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冬月「今なら俺も初号機に乗れそうな気がする」-2

冬月「今なら俺も初号機に乗れそうな気がする」
続きです

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/25(木) 15:25:28.47 ID:flXomhkd0 [15/18]
・・・・・・<第三新東京市立第壱中学校>・・・・・・

レイ「……」

女生徒A「(ヒソヒソ)あ、綾波さんよ…」

女生徒B「(ヒソヒソ)どうしたのかしら…あの怪我」

レイ「(……碇君…いない……まだ来ていないの?)




教師「えー、じゃあHR始めます」

レイ「(碇君…来ない……欠席?)

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/25(木) 15:26:09.13 ID:flXomhkd0 [16/18]
教師「出席を取ります。相田ー」

ケンスケ「はーい」

教師「上田ー」

上田「はーい」

レイ「!? 碇君は!?」

教師「ん?どうしましたか綾波さん」

レイ「碇君…」

教師「イカリ?誰かねそれは」

レイ「(…どういうことなの……)」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/25(木) 15:27:34.52 ID:flXomhkd0 [17/18]
レイ「…早退します」

教師「え?ちょっ、綾波さ…

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/25(木) 15:29:29.69 ID:flXomhkd0 [18/18]
・・・・・・<リツ子研究室>・・・・・・

コンコン

リツ子「開いてるわよ」

ガチャ

レイ「…失礼します」

リツ子「レイ?あなた今日から学校でしょう?」

レイ「い…サードチルドレン」

リツ子「え?」

レイ「サードチルドレンはどこですか?」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:05:52.76 ID:VhZALI9D0 [63/70]
リツ子「レイ…あなた彼のこと知ってるの?」

レイ「……いえ」

リツ子「どうしてあなたがシンジくんを探しているの?」

レイ「…………………戦闘」

リツ子「え?」

レイ「使徒との戦闘について…と、エヴァの操縦
   …について、訊きたいことが」

リツ子「……」

レイ「……」

リツ子「(シンジくんはレイのことを知っているのかしら…
     ……彼なら何を知っていてもおかしくないわね。
     知っているとしたらどこまで知っているのか…
     フフ、なるほどこれは面白いかもしれないわね)」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:07:16.22 ID:VhZALI9D0 [64/70]
レイ「…赤木博士」

リツ子「え?ああ、ごめんなさい。シンジくんね。
    そうね、会って話を聞いてみるのも今後の為にいいかもしれないわね。
    本部に住んでるから会ってみるといいわ」

レイ「…本部に?」

リツ子「ええ、職員用の居住区よ。いま住所書いてあげる」

レイ「(本部に住んでる…? …どういうことなの……)」

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:08:27.75 ID:VhZALI9D0 [65/70]
・・・・・・<職員用居住区>・・・・・・

レイ「…FブロックB107……ここ。
   ……ここに…碇君が…」

ピンポーン


・・・・・・<リツ子研究室>・・・・・・

リツ子「…着いたようね。
    フフ、職員用居住区なら監視カメラの備えはバッチリよ」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:10:27.00 ID:VhZALI9D0 [66/70]
ピンポーン

「……」

レイ「……」

ピンポーン

「……」

レイ「……」

ガチャ

シンジ「…はい………あ、綾波…?

レイ「!!」

シンジ「……
   (あれ?僕ってまだ綾波と面識ない筈だよね…
    なんで?あ、いま"綾波"って言っちゃった。
    まずかったかな…まあいいや、別にどうでも)」

レイ「そう…碇君もなのね…」

シンジ「!!」

《リツ子「…さすがに音声までは拾えないけど…今のシンジくんの唇…
     間違いなく"あやなみ"と言っていたわ…」》

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:13:41.00 ID:VhZALI9D0 [67/70]
シンジ「…もしかして…綾波も?」

レイ「碇君……碇君!」

ぎゅっ!

シンジ「あ、あ、綾波!?」

《リツ子「…レイがいきなりシンジくんを抱き締めた…?どういうこと…?」》

レイ「碇君…ひとつになりましょう」

95 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:15:58.29 ID:VhZALI9D0 [68/70]
シンジ「え、ちょっ、待っ…
    (え?どういうこと?"ひとつになりましょう"って…
え、それって確か第16使徒の時の…でもあの時綾波は…
     この綾波は2人目?3人目?いや、この綾波の体は間違いなく2人目だけど
     遡ってきてるってことは中身は3人目?
     でも"ひとつに~"って言ってたのは2人目の…あれ、わかんない
     3人目も言ってたっけ?いや、3人目の綾波とはほとんど話してないし
     いや、でも聞いた気が、あれ、なんでだろう、ああ、あの巨大化した綾波の…
     あの辺記憶が曖昧で…ってとにかくこの状況はよくないよ
     ネルフは監視カメラだらけだもん、これリツ子さんあたりに見られてたらまた面倒な…
     ねえ、初対面のはずの二人がこんな…どうしよう、とりあえず綾波に、どうしよう…

     …………いいや、別にどうでも。副司令になんとかしてもらえば」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:19:14.65 ID:VhZALI9D0 [69/70]
レイ「碇君…」

シンジ「あの、綾波。話があるんだ、ちょっと…とりあえず離れてくれないかな」

レイ「…このままでも話はできるわ」

シンジ「いや、まずいんだよ。僕らは"初対面"だから…その…察してよ。
    (盗聴まではされてないとは思うんだけど…ここで話すのはまずいよね)」

レイ「…わかったわ」

シンジ「司令執務室に行こう」

レイ「何故」

シンジ「副司令から詳しく話を聞くといいよ」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:20:43.04 ID:VhZALI9D0 [70/70]
・・・・・・<総司令官執務室>・・・・・・

プルルルルル…ガチャ

ゲンドウ「私だ…………繋げ。
     ……私だ。 …………わかった」ガチャ

コウゾウ「誰だ?」

ゲンドウ「シンジだ。今から来る。レイも一緒だ」

コウゾウ「レイ?…………ま、まさかレイも…?」

ゲンドウ「…おそらく」

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:24:06.96 ID:tfpzce5V0 [1/46]



ゲンドウ「入れ」

ガチャ

シンジ「……」

レイ「失礼します」

ゲンドウ「…シンジ」

シンジ「ん」

ゲンドウ「…レイもか?」

シンジ「うん」

ゲンドウ「そうか…」

コウゾウ「なんと…!これで4人目か…」

レイ「?」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:25:22.72 ID:tfpzce5V0 [2/46]
シンジ「綾波。この二人も"戻って来てる"んだ」

レイ「!! …そう。何故」

シンジ「わからないよ」

コウゾウ「レイ、お前はどこまで覚えている?」

レイ「第16使徒との戦いで…自爆」

コウゾウ「なに?では…」

シンジ「え!? じゃあ…綾波は2人目の…」

レイ「2人目…?
   …そう、やはり私は、死んだのね…
   3人目が、いたのね……」

シンジ「……」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:28:26.94 ID:tfpzce5V0 [3/46]
レイ「(では…碇君は…知っている…?
    知られている…。私は、ヒトじゃない…こと…)
    …………い、碇君…」

シンジ「……」

コウゾウ「(レイが…怯えている?そんなことがあるのか…)」

ゲンドウ「…シンジ、お前はレイのことをどこまで知っている」

レイ「…やめて」

シンジ「父さん…」

ゲンドウ「かまわん、言え」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:35:38.94 ID:tfpzce5V0 [4/46]
シンジ「…地下の水槽にいるたくさんの綾波を見たよ…」

