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佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4

840 名前:佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4[sage] 投稿日:2010/12/02(木) 21:49:58.92 ID:hB.6Glk0 [2/6]
土御門元春の目の前には、ソファに腰掛ける結標淡希と、彼女の隣りには学園都市最強の憎いアンチクショウこと一方通行。ロリっ子好きの同士だと思っていたら、ボインちゃん好きの噂流しに奔走するという度し難い裏切りをかましてくれた男である。
一方通行は不機嫌そうに口元に箸を運んでは荒っぽく咀嚼する。
じっと一方通行を見つめる結標の視線は真剣そのものであり、一方通行といえば白い顔色をさらに白くさせている。手の中にある弁当箱の中身を空にすると、心の底から疲弊しきっているかのような溜息を吐く。ちらりと、土御門は視線を斜め向かいに向ける。
海原(偽)ことエツァリは、いつものごとく感情の読めない胡散臭い爽やかな笑みを浮かべる。若干、そこに苦笑めいたものが浮かんでいるのは、土御門の気のせいではない。

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佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」
佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」2
佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」3

「ン…まァ、悪くはねェンじゃねェの」
一方通行はかろうじてそれだけ言う。
「本当?この前よりも美味しい」
「調子に乗ってるンじゃねェよ。誰も美味いなンて言ってねェだろうがよォ」
箸を置くと、一方通行はソファから立ち上がる。
おそらく帰るのだろう。今日の依頼は予想外に早く終了している。

「そう…」
一方通行の置いた箸と弁当箱を片づけながら、結標の声はどこか暗い。意気消沈しかけた結標に、一方通行の表情に焦りが浮かび上がったのを土御門は見逃さなかった。

「……まァ、この前よかはマシなンじゃねェかァ?言っておくが、マシになっただけだ、マシになァ。勘違いしてンじゃねェぞ!」

舌打ちと共に大変素直ではない言葉がでる。しかし、一方通行とそれなりのつき合いである土御門にはどれほどデレているのかがわかる。正直、かつての一方通行に比べればデレ期に完全に突入しているとしか思えない。

「まぁ、俺としちゃァ、もう少し薄味でも良いンじゃねェかと思うがなァ」
「そうなんだ…」
一瞬結標は無垢な、年相応の表情を浮かべるがそれを打ち消すように唇を尖らせる。
「って、そっちこそ何勘違いしてるのよ!どうせ自炊しないだろうアンタに同情したから残飯やってるだけなんだから。味に注文付けるなんて片腹痛いわよ」
「ああァそうかい。そいつァ悪かったなァ。ったく、人がせっかくアドバイスしてやってンのによォ…」
「よ、余計なお世話よ!!」

ふんと、鼻を鳴らすと、一方通行は結標の相手はおしまいだとばかりにきびすを返す。

841 名前:佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4[sage] 投稿日:2010/12/02(木) 21:52:44.31 ID:hB.6Glk0 [3/6]
「何よ…何だかんだ言ってきっちり食べてるじゃないの素直じゃない奴!!」
「それをお前が言うなっていう話しだにゃー
「ですね」
「な、何よ!!」
ムッとした顔で睨みつけてくる結標に土御門と海原はやれやれと肩をすくめる。

「鏡見たほうが良いんだぜい。耳まで真っ赤だにゃー」
「あと失礼ですが、顔が緩んでますよ」
「一方通行が鈍い奴で良かったにゃ。いや、悪かったのか?」
ニヤニヤと土御門がからかうと、結標は更に顔を林檎のように染める。
服装こそ露出多めの痴女ッ子丸だしのクセに、随分と初な反応だ。
土御門のいじめっ子属性がくすぐられる。

「それにしても盛大な残り物だにゃー。学園都市御用達の保温性の高い弁当箱に入れてるのを差し引いても出来立てみたいだったにゃー」
「ええ、今の季節だと湯気が立ち上っているのがよくわかりますね」
海原ものっかる。
「な、ななななによ…レンジで昨日の夕飯の残りをチンしたのよ、そうよ、それだけよ!!」
「ほほう。ところで結標よ知っているかにゃ?お前の頬にソースが付いてるぜ?まるで調理してた時に付いたみたいだにゃー」

