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少女「魔王さんなら、ママを生き返せるのかな…」第四部

少女「魔王さんなら、ママを生き返せるのかな…」第三部
続きです

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/12/01(水) 01:25:33.62 ID:vqYaEf/TO [2/4]
室長「やはり君の受け持つ講義はずば抜けて評判がいいね。
   いやはや、感服するばかりだよ」
少女「はぁ。ありがとうございます。
   ですが、未だに自分が人にものを教えるなんて……
   わたしもまだ学ぶことだらけなのに」
室長「もし君に教授が勤まらないなら、この研究室の職員は全員クビだよ。
   ……所で、そんな君に一つ依頼があるのだが……」
少女「依頼、ですか?
   わたしにできることなら受けますが」
室長「ふむ。
   では、北の帝国の、極北限界領域に行ってもらいたい。
   そこに君を待つ、ある人物がいる」
少女「その人物と言うのは……?」
室長「例の協定によって破棄されたかの国の極秘研究施設の一つから、
   男の子が一人救出された。
   しかし色々と事情があって、ここで引き取るのが一番だろうと言うことになったのだよ」
少女「男の子……ですか」

室長「生体兵器として幾度となく改造手術を施された、
   魔族と竜族の混血児だ」

311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/01(水) 01:45:03.61 ID:vqYaEf/TO [3/4]
少女「……」
室長「ここ以外には引き取り手がない。
   更に言えば、おそらく彼とまともに対話できる者は君ぐらいしかおらんだろう。
   実験途中、しかもまだ幼く未熟だった時点での彼でさえ、
   既に各国では『極北限界領域の魔竜』として、
   その脅威がまことしやかに囁かれていたほどだ。
   私の耳にも何度か入って来ていた」
少女「……わかりました。
   すぐに北の帝国に向かいます」
室長「くれぐれも気をつけてくれたまえ。
   魔族と竜族の混血についてはどこを探してもほとんど資料が無い。
   それほど稀なケースなのだ。一体どんな魔力を秘めているか、想像もつかない。
   そんな子が軍事火力として研究、調整されていたとなると……」
少女「充分に注意して行きますのでどうかご心配無く。
   必ずその子を連れて帰って来ます」
室長「頼んだぞ……」
少女「はい。
   では、失礼します」



……バタン。

383 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/02(木) 19:25:35.17 ID:pPUpXotdO [1/8]
ザザァ……ン
ザザァ……ン


船長「済まないが、案内できるのはここまでだ。
   ここから先は砕氷船でも厳しい」
少女「充分です。無理を聞いてもらって本当にありがとうございました」ペコリ
船長「いや、礼を言いたいのはこちらの方だ。
   こんなに穏やかで安全な航海は初めてだと皆言っている。
   漁まで手伝わしちまって、さすが魔法使いは何でもできるって感心してたぜ。
   あんたみたいな偉大な魔法使いを船に乗せられたことを誇りに思う」
少女「こんなわたしでもお役に立てたならよかったです。
   一応船体に嵐除けと海獣除けの結界を張って起きましたけど、
   どうか港までお気を付けて」
船長「至れり尽くせりだ。ありがとよ。
   ……それから、よかったらもう一つだけ頼みがあるんだが……」
少女「なんでしょう?」
船長「娘があんたにえらく憧れててな。
   魔法使いの才能はからっきしなんだが、何かその、
   ……土産にできるものでもあったらいいんだが」

384 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/02(木) 19:30:10.42 ID:pPUpXotdO [2/8]
少女「お安いご用ですよ。
   じゃあ……これを」パキンッ

キラキラキラ……

船長「これは?」
少女「氷竜の鱗に、厄除けの魔導式を埋め込んだ御守りです。
   娘さんに喜んでもらえるといいんですが」
船長「こんな綺麗なものをもらっちまっていいのかい?
   これならあいつも大喜びするだろうよ。
   やんちゃなやつだが、これを持たせてれば俺も安心して航海に出れるな」
少女「娘さんにもよろしくお伝えください。
   いい子にしていれば、もしこの仕事が終わった後に必ず会いに行く、と」

船長「……あんたは本当に偉大な魔法使いだ」

387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/02(木) 19:55:16.28 ID:pPUpXotdO [3/8]
ドサッ


侍女「荷造りに手間取ってしまいました。
   お待せしてしまい申し訳ありません」
少女「お疲れ様です」
侍女「それから、出過ぎたこととは思いつつ、機関室の簡単な整備をさせて頂きました。
   船員の方の許可は頂いたのですが……」

船員「船長、船長! このボロ舟、帝国一番の魔導機関船に生まれ変わっちまいやしたぜ!
   これならどんな乱海流も嵐も怖くねぇや!」
船長「……あんたらには本当に世話になった。
   せめて船員一同、あんたらの旅の無事を祈らせてくれ」

少女「ありがとうございます。
   また必ずお会いしましょう」
侍女「それでは、失礼いたします」ペコリ


バキンッ!


