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ハルヒ「不思議すぎてついていけない」-2

ハルヒ「不思議すぎてついていけない」
続きです

273 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 19:30:30.24 ID:CP9RNqt00 [3/21]
近所の公園、深夜2時も回って皆が眠りについたころ

キョン「久しぶりだなおっさん」

ベンチの近くに設置された街灯の光りが二人の人間を照らす

???「おっさん言うな!自分に言われるとスゲーむかつくんだぞ!」

二人の男、背丈や肩幅が少し違うものの
顔の作りや声質はほとんど同じものだった

キョン「そんな老けた姿を見る羽目になる俺の身にもなってみろ」

一人は少年、まだ若々しさが残る

???「悪かったな、人間年が立てばたつほど老けていくんだよ
     お前みたいな成長期を終えて居ない奴と比べてな!」

もう一人はおっさん、伸びた髪を後ろで縛って無精髭の見た目35ぐらいの中年

???「まあいい、今日はお前に渡す物があってきた」

肩にかけられたボストンバックに視線を落とす

???「アレの専用洗剤と予備を4枚、それから新しいアイテムを」

キョン「なんだなんだ?随分と気前よく支給品もって来てくれたな」

???「最近は連戦が続いていたんだろ?あのマフラーも消耗品だ」

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 19:59:42.77 ID:CP9RNqt00 [4/21]
専用洗剤、洗剤とは言う物の洗浄作用は二の次
この顆粒洗剤を水に溶かし、3時間ほど浸しておけば
マフラーの傷の修復とエネルギーの補給をする事ができる
補給を怠ってエネルギー切れになってしまうと
マフラーはただのマフラーになってしまう

???「ちゃんと毎日洗っているか?」

キョン「命綱みたいなものだからな、あれが無けりゃ生身の人間と変わらんよ」

キョンが戦えるのはマフラーのお陰、非力な人間が異能の力に立ち向かうには
わけのわからない未来の道具を武器にして戦うしかないのである

???「俺がお前の頃は何時もあいつらに頼りっきりだったよ」

キョン「昔話はよせよ、気持ち悪い」

別のベクトルを辿った未来からやって来て未来を変えた中年
ベクトルの分岐点で未来の自分と出会い、世界を変えるための戦いを強いられた少年

二人はまったく同じ人間である
しかしそれはDNA上だけのものであり、辿った時間に起きた出来事に違いがあった

???「俺の仕出かした事、お前に解決させようだなんて悪いおっさんだよな」

キョン「俺は俺だからな、やり直せるんならやり直すしかないだろ」

???「だな、所でおっさんって呼ぶのやめてくれないか?」

キョン「うっせーよおっさん」

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/21(日) 20:25:31.24 ID:CP9RNqt00 [5/21]
辿ったベクトルの違いによって三つのパラレルワールドが生まれた

一つ目
涼宮ハルヒの力が暴走し、2分した思念体の急進派に暴走した力を奪われた未来
穏健派の技術提供によりマフラーが大量に生産され、地上の巨人を駆逐する為に戦う世界

二つ目
不思議な連中が集う文芸部で静かな学生生活を望む彼女が居る今の世界

三つ目
最後の一つ、彼女の力の暴走により超能力者も宇宙人も滅ぼされ、
巨人が地上で繁殖して暴れ続ける新たな生態系を生み出し
生き残った人々が地下に潜って、地上に戻れる日が来る事を夢見る未来

朝比奈みくる、彼女が来た未来はその三つ目である

今日は彼女がどんな世界で生き残ってきたのかを語ろうと思う

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 20:48:25.09 ID:CP9RNqt00 [6/21]
深度500メートル、海底から更に200メートル下に巨大な空洞が存在した
陸地で暴れ続ける巨人の猛威から逃れるために作られた文明都市

地上に残された7割近くの人々、その彼らが飢餓や紛争で滅び続ける中、
限られた人間達は海底に作られたコロニーに篭って厳しい統制化の中で暮らしていた

夢も希望も無い世界。地上で戦い続けるか、自由の無い地下で暮らし続けるか


教官「おはよう、ナンバー2014」

地上で暴れる巨人共が海底のコロニーに近づけぬよう
絶対防衛ラインを守るために結成された対抗組織

その組織の基地で彼女は生まれた。

みくる「おはようございます」

279 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:32:08.61 ID:CP9RNqt00 [7/21]
旧文明時に作られた遺産、地下鉄
地下鉄網は全国各地に存在し、地上に無人兵器を運搬する為に活用されてた
整備と地下鉄道網の拡張は現在も行われて居る

各駅は前線兵の補給基地と化しており、民間人が鉄道網を使う事はほとんど無い

彼女の居る基地には新兵の訓練学校と、他基地へ輸送する物資を保管する為の倉庫が存在した

今日の任務は地上基地への物資の輸送である

装甲と戦車砲が備え付けられた第一車両 ディーゼル機関で駆動する第二車両と第三車両
足止め用の多脚無人戦車を10機積んだ第四車両から第十四車両
間に挟まれるように連結された護衛部隊を乗せた第九車両
第十五・十六車両は第二・第三車両と同じ機関車、第十七車両は第一車両と同じ武装車両
計十七車両の編成で輸送部隊は組織される

281 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:46:59.71 ID:CP9RNqt00 [8/21]
部隊長「積み込み終わったか!」

隊員「後10分ほどです!」

部隊長「急がせろ!護衛部隊は第九車両へ乗り込め!」

各種装備を身につけ、車両に乗り込む朝比奈

しばらくすると物資の積み込みが終わりディーゼル機関が始動する

車両が倉庫から路線に移り線路、前線基地への旅を始めた

隊員「見ない顔だな、新人か?」

みくる「は、はい!」

旅路の途中、一人の隊員と話しかける朝比奈

隊員「随分と若いな、もしかして地上に出るのは初めてか?」

みくる「そうですね、この基地生まれのこの基地育ちです」

見ない顔の隊員、多分他の基地から輸送部隊に配属されてきたのだろう

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:56:12.45 ID:CP9RNqt00 [9/21]
隊員「上は酷いもんだぜ、廃墟と巨人しか居ないからな」

数十数百体の巨人が闊歩する地上、そこで戦う無数の無人戦車
基地で育った彼女にはまったく未知の世界であった
訓練学校で地上の知識に付いては教えられていたが、実際どんなものかを彼女は知らなかった

隊員「まあ、俺達の任務は地上基地に新品の戦車をお届けするだけだからな
    あいつらの任務に比べたら楽なもんだぜ」

みくる「そうですか・・・」

隊長「そう緊張すんなって、目的地に着くのは6時間後だぜ?今から気張ってたら後が持たない」

みくる「は、はい」

彼らを乗せた武装列車は時速40キロの速度で目的地目指して進んでいた
薄暗いトンネルの中を延々と進んでいった

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 21:57:29.92 ID:CP9RNqt00 [10/21]
>>283 隊長じゃない隊員だ

285 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:10:23.48 ID:CP9RNqt00 [11/21]
部隊長「そろそろ目的地に到着する、各員装備品のチェックをしておけ!」

5時間ほど立っただろうか、軽い眠りについていると部隊長の大声で眠りから覚める

武器や予備カートリッジの点検、ヘルメットと防具を身につける

部隊長「到着だ!積荷をエレベーターに乗せるぞ!」

ホームに列車が止まると数十名の隊員が駅に降り立つ

各小隊に分かれると無人戦車の乗った車両に移動する

286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:18:49.68 ID:CP9RNqt00 [12/21]
無人戦車にはマニュアル操縦用にコクピットが設けられていた
天井のハッチを開いてコクピットに乗り込む
予備電源のスイッチを入れると各計器が作動する

みくる「計器確認、異常なし、動力炉を機動」

小さな振動と共に戦車に搭載された動力炉が唸りを上げる

みくる「各脚部への供給油圧異常なし、起動完了」

部隊長「各機へ、起動したものから順次エレベーターへ乗り込み地上へ向かえ!」

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:33:19.03 ID:CP9RNqt00 [13/21]
車両から戦車を降ろすとエレベーターへ向かう
一度に乗せられるのは5機、100機の戦車を20回に分けて地上の倉庫に移動させる

みくる「ふぅ・・・」

エレベーターに乗り込むと一息ついた 
ゆっくりと地上に向けて上っていくエレベーター

つい三十数年前までは人類は地上で豊かな生活を送っていた
しかしその平和な生活を送っていた都市は巨人の破壊により破壊され、
地上で文明的な生活を行うには最早困難な状況に陥っていた

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:43:09.16 ID:CP9RNqt00 [14/21]
エレベーターが止まり、ゲートが開く

アナウンス「第一ゲート開放」

エレベーターを降りるともう一つのゲートが開く

ゲートの先に上に伸びる通路が現れた

みくる「この先が地上・・・・」

傾斜のついた通路を上るタイヤの音
かかとに付けられたローラーが戦車を走らせる

2分程走っただろうか、目の前にゲートが見えてきた

アナウンス「地上ゲート、開放します」

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 22:52:56.80 ID:CP9RNqt00 [15/21]
ゲートがゆっくりと開くと同時に、外の日差しが通路の中に差し込んできた

みくる「ここが地上・・・ですね」

青空、はじめて見る世界、ここが地上なのか
草木が生い茂り、土の地面がむき出しの自然
小鳥が木の枝に止まっていた

地下の人工物だらけの空間と比べると、そこはまるで別世界であった

部隊長「倉庫に戦車を移動させろ。新品だ、汚すなよ!」

はじめて見る景色に見とれていると、通信が入って我に戻る

森の中を切り開いて作った土地、そこに巨大な車両基地が作られていた

293 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 23:06:18.12 ID:CP9RNqt00 [16/21]
オペレーター「輸送任務お疲れ様です、ゲートを開放します」

倉庫の入り口に向かうと、ゲートがゆっくりと開かれた
中に入って少し進むと第3車両庫に到着する

みくる「すごーい、戦車がいっぱい!」

ざっと見るに300両。外装が取り外され、内部の機構が剥き出しになっている
整備員が世話しなく動いて車両の調整を続けていた

オペレーター「輸送部隊の皆さん、後ろの空いてるスペースに適当に停めちゃってください」

車両庫は五つあり、一つの倉庫に最大500両の戦車が保管され、戦闘に備えているそうだ

294 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 23:16:44.42 ID:CP9RNqt00 [17/21]
全車両の運搬を終え、仕事が終わる
明日は古くなった戦車を列車に乗せて基地へと帰還する
古い戦車に乗せられた貴重な戦闘データを本部に持ち帰って解析するそうだ

今日はここに泊まる事になる、食事を終えると4時間ほどの自由時間が与えられた

建物の外に出て、地上の世界を満喫する 
太陽の光りが少し眩しく、地下とは違う命の香りが感じられた

整備員「ようねーちゃん、もしかして地上は初めてか?」

みくる「あ、はいこんにちは」

整備員「こんな僻地にようこそ兵隊さん」

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 23:26:36.96 ID:CP9RNqt00 [18/21]
5月も中旬暖かく、今日も気持ちのいい陽気の中でランチを食べていた