「!?」

とっさに頬に手を当てるが、結標の手には何も付かない。

「何もないじゃない!!」
「そうだにゃーでも、ドジっ娘は見つかったようだな」

暗部モードの有無を言わせぬ口調に結標の顔が凍り付く。
にやりとした土御門の笑みが、いやらしく深みを増す。

「健気だにゃー。そうは思わないか海原よ」
「ええロシアから彼が帰ってきてからですよね、やたら一生懸命に苦手な自分の座標移動を克服したと思ったら。わざわざ帰って作って来るんですから」
「きっと味付けも明日は薄目にするんだぜい」

くすくす、にやにや、ひそひそ。
土御門と海原はちらちらと結標を横目に見ながらわざとらしく声を潜めて頷きあう。


842 名前:佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4[sage] 投稿日:2010/12/02(木) 21:54:52.09 ID:hB.6Glk0 [4/6]
こめかみをひきつらせながら、林檎のように顔中を真っ赤にさせた結標は、しかし土御門達の追求に二の句がつげられない。何故なら全てが図星だから。

「アンタ等…今すぐに衣服だけ残して飛ばしてあげてもいいのよ?海原は常盤台にまっぱで飛ばしてあげようかしら?超電磁砲に軽蔑の眼差しでも向けられることね」

剣呑な視線を向けながら、結標はわなわなと震える手に軍用ライトを取る。半ば本気だ。
しかし、土御門はもちろん、海原にも動揺は見られない。
土御門は結標は本気でやれはしないだろうとわかっていたし、海原にとってはやるやらないなどそもそも問題ではないからだ。

「御坂さんに裸を見られて、ゲジゲジを見るような目で見られる?
ふふふ、寧ろ望むところですよ!!!」
「望むの!?」

アステカの魔術師にとって、御坂美琴の蔑む視線などご褒美らしい。
アステカ、さすがはアステカといえよう。
ロマンと神秘に彩られた未知の世界には我々の常識にはない概念と価値観が山と存在するようだ。
ストーキング行為を純愛とし、軽蔑の眼差し、罵倒をご褒美とする。
結標淡希は初めてアステカという世界に戦慄を抱いた。



「それで、相変わらずじゃん?番外個体は」
「うん、今は10032号が中でお話してるけど、MNWを切ってるから状況がわからないって、ミサカはミサカは一人仲間外れな状況への不満を大人の余裕で耐えてつつヨミカワに報告してみる」
初めて出会った頃よりも背が伸び、アホ毛も凛々しくなったミニサイズの御坂美琴こと打ち止めがドアの前でジャージ姿の美女に心配そうな顔を向ける。
家主である黄泉川は視線をわずかにドアに向けると、髪をかきあげる。

「まったく……泣きながら帰ってきたと思ったら引きこもって一週間じゃん?いい加減顔くらいきちんと見せてくれないと安心出来ないじゃんよ」

打ち止めは、MNWが切れていることを確認すると、黄泉川をリビングへ手招きする。
万が一にも部屋の中にいる番外個体と御坂妹には聞かれたくない内容だと察すると、黄泉川はうなずく。
リビングのテーブルに向かい合い腰掛けると、打ち止めはミルクを一杯注いで飲む。


843 名前:佐天「嫁にして下さい」一方通行「ゴメン、ちょっと待って」4[sage] 投稿日:2010/12/02(木) 21:56:46.00 ID:hB.6Glk0 [5/6]
「番外個体はああ見えて一番幼いの。ああいうキャラだし、悪意を集めやすいっていう設定だからメンタルが強そうに見えるけど、それはミサカ達の悪意に慣れてるっていうだけ。
それって幼い自我だった番外個体にとっては自分の感情と変わらないんだよって、ミサカはミサカは今後の新巻の内容によってはデタラメにしかならないだろう番外個体の新事実を打ち明けてみる」

