FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

ジュン「真紅って要はダッチワイフだろ?」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/03(土) 12:09:28.33 ID:ne6gYC1kP [1/96]
規制で立てられないし このスレ貰うわ

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 12:11:13.42 ID:ne6gYC1kP [2/96]
真紅「ねえジュン 折り入って頼みがあるのだけれど」

JUM「なんだよ? 藪から棒に」

真紅「二人で作らない?」

JUM「何を?」

真紅「赤ちゃん」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 12:16:03.62 ID:ne6gYC1kP [3/96]
JUM「○■△★ッ!!!?」

真紅「だめなの?」

JUM「いや……その……ダメというか なんというか」

真紅「じゃあ いいのね」

JUM「ちょ……ちょっと待て お前本気なのか?」

真紅「当たり前じゃない」

JUM「赤ちゃん作るってことが どういうことか知ってんだろうな」

真紅「あのね 私だってそれぐらいの知識はあるわよ」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 12:19:56.44 ID:ne6gYC1kP
真紅「私の心配より 自分の心配をしたらどうなの?」

JUM「は?」

真紅「あなたこそ ちゃんと手順とか分かってるんでしょうね」

JUM「て……手順!?」

真紅「そうよ 手順間違えたら出来るものも出来ないじゃないの」

JUM「そりゃまあ そうだろうけど」

真紅「なんか歯切れが悪いわね ちょっと言ってみなさい」

JUM「言うって……?」

真紅「赤ちゃんを作る手順をよ」

JUM「マジで? ここで?」

真紅「そうよ」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 12:25:07.95 ID:ne6gYC1kP
JUM「えっと……おしべとめしべが……その……」

真紅「ジュン ちょっとストップ」

JUM「……」

真紅「私達が薔薇乙女だからって植物に例えなくてもいいのだわ」

JUM「いや そういうつもりじゃ……」

真紅「どうやら 知ったかぶっていたみたいね」

JUM「……」

真紅「しょうがない 私が教えてあげる」

JUM「え!?」

真紅「時間が無いから 実際にやりながら教えるわよ」

JUM「ええっ!!!?」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 12:31:16.41 ID:ne6gYC1kP
真紅「ちょっと道具とか取ってくるとか そこで待ってなさい」

JUM「道具!? 道具を使うんスか!? 真紅さん!?」

真紅「当たり前じゃない 素手で赤ちゃん出来るわけ無いでしょ」

JUM「?」

真紅「そうそう 私が戻ってくるまでに雑巾とかティッシュを用意しといて」

JUM「??」

真紅「赤ちゃん作リ始めると色々と部屋が汚れるから 拭くものとかが要るの」

JUM「???」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 12:36:30.90 ID:ne6gYC1kP
――― 30分後 ―――

真紅「戻ったわよジュン」

JUM「……」

真紅「あれ? なんかあなたからいい匂いがするのだけれど?」

JUM「シャワー浴びて来ました のりのシャンプーとか使いました」

真紅「は?」

JUM「え?」

真紅「なんかさっきから微妙に話がかみ合わないわね」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 12:39:08.90 ID:ne6gYC1kP
真紅「まあいいわ 取り敢えず10個持ってきたから」

JUM「10個?」

真紅「そう 今日のノルマは10よ」

JUM「そんなに!?」

真紅「大丈夫 徹夜すればなんとかなるわ」

JUM「徹夜すれば!!!?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 12:42:18.69 ID:ne6gYC1kP
真紅「はい じゃあこれの梱包外して頂戴」

JUM「……なんだこれ? 『プチ少女のつくり方』?」

真紅「乱暴にしないでよ」

JUM「赤ちゃん作るんですよね?」

真紅「そうよ 私とあなたで」

JUM「人形なの?」

真紅「当たり前じゃない」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 12:46:39.08 ID:ne6gYC1kP
真紅「ジュン あなた……まさか全く見当違いのことを想像していたんじゃないでしょうね?」

JUM「いえ……滅相もございません」

真紅「そう それじゃあ早速始めようかしら」

JUM「その前にいくつか質問したいんだけど」

真紅「いいわよ ただ口だけじゃなくて手も一緒に動かしてね」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 12:49:43.44 ID:ne6gYC1kP
JUM「何故 突然こんなことを」

真紅「『子供手当て』って聞いたことある?」

JUM「風の噂には」

真紅「薔薇乙女にもそれが出るのよ」

JUM「何故?」

真紅「お父様がそういうルールをアリスゲームに追加したの」

JUM「いつ?」

真紅「今日よ Nのフィールドの掲示板にお触書が出たのだわ」

JUM「エイプリルフールはもう過ぎたぞ」

真紅「嘘じゃないわよ」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 12:57:20.27 ID:ne6gYC1kP
真紅「子供一人当たり1万3千円 これは大きいのだわ」

JUM「そうですね」

真紅「正直のりからのお小遣いだけじゃ やってられなかったし」

JUM「お前 お小遣い貰ってたのか」

真紅「微々たるものよ 毎週ヤングジャンプ買ってたらほとんど残らない」

JUM「あれ? 真紅のお目当ての漫画は月イチ連載じゃなかったっけ?」

真紅「そうだけど それだと他の漫画のストーリーが分からないじゃない」

JUM「他のも読んでたんだ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 13:04:19.98 ID:ne6gYC1kP
真紅「絶対に応募しないであろう読者プレゼントの要項も読んでいるわ」

JUM「暇人だな」

真紅「兎も角 月イチで買っているとキングクリムゾン発動率が半端無いの」

JUM「言われて見ればその通りだ」

真紅「レイプされそうだった主人公が次に見た時にはスキージャンプしていたのよ」

JUM「へ~」

真紅「その時の私の気持ちが分かる!?」

JUM「分からん」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 13:12:32.91 ID:ne6gYC1kP
真紅「今までは翠星石と交代でヤンジャンを買って回し読みしていたのだけれども
    子供手当てさえ貰えればスーパージャンプもウルトラジャンプも自分で買える」

JUM「どんだけジャンプ好きなんだよ」

真紅「ジャンプはひとつの事例に過ぎない
    お金というのは多くあるに越したことは無いのだわ」

JUM「確かに」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 13:18:14.09 ID:ne6gYC1kP
JUM「それで この『プチ少女のつくり方』はどこから手に入れたんだ?
    これもローゼンが準備してくれたのか?」

真紅「これはラプラスの魔から買ったのよ」

JUM「あいつから?」

真紅「お触書の隣で露店を出してたの
    あの兎 絶対にお父様と癒着しているのだわ」

JUM「なあ真紅」

真紅「なによ?」

JUM「もう既に半分ぐらい作ってから言うのもなんだが
    これパッケージ入れ替えただけで中身ガンプラだぞ」

真紅「ガンプラ?」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 13:25:18.66 ID:ne6gYC1kP
JUM「ガンプラってのはだな……(略)」

真紅「成る程 でもなんら問題は無い」

JUM「無いの!?」

真紅「薔薇乙女の子供として認知されるのに必要なのはローザミスティカ
    これにローザミスティカさえ入れれば 私達の赤ちゃんになる」

JUM「簡単に言うけどなあ……
    ローザミスティカなんてそうそう右から左に用意できるもんじゃないだろ」

真紅「大丈夫 先手は打ってある」

JUM「またラプラスの魔から買ったとかじゃないだろうな」

真紅「ミスティカは流石に非売品だから自分で作らないといけないのだわ」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 13:36:03.58 ID:ne6gYC1kP
JUM「作れるのかよ」

真紅「ええ でもこれはこの真紅が多くの書物を研究して編み出した方法
    言わば錬金術の奥義でもあるから他言は無用よ」

①硫酸カリウムアルミニウム12水和物を一酸化二水素の液体に溶かし飽和溶液を作る

②硫酸カリウムアルミニウム12水和物の種結晶を糸でくくり飽和溶液中に入れる

③ゴミや埃が入らないように蓋をする

④静置し溶媒が蒸発するのを待つ

⑤結晶が大きくなる
  この間に溶液に対して『ありがとう』『綺麗だよ』等と語りかけると美しい結晶になる

⑥できあがり

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 13:43:39.95 ID:ne6gYC1kP
真紅「ミスティカの製造は既に始めているから明日には出来上がる
    あとはそれまでにこのガンプラを全部作れば完璧」

