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黒子「ヒトカラ最高ですのよ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/04/04(日) 22:33:59.34 ID:QDOwslKR0 [1/9]
御坂「……君ハ イトヲカシ、空ノ如シ~♪ ウォーアイニー!」

初春「うーん、やっぱり御坂さん上手いですねぇ。声もでてますし」

御坂「そんなことないわよ、照れるじゃないの。点数は……、91点か、まぁまぁね」

佐天「よし、それじゃ私がその記録を超えちゃうよ。このポリリズムでね!」

初春「佐天さんはパフュームですか、得意ですもんね」

御坂「そうなんだ、それは楽しみね。あ、黒子そのリモコン取ってあげて」

黒子「わたくしが入れてあげますわよ。番号を教えてくださいまし」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/04(日) 22:40:15.67 ID:QDOwslKR0 [2/9]
佐天「くり返すー、このポリリズムー♪ あの衝動はまるで恋だねー」

御坂「これは凄いわね…、振り付けまでバッチリだわ」

初春「もしかして最高記録更新するかもしれないですよ」

御坂「佐天さん頑張ってー……、って少し喉が痛いわね」

初春「それじゃ、何かドリンクでも頼みましょうか?」

御坂「あぁ、いいっていいって。黒子、適当なドリンク注文してくれない」

黒子「わかりましたのよ、それではこのウーロン茶を……」ガチャ

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/04(日) 22:49:06.71 ID:QDOwslKR0
初春「白井さんさっきから一曲も歌ってませんけど、どうしたんですか? 恥ずかしいなら私が一緒に…」

黒子「いえ、お構いなく。わたくしはお嬢ですので、このような下々の者が聞く曲等興味がありませんのよ」

初春「は、はぁ…、そうなんですか」

黒子「クラッシックやオペラなどがあれば、いいんですけども」

初春「あはは…。それは、ちょっと無いみたいですねぇ」

黒子「ですので、わたくしは聞いているだけで充分ですのよ」

御坂「お、採点が始まるわね。佐天さんの実力、見せてもらうわよ」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/04(日) 22:59:00.72 ID:QDOwslKR0
佐天「よっしゃー! 今日は中々調子いいみたいだよ」

御坂「なっ、なんですって!? ……97点、負けたわ」

初春「さすが佐天さんですね、それじゃ私も続けて入れますよ」

御坂「97を超えるには、あの曲に賭けるしかないわね…」ブツブツ

佐天「み、御坂さん? 遊びなんですから、そんなに熱くならないでも」

御坂「遊びでも何でも、私は負けるわけにはいかないの! 黒子、この曲を入れてちょうだい」バッ

黒子「はいはい、わかりましたのよ。少々お待ちくださいまし」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/04(日) 23:06:19.67 ID:QDOwslKR0
初春「いやぁ、沢山歌っちゃいましたね。喉がカラカラですよ」

御坂「結局、初春さんの『千の風になって』が98点だなんて…」

佐天「まぁいいじゃないですか。思いっきり歌ってストレス発散になりましたし」

御坂「それもそうね。初春さん、いくらだった?」

初春「えーっと、2800円ですね」

佐天「んじゃ、一人700円だね。ほい」サッ

黒子「……………………」

御坂「ん? 黒子、アンタどうしたの。サイフ忘れたの」

黒子「え、いえ別にそういうわけではありませんのよ」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/04(日) 23:12:13.95 ID:QDOwslKR0
初春「白井さん一曲も歌ってなかったんですし、ここは三人で割りましょうか?」

佐天「あ、そういえばそうだよね。ゴメンね気がつかなくて」

黒子「待ってくださいまし、本当に違うんですのよ! わたくしはお嬢ですのよ、これくらい構いませんわよ」サッ

御坂「なんなのよ、変な子ねぇ」

黒子「それよりもわたくし少しお腹がすいてしまいましたわ。どこか喫茶店のような所にでも」

初春「それじゃ、向こうにあるケーキ屋さんにしましょうか?」

御坂「あ、いいわねそれ。私も前から目をつけてたのよねぇ」

黒子「……………………」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/04(日) 23:25:26.31 ID:QDOwslKR0
>>10 いえ普通のSSの予定ですよ。