レイ「!!」

ゲンドウ「…レイ、耳を塞ぐな。お前も聞け」

コウゾウ「おい碇…」

ゲンドウ「かまわん、続けろシンジ。他には」

シンジ「…知っているのはそれだけだよ…。
    でもサードインパクトで見たよ…綾波と…カヲルくんを…。
    だからきっと綾波もカヲルくんと同じ…その……

ゲンドウ「わかった、もういい」

レイ「(……そう…ワタシは、ヒトじゃない……
    ヒトはヒトでないものを拒絶する……碇君も……)
   ………………だめなのね……もう……」

コウゾウ「(泣いている…レイが!?レイにここまで激しい感情があったとは…。
      …だが何故?
      …シンジくんか…? シンジくんに知られたことが怖いのか?悲しいのか?)」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:38:34.14 ID:tfpzce5V0 [5/46]
ゲンドウ「シンジ、お前には全て教えてやる。
     レイのことを話す前にお前の母親のことを話さねばなるまい」

シンジ「……母さんの?」

ゲンドウ「ユイは初号機に溶けたのだ。第14使徒戦の時のお前のようにな」

シンジ「…知ってるよ。
    というより思い出したんだ。サードインパクトの時にね…」

ゲンドウ「そうか…。
     お前の場合はサルベージに成功したが、ユイは帰ってこなかった…」

シンジ「……」

ゲンドウ「魂は初号機に残り、欠けた肉体だけが戻ってきた。
     その欠けた肉体を、第二使徒リリスの魂と体組織で補完して生まれたのがレイだ」

レイ「(…………そう…………そうだったの…
    ……司令が私を通して見ていたのは…碇ユイ、その人…
    ……でも、もういい…どうでも…。
    再び無に還ることが私の使命…望み……そのための存在…造られた……)」

113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:42:35.35 ID:tfpzce5V0 [6/46]
シンジ「…じゃあ綾波は僕の母さん…?
    え…でも…使徒……? ……え?」

レイ「(…そう、使徒……ヒトとは相容れない…私は…)」

ゲンドウ「ユイの肉体から造られたといってもユイと同じではない。
     遺伝子的にも似てはいるが別人だ」

シンジ「……はあ」

コウゾウ「(碇め、どういうつもりだ…なぜ話した……?
      シンジくんとレイの幸せを願うと言ったのは嘘だったのか?
      見ろ、シンジくんは混乱してるし、レイは泣いたまま放心してるぞ…)」

ゲンドウ「そうだな…レイはユイの娘といったところだ」

シンジ「はあ」

ゲンドウ「つまりお前らは兄妹ということだ」

シンジ「は?」

レイ「…え?」

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:46:53.25 ID:tfpzce5V0 [7/46]
シンジ「…僕と綾波が…兄妹?」

ゲンドウ「一応お前の方が先に生まれているからお前がお兄ちゃんだ」

コウゾウ「(おい、そのツラで"お兄ちゃん"とか言うのやめろ)」

レイ「兄妹…?絆……
   お兄ちゃん…?兄…?……碇君が……でも、私は…

ゲンドウ「人間とて18番目の使徒だ」

レイ「!!」

ゲンドウ「地下の素体も時期が来れば処分する。
     もはやお前に代わりはいない……レイ、これからは好きに生きろ」

レイ「司令…」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:48:46.08 ID:tfpzce5V0 [8/46]
ゲンドウ「シンジ」

シンジ「……」

ゲンドウ「シンジ!」

シンジ「え?…あ、ああ、なに?」

ゲンドウ「妹を守るのは兄の役目だ」

シンジ「妹?…ああ、綾波が……妹…」

ゲンドウ「シンジ」

シンジ「あい?」

ゲンドウ「苗字で呼び合う兄妹などいない」

シンジ「……」

レイ「……」

ゲンドウ「……」

シンジ「……レ、レイ///」

レイ「///」

ゲンドウ「(ニヤリ)今日はもう帰って休め」

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 11:53:58.53 ID:tfpzce5V0 [9/46]



コウゾウ「碇、お前もたまにはやるではないか」

ゲンドウ「たまにとはなんだ」

コウゾウ「しかし、ますますわからなくなったな」

ゲンドウ「何がだ」

コウゾウ「何故遡ってきたのかということだよ」

ゲンドウ「時間を遡るなどもはや人の為せる術ではない。
     …考えるだけ無駄だ」

コウゾウ「たしかに、あのときのサードインパクトは
     既にヒトの手から離れていたものだ…何が起こってもおかしくない。
     だが、そういう意味ではない。何故我々なのかということだ」

ゲンドウ「む?」

コウゾウ「私とお前、そしてシンジくんとレイ。
     何故この4人なのだ?遡ってきている者と、そうでない者の違いは何だ?」

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 12:04:31.56 ID:tfpzce5V0 [10/46]
コウゾウ「遡ってきた仕組みなど、お前の言った通り考えてわかるものではないだろう
      だが、サードインパクト原因であることは間違いないと思っていた」

ゲンドウ「……」

コウゾウ「だが、あのレイはそのサードインパクトすら経ていない…」

ゲンドウ「…今は先のことを考えるべきだ」

コウゾウ「その"先のこと"にも関わってくるだろう。
      極端な話、ゼーレの中にも遡ってきた者がいたとしたら?」

ゲンドウ「……難しくなるな」

コウゾウ「ああ。だからせめて遡ってきている者の条件をある程度絞れれば
      遡ってきた人物の推測が出来るだろう。
      …碇、何か心当たりはないか?我々4人の共通点と考えてもいいだろう」

ゲンドウ「……」

コウゾウ「……」

ゲンドウ「……ユイ」

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 12:10:53.79 ID:tfpzce5V0 [11/46]
コウゾウ「ユイ君?」

ゲンドウ「我々はみな、形はどうあれユイと縁が深い」

コウゾウ「…なるほど、では初号機の中のユイ君が我々4人を遡らせたと?」

ゲンドウ「わからん…が、そうだとした場合
      他に戻ってきている可能性のある人物は?」

コウゾウ「キール議長とて戻ってきても不思議ではないだろう…」

ゲンドウ「……気が重くなってきた」

コウゾウ「一服いれるか…」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 12:12:22.66 ID:tfpzce5V0 [12/46]
・・・・・・<ドイツ、とある地下>・・・・・・

カヲル「君に会える時が楽しみだよ……碇シンジくん」



                               .第四話 ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                                    d⌒) ./| _ノ  __ノ

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 12:32:32.70 ID:tfpzce5V0 [13/46]
・・・・・・<予告>・・・・・・

シゲル「パターン青!使徒です!
     これは…まずい!既に本部内に進入してます!」

リツ子「なんですって!?」

マコト「この位置は…自販機コーナー!?」

シゲル「主モニターに回します!」

パッ―――――――――――――――

《ミサト「かーっ、疲れたー!ったくなんで自販機コーナーにビールが置いてないのよ!
     それにしてもムカつくわねーあのヒゲ司令!」》

―――――――――――――――――

マコト「……え?」

リツ子「ミサト…?」

シゲル「ま、間違いありません!葛城一尉からパターン青が検出されています!」

ゲンドウ「…総員第一種戦闘配置」

リツ子「司令!?」

ゲンドウ「目標は確認しだい射殺しろ」
                                                ※第五話は未定です

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 14:52:48.27 ID:tfpzce5V0 [14/46]
・・・・・・<シンジの部屋>・・・・・・

シンジ「(…昨日は疲れたな…。
     綾波が妹だったなんてね。
     あの場では流されるまま感動のシーンを演じちゃったけど
     正直、大した感慨が湧かないんだよね。
     綾波はえらく感激してたな。あの綾波が…。
     あの後しきりに意味も無く"お兄ちゃん"連呼してくるし。
     でも、なんかどうでもいいんだよねホントもう。
     なんでだろ、前の世界で綾波が死んだ時はあんなに悲しかったのに。
     どうしてこうなったんだろう、僕は。いつからこうなったんだろう。
     綾波が死んだ時…?
     水槽の綾波が崩れていくのを見た時…?
     壊れたアスカを見た時…?
     カヲルくんを殺した時…?
     ……カヲルくん。
     会いたいなカヲルくんに。
     カヲルくん、今の僕を見たらなんて言うかな…。
     こんな僕でもガラスのように繊細って言ってくれる?
     カヲルくん……
     …またあの時と同じことになったら…
     今度は僕がカヲルくんに殺してもらおう…)」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 14:54:07.17 ID:tfpzce5V0 [15/46]
ピンポーン

シンジ「(…誰だろう…今日の訓練は午後からだったよね
     …まだ10時前だよ)」

ピンポピンポピンポーン

シンジ「(ああ…この連打は葛城さんだな…)」

ピピピピピンポピンポピンポーン

シンジ「(はは…頭の中でもいつの間にか"葛城さん"って呼んでる…
     ……そうだよ、"ミサトさん"はもうあの時に死んだんだよ……)」

ゴン!ゴンゴン!ゴン!

