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上条「ゆ、UFOに連れてこられた!?」 三浦「は、はぃ…」

1 名前:01/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 19:36:47.00 ID:Ar14UUjpP
三浦「それで仕方なく、昨日からこの公園に住んでいました…」

インデックス「あの土管の中に居たんだよ! とうま!」

上条「確かにその制服も見ない学校の物だけどさ…」

上条「ここは科学の町……『学園都市』だぞ?」

上条「いくら何でもそんなオカルトな話は…」

2 名前:02/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 19:37:29.61 ID:Ar14UUjpP
インデックス「それで、ピンク髪の名前はなんて言うのかも?」

三浦「三浦茜……です。桜が丘高校の一年生です…」

上条「俺は上条ってんだけど、同い年だったのか」

上条「…見た感じ年上かなーって思ってたけど」じーっ

三浦「あ、あんまり見られると…、恥ずかしいです…」もじっ

上条「おぉ…。これは……ってうわ!? 何だインデックス!?」

4 名前:03/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 19:38:30.12 ID:Ar14UUjpP
インデックス「目つきがいやらしいんだよとうま!」

上条「だからって頭の上に乗るなよ! バランスが…」

三浦「あ、あの…。ケンカはだめですよ…」おどおど

上条「…うわっ! 危ねぇ倒れる!」ふらっ

三浦「きゃっ…!」ぷにゅっ

8 名前:04/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 19:40:28.04 ID:Ar14UUjpP
上条「ふがっ…!? み、三浦のわりと大きな胸に顔が…」

三浦「んぅ…! か、上条さん……恥ずかしいです…」

インデックス「とうま! またそうやって女の子とー!」がぶーっ

上条「っだぁー!? い、今のは半分お前のせいだろー!」

三浦「は、はやく……顔を…、あぅ…」ぷにゅっ

11 名前:05/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 19:42:00.82 ID:Ar14UUjpP
上条「―――痛てて。噛みつかれた場所がまだヒリヒリする…」

上条「…それで、三浦は自分んちの住所は分かるのか?」

三浦「それが……私の家は最初から無いんです…」

上条「はぁ? 元からホームレスだったって言うのか?」

三浦「は、はぃ…。前は別の公園に住んでました…」

13 名前:06/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 19:43:23.73 ID:Ar14UUjpP
上条「はぁ…。とりあえず、小萌先生にでも相談してみるか…」

三浦「小萌先生…?」

インデックス「小萌なら数日くらいは家に泊めてくれるかも!」

上条「今から小萌先生の家に行ってみようと思うけど、大丈夫か?」

三浦「えっと……は、はぃ…。上条さんが言うのなら…」

インデックス「じゃあ行こう! おー! なんだよ!」びしっ

三浦「お……ぉー」ちょびしっ

17 名前:07/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 19:45:23.10 ID:Ar14UUjpP
政治家「―――なに? 逃げられただと?」

秘書「はい、部隊からの報告では…」

政治家「それで……"彼女"は今何処に居る?」

秘書「それが、あの『学園都市』との報告が…」

政治家「くっ、よりにもよって面倒な所へ…」

秘書「どうしますか…?」

23 名前:08/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 19:55:42.34 ID:Ar14UUjpP
政治家「あの区域は外部からの出入りが難しいからな…」

政治家「…仕方がない。学園都市の"彼"に依頼をしよう」

秘書「まさか…!? あの学園都市最強と言われている…!?」

政治家「彼ならきっと…、上手くやってくれるはずだ」

秘書「わ、分かりました。早急に対応します…」

24 名前:09/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 19:56:29.61 ID:Ar14UUjpP
政治家「…頼むぞ。彼女を手中に入れる事それこそが、
     何よりもの"宇宙の真理"……なのだからな」

秘書「それでは……"首相"」バタンッ


政治家「首相……か」

首相「ふっ、最初から私が動き出せれば良いのだがな…」

首相「総理大臣というのも……面倒な職だ」

25 名前:10/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 19:57:38.14 ID:Ar14UUjpP
三浦「―――この町は、私が見たことのない物ばかりだね…」

インデックス「…あ、とうま。そこの本屋に寄りたいかも」

上条「さっそく目的を忘れてねぇか…、インデックスさん…?」

インデックス「別に小萌の家へ急いでるってわけでもないかも?」

上条「仕方ねぇな。…三浦もちょっと本屋寄ってもイイか?」

三浦「わ、私はいぃや…。ここで待ってる…」

三浦「知らないお店に入るのはちょっと、気が引けるって言うか…」

上条「そうか。じゃあすぐこいつの用事を済ませてくるからな」

三浦「うん…。いってらっしゃぃ…」

27 名前:11/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 19:59:11.56 ID:Ar14UUjpP
インデックス「―――私は今、日本の古典にハマってるかも」

上条「何の古典だ? さっさと見つけて買っちまおうぜ」

インデックス「竹取物語なんだよ」

上条「竹取物語って…、かぐや姫とかが出てくるアレか?」

インデックス「日本最古の物語とも言われてるかも」

上条「まぁ、大まかな内容くらいなら俺でも知ってるけど…」

インデックス「原文はまだ読んだことなかったから……あった」

上条「見つけたか。じゃあさっさと会計を済ませちまおう」

インデックス「うん。あかねを待たせると悪いからね」

28 名前:12/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:00:12.16 ID:Ar14UUjpP
インデックス「―――おまたせー。…ってあかねはどこかも?」

上条「ん? あそこに居るのは…」

御坂「…あ。アンタ達もここに居たの? ねぇ今の見た?」

上条「ビリビリか。いや見てねぇけど…、何かあったのか?」

御坂「能力者が能力を使ってたのよ。まさに一瞬だったけど…」

上条「マジか。三浦のやつ大丈夫だったかな?」きょろきょろ

御坂「三浦……って、ピンク髪にポニーテールの女の子のこと?」

上条「…ありゃ? なんで御坂が三浦のこと知ってんだ?」

御坂「知ってるも何も…」


御坂「その子が"真っ白な服装"の能力者に誘拐されたのよ…?」

上条「なん…だと…!?」

32 名前:13/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:02:56.43 ID:Ar14UUjpP
インデックス「…と、とうまー! ちょっとコレ見るかもー!」

上条「インデックス大変だ! 三浦が誰かに誘拐されたぞ!」

インデックス「え!? あかねが誘拐!?」

上条「こ、このメモ用紙に書かれているモノは…!?」

インデックス「あかねが居た場所に落ちてたんだよ!」

御坂「これ、テレビとかでよく見た事あるわよね…。たしか…」

上条「"ミステリーサークル"…?」

34 名前:14/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:04:58.12 ID:Ar14UUjpP
(大変だ! 三浦が誰かに誘拐されたぞ!)

