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キョン「俺が守るから」-1

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:27:55.08 ID:5TspgyOz0 [2/91]
キョン「ふぁ~、ねむ....」

今は数学の授業中
一番寝たらまずい科目
この前の中間テストで赤点だったからな

キョン「しっかし、寝たらいけないと思えば思うほど」ウトウト

キョン「眠たくなるのはなぜだろうか」カクン

  ガッ

そうしてると、後ろの席の外見だけはパーフェクト女が俺の椅子を蹴りやがった。

キョン「おいハルヒ。 勉強の邪魔をするな」

ハルヒ「はぁ? あんたがウトウトしてたから蹴ってやったんじゃない」

キョン「そうかい。 せっかく起こしてくれるのなら、肩をトントンするとか....もっと可愛くだな...」

ハルヒ「何よそれ、あんたの成績を心配してやってるとゆーのに。 なら勝手に好きなだけ寝てればいいじゃない」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:28:50.46 ID:5TspgyOz0 [3/91]
キョン「ったく...可愛げのない女だなぁ。 お前は」

ハルヒ「あんたに可愛いなんて思われようなんて、これっーぽっちも思ってないから別に構わないわ!」

キョン「そうかい。 まぁ、お前が何をしたって可愛いなんて思う事はないから安心してくれ」

ハルヒ「        バカ」 ボソッ

キョン「ん? なんか言ったか?」

ハルヒ「なにも!」

と。 ここで流石の通称、仏と呼ばれている数学教師も俺とハルヒの私語にカチンときたらしく声を張り上げる
続きをやりたいなら廊下に出て好きなだけ喋ってろ
その言葉に甘えて、一瞬外をぶらついて眠気を覚ましてこようかと思ったが
内申点や教師からの印象をぶち壊したらヤバいと思い、俺は頭を下げ、再び教科書を手に取る
ハルヒはというとしばらく教師を睨みつけ、教師がそれにおじけづいたのか、スルリと目を反らした後。
ブスッとしたまま机にうつぶせになる

ハルヒ「 (あのバカキョン...またウトウトしだした...)

キョン「 (それにしても眠い...半端じゃなく眠い...) 」

ハルヒ「 (まったく...せっかく私が起こしてあげたのに) 」

キョン「.........」 カクン....カクン.....

ハルヒ「 (もう起こしても無駄だと思うから、ほっとこう) 」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:29:30.01 ID:5TspgyOz0
キョン「.........」 カックン!

ハルヒ「 (今度...こいつに勉強教えてあげようかな? そうすれば寝てても大丈夫な位、数学できるようになるかも) 」

キョン「.........」 すーすー

ハルヒ「 (ついに寝ちゃった...。 全くどうしようもないヤツ...。 成績悪い癖にすぐ寝ちゃう) 」

ハルヒ「 (こんなんじゃ、こいつろくな大学行けないわね...。 それどころかFランですら落ちちゃったりして...) 」

ハルヒ「 (.....もし。 学生を学業だけで判断しない世界があったら...。 キョンはどうなるんだろ?)  」

ハルヒ「 (ちょっとだけ) 」

ハルヒ「 (そんな世界でのキョンを見てみたいかも.....) 」

ハルヒ「 (なんてね) 」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:35:41.62 ID:5TspgyOz0
キョン「......」 すーすーすー

後ろの生徒「起きなさいよ」

キョン「.......」すーすーすーすー

後ろの生徒「ねぇ、起きなさいよ」

キョン「......?」 もぞっ

後ろの生徒「ったく.....!」 ビリっ

頬に温かい感触がしたなと思った瞬間、鋭い痛みが走る。

キョン「おわっ!? いきなり何すんだハル....ヒ?」

後ろの生徒「はぁ?」

キョン「え?」

後ろの生徒「誰よはるひって? ったく寝ぼけてんじゃないわよ」

後ろの生徒「それに...。 アホのくせに良くこんなにぐっすりと寝れるもんね。 危機感のカケラもないのアンタは?」

キョン「.....あはは」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:37:05.11 ID:5TspgyOz0
後ろの生徒「ずっとあの教師アンタの事見てたわよ? いい加減にしなさいよねっ」

キョン「...あ、あぁ。 すまん。 ありがとう」

後ろの生徒「ったく....! 世話が焼けるんだから。 それでも年上なの?」

キョン「おぉ...そ、そうだな...。 すまんすまん」

でだ。 一つ聞きたい。
後ろに当たり前のように座って俺に説教してらっしゃる短髪女は一体誰だ?
俺が年上って事は、こいつは下級生か?

でだ。 も一つ聞きたい。
さっき俺がいたはずの教室とはだいぶ様変わりしているようだが、ここはどこだ?


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:38:04.74 ID:5TspgyOz0
それだけじゃない。

クラスのヤツらの大半が俺の見知らぬ顔に変ってる。
知っているのはアホの谷口と国木田.....だけか。

キョン「 (.....あいつは?) 」

おそらく俺をこんな世界へ放りこんだであろう容疑者その一。
SOS団、団長。 涼宮ハルヒの姿はこの教室の隅から隅まで見渡しても...。
どこにも見当たらない。


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:40:04.19 ID:5TspgyOz0
国木田「パーソナルリアリティ...かぁ」

谷口「どうだ? 少しは理解できたか?」

国木田「いつもゼロ判定の僕にはさっぱりだよ」

谷口「まぁ、お前ならそのうち理解できるようになるさ」

国木田「そうだといいけど...。 でもさ、谷口みたいな「自分だけの現実」だけはイヤだな」

谷口「あぁん!? どーゆー意味だ国木田」

国木田「言葉のままさ。 いくらレベル4でも谷口みたいなのはゴメンだね」

谷口「おい! そんな言い方はねーーだろ!」

キョン「 (ぱーそなるりありてぃ?...さっきの授業でそういや、あの教師が己の現実がどうとか言ってたが...そのことか...) 」

キョン「 (ここでは精神科医にでもなるための勉強でもしてんのだろうか? それにこの状況に二人とも溶け込んでやがる) 」

キョン「 (俺だけ置き去りにして世界改変なんてとんでもないマネをしやがって) 」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:41:28.39 ID:5TspgyOz0
ハルヒか長門....どっちかの仕業だろう。 まぁ、どちらにしろ俺には情報が全くない。
この状況を打開するには現状を把握し。 俺が動かなきゃいけない。
今まであった二回ともそうだったからな。

俺が必死に状況の把握に努めていると、後ろの席の短髪が突然口を開く。

後ろの生徒「ねぇ、アンタ何してんのよ。 さっさとご飯買いに行きましょ?」

キョン「あ、あぁ」

後ろの生徒「今日は購買じゃなくて、学食にしとく? あ! でも今日はスペシャルホットドッグが購買に並ぶ日よね! ん~、悩むわ」

キョン「 (どうやらコイツと俺はこの世界では仲がイイようだな) 」

谷口「また御坂美琴と仲良くランチタイムですか! よっ! 御両人! 焼けるねっ!!」

国木田「いや~羨ましいよ、キョン」

美琴「なっ! ちっ、ちが..私達はそんなんじゃ.....そっそうよね!? キョン!?」アセアセ

キョン「御坂の言う通りだぞ谷口。 バカ言うな」

美琴「.......」

美琴「っ、ったく、あのバカはほっといてさっさとご飯行きましょ」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:44:37.05 ID:5TspgyOz0
俺は決めた。
まずは怪しまれないように注意して、この御坂ってヤツから情報を得よう。
と、その前にこいつは俺の事を年上だと言っていたな...。 それなのに同じ教室で授業を受けてんのはなぜだ。
.....まぁ、答えは簡単だ。 こいつの成績がずば抜けていいからに違いない。

キョン「なぁ御坂。 お前って頭いいよな、年上の俺と同じ授業受けてんだからさ」

御坂「いきなり何言い出すのよ。 そんなの当り前じゃない、わたしは中二だけどレベル5よ? 
   生徒個人個人のレベルに合わせて常盤台はカリキュラムを受ける決まりなんだから」