シンジ「(うわ、遂にドア蹴り出した…
     放っておくと拳銃使っててでもこじ開けてきそうだ…開けるか…)」

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:01:05.56 ID:tfpzce5V0 [16/46]
ガチャ

シンジ「…はい」

ミサト「何をやってるの!!」

シンジ「はあ?」

ミサト「いま何時だと思ってるの!?」

シンジ「…10時です」

ミサト「10時ですじゃないでしょう!!
    どうして訓練所に来ないの!?」

シンジ「…今日の訓練は午後からなんですけど」

ミサト「はァ!?訓練は週に1回なのに、それも午後から!?
    甘えるのもいい加減にしなさい!」

シンジ「…いや、そう決められてるんで」

ミサト「そう、では作戦部長の権限によってあなたの訓練予定を変更します!
    今から開始、終了時間は未定とします!さあ、とっと着替えてきなさい!!」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:04:56.91 ID:tfpzce5V0 [17/46]
シンジ「…作戦部長」

ミサト「なにかしら?」

シンジ「僕、司令部所属なんですけど」

ミサト「……は?」

シンジ「ですから、僕の直属の上司は司令と副司令と青葉さんだけです」

ミサト「はァ!?チルドレンは作戦部所属よ!?
    レイ…ファーストチルドレンもそうなんだからアンタも…」

シンジ「あ、ファーストチルドレンも昨日付けで司令部に異動になったそうです」

ミサト「……は?」

シンジ「お帰りください」

バタン

ミサト「…………きいいいいいいいいぃぃぃぃ!!!!!」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:08:52.49 ID:tfpzce5V0 [18/46]
・・・・・・<リツ子研究室>・・・・・・

バーン!

ミサト「リィーツ子ー―!!」

リツ子「…ノックぐらいしてくれないかしら」

ミサト「レイとシンジくんが司令部所属ってどういうこと!?」

リツ子「シンジくんは元から。レイには昨日辞令が出たわ。
    あなたの所にも書類が行ってるはずよ」

ミサト「知らないわよ!」

リツ子「はぁ…どうせまたあなたの執務室の書類の山に埋もれてるんでしょ。
    たまには掃除したらどうなの?あなた最近生ゴミ臭いわよ」

ミサト「んなこと訊いてんじゃないわよ!何故なの!?」

リツ子「…これ見てみて」

ピッ

ミサト「…何これ?監視カメラの映像?」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:14:10.48 ID:tfpzce5V0 [19/46]
リツ子「シンジくんの部屋の前よ」

ミサト「盗み撮り?趣味悪いわねー」

リツ子「…昨日、レイがここに来たの。
    『シンジくんに会いたい』って」

ミサト「へえ、レイが他人に興味示すなんて珍しいわねー。
    まさか一目惚れってやつぅ?(ニヤニヤ)
    …ん?あれ?そういえばあの二人って…」

リツ子「そう、面識はなかったはず。昨日まではね。
    まあ、とりあえず見てなさい」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:15:23.15 ID:tfpzce5V0 [20/46]



ミサト「…なにこれ、どういうこと?」

リツ子「で、この後は二人で司令の執務室に向かったみたいね」

ミサト「…ワケがわからないわ、ちゃんと説明して」

リツ子「説明も何も今見せた通りよ」

ミサト「あの二人、今のが初対面なんじゃないの?」

リツ子「そうじゃないのは確かね」

ミサト「聞いてないわよ!?
    マルドゥックの報告書の経歴にもレイとの接点なんてなかったわ!」

リツ子「"聞かされていない"のよ。私たちには。
    ちなみに、この二人が司令の執務室から出てきてしばらくしてからね
    レイの異動の辞令が出たのは」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:22:40.97 ID:tfpzce5V0 [21/46]
ミサト「……一体何を考えてるの司令は?
    シンジくん…レイも、一体何を知ってるの?」

リツ子「それが私達も知っていい情報なら、とっくに知らされているわ。
    わかる?つまり"知ってはいけない情報"なの。
    下手に頭突っ込むと痛い目見るわよ」

ミサト「…あんたはそれで納得できるの?」

リツ子「仕方ないじゃない。司令部の所属になったら迂闊に探りも入れられないわ。
    (…なんて、私はレイに接触する機会はいくらでもあるから)」

ミサト「ぐっ…!」

165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:27:46.99 ID:tfpzce5V0 [22/46]
・・・・・・<ネルフ内、とある廊下>・・・・・・

シンジ「(…訓練、やけに易しかったな。3時間で終わったし。
     父さんか副司令がそういう風に手回してくれてるんだろうな。多分、副司令。
     組織として云々とか言ってたから、訓練してるっていう事実さえあればいいんだろう。
     それに使徒なんて訓練して勝率上がるような相手じゃなかったもんな、今思えば。
     次に来るカブトガニはともかく。
     あと魚と…分裂マンと…参号機と、僕が初号機に溶けた時の奴。
     それくらいじゃないかな、戦闘らしい戦闘したの。
     他は空から落ちてきたり融合してきたりで、訓練なんか全然活きない相手ばっかり…)」

レイ「お兄ちゃん」

シンジ「(まだ4時か…暇だな…。
     暇だけど別に何かする気にもなれないんだよな)」

レイ「お兄ちゃん」

シンジ「(帰って寝るかな)」

レイ「お兄ちゃん!」

シンジ「…ん?あ、綾波。いつの間に」

レイ「…(ムッ)」

シンジ「あ…レイ」

レイ「(ニコッ)」

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:32:24.88 ID:tfpzce5V0 [23/46]
シンジ「なんで本部に…?何かあった?」

レイ「…お兄ちゃんに、会いに」

シンジ「(お兄ちゃん?…あ、僕のことか)
    あ、ああ、そうなの…。何か用?」

レイ「…学校」

シンジ「ん?」

レイ「学校。何故、来ないの?」

シンジ「一度聞いた授業だし」

レイ「…中学校は、義務教育」

シンジ「…そうだね」

レイ「……」

シンジ「……」

レイ「……」

シンジ「(睨まないでよ…)」

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:38:22.63 ID:tfpzce5V0 [24/46]
シンジ「わ、わかったよ。そのうち行くよ(行かないけどね)」

レイ「いつ?」

シンジ「…そ、そうだね、転入手続きが終わったら行くよ」

レイ「いつ?」

シンジ「え?」

レイ「いつ、手続きするの?」

シンジ「え!?い、いつかなぁ~、わかんないよ」

レイ「いま」

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:45:22.86 ID:tfpzce5V0 [25/46]
シンジ「ええ!?い、今は無理だよ…」

レイ「なぜ」

シンジ「いや、ほら、保護者の承諾とか必要だし…」

レイ「そう。じゃあ行きましょう」

シンジ「え?」

レイ「総司令官執務室」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:48:21.56 ID:tfpzce5V0 [26/46]
シンジ「ちょ、ちょっと待ってよ綾波!」

レイ「(ムッ)」

シンジ「あ、レイ…その、ちょっと待って」

レイ「なに」

シンジ「いや、父さんってあれで一応司令だし、忙しいから…

レイ「パパは『何かあったらいつでも来い』と言っていたわ」

シンジ「パパ!?」

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:50:18.57 ID:tfpzce5V0 [27/46]
シンジ「ちょっ、パパって…もしかして父さんの…こと?」

