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アーニャ「……ルルーシュってイケメンだったよね。」- 2

アーニャ「……ルルーシュってイケメンだったよね。」
続きです

336 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 23:02:42.11 ID:Hvf8bndBO
カグヤ「この度のお誘い、大変嬉しく思いますわ」

ゼロ「いえ、こちらこそご同行感謝する」

SP「か、カグヤ様のご友人様とは…」

カグヤ「そう。"ゼロ"様ですわ」ニコッ

SP「で、ですが……」

ゼロ「私も身分確認が必要ですかな?」

SP「い、いえ」アセ
SP「問題ありません、ど…どうぞ中へ……」

ゼロ「気づかい感謝する」バッ

カグヤ「ではこちらの方へ」ニコ

SP「……」ポカン

――…
ゼロ「ふぅ」

カグヤ「先ほどのお電話では驚きましたわ。"ゼロとなって身分検査を受ける"だなんて」クス

ゼロ「フッ…ゼロの身分確認など出来ようが無いからな」


340 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 23:22:46.41 ID:Hvf8bndBO
ルルーシュ「……で、ナナリーには話をつけてくれましたか」

カグヤ「はい」ニコッ
カグヤ「"理由は後で話すので、こちらの催しで少々ゼロを使わせてもらう"と」

カグヤ「行きだけ送ってほしいとの話でしたので、行きの片道分だけゼロだと誤魔化せれば良いわけですし」

ルルーシュ「助力、感謝する」

カグヤ「……」

ルルーシュ「…どうかしましたかな」

カグヤ「もう一度お顔を拝見させて欲しいのですけど…」

ルルーシュ「それは……」

カグヤ「そうですよね。もし他の輩に見られでもしたら一大事ですもの」
カグヤ「今度、また別の機会に見せていただけたら嬉しいですわ」

ルルーシュ「……では、そういう事にしましょう」

カグヤ「楽しみにしてますわ」ニコ


344 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 23:40:09.99 ID:Hvf8bndBO
――…

カグヤ「そう、そのような事が……」

ルルーシュ「だが、可能なだけ誰にも教える気は無い」

カグヤ「わかっています。この事は他言無用で」フフ

ルルーシュ「……秘密というのは二人以上が知ってしまった時点で必ず広まっていくと思っていい」
ルルーシュ「ですが、信用するに足る人間がいるというのも事実」

ルルーシュ「今回はその男に会いにいこうと思いましてね」フッ

カグヤ「思い当たる節があるようなないような…」
カグヤ「ゼロ様にそれほど信頼されている殿方に妬けちゃいますわ」クス

ルルーシュ「あぁ……でも人間は変わるものですから」
ルルーシュ「この数年間でどうなっているか」

カレン『"でも、変わらないものもある"』

ルルーシュ「カレン」

カレン「あるやつの受け売りだけどさ」クス


513 : ◆0f/9jKtPus :2010/10/23(土) 20:02:47.56 ID:wyBXa8mfO
カレン「…で、アーニャに会いに行く理由ってなんなの?」

カグヤ「まあ。アーニャ様のところへ向かわれるのですか」

ルルーシュ「そうだな、"アーニャのいる場所へ向かう"……間違ってはいない」クク

カレン「……また含みのある言い方しちゃって」ハァ


カグヤ「そういえば……」
カグヤ「先日の式典後のパーティー中でも、アーニャ様はゼロ様を褒めていましたわ」

ルルーシュ「俺を……?」

カグヤ「はい、"イケメン"だと」

ルルーシュ「イケメン……だと…」

カレン「"顔だけは"ってことよ」ツン

カグヤ「いえ。声も身長も、色々お褒めになっておられましたわ」ニコ

カレン「……カグヤ様」

カグヤ「あら、私は本当の事を話したまでですわ」
カグヤ「以前にも伝えたはずでしてよ。"支える妻は多い方が夫にとっても善い事"です、と」ニコッ


517 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 20:15:32.56 ID:wyBXa8mfO
ルルーシュ「アーニャは前からなにを考えているのかわからなかったからな…」
ルルーシュ「無闇やたらと人を褒める人間とも違ったはず」

ルルーシュ「真意はどこにある……」

カレン「……」
カレン「深読みしすぎよルルーシュ」ハァ

ルルーシュ「いや、何事も考えを巡らせておくに事欠くことは無い」
ルルーシュ「死んで存在しない俺に対しての"何か"ではないはず…」ルルーシュ「褒める、という行為には他にシノニム的な意味を含み持つものがあるか?」フム

……

カグヤ「こうなるとしばらくは熟考、ですわね」ニコ

カレン「……頭が頑固なんですよ」ハァ


ルルーシュ「……例えば人はモノを誉めるとき…」ブツブツ


519 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 20:30:46.06 ID:wyBXa8mfO
――…
カグヤ「そろそろ到着でしてよ」

ルルーシュ「……ああ、わかった」
ルルーシュ「…おい、カレン」

カレン「……」スー

ルルーシュ「…寝ているのか」

カグヤ「着陸前の準備が間に合えば、それまで寝てられても問題ありません」ニコ

ルルーシュ「……まあ、コイツもここ最近は忙しかったみたいだからな」
ルルーシュ「ではその時間がきたら起こしてやってくれ」

カグヤ「了解しましたわ」クス

――…
『カレン様、そろそろお時間でしてよ』
ユサユサ

カレン「…ん……」
カレン「時間?」ポケー

ルルーシュ「寝ぼけるな…目的地に着く。着陸の準備をしろ」


522 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 20:47:19.88 ID:wyBXa8mfO
カレン「でもここって……」

ルルーシュ「…マーカービーコンしか無いじゃないか」
ルルーシュ「電波塔などの地上施設が見当たらない…空港ではないのか?」

カグヤ「はい、空港ではありませんわ」ニコ

ルルーシュ「……では、ここはどこなんだ?」

カグヤ「ジェレミア農園横に設置されている滑走路ですわ」ニコッ

ルルーシュ「ジェレミア…農園、だと?」
ルルーシュ「農園に突っ込むのは後回しにして…どうして農園の横に滑走路があるんだ」

カグヤ「ゼロ様死亡ののち、ジェレミア卿がここら一帯の土地を買い占めましたの」
カグヤ「実は元々ここに離着陸の施設は存在しませんでした」
カグヤ「ジェレミア卿の了承により、建設が実現されましたのよ」ニコ

ルルーシュ「ジェレミアが…農園…っ?」
ルルーシュ「(これでオレンジでも栽培していたらギャグとしては最高だな)」フッ


525 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 21:11:39.77 ID:wyBXa8mfO
ゴゴゴゴ…

カグヤ「……ではお役目を果たしましたことですし、私は日本へとんぼ返りしますわ」

カレン「そういえば…帰る時間を考えたらギリギリなんだ」
カレン「この前の時といい、重ねてのご芳情心から感謝します」

カグヤ「いやですわカレン様」
カグヤ「これも伝えた事でしてよ。"友達ですから当然の事をしたまでです"」ニコ

カグヤ「そうかしこまらずに」クス

カレン「はいっ…ありがとうございました」ペコ

カグヤ「……これからは当分ブリタニアに?」

ルルーシュ「ええ。用事が済むまでは此方に滞在するつもりですよ」
ルルーシュ「なに、すぐに済む用事です」フフ

ルルーシュ『(……"ギアスキャンセラー"があれば…魔女のくだらない策略ともケリをつける事が出来るッッ)』


532 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:32:10.19 ID:wyBXa8mfO
――…
カレン「カグヤ様を乗せてジェット機は日本へ飛んで行ったし…」
カレン「農園横って言っていたから、そう遠くない場所にあるんでしょ。歩いていこう?」