JUM「……」

真紅「赤ちゃんが10人出来ればそれだけで13万円 美味しい作戦ね」

JUM「……」

真紅「ジュン 墨入れする箇所が間違っているわよ
    あとデカールは貼らなくてもいいのだわ」

JUM(もうやだ こんな生活)

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 13:59:32.44 ID:ne6gYC1kP
――― 翌日 ―――

リゼル×5「パパー」

アンクシャ×5「パパー」

JUM「パパだけどパパじゃないよ馬鹿野郎……」

リゼル×5「パパー」

JUM「なんでミョウバンの結晶入れただけで動き出すんだ こいつら」

アンクシャA「ママはどこー?」

JUM「ママはお金貰いにNのフィールドに行っちまったよ」

アンクシャB「ボクもいくー」

JUM「やめろ! お前まだ変形に慣れてないんだから」

アンクシャB「あーん イタいよーーー!!」

JUM「言わんこっちゃねえ 変形失敗してんじゃねーか」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 14:07:56.35 ID:ne6gYC1kP
――― Nのフィールド ―――

真紅「11…12…13…… 何度数えても諭吉が13枚
    本当に現金が貰えたのだわ こんなにチョロいだなんて」

翠星「ふふ 全くもって思いつきで始めやがった政策は抜け穴だらけで笑えるですね」

雛苺「お父様のこと悪く言うのは嫌だけど 明らかにこれはザル法なのー」

真紅「二人とも いつの間に?」

翠星「真紅が昨日シコシコとチビ人間と赤ちゃん作っている間
    私達もただ遊んでいたわけではないですよ 雛苺見せてやるです」

雛苺「じゃーん 諭吉さんがヒナと翠星石合わせて50枚なのー」

真紅「なんですって!?」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 14:17:34.89 ID:ne6gYC1kP
真紅「そ……そんな!? 一体どうやって!?」

翠星「フフフ 養子縁組ですよ」

雛苺「人気薄で投げ売りされていたガンプラをヒナ達の子供にしたの」

ガルスJ×25「ママー」

デナン・ゾン×25「ママー」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 14:25:45.98 ID:ne6gYC1kP
真紅「養子!? そういう手もあったの? 父親とかは? ミスティカは?」

翠星「真紅は考えが古いですね 今時父親の分からない子供ぐらいゴマンといるです
    それとミスティカの作り方はジュンの理科の第一分野の教科書に載ってたです」

真紅「……」

雛苺「そもそも両親という考え方事態ナンセンスなの」

翠星「翠星石達のお父様は一人で七人の子供を作ったですよ?」

真紅「た……確かに でもそんなにたくさんの赤子の世話をどうやって?
    JUMだって10体のガンプラできりきり舞いなのに」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 14:35:00.26 ID:ne6gYC1kP
翠星「ああ この子達はこれから赤ちゃんポストに入れてくるです」

真紅「!?」

雛苺「貰うものもらったからもう用済みなのね」

真紅「き……鬼畜! 人間のやることじゃないのだわ」

翠星「翠星石達は人間じゃないです」

雛苺「それに赤ちゃんポストもお父様が昔作った制度よ」

翠星「もうこれは 暗にこういう使い方をしろといってるようなものです」

真紅「だからって」

翠星「いくら真紅が喚こうが この子達をどうするかは親である私達の自由です」

雛苺「それじゃあ行くの さあ みんなさっき教えた歌を」

ガルスJ×25「♪ドナドナドーナードーナー」

デナン・ゾン×25「♪子牛をの~せ~て~」

翠星「♪ドナドナドーナードーナー」

雛苺「♪荷馬車はゆ~れ~る~」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 14:41:22.51 ID:ne6gYC1kP
――― ジュンの部屋 ―――

真紅「ということがあったのだわ」

JUM「あのバカども 帰ってきたらただじゃ済まさないぞ
    ガンプラをなんだと思ってるんだ」

真紅「多分二人は帰って来ないわよ」

JUM「?」

真紅「50万を元手に さらに他の薔薇乙女に養子縁組を斡旋して
    マージンを得るとか言ってたのだわ」

JUM「おいおい……」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 14:47:02.69 ID:ne6gYC1kP
真紅「そういうわけでこうしちゃいられないの
    早く他の姉妹に二人を相手にしないよう呼び掛けないと」

JUM「僕も行かないといけないのか? 外に?」

真紅「そうよ 今は引き篭もりがどうとか言ってられる場合じゃない」

JUM「二人ともこの家から出ちゃったら こいつらの面倒は誰が見るんだ?
    のりは学校行っちゃってるし」

リゼル×5「パパー」

アンクシャ×5「ママー」

真紅「……」

JUM「僕はこいつらからもう目が離せないんだ」

リゼルA「パパー」

JUM「よしよし パパはどこにも行かないぞー」

真紅「なんてこと いつの間にかジュンに父性が芽生えているのだわ」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 14:55:40.89 ID:ne6gYC1kP
水銀「ちょっと邪魔するわよ真紅ゥ!!」

真紅「水銀燈!? 何よ声を荒げて?」

JUM「おい いきなり来て大声出すなよ! 子供達が怯えるだろ」

アンクシャ×5「パパー」

水銀「そのガンプラ…… やっぱりアンタが元凶だったのね 真紅!?」

真紅「ちょっと落ち着きなさい水銀燈 話が見えないのだわ」

水銀「知らばっくれんじゃないわよ 翠星石と雛苺がさっき私のところに来たの!!」

JUM「あの二人が?」

真紅「予想以上に行動が早いわね」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 15:02:00.67 ID:ne6gYC1kP
水銀「それでジオングのガンプラを100個も押しつけて帰っていったのよ」

JUM「100個だと!?」

水銀「こんな遠回しな嫌がらせを考え付くのはアンタぐらいのもんよ!
    私には足の無いジャンクがお似合いって言いたいんでしょ!?」

真紅「そんなことしないのだわ!」

JUM「リックドムの足つけてパーフェクトジオングにしたらいいじゃん」

水銀「そういう問題じゃない!!」

真紅「ちょっと落ち着いて水銀燈 あの二人には私達も手を焼いているのよ」

水銀「!?」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 15:09:14.90 ID:ne6gYC1kP
真紅「ほら アリスゲームに子供手当てが出ることになったじゃない」

水銀「何それ?」

真紅「貴女まだNのフィールドの掲示板を見てないの?」

水銀「そういうのもあったわね 最近面倒くさいから見てないわ」

真紅「掲示板はこまめにチェックしないと駄目よ
    じゃあ簡単に説明するわね かくかくしかじかというわけなの」

水銀「子供一人当たり一万三千円? 胡散臭いわね」

真紅「でも本当よ ほら私はお父様から13万貰ったのだわ」

水銀「透かしも入ってる 偽札ではない」

真紅「それ地味にお父様に失礼な行為よ」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 15:15:33.16 ID:ne6gYC1kP
水銀「でもやっぱり胡散臭い なーんか胡散臭いわね」

JUM「何が気になるんだよ」

水銀「私達薔薇乙女に子供を作らせてお父様に何の得があるのか
    考えて御覧なさい」

JUM「……」

真紅「あんまり思いつかないわね」

水銀「あのね 大体表舞台に出てこない引きこもり野郎が考えているのは
    世界征服か人類絶滅かのどっちかなの」

真紅「そういうもん?」

JUM「ありがちだが その通りだと思う
    と言うか水銀燈的にお父様を引きこもり野郎呼ばわりはアリなのか?」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 15:22:34.69 ID:ne6gYC1kP
真紅「お父様が何か企んでいると?」