キョン「ようハルヒ 元気してるか?」

こんな陽気なのにマフラーをきっちり巻きつけた少年
見ているだけで暑苦しい気分を味わえる少年が話しかけてきた

ハルヒ「なによ」

キョン「今日konozamaで注文したパソコンが届く」

ハルヒ「それで?」

キョン「部室にな」

ハルヒ「何よソレ、部費で買ったの?」

キョン「俺の自腹だ、SOS団のホームページを設置しようと思ってな」

ハルヒ「まだそんなものを引きずっていたの?」

キョン「SOS団団長涼宮ハル あがっ」

ハルヒ「やめなさい!恥ずかしい!」

ハルヒの右アッパーがキョンの顎下にヒットする

296 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/21(日) 23:38:05.61 ID:CP9RNqt00 [19/21]
???「ああ、それから、ネットでパソコン注文しておいたから」

キョン「パソコン?何でそんなものを」

???「俺がまだお前だったころ、ハルヒの奴がコンピ研に乗り込んでな
     パソコンを強奪する事件が発生したんだ」

キョン「それは酷い」

???「部長が朝比奈さんを襲っているようなアングルの写真を撮ってそれを脅しに・・・」

キョン「本当か?俄かには信じがたい話だけど」

???「この世界のハルヒは随分と人格人らしいな、いや、あれくらいが普通なのか」

キョン「おっさんの居た世界のハルヒはそんなに酷い奴だったのか」

???「そりゃあもう、我侭で奇抜で好き勝手やって回りに迷惑かけっぱなし
     まあ、結構楽しくやれてたからな、いい思い出だ。それよりおっさんって呼ぶのやめてくれない?」

キョン「お断りします」

夜の公園、二人の男が明るいベンチの近くで常人には理解しがたい会話をしていた

301 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:08:57.40 ID:44QwLZvG0 [1/22]
教務室で電源の使用許可を貰って、文芸部当てに届けられた荷物を受け取る
長門が注文した本も一緒に荷台に載せ、部室塔へ向かう

古泉「随分と重たいですねこのパソコン・・・」

キョン「無駄にハイスペックだからな」

IBMと言うロゴが書かれた大きめな箱に
モニターと大きめな箱が入っていた

キョン「(パソコン注文したからどんなのかとおもたら、よりにもよってブレードサーバーかよ・・・)」

古泉「これ、パソコンじゃなくてサーバーですよね、こんなの買って何するつもりなんですか?」

キョン「ホームページの作成だ」

古泉「レンタルサーバーを借りずにこれを使うんですか?」

キョン「そういうことになるな」

303 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:24:51.43 ID:44QwLZvG0 [2/22]
部室の隅に机を設置し
その下にキャスター付きの黒い箱を設置した
モニターとキーボードとマウスを接続してコンセントを繋ぐ

キョン「さて・・・・なんだこのOS」

サーバー用のOSなのか使い方がまったくわからない

長門「・・・・見せて」

本を読んでいた文芸部部長が立ち上がり、モニターに近寄る

長門「Windows server 一般的なOSではない」

古泉「回線はどうするんです?」

長門「・・・・構内LANがあそこに 繋いでほしい」

部室の入り口、コンセントの隣にLANと書かれたコネクターがあった
サーバーに繋がったLANケーブルを引っ張って入り口近くのコネクターに差し込む

長門「・・・・・・」

長門がキーボードで操作し、初期設定とネットワークの設定を終える

キョン「これで使えるのか?」

長門「・・・・・使える」

306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:38:58.10 ID:44QwLZvG0 [3/22]
>>304 実物見た事ないんでごめんなさい

翌日、昼食を取り終えて暇だったので部室に遊びに行くと
キョンがパソコンの前でパンに噛り付きながらキーボードを叩いていた

ハルヒ「何やってんのよキョン」

キョン「ああ、ホームページ作ってんだ。SOS団のな。」

ハルヒ「え?」

キョン「だからさ、SOS団のホームページ作ってんだよ」

ハルヒ「あの、キョンさん、ここは文芸部ですよ?」

キョン「ただの人間には興味ありません。この中に宇宙じ」

ハルヒ「いやああああ!痴漢よー!犯される!助けてー!」

キョン「・・・・・」

ハルヒ「そうよ!SOS団なんて存在しないの!あれは黒歴史なの!」

キョン「にしては変な連中の溜り場と化しているが」

ハルヒ「・・・勝手にしなさいよ!ふんっだ!」

部室の扉をばたんと閉めるとハルヒは部室を去っていった

308 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 00:52:01.48 ID:44QwLZvG0 [4/22]
ブログ形式のフレームに、ネットで拾ったオカルトチックな話や
それ系のサイトのリンクを貼り付けてページを構築していく
横に連絡先とメールアドレスを乗せて一通り完成する

キョン「後は長門に頼むか」

かじっていたパンを食べ終えて牛乳で喉を潤す
予鈴が鳴ったので部室を後にし教室に急ぐ

放課後部室に戻ると椅子に座って本を読んでいる長門がいた

キョン「なぁ長門、ページ作ったんだが、どうやったら外部から見れるようになるのかわからん」

長門「・・・・・任せて」

モニターに向かうとキーボードを操作し始める長門

長門「・・・・・これで」

キョン「出来たのか?

そこにはブラウザで閲覧できるようになったSOS団のホームページが

キョン「さすが長門だな」

長門「・・・・・サポート料3万」

キョン「またまたご冗談を」

長門「・・・・・ボランティアという言葉は嫌い」

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:08:14.78 ID:44QwLZvG0 [5/22]
翌日

午前の授業が終わり、文芸部の部室へ向かう
部室にはつけっぱなしのサーバーが放置されていた

ハルヒ「一体どんなサイト作ったのかしら?」

ブラウザにはSOS団のサイトが

ハルヒ「オカルト系のサイトにしたのね、まあ当然かしら」

スクロールしていてある事に気づく

ハルヒ「背景が殺風景ね、もっと違うものを」

ペイントを立ち上げると何か絵を描き始める
「SOS団」そう書かれた奇抜な絵

ハルヒ「出来た!これを背景に設定してすれば
     うーん・・・でも編集用のパスワードが・・・・あれ?」

モニターの縁に付箋が張ってあった

ハルヒ「サイト編集用のパスワードかしら」

ログインページにIDとパスワードを打ち込んでみる

ハルヒ「正解みたいね。これを背景に設定して更新っと!出来た!」

312 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:19:00.42 ID:44QwLZvG0 [6/22]
放課後、部室に戻ると長門が本を読んでいた

長門「・・・・ご利用ありがとうございました」

長門に諭吉が三枚入った茶封筒を渡す
まあ、おっさんが作った口座から落とした金だから痛くもかゆくもないが

キョン「さて、一晩たって少しはカウンター回ったかな」

ブラウザを覗くとSOS団のページは文字化けし
ページの背景にサナダムシのような謎の絵が書かれていた

キョン「な、なんじゃこりゃー!」

長門「・・・・問題?」

キョン「お、おい、ページが文字化けして変な風に」

長門「・・・・文字のエンコード・・・正常・・・・?」

キョン「おいどうなってんだこれ?」

長門「・・・・わからない」

ハルヒ「やっほー皆!あ、ねえキョンちょっとサイト弄ってみたんだけどどう?」

キョン「これやったのハルヒか?」

ハルヒ「少しは華やかになったでしょ?」

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:29:31.38 ID:44QwLZvG0 [7/22]
モニターに駆け寄り画面を覗く
ブラウザには文字化けしてカオスなサイトと化したページが

ハルヒ「な、何よこれ!」

キョン「それはこっちの台詞だ。一体どうやったらこんな表示になるんだ?」

ハルヒ「背景作って設定したのは私だけど、その時は問題なかったわ!」

キョン「それ本当かよ、俄かには信じがたい」

ハルヒ「そ、そうだ!このパソコン付けっぱなしだったでしょ?誰かがこっそり弄ったのよ!」

長門「サイト設定の更新履歴を見るに、最後に編集されたのはお昼休みの一回だけ」

ハルヒ「有希、それ本当?」

長門「・・・・機械、嘘付かない」

ハルヒ「でも私が最後に見たときは正常に見れたわ!きっと誰かが不正にアクセスして改ざんしたに」

長門「構内LANを経由している事を考えれば、セキュリティー的に考えると簡単な話ではない」

ハルヒ「じゃ、じゃあA級ハッカーがやったのよ。このサイトのやばさに気がついて改ざんしたんだわきっと!」

キョン「言い訳が見苦しいぞハルヒ」

ハルヒ「そ、そんな。私は悪くないわ!」

長門「・・・・落ち着いてほしい、これは人為的に起こせる文字化けではない」

315 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:41:40.60 ID:44QwLZvG0 [8/22]
その後、ページを一度消して保存していたバックアップを上書きして事なきを得た

長門「・・・復帰完了、今回はサービス」

キョン「助かったぜ長門」

ハルヒ「私の書いた背景が悪かったのかしら?」

などと雑談していると朝比奈さんがやってきて

ハルヒ「あらあら、今日は遅かったわね!」

みくる「テストが立て込んじゃいまして」

ハルヒ「あれ?お客さん?」

朝比奈さんの隣には見知らぬ女性とが立っていた

どうやらSOS団の噂を聞いてはるばる文芸部室にやってきたらしい

古泉「すいません、ちょっと用事を済ましていたら遅くなりまして!
    あれ?お客さんですか?」

客人を招き入れると、その後を追うかのように古泉が部室に入ってきた

316 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 01:56:42.63 ID:44QwLZvG0 [9/22]
>>314 サンクス 後で見る

喜緑江美里 2年生

ハルヒ「行方不明の彼氏を見つけて欲しい・・・と」

喜緑「はい」

ハルヒ「でもね、ここは文芸部よ?探偵紛いの事はやってないし」

キョン「お受けいたしましょう、我がSOS団は世界の不思議を求めて」

ハルヒ「・・・あんたは黙ってなさいよ」

キョン「東中出身涼宮ハル」

ハルヒ「あー!わかったわよ!わかりました!やればいいんでしょやれば」

キョン「と、団長がおっしゃっています。話してくれませんか?」

喜緑「え?あ、はい」

二人のやり取りを見て少し困惑した表情を浮かべる依頼人
少し落ち着くと事件の話を語り始めた

喜緑「彼がもう何日も学校に来てないんです」

ハルヒ「電話してみた?」

喜緑「携帯にも家の電話にも出なくて・・・家まで行ってみたけど留守でした」

318 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:08:39.50 ID:44QwLZvG0 [10/22]
彼は一人暮らしで両親は仕事で海外に赴任中

喜緑「夜中に尋ねてみてもまっくらで、私心配で・・・・」

うつむくと顔を両手で覆う彼女

キョン「お任せください。我々がこの事件、解決させていただきます」

ハルヒ「ちょ、ちょっと待ちなさいよ!」

キョン「ただの人間には興味あ」

ハルヒ「はいはいわかりました!私達にお任せください!
     ところでなんでSOS団なんかに?」

喜緑「彼がよく、SOS団のことを話題にしていたんです」

キョンはあの後も懲りずにSOS団の存在を回りに言いふらしていたのだろうか?

