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アーニャ「……ルルーシュってイケメンだったよね。」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 16:35:58.18 ID:wJRCLBPIO
【宴会場】

ザワザワ…ワイワイ…

ミレイ「……はい?」

セシル「あの……」

カグヤ「……」キッ

アーニャ「……なに?」

カグヤ「アナタ……」

セシル「まあまあ…」タジ
ナナリー「アーニャさん……」

ニーナ「ナナリーちゃん、この人少し静かにさせてよ!」

セシル「ニーナさん、総督に向かってそんな……」

ナナリー「良いんですセシルさん」ニコ
ナナリー「今日は無礼講の日ですから呼称も楽にするよう事前に伝えたはずです」

アーニャ「そうそう…」
アーニャ「今日は悪逆皇帝から解放された日」
アーニャ「……そして、ルルーシュの命日。」

4 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 16:45:04.76 ID:wJRCLBPIO
カグヤ「……カレンさんがいなくて良かったですね」
カグヤ「いたら今ごろアナタは床に転がっていたところでしてよ?」

カグヤ「あっ」
カグヤ「では"いたほうがよかった"ですね」ニコ

セシル「……」ハハ

アーニャ「そう?」
アーニャ「案外賛成するんじゃない……」
アーニャ「惚れてたんでしょ、"アレ"」

ミレイ「  」ブチ
ミレイ「ねえ、アーニャちゃん?」

アーニャ「……なに?」

ミレイ「いい加減にしないとカレンがいなくてもお仕置きされちゃうからそれ以上はやめてね」ニコ

アーニャ「……」

ニーナ「……ゼロは私達に酷い事をしたわ」
ニーナ「それもたくさん……」

アーニャ「でもイケメン」

ニーナ「!」ギロッ

6 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 16:58:52.60 ID:wJRCLBPIO
カグヤ「!このっ」ブンッ

ガシッ
カグヤ「!」クルッ
カレン「カグヤ様、そこまでにしましょう」ニコ

カグヤ「カレンさん……」
カレン「……なので」

ドガッ!!
アーニャ「!」バタンッ
カレン「"コレ"は私からお仕置きしておきます」

アーニャ「……」
カレン「……なによ?」
アーニャ「ルルーシュ……好きだった?」

カレン「っ…」
カレン「……ええ」
カレン「好きだったわ」

アーニャ「そんなこと他かの人たちの前で言うと大問題」
カレン「そう?いいじゃない、べつに」

アーニャ「……つまんない」
カレン「つまらなくてごめんね?」
カレン「でも今日は無礼講だから、この話はもうやめ。で、許すよ」ニコ

アーニャ「……でもイケメンだった。」
カレン「  」ブチッ

8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 17:10:07.97 ID:wJRCLBPIO
カレン「このっっ!!」ブンッ

ガシッ
カレン「!」

ゼロ『……』

カレン「ゼロッ!?」
ニーナ「ゼロ……」ギリ

ナナリー「今回の式典では私と共に出てくれました」
ナナリー「ついでにここにも呼んでおきました」ニコ

ナナリー「本人は渋々承諾してくれましたが……」フフ

ゼロ『……』

カレン「(……このゼロはルルーシュじゃない…)」
カレン「(おそらく"スザク")」キッ

セシル「……まあ」
セシル「ここは総督とゼロもおられるので暴力行為はほどほどに…」アセ

アーニャ「……」

ゼロ『……』

アーニャ「アナタは…ス ムグッ

ゼロ『(アーニャ!)』アセッ

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 17:17:13.76 ID:wJRCLBPIO
ナナリー「アーニャさん……っ」アセ

ニーナ「ゼロが人を襲ったわ!」

ゼロ『(ちがうっ!!)』タラ

ミレイ「ただいまゼロが民間人(オレンジ農場勤務)を…」ニコニコ

セシル「ミレイさんも悪ノリしないでください」アセ

ギャー ワー

――…
カレン「……疲れた」

ミレイ「まあ、今日は無礼講なんだから」
ミレイ「モラトリアム時代の話は楽しく……ね?」ニコ

アーニャ「モラトリアム言いたいだけ。」

ミレイ「……はは…」キッ

13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 17:23:14.64 ID:wJRCLBPIO
ミレイ「ま、まあ」ハハ
ミレイ「そういいワケだから楽しい話をしましょうよっ」ニコ

ナナリー「そうですね」ニコッ

ミレイ「じゃ~んっ」
バッ

カグヤ「これは……」

ミレイ「モラトリアム時代の集合写真よ!」

ニーナ「みんな若い……」

ミレイ「今も"若い"わよぉ? ニ ー ナ 」ニコ

ニーナ「そ、そうだね」タジ

セシル「本当、みんな若いわぁ」パァッ

カレン「本当……」

アーニャ「やっぱりルルーシュはイケメン。」

ニーナ「!」キッ

ミレイ「まあ……」
ミレイ「たしかにイケメンではあったわね」

ニーナ「ミレイちゃんっ!?」


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 17:30:32.89 ID:wJRCLBPIO
ミレイ「まあまあ」

ミレイ「正直、ちょっとは良いかもなんて思ってたんだよねー」ハハ

カレン「はあっ!?」
カレン「か、会長……それって」

ミレイ「なに?」ニコッ

カレン「いや、だから……その。ルルーシュを……」アタフタ

ミレイ「かわいいわねぇカレンは」ニィ

ニーナ「や、」
ニーナ「やだなあミレイちゃんは……そんな冗談…」

ミレイ「んー?」ニコニコ

セシル「(冗談なのかわかりづらいことを言うわね)」タラ

カグヤ「まあ…」
カグヤ「私の夫ですもの。恋慕の気持ちを抱くのも不思議じゃないですわ」

カレン「カグヤ様まで!」アセッ

アーニャ「……ほら」
アーニャ「やっぱりイケメン。」


16 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 17:44:52.79 ID:wJRCLBPIO
アーニャ「身長も高いし。」

ミレイ「175以上はあったわよね?」
カグヤ「178ですわ」ニコ

アーニャ「イケメン。」

セシル「確かにイケメンだったけど…」チラ
ニーナ「みんな……」ギリッ

アーニャ「声も。」

ナナリー「はいっ私の目が見えない頃からも声は聞いていましたから」ニコッ

カレン「ま、まあ否定しないけど…」ツン

アーニャ「……なんで殺したの?」

ゼロ『!?』
ゼロ『……』

ニーナ「ルルーシュを殺したのは正解よ!それに殺されて当たり前よあんなヤツ!!」

カレン「  」キッ
カレン「さっきから聞いているけど…いいかげんウザいわよ」

ニーナ「なによ!アナタは所詮イレブンだからこの気持ちがわからないのよっ!!!」


20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 17:54:51.35 ID:wJRCLBPIO
ミレイ「でも成長して初めてルルーシュの顔を見たときはどう思ったの?」

ナナリー「それは……」

ナナリー「あるカギを奪われないよう必死だったんですけど……」
ナナリー「初めて見たとき」

ナナリー「"あっカッコイイ"って」

ミレイ「ひゅーひゅー」ピュー

ニーナ「……」ワナ

ナナリー「押し問答をしている間も"カッコいいな……"と」カアァ

カレン「いやぁ……」テレ

天子「どうしてカレンさんが照れるんですか」ハハ

カグヤ「あら遅かったのですわね」

天子「シンクーが中々離してくれなくて」

ニーナ「ノロケかよ……」ゴク

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 18:05:35.41 ID:wJRCLBPIO
アーニャ「シンクーはまだ生きてるんだ。」

天子「!?」
カグヤ「アーニャさん!」

アーニャ「だって……昨日も血を吐いてたし」
アーニャ「"死ぬ死ぬ詐欺"?」

天子「もうっ!」イ~

アーニャ「でもイケメン。」

天子「それは……エヘへ」

ニーナ「……けっ」ゴク

セシル「イケメンと言えば」
セシル「スザクくんも可愛い顔をしていたわよね」ニコッ

ゼロ『っ』ドキッ

アーニャ「あれは……老けたら劣化するタイプ。」

ゼロ『……』


25 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 18:14:10.15 ID:wJRCLBPIO
ミレイ「ジノは?」