氷竜「ヴァルルァッ!」


バサッ、バサッ、バサッ、……

391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/02(木) 20:11:16.88 ID:pPUpXotdO [4/8]
ゴォォォ……


少女「船員の人達と随分仲良くなってましたね」
侍女「4人の方に『嫁になってくれ』と懇願されてしまいました」
少女「……本当ですか?」
侍女「はい。
   もちろん全て断らせて頂きましたが、ならばせめてこれを受け取ってほしいと、
   かなり貴重な品物を渡されてしまって……」ガサゴソ
少女「……海底紅玉の大結晶、海竜の髭細工、魔導水銀時計、……これは?」
侍女「人魚の横笛だそうです」
少女「どれもこれも、凄い魔力が宿った逸品ばかりですね」
侍女「やはり遠慮させて頂いた方がよかったでしょうか?」
少女「多分、受け取った方が喜んでもらえたでしょう」
侍女「そうならばよいのですが……」

393 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/02(木) 20:47:13.45 ID:pPUpXotdO [5/8]
侍女「……」
少女「どうしたんですか?」

侍女「わたくしには、人を好きになると言うのがどう言うことなのか、よくわかりません。
   人を好きになるとは、一体どのような状態なのでしょうか?」

少女「それは……なかなか難しい質問ですね。
   わたしにもよくわかりません」
侍女「そうでございますか……」
少女「魔女さんに聞いてみたらどうでしょう?
   あの人なら多分わかるんじゃないかな」
侍女「なるほど、そうですね。
   そうします」
少女「さぁ、もうすぐ目的地ですよ」
侍女「はい」


ゴォォォ……

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/02(木) 22:33:26.45 ID:pPUpXotdO [6/8]
少女「魔女さんは魔王さんのこと好きなんですか?」
魔女「ぶっ」ガタンッ
侍女「どうなのでしょうか?」
魔女「なッ、なッ、なんだお前ら来るなり藪から棒に!!
   なに企んでんだッ?!」
少女「いえ、特に深い意味はありませんけど。
   ですよね、侍女さん?」
侍女「相違ございません」
魔女「お前らッ……このっ、バーカバーカっ!」
少女「で、どうなんですか?」
侍女「……」ジー
魔女「そ、そんな目で僕を見んなよ! もう行くぞバカ共ッ!」ズカズカズカ


少女「……また後で改めて聞きましょうか?」
侍女「そうですね」

401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/02(木) 23:42:33.24 ID:pPUpXotdO [7/8]
魔女「あ゙ー、ゲフンゲフン。

   ……今回はたまたま極北限界領域に色々調達に来てた僕が、
   その色々と引き換えに室長に頼まれて子守をやらされてたんだがよぉー……
   ……アイツはマジでやべぇー。手に負えねぇーよ。
   魔導八大未解決問題並みの問題児だ」
少女「今、その子はどこに?」
魔女「例の破棄された研究所の中にいる。
   どうにもまだ状況が飲み込めて無いらしいな」
侍女「その研究所まではここからどれぐらいでしょうか?」
魔女「氷竜に乗ってけば一瞬……だろうが、まぁそうは行かんだろうな」
少女「なぜですか?」
魔女「もうちょっと飛べばわかるさ」

氷竜「ヴルル……」バッサバッサバッサ……

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/02(木) 23:58:59.31 ID:pPUpXotdO [8/8]
バサッ、バサッ、……
……ズシィィィイイン……


氷竜「ヴ……ヴウ……」

侍女「止まってしまいましたね」
少女「……なるほど、確かに異常な魔力と言うか、気配を感じますね」
魔女「だろ?
   単純に垂れ流してる魔力だけでこの辺一帯が地獄みたいな結界になってるわけだ。
   素直に歩いて行くしかない。ここからだと丸1日ぐらいだな」
少女「わかりました。歩きましょう」
魔女「ちゃんと抵抗結界を張っとかないと魔力に当てられてへこたれるぞ。
   こっから先、どんどんこの気配が強くなって行くからな」
侍女「書庫の書物にあった、竜界深部の黒竜の巣のようでござますね……」
魔女「まさにそんな具合だ。
   気ぃ抜くなよ」

