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イカ娘「お主の願いを言うでゲソ!代償は一つ・・・・」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:31:57.11 ID:TfF908ZU0 [1/40]
  r'[ニ@ニ]
 / [ ゚◇゚] 最初に言っておく、別にイマジンは登場しない!
  つ>[[@]]<

リントの言葉に訳すと『もうレンジャーもライダーも無いんだよ・・・・』

※イカ娘のキャラクターおよび世界でのお話です、って解釈でいいのかなぁ※

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:33:01.18 ID:TfF908ZU0 [2/40]
イカ娘「栄子の家庭教師?私がでゲソ?」

千鶴「栄子ちゃんね、今度追試に引っかかっちゃったのよ。」

栄子「それも進級の危機なんだ・・・・。」

イカ娘「栄子にものを教えるのは無理があるでゲソ。
    以前の数学の時に懲りたでゲソ。」

栄子「うるさい、一般的にはお前がおかしいんだよ!」

イカ娘「私が変でも構わんでゲソが、とにかく伝えるのは無理ってことじゃなイカ?」

栄子(ぐ・・・・なんかムキになった自分の負けな気がする)

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:34:09.69 ID:TfF908ZU0 [3/40]
イカ娘「一緒に勉強するのなら、早苗だっていいじゃなイカ。
     (この家に来られると厄介な状況になりそうでゲソが)」

千鶴「そうなんだけど、残された時間は可能な限り使わないとだし、
    そうなると他人である早苗ちゃんをあんまり巻き込む訳にもいかないでしょ?」

イカ娘「なるほど、早苗は出来の悪い栄子と違って進級の危機は無いのでゲソね。」

栄子「悪かったな!」

千鶴「合格したら、祝勝会はエビづくしにしようと思うんだけど。」

イカ娘「エビ!?」

千鶴「海の家のお仕事も無いから、イカ娘ちゃんも時間があるかなと思ったんだけど。」

イカ娘「引き受けるでゲソ!」

栄子「本当に分かりやすい奴だな。」

イカ娘「ただし、こんなこと引き受けるのは一回こっきりにしたいから肝に銘じておくでゲソ。」

栄子「ああ。私も二度と追試なんてごめんだからな。」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:35:34.03 ID:TfF908ZU0
イカ娘「あ・・・・でも、以前のポイントカードみたいに、
     栄子が赤点ラッシュだったりしたらペナルティもありはしなイカ?」

栄子「縁起でもないこと言うな!」

千鶴「もちろん大丈夫よ、だってイカ娘ちゃんの責任じゃないし。」

イカ娘「じゃあやるでゲソ!!」

千鶴「栄子ちゃんもそれでいいわよね?」

栄子「ああ、もうなりふり構ってられないからな。」

イカ娘「まあ、私が本気になったからには大船に乗った気でいればいいでゲソ!」

栄子「独特の考え方は控えてくれよ?
    じゃあ私は先にテーブルとか準備しておくから適当に来てくれ。」

栄子が部屋を出て行った。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:36:41.60 ID:TfF908ZU0
イカ娘「・・・・。」

千鶴「あら、どうしたのイカ娘ちゃん、浮かない顔して。」

イカ娘「そう言えば、もしも落第したら栄子の責任は・・・・?」

千鶴「うふふ、イカ娘ちゃんったら。
   ・・・・ゲームのやり過ぎで落第する人間なんてこの家に居る訳ないでしょ?
    今までも、これからも、存在してる訳ないじゃない・・・・!」

イカ娘「・・・・・・・・ひっ!」

千鶴「そう言えば、イカ娘ちゃん進学したがってたわよね?
    もしかしたら、栄子ちゃんに“替わって”通えるようになるかもね、ふふ・・・・。」

千鶴が楽しいことでも思いついたかのようにクスクスと笑う。

イカ娘「あ、あわわわ・・・・。」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:37:30.23 ID:TfF908ZU0
タッタッタ・・・・