こいつ中学生だったのか...って事はここは中高一貫教育の進学校? 
それにレベル5?...そうか。 十段階で生徒を格付けして、それに合わせて授業を受けさせる。
大方そんなとこだろう。

御坂「ねぇ!?」

キョン「おわっ! なんだいきなり!?」

御坂「あんたさ、今日様子がおかしいわよ? めずらしくずっと真剣な顔してるし」

キョン「いやいや。 ただ、中二のお前と、高一の俺が仲良くすんのって少し変な感じがしてな」

御坂「......。 私はレベル5だから中二でも高等部クラスの授業を受けさせられるから仕方ないじゃない。
   それで、たまたまアンタがわたしの前の席が多いから必然的に話すようになったんだから.....」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:49:01.45 ID:5TspgyOz0
御坂「それともあんた.....わたしと仲良くすんのイヤ?」

キョン「別にイヤじゃないけど、ただなんか不思議に思ってだな...」

御坂「.....そう。 まぁアンタは巨乳でグラマ~な女が好きみたいだしね....」

御坂「この...!......へんたい男!!」

キョン「なんでいきなり突っかかってくんだよ」

御坂「ばーーーーーーか!!」

ムスッとした面持ちのまま、短髪中学生...もとい御坂美琴は突然走り出した

御坂「 (なんでいきなり突っかかってくんだよ....か) 」

御坂「 (なんでだろ.....?) 」

キョン「おい! 待てよ!」

御坂「ふんっ! わたしが先にスペシャルホットドッグを食べるんだから!」

キョン「そうはさせねーぞ!」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:50:18.81 ID:5TspgyOz0
御坂「 (なんでだろ.....なんでわたしはコイツのことになると、こんなにムキになるんだろ....) 」

御坂か.....なんかコイツといると異世界に飛ばされてきちまったって悩みも吹っ飛んじまいそうだ。
正直楽しいし。 ちょっとコイツを知りたいって思っちまう。
俺の妹も中学生くらいになると、こーなるのかな。

キョン「 (妹が二人できた気分だ) 」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:53:20.62 ID:5TspgyOz0
黒子「失礼しますわ」

国木田「あ、白井さん」

谷口「げっ」

黒子「な~にが げっ ですの? 貴方昨日無断で活動をサボってどこをほっつき歩いていらしたのかしら?」

谷口「たまにはイイじゃねーか」

黒子「ダメですわ。 今日は必ず来ること、よろしいですわね?」

谷口「おう。 わかったわかった。 だからさっさと帰ってくれ」

黒子「あら? 貴方がそんな物言いをするのなら、私は上にその旨報告させてもらいますよ?」

谷口「必ず行きます。 今日はサボりません」

国木田「ははは、さすがの谷口も白井さんには頭が上がらないね」

谷口「弱みを握られてるから仕方ねーだろ! 俺は無理やりコイツらにジャッジメントなんて金にもならねーことさせられてんだ」

黒子「ならしなくて結構ですわ。 とっとと高校を中退して、豚箱にでもお入りになれば済む事ですから」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:54:27.88 ID:5TspgyOz0
谷口「クソ...なんでこんな事になったんだ...」

国木田「キミが悪いんじゃないか谷口。 能力を悪用してのぞきばっかしてたんだからさ」

黒子「その通りですの。 本当は警察に突き出す予定でしたが、貴方の能力は性犯罪の抑止にも使える...
   だから、ジャッジメントに入るのを条件に無罪放免としてあげたんですの」

谷口「突き出されなかった事は感謝してるぜ? だけどよ! もーいいじゃねーか! お前の管轄エリアの性犯罪は、
   俺のおかげで激減したんだからな! もういいかげんに解放してくれ!」

黒子「性犯罪者の再犯率の高さは有名なお話ですわ。 貴方が完全に更生したとこちらが判断するまでジャッジメントで面倒を見させて
   いただきますの」

谷口「うぅ.....」

黒子「貴方の能力は犯罪を犯す事には勿論、抑止するにももってこい。 腐ってもレベル4だけはありますわね」

国木田「サーチングラバー...だっけ?」 クスッ

黒子「和名、卑猥探索.....ブフッ。 ......まったくもってはずかしい能力名ですこと」

国木田「全くだよ...自分の周囲で起こるエッチな事を探索できるなんて、僕ならぜったい自殺するね」 クスクス

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:55:24.39 ID:5TspgyOz0
谷口「国木田...お前まで俺をバカにすんだな.....」

国木田「ま!まさか! そんなつもりじゃないんだ、誤解だよ谷口」

黒子「あら? 私なら自分のパーソナルリアリティの情けなさに落胆して間違いなく自殺を図りますわ」 ブークスクス

谷口「あーーーーーーーっうっせぇ!!!」

国木田「ハハハハハ」


谷口「くそぅ...あいつら昼間は散々バカにしやがって」

谷口「そこら辺をそのアホ面さげて、ブラブラして反応があったら教えて下さいまし! だと!?」

谷口「マジでイライラすんぜオセロの分際で.....今に見てろ.....とっととレベル5になって見返してやるぜ!」

谷口「.....ダメだ」

谷口「能力がレベル5クラスになっても、今よりよけいにバカにされるだけだ」

谷口「このまま俺はずっと変態探知機なんだろうか.....」

谷口「はぁ.....死にてぇ」

ビキ~~~~ン!

谷口「!?.....反応あり。 近いな」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:56:12.51 ID:5TspgyOz0
谷口「急いで黒子に連絡しねーと.....ん?」

谷口「ちょっと待て。 ここで俺が助けたらど~なる!?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

女「いやっ! やめてッ!!」

犯罪者「うるせぇぞ! おとなしくしねーと....」

谷口「おい。 そこまでだぜ」

犯罪者「あぁ!? なんだてm

谷口「せっ!」

       ガッ!

犯罪者「ぐはぁっ!」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:58:20.59 ID:5TspgyOz0
女「あっ! ありがとうございます! 凄いんですね...やっつけちゃった.....たった一撃で」