404 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 00:18:43.56 ID:d1ftEQ+IO [1/25]
ヒュオォォォ……


少女「ん……これは相当厳しいですね」バキッ…ミシッ…
侍女「結界がどんどん劣化していきます」キギッ…ギッ…
魔女「おかしいな。明らかに僕が居た時より侵食が強くなってるぞ」バギンッ…バチチッ…
少女「一歩歩くごとに……いや、歩くのを止めても凄い勢いで魔力が強烈になっていますね」
侍女「結界の維持がかなり難しくなって来ています」
魔女「ここまで干渉魔力が強いとさすがに『門』も使えないが……
   それにしたってこれは異常だ。なんだこのプレッシャーは」
侍女「……向こうからこちらに近付いて来ているのでは?」
魔女「あぁ? ……確かに、それは考えられるな」
少女「だとすれば、もの凄い速度ですよ。
   多分もう間も無く接触――――」



……ズォッ……!



魔女「ぐっ……」ギシッ
侍女「うあっ……」ズシャッ
少女「二人とも!」

405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 00:35:35.77 ID:d1ftEQ+IO [2/25]
少女「今、結界を――――」


クイ、クイ、


少女「――――なっ?」バッ
魔竜「その杖、見せて」クイ、クイ、

魔女「そ……そいつだッ……!」
侍女「気をつけて……下さい……!」

少女「こ、この子が……」
魔竜「見せて」クイッ、
少女「……」スッ
魔竜「ふーん。綺麗な眼」ペタペタ

キィイィイィイィイィイィ……イィイィイィイィイィイィン

少女「共鳴してる……」
魔竜「昔、見たことがある気がする」
少女「……これは竜王さんにもらった眼球よ」
魔竜「お姉ちゃん、誰?」ジッ
少女「わたしは、……魔王代理。
   あなたの先生になるかも知れないけど」
魔竜「先生?」
少女「そう、先生。
   あなたを学校に連れて来てほしいって頼まれたの」

魔竜「学校……」

406 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 00:44:25.12 ID:d1ftEQ+IO [3/25]
魔竜「学校って、なに?」
少女「勉強したりするところ」
魔竜「勉強って、なに?」
少女「あなたの力の使い方を考えるの」
魔竜「痛い?」
少女「……痛くないわ」
魔竜「暗い?」
少女「明るいところ。色んな人がいるところ」
魔竜「痛くない?」
少女「誰もあなたに痛いことはしない。
   楽しいところよ」
魔竜「怖くない?」
少女「もちろん。何も怖いことなんてないわ」
魔竜「お姉ちゃんが、先生?」
少女「そうよ」
魔竜「……」
少女「……」

魔女「……」
侍女「……」

408 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 00:57:00.96 ID:d1ftEQ+IO [4/25]
魔竜「……お姉ちゃん、嘘言ってない」
少女「ええ。全部本当だもの」
魔竜「お姉ちゃん、痛いことしない?」
少女「大丈夫よ……ほら」ギュッ
魔竜「……あったかい」
少女「ね?」
魔竜「でも……みんな嘘つきだった。
   あそこにいる人はみんな痛いことした。暗いところに閉じ込めた」
少女「あそこの人達はもういないのよ。
   誰もあなたをいじめないし、閉じ込めたりしない。
   あなたはもう自由なの。
   わたし、嘘ついてる?」
魔竜「……ついてない」
少女「わたしのこと、怖い?」
魔竜「……怖くない。
   お姉ちゃんは?」
少女「あなたのこと?
   もう怖くないわ。最初はどんな子かと思って心配してたけどね」
魔竜「……お姉ちゃんと一緒にいく」
少女「ほんとに?」
魔竜「うん。あそこよりお姉ちゃんと一緒がいい」
少女「そう、ありがとう。よろしくね」


魔女「話がまとまったなら、そいつの垂れ流してる魔力をなんとかしてくれッ……!」

411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 01:09:52.74 ID:d1ftEQ+IO [5/25]
魔竜「くぅ……くぅ……」

