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一夏「もうみんなに嫌われようと思う」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 02:23:26.92 ID:SqJae5m50 [1/33]
一夏「これだけあからさまにアプローチされると、さすがの俺だって気付く」

一夏「どうやら俺は、同級生から惚れられてるらしい」

一夏「しかも五人同時にと来た」

一夏「……これって相当やばいよな」

一夏「しかも、五人ともそれをわかっていて俺を取り合っているみたいだし」

一夏「これはいかん。非常に不健全だ」


一夏「仕方ない、もうこうなったらみんなに嫌われよう」

一夏「仲間に嫌われるのは辛いが、サイテーの五股だけは避けなければ」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 02:29:26.07 ID:SqJae5m50 [2/33]
一夏(まずは箒に嫌われよう)

一夏(幼馴染なだけに、何を嫌がるかなんてすぐわかるぞ)フフン

箒「一夏」

一夏(箒は俺が体に触れると竹刀やら木刀やらで殴ってくるからな)

一夏(ようするに、べたべたされるのが嫌いなわけだ)

一夏「おはよう、箒」ポン

箒「な、何を!?」

一夏「何って、朝の挨拶だぞ?」ナデナデナデ

箒「あ、頭を、あわわわわわわっ」

一夏(さすがに胸やら脚やら触わったら変質者だからな)

箒「い……いち……」プシューッ

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 02:33:24.42 ID:SqJae5m50
一夏(怒りのあまり顔が真っ赤になっていた、大成功だな)

セシリア「おはようございますわ、一夏さん」

一夏(この勢いで次はセシリアに嫌われよう)

一夏「おはよう、セシリア」スッ

セシリア「あら?」

一夏(セシリアは確か、女にへこへこする男が嫌いなんだったな)

セシリア「あ、ドアありがとうございます」

一夏「いいっていいって、それより荷物が重そうだな」ヒョイッ

セシリア「ああ、かまいませんのに」

一夏「たまには良いだろ?」ニカッ

セシリア「」キュンッ

一夏(ようしこの調子でへりくだってやる)

セシリア(一夏さん、いつにも増して紳士ですわ……)ポー

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 02:38:31.03 ID:SqJae5m50
一夏(ぼんやりしてた、きっと俺に失望して茫然としていたに違いない)

一夏(今度は鈴に嫌われる番だ)

鈴「いーちか、今日こそあたしのお弁当食べなさいよね!」

一夏(これだっ)ピーン

鈴「やった、明日も明後日も食べなさいよ♪」

一夏「ううん、毎日酢豚はちょっと。たまには炒飯や餃子を食べたいな」

鈴「え!」

一夏「この前作ってたろ、あれも食べさせてくれよ」

鈴「う、うん!」

一夏(うむ、毎日酢豚を食べさせるって幼き日の約束を破られて傷ついたに違いない)

鈴(一夏、あたしのレパートリーが増えたのちゃんと見ててくれてるんだ……)キラキラ

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 02:45:22.49 ID:SqJae5m50
一夏(目が潤んでいた、さすがに良心が痛むな……)

一夏(いやいや、決意を鈍らせちゃだめだ。次はシャルに嫌われる番なんだ)

シャル「一夏、難しい顔してどうしたの?」

一夏「ああ、いや。人に言えない悩みなんだ」

シャル「ボクでも、だめかな」

一夏「……! いや、シャルになら話せるよ」

シャル「ぼ、ボクになら!?」

一夏(シャルには人一倍苦労をかけてるからな、こうやって頼り続ければ限界が来るはずだ)

一夏「いやなあ、実は今日の朝……」

シャル「うんうんっ」

一夏(トーンが上がって、感情が高ぶってるんだな?)

シャル(ふふ、ボクになら頼ってくれるんだ)

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 02:49:52.98 ID:SqJae5m50
一夏(あれだけねっとりじっくり相談すればうんざりしたに違いない)

一夏(今度はラウラに嫌われよう)

ラウラ「嫁もISの訓練か?」

一夏「ああ。しっかしラウラは本当に強いよなあ」

ラウラ「そ、そうか」

一夏「これだけ強いと、俺が守るのは背中くらいで十分になっちゃうかな?」

ラウラ「!」

一夏(お前の事を守るという約束を半分も破る、なんて極悪非道なんだ)

ラウラ「な、なら私は嫁の背中を守る!」

一夏「おおっ」

一夏(しかも、守ると約束した相手にこっちを守らせる。あまりの非道ぶりに自分で吐き気がしてきたぞ)

ラウラ(そうだ。そんな対等な関係を望んでいたんだぞ、一夏)

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 02:55:19.29 ID:SqJae5m50
箒「一夏、ここで何をしている?」

一夏(向こうから声をっ まだまだ嫌われ足りないのか!)