ハルヒ「そ、それで?誰?彼氏って」

喜緑「山田です」

ハルヒ「誰だっけそれ?」

喜緑「SOS団とは近所付き合いをしていると聞きましたけど」

どこかで聞いた名前だ・・・

喜緑「彼はコンピューター研の部長を勤めていますから」

319 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:11:19.47 ID:44QwLZvG0 [11/22]
>>317
過去編一生懸命書いてたらこんな時間になってしまいました
長々やっちゃってごめんなさい おやすみなさい

320 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:17:16.39 ID:44QwLZvG0 [12/22]
コンピューター研の部長、確かおっさんが言ってたな
ハルヒが迷惑をかけたって・・・・

キョン「わかりました、我々にお任せください」

ハルヒ「なっ!」

キョン「宇宙じ」

長門「・・・・窓の外にUFOが!」

みくる「ど、どこですか?」

ハルヒ「・・・・わかりました、その依頼お受けします」

これが悪夢の始まりだった

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:29:27.66 ID:44QwLZvG0 [13/22]
一階が駐車場になっている平凡な三階建てマンション
そこに彼は住んでいるらしい

文芸部もとい、SOS団メンバー全員でお宅訪問に来たというわけだ

ハルヒ「・・・留守かしらね?」

チャイムを鳴らしても反応は無く、玄関の鍵もしまっている

キョン「ちょっとどいてろ キー」

マフラーの端っこを掴んで鍵穴に近づける
形が変形して鍵穴に入り込むとキョンがマフラーをひねる
ガチャンッと鍵が開く音が小さく響いた

キョン「開いたぞ」

ハルヒ「キョン、ピッキングは犯罪よ?」

キョン「問題ない」

長門「・・・・台詞を」

古泉「お邪魔します」

キョンにの行動には驚いたが
イケメンな文芸部員の筈の古泉君の積極的な一面に少し驚かされた


323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:44:08.63 ID:44QwLZvG0 [14/22]
1DKの一般的な室内
寝室にはベッドと勉強机本棚が設置されていた

ハルヒ「居ない、わね。」

部屋には誰も居らず、荒らされた形式も無かった

キョン「長門、どう思う?」

長門「・・・・両親の居ない寂しさ余りどこかに失踪した」

古泉「なるほど。両親の赴任により破綻した家族
    これは日本の経済活動が生み出した弊害、暗部ですよ・・・・」

長門「・・・・悲しい事件だった、彼はもう姿を現さない」

キョン「ああ、俺達はこの悲惨な事件を世間に広く伝える義務があるな」

古泉「ええ」

ハルヒ「ちょっとあんた達!真面目にやりなさいよ!」


324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 02:57:19.91 ID:44QwLZvG0 [15/22]
長門「・・・・特殊な閉鎖空間、目に見えないように擬装が施されている」

古泉「彼が行方不明になったのもそれが原因だと?」

長門「・・・・・そう、擬装を解除させる」

長門が何かを唱える
すると部屋が一瞬明るくなって

みくる「は、ひぁ」

トンネルを抜けるとそこは雪国だった・・・よろしく
閃光が止まると、目の前には砂漠が広がっていた
驚いて抱きついてきた朝比奈さんの胸が腕を優しく包んだのだった

キョン「閉鎖空間・・・少し違うようだが」

長門「・・・・似て非なるもの、パソコンの履歴を調べていたらSOS団のページがあった
    あの背景画像には簡易的な閉鎖空間を作るための不正なアプリケーションが組み込まれていた」

ハルヒ「え・・・・私そんな」

長門「・・・・あなたは特A級のハッカー」

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:09:16.01 ID:44QwLZvG0 [16/22]
古泉「ここに彼が居るのでしょうか?」

長門「・・・この空間に紛れ込んでいる」

と、どうでもいい雑談をしていると
空間が一瞬ゆがんで巨大な虫の様なものがあられた

ハルヒ「か、かま、カマドウマー!デカ!」

古泉「人家を好んで住み着く虫、コオロギの一種ですね」

長門「この空間の創造主。原因は別、でも発端は涼宮さん」

ハルヒ「あ、あたしぃ!?」

キョン「長門、部長氏はどこに?」

長門「あの悪趣味な着ぐるみの中に閉じ込められていると思われる」

キョン「なるほど、なら話は早い。あの着ぐるみの腹を切り裂いて
    中から目標を引っ張り出せばいいんだな」

長門「そう・・・さらにあの気持ち悪い着ぐるみを片付ければこの空間も崩壊する」

キョン「善は急げだ、とっとと片付ける。ソード!」

326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:21:29.17 ID:44QwLZvG0 [17/22]
首に巻きつけたマフラーを外して片端を両手で持ち構える
するとマフラーはRPGに出てくるような剣の形に変わっていた

キョン「害虫は手早く駆除だ!」

剣を引きずりながらカマドウマに近づくと
カマドウマは跳躍する為に身を縮める

キョン「ジャンプした!」

カマドウマは空高く舞い上がり
俺の頭上目掛けて落ちてくる

キョン「あぶねっ!」

着地する寸前に走って避ける
カマドウマは砂煙を上げながら地面に着地した
一瞬の事だった。他の四人が突っ立ってる方に向かって突進したのだ

長門「・・・・防壁、展開」

球状のシールドが展開されて突進の衝撃を軽減させる

みくる「やんっ!」

衝撃と共に発せられた衝撃で朝比奈さんのスカートがめくりあがる
縞パンを履いていた

329 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:32:53.95 ID:44QwLZvG0 [18/22]
シールドにぶつかった衝撃で少し後ろに吹っ飛ばされるカマドウマ

キョン「今!」

少しずつ地面に近づいてくるカマドウマ
落下地点を予測し、そこを目指して走る

キョン「ふんっ!」

落下地点で立ち止まり剣の刃先を天に向ける

キョン「切り裂く!」

刃先がカマドウマの外殻に突き刺さり

キョン「ぬぉやぁあああああああ!」

前方に走り出すとカマドウマの腹は見事に切り裂かれた

キョン「斬っ!」

カマドウマの下を走りぬけるキョン
衝撃、切り裂かれたカマドウマが地面とぶつかり砂煙を上げる

古泉「やりましたね」

腹が切り裂かれたカマドウマが砂の上に哀れに横たわっていた

キョン「内臓は出ないんだな。安心したよ」

330 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 03:45:14.32 ID:44QwLZvG0 [19/22]
虫が光りの粒子になって消えていく

古泉「おわりですか」

部長「くっ・・・うう!」

長門「・・・・中の人が出てきた」

よかった、生きているみたいね

そらがピカッと光ったと思ったら
彼の部屋に戻っていました

ハルヒ「ど、どうするのよ!救急車呼んだ方が!」

長門「やめた方がいい、彼は多分診断した医者に対し常人に信じがたい事を話すだろう
   精神科に連れて行かれ、統合失調症と診断され、長期入院の処置を施される事間違いなし」

古泉「同意です。最近の医者は医療点数を稼ぐためなら何だってしますからね
    患者の信じがたい話を聞けば妄想と捉え、様々な薬剤を投与して治療するのでしょうね

キョン「それは危険だな、直ちにこの場を去ろう」

ハルヒ「ちょ、待ちなさいよあんた達!」

長門「・・・・ほっとけば直る、忘れる 心的外傷後ストレス障害なんてしらない」

みくる「ど、どうしましょう涼宮さん」

ハルヒ「仕方ないわね・・・・とんずらしましょう!」

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:02:23.96 ID:44QwLZvG0 [20/22]
キョン「で、あのマークはなんだったんだ?」

サーバーの前に座って何かをしている長門に話しかける

長門「・・・・情報統合思念体の亜種 
    8億年前に船団を離れた集団が先にこの星にたどり着き長い冬眠についていた
    数億年後、人類の開発したインターネットの爆発的な発展により生み出されたサイバー空間
    そのサイバー空間の中に超圧縮した数キロバイトの自身のデータを流し込んでひっそりと生きていた」

古泉「そのスパイウェアまがいのプログラムが部長氏のコンピューターにいつの間にか常駐していて
    涼宮さんの作ったブログの背景を見た事によってあんな大変な事になったと。
    しかしコンピューターのプロである彼が、そんな不正な常駐プログラムを見逃すでしょうか?」

長門「・・・・常駐昆虫ムシキングという作者不明のフリーソフト 
    それがあのカマドウマの正体
    デスクトップに常駐するフリーのマスコットソフト
    オフィスを起動すると出てくるカイル君みたいなもの」

キョン「ちょっとまてよ、じゃあその常駐昆虫ってソフトを使ってる奴があの背景を見ると・・・」

長門「今回の事件と同じ現象が発生する」

キョン&古泉「な、なんだってー!!!」      

332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:16:39.10 ID:44QwLZvG0 [21/22]
長門「・・・・でも安心して欲しい、
   あの画像から不正な要素を取り除いて背景に設定しなおした」

キョン「そ、そうか。でも何でまたあの画像を」

長門「団長がせっかく書いてくれた物、使わなければもったいない」

古泉「そうですね、涼宮さんが貴重なお昼休みを潰して書いたものですし」

長門「デバッグと修正に高度な専門知識を使って処理した」

キョン「ま、まさか」

長門「・・・・・30万 要求する ボランティア、嫌い」

こうして、ハルヒの書いたブログの背景によって齎された事件は
未来の俺が作って言った口座から30万を引き出して幕を閉じた

ハルヒ「ふぅーん、ネッシーみたいな首長竜のUMAって、他の地域にも似たような話が存在するのね」

オカルト系の雑誌を読みながら何か独り言を語るハルヒ
そうそう、コンピ研の部長の件だが、今日数日振りに学校に顔を出したそうだ
その顔は少しやつれていた物の、何時ものような元気な振る舞いをしていたらしい

破壊神ハルヒ、あいつの能力はほんとに恐ろしいものだと今回の事件で改めて思った

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 04:21:01.99 ID:44QwLZvG0 [22/22]
終わりです
もう4時過ぎちゃいましたね
朝比奈さんの過去編書くのに思った以上に時間を割いてしまいました
更にとっても読みにくい怪文を長々と書いてしまいました
ごめんなさい

読んでくれた皆さん、保守してくれた皆さんありがとうございました
次回は未定ですので安心してスレ落としちゃってください
それではおやすみなさい

356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 20:15:44.84 ID:pwWUA6DQ0 [2/16]
異世界からの帰還者
宇宙人謹製のアンドロイド
可愛らしいターミネーター
イケメンな文芸部員

彼らは私の願望が作り出した空想の産物
宇宙人、未来人、異世界人
足りないものといったら超能力者 消去法で考えるとやっぱり彼は超能力者なのかしら

文芸部は異能力者の集う魔境とかしている

どうやら私もその一人らしい

ハルヒ「ねぇ、谷口、私って普通の女子高生よね?」

谷口「なんだよいきなり?・・・まぁ、中学のころよりは丸くなったんじゃないか?」

ハルヒ「そ、そうよねぇ!私は普通の女子高生よ」

谷口「ああ、そう言えばこの間教室で文芸部の部長とキョンが・・・あいつら付き合ってんの?」

ハルヒ「そ、そう。あの二人仲いいのよね!」

谷口「ふーん、で、お前はあいつの事好きじゃないのか?」

好き?あいつの事が好きかですって?
年がら年中マフラー巻いて暑苦しくて、喧嘩っ早くてちょっと強い
中学の時は何時も一人だった 何時も奇抜な事をやって、周りから嫌煙されて
ちょっと変な私にしつこく絡んでくれて、何時も守ってくれてた
最初は嫌いだったのよ?でも、あいつと一緒に過ごしていると不思議な事がいっぱいで楽しくて・・・

357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 20:28:04.19 ID:pwWUA6DQ0 [3/16]
ハルヒ「な、何言ってんのよ谷口。あんな変人誰が好き好んで」