栄子「お、来た来た。おーい、早速やるぞ。」

イカ娘「栄子ぉ!なんとしも進級するでゲソ!!」

栄子「なんだよ、そんなにエビが食べたいのか?」

イカ娘「違うでゲソ!これは生き残りを賭けた戦いなのでゲソ!!」

栄子「おいおい、そんなに親身になるなよ。嬉しいけど逆にプレッシャーだからさ。」

何も知らない栄子は屈託無く笑っていた。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:38:45.72 ID:TfF908ZU0
イカ娘「で、まずは何をやるのでゲソ?」

栄子「うーん、やらなきゃいけない科目はほぼ一通りだからな。」

イカ娘「やなよりどりみどりでゲソ。」

栄子「数学を習うのは無理そうだし、主要科目でイカ娘も得意な英語からか。」

イカ娘「それならシンディの受け売りで栄子にも伝わりそうでゲソね。」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:39:56.22 ID:TfF908ZU0
イカ娘「とりあえず、栄子の現在の実力が分からなイカら、
     時間を決めて問題演習をやってみてくれなイカ?」

栄子「じゃあ今から30分でいくぞ!」

イカ娘「頑張るでゲソ。」

栄子「・・・・・・・・。」

イカ娘「・・・・・・・・。」

栄子「・・・・・・・・なあイカ娘。」

イカ娘「ん?」

栄子「単語の9割が分からない時ってどう読めばいいんだ?」

イカ娘「・・・・エニグマ暗号解読器でも使えばいいんじゃなイカ?」

栄子「真面目に聞いてんだよ!」

栄子が怒りに任せてテーブルをバンと叩く。

イカ娘「真面目に考えたら無理に決まってるじゃなイカ!!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/02/06(日) 22:42:14.35 ID:TfF908ZU0
イカ娘「いろいろ覚えながらやらなきゃイカんようだし、
    問題を解きながら要点を覚えていこうじゃなイカ。」

栄子「よーし、じゃあ文法問題から・・・・。」


栄子「あれ、違った。えーと解説は・・・・なあ、時制の一致ってなんだ?
   なんで同じ動詞で同じ内容なのに過去形になったりするんだ?」

イカ娘「括弧(“”)の中は台詞だから、発言者の立場で内容が過去かを考えて、
    そうじゃない時は文全体の書き手の立場で出来事の時間を考えればいいでゲソ。」

栄子「ふうん。じゃあさ、なんでこの答えはこっちの選択肢じゃないんだ?」

イカ娘「三単現のsがついてないじゃなイカ。」

栄子「そんな専門用語は使わないでくれるか?」

イカ娘「え、専門用語?・・・・主語が三人称で単数の現在形でゲソ。」

栄子「三人称?単数なら一人じゃないのか?」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:43:08.70 ID:TfF908ZU0
イカ娘「栄子・・・・本気で言ってるでゲソ?」

イカ娘がいぶかしげな顔をする。

栄子「あーっ!バカだと思ったな!?
   バカって言った方がバカなんだぞ。バーカ、バーカ!!」

イカ娘「栄子しか言ってないでゲソ・・・・。」

栄子「くそう、頭を冷やせ、Koolになれ栄子!」

イカ娘(なんかスペル間違ってそうだけど指摘しない方が良さそうでゲソ)

栄子「・・・・はあ?前置詞ってなんなんだよ。似ていて分かんねえよ。」

イカ娘「悪いけど、正直イメージだから伝えようがないでゲソ。
    頻出の表現だけ覚えるとかで対応してくれなイカ?」

栄子「ふうん、ちなみにこの答えは?」

イカ娘「3じゃなイカ?」

栄子「畜生、即答かよ!しかも私と違って、やっぱ合ってるよ!!」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:44:57.11 ID:TfF908ZU0
イカ娘「まあコツを掴んだり慣れが大事とシンディも言ってたし、
    あんまりかんしゃくを起こすのはやめるでゲソ。疲れなイカ?」

栄子「くそっ!イカでも日本語を話せるんだから、外人は日本語くらい話せってんだ。」

イカ娘「その理屈で行くと、栄子も英語を話せるべきなんじゃなイカ?」

栄子「お前と一緒にするな!」

イカ娘「ダブルスタンダードはやめなイカ。」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:46:02.25 ID:TfF908ZU0
栄子「とにかく、お前のレベルに合わせて学ぼうとするのは無謀だ。」

