要かね、諸君」

フェードア・ボック「130万かそれ以上」

カイテル「補給は大丈夫なのかね?」

ヘルマン・ゲーリング「我が空軍の輸送機を見くびられるのか?1年分のザワークラウトを送るわっ!ハハハ」

唯「わぁーそんなにたくさんのザワークラウト、食べきれないよぉー」

?「フフフ、相変わらず唯は可愛いなあ...諸君、作戦決行は6月28日だ、同盟国にも連絡せよ」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:34:01.82 ID:8GyyigUj0
一同「ハイル・ヒトラー!!!」

アドルフ・ヒトラー「第三帝国の生存圏拡大は我らの目標!スターリンの亡骸をベルリンに持って帰るのだ!」

ヒトラー「唯、君は新たに結成させた武装親衛隊師団を率いて、ヴィルヘルム・リストやフリードリヒ・パウルスと進撃せよ」

唯「あいあいさー!」

ヒトラー「とりあえずスターリングラードは落とせ。冬までに。必ず。奴の名を冠した工業都市など廃墟にしてしまえ!!!」

一同「了解しました!命に代えましても!ドイツへの変わらぬ忠誠と名誉!ハイル・ヒトラー!!!ジーク・ハイル!!!」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:36:25.62 ID:8GyyigUj0
~1942年6月上旬 ハンブルク~

少女たちは今日も勤労奉仕活動のために造船所へ赴くのであった......
ヒトラーユーゲントの少年たちの隊列を横目に小走りで......


?「ま、まってくれよー、フライデぇー、ハンナぁー!ドラキュラとか魔女とか怖い話はイヤなんだよぉ......リッツ?」グスン

律「立てよ~ミヒャエンデ、ミオちゅわん」

澪「律?馬鹿にするなよっ」ゴツン

律「痛いな~ 心配してやってるのにぃ」

澪「ほ、本当ぅ......?ありがと......な...律」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:38:03.78 ID:8GyyigUj0
ミヒャエンデ・ハンナ・ライスナー...彼女は生まれも育ちもハンブルク、父は教師で母は家政婦をしている、ごくごく普通の中流家庭の娘だ。
かわいい髪飾りをつけながら路地裏を歩く姿は、ユリの花にもたとえられていた。

アイネリッツ・シュルツ・シュレディンガー...ハンブルクの下町生まれのやんちゃ娘、近所の悪童どもとつるんで大人を困らせている。
ただ、幼馴染の澪にはとってもやさしい、心の綺麗な女の子。

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:40:47.57 ID:8GyyigUj0
~しごとば!~


「貴女もSSに志願しよう!女性隊員求む ~ 武装親衛隊 第39SS装甲師団クリームヘルト ~」


澪「武装親衛隊かぁ、かっこいいな」

律「SSでございますわよ、さすが制服フェチのみおちゅわんお目が高い!」

澪「私みたいな臆病なアーリア人でもドイツに貢献できるのかなぁ」

律「澪?」

澪「私......入隊する!」

律「ば、ばか、女の子はおしとやかにしてろっつの!淑女なんだから淑女!」

律「戦争行ったら血がドバーッと首がスパーーーッと! あ......」

澪「......律、覚えてる?お兄ちゃんのこと」

律「澪......そういえばお兄さん......」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:42:20.16 ID:8GyyigUj0
澪の兄は1年前、クリミア半島のセヴァストポリ要塞を列車砲”ドーラ”で破壊する作戦に従事していたが、敵狙撃兵の凶弾に倒れた。


澪「なにが社会主義だ...なにが共産主義だ...ソ連なんて潰してやる、スターリンなんて殺してやるぅ!」

律「難しいことはよくわかんないけど......あたしも澪と一緒に入隊するよ、戦おう一緒にな」

澪「うっ......律......ありがとうなっ」グスン

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:45:41.88 ID:8GyyigUj0

愛国心に燃える美少女たち...その姿をありとあらゆるプロパガンダで宣伝してきた
ナチスでさえも、澪の私怨と彼女たちの友情にはかなうまい。

しばらくして師団編成命令が下ると、上官からはただこう告げられて、2人はドイツを
去った。

「行先は東部戦線のどこかだ、今年中には必ず帰れる」と。

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:46:49.79 ID:8GyyigUj0
~1942年9月13日 スターリングラード~

ヒュウウウゥゥゥゥゥゥゥゥ..............ズドギュワァァァァァンンン!!!!!!