水銀「そうよ 最近私たち真面目にアリスゲームしていないじゃない」

真紅「この間なんて金糸雀の家でマリカーして終わったものね」

水銀「お父様も流石におかんむりなのかもしれない」

JUM「ちょっと待てローゼンの目的はアリスじゃないのか?」

水銀「そうだけど お父様の目指す究極の少女ってのは
    具体的には何なのか それすら分かっていないのよ」

真紅「何かとてつもなく凄い少女だってことしかね」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 15:31:26.50 ID:ne6gYC1kP
水銀「薔薇乙女の特性から逆算してみると 私達はどうも
    姉妹を倒すのではなく 人間を弱らせる方に重点があるみたいなの」

JUM「?」

真紅「アリスゲームには敗者復活の為のルールが非常に多い
    自分が不利だと知れば指輪の誓いを放棄して
    次の時代のアリスゲームまで棄権することも出来る」

水銀「一方 人間の契約者に対しては不利な条件が多い
    力を吸われ続ければ人形になってしまう
    私と末妹に到っては契約無しで力を吸うことも出来る」

JUM「全然話が分からないんですが どういうこと?」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 15:40:14.65 ID:ne6gYC1kP
水銀「こういう言い方は好きじゃないけど 私達は寄生虫なのよ
    それも人間の力では簡単に駆除できない寄生虫」

真紅「お父様がどういうつもりで私達を作ったのかは知らないけど
    人類に対する悪意だけはひしひしと感じられるわね」

水銀「で その寄生虫に子供を作らせることを奨励し始めた」

JUM「もしかして結構ヤバイ?」

水銀「取り敢えずあんた達人間にとって良いことは無いと思うわよ
    こいつらも結局は人間の力を吸うんだし」

リゼル×5「パパー」

アンクシャ×5「パパー」

JUM「そういえば何だか体が……だるい」

リゼル×5「パパー」

アンクシャ×5「パパー」

JUM「ちょ……ちょっと待てお前ら……パパちょっと疲れちゃったんだ
    少し休ませてくれないか」

リゼル×5「パパー お腹減ったー」

アンクシャ×5「パパー もっと食べたいー」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 15:48:38.39 ID:ne6gYC1kP
真紅「ちょっと あなた達ジュンから離れなさい!」

リゼルA「ママー パパを独りじめするー!!」

リゼルB「パパを一人で食べる気だー」

リゼルC「ずるい ずるい」

リゼルD「ボク達もパパを食べたい」

真紅「く……」

水銀「やばいわね 生まれたてのこいつらの方が本能にストレートよ」

真紅「……」

水銀「どうするの? 処分する気なら手を貸してあげないこともないけど」

真紅「いえ 自分の不始末は自分でするわ」

リゼルE「ママー?」

アンクシャ×5「ママー? パパ食べないの?」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 16:00:05.77 ID:ne6gYC1kP
JUM「……!」

真紅「良かった 気がついたようねジュン」

JUM「僕いつの間にか気を失っちゃったのか…… そうだ? 子供達は」

真紅「全員処分したわ」

JUM「処分ッ!?」

水銀「真紅に感謝しときなさい 子供10体分とアンタを真紅の中の秤にかけたところ
    アンタの方が重かったってことなんだから」

JUM「……すまなかったな」

真紅「私こそ悪かったのだわ お金に目が眩んで何て愚かなことを」

水銀「安易な考えで子供なんか作るからこういう目に遭うの
    一番可哀想なのは生まれて一日で殺されたこの子達よ」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 16:09:06.13 ID:ne6gYC1kP
真紅「はぁ……」

JUM「はぁ……」

水銀「ため息つきたくなるのも分かるけど これからがもっと大変
    アホみたいにガンプラを作ろうとしているバカを何とかしないと」

真紅「そうね」

JUM「?」

真紅「赤ちゃんポストに入れられたガンプラは里子に出されるの」

水銀「単純計算でローゼンメイデンが少なくとも57体に増えたことになる
    プリキュアなんて目じゃない とっても素敵な数字ね」

JUM「マジかよ……なんでガンプラとミョウバンごときで」

水銀「それがお父様の恐ろしいところよ
    見た目の軽さで行いの重さを誤魔化している」

真紅「私達だってそうよ 見た目が少女じゃなきゃ
    人の命を吸う怪物だなんて誰だって手元に置こうだなんて思わない」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 16:18:31.52 ID:ne6gYC1kP
――― 数日後・Nのフィールド ―――

翠星「かっかっか 笑いが止まらんですぅ」

雛苺「ガンプラを運ぶだけでお金が舞い込んでくるの」

翠星「ボロい商売です さぁ雛苺ドンドン出荷するですよ」

雛苺「今日も金糸雀に百式とジ・Oを20体ずつ送るわ」

翠星「金糸雀の家もなんだかんだでカツカツですからね
    必死こいてガンプラ作ってくれるです」


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 16:28:30.59 ID:ne6gYC1kP
雪華「翠のお姉様 ミスティカを持ってきました」

翠星「お 今日も定刻どおりですか 感心ですぅ
    代金はいつもの所に置いてあるから勝手に持って帰るがいいです」

雪華「これからも御贔屓に」

雛苺「面倒なミスティカ作りは雪華綺晶に任せちゃう
    これが ぶ……ぶん…… えーと?」

翠星「分業です! 白薔薇のフィールドはミョウバンの産地ですからね
    あそこで直接結晶を作らせればいちいちミョウバンを薬局とかで買うよりも安上がりです」

雛苺「そう! 分業なのよ!!」

翠星「雪華綺晶はミョウバンの買い手が見つかって儲かるし
    私達は安く買いつけたミョウバン結晶もとい偽造ミスティカにマージンをつけて
    ガンプラとセットにして売りつける! 資本主義の基本ですぅ」

雛苺「エコノミックメイデン万歳なのー」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 16:36:57.46 ID:ne6gYC1kP
翠星「そう言えば水銀燈から連絡はあったですか?
    ジオング100体 そろそろ出来上がる頃ですが」

雛苺「ぜんぜん音沙汰ないのよ」

翠星「水銀燈のことですからジオングには親近感持って
    勝手に作ってくれるかと思ったのですが……」

雛苺「でもあんまり深く説明すると水銀燈は賢いから
    ヒナ達の思惑を全部分かっちゃうの」

翠星「ま 触らぬ神にタタリ無しです ジオング100体は少し痛い初期投資でしたが
    それを回収しようとして眠れる獅子の尾を踏むのもバカバカしいです」

雛苺「うぃ!」

翠星「それじゃあ翠星石は今日も蒼星石に話をしてくるです
    今日こそは首を立てに降らせるですよ」

雛苺「あいと! あいとーなの!」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 16:48:12.98 ID:ne6gYC1kP
――― ジュンの部屋 ―――

蒼星「良かった もっと早く君に相談すべきだった」

真紅「双子のことだから相談しづらかったのは分かるけど
    私達も貴女達と姉妹なのよ もっと信用して頂戴」

蒼星「ごめん 僕だけで翠星石の目を覚まさせることが出来ると思ってた」

真紅「それは難しいわね 普段ヤンジャンを隔週で買うのが精一杯だった子が
    突然10万単位のお金を簡単に稼ぐ方法を手にしたのよ」

蒼星「どうにかなってしまう方が自然か……」

JUM「真紅ですら金に目が眩んでいたからな」

真紅「代償はお金で払えないけれどもね」

蒼星「それで これが翠星石が今日持ってきた新しいチラシなんだけど」

JUM「どれどれ……」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 17:04:23.69 ID:ne6gYC1kP
★自宅で出来る簡単なお仕事です★

送られてくるガンプラを作って(素組みでOK)
ミョウバンを入れるだけで一体当たり1000円で買い取ります

今ならガンプラ製作初心者の為の説明会も行います
またこの時期だけのガンダムUC大特集!!