イカ娘「ふむ・・・・それならたけるにどう勉強したかを聞いてみなイカ?
     私よりは栄子寄りの筈でゲソ。」

栄子「ほーう、お前は私が小3のたけるレベルだと言うのか?」

イカ娘「別にそういう意図じゃないでゲソ。」

栄子「いいか?私は・・・・たける未満だーー!!」

イカ娘「大声で宣言するこっちゃないでゲソ。」

栄子「まあこの際だ、たけるにも話を聞いてみるか。」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:47:02.30 ID:TfF908ZU0
たける「え、どう英語を学んだか?」

栄子「すまないが参考にさせてくれ。」

たける「基本的には一緒にシンディさんに習った通りだけど・・・・。」

栄子「その前の段階を頼む。」

たける「その前?挨拶くらいだったけど・・・・テレビで見て覚えた程度かな。」

栄子「見たり聞いたりだけで身に付くのか!?」

必死の形相で栄子が食いつく。

たける「うわぁ!・・・・付かないよ、そんなうまい話ある訳ないって。」

栄子「そうか、そうだよなあ・・・・はぁ。」

たける「やっぱり勉強ってコツコツやらないと身に付かないよ。」

イカ娘(話だけ聞いてると、どっちが年長者か分からんでゲソ)

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:49:48.68 ID:TfF908ZU0
たける「やっぱり最初は単語とか書き取って覚えたかな、あとは実際に口に出したり。」

栄子「普通じゃねーか!」

たける「ええっ!?」

イカ娘「私の考え方は異常扱いしておいて身勝手な話でゲソ。」

栄子「もっとこう、ズバッと解決して一瞬で身に付くような手段が欲しいんだ。
    日本一になりたいとまでは言わないから。」

たける「無いと思うよ、そんな都合がいいの。
     イカねーちゃんだって一瞬じゃ無理だったし。」

栄子「そうか、そうだよなあ・・・・。」

イカ娘「やっぱり基本のやり方を重んじるべきでゲソ。
     “学問に王道なし”と言うじゃなイカ。」

栄子「ゲームだったらショートカットが隠されてたりするだろ!
    そういう探究心や楽をしたい気持ちが今の文明を育てたんだぞ?」

イカ娘「栄子の場合、ただの駄目人間の発想でゲソ・・・・。」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:51:08.82 ID:TfF908ZU0
栄子「結局、たけるに聞いたけど収穫は無しか。」

イカ娘「栄子、セミだって暗い地中で何年も過ごすという下積みを経てこそ、
    太陽の光あふれる世界へと旅立てるんじゃなイカ。頑張るでゲソ!」

栄子「それってさ、努力した期間に比べると圧倒的に短いよな。明るい世界。」

イカ娘「・・・・一瞬でもいいから閃光のように輝きたいという考え方もあるでゲソ。」

コンコン・・・・

千鶴「二人ともお疲れ様。一息入れるのに甘い物でもどうかしら?」

栄子「お、ありがとう。」

イカ娘「確かに気疲れしたでゲソ。」

栄子「あれ、三人分ある。姉貴も一緒に食べるの?」

千鶴「違うわよ、お客様。」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:53:46.28 ID:TfF908ZU0
早苗「おじゃましまーす。」

栄子「あ、早苗。」

イカ娘「な、何しに来たでゲソ!?」

早苗「なんか栄子、ほら、その・・・・追試でしょ?
    だから一緒に勉強でもしようかなー、って。」

栄子「なんか色々と気を遣わせてすまねえ。」

早苗「いいのよ、私も栄子と一緒に進級したいし。
    (主にイカちゃんとのつながり確保という意味で)」

千鶴「悪いけどお言葉に甘えることにしたわ。じゃあよろしくね。」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 22:56:16.27 ID:TfF908ZU0
栄子「でもさ、疑うようで悪いけどイカ娘関係で暴走しないよな?」

