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女「ねーお金貸して?」男「え?誰?」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 13:12:08.49 ID:wUfi76wd0 [1/47]
女「ねー何してるのー?」

男「……」

女「ねーってば!」

男「見たら分かるだろ?昼寝してるんだよ昼寝」

女「こんな所で?」

男「そう、こんな所で」

女「ふーん、まぁいいや。それでお金貸してくれない?」

男「え?てかその前にお前誰だよ…」

女「誰だっていいでしょ。とりあえずお金貸してくれない?」

男「誰だって良くはないだろ…」

女「まぁ気にしない気にしない」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 13:13:27.11 ID:wUfi76wd0
女「それで、飲み物買いに来たんだけど財布忘れちゃってね~ アハハ…だからお願い!」

男「はぁ…まぁいいよ。それぐらい奢ってあげる」

女「え?本当に?」

男「じゃあはいこれ」

女「ありがとー!ん~!美味しい!生き返った!」

男「それは良かったね」

女「うんうん。君は飲まないの?」

男「え?」

女「この幸せ味あわないのかなーと」

男「飲みたいんだけど…もうお金がね…」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 13:16:31.14 ID:wUfi76wd0
女「ふーん。じゃあはいこれ」

男「いいよ大丈夫。家に帰ればあるから」

女「いいっていいって。はいどうぞ」

男「じゃあ遠慮なく」

女「どう?」

男「うん、これは美味しいね」

女「良かったーこれで幸せ共感できたね」

男「そうだね」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 13:18:56.57 ID:wUfi76wd0
女「ところで名前は何ていうの?」

男「男だけど」

女「ふーん男君ね」

男「君は?」

女「ひ み つ」

男「え?何で?」

女「世の中にはプライバシーの保護ってのがあるんだよ?」

男「……」

女「まんまと引っかかったね~♪」

男「はぁ!?何言って…」

女「冗談だって冗談!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 13:20:25.21 ID:wUfi76wd0
女「あー…もうこんな時間だし行くね。じゃあまた明日」

男「え?あ、うん」

男「って…結局名前を聞き忘れた…」

男「しかもまた明日ってどういう事だよ」

男「また明日もここで寝てろって事か?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 13:22:04.02 ID:wUfi76wd0
 翌日

男「来てみたけどまだいないか」

1時間後

男「おいおい…何時になったら来るんだよ」

男「もしかしてからかわれたのか…?」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 13:23:36.86 ID:wUfi76wd0
3時間後

男「……zzz」

女「おーい」

女「おーいってば!」

男「……zzz」

女「さてはて、この幸せそうな寝顔をどうやって起こせばいいものか」

女「とりあえず…えい!」

男「…冷た!」

女「あ、起きた」

男「え?え?何これどういう事?それに君は…」

女「おはよ~♪」

男「あ、うんおはよう」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 13:25:22.70 ID:wUfi76wd0
男「じゃなくてこれはどういう事?」

女「あまりに幸せそうな寝顔だったので普通に起こすのは勿体無いと思い…思い
切ってバシャーンと」

男「あ、そうなんだ」

男「じゃなくてさ…まぁもういいや…」

女「それでどんな夢を見てたの?」

男「夢?」

女「うん。夢」

男「んー…多分見てないよ」

女「ふーん、幸せそうな顔してたのに。とりあえずはいこれ」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 13:26:56.98 ID:wUfi76wd0
男「これは?」

女「昨日のお礼に今日は私の奢り」

男「ありがとう」

男「ってあれ?もう蓋が空いてるよ?」

女「(ギクッ)」

男「それに量も若干…」

女「アハハ…たまたまじゃない?」

男「ふーん…たまたまねー」

女「そんなに不満ならその会社に抗議の電話しようか?」

男「いいよ。いただきます(こんなんで抗議出来るか…)」

女「どうぞどうぞ」

男「美味しかったありがとう」

女「どういたしまして」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 13:28:28.82 ID:wUfi76wd0
男「それでさ…昨日の続きなんだけど」