ルルーシュ「……そうだな、目的地までは歩いていくしかないか」

カレン「……ルルーシュ、アンタそのゼロスーツいつまで着てるの」アセ

ルルーシュ「そこらで着替えてもいいが……数十分も歩けば着くだろう、このままで良い」

カレン「このままで良いって……」
カレン「アーニャやジェレミア卿には正体を明かすつもりなんでしょう?」

ルルーシュ「まあ、な」
ルルーシュ「明かすのは会って話をし、信頼できると判断した時だ」

ルルーシュ「それまではゼロの仮装をした友人として紹介してくれ」

カレン「わかったわよ…」
カレン「こっちはまだ夕方だけど、お邪魔しても失礼にあたらなきゃいいけど…」


534 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:45:40.09 ID:wyBXa8mfO
トボトボ

カレン「アーニャには最近会ったけど、ジェレミア卿にはあれ依頼会ってないなぁ」
カレン「いまいち良くわからないのよねあの人」

ルルーシュ「あれから3年だからな」
ルルーシュ「なにが変わっているかなんてわからない。農園が良い例だ」

カレン「バイトも雇わず、二人だけで経営しているみたい」

ルルーシュ「……」
ルルーシュ「ジェレミアよりも、泥にぬれているアーニャが想像つかんな」

カレン「……アタシも」ハハ

ルルーシュ「…さあ、見えてきたぞ……"ジェレミア農園"」


535 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 22:55:00.54 ID:wyBXa8mfO
【ジェレミア農園】

ルルーシュ「……デカいな」

カレン「こんなに広い農園を二人で切り盛り…って、夜中に電話して悪かったなー……」

ルルーシュ「ほら、門に付いてあるスピーカー。そこのチャイムを鳴らせ」

カレン「はいはい」ポチ

ピンポーン

……ピッ

『…………はい』

カレン「あの、こちらで働かれているアーニャ・アールストレイムさんにアポイントメントをとっていた者ですが」

『……カレン?』

カレン「アーニャっ??」

アーニャ『……入って。いま門を開けるから』ピッ

ギィイイ…


537 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 23:06:04.60 ID:wyBXa8mfO
アーニャ『カレン』

カレン「?」

アーニャ『隣にいるの…誰?』

カレン「あ、あぁ」
カレン「ごめんね?事前に連絡しないで…えっと、彼氏?」

ルルーシュ「(いらない説明を……)」

アーニャ「彼氏?……まあ、いいけど」
アーニャ「どうしてゼロの格好をしてるの?」

カレン「えっと~…それは……」チラ

ルルーシュ「……」
ルルーシュ「仮装で驚かそうとしたら、まさか門前でチェックされるとは思わず……サプライズ失敗ですな」

カレン「……」タラ
カレン「…とのことで」ハハ

アーニャ『……』
アーニャ『まあカレンの恋人なら悪い人間じゃないと思うし』

アーニャ『通って。』

ルルーシュ「(おい恋人とはなんだ)」ボソ
カレン「(そっちこそなにが"サプライズ失敗ですな"、よ!)」ボソッ


538 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 23:19:37.93 ID:wyBXa8mfO
カレン「門から玄関までの長さは貴族の時と変わらず、バカ長いわね」

ルルーシュ「……樹高は5mほどか…」
ルルーシュ「…まさか本当にオレンジを栽培しているのか」
ルルーシュ「あの木一本だけ、枝が折れそうだぞ……」

カレン「ほら立ち止まってないで歩いてよ」

ルルーシュ「急かすな。事前の情報収集だ」

カレン「ここは戦場じゃないっての…」

ルルーシュ「なにが役に立つかわからないからな。チェック出来る事は頭に入れておくさ」

カレン「あれ?玄関に誰か立ってる」

ルルーシュ「アーニャだろう」

カレン「いや…身長が高……」

カレン「…………ジェレミア卿」

ルルーシュ「ほう…さっそくの対面か」フハハ


541 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 23:40:28.44 ID:wyBXa8mfO
ジェレミア「ようこそ我が農園へ」
ジェレミア「我々はお二方を歓迎する」

ジェレミア「さっそくだが、ディナーの用意が出来ている。こちらへ…」
スタスタ

カレン「あっはい!」
カレン「ほら、ル……名前はなんて呼ぶ?」

ルルーシュ「好きに呼べ」
スタスタ

カレン「……ルルーシュだから…」
カレン「ルシュ?シュル?シュシュール??」

ルルーシュ「なにをしている、早く来い」

カレン「今行くよ……シュール?」

ルルーシュ「……シュール?」

『変な名前……』

カレン「っ?」

アーニャ「夕飯は私が作ったから」チラ

アーニャ「……ゼロ。よく出来てる」

ルルーシュ「……そう言っていただけると苦労したかいがあったというものです」


544 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/23(土) 23:51:30.78 ID:wyBXa8mfO
ジェレミア「ほう……そのような事が」

カレン「はい、その一言で色々な意味で盛り上がっちゃって」

ジェレミア「ルルーシュ様を誉めるとは、普段の教えの効果が出たようで喜ばしい限り」

カレン「普段の教え?」

アーニャ「……この3年間、毎日…1日3回はルルーシュやマリアンヌの事を話してくる」
アーニャ「洗脳の領域」

カレン「は、はは」タラ

ジェレミア「なにを言うアーニャ、洗脳とは人聞きが悪い」
ジェレミア「私は親代わりとして義務教育の一貫でまずは我が主君の素晴らしい人となりを……」

アーニャ「うるさい」

カレン「……な、なかよくやってるみたいでなによりね」ハハ

ジェレミア「……で」
ジェレミア「シュール殿は仮面を被ったまま、食事をしないおつもりですかな?」

ルルーシュ「……」


563 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 03:51:16.17 ID:zwP17CvuO
カレン「それは……」

ルルーシュ「いい、カレン」
ルルーシュ「すまない、ジェレミア卿……よろしければ少し時間をいただけますかな?」

ジェレミア「……構わないが、先の質問に対する応えにはなってませんぞ」

ルルーシュ「この料理は…後でいただくことにする」

ジェレミア「なにか理由でも?」

ルルーシュ「いや、少し腹の調子がすぐれない」

ジェレミア「それならば仕方あるまい」
ジェレミア「薬を持ってこさせよう」

ルルーシュ「いや、その心配には及ばない」
ルルーシュ「配慮感謝する」

ジェレミア「そう言われてはこちらからなにか出来そうもありませんな」


カレン「(ちょっと……少し態度が大きいわよ)」アセ

ルルーシュ「(ジェレミアが言っていただろう。俺たちは客人で、アイツはそれをもてなす…と)」
ルルーシュ「(客の態度が少しくらいデカいからって、怒り心頭とはいくまい)」クク


568 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 04:17:53.75 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「私には気を使わず、どうぞ会話に花を咲かせてくれ」

ジェレミア「……そうさせてもらおう」
ジェレミア「カレン殿が選ぶだけあって、中々に見所のある青年のようだ」クク

カレン「ど、どうも……」ハハ
カレン「(…皮肉を言われてるようにしか思えないんだけど)」タラ

アーニャ「でも意外」

カレン「……なにが?」
アーニャ「カレンは、ルルーシュ一筋だと思っていたから…パーティーでもそう言っていたし」
アーニャ「……カレンが良いなら構わないけど」

カレン「あー…その事」
カレン「この人については、これから知っていけばアーニャもわかってくれると思う」

アーニャ「……そう」
アーニャ「シュールは…イケメン?」

カレン「あっ……たぶんイケメンかな?」アハハ

ルルーシュ「……期待は持たないでいただきたい」コホン


570 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 04:40:40.99 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「……む…」
ルルーシュ「…あれは?」タラ