(え!? あかねが誘拐!?)

アクセラレータ「―――あァ? "三浦茜"が誘拐されただとォ?」

アクセラレータ「"通行人の会話"がこの物かげから聞こえただけだけど、
          嘘を言ってるわけでもねェみてェだな…」

アクセラレータ「…"政府"から秘密裏に『三浦茜の連行』を依頼
          されてンのは、俺だけだよな…。どォいゥ事だ…?」

アクセラレータ「チッ…。とりあえず今の話を政府に報告して、
          対応を待つか…。情報が少なすぎンだよ…」ピッ

37 名前:15/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:07:13.61 ID:Ar14UUjpP
秘書「―――首相! たった今"彼"から報告があって――ん…?」

秘書「首相が部屋に居ない…? 職務はまだ残っているのだが…」

秘書「…おや? 机の上にメモ用紙が…?」ピラッ

秘書「こ、これはまさか…、ミステリーサークル…?」


首相「―――はぁはぁ…。っタクシー!」キィッ

運転手「…はい。お客さんどちらまで?」

首相「学園都市だ…、すぐに向かってくれ!」

運転手「そ、その"宇宙人顔"のアンタはまさか…!」

38 名前:16/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:09:39.34 ID:Ar14UUjpP
上条「―――そういえば三浦は、UFOに連れられて
    この学園都市に来たって言ってたよな?

御坂「はぁ…? 誘拐犯は"宇宙人"って言いたいわけ…?」

インデックス「…短髪。誘拐犯はどんな能力を使ってたのかも?」

御坂「何か"ゴミ"みたいな物を投げたと思ったら、突然光って…」

上条「発光で目眩ましされてる隙に、誘拐されたってわけか…」

インデックス「なるほど…。ということはやっぱり…。
        …とうま! こっちかも!」たたたっ

上条「お、おい! インデックス!?」 たたたっ

御坂「ちょ、ちょっと! 二人とも何処へ――」


舞夏「…みさかみさかー」ゴゥンゴゥン

御坂「清掃ロボットの上に乗ってるって事は……土御門?」

39 名前:17/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:10:48.69 ID:Ar14UUjpP
御坂「…ごめん! 私ちょっと急いで――」

舞夏「私の兄を見なかったかー? もう日が暮れる頃だから、
    そろそろ帰ってこいってんだがー」

御坂「聞きなさいよ! …あっ!? あの二人がもう居ない…」

舞夏「急いでたのかー…? す、すまなかったな御坂ー…」


御坂「はぁ…。まぁいいわ…。どうせ今回もあのバカが、例の
    "無敵の右手"とやらで何とかしちゃうんでしょうしね…」

御坂「…はいはい。私はもう寮へ帰るけど、そのときにアンタ
    の兄を見掛けたら、『早く家へ帰れ』って伝えとくわよ」

舞夏「おぉーさすが御坂ー。では私もそろそろ帰るとするかー」

御坂「気を付けて帰んのよー。今この辺り物騒らしいからー」

40 名前:18/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:12:08.86 ID:Ar14UUjpP
上条「―――インデックス! 何処へ行くんだよ!?」たたたっ

インデックス「とうま! 誘拐犯は"魔術師"なんだよ!」たたたっ

上条「な…に…!? さっきのメモ用紙で何か分かったのか!?」

インデックス「…書かれてたミステリーサークルはダミーかも。
        本当はメモ用紙の"折り方"が重要だったんだよ」

上条「よく見るとこのメモ用紙、複雑に折り目が付いてるな…。
    これが御坂の言ってた発光の魔術を発動させたのか?」

インデックス「それで式神を作ってたのかも。…風水の魔術だよ」

上条「風水の魔術って、土御門がよく使う魔術のことか?
    …ってまさか!? 三浦を誘拐した犯人は……土御門!?」

インデックス「そこまでは分からないけど…、今この式神から
        魔力を逆算して術者を追ってる所なんだよ…。
        …ここかも」たっ


上条「ここは……ヘリポートのある広場?」たっ

43 名前:19/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:14:11.15 ID:Ar14UUjpP
インデックス「…あ! "真っ白なスーツ"を着た人が居るかも!」

上条「あの宇宙人顔の人はまさか…、この国の"首相"!?」

首相「…む? どうしてここに"禁書目録"が居るんだ?」

上条「あの首相……インデックスを知っている!?」

首相「…そうか。ということは、君が"例"の学生だな?」

上条(俺の事も知ってる…? まさかこの"右手"の事も…!?)

インデックス「…とうま! あの人の手に持ってるメモ用紙は…!」

上条「"ミステリーサークルの書かれたメモ用紙"!?
    …まさか、アンタが三浦を…!?」


首相「…なるほど。『三浦茜の連行』を阻害していたのは
    君達だったのか…。散々手間を掛けさせおって…。
    職務まで放棄して、ここまで来てしまったではないか…」

上条「くそっ…! そう言う事だったのかよ…!
    前から宇宙人みたいで怪しいとは思ってたけど…!」

首相「…何とも失礼な学生だ」

44 名前:20/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:15:50.27 ID:Ar14UUjpP
御坂「―――さっさと寮に帰らないと門限が…」たたたっ

御坂「…ん? あれはもしかして……土御門の兄?」たっ

土御門「…それでこっちは回収できたが――」

御坂「あ、そうだ。土御門の伝言を……って、今は電話中みたいね」

土御門「…そうか。そうするしかないな――」

御坂「…ま、終わってからでも『早く家へ帰れ』って伝えて――」


土御門「…分かった。三浦茜は俺が抹殺する」ピッ

45 名前:21/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:17:08.29 ID:Ar14UUjpP
御坂「…え? 今、土御門の兄が"三浦茜"って言わなかった…?
    それに、"抹殺"……って!?」ザッ