アーニャ「あれは顔だけ。」

ミレイ「おちゃらけてるのがねぇ」

ナナリー「真剣なときとのギャップが良かったりしません?」

セシル「ノリノリですね、総督」フフ

ニーナ「……」
ニーナ「シュナイゼル様」

一同『あ~』

ミレイ「確かにイケメンよね」ニコ
セシル「まあ……大人の魅力もありますし」
カグヤ「ですが……」チラ

ゼロ『?』

アーニャ「シュナイゼル、ゼロとホモ疑惑。」

ゼロ『!?』

ミレイ「なんか…ゼロの言うことならなんでも聞く感じよね」ハハ


26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 18:20:40.73 ID:wJRCLBPIO
カグヤ「そういえば…」チラ

アーニャ「?」

カグヤ「ジェレミア卿とはどんな様子で?」

アーニャ「……はあ?」

ナナリー「二人暮らしですよね…」ドキドキ
天子「まあ……」ポッ

アーニャ「なんでもな ミレイ「ああ言わなくていい言わなくていい」

アーニャ「わかってくれ ミレイ「歳の差なんて関係ないわよ」

アーニャ「……」

セシル「まあ、当人同士の気持ち次第なので…」

アーニャ「だから……」
アーニャ「ん?」チラ

ニーナ「……」
ニーナ「ふっ」ニマ

アーニャ「  」ブチ


27 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 18:27:26.71 ID:wJRCLBPIO
アーニャ「もういい…」ハァ

カレン「そういえば……C.C.は?」

カグヤ「それが……」
カグヤ「毎年ゼロ様…ルルーシュ様のお墓に献花なされているのはわかっているのですが」

カグヤ「今年はまだ…」

カレン「ふうん……」

ミレイ「なに?恋敵が気になる??」フフ

カレン「ばっ、そんなんじゃありません!」

ミレイ「そう?…」
ミレイ「で、アンタ。ルルーシュとはどこまでいったの?」

カレン「なっ!?」

カグヤ「それは……是非にとも聞きたいですわ」ニコッ

カレン「カグヤ様、顔が怖いです……」アセ


29 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 18:31:51.32 ID:wJRCLBPIO
カレン「私!少し風に当たってきますっ」
ダダッ

……
アーニャ「……逃げた。」

ミレイ「あちゃー、ちょっとイジワルしすぎちゃったかな」ハハ

ナナリー「もう、悪ノリしすぎですよ」

ミレイ「まあ……いいんじゃない?」
ミレイ「気づいてた?あの子、今にも泣きそうな顔してたんだよ」

ナナリー「え……」

……―
カレン「…はあっ、はあ」
カレン「誰も追ってこない…よね?」チラ

カレン「……」ハァ

カレン「ルルーシュ……」

『どうしたんだ?らしくない顔だな』

カレン「っ!?」


41 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 20:27:45.88 ID:wJRCLBPIO
カレン「今の声……」クルッ

?『何日ぶりだろうな』

カレン「それを言うなら"何年ぶり"じゃない?」

C.C.「そんなのどっちでもいいさ」フッ

カレン「……久しぶりね」

C.C.「なんだ、またしみったれた顔をした」
C.C.「言ったろう?"らしくない"って」

カレン「……まあいいわ」
カレン「で、今ごろ姿を表した理由は?」ハァ

C.C.「なんだ、理由が無いと旧知の人間に会っちゃいけないのか」

カレン「……そんなくだらい言い合いをしたいだけなら戻るわよ?」

C.C.「冗談だよ」フッ

カレン「変わったわね、アナタ」

C.C.「おたがいに、な」


42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 20:33:05.51 ID:wJRCLBPIO
カレン「この何年か、どこでなにをしていたの?」

C.C.「少し世界を散歩していたさ」

カレン「ずいぶん範囲の広い散歩だこと」

C.C.「帰る場所が無いからな」フッ
C.C.「いや、帰る場所を探すために歩いていたのか?どうでもいいが」

C.C.「そういうお前は?なにをしていたんだ――ルルーシュが死んでから。」

カレン「っ…」グッ
カレン「学校を卒業して…」

C.C.「卒業して?……大人しく働いてでもいたのか」

カレン「……悪いの?」

C.C.「……なに、悪いことなんてないさ」
C.C.「ただ…」
C.C.「やっぱり変わったんだな、と思ってな」

カレン「……変わるのが人よ」

C.C.「だが変わらないものもある」スッ


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 20:40:16.85 ID:wJRCLBPIO
カレン「これは……」

C.C.「この紙にある住所に行け」

カレン「……ここに、なにがあるの」キッ

C.C.「なにがある?」
C.C.「"なにかがいる"とだけ言っておくよ」

カレン「……そんな怪しい場所、行くわけないじゃないっ」

C.C.「そうか、それなら仕方ない」
C.C.「返してもらおうか」スッ

C.C.『"ルルーシュに会う手がかり"を』

カレン「!?」

C.C.「ほら、どうした?早くそれを返せ」

カレン「いま……なんて…」

C.C.「なんども言わせるな」ハァ

C.C.「その紙は、ルルーシュに会う手がかりだ。」フッ

カレン「る、ルルーシュに会う手がかり…?」ブル


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 20:46:23.86 ID:wJRCLBPIO
C.C.「どうした?顔が真っ青だぞ」フフ

カレン「っ!」
カレン「どういうことよ!"ルルーシュに会う手がかり"って!!」

C.C.「まったく」
C.C.「青くなったり赤くなったり忙しい女だ」

C.C.「言葉の通りだよ。そこに行けばルルー カレン「嘘よっ!!」

C.C.「……」

カレン「彼は…ルルーシュは死んだ……」

C.C.「お前はアイツに死んでいてほしいのか?」

カレン「ちがうっ」
カレン「ちがう、けど……そんなこと、ありえない」

C.C.「……ふむ」

C.C.「カレン、お前は今までなにを聞いて、なにを見てきた?」
カレン「……?」

C.C.「あっただろう?この世界には…」

C.C.『……"ギアス"がな』

48 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 20:57:41.19 ID:wJRCLBPIO
C.C.「どこで、なんのギアスによりルルーシュがこの世界にいるのかは教える気は無いが」
C.C.「アイツが今に存在している。……これは事実だ」

カレン「……」

C.C.「……カレン?」

カレン「アイツが…ルルーシュが……生きてる…」
カレン「ルルーシュが…いき、てる」

C.C.「まあ、そういうこ――」

カレン「っ」グッ
ダダッ

C.C.「!」
C.C.「おいっカレン!」

タッタッタ…

C.C.「……やれやれ、せっかちなやつだ」フッ

C.C.「気づいているか?カレン」
C.C.「会った時は今にも悲しく、泣きそうだったのに」
C.C.「走っていくお前は、今にも泣きそうな――笑顔をしているよ」フフ


49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 21:09:05.24 ID:wJRCLBPIO
カレン「この住所……」ペラ

カレン「ここからじゃ遠い…それにこんな時間じゃタクシーくらいしか使えない」

カレン「……っ」

――…

カグヤ「それでゼロ様が……」

バンッ!
カレン「カグヤ様!!」

カグヤ「……カレンさん?」

カグヤ「お願いします!ヘリ一台を私に貸してください!今すぐに!」

カグヤ「ヘリだなんて…一体なにに……」

カレン「……」キッ

カグヤ「!」
カグヤ「……わかりました」

カレン「カグヤ様!」パァッ

カグヤ「その顔は大変な急用なのでしょう……すぐに手配はしますから。…お着替えの方は?」

カレン「大丈夫です!このままっ一秒でも早く行きたい場所があるんです!」


51 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 21:15:39.40 ID:wJRCLBPIO
――…

ナナリー「……行ってしまわれましたね…」ポカン

天子「恐いくらいの勢いでした……」

カグヤ「なにをしになんのために行くのかはわかりませんが」

カグヤ「久しぶりにカレンさんのあの表情を見ましたわ」ニコ
カレン「今を――運命を、この手に手繰り寄せる強い、思いの籠った良いカオです」

――…
ブロロロロロロ…

カレン「(アイツに会う手がかり……)」

カレン「なぜだか、明日じゃ駄目な気がした…」

カレン「今すぐにじゃないと二度と掴めないチャンス……そんな気が」


52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 21:23:08.06 ID:wJRCLBPIO
カレン「……ここで下ろしてください。後は一人で大丈夫ですので…はい、カグヤ様には改めて……はい…」