レイ「パパが、そう呼べって言ったから」

シンジ「(なに考えてるんだよ父さん…
     そういえば"こっち"来て初めて会った時も僕に言ってたな。
     元々パパって呼ばれたい願望があったんだろうか…
     パパ…………うわ、気持ち悪い!
     ってかまずいでしょ、ネルフの人たちは事情を知らないわけだし。
     ある日いきなり綾波が父さんのことパパなんて呼び出したら
     絶対違う意味のパパだと思われるよ
     ただでさえ父さんはロリコン疑惑がかかってるのに…)」

レイ「…お兄ちゃん?」

シンジ「あ、ごめん。
    あのさ、レイ。とりあえずその呼び方はやめた方がいいよ
    (できればお兄ちゃんっていう呼び方もやめてほしいけど)」

レイ「なぜ」

シンジ「と、とにかくまずいんだよ」

レイ「なぜ」

シンジ「…副司令に訊いて」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 15:59:36.31 ID:tfpzce5V0 [28/46]
レイ「じゃあ、なんて呼べばいいの?」

シンジ「今まで通り"司令"でいいよ」

レイ「……嫌」

シンジ「なんで?」

レイ「…家族、だから」

シンジ「(…なんか昨日の話聞いてから綾波、人が変わったようだよ…
     …いや、そうでもないか。"前"の時も絆がどうとか言ってたし。
     よっぽど人との関係が希薄だったんだな綾波…
     それは"前"からわかってたけど、昨日の話を聞くと納得がいったし
     それは僕が想像してた以上なんだろう…
     ……なんかそう考えると綾波が可哀相に思えてきた)」

     

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 16:03:20.41 ID:tfpzce5V0 [29/46]
レイ「……」

シンジ「…そうだね、じゃあ"ヒゲ"なんてどうかな」

レイ「…それはパパの一部であって、パパではないわ」

シンジ「愛称ってやつだよ」

レイ「…ヒゲ」

シンジ「そう、ヒゲ。次から父さんを呼ぶときはそう呼ぶといいよ」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 16:13:46.70 ID:tfpzce5V0 [30/46]
レイ「…ヒゲ.…ヒゲ…」

シンジ「(今がチャンス)
     じゃあ、僕は帰るから…」




シンジ「(学校のことはうまくうやむやに出来て良かった…
      ……学校か。
      近いうちに死ぬってわかってるのに
      知識を蓄えるとか、交友関係を築くとか…
      そういう建設的なことする気になれないよ…。
      いや、何もする気になれない…)」

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 16:19:34.44 ID:tfpzce5V0 [31/46]
・・・・・・<ドイツ、とある地下>・・・・・・

カヲル「シンジくん…今度こそ君だけは幸せにしてみせるよ」



                               .第五話 ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                                    d⌒) ./| _ノ  __ノ

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 16:49:47.45 ID:tfpzce5V0 [32/46]
・・・・・・<予告>・・・・・・

シャムシエル「第五話は全然話が進まなかったね。
         次こそ僕が出てくると思うよ。
         いきあたりばったり流れのままに話を進めてると
         ミサトさんがでしゃばってきて、なかなか話が進まないんだよね。
         だからミサトさんが死んだ後はもう少し話がスムーズに進むと思うよ。
         うそうそ。出来るだけみんなハッピーエンドにしたいから。出来るだけ。
         だから多分ミサトさんは死なないよ。多分。
         え?シンジは誰とくっつくのかって?さあ?
         誰かとくっ付くかもしれないし、このまま誰にも関心を示さず自殺するかもしれないし。
         強いて言うなら、本命がカヲル、対抗馬がアスカ
         ダークホースの副司令、大穴のレイといったところじゃないかな。
         僕としては副司令を推したいね。シンジ×コウゾウハァハァ。。ごめん、うそ。
         ラブコメ要素は期待しないでほしいな。
         ゲンドウとリツ子の濡れ場くらいはあるかもしれないけど。
         ごめん、うそ。そんなもんないよ。
         その前にカヲルが出てくるところまで話が続くかもわからないよ。
         下手するとアスカにすら会えないよ。僕もラミエルも強敵だからね。
         そうそう、設定がおかしいところとかあるかもしれないけどごめんなさい。
         たとえばこの話だと、イメージ的に
         マヤはリツコの部下(=技術部)、マコトはミサトの部下(=作戦部)、シゲルはコウゾウの部下(=司令部)
         ってなってるんだけど、原作ではちゃんと違う設定があるらしいんだ。
         でも本編で言及されてないからいいかなあなんて。
         生暖かくスルーしてもらえると嬉しいよ。
         ああ、ちゃんと次回予告しないとね。次回は僕が主役だよ。
         頑張って初号機倒すよ。次回が最終回になるように頑張るよ。応援してね!

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 19:51:25.43 ID:tfpzce5V0 [33/46]
・・・・・・<総司令官執務室>・・・・・・

ゲンドウ「冬月、例の件はどうなった?」

コウゾウ「ああ、なんとか上手くいったよ」

ゲンドウ「そうか」

コウゾウ「全く、嫌な仕事ばかり俺に押し付けおって」

ゲンドウ「向こうの要求は?」

コウゾウ「エヴァの研究資料の閲覧だ」

ゲンドウ「…よかったのか?」

コウゾウ「心配するな、渡す資料なんぞ当たり障りのない機密レベルの低いものだ。
     これで穏便に事が済めば安いものだよ」

ゲンドウ「ポジトロンスナイパーライフル…
     やはり、以前と同じように徴発してしまえば良かったのではないか?」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 19:56:36.59 ID:tfpzce5V0 [34/46]
コウゾウ「あの時は状況が切迫していたから徴発も止むを得なかったが
     ことさら戦自と溝を深めることもあるまい。
     …今回はそもそもA-801など発令されないようにしたいがな」

ゲンドウ「…ああ。だが時期尚早ではないか?
     まだ第四使徒も来ていないのだぞ」

コウゾウ「"前"の時、あの急ごしらえのライフルと盾で上手くいったのは
     運が良かったに過ぎん。
     ライフルも、通電設備も盾も。今回は万全の状態で臨まねば…
     でだ、碇」

ゲンドウ「なんだ」

コウゾウ「やはり赤木博士は引き込めないのかね」

ゲンドウ「……」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 19:58:51.84 ID:tfpzce5V0 [35/46]
コウゾウ「今言ったライフルの点検・整備、盾の強化。
     技術部の協力は不可欠だ」

ゲンドウ「……」

コウゾウ「それだけではなく、この先のこともある。
     MAGIにハッキングする使徒、あれは赤木博士が殲滅させたようなものだ。
     他にも、虚数空間の使徒、参号機に寄生する使徒、衛星軌道上の使徒…
     彼女に前もって協力してもらえば随分楽になるぞ」

ゲンドウ「…遡ってきたことを話せと?」

コウゾウ「そうは言っとらん。
     要は『次はこういう使徒が来るから、こういうものを用意してほしい』
     そういった命令に納得してくれればいいのだ」

ゲンドウ「…次に来る使徒のことがわかる、納得できる理由…か」

コウゾウ「そしてそれを秘密裏にする理由も合わせてな」

ゲンドウ「…………冬月先生」

コウゾウ「…やらんぞ。頼みにくい頼みごとをする前だけ先生呼ばわりするな。
     赤木博士の説得はお前がやれ…彼女はお前のコレ(小指)だろう?」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 20:04:25.53 ID:tfpzce5V0 [36/46]
コウゾウ「だが、その話を赤木博士にするなら葛城君を解雇した後だぞ」

ゲンドウ「む?」

コウゾウ「我々は次の使徒の特性がわかってるのに、それを作戦部長に伝えないのは致命的
     なのに何故、技術部長の自分には伝えて作戦部長の葛城君には伝えないのかと
     疑問を抱くだろう」