ジェレミア「ルルーシュ様の胸像だ」
ジェレミア「よく出来ているだろう。自信作だ」

ルルーシュ「(……このテラコッタ、お前が作ったのか)」タラ

アーニャ「屋敷の色んなところにある」
アーニャ「邪魔、迷惑」

ジェレミア「なにを言っている?」
ジェレミア「アーニャも気に入ってるではないか」

ジェレミア「たまに立ち止まって、ルルーシュ様の胸像に見惚れている姿がその証拠」

アーニャ「そんな姿……ない」

ジェレミア「二階奥にあった胸像がそなたの部屋に移っている理由は?」

アーニャ「へ、部屋には入るなって言ったでしょっ」

カレン「(微笑ましい親子のやり取りって感じね……)」フフ


574 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 05:00:01.62 ID:zwP17CvuO
アーニャ「……もういい」

ジェレミア「いやその気持ち理解出来よう」
ジェレミア「私も女として生まれてきていたら間違いなく惚れていたことだろう」
ジェレミア「だから毎朝胸像と向かい合い、数分見たのちに頬を赤らめるのも無理はない」

アーニャ「……」

カレン「さすがにそれは作り話ですよね」アハハ

アーニャ「……」カアァ

カレン「…アーニャ?」

アーニャ「殺す」
キラン

カレン「ちょっと!ナイフを置いて…ね?」

ジェレミア「いつものこと。少しからかうとすぐに激昂するのだ」
ジェレミア「人間らしく…というか、婦女子らしくなってくれているみたいで保護者としても嬉しい限り」

ルルーシュ「……ではジェレミア卿」

ジェレミア「ああ、話があるんでしたな」

ルルーシュ「ええ。時間はとらせませんよ」


576 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 05:16:05.83 ID:zwP17CvuO
――…
ジェレミア「ここなら話し声は他へは聞こえない」

ルルーシュ「……」
ルルーシュ「驚かずに聞いてくれ」

ジェレミア「了解した」フッ

ルルーシュ「……ふぅ」

スチャ

ルルーシュ『俺は…ルルーシュ・ヴィ・ブリタニアだ』

ルルーシュ「実はとある理由で生き返ってしまってな」フゥ

ジェレミア「…………」

ルルーシュ「……ジェレミア?」

ジェレミア「るるるルルルルルル…」

ルルーシュ「……おい ジェレミア「ルルーシュ様ぁああぁああああ!!!」


アーニャ「っ!?」ビクッ

カレン「……すごい驚きっぷり」アハ…


580 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 05:30:25.69 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「静かにしろ!驚くなと言ったはずだっ」

ジェレミア「ででででですが」

ルルーシュ「(今までに見たことのない取り乱しようだな…)」
ルルーシュ「(この様子なら、落ち着けば俺への協力はしてくれると思って良いだろう)」

ルルーシュ「隠していてすまなかった……お前の忠義が本物か確かめたくてな」フゥ

ジェレミア「まさか……夢…」

ルルーシュ「ジェレミア?」
ルルーシュ「"落ち着け"!!」

ジェレミア「……Yes, Your Majesty」キリッ

ルルーシュ「…今は皇帝ではない」

ジェレミア「いえ。皇帝であられずとも貴方様は我が君主。全力で従いましょう」

ルルーシュ「……未だに忠義を示してくれるのか、ありがたいな」

ジェレミア「いえ、身に余る御言葉」スッ


581 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 05:41:10.15 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「お前に頼みたい事があってここへ来た」

ジェレミア「なんなりと」

ルルーシュ「ギアスキャンセラーを使ってほしい」

ジェレミア「ギアスキャンセラーを?」

ルルーシュ「そうだ。俺には厄介なギアスがかけられていてな」
ルルーシュ「その苦しみから逃れるにはジェレミア、お前のその力が必要なんだ」

ルルーシュ「(ギアスにより生き返ったのなら、ギアスキャンセラーにより消え去る…この世から消えることが出来る)」
ルルーシュ「(万が一にも無いだろうが、真実を伝えることによりジェレミアの判断が鈍っても困るからな)」

ルルーシュ「やってくれるな?」

ジェレミア「Yes, Your Majesty」スッ

ジェレミア「では早速 カレン『待って!!』
バタン

ルルーシュ「っ……カレンッッ!」クッ


590 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 08:09:41.88 ID:zwP17CvuO
カレン「……どういうことか説明して」

ジェレミア「ギアスの事、ご存知なかった…という事ですかな」

カレン「ルルーシュがギアスの力でここにいることなんて知ってるわっ」
カレン「問題は……"ギアスキャンセラー"」ギリ

ジェレミア「おや、それも存知られているものと。」

カレン「ギアス…"キャンセラー"?」
カレン「言わなくても想像がつく」

カレン「ルルーシュ…貴方、その力で自らを消す気ね!」キッ

ルルーシュ「……」
ルルーシュ「ジェレミア。早くしろ」

カレン「ルルーシュ!!」

ルルーシュ「……ジェレミア」

ジェレミア「主君の命に再び応えられる歓び!!」
スッ
ジェレミア「(なるほど、この力で消える……)」
ジェレミア「(だが、これもまた忠義ッッ)」スチャッ

パァアアアアアアアンッ!!


594 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 08:36:39.95 ID:zwP17CvuO
……

ジェレミア「むっ」
ジェレミア「……これはどういうことですかな」


『……それは俺が教えて欲しいな』

ルルーシュ「なぜ未だ、ここに存在している!!?」

カレン「どういうこと…なの」

ルルーシュ「"ギアスキャンセラー"は正常に作動していたか」

ジェレミア「時間の経過により壊れる類いのモノではないはず」
ジェレミア「私自身は"正常に作動した"と感じましたが」

ルルーシュ「(……どういうことだ)」
ルルーシュ「(この身がギアスによりこの世に生を受けているワケでは無い?)」

ルルーシュ「(……再び、振り出しに戻る…か)」

カレン「……ルルーシュ?」

ルルーシュ「……」

ジェレミア「……カレン殿。この場は私にお任せください」
ジェレミア「それと、詳しい事情をお聞かせ願いたいところですな」

カレン「……はい」


597 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 09:06:42.22 ID:zwP17CvuO
――…

ルルーシュ「……」

カレン「……という次第で…」

ジェレミア「……なるほど」フム
ジェレミア「殊更ギアスキャンセラーが効かなかった理由がわかりませんな」

ジェレミア「ギアス…の力が関係していないという可能性は?」

カレン「C.C.が言っていたことなので……」

ルルーシュ「(……ギアスは関係していない?)」
ルルーシュ「(不老不死…"コード"……)」

ルルーシュ「(その可能性は一番に考えたが、俺の身体に刻印は無かった)」
ルルーシュ「……完全に策が潰えた」クッ

アーニャ「……」チラ

カレン「アーニャ?死人が生き返って怖い…とか??」

アーニャ「……ちがう」

ジェレミア「はっは、照れているだけなので気にしないでいただきたい」


601 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 09:22:13.59 ID:zwP17CvuO
アーニャ「……シュールじゃなくて、ルルーシュ?」