ブロロロロロロ…ロロ……


ジャリ…

カレン「ここって……」
カレン「ただの、アパート」

カレン「……」
カレン「どこかアングラ臭い建物かと思ってたけど…意外と普通の場所なのね……」

カレン「C.C.がこんな手の込んだイタズラをするワケが無い…と思いたいけど」
カレン「……」ゴク

カレン「なによ、私は幾多の死線を掻い潜って数多の困難な壁を壊してきたじゃない」
カレン「こんな扉一枚空けるくらい…」
カレン「……こんな…」
カレン「……」
カレン「チャイムを鳴らす前に深呼吸しておこう」スゥッ…ハァ


53 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 21:31:59.64 ID:wJRCLBPIO
カレン「……よしっ」
カレン「いくわよ…」ゴク
ピンポーン

カレン「……」

……
カレン「……あ、れ?」
カレン「もう一度……」ピンポーン…

……
カレン「へ…」
カレン「留守……?」

カレン「……っはあ…」ガクッ
カレン「緊張して損した…」
カレン「…なによ!もうっルルーシュのバカッ!」
ドンッ!!

ガチャ
『おい、五月蝿いぞ。静かにしろ』

カレン「!」
カレン「あっ人がいると思わなかったので…すみま……」

カレン「……え?」

ルルーシュ『……っ』

カレン「る、るー…しゅ?」


55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 21:37:43.61 ID:wJRCLBPIO
ルルーシュ「っ」
キィーッ

ガシッ

カレン「ルルーシュ!」

ルルーシュ「……」
スゥ…

キィ…

カレン「ルルーシュ……」

ルルーシュ「……」

カレン「あなた、生きて……」

ルルーシュ「カレン……成長したな」

カレン「え?な、なによ急に」
カレン「身長?精神的に?もしかして胸のこと??やめてよね別に褒められても嬉しくなんか」テレテレ

ルルーシュ「俺は……やっぱり…」

カレン「……ルルーシュ?」

ルルーシュ「……用があって来たんだろう。中に入れ」

カレン「あ……うん」


56 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 21:45:13.17 ID:wJRCLBPIO
カレン「ずいぶんさっぱりした部屋ねえ」チラ

ルルーシュ「……」

カレン「……」グッ
カレン「ルルーシュ!」
ガバッ

ルルーシュ「!?」
バタン

カレン「もう…女一人くらい支えなさいよ…」

ルルーシュ「……馬鹿を言え。重いんだよお前は、要所要所が」

カレン「そういうデリカシーの無い言い方、変わってないのね」

ルルーシュ「変わらないさ、人は簡単にはな」

カレン「……だめ」

ルルーシュ「……」

カレン「もう、ガマン出来ない…」

チュッ

カレン「ずっと、もう一度こうしたいって……こう出来たらって、思ってた」

ルルーシュ「……」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 21:57:35.55 ID:wJRCLBPIO
カレン「ルルーシュ……」

ルルーシュ「……」
ルルーシュ「さっき、お前は俺に向かって"変わってない"と言ったな」

カレン「……?言ったけど…」

ルルーシュ「変わっていないのは性格だけではない」

カレン「……」

ルルーシュ「身体もあの頃の……ゼロレクイエム当日のまま、なにも成長していないんだ」

カレン「……え」
カレン「だってこれまで生きて……あっ」

ルルーシュ「そうだ」
ルルーシュ「俺はギアスの力によって現在にいる」

ルルーシュ「C.C.から話は聞いた。今は俺が死んでから数年経っていることを」

カレン「で、でも……今生きているなら良いじゃない」

ルルーシュ「なにが……いいものか」ギリッ
ルルーシュ「なあカレン」
ルルーシュ『今すぐに俺を殺してくれないか』


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 22:03:57.17 ID:wJRCLBPIO
カレン「っ!」

ルルーシュ「俺は、生きているべき人間じゃないんだ」

カレン「いやっ!そんなの…」

ルルーシュ「カレン…俺は……」

カレン「せっかく……せっかくまた会えたのに…」
カレン「目の前にルルーシュが、生きてここにいるのに…」

カレン「そのルルーシュを殺せなんて……そんなこと…」

ルルーシュ「……」

カレン「ルルーシュ…」
ルルーシュ「…すまない」

カレン「はあ…」ホッ

ルルーシュ「俺もどうかしていた」
ルルーシュ「どうせ死ねない身体なんだ…殺されもしない……」

カレン「!どういうこと?」

ルルーシュ「……なんだ、その様子だとなにも聞いていないみたいだな」


61 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 22:11:56.89 ID:wJRCLBPIO
――…
カレン「……そんなこと」

ルルーシュ「事実だ」

カレン「だってそんなのって」

ルルーシュ「2時間前、C.C.はカレン、君に会いに行くと言って出ていった」
ルルーシュ「俺はてっきり全てを話すのだと思っていたが…」チラ

カレン「……」

ルルーシュ「あの魔女め…なにを考えている」

カレン「C.C.は、アナタにも何も話していないのよね?」

ルルーシュ「ああ」
ルルーシュ「今があの日から数年経っている。死なない身体にされている……これは自分で調べた…まあ、"死なない"方は結果"死ねなかった"からわかった事だがな」

カレン「……」

ルルーシュ「……なに、もう死ぬ気は無いさ」


62 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 22:18:01.22 ID:wJRCLBPIO
ルルーシュ「今世界はどうなっている?」

カレン「あ、うん……順調に、悲しい人々が減ってきて…良い世界になってきてると思う」

ルルーシュ「そうか……」

カレン「……」
カレン「だから」

ルルーシュ「?」

カレン「C.C.はなにも話さずにいるかも知れないけど、アナタを生き返らせたのは……アナタを思ってだと思うの」

ルルーシュ「……」

カレン「今度は、ナナリーのためでもない、世界のためでもない……ルルーシュ、アナタ自身のために生きたら良いじゃないっ」

ルルーシュ「……」

カレン「ルルーシュ?」

ルルーシュ「そうだな」
ルルーシュ「その案、悪くない」ニコッ

カレン「ルルーシュ」ホッ…


63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 22:24:00.37 ID:wJRCLBPIO
カレン「あの……」

ルルーシュ「?」

カレン「今日、泊まっていってもいい…かな?」ドキ

ルルーシュ「……ああ、構わない」ニコ
ルルーシュ「じゃあもう寝るから…先に寝室へ行ってくれ」

カレン「わ、わかった……」カアァ

――…

カレン「……遅い。」
カレン「なにやってるのかしらルルーシュ…」
カレン「もしかして向こうで寝てるなんてこと…………ありえる」
ガチャ
スタスタ
カレン「……ねえルルー…!?」

ルルーシュ「ではなぜ俺なんだ……」
ルルーシュ「なぜユフィを……シャーリーを生き返らせなかった…」
ルルーシュ「俺を生き返らせた理由があるなら教えろ、魔女……」グッ


カレン「……ルルーシュ」ウル


66 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 22:33:45.86 ID:wJRCLBPIO
ガチャ
ルルーシュ「……カレン、寝たか?」

カレン「……起きてる」

ルルーシュ「そうか……」

カレン「……」

ルルーシュ「……」

……

カレン「な、なにか言いなさいよ」

ルルーシュ「ん……あ、ああ……」
ルルーシュ「カレン、君はこの数年で男を作ったか?」

カレン「作ってない…」
カレン「作れるワケ、ないじゃない」

ルルーシュ「そうか……それは、すまない」

カレン「だから……」

カレン「数年分、愛して。」

ルルーシュ「……俺にとっては、数日だ」

カレン「……ばか」ニコ


67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 22:41:36.43 ID:wJRCLBPIO
――…チュンチュン