谷口「な~に、あなたの悲鳴を聞いていてもたってもいられなくてね」

女「カッコイイ///」

谷口「これも何かの縁.....お食事でも御一緒に、どうですか?」

~~~~~~~~~~~~~~~~~

谷口「名前? 谷口と申します。」

谷口「なーんてな! なーんてなっ!」

谷口「善は急げと昔の人は言った.....急ごう! 俺を待ってる人がいる!」

            ダッ!



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 11:59:30.85 ID:5TspgyOz0
キョン「セブンスミストか、久しぶりだな」

美琴「へ? 一週間前にも付き合ってもらったじゃない」

俺は学校の外に出てみて驚愕する。
この世界の科学力は俺がいた世界の遥かに先を行っているようだ。

キョン「あぁ、そういやそうだったな」

美琴「やっぱアンタ今日変よ? さっきから目を丸くしてキョロキョロしたりもしてるし」

迂闊...。 隠しているつもりだったが上手くできてなかったらしい。
まぁ、できるはずがねーか。

キョン「変じゃないさ。 なんか改めてこの街を見渡してみると、色々驚く事があってだな...」

美琴「ふ~~ん」

キョン「 (たしかセブンスミスト...) やっと着いたな」

美琴「うん! ついた! (今日はゲコタのセブンスミスト限定バージョン発売日!!!) 」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:00:54.16 ID:5TspgyOz0
キョン「なんかウキウキしてるけど、何を買いに来たんだ?」

美琴「ふぇ!? (ゲコタのぬいぐるみなんて言ったら、コイツに子供だと思われちゃう...!!) 」

美琴「え、えぇ...も、もうすぐ夏だし水着を新調しようかと思って!」

キョン「今のお前の反応も随分と変だぞ」

美琴「おっ、大人なオンナには聞かれたくない事もあんの!」

美琴「そうそう、ちょっと別行動しましょ?」

キョン「なんでわざわざ?」

美琴「いや~~、水着選びに男のアンタを付き合わせるのはさ、ちょっとアレかなって思って!」

キョン「確かに入りづらいな、いいぞ。 じゃあ俺は適当にブラブラしてくるから....ん? アイツは.....」

美琴「谷口じゃん」

キョン「なんでまた血相変えて全力疾走してんだ?」

美琴「事件...かしら? 後を追うわよ!」

     ダッ!

キョン「事件!? おい! ちょっと待てよ!」

        ダッ!

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:02:07.10 ID:5TspgyOz0
谷口「この角を曲がった路地裏...!」

女「いやっ! やめてッ!!」

犯罪者「うるせぇぞ! おとなしくしねーと....」

    ザッ!

犯罪者「ん?」

谷口「そこまでだ変態野郎.....」

犯罪者「ちっ! これからイイとこだってのに...何モンだ!?」

谷口「へっ.....」
 
       ダダッ!

谷口「.......ジャッジメントだ!!」

犯罪者「ちっ! くるならきやがれ!」

谷口「おらぁっ!」 スカッ...

谷口「え?」

    ガッ!

谷口「ぐふぉっ!」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:06:13.27 ID:5TspgyOz0
犯罪者「ったくビビらせやがって.....。 とんだザコじゃねーか」 パンパン

谷口「げほっ! げほっ!」

谷口「 (骨逝った! ぜってー骨逝った!) 」

犯罪者「腹に一発入れただけでコレかよ? ジャッジメント様にしちゃ、驚くぐれーよえーな」 グイ...

犯罪者「次はその情けないツラにストレート.....お楽しみを邪魔した罰だ。 全力で行くぜ?」

犯罪者「覚悟しな!」

谷口「 (殺される!!!) 」

     ガシッ.....!

谷口「え.....?」

犯罪者「てめぇ! いつの間に!?」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:24:31.97 ID:5TspgyOz0
古泉「んふっ。 通りすがりのジャッジメント、古泉と申します」

谷口「ジャッジメント...?」

古泉「えぇ。 本日づけでこちらの支部に配属になった者です」

古泉「貴方のその腕章...。 僕の先輩にあたる方ですね」

古泉「先輩はそこで後輩の初仕事を見守っていて下さい...」

犯罪者「さっきから俺の腕を掴んだままゴチャゴチャ内輪話しやがって!!」

谷口「おい! そいつツエーから気をつけろ! かなり喧嘩慣れしてやがる!」

古泉「フフ、それは怖いですね」

犯罪者「くらえ!」

古泉「......んっ」 サラリ

犯罪者「へ?」

古泉「もふっ!」 ガッ.....

犯罪者「なッ.....!?」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:27:23.06 ID:5TspgyOz0
谷口「左手で軽く払ったような手刀で...一撃!」

古泉「申し訳ない。 こう見えて多少武術をかじっているもので...」

被害者「 (カッコイイ///) 」

古泉「それよりお二人とも、お怪我はありませんか?」

谷口「あ、あぁこれくらい俺にとってはなんとm 

被害者「は! はいっ!///」

古泉「それは良かった」 ニコ...

被害者「あの...もし良かったら番号交換して下さい!」

古泉「え?」

被害者「私っ! すっごいおいしいレストラン知ってるんです! 良かったらぜひご一緒に!」

古泉「フフ...僕で良ければ喜んで」

被害者「本当ですかっ!? 嬉しいですっ!!」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:28:12.64 ID:5TspgyOz0
谷口「けっ」

谷口「 (こんなヤツが俺の後輩だと? いけすかねぇヤローだぜ) 」


美琴「あ、あそこ!」

キョン「谷口!」

谷口「キョン!? それに御坂まで!」

キョン「お前が血相変えて走っていくのが見えたもんでな...後を追ってここまで来たんだ」

古泉「.....!」

美琴「やっぱり何か事件だったのね...これ谷口、アンタがやったの?」

谷口「うぅ...俺はブザマにやられてたさ。 やったのはコイツだ、ジャッジメントの新人らしい」

キョン「 (???) 」

古泉「初めまして。 古泉一樹と申します」 

キョン「 (古泉!!!) 」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:31:12.26 ID:5TspgyOz0

キョン「おい古泉! お前ジャッジメントなんて入ってたのか!? それより、お前...他の皆がどこ行ったか知らねーか!?」 

古泉「........」 

キョン「ハルヒ達は一体どこに!? もしかしてsos団でここへ来たのは俺と古泉の二人だけなのか!?」 

古泉「.............」

美琴「はるひって.....アイツが学校で寝ぼけてた時に言ってたアレかしら?」

美琴「 「はるひ達」って事はアレは人の名前だったの?」

谷口「えすおーえす団.....?」

古泉「......................」

キョン「なんで黙ってんだよ!? なんとか言えよ!?」

古泉「...........コホン」

古泉「何かのジョーダンのおつもりでしたら申し訳ありません...せめて名前くらいは名乗っていただけますか?」

キョン「な...!? (こいつ、まさか!?) 」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:35:03.79 ID:5TspgyOz0
知らない!? いや、正確に言えば記憶を改変されていると表現した方が正しいか.....。
ハルヒが消失した、あの長門のバグ事件の時のように今回も俺を除いた全員の記憶が、この世界に合わせて変えられちまってる。
谷口、国木田、古泉.....おそらくこの世界に来ているはずの朝比奈さん、長門.....そしてハルヒも。
記憶がそのままなのは俺だけなのか!?.........

くそっ.....!


キョン「ハハハ!....。 お前に似てるヤツを知っているモンで少しボケてみたんだ、派手に滑っちまって悪かったな」

古泉「フフフ、こちらこそボケに乗れず申し訳ありませんでした」

どうする!? ここで話しをしちまうか!? だが、以前の世界改変の時、コイツは俺の話に耳を貸さなかった...。
古泉だけじゃなく、世界を変えられてる事に皆が信じちゃくれなかった.....。 ハルヒ以外は。

それに今俺達がいる場所は改変された世界じゃない気がする...おそらく、全く別の異世界!
って事は、ハルヒに対してあの言葉「ジョン・スミス」も意味をなさない...古泉のように記憶改変がかかってんならな。

どうすればいい? どうすれば!?

いや落ち着け。

焦っても仕方ない...状況を悪化させるだけだ。


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:36:04.27 ID:5TspgyOz0
キョン「 (ここはできるだけ自然に流して終わろう) 」

キョン「 (古泉に会えただけでも良しとするべきだ) 」


キョン「つっかれたー!」

美琴「突然だけど質問いい?」

キョン「なっ、なんだいきなり?」