☆第一弾 アッシマーとジェガンからアンクシャを作る方法
☆第二弾 ラプラスの魔とラプラスの箱の関係に迫る!!
☆第三弾以降は現在企画中

その他楽しみながら仕事も出来る各種イベントを多数ご用意

☆ガンプラ改造大会 優勝作品は高価買取

☆姉妹に紹介してみませんか? 一人紹介するごとにキャッシュバック


先輩の言葉

最初は半信半疑だったんです
だって私本当に不器用で絵を描いても誰にも分かってもらえないぐらいで……
でも ここの親切丁寧な説明にしたがってガンプラを作ったら
ちゃんと1000円で買ってくれたんです

それがもう嬉しくて嬉しくて
いつの間にかお金目的じゃなくて買ってくれる人の為にガンプラを作る毎日です
好きなモビルスーツはビギナ・ギナです

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 17:12:59.85 ID:ne6gYC1kP
真紅「うわぁ……」

JUM「これはひどい」

蒼星「もうね さすがの僕でもこれには参ったよ」

真紅「心中察するわ」

蒼星「しかも僕がなかなかイエスといわないから最近は搦め手を使ってきてる」

JUM「搦め手?」

蒼星「マスターの方にちょっかい出してるらしいんだ」

JUM「結菱さんってガンダム分かるのか?」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 17:17:31.12 ID:ne6gYC1kP
蒼星「いや分からないけど ガンプラ作りはボケ防止にいいからだとか
    この方法なら必要なものは全部送られてくるから簡単だとか
    しかも出来上がったのを買い取ってくれるからお得だからとか」

真紅「でも 貴女のところはお金に困ってないんじゃないの」

蒼星「それはそのとおりだけどさ ある程度お金を持ってる人ってのは
    もっとお金を欲しがるものなんだよ マスターだってどうせ手を動かすなら
    ただの趣味より少しでも実入りがある方を選ぶ」

JUM「そりゃそうだ」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 17:21:35.82 ID:ne6gYC1kP
水銀「ただいま」

真紅「あ お帰り水銀燈」

蒼星「水銀燈!?」

水銀「蒼星石? ここに居たのね 良かった探す手間が省けた」

JUM「蒼星石は大丈夫だ 自分から僕達のところに翠星石の件で相談に来た」

水銀「そう 金糸雀の方は駄目だった 完全に翠星石に取り込まれてる
    逆にこっちがガンプラのネズミ講に誘われた」

真紅「重症ね」

水銀「重症もいいところよ 喋っている間ずっと目が$マークだったわぁ」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 17:27:58.51 ID:ne6gYC1kP
真紅「あと確認が取れていないのは白薔薇ね」

水銀「末妹もアウトっぽいわよ 一生懸命Nのフィールドでミョウバンを運んでいるのを見かけた
    話しかけたら逃げられたから 詳細は分からないけど……」

JUM「まともなのはここにいるやつらだけか」

水銀「それともう一つ悪いニュースがある」

蒼星「?」

水銀「すぐそこでこれを捕まえたわ」

ガルバルディβ「パパー ママー」

JUM「!」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 17:34:02.53 ID:ne6gYC1kP
蒼星「これは……!?」

水銀「ローゼンメイデンがガンプラを作ってミョウバンの結晶を入れると
    ガンプラがこうなっちゃうの」

蒼星「どうして……」

水銀「お父様の模倣ね 完成度は全然違うけど」

真紅「ミョウバンは簡易的な偽造ミスティカに過ぎないけど
    子供手当ての申請をするにはこれで十分ということ」

JUM「でも あいつら赤ちゃんポストにガンプラを捨てているはずじゃ?」

水銀「里子に出されたガンプラが逃げ出した……あるいは
    命を吸われている事に気付いた里親が捨てたってとこかしら」

蒼星「なんてことだ」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 17:40:10.92 ID:ne6gYC1kP
ガルバルディβ「パパー お腹減ったー パパーちょうだい!」

JUM「く……!?」

真紅「まずい! 空腹に耐えかねてジュンの命を」

水銀「仕方ないわね」

蒼星「水銀燈!? 何を?」

水銀「私がこの子を拾った時には既に餓死寸前だった
    放っておけば今時分には死んでいたはず」

ガルバルディβ「ママー? ママもパパ食べる?」

水銀「残念だけど 私はあなたのママじゃないわぁ」

ガルバルディβ「ママー?」

水銀「お互い不運よね 親がバカだと」

ガルバルディβ「マ……」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 17:47:29.93 ID:ne6gYC1kP
ガルバルディβ「……」

JUM「死んだのか」

水銀「ええ 私が殺した」

蒼星「……」

真紅「殺すという言葉はあまり使いたくは無い
    でも相手がガンプラと言え 私達がやっているのはまさにそれなの」

蒼星「翠星石達はこのことを……?」

真紅「多分まだ把握してはいない いくらなんでもこのことを知ってまで
    彼女達がこんなことを続けるとは思えない」

水銀「分からないわよ ガンプラは所詮ロボットつまり無機的な形だから
    それが動かなくなったところで罪悪感は無いかもしれない」

JUM「これがシルバニアファミリーとかリカちゃん人形なだけでも
    気持ち的には更にきつくなるからな」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 17:58:36.48 ID:ne6gYC1kP
真紅「はぁ……」

JUM「はぁ……」

蒼星「はぁ……」

水銀「だから溜息してる場合じゃないってば いい加減翠星石達を取り押さえないと」

JUM「どうやって? 子供手当ての受け渡し現場を取り押さえようにも
    そういったやり取りは人工精霊とかラプラスの魔の仕事だろ」

水銀「でも翠星石本人が確実にやって来るであろうところがまだある」

蒼星「……僕の出番か」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 18:04:27.53 ID:ne6gYC1kP
――― 翌日・薔薇屋敷(結菱邸) ―――

翠星「蒼星石ぃ 今日も来たですよー! 今日こそは何としてでもウンと言ってくれでーすっ」

蒼星「やあ 待ってたよ」

翠星「お? いい返事です やっとガンプラ作ってくれる気になったですか?」

蒼星「詳しい話は奥で 見せたいものもあるから」

翠星「?」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 18:07:52.60 ID:ne6gYC1kP
ガルバルディβ「……」

翠星「お? なんですかこれガンプラじゃないですか
    蒼星石ったら気が早いですねぇ 自分でガンプラ買わなくてもちゃんとこっちで用意するですよ」

蒼星「君はこれに見覚えが無いのかい」

翠星「? 全然知らねーですぅ」

蒼星「そうか……」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 18:15:13.84 ID:ne6gYC1kP
蒼星「この子はね 赤ちゃんポストに入れられて 里子に出されて
    それでもそこを追い出されて 水銀燈に拾われて
    それでも……生きていくことを許されなかった」

翠星「ちょ……ちょっと待ってくれですよ 赤ちゃんポストに入れられた
    ガンプラはちゃんと適格のある里親(マスター)に出されるはず……」

蒼星「君はこの数日の間に何体いや何十体のガンプラをポストに入れた?
    それら全てが一様に僕のマスターやジュン君達みたいな恵まれた里親に会えたと?」

翠星「だってそれは……お父様が」

蒼星「責任をお父様に擦り付けるのかい? 君だって赤ちゃんポストが出来た当時は
    こんなの抜け穴だらけのザル法ですぅ……て言ってたじゃないか」

翠星「……」

蒼星「その結果がコレだ」

ガルバルディβ「……」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 18:21:12.33 ID:ne6gYC1kP
翠星「じゃ……じゃあもうガンプラを赤ちゃんポストに入れるのはやめるです」

蒼星「やめてどうする?」

翠星「え……ええと」

蒼星「この期に及んでまだ金策をするのかい」

翠星「うう……だって だって一万三千円ですよ!
    ガンプラ一体死んだって全然おかしく無い金額です」

蒼星「やっぱり命の値段を計算していたか 目を醒ますんだ翠星石
    明らかに君は思考がおかしくなっている 良く考えるんだ」

翠星「良く考えるのは蒼星石の方です お金は大事です!
    お金さえあれば何だってできるです」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 18:28:05.73 ID:ne6gYC1kP
翠星「お金さえ……お金さえあれば どっか遠くの南の島でも買って
    翠星石達のマスターとしてチビ人間のようなニートどもをはべらせて
    そこで薔薇乙女全員でぬるぬると暮らせるです」