女「女っていうんだよ」

男「うん女ね。それで名前なんだけど…ってあれ?」

女「なになに?男君ってもしかして天然?」

男「何で言いたい事分かったの?」

女「顔見れば分かるよ」

男「顔…?」

女「そう、顔」

男「そんなに顔に出てた?」

女「まぁね」

男「何か恥ずかしいな…」

女「まぁ気にしない気にしない」

男「……ハハ」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 13:30:23.52 ID:wUfi76wd0
女「そういえばいつもここで寝てるよね。ここってそんなに寝やすいの?」

男「うん、最高だよ。ここから見える空も街も夕日も全てが綺麗で落ち着く」

女「ふーん、そうなんだ」

男「女も寝てみればいいじゃん?」

女「え?服が汚れるからいいよ」

男「そんなの気にすんなよ。ほら」

女「分かったよ…」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:32:11.61 ID:wUfi76wd0
男「どう?」

女「…」

男「ねー?」

女「……」

男「おーい」

女「……凄いね」

男「だろ!?ここで寝てると全部がどうでも良くなって来ない?」

女「……うん」

男「なんだよ、さっきからリアクションが薄い…って何で泣いてんだ」

女「え?あれ?本当だ…何でだろう…」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:34:05.84 ID:wUfi76wd0
男「……」

女「……」

男「何か悩みでもあるの?」

女「……」

男「だから悩みでもあるの?」

女「そんなんじゃないよ。本当に綺麗だから…ただそれだけ」

男「そうか(そんな風には見えねーよ…)」

女「……うん」

男「……」

女「……」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:35:53.21 ID:wUfi76wd0
男「もうじき夜だな」

女「……そうね」

男「帰らなくていいの?」

女「じゃあ…そうする…」

男「……」

女「じゃあね…」

男「おう…」

男「……」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:37:38.17 ID:wUfi76wd0
男「おい女!明日も俺はここで寝てるからな!」

女「……」

男「なんだよあいつ…聞こえてねーのかよ…」

女「(ありがとう…)」

男「ってあれ?そういえば何で俺がいつもここで寝てるの知ってるんだ?」

男「まぁいいか…帰ろ帰ろ」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:39:25.83 ID:wUfi76wd0
 翌日

男「さぁて今日も寝ますかな」

男「って先客がいるじゃん」

女「はろー」

男「あれ?今日は早いね」

女「うん。何か気になってね」

男「そうなんだ。それでどう?」

女「何が?」

男「昼間の景色もなかなかいいでしょ?」

女「そうだね~。昨日の夕日も良かったけど昼間もなかなかいいね」

男「それは良かった」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:41:26.48 ID:wUfi76wd0
男「隣いい?」

女「どうぞどうぞ」

男「ではでは失礼します」

男「そういえば、昨日いつも寝てるよねって言ったよね?」

女「うん」

男「何で知ってるの?」

女「だってここ通ると必ず寝てるよ?」

男「それだけ?」

女「そう、それだけ」

男「なんだ…つまらん」

女「何が?」

男「何でもないよ」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:43:04.36 ID:wUfi76wd0
女「ふーん。じゃあ次はこっちの質問タイム」

男「はいどうぞ」

女「何で男君はいつもここで寝てるの?」

男「え?だからここが寝やすいから」

女「じゃなくて学校は?」

男「学生に見える?」

女「はいもちろんバリバリに」

男「……」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:44:42.37 ID:wUfi76wd0
女「サボリは良くないと思いますよ~」

男「だって学校行ってもつまらんし」

女「何で?」

男「何で…?んー…学校ってありきたりじゃない?」

女「そう?」

男「だって毎日毎日同じじゃん?」

女「例えば?」

男「毎日同じ時間に登校して、同じような勉強をして、同じような事ばっかり会
話してさ」

女「そんなもの?」

男「そんなものだよ」

女「同じ事の繰り返しって嫌いなんだ」

男「そうだね。もっと刺激的な何かが欲しいよ」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:46:24.90 ID:wUfi76wd0
女「そうなんだ。じゃあさ明日デートしよデート」