土御門「常盤台のレールガン…!? チッ、聞かれたか…」たたたっ

御坂「逃げた…? ま、待ちなさいよ!」たたたっ

土御門「くっ、今日に限って"真っ白なシャツ"を着ちまったぜい…」

御坂「日も沈んで薄暗いけど…、ハッキリと後ろ姿が見えるわよ!」

土御門「ここはひとまずアレを…!」ザッ

御坂「敷地内に逃げ込んだ…!? ここは……公園…?」

46 名前:22/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:18:30.84 ID:Ar14UUjpP
アクセラレータ「―――報告の後、政府がすぐに返事を寄越すっ
          つってたクセに、未だに連絡が来ねェじャねェか…」
アクセラレータ「…もう帰っちまうかァ? さすがにこの時間だと、
          この大通りにすら人が居なくなっちまってるしよォ」
アクセラレータ「くだらねェ…。政府からの依頼っつゥンだから
          大層な事があるんだと思って引き受けたけど…」
アクセラレータ「…まったく現状すらも把握できねェンだっつゥの。
          上の人間はちゃんと管轄できてンのか――って」

アクセラレータ「…誰だ」

白装束の女「…ずいぶんと凄い内容の独り言ねぃ。君ぃ学生?」

アクセラレータ「…テメェはバカなのか? 怪しすぎなンだよ
          その"真っ白な格好"はよォ…」

白装束の女「おやぁ? こんな時間に堂々と町をうろついてる、
        君みたいな学生も充分に怪しいと思うけどねぃ?」

アクセラレータ「ハッ…、宝クジでも当てたような気分だなァ」

白装束の女「…なるほどねぃ。少しは"事情"に関係する人間か」

アクセラレータ「少しすぎて、ほぼ把握できてねェンだけどなァ?」

白装束の女「"三浦茜"……の件かな?」

アクセラレータ「…話が早ェ」

47 名前:23/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:20:20.00 ID:Ar14UUjpP
アクセラレータ「…テメェが穏便に現状を説明してくれンのかァ?」

白装束の女「あら、激しく教えてあげてもいいけどぉ?
        お姉さん、体には自信があるのよねぃ。
        今はこの服で隠れて分からないと思うけど…。
        それでも、君みたいな坊やにはまだ早いかなぁ?」

アクセラレータ「チッ、聞く前から分かってた事だけど…。ったく、
          "そのまンま足腰が立たねェようにしてやるか…"」

白装束の女「ヒューゥ! カッコイイねぃ君ぃ、痺れちゃいそう!
        …でも、私が望むようにはしてくれるのかしら?」

アクセラレータ「人間からただの蛋白質になりてェンなら望め。
          …ただし、今はテメェに喋ってもらう事が山ほど
          あるからなァ。…1割引って事にしといてやる」

白装束の女「私の"計画"を邪魔する気ぃ? …まったく、
        この町の男はみんな血気盛んで困るわねぃ。
        …でも君、全力で来ないとすぐ殺されちゃうわよぉ?」

アクセラレータ「…あいにく、加減ができない"体質"なンでなァ?
          間違えて殺しちまったら…、そン時はわりぃな。
          今のうちに遺産分配してた方がイイぞ?」

白装束の女「アハッ! 今夜はとても……楽しいわねぃ!」ダッ

アクセラレータ「せいぜい最後の夜を……楽しむンだなァ!」ダッ

50 名前:24/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:22:29.43 ID:Ar14UUjpP
首相「―――君の目的は何だ? 三浦茜とはどういう関係だ?」

上条「三浦とは今日出会ったばかりの関係だけど…、
    目の前で誘拐されて放っておけるわけねぇだろ!」

首相「誘拐とは人聞きの悪い。"保護"……と言ってもらいたいな」

上条「同じ事じゃねーか! アンタの目的の方が何なんだよ!?」

首相「決まっているだろう? …それが"宇宙の真理"だからだ」

上条「くっ…! まったく理解できない…」

首相「しかし、君が三浦茜を連れ出そうと言うのならば…、
    私は……身を持って立ち向かわなければならない!」

上条「どうしても三浦を連れて行きたいのか…。くっ…!
    それでも…、それでもその相手が首相だとしても…!」

上条「"魔術師"の言う事に黙って従えなんて…、
    できるわけがねぇんだよ! チクショウ…!」ダッ

首相「…魔術? 君は何を言ってるんだ…?」

上条「今さらすっとぼけんじゃねぇ! "インデックス"のことも…、
    俺のこの"右手"のことも……アンタ知ってたじゃねぇか!」


首相「インデックス…? "禁書目録"とはそう読むものなのか?」

51 名前:25/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:24:15.17 ID:Ar14UUjpP
上条「な…に…? 本当にインデックスの事をよく知らない…?
    …だったらその、手に持ってる"メモ用紙"は何だ!?」

首相「これは君が寄越したのだろう…? "宇宙人"である……君が」


上条「………………は? うちゅう……なん…だと…?」ぴたっ

首相「この紙が机に置いてあって…、正確には"折り紙"だったが、
    その折り紙が独りでに喋り出したときは、本当に驚かされた。
    …だが、それも"宇宙人の力"なのだろう? ほら、この紙に
    書かれている"ミステリーサークル"が確たる証拠だ」ピラッ

インデックス(とうま、おそらく今の話も魔術による物かも…)

上条「首相は魔術を知らない…? じゃあ何で
    インデックスの事を知ってたんだ…?」

首相「…禁書目録は学園都市のとある生徒が世話をしていると、
    "書類"では見たが…。何やらとても大切な子どもらしいが、
    何故君のような"一般生徒"の所に預けているのか…、と、
    前から不思議に思っていたのだが、なるほど。君が宇宙人
    だからなのか…。学園都市なら宇宙人の一人や二人くらい、
    居てもおかしくはないからな。君のその宇宙人のパワーで
    その子を守っているんだな。うむ。それならば納得がいくぞ。
    …少しその宇宙人の力がうらやましいな。私にもほしい所だ」