早苗「もう、分かってるわよ。時間も無いから必死に頑張らなきゃだし。」

栄子「そっか、悪かった。」

早苗「それで、まず気合を入れるには形からだと思うんだけど・・・・。」

栄子「“必勝!”の鉢巻とかか?」

早苗「イカちゃんには~女教師スタイルとセーラー服とどっちが似合うかなー?」

栄子「帰ってくれ。」

早苗「え、ブレザーを取って来いってこと!?」

栄子「留年が縁切りのチャンスに思えてきたよ。」

イカ娘「栄子、変人のために人生の選択肢を間違うなでゲソ。」

早苗「後は体操服とブルマーとか?それともスパッツ?」

栄子「なあ、どっちが正解だと思う?」

イカ娘「栄子の人生に悪影響を与えそうなことは言えんでゲソ。」

早苗「やっぱどっちも捨てがたいよね~♪」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:00:02.65 ID:TfF908ZU0
イカ娘「早苗よ、とりあえず試験範囲を教えてくれなイカ?」

早苗「え?栄子に聞けば・・・・ううん、せっかくイカちゃんに聞かれたんだから喜んで教えるね。」

栄子「あえて触れないでくれてありがとう、早苗。」

早苗「確かこの間配られたプリントに・・・・あったわ。」

イカ娘「ほほう、しけんはんいここまで、と。」

栄子「一年の総決算だけあって結構キツいな・・・・。」」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:04:07.26 ID:TfF908ZU0
早苗「今何やってたの?」

栄子「とりあえず英語だ。」

イカ娘「問題解きながら解説で勉強してたでゲソ。」

早苗「教科書の内容は済ませた?」

栄子「いや、読んだけどさっぱりで後回しだ。」

早苗「じゃあこれ。英文の全訳のプリント持って来たよ。
   とりあえずこれ読めば概要は分かるんじゃない?」

栄子「おおっ、分かる!私にも内容が分かるぞ!!」

早苗「良かった。」

栄子「でも、どの単語が対応しているのかさっぱりだ。」

イカ娘「英語は分かってないままなのでゲソね・・・・。」

早苗「あはは・・・・そこは自分で頑張ってもらわないと・・・・。」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:09:12.25 ID:TfF908ZU0
栄子「まあ、覚悟完了はしておいたよ。
   最悪テスト直前まで不眠不休で付け焼刃だ。」

早苗「駄目よ、前日は睡眠を確保しなきゃ。
    数時間で増やせる知識はたかが知れてるけれど、
    その数時間で力を出し切るために休養するには十分だもの。」

栄子「でもなあ、不安で休養にならないかも。」

早苗「だから、きちんとデッドラインを決めてその時間までに完全燃焼するのよ。
    もうこれ以上は無理って感じにしちゃえば気にするもしないも無いわよ。」

栄子「うーむ、出来るかなあ。」

イカ娘「栄子は夏休みの宿題を夏休み明けに出すタイプでゲソね。」

栄子「お前なんか夏休み終わっても出さないタイプだろ!地上侵略はどうした!!」

イカ娘「うっ!」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:13:43.59 ID:TfF908ZU0
栄子「・・・・そうだ、イカ娘。お前が地上侵略した暁には学校を無くしたりしないのか?」

イカ娘「私の侵略はそんなくだらないことのためじゃないでゲソ。
     それに、どっちかと言うと私は学校に通ってみたいでゲソ。」

栄子「学校ねえ。宿題は多いし、授業で時間は拘束されるし大変だぞ?」

イカ娘「大変なのかも行ってみなきゃ分からないじゃなイカ。」

早苗「・・・・ねえイカちゃん、私が持って来た教科書とか、使ってみる?」

イカ娘「え?お主と一緒に読めというのでゲソ?それは・・・・。」

早苗「安心して、私は栄子と見るから。
    そうじゃないと学校の気分が味わえないし。」

イカ娘「学校気分?」

早苗「三人だけだけど、自分の教科書を開いてみんなで並んで
    勉強したりすれば、ちょっとは学校の雰囲気を味わえるかもよ?」

イカ娘「それじゃあ・・・・ありがたく借りるでゲソ。」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:16:02.60 ID:TfF908ZU0
笑顔のイカ娘がぱらぱらと教科書をめくってみる。