魔女「暢気な寝顔だな畜生」
少女「魔力の扱いは一瞬で理解してくれましたね。
   防衛本能でああやって周りを警戒してたんですよ」
侍女「嘘と真を見分ける力もあるようでござますね」
少女「幼さゆえの力か……竜王の眼の力でしょう」
魔女「竜王だぁ? そいつ竜王族の混血なのか?」
少女「おそらくは。
   わたしの杖の眼と共鳴していましたし、眼の色が同じです」
侍女「その力のおかげで、説得が楽だったのですね」
少女「本当に助かりました。
   まだ兵器としての開発は初期段階だったようですね」
魔女「僕はあいつと平然と喋ってたてめぇーが一番おっかねぇーよ……」
侍女「それにしても、いきなり随分懐かれてしまいましたね」
少女「……今まで誰にも優しくされたことが無かったのかも知れませんね……」ナデナデ

魔竜「……くぅ……くぅ……」ギュッ…

412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 01:22:26.67 ID:d1ftEQ+IO [6/25]
魔女「そんじゃあ、僕はまだ用事があるからここからは別行動だな」
少女「そうですか。それでは、お気を付けて」
侍女「あ、ちょっと待って下さい」
魔女「何だよ?」
侍女「結局、魔王様のことは――――」



魔王「私がどうしたって?」



魔女「うわぁああああああああああッ?!」ブンブンブン
魔王「おっ、よっ、危ないなぁ」ヒョイヒョイヒョイ

少女「魔王さん。どうしたんですか?」
魔王「そっちに位相跳躍できるこの体と通信強度の実験と、……
   ……あと、そのついでにちょっとした報告にね」
少女「報告ですか?」


魔王「そうそう。
   やっとちゃんとした魔王後継者が魔界で決まったわけよ。
   そう言うわけで、長い間魔王代理お疲れ様、って話をしに来たんだよな」

415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 01:31:42.83 ID:d1ftEQ+IO [7/25]
魔王「まぁだからって君に何か特別してもらうことも無いから、
   別に気にしなくてもいいんだけどねー」
少女「はぁ。そうですか。わかりました」
魔王「そのうち次期魔王が挨拶に来ると思うけど、
   適当にあしらっとけばいいさ」

侍女「お二人の見事なスルーっぷりに、
   質問の答えを頂く間もなく飛び去って行ってしまわれました……」

少女「今度またちゃんと聞きましょう」
魔王「ん? 何の話?
   ……ところでさぁ、そのずっと君の後ろにいる子は?」

魔竜「……」ササッ

少女「実はですね……」

416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 01:43:12.69 ID:d1ftEQ+IO [8/25]
魔王「魔族と竜族の……
   確かに私も結構長いこと魔王やってたけど、そんな話は寡聞にして聞いたことがない」
少女「そうですか……」
魔王「しかし……エグい潜在魔力量だな」
少女「魔導式演算能力もずば抜けてますね」
魔王「世の中広い。
   すんごい弟子を取ったもんだな」
少女「弟子と言うか……生徒?」
魔王「どっちにしろ、これはまた世界の勢力図が書き換わるぞ」

魔竜「……」

魔王「なぁ。この子、いい人だろ?」
魔竜「……」コクン
魔王「しっかり言うこと聞けよ。
   そしたらまぁ大丈夫だ」
魔竜「……」コクコク

魔王「なーんだ、ちゃんと話のわかるやつじゃないか」ナデナデ
少女「素直ないい子ですよ」
魔竜「……」ギュッ

侍女「なんとも微笑ましい図でございます」

418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 01:55:30.83 ID:d1ftEQ+IO [9/25]
魔王「じゃ、私はそろそろ地獄に戻るから。
   戻るっつっても元々地獄に居るんだけどね」
少女「室長さんが、魔王さんの魔導人形製作技術は妖精界の何千年先を行ってるって仰ってましたよ。
   地獄からの位相跳躍に耐えて、かつその精密動作性を持った人形なんて絶対作れない、って」
魔王「ベースは妖精界の魔導工学だから、無理ってことはないだろうがなぁ」
少女「どうでしょうね」

侍女「魔王様」
魔王「ん?」
侍女「魔王様は、……」
魔王「おう、なんだ?」
侍女「あの……」


少女「……魔王さんは、魔女さんのこと、好きなんですか?」

420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 02:14:53.46 ID:d1ftEQ+IO [10/25]
コンコン…ガチャ、


少女「只今戻りました」
室長「おお、帰ったか。
   ……その子が?」
少女「はい。
   さぁ、挨拶して」

魔竜「……こんにちは」ペコリ

室長「あぁ、こんにちは。
   ……なんだか拍子抜けだね」
少女「自然放出された魔力だけで、
   魔女さんと侍女さんに膝をつかせるぐらいのことはできるようですけどね。
   魔導の才能も全く底も天井も見えません」
室長「君がそれを言うのか……
   ……ならば、君が正しくその子を導いてあげなさい。
   その子が力の使い方を間違えぬように。
   その子が再び闇に閉ざされた道を歩むことの無いように」