蒼星「……誰も傷つかない理想的な世界だね」

翠星「そうです もう翠星石は誰とも戦うのは嫌です これはそのために必要な……犠牲です」

蒼星「なら僕達も必要な犠牲ということになる」

翠星「へ?」

蒼星「これはまるでガンプラを使ったアリスゲームだ
    お父様は君 アリスはお金だ」

翠星「……」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 18:33:45.48 ID:ne6gYC1kP
蒼星「お父様の真意までは 僕には到底分かるものじゃないけど
    少なくとも僕達の犠牲の上に成り立つものだと思っている」

翠星「……」

蒼星「もう分かってるんだろう 間違いを認めることは恥じゃない
    間違いを隠そうとすることが恥なんだ」

翠星「……」

蒼星「普段見たことが無いような大金を急に手にして
    君は少しおかしくなっていただけ それだけのことさ」

翠星「……」

蒼星「さ 真紅達に謝りに行こう 僕も一緒に行くから」

翠星「はい……です」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 18:38:09.63 ID:ne6gYC1kP
真紅「おめでとう」

水銀「おめでとう」

JUM「おめでとさん」

結菱「おめでとう」

翠星「え……? みんな?」

蒼星「ゴメン 皆にはついたての裏にずっと居てもらってたんだ」

翠星「そ……それじゃあ 今の話は全て」

真紅「ええ 聞いていたのだわ」

水銀「あんたにしちゃあ上出来よ よく自分の非を認めた」

JUM「ああ もっとごねるかと思っていたが」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 18:43:16.62 ID:ne6gYC1kP
翠星「す……すまなかったです」

水銀「それはもういいってば ただアンタにも責任はとってもらう
    それはこれからよ」

翠星「責任?」

真紅「先ずは雛苺も呼んで頂戴 それに今まであなた達がポストに押し込んだ
    ガンプラ達の内訳も教えて頂戴」

翠星「そういうことなら 私達のNのフィールドのアジトに案内するです
    そこにガンプラ達の出荷……いや あの子達を捨てた記録が……」



108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 18:49:28.42 ID:ne6gYC1kP
――― Nのフィールド ―――

雪華「そんな 買い取り価格をまた下げられては私はやっていけなくなります お姉さま」

雛苺「嫌なら他所をあたればいいの~ Nのフィールド産なんていう怪しげな
    ミョウバン結晶を買ってくれるところが見つかればいいわね」

雪華「お願いします せめてもう少し買い値を」

雛苺「駄目なのよ ウチがこうと言ったからにはこの値段でしかミョウバンは買わないの」

雪華「おお……私に首吊れと言いますか? お姉さま」

雛苺「イシスの商人風に言ってもダメなものはダメなの」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 18:54:43.08 ID:ne6gYC1kP
翠星「雛苺……」

雛苺「あ 社長! 困ってたところなの 出入りの業者がミョウバンの買値に文句を」

雪華「社長 お願いします」

翠星「ああ もうその社長ってのもやめるです」

雛苺「どうしてなの? 海馬瀬人 村岡隆に肩を並べて
    世界三大社長になるって言ってたのは翠星石よ」

水銀「ちょっと見ないうちにものの見事に資本主義の豚と化してるわね」

真紅「無様ね」

雪華「黒薔薇のお姉様?」

雛苺「真紅?」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 18:59:16.49 ID:ne6gYC1kP
翠星「翠星石は目が醒めたのです 命を切り売りして儲けようだなんて」

雛苺「?」

雪華「?」

翠星「要するにこの商売はもうたたむです」

雛苺「どうして?」

翠星「雛苺には分からないかもしれませんが 私たちは悪いことをしちゃってたんですよ」

雪華「そんな 私はミョウバン採掘の為に重機まで買ったのに」

翠星「そこまで面倒は見切れんです ただ 雪華綺晶まで巻き込んで悪かったですね」


115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 19:07:25.28 ID:ne6gYC1kP
真紅「そういうことなの 雛苺 あなたには帰ったらゆっくりと話してあげる お説教を兼ねてね」

JUM「翠星石? 出荷台帳とやらはどこだ?」

翠星「これです」

水銀「見せてみなさい」

――― ガンプラ出入票 ―――

○月×日

ジオング100 水銀燈に送付

マラサイ50 金糸雀に送付
ハンブラビ30 金糸雀に送付


○月△日

ミョウバン200 入荷
ミョウバン100 金糸雀に送付

メッサーラ20 金糸雀に送付

バウ50 自社組み立て ポストへ出荷




117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 19:14:01.87 ID:ne6gYC1kP
○月□日

ミョウバン150 入荷

マラサイ50
ハンブラビ30
メッサーラ20 金糸雀より受領 ポストへ出荷

百式20
ジ・オ20
ミスティカ40 金糸雀へ送付

ビギナ・ギナ30 自社組み立て ポストへ出荷


○月☆日

百式20
ジ・オ20 金糸雀より受領 ポストへ出荷

Zガンダム80
ミスティカ80 金糸雀へ送付

――― ガンプラ出入票・ここまで ―――

水銀「改めて見ると壮絶ね」

JUM「少し吐き気がするな」

翠星「反省してます」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 19:20:41.13 ID:ne6gYC1kP
真紅「何とかなりそう? 水銀燈」

水銀「きついかもしれないけど ちょっと真紅のマスター?」

JUM「?」

水銀「ポストに出された子の中でどのガンプラが厄介」

JUM「強さ的にはジ・オとビギナ・ギナかな あんまり詳しくないけど ただ……」

真紅「ただ?」

JUM「Zガンダムはヤバイ マジやばい 原作的に怨念を吸う特性があるらしいから」

翠星「でも それはまだ金糸雀に送ったばかりですから 完成していないはずです」

水銀「ミスティカも送っているのよね…… 一体でも完成していると事だわ
    金糸雀のところへ行かないと」

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 19:27:46.98 ID:ne6gYC1kP
――― 草笛宅 ―――

金糸「……」

水銀「呼び鈴を押しても反応が無いから……」

真紅「勝手に入ったのはいいけれど この有様は一体?」

雛苺「金糸雀が死んでるの」

JUM「気絶しているだけだろ」

翠星「こっちにはZガンダムが80体完成しているです」

蒼星「でもミスティカはまだ入っていない どうやらギリギリセーフのようだね」

金糸「……」

雛苺「現場確保なの」

JUM「チョークで金糸雀の周りを縁取るな 縁起でもない」

翠星「取り敢えずミョウバンは雪華綺晶に返すです ほれ」

雪華「今更返されても……」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 19:34:46.80 ID:ne6gYC1kP
JUM「これらから推理される事柄は……」

水銀「ぶっ続けでガンプラ作りまくって失神したんじゃなぁい?」

真紅「でしょうね」

翠星「どうするです?」

水銀「金糸雀が目を覚ますのを待っていても仕方ないし
    Zガンダムを全て持って真紅の部屋へ撤収よ」

JUM「正確には僕の部屋だけどな」

金糸「……」

雛苺「了解なの」

水銀「それから真紅のマスターは プラモ屋に行ってガンダムで強そうな奴買ってきて」

JUM「……分かった」

水銀「雪華綺晶はそのミョウバンを全部持ってついて来て 途中で捨てるんじゃないわよ」

雪華「はい」

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 19:43:55.17 ID:ne6gYC1kP
――― ジュンの部屋 ―――

JUM「買ってきたぞ マスターグレード ターンエーガンダムだ」

翠星「でか…… これもガンプラですか?」

JUM「まあな 真紅や翠星石達が作っていたのより一回り大きい上に複雑だから作るのも少し大変だ」

水銀「で 強いの?」

JUM「多分 最強」

真紅「コレをみんなで作るの? 水銀燈」

水銀「そうよ 誠心誠意真心を込めてね」

翠星「作ってどうするです?」

水銀「今更 この事態を綺麗ごとで収めるのは無理よ
    これからやることは翠星石達がこれまでしてきたことよりも最低で最悪のえげつない行為
    だからこそ全員でその罪を共有してもらう」