箒「せっかくだから、道場に寄って行け。鍛えてやるっ」

一夏「……おうっ」

一夏(これはビッグチャンスだ、箒はとても負けず嫌いなんだ)

一夏(一本でもとってやれば俺を憎々しげに見てくるに違いない)

箒「てやっ たぁっ はぁ!」

一夏「でやああああ!」

一夏(とはいえ、箒の方がキャリアは長い。必死で打ちあわないとっ)

箒「……ふう、こんなものか」

一夏「一本取ったぞっ」

箒「ふん、次は負けないからな?」

一夏(うん、狙い通りだ)

箒(……あの頃の一夏の太刀筋に、戻ってきた)キュンキュン

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 03:01:31.91 ID:SqJae5m50
一夏(箒があの様子じゃ、他の四人にもまだまだ嫌われ足りないかもしれない)

セシリア「一夏さん、トレーニングでお腹を空かせたでしょう。お弁当はいかがです?」

一夏(よしこれだ)

セシリア「はい、あーん……」

一夏「あむ……ま、不味い」

セシリア「ええ!?」

一夏(必死に女の子が作ってくれた弁当を不味いと一刀両断、最低最悪だな)

セシリア「そんなことは、はむ。うううっ」

一夏「セシリアは綺麗だし上品なんだから、後は料理だけだぞ?」

セシリア「ごめんなさ……ええ!?」

一夏(褒めてから落とす、もう悪逆の限りを尽くしたな)

セシリア「はううううう」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 03:09:00.18 ID:SqJae5m50
一夏(やりすぎたかもしれない、さすがに胸がずきずきと痛む)

鈴「一夏、浮かない顔してどうしたの?」

一夏「いや、鈴には言えない事なんだ」

鈴「なによそれぇ」

一夏(自分の殻に閉じこもる男、これではモテるまい)

鈴「なーに、あたしじゃ頼りないっての?」

一夏(……頼りない、と嘘を言ったところでセカンド幼馴染には見抜かれてしまうかもしれない)

一夏「俺だって、一人で頑張りたい時くらいあるんだよ」

鈴「えっ」

一夏「たまには、強がりくらい言わせろよ」

鈴「あ、う」

一夏(これだこれだ、分不相応で自分を過大評価するガキ。きっと悪印象を与えたぞ)

鈴(ふふ。一夏はいつの間に男の子から男になっちゃったんだろうね?)

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 03:14:37.74 ID:SqJae5m50
シャル「はぁーあ」

一夏(珍しくシャルが悩みを言う側だ)

シャル「今日も、男装をアンコールされちゃった」

一夏(聞いた事があるぞ、確か女の子は悩みをただ頷いて聞いてほしいだけなんだったな)

一夏(ここは真逆のことをやろう、どんどん否定してガンガン意見してやるぞ)

シャル「ボクってそんなに男っぽいかなあ」

一夏「そんなことはないさ、シャルは女の魅力に溢れてるぞ?」

シャル「えええ!? え、だ、だって。ボクって言い方も似合うってっ」

一夏「可愛い女の子が男っぽい名乗りをするってギャップを褒められてるんだろう?」

シャル「あう。い、いちかぁ」

一夏(俯いてしまった、目も合わせたくないということなのか)

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 03:18:56.86 ID:SqJae5m50
ラウラ「一夏一夏、あの被り物はなんという名前なんだ」

一夏「ああ、あれはボンネットだ」

ラウラ「ヘッドドレスとどう違うのだ」

一夏「それは覆う面積の違いでなあ」

ラウラ「ならこっちは……あ、すまん。引き留めたな」

一夏「いいっていいって、気になった事はどんどん質問して?」

ラウラ「な、ならこのリボンについてなんだが……」

一夏「ああ、それはなあ」

一夏(この調子だ、住む世界があまりに違うと落胆させてくれる)

ラウラ(嫁といると、新しい世界が広がる……)


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 03:23:54.34 ID:SqJae5m50
箒「一夏、また道場で稽古をしよう」

一夏「えええ、箒とはいつも稽古してばかりだろう?」

箒「むむっ」

一夏(初志を貫徹できない男。幻滅されるに違いない)