ガガッガッガッガッガガガッガガガッガガガガガガガッガガッガガガ!!!!!!

キュィイイイイーーーーーンンキキキキン!!!!!!

グモッチュイーーーーン!!!!!!

兵士A「澪ー!!!弾持ってこーーい!!!」

澪「いやだいやだいやだいやだいやだ死にたくない死にたくない死にたくないんだぁっぁぁあああ!!!」

兵士B「おい、MG42の銃身から煙だっ、水ぶっかけてくれ澪!!!はや キュィーン! ......くぅっ」バタッ ドバドバ

澪「ぎややっやああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ」

兵士C「ママっパパぁあああああっうぐぅあああ!!!脚が!!!脚がああああんっつ!!!血があ血がっがっぁああ!!!」

兵士D「ババッバババッババババン!!! これで楽になれたかっ! どうせ救護所へ運んでもダメだったろうな」

澪「ひ....ひと.........人殺しぃぃぃぃいいいいいいい!!!あああっつああつうううっつ血があ血がななんあんんん.........うぐぇえあぶふっ」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:49:04.76 ID:8GyyigUj0
兵士D「み、澪おおおお!!!手榴弾だっ投げ返せ!!!」

澪「ひぇ...あっあああ」ポイ


ドガーン!!!!!!


兵士A&D「やったね澪!」

澪「ハアハアハアハアハアハアハアハハハハハハハハ...............ウエッ」

兵士A「見ろよ、ソ連のケダモノ共、四肢が吹き飛んでるぜっ」

兵士D「こいつらに小一時間も悩まされるとはな...クソッ!」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:50:41.92 ID:8GyyigUj0
澪「な、なあ兵士D、さっきはありが」パシュ

兵士D「?」ズババッババッビチョチャジョジュ ピューーーーー



澪「」

兵士A「...どうする?」

無線「<ピー ガガッガ ピー......Das auf ongen ist meine kanchen! Est inh sien reschtmongen 22 A , waffen SS und links ohne dich...」

兵士A「どうやら中央駅とヴォルガ湖畔のフェリー乗り場は我が軍が制圧したようだ」

澪「律...どこいったんだよぉ...」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:52:00.69 ID:8GyyigUj0
キエフの駐屯地から移送されたのは2か月前だった。澪と律は昼間だというのに黒煙に覆われた地獄へと放り込まれた。
味方のスツーカが蚊か蝿のような音を響かせながら急降下爆撃を繰り返す。ヴォルガ川には油と死体しか浮いていない。
信じられるだろうか、この廃墟と化した街に200万人を遥かに超えた兵士が昼夜を問わず戦っているということを。

澪は”ニーベルンゲンの指輪”の登場人物、クリームヒルトにちなんでつけられた新設のSS武装親衛隊に配属された。
カフカース地方を進撃しているあいだに88mm高射砲(通称アハトアハト)の新しい使い方を習得した。敵戦車に向けて撃つのだ。

律はどういうわけか、忽然と失踪した。誰も行方を知らない。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:54:32.08 ID:8GyyigUj0
~スターリングラード ドイツ軍司令部~

パウルス「唯君、もしやソ連は冬までこの瓦礫を死守して大軍を擁して我々を包囲し、ハメるつもりなのでは?」

唯「ちょっと待って、あと一個師団で1ダースなんだ」

パウルス「模擬戦闘模型で遊ぶなっ!」

唯「ちょっとエニグマ暗号機貸してっ」

通信兵「はい?」

唯「・・・---・-・・---・---よし、sdfhsfahwsdnfosdoofsdfhadfpvnsくぁwせdrftgyふじこlp」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:56:14.69 ID:8GyyigUj0
~ミュンヘンのヒラー家地下室~