上条「お、俺が宇宙人!? ちょっと待て……待ってください!
    首相は何か、とんでもない勘違いをしてますですよ!?」

52 名前:26/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:25:36.63 ID:Ar14UUjpP
御坂「―――この公園に土御門の兄が入って行ったけど、
    何処に行ったのよ…。…この土管の中とか?」ちらっ

御坂「…何よこれ。毛布にテレビにガスコンロ、それにどっから
    電気を引っ張ってるのか分からないけど、コンセントの
    穴まで設置してある…? ここ誰か住んでるの…?」

御坂「…ったく一体どこのホームレスよ。いくら何でも
    "生きる術"を身に付けすぎでしょこれは――って」

御坂「土管の奥の方に誰か居る…? …あれは!?」

三浦「すぅ…すぅ…」

御坂「三浦茜!? どうしてこんな所で眠って――」

土御門「…チッ。見つかっちまったか」ガサッ

御坂「土御門の兄!? …まさかアンタがこの子を…!」

土御門「だとしたら……どうする?」

御坂「…決まってるじゃない。例えアンタが嫌って言ったって、
    無理矢理にでも……説明してもらうわよ!」ビリリッ


土御門「…分かった分かった! せ、説明するのにゃー!」

御坂「え…? ず、ずいぶんと素直な態度ね…」

53 名前:27/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:27:31.07 ID:Ar14UUjpP
土御門「…俺はこの子を誘拐犯から助けたのですたい!
     誘拐犯が"発光の能力"を使った瞬間に、
     横からサッと三浦茜を連れ出したのぜよ!」

御坂「あの発光の瞬間に…? 一体どうやって…」

土御門「俺の掛けてるコレ…、分からないかにゃー?」クイッ

御坂「サングラス…? まさか、それで光を遮って…!?」

土御門「正解ぜーい」


御坂「…でも、さっきは物騒な事言ってたわよね。"抹殺"って…」

土御門「ありゃー、アレは"マッサージ"って言ったのぜいー?
     もう暗いからか、さっきこの子が寝ちまってにゃー。
     …その隙に、助けた料金として、『土御門家』秘伝の
     マッサージをこう…、もみもみっと……むふふー!
     なかなか美味そうな体してるのぜーい!」わきわき

御坂「さ、最低ねアンタ…! まったく…、あのバカの連れだけの
    事はあるわね…。アンタにその子を任せられないわよ!」

土御門「…ってなわけで、後はお前さんに任せるにゃー」たたたっ

御坂「あっ!? ちょっとこの子はどうするのよ!――って、
    逃げられた…? ほ、本当にどうすんのよこれ…」

三浦「すぅ…すぅ…」

54 名前:28/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:28:37.18 ID:Ar14UUjpP
御坂「―――三浦さん! 起きて!」ゆさゆさっ

三浦「…んぅ? あなたは…?」

御坂「…ちょっと今から走れる? 追いたい相手がいるんだけど…」

三浦「は、はぃ…。運動は得意な方なんで…」

御坂「じゃあ…、悪いけど急ぐわよ!」たたたっ

三浦「は、はぃ…」たたたっ


土御門「―――はぁはぁ。三浦茜は俺なんかよりも
     あのレールガンと一緒に居た方が安全だろ…」

土御門「"偶然"現れてくれたのはラッキーだった。…けど、
     まさか"わざと"会話を聞かせて誘き出せるとはな…」

土御門「この町の生徒は本当に単純な奴ばっかりだ…。でも、
     これなら本当に三浦茜を"抹殺"しなくても済むかもな…」

土御門「そのためにも、早くもう一人の"単純バカ"の所へ…」

土御門「…しっかし、何が"美味そうな体"だせい!
     俺は"ロリ"しか興味ねーっつんだにゃー!」たたたっ

56 名前:29/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:30:41.18 ID:Ar14UUjpP
白装束の女「―――くっ!? 私の楯が一撃で破壊された!?」バキンッ

アクセラレータ「"折り紙"の楯にしては、やけに強度があるな…。
          それがテメェの"能力"か? …妙な能力だなァ」

白装束の女「それはお互い様ねぃ…!」パァンッ

アクセラレータ「ピストル…? それも折り紙かァ?」カァンッ

白装束の女「これもダメか…! まさか"無敵"なのかコイツ!?」

アクセラレータ「…教えてやンねェ。知っても無駄だからなァ?」

白装束の女「ならば…!」ポイッ


アクセラレータ「折り紙で作った手榴弾? だから俺には何も――
          …いや違う? これは……"スタングレネード"!?」

白装束の女「遅い! この折り紙で作ったサングラスで…」ピカァッ

アクセラレータ「クソッ! "光線のベクトル"はデフォじャ制御してねェ
          ンだよ…! 光線を遮断しちまうと、何も見えなくなる
          からな…。くっ…、光が目に…! ヤロォ…!」

白装束の女「なるほど…、食らう攻撃もあるってことねぃ…」たたたっ

アクセラレータ「足音が遠ざかる…! 待ちやがれ三下ァ…!」

57 名前:30/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:31:55.07 ID:Ar14UUjpP
アクセラレータ「…目が慣れてきた。アイツは何処だァ…?」

アクセラレータ「まだ反撃するみてェな事は言ってたから、
          この大通りに居るのは間違いねェだろうが――」

白装束の女「…動くな」カチャッ

アクセラレータ「…何のマネだ。ピストルを俺の頭に突きつけて…。
          忘れてるようなら言うけどよォ、俺にそのピストルは
          通用しねェンだぞ? …弾丸を弾いたのを見ただろ?」

白装束の女「そうねぃ…。"ピストルの弾丸"ならねぃ」

アクセラレータ「どォいゥことだ…? …まさかっ!?」パァンッ

アクセラレータ「…ぐあああああぁぁぁぁぁぁぁぁあっ!?」ばたっ

白装束の女「…予想通りねぃ。君は"生活上に必要"なモノは防げない。
        だからさっきは"光"を防げなかったけど、それはつまり、
        このピストルの"音"も防げないと言う事になるわよねぃ?
        君の顔の近距離で火薬が爆発したから、もうその鼓膜も
        ズタズタになってて聞こえないかしら? …アハハハハ――」