谷口「なるほど、じゃあお前は今フリーってわけか・・・・どうだ、俺と付き合ってみないか?」

ハルヒ「は?な、何どさくさに紛れて告白してんのよ!冗談は顔だけにしてよ!もう」

谷口「ハハハ、そうそう。冗談だよ冗談!予鈴なったぞ!教室急ごうぜ!」

予鈴がなって一言ハルヒに告げると谷口は教室に向かって走り出した
少し、寂しい背中をしていたような気がした
ちょっと言い過ぎたかしら、ごめんなさい谷口

キョン「よう、ハルヒ」

後ろの席、何時ものようにあいつが座っていて、私を出迎えてくれる

ハルヒ「相変わらず暑苦しい奴ね!もう6月だってのに何時までマフラー巻きつけてんのよ!」

キョン「これは俺の本体みたいなものだからな」

ハルヒ「はぁ?」

少し気が立っていたのだろうか、キョンに強くあたってしまった
異性に対する感情の高ぶりは恋の予兆であるとどっかの携帯小説のような台詞が頭の中を駆け巡る

ハルヒ「言っても無駄ね、熱中症になっても知らないから」

キョン「俺はそんな病にかかるような軟弱者ではない」

358 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 20:47:08.55 ID:pwWUA6DQ0 [4/16]
放課後、教室でモニターの前に座るキョン

キョン「惑星のありか、月と太陽が重なる時、黒い星が輝きを見せる」

何を探しているのか・・・映し出された絵は朝比奈みくるのコスプレ画像
部室にのロッカーに放置してあったメイド服、先代の文芸部員の忘れ形見であろうか

ハルヒがそいつを見つけるなり、朝比奈さんに着せるという暴挙に走る
嫌がりながら着せられたメイド服
そのメイド服を気に入ったのか、今では文芸部での朝比奈専用ユニフォームと化していた

何時、誰に取られたのであろうか?彼女がよろめいた際に撮影された数枚の写真
その画像がサーバーの中の擬装されたフォルダーに格納されていた

キョン「見つけたぞ、黒い星」

みくる「何が見つかったんですか?」

お盆にお茶を乗せ、モニターの横に近づいてくる朝比奈
折りたたみ机の上にお茶を置くとモニターを覗き込もうと

キョン「いや、なんでも!」

みくる「あれ?私の名前のフォルダー・・・一体何が入ってるんですか?」

キョン「ほんと、なんでもないんで!あ、胸当たってます」

マウスを掴もうと朝比奈が腕を伸ばし、その拍子に俺の背中に巨大なそれを押し付ける
ああ、何と心地のいい感触であろうか、やはり写真より生の感触が一番である
本の虫である長門がその光景に気づくと顔をあげ、こちらを凝視する そんな人をさげすむような目で見つめないで欲しい

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 21:06:42.66 ID:pwWUA6DQ0 [5/16]
いつかの昼休み、まあ数日前の話だが

パンをかじりつつホームページの更新に勤しむ俺の居る文芸部室に一人の来客が

???「お久しぶりです、キョン君」

ナイスバディーなお姉さんが部室の入り口に立っていた
今にもはち切れそうな胸をキツメなワイシャツで包んで谷間を強調させていた

キョン「どなた?」

???「っと・・・まあすぐにはわかりませんか」

彼女は朝比奈みくるの将来の姿だそうで、用件を伝えにやってきたのだそうだ

みくる(大)「この左胸にある黒子が証拠ですよ?」

俺に近づいて胸をチラつかせる彼女、何故こいつはこんなにも積極的なのだろうか?

みくる(大)「うーん、やっぱこの世界のキョン君は私の居た世界のキョン君と少し違うのかしら?」

キョン「まさか、おっさんのお知り合い?」

みくる(大)「おっさん?・・・ああ、あっちの世界のキョン君ね!知り合いというより友達というかその・・・
       あ、そうそう!用件なんだけどね!白雪姫って童話知ってるかしら?」

キョン「唐突ですね、不幸な娘が大出世する話・・・その童話が何か?」

みくる(大)「近々また閉鎖空間が発生するわ。でも、何時ものそれとは違う。白雪姫、その時が来たら思い出して」


360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 21:18:30.52 ID:pwWUA6DQ0 [6/16]
ドンッ!扉が開くと同時にムスッとした顔のハルヒが体操着姿で部室に入ってきた
ああ、何と気まずいところを見られてしまったのか・・・・修羅場

キョン「あ、あのハルヒ・・・・これはだな」

ハルヒ「・・・・出てって」

怒ってる、ああ、怒らせてしまった。どうしよう

ハルヒ「着替えるから出てってって言ってるのよ!」

目に怒りの炎を燃やしながら俺に近づいてくるとマフラーの両端を掴んでひっぱる

キョン「く、くるし!わかった、出てくからひっぱんな!」

マフラーを引っ張って俺の体を廊下まで引きずる
その体系からは重いもつかない馬鹿力であった

ハルヒ「もうしらない!」

廊下に俺を放り出すとムスッとした顔でそっぽを向けて扉をバタンと閉める

キョン「・・・・やっちまったぜ」

古泉「おや?どうかしましたか?」

362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 21:40:21.33 ID:pwWUA6DQ0 [7/16]
古泉「なるほど、それはまずいですね」

廊下に閉め出された俺は古泉に事の経緯を話す

キョン「ああ、あいつを完全に怒らせちまった」

古泉「本当にまずいですよ・・・前に忠告したじゃありませんか」

キョン「人の心は移ろいやすく、何時何が起こるかなんてわからない」

古泉「詭弁です!単に貴方の注意不足なだけじゃないですか!」

キョン「・・・・起こってしまった事は仕方がない、『もしも』なんてありえない」

古泉「やれやれですね」


キョンの奴、なんでみくるちゃんといちゃついてるのよ!

みくる「あ、あの、涼宮さん?さっきのはその・・・」

ハルヒ「何よ・・・」

みくる「ひゃ、ひゃい!」

朝比奈さんにいちゃついたり長門と仲良く会話したり
本当に節操ない奴ね、キョンって・・・呆れたわ

長門「・・・・一波乱 面倒は嫌い」

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 21:59:01.04 ID:pwWUA6DQ0 [8/16]
ハルヒ「ん・・・あれ?ここどこ?」

目覚めるとなぜか私は夜の学校に居た

制服に着替え終わると廊下で深刻な会話をしている二人を読んで部活を再開し
皆別々の本を読んで放課後まで時間を潰した
下校時間を告げるチャイムが鳴ると、後片付けをして解散した

で、シャワー浴びてご飯食べて寝たんだけど

ハルヒ「なんでよ・・・」

何故私はこんな所で目覚めたのだろう

キョン「ん・・・・ふぁあ・・・は、ハルヒ!!」

その隣にはキョンが寝転がって居て、私の存在に気がつくと飛び起きる
何でこいつがこんなところに居るのよ、そして何で私は夜の学校なんかに

ハルヒ「どうなってんのよこれ・・・ここ、どこよ」

キョン「・・・・閉鎖空間、部長氏の部屋で体験したそれ」

ハルヒ「何言ってんのよ!キョン?」

キョン「とりあえず学校を出るぞ、こんなところに居ても仕方がない」

校門に向かって歩き出す
到着して校内から出ようとするとあることに気がつく、ここからは出られないと
目の前にガラスの壁のようなものが現れ、私達の進路をふさぐ

365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 22:16:48.80 ID:pwWUA6DQ0 [9/16]
裏口を目指して走り出すキョン
校内の外に出ようとしても、見えない壁が私達の行き先を阻む

キョン「やっぱりな、周囲をぐるっと囲まれている」

ハルヒ「出られないの?」

キョン「・・・とりあえず中に入ろう」

夜の学校、昼間の賑やかな音とは打って変わり
誰も居ない学校は暗闇と静寂に包まれていた

下駄箱まで歩くと、ハルヒが俺のマフラーの端をつかん手来る

キョン「怖いのか?あとそれ、引っ張りのやめてくれないか」

ハルヒ「べ、別に!怖くなんか無いわよ」

強く引っ張り返すハルヒ

キョン「あ、あの苦しいんでほんとやめてもらえます?窒息しちゃいます」

外との連絡手段の確保の為職員室に向かう

ハルヒ「鍵、しまってるわね」

キョン「まかせろ キー」

マフラーの片端を持って鍵穴に近づけると先端が鍵の形に変形し
鍵穴に差し込まれ、職員室の扉を開けることに成功した

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 22:36:16.13 ID:pwWUA6DQ0 [10/16]
事務机に置かれた電話を握り、外に通じるか確認してみる

ハルヒ「駄目ね・・・」

ピーっというトーン音は聞こえず、どうやら回線が切れているらしい

キョン「やっぱ駄目か」

しばらく職員室で考え込んでいるキョン
外の様子が気になった私は窓辺に向かって外の景色を・・・・

ハルヒ「キョン・・・・見て」

外を見下ろすとビルが立ち並ぶ町並みが目に付く
ビルからは光りが発せられず、停電にでもあったかのように街は眠りについていた

ハルヒ「なんなのよ、これ!気味が悪いわ!」

月の光りでもなく、星の輝きでもなく・・・空は青白く薄い光を発して街を照らす

キョン「お茶、飲むか?」

ハルヒ「遠慮しておくわ」

職員室を後にし、文芸部室に向かった。道中、廊下は外の薄い光に照らされていた

ハルヒ「ここはどこで、なんで私こんなところに居るの?よりにもよってなんであんたなんかと!
     探検してくる、あんたはここに居て!」

この学校で何が起こっているのか、それを確かめる為に校内を散策しようと思う

367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/22(月) 22:51:01.32 ID:pwWUA6DQ0 [11/16]
行っちまったか 不思議な事に興味がないといいつつ
人一倍不思議を求めて生きてきたあいつ こんな状況ではしゃぐのも無理はない
それにハルヒが自分で作った空間だ ほっといても死ぬ事はないだろう

キョン「ん?」

入れたてのお茶を飲みながら椅子に座ってくつろいでいると
外に赤い光りの玉が現れて、人の形に変わった

キョン「古泉?」

古泉「こんばんは、トラブルメイカーさん」

キョン「もうちょっとまともな姿でこれなかったのか?」

古泉「その事も含め、少し話させていただきます・・・
    率直に申し上げましょう。これは異常事態です。」

普通の閉鎖空間なら難なく侵入できるが、今は仲間の力を借りて無理やり中途半端な介入をしている状態
破壊神ハルヒは現実の世界に愛想着かして新しい世界を創造する事を決めたのだそうだ 世界をリセットする
涼宮ハルヒが構築した新しい時空断層、閉鎖空間 もしかすると今までの閉鎖空間は予行演習だったのかもしれない
そう古泉は俺に語った ハルヒの望む世界、そこに閉じ込められたハルヒと俺

古泉「あー、そうそう。朝比奈さんと部長から伝言を預かっています
    朝比奈さんは『ごめんなさい!私のせいです』っと
    部長からはパソコンの電源を入れてみて欲しい・・・と」


368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 23:12:49.72 ID:pwWUA6DQ0 [12/16]
そういや、サーバーが見当たらない
サーバーの代わりに机の上にテレビみたいな物と入力インターフェイスが置かれていた
初代iMac これまた懐かしいものを・・・・