イカ娘「・・・・早苗よ・・・・この無数の落書きは?」

早苗「授業中って、ついつい集中が切れちゃって。」

イカ娘「私の名前や絵がびっしりなのは気のせイカ?」

早苗「私のハートは既にイカちゃんが侵略済みだからー♪」

イカ娘「消してもいイカ?」

早苗「やだぁ、また書く楽しみが出来ちゃう♪」

イカ娘「・・・・・・・・。」

栄子(なんで私だけ追試なんだろう・・・・)

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:19:24.32 ID:TfF908ZU0
イカ娘「何はともあれ基礎知識の習得が先決でゲソ。」

早苗「ポイントは教えられるから、頑張りましょう。」

栄子「ああ、よろしく頼む。」

早苗「早めに基礎を終わらせたら、次は応用ね。」

<<数時間経過>>

早苗「なかなか・・・・基礎が終わらないわね。」

イカ娘「栄子、物覚えが悪過ぎでゲソ・・・・。」

げっそり・・・・

栄子「くそぅ・・・・大体なあ、覚えることが多過ぎるんだよ!」

イカ娘「だから本来は、日頃からコツコツ覚えておくんじゃなイカ?」

栄子「うっ!」

早苗「基本的な部分はどうしても覚えなきゃだし・・・・。」

栄子「ううっ!!」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:22:54.06 ID:TfF908ZU0
栄子が頭を抱える。

栄子「くっ、なんとかして、覚えずに済む方法は無いものか・・・・。」

早苗「正攻法じゃ無理だと思うよ?」

イカ娘「そんな事を考える時間が勿体無いでゲソ。」

栄子「正攻法じゃなければか・・・・。
   そういやさ、早苗の得意技の情報収集で試験問題を・・・・なんてな。」

早苗「栄子、本気で言ってるの!?」

栄子「いや冗談だって。早苗がそんな事するとも思わないし、インチキする気も無いよ。」

早苗「そっかー、そうだよね。そもそも問題だけ分かってても栄子じゃ意味無いもんね。あはは。」

栄子「あ、あははは。(早苗、冗談をやり返しただけだよな・・・・だよなあ!?)」

イカ娘「とにかく、頑張って今日の内に下地を作ろうじゃなイカ。」

栄子「そうだな・・・・それしかないか。悪いな、時間掛かっちゃって。
   そういや早苗、他の予定とか大丈夫か?予想外に長引いてるだろ?」

早苗「私なら平気よ。栄子と勉強するから、泊り込みの準備もしてきたし。」

栄子「いい友達だな、お前・・・・。」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:26:15.33 ID:TfF908ZU0
早苗「ちょっと辞書借りるね・・・・あれ、この辺のって参考書じゃなかったんだ。」

栄子「ああ、ゲームの攻略本だ。最近はアイテムやら呪文やらも大量でさ。」

早苗「ふーん。よく見ると、こんなにたくさん持ってるんだね。へえ、こんなに分厚いのもあるんだ。」

栄子「ああ、それは説明書だな、もはや。」

早苗「こんなに厚いのが!?携帯とかパソコンもびっくりじゃない。」

栄子「まあ・・・・ア○サガ的にな。」

イカ娘「でも、普段ゲームする時にはあまり読んでない気がするでゲソ。」

早苗「え?・・・・ねえ栄子、ちょっとこの辺の借りるよ。・・・・メタルマンの弱点は?」

栄子「一般的にはクイックブーメランだな。メタルブレードで2発だけど。」

早苗「詳しいのね・・・・じゃあ、こっちの本から、ポケモン図鑑№43!」

栄子「ナゾノクサ。・・・・初代しか覚えてねえや。」

早苗「十分よ!えーと、オートクレール。」

栄子「守護者が落とす大剣で攻撃力の表示値50、でも内部の値は35で買える武器より弱い。」

早苗「進化の秘石のレシピ。」

栄子「時の水晶1個に天使のソーマと幻魔石を2つずつ。」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:27:21.51 ID:TfF908ZU0
早苗「アクセル・ストーンの必殺技。」

栄子「便利すぎるグラウンドアッパー。ちなみに趣味がビデオゲームの同志だ。」

早苗「ちなみついでに、そのシリーズの3作目で登場する“ラクシン”の原子番号は?」

栄子「原子番号122、ギルバート博士が発見した放射能を持つ魔の原子。」

早苗「架空の原子にはなんでそんな詳しいのよ!!えーと・・・・ヒットポイント回復するなら?」

栄子「きずぐすり~とほ~ぎょくで~♪」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:28:45.89 ID:TfF908ZU0
早苗「のばら」

