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純「けいおんぶ最高!」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 14:47:38.66 ID:EYBoBRqi0 [1/70]
 まずはその愉快な先輩たちを紹介したいと思います。

 二年生、キーボード担当の、琴吹紬先輩。

紬「今日のお菓子は純ちゃんの好きなドーナツよー」

 毎日軽音部においしいお菓子を持ってきてくれます。
 すっごく優しくて、綺麗で、なんかいい匂いがして……、

紬「ポンデリングはわたしのね!」

 ちょっと子供っぽいところもある、可愛い人です!

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 14:51:51.19 ID:EYBoBRqi0 [2/70]
 次に、部長でドラム担当の田井中律先輩。

律「おー、じゃあわたしオールドファッションなー!」

 元気いっぱいで、いっしょにいると、楽しい人です。
 普段はお調子者で、よく唯先輩と漫才をしています。

律「あ、澪、これ澪の好きなヤツだろ? ほい」

 意外と細かいところにも気の利く、軽音部のムードメーカーです!

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 14:55:31.71 ID:EYBoBRqi0 [3/70]

 そして、律先輩の幼馴染でベースの、秋山澪先輩。

澪「お、律、ありがとな」

 ベースが超うまくて、かっこよくて、憧れの先輩です。
 わたしの担当もベースなので、いろいろと勉強させてもらってます。

澪「あ、唯、遅いぞ」

 いつもお茶会で時間を割き気味な軽音部を引っ張ってくれる、頼もしい先輩です。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 14:59:10.14 ID:EYBoBRqi0

 少し遅れて部室にやってきたのが、ギター担当の平沢唯先輩。

唯「えへへ……ごめんごめん、和ちゃんに呼び止められちゃって……」

 憂のお姉ちゃんで、中学時代から少しだけ面識がありました。
 天然で、無邪気で、なんだかよくわからない人です。

唯「あずにゃん純にゃん、今日もかわいいねー」

 わたしを梓を随分と可愛がってくれます。あいさつ代わりに口説いてきます。
 自覚は無いのでしょうが。
 

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:07:03.85 ID:EYBoBRqi0

 最後に、同級生でギター担当の、中野梓。
 ツインテールでちっちゃくて、まじめな子です。

梓「みなさん、これ食べ終わったら練習しましょうね!」

 ギターの腕前もなかなかのもので、楽器は違いますが、梓に刺激されてわたしもベースを頑張っています。

唯「えぇ~、今わたし部室来たばっかりだよお、もうちょっとのんびりしよう?」ぎゅっ

梓「あぅ……、し、しかたないですね、あと少しだけですよ……」

 唯先輩に"あずにゃん"という可愛らしいあだ名をつけられて、よくああやって抱きしめられています。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 15:13:59.07 ID:EYBoBRqi0

さわ子「ふうー、あっついあっつい……イヤになるわホント」

 あ、忘れてた……、なんていったら子供みたいに怒るでしょう。
 顧問の山中さわ子先生です。
 軽音部のOBだったらしく、ギターがすごい上手です。

 軽音部にある衣装も先生が作って持ってきているらしく……。
 入部当時はいろいろ着せられたりしました。メイド服とか、犬耳とか。

さわ子「軽音部はわたしのオアシスよぉ、ムギちゃんのお茶最高ー」

 いつもはかっこいい先生なのですが……軽音部に来ると素が出るみたいです。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 15:14:44.63 ID:EYBoBRqi0
あれ、これ俺続けていいのか

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 15:24:32.04 ID:EYBoBRqi0
梓「先生まで……学校祭も夏休みがあけたらあっという間なんですから、ちゃんと練習しないと……」

律「まぁまぁ、梓。今日はそのことで話合いがあるんだよ。ほれ澪、発案者」

澪「ああ、一年生も二人増えたし、夏休み中に合宿にいかないか?」

純「がっしゅく! い、いいですね澪先輩!」

 合宿……、部活って感じで青春っぽい響き……こういうイベントを待ってたんだ!

純「行きます! 絶対行きます!」

唯「去年はムギちゃん家の別荘を使わせてもらったんだよー、海の近くで、たくさん遊んだよねー」

 別荘!? お金持ちだとは思ってたけど……。

紬「今年は人数も増えたし、もっと広いところ借りれるように頼んでみるね」

 もっと!? 複数別荘があるなんて……。

 けいおん部最高!

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 15:35:04.63 ID:EYBoBRqi0
梓「純ー、遅いよー」

純「ごめんごめん、ちょっと寝坊しちゃってさ」

憂「まぁまぁ、時間はあるんだし、ゆっくり選ぼうよ」

 それから夏休みが始まって、今日は合宿のための買い物に来た。
 憂も合宿についていくことになって、ますます楽しみだ。
 二日後のこの時間には、もうムギ先輩の別荘に……、楽しみで夜も眠れ……る。

梓「うーん……なんでけいおん部の合宿に、水着が要るんだろうね? 純」

純「えっ? だって、海じゃん」

梓「いや、海だけど……、海だけどさ……、こう、もっと、けいおん部らしいことしないのかなって」

憂「まぁまぁ、去年もお姉ちゃん、すごく楽しかったって言ってたし、部内の親睦を深めるって、大事だと思うよ?」

純「そうそう! 憂はさすが、いいこというね」

梓「うーん、納得いかない……」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 15:42:32.99 ID:EYBoBRqi0
純「梓はさ、肩に力が入りすぎだよ、もうちょっと力抜かなきゃ」

梓「力抜くって……、だって、初めてのライブは、絶対成功させたいんだもん……」

純「それはそうだけど、部活は楽しくしなくちゃね」

憂「いいなー、部活。わたしも入ろうかな?」

純「いいねいいね、入っちゃいなよ、歓迎するよ憂」

梓「……」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 15:50:48.39 ID:EYBoBRqi0
 来る合宿に思いを馳せながら雑談をしていると、あっという間に水着売り場に到着。
 ……水着選ぶのなんて、何年ぶりだろ。中学はスクール水着だったし、海なんて行くの小学生のとき以来だし……。

純「水着……、迷うね……」

憂「……うん」

純「あれ、梓は?」

 あの子、胸ちっちゃいし……それはそれで可愛いんだけど、いっしょに買いに来たのは間違いだったかも……?