カレン「あっ、そういえば仮面を外した姿を見るのは初めてだったわね」

アーニャ「……」チラ

ルルーシュ「……なんだ」キッ

アーニャ「っ」ビク
アーニャ「……なんでもない」

カレン「ちょっとルルーシュ、そんな態度とらないの。」

ルルーシュ「死ぬことも出来ずに、生きる目的も無い……人に気を使う気力など微塵も残ってはいない…」

カレン「……ルルーシュ」

ジェレミア「ではこの先のスケジュールは真っ白の未定というワケであると」

ルルーシュ「……あぁ」

ジェレミア「ならば共に暮らしてはいただけないでしょうか」

カレン「っ!?」
カレン「それは……」

ルルーシュ「……」
ルルーシュ「…あぁ、それでいい」


603 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 09:41:02.53 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「……カレンも、ここにいてくれるか」

カレン「それは、良いけど……」

ジェレミア「……」
ジェレミア「(…なるほど、アーニャには分が悪そうだ)」フム

ジェレミア「そういう事だ。部屋を2つほど用意出来るか」

アーニャ「……部屋はたくさんあるから」

ジェレミア「よろしい。では早速用意してくれたまえ」

アーニャ「……」コク

――…
ジェレミア「ディナーはどうしますかな」

ルルーシュ「……先ほどの料理を部屋へ運べ」
ジェレミア「…後でアーニャに運ばせましょう」

アーニャ「私は小間使いじゃないけど」
ジェレミア「アーニャ…」

ルルーシュ「いい」
ルルーシュ「アーニャ、これから世話になるな…よろしくたのむ」

アーニャ「……」コク

ジェレミア「今日という日を記念した胸像を作らなければ!」ハッ


604 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 09:55:22.18 ID:zwP17CvuO
――…
アーニャ「……ルルーシュは?」

ジェレミア「朝早くに"農園の下見をする"と言って出ていかれましたな」

アーニャ「やる気があるの?意外。」

ジェレミア「……目的が欲しいのだ」
ジェレミア「もしこれから悠久の時を生きるのなら、目的が無ければ精神の方が先に壊れてしまうことだろう」

ジェレミア「なにかをしていなければ自我が保てなくなる。私ならば、そういった不安に駆り立てられることだろう」

アーニャ「……現にジェレミアは機械の身体だから、ルルーシュほどじゃなくても少しは長生き」

ジェレミア「身体より先に頭が朽ちることになるだろうがな」フッ


カレン「……穏やかな会話じゃないわね」タラ


605 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 10:05:14.14 ID:zwP17CvuO
ジェレミア「……ふぅ」
ドサッ

ジェレミア「そろそろランチ…の時間にしようか」

カレン「……」チラ

アーニャ「……なに?」

カレン「いや…やっぱりアーニャも農作業するんだなぁ、って思ってさ」ハハ

アーニャ「……べつに。簡単な事だけだから」

ジェレミア「いやいや、アーニャには感謝している」

カレン「そういえば学校は……」

アーニャ「…行ってない」

ジェレミア「私は行くように説得したが、如何せん反応が悪く…な」

アーニャ「家でも勉強出来るし……」

ルルーシュ『勉強なら俺が見てやろう』
ザッ

ジェレミア「おぉ、それはありがたい」ニコ


608 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 10:29:21.03 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「それとジェレミア」スッ

ジェレミア「これは……?」

ルルーシュ「農園の改善案だ」
ルルーシュ「無駄な場所、必要な機材を記しておいた」

ルルーシュ「それだけでも来年の収益は25%増しになる」

ジェレミア「素晴らしい」

ルルーシュ「しかし俺は労働力としてはアーニャと同等か、それ以下だ」
ルルーシュ「その点もなにか考える必要があるな……」

ルルーシュ「アーニャ、勉強はどこまで進んでいる?」

アーニャ「……~の、~まで」

ルルーシュ「アッシュフォードの2学年、それも前期の範囲か」
ルルーシュ「……3年間でここまでとは、非効率的だな」

ルルーシュ「(おそらくは農作業の疲れが原因で、毎日勉強するというワケにもいかないんだろう)」

カレン「……」
カレン「ルルーシュのリハビリと思って、少しはここで暮らすのも悪くはないかも…ね」


614 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 12:40:15.46 ID:zwP17CvuO
――…
ルルーシュ「そこを……」

アーニャ「……」カキカキ

――…
カレン「あれ?二人は??」

ジェレミア「アーニャの部屋で勉強中だ」

カレン「ルルーシュもクタクタのはずなのに…もう完全に立ち直ったのかしら」

ジェレミア「ただの空元気だろう」
ジェレミア「わかっていながら救ってやれぬ自らの無力が腹立たしい」

ジェレミア「それに不老不死の力……」
ジェレミア「我々は他にこの力を持つ者を知っている」

カレン「C.C.……」

ジェレミア「"コード"を持つ者…」
ジェレミア「しかしルルーシュ様の御体にはその刻印が無いとのこと」

カレン「……あの女。話も適当にいなくなって…無責任すぎるわ」ハァ

ジェレミア「しかしそうなると……C.C.捜索しか手だてはなさそうだな」


618 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 12:59:51.23 ID:zwP17CvuO
――…
ルルーシュ「そう、なんだ出来るじゃないか」

アーニャ「……前は出来なかった」
アーニャ「ルルーシュは教え方が上手」

ルルーシュ「いやアーニャの頭が出来てるだけだ」
ルルーシュ「(仮に農園を成功させ、その後はどうする?)」

アーニャ「……ルルーシュ?」

(『C.C.「お前が外に出て……なにかを掴んだなら再びお前の前に現れよう」』)」

ルルーシュ「"何かを掴む"?」
ルルーシュ「(何かとはなんだっ漠然としすぎている!)」

アーニャ「……疲れてるなら今日はこの辺で良いけど…」

ルルーシュ「(ということは現在の俺には持ち合わせていないもの……)」
ルルーシュ「(…だめだ、頭が回らないのか考えがまとまらない)」

アーニャ「大丈夫……?」

ルルーシュ「(C.C.を探すか?時間なら無限に…いや、その間に理解してくれる協力者はどんどん死んでいく……ッ)」クッ


622 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 13:52:44.07 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「……」
ルルーシュ「アーニャ」
アーニャ「……なに?」

ルルーシュ「もし君だったら…その、未来への希望が無いとどうする」
アーニャ「……」

ルルーシュ「……いや、おかしな事を聞いた。疲れているんだ、今のは忘れてくれ」

アーニャ『私なら、それでも未来を見つめて歩く』

ルルーシュ「アーニャ……?」

アーニャ「私には、過去が無かったから……」
アーニャ「未来しか見ることが出来なかった」
ルルーシュ「……」

アーニャ「死ねないなら生きるしかない」
アーニャ「それに、ルルーシュが死にたがる理由も…ぜんぶは理解出来ない」

アーニャ「先が真っ暗な未来……それでも未来を見るべき…見ていいの」
アーニャ「ルルーシュは、今を生きて……未来を生きていいの。」
アーニャ「……ルルーシュ?」

ルルーシュ「……」ツゥー
ルルーシュ「!」ハッ
ルルーシュ「なぜ涙が…」フキ

アーニャ「ルルーシュ……アナタは、誰かに許してほしかった…」
アーニャ「……言って欲しかった。"生きていて良い"…って」ピト


624 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 14:02:35.66 ID:zwP17CvuO
アーニャ「きっと…すぐにとはいかないと思う」
アーニャ「簡単な事ではないと…思う」

