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勇者「魔王は倒したのに世界は平和になんかならないんだ……」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 10:50:58.08 ID:TbBHiMKz0 [1/47]
勇者「魔王を倒したら平和になると信じてたのに、他国と戦争ばかり」

勇者「寧ろ魔王が魔物を統率してた時のほうが幸せだった気がするなあ……」

勇者「いやいや、そんなわけないさ。でも、僕は何のために頑張ったんだろう」

勇者「みんなの所に行ってみるかな」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 10:59:14.32 ID:TbBHiMKz0 [2/47]
勇者「戦士くんーいるー?」コンコン

戦士「はいはい……っと勇者か。どうした? こんな朝早くに」

勇者「全然早くないよー。もうお日様はずっと前に出てるよ」

戦士「いやいや、どうみても朝だろ。すずめがまだ鳴いてるぞ」

勇者「戦士くんが起きるの遅いんだよ」

戦士「んなわけあるか。まあここで話すのもなんだし上がれよ」

勇者「わーい! おじゃましまーす!」

戦士「散らかってるから適当にどけて座ってくれ」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 11:04:34.46 ID:TbBHiMKz0
勇者「汚いねー……きちんと片付けしなきゃ駄目だよ?」

戦士「俺だけしかいねーからいいんだよ。それに訪問してくる奴なんてお前くらいってもんよ」

勇者「よし、じゃあ僕が片付け手伝ってあげるよ!」

戦士「お前人の話聞いてる? 俺はいいって言ったんだけど」

勇者「よーし、頑張るぞー!」

戦士「いや、いい。やめてくれ。他人にはわからんだろうけど俺の中ではどこに何があるかきちん把握されてるんだ」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 11:10:09.25 ID:TbBHiMKz0
勇者「そうなのかい?」

戦士「そうなんだよ。まぁそんなことより何しにきたんだよ。いや、別に遊びにきたならそれだけでもいいんだが」

勇者「いや、今日は違うよ。ちょっと相談したい事があってね」

戦士「ほほう、相談とな。まさか俺がそんなに信頼されてるとは光栄だね」

勇者「もちろんだよ。僕が一番信頼してるのは戦士くんさ」

戦士「……ちょっとこそばゆいな。まあいい、で? どんな悩み事なのよ?」

勇者「うん。あのさ、魔王って本当に倒してよかったのかな?」

戦士「………」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 11:19:10.99 ID:TbBHiMKz0
勇者「僕今でもたまに思うんだ。魔王がいた頃の方がずっと平和だったんじゃないかって」

戦士「……」

勇者「ほらさ。僕達が魔王を倒してから少しの間は平和だったけど、今ではどこもかしこも戦争ばかりじゃないか。僕がやったことは本当に正しい事なのかなって」

戦士「確かに、勇者の言う通りだ。無茶な遠征のおかげで国民の負担は重くなる一方だし、格差もどんどん広がってきている」

勇者「でしょ? だからさ……」

戦士「でも、だからと言って俺は後悔なんかしていない。俺はいつだって最善の選択をして来たつもりだ。勿論勇者もそうだろ?」

勇者「うん……」

戦士「だったら今から選択すりゃあ良いだけの話さ。もう一度、世界を平和にしようってな」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 11:27:49.19 ID:TbBHiMKz0
勇者「でもどうやって? 魔王や魔物みたいに敵なんかいないんだよ?」

戦士「別に誰かを倒すとか倒さないとかじゃなくてもいいんだ。話し合いで解決すればいいのさ」

勇者「できるの?」

戦士「まあ限り無く無理に近い。けれどそれくらいしか本当の世界平和ってのは手に出来ないんじゃないかなと思う訳よ」

勇者「うーん……でも僕達の話なんか聞いてもらえるかな?」

戦士「まあ普通は無理だけど、幸い俺たちには魔王討伐を成功した勇者様がいる」ニヤリ

勇者「……でもそれって結局それって武力解決と変わらないんじゃないかなあ?」

戦士「まあ、あくまで脅しさ。実行する必要は無い」

勇者「なんか戦士くん小悪党って感じだね」

戦士「うるせー」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 11:36:52.65 ID:TbBHiMKz0
戦士「お前一人じゃ心配だからもちろん俺も付いていってやるよ」

勇者「わーい! ありがとう戦士くん!」

戦士「まあ、旅になるな。世界各国まわる訳だから」

勇者「えへへー旅かあ。嬉しいなあ」

戦士「ああん? なんで嬉しいんだよ」

勇者「だってまた戦士くんと一緒に旅ができるんだよ! 楽しみだなあ」

戦士「おいおい、本来の目的を忘れるなよ?」

勇者「もちろん!」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 11:48:08.31 ID:TbBHiMKz0
戦士「よし、そんじゃあ行くとするか」

勇者「まずはこの国の王様からだね!」

戦士「ああ、魔術師のところだな!」

勇者「えっ?」

戦士「えっ?」

勇者「魔術師さんの家?」

戦士「ああ。そんでその次に盗賊だな。あれ、どうした? なにかおかしな事いったか?

勇者「べっつにー……なんでもないよ!」

戦士「な、なんだよ? なんで怒ってるんだよ?」

勇者「怒ってなんか無いよ……さっさと行こうか」

戦士「お、怒ってるだろ……」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 12:01:01.65 ID:TbBHiMKz0
戦士「よう、久しぶりだな」

魔術師「やあ、君から私を訪ねるだなんて珍しいな。今日は雨でも降るのかな?」

戦士「降らねえから安心しろ。それに俺だけじゃない」

勇者「魔術師さん久しぶりだね!」

魔術師「おっと、これはこれは。勇者君じゃないか。久しぶりだね」

勇者「魔術師さんにお願いがあるんだけど……いいかな?」

魔術師「もちろん。私にできることなら何でも」

勇者「もう一度僕の仲間になってくれるかな?」

魔術師「いいともーと言いたいところだけど少し時間をくれないか?」

戦士「なんでだよ?」

魔術師「私は君と違って忙しい身でね。研究所や学校等に伝えないといけないからね。明日からなら平気なんだけれど、大丈夫かな?」

勇者「もちろんだよ。ありがとう魔術師さん」

魔術師「なに、こちらこそまた勇者君のパーティーに入れて嬉しいよ。誘ってくれてありがとう」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 12:08:58.05 ID:TbBHiMKz0
魔術師「それじゃあ、また明日。あの日と同じ場所で待ってるよ」

戦士「ああ、あの場所でな」

勇者「僕たちが初めて出会った憩いの我が家亭だね?」

魔術師「その通り。やっぱりいつまでも忘れられなくてね。たまに通ってしまうのさ」

戦士「ああ、俺もだよ。そんでよくお前と会うんだよな」

魔術師「最近は君がめっきり来ないから寂しかったよ」

戦士「まあ俺も色々あるのさ」

勇者「あんまり長話してると魔術師さんに悪いからそろそろ行こうよ」

戦士「ん? それもそうだな。悪かったな。じゃあ、また明日憩いの我が家亭で!」

魔術師「ふふ、それじゃあ。憩いの我が家亭で」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 12:17:24.97 ID:TbBHiMKz0
戦士「盗賊は……っと。ここかな?」

勇者「なんか柄の悪い人たちがいっぱいいるね……」

戦士「まあ、そういうところだからな……平気だとは思うが離れるなよ?」

勇者「うん。戦士くんの手を握ってるよ」

戦士「おう。じゃあ話すなよ」

勇者「えへへ。もちろんっ!」

戦士(機嫌が直ったみたいで良かった良かった)

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 12:27:24.75 ID:TbBHiMKz0
勇者「うわぁ……大きいねえ」

戦士「なんでもあいつは今盗賊ギルドのマスターをやってるらしいぜ」

勇者「へえー凄いんだね盗賊さんも魔術師さんも」

戦士「なんか俺だけ凄くないみたいな言い方だな……あ、盗賊を呼んでくれないか?」

下っ端「はあ? 頭は忙しいんだ。お前らみたいなどこの誰かもわからんようなやつらといちいち会う暇なんて無いんだよ」

戦士「いや、まあ知り合いなんだがな。そうだな……女遊びは程々にと伝えてくれ」

下っ端「ちっ……わけわからんやつだな……後で伝えといてやるよ」

戦士「いや、今いってくれ」

下っ端「めんどくせーな……」カツカツカツ

勇者「なんで盗賊さんにそんなことを?」

戦士「まあ、わかんなくていいさ」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 12:32:15.84 ID:TbBHiMKz0
勇者「えー気になるよ!」

戦士「良いんだよ。世の中には知らない事の方が良い事もある」

勇者「うー……」

戦士「まあまあ。いいじゃないか。どうしても知りたいなら本人に聞きな」

勇者「わかった。そうするよ」


戦士「物分りがよい。ほれ、来たぞ。全速力でこっちに向かってきてる」

勇者「ほんとだ。やっぱり金髪は目立つね」

戦士「そうだなー」

盗賊「やっぱりてめえかあああああ!!」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 12:38:40.40 ID:TbBHiMKz0
戦士「おいおいどうした。何でそんな怒ってるんだ」ニヤニヤ

盗賊「てめえそのふざけたにやけ顔やめやがれ」

勇者「ねえねえ盗賊さん女遊びは程々にってどういうこと?」

盗賊「おう、チビじゃねえか。久しぶり……ってお前喋ったのか!?」

戦士「いやあ……まだ喋ってねえけど」ニヨニヨ

勇者「気ーにーなーるー!」

下っ端「俺も気になりやす」

盗賊「てめえは黙ってろ! あー、いいかチビ。世の中には知らなくてもいいことがあるんだ」

勇者「それはさっき聞いたよー」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 12:46:44.13 ID:TbBHiMKz0
盗賊「あー……ゴホン。んで、なんの用事だ?」

戦士「こいつすり替えやがった」

盗賊「うるせえ、てめえにゃ聞いてねえよ。で、チビ何の用事だ? 俺はこの後仕事が入ってるから手短に頼む」

勇者「わかったよ。あのね、僕たちと一緒にまた旅して欲しいんだ」

盗賊「そいつあ魅力的な提案だな。けど残念だがさっきも言った通り俺には仕事が入ってる。今日だけじゃない。これからも一杯だ。つまり、わかるな?」

勇者「そんなあ……僕、また皆と一緒がいいのに……」

盗賊「あーあー泣くなチビ。俺も悲しい。胸が張り裂けそうだ。だがな、世の中そうやって我慢して生きて大人になっていくわけだ」

戦士「お前、一つ忘れてないか?」

盗賊「ああん? なにをだよ」

戦士「俺が今ここであれを大声で叫んでやってもいいんだぜ?」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 12:52:53.59 ID:TbBHiMKz0
盗賊「ばっ……! おまっ何を考えてやがる!」