美琴「アンタさ...何か私に隠してるわよね?」

キョン「...い、いいや何も隠してなんてないぞ」

美琴「ウソ...。 あんたはあんなボケするキャラじゃない。 それに不自然すぎたわ」

美琴「古泉ってのは一体何者? えすおーえす団って?」

キョン「 (完全に怪しまれてる!...) 

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:40:36.68 ID:5TspgyOz0
美琴「 「ここへ来たのは俺達だけか?」ってどーゆー意味? それに...はるひって一体だれ? 女の子よね?」

キョン「.............くっ」

キョン「 (たとえこの場を切り抜けたとしても、次も上手くやる自信はない) 」

キョン「 (全てを隠し通すのは無理...それに、これから俺はコイツを使ってこの世界の情報を得ないと.....) 」

キョン「 (そうだ) 
         (多少無理があるが) 」

キョン「 (こうすれば俺がこの世界について知らない事も辻褄が合う...。 古泉の事も記憶がゴチャついてたって事で説明が効く) 」 

美琴「ねぇ...答えてよ!?」

キョン「.......分かった。 お前だから話す、聞いてくれるか?」

美琴「......うん」

キョン「俺な...実は昼から記憶が頭の中でゴチャついてる.....世の中の事も.....クラスの友達の事も......」

キョン「黙ってて悪かった、だが分かって欲しい...俺自信、内心パ二くってんだ...自分の事も良くわかんないしな」

美琴「え......」

キョン「おそらくだが、記憶喪失に似たヤツだろうな。 原因は不明だが....」


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:43:46.85 ID:5TspgyOz0


美琴「........な~んだ」


キョン「......へ?」

美琴「そんな事だったの?」

御事「それならさ! 早く記憶が元に戻るように、アンタが行った事のある所へたくさん遊びに行きましょ」

キョン「え?」

美琴「そうすれば記憶が戻るかもしれないよね!?」

キョン「.....」

美琴「たとえ戻らなかったとしても、また新しく覚えていけばいい、記憶を正していけばいい!!」

キョン「 (御坂.....) 」

美琴「ねぇ、この質問にも正直に答えてね?」

キョン「あぁ」

美琴「アンタさ...記憶がおかしいって言ってたけど.....。 それってわたしの事も.....よね?」

キョン「........すまんがそうだ」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:45:13.81 ID:5TspgyOz0
美琴「.....はは....あったりまえよね! わたしの記憶だけはっきりしてるなんて、そんな虫のいい話ないわよね!」

一瞬、御坂の表情が曇った.....そんな気がした。

キョン「御坂.....」

美琴「なに?.....」

キョン「またもう一度...」

キョン「もう一度お前の事を教えてくれないか? 知りたいんだ.....お前の事」

美琴「.......」

キョン「もう二度と忘れねーからさ」

美琴「 (バカ///) 」


それから、俺はこの学園都市の事を聞いた。

変わった世界だとは思っていたが。 まさかここまで。 
とんでもない世界に飛ばされてきているなんて。 思いもしなかった。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:46:28.42 ID:5TspgyOz0
美琴「開いた口がふさがらないって、まさに今のアンタのためにある言葉ね」

キョン「.......」

美琴「私も学園都市に初めて来たときは、今のアンタみたいな顔してたっけ」

キョン「そうなのか?」

美琴「うん...。 でも大丈夫よ。 今まで、ここで暮らしてきたんだから.....またすぐ慣れる」

美琴「それまで.....ちゃんと、相手してあげるから」

キョン「ありがとな」

美琴「そっ、そ。 その後も.....ちゃんと相手....してあげるから」

キョン「ありがとう。 助かるよ」

美琴「だからアンタもわたしの相手..... (ダメだ、言えない....) 」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:47:33.17 ID:5TspgyOz0
キョン「 ? 」

美琴「.......」

キョン「さて、もう日も暮れたし帰ろうか? お前寮なら門限厳しいだろ?」

美琴「 ....あ そ..そうね。 帰りましょっか」

キョン「じゃあ、俺はこっちだから.....って、俺の家どっちだっけ?」

美琴「......バカ」

キョン「なぁ...悪いけど....」

美琴「わかってるわよ、自分の家がわかんないんでしょ」

キョン「何からなにまでスマンな」

美琴「別にアンタの家と寮まですぐ近くだし、お礼なんていいわよ。 ついでだしね」

美琴「じゃあ、行きましょ」


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:50:53.39 ID:5TspgyOz0
アレイスター「土御門..........お前は何が起こっていると思う?」

土御門「さぁな.....俺にはお前の言っている事がさっぱり理解できねーよ」

アレイスター「お前の記憶も「改変」されているのか」

土御門「 「改変」ねー。 言っておくが、お前が名前を挙げた内の一人、長門ってオンナの記憶は俺が以前から保有しているモンだにゃー」

アレイスター「だが長門有希....本日11時まではその女子生徒はこの学園都市に存在しなかった」

土御門「おいおいアレイスター、いいか? データベースにもアイツらの名前はあったし、
    お前を除いて誰一人、怪しんでるヤツなんていやしねー。 だいたいそんな 「改変」 なんてできるワケねーだろ」

アレイスター「確かにこのような事象は、どんなに超規模の魔術でも実行不可能」

土御門「なら、お前の勘違い。 って事じゃねーの?」

アレイスター「違う。 現実にこうして存在しなかったはずの人間がこの世界にやってきている.....そして」

アレイスター「貴様も記憶を失くしているようだが「幻想殺し」が上条当麻から消失している.....それは確定的事実だ」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:52:05.06 ID:5TspgyOz0
土御門「なぜだ? その発言に根拠はあんだろーな? しかも幻想殺しなんて存在するかも分からん能力じゃねーのかよ...」

アレイスター「.....ヤツらがやって来る直前、私は確かに観測した」

土御門「...なにをだ?」

アレイスター「大きな情報の奔流。 それが一瞬で世界を包み込もうとした事を.....!」

土御門「.....!?」

アレイスター「私はそれに対し、対抗策となる術式を展開したが、突き崩せたのはほんの7%だった....」

アレイスター「残りの93%は世界を飲み込み、気づいた時には「改変」は終わっていた」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:54:28.02 ID:5TspgyOz0
土御門「ならば、その「改変」とやらは不完全って事か?」

アレイスター「そういう事だ....ただ。 その不完全部分の7%、中身は全くもって不明だがな」

土御門「そこまでお前が言うなら信じてやる。「改変」とやらが実際に起きたとな。 だがその目的はなんだ? 誰が起こした事だ?」

アレイスター「目的など私にも分からん。 だからお前を呼んだんだよ.....土御門

土御門「調査しろってことだな.....、オーケー。 何か情報を得たら報告する。 これでいいか?」

アレイスター「あぁ....。 頼んだぞ土御門。 お前の働きに期待している」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:55:23.10 ID:5TspgyOz0
キョン「ふぁああ.....。 眠ぃ」

妹「キョンくん、いってらっしゃい!」

キョン「おお、行ってくる」

一般庶民まるだしの家が、とんでもない豪邸に変わってはいたが。
親父、おふくろ、妹。 ここは俺が見知った顔だった。
その妹の聞き慣れた声に背中を押されて、地図を片手に学校まで歩きだす。
昨日の御坂の話で分かったが、俺が在籍している常盤台ってのはかなりの名門校らしく、
そこそこの家柄の子供じゃなけりゃ入学できないらしい。

そして俺が暮らしている学園都市ってのは、学生の超能力とかいう胡散臭いモンを開発しているらしい。
で、その超能力ってのはレベル0~レベル5まであって、最高レベルの5はこの学園都市に10人もいないそうだ。
そんでもって、御坂はそのレベル5ってのの一人らしい。
何ができるかは知らんが、都市全体で超能力開発に力を注いでんだ。 
テレビで見てた手品師を凌駕するトリックができるんだろう。


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:56:18.94 ID:5TspgyOz0
ガラガラ

キョン「よぉ谷口。昨日は災難だったな」

谷口「今度は勝てそうにないって判断したら、白井に電話する事にした」

キョン「こりねーなお前も」