アクセラレータ「…ざァンねン。不正解でしたァ」ムクッ

58 名前:31/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:33:27.80 ID:Ar14UUjpP
白装束の女「な…!? っぐあぁ!」ドガァァッ

アクセラレータ「"そんな事"だろォと思った…。だから直前に、
          ピストルの"音"だけを遮断させてもらったぜェ?」

白装束の女「失敗……し…? くっ…!」

アクセラレータ「…ハッ! 今のはやり過ぎたかなァって思ってけど、
          まだ生きてやがったか! 意外とタフな女だなァ!?」

白装束の女「もう……手が…」

アクセラレータ「まだ9割分のペイメントは終わってねェぞ?
          テメェの体で……支払わせてやらァ!」バッ

白装束の女「もう……ダメか…? 私がここで……負けるわけには――」


―ピーッ

アクセラレータ「クソッ…! もう"15分"かァ!?
          イイ所だったが、ここまでだな…」たたたっ

白装束の女「逃げ……た…? よく分からないが……助かった…」

60 名前:32/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:35:26.39 ID:Ar14UUjpP
首相「―――だがそれでも、宇宙人に"茜くん"は渡せない!」

上条「だから! 俺は宇宙人でもないし、そのメモ用紙を送った
    犯人でもないんですってば! 聞いて下さいよ!」

首相「なに? そうだったのか。…では、先日このメモ用紙で
    『三浦茜を連れて行く』と私に告げた宇宙人は一体…?」

上条(…宇宙人顔の首相は、魔術師を宇宙人と思い込んでるのか…)


上条「つまり…、首相も誘拐犯ではなくて、本当に三浦を
    "保護"しようとしてたって事ですか? …でも、
    何で誘拐犯は"首相"にそんなメッセージを…?」

首相「…君が茜くんの知り合いならば話しても良いだろう。
    君はあの子が"公園に住んでいる"という事は知ってるね?」

上条「ま、まぁ…。ずいぶんとおかしな家だなぁとは思うけど…」

首相「そう。公園こそが彼女の"家"なのだ。…しかし、公園は
    公共の場である以上、住み居れば不法占拠になるだろう?」

上条「そりゃまぁ…」

首相「だから茜くんが住んでいる公園の土地は……私が買収したのだ」

上条「なん…だと…!?」

61 名前:33/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:36:51.96 ID:Ar14UUjpP
首相「…なので私が立ち退きを命じない以上、茜くんの住む
    その公園は、本当に茜くんの家という事になるわけだ」

上条「そうか…。それで郵便でそのメモ用紙を三浦の家に送ったと
    思ったら、土地所有者の首相の所に行ってたってわけか…」

上条「…でも、どうして首相がそこまで三浦に…?」

首相「それは――」


土御門「…カミやん! やはりここに居たか!」たっ

上条「土御門…? そうだ、お前に聞きたい事がたくさん――」

土御門「イイから来い!」ぐいっ

上条「うわっ! な、なんだよ土御門…!?」たたたっ

首相「ど、何処かへ連れて行かれてしまった…」

インデックス「…あれ? とうまはどこへ?」

首相「………………」

インデックス「………………」

62 名前:34/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:37:52.74 ID:Ar14UUjpP
上条「―――つ、土御門! 何処へ連れて行く気だよ!?」

土御門「…カミやん。今日は何月何日だ?」

上条「はぁ? なんだよいきなり…。"9月13日"だろ?」

土御門「…何の日かは知ってるか?」

上条「そういえば……"十三夜の月見"の日か」

上条「もう夜中過ぎだし、そろそろ満月も見えて――」

土御門「…見えたか」


上条「な、な…んだ……これ…」



上条「"月が……茜色に染まってる…!?"」

65 名前:35/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:40:01.31 ID:Ar14UUjpP
………

小萌「な、なんですかー! あの真っ赤な月はー!?――」

……

舞夏「あれはー…?――」



アクセラレータ「あァ…? どォなってンだァ――」

66 名前:36/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:40:57.56 ID:Ar14UUjpP
首相「―――ま、満月が茜色に…。これも宇宙人の仕業か…?」

インデックス「…あ、あそこに式神が落ちてるかも…」ひょい

首相「このメモ用紙とまったく同じものだが…」

インデックス「…え? 私の追ってた魔力の起点が、
        この式神からから発生してるんだよ…?
        …ということは、この式神はダミーだった――」

―ガサッ

インデックス「…だ、誰かも!?」


御坂「…あれ? 小っこいのとその隣に居るのは……首相!?
    ど、どういう組み合わせよ一体…」

三浦「あ…、インデックスさん…」

インデックス「短髪――って、何であかねも一緒なのかも!?」


首相「あ、茜くん…?」

三浦「あれ……なんで鈴木さんがここに…?」

69 名前:37/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:43:35.95 ID:Ar14UUjpP
土御門「―――これが今起こっている問題だ」

上条「クソッ! こっちは三浦の件で精一杯なのに…!」

土御門「カミやん。この赤い月と三浦茜の件は……同一の問題だ」

上条「なん…だと…!? 話がまったく見えないぞ!?
    くっ…! 分かるように説明してくれよ土御門!」


土御門「『竹取物語』…って単語くらい知ってるよなカミやん?」

上条「竹取物語…? あぁ、内容も大体なら知ってるけど…」

土御門「竹の中で見つかった"かぐや姫"が、実は月から来た
     "宇宙人"で、そして8月15日に月へ帰る……っと、
     大雑把に物語の内容を説明するとこうなるが」

上条「ずいぶんと乱暴な要約だな…。…でもそれが一体?」


土御門「誘拐犯はこの町に、"かぐや姫"を降臨させようとしている」

上条「なん…だと…!?」

土御門「…もちろん、魔術を使った大掛かりな"儀式"でだ」

73 名前:38/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:46:10.92 ID:Ar14UUjpP
御坂(―――あれ? 首相の名前は鈴木じゃなかったわよね…?)