戦士「みなさーん!!! 聞いてくださーい!!!」

盗賊「やめてええええ!!! お願いだからやめてええ!!!」

戦士「それはOKと受け取るけど」

盗賊「わかった! わかったよ! ああ、一緒に旅してやるとも!」

勇者「わーい! やったね戦士くん!!」

戦士「ああ。完全勝利だ」

盗賊「畜生……酒の席だとはいえぽろりと零すんじゃなかった……」

戦士「諦めろ。お前は一生このネタでいじられつづけるから」

盗賊「畜生覚えてやがれ……くそっ! いままでの努力がこれで全部パーだ!」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 12:56:56.80 ID:TbBHiMKz0
盗賊「とりあえず書類まとめてくる……」

勇者「ありがとう盗賊さん!」

盗賊「おうおう。チビの笑顔だけが唯一の救いだよ」トコトコ

戦士「まあ、少し哀れだな……」

勇者「……ところで結局なんだったの?」

戦士「ん? ああ別に大したことじゃないさ。初めてやったのが後ろで、その後もずっと俺が言うまで後ろが女のアレだと思ってたってだけだよ」

勇者「後ろ? あれ?」

戦士「ほら、穴だよ穴。まあ、わかんないならいいや。殴られたりするのやだしな」

勇者「むぅ……?」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 13:04:57.17 ID:TbBHiMKz0
勇者「そういえば皆に目的は話して無かったね」

戦士「あー……いいんじゃないか。別に。四人集る事が大事だろ」

勇者「当初の目的を忘れちゃ駄目だよ?」

戦士「忘れやしないさ。ただ、なんか。こう、懐かしいな」

勇者「……やっぱり魔王を倒すまでが一番幸せだったな……僕」

戦士「昔みたいに馬鹿騒ぎできればいいな」

勇者「まあ寄り道しながらでもいいよね」

戦士「だな」

勇者「うん!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 13:12:01.66 ID:TbBHiMKz0
勇者「それじゃあ僕は今日戦士くんの家に泊まろうかな」

戦士「おーう。泊まれ泊まれ」

勇者「あっ……でも用意しなきゃ。一旦家に帰んないと」

戦士「ははは。俺も忘れてたわ」

勇者「? 戦士くんは必要ないでしょ?」

戦士「え? だって旅の準備だろ?」

勇者「あ、それもしなくちゃね。でも僕は戦士くんの家にお泊りの用意って意味で言ったんだよ」

戦士「いらねーだろ。俺のパジャマ着ればいいだけだしな。あっ、嫌ならいいんたぜ?」

勇者「全然そんなことないよ!」

戦士「そうか? ならいいんだけど」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 13:21:22.53 ID:TbBHiMKz0
戦士「ただいまー」

勇者「おじゃましまーす!」

戦士「あ。そういや布団一つしかねえな……」

勇者「!」

戦士「どうすっかな……」

勇者「ぼ、僕は別に全然気にしないよ!」

戦士「そうか? なら助かる」

勇者「うん!」

戦士「んじゃあ次は飯だな……」

勇者「僕作れるけど作ろうか?」

戦士「……お願いします」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 13:25:43.92 ID:TbBHiMKz0
勇者「ふんふふーん♪」

戦士「いやあー誰かに飯作ってもらうなんて何年ぶりだろ」

勇者「美味しいの作るから待っててね!」

戦士「期待して待ってるよ。それにしてもあれだな、なんか嫁さん貰ったみたいな感じだ」

勇者「っ!? いてて。指切っちゃった」

戦士「おいおい大丈夫か?」

勇者「うん。へーきへーき」

戦士「本当に平気か? 痛いならやめてもいいぞ? 飯買ってくるから」

勇者「いいから座って待ってて!」

戦士「えっあっはい」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 13:34:21.22 ID:TbBHiMKz0
勇者「大体戦士くんが変な事言うからだよ、まったく!」

戦士「俺なんかまずいこと言ったか?」

勇者「わかんないならいいよ。ほらそろそろできるからね」

戦士「ほかほかのご飯とか久しぶりすぎる………うまい。うますぎる……」

勇者「えへへ。ちょっと嬉しいかな。ところでいつも何食べてるの?」

戦士「冷えた弁当買うくらいかな。あとは酒だし」

勇者「うー……お酒は身体によくないよ」

戦士「いいんだよ。ほらお前も飲むか? それとも俺の酒は飲めないってか」

勇者「そういうわけじゃないけど……」

戦士「じゃあほら、ぐいっと」

勇者「じゃあちょっとだけ……」クイッ

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 13:44:11.61 ID:TbBHiMKz0
勇者「あはははははははははははははは!!! 戦士くんほらほらどんどん飲んで!」

戦士「いや、もう無理……これ以上飲んだら絶対吐きますって」

勇者「ごちゃごちゃ言ってないで飲めよ!」

戦士「すいません……ほんともう勘弁してください……」

勇者「謝るなら誠意見せてよ! ほら! 裸になって!」

戦士「いや、もう本当にすいません……勘弁してください……!」

勇者「飲むか脱ぐかはっきりしろよ!」

戦士「ほんとすいません、生まれてきてごめんなさい」

勇者「脱げって言ってるんだよ!」

戦士「もう脱ぎますから勘弁してください……」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 13:56:31.25 ID:TbBHiMKz0
勇者「本当に脱いじゃったよ! 変態だなぁ戦士くんは!」

戦士「もうほんとごめんなさい……お酒頭に浴びさせるのやめてください……」

勇者「じゃあ僕の前で自慰してみせてよ。ねっ? いいでしょ?」

戦士「えっ、いやそれはちょっと……」

勇者「えっ? なに? 聞こえないよー?」

戦士「やめて! するから鼻に酒流し込むの止めて!!」

勇者「わかればいいんだよー」

戦士「じゃあします……」シュッシュッ

勇者「うわぁ……凄い……」

戦士「吐息が……あっ……っぅ!」ビュルッ

勇者「………」ビチャ

戦士「はぁ……はぁ……やっまちった……」

戦士「あれ? 寝てる……?」

勇者「すぅー……すぅー……」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 14:02:27.49 ID:TbBHiMKz0
戦士「と、ととととりあえず証拠隠滅を……」フキフキ

勇者「んんぅ……」

戦士「っ」ビクッ

勇者「すぅ……すぅ……」

戦士「ほっ……寝てる。でも俺は強制されたからやっただけで……そうさ」

戦士「俺は悪くない俺は悪くない……」フキフキ

戦士「よ、よしよし。とりあえず拭い取ったから平気だろ……」

お隣さん「ちょっと騒がしいけど何かあったんで……す……か?」ガチャッ

戦士「あ……」

お隣さん「……」パタン

戦士「あ………ああああああああああああ!!」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 14:17:54.42 ID:TbBHiMKz0
戦士「どうしてこうなった……どうしてこうなった!」

勇者「ぅぅ……ん……」

戦士「とりあえず布団をかけてやるか……」

勇者「すぅ……すぅ……戦士くん………すぅ……すぅ………」

戦士「はっ……可愛いなコノヤロー」

戦士「さてと、俺は自棄酒でもしてから寝るとするか……」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 14:27:44.67 ID:TbBHiMKz0
勇者「ふぁああ……あれ?」

戦士「あっ、起きたか……」

勇者「? 僕何時の間に寝ちゃったんだろう……ご飯食べて、それから……えーと」

戦士「!? 覚えてない……のか?」

勇者「うん……何したっけ?」

戦士「飯食って、騒いで寝ただけさ」

勇者「全然覚えてないや……それになんだか凄く頭が痛いし……」

戦士「寝てる時に頭でも打ったんだろうな」

勇者「そうなのかなー……」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 14:39:59.02 ID:TbBHiMKz0
勇者「いててて……」

戦士「大丈夫か? おんぶしてやろうか?」

勇者「ううん。大丈夫だよ。ありがとう」

戦士「ならいいんだけど……」

勇者「早く憩いの我が家亭に行こうよ」

戦士「まぁ、それもそうだな」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 14:50:01.45 ID:TbBHiMKz0
戦士「親父ーサンドイッチ二つ」カランカラン

親父「はいよ」

魔術師「やあ、こっちこっち」

戦士「随分と早いな」

魔術師「まあ、ね。軽く3時間は待ったかな」

戦士「おいおい……」

勇者「盗賊さんは?」

盗賊「今ご到着だぜチビ」

勇者「やっと皆集ったね!」

魔術師「それじゃあ乾杯しようか」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 14:55:43.53 ID:TbBHiMKz0
盗賊「それじゃあかんぱーい!」

魔術師「乾杯!」

戦士「かんぱーい!」

勇者「乾杯っ!」

盗賊「うめえええええ!!」

魔術師「いやあやっぱり君と飲む酒は格別だね」

戦士「そうか。そいつあ光栄だ」

勇者「なんか前にも飲んだ気がするなあ……」

戦士「そ、そうだ勇者は程々にしておけよ。頭痛いんだからな」

勇者「もちろん」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 15:23:56.77 ID:TbBHiMKz0
盗賊「ところでまた集って何するんだよ」

戦士「世界の平和を手にいれるのさ」

盗賊「はあ? 魔王はもう倒しただろうが」

魔術師「まさか第二の魔王が登場したというわけじゃ……」

戦士「いんや。あまりにも戦争ばっかだからな……ちょっくら止めにいこうかなと」

魔術師「どうやって?」

勇者「話し合うんだよ」

盗賊「おいおい……チビよ。そりゃあ無理じゃないか?」

勇者「大丈夫だって僕は勇者だもん!」

魔術師「なるほど……魔王討伐という武力を背景にした交渉か……ふぅむ」

戦士「まぁなんとかなるだろうよ」

盗賊「相変わらず頭空っぽな脳みそだなあ?」

戦士「うるせー」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 15:29:20.23 ID:TbBHiMKz0
少し休むでござる
落ちてたら悲しいでござる

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 20:06:08.54 ID:TbBHiMKz0
魔術師「さて、もう景気付けには丁度良い量だろうね」

盗賊「おいおいまだまだ飲み足りないぜ」

魔術師「泥酔したってしょうがないだろう? これくらいが丁度いいのさ」

盗賊「けっ! つれねえなあオイ……戦士こっちはこっちでやり直そうや」

戦士「俺はもう十分だ。やるなら一人でやってくれ」

盗賊「おいおい! そりゃあないぜ! なぁ聞いてくれよチビ、俺ぁ親友にすら振られちまったよ」

勇者「なんだか、凄い気分がいいよ。僕。頭痛も引いていくし……盗賊さんともう少し飲んでいたいな」

戦士「おい、もうでるぞ! いや、駄目なら俺は少し酔いを覚ましてくる!」

魔術師「それじゃあ私も付き合おうかな」

盗賊「んじゃあ俺らはじゃんじゃん飲もうぜチビ」

勇者「うん!」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 20:15:44.94 ID:TbBHiMKz0
戦士「盗賊は犠牲になったのだ……」

