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仕事帰りに

891 名前:仕事帰りに1/3[] 投稿日:2010/12/21(火) 12:59:43.78 ID:RSEzEV.0 [2/14]
美琴「もういっけんいくぞぉ!」

上条「呑み過ぎですよ、御坂さん」

寝静まった街の中
年上の部下に、背負われながら叫ぶ
酔っ払ったふりをしたら
仕方なさそうにおんぶしてくれた

その広い背中の体温が心地よい

美琴「いいじゃん! いくぞぉ!」

上条「だめですって」

美琴の部下になってから
上条は美琴に対して
敬語を使うようになった
それがなんとなく、さびしい気がする
タメ口でもむかつくが

美琴「あったしさぁ、ちゅーがくの時アンタの事好きだったんだぞぉ」

正確には、今も

酔っ払ったふりを続けて
ずっと秘めていた想いを伝える


892 名前:仕事帰りに2/3[] 投稿日:2010/12/21(火) 13:00:16.85 ID:RSEzEV.0 [3/14]
上条「そうですか。……俺は」

「今、好きですけど貴女の事」

何でもない事のような口調で
伝えられた言葉が
美琴の思考を停止させる

美琴「な、な、な、なに」

上条「高校の頃は、ケンカ友達くらいにしか思ってませんでしたけど。今一緒に働いて、近くで貴女を知っていくうちに」

そんなことを世間話みたいに言うんじゃない
なんて答えればいいのか

上条「いや、あの頃から貴女は近くで助けてくれてたのに俺がバカだっただけですけど」

街灯に照らされたその横顔が
あの頃以上に頼もしく見えて

美琴「じゃ、付き合っちゃう?」

上条「いいんですか?」

美琴「いいわよ。私、今彼氏いないし」

本当は今いないどころか、できた事さえなかったけど
何故か女の子にばかりもてていたけど

上条「……じゃ、付き合いますか」

やっぱり簡単な事のように
上条が言う
慣れているんだろうなと思う


893 名前:仕事帰りに3/3[] 投稿日:2010/12/21(火) 13:01:01.96 ID:RSEzEV.0 [4/14]
美琴「うん。……あのね」

上条「なんですか」

美琴「二人きりの時はさ、昔みたいな話し方して昔みたいに呼んで」

上条「でも」

美琴「お願い」

上条「わかったよ、ビリビリ」

美琴「呼び方はそこまで戻んなくていい」

上条「じゃあ、美琴。……これでいいのか」

美琴「……うん」

大切な思い出の中の声
でも、これからは思い出だけではなくなるのかもしれない

大事なのはこれからだ





894 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/21(火) 13:02:26.41 ID:RSEzEV.0 [5/14]
以上です

美琴に対して上条さんが敬語を使うシーンを書きたかった

お目汚し失礼しました

957 名前:仕事帰り 上条編1/3[] 投稿日:2010/12/22(水) 18:25:49.03 ID:wwFr/VI0 [2/10]
美琴「もういっけんいくぞぉ!」

上条「呑み過ぎですよ、御坂さん」

酔っ払いと化した年下の上司を背負いながら
夜の街を歩く
酒で少しだけ火照った体に夜風が気持ちいい

美琴「いいじゃん! いくぞぉ!」

上条「だめですって」

上条の背中で子どものように騒ぐ上司を宥める
綺麗になったのにむしろ昔よりも子供っぽい気がする

美琴「あったしさぁ、ちゅーがくの時アンタの事好きだったんだぞぉ」

言われれば、思い当たる事は多い
ペア携帯、よく街中で用も無いのに呼び止める事
そういった事があったのに
気付かなかった過去の自分は鈍いとしかいえない

上条「そうですか。……俺は」

勤務中はスマートだが、たまに今のように隙をみせる
この女上司は上条にとって

「今、好きですけど貴女の事」

いつの間にか、どうしようもないくらい大切な存在になっていた


958 名前:仕事帰り 上条編2/3[] 投稿日:2010/12/22(水) 18:26:45.65 ID:wwFr/VI0 [3/10]
美琴「な、な、な、なに」

上条「高校の頃は、ケンカ友達くらいにしか思ってませんでしたけど。今一緒に働いて、近くで貴女を知っていくうちに」

上条「いや、あの頃から貴女は近くで助けてくれてたのに俺がバカだっただけですけど」

あの頃も、守りたい人の一人ではあった
大切な友人だった
でも、それだけだった
だが、今は違う

美琴「じゃ、付き合っちゃう?」

上条「いいんですか?」

軽く言われた言葉に、心臓が跳ねあがる
自分は冷静に返しているのだろうか

美琴「いいわよ。私、今彼氏いないし」

上条「……じゃ、付き合いますか」

普通に返事ができている事が、奇跡だと思う
いい年して彼女の一人もできた事のない自分が


959 名前:仕事帰り 上条編3/3[] 投稿日:2010/12/22(水) 18:27:28.38 ID:wwFr/VI0 [4/10]
美琴「うん。……あのね」

上条「なんですか」

美琴「二人きりの時はさ、昔みたいな話し方して昔みたいに呼んで」

上条「でも」

昔とは違う
上司と部下であり、さらに
今は上条の方が惚れている側だ

美琴「お願い」

上条「わかったよ、ビリビリ」

美琴「呼び方はそこまで戻んなくていい」

上条「じゃあ、美琴。……これでいいのか」

美琴
あの頃は何も気にせずに口に出していた言葉が
こんなにも、今は愛おしい

美琴「……うん」

その小さな美琴の呟きに
嬉しさが混じっているのが
何となくわかる

こうやって、この先も彼女を喜ばせていきたい
それだけは守り続けたい





960 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[] 投稿日:2010/12/22(水) 18:28:41.60 ID:wwFr/VI0 [5/10]
以上です

お目汚し失礼しました

Tag : とあるSS総合スレ

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