ゲンドウ「……」

コウゾウ「その後に葛城君を解雇し、私が指揮を執るとなると
     その葛城君の解雇は我々が仕組んだものだと赤木博士は感づくだろう」

ゲンドウ「なるほどな…」

コウゾウ「だから第四使徒戦で葛城君が目に見える失態を犯した後に解雇。
     それから暫く後に赤木博士にこれから先の使徒のことを伝える。
     第四使徒戦の時にはまだ使徒の情報は持っていなかったと言え」

ゲンドウ「……やはり冬月先生が説得してくれませんか」

コウゾウ「断る」

222 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 20:10:26.61 ID:tfpzce5V0 [37/46]
コウゾウ「それにな、シンジくんからも言われているのだよ」

ゲンドウ「なに?」

コウゾウ「赤木博士が会う度に色々勘ぐってきて、うっとおしいから何とかしてくれとな。
     葛城君も、時には部屋まで訪ねてくると。追い返すそうだが」

ゲンドウ「……」

コウゾウ「それと、シンジくんは本当に学校に行かせなくていいのか?
     実験と訓練、それと食堂に食事に行く時以外はずっと部屋に篭もりっきりらしいぞ。
     もしかしたら"こっち"に来てから一度も外に出てないんじゃないか?」

ゲンドウ「……」

コウゾウ「レイからも何度も言われてるんだぞ。
     『お兄ちゃんの部屋に行っても居留守を使われる』と。
     碇…お前は本当にあの二人の親になる気があるのか?」

ゲンドウ「(……何故だ、何故シンジもレイも…私ではなく冬月に相談する…!?)」

225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 20:18:21.25 ID:tfpzce5V0 [38/46]
ゲンドウ「…シンジの所へ行ってくる」

コウゾウ「もう9時過ぎだぞ。また明日にしろ」

ゲンドウ「…明日からは出張だ」

コウゾウ「ああ…そうだったな。
     ならばなおのこと、お前ももう休め。
     どっちにしろ行っても居留守を使われるだけだ」

ゲンドウ「……」

226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 20:26:10.04 ID:tfpzce5V0 [39/46]




 《ただいま、東海地方を中心とした、関東・中部の全域に
  特別非常事態宣言が発令されました。
  速やかに指定のシェルターに非難してください。
  繰り返しお伝え致します…》


シャム「がおー!」

227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 20:27:12.80 ID:tfpzce5V0 [40/46]
・・・・・・<発令所>・・・・・・

シゲル「目標を光学で捕捉、領海内に侵入しました!」

コウゾウ「総員、第一種戦闘配置」

「了解、対空迎撃戦、用意!」

マコト「第三新東京市、戦闘形態に移行します」

「中央ブロック、収容開始」

シゲル「政府、および関係各省への通達、終了」

「現在、対空迎撃システム稼働率53%」

ミサト「非戦闘員、および民間人は?」

シゲル「既に待避完了との報告が入っています」

ミサト「…碇司令の居ぬ間に第4の使徒襲来…意外と早かったわね」

マコト「そうですね…
    (…なんか葛城さん最近生ゴミみたいな臭いがする…)」

229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 20:30:56.79 ID:tfpzce5V0 [41/46]
「エントリー、スタートしました」

マヤ「LCL電化」

・・・・・・・・・・・・

シンジ「(…勝てるかな……まあ、別に勝てなくても…いや、よくないか…
     カヲルくんに会うっていう一応の目標が出来たんだし…
     でも、またあんな痛い思いするなら…いっそ……
     いいや、どうでも…なるようになるさ……)」

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 20:36:59.69 ID:tfpzce5V0 [42/46]
ミサト「シンジくん、出撃…いいわね?」

シンジ「はあ」

ミサト「もっとシャキッとしなさい!シャキッと!!」

シンジ「はあ」

ミサト「わかってるの!?
    あなたが負けたらみんな死ぬのよ!」

シンジ「はあ」

ミサト「…っ!…あんたねえ

リツ子「よしなさいミサト」

ミサト「…ちっ、エヴァンゲリオン発進!!
    (いいわ、これで不甲斐ない戦いしてみなさい…
     訓練日程、その他のあなたの扱いについての見直しを
     上に叩きつける絶好の機会になるわ…)」

235 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 20:40:52.56 ID:tfpzce5V0 [43/46]
シャム「がおー!」

シンジ「(…副司令に言われた通り、最初はやられないと…
     いやだな…痛いのは……)」

ミサト「敵のATフィールドを中和しつつ、パレットの一斉射!
    いいわね!?」

シンジ「はあ」

バババババババババババババ…!!

ミサト「馬鹿!!爆煙で敵が見えない!何やってんのよグズ!!」

シゲル「(馬鹿、グズって…いくらなんでもそりゃ酷いっすよ葛城さん
      あなたが出した命令でしょうが…)」

236 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 20:42:45.32 ID:tfpzce5V0 [44/46]
シャム「がおー!」

パシーン!

初号機「うわー、やられたー」

ズテーン

マヤ「左腕部装甲破損!」

ミサト「何やってんのよ!さっさと立ち上がりなさい!!」

コウゾウ「もういい、葛城一尉」

239 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 20:47:08.74 ID:tfpzce5V0 [45/46]
ミサト「副司令?」

コウゾウ「本作戦における葛城一尉の指揮権を剥奪。
      以降は私が指揮を執る」

ミサト「副司令!?待ってください!」

コウゾウ「シンジくん、聞こえるかね?」

シンジ「はい」

コウゾウ「パレットライフルは捨てて、装備をプログナイフに変更。
      ATフィールドで防御しつつ接近、コアへ直接攻撃だ」

ミサト「待ってください!危険で

シンジ「了解しました」


初号機「がおー!」

シャム「うわー!」

ちゅどーん

マコト「目標、完全に沈黙しました」

ミサト「……」

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/27(土) 20:53:34.72 ID:tfpzce5V0 [46/46]
コウゾウ「葛城一尉」

ミサト「…はい」

コウゾウ「事後処理が一段落したら司令室へ来たまえ」

ミサト「……はい」

マコト「(葛城さん…)」

シゲル「(終わったな…)」

リツ子「(今回は…ダメかもね…)」

マヤ「(不潔…)」


                               .第六話 ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                                    d⌒) ./| _ノ  __ノ


347 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:19:40.87 ID:cz0sIMeu0 [1/10]
シンジ「(なんかあっさり勝てちゃったな…
     あのカブトガニ、もっと強かったような気がしたけど。
     鞭もATフィールドで防げちゃったし。
     前はATフィールドごと機体貫通されちゃったのに。
     シンクロ率高いとATフィールドの強度も上がるのかな。
     "前"のこの時と比べると、今はシンクロ率倍近く高いしね。
     ああ、そういえばあの時トウジとケンスケ乗せてたんだっけ…
     ……トウジ…ケンスケ…
     この頃から二人と仲良くなったんだよな…
     それからしばらくは色々あっても結構楽しくやっていた気がする。
     アスカも…アスカとは最初からずっとケンカばっかりだったけど
     そんなに険悪なものじゃなかった。
     トウジ…ケンスケ…アスカ……どこでおかしくなったんだろう…
     やっぱり参号機…?あれにトウジが選ばれて……
     足…トウジの足……僕が…………
     ……また死にたくなってきた)」

348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:20:22.17 ID:cz0sIMeu0 [2/10]
シンジ「(そもそも何でトウジがパイロットに…?
     僕が選ばれたのはきっと初号機のコアに母さんがいるから…
     じゃあトウジも…?
     いや、参号機が完成したばかりだって聞いた。
     トウジのお母さんはもうずっと前に亡くなったって…
     …エヴァのコアにいるのは母親でなくてもいい…?
     そう、綾波なんてそもそも母親が存在しないわけだし
     …そうだ、相互間実験…綾波は初号機にも乗れたんだ
     僕は暴走しちゃったけど、きっとシンクロできる可能性があるから
     実験に参加させられたんだろうし。そしてアスカだけは不参加だった。
     …やっぱりエヴァとの適正は血縁的なものに関係あるんだ…
     じゃあトウジは……わからない…今度訊いてみよう。副司令に)」