魔術師「うん? 何ぶつぶつ言ってるんだい?」

戦士「ははは、何でもないさ。盗賊ー死ぬなよ?」

盗賊「はあ? 俺がこのくらいの量で倒れるかよ」

戦士「そうだな。やばいと思ったら迷わずトイレに行く事をお勧めするぜ。勇者、程々にしておけよ」

勇者「うぃー……ヒック。あれぇ? お酒がきれてるよー!?」

戦士「そ、それじゃあ行くか」

魔術師「いやあ、それにしてもこうやって君と二人っきりで歩くというのも久しぶりだね」

戦士「そうだな」ソワソワ

魔術師「随分と落ち着かないな、そんなに勇者君のことが気になるのかい?」

戦士「あ、ああ。まぁな」

魔術師「ふふ、君って男は……さぁたまには忘れて思いっきり遊ぼうじゃないか」

戦士「そういうわけにもいかんのよ……」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 20:40:29.67 ID:TbBHiMKz0
戦士「気になるしそろそろ帰るか」

魔術師「おや、もう散歩は終りかい? 楽しい時間というのはいつでもすぐに過ぎ去ってしまうものだな」

戦士「俺もお前と何時までも散歩していたいのは山々だがそうにもいかん……」

魔術師「嬉しいね。それじゃあ一旦戻ろうか」

戦士「気が滅入るよ……」

魔術師「?」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 20:46:39.22 ID:TbBHiMKz0
魔術師「なっ!? この荒れ様は一体……?」

戦士「認めたくないが、あれだな」

盗賊「すいません……勘弁してくださいよお……」

勇者「次の酒もってこいよお!! おせーんだよっ!」

親父「す、すいやせんっ! ただいまもって来させます!」

魔術師「いや、勇者君……酒は人を変えるというが凄いものだね」

勇者「ほら! 飲めよ! イッキイッキ!」

盗賊「ぐすっ……ほ、ほんとにもう……む、無理ですっ……勘弁してください」グスグス

勇者「ああん!? 聞こえないよおー!?」 グイッ

盗賊「お、おぅえええええ!!!」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 20:54:59.09 ID:TbBHiMKz0
勇者「げっ!? 汚いなあ吐かないでよもう」

盗賊「うぅ……ぐすっ……ごめんなさい……ごめんなさい」

戦士「ストップストップ! 時に落ち着け勇者」

盗賊「う、うわぁあああん!! 戦士ー!」

戦士「おーよしよし……大変だったな……よしよし」

勇者「あははははは! 戦士くんが五人も六人もいるよ!」フラフラ

勇者「うっ……なんか、凄いねむい……よ……」ドサッ

魔術師「さぁ、こっちは沈静化できたようだね」ハシッ

戦士「魔法って便利だなあ」

盗賊「うぇぇぇえん……戦士ー……だ、だずげでよ゛ぉ゛……」

戦士「こりゃあトラウマ確定だな」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 21:00:33.77 ID:TbBHiMKz0
親父「おい、そいつはあんたのツレかい!?

戦士「あ、ああ……そうだ弁償金はいくらになるよ」

親父「金はいいから早くそいつをどっかに連れて行ってくれ!」

魔術師「おや、こいつは酒代が浮いたな」

盗賊「うえええええん!」

勇者「すぅ………すぅ………」

戦士「いいんだな? わかった。盗賊は俺が担ぐから勇者は頼んだ」

魔術師「了解……っと。随分と軽いな。やっぱりまだ子供か」

戦士「ああ、そんな小さいのにな……勇気だけはでかいからな」

親父「二度と来ないでくれよ!! 少なくともそいつは立ち入り禁止だ!」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 21:11:13.26 ID:TbBHiMKz0
戦士「とりあえず俺の家に避難した訳だが、盗賊離れろ」

盗賊「嫌だ怖い寂しい」

戦士「いい加減裾を離してくれ。男の子だろ」

盗賊「イヤダ」

魔術師「しかし、こう散らかっているとどこに座ってよいものか判断に困るな」

戦士「適当に押しのけて座ってくれ。勇者は俺が布団に寝かしておくよ」

魔術師「おや? 食器が二人分あるように見えるけど……一体?」

戦士「ああ、勇者が今日泊まったんだよ」

魔術「それは随分と羨ましいな。私も呼んで欲しかったよ」

戦士「よっと……お前は忙しいとか言ってたじゃないか。しかし軽いな……」

魔術師「夜にはもう殆ど終わっていたんだよ。惜しいなあ」

盗賊「せ、戦士いかないで……」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 21:22:08.19 ID:TbBHiMKz0
勇者「すぅ……すぅ……」

戦士「全く……こんな天使みたいな寝顔してるってのに……」

盗賊「戦士おいてかないで……おいてかないで……」

戦士「大丈夫かお前、ほら目ー覚ませ」ペチペチ

盗賊「はっ? 俺は一体……」

戦士「覚ましちゃったよこいつ。何された?」

盗賊「何って?」

戦士「勇者と酒飲んでだよ」

盗賊「酒飲んで……勇者と酒飲んで……う、うわああああああ!!」ヘタッ

戦士「いつまで経っても旅に出れないなしかし……」

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 21:35:15.09 ID:TbBHiMKz0
魔術師「叫び声が聞こえたけどどうしたんだい?」

戦士「盗賊がちょっとな」

盗賊「ひぃぃぃいい……勘弁、勘弁してください……」

魔術師「随分と重症だね。これは明日に延期かな?」

戦士「まさか。勇者が起き次第出発しよう」

魔術師「いやはや、君の思考は本当に勇者を中心に回っているな」

戦士「そりゃあ、命の恩人だしな」

魔術師「ふふ。懐かしいな。確か君が魔物にやられているところを助けてもらったんだったか?」

戦士「あの頃はひよっこだったからなぁ……とそんなことよりそろそろ勇者起さないと」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 21:42:42.84 ID:TbBHiMKz0
戦士「勇者おきろー……勇者」

勇者「んぅん……あれ? 僕は確か皆と憩いの我が家亭に居たはずなんだけど……なんで僕はまた家に居るの?」

魔術師「ああ、それはね」

戦士「何言ってるんだ勇者! 夢でも見たんじゃないのか?」

魔術師「え?」

戦士「何時までも勇者が寝てるから皆が俺の家に着たんじゃないか。まったく、覚えてないのか?」

勇者「全然覚えてないや……うーん……おかしいなあ。」

魔術師「どうつもりだい?」

戦士「だから夢なんだよ。そっちの方が全部丸く収まるんだ。勇者にとっても盗賊にとっても、俺たちにとってもだ」

魔術「まあ確かに、そうだね。これは私たちの胸の中だけにしまっておこう。ふふ、共有の秘密が出来たな」

戦士「ああ、勇者の酒癖の悪さは墓場まで持っていこうぜ」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 21:56:07.61 ID:TbBHiMKz0
戦士「次は盗賊か……おらぁっ!」

盗賊「ぐっ……!?」ドサッ

魔術師「お、おい! どうしたんだいいきなり」

戦士「まあ見てろって。おきろ盗賊」

盗賊「う、ぅぅ……」

戦士「やっとおきたか! たくっよおー! お前いきなり寝ちまうから大変だったぜ」

盗賊「えっ……?」

戦士「大分うなされてたけどどんな夢見てたんだよ?」

盗賊「そうか……夢か……そうだよな。ははは、なんか酒飲んで勇者に虐められる夢見たわ」

戦士「ああん? そんなん夢に決まってるだろ! あの勇者だぜ」

盗賊「そうだな。やれちょっと酒控えるわ」

戦士「ああ、そうしろ。ははは!」

魔術師「馬鹿ばかりって奴だね」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 22:21:18.54 ID:TbBHiMKz0
勇者「じゃあそろそろ王様のところに行こうよ」

戦士「そうだな。まずはこの国からか」

魔術師「この国の王様はいくらでも揺さぶれるよ。私は王族の医者も兼ねてたからね。影響力はそれなりさ」

盗賊「俺もギルドマスターだからな。頼みづらい仕事は全部俺に回ってきたぜ」

勇者「僕は魔王討伐くらいしかないなあ……戦士くんは?」

戦士「剣術指南役を少しやったけどすぐやめちまったからな……」

勇者「何日やってたの?」

戦士「三日」

魔術師「やれやれ……」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 22:43:47.62 ID:TbBHiMKz0
王様「まさか勇者一行が揃うとはな……して、今日は何用かな」

勇者「単刀直入に言いますと、戦争を止めてもらえませんか?」

王様「ふむ……やめろか。それは到底無理な話だな」

勇者「何故ですか!?」

王様「言いたい事は分かるぞ。だがな、今ここで力を得ないと後々に我々は大国に飲み込まれてしまうことになる」

王様「今はいいかもしれん。しかし五年後、十年後……果して大国に攻められたとき小国の我々は太刀打ちできるのか? 国民を護ってやれるのか?」

王様「大義を見よ勇者よ。目の前の小事に囚われていては大事なものを失ってしまうものだ」

勇者「僕は、この国だけじゃない。全ての国の平和を望んでいます。だからまずは目の前の平和を護りたいんです!」

王様「しかし、勇者よ。全国家の同盟など難しい話だ。ならば手っ取り早く私が国家を一つに統一し世界平和へと導いたほうが良いではないか。その為に力を貸してくれればありがたい」

勇者「嫌です。それに僕は主張を曲げるつもりはありません」

魔術師「陛下、我々が魔王討伐という功績がある事をお忘れなく……」

王様「……! 脅すつもりか……!?」

魔術師「良い返事を期待しております」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/07(水) 22:48:55.09 ID:TbBHiMKz0
戦士「いやあ、息が詰まったな。よくあんなにぺらぺら喋れるもんだ」

勇者「僕は勇者だからね! 勇気だけは人一倍さ」

戦士「いやあ、流石リーダーだな!」

勇者「えへへー」

盗賊「しっかし実際のところどうかね? ちと難しい感じがするが」

魔術師「なに。別に手札は幾つかまだ残っているさ」

盗賊「上手くいきゃいいけどな」

戦士「まあとりあえず俺の部屋に帰ろうや」

盗賊「またあの汚らしい部屋にかあ?」

戦士「嫌なら外に出てな」

盗賊「けっ」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 16:28:44.81 ID:aZ4tqdK60 [2/45]
勇者「戦士くんのお部屋はなんだか安心するね」

戦士「なんだそりゃ」

勇者「戦士くん匂いがするからまるで抱きしめられてるみたいだよ」

魔術師「同感だね。ただ私は落ち着かないけれどね」

盗賊「おいおい、お前の体臭きついって遠回しに言われてるぜ!」

戦士「うるせーよ馬鹿。それにしても俺そんな臭うのか?」 クンクン

勇者「違うよー。そう意味じゃないよ!」

戦士「じゃあどういう意味なんだ?」

勇者「それは、その……とりあえず、おじゃましまーす!」

戦士「お、おいおい。なぁ俺臭うか?」

魔術師「少なくとも臭くは無いから安心したまえよ」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 16:38:33.60 ID:aZ4tqdK60 [3/45]
勇者「あー! おじいちゃんだ!」