少女「はい。全力で勤めます」
魔竜「……」

421 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 02:16:00.83 ID:d1ftEQ+IO [11/25]
少女「こちらの環境にこの子が慣れるまでのしばらくの間、休暇を頂いても?」
室長「もちろん構わない。
   君に全て任せるよ」
少女「ありがとうござます。
   ……じゃあ、行こっか?」
魔竜「うん、お姉ちゃん」ギュッ


……バタン。


室長「魔王代理の少女に、魔族と竜族の混血児……か。
   この世界はまだまだ我々には及びもつかない不可思議な法則に溢れているな」

423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 02:29:17.18 ID:d1ftEQ+IO [12/25]
魔竜「……これなに?」
少女「それは春告草ね。
   春が来たことを最初に知らせてくれる花」
魔竜「春……?」
少女「春って言うのは、あたたかくて優しい季節のことよ」
魔竜「……春。楽しみ」
少女「ええ、そうね」



サァァァァ…
サワサワサワ…

428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 03:01:44.36 ID:d1ftEQ+IO [14/25]
少女「さて。
   今日からしばらくここで一緒に住むことになります。
   ここであなたが学校に通うための準備をしないといけません」
魔竜「準備?」
少女「って言っても、特に何か身に付けないといけないってわけじゃないんだけどね。
   これはあなたが学校で何をやりたいかを一緒に考えるための時間かな」

魔竜「何をやりたいか……」

少女「魔導術式学、魔導工学、魔導史学、魔導生物学、錬金術学、術式演算学、
   召還術式学、呪術学、魔法陣学、魔法学、魔法文学、……他にもたくさん。
   何をやってもいいから、ゆっくりやりたいことを見付けるの。
   そのための手伝いをわたしがするわ」
侍女「わたくしも微力ながらお手伝いいたします」ペコリ
少女「困ったこととか、わからないことがあったら何でも聞いてね」
魔竜「……うん」
少女「じゃあ、まずは……魔導式の書き方から勉強しよっか。
   術式は魔導式と魔法陣からできてて……」

429 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 03:11:35.83 ID:d1ftEQ+IO [15/25]
少女「……と言うわけ」
魔竜「これがこうで……こう?」
少女「そうそう。この術式は省略しても大丈夫でしょ?」
魔竜「うん、わかった」

侍女「御夕食の準備ができました」

少女「じゃあ、続きはまた後でね。
   ご飯食べよ」
魔竜「うん」



侍女「これは……『門』の構造術式でございますか」
少女「まさか半日も経たずにここまで理解するなんて……」
侍女「……わたくしが、あなた様に魔導の手解きをしていた頃を思い出します」

439 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 09:34:48.96 ID:d1ftEQ+IO [16/25]
魔竜「……いいにおい」
少女「今日も美味しそうですね」
侍女「ありがとうござます」ペコリ
少女「じゃあ、冷めないうちに頂きましょう」
魔竜「……?」
少女「どうしたの?」
侍女「何かお嫌いなものがあったのでしょうか?」
魔竜「これなに?」
少女「これ……ってどれ?」
魔竜「この机にあるいいにおいのするの」
侍女「……あの研究所では普段はどんなものを食べておられたのですか?」
魔竜「苦かったり変な味がするちっちゃい石みたいなの」
少女「……わたしの真似をしてみて」カチャカチャ
魔竜「うん」カチャカチャ
少女「……」パクッ
魔竜「ん」パクッ
侍女「どうでございますか?」
魔竜「……苦くない。ちゃんと味がする」

少女「明日、本格的に魔導薬依存などの検査しましょう。
   保護時の報告書はあてになりません」
侍女「はい」

魔竜「これ、口の中が、いいにおい?」
少女「それは『おいしい』ってことよ」
魔竜「おいしい」パクパク
侍女「光栄でございます」ペコリ

441 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 09:47:22.19 ID:d1ftEQ+IO [17/25]
魔竜「はぁ……」ケフ
少女「ごちそうさまでした」
侍女「いえいえ」
魔竜「明日は? 明日もこれ?」
少女「明日はまた違う、他のおいしいものよ」
魔竜「……明日の明日は?」
少女「それからもずっと、おいしいもの」
魔竜「……嬉しい」
侍女「これは、わたくしが精進しないといけませんね」
少女「わたしも期待していますよ」
魔竜「あれ、なんか……眠い」ウトウト
少女「お腹いっぱいになったからかな?」
侍女「寝室の準備はできております」
少女「じゃあ、今日はもう寝よっか」
魔竜「うん……」
侍女「こちらです」