栄子「きさまら はんらんぐんだな!」

早苗「ジョインジョインジョイン」

栄子「トキィ!!」

早苗「うっおー!くっあー!」

栄子「ざけんなー!!」

早苗「なんでそんなに覚えて即答できるのよ!?まるで暗号じゃない!」

栄子「いやー、興味とか思い入れがあるとやっぱりさあ。」

早苗「メモリの無駄遣いって言葉を思い出したわ・・・・。」

イカ娘「何もかもゲームで勉強できるようになれば、栄子の時代が来るかもしれんでゲソね。」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:31:40.20 ID:TfF908ZU0
早苗「じゃあそろそろ定着させるために復習ね。」

栄子「よし来い。」

早苗「科目またいでランダムに出すから頑張ってね。」

栄子「ああ。」

早苗「1867年。」

栄子「一夜空しき応仁の乱!」

イカ娘「それは人世空しきで400年ずれてなイカ?
     たぶん大政奉還でゲソ。」

早苗「あり、おり、はべり。」

栄子「ヒドラ狩り?」

イカ娘「いまそかり、でゲソ。」

早苗「8代将軍徳川吉宗は頭を悩ませた問題から何将軍と呼ばれた?」

栄子「知ってるぞ!暴れん坊将軍!!」

早苗「それ、時代劇じゃない!」

イカ娘「米将軍じゃなイカ?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:33:45.66 ID:TfF908ZU0
早苗「ねえ・・・・イカちゃんの方が栄子より覚えてない?」

栄子「そう言えば・・・・。」

イカ娘「まあ脇で何回も聞いてれば記憶に残ってしまうでゲソ。」

栄子「どれ・・・・私が出してみる。」

早苗「そうね、出題するのも結構覚えるって言うし。」

栄子「海岸から沖合い200キロまでの比較的浅い海。」

イカ娘「海のことなら任せなイカ。大陸棚でゲソ。」

栄子「倍角の公式、sin2θ。」

イカ娘「2sinθcosθ。」

栄子「ふっくら。」

イカ娘「ブラウス、アイのアト。」

栄子「白色の硫化物。」

イカ娘「硫化亜鉛。」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:35:35.31 ID:TfF908ZU0
早苗「イカちゃん、すごーい!」

イカ娘「肝心の栄子がアレでは空しいだけでゲソ・・・・。」

栄子「はははっ!どうせ私はイカ娘以下だよ、イカ以下ってか?あはははは!!」

イカ娘「栄子が壊れたでゲソ!!栄子、戻って来なイカ!」

早苗「この状態だと、もう最終手段しかないんじゃない?」

イカ娘「最終手段?」

早苗「替え玉受験よ!イカちゃんが栄子の代わりに高得点ゲットしちゃうの。」

イカ娘「絶対にバレるんじゃなイカ?」

早苗「大丈夫、イカちゃん用の制服は用意できてるから!」

イカ娘「何が大丈夫か分からんでゲソ。」

早苗「だから大丈夫、心配しないで!私が着替えさせてあげるから身を委ねて!!」

栄子「お前、それがしたいだけだろ!!」

イカ娘「おおっ、栄子がツッコミの本能で帰って来たでゲソ!」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:37:36.63 ID:TfF908ZU0
栄子「それにしても、このまま勉強を続けていてもイカ娘に差をつけられるだけな気がする。
   何か画期的な方法は・・・・。」

イカ娘「だから、そんな虫のいい話は無いと言ってるじゃなイカ。」

早苗「イカちゃん、覚えるコツを栄子に教えてあげたら。」

イカ娘「それがあればいいのでゲソが、自然と覚えてしまうのでゲソ。
     こればっかりは持って生まれたものとかもあるから、仕方ないじゃなイカ。」

栄子「ほーう、私は生まれつき頭が悪いから覚えられないと言いたいのか。」

イカ娘「そうは言わないけれど、覚えられなかったら人より多くやるより他ないでゲソ。」

栄子「あーあー、お前はいいよな。物覚え良くって!
   そんな風にぽんぽん覚えられたらさぞや気分が良いだろうさ。
    ・・・・上から目線のお前なんかに、出来ない私の気持ちが分かるか!!
    もうお前の顔見てるだけでも不愉快なんだよ!」