将軍「はっはっはっ。勇者殿、久しぶりでございますな」

勇者「うん! 元気? 僕は元気だよー!」

将軍「見てのとおりピンピンしておりますわい」

勇者「ねえねえ戦士くん! おじいちゃんがいるよ!」

戦士「おじいちゃん……って、お久しぶりです将軍。しかしなんで俺の部屋に……?」

将軍「はっはっはっ。若造、邪魔しているぞ。しかしこの部屋はわしの部屋そっくりじゃわい!」

盗賊「おー? 旦那じゃねえか。元気かい?」

魔術師「師匠!」

将軍「久しぶりだな」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 16:47:56.91 ID:aZ4tqdK60 [4/45]
盗賊「おいおい、チビと比べて随分と素っ気無い返事じゃねえか」

魔術師「師匠、陛下からなにか……?」

将軍「うむ。陛下は戦争を取りやめると仰せられた」

魔術師「本当ですか!」

盗賊「おい、無視すんな!」

将軍「嘘なんかついても仕方あるまい。わしは和睦の使者としてお前や勇者殿達と共に行くようにと頼まれたのだ」

盗賊「おーい、聞こえねーのか?」

魔術師「勇者君、ということだけれど勿論いいだろう?」

盗賊「戦士よお、俺ぁ挫けちまいそうだ」

勇者「もちろんだよ! ねっ、戦士くん?」

戦士「ああ。これでまた一歩世界平和へ近づいたな」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 17:02:32.12 ID:aZ4tqdK60 [5/45]
将軍「それじゃあ行くとするか。馬車は用意されていますぞ勇者殿」

勇者「馬車なんて乗るの懐かしいなあ。旅してる時はいつも歩きだったからね」

盗賊「馬車ねえ……そういや護ったのは多いが乗ったのはすくねえな」

勇者「楽しみだねえ戦士くん!」

戦士「おう!」

将軍「何言っておる。馬車に乗るのはわしと勇者殿だけじゃわい。若いもんは歩かんかい!」

盗賊「おいおい! そいつあひでえぜ旦那ぁ!」

将軍「小僧は黙っておれ!」

勇者「そんなあ……僕皆と一緒に乗りたいよ……」

将軍「しかしですな勇者殿、主役はわしと勇者殿であって、こやつらはおまけなのですぞ」

勇者「おじいちゃん、だめ?」

将軍「くぅ……仕方ありませんなぁ、勇者殿の願いとあれば断れますまい。感謝しろお前ら!」

勇者「やったー! ありがとうおじいちゃん!」

盗賊「爺馬鹿って奴なのかね」

魔術師「まぁとりあえず今は感謝しておこうじゃないか」

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 17:12:56.73 ID:aZ4tqdK60 [6/45]
勇者「どーうろは続くーよ♪ どこまでもー♪」

戦士「しっかし馬車ってのは楽だな。乗ってるだけでパカパカ動いてくれるんだもんな」

魔術師「言っておくが運転手が居ないと動いてはくれないよ」

戦士「そうなのか?」

魔術師「まったく君って奴は……」

将軍「なんでこんな馬鹿を信頼しておられるのかのお勇者殿は」

勇者「だって戦士くんは僕のヒーローだもの!」

戦士「おいおい、照れくさいぜ」

勇者「えへへー」

盗賊「くっそー……楽しそうだな畜生。なんで俺が手綱握んなきゃいけねーんだ……」

戦士「じゃんけんで負けたんだから大人しく運転してくださいよ、運転手さん」

盗賊「てめぇっ!」

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 17:17:38.94 ID:aZ4tqdK60 [7/45]
戦士「なんだい運転手さん」

盗賊「てめえちゃんとわかってるじゃねえか! わざとだろこの野郎!」

戦士「はて? なんのことやらさっぱりだな。なぁ、勇者?」

勇者「うん? うん、そうだね。全くわかんないや」

盗賊「おいおいチビ……そりゃあ無いぜ!」

将軍「きりきり黙って働かんかい!」

魔術師「ふふ、楽しいな」

盗賊「たくっ……そんな役回りだぜ……ん?」 キラッ

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 17:29:00.92 ID:aZ4tqdK60 [8/45]
盗賊「………」

戦士「おいおいどうしたいきなり怖い顔して。怒ってるのか?」

盗賊「しっ……少し黙ってろ」

戦士「……どうした?」

盗賊「……今そこの草陰が少し光った……」

戦士「あん? そんなのどうでもいいだろ? つかどこだよ」

盗賊「大体300M先のそこだ……おそらく盗賊だな」

戦士「よくそんな遠くまで見えるな……」

盗賊「分かってんのか? そんな楽観視していい事じゃねえんだよ」

戦士「ただの盗賊つってもただの野盗だろ?」

魔術師「いや、ただの野盗じゃないだろうね。少なくとも私達が予めここを通ると分かっているからこそ待ち伏せしているんだ」

盗賊「そういうこった。それに今は隣国と戦争中なんだからこんな国境付近に野盗普段はいねえはずだぜ」

戦士「つまりどういうことだよ?」

盗賊「まだわかんねーのか脳筋。誰かが盗賊ギルドに依頼して俺たちを殺そうとしてるんだよ」

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 17:30:31.22 ID:aZ4tqdK60 [9/45]
ミス 修正

盗賊「………」

戦士「おいおいどうしたいきなり怖い顔して。怒ってるのか?」

盗賊「しっ……少し黙ってろ」

戦士「……どうした?」

盗賊「……今そこの草陰が少し光った……」

戦士「あん? そんなのどうでもいいだろ? つかどこだよ」

盗賊「大体300M先のそこだ……おそらく盗賊だな」

戦士「よくそんな遠くまで見えるな……」

盗賊「分かってんのか? そんな楽観視していい事じゃねえんだよ」

戦士「盗賊つってもただの野盗だろ?」

魔術師「いや、ただの野盗じゃないだろうね。少なくとも私達が予めここを通ると分かっているからこそ待ち伏せしているんだ」

盗賊「そういうこった。それに今は隣国と戦争中なんだからこんな国境付近に野盗普段はいねえはずだぜ」

戦士「つまりどういうことだよ?」

盗賊「まだわかんねーのか脳筋。誰かが盗賊ギルドに依頼して俺たちを殺そうとしてるんだよ」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 17:41:01.05 ID:aZ4tqdK60 [10/45]
将軍「むぅ……どうする? 奇襲とは言えわしらを狙うくらいじゃ。中々の手練れと見るが」

盗賊「ああ。少なくとも六人はいるな。とりあえず戦士後ろからそこの草むらに飛び込んでくれ」

戦士「よしわかった」

勇者「怪我しないでね戦士くん。僕もついていこうか?」

戦士「なに任せろ。盗賊程の奴じゃなけりゃ雑魚の一人や二人相手じゃねえさ」

盗賊「俺より凄腕の盗賊なんていねーよ」

戦士「それもそうだ。んじゃあ先に言ってるぜ」 バッ

盗賊「とりあえず戦闘準備はしといてくれよ?」

魔術師「もちろん言われなくても」

勇者「おじいちゃんは僕が守るよ!」

将軍「頼もしいですなあ。しかしわしとてまだまだ現役。いや、生涯現役ですぞ!」

盗賊「とりあえず俺は矢が飛んできた瞬間に飛び降りて避けっからよろしくな」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 17:50:38.48 ID:aZ4tqdK60 [11/45]
暗殺者「……死ねっ!」 キリリリ シュバッ

盗賊「おらぁっ! きたぜ!」 ヒュッン

暗殺者「ちぃっ! 失敗だ、お前ら撤退するぞ!」ダッ

戦士「お仲間さんならすでにおねんねしてるぜ」

お仲間さん「」ドサッ

暗殺者「なっ……い、何時の間に……?」

戦士「さっさと降伏するのをお勧めするぜ」

暗殺者「っ! 舐めるなぁっ!!」ブンッ

戦士「おっとあぶねえ……毒牙のナイフか……まだまだ俺も対人戦は甘いな……っとぉ!」

暗殺者「がっ……!」 

戦士「安心しろ。峰打ちだ」

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 17:56:32.86 ID:aZ4tqdK60 [12/45]
魔術師「やぁ、お疲れ様。私たちの出番は全く無かったね」

戦士「いや、しかし駄目だな。幾つか掠っちまったよ」

盗賊「まさか殺してねえだろうな?」

戦士「ああ、殺してねえよ。だから幾つかかすり傷が出来ちまったんだろ」

盗賊「まぁ、そうだな。とりあえず依頼主が誰かは町についてから吐かせりゃいいか」

勇者「大丈夫? 痛くない戦士くん?」

戦士「なぁに、これくらいの傷どうってことねえよ」

勇者「ならいいんだけど……」

戦士「心配してくれてありがとな勇者」

勇者「戦士くんが平気そうで何よりだよ!」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 18:07:18.78 ID:aZ4tqdK60 [13/45]
宿屋「いらっしゃい」

盗賊「二部屋一泊」

宿屋「はいよ」

盗賊「ほい、旦那は一人の方がいいだろう?」

将軍「暗殺されかけたのに一人にするとは喧嘩でも売ってるのか小僧?」

盗賊「同じ部屋にしたらしたで怒るじゃねえか」

将軍「それもそうだがな」

勇者「じゃあ僕がおじいちゃと一緒の部屋に居るよ! 戦士くんも一緒にきてよ!」

戦士「えっ? まぁ俺はいいけど……」

将軍「わしは」

魔術師「それはよくない。君は私と同じ部屋のほうが師匠の為にもなると思うんだが」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 18:14:24.25 ID:aZ4tqdK60 [14/45]
勇者「駄目だよ! 戦士くんは僕と一緒におじいちゃの部屋にいるの!」

魔術師「勇者君はいいかも知れないが師匠は良くないだろう。それに二人で使った方がゆったりできていいと思うね」

勇者「戦士くんは僕と一緒の部屋なんだよ! ねっ、戦士くん!?」

魔術師「君が師匠と勇者君と同じ部屋になるなら2人と3人で結果的に師匠の部屋のほうが多くなってしまう。それでは本末転倒じゃないか」

戦士「俺は……えーと、盗賊どうしたらいいと思う?」

盗賊「しらねーよ。俺は拷問かけてくるから勝手にやっててくれ」

戦士「ま、待ってくれ! 盗賊!」

将軍「わしの考えは」

勇者「僕と一緒だよね戦士くん!」

魔術師「私よりも師匠に迷惑をかけてまで勇者君を選ぶのかい?」

戦士「お、俺は……野宿する! 馬車で寝れば人数的にも解決じゃないか!」

魔術師「君って奴は……」

勇者「じゃあ僕も野宿する!」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 18:23:59.12 ID:aZ4tqdK60 [15/45]
魔術師「野宿するなんて二人に悪い。それなら私も野宿するよ」