男「え?」

女「だからデートだって」

男「あ、うん。別にいいけど」

女「じゃあ明日は1時に集合ね」

男「1時ね。てか学校サボる事には何も言わないんだ?」

女「だって行きたくないんでしょ?」

男「まぁね」

女「ならいいじゃん。好きな事しようよ」

男「変な人だね」

女「そう?気にしない気にしない」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:48:26.75 ID:wUfi76wd0
男「またそれですか」

女「エヘヘ、じゃあまた明日ね」

男「おう、また明日」

男「というか女こそ何をやってる人なんだ?」

男「まぁいいや。明日聞いてみよ」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:50:02.03 ID:wUfi76wd0
 翌日

男「ちょっと早く来ちゃったかな」

男「それにしても初めて会ってから数日でデートって…」

男「これってなかなか…」

女「お ま た せ」

男「意外に来るの早いね」

女「そう?」

男「うん。案外ルーズそうに見えたから」

女「なかなか失礼ね」

男「ごめん冗談だって(というか今日の女可愛い…)」

女「許さない。後で覚えておいてね」

男「(そうか…今日はお洒落してるからか)」

女「じろじろ見てどうかした?」

男「え?いや何でもない…それで今日はどこに?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:52:00.71 ID:wUfi76wd0
女「普通は男の子が決めるものでしょ?」

男「そうなんだ…じゃあ…」

女「海行こっか」

男「え?」

女「ん?」

男「普通は男が決めるものなんじゃないの?」

女「普通はでしょ?まぁ気にしない気にしない」

男「なんだそれ」

女「嫌ならいいけど?」

男「じゃあ海に行きますか」

女「はい決定」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:53:28.40 ID:wUfi76wd0
男「でも何でまた海なの?まだシーズンでもないのに」

女「シーズンじゃないからいいんじゃない」

女「誰もいない海って多分最高だよ?」

男「そんなもん?」

女「そんなものだよ」

女「という事ではい出発」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:55:22.00 ID:wUfi76wd0
 最寄駅

男「ねー何やってるの?」

女「ここが駅かーと思って」

男「駅に来るの初めてなの?」

女「うん」

男「そうなんだ。あそこに狭い通路みたいなのがあるでしょ?」

女「うん」

男「そこをダッシュで駆け抜けるの」

女「そうすると?」

男「そうしないといけないの」

女「そうなんだ」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:57:05.81 ID:wUfi76wd0
男「注意なんだけどその時誰かに何を言われても振り返っちゃ駄目だよ」

女「何で?」

男「さぁ?それは電車を考えた人に聞いてみて」

女「分かった」

男「じゃあいくよ?よーいどん!」

女「ちょっと待って急過ぎるよ!」

男「ほら早く早く!電車来ちゃうよ」

女「あわわ…」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 13:58:39.59 ID:wUfi76wd0
>>37
もう半分過ぎたよ

駅員「あ、こら!待ちなさい」

女「振り向いちゃいけない振り向いちゃいけない」

駅員「こらー!止まりなさい!」

女「何か凄く怒ってない…?けど振り向いちゃいけない振り向いちゃいけない」

男「ほんとに何も知らないんだ…」

男「駅員さん。これ自分のと彼女の分です」

駅員「あ、はい。どうぞ」

男「おーい女ー」

女「ねー何で普通に歩いてるの?」

男「女って走るの早いな」

女「だから何で普通に歩いてるの?」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:00:32.60 ID:wUfi76wd0
男「さぁ?」