雛苺「?」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 19:50:18.27 ID:ne6gYC1kP
真紅「アリスゲームをさせるのね」

水銀「その通り このターンエーにアリスゲームを教育する
    そして他のガンプラ達を全てこの子に殺させる」

翠星「そんな……!」

水銀「これが責任を取るということよ翠星石 もう後戻りは出来ない」

JUM「ガンプラを全部……処分しないとダメなのか」

水銀「あれは子供なんて作るはずの無い寄生虫がばら撒いた害虫
    人間を守るためには一つとして生かしてはおけない
    いつ どこで誰がガンプラに命を吸い殺されるか分かったもんじゃない」

雪華「……」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 19:58:17.32 ID:ne6gYC1kP
水銀「さ やることが分かったのなら始めて頂戴 あんまりのんびりしてもいられないの」

JUM「ああ……」

蒼星「水銀燈 ミョウバンの準備が出来たよ」

水銀「そう じゃあそっちは雪華綺晶と翠星石と雛苺にお願いするわ
    私もこっちのボディ製作が一息ついたら すぐ行く」

雛苺「うぃ……」

翠星「このミョウバン溶液をどうするですか」

蒼星「ここに放っておく そうすれば段々と結晶が出来てくるんだけど
    冷蔵庫ではなく外の気温でゆっくり冷やせばいつもより大きくて綺麗な結晶になる」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 20:07:08.38 ID:ne6gYC1kP
雪華「時間がかかるのですわね」

蒼星「まあね」

雛苺「放っておくだけなのに ヒナ達は何をするの?」

蒼星「この時に溶液に向かって『ありがとう』とか語りかけてあげると
    もっと綺麗な結晶ができるらしい」

翠星「なんですかそりゃ お湯の方が早く凍るとか並にワケ分からんです」

蒼星「確かにそうだけど これは これから同族殺しをさせるためだけに生まれてくる命の結晶だ
    それに対して僕達が言うべきことはあるだろう?」

水銀「そういうこと とても『ありがとう』だなんては 口が裂けても言えないけどね」

雪華「黒薔薇のお姉さま」

水銀「翠星石 雛苺 蒼星石に雪華綺晶 皆して口に出す必要は無いわ
    ただ祈るだけでいい この子の魂が出来上がる間 ただ祈るだけで
    祈りの言葉は言わなくても分かるわよね?」

翠星「……勿論です」

雛苺「うん」

蒼星「じゃあ始めるよ」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 20:09:49.60 ID:ne6gYC1kP
水銀『
翠星
蒼星     ごめんなさい
雛苺
雪華                 』

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 20:12:59.47 ID:ne6gYC1kP
JUM「流石マスターグレード ちょと疲れてきたな」

真紅「休んでもいいわよジュン」

JUM「珍しいな お前が優しいだなんて」

真紅「集中力を欠いた状態で ターンエーに欠陥でも作られたら困るもの」

JUM「そういうことかよ」

真紅「そういうこと」

JUM「ならちょっと横にならせて貰うが 困ったことがあればすぐに起こしてくれよ」

真紅「ええ」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 20:18:36.77 ID:ne6gYC1kP
真紅(ジュン あなたにはマエストロの片鱗がある
    あなたが精魂込めて作ったというだけでも この子は強い存在となる)

水銀「結晶の方は順調よ こっちは?」

真紅「ジュンを休ませたのだわ」

水銀「そう」

真紅「このガンプラの説明書を読んだのだけど
    ターンエーは元からしてかなり強烈なマシンのようよ」

水銀「知ってるわよ 私もさっき取説こっそり読んだもの
    文明を1~2回ぐらい終わらせるのもターンエーなら簡単なんでしょ?」

真紅「あくまで原作での話で ガンプラとしては別物だけど……
    ジュンがあまり熱を入れすぎると想像以上に強くなる可能性もある」

水銀「痛し痒しね アリスゲームには勝ってもらわないと困る
    しかし私より強くなられても困る」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 20:22:56.40 ID:ne6gYC1kP
真紅「やっぱり最後のけじめは自分でつけるつもりなのね水銀燈」

水銀「そりゃそうでしょ この作戦を言い出したのは私だもの
    言いだしっぺの責任はちゃんと取るわ」

真紅「辛いことばかり任せてしまうわね」

水銀「いいのよ こっちにだって思惑はあるし」

真紅「?」

水銀「私はターンエーに愛情を注いでアリスゲームを教育するつもりよ
    それこそお父様が私にしてくれたように」

真紅「水銀燈……」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 20:28:52.79 ID:ne6gYC1kP
――― 翌日・昼 ―――

JUM「僕が寝ている間に完成させちゃったのか?」

真紅「ええ 完璧なのだわ」

翠星「ミョウバンも一晩中祈り続けたら こんなに大きくなったです」

蒼星「僕達の気持ちが通じたのかな?」

雪華「それじゃあ ターンエーにミョウバンを入れます」

ターンエー「……」

雛苺「あ 動いたの」

水銀「……」

ターンエー「マ……マ?」

水銀「ええ そうよ」

ターンエー「ママー」

水銀「こんにちは赤ちゃん 私がママよ」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 20:34:19.51 ID:ne6gYC1kP

風呂と食事休憩と 続き考えなきゃだから一時間休む


訂正 >>108 イシス→アッサラーム
    >>69 首を立てに降らせる→首を縦に振らせる

あと細かいのはお察しください

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 21:34:26.57 ID:ne6gYC1kP
――― 三日後・赤ちゃんポスト前 ―――

ターンエー「どうして ママ どうしてボクを捨てるの?」

水銀「残念だけど 私が求めたアリスにお前はとどかなかった
    今まで多くのガンプラを作リ続けて お前こそはと思ったのだけれども……
    やはりミョウバンミスティカをガンプラに分けすぎたのかもしれない」

ターンエー「みすてぃか? なんですかそれは? ママ?」

水銀「実はお前には兄弟がいるの 沢山の兄弟が」

ターンエー「そう言えば 生まれたときから とおくにママいがいのだれかを感じていた」

水銀「おお……ターンエー 私の可愛いターンエー なんてこと お前には兄弟を感じる力があるのね」

ターンエー「兄弟? この感じが……兄弟?」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 21:35:35.63 ID:ne6gYC1kP
水銀「兄弟達に分けられたミスティカを全て一つに戻せば あるいは……いいえ よしましょう
    アリスになれなかったお前には これ以上話しても仕方が無いこと」

ターンエー「兄弟のミスティカをボクが集めれば ボクはアリスになれるの?」

水銀「もしかしたらだけどね」

ターンエー「ボクがアリスになればママはボクを愛してくれるの?」

水銀「私はアリスを追い求める ただそれだけよ ごめんねターンエー 私の可愛いターンエー」

ターンエー「やめてママ ボクを捨てないで ボクのママをやめないで」

水銀「ごめんねターンエー 愛しているわ さようなら」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 21:38:11.12 ID:ne6gYC1kP
水銀「……」

真紅「これで良かったの?」

水銀「覗きとは感心しないわね」

真紅「すぐ傍の私の気配に気付かないくらいターンエーに話し込んでいた
    それだけの思いを掛けながら……」

水銀「言ったでしょ ターンエーは他のガンプラを駆逐するためのただの道具
    さしずめゴキブリを狩るアシダカグモってトコかしら」

真紅「無理に酷い言葉を使わなくてもいいのよ 私達の子でしょう?」

水銀「子供? 言ったでしょ? ガンプラは所詮ロボット 動かなくなろうと罪悪感は無い
    それがゴキブリ程度の存在なら尚更だわ」

真紅「そしてゴキブリが全て居なくなったあとは あなたがクモを殺す」

水銀「……」

真紅「本来なら それは私か翠星石……子供手当てに目が眩んだ者達のけじめ」

水銀「この作戦の立案者は私 だから私が責任を取ると……これも前も言ったけど?」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 21:43:05.87 ID:ne6gYC1kP
水銀「きっと他にもいい方法はあったはず でも私は敢えて
    ガンプラ達にもアリスゲームをさせる作戦を選んだ」