将軍「じゃあわしも野宿する! これで解決じゃろ?」

勇者「うー……魔術師さんはふかふかベットで寝ててもいいんだよ!」

魔術師「いやいや、勇者君がそうしてくれ。私が彼を見ようじゃないか」

将軍「無視された……」

戦士「お互い大変ですね」

将軍「いっしょにするな若造……わしもあと40年若ければなぁ……」

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 18:31:12.21 ID:aZ4tqdK60 [16/45]
盗賊「ただいま……ってまだやってたのか」

戦士「あっ! 盗賊、おれと寝てくれ!」

盗賊「えっ……やだよ。俺にそっちの趣味は無いぞ……」

戦士「ちげーよ馬鹿! 俺と同じ部屋で寝てくれってことだよ!」

盗賊「まぁならいいけど」

戦士「よし、んじゃあ聞いてくれ! 俺は盗賊と寝るからお前ら三人で寝てくれ!」

勇者「そ、そんなぁ……」

魔術師「やっぱり君はそっちの趣味があったのか……」

戦士「だーかーらーどいつもこいつも! 言っとくけど違うからな!」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 18:46:17.06 ID:aZ4tqdK60 [17/45]
盗賊「まあ、それくらいにしてくれや。あいつらの雇い主についてなんだがな……」

将軍「わかったのか!?」

盗賊「いんや。奴ら雇い主のことについては全く知らなかったよ。ただ狙われてたのはチビらしいな」

勇者「僕?」

盗賊「ああ。まぁ分かった事はそれくらいなんだ……すまねえ」

戦士「まぁ、とりあえずは十分だな。少なくとも今は勇者の安全に気をつけてればいいわけだし」

勇者「なんで僕なんだろ?」

盗賊「まぁ、多分今夜襲撃があると思うから気をつとこうぜ」

勇者「大丈夫さ。きっとまた戦士くんが護ってくれるよ!」

戦士「おう、任せろ。勇者には指一本触れさせやしないぜ」

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 19:01:26.85 ID:aZ4tqdK60 [18/45]
――夜――

盗賊「んでよお、お前誰が本命よ?」

戦士「はあ? 誰って誰だよ」

盗賊「とぼけんじゃねーよ。わかってんだろ?」

戦士「いや、マジでわかんねーって。なんだよ?」

盗賊「かっー! こいつぁうぜえな! おいおい、わかっててとぼけてんだろ? 勇者か魔術師かだよ!」

戦士「ばっ! あいつらはそんなんじゃねーよ!」

盗賊「ああん? 本当かよ? 怪しいぞ」

戦士「大体あいつらだってそんなんじゃねーだろ」

盗賊「そうかあ? 俺にはそうは見えねえけどな」

戦士「……もしそうだったとしても俺は選べないし選ばないよ。俺にとってあいつらはそんなちゃちなもんじゃないんだ」

盗賊「まぁ、そりゃあそうだけどよ……俺が入ってねえのは気のせいじゃねーよな?」

戦士「気のせいじゃねーよ。俺にとってお前は誰より大切な存在だからよ」

盗賊「おいおい、寒気がするからやめてくれよな……眠れなくなるじゃねーか……寝こみを襲うなよ?」

戦士「襲う訳無いだろ馬鹿が」

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 19:10:14.56 ID:aZ4tqdK60 [19/45]
魔術師「勇者君。僕は君に譲るつもりは無いよ」

勇者「僕だってないさ。戦士くんは僕のものだよ!」

魔術師「ふっ。彼をもの扱いしている時点で勇者君の器はたかが知れているね」

勇者「ぅぅー……それでも僕は戦士くんを譲らないよ。戦士くんは僕のヒーローなんだから」

魔術師「ふふ。一体この争いは何時まで続くんだろうね。ああ、懐かしいな……」

勇者「そうだね……思い出すよ」


将軍「………寝たふり寝たふり……」

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 19:23:23.22 ID:aZ4tqdK60 [20/45]
飯落ち

213 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 20:46:40.90 ID:aZ4tqdK60 [21/45]
ただいま
飯食ってぼっーとしてたらこんな時間になってもうた
眠いし

214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 20:51:01.70 ID:aZ4tqdK60 [22/45]
魔術師「さて、もうそろそろ寝ようか。僕は慣れない馬車で疲れてるんだ」

勇者「僕は楽しかったけどなあ」

魔術師「こう、前後左右に揺られるのはあまり気持ちのいいものではないね」

勇者「ふーん。そうなんだ」

魔術師「忘れたのかい? 僕が船旅の時に吐いてしまった事を」

勇者「そういえばそうだったね。戦士くんに看病されてて羨ましかったよ」

魔術師「ふふ。あの時ばかりはこの身体に感謝したものさ」

勇者「ふーんだ。自慢話なんか聞きたくないよ。おやすみー!」

魔術師「ふふっ、おやすみ」

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 20:54:01.84 ID:aZ4tqdK60 [23/45]
戦士「おはよう、結局何もなかったな」

魔術師「いや、ないならないに越した事は無いさ」

盗賊「そらそうだ。旦那くまが出来てるけどどうかしたのかい?」

将軍「うるさい……さっさと王の場所に行くぞ」

戦士「どうしたんだ?」

魔術師「さあ……私にはさっぱりだな」

勇者「僕もだよ」

盗賊「まぁああ言ってるんだし気にせずにいこうぜ」

戦士「それもそうだな」

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 21:03:17.98 ID:aZ4tqdK60 [24/45]
敵王「何しにきた!」

将軍「このたびは両者の無益な争いを止めに参りました」

敵王「和平の使者か? ふん! 何を馬鹿な事を言うか!」

勇者「どうか、戦争を止めてください! このとおりです!」

将軍「彼は全国家の平和を望んでいます。その先駆けとなるべく先ずは両国の間で同盟を結びたいと思っております」

敵王「くだらん……む? 貴様は……勇者か!?」

勇者「はい。僕は勇者です」

敵王「ええい! この者をひっとらえよ! 引っ捕らえよ!」

勇者「え? え?」

敵兵「ふんっ」ガシッ

勇者「っぅ……! や、やめてよ!」 ドサッ

将軍「何をなさるか!」

敵王「全員捕らえろ!」

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 21:10:30.40 ID:aZ4tqdK60 [25/45]
戦士「おいっ! 何しやがる!」

盗賊「おいおいおい……マジかよ……!」

戦士「離せ……ってんだよ!」ブンッ

敵兵2「うわぁあ!!」 ガシャーン

敵兵3「くそっ……馬鹿力め! 大勢で抑えろ!」

敵兵の皆さん「うおおおお!」

魔術師「待て! 今は抵抗しないほうがいい……」

戦士「! なんでだよ!」

魔術師「今は、私に従ってくれないか……」

戦士「ちっ……わかった。降参だ」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 21:15:20.41 ID:aZ4tqdK60 [26/45]
敵王「縄で縛って牢屋に放り込んでおけ。その男は狂暴だから別室に連れて行け」

敵兵「はっ!」

戦士「そんなにがちがちに縛らなくてもいいだろ」

魔術師「……」

盗賊「おいおい……俺は縄で縛るのは好きだが縛られるのは嫌いなんだ」

敵兵「だまってろ」

盗賊「なぁもう少し緩めてくれねえか? 痛くて仕方ないんだが」

将軍「このような事をされて覚悟はできておりましょうな!」

敵王「連れて行け」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 21:19:31.83 ID:aZ4tqdK60 [27/45]
敵兵2「ふん……さっきはよくもやってくれたなぁ……この屑がぁっ!」 

戦士「っ!」 バキッ

敵兵2「はははっ! 自慢の馬鹿力も縛られてちゃ無意味か!」 ゲシゲシッ

勇者「や、やめて! やめておくれよ!」

敵兵2「ああん! ぶっ殺されてえのか!」

戦士「おい……そいつに手出したら殺すぞ。やるなら俺だけにしろ」 ギロッ

敵兵2「……へっ……お望みどおりボコボコにしてやるよ!」

勇者「やめて! お願いだからやめてよぉ!」

敵兵「……進め」

223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 21:24:30.46 ID:aZ4tqdK60 [28/45]
勇者「ねえ止めて! 止めてよ!」

敵兵「……」

魔術師「……」ブツブツ

将軍「あのような兵士が居るとは……この国はどうなっているんだ……」

盗賊「気にすんなチビ。あいつは平気だ」

勇者「気にするなって!」

盗賊「大体騒いだってしょうがねえだろ」

勇者「っ……見損なったよ……」

盗賊「事実を言ったまでさ。ほら、どうやら客室についた見たいだぜ」

232 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 21:31:19.56 ID:aZ4tqdK60 [29/45]
敵兵「……」 ガチャン

盗賊「ってえなぁ……放り投げなくてもいいだろうが」

将軍「ぬぅ……若造は平気かのう……」

盗賊「なんとかなんだろ。死んじまったらそれまでってこった」

勇者「くっ……! よくもそんなことがいえるね……!」

盗賊「まぁ、あいつが暴れてくれたお陰で俺たちは然程危険じゃないと思われたのか同室になってることには感謝しなきゃだな」

勇者「……魔術師さんはなんとも思わないの!?」

魔術師「……」ブツブツ

勇者「ねえっ! 聞いてるの!?」

魔術師「うるさい……私に話し掛けないでくれ……」ブツブツ

勇者「何さ! 皆して! いいよ僕だけでもやってやる! 出せよ! ここから出せー!」 ガシャンガシャン

233 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 21:41:00.85 ID:aZ4tqdK60 [30/45]
将軍「静まらんか!!! 冷静になれ!」

勇者「っ!」

将軍「仲間を思う気持ちも焦る気持ちもわかる。だが今は小僧のように冷静な判断が必要だ」

勇者「そんなこと……あんたにはわかんないんだ! 僕が……どれだけ戦士くんのことを!」

将軍「わかるわい。だから落ち着け」

勇者「わかるわけない! 大事な人が目の前であんなことされてる気持ちがあんたなんかにわかるのかよ!」

将軍「わかると言った。わしの女房も蹂躙された挙句殺された。わしの目の前でな。だから、落ち着け」

勇者「……」

将軍「激情は必要だが時には凍りのように冷たい冷静な判断が必要となる。見るべきものも見えなくなってしまうぞ」

勇者「でも僕は……」

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 21:46:35.32 ID:aZ4tqdK60 [31/45]
将軍「落ち着いたか?」