谷口「無給で仕事させられてんだ、彼女作るチャンス位作ってもバチはあたるもんか」

キョン「ごもっともだな。 でもお前ケンカなんて慣れてないだろ、気をつけろよ」

谷口「おお、サンキュ~な」

キョン「お。 御坂。 昨日はありがとうな」

美琴「おはよ...いいわよ、お礼なんて」

キョン「そういや、お前ホームルームもここでやんのか?」 ボソボソ

美琴「ここは中高関係なく、年齢と成績を考慮してクラスとカリキュラムを分けてんのよ」 ボソボソ

キョン「そーだったんだな」 ボソボソ

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:57:09.84 ID:5TspgyOz0
国木田「おやおや、キョンと御坂さんは朝から見せつけてくれるね。 もう付き合ったら?」

美琴「きっ、昨日も言ったけど、わたし達はそんな関係じゃないのっ!」

キョン「御坂の言うとーりだ国木田。 俺と御坂は兄妹みたいなもんだ」

美琴「.....えっ」

キョン「ん、どうかしたか御坂?」

美琴「なっ!なんでアンタなんかと兄妹なのよ! わたしはアンタみたいなお兄ちゃんなんて、せっっったいイヤよ!」

美琴「 (なんでアイツにガキあつかいされなきゃいけないのよ.....! イヤよ妹なんて.....!) 」 

美琴「 (あ...そうだっ! 今日はお姉さんっぽく接してみよう。 そしたら少しは対等に見てくれるかも...) 」

美琴「フフ、キョン。 担当の教師が来るまで、昨日の授業で分からなかった事とか教えてあげようか?」

キョン「なんだ突然。 いいよ別に」

美琴「そんな事言わないの...。 さっ、教科書開いて? おしえてあげる.....」

キョン「 (いきなりどうしちまったんだ? なんか気持ち悪いんだが.....) 」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:57:54.34 ID:5TspgyOz0
御坂の特別授業が始まろうとした矢先、教師がドアを開けて入ってくる。 ナイスタイミングだ。
だが。
授業が終わり休み時間に入っても、話し方や素振りは昨日までのコイツとはかけ離ていて、とにかく様子がおかしい。
俺は困惑したまま放課後を迎える事となる......。

美琴「さぁ、キョン。 帰りましょうか?」

キョン「あ...あぁ、悪いけど病院行くんだ。 先、帰っててくれ」

美琴「え.....?」

キョン「じゃあな」

美琴「 (.........行っちゃった) 」

美琴「 (それに病院? 具合悪いならわたしも付き添ってあげればよかった.....) 」


キョン「文芸部室は......」

キョン「.....ここだな」

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:58:35.64 ID:5TspgyOz0
俺ははやる気持ちを抑え、落ち着いてドアをノックする。

       コンコン.....

 「どうぞ」 と。
予想通り、馴染みのある声がした。

キョン「失礼します」

眼鏡をかけて本を読む生徒「........」

キョン「ここにいるのはあなただけですか?」

俺の他人行儀な言葉に対して。
その生徒は「そう」とだけ答えた。

本当ならすぐに、元の世界に戻る手段はないか飛びつくところだが。
昨日逢った古泉は記憶を変えられていた。
だから、この長門も同じかもしれない。
俺はその最悪なケースを想定し。
この長門とは初対面だと頭に言い聞かせ.....会話を続ける。


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 12:59:32.32 ID:5TspgyOz0
キョン「突然すいません。ちょっと文芸部に興味があって来てみました」

眼鏡をかけて本を読む生徒「.....そう」

キョン「あなた名前は?」

その生徒は不思議そうに首をかしげて、こう答える。

眼鏡をかけて本を読む生徒「??.....長門有希」

ここまでは予定通りのやりとり。
俺は授業中に改変の有無をどうやって自然に確認するかを考えてきていた。
この質問なら 「いつから文芸部に入っているのか?」 これならば。
たとえ改変されていなくても、その後にしこりを残さずやり取りができる。

しかし。
俺が口を開こうとした直後。
長門の唇が優しく動く.....

長門「私は以前の世界の記憶を保持したまま、こちらに来ている.....安心して」

次の瞬間、俺は無意識に長門の肩を掴んだ。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:00:33.73 ID:5TspgyOz0
長門「落ち着いて」

キョン「これが落ち着いてられっか! もし...長門まで記憶が変えられてたら、どうしようかと思ってたんだ!」

長門「確かに私は記憶はそのまま。 だけど、今は情報統合思念体との連結が断たれた状態にある」

キョン「って事は!.....」

長門「今の私は以前の様に、元の世界に帰還する手段を模索する術はない。 この世界に来て付与された「超能力」と呼ばれる
   力以外は一般的に存在する女子生徒となんら変わりはない」

キョン「なんてこった.....頼みの綱の長門が........」

長門「落ち込まないで。 まずは状況の整理.....それを、すべき」

キョン「状況の整理?.....とっくにできてると思うが」

長門「あなたはこの世界改変の原因をどう考えているの?」

キョン「.....起こり? この世界がなぜできたかって事か。 さぁ.....なぜだろうな」

長門「おもいだして。 一回目の世界改変は涼宮ハルヒが起こした」

キョン「あぁ...。 思い出したくもない白雪姫の一件か」


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:01:42.42 ID:5TspgyOz0
長門「二回目の世界改変は私のバグが原因で起きた」

キョン「そういやそんな事もあったな」

長門「では。 今回は?」

キョン「ハルヒだろ? ただのカンだがそんな気がする」

長門「今回は私に原因はない。 それに、私が世界改変が起きたと気づくほんの数秒前に。涼宮ハルヒから大きな情報の奔流を観測している」

キョン「じゃあハルヒの仕業なのか.....。 だが一体何のためにこんな事を?」

長門「わからない.....。けど、彼女なりの願望が作用した結果だと私は考える」

長門「だけど、その願望に私は違和感を感じる」

長門「涼宮ハルヒが以前、閉鎖空間と現実空間を入れ替えようとした時、あなたは涼宮ハルヒの傍にいた。 しかも二人きりで...」

キョン「 (そういやそうだな...) 」

長門「だけど今回、あなたの傍に涼宮ハルヒはいない。 彼女が世界改変を行ったのなら、それは彼女の願いとは合致しないはず」

キョン「アイツが俺の傍にいたいって思わなかっただけだろ」

長門「それはない。 私は断言できる.....」

長門が真っすぐな瞳でこちらを見据え、そう言い放つ。
だがそう断言するのなら、おかしい事が一つある

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:02:22.78 ID:5TspgyOz0
キョン「ちょっと待て長門。 大きな矛盾がある発言をした事にきづいているか?」

長門「そう。 その矛盾.....涼宮ハルヒが原因とするなら、願望と結果が合致していない」

長門「彼女が原因なのも間違いない。 彼女があなたといたいと願ったのも間違いない。 ならばこの結果に至ったのはなぜか」

キョン「なぜかって言われてもなぁ.....」

長門「私も分からないから聞いてみた」

キョン「聞かれてもなぁ.....」

長門「.........そう」

キョン「とりあえず」

長門「 ? 」

キョン「ハルヒを探すか」

長門「そう。 さがーーーす」

キョン「 は ? 」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:03:05.88 ID:5TspgyOz0
キョン「探すとはいったものの」

長門「.......」

キョン「どこを探せばいいのやら」

長門「.......」

キョン「手がかりゼロで街をぶらついてもなぁ」

長門「.......」

キョン「おい長門。 なんか反応してくれ」

長門「......あれ」

キョン「?」

長門「あれ、同じ高校の」

キョン「谷口じゃねぇか...。 ニヤニヤ+全力疾走してやがる...。 まさか.....」

長門「どうかしたの?」

キョン「長門事件だ! 急ぐぞ!!」

長門「? わかった」

     ダダダダッ!

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:03:47.60 ID:5TspgyOz0
キョン「あいつぜってーまた同じ事繰り返す気だ!」はぁはぁ

長門「同じこと?」

キョン「あぁ! 後で説明する! とにかく今は走れ!」

長門「分かった」

       ザッ!

キョン「いた!」

谷口「ジャッジメントだ! おとなしくしたが身のためだぜっ!!」 ビシッ!

長門「彼を見なおした」

キョン「まぁ.....いいことしてんのは確かだが、動機がなぁ.....」

犯人「あぁ!?」

犯人B「なんだてめぇ!」

谷口「ろっ! ろくにん!!!」

キョン「 (びびってる) 」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:06:36.29 ID:5TspgyOz0