350 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:22:28.00 ID:cz0sIMeu0 [3/10]
シンジ「(副司令…そうだ、今回の戦い
     一応副司令の言うとおりに出来たと思うんだけど、どうかな。
     多分、これで葛城さんが作戦部長降ろされるんだろうな。
     副司令も人の良さそうな顔して結構腹黒いよね。でも、仕方ないよね。
     勝つためには先を知ってる副司令が指揮をとらないと。
     葛城さんじゃ勝っても無駄な損害が多くなるだろうし。
     葛城さん一人の私怨の為にみんなに危ない橋は渡らせる訳にはいかないよ。
     作戦部長降ろされた後はどうなるんだろう…?
     昨日まで上司だった人がいきなり同僚や部下になっても
     本人も周りの人もやりにくいだろうし
     きっと違う支部にでも飛ばされるのかな…?
     …もう葛城さんと会うことは無いかもしれないな)」

351 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:23:26.18 ID:cz0sIMeu0 [4/10]
・・・・・・<総司令官執務室>・・・・・・

コウゾウ「入りたまえ」

ガチャ

ミサト「…失礼します」

コウゾウ「なぜ呼ばれたかわかっているね?」

ミサト「…はい」

コウゾウ「そうか、話が早くて助かる。では、辞表をもらおうか」

ミサト「はァ!?」

コウゾウ「……」

ミサト「…は?……え、辞表?」

コウゾウ「…わかっていないではないか…」

353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:25:37.60 ID:cz0sIMeu0 [5/10]
ミサト「ま、待ってください!
    私に至らなかった点があることは認めます!
    ですが解雇とはあまりにも…

コウゾウ「初号機の小破、周辺地域への被害。
     君が出した作戦の結果がこれだよ」

ミサト「使徒と戦う上である程度の損害は…

コウゾウ「指揮官にあるまじき感情的な言動」

ミサト「サ、サードチルドレンのあのような勤務制度では
    作戦部との意思疎通、潤滑な命令伝達もままならず…

コウゾウ「話をすり替えるな葛城君。
     それにシンジくんは君の命令に忠実に行動していたではないか。
     命令の伝達に何の問題もなかった」

ミサト「くっ…!」

コウゾウ「さらに君は指揮権を剥奪された後も発言、指揮系統を混乱させた」

ミサト「……」

コウゾウ「『至らなかった点がある』どころの話ではない。
     至る点が一つもないではないか」

354 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:26:25.19 ID:cz0sIMeu0 [6/10]
コウゾウ「依願退職の形にするのはこちらの善意だ」

ミサト「…お願いします!どうか御再考を

コウゾウ「わかった、懲戒免職の方が良いのだな。
     下がりたまえ」

ミサト「なっ…!?」

コウゾウ「正式な処分は碇が戻ってから通達されるだろう。
     下がりたまえ」

357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:30:41.22 ID:cz0sIMeu0 [7/10]
・・・・・・<リツ子研究室>・・・・・・

ミサト「……」

リツ子「…どうだった?」

ミサト「…クビ」

リツ子「…でしょうね。
    これからどうするの?」

ミサト「…ちょっち用意してもらいたい物があるんだけど」

リツ子「私に?」

ミサト「そう、リツ子にしか頼めないわ」

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:34:19.22 ID:cz0sIMeu0 [8/10]
リツ子「私にしか用意できない物?
    …一般人になったあなたに渡してもいい物かしらそれ」

ミサト「……お願い」

リツ子「ネルフの機密をできる限り握って
    それを別の組織に売り込んで再起を図る、なんて言うんじゃないでしょうね?」

ミサト「……」

360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:39:12.52 ID:cz0sIMeu0 [9/10]
リツ子「悪いけど、協力はできないわね。
    そんなこと私がOKすると思った?」

ミサト「なりふり構ってらんないのよ!」

リツ子「…出てってくれるかしら」

ミサト「リツ子!!」

リツ子「復讐なんて不毛なこと、もうおやめなさい」

ミサト「私はそれだけの為に生きてきたのよ!
    私から父と青春を奪った使徒に復讐するために!
    ここで降りたら私の今までの人生を全て否定することになる、それだけは…!」

リツ子「今までのことより、今からのことを考えなさい」

ミサト「…………もういいわ。
    悪かったわね、変なこと頼んで。…行くわ」

リツ子「どうしてもやめられないのね」

ミサト「……」

リツ子「長い付き合いだったわね」

362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:43:15.15 ID:cz0sIMeu0 [10/10]




・・・・・・<総司令官執務室>・・・・・・

ゲンドウ「…どうだった?」

コウゾウ「被害は軽微。滞りなく終わったよ」

ゲンドウ「葛城君は?」

コウゾウ「全てシナリオ通りだ」

ゲンドウ「そうか」

コウゾウ「…次は赤木博士だな」

ゲンドウ「…ああ」



                               .第七話 ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                                    d⌒) ./| _ノ  __ノ

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:56:57.91 ID:nheHkjst0 [1/13]
・・・・・・<予告>・・・・・・

◇「戻ってきたゲンドウ
  解雇されたミサト
  絆を求めるレイと、他人を拒絶するシンジ
  それぞれの運命は…?
  そして突如上空に出現した僕。
  全使徒中、ゼルエルに次ぐ実力と、タブリスに次ぐ人気を持つ僕に対し
  シンジとレイとコウゾウはどう立ち向かうのか!?
  次回、最終回『決戦、第3新東京市』
  この次もみーんなで見てね!」

390 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 20:49:17.34 ID:nheHkjst0 [2/13]
・・・・・・<市内、とあるホテルの一室>・・・・・・

リツ子「…次の使徒?」

ゲンドウ「委員会からの情報だ」

リツ子「詳細を知りたいのですが」

ゲンドウ「文書に起こすことは出来ん。
     私と冬月しか知ることを許されていない」

リツ子「……」

ゲンドウ「冬月がその情報を元に作戦を練っている。
     君は冬月の指示に従ってくれ」

リツ子「…わかりました」



・・・・・・<総司令官執務室>・・・・・・

ゲンドウ「…といった感じで説得した。色々突っ込まれたが」

コウゾウ「どうやってかわした?」

ゲンドウ「細かいことは冬月に訊けと

コウゾウ「おい」

391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 20:50:58.12 ID:nheHkjst0 [3/13]
・・・・・・<シンジの部屋>・・・・・・

シンジ「(次の使徒…どうするのかな…
     さすがにあれは正攻法じゃ勝てる気がしないよ。
     地上に射出されて数秒でやられたからね。
     またヤシマ作戦かな…?
     あれでもまた成功させる自信ないな…
     綾波も死にかけたし…
     ……まあ…副司令ならうまくやってくれるかな)」

393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 20:52:56.40 ID:nheHkjst0 [4/13]
シンジ「(…………それにしても暇だな。
     学校は絶対に行きたくないし。
     宿舎だとチェロも弾けないし。
     …部屋変えてもらおうかな。
     綾波が本部に来る度ここ訪ねてくるのもうっとおしいし。
     それに常時地下っていうのもね
     この鬱屈とした気分を作ってる一因のような気がする。
     別に外に出たいわけでもないんだけど…
     …副指令に相談してみるかな)」

ピッ ピッ ピッ
…プルルルルルルル…プルルルルルルル…プルルルルルルル…

シンジ「(…いない。父さんの所かな…?
     そういえば前に司令室直通の回線教えてもらったな。
     かけてみよう)」

ピッ ピッ ピッ
…プルルルルル・ガチャ

シンジ「…あ、父さん?僕。副司令いる?
    いない?じゃあいいや」

ガチャ

・・・・・・<総司令官執務室>・・・・・・

…ツー、ツー

ゲンドウ「…………何故だ」

396 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 20:59:10.40 ID:nheHkjst0 [5/13]