勇者「うん。ごめんねおじいちゃん……」

将軍「気にするな。それくらい元気があるものが一人くらいいて丁度いいものだ」

勇者「盗賊さんもごめん……」

盗賊「今騒いだところで警戒は厳重になるし離れ離れになるかもしれないからな。そうすりゃ脱出も救出も難しくなっちまう」

勇者「うん、そうだね。僕全然わかってなかったよ……」

盗賊「いいさチビはこういうのはなれてねえだろうからな。逆に俺やあいつは慣れっこだ。なんとかなるさ」

勇者「戦士くんもそうなの? そうは見えなかったけど」

盗賊「よくあいつと俺で無茶したもんさ。まぁあの時はお前が押さえつけられたから頭に血が上ったんだろうな。あいつは単細胞だから」

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 21:55:17.35 ID:aZ4tqdK60 [32/45]
魔術師「……わかった! 彼はそう遠くないところに幽閉されてる。けれど警備は厳重だな」

盗賊「ああ、ずっと探ってたのか。ついでに俺たちがどこにいるかもわかるか?」

魔術師「地下2階ってところかな……彼は地下3階だな」

盗賊「ふぅん……なるほど。見たところ牢番は二人か」

魔術師「残念だが魔法網は中々に厳重だ。私には居場所を掴むのが精一杯だね」

盗賊「そんなきついのか。の割には牢番二人たあ……こりゃあなんかあるな」

勇者「なにか?」

盗賊「ああ。何かまではわかんねーけど……」

魔術師「そういえばあの王は勇者君に凄い敵意を放っていたね。何か関係あると思うんだが」

盗賊「まぁそんなことより先ずは脱出が先だ」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:05:20.20 ID:aZ4tqdK60 [33/45]
盗賊「なぁなぁ……ちょっとトイレしたいんだけどよお」

敵兵「……そこでしろ」

盗賊「大のほうなんだけど、トイレ連れてってくれよ。別に俺はいいんだけどさ、臭せーぞ?」

敵兵「……どうする?」

敵兵3「ちっ……しょうがない。縄も縛ってあるし平気だろ」

盗賊「恩に着る……ぜっ!」ダッ

敵兵「ちっ! だろうと思ったよ! 追え!」

敵兵3「言われんでも追うわ!」

将軍「よし! 囮作戦は上手くいったな。今の内に脱出するぞ!」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:08:52.13 ID:aZ4tqdK60 [34/45]
敵兵「! そうか、そういうことか……ぬかったな」

勇者「魔術師さん!」

魔術師「ああ、任せろ……いくら厳重とは言え私は仮にも勇者の仲間だからな……」ボゥッ

勇者「あちちっ……よし。縄は焼き切れたね……」

敵兵「武器も無い奴が何を……」チャキ

勇者「……僕の武器は勇気だ!」ダンッ

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:13:56.45 ID:aZ4tqdK60 [35/45]
敵兵「ほざけっ!」シュッ

勇者「くっ!」 チッ 

敵兵「獲ったぁっ!」ブオンツ

勇者「止めに大ぶり……甘いよ」タンッ ビュッ

敵兵「避けられただと……っ!」ドンッ カランラカン…

勇者「攻撃は最小限の動きで急所を狙わなきゃね……それに、得物を落としちゃ駄目だよ」チャキン

敵兵「くそっ……舐めるなぁあああ!」 ボコボコホゴホゴ

勇者「何あれ……!」

オーク「ゥォオオオオオ!!」

魔術師「魔物に変化した!? いや、魔物が人間に化けていたのか……」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:20:11.24 ID:aZ4tqdK60 [36/45]
オーク「シネェエエ!!」

勇者「くぅっ! 対魔物戦なんて……久しぶりだよ」ガキンッ

オーク「ウォオオオオ!!」

勇者「くっ……はっ……そこだっ!」ヒュッ

オーク「グブッ……?」ザシュ ボタボタ

勇者「まだ倒れないのか……くそっ……」チャキ

オーク「ヴァアアア!!」ボタボタ

勇者「理性の無い魔物なんかに……負けるものかぁっ!」ヒュッン

オーク「グァ……」ゴトリ  ドサッ

勇者「はぁ……はぁ……やっぱり、この斬った感触には慣れないや……気持ち悪い」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:24:11.94 ID:aZ4tqdK60 [37/45]
魔術師「急ごう。盗賊君とはいえ両腕を縛られてるんだ。そう長くは持たないだろう」

将軍「うむ。若造を救出だな」

勇者「うん。早くしなきゃ」

将軍「しかしまた腕を上げたな、魔術師よ」

魔術師「師匠……今はそんなことを言ってる場合じゃありません」

将軍「うむ……そうだな。道案内は任せるぞ。わしもお前ほどではないが多少は使えるから心配するな」

魔術師「わかりました。こっちです!」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:29:23.99 ID:aZ4tqdK60 [38/45]
盗賊「はぁっ……はぁっ……!」タタタタッ

敵兵3「まてぇ!」

盗賊「くそっ……こんな所でやられてたまるかってんだ……」ピタッ

敵兵4「観念したか?」

敵兵5「流石に三人相手は無理だとやっとわかったか」

盗賊「はっ……馬鹿言うんじゃねーよ。俺ぁ死なねえ……あいつにもう一度会うまではな」

敵兵3「わけのわからん事を言う暇があったら逃げたらどうだ?」

盗賊「逃げんのはもうやめだ。てめえらをここでぶっころす」

敵兵4「ははは! 両腕がつかえ無いお前が何を言うんだ!」

盗賊「うるせぇなぁ……こちらとら修羅場くぐってんだ。こいよ」タンッタンッ

敵兵3「おもしろい……殺ってやるよ」チャキ

敵兵4,5「……」チャキ

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:34:34.32 ID:aZ4tqdK60 [39/45]
盗賊「来ないのか……? んじゃあ、こっちから行かせてもらうぜ!」タンッ ヒュッ

敵兵4「随分遅い蹴りだ……なっ!?」 パァンッ ドサッ

敵兵5「なっ……足技でワンツーだと……」

敵兵3「びびるな……所詮足だ。こっちには刃物があることを忘れるな!」

盗賊「わかってねぇなぁ……らぁっ!」ヒュッヒュッ

敵兵5「くっ……! 重い……」キィィン

敵兵3「しねぇっ!」ブオンッ

盗賊「ちぃっ! ……少し分が悪いか」タンッ

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:40:13.31 ID:aZ4tqdK60 [40/45]
敵兵3「こっちには刃物があるんだ! リーチだってこっちが長い!」

敵兵5「わかってる!」

盗賊「へっ……お前ら本当に俺が足だけだと思ってんのか?」 シュッュッ

敵兵5「くっ……ぐぁぁ!」 キンッ ザンッ

敵兵3「切り傷だと……?」

盗賊「盗賊ってのはなぁ色んなところに武器仕込んどくもんなんだよ。足とかな。きちんと調べておかないと痛い目見るぜ?」

敵兵3「ナメヤガッテ……」バリバリバリ

盗賊「ぁあん? なんだよそれ……第二形態なんてありかあ普通……」

トロール「ぐぉおおおお!!!」

敵兵5「ひ、ひぃいい! ば、化物だあ!」ズリズリ

盗賊「ちっ……でけえな……こいつあやべえぜ戦士……」

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:50:22.47 ID:aZ4tqdK60 [41/45]
盗賊「シッ! シャァッ!!」 ヒュンッ ヒュビュッ

トロール「ぐふふふ……きかねえなあ……?」ポリポリ

盗賊「俺は戦闘向けじゃねーんだよ……」

トロール「がははははは!!」ブン

盗賊「がぁっ!?」ゴスッ ドサッ

トロール「ぐははははは!! ストレート直撃ぃっ!」

盗賊「かっ……はぁっ……はぁっ……」

トロール「ほれほれ……抵抗しろ雑魚が!」 ヒョイ ブンッ

盗賊「ぐぁああ!! 畜生め……調子に乗りやがって……」ドンッ カラン……

盗賊「こいつは……さっきの奴が落とした剣か……ちぃっ」グイツ ブシュッ

トロール「んんー? 縄を切ったのか。まぁそんな血だらけになっちゃあ意味もないと思うがなぁ!」

盗賊「へへっ……俺ぁ諦めねえよ……そうあいつが教えてくれたのさ」タタンッタンッ チャキ

トロール「ふんっ……ボロボロのお前が今更剣を持ったところで怖くも無いわ。もうたっているのすらきついんじゃあないか?」

盗賊「あたぼうよ。俺は負けねえぜ。勇気なんて大層なもんは持ってねえけどな……」ダンッ

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 22:57:47.41 ID:aZ4tqdK60 [42/45]
盗賊「死ねやぁっ!」ダダダダッ ダンッ

トロール「ちょこまかと……煩いんだよ!」ブンッ

盗賊「うぉぉおおおお!!」 ミシミシッ ザンッ

トロール「ぐぁあああああ!!」 ドシュッ ブシュゥゥゥゥ

トロール「許さん……許さんぞぉおお!!!」ブンッ

盗賊「ぐっ…………!」 ガッ

トロール「うぉおおおお!!!」グイッ

盗賊「へへっ……まぁ、俺にしちゃあ上出来だよな戦士よお……仲間も助けられたしな……ちっ。らしくねえや」

戦士「ああ。お前にしちゃあ上出来だ」

盗賊「……戦士?」

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 23:03:20.29 ID:aZ4tqdK60 [43/45]
トロール「なんだ……お前は……そこをどけぇっ!」

戦士「いいや、どかねえ。俺の親友を傷付けたんだ……覚悟はできてるだろうな」

トロール「お前もミンチにしてやるっ!」

戦士「邪魔だ!!」 ドンッ

トロール「あっ………がっ……」ドスゥゥン

戦士「……大丈夫か?」チン

盗賊「へへっ……これが大丈夫に見えるか? もう全身バキバキだよ……」

戦士「ああ、よくやった。よくやったよ……」ギュッ

盗賊「おい、いてえから離れろ……大体よお、いつもくんの遅すぎんだよ……てめえは……」

戦士「ああ、すまん……でも、生きていてくれて本当に良かった。ありがとう」

盗賊「ちっ……俺ぁ疲れた。少しの間休ませてもらうぜ……」

戦士「任せろ。お前の分まで俺がやってやる」

盗賊「ほんっと……頼もしいよお前は………」トサッ

260 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/08(木) 23:07:34.98 ID:aZ4tqdK60 [44/45]
戦士「盗賊っ! おい、盗賊!」

魔術師「安心したまえ、失神してるだけだ」

戦士「そうか……良かった……」

将軍「治療は私が引き受けよう」

勇者「はぁっはぁっ……早いよ戦士くん」

戦士「勇者、親玉を倒しに行こうぜ」

勇者「……王様のこと?」

戦士「ああ。間違いないよな?」

魔術師「奴で間違いないだろう。おそらく舞おう軍の生き残りだろう」

勇者「そっか……戦いは終わってないんだね」

戦士「まぁ、こいつを倒せばきっと世界平和へ乗り出せるさ」

勇者「そうだね!」

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:18:37.00 ID:s46jjrtB0 [2/34]
勇者「魔王軍、お前を倒して僕は本当の平和を手にいれてみせる!」