 あ、発見。

 ……見なかったことにしてあげよう。

純「憂、これなんかどう?」

憂「あ、いいかも。ちょっと試着してくるねー」

純「わたしも早く決めちゃおう……」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 15:58:51.90 ID:EYBoBRqi0

~~~~~~

憂「大体、用意するものは揃ったかな」

梓「けっこうお金使っちゃったね」

純「ほんとだよ……」

 憂、梓の買い物袋と比べ、わたしの買い物袋、妙に膨らんでいる気がするのは、きっと気のせい。

憂「純ちゃん、ちょっと買いすぎじゃない?」

純「衝動買いってやつだよ……あずさぁー、今度お金貸してえー……」

梓「……ちゃんと反省してるなら、いいよ」

純「さすが! 梓大明神! 最高!」

 ああ、梓の優しさが木枯らしの吹きすさぶわたしの懐を暖めてくれる……。
 お小遣い前借りしなくちゃ……ひもじい……。

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 16:05:53.45 ID:EYBoBRqi0

純「心を入れ替えてこれからは節制を心がけます……」

梓「その大量に盛られたドーナツが説得力を半減させてるね」

純「……だってみんな美味しそうなんだもん」

 ミスドには魔物がすんでいる。
 わたしを惑わす、甘い香りと数多のドーナツたち。

憂「けっこう歩き回ったから、お腹空いちゃったしね」

純「そう! 甘いものは別腹だし!」

 そう、甘いものは別腹で、食費と嗜好費は別物なのだ。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 16:14:19.08 ID:EYBoBRqi0
 合宿に向けていろいろと準備していたら、あっという間に当日が来た。
 ビバ! 合宿である。

紬「本当はもう少し大きなところを借りたかったんだけど……都合が合わなくて」

 なにをおっしゃる。

一同「おぉおぉおーっ!!」

律「こりゃまた、一段とすげーなー!」

唯「すっ…………ごーい!!」

純「ムギ先輩……一生ついていきます……」

 想像以上でした。ムギ先輩すごい。ここまでとは……。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 16:19:45.80 ID:EYBoBRqi0
律「っしゃー! あっそぶぞー!! ついてこーい!!」

純「はい! 律先輩!」

唯「ひゃっほーう!」

澪「うぉおーい!!」

 はっ。

澪「遊ぶのは練習してからだ!」

純「すいませんでしたあっ!」

 ……危ない危ない。澪先輩の意見には逆らえない。
 律先輩につられて飛び出してしまったが、落ち着けわたし。

律「ちぇー」

唯「つまんなーい……」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 16:26:04.24 ID:EYBoBRqi0

澪「多数決! 多数決にしよう。先に練習したい人!」

梓「はい! わたし練習がいいです!」

純「わ、わたしも!」

律「ぐぬぬ……向こうは早くも半数を獲得したぞ唯隊員!」

唯「りっちゃん隊員! 澪ちゃんが後輩二人とも独り占めしてます!」

律「だいじょうぶ、我々にはムギ隊員が……ムギ隊員が……!」

紬「遊びたいでーす♪」

 ……ムギ先輩、ナイス。と、心の中で思ったのは秘密にしておこう。

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 16:39:06.20 ID:EYBoBRqi0

律「さぁー、これで三対三だぞ澪ー。……お前だって遊びたいだろー?」

澪「そ、それは、そうだけど……今年は! ちゃんと練習するんだ!」

唯「さぁ、最後のひとりは憂だよ! 遊びたい? 練習……って、憂はすることないけど……」

憂「えと、あの、けいおん部の決め事だし、お姉ちゃんたちに任せるよー」

唯「むー、そうだね。あずにゃん、純ちゃん、せっかく海に着たんだから遊ぼうよー、ね?」

 唯先輩が今にもわたしたち二人を捕獲しようとしている。
 律先輩が澪先輩を止めている間に、わたしたちを引き入れようと……。素晴らしいコンビネーションだ。

 その様子を楽しそうに見守っているムギ先輩ポジションがちょっぴり羨ましい。

梓「わたしは、澪先輩の言うとおり、ちゃんと練習してから遊んだほうが……」

唯「ちぇー、あずにゃんのケチ。純ちゃんは? さっきいっしょに飛び出してたじゃん」

純「わ、わたしは……」

 決定権、わたし。
 遊びたい。
 でも澪先輩に可愛がられたい。
 二つのせめぎあいがわたしを悩ませる。

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 16:46:37.73 ID:EYBoBRqi0
梓「純、今日は合宿に来たんだから、ちゃんと練習しよう?」

 真面目な同級生が練習を勧めてくる。
 なんとなく、梓のことが不安になる。こんなんでこの子は、ダメになってしまわないだろうか。
 前にも、けいおん部やめる、とかいいだしたし……。

純「梓、澪先輩、ごめんなさい。遊びたいです!」

澪「純!? くそう……、ムギの裏切りが予想外だった……」

唯「やったー! 純ちゃん大好き!」ぎゅっ

律「っしゃー! さっすが純! いっくぞー!」

純「ほら、梓も早く着替えてきなよ!」

梓「あっ、純! もう……」

紬「ごめんね澪ちゃん。でも今年は一年生二人はいったし、親睦を深めるのもいいかなって」

澪「まぁ……そうだな」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 16:51:54.43 ID:EYBoBRqi0

憂「ほら、梓ちゃん、みんな行っちゃったよ?」

梓「うん……」

憂「いっしょに着替えていこうよー」

梓「……そうだね、いこっか」



紬「浜辺にあるもの全部片付けて! お船もいらない!」



憂「紬さん……」

梓「あはは……」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 16:57:41.24 ID:EYBoBRqi0
~~~~~~

律「いっくぞー唯!」

唯「純ちゃん! 気をつけてね! りっちゃんのサーブはすごいよ!」

純「はい!」

律「スーパーウルトラデリシャス……えーとなんだっけ山嵐!!」サーブ!

唯「純ちゃん!」トスッ!

純「任せてください! とう!」アタック!

律「うおっ!?」

パチーンッ!