443 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 10:00:32.61 ID:d1ftEQ+IO [18/25]
少女「さて、わたしもこの書類の処理が終わったら寝ますね」
侍女「お疲れ様でございました」
少女「……明日があの子に取って、楽しい幸せな日であることを願います」
侍女「明日もきっといい日になりますよ」
少女「……そうですね」
侍女「はい。わたくしはそう確信しております」

444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 10:15:17.27 ID:d1ftEQ+IO [19/25]
侍女「改めまして、連日遅くまでお疲れ様です。
   おやすみなさいませ」
少女「侍女さんも、あまり無理しないようにお願いしますね。
   おやすみなさい」


……バタン。


少女「……はぁ」

ドサッ

少女「なんだかよく眠れそう……」


……コンコン、コンコン


少女「ん? どうぞ、なんですか?」

445 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 10:16:43.05 ID:d1ftEQ+IO [20/25]
ガチャ、…

魔竜「……」

少女「あれ、どうしたの?」
魔竜「……明日も、痛いことしない……?」
少女「あぁ、……怖い夢を見たのね。
   こっちに来て」
魔竜「うん……」
少女「明日も、その次の日も、誰もあなたに痛いことはしないわ。
   わたしや、侍女さんが守ってあげるから」ギュッ
魔竜「……」
少女「今晩はここで寝る?」
魔竜「……」コクリ
少女「じゃあちょっとこっちに詰めて……はい、どうぞ」

魔竜「……あったかい」
少女「安心しておやすみなさい。
   なにも怖くないから」ナデナデ
魔竜「……うん……」

449 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 10:43:48.15 ID:d1ftEQ+IO [21/25]
室長「検査結果が出た。これだ」
少女「……」ペラッ、ペラッ、ペラッ、…
室長「見ての通り、やはりいくつかかなり問題のある数値が出ているな」
少女「魔導薬や実験の影響でしょうか?」
室長「それはおそらく間違い無いだろう。
   ……ところが、これも見てほしい」バサッ
少女「これは……」
室長「2日後に念のため行った同じ検査だ」
少女「……数値がわずかに正常に近付いてますね」
室長「魔導汚染に対する恐るべき順応力と抵抗力のなせる業だろうな。
   他に要因として考えられるとすれば……君との生活だろう」
少女「……」
室長「最近はだいぶ君以外の者とも話すようになってきたようだが、
   話す内容はいつも君とのことだ。とても幸せそうにしているぞ」
少女「このまま行けば……」
室長「あぁ。そう遠くないうちに、通常の授業にも参加できるようになるはずだ」
少女「……よかった」ホッ
室長「いやはや、すっかり姉か母のようだな」
少女「そう、……ですか?」

451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 10:56:42.55 ID:d1ftEQ+IO [22/25]
室長「しかし、一つ気になることがある」
少女「と、言うと……?」


室長「君だよ。君のことだ。
   確かにあの子が今まで年相応の愛情を受けられなかったのは不運なことだった。
   ……だが、君もまだ世界の事情を背負い込むには……幼すぎる。
   君も年相応の幸せを享受したり、時には誰かに甘えたりする権利があるはずだ。
   違うかね?」


少女「……わたしは、……」

456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 11:17:54.86 ID:d1ftEQ+IO [23/25]
魔竜「……それで、すごく綺麗な花がいっぱい咲いてた」
侍女「それは素晴らしいですね。
   わたくしが前に妖精界に行った時は、とてもそんな観光をする暇はありませんでした」
魔竜「今度、侍女さん達と一緒に来たい、って言ってたよ」
侍女「それは楽しみです」
魔竜「うん。楽しみ」
侍女「それにしても、お二人は最近ますます仲がよろしくなって来ていますね」
魔竜「あのね……お姉ちゃんが手を握ってくれるとね」
侍女「はい」
魔竜「体があったかくなってきて」
侍女「はい」
魔竜「……ドキドキする。
   嬉しいんだけど、ちょっと恥ずかしくなったり……これ、なに?」
侍女「……なんでございましょう?」
魔竜「わからない?」
侍女「申し訳ございません」ペコリ
魔竜「なんなんだろ、これ」
侍女「直接聞いてみては?」
魔竜「お姉ちゃんに?
   それは……だめ」
侍女「なぜですか?」