アーニャ「けど、皆がルルーシュを許してくれる。生きていいと言ってくれる日が必ず来る」

ルルーシュ「……」ドクン

アーニャ「だから」
アーニャ「私が許す。ジェレミアが、カレンが許す」
アーニャ「カグヤもナナリーも…貴方を知る人間がきっと許してくれる」

アーニャ「だから…まずは私が許す」

アーニャ『貴方は生きていていい』

アーニャ「生きていて、ほしい」

アーニャ「……私なんかが許してもルルーシュの絶望は消えないと思うけど…っ!?」
ガバッ

ルルーシュ「……そんな事はない」
ルルーシュ「…ありがとう、アーニャ。少しだけ…楽になれた」

アーニャ「……それなら、いいけど」ツン


625 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 14:13:11.29 ID:zwP17CvuO
――…
ガチャ

カレン「あっ、夕飯の準備出来てるわよ……って」
カレン「…ルルーシュ、アンタその目どうしたの?」

ルルーシュ「……なに、少々目に入ったゴミに手間取ってな」

アーニャ「人を抱きしめながら数分間泣いておいて……少々?」

ルルーシュ「アーニャ!」

カレン「だ、抱きしめながら……って、ル、ルルーシュ!」

ルルーシュ「誤解だ!いや、誤解ではないがカレン…君の思うような事は顆粒ほども存在しないっ!」

カレン「……ったく」

ルルーシュ「わかってくれたか」フゥ

カレン「……でも、今のルルーシュは良い顔してるよ」ニコッ
カレン「さっきまでと違って、"目に光が灯ってる"って感じかな」

ルルーシュ「……目に光が当たれば光って見えたりもする」

カレン「……頭の固さは変わらないのね」ハァ


626 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 14:28:03.81 ID:zwP17CvuO
――…
カチャ…カチャ

ジェレミア「では、すぐに出ていかれるのですかな」

ルルーシュ「いや…少しは考える事があるからな」
ルルーシュ「すまないがもう暫くは厄介になる」

ジェレミア「厄介など……気の済むまでいてくださって結構」

ルルーシュ「……恩にきる」

ジェレミア「アーニャも、まだ勉強し足りないみたいですが」チラ

ルルーシュ「それならば、俺が滞在している間は好きなだけ勉強をみてやろう」

アーニャ「……それは」
アーニャ「…うれしい、けど」

ジェレミア「ほぉ…アーニャが素直に礼を言う姿など初めて見たぞ」

アーニャ「……からかわないで」

アーニャ「……でも、もう平気そうで良かった」

ルルーシュ「……ああ、俺も少し素直になろう」
ルルーシュ「ありがとう。アーニャ」フッ


628 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 14:48:12.30 ID:zwP17CvuO
――…ピンポーン

ジェレミア「……こんな時間に来客とは」
アーニャ「少し見てくる」

――…
アーニャ「帰っていった」

ジェレミア「それで、なんの用だと?」
アーニャ「……"TVを付けて見ろ"って」

カレン「TV?」
ルルーシュ「どういうことだ。どんな人間だった?」

アーニャ「C.C.」

……

ルルーシュ「"C.C."!?」ガタッ
ルルーシュ「間違いなかったのか!!」

アーニャ「ジェレミアから見せてもらった写真のとおりの女だったけど」

ルルーシュ「くっ」
ルルーシュ「今から追うぞ!手分けして探してくれ」

ポチ
カレン「……これって」

<『先日、保存されていた元ブリタニア皇帝ルルーシュの遺体が何者かによって盗み出されたようです』


631 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 14:56:57.26 ID:zwP17CvuO
<『現在、総力をあげての捜索中ということで』

ルルーシュ「……ここにいるんだ。遺体が見つかるワケが無い」
ルルーシュ「……遺体?」

ルルーシュ「俺は生き返らせられた…それには遺体が必要だった」

ルルーシュ「……それならば遺体の無いユフィとシャーリーは生き返らせられない!?」

『今さら気付いたのか。存外、馬鹿なんだな』

ルルーシュ「ッッ!?」バッ

C.C.「防犯設備が甘いぞ。ジェレミア」

ルルーシュ「……C.C.…ッッ」クッ

C.C.「なんだ?私に会いたがっていたじゃないか」
C.C.「約束通り……お前の前に姿を表したぞ」クス


634 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 15:03:59.41 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「約束通り……」ハッ

(C.C.「お前が外に出て……なにかを掴んだなら再びお前の前に現れよう」)

ルルーシュ「貴様……今まで監視していたというワケかっ」

C.C.「探していた人間が常に近くにいた。滑稽で面白いじゃないか」

ルルーシュ「なにが面白い!?C.C.、真相を全て話してもらうぞ!!」

C.C.「……いいさ、頃合いだ」
C.C.「だが私の方にも準備がある。明日、また姿を現そう」

ルルーシュ「なんの準備だ!それとも簡単に帰すとでも思っているのかっ!」

C.C.「思ってなどいないさ」クス
C.C.「だから、力づくで逃げるよ」

ゴゴゴゴゴゴゴゴゴゴ…

ルルーシュ「……この音は!?」


636 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 15:13:36.00 ID:zwP17CvuO
ドドドドドドドド…

C.C.「……っと」スタッ

ルルーシュ「ナイトメア…だと!」

C.C.「ああ、それから言っておく」
C.C.「明日も今日通り、平凡な1日を過ごせ。そうしないと、もう二度とお前の前には姿を表さないぞ」

ルルーシュ「!なにをバカなっ <ドドドドドドドド

ルルーシュ「くっ」

C.C.「じゃあ、大人しくしていろよ」クス
C.C.「……またな、ルルーシュ」フリ

ドドドドドドドド…ゴゴゴゴゴゴ

ルルーシュ「C.C.!!!!!」

――…
―…



638 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 15:25:25.91 ID:zwP17CvuO
――…
ルルーシュ「……魔女め…」

カレン「突然すぎて身体が動かなかった……」
カレン「…訛ってるってことか」ハァ

ジェレミア「言う通り明日も農園で作業でしょうか」

ルルーシュ「……ああ、言うことには従っておいた方が良いだろう」
ルルーシュ「いまこちらは後手後手に回っていくしかない状況にある」

ルルーシュ「向こうから出てきてくれたんだ。むしろありがたい」クク

ジェレミア「では明日も今日通りということで」スッ

ルルーシュ「……アーニャ」
ルルーシュ「もしかすると、勉強を教えるのは今日が最初で最後になるかもしれない」

アーニャ「……話は聞いてた」

ルルーシュ「そうか、やはり物わかりが良いな…君は」


641 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 15:48:42.92 ID:zwP17CvuO
――…
【カレン・自室】

カレン「……でも、もしかしたらルルーシュと一緒にいられるのも明日が最後になったりしてね」

カレン「……」
カレン「よしっ」

カレン「それがルルーシュの選択する事なら、私は受け入れる」
カレン「……最後なら、少しくらい甘えても…いいよね?っと」
ガチャ…

カレン「ええと、ルルーシュの部屋は…」キョロ

『ルルーシュ……入っても、いい?』

カレン「っ…」
カレン「今のって……アーニャの声、だよね」
カレン「……ルルーシュの部屋になんの用かしら」

カレン「……」

バタン

カレン「……あーあ」ドサ
カレン「なんか損な役回りばかりしてる気分」

カレン「……まあ、一人占めも悪いしね」ハァ

カレン「アーニャ…頑張りなさいよ?」クス


662 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:24:17.19 ID:zwP17CvuO
『なにか用か?』