律「いってて……」

純「あっ……だいじょうぶですか律先輩!」

唯「純ちゃん強く打ちすぎだよー」

純「百八式より危険だと思うとつい力が入っちゃって……」

律「まぁビーチボールだし当たっても痛くないけどな! わはははー!」

唯「わはははー!」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 17:07:59.84 ID:EYBoBRqi0
唯「ビーチバレー楽しいよー! みんなでやろうよー!」

律「二対一はさすがにきついから誰か助けてくれ……」

純「ほら、梓もやろうよー、そんなすみっこにいないでさ」

梓「わたしは別に……」

憂「じゃあやろっかなー」

律「おっ、7人もいるし、チーム戦するか! 二年生チーム対一年生チームな!」

純「ほら梓! チーム戦だって! 梓がいなきゃ二対四だよ!」

憂「梓ちゃん、いっしょにがんばろ?」

律「梓……怖いのか?」

梓「なっ」

唯「りっちゃん、ダメだよ、あずにゃんはわたしたち二年生との実力差を認めたくないんだよ」

律「ふふ、そうだな唯。じゃあこの戦いは我々の不戦勝――」

梓「やってやるです!」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 17:15:00.50 ID:EYBoBRqi0

澪「じゃあわたしは審判やるよ」

律「とかいってー、ボールが怖いんだろー?」

澪「違う! 四対三じゃ梓たちがかわいそうだから、それだけだ!」

紬「澪ちゃんの分もがんばるね!」


純「憂、梓、先輩だからって遠慮は無しだよ……!」

梓「もちろん!」

 律先輩、いい感じに梓を炊きつけてくれたな……。
 負けず嫌いな子はこうして扱えばいいのか……勉強になる。

唯「うい……今は敵同士でも、この戦いが終わったら……!」

憂「うん、お姉ちゃん、わかってるよ……!」

唯「ういぃっ!」だきっ

憂「おねえちゃあん!」ぎゅっ

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 17:25:17.78 ID:EYBoBRqi0

 平沢姉妹による、前座の小芝居が終わり、ついに学年対抗「ドキっ!? けいおん部だらけのビーチボール大会」が始まった。
 遊びたいとはいったけれど、一応確認しておこう。今日は合宿のために海に来ています。
 けいおん部の。

澪「じゃあ、サーブは一年生チームからな、当然」

憂「いきまーすっ」

 中学から同じクラスだったからわかる。
 憂は運動も出来る。体育の授業、彼女は常に輝いていた。

 この勝負、もらった!

憂「そー……れ!」サーブッ

 ぽーんと上がるビーチボール。ぽーんとゆれる……いえなんでも。

唯「ほいムギちゃん!」レシーブッ

紬「りっちゃん!」トスッ

律「そいきたーっ!」アタックー!

 ……。

澪「はい、二年生チーム一点」

 なんというコンビネーション。

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 17:31:56.85 ID:EYBoBRqi0

純「ちょっ、みなさん、もうちょっと手を抜いてくださいよ!」

律「正々堂々、いざ尋常に……それがけいおん部のモットーだ!」

唯「社会の厳しさを教えてあげるよ!」ふんすっ

紬「うふふ~」

 いつもはおちゃらけて見えるのに、今はあまりにも大きくみえる……。

 これが、二年生の力……!

梓「そのやる気を練習で出してくださいよ!」

澪「全くだ。はい、サーブ権交代、二年生チーム」

 ちなみに、サーブは交互に打つことにしている。
 五点マッチ。ジュースは無し。あと四点しか失点できない。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 17:38:55.10 ID:EYBoBRqi0

唯「じゃあいくよー、平沢家に伝わる、一子相伝の必殺サーブ……!」

憂「一子相伝……? そんなサーブがあったなんて……!」

唯「唯ストサーブっ!?」パシーン!

純「ほいっ」レシーブッ

梓「憂!」トスッ

憂「それっ!」アタック!

唯「あぁん!」ズザッー

 ……唯ストサーブ、破ったり。
 ていうか変な姿勢で打ったせいで転んでるし……

唯「ごめんごめん……」

律「唯、ドンマイドンマイ!」

紬「唯ちゃん、まだ試合は始まったばかりよ!」

 青春だなぁ。無駄に。

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 17:46:29.53 ID:EYBoBRqi0

澪「これで一対一だ。お互い張り切りすぎて怪我しないようにな」

梓「よし……!」

律「梓ー、緊張してんのかー?」

梓「ち、違います!」

純「梓、遊びなんだから、力抜いて」

梓「そ……れ!」パスッ

梓「あ……」

 言わんこっちゃない……。
 梓のサーブはいびつな放物線を描きながら……わたしたちのコートに落ちた……。

律「よっしゃー! 一点もうけー!」

唯「いぇーい!」

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 17:55:39.43 ID:EYBoBRqi0

澪「二対一だ、サーブは二年生チーム」

唯「りっちゃん! このまま一気に決めちゃおう!」

律「まっかせろー! いっくぜー!」

律「そらっ!」サーブッ


憂「梓ちゃん!」トスッ

梓「あっ……純っ!」パスッ

純「えぇええ無茶ぶり!?」ズザーッ

純「うあーっ……砂まみれ……」

紬「だいじょうぶ? 純ちゃん」

純「あ、はい、だいじょうぶです……」

梓「ごめん純、ちょっとぼーっとしてて……」

憂「ううん、わたしのトスが悪かったよ、さっきのサーブは気にしないで、がんばろ?」

純「絶対勝つよ!」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 18:03:27.24 ID:EYBoBRqi0

 三対一……、圧倒的不利な状況……。
 しかしここで大逆転しょーり! ……できたらかっこいいじゃん!

純「行きます!」

 力を抜いてー、いつもどーり。

純「それ!」サーブッ


唯「任せて! ムギちゃん!」トスッ

紬「えいっ!」ポーンッ


梓「憂っ!」トスッ

憂「はいっ」ポーンッ


律「おっ、いいねぇ!」トスッ

唯「そりゃーっ!」アタックッ

ザシュッ

純「しまったー!」


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 18:09:06.76 ID:EYBoBRqi0

澪「四対一。サーブは二年生チーム」

律「ふっふっふ、圧倒的ですな唯隊員」

唯「そうですな、ムギちゃん隊員」

紬「ふ、ふっふっふ……!」

澪「意地が悪いぞお前ら……」

律「そんなこというなら澪がそっちチーム入ればいいじゃーん」

澪「なっ」

 澪先輩がこっちチームに!
 背高いし、運動神経よさそうだし……。

純「澪先輩! ぜひ! 助けてください!」

梓「澪先輩……!」

憂「澪さん……」

 澪先輩はやさしいから、わたしたち三人に頼まれたら断れないだろう。
 今度こそ、この試合、もらった!