戦士「さっさと盗賊のもとに行かなきゃならねえんだ。ちゃちゃっ倒してやるぜ」

敵王「ふん……我輩をそこらの雑魚と思うなよ!」 メキメキメキ

ドラゴン「我輩の計画を滅茶苦茶にしてくれた御礼だ……ゆっくりと痛めつけてやろう!」

勇者「御託はいい……こいよ」

ドラゴン「いきがるな!」

戦士「来るぞ!」

317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:23:52.29 ID:s46jjrtB0 [3/34]
ドラゴン「ウォォオオオオ!!」 ゴォォォオオ

戦士「ちぃっ……炎のブレスか! 俺が盾になる、俺を信じて突っ込め!」

勇者「わかったよ、戦士くんを信じるよ!」

ドラゴン「フハハハ! そのやせ我慢がいつまで持つかな!」

戦士「舐めんなっ……俺はお前なんざよりずっと格上と戦ったんだよ!」 グッ

勇者「はぁああ!!」ザンッ

ドラゴン「ちぃっ……!」ブシュゥッ

勇者「くっ……やっぱり硬いや……」

ドラゴン「ええい舐めるな虫けらどもがぁ!」 ゴオッ

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:27:40.94 ID:s46jjrtB0 [4/34]
戦士「ぐぅっ!?」 

ドラゴン「フハハハ! さっきの低火力の攻撃ではない、圧縮された火の玉のお味はどうかな!」 ゴォッ

戦士「ぐっ……ま、まだまだ……!」 ダンッ

勇者「もう一撃!」トンッ 

ドラゴン「ぐぅっ……!」ドシュッ

勇者「戦士くんまだいけるかい?」

戦士「勿論だ。この程度で挫けるものかよ」

ドラゴン「くそっ……くそぉっ!」 ゴオッ ゴオッ

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:35:51.38 ID:s46jjrtB0 [5/34]
戦士「ふぅっ……ふぅっ……」

勇者「うおおお!」 ドンッ

ドラゴン「がぁああああ!」 ブシュゥゥゥ

戦士「よしっ! 大分効いてるぞ! このまま一気に畳み掛けてやれ!」

勇者「うんっ!」

ドラゴン「ぐぅぅ……」(何故だ……何故初撃に比べてこんなにも数倍の威力に跳ね上がっている?)

勇者「いくよっ!」

戦士「おう!」

ドラゴン「おのれぇっ!」ゴオッ (大体この男とてそうだ。魔王を倒したとはいえ何故生身の人間が我輩の炎をくらって動けるのだ)

戦士「ぐぅぅっ!」パァァ フッ

ドラゴン「!? そういう事か虫けらめ!」 バサッ バサッ

戦士「っ!?」

ドラゴン「どこからかはわからんが支援魔法を唱えている奴がいるな! どこに隠れようと無駄だ! この部屋ごと燃やし尽くしてくれるわ!」スゥゥ

勇者「いけない! 早く逃げて魔術師さん!」

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:44:24.20 ID:s46jjrtB0 [6/34]
魔術師「はっ……随分滅茶苦茶なことをするんだな……! 間に合うか!?」ブツブツ

ドラゴン「遅いわ!」 ゴォォォオオオオ

勇者「ぐぅぅぅっ!」

戦士「勇者! がぁああああ!」 バッ

魔術師「あああああ! 熱い!!」

ドラゴン「フハハハハハハ! どうだ! 怖かろう!」

戦士「……」プスプス

魔術師「………」シュゥゥゥ……

ドラゴン「どうやら全員始末できたようだな。ちっ……虫けら程度にこうもてこずるとはな……」

ドラゴン「まぁとっさに勇者を庇ったようだがこれほどの火力では無意味だろうな!」 

市民「なんだなんだ……」ザワザワ

市民2「ま、魔王軍だあ!」 ウワァアア

ドラゴン「ちっ……とことん我輩の邪魔をしおって……こうなればこの国ごと燃やし尽くしてくれるわ!」

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 19:54:35.83 ID:s46jjrtB0 [7/34]
勇者「……うっ」ドサッ

勇者「はぁっ……はぁっ……なんとか助かったよ。ありがとう、戦士……くん?」

戦士「……」

勇者「えっ……嘘、でしょ? ねえ、嘘でしょ? ねえ!」

戦士「……」

勇者「返事をしてよお! ねえってば! ねえ……! 戦士くんが死んじゃったら僕は……!」

勇者「う………ぅぅ……ぅうわあああああん!!」

戦士「……」ピクッ

勇者「う、動いた……?」

戦士「……ぅ……ゃ……」

勇者「あ、ああああ! 喋っちゃ駄目だよ戦士くん!」

戦士「無……事…………か……?」

勇者「うん……無事だよ! 大丈夫だよ! だからもう、こんな無茶しないでおくれよぉ!」

戦士「よ……っ……た……」 

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 20:04:41.68 ID:s46jjrtB0 [8/34]
勇者「そうだ……魔術師さんは!?」

魔術師「ここさ……」

勇者「魔術師さん! 大丈夫だよね!?」

魔術師「ふふっ……私は、無事だよ……ただ」

勇者「ま、魔術師さん顔が……」

魔術師「ただ……彼の直撃を防ぐ為に魔法壁を張っていたら、私の処置に遅れてね……右目付近と腕がごらんのありさまだ……」

勇者「魔術師さん……」

魔術師「ふふっ……情けないな……私もまだまだ未熟だった訳だ。魔王を倒しておごっていたのかもしれないね……」

勇者「……」

魔術師「残念だが、彼は勇者君に譲るしかないようだな……」

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 20:12:03.55 ID:s46jjrtB0 [9/34]
勇者「許さない……絶対許さないぞ……」

勇者「待ってて、二人とも。おじいちゃんを呼んでくる」



勇者「おじいちゃん! 二人を頼んだよ! 場所は王の間!」

将軍「わ、わかった。ってどこへ行く!?」

勇者「……敵討ち」

327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 20:19:16.19 ID:s46jjrtB0 [10/34]
ドラゴン「フハハハ! 逃げろ虫けらども! ……ん?」

勇者「……罪も無い人々を襲うのか」

ドラゴン「ほう……まだ生きていたか。とはいえ仲間の居ないお前などただの雑魚だ。死ねえっ!」ゴオッ

勇者「っ……らぁああああ!!」ドンッ

ドラゴン「ぐぁああ!? わ、我輩の腕がぁ!」

勇者「おいおい……まだまだこんなもんじゃないんだろう?」

ドラゴン「ひっ……ば、化物め!」 ゴォォォッ!

勇者「はあああああ!! 僕の勝ちだぁあああ!!」

ドラゴン「グギャアアア!」

勇者「……勝った……」

市民「……お、おお! 勇者だ!」

市民2「勇者だ!」

328 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 20:23:57.79 ID:s46jjrtB0 [11/34]
市民3「勇者! 勇者!」

市民4「英雄!」

勇者「……照れくさいや……いたっ!」ゴンッ

市民5「ば、化物がっ! 帰れ!」

勇者「…………」

市民4「何いってるんだお前は!」

市民3「そうだそうだ!」

市民5「皆騙されるな! あんな化物を一人で一方的に殺してしまうような奴だぞ!?」

市民6「そ、そういえば……奴を殺した時笑っていた……」

市民7「恐ろしいわ…………」

市民5「大体石を投げつけられて頭に直撃したのに血が出ないのもおかしい!」

329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 20:30:17.81 ID:s46jjrtB0 [12/34]
市民8「普通は血が出るはずだ……まさか、人間じゃないのか!?」

市民3「だ、騙したな!」

市民2「ば、化物!! 消えろ!」

勇者「ち、違う……僕は、化物なんかじゃ……っ!」 ガツンッ

市民「消えろ化物!」

市民9「ひぃ……頼むから殺さないでくれ……!」

宿屋「おい! こいつの仲間がそこに倒れていたぞ!」グイッ

盗賊「てぇっなぁ……はなせよ……

勇者「盗賊さん!」

市民4「あっちにもたくさんいるぞ!」

市民5「殺せ! 危険な存在だぞ、弱っているうちに殺すんだ!」

市民6「そ、そうだ! 殺せ!」

市民8「こっろっせ! こっろっせ!」

勇者「や、やめてよ! わ、わかったよ! もう、ここには来ないから、僕の仲間を傷付けないで!」

330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 20:41:53.47 ID:s46jjrtB0 [13/34]
勇者「……でも、一つだけ頼みがあるんだ。せめて一晩だけ僕の仲間を休ませて欲しいんだ」

市民3「それくらいなら……」

市民5「馬鹿やろう! 化物をわざわざ回復させる必要があるか! 今すぐ殺すんだ!」

市民4「頼むから今すぐ消えてくれ。それが無理なら俺達はあんたらを殺さなくちゃいけない」

勇者「……わかったよ。今すぐ消える……お世話になりました」

市民「早く消えろ化物め!」

将軍「なんていうやつらだ……命の恩人に対して!」

勇者「しょうがないよ。誰だって怖いもの……」

将軍「勇者殿……」

市民6「死ねっ化物!」

勇者「っ!!」バキッ

将軍「勇者殿! おのれ! 誰だ石を投げたのは!」

勇者「いいんだ、いいんだよおじいちゃん……」ツー

将軍「しかしじゃな……」

勇者「あっ……僕にも赤い血が流れるんだ……僕は化物じゃないんだ……」

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 20:56:37.72 ID:s46jjrtB0 [14/34]
将軍「運転はわしが務めましょう」

勇者「ありがとう。僕は二人看てるよ」

将軍「任せましたぞ」

勇者「大丈夫かい? 戦士くん」

戦士「ぁぁ……なんとかな……」

魔術師「ふふっ、それはよかった。我が身をていして庇った甲斐があるというものだよ」

勇者「魔術師さんは寝てて! 喋っちゃ駄目だよ!」

魔術師「それはそうだがね……今薄い魔法の膜を体中に張ってるから平気さ。まぁこれが消えると激痛が走るんだけどね」

勇者「だったら尚更休んでなきゃ駄目だよ!」

戦士「魔術師が俺を庇ったのか……それになんで魔法を……?」

魔術師「はは……それは、少し言いにくいな」

戦士「そうか……無理には言わん。護ってくれてありがとう」

魔術師「ふふっ……助かるよ」

336 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 21:07:11.73 ID:s46jjrtB0 [15/34]
盗賊「へっ……戦士よお、随分と元気そうに見えるけどな」