妹のウイーネ・ディートリッヒ・ヒラーが家事を切り盛りしている。

憂「おねえちゃんからだ」

憂「なになに...暗号を置換して...”憂~アイス食べたいから送って~”」ウフフ

憂「お姉ちゃんったら///」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:58:04.15 ID:8GyyigUj0
パウルス「はい?何に使ってるんだおまえは!」

唯「でへへ///で、パウルスさん、もう一つ話ってぇ?」

パウルス「君に新しい副官を用意した、ノディカ・エンメル君だ」

和「よろしくお願いしますね」

唯「わ~い専属の部下だぁ」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/26(月) 23:59:15.42 ID:8GyyigUj0 [18/18]
和「少将、最近ドイツ軍の規律がたるんでいます!南ロシア全域で民間人虐殺75件、放火1263軒、強姦1873件、経済損失...」

唯「んーべつにいいよー、そんなことよりね、もうすぐ”そうとう”から”きんかしわば・けん・だいあもんどつき・きしてつじゅうじしょう”貰うんだ」

和「金柏葉・剣・ダイアモンド付騎士鉄十字章ですよ......っていったいどんな功績を!?」

パウルス「これまでにハンス・ウルリッヒ・ルーデルしか受勲していない伝説の...」

唯「そうとうが、せっかく12個用意したのに将校が役立たずばっかりだからあげる機会がなくって、一番かわいい私にくれるって!!!」

和「そうなんだ、じゃあ私前線に行くね」

唯「バイバーイ」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 00:00:52.10 ID:+XA4ErDW0 [1/36]

~1943年1月1日明朝 スターリングラード製鉄工場前~

同志A「同志アズーニャ、寒くないか?」

梓「こ、この程度の気温なんて寒くないです」ギュ

同志B「強がらなくてもいいのよ、さあウオッカよ」

梓「スパスィーバです」ゴクゴックン

同志C「それにしても今年は特に雪が降るね...」

梓「街が死んだようです」

同志A「歌でも歌うか!いきます!カチューシャの唄♪」ラララー

一同「♪」ヒュルルルルルルルルル.............

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 00:02:18.08 ID:+XA4ErDW0 [2/36]
ドギュビュブウワワワワグユギュオドクグウウウヅオオオオンンン!!!!!!


ゲホフェホゲホゲホゲホ.....

同志A「生き...てる...か」

梓「同志A!私を助けるために...体を張って...」

同志A「...グフッ...ももし....戦争が終わっ....て、平和になったら.....エカテリンブルクのおっかあに....よろ...し...k」

梓「同志A!うっうううううう.... あっ!同志Bまで!な、なんて酷い.........」

同志B「ウラジーミル、おおウラジーミル......いとしい人.....あなたの....かた.....き....」


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 00:03:28.07 ID:+XA4ErDW0 [3/36]
梓「同志Cっ」

同志C「こうなったら火炎瓶片手に強行突撃しかない」

梓「うん」

2人「いっくぞーーーーー!!!!」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 00:05:46.76 ID:+XA4ErDW0 [4/36]
キュキュキュキュキュキュルキュルガッガガガ


梓「あの....音は?まさかパンツァー?」

同志C「うん、クソッここにT34があれば」

梓「あっ、ハッチが空いてます」

同志C「よし、おれがあのアパートに上って上から火炎瓶を投げ込むから、梓は小銃でひきつけてくれ」

梓「う、うん.......」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 00:08:18.30 ID:+XA4ErDW0 [5/36]
キュキュキュキュキュキュルキュル.................

パン!パン!パーァン!カチャガチャ....