コウゾウ「…昨夜シンジくんから電話があってな」

ゲンドウ「なに!?」

コウゾウ「な、なんだ」

ゲンドウ「あ、いや……昨日の昼過ぎにここにもシンジから電話がきて
     お前はいないかと言われてな…」

コウゾウ「そうか、悪かったな」

ゲンドウ「…で、なんだと?
     (私ではなく冬月でないといけない用件とは一体…?)」

コウゾウ「住所を地上に変えてくれないかとな」

ゲンドウ「な…
     (そんなもの私に言えばいいではないか…!
      むしろ私に相談すべき内容ではないか!なぜ冬月に!?)」

401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 21:01:45.57 ID:nheHkjst0 [6/13]
コウゾウ「外に出ることはシンジくんの精神的にも良い傾向だと思ってな。
     了承しておいたよ」

ゲンドウ「……」

コウゾウ「そういえばレイも、もうあの廃屋に住まわせる必要はなかろう。
     レイも新しい部屋に引越しさせるか」

ゲンドウ「…その必要はない」

コウゾウ「ん?何故だ」

ゲンドウ「レイもシンジも私の家に住めばよい」

402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 21:04:31.64 ID:nheHkjst0 [7/13]
コウゾウ「おい馬鹿やめろ」

ゲンドウ「何故だ。親子なのだから一緒に住むのは自然なことだ」

コウゾウ「そんなことを言い出したらシンジくんが
     引越しをやめてまた宿舎に篭もりっきりになるぞ。
     せっかく外に出ようとしているというのに」

ゲンドウ「……」

コウゾウ「そういうのはもっと時間をかけて
     お前がシンジくんと打ち解けてからにしろ」

ゲンドウ「むう…ならばレイだけでも…」

406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 21:09:10.58 ID:nheHkjst0 [8/13]
コウゾウ「やめろ」

ゲンドウ「何故だ」

コウゾウ「レイも最近は少しずつ感情を表すようになって
      周りの色んなものに興味を持ち始めてきた
      人格の形成途上のような状態だ。
      そんな時にお前との同居がいい影響を与えるとは思えんな。
      お前のその捻じ曲がった性格と嗜好がレイにまで移ったらどうする」

ゲンドウ「…最近口が悪くなってきたな冬月」

410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 21:13:27.81 ID:nheHkjst0 [9/13]
コウゾウ「しかしシンジくんとレイの同居はいいかもしれんな。

ゲンドウ「なに?」

コウゾウ「前にも言ったが、やはりシンジくんは絶対に学校へ行かせるべきだ
     レイと一緒に住めば、レイが毎日学校へ行っているのに
     シンジくんだけ家に引き篭もっているのも居心地悪かろう。
     自然と学校へ行かざるをえまい」

ゲンドウ「……」

コウゾウ「それに、レイからもう何度も泣きつかれてるのだよ。
     『お兄ちゃんが学校に来ない』『お兄ちゃんが私を避けている』
     『やはり私はヒトではないから』と。
     可哀相で見ておれんよ」

ゲンドウ「おい冬月」

コウゾウ「なんだ」

ゲンドウ「随分とシンジとレイに入れ込んでいるではないか」

コウゾウ「何を言っている?
     これからはシンジくんとレイを幸せにするために生きると言ったのはお前ではないか。
     お前は何をしてるんだ」

ゲンドウ「……私は何をすればいいのでしょう先生…」

413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 21:16:28.09 ID:nheHkjst0 [10/13]
コウゾウ「何はともかくまずは明日の使徒戦が片付いてからだな」

ゲンドウ「どうするのだ?」

コウゾウ「既にライフルは地上に設置済みだ。
      発令所から遠隔操作で照準を合わせ発射できるように改良してある」

ゲンドウ「遠隔操作?エヴァを使わないのか」

コウゾウ「ATフィールドの中和が必要ないのだから
      エヴァを使う必要もあるまい。
      今回は前もって蓄電してあるから停電の必要もない」

ゲンドウ「盾は?」

コウゾウ「盾は赤城博士に一任したよ。機動性は問わず出来るだけ頑丈な物をと。
      少なくとも"前"の急ごしらえの盾よりは頑丈な物が出来るだろう。
      おそらく使うことにはならんがな。念のためだ」

ゲンドウ「零号機の再起動実験は?」

コウゾウ「スケジュールは変更したよ。射手は必要ないからな」

415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 21:20:59.34 ID:nheHkjst0 [11/13]




ラミエル「らーらー」

・・・・・・<発令所>・・・・・・

シゲル「目標、射程距離圏内まであと100!
    ……50…20…

コウゾウ「発射!!」

バシューン

ラミエル「きゃー」

マヤ「パターン青、消滅」

シンジ「(…え?これで終わり?
     ……さすが副司令)」

419 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 21:23:17.01 ID:nheHkjst0 [12/13]
アスカ「(…10日後には日本、か……。
     もう最初っからミサトん家に住まわせてもらおっかな
     1ヶ月後にはどうせ住むことになるんだし…)



                               .最終話 ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                                    d⌒) ./| _ノ  __ノ

418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 21:23:04.22 ID:Pf/8AfulP [2/3]
この方法で他の使徒もだいたい倒せる気がしてきた


434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 21:31:13.46 ID:nheHkjst0 [13/13]
ゲンドウ「>>418」

コウゾウ「今回の戦法は、第五使徒のように動きが緩慢で
      なおかつ攻撃パターンも決まっているような相手にしか使えんよ。
      エヴァで牽制・誘導してライフルで狙撃といった使い方はできるかもしれんが
      あまり有効的ではないな」

ゲンドウ「それより本当に最終話なのか」

コウゾウ「ああ、日曜日ももうすぐ終わるからな」

554 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 17:50:40.51 ID:bcyhSzTO0 [1/12]
・・・・・・<オーバー・ザ・レインボー>・・・・・・

アスカ「(初戦は問題ないわね。
      そもそも船から落とされずに勝てるわ、きっと。
      今ならあの第14使徒にだって勝つ自信があるもの。
      弐号機にはママがいるから。
      こっち来てからはシンクロ率は常時99%。
      きっとアタシが弐号機のママの存在を認めたから。
      こんな簡単なことだったなんて。
      "前"の時、シンクロ率で一喜一憂してたのがアタシが馬鹿らしく思える。
      エリートだからパイロットに選ばれた、その誇りも…
      アタシがパイロットに選ばれたのはエリートだからじゃない。
      弐号機にママがいるから。それだけのこと。
      シンジにもまるで見当違いの対抗心なんか燃やしちゃって、バカみたいね)」

555 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 17:51:21.22 ID:bcyhSzTO0 [2/12]
アスカ「(シンジか…
      弐号機にアタシのママがいるってことは、きっと初号機には……
      …アイツも結構悲惨な奴なのよね…
      半ばムリヤリ命懸けで戦わされて
      ジャージ…友達を自分の手で殺させられて…
      しかも自分のパパに。
      でも、だからといってアタシとファーストを置いて逃げたのは許せないわ…!
      最後の時だってどこで何してたのよ!
      極めつけは気付いてみたらアタシの首絞めてるし…
      まあ、あの時のアイツがまともな状態じゃないのは一目でわかったけど
      それでも…ねえ……
      ……アイツ、もしかして今もあの世界で一人なのかな……)」

557 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 17:52:51.71 ID:bcyhSzTO0 [3/12]
・・・・・・<副司令執務室>・・・・・・

シンジ「…僕じゃなきゃ駄目ですか?」

コウゾウ「あの時の戦闘の記録は私も見たが
      さすがに水中の様子まではわからなかったからね。
      詳しいことはシンジくんしかわからんのだよ」

シンジ「……わかりました」

コウゾウ「すまんね」

シンジ「いえ…」

560 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 17:54:43.43 ID:bcyhSzTO0 [4/12]
・・・・・・<シンジの部屋>・・・・・・