カレン「!」バッ

カレン「朝…………夢?」
カレン「……なワケないか、この部屋はルルーシュの…」

カレン「ルルーシュっ」

カレン「ルルーシュは??」バッ
タッタッタ

ガチャ

カレン「……」ハアハア


ルルーシュ「どうした?息を切らせて」

カレン「……っはぁ~」ハァ
カレン「ルルーシュが、もしいなくなったらって思って」

ルルーシュ「……ばかだな」
カレン「なっ」

ルルーシュ「この姿だ、もしもを考えると外には出られない」
ルルーシュ「せっかく世界が良い方向へ進み出したんだ。ヘタをうって壊したくないからな」

カレン「……うん」
カレン「あっ、朝ごはんなら私に任せてよ」ニコッ


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 22:49:13.32 ID:wJRCLBPIO
ピンポーン

カレン「あっ私出るね」

ルルーシュ「おいっ必ず相手の姿を確かめてから開けろよ!」

カレン「はーい」
ガチャッ

C.C.「不用心だな。きちんとカメラ映像で姿を確かめたのか?」

カレン「C.C.!?」

C.C.「寝不足で正しい判断が出来なかったのなら仕方がないか」

カレン「それって……」

C.C.「昨晩は隣の部屋まで響いて五月蝿かったぞ。さすがに連日は自重してほしいところだな」

カレン「ぁ……」カアァ

ルルーシュ「お前……隣の部屋にいたのか」

C.C.「おや。少し顔つきが大人になったか?元童貞君」ニィ

ルルーシュ「くっ!」チッ

73 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 22:58:15.78 ID:wJRCLBPIO
C.C.「どうだ?もう思い残すことはないんじゃないか?」

ルルーシュ「……まず中に入れ」

C.C.「拒否するよ。女の味を知ったお前になにをされるかわからないからな」

ルルーシュ「お前はなにを……っ」

C.C.「ほら、朝飯だ」
スッ

ルルーシュ「……またピザか」

C.C.「文句を言うな、死ねなくても腹は減るだろう?」フッ

ルルーシュ「……C.C.、俺に生を与えた理由はなんだ?」キッ

C.C.「理由?……自惚れるな」

ルルーシュ「っ」

C.C.「私の気まぐれでお前はここにいる。それだけだ」

ルルーシュ「!おいっユフィは!?シャーリーは現在に生き返らせられないのか!!」

C.C.「……無理だ」

ルルーシュ「なっ……」


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 23:10:19.69 ID:wJRCLBPIO
ルルーシュ「なぜだっ!?」

C.C.「あの力はあと一度だけしか使えなかった」

ルルーシュ「だからなぜ俺なんだ!」

C.C.「何度も言わせるな。気まぐれだ」

ルルーシュ「俺はお前を少なからず知っている。なんの理由も無しにこんなことをする人間ではない!」

C.C.「おや、まだ私を人間と呼んでくれるのか」
C.C.「それに、少し一緒にいただけで私の事を知った気でいるのはやめてくれ。お前は私の元カレか。」

ルルーシュ「C.C.!!」

C.C.「……もうここにはこないよ」

ルルーシュ「おいっ!」

C.C.「お前が外に出て……なにかを掴んだなら再びお前の前に現れよう」ニコ

ルルーシュ「貴様っやはりなにか企んで……待て!」

バタン!!


81 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 23:22:36.76 ID:wJRCLBPIO
ルルーシュ「くっ」
ガチャッ

……シーン

ルルーシュ「あの魔女…」チッ

カレン「ルルーシュ……」

ルルーシュ「カレン、この部屋を出るぞ」

カレン「出るって……行く当てはあるの?」

ルルーシュ「……」

カレン「じゃあさ、ウチに来ない?」
カレン「今一人暮らししてるしさっ」

カレン「とりあえずこの部屋を出たいんでしょ?次の目的が決まるまで居たら?」

ルルーシュ「……助かる」
ルルーシュ「これから何度か…君には迷惑をかける事になるかもしれない」

カレン「なに言ってるのよ」ニコ
カレン「私は紅月カレンよ?何度もアナタの無理を聞いてきたじゃない」

ルルーシュ「……感謝する」

カレン「他人行儀ね……まあいいわ、とりあえずウチにいきましょう?」


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 23:40:54.58 ID:wJRCLBPIO
【紅月家】

ルルーシュ「C.C.の思惑がわからない今、当面の目的を探さなければいけない」

カレン「ルルーシュは、その…素性の件もあるし外には出られない」
カレン「ましてや働くなんて出来ないでしょ?」

カレン「だから家にいる間はなにもしないで自分のことだけに時間を使っていいのよ」ニコ

ルルーシュ「それは……悪いだろう」
ルルーシュ「ネットを使って色々やるさ。」

カレン「無理はしなくていいからね?」
カレン「料理もそれ以外の家事も全部私がやるからっ」

ルルーシュ「……それくらい俺にも出来るさ」

カレン「いいっていいって」
カレン「ルルーシュは早く目標を見つけ出して、さ。」
カレン「ちゃんと……本当の笑顔を見せて、ね」ニコッ

ルルーシュ「カレン……」


92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/17(日) 23:54:35.00 ID:wJRCLBPIO
ルルーシュ「とりあえず、だ」

カレン「?」

ルルーシュ「ナナリーに会いた……いや、」
ルルーシュ「一目見るだけでいいんだ!」
ルルーシュ「それだけで良い、ナナリーを…」

カレン「……わかった」

ルルーシュ「カレン……」
カレン「昨日は式典に出ていたし、今日くらいならまだ日本にいると思うわ」
カレン「後で会いに行きましょう?」

ルルーシュ「……おかしい」

カレン「な、なにが?」

ルルーシュ「カレンはここまで気の利く女ではなかった……」

カレン「そ、そう……」イラ

ルルーシュ「昨日からやけに優しい……本当にカレンなのか?」
バチンッ!

ルルーシュ「っ!?」

カレン「どう?久しぶりのビンタは。思い出した?」

ルルーシュ「ああ……この平手打ちは、間違いなくカレン、君のだ」ヒリ

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:05:48.63 ID:Z//yznAPO
ブーン…
カレン「車でとばせば彼女のいる大使館まで1時間弱ってところね」

ルルーシュ「……」

カレン「どう?今の東京…日本は。」
ルルーシュ「外観は変わっていないな……だが」チラ

ワーワー ワイワイ
ルルーシュ「……日本人とブリタニア人が仲良く話している光景がそこかしこに見られる」
ルルーシュ「……確かに、変わったんだな」

カレン「これから、もっと変わるよ」
カレン「いや」
カレン「変わらなくちゃならない……そのためにルルーシュは死んだんだから」

ルルーシュ「ああ……そうだな」
ルルーシュ「んっ?」

ルルーシュ「あのビルに付いてる液晶…あれに出てるのは」

カレン「?ああ、ミレイ会長。今は報道アナをやってる」

ミレイ『ただいま画面に映っているのは昨日の式典です…これは……』

ルルーシュ「そうか……国だけじゃない。人も変わっていくんだな」

カレン「ルルーシュ……」


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 00:18:18.45 ID:Z//yznAPO
ルルーシュ「ゼロはナナリーと一緒に行動しているんだろう?」

カレン「ええ。昨日も式典で一緒だった」

ルルーシュ「(いくらスザクであっても死んだ人間が目の前に現れて大丈夫だろうか)」
ルルーシュ「(しかし、スザクの協力を得られれば今後の行動が大分楽になる……)」

ルルーシュ「……」

カレン「……ルルーシュ」

ルルーシュ「?」

カレン「たぶん、今もアナタは私の考え付かないような思考をしているんでしょう?」
カレン「そして、一人で行動に移そうとしてる」

ルルーシュ「……」

カレン「お願い」
カレン「なにも言わないでいなくならないでね。どこかに行くならどんな遠くであっても私も付いていく」

ルルーシュ「……ああ」


131 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 20:11:06.09 ID:Z//yznAPO
――…
ブルルロ…