「う~ん…要は他人の悪意と違って、自分の心の恨み言が鮮明に聞き取れてるだけっていうことじゃん?」

「当たらずとも遠からずだよ。ミサカ達は自我の何割かをみんなで共有してる。だから個々の自我が邪魔をしないで『ミサカ』という『群体』としてあの人をサポート出来てる。だから、未熟なミサカだったり、心が弱っているミサカによっては、他のミサカ達の感情に巻き込まれちゃって自分の感情と区別が出来ないの」
「そうなると、アイツの一方通行への態度は何なんじゃん?」
「番外個体は知識でしか知らなかったあの人とロシアで出会ってから、急速に自我が成長したの。心は入れ物、器である身体に引っ張られて成長していくものだから、それは他のミサカ達よりも早いものだった。
番外個体は悪意以外の感情を芽生えさせていった。だから、幼いながらも自我がはっきりと彼女の中で育っていったんだよってミサカはミサカは黄泉川と芳川の保護者スキルにGJをしてみる」
「照れるじゃん。それで、それで?」
「うん。けど番外個体がミサカ達のあの人への悪意を受けていることは変わらないの。もちろんMNWでそれを修正するようにゲコ太のお医者さんと協力体制で取り組んでるんだけど、すぐには上手くいかないの。
悪意とは言え、いきなり感情を刺激するものがなくなれば番外個体の精神は不安定になってしまうから。だから今、番外個体の中で二つの感情がぶつかり合ってるの」

黄泉川はぱちんと得心が行ったように指を鳴らす。

「そっか、つまり自分の感情だと思いこんでるアイツへの悪意と、番外個体自身のアイツへの感情が喧嘩してるってことじゃん?」
「うん、だからチグハグな態度に出ちゃうのってミサカはミサカはよく出来ましたって優しい先生のように黄泉川を絶賛してみる!わーパチパチパチ」

小さな手を叩いて喜ぶ打ち止めがちょっぴり小憎らしかったので、黄泉川はおでこにでこピンをする。
はうっとのけぞると、打ち止めは涙目で唸る。

「それで、アンタはいいじゃん?」
「何がなの?」
「御坂妹の話しじゃ、アイツが女の子連れ込んだって話しじゃん?昔みたいにミサカはミサカはアナタの浮気を疑ってみる~~!!って行かないじゃん?」

打ち止めの手からコップを取ると、ミルクを注いで一息に飲む。メーカーは当然巨乳の見方ムサシノだ。

「そもそもアンタって最近アイツにそっけないじゃん。アイツ寂しそうにしてたじゃん、この前」
「本当は甘えたいけど、あえて我慢するの」
「子供が我慢するのはよくないじゃん。親や兄弟に甘えたい気持ちなら尚更」
「そうなの、兄弟が問題なのってミサカはミサカはヨミカワの口にしたワードに触れてみる」
「何がダメじゃん?アイツ相当素直になったから多分甘えさせてくれるじゃん。問題ないじゃん」
「ミサカは今まであの人とべったり一緒にいたがってた。けど、そうするとあの寂しんぼウサギはすぐに家族愛で一括りにしたがるのってミサカはミサカはロシアで見たあの人の無邪気な笑顔にときめきと不満を覚えてみる」
「ええっと……つまりアレじゃん。あんまりくっつきすぎて家族としか見られなくなるのは困るってことじゃん?」
「そう!!素っ気なく振る舞ってあの人に、ミサカもお年頃の女の子であることを意識させる。それから徐々に成長して光輝いていくであろうミサカを見せつけるの。
今誰とつきあっていようが、最終的にミサカがあの人の隣に立てばいいわけであって、それまでは大目に見るつもりだよってミサカはミサカは大人の余裕を見せつけながらミサカ五カ年計画の概要を打ち明けてみる」

ふんす、と鼻息荒く力説する打ち止め。自分が11歳の時はこんなにもガッツいていただろうか。黄泉川は1十何年前の記憶を辿る。

「ああ……それで、番外個体は結局どうするじゃん?」
「あの子は意固地だから、多分素直に説得されないと思う。だから最終的には自分で答えを見つけるしかないとミサカはミサカは甘いだけの姉とは違うのだよと言ってみる」
「つまり放置ってことじゃん…御坂妹…頼りにしてるじゃん…」

保護者としてのふがいなさを噛みしめながら黄泉川は番外個体と御坂妹がいる部屋へと視線を向けた。



844 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/02(木) 22:00:58.71 ID:hB.6Glk0 [6/6]
とりあえずここまで。上条さんとインちゃんのやりとりも書いたのですが、連続だとアレかなと思うので、時間をあけてから投下します。
マリオってエロイですよね。
キノコ食ってビンビンにでかくなる。
ハッパ吸って火を付けて回る。星を見ながらご機嫌にマンマミーア。
最高にロックな髭だと思います。



Tag : とあるSS総合スレ

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