イカ娘「栄子・・・・。」

イカ娘の表情が陰ったのに気付き、栄子もはっとする。

栄子「あ・・・・。」

不意にイカ娘が笑顔を作る。

イカ娘「・・・・すまなかったでゲソ。
    私は学校のこととか、試験の勝手も分からないし、悪いけど後は早苗に託すでゲソ。」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:38:42.83 ID:TfF908ZU0
動揺を隠すかのように、そそくさと本をまとめて立ち上がった。

早苗「え?イカちゃん!」

イカ娘「早苗、私のことにかまけてないで栄子をよろしく頼むでゲソ。」

笑みを浮かべたままのイカ娘によって、ドアが静かに閉められた。

栄子「・・・・・・・・。」

早苗「ちょっと栄子、謝って来なさいよ!!」

栄子「イカ娘のことだとすぐ熱くなるな。」

早苗「ふざけないで!!今回はイカちゃんは関係無いわよ!
    相手が誰だって同じよ!!」

栄子「・・・・断る。」

早苗「なんでよ!変な意地張ってるの?
   さっき部屋を出る時だって、イカちゃんがどれだけ気を遣ってたか・・・・!!」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:41:09.70 ID:TfF908ZU0
栄子「・・・・ちょっと前にはさ、今と違って、私がたけるに掛け算教えたりもしたんだよな。」

早苗「え?」

栄子「その頃の私は教える側だったんだけどさ、たけるがなかなか分かってくれないんだ。
    それでさ、さっきみたいに怒鳴っちまった。たけるは悪くないのに。
    たけるはたけるで、要らない負い目を感じながら必死で頑張っていたのに。
    ・・・・それを思い出したよ。」

早苗「それが・・・・どうしたのよ。」

栄子「成長してないんだなあ、私。教える側の大変さも知っていた筈なのにさあ。」

早苗「反省しているのなら早く・・・・」

栄子「あいつさ、朝からずっと付き合っててくれてたんだ。
    不慣れな勉強なのに、怒りもせず、投げ出さず、私のためにずっと。
    仕事中なんかはすぐにどっかに行っちゃってたあいつが。
    自分の事でもないのに、聞いていて覚えてしまう位に真剣に・・・・それなのに・・・・。」

栄子が何かをこらえるように天井を仰ぎ見る。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:43:44.75 ID:TfF908ZU0
栄子「今回は私が全面的に悪い。だから私からきっちり謝る。
   でも、今謝ったらイカ娘の奴、きっとまた私の世話を焼く。
    なんだかんだで、そういう奴だからな。
    もう、これ以上あいつに迷惑や苦労を掛けたくないんだ。」

早苗「栄子・・・・。」

栄子「悪いな、早苗。私、甘えてたんだよ。
    イカ娘は学校に行きたくても行けないってのにさ。
    ・・・・早苗、お前も帰るなり、イカ娘を慰めるなり、もう好きにしてくれ。
    自分で蒔いた種だから自分で何とかするよ。」

早苗「栄子・・・・それは駄目よ!栄子一人じゃ絶対留年しちゃうもの!!」

早苗がきっぱりはっきり言い切った。

栄子「・・・・私は本当にいい友人を持ったよ。」

堪えていたものが堰を切ったように流れ出した。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:44:50.69 ID:TfF908ZU0
栄子と早苗の二人が勉強を続け、夜も遅くなった頃ドアが静かにノックされた。

栄子「あれ、姉貴かな?夜食はいいって言ったし、早苗のことも話しといたけど・・・・。」

ドアを開けて現れたのはイカ娘だった。

栄子「イカ娘、どうしたんだこんな時間に?
    寝るところだったら今日は自分の部屋でって・・・・」

言葉をさえぎるように、イカ娘が無言でノートを差し出した。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:46:51.70 ID:TfF908ZU0
栄子「これは?」