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 18:11:51.59 ID:EYBoBRqi0

――白い砂浜に、澪先輩の鼻血が舞った。


 五対一、ゲームセット。


 決まり手、ムギ先輩のサーブ。


 ちなみになぜか梓も顔を真っ赤にして鼻血を出していた。



72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 18:20:25.82 ID:EYBoBRqi0

 二年生対一年生のビーチバレー対決は、二年生の圧勝。
 唯先輩が「これが先輩の力だよ!」とかいって胸を張っていた。

 そして現在、負けたわたし達は罰ゲーム執行中である。

梓「罰ゲームがあるなら、最初から行って欲しかったです……」

純「まぁまぁ、先輩のために動くのは後輩として当たり前のことだよ」

憂「お姉ちゃんのために頑張るのも妹の仕事だよー」

澪「悪いな、みんな」

純「いえ、澪先輩こそ、すみません。いっしょに罰ゲーム受けてくれるなんて……」

澪「ジュース運びくらい、手伝うさ」

 ああ、さっきはちょっとかっこ悪かったけど、やっぱり澪先輩はかっこいい!

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 18:26:57.21 ID:EYBoBRqi0

梓「あ」

憂「どうしたの?」

梓「ねえ、知ってる? フジツボの話……」

澪「ひぃっ!?」ビックゥ!

純「うわっ!」

 短い悲鳴を上げて、澪先輩がわたしに縋り付いてきた、えっ、なんかすごい怖がってる……。

梓「昔、フジツボで足を切った少年が……」

澪「おぁわ!? あ、あずさ! ややめろぉぉおおぉっ!!!」ぎゅうーっ

純「み、澪先輩、痛いですって!」

 あの、憧れの澪先輩が、梓の話を聞いて、こんなにもうろたえている……。
 澪先輩の知らなかった一面を見れて嬉しいような、悲しいような……。

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 18:32:56.61 ID:EYBoBRqi0
梓「ご、ごめんなさい、こういう話苦手とは知らなくて!」

澪「ミエナイキコエナイミエナイキコエナイ……」ブツブツ

純「ちょ、耳元でささやかないでくださいよおっ、憂助けてー!」

憂「澪さん、だいじょうぶです、もう終わりましたよー」

澪「はっ」

澪「な、なーんてな! はは、後輩の怖い話くらい、こう、オーバーに怖がってやろうと思ってな!」

純「……クラゲの話なんですけど」

澪「ひぃっ!?」ブルブルガタガタ

 なんか……叩かれるとわかっていても律先輩が澪先輩をからかいたがる理由がわかってきた気がする……。
 やっぱり、澪先輩の知らなかった一面を見れて、嬉しい、と断言しよう。

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 18:44:28.82 ID:EYBoBRqi0

~~~~~

律「おっそいぞー」

 すいませんでした。

唯「のど渇いたよー」

 今すぐに用意します。

紬「みんな、おつかれさまー」

 あなたは天使ですか。

 ぷしゅっ、と、ペットボトルのコーラをふたを開ける音が、連続する。
 わたしも開けよう。純ジュワー、なんちゃって。

ぷしゅっぶしゃああああじゅわああああっ!!

純「うわぁああっ!?」わぁああ!?」 ぁああ!?」 ああ!?」 あ!?」 ←エコー

唯「純ちゃーん!!」ちゃーん!!」 ゃーん!!」 ーん!!」 ん!!」 ←エコー

じゅわー……

純「……」ポタポタ…

 澪先輩をからかうのに夢中で、コーラが振らさっていたことに気づけなかった、わたしが悪い。

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 18:51:45.72 ID:EYBoBRqi0

純「やらかした……」ベタベタ…

梓「純、だいじょうぶ?」

憂「ほら、タオル」フキフキ

純「ありがと、憂」

律「ひとしきり遊んで汗もかいたし、ちょうどいいから風呂はいるか?」

唯「おっ、いいですなぁりっちゃん!」

澪「そうだな、お風呂からあがったら練習だからな!」

紬「練習の前にご飯にしましょ? こっちきてからまだ何も食べてないし……」

澪「あ、ああ、そうだな」

唯「おっふろーおっふろー♪」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:04:23.41 ID:EYBoBRqi0

~~~~~

 さすがムギ先輩。
 浴室、いやこれは大浴場と呼ぶべき代物。立派だ……。

 けいおん部最高……!

 キャッキャッウフフなトークがなんとも女子高生らしい。

 おや、梓が湯船につかろうとしてる。すごいゆっくり。熱いの苦手なのかな。
 唯先輩が近づいて……。

 沈めたー!

梓「いったぁーい!!」

 あぁ、日焼けか……。大変そうだなー。


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 19:08:38.55 ID:EYBoBRqi0

紬「澪ちゃんの髪きれいねー」

澪「そう? ムギの髪も、きれいな色だけど……」

紬「うふふ、これ自毛よー」

純「ちょ、えっ、自毛!? そのふわっふわな素晴らしい髪の毛が!?」

 聞き捨てならない。使ってるシャンプーとか、ぜひ聞きたい。

紬「椿油を使ってるの~」

 つ、椿……、あの、赤いシャンプーじゃなくて、椿油、高そう……。

純「なるほどなるほど……」

唯「純ちゃーん!」だきっ

純「うわっ!?」

唯「純ちゃんはこのモコモコがかわいいんだから、クセっ毛のままでいてねえ!」すりすり

純「わ、わかりました! わかりましたから!///」

 お願いですから裸で抱きつくのはやめてください。

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 19:10:36.77 ID:EYBoBRqi0
ご飯食べてきます

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 19:40:22.01 ID:EYBoBRqi0
sageてたのはうっかりです。
再開します

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:42:58.99 ID:EYBoBRqi0

~~~~~

律「飯、だぁー!」

憂「用意できましたよー♪」

唯「ばーべきゅー! ばーべきゅー!」

澪「憂ちゃん、ありがとな。こんなに手際よく準備してくれるなんて」

憂「いえ、部外者なのに、誘っていただいて、これぐらいじゃ足りないくらいです」

澪「憂ちゃん……」

唯「ういは自慢の妹だからね!」フフン

澪「お前も見習え!」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:49:34.65 ID:EYBoBRqi0

紬「純ちゃん、バーベキューってどんなふうにすればいいのかな?」

純「どんなふうって……、炭火で串に刺したお肉や野菜を焼いて、食べるだけです」

紬「串に刺して……、豪快ね!」

 まさかムギ先輩……。

紬「あのね、バーベキューって一度やってみたかったの! でも、よくわかんなくて……」

 ……このお嬢様はものをしらなすぎる。

紬「楽しいわねー」

純「そうですね」

 今度、鈴木純特製もんじゃ焼きを振舞ってあげよう。きっと知らないだろうから。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 19:55:40.80 ID:EYBoBRqi0