一夏「たまには街に出かけようぜ?」

箒「へあ!?」

一夏「二人でぶらぶらそこらへんを散歩してさ」

箒「ふたりっ」

一夏(しかも遊び呆けると来た、きっと呆れられるぞ)

一夏「そんで、最後は甘い物を食べられる店でも」

箒「し……し、仕方ないなっ そこまで言うなら付き合ってやる!」ワクワク

一夏(休日に仕方なく付き合わされるだなんて、うんざりしてしまうに違いないぞ)

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 03:31:01.88 ID:SqJae5m50
セシリア「一夏さん、こちらへどうぞ?」

一夏「相変わらずセシリアは品があるなあ」

セシリア「ふふ、ありがとうございます」

一夏「たまには、もっと肩の力を抜いてみたらどうだ?」

セシリア「それは、だめです……もういない両親のためにも、貴族の娘として……」

一夏「でも、セシリアだって一人の女の子だろ?」

セシリア「あうっ」

一夏「生まれを誇れるのは良いが、それに苦しめられてどうする」

セシリア「……あ」

一夏「ま、粗野になれとは言わないけどさ。もう少し楽に生きても良いんじゃないか?」

一夏(ああ、人様の過去と生き様を否定してしまうなんて。なんて俺は嫌な奴なんだ)

セシリア(一夏さんは、ありのままの私を気遣ってくださるのですね……っ)グスッ

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 03:36:50.70 ID:SqJae5m50
一夏「りーん」

鈴「うわわわっ」

一夏「ははは、鈴は小さいから顎が頭に乗っちゃうな」

鈴「な、なな、何すんのよバカ一夏ぁ!」

一夏(いやがってるいやがってる、何しろ小柄なのは鈴のコンプレックスだからな)

一夏(コンプレックスを刺激するのは心苦しいが、嫌われるためには仕方がない)

鈴「は、離しなさいようっ」

一夏「やだね、離してやんない」ガシッ

鈴「わわわわわわわっ」

一夏(嫌がる相手を捕まえて意地悪するなんて、小学生にも劣る悪い奴のする事だ)

鈴(あ、あすなろ、抱き……っ)クラクラ

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 03:44:53.25 ID:SqJae5m50
シャル「あ、一夏。お風呂上がり?」

一夏「ああ、大浴場を一人で貸し切りなんて贅沢だよなあ」

シャル「ふふ、そういえばずっと前に裸のお付き合いについて説かれたっけ」

一夏「いや、あれはなしだ」

シャル「うん?」

一夏(ころころ言動を変える男、きっと嫌われるぞ)

一夏「さすがに女とわかっていれば、あんなこと言わないし」

シャル「あはは、じょーだんだよっ」

一夏「冗談じゃないと困るよ、シャルと混浴なんて理性がもちそうにない」

シャル「い、一夏!?」

一夏(安易に話に迎合した上にがっついた、気持ち悪い男だな)

シャル(それって……前よりは意識してるって、コト……?)ドキドキ

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 03:53:17.00 ID:SqJae5m50
ラウラ「箒……」

箒「う、む」

ラウラ「あ、あの時はすまなかった。詫びも遅れた」

箒「いい……実力が離れていたのは、確かだ」

ラウラ「しかし」

一夏(女の子同士が真面目に話している)

一夏(空気を読まずまぜっかえして嫌われろという天の声が聞こえてきそうだ)

一夏「いいんじゃないか、箒は更にISの訓練を頑張るようになったんだし」

箒「一夏」

一夏「ラウラも、自分から謝れるようになったってのは大きな進歩だぞ」

ラウラ「一夏……」

一夏(あれだけ重いムードが漂っていたのに、こんなに気楽なコメントをしたぞ。絶対ぽかんとされたな)

箒・ラウラ(……ありがとう、一夏)

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 04:03:01.11 ID:SqJae5m50
セシリア「また、実弾兵器の搭載を断られましたの」

一夏「BTシステムのデータ取れってうるさいもんな」

セシリア「実弾を装備できれば、もっと勝率を上げる自信がありますのに」

一夏(ここは挑発する嫌味な奴という路線で行こう)