電源を入れると 画面の端っが点滅しだす

_ 

YUKI.N>Hello! My brother.
・・・・Fack you!
YUKI.N>Oh... miss spell. Fuck you!
kyon>Fuck you!
YUKI.N>Fuck you!
kyon>Fuck you!
YUKI.N>Fuck me!
kyon>冗談はさておき、長門か?
YUKI.N>私、日本語わかんないアル
kyon>で、どうすりゃいい?
YUKI.N>どうにもならない。
     情報統合思念体は失望している これで進化の可能性は失われたと
     涼宮ハルヒは何も無いところから何かを生み出す力を持っていた
     これは思念体も持ち合わせていない能力 
     この情報創造能力の力を解析すれば行き詰る事故進化の糸口がつかめるかもしれないと考えた
     どーでもいいけど、乗りの悪さに失望した もう知らない
kyon>ちょ・・・・待てよ
YUKI.N>バーカバーカ
kyon>
YUKI.N>このコンピューターは30秒後に爆発します 至急退避してください

アップル御用達爆弾アイコン、最後の言葉に俺は生命の危機を感じ、文芸部室を脱出した

370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 23:27:20.60 ID:pwWUA6DQ0 [13/16]
部室を出て廊下を疾走すると鈍い衝撃がが俺の体を揺らし
ドーンッと言う爆発音と閃光によって文芸部室は消失した

キョン「あっぶねー・・・マジで殺す気かよ!」

廊下で立ち止まっているとハルヒがこちらに気がついて、何か叫びだした

ハルヒ「キョン、窓窓!外見てよ!」

キョン「ああ、さっき長門のいたずらで危うく死に掛け・・・あ」

窓越しに外を見つめるとそこには青白く光る巨人の姿が見えた

ハルヒ「何よあれ!怪物!?蜃気楼じゃないわよねぇ!宇宙人かも
     それか、古代人が開発した超巨大兵器が現代に蘇ったとかぁ!」

特撮映画の怪獣を見てワクワクするよう子供のような声で俺に語りかけるハルヒ

閉鎖空間にあらわれる巨人、それはセットのようなものだ

キョン「逃げるぞ」

ハルヒ「え?ちょっと何?」

ハルヒの手を引っ張って校舎の外に向けて走る
多分あの巨人は校舎を破壊するつもりだ、急がなくてはならん

ハルヒ「うわぁっと!」

巨人による一撃が校舎を直撃き、揺らす

372 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 23:38:26.29 ID:pwWUA6DQ0 [14/16]
ハルヒ「ねえキョン、あいつ私達を倒す気かしら!邪悪なものには思えないんだけど」

キョン「兎に角ここは危ない、とっとと外に出るぞ!」

どこか嬉しげな顔をしたハルヒの腕を引っ張って校舎の外に走る

キョン「ハルヒ、落ち着いて話を聞いてくれ。ここは願望が作った空間だ」

グラウンドに出るとハルヒが歩みを止めて俯く

ハルヒ「何よ・・・・また私のせい?」

ハルヒは今にも泣き出しそうな顔で語りだす

ハルヒ「何時だってそう、わけのわからない現実を見せられて
     文芸部の皆に信じられない話を聞かされて、
     私のせいだと言われて・・・・」

キョン「ハルヒ・・・」

ハルヒ「ピンチの時は守ってくれて、ちょっと頼もしいかなって思ったりもするけれど
     でも、何時もの時は私を弄って遊んだり、他の女の子といちゃいちゃしたり」

キョン「俺が・・・・悪かった」

ハルヒ「ううん、貴方は何も悪くないわ?それが男の子って奴だもの
     それに、こんな世界を作ったのは私なんでしょう?
     だからね、キョン、私ここで死のうと思うの」

そういうと、ハルヒは巨人の暴れる方向目指して走り出した

キョン「まて!ハルヒ!」

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/22(月) 23:52:44.56 ID:pwWUA6DQ0 [16/16]
暴れる巨人の足元に近づき、立ち止まるハルヒ
それを見つけた巨人は暴走を止め、ハルヒを見つめおろす

ハルヒ「殺・・・・して・・・・」

先ほどまで暴れていた巨人は沈黙を続ける

ハルヒ「殺しなさいよ!こんなアタシ、生きてたってしょうがないんだから!」

願望をかなえる能力、その能力のせいで誰かを傷つけてしまった
私の力は皆に災厄を振りまくだけ、そんな力を持つ私に生きる意味なんて

巨人「ウォオオオオオオオオオオオオオオ」

うめき声と共に握りこぶしがハルヒ目掛けて振り落とされる

キョン「ダッシュ!」

巨人の拳が地面に深々と突き刺さる

ハルヒ「・・・・キョ・・・・ン」

拳が振り落とされている中、ハルヒを捕まえて安全圏まで退避した

キョン「馬鹿な真似はよせ!」

ハルヒ「こんな・・・・こんな私なんかを助けても・・・・いい事ないわよ」
パチンッ!キョンの平手がハルヒの頬を叩き、赤いあとを作る
キョン「お前が居なきゃ!お前が居なきゃなぁ!俺は嫌なんだよ!
     ハルヒ!俺はお前の事が好きだ!だからお前を守る!今までも、これからも!」

379 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 00:07:01.27 ID:mbrsT7nM0 [1/3]
キョン「ぬぉおおおおおおおおおおおおおおおお!」

お姫様抱っこで抱えていたハルヒを地面にそっと降ろすと
キョンは目の前の巨人目掛けて走り出す

地に深々と突き刺さった腕を引き抜こうと身悶える巨人目掛けて

キョン「うぉおおおおおおおおおおおおおお!」

巨人の後ろに回りこむと巨人の脚を端を青く輝やせるマフラーの力を借りて垂直に走って登る

腰を曲げた巨人の背に乗ると首目掛けて走り出し、首のところまでやってくる

キョン「バスターソード!」

マフラー「『シップチェスター』」

マフラーを首から振りほどいて持ち直すと、マフラーは巨大な剣の形に姿を変える

キョン「切り裂けええええええええええええええええ」

対艦刀の裏に備え付けられたブースターの出力で空に飛び上がり
巨人の首筋に狙いを付けて裏返すと刃先を降ろす

キョン「いっけええええええええええええ」

青い炎で峰を燃やしながら首筋にぶつかり、強引な推進力で首を切り進む

キョン「斬ッ!」

380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 00:17:05.45 ID:mbrsT7nM0 [2/3]
ハルヒ「キョン!避けて!」

巨人の首を切り落とした瞬間、何処からとも無く巨大な拳が現れキョンを吹っ飛ばす

キョン「ぐはぁっ!」

もう一体の巨人が現れ、降下するキョンに殴りかかったのだ
グラウンドの方向に吹っ飛ばされるキョンを追いかける

土煙を上げながら芝の上に倒れ伏すキョンが居た

ハルヒ「キョン、しっかりしてよ!」

キョン「あ、何だハルヒ・・・か」

ハルヒ「しっかりしてよ!私を守る為に死んだなんていったら洒落になんないわよ!」

口から血を流し、今にも死にそうな表情で私を見つめる

キョン「泣くなよ、ハルヒ・・・まだ死んだわけじゃない」

ハルヒ「喋っちゃ駄目よ!」

キョン「それに・・・まだ死ねないらしいからな」

キョンが私を見透かすように校舎の方向に視線を動かすと
すると、そこには青白く光る巨人が数体

私の生み出した世界は、絶望に満ち溢れていた        
                                                     続く

381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 00:19:53.68 ID:mbrsT7nM0 [3/3]
読んでくれた皆さん、保守してくれた皆さん本当にありがとうございました

今日は切れ味の悪い終わり方になってしまいました。ごめんなさい
後編は後日ちゃんと書きますんで、今日はここで終わりとなります

それでは皆さんおやすみなさい

410 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:36:37.37 ID:f++PuOGK0 [2/18]
巨人は暴れ続ける、先ほどよりも数を増して
校舎をなぎ倒して破壊の限りを尽くす

ハルヒ「ど、どうしたら・・・ねえ、キョン!私どうしたら!」

この事態を招いたのは私
私の願望が生み出した巨人の一撃によって・・・・
血を流し、死に掛けているキョンが目の前に横たわっている

キョン「あいつらを・・・・倒す!」

ハルヒ「無理よ!そんな体で!」

キョンが傷だらけの体で立ち上がろうとする
しかし

キョン「ぐ・・・・ぅう」

ハルヒ「キョン!」

満身創痍の彼に最早戦う力など残されていない
今行かせてしまったら彼は死んでしまう
・・・・・着信音?

キョン「・・・俺の携帯がなってる?」

制服のズボンから携帯を取り出すと、一通のメールが
送信者:YUKI.N

411 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 19:50:13.70 ID:f++PuOGK0 [3/18]
件名:戦友へ
本文
先程の爆発により閉鎖空間に半径10センチ程の穴が開いた
もしかしたら何かに使えるかもしれない
べ、別にあんたが心配で開けてあげたってわけじゃないんだからね!
爆発の衝撃でたまたま閉鎖空間に穴が出来てしまっただけなんだからね!
・・・死ぬな

メールにはそうかかれていた
穴・・・10センチ程の穴・・・そうだ!
助かったぜ!長門

キョン「ハルヒ、よく聞いて欲しい」

ハルヒ「何?」

キョン「俺はこれからマフラーの機能で急速治癒を行う
     この機能を使うと俺はしばらく身動き取れなくなり、マフラーは消滅する」

ハルヒ「そ、それじゃあどうやって戦うの?」

キョン「策がある。今から文芸部部室に予備のマフラーを転送する
     巨人を引き付けながらマフラーを確保し、持って来て欲しい」

ハルヒ「・・・・わかった、私、行ってくるわ!」

本当はこんな事ハルヒにさせたくはない
だが、このままここで倒れていても、二人ともここで犬死するだけだ

キョン「これは賭博と変わらんが・・・ ハルヒ、死ぬなよ!」

413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:04:14.07 ID:f++PuOGK0 [4/18]
数体の巨人が暴れる校舎に向かって走る
外から見るに文芸部部室はまだ無事のようだ

ハルヒ「きゃぁ!」

校内に入ると、一撃が校舎に放たれて揺れる

ハルヒ「急がなきゃ!」

先ほどの衝撃で倒れるも立ち上がり部室棟に向けて走り出す

巨人の動く振動で、巨人が壊す衝撃で
揺れる校舎の中を全力疾走で走りぬける

何時も守ってくれたあいつのために

ハルヒ「こんなの、どうってことない!」

途中、校舎が崩れ、廊下が途切れていたが
幅跳びの要領で助走を付けて向こう岸に飛び移る

こんなどうしようもない私の為に戦ってくれる彼を

ハルヒ「まってなさいよ!キョン!」

どうしようもない私を愛してくれるキョンの為に

ハルヒ「文芸部部室、まだ残ってる!」

部室のドアを蹴破って中に入る 壁には穴が空いていた

414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:18:36.08 ID:f++PuOGK0 [5/18]
部屋の爆発の後だろうか、散らかっていた部室内