アーニャ「用事が…あるワケじゃないけど」

『……まあいい、入れ』

アーニャ「……」

ガチャ…

ルルーシュ「眠れないのか?」

アーニャ「……そんなところ…」
アーニャ「少し、話がしたくて」

ルルーシュ「話し相手ならカレンがいるだろう…女同士のほうが気兼ねなく話せるんじゃないのか」

アーニャ「……それはそう、だけど」

ルルーシュ「だが俺も色々と整理が付いたところだ」
ルルーシュ「寝るまでの話し相手になってくれると助かる」

アーニャ「…じゃあ、聞く」

ルルーシュ「ん?」

アーニャ「カレンとは…恋人同士?」

ルルーシュ「……どうしたんだ?急に」


664 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:35:01.04 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「……そうだな」

アーニャ「……」

ルルーシュ「アレとは…最近そう呼ばれる間柄になった」

アーニャ「……そう」

アーニャ「…っと、」
アーニャ「もう…話、終わっちゃった」

ルルーシュ「そうか?」

アーニャ「……そう」ニコ

ルルーシュ「こういうのもなんだが」
ルルーシュ「人間味が増したな」

アーニャ「……私が?」

ルルーシュ「ああ。ジェレミアとの生活が大きいのだろうが」
ルルーシュ「とにかく、成長した」

アーニャ「……ルルーシュが死んでから3年経ってる」
ルルーシュ「……そうなると同い年くらいか」
ルルーシュ「いやすまんな、外見があまり変わってなかったものだから15の少女を扱うように接していた」

アーニャ「……失礼」

ルルーシュ「気を悪くさせたのなら謝る…そこらへんの機微に疎いらしいんだ、俺は」


674 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 20:53:52.78 ID:zwP17CvuO
アーニャ「……成長した」

ルルーシュ「あぁ前よりも饒舌になったんじゃないか。良いことだ」

アーニャ「見た目も、変わった」

ルルーシュ「……あ、あぁ見た目…変わった…………な、確かに…」

アーニャ「……変わってないと思ってる」

ルルーシュ「……すまない、嘘をつくつもりも無いんだが」

アーニャ「……!」
アーニャ「少し、待ってて」

ルルーシュ「?あぁ」

ガチャ…

――…
ガチャ

アーニャ「……どう?」

ルルーシュ「!」
ルルーシュ「お前…その服は……」

アーニャ「……そう」
アーニャ「"ラウンズ"時代に着ていた、正装」


677 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:10:10.44 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「……改めて見ると、目のやり場に困るデザインだな」

アーニャ「……胸」

ルルーシュ「……"胸"?」チラ

アーニャ「キツい…」

ルルーシュ「……あー…そういうことか」
ルルーシュ「…確かに、前はフィットしていたようだったが……」

ルルーシュ「…むしろよく着れたな、胸にプリントされている紋章が伸びてよくわからなくなっている」ジー

アーニャ「……結局、子供扱い」

ルルーシュ「いや、素直な意見を言ったまでだが……?」

アーニャ「子供扱いしているから、じろじろ見れる…」サッ

ルルーシュ「どうして隠す?マントの使い方が間違っているぞ」

アーニャ「………見たいの?」

ルルーシュ「いやそこまでは……」

アーニャ「……」ムゥ


681 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:29:39.45 ID:zwP17CvuO
アーニャ「もうわかった」

ルルーシュ「なにがだ?自己完結をするな。俺にも説明しろ」

アーニャ「……お酒が呑みたい」

ルルーシュ「酒?」

アーニャ「これ以上はアルコールの力が必要」

ルルーシュ「酔いたいという事か……まあ、明日に差し支えない程度なら問題無いか」

アーニャ「……持ってくる」

ルルーシュ「そうだな…俺にはワインを頼む。赤でも白でもあるもので良い」

アーニャ「……わかった」

――…
ルルーシュ「……焼酎は、初めて呑むが…パンチが違うな」
ルルーシュ「本当にワインが無かったんだな?」

アーニャ「うん……」チョビ

ルルーシュ「匂いを香る必要が無い…飲み込む時に鼻にかかるこの感じ……悪くないな」ップ


682 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:43:05.61 ID:zwP17CvuO
アーニャ「……ねえ、ルルーシュ」

ルルーシュ「……?どうした」

アーニャ「ルルーシュって好みのタイプとかある?」

ルルーシュ「……もちろん、あるぞ」

アーニャ「……教えて」

ルルーシュ「そうだな…」
ルルーシュ「巨乳」

アーニャ「ルルーシュもそういう風に言うんだ…」

ルルーシュ「なぜか回りには胸が大きい女が多くてな」ップ
ルルーシュ「見た目のファクターなど全体的な評価の10分の1にしか過ぎない」

ルルーシュ「決めては性格さ、気兼ねなく話せる間柄…それと、頭は良い方が良い」
ルルーシュ「頭が良い人間は行動が読みやすいからな」

ルルーシュ「しかし、それにはこちらがより頭が切れる必要があるが」

アーニャ「……思ったより簡単にカミングアウト。」

ルルーシュ「そうか?もう話す機会が無いかもしれないからな。饒舌にもなるさ」ゴク


683 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 21:52:35.68 ID:zwP17CvuO
アーニャ「"話す機会が無いかもしれない"」
アーニャ「やっぱり、明日……」

ルルーシュ「あぁ」グビ
ルルーシュ「消える手立てがあったならば、俺はその手段をすぐに行使しよう」

ルルーシュ「しかしアーニャ」

アーニャ「……?」

ルルーシュ「君が与えてくれた光……その光があるからこそ俺はその道を選べた」

アーニャ「私の……せいで?」

ルルーシュ「君の"おかげ"だ」コト
ルルーシュ「もし目の前にその"手段"を示された時、本当に俺は行使出来るのか?」
ルルーシュ「見苦しくも生にしがみつく可能性も…その時にならなければわからない」

ルルーシュ「……君が、"生きていて良い"と言ってくれたから…」
ルルーシュ「俺は死ねる」

アーニャ「…………ぜんぜんわからない…」ゴク


685 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:01:28.17 ID:zwP17CvuO
アーニャ「私は……」
アーニャ「私は、ルルーシュに生きてほしい」

ルルーシュ「……あぁ、聞いた」

アーニャ「どうして…消えるなんて言うの……」ポタ

ルルーシュ「……贖罪だ」

アーニャ「死ぬ事が贖罪になるの…」ポタ…

ルルーシュ「そうだな、これは"逃げ"なのかもしれないな」

アーニャ「……もう一度だけ聞く」

ルルーシュ「……」

アーニャ「貴方は、明日消える手段が見つかれば…」

ルルーシュ「……消える道を選択する」

アーニャ「っ……」ヒック

ルルーシュ「ありがとう…アーニャ」

アーニャ「……ルルーシュ」

ルルーシュ「…?」

アーニャ『……お願いが、あるの…』


691 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:19:19.40 ID:zwP17CvuO
――…
ルルーシュ「それが願い……」
アーニャ「……だめ?」

ルルーシュ「いや…」
ルルーシュ「カレンに了承を……」

ガシ
アーニャ「まさか彼女に聞くの?」
アーニャ「……"他の女を抱いても良いか"って」

ルルーシュ「だが…」
ルルーシュ「俺は気が進まん……」

アーニャ「いや?」

ルルーシュ「……そうは言わないが」
ルルーシュ「こう、あるだろ色々と心の葛藤が…」

アーニャ「恥ずかしいのは私も…一緒」スルッ

ルルーシュ「…頼む、いまは正常な判断が出来ない」

アーニャ「女には理由が必要だって聞くけど…」
アーニャ「ルルーシュなら使っても、良い」
チュッ

アーニャ「"酔っていたから"って…」

ルルーシュ「……っ」ドクン


700 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 22:51:07.84 ID:zwP17CvuO
――…
ガバッ