長門「せん滅する.....許可を」

キョン「せん滅ってお前.....まぁいいけど」

長門が構えをとった時に、被害者の女がかんだかい声で叫ぶ。
「あ~~~もうっ!! わたしムッッッッッゥチャいらいらしてるのにっ!!」 と.....!
犯人に囲まれ姿までは見えなかったが.....
その声の主はハルヒ。
まちがいない。

ハルヒ「なんかね.....昨日の昼からむしゃくしゃしてんの! 何かが思い通りにならなかった気がするの!!」

ハルヒ「だから、憂さ晴らしに付き合ってもらうわよっ!!」

犯人C「何言ってやがんだこのオンナ!」

ハルヒ「先にケンカ売って来たのはアンタ達なんだからね?.....覚悟しなさい!!」


その瞬間、直感でヤバイと。 そう思った。
バックステップでその場から下がる。

長門「 ! 」

ワンテンポ遅れて長門も下がる。

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:09:04.06 ID:5TspgyOz0

犯人「体が動かねぇ....! てめぇ...能力者か!!」

ハルヒ「そうよ。 オンナだからってナメるから、こうなるのよ」

キョン「おい長門! 一体ハルヒは何をしたんだ!?」

長門「分からない.....。 だけど涼宮ハルヒが高位能力者だというのは確実....!」

キョン「言ってる意味がわかんねーよ! 能力ってのは、手品みてーなもんじゃねーのか!? mr.マリックとか! そんな感じの!」

長門「違う。 戦闘から心理操作系統まで、多種多様の種類がある.....!」

キョン「はぁ!?」

長門「その中でも涼宮ハルヒの能力はおそらく異質! まきぞいになる前に離れた方がいい.....!」


ハルヒ「さ~~てと。 どのサンドバッグにしようかしら?」

ハルヒが両手をプラプラさせながら、一番ガタイのいい大男の前で立ち止まる。

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:09:45.98 ID:5TspgyOz0
ハルヒ「よっと!」 ガッ!

犯人「うっ!」

ハルヒ「せいやっ! ほいせっ! そ~~~れっ!!」 ガッ、ガッ、ドガッ!

犯人「......っう」

ハルヒ「やっぱ」

ハルヒ「抵抗しない人間をいたぶっても楽しくないわ」

犯人「体が動く...?」

ハルヒ「まとめて相手してあげるから、かかってきなさい?」

ハルヒが両手にバスケットボールの3倍はあるだろう、火の塊を持ち、微笑とともにそう告げる。
それを見た、犯人全員にさっきまでの威勢はない。 
一斉に逃げ出すかと思ったが、今度は腰が抜けて動けないようだ...。

ハルヒ「じゃあ、あんたからっ!」 ゴォッ!

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:11:11.82 ID:5TspgyOz0
火の塊が犯人の一人に向って迫る!
あんなん喰らえば、人間の丸焼きが一つできあがっちまう! やりすぎだ!!

キョン「くそっ!」 ダッ!

ハルヒ「 ? 」

防ぐ手段なんて思いつかないが、俺は飛び出した。
犯人を救うため? それもあるかもしれんが、一番は.....。
お前を犯罪者なんざにしたくねぇんだよ! ハルヒ!!

迫る! 火の燃え盛る音がでかくなる!

 スッ―――

長門「わたしに任せて」

その声は迫る火音をかき消すかのように、俺の鼓膜に優しく響いた。
長門はいつの間にか持っていた、ハードカバーのページを開き。
一文を、か細い指でなぞる。

その瞬間!


氷の盾が眼前に形成され、迫るソレを難なく防ぐ!


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:12:19.83 ID:5TspgyOz0
キョン「助かった......」 ホッ

長門「いきなり飛び出すのは危険、本がスムーズにバッグから出せなかったら間にあわなかった」

長門が手に持っている本は、題名すらないまっ白いハードカバー。
どんな原理であんな魔法みてーな事をやったか気になったが、今はおいておこう。
俺は長門からハルヒに目線を戻す。

ハルヒに吹き出しをつけるなら、クエスチョンマークが三個といった感じだ。
それは、長門の人間離れしたチカラに驚いた顔じゃなくて、「いきなり何よアンタ達?」って意味の疑問符だろう。

古泉と同じように記憶が消えてんだな、お前も。

ってそれより、こいつを叱らないと....。
とりあえず、ただ己のイライラをぶつけようとしたハルヒを怒鳴りつける。

キョン「被害者側だろうが、正当防衛にしちゃやり過ぎだろ? もうあいつら完全にビビってたじゃねぇか」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:13:18.69 ID:5TspgyOz0
ハルヒ「っ! なによいきなり善人気取りしてんのっ!? バッカみたい!」

キョン「じゃああのまま、アイツらが殺されんのを黙って見てろとでも言うのかよ!?」

ハルヒ「殺す気なんてサラサラ無かったわよ! 直撃する直前に反らすつもりだったの!」

キョン「なら最初からそう言え!」

ハルヒ「はぁ!? 言っちゃったら楽しくないじゃないのっ! てか! なんかアンタの顔見てるとイライラすんだけど!」

キョン「なんで俺の顔を見てるとイライラすんだよ!? まぁ俺もお前の顔見てると不愉快になるんだがな」

ハルヒ「なんでか知んないけど、昨日の昼からのイライラはアンタが原因な気がする...! 何かが思い通りになってないの!!」

キョン「はぁ!?」

ハルヒ「アンタ。 わたしとどっかで逢った事ある?」

キョン「 (記憶のどこかで、コイツは俺の事を覚えているのか!?) 」

ハルヒ「初対面じゃないわ。 ただのカンだけど、間違いない。 言いきれるの!」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 13:15:45.88 ID:5TspgyOz0

キョン「 (ここで.....) 」

もしコイツに俺と長門は同じ部活の仲間だとか、お前はこの世界の人間じゃないとか言っちまったらどうなる!?
おそらく無駄な混乱を生むだけだ。
ハルヒは無意識レベルで、俺の事を覚えている。
だから余計に下手な刺激は与えない方がいい。

キョン「勘違いだろ、初めて逢うぜお前とは」

ハルヒ「そう.....なの?」

キョン「あぁ、そうだろ。 多分な」

ハルヒ「多分?」

キョン「あぁ、多分だ.....。 ってお前名前は?」

ハルヒ「ハルヒ.....涼宮ハルヒ」

キョン「ハハ、変わった名前だな」

ハルヒ「あんたは?」

キョン「キョンだ」

ハルヒ「あんたの方がよっぽど変じゃない」

キョン「あぁ、そうかもな」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 14:04:10.27 ID:5TspgyOz0
ハルヒ「ねぇ、キョン.....。 アンタとはまた、逢う気がする.....」

キョン「ちょうど、俺もそんな気がしてた所だ」

ハルヒ「変な事聞くけど....そっ、そのコ...彼女?」

キョン「あぁコイツか。 同じ部活の仲間だ、そんなんじゃない」

ハルヒ「そっ、そうなの.....」

キョン「じゃあ、またな。 行こうぜ長門」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 14:05:26.25 ID:5TspgyOz0
ハルヒ「もう行くの? わたし、その.....今ヒマしてるからもっ、もうちょっと......」

キョン「悪いけど、今俺達どうしてもやらなきゃいけねー事があるんだ」

ハルヒ「忙しいのにムリ言って悪かったわ.....ゴメン」

キョン「気にすんな。 それに、また必ず逢うさ。 そん時にゆっくり話そう」

ハルヒ「う....うん。 必ずよ、絶対ねっ!!」

キョン「おう」

ハルヒ「.......」

キョン「じゃあ長門.....行こう」

長門「もういいの?」

キョン「いいんだ、今日はこれで」

ハルヒ「...........」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 14:07:00.23 ID:5TspgyOz0
正直もっとハルヒと話したかったけど、今はそんな場合じゃない。
それにすぐ逢えるさ...次は元の世界で。

今は帰還する方法を見つけるのが先だ。


と思ったものの、打つ手なし、それが現状だった。
頼みのハルヒがあの調子で、俺達は何をしていいか分からなくなってしまった。
明案はないか長門に聞いても、首をかしげるだけ。
とりあえず今日は解散すっかな.....

「なにしてんの?」

キョン「唐突な質問だな長門、俺もお前と同じく途方にくれてたんだ.....」

「わたしは長門じゃないんだけど.....」

キョン「うわぁっ!」

美琴「病院じゃなくてデートだったの....ふ~~~ん」

キョン「自然に輪に入ってくんな! 気づかなかったじゃねーか!」

美琴「あんたがボケ~っとしてるからよ! それより、デートしてたのは否定しないんだ.....」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 14:09:38.01 ID:5TspgyOz0
キョン「デートなわけあるか! そうだよな長門!?」