~~~~~

澪「ご飯も食べたことだし……、練習! 練習するぞ!」

唯「えー……」

律「もうちょっと遊ぼうぜ~?」

梓「ダメです! ちゃんと練習しなきゃ、なんのための合宿ですか!」

 さすがに、これ以上は遊びすぎな気がしたのか、唯先輩も律先輩もしぶしぶスタジオにはいっていった。

純「憂は?」

憂「わたしは……、どうしよっかな」

純「憂ってオルガンとか弾けたよね、合宿だし、ムギ先輩に教えてもらえば?」

憂「邪魔にならないかなぁ……」

純「ムギ先輩だよ? きっとこう、優しく教えてくれるよ、ほら、スタジオいこ」

憂「うん、そうだね!」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:01:33.18 ID:EYBoBRqi0

律「うおぉぉお!!」

唯「すっごーい!!」

梓「おお……!!」

純「うわぁああ……!!」

 なにこの設備。見たこともないような高級らしい機材だらけ……、すごい、やばい。

律「こっ、こんなことならもっと早く練習すればよかった!」

唯「ギー太! 腕が鳴るね!」

純「こ、こんなとこで練習していいの?!」

梓「すごい、すごいです!」

 この梓のはしゃぎ様。わたしもはしゃいでるけど。

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 20:10:03.19 ID:EYBoBRqi0

澪「よし、一回あわせてみようか」

唯「今ならなんだって弾けそうだよ!」

律「わたしだってなんだって叩けるね!」

紬「喜んでくれてるみたいで、嬉しいわー」

律「よーしいくぞー! まずはふでペン! ワン・ツー……」

~~~~~
唯「ごめんよあずにゃあ~ん!」

梓「始めから間違えるなんて、見損ないました!」

純「澪先輩ごめんなさーい!」

澪「もっとちゃんと練習しなきゃダメだぞ」

 戦犯、唯先輩とわたし。
 本当に申し訳ない……。

唯「純ちゃん、がんばって練習しようね……!」

純「はい……」

澪「うーん……しばらく、パート練習でもしようか?」

 パート練習……澪先輩と、二人っきり……! 緊張する!

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:40:50.06 ID:EYBoBRqi0

~ギターの二人~

ペーレーレーレレ~ペペー↑

唯「う~、あずにゃん……難しいよう……」

梓「いいですか唯先輩、上手く弾けないところはまず、ゆっくりやってみるんです」

唯「なるほど……こうかな?」

ぺーれーれーれれ~ぺぺーん♪

唯「おお、できたっ!」

梓「それをこんどは、だんだん早くできるように練習するんです」

唯「ふむふむ……、勉強になりますあずにゃん先輩……」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 20:43:06.62 ID:EYBoBRqi0

ペーレーレーレレ~ペペーン♪

唯「できた! できたよあずにゃん!」だきっ

梓「見直しました! すごいです! やればできるじゃないですか!」

唯「あずにゃんのおかげだよお、むちゅちゅー」

梓「ちょ、きゃあぁああ!?」

ぺっちーん!

唯「あずにゃんしどい……ともにこの喜びを分かち合おうと思ったのに……」

梓「もっと別の方法で分かち合いましょうよ、もう……」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:47:43.34 ID:EYBoBRqi0

~ベースの二人~

澪「純、さっきはリズムキープが上手くできてなかったな」

純「は、はい!」

澪「周りの音をもっと聞くんだ、純はベース上手なんだから」

純「周りの音……」

澪「特に、律のドラムはちょっと走り気味だからな……、あわせるのは大変かもしれないけど、わたし達が崩れないようにしないと」

純「はい! わかりました!」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:49:32.45 ID:EYBoBRqi0

律「おーい、そこの二人、何か聞こえたぞー」

澪「律の悪口をちょっと」

律「なにー? 純、それは聞き捨てならないなー?」

純「い、言ってませんってば!」

澪「ははは、純、緊張しないようにな、落ち着いて、楽しもう」

純「澪先輩……!」

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 20:52:38.30 ID:EYBoBRqi0

~キーボードの二人~

憂「あの、紬さん、よかったらわたしにキーボード、教えてくれませんか?」

紬「あら、憂ちゃんも弾けるの?」

憂「子供の頃、少し……、皆さんの演奏を聞いてたら、わたしもやってみたくなって」

紬「いいわよ、こっちにおいで~」

憂「あ、はい!」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 20:57:29.42 ID:EYBoBRqi0

紬「ふわふわの練習してみよっか、憂ちゃん」

憂「わかりました、えっと……」

~~~~♪

憂「こ、こんな感じ、ですか?」

紬「上手じゃない! 憂ちゃんすごい!」

憂「紬さんほどじゃないですけど……ありがとうございます!」

紬「同じパートの後輩がいるって楽しいわねー♪」

憂「そうですね、お姉ちゃんも梓ちゃんがはいって、すごく嬉しそうにしてましたし」

紬「憂ちゃんもけいおん部、はいらない?」

憂「えーっと……考えておきますね!」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 21:00:02.06 ID:EYBoBRqi0

~ドラムの一人~

律「くそー、暇だー」

律「いいなー、みんな、教える後輩がいて」

律「なんかベースの二人に文句言われたし……」

ぴんぽーん

律「あれ? 誰か来た?」

律「ムギー、は、憂ちゃんと練習してるな……、わたしが出てこよう」

律「はいはーい今行きまーす!」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:04:09.27 ID:EYBoBRqi0

律「今あけますっと……」

ガチャ



さわ子「おいてくなんてひどいじゃないのよー!!!」グワーッ

律「ぎゃああああっ?!!?」

さわ子「知らない間に合宿行ってるんだもの、失礼しちゃうわ!」

律「し、しんぞうにわるいぜさわちゃん……」ドキドキ…

さわ子「なに? 他の皆は?」

律「今、パート練習中で……」

さわ子「へぇ、まじめに練習してるんじゃない」

律「そりゃあ、合宿ですから!」

さわ子「あら、りっちゃん肌焼けた?」

律「昼間にたっぷりと焼かせていただきました……」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 21:09:36.93 ID:EYBoBRqi0