梓「チッ.....ジャムった.....これだからソ連製は.....」

梓「いや、よく見たら鹵獲したワルサーP38だった....」

梓「オワタ」

同志C「うまーくキューポラ内に入ってくれよ」ヒョイ



ドグヮン!!!!!!!!!!


梓「キャーーーーーーーッ」


ブヮッボボボドギュビュボグドバーーーーーーーーーン!!!!!!!!!!

梓「やった」

梓「やったぁ///」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 00:09:52.22 ID:+XA4ErDW0 [6/36]
すいません、ちょっと風呂入ってきます

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 00:33:57.26 ID:+XA4ErDW0 [7/36]

梓「あっちへいってみましょう」

同志C「う...うん/」

梓「なんか...さっきのすごい共同作業でしたね」

同志C「あ、ああ...あのさ、あの、梓ちゃんっていいなずけとかいる?」

梓「え?田舎じゃないんだからいませんよ!私、こう見えてもモスクワっ子なんですよ」プン

同志C「はははごめんごめん...はぁ......ん?あれは?」

?「人民の意志の為に!すべては革命を守るために!ファシストを殺せ!」

梓「拡声器使ってるくせに棒読みです」

同志C「あれはチェカ(政治将校)だ、煽るための口と筆は達者だが、銃も撃てない連中さ」

梓「あ、名札の名前がみえます、”ヒメーニャ・イロコロフ”党中央委員会青年指導員、だそうです」

姫子「戦いなさい!祖国の為に!同志スターリンのためにも!」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 00:47:14.06 ID:+XA4ErDW0 [8/36]
~第二地区~

姫子「全赤軍兵士諸君、ただいまより突撃を行う!一歩も退くな!退けばこれすなわち祖国への裏切り...射殺する!」

ワイワイガヤガヤ

同志C「(神様...どうか家族と、仲間と、梓ちゃんをお守りください......)」

姫子「とつげきーーーーーーー!!!!!!!!!」


Ypaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaaa!!!!!!!

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 00:48:50.91 ID:+XA4ErDW0 [9/36]
すみません、これ43の前のです

姫子「戦える男は早く第二地区へ!縦列で前進!早く、所属なんてどうでもいいから100人単位で固まれっ!」

梓「すごい剣幕...ってねえ、同志C!?どこいったの?」

姫子「さあ、あなたもこっちへ来なさい!革命的闘志は何処へ行ったのか!?さあ突撃するのよ!」


ザクザクザクザクザクザクザクザクザク


梓「いっちゃだめぇぇー!!!」

同志C「また会おう」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 00:56:50.90 ID:+XA4ErDW0 [10/36]
ウラーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー!!!!!!!

ババババババババババババババババババッバ(ドイツ軍射撃)


赤軍兵「もときた陣へ走って逃げるぜっ」
赤軍兵「うわー逃げろー!!!」
赤軍兵「ハッハッハァハァ.....え?」


姫子「のこのこと逃げ帰ってきた反革命の敗北主義者め!撃て!」


ダダダダダダダダダダッダッダッダッダダダダダ(ソ連軍射撃)



同志C「(さよ.....う......なら.....梓ちゃん.....いま母なるロシアに.........)」


シーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン



赤軍は督戦という戦術を各所で行った。これは味方の士気を極限まで高めるためのものだったが、
実際にはかなり多くの赤軍兵士が督戦で死んだ。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:02:40.31 ID:+XA4ErDW0 [11/36]
~1943年1月3日 スターリングラード郊外の雪原!~

澪「死ぬ」

澪「このままだと確実に死ぬ」

澪「あ、足の指先の感覚がない」

澪「もしかして、今けっこうあったかい?」

澪「(誰に話しかけてるんだ私)」

澪「(師団の隊員はみんな戦死したし、隣の兵隊さんと最後に話したのは...そうクリスマス)」

澪「あ、兵隊さん腐らずに済んだみたい」

澪「凍ってる」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:06:28.96 ID:+XA4ErDW0 [12/36]
澪「意識が遠のく...」