一夏「BTシステムには自信がないのか?」

セシリア「そのようなことはっ」

一夏「なら、BTシステムを磨いてからでも遅くないんじゃないか?」

セシリア「それも、そうかも、しれませんが」

一夏「短所を補うのも大事だけど、長所を伸ばすのも大事だぞ。人間も、ISも」

セシリア「あ……」

一夏「セシリアにも、誰にも負けない長所があるだろ? そこで勝負するのと同じ事だ」

セシリア「……はい!」

一夏(ああ、良心が傷む。セシリアだってミサイルぶっ放したかったかもしれないのに)

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 04:11:40.56 ID:SqJae5m50
一夏「それで、弾はまた蘭のことでぼやいてて」

鈴「あははっ」

一夏(他の女の子の話を頻繁にする。これは大きなマイナスポイントだろう)

一夏「それで、弾が追い打ちを掛けられてなあ」

鈴「ふふ、なんだか昔に戻ったみたいだね」

一夏「そ、そうか?」

鈴「なつかしいな、一夏といっぱい遊んでた頃みたい……」

一夏(いかん、なんだか良い雰囲気だ。否定しないと!)

一夏「そうかな、お互いだいぶ変わったろ」

鈴「う、そ、そうだけど」

一夏「鈴も成長して、ぐっと女っぽくなったしな。あの頃とは全然違う」

鈴「えええええええ!?」

一夏(昔の思い出に浸る事すら許さない……ごめんよ千冬姉、俺すごく悪い奴になっちまった……)

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 04:19:01.10 ID:SqJae5m50
一夏(うーむ、どうも思ったより効果が上がっていないみたいだ。やり方が悪いのか)

シャル「一夏、どうしたの。また悩み?」

一夏「いや……そう、人に好かれる方法をな?」

シャル「ええ!」

一夏(真剣に相談に乗ってくれるくれる相手に嘘の相談、とても不誠実だろう)

シャル「い、いい、一夏は誰に好かれたいの?」

一夏(む、見破られない。ここは嘘を重ねてみよう)

シャル「もしかして、ボクも入ってたり。なんて」

一夏(……あれ、でも反対の反対はその通りだよな。ここで好かれたくないと言ったら嫌われたいと言ったようなものだ)

一夏「うん」

シャル「はわ!?」

一夏(おおい、どういうことだ。いつもならそろそろ見抜いてくれるだろう!?)

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 04:28:59.27 ID:SqJae5m50
ラウラ「嫁」

一夏「嫁ではない」

ラウラ「いいや、私は一夏を嫁にする! 決定事項だ!」

一夏「でも嫁にするのは無理だなあ」

ラウラ「な……っ」

一夏(やっぱり相手を全否定するのが一番だ。一番心苦しいが)

一夏「嫁ってのは男が女をもらう時に使う言葉だ」

ラウラ「しかし、クラリッサが」

一夏「だから、例えば俺がラウラを嫁にするというような使い方を」

ラウラ「な、何……っ」

一夏「だから、俺がラウラを嫁にするって」

ラウラ「も、もう一度……」

一夏「俺がラウラを嫁に――」

ラウラ「」フシュウウウウ

一夏(こ、硬直した。そこまでショックだったのか)

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 04:37:43.26 ID:SqJae5m50
一夏(奥の手だ。サイテーな暴力男を演じてやる)

一夏(かといって女の子に傷をつけちゃいけないな、防具を纏ったところを狙おう)

箒「む」

一夏「箒、覚悟おおおおお!」

箒「甘いっ」

一夏「まだまだっ」

箒「てえ!」

一夏「やあ!」

箒「きえええええええっ」

・・・

一夏(ぜえ、ぜえ、これだけやれば愛想を尽かしたに違いない)

箒「……ふふふ、昔はよく不意打ちしあったものだ」

一夏(あ、あれ?)

箒「とても懐かしかったぞ、一夏」ニコ

一夏(あ、あれ? あれ?)

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 04:49:49.35 ID:SqJae5m50
一夏(こ、こうなれば更に奥の手だ。覗き魔になってやる、これで嫌われないはずがない)

一夏(最も日本式の湯船に不慣れらしいセシリアを狙おうっ)

セシリア「」

一夏「どうした、大丈夫か!?」

セシリア「ううううん」

一夏(あああ、そういや正座も和食も慣れないって。長風呂にも慣れてなかったんだ)

セシリア「暑い、あつい……」

一夏「待ってろ、今担ぎ出してやる!」

・・・

「織斑くんがオルコットさんを助けたって」
「倒れる音を聞いてたんだろうね」
「抱っこして出てくるとこ、王子様みたいだったー」

セシリア「」ポー

一夏「どうしてこうなった」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 05:02:50.41 ID:SqJae5m50
一夏(最近悪意を前面に押し出し過ぎた気がする、暴力や性犯罪は良くない)