御坂「ふん、ふーんふふん♪ ウォーアイニー」

黒子「………はぁ」

御坂「ん? どうしたのよ溜め息なんかついて。もしかして鼻歌がうるさかった?」

黒子「い、いえ。違いますのよ、少し考え事をしていましたの」

御坂「そう、だったらいいんだけど。昼間あれだけ歌ったけど、まだ歌い足りないわ」

黒子「本当に皆さんカラオケがお好きなんですのねぇ」

御坂「カラオケが嫌いな女の子なんていないわよ。アンタみたいな方が稀なの」

黒子「そういうものですの? カラオケもいいのですがもっとこうお嬢としての嗜みというものを」

御坂「あぁ、はいはい。それじゃそろそろ電気消すわよ」ポチッ

黒子「もう、お姉様ったら…」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/04(日) 23:39:01.18 ID:QDOwslKR0
=翌日=

黒子「ふぁーぁ。……どうしましたのお姉様、こんな朝早くから制服にお着替えに」

御坂「補習よ、補習! 早くしないと時間が無いわ」

黒子「言ってくだされば、わたくしが起こしてさしあげましたのに」

御坂「いまさらそんな事言ったって遅いでしょ。えっと、カバン、カバンっと」

ガタッ

黒子「あぁ、テーブルの上の物が散乱してしまいましたのよ」

御坂「ゴメン黒子、それ片付けといて頂戴! それじゃ行ってきます」バッ

黒子「全く仕方の無いお姉様ですのねぇ。ん……これはカラオケ屋のチラシ」ピラッ

『ヒトカラ割引キャンペーン! 利用金額が10%OFF』

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/04(日) 23:56:35.13 ID:QDOwslKR0
=駅前=

黒子「いやはや困りましたのねぇ、初春も用事だなんて。どうして時間を潰しましょうか」チラッ

青髪「どうしたんやろうな、あの常盤台の子。さっきからウロウロしてるけど」

土御門「大方迷子か何かだろうぜい。全くそれにしてもカミやんのヤツ遅いな」

青髪「車に轢かれてるか、トラックに轢かれてるか。いまに始まったことじゃないし、ゆっくり待とうやないかい」

黒子「ホント困りましたわぁ。あ、あらこんな所にカラオケ屋のチラシが……」チラッ

婚后「あら白井さん。ここで何をしているんですの」

黒子「こここ、婚后光子ぉぉッ!? ですの!」

婚后「いえ、驚きすぎですわよ……」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/05(月) 00:04:56.33 ID:496vEU500 [1/8]
黒子「べ、別に驚いていませんのよ。わたくし決してやましい事など何一つしておりませんのよ!」

婚后「相変わらず訳の分からないお人で…。そこをどいて下さいます?」

黒子「ふぇ…? ここって、このSEGAカラの前ですの」

婚后「そうですけども。…それ以外に何がありますの」

黒子「お一人で行きますの?」

婚后「そうですけども。…見れば分かりますでしょう」

黒子「あらまぁ、あらまぁ。そうですの、そうですのね」

婚后「な、なんですか。その満面の笑みは?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/05(月) 00:17:40.14 ID:496vEU500 [2/8]
黒子「ふふっ、そんな事なら言って下さればよろしいのに」

婚后「なんの事でして?」

黒子「どうしてもというならば、黒子が付き合ってもよろしくてよ。貴方もお一人では心細いでしょうし……」

婚后「早く中で琴の練習がしたいのですが。寮内だと隣の部屋に迷惑が掛かりますので」ボソ

黒子「ってわたくしが言ってますのよぉぉ、ういはるぅぅぅッ!!」

婚后「ん、電話でしたの? でも手に何も持ってない様ですが」

黒子「エアー電話ですのよ! 超伝導で骨芯に振動で音を伝えてますのよ」

婚后「そうですの。用がないなら早くどいて下さいます?」

黒子「え……、あぁ。ごめんなさいまし」サッ

青髪「常盤台のお嬢様が二人、うーんどっちも甲乙付けがたいで」

土御門「そんな事よりもカミやんがだな…」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/05(月) 00:30:53.58 ID:496vEU500 [3/8]
=カラオケ店内=