ハルヒ「・・・・マフラーはどこ?」

瓦礫の中を探すもマフラーは見当たらない

ハルヒ「ん?穴が光ってる?」

壁に開いた穴を覗いていると、白い光りの点滅と共に静電気のような青い火花が飛び散り

ハルヒ「きゃあ!」

穴から紺色の布のような物が飛び出し、私に飛び掛ってくる

ハルヒ「うわ!・・・てぇ、これ。キョンのマフラー?」

紺色の長めなマフラーが4枚

ハルヒ「これを持ってあいつの所に!」

マフラーを畳んで脇に挟むと部室を飛び出して廊下を走る

ハルヒ「間に合って!」

あいつにこのマフラーを届ける
それが今私に出来る唯一彼を救う方法

ハルヒ「何よ・・・これ・・・」

先ほど飛び越えた崩れかけの廊下は更に崩れ、飛び越えられる距離では無かった

416 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:30:20.44 ID:f++PuOGK0 [6/18]
現実は非情である・・・全ての努力が報われるとは限らない

ハルヒ「・・・・どうしよう」

何か、何か方法は無いのか、ここを迂回して外に出る方法・・・

ハルヒ「でも、行かなくちゃ!」

そうだ、非常階段があるじゃない!そっちから外に出て

ハルヒ「駄目・・・なの?」

非常階段は巨人の攻撃により破壊され、途中で途切れている
ここを降りるには無理がある

ハルヒ「・・・・そうだ!」

マフラーの端同士を作って一本のロープの様にする

螺旋階段の手すりにマフラーの端を結ぶ

ハルヒ「怖いけど・・・・やるしか!」

マフラーを地面に垂らし、垂らしたマフラーを掴んで下に降りる

ハルヒ「きゃあ!」

巨人の一撃によって校舎が揺れる その拍子にハルヒの手がマフラーから離れ地面に落ちる

ハルヒ「キョン・・・ごめんね。私何にも出来なかった」

417 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:41:11.99 ID:f++PuOGK0 [7/18]
キョン「・・・・・ヒーリング」

マフラーがキョンの体中を包み、繭のようなものを形成する
その繭は薄い発光を繰り返し、繭の中では何か行われているようだった

キョン「これで愛着の一品ともおさらばか」

3年の間、毎日首に巻きつけていたマフラーは繭が消滅すると共に
千切れる繊維となって消えていった

キョン「さて・・・・ハルヒの奴大丈夫かな」

繭から現れたキョン、先ほどの死に掛けな姿が嘘のように
どこかの仙豆でも食べたかのような健康的な姿で再び現れる

両手を広げて体を軽く捻ると、部室塔がある方角へ走り出す

キョン「あれは・・・ハルヒ?」

途中、崩れ掛けの非常階段からロープを伝って、下りようとするハルヒの姿が目に止まる

キョン「無茶しやがって」

ハルヒの元に走って駆け寄る


418 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 20:50:06.32 ID:f++PuOGK0 [8/18]
ハルヒ「・・・・え?」

地面に落ちる強い衝撃が体を襲うものと信じていた
だが、予想とは裏腹に背中と膝に棒のような2本の感触を感じる

キョン「惜しかったな、後ちょっとで死ねたのに」

ハルヒ「・・・・キョン!あんた大丈夫なの?」

キョン「ああ、お前が巨人をひきつけて時間かせいでくれたおかげでな」

校舎に巨大な一撃を加える敵、その衝撃の影響で落ちてくるハルヒ
下で見ていたキョンはハルヒを手際よくキャッチした

キョン「中々に素晴らしい脱出方法だが、これでは何をしに行ったのかわからんな」

ハルヒ「あ・・・ごめんなさい」

手すりに巻きつけられたマフラー
これでは当初の目的は・・・・

キョン「冗談だ、よくやってくれたよ」

垂れ下がるマフラーに触れると、結ばれたマフラーは解け、地上に落ちてきた

キョン「ありがとよ、ハルヒ」

420 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 21:14:41.26 ID:f++PuOGK0 [9/18]
キョン「ここは今から戦場になる。
    お前がここに居ると好き勝手暴れられないんでな
    ちょっとグラウンドで待っててくれないか?」

ハルヒ「・・・しかたないわね!待ってりゃいいんでしょ!」

ちょっと不機嫌そうな顔で地に足をつけ、グラウンドへ歩き出すハルヒ

キョン「さてと・・・新兵器の効能、ためさせて貰うか」

ズボンの右ポケットに手を突っ込んで何かを取り出す
取り出した腕時計のようなものを左手に巻きつける

キョン「アプリローダー起動 マフラー1から4を制御下に登録 確認」

腕時計の脇に備え付けられた四つのボタンを操作し
モノクロのバックライト付き液晶に表示される文字を見つめ、読み上げる

キョン「1番を鎧に 2番を推進器に 3番をガトリングキャノンに 
     4番をシップチェスターに ・・・・設定完了」

マフラー1「アーマー」

一枚のマフラーがキョンの体に巻きつき、西洋甲冑のような姿に代わる

マフラー2「ダッシュ」

甲冑の首元にマフラーが巻き付き、後ろになびいた両端が青く燃え上がる

422 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 21:37:55.91 ID:f++PuOGK0 [10/18]
マフラー3「ガトリング」

左手に握られたマフラーは盾のような物に形を変える
盾の内側には、6門の砲が備え付けられた一本の筒
ジェネレーターとキャパシターが取り付けられ
数本のパイプで各機器を直結させる

マフラー4「シップチェスター」

右手に握られたマフラーが剣のようなものに形を変える
何時もの奴と比べるとサイズは物凄く小さくなっているが
刃の峰に取り付けられた噴射口が何時ものフォルムをかもし出す

キョン「装着完了」

甲冑の姿が威圧感を与え後ろで燃え盛る青い光りが背中を照らす

左手に持たれたシールド モーター音と共に取り付けられたガトリングの砲筒が回りだす

キョン「行くぜ!」

校舎を破壊して暴れつづける巨人 
一体の巨人に向けて、回り続ける砲筒を向ける

キョン「ファイヤッ!」

砲等から赤い光弾が放たれ、巨人の頭部に直撃する



423 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 21:49:56.62 ID:f++PuOGK0 [11/18]
巨人「ウォオオオオオオオオオオ」

着弾すると巨人がこちらに振り向き、こちらに振り向き歩みだす

キョン「でやああああああああああああああ」

巨人の頭部に光弾の雨が降り注ぐ

キョン「まだまだああああああああああ」

光弾の雨が頭部を削り、巨人の顔にクレーターを作る

キョン「撃ち抜けええええええええええ」

顔に作られたクレーターは深さを増しす
一つの光弾が巨人の頭部を打ち抜く

キョン「うおおおおおおおおおおおおおお」

空に無数の光点が打ち上げられる
頭部に穴が開き、巨人の歩みは止まった

キョン「まずは一体!」

目の前で暴れ続ける7体の巨人
全滅させなければ世界は眠りにつく

キョンの孤独な戦いが今始まった

424 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 21:52:52.20 ID:f++PuOGK0 [12/18]
>>423
修正

>着弾すると巨人がこちらに振り向き、こちらに振り向き歩みだす

着弾すると巨人が攻撃を休め振り向き、こちらに向かって歩みだす

>顔に作られたクレーターは深さを増しす

顔に作られたクレーターが深さを増し

426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 22:05:55.50 ID:f++PuOGK0 [13/18]
一体目を倒し一息ついていると、東から一本の閃光が飛び込んでくる
それに気がつくと、飛び込んでくる方向に左手を向け盾を構える

キョン「このくらい・・・・何てことないな」

巨人を確実に仕留められるガトリング胞
巨人のビームを難なく弾く強固な盾

キョン「今度はこっちの番!」

ビームが放たれた方向へ走り出すキョン

キョン「囲まれている!?しかし!」

7体の巨人がこちらに振り向きビームを乱射してくる

キョン「そんなもんで今の俺が倒せるか!」

青い閃光を回避しつつ目の前の巨人に進撃を続ける
何発かビームが当たるものの、鎧と盾がそのビームを防ぐ

キョン「飛べえええええええええええええええ」

巨人の目の前にたどり着くと跳躍し
後ろで燃え盛るマフラーの推進力と
右手に握られた対艦刀の推進力で空に高く舞い上がり

キョン「斬っ!」

巨人の頭上まで高度を上げると右手の刀が巨大化し、巨人の首を切り落とす

428 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 22:20:29.84 ID:f++PuOGK0 [14/18]
キョン「残り 六体!」

地に落ち行く中マフラーの青い炎が光を増して再び空に舞い上がる

キョン「後ろが丸明きだ!」

一体の巨人の背中に残っていた高さ数メートル校舎の残骸
残骸に飛び移ると盾を構えなおし、ガトリング砲が光弾を吐き出す

巨人「ウォオオオオオオオオオオオオ」

振り向く暇も与えず、巨人の頭部が撃ち抜かれる

キョン「残り五!」

キョンは戦い続けた
暴れまわる巨人、ビームの閃光が降り止まぬ廃墟を疾走し
砲筒から放たれる赤い光弾で巨人の顔に穴を開け
巨大な刀で巨人の首を切り落とす

そして

キョン「残すは後二体・・・か・・・」

時計大の上で息を切らすキョン

頭部を失って廃墟に倒れこむ6体の巨人の死体
キョンと交戦を続ける残り2体の巨人

430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 22:34:41.70 ID:f++PuOGK0 [15/18]
キョン「ジェネレーターのオーバーヒート キャパシター内のエネルギー、残量ゼロ
     背部推進器 シップチェスター エネルギー切れ」

何も考えずにバカスカ暴れて、エネルギー配分なんて考えていなかった
これはミスだ・・・マフラーが使えなきゃ俺はただの人間だ

キョン「くそっ・・・どうする!」

時計台の上で立ち竦むキョン
そこに・・・

古泉「僕達の出番、取っておいてくれたんですね」

長門「・・・・応戦に」

みくる「だ、大丈夫ですかぁ?」

いる筈のない連中が俺の後ろに立っていた

キョン「どういうことだ!入ってこれなかったんじゃ!」

長門「・・・・閉鎖空間の強度が低下した」

古泉「文芸部に明けられた穴を僕の能力で広げ、ここまで3人でやってきました
   多分、貴方が神人を数体倒した事によって、僕の能力で入れる状態になったのでしょう」

みくる「あたし!戦います!キョン君はここで休んでてください」

ピンチヒッターとしてやってきた文芸部のメンバー
ありがとう皆、後は俺の代わりに楽しく暴れてくれ

432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 22:48:00.62 ID:f++PuOGK0 [16/18]
会話を続けていると、一筋の閃光が彼らのいる方向へ飛んでくる

キョン「あぶねぇ!」

長門「防壁」

長門が瞬時に展開した防壁がビームを弾く

みくる「み、み、みくるビーム!」

朝比奈さんの目がピカッと光り、極太の荷電粒子砲が放たれる
頭部に浴びせかけられたビームが、巨人の頭部を蒸発させる

古泉「それでは僕も!」

古泉が赤い光球に包まれると地を蹴り上げ、空高く舞い上がる

古泉「行きますよ!」

残された一体の巨人目掛けて赤い光球が押し寄せる
右足の付け根辺りに飛び込むとピカッと光って足を切り裂いた

古泉「止めを!」

右足を失い倒れ掛かる巨人

ハルヒ「何よこれ・・・・」

433 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/23(火) 22:58:40.56 ID:f++PuOGK0 [17/18]
倒れ掛かる巨人の頭部に赤い光球があたり、貫いた

古泉「終わりですね」

全ての神人が倒された 校舎の残骸がその戦いの激しさを物語り
8体の巨人の残骸が地面に倒れ伏せていた


「ただの人間には興味がありません。
宇宙人、未来人、異世界人、超能力者が居たら私のところに来なさい。
                                         以上。」