カレン「到着っと」

ルルーシュ「ここが大使館?場所が変わったのか。」

カレン「まあ…あれから色々あってさ」
カレン「ナイトメアもここの地下に安置してある」

ルルーシュ「平和友好の象徴である大使館の下に戦術兵器が保存されているとは……よくできたジョークだ」

カレン「そう言わないの」ハァ
カレン「本当はこのままナイトメアが日の目を見ない事が良いってわかってるんだけど…」
カレン「……紅蓮にまた乗りたいって思うこともあってさ」

ルルーシュ「カグヤかナナリーに頼んで少しくらい搭乗させてもらえばいいじゃないか」

カレン「あの子達は公私の区別ハッキリつけてるし……なにより私自身のケジメでもあるから」

ルルーシュ「……」
ルルーシュ「なるほど、歳をとって増えるのは年齢だけではなく制約も同一だったな」


132 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 20:20:27.56 ID:Z//yznAPO
ルルーシュ「……」チラ

ルルーシュ「今この中にいる権力者はナナリーだけなのか?」

カレン「たぶん……あといたとしたらゼロ、かな」

ルルーシュ「"ゼロ"……」
ルルーシュ「(スザク……ッ)」

ルルーシュ「…まあいい」
ルルーシュ「そろそろ出てくるぞ、入り口が見やすい位置に移動しろ」

カレン「……どうしてわかるの?」

ルルーシュ「なに、移送車が数台…門の前でかすかに移動したからな」
ルルーシュ「あれは護衛開始時のフォーメーションだ」

カレン「……よく見てるのね…」
カレン「アタシにはさっきと車の位置はなにも変わってないように見えるけど――」

ギィッ…

カレン「!」

ルルーシュ「先頭は…当然ながらSPか」
ルルーシュ「(ナナリー…お前の成長した姿、この目でしかと確かめよう)」


134 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 20:29:50.95 ID:Z//yznAPO
スタスタ…

ルルーシュ「ナナリ…―ッ!?」

カグヤ『……?』キョロキョロ

カレン「カグヤ様!?」

ルルーシュ「カグヤ……だと」

カレン「いたとしても不思議じゃないわ、昨日の繋がりで一緒に行動しているのかもしれないしね」

ルルーシュ「……カグヤ」
ルルーシュ「たしかに、あれから数年経っているようだな」

ルルーシュ「成長している」

カレン「すごく綺麗になったでしょう」ニィ

ルルーシュ「……身長、顔立ちからみるにそう何年も経っているワケではないのか」
ルルーシュ「2…3年というところか」

カレン「正解。あれから3年。」

ルルーシュ「……」

カレン「どう?美人になった婚約者は」

ルルーシュ「……なに、まだまだ子供だ」


135 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 20:39:46.46 ID:Z//yznAPO
ルルーシュ「……おかしい」

カレン「なにが?」

ルルーシュ「護衛の車が囲んでいる移送車は一台だけだ」

カレン「……?」

ルルーシュ「後から人が出てくる様子も無い」
ルルーシュ「カグヤ一人分の護送体型だ……もう、大使館の中には誰もいないと言っていいだろう」

カレン「って、ことは……」

ルルーシュ「"ここにナナリーはいない"……ッ」
ルルーシュ「……くっ」

カレン「ま、まあ別に今日会わなきゃもう二度と会えないってワケじゃないし…」ハハ

ルルーシュ「……」

カレン「カグヤ様も生で見る機会少ないんだから先にこっちを見れたから良しってことで良いじゃない」アセ

ルルーシュ「……そうだな」
ルルーシュ「時間は、有り余るほどある。」

ルルーシュ「この後は……どうするか」


136 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 20:50:24.60 ID:Z//yznAPO
カレン「どこか、行きたいところでもある?」

ルルーシュ「無い。C.C.が言っていた言葉の意味を知るには自分から動かなければいけないという事はわかる…」
ルルーシュ「だが今はなにも見当が付かない」

ルルーシュ「(教団が再び動き出したのか?では先に教団の拠点を探す必要が……いや、現在の俺には探す術が無い…)」
ルルーシュ「(それなら… カレン「ルルーシュ!カグヤ様がこっちにっ!」

ルルーシュ「!」ガバッ

――…
カグヤ「やっぱりカレンさんでしたのね」ニコッ

カレン「昨日はどうも…おかげで助かりました」

カグヤ「いえ。お友達として当然のことをしただけですわ」
カグヤ「それにしても…」

カレン「?」

カグヤ「紅蓮カラーのスポーツカー。少し目に痛いですの」

カレン「はは……すみません」チラ

ルルーシュ「(っ……)」ムグッ


138 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/18(月) 21:01:52.76 ID:Z//yznAPO
カグヤ「それに……」チラ
カグヤ「この良い天気にコート、マスクにサングラス。加えてフードを被って…お隣の方、暑くなくて?」

カレン「いやっ!えぇと…っ」

ルルーシュ「(……っ!)」ブンブン

カレン「あっ…!」
カレン「ほらっ本人も暑くないって言ってますし!」ハハ

カグヤ「そう?ですの」
カグヤ「まあ暑くないのならいいです。」

カグヤ「くれぐれも事故の無いように」クス

カレン「はい、ありがとうございます」ニコ

ルルーシュ「…………」ペコ

カグヤ「それでは…ごきげんよう」フリフリ

――…
ルルーシュ「…一時はどうなるかと思ったぞ」フゥ

カレン「本当、一応変装しておいて良かったわね」

ルルーシュ「まったく……つい咄嗟にギアスを使おうとする仕草をとってしまった」

185 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 20:05:13.69 ID:j+pOQceEO
ブルルロ…

カレン「カグヤ様も大変ね…」

ルルーシュ「車を出せ。追うぞ」

カレン「えっ」

ルルーシュ「現在一人で行動しているのなら、これから会合する可能性がある。」

カレン「はあ……」
カレン「でもこの車じゃ追っても目立つと思うけど…?」

ルルーシュ「だれも尾行をしろと言っているワケではない」

ルルーシュ「追跡するだけでいいんだ。それにそう遠くには行かないだろう」

カレン「……一応聞くけど。どうしてわかるの?」

ルルーシュ「一定以上の距離があればヘリを使うだろう。目的地へは車で事足りるという事だ」

カレン「……はぁ」カンシン

ルルーシュ「目標が動き出したぞ。早くしろ」


187 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 20:25:07.15 ID:j+pOQceEO
――…
ルルーシュ「来た道を戻る形になったな」

カレン「よかったじゃない。あまり遠くにいくと帰りが大変だったし」

ルルーシュ「それにしても……」チラ

大型モニター<『フハハハハ私がゼロだ!』

ルルーシュ「会長が映っていたビル付属の液晶……あそこにゼロが映っているぞ」

カレン「?ああ、"ZER-ゼル"のことね」

ルルーシュ「ゼル?だと」

カレン「コメディアンよ。最近ゼロの物真似で売れてるの」
カレン「それも今のゼロじゃなく、色々騒いでた頃のゼロ…まあ、ルルーシュの物真似ね」

ルルーシュ「俺の……」チラ

ZER『フハハハハ私がゼロだッッ』シュバッ

ルルーシュ「……あんなポーズをとっていたか?」

カレン「さあ」
カレン「大体大袈裟なポーズをすれば合ってるんじゃない?」


188 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 20:34:38.36 ID:j+pOQceEO
ZER『仕方がない…仮面を外そう』スッ

ルルーシュ「!?」

カレン「驚いた?」ニヤ

ルルーシュ「……俺と同じ顔をしているじゃないか!?」

カレン「似てないわよ。」
カレン「背は低いし小太りだし…似てるのは髪型と騒がしい声だけ」

ルルーシュ「騒がしい?どういうことだ、俺が騒がしかったとでも言いたいのか?」

カレン「そう?言ったかしら、騒がしいなんて」ケロ

ルルーシュ「この女め……段々と元のカレンに戻ってきたみたいだな」
ルルーシュ「生意気な口を……」

カレン「…あっ目的地がわかったわよ」

ルルーシュ「?」

カレン『アッシュフォード女学院』


190 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 20:47:22.15 ID:j+pOQceEO
ルルーシュ「"女学院"?」
ルルーシュ「アッシュフォード学園じゃないのか??」