魔竜「……なんだか、恥ずかしいから……」

侍女「それは……困りましたね」
魔竜「うん……」

463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 11:53:59.63 ID:d1ftEQ+IO [24/25]
ゴゴゴゴゴ…


魔王「おい、話が違うじゃねぇーか。
   なんでお前が魔王職後継なんだよ。
   内定してたやつはどうしたんだよ」
  「何百年も王子やってたら飽きるんだもの。
   暇すぎてちょっと色々やっちゃった。
   だってあんたのせいで第一王位継承者なのに魔王になれないとか酷くない?」
魔王「お前みたいな馬鹿を魔王にしないために決まってんだろが」
王子「ま、どーでもいいからちゃっちゃと魔力寄越してよ。
   それが決まりだろ。次期魔王は前任者から魔力貰えるってやつ」
魔王「あ? んなもんねぇーよ。
   195年分はすっからかんだ」

464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/12/03(金) 11:57:32.60 ID:d1ftEQ+IO [25/25]
王子「……げ、ガチじゃん。
   なんで? なんで? なんでそんなミイラみたいになってんの?」
魔王「さぁな。帰れ帰れ」
王子「おっかしいな……なんでだろ……んんー? ……あ、ひょっとしてアレか?
   もしかして例の代理人にあげたとか?」
魔王「馬鹿は馬鹿らしく馬鹿みたいにしてりゃいいものを……」
王子「やっぱりそうか。
   じゃあそっちに貰ってこよっと」
魔王「言っとくけど俺より強いからな、魔王代理」
王子「はいはいわかったわかった。
   ちゃきっと貰って来てやんよ。
   それから、魔王らしく魔王してやらぁ」
魔王「はん、やって見やがれってんだ」
王子「見てろよー元魔王」バシュッ、





魔王「……やれやれ。不味いことになったぞ」

475 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/03(金) 14:46:01.74 ID:d1ftEQ+IO
少女「やっぱり竜族だけあって、竜の召還は得意みたいね」
魔竜「うん。イメージしやすいからかな」
少女「じゃあそろそろ日も暮れて来たし、そろそろ帰ろっか。
   まだ夜は冷えるし」ギュッ
魔竜「あっ……うん……その、……うん、お姉ちゃん」モジモジ
少女「どうしたの?」
魔竜「……なんでもない、よ」
少女「そう?
   ならいいけど……
   今日のご飯はなにかな?」
魔竜「なにかな……」キュッ…



――――バシュッ!


476 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/03(金) 14:58:28.07 ID:d1ftEQ+IO
少女「っ!?」バッ
魔竜「?」



王子「みぃーつっけた!
   確かにあいつの魔力だ!
   なるほど、お前が魔王代理…………か…………?」



少女「……あなたは?」
王子「お、……俺? 俺はその、一応次期魔王なんだけど……その、アレだ。
   あの……えーと」
少女「……?」
王子「ちょちょちょ、えっと、
   ちょ、ちょっとたんま」クルッ


…パキンッ


王子「……あの、これを」スッ
少女「は、はぁ。お花ですか?」
王子「それじゃっ!」バシュッ!

少女「な……なに?」

479 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/03(金) 15:04:58.55 ID:d1ftEQ+IO
少女「今の誰だろう?
   魔王代理とか聞こえたような……」


……バシュッ!


王子「や、やぁ!」
少女「あれ、また来た」



王子「と言うか、一目惚れしました!
   俺と! 結婚! してくださいっ!」ギュッ



少女「……はっ?
   いや、いや、えっ、何を言って――――」



――――ズォアッ!!



魔竜「お姉ちゃんから手を離せ」ガシッ
王子「あ? なにこの目つきの悪い餓鬼。
   人のプロポーズ邪魔すんなよ」

484 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/03(金) 15:15:05.32 ID:d1ftEQ+IO
王子「子供は暗くなる前にさっさと帰って――――」

魔竜「手を、離せ」バギギギリギギギシギシッ

少女「っ!」ゾクッ
王子「お前……なんなんだ?」パッ
魔竜「お姉ちゃんに触るな」ギンッ…

王子「竜族の眼……魔力は魔族……?」

魔竜「……」ザッ
少女「え、……」

王子「人の婚約者の前に立ちふさがるたぁ、いい度胸じゃねーか。
   大人の魅力と怖さを教えてやるぜ」バキッ、バギギッ

魔竜「お前なんか、怖くない」メキッ……バキッ……


……メキメキメキメキッ


王子「お、……おおお?」

486 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/03(金) 15:23:00.45 ID:d1ftEQ+IO
メキメキメキメキメキメキメキメキッ……
……バサァッ!!