インデックス「あかねはこの宇宙人顔の人と知り合いかも?」

三浦「は、はぃ…。父の知り合いの人で、いつも私を外食へ
    連れて行ってくれたりする、優しい"おじさん"です…」

首相「あ、茜くんが無事なら良かった…。ささ、おじさんと
    今すぐ避難しよう。襲われそうになってるんだって?」

三浦「は、はぃ…。じゃあ鈴木さんが言うのなら…」

首相「よかった…。…おい、居るんだろう?」

秘書「はい」スッ

インデックス「ど、どこから出て来たのかも!?」

秘書「お車もあちらへご用意しております。いつでも出発可能です」

御坂「…ま、あの人の所なら日本で一番安全かもね」

三浦「あ、あの…。色々とありがとうございました…」

御坂「いえいえ。…さて、よく分かんないけどこれで一件落着――」


白装束の女「…見ぃつけたぁ!」ザッ

御坂「え…!? あの"真っ白な服装"は、まさか…!」

75 名前:39/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:49:24.76 ID:Ar14UUjpP
上条「―――けど、かぐや姫と三浦にどういう関係が…?」

土御門「三浦茜は唯一の……"かぐや姫の子孫"だ」

上条「なん…だと…!? かぐや姫は竹取物語の中では、
    誰とも結婚しなかったはずだろ!? どうして…!?」

土御門「その辺は分からないがカミやん、あくまでも竹取物語は
     "物語"だ。事実と違う事が合ってもおかしくはない」

上条「そんな事言ったら、"かぐや姫"だって存在するわけが…」

土御門「そこなんだが…、作中ではかぐや姫は"月の人間"だった。
     …だが、この科学の進歩した時代で『月に人間が居る』
     …なんて言う奴は居ないだろうし、信じる奴も居ないだろう」

上条「だったら、ますますかぐや姫の存在なんて…」

土御門「"科学側"の考えでは、存在の可能性はゼロだろう。
     …だが、"魔術側"の考えではそうはいかない」

上条「魔術側の意見では、かぐや姫は存在するって言うのか…?」

土御門「作中でかぐや姫は"天界から来た"とも言われている。
     …さて、ここでカミやんもよく知る"アレ"と一致しないか?」

上条「"天界"って……嘘だろ…。まさか…、かぐや姫の正体は…!?」


土御門「そう……"天使"だ」

79 名前:40/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:52:19.79 ID:Ar14UUjpP
インデックス「―――式神と術者の魔力が完全に一致してる…。
        あかねを襲った犯人は……そこのあなたかも!?」

御坂「この女が…!」

白装束の女「あら、面倒な事に魔道書図書館も居るなんてねぃ。
        …まぁいい。"今度こそ"三浦茜を連れて行くわよぉ?」

御坂「…アンタ、私相手にそんな事できると思ってるわけ?」

白装束の女「私、女の子とは初めてねぃ? 上手にできるかしら?」

御坂「今のうちにデカイ口…、叩いてるのね!」バリィッ

白装束の女「…ふん。防御結界くらい張ってるわよ?」バリッ

御坂「こ、攻撃が通用しない…?」


白装束の女「…今度は私の番ねぃ。はい、さようならー」パァンッ

御坂「ピストル…? 弾丸くらいなら私の電磁波で止めて――」

80 名前:41/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:53:42.16 ID:Ar14UUjpP
白装束の女「…"紙"は電気を通すのかしらねぃ?」

御坂「なっ…!? 弾丸が"電磁波の影響"を受けな――」

―タアァンッ

御坂「かっ…」ばたっ

インデックス「た……短髪ーっ!」

白装束の女「…ま、言っても"紙"だしねぃ。貫通するほどの力は
        無いのだけれど。…それでも充分だったかしら?」

インデックス「よくも短髪を…! うわあああああ!」

白装束の女「あなたにはこれで充分」シューッ

インデックス「あれ……なんだか眠くなって…」ばたっ


白装束の女「…さて、アンタもこんな目に会いたくなかったら、
        さっさとその隣に居る三浦茜を渡しなさぁい?」

首相「う……宇宙人だ…」

82 名前:42/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:55:30.34 ID:Ar14UUjpP
上条「―――"エンゼルフォール"のときに現れた、"一瞬で地球の
    半分を吹き飛ばすほどの力"を持った……天使が!?」

土御門「あの時はサーシャ=クロイツェフに天使が宿っていたが、
     今回はその"かぐや姫の子孫"である三浦茜に天使を、
     それも"人の手"によって宿そうとしているわけだ…」

上条「そんな事をして……三浦は大丈夫なのかよ!?」

土御門「間違いなく…、"死ぬ"だろうな」

上条「くっそおおぉぉぉ…!」ガンッ

土御門「今回の場合は、三浦茜という器にムリヤリ天使を詰める…
     ってニュアンスの魔術だ。器と器を入れ替えるような
     "エンゼルフォール"とは根本的に違うってわけだな。
     …まぁこれも条件を完璧に一致させないと、まったく
     機能しなくなるほどの大掛かりな魔術なんだけどな…」

上条「その条件に三浦も居るってわけか…! ふざけやがって!
    一体、どこの誰がこんなバカげた魔術を発動しようと…!」


土御門「…俺と同じ、"陰陽師"の人間だ…」

上条「なん…だと…!? 土御門の仲間が…!?」

83 名前:43/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 20:56:42.84 ID:Ar14UUjpP
三浦「―――す、鈴木さん…」

首相「下がってなさい、茜くん…」

白装束の女「おやおやぁ? ただの人間に何ができるのねぇぃ?」

首相「たしかに私は君のような宇宙人の力は持っていない…
    …しかし! ここが"日本"である以上……!
    茜くんがこの国の"国民"である以上……!
    私はここで引き下がるわけには……いかない!」

白装束の女「まったく熱いねぃ…。…でも"信念"だけじゃあ…
        "言葉"だけじゃあその子は守れないって事を…
        身を持って教えてやろうかしらねぃ?」かちゃっ

首相「…撃つなら私を撃て」

白装束の女「いいのぉ? さっきの子はこの紙の銃弾を受けても
        かろうじて生きてたけど…、アンタみたいな老いぼれ
        が被弾したら……たたじゃ済まないわよぉ?」かちゃっ


首相「それでもそれが、私の……"使命"だからだ!」

白装束「…じゃ、さようならー」

三浦「す……鈴木さぁあああんっ…!」

―パァンッ

86 名前:44/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:00:11.71 ID:Ar14UUjpP
首相「………っ!? 被弾……しな――っなに…!? "君"は…!」