イカ娘「科目ごとに要点だけ抜書きしておいたでゲソ。
     丸暗記だから理解の必要も無いし、重要っぽいのを先に書いてあるから
     栄子のおつむで最初の方から覚えられるものだけでも覚えてけでゲソ。」

栄子「これ全部手書きで・・・・今までかけてか。」

イカ娘「栄子には地上の事だとか、いろいろと教えてもらってるから、そのお返しでゲソ。
     これなら顔を合わせる必要も無いし・・・・使ってはくれなイカ?
     でも気に障ったなら無理に使う必要は無いでゲソ。
     私が勝手にやった、ただ単にそれだけのことでゲソ。」

栄子「イカ娘・・・・いや、ここに書かれることは全部覚えてやる、絶対にだ!」

栄子が早速ノートにかじりつく。

早苗「いいなあ。」

栄子「・・・・・・・・ううっ。」

栄子の目に涙が浮かぶ。

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:49:51.38 ID:TfF908ZU0
イカ娘「どうしたでゲソ?そんなに感動してしまったでゲソか?
     なんか・・・・照れるじゃなイカ。」

栄子「悪いが・・・・・・・・字がへろへろで読めねえ。」

イカ娘「はわっ!」

早苗「あはは・・・・私が清書するね、念のため確認がてら。(せっかくだし原紙は貰っとこ)」

イカ娘「早苗、ありがとうでゲソ。」

早苗「ううん、これ位いいのよ。」

小声でイカ娘が付け加えた。

イカ娘「お主だから誤解するなと前置きしておくでゲソが・・・・
     怒ってくれた早苗の気持ちもありがたかったでゲソ。」

早苗「えっ!?」

イカ娘「なんでもないでゲソ。清書、よろしく頼むでゲソ。」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:52:28.47 ID:TfF908ZU0
イカ娘「それじゃあ私は失礼するけど、二人とも頑張ってくれでゲソ。」

栄子「待ってくれよ、その・・・・やっぱりお前と・・・・。
    勝手な話だけど、お前の顔を見たらなんだかホッとしたって言うか・・・・だから、もう一度頼みたいんだ。」

イカ娘「・・・・“ONE MORE CHANCE”でゲソね。」

イカ娘のそんなつぶやきに栄子が反応する。

栄子「そっか・・・・そうだよな、一度きりって引き受けてくれたのに。
    ・・・・ごめんな、忘れてくれ。」

イカ娘「え?・・・・ふふっ、さっきのは『もう一度チャンスを!』って意味じゃなイカ。」

きょとんとしていたイカ娘の顔がようやくほころんだ。

イカ娘「栄子ときたら、相も変わらずそんなことを言ってるなんて・・・・
     やっぱり、もうちょっと面倒見てやらんとイカんようでゲソね。」

栄子「イカ娘・・・・!」

イカ娘「ただ、一つだけ条件があるでゲソ。」

栄子「なんだ?」

イカ娘「その代わり、絶対に進級するでゲソよ?」

栄子「・・・・ああ、うまいエビを食わせてやるぜ。」

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:53:17.74 ID:TfF908ZU0 [39/40]
<<そして試験当日の朝>>

チュン チュン・・・・

千鶴「じゃあ行ってらっしゃい。」

イカ娘「バッチリやって来るでゲソ!」

栄子「おう、ありがとな。」

千鶴「忘れ物は無い?」

栄子「大丈夫だって・・・・・・・・あ。」

イカ娘「どうしたでゲソ?」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/02/06(日) 23:55:11.18 ID:TfF908ZU0 [40/40]
栄子「忘れ物って言うか、この話のオチは?
    寝坊もしなかったし、今のところ何も問題無いけど。」

イカ娘「あっはっは!!抜かりは無いでゲソ。
     まだ受験を控えている人間も居るからゲンを担いでオチは無しでゲソ!」

千鶴「まあっ、配慮が行き届いているのね。」

栄子「ただの逃げじゃねえか!って言うか、こんな所を見ている受験生は居ねえ!!」

千鶴「栄子ちゃんが“落ち”担当ってのもあるけどね?」

栄子「謹んで遠慮する。」

                                 第OOO話・おわり

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