澪「(駄目だ、いま寝たらソ連兵に何されるか...)」

澪「.....ううぅ」



~野戦病院~

?「大丈夫ですか?気づかれましたか?」

澪「むん...ううここは...病院?生きてる?」

?「先生!軍医様!兵隊さんが目を!」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:12:44.53 ID:+XA4ErDW0 [13/36]
軍医「どうれ...まあ順調な回復を見せとるよ、これも全部君のおかげだよ、ツィムギャーくん」

紬「は...はい///ありがとうございます!」

澪「あ、ありがとうはこっちの言葉です、本当にありがとう!」ウルウル

紬「はい!栄養失調と軽度の凍傷で倒れていたんですよ、雪原で救助されるなんて...キセキです!」

澪「わ、わたしミヒャエンデ・ライスナー、ミオって呼んでください」

紬「私はフローリア・ゲルトハルト・フォン・ツィムギャーです、ツムギでいいわよ」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:15:55.50 ID:+XA4ErDW0 [14/36]
澪「ええっ!まさかああああのツィムギャー製薬の!しかもフォンって貴族の名称!?」

紬「ええ、まあそうね」

澪「でで、でもあなたがほんとに看護婦さんでよかった...」

澪「つ、つむ、ぎ.....」グズッ

紬「よしよし...」ムギュ

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:20:36.88 ID:+XA4ErDW0 [15/36]
紬はしばらくベッドのかたわらで澪にやさしく語り続けた。
彼女はベルリンの高級住宅街から出たことがなかったということ、ナイチンゲールにあこがれて
従軍看護婦を目指したこと、ギムナジウムをトップで卒業し、ベルリン医大に進学したこと。
親のコネをいっさい使わずにツィムギャー製薬に就職したこと。

トレブリンカやマイダネク、ダッハウで医療助手をしていたこと、アウシュヴィッツでヨーゼフ・メンゲレ
という名医に師事していたこと。澪にはそれらの聞きなれぬ地で紬が何をしていたのかなど知る由もない。

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:24:44.28 ID:+XA4ErDW0 [16/36]
>>51
独ソ両軍とも捕虜は捕ってたけど、お分かりの通り待遇はどっちも最悪クラス。
ドイツがソ連でウン百万単位で人殺したから、その復讐が怖くてみんなエルベ川以西に
にげて米英に降伏した。高級将校なんかみんなそうやって逃げた。

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:29:24.20 ID:+XA4ErDW0 [17/36]
紬「そういえば最近、トラクター工場の戦場あたりでものすごい腕前のスナイパーがいるそうです」

澪「へぇー、ヴァシリ・ザイツェフってやつか?よく敵が宣伝してるが」

紬「違います、ドイツ軍のほうにいるんですよ、その名も」

澪「その名も?」

紬「リロードのリッツ」

澪「リロードの...リッツ!?」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:36:51.46 ID:+XA4ErDW0 [18/36]
~トラクター工場!~

梓「最近は赤軍が優勢です!」

梓「100万人もの援軍、強い意志、そしてなによりこの寒さ!」

梓「ざまあみろです!」

梓「あ、あれはチェカの...ヒミェーナさん、何してるんだろ」

姫子「工場の第二セクターは奪取した!あと少しだ!頑張れ!」

梓「なんとまあせいのでること」


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:38:03.44 ID:+XA4ErDW0 [19/36]
ヒュッ


梓「ん?」

梓「あ」

姫子「...........」プルプルプル

バタッ

梓「音もなく、正確に頭を打ちぬいた......」

パァン

梓「いや、今音がしたってことは.......何ヤード離れてるんだっ!?すごい...」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:45:28.38 ID:+XA4ErDW0 [20/36]
~スターリングラードの臨時司令地下室!~