何時の台詞だろうか、あの台詞が不思議の扉を開ける鍵であった

その言葉に導かれるようにしてやってきた4人の異能なる者達
彼らはその証拠を私に見せ付けるかのように、8体の巨人を打ち滅ぼした
彼等が一体何者で、何のためにここに居るのか。ただの人間ではない事は明らかであろう

ハルヒ「不思議すぎてついていけない」


                                                   終わり

434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/23(火) 23:05:31.06 ID:f++PuOGK0 [18/18]
読んでくれた皆さん 6日間もスレを保守してくれた皆さん 本当にありがとうございました

これにて熱いキョンの戦いと暑苦しい原作レイプは終了いたしました

極力キャラを立たせようとがんばってみたのですが、度が過ぎたようでごめんなさい

今読み返してみると誤字脱字、読みにくい文章だらけで本当に酷いですね
こんな駄作を延々と読ませてしまった皆さんに謝罪します

最後まで読んでくれて、本当にありがとうございました

もし明日スレが残っていたら「朝比奈みくる居た世界の続きとエピローグ編」をお送りします

それでは皆さんお休みなさい

462 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/24(水) 20:17:58.74 ID:AXUwytUg0 [2/11]
涼宮ハルヒの作り出した閉鎖空間
神人を倒せば閉鎖空間は消滅するはずだった
しかし・・・・

長門「・・・・・何故、消えない?」

巨人の亡骸は消え去り、破壊された校舎の残骸だけが残る

キョン「・・う・・・ぐはぁっ」

みくる「キョン君?」

甲冑義姿のキョンが血を吐き倒れこむ

みくる「ひぁ!だ、大丈夫ですか!しっかりして」

キョン「・・・・ちと無理をしたか」

幾ら治療したからといって、傷が塞がったのは見た目だけ
損傷した内蔵が完全に修復されたわけではなかった
そんな状態で数体の巨人相手に
身体にかなりの負荷がかかる高機動戦で挑んだのだ

キョン「・・・・長門、すまん」

朝比奈の胸元に倒れこみ目をつぶるキョン

長門「・・・・身体情報解析・・・・・プロテクト?」



463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/24(水) 20:43:00.61 ID:AXUwytUg0 [3/11]
古泉「長門さん、彼を助けられないんですか?」

キョンの額に手を当てて、何かをしている長門

長門「・・・・高度な暗号化アルゴリズムでプロクトが施されている
    この空間では統合思念体との接続が完全ではなく、支援が受けられない
    私一人でも解析は可能だが、それにはかなりの時間がかかり、彼の体が持たない」

みくる「キョン君!しっかりしてください!死んじゃだめ!」

長門の眼鏡に映し出される謎の文字列
横に流れる文字列を眼球が追いかけ、うまく聞き取れない何かを呟きつづける

古泉「何かわかりましたか?」

口の動きが止まると古泉に視線を移す長門

長門「情報統合思念体がよく使用するアルゴリズム
    そのアルゴリズムを地球のコンピューターで使えるように改変してある」

そう告げると再び視線をキョンの顔に戻し、解析を開始する
キョンの顔は少し青さを増してきた。多分もう長くは持たないかもしれない

長門「・・・・・致命的な脆弱性を発見
    このセキュリティーホールに対し膨大なDos攻撃を仕掛ければ
    謎のホストとのパケット送受信を妨害し0.5秒置きに行われる
    暗号の更新を停止し、プロテクトを突破できる」

466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/24(水) 21:00:47.35 ID:AXUwytUg0 [4/11]
みくる「な、ならはやく!」

長門「・・・・支援が受けられない状態では処理速度が足りない
    他の方法を探すしかない」

口元から血を流し、どんどん青ざめていくキョン
その時、時計台の入り口が開き、誰かがそこから飛び出してくる

ハルヒ「キョン!」

どこかで引っ掛けたのか、制服を所々切らせ、煤で顔を汚している
マフラーを枕に床に横に寝かされたキョン、ハルヒが駆け寄る

ハルヒ「キョン!しっかりしなさいよ!あんた私のこと守ってくれるんでしょ!
     私のこと、好きなんでしょ!こんな事で、こんな事で死んじゃ駄目よ!」

馬乗りになってキョンの肩を付かんで肩を揺らす
平手で数発・・・キョンの頬に手の形をした赤い痣が出来る

古泉「涼宮さん!駄目です!」

ハルヒ「起きろ馬鹿キョン!起きなさいよ!あんたこんなんで死ぬ弾じゃないでしょ!」

頬を赤らめ、目から涙を流すキョン

ハルヒ「起きなさいよ寝ぼすけ!・・・・起きてよ」

打ち続ける平手を止め、片手をキョンの首元に添えて、頬を撫でる

ハルヒ「・・・・・キョン」

467 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/24(水) 21:21:50.38 ID:AXUwytUg0 [5/11]
キョンの顔をまじまじと見つめるハルヒ

ハルヒ「こんな事、本当はしたくないけど・・・」

少し目を細め、ハルヒの顔がキョンに近づき、キョンの口元に彼女の唇が触れる
その時、空に穴が開いて黄色い一筋の光りが降り注ぎ、キョンとハルヒを照らす
ハルヒの髪が風になびくかのように揺れる 美しく、神秘的な光景であった

長門「・・・・・これは・・・・・膨大な情報が涼宮ハルヒから彼に対し送信されている
    これならあるいわ プロテクトの暗号を解析、突破、生体情報の解読に成功
    ・・・・治療できる」

長門が何かを唱えると、先ほどまで青ざめていたキョンの顔に血の気が戻り始める

キョン「・・・・・ん、ああ はふひ!(ハルヒ!」

塞がれた口がキョンの滑舌を悪くさせる

ハルヒ「きょ、キョン!あんた生きて・・・」

キョンが起きた事に気づくと、唇を離し、起き上がるハルヒ
腕を組むと右にそっぽを向いてどこか遠くに視線を向ける

ハルヒ「人工呼吸よ!あんたが息してないから仕方なくね!変な勘違いしないでよ!」

頬を赤らめ、どこかつんつんとした声でキョンに台詞を投げ掛けた

キョン「助かったよ・・・・三途の川出会った可愛い船頭の女の子に釣られて危うく黄泉の国に渡るところだった」

バチンッ!ハルヒの特大ビンタがキョンの頬を直撃した

468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/24(水) 21:35:58.24 ID:AXUwytUg0 [6/11]
古泉「やれやれですね。まあ、無事に生きているみたいですし一安心です」

何時もの営業スマイルに戻って何時ものような台詞で喋る古泉一樹

みくる「あ、ぁあ、あの、 キョン君と涼宮さんがキスを・・・」

どこか動揺して、右手で二人を指差して、左の手のひらを口元によせ
膝をくっつけ少し震えてあわあわしている朝比奈みくる

長門「・・・・・間に合った 延命成功 医療点数発生」

口元に笑みを浮かべ、何かを企んでいる様子の長門

古泉「おや、遂にこの閉鎖空間も消滅するようです」

先ほど開いた穴がどんどん広がっていき、時計台の上に集う文芸部員達を明るく照らしていく

ハルヒ「・・・・・はっ!」

ピピピッピピピッピピピッ 目覚ましの音がハルヒを眠りの淵から救い上げる

ハルヒ「一体どんな夢よ!ったく!」

随分と恥ずかしい夢を見た キョンが戦って、他の文芸部員も戦って・・・
死に掛けのキョンにキスをして死の淵から救う 夢らしい夢であると言えた

469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/24(水) 21:49:23.95 ID:AXUwytUg0 [7/11]
キョン「ようハルヒ」

ハルヒ「・・・・・・・」

教室を開けマフラーを巻いたキョンの顔が目に留まる
キョンを無視すると椅子を引き、自分の席に着く

キョン「・・・・なんだハルヒ?今日は何時にも増してよそよそしいな」

ハルヒ「・・・・嫌な夢見たのよ」

キョン「夢?」

キョンに夢の話をする 物語を物凄く省き、最後のシーンを語らずに 

キョン「そうか・・・・だがハルヒ、そいつは夢じゃないぜ」

放課後、何時ものように文芸部室に向かう
扉を開いて中を覗くと、有希が椅子に座って何時ものように本を読んでいて
教室の隅にの机には液晶モニターとキーボードとマウスが備え付けられていて・・・・穴?

長門「・・・・あ、忘れてた」

壁に空けられた穴を見つめるハルヒ その視線を追いかけるように穴を見つめて有希が呟く

ハルヒ「夢じゃ・・・なかったの?」

そう、昨日の事は本当にあったのだ 宇宙人も未来人も異世界人も超能力者も居た
この文芸部で一緒に部活をして、不思議な自称に出くわして 彼らは私の近くに。確かに存在したのである
                                 ────ハルヒ「不思議すぎてついていけない」 完

470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/24(水) 21:57:01.77 ID:AXUwytUg0 [8/11]
今度こそ本当に終わりです 
読んでくれた皆さん 一週間もスレを維持してくれた皆さん 本当にありがとうございました

少し休んで10時30分ごろより番外編「朝比奈みくるの居た世界 続編」を書きます

この話は本編とはほとんど接点ないので完全にオリジナルになってしまいます
自己満足の為に書くだけですので、無理して読まなくてもいいです

兎に角、これにて ハルヒ「不思議すぎてついていけない」 は終わりです
皆さん今までお付き合いいただき、本当にありがとうございました


478 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/24(水) 23:11:18.87 ID:AXUwytUg0 [9/11]
UGV(Unmanned Ground Vehicle) 無人陸上車両
その歴史は古く、第二次世界大戦時には既にそのようなプランが計画されていた
フランスの工業デザイナー、アドルフ・ケグレスによって設計・試作され、川に沈められ隠匿されていた
フランス占領後にこれを引き上げ調査したドイツ兵器局はその設計図を元にし、最低50キロの爆薬を搭載できる兵器を開発した
12.5馬力を発生させる700ccクラスのガソリンエンジンを搭載し有線による遠隔操作を可能にした無人戦車

第二次世界大戦以後、冷戦による代理戦争が各地で勃発し
冷戦が終わりソ連が開放された後も、民主主義の旗の元に領地を広め続けたアメリカ
植民地の独立開放活動、独立国家の設立
第二次世界大戦後の世界、その世界では前大戦で傷を負った人々と利権を求める人々が戦争を続けていた
しかし、そんな戦争も長くは続かなかった。21世紀初頭に起こったある事件が、人類を絶滅の危機に追いやったのであった

神人、涼宮ハルヒと言う少女が生み出した巨大な生物が世界各地に現れ、文明を破壊し始めたのであった
たった一年、第二次世界大戦であれ程の威力を見せ、戦乱の間進化し続けた兵器郡はこの巨人を殲滅する事はできず
彼等の進行を食い止めるのが精一杯であった 例外として唯一つの兵器が存在したが、この世界の人々にそれを使う勇気など残されていなかった

終わりのない戦いと、数を増す巨人に、前線で戦う兵も、疎開を繰り返す民間人も疲弊し切っていた
 
閉塞感漂う中でとある計画が立案された 各国、海底にコロニーを作り、そこに移住するという計画
海の底であれば、巨人はやってこれず、疎開を繰り返す必要がなくなるという
もし地上から出ようとする個体が現れたら無人兵器軍で迎撃し、進行を食い止める