カレン「時代の流れってやつよ。」
カレン「ブリタニアの気品・名声を守るために、"この国で一番優秀な学園"を残すからってことらしいけど」ハァ

ルルーシュ「なぜ共学ではない?」

カレン「ここがNo11でも行政特区日本でもなく、"日本"として独立した時からね…」
カレン「アッシュフォード学園にいたブリタニアの男嫡子はほとんど本土へ帰ってさ。女子しか残らなかったの」

ルルーシュ「なにが気品、なにが名声だ」
ルルーシュ「"跡継ぎを日本などに置いておきたくない"ということだろう」

ルルーシュ「共学だったからこそ俺は会長やシャーリー、皆と出会えた」
ルルーシュ「大事なのは国ではなく人民であるということがわからないのか……」チッ

カレン「……」チラ
カレン「やっぱり、ルルーシュも変わったよ」クス


192 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 21:01:16.93 ID:j+pOQceEO
ブルルロ…

ルルーシュ「やはり学園に入っていくようだな…」

カレン「なんのようなのかしら」

ルルーシュ「大方、キョウト六家・ブラックリベリオンやゼロの一連の行動に連れ添った立場からの講義・広義でもするんだろう」
ルルーシュ「悪逆皇帝が死んだ年は名前を出すのも憚れる流れだったろうが、3年も経てば"過去"の話として取り上げられる頃合いだ」

カレン「物真似をするコメディアンが出るくらいだからね」ニィ

ルルーシュ「……ふん」

カレン「ふふ……あっ」

カレン「校内に入っていっちゃったけど……どうする?」

ルルーシュ「どうするもなにも、俺は表立った行動はとれない」
ルルーシュ「出てくるまで外で待つしかないだろう」

カレン「うーん……」


194 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 21:09:22.87 ID:j+pOQceEO
ワイワイ ガヤガヤ

カレン「?向こうに人だかりができてるけど……」

ルルーシュ「……撮影用の大型カメラを持っている人間が何人か…カグヤを撮りにきたTV局クルーじゃないのか」

カレン「いや、もうカメラをまわしてるみたいだよ……誰かを取っているみたい」
カレン「ねえ、見に行かない?」

ルルーシュ「勝手にしろ。俺は寝る。カグヤが出てきたら起こしてくれ」

カレン「もう……」チラ

カレン「んっ?」

カレン「ちょっと……ルル」

ルルーシュ「その呼び方はやめてくれ」

カレン「あれ……」

ルルーシュ「ん…?」


?『フハハハハ私がゼロだ!!』


195 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 21:17:47.70 ID:j+pOQceEO
ZER『超合衆国日本!!』シュバッ

ザワザワザワ

ルルーシュ「あれは……」

カレン「"ZER-ゼル"…よね」

ルルーシュ「まさか……この目で直に見ようとは。」

カレン「あのコスチューム、良く出来てるわね」


ZER『そこの可愛い女生徒諸君!!』
シュバッ

ZER『全員俺に惚れろ!!』キィィィィン

\どっ/


ルルーシュ「……」タラ
カレン「営業回りのノリね…」アセ

ルルーシュ「…嫌なものを見た。不快だ、今すぐ轢き殺せ」

カレン「やってやりたいけどそこは我慢してちょうだい」ハハ


196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 21:25:51.83 ID:j+pOQceEO
ルルーシュ「寝る」

カレン「はいオヤスミ」
カレン「じゃあ私はヴィレッタ先生に会いに行ってくるから」

ルルーシュ「……ヴィレッタだと?まだ教師をやっているのか。軍は?大木はよく認めているな」

カレン「子供を育てるようになって教職の素晴らしさがわかったらしいよ?」

ルルーシュ「…あのヴィレッタがな……」

カレン「じゃあ、いってくる」フリ

ルルーシュ「ああ……」
ルルーシュ「……」ウト

―――
?『ちょっとゼルさん、なに休んでるんですか』

ルルーシュ「ん……?」パチ

局クルー「こんなところで寝てないで。さあ学園に行きますよ」グイッ

ルルーシュ「おいっ…ちょっと待て!」


198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 21:37:16.64 ID:j+pOQceEO
ルルーシュ「人違いだっ俺はゼルじゃない!」

局クルー「なにを言ってるんですか、そんな強張った顔してるのゼルさんか…」
局クルー「本物のゼロくらいですよ」ニコ

ルルーシュ「っ……」

局クルー「さっ急いだ急いだ」グッ
ルルーシュ「お、おいやめろっ」
ズルズル…

――…

局クルー「はいゼルさん入りましたー!」

ルルーシュ「まずい……このピンチをどう切り抜けるか」
ルルーシュ「あの後、脱走を図ったがすぐに捕まってゼロの衣装を着せられてしまった…」

局クルー「はい本番入りまーす!」

ルルーシュ「(しかし、この仮面は素顔を隠すのに丁度良い)」
ルルーシュ「なんとかカレンと合流し、この場を切り抜けよう……」

局クルー「…ちょっと、なにしてるんですか本番始まってますよ」ボソ
ルルーシュ「ん…あ、ああ」チラ

女子生徒<ザワザワ…

ルルーシュ「(思いがけず危機的状況に陥ってしまった…くっ)」チッ


203 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 21:48:40.70 ID:j+pOQceEO
ザワザワ…

ルルーシュ「(しかし、どうすればいいんだ?)」
ルルーシュ「(ギャグか?……いや、無理だ。)」
ルルーシュ「(では…)」

局クルー「本当お願いしますよ、リハではうまくいっていたじゃないですか」ボソッ

ルルーシュ「リハ……?」
ルルーシュ「そうか、あの時見たのはリハーサルだったのか」
ルルーシュ「(よし……)」

ルルーシュ「フハハハハ私がゼロだ!!」シュバッ

ワイワイ ガヤガヤ

ルルーシュ「(これは…ウケているのか?)」
ルルーシュ「(…次は……そうだ)」

ルルーシュ「お前ら全員…」スチャ

シュバッ
ルルーシュ『俺に惚れろ!!』キィィィィィン

女子生徒達<……

女子生徒達<イケメンッッ
キャー キャー

ルルーシュ「まずいっ仮面を取ってしまった!」クッ


207 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:00:59.60 ID:j+pOQceEO
女子生徒A「TVで見るよりずっとかっこいいです!」
女子生徒B「写真いいですか!?」
女子生徒C「これ、携帯の番号です……」


ルルーシュ「(な、なんだっそんなに面白かったのか??)」
ルルーシュ「(このままではまずい…ッ早くカレンを見つけなければ……)」スチャ


女子生徒D「あー仮面取ってよー!」

ルルーシュ「うるさいっこっちはそれどころじゃないんだ!!」
ダダッ

ガシッ

局クルー「ゼルさんどこ行くんですか~」

ルルーシュ「またお前かっ!離せっもう仕事は終わったろう!!」

局クルー「次が本当の本チャンじゃないですか」
ルルーシュ「……?」

局クルー『"皇神楽耶ドッキリ大作戦"ですよ』

210 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:11:45.97 ID:j+pOQceEO
局クルー「時間も押してますしすぐに移動してください」グイッ

ルルーシュ「だからちがっ…」

ズルズル…

ルルーシュ「くそぉおおぉおお!!」

――…
カグヤ「……であるから」
カグヤ「私達はこれを教訓として、優しい世界を目指していきましょう」ニコ

パチパチパチパチ…

カグヤ「ご静聴ありがとうございます」

カッ

カグヤ「(!スポットライト?)」

『か…カグヤよ、再び会えたな……台本と違う?うるさいぞノってやるだけありがたいと思えっ!』

ザワザワ…

カグヤ「……」チラ

生徒『たしかゼルが来てるんでしょ?』『あああの物真似の……』『なにこれ?なんかの余興??』

カグヤ「(……なるほど、聞いたことはありますが…ゼロ様の偽者ですか)」
カグヤ「(姿は…見当たりませんけど)」チラチラ


217 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:23:32.08 ID:j+pOQceEO
『ここだ!!』
スタッ!! ドテッ