さわ子「はーい、パート練習そこまでー!」

澪「さ、さわ子先生!?」

唯「どうしてここに!?」

さわ子「さっきムギちゃんに電話して教えてもらったのよ! 置いてけぼりなんてあんまりだわ!」

律「ムギ……教えておいてくれよな……」

紬「えーっと、みんな驚くかなー、って、えへへ」

梓「びっくりしましたけど……」

純「ほんとうに神出鬼没ですよね……」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:18:17.54 ID:EYBoBRqi0

さわ子「まぁまぁ、早くわたしに練習の成果を聞かせてちょうだい!」

 そして早く遊びましょう、なんて子供じみた本音が聞こえてくるようだ。
 ていうか、奥のほうに花火がいれてあると思しき袋がおいてある。
 見えるように置いているのだろうか。

律「よーし、じゃあふでペンやろう! ワン・ツー!」

 澪先輩に教わったこと、周りの音を聞く、リズムキープ……落ち着いて、いつもどおり。

~~~~♪
じゃーん……

律「おお! 今のよかったな!」

梓「そうですね! 唯先輩も、さっきとは大違いです!」

唯「えへへ……もっと褒めてあずにゃーん……」ぎゅーっ

澪「純、その調子だぞ」ナデナデ

純「えへへ……」

 澪先輩に褒められちゃった……。えへへ……。

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:28:14.43 ID:EYBoBRqi0

紬「さわ子先生、どうでしたか?」

さわ子「ええ、すごくよかったわ!」

憂「はい、皆さんかっこよかったです!」

唯「いえーい、うい、ぴーっす!」

憂「お姉ちゃんかっこいい!」

さわ子「さ、みんな練習疲れたでしょう! 実は花火持ってきたのよ! これからやらない?」

律「お、さわちゃんさすが!」

純「やっぱり花火……、いいですね!」

澪「おい、まだあんまり練習……、まぁ、いいか……」

梓「そうですね、今のすっごくよかったですし……」

純「おっ、梓の口からそんな台詞が聞けるとはー」

梓「そ、せっかく先生が花火もって来てくれたんだから、それで……」

 素直じゃないですなあ、梓ちゃんたら。

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 21:35:42.79 ID:EYBoBRqi0
~~~~~

唯「二刀流ー! りっちゃん覚悟ー!」

律「なにー?! ならわたしは……」パクッ

律「はんほうりゅうらー(三刀流だー)!」

唯「あははは! りっちゃん口から火ぃ噴いてる! あははは!!」

さわ子「こら! あなたたち、危ない遊びしない!」

憂「お姉ちゃん、めっ!」

律唯「ひゃい……」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 21:45:43.87 ID:EYBoBRqi0

純「梓ー、線香花火? 風情があっていいねえ」

梓「ちょ、純いま集中してるから話しかけないで」

純「むー、なーに真剣になってんのさ」

 線香花火、集中……。
 あぁ、火の玉を落とさないようにしてるのかな?

純「へっへー、梓ー、わたしにも見せてー」

ババッバババッ

純「おぉ、閃光がほとばしり始めたね!」

梓「落とさないようにするのが大変なんだよね……」

純「梓、知ってた? このオレンジの光、触っても熱くないんだよ、ほら」さっ

バババッババッ

梓「そんなの常識でしょ」

純「えっそうなの?」

 自慢げだった分ちょっと恥ずかしい。

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 21:54:57.60 ID:EYBoBRqi0

律「肝試しをしよう!」

唯「いっえーい!」

澪「き、肝試し?! ぜ、絶対やだぁ!」

律「おやー? 澪しゃん後輩の前でそんななさけない姿を晒していいのかなあ?」

澪「ふ、ふっ、純、梓、憂ちゃんが怖がるだろうと思って、わたしが反対しただけだ!」

純「はい! やりたいです!」

憂「あ、じゃあわたしも……」

梓「……」ノ

澪「あ、梓まで……、む、無理しなくて、いいんだぞ?」ブルブル

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 22:00:46.30 ID:EYBoBRqi0

さわ子「じゃあくじ引きでペアを決めましょ! 二人ペアで、脅かし役も二人ね!」

 ペアで肝試しかー、澪先輩とがいいなぁ……。
 脅かし役も楽しそうだけど……、

紬「脅かし役……やってみたーい……!」

律「わたしもやりたいぞー!」

 ……ムギ先輩に脅かし役が当たりますように、律先輩は当たりませんように……。

さわ子「さぁ、くじを引きなさい!」

 順々にくじを引いていく、わたしのペアは、誰だろう……?

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 22:09:30.56 ID:EYBoBRqi0
 急遽開催された"どきっ!? けいおん部だらけの肝試し大会(こんにゃくもあるよ!)"。