パウルス「唯君、もう限界だ、リストの軍集団を逃がすために今日まで耐えてきた」

パウルス「そしてもうカフカースにドイツ軍はいない...」

パウルス「このスターリングラード市内および市外は完全に倍以上の赤軍に包囲され」

パウルス「死者、負傷者、病人の数はおびただしい」

パウルス「泣き叫ぶ兵士も出てくるありさま」

パウルス「凍傷で手足を失い、空腹で即座に倒れるものもたくさんいる」

パウルス「なあ、ドイツ軍人は本来名誉ある野戦や要塞戦で雌雄を決する英雄ではないのか」

パウルス「これでは犬以下だ、なぜ兵士がアパートの1階と2階、隣の部屋を巡って半年も戦うのだ?」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:47:07.02 ID:+XA4ErDW0 [21/36]
パウルス「全権を委任されたものとして言う、降伏しよう」



唯「それは無理だよ」

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 01:57:45.26 ID:+XA4ErDW0 [22/36]
パウルス「?」

唯「ドイツ第3帝国の主権者は誰か」

唯「ドイツ国防軍および武装親衛隊の最高指揮権を持つのは誰か」

唯「全アーリア人種の栄光とゲルマン民族の未来を確約してくださるのは誰か」

唯「神にも等しい知恵と正義をもってユダヤ人を排除せんとする勇気ある方は誰か」

唯「私は誓った。必ずや総統の御意志を貫徹すると」

唯「私は退かぬ。鉤十字(ハーケンクロイツ)の旗はためくところ」

唯「私の総統に対する忠誠は何があっても揺らいではならんのだよパウルスくん」

唯「ハイル・ヒトラー」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:01:36.09 ID:+XA4ErDW0 [23/36]
通信兵「い、いやだ!お、俺は逃げる!死にたくない!」

唯「和、撃て」ニヤリ

和「Ja(ヤー)」タン!タン!

唯「うむ、ルガーの硝煙の臭い...朝のいれたてのコーヒーを思わせる」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:06:50.08 ID:+XA4ErDW0 [24/36]
パウルス「く、狂ってる...」

唯「確かに私は狂人かもしれぬ...だがこの街にいれば誰しもが狂人になるのだ」

唯「ニーチェ曰く、超人こそが理想の人類」

唯「私には総統が超人に思えてならんのだよ、元帥」

パウルス「部下の命を考えたことは?戦略の限界を顧みたことは?」

唯「ない、ドイツに同情や遠慮などいらぬ要素だ」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:10:49.54 ID:+XA4ErDW0 [25/36]
唯「それと、総統から直々に電文が来ている」

唯「絶対に降伏は許さない」

唯「私とパウルス上級大将を元帥に昇級させる」

パウルス「...」

唯「この街とともに滅べということさ」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:13:59.93 ID:+XA4ErDW0 [26/36]
~病院!~

紬「あとでお薬もってきますわ」

澪「ありがとう、ああそうだ、後方移送明日になったんだ」

紬「奇遇ですわ、私も明日ウイーンへ転勤に」

澪「なんだか鉄道ももうすぐ完全にストップするみたいだし、よかったよ」


ガタ


澪紬「誰?」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:17:27.36 ID:+XA4ErDW0 [27/36]
律「じゃっじゃーん!律様のおかえりでーい!」

澪「りつぅ!」

紬「感動の再会ですわ!」


3人はその夜、お互いの苦労をねぎらいながら、昔話に花を咲かせた。
ちょっぴりお酒ものんで、ほろ酔い気分で律が切りだす。

律「じゃあそろそろ”狩り”に」

澪「また....会おうな、ハンブルクで」

律「おう!じゃな」


これが今生の別れになるとも知らずに........

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:20:03.25 ID:+XA4ErDW0 [28/36]
~病院の外!~

梓「特殊爆破任務.......肩の荷が重い」

梓「とりあえずあの建物を爆破すればいいんですね」

梓「(随分大きくて静かだけど...兵器庫かな?)」

梓「四隅に設置完了!」

3,2,1,0

ボガーーーーーーーーーーーーーーーーーーーン!!!!!!