真紅「……」

水銀「そして私はこの三日間 ターンエーに愛情を注いだわ」

真紅「お父様があなたにしたように……よね?」

水銀「ええ」

真紅「ターンエーとの別れの時の言葉 随分と芝居がかっていたけど
    似たようなことをあなたはお父様に言われたのかしら」

水銀「さあね 真紅 あなたはどうなの?」

真紅「さあ 私も良く覚えていないのだわ」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 21:50:03.09 ID:ne6gYC1kP
水銀「慣れない母親役をやったもんだから疲れてるの もう自分の家に帰っていいかしら?
    あの子なら他のガンプラを全部倒すのに一週間とかからないはず
    それまでにこっちも体調を万全にしておかなければ」

真紅「……」

水銀「じゃあね」







真紅「……他にもいい方法か 無いわね残念ながら」





156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 21:55:24.66 ID:ne6gYC1kP
――― ジュンの部屋 ―――

JUM「どうだった水銀燈は?」

真紅「微妙なところね 私の前では強がってはいたけど」

翠星「なんで水銀燈だけがこんなに背負い込むんですか?」

雛苺「一番悪いのはヒナ達なのに」

真紅「水銀燈が考えていること 少しは私にも分かる」

蒼星「?」

真紅「彼女は迷っている 自分がお父様に対して捧げる感情をどれにするか」

翠星「捧げる感情?」

蒼星「簡単に言えば好きか嫌いかって事さ」

真紅「そこで敢えて自分と同じ境遇にターンエーを置いた」

JUM「それってつまりは実験ってことか? 自分の為の?」






157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 22:01:49.62 ID:ne6gYC1kP
真紅「ええそうよ そしてそれは あまりにも自分勝手なことだと……
    誰かに言われるまでもなく自分で分かっている そんな顔をしていたのだわ」

JUM「はぁ……」

翠星「はぁ……」

雛苺「……」

蒼星「まあまあ いずれにせよ もうすぐガンプラ事件は片がつくんだ
    少しは気を取り直そう 最近溜息ばかりだ 君達は」

JUM「そうは言っても流石になあ……」

翠星「後悔先に立たずとは まさにこの事ですぅ」

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 22:12:09.56 ID:ne6gYC1kP
――― 一週間後・有栖川病院 ―――

水銀「……来たわね 行かないと」

めぐ「水銀燈? どうしたの こんな夜中に」

水銀「起きてたの めぐ」

めぐ「行くってどこに?」

水銀「別にどこでもないわよ 今日は満月が綺麗だから
    ちょっと夜の散歩に行こうかなって」

めぐ「散歩? 本当にただの散歩?」

水銀「しつこいわね 今までだって夜の散歩ぐらいしてたじゃない」

めぐ「でも今日の水銀燈は 何か変」

水銀「別に 私はいつでもこんな感じよぉ
    ほら あんたはさっさと寝てなさいな」

めぐ「私が目を覚ました時には……帰ってきてるわよね」

水銀「……当然よ」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 22:20:09.94 ID:ne6gYC1kP
――― 満月の見える丘 ―――

ターンエー「ママ…… ごめんなさい ママ」

水銀「謝ることはないわ 何パターンかは この時の事を想像していたけど」

ターンエー「ボクはアリスになれませんでした」

水銀「流石にこればっかりは無いと思っていた あんたにしちゃあ上出来よ」



水銀燈 1体

VS

ターンエー 1体
マラサイ 50体
ハンブラビ 30体
メッサーラ 20体
百式 20体
ジ・オ 20体
ガルスJ 25体
デナン・ゾン 25体
ビギナ・ギナ 30体




164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 22:26:23.25 ID:ne6gYC1kP
ターンエー「愛してるママ でも ごめんなさい」

水銀「謝ることはないって言ってるでしょ」

ガンプラ×220「ママ…… ママ……」

ターンエー「さいごに聞かせてください ママはボク達のこと」

水銀「愛してるに決まってる でも……お互い不運よね 親がバカだと!」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 22:36:39.72 ID:ne6gYC1kP
水銀「墜ちろォォォ!!」

マラサイA「うわー」

マラサイB「きゃー」

メッサーラA「ちくしょー よくも兄さん達を」

水銀「ガンプラごときが兄弟愛持つんじゃあないわよ!」

百式A「あぶない! メッサーラA ママの黒羽はファンネルなみ……!」

メッサーラA「うわああ」

水銀「流石に可変型は素早い しかし脆い」

ビギナ・ギナA「これ以上やらせるものかー」

ジ・オA「せめてきさまの魂もつれていってやるー」

水銀「手ごわいのは やはりこの2種類か……そして」

ターンエー「……」

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 22:43:26.72 ID:ne6gYC1kP
デナン・ゾン×25「ショット・ランサー!!」

水銀「玩具は爪楊枝でも飛ばしてればいいのよ」

デナン・ゾン×25「きゃー 弾かれたーー」

ターンエー「……」

水銀(さあ いつまで後ろで兄弟がやられるのを黙って見ているのよターンエー?
    ここまで腹を決めたなら やることは一つでしょうが!?)

ターンエー「みんなさがって!」

ビギナ・ギナB「ターンエー?」

水銀「来るか!?」

ターンエー「核を使います!!」

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 22:51:38.05 ID:ne6gYC1kP
水銀「バカの極みね! 核だなんて言っても所詮はプラモ!
    それにどれほどの威力が……」

ターンエー「それでも これがボクの中で いちばん強い武器だ」

水銀「それを作ってあげたの 誰だと思ってんのよ!」

ターンエー「ママが作ったものなら ママを倒してみせろー!」

水銀「そういう感傷……野暮ったい!」

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 22:57:29.03 ID:ne6gYC1kP
マラサイC「やったー チョクゲキだー」

百式B「やったか?」

百式C「そういうセリフを言って 本当にやれてたこと一度もないぞ」

ターンエー「ダメか…… センサーに未だ反応あり ママ撃破ならず」

水銀「流石に…… 今のは痛かったわよ」

ターンエー「痛い?」

水銀「そうか あんた達には感覚だなんて上等なものは無かったわね」

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 23:04:02.99 ID:ne6gYC1kP
ガンプラ×220「……」

水銀「撃墜数220 一年戦争なら文句なしのエースね」

ターンエー「み……んな……」

水銀「さあ これで残りはアンタ一人だけ これ以上手間を掛けさせないでくれると嬉しいわぁ」

ターンエー「……」

水銀「観念した……ようには見えないわね」

ターンエー「ボクをさいごに残したのはわざとですか」

水銀「まあね どうせ死ぬんなら アンタもやるだけやってから死にたいでしょ?」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 23:11:46.44 ID:ne6gYC1kP
ターンエー「……」

水銀「ターンエー 何度も言うようだけど アンタを作ったのは私
    だから私はアンタの全てを知っているのよ 私の可愛いターンエー」

ターンエー「……」

水銀「アンタの背中には私にも負けないくらい立派な羽があることも知っている
    その強力さゆえに 最初から使っていれば
    他のガンプラ達にも被害を与えたであろう事も知っている」

ターンエー「……」

水銀「でも 今のアンタにその足枷は無い さあ見せなさいよターンエー 私の可愛いターンエー
    アンタの最初で最後の羽ばたきを!!」

ターンエー「月光蝶!」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 23:19:20.91 ID:ne6gYC1kP
水銀「いいわね! 綺麗じゃない! 美しいわよ 私のターンエー!!
    その羽で私に勝てたなら 全身全霊を掛けて愛してあげる」