婚后「あら、なんですか白井さん。まだ私になにか用がありまして?」

黒子「奇遇な事にわたくしも、実はお琴の練習に来てましたのよ。いやぁ、すっかり忘れていましたわ」

婚后「琴の練習ですか? でも貴方、何も持ってないですが」

黒子「エアーお琴ですのよ! 妄想内では黒子の両手には確かにお琴の重量と質感が」

婚后「聞いたことの内、商品名ですわね…。さすが白井さん、流行に敏感ですわね」

黒子「そうですわよぉ、わたくしは常に流行の最先端をつき走ってますの」

スタスタ

「いらっしゃいませー。お二人でご利用でしょうか?」

婚后「あ、いえ一人でお願いいたしますわ。部屋はいつもの所で」

「かしこまりました。ごゆっくりどうぞ」

婚后「それでは白井さん、また後で」

黒子「え…? あぁ、そうですのね。練習頑張ってくださいまし…」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/05(月) 00:42:55.84 ID:496vEU500 [4/8]
「お一人でご利用ですか?」

黒子「そ、そそそうですのよ! えっと、あの、部屋はいつも所ですのッ!」

「えと…、いつもの所というのは……?」

黒子「いつもといえば、いつもですの! わたくしを誰だと思っているんですの、ジャッジメントの白井黒子といえばわたくしの事で」

「あの、冷やかしならばご遠慮願いたいのですが」

黒子「……ごめんなさいですわ」ガバッ

「土下座は結構ですので。今空いている所は、ジョイサウンドとSEGAカラになりますが」

黒子「それは、どう違うんですの?」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/05(月) 00:51:14.19 ID:496vEU500 [5/8]
「そうですね、ジョイサウンドは新曲が豊富で。SEGAカラは洋楽の方が…」

『今日はミキサー車かいな? それは中々レアな車種に当たったもんやな』

『笑い事じゃねぇよ。もう少しで漏れたコンクリで固められる所だったんだぞ』

『ここまで来ると、どんな祈祷師でも無力に思えてくるぜい』

黒子「はっ、誰か来ましたのね! SEGAカラでよろしくて、早く…、早くして下さいまし」

「えっと、それではお部屋の方は10番を…」

黒子「分かりましたのよ、それでは!」シュン

「ごゆっくりどうぞ……、って消えた」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/05(月) 01:14:22.79 ID:496vEU500 [6/8]
私は室内に入ると、ソファーに深く背をもたれ掛けて一息付く。

黒子「ついに……、ついに来ましたの。思いっきり黒子の美声を響き渡らせる時が! お嬢のイメージを守るため、耐えに耐え抜き、とうとうこの時が」

歌本を手に取ると、一通り目を通す。
そのラインナップを見れば見るほどに、私の中の脳内分泌は活性化し、はやる気持ちを抑えられなかった。

黒子「『ウォーアイニー』は勿論の事、『キャンディライン』に『かさなる影』…。お姉様の持ち歌を全て入れますわよ!」

馴れた手つきでリモコンを操作し、次々に曲を入れていく。一曲入れるごとにお姉様の姿が頭をフラッシュバックする。

黒子「名づけて、御坂美琴メドレーですわよ! いえ、お姉様の曲をわたくしが歌うんですもの。これはもはや、御坂美琴 featuring 白井黒子ですのよぉぉぉッ!!」

ガチャ

「……ドリンクお持ちしました」

黒子「あ、……はい。どうもですわ」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/05(月) 01:50:49.01 ID:496vEU500 [7/8]
土御門「さえぎる物はぶっ壊してー、まとわりつくものかわしてー♪」

上条「さーってと、それじゃ俺はまずバンプからいこうかね」

青髪「しかし、折角の休日に野郎三人でカラオケなんてなぁ…。寂しいと思わへんか、カミやん」

上条「別に。俺はストレス解消できりゃ、なんだっていいよ」ペラペラ

青髪「そんなあらへん余裕かましてる場合やないで。朗報があるんや朗報が」

上条「朗報? なんだよそりゃ」

青髪「実は、常盤台のお嬢様二人組みが先にここに入ってく所を見たんや」

上条「常盤台……ねぇ。んで、それがどうしたんだよ」

青髪「ここまで言えば分かってるやないかい。突撃やで…、突撃!」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/04/05(月) 02:04:07.22 ID:496vEU500 [8/8]
黒子「き、きましたわよ、このイントロ。そ、それでは早速!」バッ