 脅かし役は、ムギ先輩とさわ子先生。さわ子先生が凶悪だ……。

 そして第一陣、唯先輩と憂の、平沢シスターズ。

唯「憂、もしお化けが出てもわたしが守ってあげるからね……!」キリッ

憂「お姉ちゃんカッコいい!」

 この小芝居はお約束なのだろうか。

 第三陣、律先輩と澪先輩、幼馴染ペア。

澪「よりによって律となんて……、うぅ……」

律「まぁまぁ、後輩の前でびくびくするよりはいいじゃん?」

 仲むつまじいことである。

 そして第二陣、わたしと梓の新入部員ペア。

純「梓、怖かったらいつでもいっていいからねー」

梓「……純こそ」

 なかなか順当な組み合わせである。

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 22:18:04.56 ID:EYBoBRqi0

唯「じゃあ、りっちゃん隊員! いってきます!」びしっ

律「おう、無事を祈る! 唯隊員!」びしっ

 びしっと敬礼をして、平沢シスターズが林の中に入っていった。
 この隊員ごっこ、いつかわたしも混ぜられるんだろうか……。

~~~~~

 唯先輩と憂が林の中に入っていって、数分がたった。
 第二陣のわたしたちもそろそろ林の中に入らなければ。

純「梓、そろそろいこ」

梓「うん、行こうか」

 林の中に入っていくと、結構暗くて、怖い。
 懐中電灯の明かりだけが頼りだ。

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 22:24:47.54 ID:EYBoBRqi0

 ムギ先輩から渡された林の地図を見ながらコースを確認する。
 計算すると……約一キロのコースだ。
 湿気の高い林の中は脅かし役がいなくても、十分雰囲気がある。

純「け、結構暗いね……」

梓「うん……」

 あれ、なんか背骨が妙にがくがくする。
 ……梓の手前、怖がってるなんて思われたくない……。

純「さ、さわ子先生とムギ先輩、どんな脅かしかたしてくるかな?」

梓「そりゃあ……こんにゃくとか……」


「ほぎゃああああ!! う、ういぃい! たすけてえええ!!」

「お姉ちゃん落ち着いて!」

純「……」

梓「……」

 ……どちらからともなく、わたし達は手を繋いだ。

117 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 22:32:43.48 ID:EYBoBRqi0

梓「い、今の声、唯先輩と憂だよね……」

純「さわ子先生とムギ先輩……、こりゃあ、手ごわいよ……」

――ざっざっざっ……

純「……なんか変な足音聞こえない?」

梓「……聞こえる気がするね……」

梓「うわあああなんか後ろが気になってきたあああ……!」

純「奇遇だね梓、わたしも後ろが気になってきてるんだよ……」

――ざっざっざっ……

梓「こうなったら、いちにのさんで振り返ろう、純」

純「うん、梓。いち」

梓「にの」

純梓「さん!」くるっ


「じゅ……ん……あず……さ……!!!」


純梓「ぎゃあああぁぁああぁぁあああぁあ!?!?!??」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 22:39:19.41 ID:EYBoBRqi0

 なななななにあれ!?!?! さわ子先生の変装!? なんか変な仮面かぶって……こわっ!
 わたしたちは何者かを確認して、叫び声をあげて、同時に駆け出した。

 こんな本気出してくるとは思ってなかった! さわ子先生、あの人ホント大人気ない!

純「な、な、な、なにあれ! めっちゃ怖かったんだけど!!」

梓「さ、さわ子先生だと思うけど! 前のほうで唯先輩たちの叫び声が聞こえたから、そっちにさわ子先生がいると思ったのに!」

純「じゃあ、憂たちをあそこまでびびらせたのは……ムギ先輩ってこと?」

梓「ゆ、ゆだん、出来ないね……」

 ちょっと、帰りたくなってきた……。

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 22:49:22.24 ID:EYBoBRqi0

純「あれ、絶対澪先輩泣いちゃうよ……やりすぎでしょ……」

梓「ていうか澪先輩、絶対怖がりだよね、隠そうとしてるけど」

純「うーん、まぁそれもまた、澪先輩の魅力って言うかね」

梓「澪先輩、かっこよくていいよね。唯先輩なんて、いっつもなまけてばっかりで……」

純「と、いいつつもなんだかんだ仲良くやってるじゃん」

 わたしは知っている。
 梓が新歓ライブを見て、唯先輩に憧れて入部したことを。

梓「そ、そりゃ、唯先輩も、やるときはちゃんとやってくれるし……」

純「憧れの先輩なんでしょー?」

梓「……まぁ……」

 あれ、珍しく素直だ。雨でも降るんじゃないのかな。

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 22:59:43.94 ID:EYBoBRqi0

純「そろそろ……唯先輩と憂が脅かされたポイントにつくんじゃないかな……」

梓「うん……、純、周り警戒しといてね……」

純「梓こそ、ちゃんと照らしてよー……」

がさがさっ

純「梓!」

梓「うん!」

 物音から左前方から聞こえる。
 梓が音の聞こえたあたりを照らすと、木陰で何かが動いているようだ……。
 ムギ先輩と思われる。枝を揺らして、がさがさ音を さわ子「わあああああっ!!!!」
 ぎゃああああああああああ!?!?!?!

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 23:11:29.91 ID:EYBoBRqi0
 わたしの足首を何者かががっしとつかんできた。やばい転ぶ引きずり込まれる。

純「あずさあああ……! た、たすけっ、ひいぃい!!」

梓「じゅん! 落ち着いて、さわ子先生だから!」

 さ、さわ子先生? ……はぁ、よかった……。

さわ子「大成功ねムギちゃん!」

紬「後は澪ちゃんたちだけですね!」

 無邪気にハイタッチを交わす二人、くそう……まんまとはめられた……。

純「あずさあ……ほんっとに怖かった……」

梓「二人がかりで来るとは、思ってもみなかったよね……」

純「……え」

梓「……あ」

 いや、口にするまい……。

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 23:24:05.76 ID:EYBoBRqi0

梓「……残りの道は、走ろっか……」

純「うん、わたしもいま無性に走りたい。一刻も早く走り出したい」

 なんか後ろから闇に押されてるような、よくわかんない恐怖を感じる。
 さわ子先生とムギ先輩は、これから来る幼馴染ペアの脅かす義務があるから、悪いけど置いていかせてもらおう。

純「い、いやー! びびったね! さわ子先生もムギ先輩も! やるね!」

梓「そ、そうだね! あの変装とか……」

純「その話はやめよう」

 ああ、梓が言うから思い出してしまった。
 でもやっぱり確認せずにはいられない。

 あの仮面をかぶった人間みたいなものは……ほんとにさわ子先生だったのだろうか?
 服装さっきと違ったし……わざわざ着替えるわけもない……。

 考えちゃダメだ考えちゃダメだ……。

「…け………い?」
「うん………かな……」

 おや、前方にいるのは平沢シスターズ。
 走ったからか、いつの間にか追いついていたようだ。すごく安心する。

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/24(月) 23:35:16.16 ID:EYBoBRqi0

梓「唯先輩、憂!」