鈴「一夏ー?」

一夏(きっと天罰が当たったんだ、悪気はないけど嫌われやすいという路線で行かないと)

鈴「おおい、ちょっと」

一夏(しかし、それって意識してやることじゃないよな。意識したら悪気だよな)

鈴「いーちーかー?」

一夏(どうすれば無意識のうちにやれるんだっ)

鈴「もう、無視しないでよ!」

一夏「はっ ごめんよ鈴、無視するつもりはないぞ」

鈴「なによ、ガラにもなく考え事してたの?」

一夏「ああ、悪気は全くなかったんだ」

鈴「ま、そこまで気にしてないけど」

一夏「いいや。何気ない会話は大切だよ。特に鈴と話してるとすごく楽しいしな」

鈴「え。えへ、えへへへ」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 05:14:44.46 ID:SqJae5m50
一夏(空気が読めないというのは無意識の代表格だよな)

一夏(ここは楽しそうなガールズトークに乱入しよう。シリアスな場面だとなぜか失敗したし!)

シャル「ねえ一夏、こういう髪型のラウラはどうかな?」

ラウラ「へ、変だろう……?」

一夏(同意を求めているなら、否定してやろうか)

一夏「いいや、全然変じゃない。よく似合ってるぞ?」

ラウラ「そ、そうだろうか」

一夏(そして言いたい事をズケズケ言う)

一夏「ラウラは本人が可愛いんだから、そういう可愛い髪形ももっとしてみたらどうだ?」

ラウラ「そう、だろうか」

一夏(さらに、いきなり話す相手を変える)

一夏「シャルもきっと可愛いだろうなあ、短髪でやったらシャルの綺麗な顔によく合う」

シャル「も、もう。一夏ったらあ」

一夏(これぞ空気の読めない男だ)

シャル「」モジモジ ラウラ「」ソワソワ

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 05:24:51.30 ID:SqJae5m50
一夏(ん、俺の噂話か? 立ち聞きというマナー違反を犯してみるか)

セシリア「……最近の一夏さん、ますます素敵になりましたわね」

箒「気配り上手というか、丁寧に向き合ってくれるようになった」

鈴「懐かしいと思いきや、急に成長ぶりを見せつけられたり」

ラウラ「嫁のおかげで、どんどん新しい世界が見えてきた」

シャル「うん……もう気持ちが抑えられないくらい……」


シャル「……あ」

箒「!」 セシリア「!」 鈴「!」 ラウラ「!」


一夏(な、なぜだ。何故そんな雲行きに!?)

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 05:31:16.70 ID:SqJae5m50
箒「……そろそろ、決着をつける時が来たようだな」

ラウラ「一夏は私の嫁だ、異論は認めん」

シャル「認めるかどうかは、ラウラが決める事じゃないよ?」

鈴「中途半端はもう終わり」

セシリア「やはり私たちは一夏さんをめぐるライバルですわ!」

一夏(ま、まずい。矛先が俺じゃなくて他の女の子に向いているぞ!?)

一夏(これじゃ、みんなが傷つけあってしまうっ)

一夏(ど、どうすれば良いんだ。なんとかして俺を嫌う方向に仕向けないと)

箒・セシリア・鈴・シャル・ラウラ「~~~~~~!」

一夏(しかし、あんなに殺気立ってる五人からボコボコにされたら――)

一夏(――いや、あいつらが傷だらけになるよりはマシだ)

一夏(ええいこうなったら!)

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 05:37:41.54 ID:SqJae5m50
一夏「待ってくれみんな、俺が全部悪いんだ!」

箒「はっ」

一夏「みんな大切だから、みんな大事にして」

セシリア「一夏さん」

鈴「一夏」

一夏「そのことで怒ってるんだろう?」

シャル「あ、や」

ラウラ「それは」

一夏「けど、俺……こんな時になっても誰かを選べないんだ……」

一夏「五人とも幸せにしたい、五人とも笑顔になってほしい。それしか考えられないんだ」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 05:45:06.09 ID:SqJae5m50
一夏「箒。箒は、この中で一番長い付き合いだよな」