魔竜「グヴヴゥ……」ギロッ



少女「りゅ、竜に……?!」

王子「や、やっべ、ちょっとおっかねぇ!
   こいつ全盛期の魔王どころじゃねーぞ!」


魔竜「グァ……」パカァ


……ゴゴゴゴゴゴ


王子「受け切れる気がしねぇー!
   なにこいつ、チートじゃん!」

488 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/03(金) 15:30:33.41 ID:d1ftEQ+IO
魔竜「グヴルル……」バサッ…

少女「つ、翼で……守ってくれるの?」
魔竜「ヴヴ……」コクン

王子「ずっ、ずるいぞー!」


魔竜「ヴヴゥ……ヴグォアアアアア゙ア゙ア゙ア゙ッ!!!」ドォッ


ゴバァアアアアッ!


王子「うおあっ! マジやっべぇー!」バシュッ



――――ズォォォオオオオオオォォオォオォンッ!!

492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします :2010/12/03(金) 15:40:43.54 ID:d1ftEQ+IO
ゴゴゴゴゴ……


少女「見渡す限り灰に……ここが無人の平原でよかった……」

魔竜「……ヴグゥッ……」メキッ、メキメキメキッ……

少女「だ、大丈夫?!」

魔竜「グ……」ズシィイィィイイイン……


シュウウゥ……
メキッ……バキッ……


少女「人型に戻った……?」
魔竜「うぅ……ん……」
少女「……と、とにかく研究室まで急いで連れて行かなきゃ!」

495 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 15:52:44.23 ID:d1ftEQ+IO
……ガチャ、


少女「どうですかっ?」ガタンッ
室長「落ち着きたまえ。
   他の人型竜族の例に漏れず、あの子に取っても竜化は著しく魔力を消耗する。
   特に幼体には、かなりの負担になる。
   ……しかし、おそらく一時的に衰弱しただけだろう」
少女「そうですか……よかった……」

室長「『極北限界領域の魔竜』、か……
   確かに、この魔力は驚異的だ。
   世界を跨いだ冥界や妖精界でさえ、史上稀にみる魔力爆発を観測したそうだぞ」
少女「……」
室長「あらためて、あの力が軍事利用されなかったことを幸運に思わねばなるまい」
少女「……あの子は、わたしを守ろうとしてくれました」
室長「次期魔王、からか?
   それにしてもいきなり求婚して来るとはね」
少女「ええ……もう色々ありすぎて何がなにやら……」
室長「君もゆっくり休みたまえ。
   今日はここに泊まって行くといい」
少女「ありがとうございます……」

498 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 16:06:17.03 ID:d1ftEQ+IO
魔竜「……くぅ……くぅ……」
少女「魔力の制御と、竜化の制御も勉強しないとね……」ナデナデ
魔竜「……お……姉ちゃ……」
少女「わたしはここにいるから」ギュッ…
魔竜「ね……ちゃん……くぅ……くぅ……」
少女「守ってくれてありがとう。かっこよかったよ」
魔竜「……くぅ……んん……くぅ……」

少女「……竜王さんなら、あなたのことや、竜化の制御の方法も知ってるかもしれない。
   身体が良くなったら、一緒に竜界に行ってみようね。
   でも、今はゆっくりおやすみ……」ナデナデ

魔竜「お姉……ちゃん……」ギュッ…









――――バシュッ!

王子「っぷはぁー! びびったぁ!
   でもあきらめねーからな俺はっ!
   また会いに行くからなーっ!」ズビシッ

499 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 16:20:48.50 ID:d1ftEQ+IO
――――魔竜の力を制御する術を知るため、
また魔竜の出生の謎を解き明かすため、次なる舞台は竜界。

少女と魔竜、そして侍女と魔女(しぶしぶだが)の四人が、
竜界最深部、竜王の宮殿を目指して再び旅立った。

次期魔王の王子のちょっかいも予想される中、
魔王と魔女の間に微妙な変化が……?
それを間近で見ている侍女の心境とは……?
少女と魔竜も心身共に成長しつつあるが、果たしてどんな冒険道中となるのか……


その物語は、また次の機会に。

501 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/12/03(金) 16:22:38.79 ID:d1ftEQ+IO
駆け足になったが第四部終わり。
長々と保守してくれて本当にありがとう。

またそのうち話をまとめて改めてスレ立てるかも知れないので、
その時はまたよろしく。

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