アーニャ「…………朝?」

アーニャ「昨日は…?」
ズキ

アーニャ「頭が痛い……そういえばお酒を呑んで…」

アーニャ「ぁっ」

アーニャ「……」

アーニャ「……」カアァ
アーニャ「まだ、お腹痛い…」

―――
ルルーシュ「…………」ガク

ルルーシュ「落ち着くんだ…まずは深呼吸だ」スゥ
ハァ

ルルーシュ「……キスをされたところまでは記憶がある」
ルルーシュ「いや、よく考えろ」

ルルーシュ「俺が、酔いに任せてなど下銭な理由に身を任せるワケがない」
ルルーシュ「そうだ…そうに決まってる」

ルルーシュ「……なぜか身体が疲労しているが…農作業のせいだな」フゥ

705 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:02:09.22 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「おはよう」スッ

ジェレミア「おはようございます」

カレン「ふぁ……おはよー」

アーニャ「……ぉは…よう…」

ルルーシュ「どうしたアーニャ、機嫌がすぐれないみたいだな」

アーニャ「……それは」キュウ

ルルーシュ「なにか悩みがあればいつでも相談すればいい」
ルルーシュ「ただし今日中にな」クク

カレン「……あ」
カレン「(そういえば昨日、あれからどうなったのかしら)」チラ

アーニャ「……」カアァ

カレン「(アーニャが真っ赤…ということはやっぱり……)」チラ

ルルーシュ「いやー良い朝だ。太陽が黄色い」ニコッ

カレン「(ルルーシュは無駄に明るいし…こっちはなんか変ね……)」
カレン「(少し、カマをかけてみようかな…)」

カレン「昨日、どうだった?」ニコ

「「」」ドキィッ!!


707 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:13:00.70 ID:zwP17CvuO
ルルーシュ「なにがだ?」ニコ

アーニャ「ぁ……起きて、たの…?」

カレン「(ルルーシュからは聞くなオーラ)」
カレン「(アーニャは動揺してるし……)」ンー

カレン「(…まあ、よかったんじゃないかな)」
カレン「(カグヤ様なら喜ぶところよね)」フフ

カレン「でも……」
カレン「ルルーシュっ」

ルルーシュ「ん?」

チュッ

ルルーシュ「!?」

カレン「今日がどんな結果になろうとも、私は受け入れる」
カレン「好きだよ、ルルーシュ」ニィ

ルルーシュ「……俺もだよ、カレン」

アーニャ「("どんな結果でも受け入れる"か……)」
アーニャ「(……強いな、カレンは。)」


710 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:22:20.02 ID:zwP17CvuO
――…
ジェレミア「……ふぅ」
ジェレミア「今日も、良い天気だ」

ルルーシュ「あぁ、気分まで晴れ晴れとしてくる」

カレン「ルルーシュにしては爽やかな事言うのね」

ルルーシュ「ぐっ、なにが悪い?」

カレン「わるくないわるくない」ニッ
カレン「なんか平和だなーって思ってさ」

ルルーシュ「平和……」
ルルーシュ「…そうだな、平和……だな」

ジェレミア「この平和が当たり前になるまではまだ時間がかかりそうですがな」

ジェレミア「……っと、アーニャはどこだ」キョロ

カレン「アーニャならあそこの木に……」

ルルーシュ「……っ!」
ルルーシュ「あの木…それにアーニャが掴んでいる枝は……」ハッ

ダダッ

カレン「ルルーシュ!?」


711 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:32:36.19 ID:zwP17CvuO
アーニャ「……ん」チョキ

アーニャ「ふぅ」グッ
ミシッ…

アーニャ「?」
ボキッ!!

アーニャ「!?きゃっ」グラ

ドスンッ
アーニャ「っ……」
アーニャ「……?」パチ

ルルーシュ「大丈夫か、アーニャ」ハァハァ

アーニャ「ぁ……」
アーニャ「……平気」カアァ
ルルーシュ「そうか」ホッ
ルルーシュ「伝えておかなくて悪かった」

ルルーシュ「あの木の枝が折れかかっている事は敷地内に入った時点で気づいていたのだが」
アーニャ「……ありがとう」スッ

ルルーシュ「なに…問題は……っ!?」
アーニャ「どうかした?」

ルルーシュ「抱えた拍子に腰を…痛めたようだ」プル

アーニャ「……身体、鍛えないとね」クス


718 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:47:43.31 ID:zwP17CvuO
ザッ

ルルーシュ「?」
ルルーシュ「!!」

C.C.『どうした?アーニャなら軽いものだろ』

ルルーシュ「C.C.……」キッ

C.C.「それともヤりすぎが原因じゃないのか?」
C.C.「隣まで壁越しに聞こえてきたくらいだからな。相当酷使したんだろう」クス

ルルーシュ「貴様!また隣に……ぐっ」

C.C.「大事な場面なのに格好がつかないな?」フフ

C.C.「本当は夜に来てやっても良かったんだが…そっちの方が雰囲気も出るだろ?」
C.C.「良いじゃないか、真昼に腰に力が入らない状態でボスに会う」

C.C.「RPGとしては話題くらいにはなるか」クス

ルルーシュ「C.C.……約束通り、真相を話してもらうぞ」ギリ

C.C.「真相?そんな大行なものでもないさ」フフ


720 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/24(日) 23:59:29.08 ID:zwP17CvuO
『ルルーシュ!』
タッタッタ

C.C.「ようやく揃ったな」
C.C.「死にたがりの勇者に、事の真相とやらを教えてやろう」クク

ルルーシュ「……俺にギアスキャンセラーが効かなかった理由はっ?」

C.C.「お前自身にギアスがかかっていないからだ」

ルルーシュ「なっ、ではなぜ…死体にギアスをかけたんじゃないのか!?」

C.C.「あぁ、死体にギアスをかけたさ」

ルルーシュ「ではなぜギアスキャンセラーの効果を受けないっ!」
ルルーシュ「"コードの刻印"が身体に無い事は探して見つからなかったからわかる…」

C.C.「ちゃんと探したか?頭にあるかもしれないぞ」クス

ルルーシュ「ふざけるな、俺が調べ忘れるとでも思ったか」キッ

C.C.「だから言ったろ?」
C.C.「コードではない、れっきとしたギアスの力でお前はここに存在している。と」


722 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 00:08:00.56 ID:Zdx3hbsfO
ルルーシュ「(死体にギアスをかけた?)」
ルルーシュ「(ではなぜ俺にギアスキャンセラーが効かない…ッッ)」

C.C.「お前がなにを考えているかわかるぞ……」クク
C.C.「これを見ろ」スッ

ギィッ…ドスン

ルルーシュ「……棺桶?」
ルルーシュ「俺が入っていた棺か」

C.C.「入っていた?ちがうな」フッ

キイィ…

ルルーシュ「!」

カレン「ルルーシュの…死体!?」

C.C.「正確には今この瞬間、"お前の死体はこの棺の中にある"」

ルルーシュ「……ばかな」
ルルーシュ「じゃあ、俺は…なんなんだ……」

C.C.「……」
C.C.「お前は生き返ったんじゃない」

C.C.「ギアスによってこの世に生み出された…肉体を持つ幽霊、とでも言っておくか」


726 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 00:19:56.99 ID:Zdx3hbsfO
ルルーシュ「……ッ」