長門「.....わたしは、一般的に男女が徘徊する事はデートと解釈している」

美琴「ほらデートじゃないの! わたしには内緒で知らないオンナのコとっ....!」 バチッ!

キョン「長門ぉ!? ちっ、ちがう! ってか、バチッって何!?」

美琴「 まっ、まぁ.....わたしはアンタの彼氏でもなんでもないんだしっ....アンタなんかどーでもいーんだけどさっ!」 バチバチッ!

キョン「 (はっ! 能力か...そういやコイツたしか.....) 」

美琴「わたしに病院に行くなんてウソついた罰よ......! おとなしく喰らいなさいっ!!」 バチッ! バチバチッ!

キョン「レベル、ファー―――――イブ!!」 

      ドッゴォォォォォォオオオオッン!!!

キョン「ひっ.....ひいいいいっ!」

美琴「なんで避けるのっ!? おとなしく喰らいなさいって言ったでしょっ!」

キョン「あんな落雷みてーなのを、おとなしく喰らえだとぉ!? 殺す気かっ!?」

美琴「えぇ、そう。 殺す気よ。 アンタなんか死んでしまえばいいの!」

キョン「ひっ!」

長門「異世界でも旗立てる....」ボソリ

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 14:14:10.69 ID:5TspgyOz0
キョン「お前もつっ立ってないでなんとか言ってくれ!」

長門「わたしはすーぱーへ行かなければならない。 帰る」

キョン「うおーーーい!」

美琴「 「彼女」は帰ったみたいね? いいの追わなくて?」

キョン「だから違うって言ってんだろーが!」

美琴「言い訳は病院で聞いてあげる。 もしかしたら棺桶かもしれないけど.....!」バチッ、バチバチバチッ!!

キョン「ひーーーーっ! 落ち着け! 落ち着いてくれ御坂!」 がしっ!

美琴「なによ? ウソつきの汚い手でわたしに触れないでくれる?」

キョン「とにかく聞いてくれっ!!」

かくかくしかじかで.....俺はなんとか上手く御坂を説得する。
本気で死ぬかと思った。 レベル5.....恐ろしや。

美琴「病院行ったあとの帰り道でばったり知り合いの長門さんに会ったって、それを最初から言いなさいよ!」

キョン「お前が勝手に話を進めていったんじゃねぇか!」

美琴「...ごめん」 シュン

キョン「 (謝れると良心が痛む.....) 」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 14:15:15.02 ID:5TspgyOz0
美琴「.....ねぇ、あのさ」

キョン「どうしたんだ?」

美琴「長門さんの事なんだけど.....」 チラリ..

キョン「長門がどーかしたか? ってか、なんでうかない顔してんだよ?」

美琴「だって.....二人で仲よさそうだったし......あの長門さんって人、本当になんにもないの?」 

キョン「だーから、何にもないって、さっき言ったろ?」

美琴「......ほんと?」 

キョン「あぁ」

美琴「そっ、そうなの」 ほっ

キョン「でも、なんでお前はさっきから長門のことそんなに気にしてんだ?」

美琴「えっ!? かっ、かっ! 勘違いしないでよねっ!」

キョン「それでやけに怒って電撃ぶっ放すし....」

美琴「わたしはただ...ただ...」

美琴「アンタが病院に行くなんてウソをついてたと勘違いして怒ったの!」


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 14:17:15.27 ID:5TspgyOz0
キョン「じゃあさっきはなんで落ち込んでたんだ?」

美琴「落ち込んでたのは.....そっ、その.....。 今日は.....」

キョン「今日は?」

美琴「今日は...」

美琴「アンタと一緒にホットドッグ...食べに行きたかったなって...思ってたから」

キョン「......へぇ」

美琴「落ち込んでたのは...それだけじゃないけど.....」 ボソッ

キョン「おし!」

美琴「ふぇ!?」 ビクッ

キョン「行くぞ! ホットドッグ!」

美琴「えっ? いいの?」

キョン「おう! 今日は俺がおごってやる! (こんな中学生に嘘ついた、せめてもの罪滅ぼしだ) 」


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 14:18:15.51 ID:5TspgyOz0
美琴「さっきアンタにあんな事したのに....」 

キョン「気にすんなって!」 なでなで

美琴「 (あっ、コイツに頭なでられた) 」 ドキ

キョン「よし! 行こうぜ!」

美琴「 (わたし...。 コイツのこと...) 」 

キョン「 ? 」 ジーー

美琴「 へっ? 」 ドキッ!!

キョン「どーして今度はボケ~っとしてんだ?」 

美琴「しっ、してないっ! (顔近っ!) 」 プイッ

キョン「 (おかしなヤツ...) 」

美琴「さっ! 行きましょ!」 ドキドキ! 



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 14:19:26.48 ID:5TspgyOz0
土御門「あれが侵略者か....。 さっきのやりとりを見る限り相当つえぇぞ、あの女二人は.....」

土御門「しかも優男の方は超電磁砲を仲間に引き入れてやがる.....」

土御門「まともに学園都市サイドで相手をすれば、こちらもかなりの痛手をおうニャー」

土御門「目には目を、侵略者には侵略者を」

土御門「アレイスターいわく、知らぬうちにコチラの参謀として機能していたっていう例の財閥。 にでも頼むとするか」

土御門「俺はずいぶん前から、ソイツを知ってんだがな」prrrrr


土御門「おい。 今いいか?」

電話口の女「えぇ。 何かしら」

土御門「仕事の依頼だ。 報酬は弾むぜ」

電話口の女「いくらかしら?」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:00:53.23 ID:5TspgyOz0
土御門「相手は7人。 一人頭三億だ」

電話口の女「予想以上ね....でもその額だと、相応の相手だと言う事よね?」

土御門「相手全員の力量ははっきりとは分からんが7人の内二人はかなりの手練だ。 いけるか?」

電話口の女「まぁ、問題ないと思うわ。 こちらには第四位がいるんだしね」

土御門「おいおい、殺すなよ? 上の命令は生かして捉えろとの事だ」

電話口の女「はいは~い。 わっかりましたぁ!」

土御門「用件はそれだけだ。 またなにかあればかける、じゃあな」

    ピッ.....

土御門「琴吹紬.....あいかわらず読めない女ぜよ」


87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:04:57.26 ID:5TspgyOz0
キョン「おっす国木田、どーしたんだよ深刻そうな顔して」

国木田「キョン...それが.......」

いつもマイペースで感情の起伏の少ない国木田が、珍しく落ち込んでいる。
女にでもフラれたのかと思ったが、国木田が出してきた名前はアホの谷口だった。
話の内容を聞いた俺は席から飛び上がる。

驚くのも当然。 
谷口と白井黒子がジャッジメントの活動中に何者かに襲われたらしい。

キョン「それで、谷口と白井さんは大丈夫なのか!?」

国木田「二人とも病院に入院してるよ、今日の朝アイツの親御さんに聞いた時は全治一カ月はかかるって...」

キョン「おおごとじゃねか.....」

国木田「うん。 でも白井さんの方は思いのほか傷が浅くて、二、三日中には退院できるらしいよ」

キョン「そいつは良かったが、谷口が心配だな」

国木田「白井さんの話によると、谷口が襲われてるのに気づいた彼女が助けに入ったそうなんだ」

国木田「相手は五人。 顔は暗かったからよく見えなかったらしいけど、声からすると全員女だろうって言ってた」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:08:40.83 ID:5TspgyOz0
キョン「相手は五人組の女って事以外はわかってねーのか...」

国木田「うん。 で、その内の二人の能力者に谷口と白井さんは襲われたらしい」

キョン「能力者か.....」

国木田「その能力者、あの白井さんを負かす位だから相当な使い手なんだろうね...」

国木田「谷口は置いといて、白井さんはレベル4...戦闘向きだって谷口から聞いた事がある」

キョン「しかし、その五人は一体なぜ谷口を狙ったんだ?」

国木田「わからない.....。 でも、相手は今回の様な事を生業にしてる可能性が高いって白井さんは言ってた」

キョン「はぁ!? プロって事か!?」

国木田「うん。 谷口は喉をつぶされて、負傷個所は人体の急所をあえて外したみたいだったって.....」

キョン「......!」

国木田「それに...白井さんが言う理由はそれだけじゃないんだ」

国木田「二人に助けが入った時、谷口は縛られてどこかに連れていかれる寸前だったらしいんだ」

キョン「拉致目的か.....。 アイツ、昔のぞきばっかやってたっては聞いたが、たかがのぞきでそこまで怨まれるもんか?」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:14:46.00 ID:5TspgyOz0
国木田「僕もそう思うよキョン。 あっ.....」

キョン「おぉ、御坂」

美琴「........おはよう」