女「もしかして騙した?」

男「さぁ?」

女「……最低!道理で怒ってる人いるし皆見てくると思ったよ!」

男「だって本当に知らないとは…でも良く聞いて?」

女「うん?」

男「凄く面白かった」

女「……もう!本当に最低!」

男「まぁ気にしない気にしない」

女「しかもそれ私の口癖」

男「そうだっけ?」

女「はぁ…何か疲れた」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:02:25.99 ID:wUfi76wd0
男「はいこれ。例の幸せの源」

女「物で釣ろうたって…あ、でもやっぱり美味しい」

男「さぁ行きますか」

女「もう…」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 14:03:58.43 ID:wUfi76wd0
女「ん~!風が気持ちいい!」

男「これはいいかも」

女「うんうん。誰もいない海ってやっぱりいいね」

男「そうだね。波の音も癒されるし」

男「というか機嫌直ったんだ」

女「ここに来たらあんなちっぽけな事がどうでも良くなった」

男「それは良かった」

女「でも一言だけ」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:05:22.36 ID:wUfi76wd0
男「ん?」

女「男のばーか!」

男「おい…大声で何言ってんだよ…」

女「誰もいないしいいじゃん?」

男「そういう問題じゃ…」

女「まぁ小さい事は気にしない気にしない」

男「あ…こら…」

女「うん?」

男「ううん。何でもない。それで昨日の話なんだけど」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:06:49.15 ID:wUfi76wd0
女「昨日?」

男「そう昨日」

女「何かあったっけ?」

男「女は何をやってる人なの?」

女「私?」

男「うん」

女「何だったら嬉しい?」

男「いやそういうのじゃなくてさ…」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:08:26.80 ID:wUfi76wd0
女「私は何もやってないよ」

男「そうなんだ。ちなみに学生だよね?」

女「年齢的にはね」

男「学校にも通ってないんだ」

女「うん」

男「何で?あ、言いたくなければ全然いいよ」

女「正確に言うと何にもやってないんじゃなくて…何にも出来ないんだけどね」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:09:50.76 ID:wUfi76wd0
男「え?それってどういう…」

女「簡単に言うと病気的な?」

男「そうなんだ…」

女「うん」

男「何かごめん…」

女「何が?」

男「いや…無神経だったかなと」

女「そう?そうやって気にされる方が困るけど」

男「でも…」

女「もうグチグチ五月蝿い!男でしょ!」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:11:45.77 ID:wUfi76wd0
男「……」

女「はぁ…実はね」

男「うん?」

女「ずっと前から男の事知ってた」

男「何となく気付いてた」

女「そうなんだ」

男「うん。それっぽい事言ってたし」

女「病室からいつも見てたんだよね。いつも気持ち良さそうに寝てる男を」

男「あそこの病院なんだ…」

女「うん」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 14:13:30.97 ID:wUfi76wd0
女「本当にいつもいつも寝てるからずっとあそこで寝てみたかったんだ」

男「……」

女「そしたら予想通り凄く気持ち良かった」

男「そっか…」

女「うん」

女「ずっと前に男があそこで女の子とキスしてたのも知ってるんだよ」

男「え?」

女「あ、照れてる照れてる」

男「うるせ…まぁあの子とは別れちゃったけどね…」

女「それも知ってる。あそこで泣いてるのも見てたから」

男「……」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:15:04.64 ID:wUfi76wd0
女「男は刺激的な何かが欲しいって言ってたけど私は普通の日常が欲しいな…」

男「……」

女「それこそ普通に学校に行って普通に授業受けて普通に友達と喋るみたいなね


男「うん…」

女「まぁでも叶わないの知ってるからもう何でもいいんだけど」

男「……」

女「アハハ…何か暗くなっちゃったね。寒くなってきたしそろそろ帰ろっか」

男「なぁ…」

女「うん?」

男「その病気はもう治らないのか?」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:16:29.99 ID:wUfi76wd0
女「ん~今の医学だと…治るみたいだけど確率は結構低いみたいだよ」