秘書「…首相を守ることが…、私の……"使命"ですから…」ばたっ

首相「ひ……秘書おおぉぉぉぉぉおぉぉぉおおお…!」

首相「…"また"なのか!? また私の望まない形で、周りの人間が
    倒れて行く様を……見なければならないのかあぁぁ…!?」

三浦「また…? それに鈴木さん……"首相"だったの…?」

87 名前:45/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:01:12.13 ID:Ar14UUjpP
首相「済まない"三浦くん"…! 君が最後にしたかったのだが…!
    私が未熟な上に犠牲を…、繰り返し…! くうぅぅうぅ…!」

白装束の女「あらら、被弾してないのに壊れちゃったか…。
        アンタは一体"誰"と喋ってるわけぇ? 怖いわねぃ」


三浦「まさか…、父が"首相"を守るために被弾をして
    守ったって言うのは……"鈴木さん"の事だったの…?」

首相「…君の代わりに影から守り続けると決めた茜くんも、
    私の力では守りきれなかった…! 本当に悔しくて…、
    無念だ…! ううぅぅぅぅぅぅぅっ…」


白装束の女「おじいさんのくせにマジ泣きしちゃって…。
        …はいはい。アンタだけは丁重に"眠らせて"
        あげるから、それでガマンするのねぃ」シューッ


首相「くっ……もう…、意識……が…。茜……く…」ばたっ

89 名前:46/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:03:34.89 ID:Ar14UUjpP
土御門「―――くそっ! ここも違ったか!」たたたっ

上条「何処へ行こうとしてるんだ土御門!?」たたたっ

土御門「さっきも言ったが、このかぐや姫を天界から降臨させる
     "十三夜"と言う儀式は、大掛かりな手順を踏み、
     条件を完璧に一致させないと発動しない"魔術"だ。
     …ということは、そのどれか一つでも違えば、
     この魔術は発動できないという事でもあるんだが…」

上条「儀式のある場所へ先回りして、俺の"右手"で適当に
    魔方陣や式神なんかを打ち消しちまおうってわけか…!」

土御門「儀式を行う場所は『学園都市』の中の何処か……と、
     他の陰陽師の仲間からは聞いていたんだが、さっきから
     その魔力を追って探し回っていると、"ダミー"ばかりに
     当たっちまう…! 手の込んだマネしやがって…!」

上条「他に何か"十三夜"を止める方法はねぇのか!?」

土御門「名前の通り、この儀式は"13日"というのも条件の一つだ。
     …最悪、日をまたげばこの儀式は発動できなくなるが、
     そこまで待てるほどの時間でもない…! くそっ!
     やはり三浦茜を"抹殺"するしか方法は無いのか…!?」

上条「そんな解決策…、俺が阻止するぞ!? くっ…!
    たしか三浦は今、御坂の所に預けてるんだよな!?
    一旦、三浦の所に戻った方が良いんじゃねぇか…!?」

土御門「そうだな…。"14日"になるまで三浦を守れればこっちの――」

90 名前:47/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:04:23.36 ID:Ar14UUjpP
土御門「終わっ……た…」


上条「土御門…?」


土御門「アレを見ろカミやん…」


上条「真っ暗な空に……光の穴が…?」


土御門「"十三夜"が……発動した…」


上条「なん…だと…!?」

94 名前:48/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:07:18.62 ID:Ar14UUjpP
白装束の女「―――これが"かぐや姫"…。何とも神々しく、
        何とも秀麗なお姿なのか…、素晴らしい…!」

かぐや姫「………………」

白装束の女「まだ目覚めないのねぃ…。…しかし!
        "十三夜"は発動した! この"光の柱"が
        "茜色の月"を結び、"天使"が"天界"から
        "降臨"している事は紛れもない"事実"!」

白装束の女「私は偉業を為し遂げた…! この事は後世に
        語り継がれ、"神"のように私の"名前"が
        歴史に残り続ける! これで私の物語は
        お終い! もう死んだってイイ気分ねぃ!
        あは……あはははは! アハハハハハハ――」


上条「…くっ! まさかここが儀式の場所だったのか!」たっ

土御門「ここにもダミーの式神が仕掛けてあったはずだが…、
     くっ! まさか、"ダミー"が"ダミー"だったとはな…。
     いくら探しても見つからないわけだ…」

上条「っ!? 御坂達がやられてる…!? …お前がやったのか!?」

白装束の女「…ざーんねん。一歩遅かったわねぃ?」

97 名前:49/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:09:50.06 ID:Ar14UUjpP
かぐや姫「っ!!」バァッ

土御門「かぐや姫から"天使の羽"が…! 覚醒が始まったぞ!」

上条「テメェ…! 自分がしてることの意味分かってんのかよ!?」

白装束の女「分かってるわよぉ? "天使を降臨"させた…、違う?」

上条「やっぱり分かってねぇみたいだな……くそっ!」


土御門「…カミやん! 気を付けろ! 天使の羽が…!」バゥッ

上条「うわっ…!?」ドガアアアァァァッ

土御門「地面が爆弾を落としたかのようにえぐれてる…!?
     こんなモノ、まともに食らったらただじゃ済まないぞ…」

上条「き、気を抜くと一瞬で逝けそうだな…。…おい!
    ちゃんと"十三夜"を制御できてんのかよ!?」

白装束の女「さぁてねぃ? って言うか、この魔術を発動するのに
        私全力使っちゃったしぃ? もう"中止命令"すら
        できないかも? あは…アハハハッ!」

上条「なん…だと…!?」

99 名前:50/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:12:30.37 ID:Ar14UUjpP
白装束の女「…でもそれでイイのぉ! この魔術が発動しただけで、
        私は"神"の存在になれる! そう! 私の名前が
        永遠に歴史に刻まれるってことになるのよぉ!」

上条「ふざけやがって…。テメェの幻想は殺す価値すらねぇぞ!?
    歴史に名前が刻まれる!? その前に"世界そのもの"が
    終わっちまったら……何の意味もねぇだろうが!」