唯「あ、あずにゃん、純ちゃん、さわちゃん先生すっごく怖かったね!」

純「二人がかりは卑怯ですよ……、足首掴まれた時は心臓飛び出るかと……」

憂「お姉ちゃん、すごくびっくりしちゃってね――」

唯「おっとうい、わたしに恥をかかせる気かな?」

純「憂、あれは掴まれた側にしかわからないよ……」

梓「純、取り乱して"あずさああ!あずさああ!!"って必死だったもんね」

純「いやそこまではなってない」

 ……と、信じたい。

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/24(月) 23:51:06.26 ID:EYBoBRqi0 [70/70]
――"どきっ!? けいおん部だらけの肝試し大会(こんにゃくはなかった!)"は、澪先輩があまりの恐怖に気絶したところで、閉幕した。

 ……なんか澪先輩がだんだんかわいそうになってきた。
 さわ子先生もさすがにやりすぎたと、反省しているようだ。

 花火の煙や、肝試しで冷や汗をかかされたので、もう一度、お風呂に入った。

 非常に有意義な一日であったと、湯船につかりながら振り返る。

純「けいおん部最高ー……」

律「おっ、純、けいおん部は最高だろー?」

純「はい、もう毎日合宿すればいいのに……梓もそう思うでしょ?」

梓「確かに、機材とかも充実してるしね。……ほんとはもっと練習したかったけど……」

純「なーに言ってんの、あんだけはしゃいでたくせに」

梓「まぁ、一日くらいは、こういう日があってもいいかもね」

唯「あずにゃん、一日といわず、二日三日遊ぼうよおっ」

梓「ダメです、ちゃんと練習はしなきゃ。……めりはりをつけるために、ときどきは、いいですけど」

 唯先輩が梓にじゃれついている。
 なんとも心癒される光景だ。
 ……梓もけいおん部というぬるま湯に、もはや肩までつかっている。
 そのことに気づくのは、いつのことだろうか、なんて考えながら、お湯から上がった。

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 00:03:34.73 ID:sjC+KyQB0 [1/7]

 お風呂に入った後だからか、血行がいい。
 血行がいいから、汗が出る。
 汗が出るから、涼しいところに行きたい。
 連想ゲームのように思考を進めていると、わたしの足は自然とベランダに向かっていた。

純「あ、澪先輩」

澪「ん、純か」

純「となり、座ってもいいですか?」

澪「うん、いいぞ」

 偶然、ラッキー。
 澪先輩と二人きりでお話……。
 前までは緊張してただろうけど、合宿に来てから、澪先輩のことをより身近に感じれるようになった。

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 00:10:03.87 ID:sjC+KyQB0 [2/7]

純「今日はいろいろと、災難でしたね……」

澪「……はは、かっこ悪いところ見せちゃったかな」

純「いえ、なんていうか……、嬉しかったです、こう、澪先輩の知らなかった一面を知ることができたというか」

澪「そ、そうか……、それならよかった。……合宿、楽しかったか?」

純「それはもちろん! すごく楽しかったです! けいおん部入って、ほんとによかったなーって」

澪「……遊びだけが部活じゃないからな?」

純「うっ……わかってますって」


132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 00:17:01.36 ID:sjC+KyQB0 [3/7]

純「ところで澪先輩、肝試し中の話なんですけど……」

澪「な、なな、なんだ純」

純「実は、さわ子先生でも、ムギ先輩でもない人が、あの林にいた可能性がありまして……」

澪「いやいやいやないないない、何を言っているんだ純」

 澪先輩は、やっぱり、からかいがいのある人だ。
 それと、怖がらせがいも。

純「梓に聞いてみます? 変な仮面をかぶって、わたしたちの名前を呼ぶんですよ」

澪「うわぁああ! やめてくれえぇええ!」

純「だから怖いから、澪先輩、いっしょの部屋で寝てくれませんか……?」

澪「へっ」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/25(火) 00:25:50.21 ID:sjC+KyQB0 [4/7]
澪「あっ、ああ! そういうことだったのか! そういうことなら、うん、いいぞ!」

純「いやあ、今晩は怖くて一人じゃ眠れそうになくて……、ほら、一人一部屋じゃないですか」

澪「そうだな、確かに、一人一部屋は贅沢だしな!」

純「ありがとうございます。澪先輩!」



――しめしめ今晩は澪先輩と二人っきりだと思ってたら律先輩が部屋に押しかけてきた。

 この二人ほんとに仲いいなぁ、間に割って入れない。
 いつかはもっと、近づきたいと心に決めて、わたしは一人先に寝入るのであった。

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 00:33:10.98 ID:sjC+KyQB0 [5/7]

 そんなこんなでけいおん部の愉快な仲間たちの合宿が、終わった。

 愉快な仲間たちが一人増えた。

 わが親友平沢憂である。

 梓と憂とわたしで、三人組のバンドでも組もうかという話にも至った。
 ビーチバレーではボロ負けだったけれど、音楽では負けない! と、梓は息巻いている。

 合宿先から帰ってきて、一日あけて、現在。
 ミスドで会議中です。

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2011/01/25(火) 00:40:10.64 ID:sjC+KyQB0 [6/7]

梓「純、節制を心がけるんじゃなかったの?」

純「いや、自分の気持ちに素直になろうと思ってさ」

梓「素直な食欲だね……」

憂「急に、ごめんね、入部するなんて……」

純「確かに……学校祭までに間に合うかなー?」

憂「せめて合宿前に言うべきだったよね……」

純「うそだよ、憂が入ってくれてすごく嬉しいよ」

梓「おかげでもうひとつバンド組めるんだからね!」

 そう、もうひとつバンドを組むからといって、先輩方と演奏できないわけではない。
 部活動だし、人数が多いほど楽しくできるだろう。
 憂みたいな子ならなおさらだ。

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2011/01/25(火) 00:52:34.65 ID:sjC+KyQB0 [7/7]

純「いやー、それにしても、合宿楽しかったねー」

梓「うん、楽しかった」

憂「ところで梓ちゃん、合宿の日の夜、肝試しのことが怖くてお姉ちゃんの部屋に行ってたってほんと?」

梓「なっ……唯先輩……内緒にしてって言ったのに……///」

純「おやあ、梓、かわいらしいところあるねえ」

 ……といいつつ、内心ひやひやである。
 澪先輩が口外することはないだろうけど……、律先輩にネタにされそうだ。

梓「ああもう……澪先輩の部屋に行けばよかったかな……」

純「まぁまぁ、同じパートの先輩と親睦を深めるのは大事だよ、うん」

 ポンデリングの最後のもちもちを口に含みながら、思う。
 入部してよかった、と。
 きっとあの時入部していなかったら、梓からの話を聞いて、羨ましい羨ましいって嫉妬していただろう。
 それはそれで、楽しそうな毎日だけど……。

純「なにはともあれ、あれだね、あれ」

憂「?」

純「けいおん部最高!」

おわり!

コメント

結局なんだったんだ

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