一夏「けど、街を歩いて新しい面を見つけたよ。まだまだ知らない箒を知りたいよ」

箒「な、なな!」

一夏「セシリアは、いつも背伸びして大人になろうって頑張ってるよな」

一夏「けど、俺に見せてくれた笑顔もとっても素敵だったぞ?」

セシリア「ふわわわっ」

一夏「鈴とは、バカやってるといつだって昔に戻っちゃうよな」

一夏「だからこそ、今の成長した鈴の魅力もはっきり感じられるんだ」

鈴「い、一夏ぁ」

一夏「シャル……優しいシャル。いっつも相談に乗ってくれてありがとう」

一夏「たまには我儘言ってほしいくらいだ。気楽に言えるような関係になりたい」

シャル「あ、ああ……」

一夏「ラウラ、俺の見せた新しい世界が気に入ってくれたのか。だったら嬉しい」

一夏「もっともっと色々な事を一緒に学んでほしい、もっとラウラの可能性を輝かせたい」

ラウラ「嫁ぇ」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 05:49:03.20 ID:SqJae5m50
一夏「みんなみんな大好きだ」

一夏「俺には選べないんだ!!」

箒「……」

セシリア「……」

鈴「……」

シャル「……」

ラウラ「……」

一夏(ふ、ふふふ。そうだった)

一夏(よく考えたら五股はサイテーだからと嫌われようとしていたんだったな)

一夏(つまり、サイテーの五股野郎だと自己紹介してしまえば評価はダダ下がりになるわけだ)

一夏(最初からこうすれば良かったんだ)

一夏(さあ、好きなだけ俺をボコと良いぞ。やっと目的を果たせたんだ――)

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 05:59:26.93 ID:SqJae5m50
箒「……一夏」

一夏「」ビクッ

セシリア「ほ、本当に五人一緒でよろしいんですの?」

一夏「ああ、そうだ。俺は誰も選べない最低の――てええ!?」

鈴「そ、そっか。みんな一夏のものにしてもらえるんだね?」

一夏「おおいちょっと待て、お前らは良いのか。五股だぞ五股!」

ラウラ「うむ、嫁が誰か他の者に奪われるのが嫌なのであって」

シャル「こんなに大事にしてもらえるなら、みんな一緒でいいかなって」

一夏「いやいやいやいやいや」

セシリア「ここ数日、一夏さんには並の男性一人分以上のことをしてもらいましたわ」ポワン

箒「あれが5倍になったら、こっちがどうにかなってしまいそうだ……」カァァッ

シャル「う、うん。今の一夏を一人占めできる自信はないかもしれないなあ」ポンッ

ラウラ「胸が熱くて、喉がからからする。病気でもないのにこんな感覚になるなんて」ドキドキ

一夏「」

鈴「あたしたち、みーんなもらって? 一夏」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 06:10:37.71 ID:SqJae5m50
セシリア「んちゅ。一夏さん、愛しておりますわ」

シャル「次はボクだよ、一夏。んうっ」

一夏「……なんだか。みんな仲良くなってないか?」

箒「う、うむ。衣食足りて礼節を知ったというか」

鈴「幸せすぎて、嫉妬なんてできないや」

ラウラ「嫁の嫁になったのだ。なんの不満があろうか」

一夏「ああ、まあ。仲良くなったんなら良かった。うん」

箒「明日の午前は道場で稽古だな」 セシリア「午後は私とテラスでお茶ですわ」

シャル「明後日はボクとラウラとお買い物」 ラウラ「ちょうど両隣だ」

鈴「その次はあたしとサイクリングっ」

一夏「は、はは、はは、は……」

シャル「みんなの一夏だからね」

セシリア「スケジュールは完璧ですから、ご安心ください?」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 06:14:00.74 ID:SqJae5m50 [32/33]
一夏(五人とも、幸せそうだ)

一夏(いや自惚れてるんじゃないかと何度も疑ったんだが、本当に幸せそうだ)

一夏(五人とも傷つかなかったし、笑ってるし、仲良くもなったし)

一夏(これはこれで良かったんじゃないだろうか)






一夏(……いや良くない、やっぱりどう見ても不道徳だぞ!?)

一夏(くっそおおおおおおお絶対に嫌われるんだあああああああああ!)


箒・セシリア・鈴・シャル・ラウラ「「「「「ステキ……」」」」」



~終われ~

147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2012/01/05(木) 06:18:39.05 ID:SqJae5m50 [33/33]
うん、なんかこう、不倫とか死亡エンドとか書いたんで口直しがしたかった。
平和でばかばかしければなんでも良いと思った。反省も後悔もしていない。

以上。

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