ガチャ

青髪「あらぁ、部屋間違えてしもうたわ。すんまへ…」

黒子「ぎ、ぎやぁぁぁぁぁぁッ!! ですのぉ!!」ブォン

青髪「げぼうっ!」ドサッ

土御門「だから止めとけって言ったんだぜい。店員呼ばれないうちに戻るぜよ」

上条「やれやれ。どうもすいません、……って、白井黒子かよ」

黒子「あ、貴方は類人…、ではなく上条さんではありませんの。こ、これは違いますのよ! えっと深い訳があるんですの」

上条「二人組みって事はもう一人はビリビリか?」

黒子「へ……二人組み? あぁ、そうですのよ、今はお手洗いに」

青髪「そ、それじゃ、せめてその場所だけでも教えてくれへ」

上条「テメェは黙ってろ、聞いてどうすんだよ! 店員どころか警察呼ばれちまうだろうが!」ズルズル

土御門「んじゃ、お騒がせしましたぜい」

黒子「は、はぁ……ですの」

56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 09:53:27.72 ID:496vEU500
黒子「まったく…、カラオケというもは油断も隙もありませんのね」

私は立ち上がるとドアをしっかりと閉め、その下にカバンを置いて簡易バリケードを設置する。
そして、携帯電話を取り出すと電源を切った。

黒子「これで完璧ですわね、もうわたくしの邪魔をするものは何もありませんわ。テレポートでもしない限りは……」

テレポート……。私は自分で口に出したその言葉に愕然とした。
そう、ここは学園都市だ。いくら物理的に入り口を塞いだ所で、能力を使えばここへ侵入する方法はごまんとある。

黒子「大変ですのよ、大変ですのよ! 何か方法があるはずですは、考えますのよ黒子…」

能力を遮断する、そのような方法があれば。

57 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 10:09:15.75 ID:496vEU500
上条「ここに居るよー、たしかーに触れれるよ♪」

コンコン

青髪「ん? なんや、さっきの常盤台の子やないかい。もしかして逆ナンかいな! 逆突撃かいな」

土御門「そんな都合の良い展開は、二次元かカミやんの中だけだぜい」

ガチャ

上条「どうしたんだ白井よ。通報ならマジ勘弁な、どうしてもってなら青髪だけを」

黒子「違いますのよ、実は貴方に頼みごとがありまして…」

上条「頼みごと? お前が俺にか、珍しいことがあるもんだな」

黒子「わたくしだって出来ればこんな事したくありませんのよ。でも背に腹はかえられませんの」

60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 10:23:20.38 ID:496vEU500
上条「で、なんだよ頼みって。そんな深刻そうな顔しちまって」

黒子「何も言わずに貴方の右手を貸して下さいまし。黒子一生のお願いですわ…」

上条「右手って事は、幻想殺しか。お前もしかして何か事件にでも巻き込まれて!?」

黒子「それでは、いきますわよ」サッ

上条「え、いや待って。ちょっと待って、白井お前なにしてんの」

黒子「だから言いましたのよ、その右手だけをテレポートさせて頂きますの」

上条「なんで右手だけなんだよ! そんな事しなくても力になってやるから」

黒子「いえ、ご心配無く。その間マイクを持つ手は、この消火器を取り付けて差し上げますので」

上条「テメェは何の心配してんだ! そんな心配よりも俺の身体を心配しろ」

黒子「あら、ご不満でして? サイコガンみたいでカッコいいんですのよ」

上条「だから、そういう問題じゃねぇよ!」

61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 10:35:03.14 ID:496vEU500
黒子「ああ言えばこう…、本当に最近の若い殿方というものは…」

上条「いいから正直に言ってみろよ。どんな困難な事態になっていたって、俺は見捨てたりしないから」

黒子「い、いえ、もういいんですの。忘れてくださいまし…」

ガシッ

上条「待てよ、そんな事言われて引き下がれる訳ないだろうが! 俺の眼を見ろ白井、俺が今まで困っている人間を見捨てたりしたかよ」

黒子「えっと…、お気持ちは嬉しいんですけども。今回は本当に違うんですのよ」

「あれ、アンタも来てたんだ。珍しいこともあるもんね」

黒子「こ、…このお声は、もしや…ですの…」

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 10:50:21.63 ID:496vEU500
黒子「その手を離して下さいまし! テレポートが…、テレポートが出来ませんのよぉ!」

上条「どうしたんだ白井、落ち着けよ。顔真っ青じゃないか?」

御坂「アンタはどの部屋にいんの。後で冷やかしに……、って黒子?」

黒子「ち、違いますのよぉ! これは、あの決してわたくしはヒトカラなどを」

上条「ん……?」

御坂「な、なによ黒子。私がいくら誘っても来なかったのに…こんなヤツと…」

スタスタ

黒子「ふぇ、ちょ、ちょっと待って下さいましよぉ! それはもっと違いますのよ!」

青髪「なんや、なんや、高校生にして修羅場かいな。こんなん見れるんなんか二次元かカミやんくらいやで」

土御門「趣味の悪い覗きはやめとくんだぜい、早く扉を閉めるぜよ」

64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 11:00:28.60 ID:496vEU500
上条「おい、待てよ御坂! 一つ勘違いしてるようだから教えてやるよ」ガシッ