国木田「御坂さん、昨日は谷口を助けてくれてありがとうね」

キョン「はぁ!?」

美琴「お礼なんていいわよ。 二人とも怪我だけで済んで良かったわね」

キョン「助けたのって....お前か?」

美琴「そうよ? 犯人には逃げられたけどね...」

キョン「無事なだけで万歳モンだろ。 俺からも礼を言わせてくれ、谷口はアホだが大切な友達だからな」

美琴「アンタまでお礼なんて言わないでよね。 犯人には逃げられたのよ?.....自分が情けないわ。 なんの為のレベル5よ.....」

キョン「って、おい! お前もケガしてんじゃねぇか!」

美琴「ケガ?」

キョン「頬に傷.....」 スッ

美琴「ふえっ!? こっ! こんなもん大した事ないわよ! 気づかなかった位だしっ!」 アセアセ


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:20:01.23 ID:5TspgyOz0
キョン「ならいーけどよ.....」

美琴「じゃっ、私帰るねっ!」

キョン「はぁ!? 帰るって、今来たばっかじゃねーか」

美琴「ちょっと風邪っぽいから病院行ってくる。 コホン、コホン。 先生にはさっき言ってきた」

キョン「そっ、そうか...。 ゆっくり休めよ?」

美琴「...う、うん。 そうそう、アンタも気をつけなさいよ? 夜はぜっっっっったい! 出歩かないこと! 分かった!?」  

キョン「おっ、おう」




98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:23:50.08 ID:5TspgyOz0
アレイスター「超電磁砲...。 彼女の正義感の高さには困りものだ」

アレイスター「それにしても、全く動きを見せんが侵略者達の目的は一体なんだ.....」

アレイスター「その内一人は、学園都市の財界と裏の世の重要人物...我等の意を汲み動く.....侵略者が何の目的で?」

アレイスター「 加えて「幻想殺し」上条当麻のチカラも失われている.....」

アレイスター「私が「改変」の情報奔流の7%しか崩しきれず、混沌とした世界を結果的に作ってしまった事に起因するのか.....?」

アレイスター「その中身は今となっては確認の取りようの無い事だが.....」



学校が終わった俺は街の繁華街にきていた。
目的はもちろん、谷口を襲ったヤツを探すため...。
是が非でもとっ捕まえてやるつもりではいたが、いかんせん情報が少なすぎる。
女の五人組...内、二人は能力者....。 たったそれだけ。
これだけじゃ見つけても特定しようがない。

だが。

その懸念は消え去る.....。

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:26:25.42 ID:5TspgyOz0
人でごったがいしている駅前で、確かに俺に視線を送ったのち再び人混みに紛れ、一定の距離を保ってるヤツ等がいる。
おそらく数は五人!

俺は生唾と一緒に恐怖心を飲み込み、人通りの全くない通りへと歩き出す.....。

キョン「 (ついてきてるな...) 」

キョン「 (足音から判断するに女に間違いない) 」

キョン「 (こちとら心の準備はできてんだ.....) 」

キョン「 (いつでも来やがれ!) 」


           ドン!


後方ばかり意識していたせいで、前方に注意を払ってなかった!

迂闊! 

俺はすぐに間合いをとり、前方からの来襲者を確認する!

キョン「......っ!」

驚きのあまり声が喉につっかかる!

101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:30:57.48 ID:5TspgyOz0
美琴「アンタここで何してんのよ?」

美琴「夜は出歩かないでって、朝学校で言ったでしょ!?」

キョン「そーゆーお前だってこんなトコで何してたんだよ!? 風邪ひいてんじゃなかったのか!?」

美琴「それウソだったの....」

美琴「本当にゴメン」

キョン「そうかい.....風邪じゃなくて良かったな」

美琴「え....?」

キョン「ちょっと心配してたんだぜ?」

美琴「怒んないの?」 チラリ

キョン「なんで?」

美琴「わたし...アンタにウソつかれたって勘違いして、昨日あんな事しちゃったのに.....」モジッ

キョン「気にすんなって。 それよりお前はこんなトコで何してたんだ?」

美琴「そ~ゆ~アンタこそ何してたの?」


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:33:48.10 ID:5TspgyOz0
キョン「せーのでいくぞっ!」

美琴「えっ!? ちょっとっ!」

キョン「せーーのっ!」


キョン・美琴「犯人探し!!」


キョン「ハハハ、おんなじだな!」

美琴「そうねっ、おっかしいわっ!」 


キョン「てか、やっぱりそうだったか...」

美琴「だって、黒子がやられたんだもん。 このまま黙ってらんないわ」

キョン「それは俺も同じだが.....。 なぁ御坂? すまんが...お前に頼みたい事がある」

美琴「なによ?」

キョン「さっき通行人から聞いたんだが、お前が来た方へまっすぐ20分位歩いたトコにあるゲーセンで、怪しい女の五人組を見たって情報があんだ」

美琴「なんですって!?」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:35:53.22 ID:5TspgyOz0
キョン「頼みってのは、お前がそこへ行ってソイツ等を捕まえてくれ.....レベル5のお前ならできるだろ?」

美琴「もちろんイイけど、アンタはど~すんの?」

キョン「ハハ...恐怖心なんて飲み込んだつもりでいたが、この通り.....」

美琴「えっ?.....」

キョン「足が震えちまってんだ」

美琴「..........」

美琴「.........仕方ないわね~。 イイわよ、私だけで行くから」

キョン「すまねぇな」

美琴「アンタはこのまま家に帰る事っ! イイ!?」

キョン「おう。 そうさせてもらうよ」

美琴「じゃあね!」 テクテク

キョン「気をつけ行けよ!」

美琴「..........」 テクテク


御坂の...心なしか寂しげな後ろ姿が闇に消えていく......。 


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:49:08.14 ID:5TspgyOz0
美琴「 (アイツ.....) 」 

美琴「 (あんなに情けないヤツだったんだ) 」 

美琴「 (ちょっと、幻滅したかも........) 」



キョン「よし....これでいい」

俺は後ろを振り返り。

叫ぶ!


キョン「もういいぜ!? 出てこいよ!!」


育ちの良さそうな女「......あら? バレてました?」

育ちの良さそうな女「それにしても.....かっこいいですね。 男性はあまり好きではありませんが、あなたの今の行動には少し心動くモノがありました」

キョン「おいおい、一人じゃねぇのは分かってんだぜ?」

残りの四人が姿を現す.....!

キョン「五人.....か」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:52:20.59 ID:5TspgyOz0
育ちの良さそうな女「私のシモベ達です...」

キョン「シモベ?」

育ちの良さそうな女「私の能力名は「愛従奴隷」エターナルラブ.....同姓のみにしか効きませんがハマれば最後、私が飽きるまで.....です」

キョン「じゃあ、この女のコ達は...好きで戦ってんじゃねぇのか!?」

育ちの良さそうな女「いいえ。 私の事をこのコ達は愛しているのだから、戦う事も好きなはずですよ?」

キョン「狂ってるぜ...お前!」

育ちの良さそうな女「フフ.....。 男性には分からない領域もあるんです....」

紬「そうそう、私の魅力に焦がされた子猫達のご紹介がまだでしたね」

そう言うと四人のシモベと呼んだコの紹介を終え、最後に自らの名を告げた。

育ちの良さそうな女「で、私は琴吹紬っていいます」

キョン「自己紹介なんざして、どーゆーつもりだ?」

紬「だってイヤでしょ? 名前も分からない女子高生にこれから、ボコボコにされて拉致されるなんて.....」

キョン「自己紹介されたって殴られんがイヤなのは変わらね―な」

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/28(日) 15:53:07.47 ID:5TspgyOz0
紬「まぁそんな事言わないで.....。 これは私なりの礼儀です」

キョン「なぁ.......二つ、教えて欲しい事がある」

紬「なんでしょうか?」

キョン「俺を狙った理由はなんだ?」

紬「学園都市の統括理事長が異世界からの侵略者である、アナタ達を捕まえたがってるの...一人頭三億でね」

キョン「俺達が侵略者...か。 確かによそからやってきたのには変わりはねーが.....」

キョン「この世界で記憶が改変されてないヤツもいたんだな.....」


紬「で、二つ目は?」

キョン「.......」

キョン「お前が谷口と白井をやった.....それに間違いねーか?」


紬「ええ。 間違いないわ」


キョン「俺が守るから」-2
続きます

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