カグヤ「!?」

ルルーシュ「(くそ……スザクみたいにはいかなかったか)」
ルルーシュ「まさか真上から落ちてくるとは思わなかったでしょう」

カグヤ「……」

ルルーシュ「おや、あまりの驚きで声も出ませんかなフハハ」

カグヤ「……驚きました」
ルルーシュ「?」

カグヤ「声は、似てますのね」

ルルーシュ「……似てる?なんの事だ??」
ルルーシュ「私がゼロだ!!」

ワッ ワイワイ

カグヤ「……」チラ
カグヤ「ノってさしあげてもよろしいのですけど」

カグヤ「少々、想像よりあの方に似ていたので少しムカッとしました」ニコ

ルルーシュ「……すまない」

カグヤ「いえ、そちらもお仕事なんでしょう?大変ですわね」フゥ


218 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:36:10.28 ID:j+pOQceEO
カグヤ「……」

ルルーシュ「……?」

カグヤ「よろしければその仮面、取ってくださると嬉しいですわ」

ルルーシュ「!」
ルルーシュ「っ……」

ルルーシュ「(どうするっ?いや考えるまでもない、答えは"NO"だ!いま姿を明かすワケにはいかない……!)」

ルルーシュ「ゼロの正体は君も知っているだろう、わざわざ見せる必要などない」

カグヤ「そうですの?妻としては久しぶりにお顔を拝見したいのですが……」

ルルーシュ「(俺は死んだ人間…顔を見せない限り勘づかれることもバレることもない)」
ルルーシュ「カグヤ様、大きくなられましたな」シュバッ

カグヤ「……あら、昨日会ったばかりではないですか」 ?

ルルーシュ「っ!」
ルルーシュ「い、いや…人間としてまた一段と大きくなられたということの形容だ」

カグヤ「……」


224 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:44:26.53 ID:j+pOQceEO
カグヤ「それは……ありがとうございます」

ルルーシュ「なに。思ったことを口にしただけです」

カグヤ「……こうやってまじまじと見ると…」
カグヤ「思ったより背が高いですのね」

ルルーシュ「前にも同じことを言われましたな」
ルルーシュ「これ以上伸びないのが最近の悩みでしてね」フハハ

カグヤ「っ…」

ルルーシュ「アナタもすぐに伸びると宣言されたが…まだ足りないようだ」

カグヤ「……ゼロ様」

ルルーシュ「?」

カグヤ「私、仮面に手が届くくらいには成長しましてよ」ニコッ

スチャッ…

ルルーシュ「!!?」


カグヤ「……うそ…」


227 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 22:55:57.25 ID:j+pOQceEO
生徒『なにあのイケメン』『あんなにカッコよかったっけ?』『カッコいい……』
キャー キャー

カグヤ「っ……」
ルルーシュ「か、返せ!」スッ

カグヤ「……返しません」
ルルーシュ「ぐっ…」

カグヤ「……正直、あまりに衝撃的で…その、」

カグヤ「泣き、そうで……」ポタ

カグヤ「これがドッキリ、なのなら、大、成…功でして…よ」ヒック

ルルーシュ「……」

カグヤ「ゼロ様…ですわよね」

ルルーシュ「……ちが」
ダキッ!!

ルルーシュ「!?」

カグヤ「よかった…本当に……よかった」グス

ルルーシュ「だから違……」

ルルーシュ「……」
ルルーシュ「…泣かせるつもりは、無かったんだ」ポリ


232 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:10:15.52 ID:j+pOQceEO
カグヤ「ゼロ…様ぁ」グス

ルルーシュ「……その、なんだ」
ルルーシュ「カグヤ」

カグヤ「?」

ルルーシュ「周りを見てみろ」

カグヤ「?…」チラ

ザワザワザワ…
『どういうことなの』『どうしてカグヤ様がゼルに…』『いくら偉いからってイケメンの独占は禁止よ禁止。』

カグヤ「ぁ…」
ルルーシュ「アナタのそのような表情も珍しいのでもっと見ていたいのですが…」
ルルーシュ「ここは、人目があるので離れてもらっても良いですかな」

カグヤ「は……はい」カアァ
バンッ!!
カレン『ルルーシュ!!』

ルルーシュ「カレン!」
スチャッ
ルルーシュ「……では、またお会いしましょう」スッ
タッタッタ…

カグヤ「……」ボー
カグヤ「っ」ハッ
カグヤ「ま、待ってください!」アセ


237 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:20:35.92 ID:j+pOQceEO
――…
カレン「どうして学園の中に入ってきたのよっ?」

ルルーシュ「色々あってな……」ハァ

カレン「もしかしなくても…顔、見られた?」

ルルーシュ「大多数の生徒にな」
ルルーシュ「こっちはゼルと勘違いしてくれているようだから問題ないだろう」

カレン「カグヤ様は……」

ルルーシュ「バレただろうな」フゥ
ルルーシュ「しかし、バレたのがカグヤだったのが不幸中の幸いだ」

ルルーシュ「知りあい中でも、カグヤは事実を事実として受け入れてくれる可能性のある数少ない人間だからな」
ルルーシュ「今回のことも…おそらくは誰にも話さないだろう」

ルルーシュ「俺が隠しているんだ、それを広めるような事をするヤツじゃないさ。」

カレン「……ずいぶん信頼しているんですね」
カレン「それに…いつまで着てるつもり?ゼロスーツ。」

ルルーシュ「う、うるさいっ脱ぐタイミングを逸しただけだ!」


250 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/19(火) 23:46:03.50 ID:j+pOQceEO
ブロロロロロロ…

カレン「……で?」
カレン「カグヤ様には後で連絡を入れるの?」

ルルーシュ「いや、今すぐに連絡を入れる必要は無いからな」
ルルーシュ「電話も盗聴されていると考えていい。」

カレン「時間は…昼だけど、なにか買って帰る?」

ルルーシュ「好きにしていい」

カレン「……ルルーシュに聞いてるの」
カレン「じゃあなにか食べたいものとかある?」

ルルーシュ「家にあるもので済ます。適当に作ってくれ」

カレン「あーはいはい」ハァ

カレン「そういえば…本物のゼルはどうしたの」

ルルーシュ「"本物の"ときたか。ふふ、どっちが偽者でどっちが本物なのかややこしいな」

カレン「なにも面白くないけど……」

ルルーシュ「だが、たしかに謎だな。アイツがいないおかげでこんなことになったんだ」


256 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 00:13:44.97 ID:Hvf8bndBO
カレン「じゃあ逆にさ」
カレン「生きてるってことを明かせる人って他にいる?」

ルルーシュ「……」
カレン「…?」

ルルーシュ「(ゼロレクイエムのことを知っている人間…)」
ルルーシュ「(ニーナ、ロイド、セシル…)」
ルルーシュ「(……スザク)」

カレン「ルルーシュ?」

ルルーシュ「っ、あぁ」
ルルーシュ「ブリタニアに行く必要があるな」
カレン「ブリタニアに!?」

ルルーシュ「だが海を渡るには…いや、船なら……しかし結果的には……」

カレン「もうっ一人で考えてないで少しは教えてよ」

ルルーシュ「(ブリタニアに行くか……?)」
ルルーシュ「(日本でナナリーを探せば、同行している可能性の高いゼロ…スザクに会える。)」

ルルーシュ「……カレン」

カレン「?」

ルルーシュ「ブリタニア人の電話番号を知っているか?」

カレン「ブリタニア人って……ミレイ会長に、ニーナ、ナナリー…あとはアーニャかな」


311 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 20:31:25.14 ID:Hvf8bndBO
ルルーシュ「……アーニャか」

カレン「アーニャがどうかしたの?」

ルルーシュ「……」
ルルーシュ「良いじゃないか、アーニャ」ニィ

カレン「……どういうこと」

ルルーシュ「今すぐにアーニャへ電話をしろ」

カレン「どうして?」

ルルーシュ「そしてこう伝えるんだ」
ルルーシュ「"近くに遊びに行く"、と」

カレン「だから理由を言いなさいよ…」

ルルーシュ「なにをしている。早くしろ」

カレン「……あーそうでしたね」
カレン「アンタはいつも説明無しで人をこき使うんだから」ハァ

ピ ポ パ…

ルルーシュ「……」
ルルーシュ「(さあ、この選択が吉と出るか凶と出るか……)」クク


313 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 20:46:46.88 ID:Hvf8bndBO
ピッ