御坂「勘違いって何よ、言い訳なんか聞きたくないわよ! 離してくれる」

黒子「あの…ですの。わたくし、実は…その、一人でこっそりヒトカ……」

上条「俺達が、白井を無理やり付き合わせたんだよ。だから悪いのは俺達だ、白井は関係ねぇよ」

御坂「無理やり……? それは本当なの、黒子」

黒子「えっ!? いえ、これは……」

上条「言ってやれよ、御坂に。『私は断ってるのにこの青髪達が強引に』ってな!」

青髪「え……、なんで僕が主犯っぽくなってるんや」


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 11:22:55.81 ID:496vEU500
御坂「そう、そういう事だったの。だったらいいわよね……」

上条「へっ、いいぜ! いつでも来やがれ、遠慮はいらねぇよ」

上条と御坂は互いに右手を前に突き出し構えた。瞬時に、その場に緊張感が迸る。
数秒にらみ合った後に、御坂は全身に電気の渦を纏うと雷の槍を放った。

上条は突き出した右手でそれを横になぎ払うと、地面を蹴り一気に間合いを詰め、左手で御坂の身体を押えつけようとした。
だが、その手は空を裂き、腹部に鈍い衝撃が走る。彼の手を紙一重で避け、御坂は腹部にソバットを撃ち込んだからだ。

御坂「はやく立ちなさいよ…、私の後輩にちょっかいを出して無事で帰れると思ってるの」

青髪「あはは…、カミやんには悪いけど僕らは今のうちに帰らせて」

御坂「今ここで逃げて、地獄のそこまで追いかけられるか。この場で一発ぶん殴られるか、選ぶのは自由だけどね…」

青髪「土御門……歌ってくれるか? 僕の鎮魂歌を」

土御門「あぁ、お安い御用だぜい」

黒子「な、なんだか大変な事になってきましたのよ……」

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 11:46:20.46 ID:496vEU500
互いに死力を尽くしぶつかり合う、飛び散る汗、飛び散る血。
その様をまるでスクリーン一枚隔てた映画のように私は呆然と眺めていた。
どうしてこんな事になってしまったのか…、元をたどれば簡単な事だった、そう私はただ……。

黒子「ただ、大声で歌いたかっただけですのよぉぉッ!!」

上条「な、白井危ねぇ!」

御坂「ば、馬鹿っ、早くどきなさい!」

左右からそれぞれの拳が私の頬に突き刺さった。その威力に身体を半回転させながら地面に叩きつけられる。
だが、不思議と痛みは感じない。感覚が麻痺しているのだろうか。

黒子「ご…、ごめんなさいましお姉様……。でもこれ以上わたくしの事で上条さんにご迷惑をかけるわけにはいきませんのよ」

御坂「アイツに迷惑…? 黒子、アンタ一体何を!」

上条「おい、白井待て、迷惑なんかじゃねぇ。言っただろうが、俺は困っている人間を……」

土御門「カミやん、もうそれまでしておけ。善意も時として人を苦しめる事になる、ここは彼女の気持ちを汲んでやるんだぜい」

青髪「土御門……。くそ、僕たちは見ているだけしかできへんってのか!」

上条「え……。なんでお前がやりきった顔してんの?」

69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 11:58:11.25 ID:496vEU500
黒子「あの方達は関係ありませんの…、わたくしがここに居るのはヒトカラがしたかった。ただそれだけなんですのよ……」

御坂「ヒト…カラ? なんでアンタが、カラオケに興味がないんじゃ!」

黒子「それは嘘、いえ見栄でしたの……。わたくしも本当はお姉様達のように思いっきり歌いたかった、振り付けを踊ってみかたったのですの」

御坂「ゴメン……ゴメンね、黒子。本当に…ゴメン」

黒子「な、なぜお姉様が謝りますのよ。何故……涙を」

御坂「黒子がそんな気持ちで居たのに、私は気づいてあげられなかった。そんな気持ちでいたのに、私は自分ばっかり歌って……」

黒子「自分を責めるのはやめて下さいまし。わたくしは、お姉様がそう思って下さった、それだけで満足ですのよ」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 12:08:35.45 ID:496vEU500
上条「はいはい、暗い話はここまでしておけ。お前らここがどこだか分かってんのか」