シンジ「アスカ…
    "前"の時、僕はアスカと綾波を残して逃げ出した…
    精神汚染を受けて泣き叫ぶアスカを僕はただ見ていた…
    最後の戦いでもアスカが必死に戦っているのを知っていて
    僕は何もしなかった…
    それに病室ではあんな状態になったアスカを見て僕は……
    ……僕は…………最低だ……
    アスカのことを考える度、自分が最低な人間だと改めて思い知らされる。
    アスカ…会いたくない…見たくない……)」

563 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 17:58:54.29 ID:bcyhSzTO0 [5/12]
シンジ「(僕が"ここ"へ来た時、最初に考えたのはアスカのことだった。
     あの世界で最後に残ったのが僕とアスカの二人なら…
     その僕が戻って来たのなら…アスカも戻って来てるかもしれないって。
     でも何故か父さんと副司令も戻ってきていて
     2人目の綾波も戻ってきていたから
     もしかしたら、遡ったこととサードインパクトは関係なかったのかなって
     じゃあアスカは戻ってきてないのかもしれない
     そう考えて少し安心してしまった、僕は……どこまでも最低な人間だ…
     ……もしアスカが戻ってきてるなら…アスカが"アスカ"なら
     僕、会った瞬間に殺されるかもしれないな。
     アスカにはその理由も資格も充分にある。
     …そうだ、それもいい。
     アスカに殺されるなら、それもいい。
     そう決めたなら少し楽になった気がする。
     明日、死ねるかもしれない……)」

564 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 18:02:32.41 ID:bcyhSzTO0 [6/12]
~~~<閑話休題>~~~

ジェットA「ねえ、なんで俺の出番カットされてんの」

ガギエル「あの回はミサト主役だったけど、ミサトもういないし」

ジェットA「いや、主役は俺だろ。つーかアスカとかいらねーし。
      回想長いのはシンジだけで充分なんだよ。ジジイの台詞も一々なげーし。
      VIPのSSなのにこれ以上長文多くなると誰も読んでくれねーぞオイ、どうすんだよ」

ガギエル「…ベラベラうっせーなポンコツ」

ジェットA「あん?」

ガギエル「お前と違ってこちとらもうすぐ出番なんだよ、静かにしろや」

ジェットA「…お前ってさ」

ガギエル「あん?」

ジェットA「人気ないよね」

ガギエル「……」

ジェットA「零号機デビュー戦のラミエルはあんなに人気者なのに
      同じように弐号機デビュー戦の相手したお前はなんでそんな人気ないの?」

ガギエル「……」

~~~~~~~~~~~~

569 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 18:08:54.03 ID:bcyhSzTO0 [7/12]



・・・・・・<総司令官執務室>・・・・・・

ゲンドウ「…弐号機の引渡し…行かせるなら
      ある程度使徒のことを伝えている赤城博士の方が良かったのではないか」

コウゾウ「彼女とシンジくんをネルフの外で会わせるのは避けたいのだよ。
      それにアダムのこともある。赤城博士は彼と旧知の仲のようだしな
      色々勘ぐっている彼女に無駄に材料を与えるのは得策ではない」

ゲンドウ「……そろそろ着く頃か」


・・・・・・<太平洋上、ヘリ機中>・・・・・・

シゲル「俺もセカンドチルドレンに会うのは初めてなんだけど
    可愛い女の子って聞いてるぜ?嬉しいだろシンジくん?よっ!」

シンジ「はあ」


・・・・・・<オーバー・ザ・レインボー>・・・・・・

アスカ「(…来たわねバカシンジ)」

571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 18:10:18.92 ID:bcyhSzTO0 [8/12]


アスカ「(…降りてきた…あ、ミサト…と…いた!シンジ!
     かーっ、相っ変わらず暗い顔してるわねー…って変わらないのは当たり前か
     …あれ?そういえばジャージとメガネは……
     あ!よく見るとあれミサトじゃなくてオペレーターのロン毛じゃない!!
     紛らわしい髪型しないでよ!って、え、なんで?は?
     何がどうなってんのよ……)

576 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 18:17:16.82 ID:bcyhSzTO0 [9/12]
シゲル「君が、セカンドチルドレンの惣流・アスカ・ラングレーさんかな?」

アスカ「え、ええ…」

シゲル「そっか!俺は青葉シゲル二尉、よろしくなアスカちゃん!」
     (エリートって言ってもやっぱりまだ14歳だからな
      これから本部付きで周り全員知らない人っていうのも不安だろう
      ここはフレンドリーに接して緊張を和らげてあげよう)

アスカ「……」
     (なんでロン毛が…?)

シンジ「……」
    (アスカ…"アスカ"なのかな…)」

シゲル「(ちょ、ちょっと馴れ馴れしくしすぎたかな…?)
     よ、よかったなあシンジくん!
     こんな可愛い子が来てくれて、これから楽しくなりそうだな!」

シンジ「……」
    (…今さら何を怖がってるんだろう僕は…
     アスカが"アスカ"なら…ここで終われるのに…そのつもりで来たのに…
     …アスカを見たくない……アスカに見られたくない……
     今すぐここから逃げ出したい…僕は…僕はどこまで…)

アスカ「…っ!」
    (なに俯いてんのよ、こっち見なさいよバカシンジ!
     コイツ…初めて会った時ここまで暗かったっけ…?
     いや、目も合わせないなんて暗いとか言うより怯えてるような…
     …………もしかして……いや、まさかね)」

579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 18:22:37.77 ID:bcyhSzTO0 [10/12]
シゲル「……」
    (何か喋ってくれよ…)

アスカ「…そう、その子がサードチルドレンね」

シゲル「あ、ああ!サードチルドレンの碇シンジくんだ
     ほら、シンジくんも挨拶しなきゃ…」

シンジ「……あ…ぁ……あの…………」

アスカ「…っ!サードチルドレン!!」

シンジ「…は」

アスカ「ちょっと付き合いなさい!」

シンジ「…え…な、なん…」

アスカ「いいから!」

シンジ「ちょ…まっ…手ひっぱらないで…!」



シゲル「…行っちゃった。
    いいのかな……ま、いっか。
    今のうちに弐号機の引き受け終わらせてくるか」

582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 18:26:13.59 ID:bcyhSzTO0 [11/12]
・・・・・・<船内廊下>・・・・・・

シンジ「(どうなってるんだろう…"アスカ"じゃないのかな…
     "アスカ"だったら僕にこんな風に話しかけるわけないし…
     …手つないでるし…
     "前"にアスカと最初に会った時どんなんだったっけ…
     たしかいきなり叩かれて…あれ、なんで叩かれ……
     ああ、アスカのワンピースが風で……あ…
     …アスカ…ジーンズ履いてる…
     やっぱり"アスカ"なの…?じゃあどうして…
     もしかして何も知らない僕だから?
     アスカは僕が遡ってることを知らないから?
     じゃあ…もしもこのままアスカにそれを知られなかったら……
     …何を考えてるんだ僕は…この期に及んで…
     副司令達もいるんだ、日本に着いたらどうせわかるんだ…)

     ……………………アスカ」

アスカ「!!

    ……シンジ?」

585 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/30(火) 18:31:30.82 ID:bcyhSzTO0 [12/12]
~~~~~~~~~~~~~~~

ゲンドウ「冬月」

コウゾウ「なんだ」

ゲンドウ「前回で最終回ではなかったのか」

コウゾウ「…翌日帰ってきてスレを見たら
      何故かまた週末に書くことになっていた。
      丸一日保守されて、また改めて終わりですよと言える雰囲気じゃなかったのだ」

ゲンドウ「では続けるのか」

コウゾウ「いや、明日から出張だ。しばらくは無い。
     ここで第一部・完とする」

ゲンドウ「では保守は必要ないのだな」

コウゾウ「ああ」

ゲンドウ「冬月」

コウゾウ「なんだ」

ゲンドウ「おめでとう」

コウゾウ「ありがとう」
                                    ┼ヽ  -|r‐、. レ |
                                    d⌒) ./| _ノ  __ノ

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終わり・・・だと・・・?

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