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とある少女の時間跳躍

574 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[saga] 投稿日:2010/11/28(日) 19:57:21.99 ID:90klLoAO [4/10]
何となく書きためてる話の出だしだけ投下してみる

575 名前:とある少女の時間跳躍[saga] 投稿日:2010/11/28(日) 20:00:37.92 ID:90klLoAO [5/10]
 ある日曜の午後、少女達が姦しく喋りながら道を往く。話題はよくある噂話。

「へえ、時間を巻き戻す時計ねえ」

「あからさまに胡散臭いですわね。そういうのは所詮、過去をやり直したいと思う程未練を残して生きている方の願望が生み出した噂に過ぎませんの」

 そんなものに興味はないと言わんばかりに、白井黒子は噂を一蹴する。

「でも、やり直したいって思う事ぐらい誰にでもありますって。あたしなんて、『幻想御手』に手を出しちゃった自分に渇入れてやりたいですもん」

 やり直したい事、と言われ、御坂美琴は空を見上げる。

(そういえばアイツ、いつ記憶を失ったのかしら? 魔術師がどうとか言ってた次の日から何日か顔見なかったし、その間に何かがあったんだろうけど……)

(出来ればアイツの時間を……って無理か。あの何でも無効化しちゃう右手のせいで、戻す前に時計が壊れちゃいそうだし)

(それよりも、やっぱりあの子達の件が心残りなのよね……アイツは、あの子達が生まれてきた事には胸張っていいって言ってくれたけど。私もそれで納得したけど)

(あの時私がDNAマップさえ提供してなければ、あの子達はただ殺される為だけに生まれてくる事はなかったのよね……)

576 名前:とある少女の時間跳躍[saga] 投稿日:2010/11/28(日) 20:02:02.35 ID:90klLoAO [6/10]
「あの、御坂さん?」

「どうしたんですか?」

 ふと気付くと、佐天と初春が心配そうに顔を覗き込んでいた。

(……ああ、やめやめ! そもそもあるかどうかも分かんないものの使い道なんて考えても仕方ないっての!)

 美琴は顔を振ると、「何でもないわ、心配かけてごめんね」と申し訳なさげにはにかんだ。
 ふと、視線の先に見慣れない店がある事に気付く美琴。

「あれ? あそこは何のお店かしら?」

「えっ? どこですか?」

「ほら、あの本屋とパン屋の間のお店よ」

 美琴は店のある場所を指差す。しかし、彼女以外の目には蛻の殻のテナントしか映らない。

「……お姉様、どうやらお疲れのようですわね。今日は早めに帰りましょう」

「な、何よ! 私が幻覚でも見てるって言うの?」

「い、いえ、決してそういう訳では……」

 それきり膨れっ面で黙り込んだ美琴に、声をかけられずに困り果てる三人だった。

577 名前:とある少女の時間跳躍[saga] 投稿日:2010/11/28(日) 20:03:36.21 ID:90klLoAO [7/10]
 翌日。学校終わりに昨日見た店へと直行する美琴。

「何よ、やっぱりあるじゃない。でも、みんなが見間違えたとも思えないし……どういう事かしら? まあ、とりあえず入ってみましょうか」

 店の扉を開けると、中から規則的な物音が洩れてくる。
 店内に入り、周囲を見渡す。音の正体達が、少女を迎え入れるように鳴り響く。

(凄い……時計がいっぱい……)

「いらっしゃい」

 店の奥から声が放たれる。すると、それまで存在を主張してきた時計達が一斉に鳴り止む。

「あ、えと、こんにちは」

 突然押し黙る彼等に驚きつつも、取り敢えず店主らしきその人物に挨拶を返す美琴。

「……そうか、キミがそうか」

「へっ?」

 店主は眼を細め、美琴の双眸を捉える。なにが『そう』なのか問おうとした時、

「キミを、待っていたよ」

 店主は静かに、しかしはっきりと告げる。

「待ってた? 私を? どうして?」

 美琴の疑問に答えるように、その人物は手招きをする。誘われるままに店主の元に歩み寄る美琴。

「コレは、キミのモノだ」

 店主はそう言って、一つの腕時計を美琴の右手首に取り付ける。

578 名前:とある少女の時間跳躍[saga] 投稿日:2010/11/28(日) 20:05:14.11 ID:90klLoAO [8/10]
「えっ、あ、あの……」

「必要ないよ。ソレは元々キミのモノだ」

 財布を出そうとポケットに手を伸ばす美琴を制止するように、店主はそう言った。

「いや、でも……って、あれ?」

 気付くと、いつの間にか店主は姿を消していた。時計達が再び鳴り始める。

 カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ、カッ。

 チクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチクチク。

 ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ、ピッ。

 様々な音に支配された空間は、突如そこに置き去りにされた少女の不安を増大させていく。

(えっと、出口、出口ドコだっけ? あ、あれ? ええ?)

 言い知れぬ恐怖を抱き始めた美琴は周囲を見渡すが、時計ばかりが目に入り、肝心の出入り口が見つからない。

579 名前:とある少女の時間跳躍[saga] 投稿日:2010/11/28(日) 20:07:26.19 ID:90klLoAO [9/10]
 焦りがピークに達した時、ふと時間が気になり、腕に巻かれた時計を見やる。

(あれ? この時計、ズレてる?)

 携帯を開き時刻を確認する。携帯のディスプレイには『16:47』との表示。腕時計は、ソレよりも六時間程先を指していた。

(取り敢えず、時間合わせとこ。何だか置いて帰ったら悪い気がするし、せっかくタダで譲ってくれたんだから、ちゃんと使わないと)

 横に付いたネジを操作し、携帯のものと時刻を合わせる。

(コレでよし……えっ?)

 顔を上げると、いつの間にか店の外にいた。そのうえ、周りには柄の悪い男達がいやらしい笑みを浮かべて美琴を見ていた。

(えっ? 何、コレ……?)

 男の一人が話しかけてきているが、彼女の耳には届かない。そんな言葉など頭に入らないくらい、彼女は困惑していた。その時。

「おーいたいた!」

 聞き慣れた声が響く。そして、男達を掻き分けて、ツンツン頭の少年が美琴の前に現れる。

「こんなトコにいたのかー」

(あれ? コレって……)

 美琴はこの光景を覚えている。そう、それはその少年--上条当麻との初めての邂逅の時だった。

580 名前:以下、三日目金曜東Rブロック59Aがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/28(日) 20:10:10.93 ID:90klLoAO [10/10]
とりあえずここまで
続きはいつになるやら
そもそもこれ以外にも色々書きためてる阿呆なオレサマなのでした

Tag : とあるSS総合スレ

コメント

何これ
続きが気になるんですけど

No title

逆行物か。これは期待

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