73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:22:53.38 ID:+XA4ErDW0 [29/36]
梓「やったぁこれでレーニン勲章は私のものっ!」


チャキ


梓「え?」


律「てめぇかこのドブネズミ.......」グズッジュルンズズズ

律「てめぇのせいで澪は.................」

律「紬やお医者様や故郷に帰れるって願ってた負傷兵たちは!!!」

律「死んだ」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:25:37.89 ID:+XA4ErDW0 [30/36]

タァーーーン



私のこの一発で私のすべては終わった。もう、帰る故郷なんてどこにもない。
ここはドイツからはるか数千キロはなれた地獄に一番近い街。

私は、ソ連兵に投降した。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:32:36.88 ID:+XA4ErDW0 [31/36]
パウルス元帥は1月31日、ようやく司令部を出てシュミロフ中将に投降した。
その後ろには地平線まで続く、哀れな、ドイツ兵たちの列が雪原につらつらと
ならんでいたのであった。

唯元帥も投降した兵士に交じって歩いていた。

しかし、その姿は完全に白痴と化していた。ナチズムの幻影に一生を捧げんとして
殉じえなかった、哀れな末路であった。

唯元帥は戦後までシベリアの強制収容所で労働させられていたというが、ある朝看守が気付いた
時にはもう首を吊っていたそうだ。壁に指をかみちぎって書いた文字があった。


「総統万歳、ドイツ万歳、そして憂、早くアイスを」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:35:59.60 ID:+XA4ErDW0 [32/36]
~シベリア!~

律「はっ、はなせよ!気持ち悪いんだぁよっ!」

赤軍兵「いいじゃねぇかよ、ドイツのねえちゃんだぜぇ」

赤軍女兵士「ふん、こういう女狐みてると虫唾が走るんだ、犯しな」

律「いやああああああああああああああ!!!」

赤軍兵「うへへへへへ」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:39:00.76 ID:+XA4ErDW0 [33/36]
律「臭ぇんだよぉお前ら!」

赤軍女兵士「このクソ女!オラオラ!」ガッガッバキ

律「あっ....痛い....くっ」

赤軍兵「ぬへへへへ戦争終わっても帰れねえなんてかわいそうだねぇ、温めてやらあ」

?「待ちなさい!あなたたち、それでも革命の闘士なの?」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:43:28.72 ID:+XA4ErDW0 [34/36]
赤軍兵「ア、ど、同志アカーネスカヤ!」

赤軍女兵士「アカーネスカヤ!」

律「?」

茜「あたしの名前はアカーネスカヤ・イリイチ・ハラジョフ、極貧の身から赤軍の女英雄になったの」

茜「革命によって実現するのは男女の平等、女性を乏しめる行い、断じて許さないわ」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:48:05.17 ID:+XA4ErDW0 [35/36]
茜「敵といえど、彼女はもうすでに過酷な罰を体験した」

茜「いわれのない性暴力や虐待は倫理にもとる、自己批判しなさい!」

赤軍兵「ご、ごめんなせぇ」

赤軍女兵士「ふん、やっぱりドイツは嫌い!」

茜「さあ、人数はぐんと減ってしまったけど......この最果ての地、流刑地から故国へ」

茜「新しいドイツがあなたを待ってるのよ」

律「......友人が、ボリシャビキに....ごめんなさい....殺されたんです」

律「生きる意味なんてない」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/27(火) 02:52:43.02 ID:+XA4ErDW0 [36/36]
茜「それは私たちも同じよ、ドイツに攻め込まれてことごとく壊された」

律「..............」

茜「あなたはスターリングラードという地獄で一度死んだの」

律「よく私生き延びれたよな...」

茜「互いを憎しみ合うよりは、愛し合いたいものよ、人間って」

茜「困難とはなにかを公園に住んでた私が言うのよ、正しいに決まってるじゃない」

律「.....そうだ、ドイツに帰ろう、あのうるわしのドイツへ」



律「澪のいる、ドイツへ!」


―完―

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