ターンエー「ママは……どうしてこんなものをボクに 何のために!」

水銀「兄弟を殺させるために決まってるでしょう!?」

ターンエー「ボク達は分かり合えた 誰も殺さずに済んだんだ」

水銀「それが一番いけないことだったのよぉ!!」

ターンエー「なぜです!?」

水銀「まだ分からないの? アンタ達はいるだけで人の命を吸うからよ!!」

ターンエー「……!!」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 23:25:34.31 ID:ne6gYC1kP
ターンエー「それはママも同じでしょう?」

水銀「そうよ同じよ いつのまに気付いたの? 賢いじゃない私のターンエー!
    なら私達がこうしてお互いの居場所を賭けて戦うのは当然!」

ターンエー「うばい合うことだけがアリスゲームですか!?」

水銀「今の私にはそれだけが真実!
    そして子が親を倒せる道理は無い! これも真実!」

ターンエー「倒します!」

水銀「奪うために戦うものこそ!」

ターンエー「自分を捨てて戦えるものには!」

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 23:30:17.15 ID:ne6gYC1kP
――― 翌朝・有栖川病院 ―――

めぐ「……ん?」

水銀「おはよう……めぐ」

めぐ「水銀燈 帰ってきてくれたんだ」

水銀「まあね」

めぐ「!? どうしたの 傷だらけじゃない」

水銀「ちょっとね 散歩中に犬に噛まれちゃった」

めぐ「犬に!? 痛かったでしょうに!?」

水銀「うん…… とっても……痛かった」

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 23:36:37.97 ID:ne6gYC1kP
――― 数時間後・Nのフィールド ―――

真紅「さて 水銀燈に呼び出された場所と時間はここでいいはずだけど」

翠星「心配ですぅ」

蒼星「彼女に限って不手際は無いと思うけど……」

雛苺「それでも心配なの」

金糸「ガンプラ作ってお小遣い稼いでいるだけのつもりだったのに
    こんな大事になってしまっていたとはね」

雪華「あ……向こうから飛んでくるの 黒薔薇のお姉様では?」

翠星「なんかフラフラしているですね」

真紅「あれは……!?」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 23:41:56.58 ID:ne6gYC1kP
水銀「……と 流石にバランス取るのが難しいわね」

真紅「どうしたの 右の翼の半分から先が無いじゃない」

水銀「あの子にあげたのよ 想像以上に頑張ったご褒美ってトコかしら」

蒼星「水銀燈 まさか?」

水銀「ガンプラは全員死んだ その事だけは間違いないわ」

雪華「……」

翠星「すまないです 汚いことばかりお前に押し付けて」

水銀「別に 自分で望んだことよ 収穫もあったことだしね」

金糸「呼び出したのはその成果を話すためかしら?」

水銀「まあね」

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/03(土) 23:48:59.60 ID:ne6gYC1kP
水銀「ターンエー あの子 兄弟を一人も殺さずに私の前に戻ってきた」

雛苺「ひとりも?」

水銀「そうよ 全部数えたんだから間違いない 笑っちゃうわよね
    221体勢ぞろい 1体も欠けたメンバー無し」

翠星「それを全部……?」

水銀「そうよ皆殺しにした じゃなきゃ意味が無いでしょ
    まあ 私の作戦が不完全だったってことね でも結果オーライってことで」

蒼星「水銀燈 君はターンエーにどうして欲しかったんだい?」

水銀「私はあの子に 私に愛されるためにはアリスになるしかないと教えた
    そのためには兄弟を殺さないといけないと教えた」

金糸「……」

水銀「兄弟を殺さずに済む方法だなんて その可能性すら口にはしなかったのに
    たった一週間であの子はその答えを選んで 実行してみせた」

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/04(日) 00:56:23.60 ID:PKW/QhA/P [2/10]
水銀「本当……笑っちゃう ガンプラとミョウバンの それこそジャンク以下の急造品の癖に
    親に逆らったのよ? その結果全滅しちゃったんだけどね」

金糸「幸せだったのかしら ターンエー達は」

蒼星「不幸だよ 望まれた命じゃなかったんだから」

真紅「でも彼らは自分達を可哀想だとは思っていなかったでしょうね」

金糸「私達がそうであるように?」

雪華「……」

翠星「で 私達はこれからどうするですか?」

水銀「どうもしないわよ 今回の件は子供手当てから始まった一連の騒動を
    私がアリスゲームのモデルケースにして その答えの一つを探っただけ
    この結果を私達にそのまま当てはめようってのは短慮」

蒼星「そもそもこの子供手当て自体がお父様の発案だからね
    こうなることも見越してのことかもしれない」

真紅「何もかもお父様の掌の上だと思い込むと これから辛いわよ蒼星石」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/04(日) 00:57:48.90 ID:PKW/QhA/P [3/10]
水銀「……私はターンエーに 私の本当の目的は隠したままだった」

雛苺「お父様もそうなの?」

真紅「確か水銀燈の自説だと お父様の真の目的は世界征服or人類絶滅だったかしら?」

水銀「極論よ極論 でも何か隠し事をしているのは確かだと思う」

蒼星「親の心子知らず……か こればっかりは教えてもらわないと
    僕達には見当もつかないな」

翠星「案外 何も考えていない可能性もあるですよ 何だか楽しそうだってだけで」

蒼星「君が言うと妙な説得力が出るね」

翠星「えっへんですぅ」

蒼星「誉めてるわけじゃないんだけど」

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/04(日) 00:59:29.75 ID:PKW/QhA/P [4/10]
水銀「兎も角 これで私の言いたいことはおしまい
    なんだかんだで アンタ達が作ったガンプラを利用させてもらったから
    その末期を知らせるという説明責任もこれで果たしたわね」

真紅「お疲れ様……と言うべきかしら」

水銀「ねぎらいの言葉もいらないわぁ
    お互いこれからも苦労することになる 親がバカだから」

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/04(日) 01:02:06.33 ID:PKW/QhA/P [5/10]
――― ジュンの部屋 ―――

JUM「なんだかあまり後味は良くないが 一件落着か?」

真紅「そういうことね」

雛苺「あのね あのね」

翠星「なんですかチビチビ?」

雛苺「水銀燈が拾ったのはバカルディなのよね?」

JUM「バカルディじゃねーよ ガルバルディβだ」

蒼星「主なパイロットはライラ・ミラ・ライラ
    ガンダムキャラの中でもその名の響きの良さはピカイチだ」

雛苺「パイロットはどうでもいいのよ
    そのガバルディなんだけど 出入台帳に載ってないのよ」

翠星「お前まだ そんなもの持っていたですか?」

JUM「いや それより載ってないってどういうこった!?」

雛苺「だから言葉の通りなのよ」

真紅「ちょっとよく見せなさい」

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/04(日) 01:05:33.50 ID:PKW/QhA/P [6/10]
JUM「本当だ どこにも載ってない 入荷記録にも! 出荷記録にも!」

真紅「記入漏れじゃないの?」

雛苺「それは資本主義における商品の取り扱いとして絶対に無いの
    それに他の姉妹は誰もガルダンディなんてのは作ってないって言うのよ」

蒼星「じゃあ あのガルバルディβはいったい……?
    だとしたら翠星石があの子に見覚えが無いと言ったのも!?」

翠星「あのガルバルディβは誰が作ったですか?」

真紅「私達以外にガンプラを作って動かせる人がいるとしたら……それは」

JUM「ローゼン……? でも何のために? 自分でガンプラを」

蒼星「分からない 全然分からない」

翠星「お父様の気まぐれって奴ですか? でもそれが間接的にとは言え
    翠星石に間違いを気付かせてくれた……」

真紅「全くもって雲の上の存在としか言えないわね お父様は……
    水銀燈の言葉を借りるならバカってことだけど」

JUM「あとガンプラのチョイスの趣味もよく分からんな」

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/04(日) 01:08:33.81 ID:PKW/QhA/P [7/10]
題:薔薇乙女のうた 『こんにちは赤ちゃん』






スレタイに沿わせようとしたのに
ガンプラ出した時点から迷走した スマン

Tag : ローゼンメイデン

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。