男「そっか…」

女「うん」

男「手術受けろよ…」

女「何で?」

男「まだ治るかもしれないんだろ?」

女「うん。確率は低いけど」

男「なら…!」

女「もし失敗したら?」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:17:53.69 ID:wUfi76wd0
男「それは…」

男「でも手術しなきゃいずれ死ぬんだろ!?」

女「そうだね」

女「でも…男には分かんないよ…」

男「……」

女「毎日毎日夢を見るの」

男「……」

女「誰も私を知らない街で私が一人ぼっちで座ってるの」

男「……」

女「そして誰かに何を話しかけても無視されるの」

女「多分、死ぬってこんな感じなんだろうなって思う」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:19:52.74 ID:wUfi76wd0
男「そんな事ないだろ…」

女「うん?」

男「俺がいる…その夢にはいないけどここには俺がいる」

女「…そうだね」

男「大体何で全てにおいて死ぬのが前提なんだよ…」

女「……」

男「ちょっとぐらい期待しろよ…当たり前の日常が欲しいんだろ…?それを現実にしようとしろよ…」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:21:42.60 ID:wUfi76wd0
女「怖いのよ…」

男「ん…?」

女「だから怖いのよ…」

男「……」

女「もしこのまま死んだら私は何のために生きてきたか分からないじゃない…」

女「誰の記憶にも残らないでさ…」

男「俺は忘れないよ」

男「女が死んだって俺は忘れない」

女「……」

男「女が死ぬなんてこれっぽっちも思ってないけどもし死んだって忘れない」

女「何言ってるの……」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:23:24.15 ID:wUfi76wd0
男「うるせー!俺はお前が好きなんだ!」

女「え……」

男「初めて会った時からそうさ」

男「ずっと振り回されっぱなしだった。正直一目惚れさ」

男「退屈だった日常を変えてくれた」

男「その笑顔に本当に振り回されたんだ…」

女「……」

男「本当に好きになっちゃったんだ」

女「でも…」

男「うるさい」ガバッ

女「……!?」

男「……」

女「……」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:25:49.03 ID:wUfi76wd0
女「いいよ分かった…」

男「ん…?」

女「手術受ける…」

男「え?本当に…?」

女「うん…でも本当に確率は低いの…」

男「それなのに何で急に受ける気に…?」

女「だって…私を必要としてくれる人がいるんだもん」

男「……」

女「なら怖くない」

女「待っててくれる人がいるなら諦めない」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 14:28:02.94 ID:wUfi76wd0
男「……」

女「ほら!そうと決まったらぐずぐずしない!」

男「え…?」

女「こんな時はジュースでしょ?」

男「うん。そうだったね」

女「もちろん男の奢りでね」

男「え?」

女「気にしない気にしない」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 14:29:52.04 ID:wUfi76wd0
 数週間後

男「はぁ…とうとう今日か…」

男「失敗したらどうしよう…」

男「本当に確率低いんだよな…」

男「失敗したらもう会えないんだよな…」

男「あれから1ヶ月か…」

男「はぁ…」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 14:31:55.43 ID:wUfi76wd0
 1時間後

男「今頃どうなってんだろ…」

男「失敗したりしてないよな…?」

男「本当に頼む…頼む…本当に…」

3時間後

男「……zzz」

男「……zzz」

女「えい!」

バッシャーン

男「ちょ!おい!冷たいじゃねーか!」

女「エヘヘ、気にしない気にしない♪」

  
   おわり


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:37:07.39 ID:VgJ773Bp0
3時間てwwww

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/03/28(日) 14:37:38.44 ID:wVVue9SVP
要するに、学校サボってるニート予備軍が何にもしないで恋が芽生える話ですね。

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/03/28(日) 14:49:08.40 ID:wUfi76wd0 [47/47]
あっさりしない方が良かったっぽいね

>>63
書いた後思った
3時間で終わる病気なんてほとんどないよな

>>64
要するにそういう事になるね
本当は女の病気を知った男が日常を頑張りだす所も書きたかったんだけどね

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