白装束の女「あら。それじゃあ"世界を終わらせた"って事で、
        私の名前が歴史に刻まれるわねぃ? アハハ!」

上条「頭がオカシイんじゃねぇのかテメェ…!? 名前名前って…!
    …だったらお前の名前はなんだよ!?」


白装束の女「よくぞ聞いてくれた! 私の名前は――」

かぐや姫「…っ!!」バァッ

上条「あ……危ねぇ!」


白装束の女「…え?」


―グシャッ

102 名前:51/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:15:04.73 ID:Ar14UUjpP
土御門「あの"白装束の女"が……天使の羽に巻き込まれた!?」

上条「"白装束の女"が真っ赤なスープに…。うっ…」


かぐや姫「…!!!! !! っ!!!!!」バァッバァッ

上条「ぐっ!? かぐや姫……いや、"三浦"が暴走してる…!?」

土御門「カミやん! 今ならまだ間に合うはずだ!
     "イマジンブレイカー"をかぐや姫に当てろ!」

上条「そんな事言ったって……天使の羽があるせいで、
    まったく三浦の所へ近づけねぇ…! どうすれば――」


首相「茜……くん…」ザッ

上条「う、宇宙人顔の首相…!?」

首相「私は茜くんに……謝らないといけないね…。
    今までずっと、"鈴木おじさん"と名乗っていたことを…」

かぐや姫「っ!!」バァッ

土御門「それ以上近づくな! …危険だ!」

106 名前:52/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:18:27.56 ID:Ar14UUjpP
首相「茜くんのお父さんは、私のせいで犠牲になってしまった…。
    だから残された茜くんだけは私が守ると決意したのだが…、
    その犠牲とした"張本人"が茜くんの前に現れると言うのは、
    とても気が引けてしまったんだ…。まったく卑怯な男だ…」

上条「それで三浦の家まで面倒を見て……ぐっ!?」ドガァァッ

首相「私にできる力など微々たるものだ…。それに、こうして
    茜くんをちゃんと守ってやる事も私にはできなかった…。
    何が首相だ…。"国民の一人も守れない"じゃないか…」


かぐや姫「!!!!」バァッバッ

首相「"国の長"としても失格。"鈴木おじさん"としても失格。
    ダメだな…。私は最後まで"無能力者"だった…」

土御門「…くっ! 今度こそ天使の羽が首相に当たる…!」

首相「自分を偽らないと茜くんに会えない…、
    そこまでしても茜くんを守れない…、
    …こんなダメな人間で済まなかっ――」


上条「…くっそおおぉぉぉぉおおお!」バッ

首相「くっ…!」ドガァァッ

土御門「カミやん! 間一髪だったか…!」

108 名前:53/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:21:04.61 ID:Ar14UUjpP
首相「な、何故助けた…。私はもう――」

上条「アンタが……ダメな人間じゃねぇからに決まってんだろ!?」

首相「私に説教をするつもりか…?」

上条「…あぁ! 俺が説いて教えてやる! アンタは今までずっと、
    "三浦を守っていた"って事をなぁ!? …自分を偽ってた?
    それはアンタが卑怯たからじゃねぇだろ!? "三浦のため"
    を思っての行為だろうが!? …三浦に嫌な思いをさせない
    ように、アンタはそこまでして三浦を思ってたって事だろ!?
    そこまでして"三浦を守ろう"って、決意したって事だろ!?
    信念の元に鈴木おじさんを名乗ってたんだろ違うのか!?
    …だったらそれで、充分に三浦は"守られてる"んだよ!!
    アンタが居るって事が、一番の救いになってるじゃねーか!
    実際、三浦は何不自由なく生活して高校にも通ってる…。
    これはきっと、アンタにしかできなかった成果のはずだ…!
    三浦の"鈴木おじさん"として……三浦の"首相"として……
    三浦を守るって"言葉"は…、しっかり果たせてるんだよ!
    だから三浦も……きっと"アンタ"に感謝しているはずだ!
    …そうだろ三浦ァ!?」

かぐや姫「!………」ぴたっ…

土御門「羽の動きが止まった!? …っカミやん!」

上条「…アンタに見せてやる。アンタと三浦の間にある"幻想"は、
    こんな事では簡単に……壊れないって事をなぁ!」バッ

首相「そこまで言うのなら私は……"君を信じるぞ"…!」

115 名前:54/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:25:25.76 ID:Ar14UUjpP
上条「…三浦! 聞こえてるよな!?」たたたっ

かぐや姫「………………」

上条「くっ…! 言葉を発せられないのか…?」

上条「…でも、俺の声は届いてるはずだ!」

上条「だったら俺の――」


上条「"俺の右手"を……掴んでくれ! 三浦あぁぁぁああ!」バッ

かぐや姫「………………」すっ…

土御門「かぐや姫が手を…!? …カミやん! その手を掴めぇ!」

上条「おおおぉおぉぉぉおぉぉぉぉぉおおおおっ!!」ガシッ…


―パンッ!


………
……


三浦「………………」ばたっ

首相「あ、茜くんが……現れた…?」

117 名前:55/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:27:41.36 ID:Ar14UUjpP
土御門「"月が元の色に…"」


上条「"十三夜"は……止まったのか…?」


土御門「カミやんの"右手の力"で完全に……な」


上条「そっか…。終わったか…」

118 名前:56/56 ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:28:46.85 ID:Ar14UUjpP
インデックス「―――とうまー。あかねからお手紙が来てるんだよ」

上条「なになに……『今度、文化祭でバンド演奏をします』?」

インデックス「あかねは軽音部だったのかも?」

上条「みたいだな――って、差出人の住所が"公園"になってる!?
    三浦のやつ、まだ公園に住んでるのかよ!」

インデックス「公園に住むのが好きみたいなんだね…」

上条「なんだよそれ…。…あ、写真も同封してあるぞ?」ピラッ

インデックス「これがあかねのバンドメンバー?」

上条「三浦の持ってる楽器は……なんだこれ?」


インデックス「"ユーフォニアム"なんだよ。とうま」

上条「ゆーふぉー? …三浦らしいなぁ」

119 名前: ◆11111111RI [] 投稿日:2010/03/22(月) 21:29:05.35 ID:Ar14UUjpP
おわり

コメント

二次創作のそのまた二次創作ってややこしすぎんだろ

ゴチャゴチャしすぎて何が何だかわかんね

No title

でおち!

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