戦士「確かに外傷は目立たないが実際はボロボロだよ……盗賊いかないでくれよ……」

盗賊「離れようにもてめえが俺をつかんでるから離れられねえよ。たくっよお……俺も怪我人だぜ?」

戦士「やっぱりお前といると落ち着くよ……」

盗賊「へいへいそうかい。そいつあ光栄だね」

戦士「茶化すなよ……いつつ……」

盗賊「………たく……今日だけだかんな」

戦士「ありがとう……盗賊」

盗賊「へっ」

魔術師「やっぱり彼はどう見てもそっの趣味があるようにしか見えないな……」

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 21:21:05.21 ID:s46jjrtB0 [16/34]
将軍「皆元気を取り戻しつつあるようでなによりじゃわい……ん? あれは……」

勇者「どうしたの!? 敵襲?」

将軍「違うわい。あの旗を見よ、陛下自らのお出迎えじゃぞ」

勇者「王様……!」

将軍「おーい! こっちですぞーい!」

盗賊「やっと一休みできる訳だ」

戦士「少し惜しい感じもするな俺は」

魔術師「治るかなあ……」

勇者「? なんであんなに武装してるんだろう」

将軍「元々は援軍としてきたんじゃろうな」

344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 21:41:42.73 ID:s46jjrtB0 [17/34]
将軍「陛下! わざわざのお出迎え感謝いたします!」

王様「……やれ」

兵士「……」ヒュッ

将軍「ぐっ……? へ、陛下……?」ジワァ

兵士2「一斉射撃、撃ぇっー!」

将軍「ぐぉぉおお! 勇者殿お逃げくだされ!!」ドスドスドス

盗賊「な、何がおこってやがる!」

勇者「おじいちゃん!」

王様「死ね、老いぼれ」ヒュッ

将軍「かはっ……!」ドサッ

魔術師「し、師匠……」

兵士2「流石陛下。見事な剣さばきですな!」

347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 21:50:02.13 ID:s46jjrtB0 [18/34]
勇者「……な、なんで? 何で殺したの!?」

兵士2「黙れ、貴様は黙って死ぬ運命なのだ!」

王様「よい、あえて言うのならそうだな……余興だ」

勇者「余興……?」

王様「まぁ以前から小言ばかりでうんざりしていたのもあるがな」

勇者「なんでさ……なんで僕たちを狙うのさ!」

王様「ふう……わからんのかね? 余りにも強大すぎる力は役に立たないのだ。度を過ぎた道具は排除したほうが良いだろう?」

勇者「道具……」

王様「わしの言うことを聞かぬからだ。あの時わしに従って世界統一の手助けをすれば今しばらく永らえたろうになあ」

戦士「お前、さっきから黙って聞いてりゃ何様のつもりだ……!」

王様「誰に向かって口をきいているつもりだ? 奴を殺せ!」

351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 21:55:59.48 ID:s46jjrtB0 [19/34]
兵士2「一斉射撃用意! 撃てぇー!」

戦士「がっ……はっ……」 ドスドスドスッ

兵士「第二射、撃てぇー!」

戦士「ぐっ……糞がぁっ……」ドサ ジワー

勇者「………せ、戦士くん?」

王様「これが数の力だ。いくら強いとはいっても所詮は人間か」

勇者「戦士くん? ねえ何で返事しないの? ねえってば……」

王様「ふぅ……気分がいいな。勇者よよく見ていろ。ふんっ!」ザンッ

戦士「……」ゴトッ

王様「敵の首獲ったりぃ!」

兵士「流石陛下! 全く太刀筋が見えませんでした!」

354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:01:56.43 ID:s46jjrtB0 [20/34]
王様「ははは。だろうな。まぁこんな雑兵の首などいらん。お前にくれてやろう」

兵士2「ははっ! ありがたき幸せ!」

王様「確かそいつに苦汁を舐めさせられた連中も多いはずだ。そういう奴に渡せば多少は金になるであろう」

勇者「…………」

盗賊「てめえ! 殺してやる!!」

王様「うわっ! 誰か奴を止めろ!」

兵士2「それでは某がやっ」

盗賊「邪魔だ!」 ザシュッ

兵士2「てみせ……ま、ひゅ……」ブシュッ

盗賊「うおおおお!!」

兵士「陛下をお守りしろ! 槍で突き刺せ!!」

盗賊「ぐふっ……ちぃっ……ま、だだぁ……!」

王様「四方を槍で突かれているのに……なんて化物だ……」

盗賊「てめえだけは……てめえだけは殺してやる……」

王様「ひいぃっ!」

358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:08:04.68 ID:s46jjrtB0 [21/34]
王様「ええい! 奴を早く殺らんか!」

兵士「一斉射撃! 陛下に当てるなよ! 撃てぇー!」

盗賊「ちぃっ……あと3m……遠い……ぜ」ドサッ

王様「し、死んだか?」

盗賊「……」

王様「は。ははは! よくも私に恥をかかせてくれたなこの屑が! 死ね死ねっ!」ザシュッザシュツ

兵士「陛下、そろそろお止めになられたほうが」

王様「ん? あ、ああ。そうだな。もう随分と風通しの良い身体にもなっただろう。許してやるか」

兵士「さて、残るのは奴ら二人です」

勇者「………戦士くん……戦士くん……」

魔術師「馬鹿な……このようなことをなされて世間にはどうするおつもりですか!」

363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:14:47.05 ID:s46jjrtB0 [22/34]
王様「別に将軍を担ぎ上げクーデターを起し国家転覆を狙った勇者一派を処断。それで終りだろう」

魔術師「悪魔め……!」

王様「悪魔は貴様だ。その醜い面をこれ以上私の前に晒す出ないわ……側室として飼ってやろうかと思ったがそんな顔ではいらぬな。やれ」

魔術師「っ……!」

兵士「はっ」ザッ  コロコロ...

勇者「せ、戦士くんの首……首だけしかないよ……」

王様「勇者はデザートだ。わしがやるからお前らは傷をつけるな」

兵士「はっ。邪魔だ勇者」

勇者「戦士くん……ぁ」

兵士「そんな首を後生大事に抱えて……そいつはもう死んでいるんだ。気づけよ馬鹿か」

勇者「し、死んで……戦士くん死んで……ぁああああああああ!!!」

367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:22:13.25 ID:s46jjrtB0 [23/34]
勇者「うわぁあああああ!!」キィィン

王様「な、なんだこれは!?」

魔術師「魔力の塊……魔力が溢れ出しているとでもいうのか……」

兵士「あっ……なんだこ」ブシュゥゥゥゥゥ

勇者「うわああああああああああ!!!」 キィィィィィィ

魔術師「触れただけで蒸発するほどの威力か……! 今の勇者に見境なんて無いはずだ……これは私も死ぬかもな……」

その他兵士「ひぃいいい!!」

王様「え、ええい! 誰か助けぬか! 腰が……!」

勇者「あああああああああああああああああ!!!」キュィン!

勇者から膨大な魔力が解き放たれた
二つつの国家とその周りのものほぼ全てが消滅してしまった

370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:26:00.00 ID:s46jjrtB0 [24/34]


勇者「ぅん……ここは? 何も無い……真っ白だ」

勇者「あ、雨が降ってきたよ戦士くん。ねえねえ、この雨真っ赤だねえ」

勇者「へんにべとつくし、生臭いし……気持ち悪いけど、なんでだろう。気分がとってもいいよ」

勇者「ねえ、戦士くん。戦士くん……」

371 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:32:20.95 ID:s46jjrtB0 [25/34]
勇者「誰もいないねー戦士くん。ちょっと寂しいかな」

勇者「でも僕には戦士くんがいるから全然悲しくなんか無いよ!」

勇者「えへへー……戦士くん、僕わかったんだよ。どうすれば世界平和へ歩めるのかって」

勇者「人間なんていなくなっちゃえばいいんだよね。それが一番手っ取り早いし、本当に静かで平和な世界だと思うよ」

勇者「だから僕、魔王になるよ。戦士くんは怒るかもだけど……」

勇者「でも考えてみれば最初っからわかってたんだよね。魔王も人の形をしていたし。今ならわかるかなぁ……魔王のいうこと」

勇者「あっそうだ、ねえ戦士くん」



勇者「好きだよ愛してる」


                          ~fin~

373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:33:30.13 ID:s46jjrtB0 [26/34]
はい終りでござる
三日間もこんな投下の遅いクスSSを支持してくださってありがとうでござる
なにか質問があれば受け付けるでござるよー
むしろかまってでござる

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:35:06.76 ID:fYO/ddkX0 [9/11]
>>373
まずは乙

勇者はショタなの?
それともボクっ娘なの?

380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:38:00.75 ID:s46jjrtB0 [27/34]
>>376
まぁそこは頑張ってぼかして書いたでこざるよ
皆さんのお好きなように解釈していただければ本望でござる
まぁ拙者はショタコンでござるから脳内ではショタ補完してたでござる(^q^)

384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:40:45.62 ID:s46jjrtB0 [28/34]
正直ドラゴンクエストモンスターズ+は意識してたでござる
ドラクエ大好きでござる。ケロロなんか書いてないでもう一回書いて欲しいでござる

388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:43:04.69 ID:s46jjrtB0 [29/34]
好評で嬉しいでござる
第三作目だったでござるがそれなりの出来だとは思うでござるが
なにぶん誤字脱字が多すぎるでござるな

393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:52:19.69 ID:s46jjrtB0 [30/34]
ちょっと調子に乗って宣伝するでござるよ
一作目は戦士「勇者になりたかったなぁ……」でござる
二作目は途中でおちたでござる。ホモ展開がいけなかったのかわからんでござる

394 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:55:06.93 ID:ref2dQh8O [3/5]
このオチは最初から決めてたの?

395 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:56:28.22 ID:s46jjrtB0 [31/34]
>>394
ちょっと変わっちゃったでござるが
最初っから人間に裏切られて魔王になるendを考えていたでござる

396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 22:57:42.06 ID:fYO/ddkX0 [11/11]
なんでホモ展開を強引に入れようとするんだよww

399 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 23:00:29.23 ID:s46jjrtB0 [32/34]
>>396
拙者ショタコンでござるゆえ

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 23:00:13.17 ID:ref2dQh8O [4/5]
>>395なるほ

じゃあ簡単な人物相関図を>>1の予想してた性別付きで

397 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/09(金) 23:00:02.57 ID:F4O5Am5g0 [2/2]
勇者魔王化→戦士幽閉状態→仲間たちのフォローのもとに脱出→
次期勇者と目される人物と接触→戦士が討伐中止を訴えるも果たせず
→新旧勇者激突→戦士、旧勇者を間一髪で助ける
→旧勇者「信じてたよ!」→「すまない、俺もすぐにいくから」心中
→駆けつけた盗賊と魔術師が目にしたものは……!
で続きを頼む

400 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 23:04:40.09 ID:s46jjrtB0 [33/34]
>>397
皆死んじゃったでござるよ

>>398
♂勇者→♂戦士→♂盗賊
     ↑
   ♀魔術師

401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/09(金) 23:08:46.74 ID:s46jjrtB0 [34/34]
拙者はもうねるでござる
今まで付き合ってくれた皆さんほんとうにありがとうございました
それでは、おやすみなさい

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