その計画の下、各国は海底に巨大な空洞を作って都市を作り、地上に無数の無人戦闘機や無人戦車を配備したのであった
あの大戦終了から100年は経とうとしていたときの出来事である

480 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/24(水) 23:36:16.54 ID:AXUwytUg0 [10/11]
対巨人進行妨害システム

一つの部隊は6機の無人偵察爆撃機と49機の多脚無人戦車
それを取りまとめる情報集積と解析に特化した1機の有人多脚指揮車で編成されていた

偵察機が防衛ラインに接近する巨人を発見し、先制攻撃を行う
先制攻撃で足止めをしている間に情報を受け取った戦車部隊が巨人の元に向かう
30機の戦車で敵を足止めし、その間に巨大な落とし穴を作って誘導し、穴に落とす
穴に落ちた巨人に一斉放射を行って殲滅する

たった一人の人間になぜそれだけの火力を預けたのか・・・

答えは簡単である、そうでもしないと増え続ける巨人共を押さえ続けられないからだ

一つの部隊に割り当てられる人員の数は整備クルーが5人に指揮官兼パイロットが1人である

481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/24(水) 23:53:47.83 ID:AXUwytUg0 [11/11]
・・・・とまあ、前置きはこの辺にして彼女の話に戻ろうと思う 彼女の初陣の話に

管制官「東部方面第十七小隊との連絡、途絶えました!」

基地に設けられた一室、無数のモニターやマイク、
中央に大型モニターが設置され、そこに小隊から先ほどまで送信されていた
戦闘データが細かく表示されていく

室長「・・・・・何が起こった」

夜中に鳴り響いたブザー音に叩き起こされて不機嫌そうにやってきた管制室室長
この整備基地に所属する機体と部隊の管理を行う責任者である

管制官「はい、沿岸部に接近中の巨人にを十七小隊が発見
     迎撃に取り掛かるも途中で連絡が途絶え現在に至ります」

室長「向こうとは連絡が取れんのか?」

ヘッドホンをつけてチューナーのダイヤルを回し無線の周波帯域を行ったりきたり
応答を求めるように連絡を求めるも反応はない

管制官「駄目です、短波無線による応答はありません
     先ほどまで衛星によるリンクシステムで通信を行っていましたが
     悲鳴と共に通信が途絶えました・・・・部隊の生存は絶望的かと・・・・」

室長「さーて・・・どうしたもんかな」

482 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/25(木) 00:13:56.67 ID:WSkfc4TO0 [1/10]
部隊長「作戦の概要を説明する」

東の沿岸部で警戒をしていた部隊との連絡が取れず、生死不明なこと
彼らの安否を確認し、戦闘データを記録した指揮車のデータを回収しなくてはならない事
まだ暴れ続けているであろう巨人を発見し次第殲滅しなければならなこと
そして、今この基地には作戦に割ける人員が居らず、殆どの機体が整備中で使える無人機が無い事

部隊長「つまりだ。今回の作戦に我が輸送部隊の諸君が割り当てられる事になった。
     今すぐ出せる機体は我々の持ってきた新型無人多脚戦車100機
     悪い事に、無人戦闘用の戦闘プログラムがまだインストールされておらず
     有人でしか動かせない状態である
     我が隊の人員計65名、全員多脚戦車に乗って作戦にあたる事になる
     なあに、たいした任務ではない、新型弾頭の使用許可も下りている
     各員の検討を祈る!以上、解散!」

モーニングコールのように部隊長に呼び出された輸送部隊の各員と朝比奈みくる

隊員「やれやれ、こんな事になってしまうとはな」

ここに来る道中、車両の中で雑談していた隊員がため息をついた

朝比奈「・・・・私、できるでしょうか?」

隊員「作戦道理やってりゃ死ぬ事はないだろ、ま、やばくなったらとんずらすりゃいいさ」

484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/25(木) 00:37:01.67 ID:WSkfc4TO0 [2/10]
部隊長「全員乗り込んだか!?よし、出るぞ」

日の出前、鋼鉄の野獣の群れが山道を進む
前時代に舗装された道路は、整備される事も無く
アスファルトに出来た隙間から草が生え、道路脇の斜面に草木が生い茂る
痛めつけられたアスファルトの上を4つの足を生やした奇妙な戦車が
長い車列を作って細い山道を駆け下りていく

部隊長「少し狭いがナビのデータどおりに走れば問題ない
     それに、こんな所で落ちる馬鹿は居ないだろう?」

左脇、ガードレールのすぐ下は、深い崖となっており、
そこから落ちればたちまち戦車はただの鉄の塊と化すだろう

対向車線、2車線同道と占領して走る多脚戦車
まぁ、こんな時代に山中をドライブしに現れる車両など居ないだろう

みくる「あれ、なんだろう・・・」

2時間程走らせただろうか、平均時速60キロ前後の速度で走り続けた
山道を抜け、廃墟となった市街地を抜け、海岸線目指し進んだ
そして、はじめて見る朝焼けと共にたどり着いた海岸線

みくる「これが・・・・海?」

目の前に広がっていたのは朝焼けが照らす海の姿
朝比奈にとって海を見る事は初めてであり、
その大海原の広さにどこか感動と懐かしさを覚えた


485 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/25(木) 00:53:20.41 ID:WSkfc4TO0 [3/10]
部隊「もうすぐ部隊が消滅したポイントに到着する
    周辺に敵さんがまだうろついてるかもしれんから、各員気を引き締めて作戦にあたるように」

指揮車から一本の通信が全機に向け送信された
テトラポットや防波堤が囲う海岸線を戦車の車列が進む
新品のボディーを、まだ迷彩塗装を施されていない
防錆塗装されただけの白いボディーを朝焼けが照らす

高繊細マイク越しに聞こえてくる波の押し返す音と風の音
海鳥が車列の頭上を飛んでいく ボトッ・・・

みくる「やぁ!」

左側のカメラに白い液体が降り注ぎ、左側のモニターが真っ白になる

隊員「はっはー!フン喰らったかーwww!」

みくる「わ、笑い事じゃないですよぉ!」

バックカメラで見ていた1人の隊員に笑われる

隊員「そいつは縁起物だぜ?鳥のウン○がかかってウンが付く。迷信だけどな」

みくる「なんですかその迷信、親父ギャグですか?」

隊員「ま、珍しい事じゃない、ただ新品の車両を汚されたのは痛かったかもな」

ウォッシャーをかけてワイパーでカメラにこびり付いた白い液体を落とす

486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/11/25(木) 01:18:19.49 ID:WSkfc4TO0 [4/10]
危うく寝落ちするとこだった

487 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/25(木) 01:47:56.28 ID:WSkfc4TO0 [5/10]
部隊長「目的地に到着した、対象の捜索活動を開始する」

脚部の油圧を失って無残な姿で残骸に横たわる無人戦車
ジェネレータを巨人のビーム攻撃で破壊されたのか
しかし、センサーはまだ生きているのか、
こちらの姿を捉えるために楕円形のカメラボックスを回転させてフォーカスを調節しているのが見える

部隊長「どうやら・・・・・ほんのさっきまで戦闘をしていた様だな、
     回収班!制御システムが生きている機体からレコーダを回収して状況を解析しろ!」

ビームを喰らって動けなくなっても、唯では爆発しない
制御システムが積まれたコクピットには強固な装甲と
対ビームコーティングが施され、ビーム2発程度ならなんとか耐えられる設計になっている
貴重な実戦データと経験を積んだAIを保守するための堅牢で利口な設計である
何故機体各所にこの装甲を施さないのか、理由は重くなる事とコストが上がる事の2点だけだが・・・・

部隊長「何かわかったか!」

隊員「はい、どうやら近くのビルに隠れて無人機に支持を出していたようです
    少なくともパイロットは無事と思われます!」

部隊長「よし!目標が居ると思われるビルに向かう!各員、警戒を怠るな!」

489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/25(木) 02:06:20.01 ID:WSkfc4TO0 [6/10]
一筋の閃光が戦車の群れに向かって飛んでくる

朝比奈「きゃっ!」

車列の真ん中にど真ん中に直撃したビーム

部隊長「各員、機体の状況を報告せよ!」

ビームの直撃を受けた機体が足をばたつかせ、地面に横たわる
損傷したのは一機だけ、どうやらパイロットは無事のようだ

隊員「23番機、敵のビームを回避するも右後ろ足を損傷!
    スペアとの交換に3分ほど時間がかかります!」

部隊長「よし!15号機から26号機、23番機の脚部換装作業の支援と警護を行え!
     他の機体は俺について来い!2号機から14号機は俺について来い!
     27号機から47号機は左翼から回り込め!48号機から65号機は右翼から回り込み
     俺達が奴をひきつけている間に一斉掃射をしかけろ!各員、続けー!」

4つに分かれた戦車の群れが、巨人を取り囲むように展開していく
廃墟と化した市街地を4脚の多脚戦車がローラーを回転させながら進み
途中道をふさぐ残骸を脚で上って突き進む

491 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/25(木) 02:24:31.36 ID:WSkfc4TO0 [7/10]
部隊長「15号機から26号機!巨人に向けて撃ち込め!
     牽制射撃だ、照準は適当でかまわん、撃てー!」

巨人の向かって前進しながら弾丸を発射する
10発の砲弾のうち4発が胴体に命中、
前進してくる戦車に気づいた巨人が戦車を追い詰めるために向かってくる

隊員「左翼展開完了!」

部隊長「よーし!27号機から47号機、掃射開始!ナパーム弾打ち込め!」

20発の内13発程が巨人に直撃すると、巨人の体がジェル状の液体に包まれ燃え始める

巨人「ウォオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオ」

燃え盛る炎の暑さに体を捩って暴れる巨人

隊員「右翼、精密狙撃体勢にて全機展開完了!」

ビルの谷間から見える17機の戦車
足元にパイルバンカーを撃ちこみ機体を地面に固定する

部隊長「新型弾争点!照準、目標頭部!撃てー!」

巨人の頭部目掛けて新型弾が打ち放たれる
全弾命中、巨人の頭部に巨大なクレーターを作る

部隊長「第弐射、撃てー!」

弐射目が命中するとクレーターは貫通する

493 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/25(木) 02:34:45.98 ID:WSkfc4TO0 [8/10]
頭部に致命傷を作った巨人はその場に立ち竦み沈黙する
巨人の体に付着したジェル状の発火剤は未だに燃え盛り、巨人の体を焼く

みくる「や、やりました!」

部隊長「敵巨人の沈黙を確認 戦闘終了 目標の安否確認と回収任務に戻る」

炎と煙を上げて燃え盛る巨人を背にパイロットの居るビルへ向かう

パイロット「・・・・あれは?救助部隊か!お前ら救助部隊が来たぞ!」

整備クルー「やった!やったぞ!これで帰れる!」

ビルの屋上で喜びに浸るパイロットと整備クルー一同

隊員「目標の生存を確認しました!」

部隊長「お前らよくやったぞ!全員生きているそうだ!」

通信による報告で、一同歓声を上げる

みくる「よかった!作戦成功ですね」

隊員「な、運が付いただろ?」

先ほど前方を走っていた戦車のパイロットから通信が入った
海鳥にかけられたフンは勝利を呼び込む幸運の汚れとなった

                                           おわり

494 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/11/25(木) 02:36:15.46 ID:WSkfc4TO0 [9/10]
朝比奈みくるの過去編、終わりです

読んでくれた皆さん、ありがとうございました

それではおやすみなさい

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