カレン「あっアーニャ?」

カレン「うん、"久しぶり"って…最近会ったばかりじゃない」フフ

カレン「そうそう……でね?」

カレン「近いうちにそっへ遊びに行くからっていう連絡なんだけど…」

カレン「うんうんそう…え?うんうん、いいの??」

カレン「じゃあ楽しみにしてるねっ」ニコ

カレン「うんっ、うん…はいはい」
カレン「えーそうなの?それでそれで??」

ルルーシュ「……」

カレン「っへぇ~はいはい、で?その後は…」
カレン「うわっ…大丈夫だったの?」

ルルーシュ「……おい、連絡が済んだのなら早く切れ」

カレン「っでさーそうなのそうなの」

キャッキャ

ルルーシュ「……これだから女は…」チッ


316 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 21:02:33.13 ID:Hvf8bndBO
カレン「……それじゃあ…うん、またね」
カレン「はいはーいおやすみ~」ガチャ

ルルーシュ「おやすみ?…ああ、時差か」

カレン「寝てたところを起こしちゃったみたいなんだけど」
カレン「目が覚めたからって、最近あった事を話してくれてね……」

ルルーシュ「最近あった事なら向こうで会った時に聞けばいいだろう」

カレン「いま話したい気分だったんじゃない?」

ルルーシュ「それに…よく1時間以上もダラダラと話せたものだな」

カレン「そうそう、途中でジェレミアも起きてきたみたいでさ」

ルルーシュ「ジェレミア…」
ルルーシュ「……そうか、それなら良いんだ」フフ

カレン「なにが良いのよ?」

ルルーシュ「なに、こっちの話だ」クク

カレン「…まあ、聞いても無駄だったわね」ハァ


318 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 21:13:57.14 ID:Hvf8bndBO
カレン「……で、」

ルルーシュ「どうした」

カレン「どうやってブリタニアへ行くの?」

ルルーシュ「船なり飛行機なり、移動手段はいくらでもある」

カレン「……身元不明の男を乗せると思う?」
カレン「…いや、身分証明のいらない格安の船があったっけ……」

ルルーシュ「そんな不完全な方法をとれるか。」

カレン「じゃあ、どうするつもり?」
カレン「どうせなにか考えが… ルルーシュ「カグヤだよ。」

カレン「?」

ルルーシュ「カグヤを使うんだ。外交なり好きな名目で船をブリタニアへ出させる」
ルルーシュ「もちろん、友人としてな」

カレン「友人としてって……それより」
カレン「使うだなんてヒドい言い方ね。カグヤ様かわいそう」ハァ

ルルーシュ「そうか?フハハハハ」


320 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 21:29:03.83 ID:Hvf8bndBO
カレン「それに、盗聴されている可能性があるからすぐに連絡はしないって言ったのアンタじゃない」

ルルーシュ「簡単な話だ。」
ルルーシュ「他人に聞かれようがわからないように話せば良いだけだ」
ルルーシュ「カグヤは勘が良いからな、もし伝わらない場合は他の方法もある」

カレン「まあ、やるしかないんでしょ?」ハァ

ルルーシュ「わかっているじゃないか」
ルルーシュ「そうだな…じゃあこうしよう」

――…
カレン「はい、ではお取り次ぎいただけますか?」

――…
カグヤ『お電話代わりました』

カレン「あっカグヤ様ですか?」

カグヤ『はい…で、ご用件は?』

カレン「はい」ニコ
カレン「"この前の件"についてなんですけど」

カグヤ『…あぁ、あの件ですわね』

カレン「それで、その友人が行きたいところがあるらしいんですけど…」

カグヤ『まあ、一体どこへ?』クス


323 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 21:41:46.15 ID:Hvf8bndBO
カレン「それがブリタニア本土への旅行を希望していまして…」

カグヤ『はぁブリタニア…』

カレン「よろしければカグヤ様もご一緒にどうですか?」ゴク…

カグヤ『……』

カグヤ『少々お待ちになってくださりません?スケジュールの方を確認させますから』

カレン「…はい、お願いします」

――…

カグヤ『これから一週間で空いているのは、今日の深夜から明日の夕方までです』

カレン「今日の、深夜……」チラ

ルルーシュ「」コク

カレン「…あっ、はい。その時間で問題ありません」

カグヤ『では早い方がよろしいですわね』
カグヤ『移動手段は私の方で手配させてもらえます?』

カレン「はいっそれはもう、助かります!」パァッ


325 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 21:58:38.90 ID:Hvf8bndBO
カグヤ『では時刻は……』

――…
カレン「…はい、わかりました」

カグヤ『友人様にも旅路の安全は保証するようお伝えください』

カレン「ありがとうございます」

カグヤ『いえ、私も楽しみにしていますから』ニコ
カグヤ『では。』

カレン「…また後で」

ピッ

カレン「……っはぁー」フゥ
カレン「疲れたぁ」

ルルーシュ「ぎこちなかったが、結果が良ければ問題ではない」
ルルーシュ「よくやったぞ。カレン」

カレン「……本当、上から目線ね」
カレン「まるでゼロと話しているみたい」

カレン「……でも本当に大丈夫?」
カレン「向こうで身分証明のチェックでもされたら一発アウトだけど」

ルルーシュ「安全を保証すると言ったアイツの言葉を信用しろ」
ルルーシュ「目的を達成するには少しだろうが危ない橋を渡る必要も出てくるさ」


329 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 22:18:57.13 ID:Hvf8bndBO
プルルルルルル
カレン「?電話……だれから…」ピッ

カレン「もしもし?」

カグヤ『カレン様?』

カレン「っ」
カレン「カグヤ様?一体どうしました……まさか、中止とか」

カグヤ『いえ、スケジュールは予定通りで良いのですが…』
カグヤ『ひとつ確認しておきたい事がありまして……』
カレン「確認…?」

――…
カグヤ『……という次第ですの』

カレン「……」
カレン「(という次第って…)」チラ

ルルーシュ「(今度はこちらがカグヤの意思を汲み取る番だ)」ボソ
ルルーシュ「(……よし)」
ルルーシュ「(カグヤへこう伝えろ…)」

カレン「……」
カレン「わかりました」ニコ
カレン「問題ないとのことです」
カレン「それと少しお聞きしたいのですが…」

カグヤ『?はい……』


331 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 22:29:37.21 ID:Hvf8bndBO
カグヤ『なるほどナナリー様に…』

カレン「出来ますか?」

カグヤ『可能ですわ』ニコ

カレン「では…よろしくお願いします」

ピッ

カレン「……」チラ

ルルーシュ「やはりあったか」
ルルーシュ「"身分確認"が」

カレン「ほら、言ったでしょ?」

ルルーシュ「だからそのためにもカグヤへ伝えただろう」

カレン「伝わったみたいだけど…やっぱり心配だな、身分確認か……」

ルルーシュ「検査されたら困る、のなら…」

ルルーシュ『……"検査をさせなければいい"』ニィ


334 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/20(水) 22:50:19.07 ID:Hvf8bndBO
――…ブルルロ…
カレン「自家用ジェットとは聞いていたけど……」
カレン「三人のためにこんなデカいの使わなくても……」
ルルーシュ「護衛の人間も乗せるんだ、関係者含め全員が乗ったら狭いくらいだろう」
カレン「ふぅん…」
カレン「……」

カレン「じゃあ、私…先行くね」スッ
ルルーシュ「ああ……ここで待機している」

――…
SP「では身分確認の方を……」
カレン「はい」スッ

SP「…身分証明書と同一人物であると確認しました」
SP「中へどうぞ」
カレン「どうも」ニコ

SP「……カグヤ様」
カグヤ「はい?」
SP「たしかご友人様はもう一人いるという話でしたが」
カグヤ「はい。…では呼びましょうか」ニコッ
カグヤ「どうぞこちらへ~」フリフリ

ガチャ…
ルルーシュ『たまには狭い車での移動も良いものですな』

SP「ッ!!」

SP『ゼ……"ゼロ"!?』


続きます

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