C.C.「どうした?言葉も出ないか。」

ルルーシュ「俺自身が…ギアス能力だと言うのかっ」

C.C.「あぁ」
C.C.「……もう気は済んだか?」

ルルーシュ「待て、重要な事を忘れていくな」

ルルーシュ「あるんだろう?俺がこの世から消える方法が!」

C.C.「……寂しい男だなお前は」

ルルーシュ「どういうことだっ」

C.C.「大丈夫かと判断して会いに来たが……まだ頃合いでは無かったか」
C.C.「賭けは私の負けで終わる、か」

ルルーシュ「なにをワケのわからないことをっ!」
ルルーシュ「いいから消える手段を出せ!!」

C.C.「手段?手段なら目の前にあるだろう」イラ

C.C.『その死体にギアスキャンセラーを使えば、お前は晴れてこの世ともおさらばさ…』


730 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 00:29:51.73 ID:Zdx3hbsfO
ルルーシュ「死体に…ギアスキャンセラーをっ!?」

C.C.「どうした?待ちに待った瞬間だろ?」
C.C.「やはり消えるのが恐ろしくなったかそれとも…生に未練が沸いたか」

ルルーシュ「……あぁ、確かにこの瞬間を切望し、待ち焦がれていたぞ」
ルルーシュ「ジェレミア!」

ジェレミア「……よろしいのですな?」

ルルーシュ「すぐに、やってくれ……万が一決心が鈍ると困るからな」

ジェレミア「…Yes, Your Majesty」スッ

ルルーシュ「……そうだ、魔女」

C.C.「?」

ルルーシュ「もう一度聞く事があった」

C.C.「……言ってみろ」

ルルーシュ「お前が…俺をこの世に生んだ本当の理由を教えてもらおう」

C.C.「……」


738 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 00:46:39.01 ID:Zdx3hbsfO
C.C.「……」
C.C.「そうだな、私の独りよがりになるが…」

ルルーシュ「……」

C.C.「長生きな人間がもう一人欲しかった。といったところか」
C.C.「かわいいだろう?こんな人間みたいな事を思ったんだ」

ルルーシュ「……C.C.」グッ

C.C.「なんだその目は?同情か?侮蔑か??」
C.C.「……あぁ、憤怒か。当たり前だな」フッ

C.C.「さあ、私は提示したぞ」
C.C.「生きる事を選ぶならこの場から立ち去れ」

C.C.「……消え去りたいのなら、ギアスキャンセラーを使え」

ルルーシュ「……」

カレン「ルルーシュ」

ルルーシュ「……カレン」

カレン「黙って見届けようと思ったけど…」
カレン「……やっぱり、無理みたい」グス

ルルーシュ「……」


745 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 01:08:05.96 ID:Zdx3hbsfO
ルルーシュ「……やめてくれ、どうやら俺は精神が弱いらしくてな」
ルルーシュ「…生きる道を選んでもいいかと思ってしまう」

カレン「良いじゃない、なんで?どうしてアンタは変なところで頑固なんだから……」グスッ

ルルーシュ「俺は…世界のために死んだんだ」

アーニャ『……でも今は生きてる』

ルルーシュ「……」

ジェレミア「もう少し、オレンジ栽培をしてみてはいかがですかな、ルルーシュ様」

ルルーシュ「ジェレミア、お前まで…」

ジェレミア「主君の決定には背きませんが」
ジェレミア「進言くらいはさせてもらいましょう」フッ

ルルーシュ「……くっ」

『どうした?決めたんじゃなかったのか?』

ルルーシュ「……C.C.」

C.C.「ここで勘違い坊やに…一つ、教えてやろう」


750 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 01:21:07.48 ID:Zdx3hbsfO
C.C.「お前が死んで、世界は大分マシになった」

ルルーシュ「……そのために死んだんだ」

C.C.「ルルーシュ、お前が見てきたこの数日間…世界はお前の目にどう映った?」

ルルーシュ「……」
ルルーシュ「平和。だった」

C.C.「そう、世界はカレンの言うところの"優しい世界に"なってきている」
C.C.「今日の朝も、お前はそれを確認していただろう?」

ルルーシュ「……」チラ

ジェレミア「太陽の日が気持ちいい、と」
カレン「ふざけて言い合いして…"世界は平和"だって、言った」

ルルーシュ「……だが」

C.C.「今は平和な世界だ」
C.C.「ルルーシュ、お前が再び死んで…世界が良くなるのか?更に早く優しい世界になるのか??」
C.C.「……お前は、この世界にいていいんだよ」フッ

アーニャ『生きていて…いい』

ルルーシュ「……そうか」
ルルーシュ「どうやらまた、無駄に考えすぎた……みたいだな…俺は」


751 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 01:32:28.57 ID:Zdx3hbsfO
カレン「!?じゃあっ」

ルルーシュ「……情けない話だが」
ルルーシュ「この世界を生きようと思う」

C.C.「だがこの道もまた、地獄だ」

C.C.「生きて贖罪をする方が、勝手に消えられるより世界にとっても有益さ」

ジェレミア「そう、これはチャンス」
ジェレミア「死んだままであったならば、今みたいに私は喜ばしい気分にはならなかったはず」
ジェレミア「これも、いまルルーシュ様がここにいてくれるおかげ」スッ

アーニャ「……っ」コク

カレン「私の世界も、ルルーシュがいてくれて…また一つ、優しくなった」ニコッ

ルルーシュ「……ああ」グッ

C.C.「さあ、私は感動の場面とサヨナラだ」

ルルーシュ「……C.C.、まだ聞き足りない事が山ほどある」

C.C.「…ああ、これから時間は捨てきれないほどある」
C.C.「その時は、好きなだけ付き合ってやるさ」クス


762 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 01:49:42.71 ID:Zdx3hbsfO
ゴゥンンン…

C.C.「それに、早く返さないと腐るだろ?お前の死体」

ルルーシュ「……そういえば、窃盗犯の正体はお前だったか」

C.C.「ああ、ご丁寧に飾られていたんでな……少し借りてきただけだ」

ルルーシュ「ふん…どうだろうな、魔女の言うことだ」

C.C.「ちゃんと返すさ」
C.C.「お前が逃げ出したい時には必要になるだろ?」ニィ

ルルーシュ「見くびるな、俺は決意した」
ルルーシュ「未来永劫、お前の話し相手でいてやる。感謝するんだな」

C.C.「……あぁ、それは素晴らしい道具が手に入った」フッ

ルルーシュ「…必ず、また俺の前に現れろよ」

C.C.「当然だ」


C.C.『お前と私は…共犯者なのだから』クス


775 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/25(月) 02:28:06.55 ID:Zdx3hbsfO
――…【数か月後――日本】
ルルーシュ「……ここで、ナナリーと会えるのか」
カレン「なにを緊張しているの、妹でしょ?」

ルルーシュ「妹だからだ」
ルルーシュ「あれだけの事をしたんだ……どう思われているか」

カレン「ゼロレクイエムの時に"愛している"って言われてなかった?」
ルルーシュ「……ああ、言われたな」
ルルーシュ「あの一言だけでも、俺は救われた気持ちになれた」

ツカツカ…
ルルーシュ「…ん?」

C.C.『おや、奇遇だな』

ルルーシュ「…どうしてこのタイミングで現れた?」

C.C.『……なに、紹介しようと思ってな』

ルルーシュ「……誰をだ」

C.C.「そうだな…」フフ
C.C.「この扉の先にいる……数ヶ月前にあったお話の」


C.C.『"もう一人の共犯者"を』クス


――…end


780 : ◆0f/9jKtPus :2010/10/25(月) 02:33:43.73 ID:Zdx3hbsfO
ようやくプロローグが終わった……

ここから色々書きたい事があるので、他の未完スレを完結させた後に続編の形で立てたいと思います。

保守してくださった方々ありがとうございました!
乙ですっ!


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