御坂「どこって……」

上条「終わっちまったもんはどうしようも無いだろ。だったらこれから……、今からやればいいだろう、ヒトカラをな。俺も付き合ってやるから」

黒子「か、上条さん……貴方は」

青髪「カミやんだけ上手いことやろうとしてもあかんで、僕も行きますぜー! 常盤台の楽園に」

土御門「それじゃ、僭越ながら俺も参加させてもらうぜい」

御坂「アンタ達。そうよね、それじゃ私も初春さん達部屋から呼んでくるから。皆で黒子のヒトカラを盛り上げましょう!」

黒子「み、皆さん。このようなご友人を持てて黒子は感激ですのよ」

72 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 12:23:46.46 ID:496vEU500
初春「白井さんも呼ぼうと思ったんですけど、携帯の電源を切ってるみたいで繋がらなかったので」

黒子「携帯? あぁ、そういえばあの時に切ったままでしたのね」

佐天「そういえば、白井さんの歌声なんて始めて聞くね。なんだか私ワクワクしてきたよ」

黒子「止めてくださいましよ、別に普通ですのよ」

青髪「こんなぎょうさんの女子中学生と密室に……。たまりませんなぁカミやん!」

上条「俺に振るな、そしてヨダレを拭け! アンチスキルに連行されたくなかったら」

御坂「……ありがとね、アンタ黒子をかばってくれてたのに、私あんな事しちゃって」

上条「成り行き上仕方なくだよ。そんな事気にしてんなら、思いっきり白井のヤツを盛り上げてやれって」

御坂「そうよね…。よーし黒子、最初は何からいくの?」

黒子「もちろん、『ウォーアイニー』でお願いしますのよ!」

私は、イントロが始まるとマイクを手に取り、右手を勢い良く天に差し上げる。
そして、息を大きく吸い込み、力の限り吼えた。

「ヒトカラ最高ですのよ!」

76 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 12:42:17.94 ID:496vEU500
残り2スレほど蛇足いっときますね。


御坂「ほらほらー、そんなパフォーマンスして歌いだし失敗するんじゃないわよ」

お姉様の忠告に無言で首を縦に振り、マイクを構える。
そして、今まさに口を開いた瞬間。爆音と共に三輪バイクが入り口のドアを突き破り上条さんの上に舞い降りた。

一方通行「いけねェ、アクセルとブレーキ間違えちまった。まいいか、シーフードのガーリックオリーブ仕立てってェのは?」

青髪「あ、それ僕やわ。ありがとさん」

一方通行「ンでェ、ハムとチーズのクロックムッシュピザはどいつだ」

佐天「私ですー、そこのテーブルに置いといてください」

一方通行「まいどありィ、ンじゃまたのご利用を。……ったくンで俺がバイトなンざ、打ち止めの野郎ゥ」

青髪「カミやんどうしたんや、そんなとこに寝転んで。早く食べな冷めてまうで」

土御門「こんどはデリバリー車か…、相変わらず不幸な男ぜよ」

御坂「もう、そんなことはいいから皆黒子に注目、注目!」

初春「って、あれ。ドアが思いっきりカラオケ機器に突き刺さってますよ…」


黒子「…ウォーアイニーですのよ?」

79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/04/05(月) 12:51:18.51 ID:496vEU500
インデックス「まったく当麻ったら、私を小萌に預けて遊びにいくなんて! 育児放棄もいいところなんだよ」

小萌「上条ちゃんも一人になりたい時があるのですよ。いいじゃありませんかこうして先生達とカラオケなのですから」

インデックス「ぶーぶー、納得いかないんだよ。こうなったら、思いっきり歌ってストレス発散するんだよ」

小萌「そうの意気ですよ。酒、タバコ、競馬、カラオケはストレス発散の四種の神器なのです」

ガチャリ

インデックス「秋沙ー、ジュース入れてきたんだ」

婚后「君ハイトヲカシィィィ、空ノ如シィィ! ウォーアイニーィィィッ!!」


インデックス「……………………」

婚后「……………………………」

インデックス「……ごめんなさい、間違えたんだよ……」

婚后「あ……、いえ。お気になさらずに……」

=おしまい=

コメント

No title

婚后さんマジパネェッす

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