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女「最近、飛び降り自殺多いよね」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 22:47:14.19 ID:TWtt/ltn0 [1/14]
女「なんでだと思う?」

男「知らねえよ、人生に嫌気がさしてるからじゃねえの」

女「そんだけの理由かな~」

男「他になにがあるって言うんだ」

女「うーん、わたしバカだからわかんないや」

男「なんだよ、それ」

女「でもなあ、不思議なんだよねぇ」

男「これ以上、お前の馬鹿な話に付き合ってられん」

女「もう怒んないでよ~」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 22:54:15.73 ID:TWtt/ltn0
担任「今日はお前たちに悲しい話をしないといけない」

担任「昨日の夜、クラスの女が亡くなった」

男「えっ」

担任「飛び降り自殺だったそうだ。残念だ」

担任「今日の夜にお通夜があるから、行けるやつは行って欲しい」

担任「この際だから、みんなには言っておく」

担任「命を大切にして欲しい」

担任「たとえ、どんなに辛いことがあっても、諦めないで生きて欲しい」

担任「そう、願ってるよ」

男「…………」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 22:57:52.67 ID:TWtt/ltn0
友人「なあ、男」

男「……ん」

友人「お前、女と仲良かったよな」

男「まあな、少し話しするぐらいは」

友人「じゃあ、死んだ理由とかも分かるんじゃねぇか?」

男「いや、俺も分からん。それっぽい話はしてたけどな」

友人「そうかぁ……なんかびっくりだな」

男「ああ」

友人「急に知り合いが死ぬって、想像もつかねぇよ」

男「そう、だな」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:00:09.72 ID:TWtt/ltn0
友人「お前、今日の通夜いく?」

男「俺はやめとく」

友人「えっ、どうして?」

男「ちょっと気分が優れないんでな」

友人「まあ、お前がそう言うなら無理にとは言わないけど」

男「まだ実感が湧かないんだ」

友人「そうか、それなら仕方ない」

男「悪いな、俺の分も頼む」

友人「おう、分かった」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:04:03.87 ID:TWtt/ltn0
男(……何でアイツ死んだんだろ)

男(遺書も残してないって言うし、訳わかんねぇ)

男(自殺する理由か……)

男(そういえば、アイツ、意味深なこと言ってたよな)

男(他に理由があるかもしれない、みたいなこと)

男(理由ねぇ……死ぬ理由)

男「…………」

男「駄目だ、分からん。俺には考えつかないな」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:08:12.04 ID:TWtt/ltn0
男「……ん、あれ?」

猫「……ニャー……ニャー」

男「猫か。でも動かないな」

猫「……ニャー」

男「ああ、こりゃ車に轢かれたな。内臓が少し出てるわ」

猫「……ニャーニャー」

男「痛いんだろうなぁ。もう絶対死ぬもんなぁ」

男「どうしよう……とりあえず、持ってくか」

男「でも、近くに動物病院なんてなかったな」

男「んー」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:11:40.27 ID:TWtt/ltn0
男「うわぁ、手が血だらけだ」

猫「……ニャー」

男「もう少しだから、我慢しろよ」

男「後ちょっとで楽にしてやるから」

男「よし、着いた」

男「初めて登ったけど、結構、景色はいいもんだな」

猫「……ニャー」

男「よしよし、もう終わるから」

男「じゃあな、よく頑張ったよ」

ぱっ……。

ヒューーーーーグチャッ!

『きゃあああああああああっ!』

『うわっ、猫が上から落ちて来たぞっ!』

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:22:59.55 ID:TWtt/ltn0
男「昨日の通夜どうだった?」

友人「それが、親族の人たちが泣きじゃくって大変だったよ」

男「どんな感じで?」

友人「『うちの娘が自殺なんかするはずないっ』」

友人「『誰かに殺されたんだっ!』ってなこと叫んでた」

男「そうか……気の毒だな」

友人「気持ちは分かるよな。急に自分の子が死んだんだから」

男「俺もまだ実感湧かないからね。両親からしてみれば、それが普通だと思う」

友人「来なくて正解だったかもよ……あれ見たら辛いわ」

男「ああ、ちょっとトイレ行ってくる」

友人「おう」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:26:54.86 ID:TWtt/ltn0
男「ん?」

男子「……す、すみませんっ」

男子A「すみませんじゃねぇよっ、お前むかつくんだよっ」

男子「……うっ、うぅ……」

男子B「いつになったら次の金持ってくるんだ?」

男子「も、もう……出せるお金はなくて……」

男子A「お前の事情なんて俺たちの知ったことかっ」

男子C「次までに持ってこなかったら、仕舞にはぶっ殺すぞ?」

男子「わ、わかりました……次は、必ず……」

男子A「早くしろよっ? 明日には持ってくるんだからな?」

男子「……は、はいっ……」

男子C「ちっ、ほんとムカつく野郎だ」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:29:48.99 ID:TWtt/ltn0
男「なあ」

男子A「アン?」

男「取り込み中悪いけど、小便したいんだ」

男子B「……必ず、明日持ってこいよ?」

男子「は、はい……」

男(あからさまな虐めだな)

男子A「行くぞ」

男子B・C「ああ」

男「…………」

男子「……うぅ……」

男「何、泣いてるんだ?」

男子「……えっ?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:31:29.96 ID:TWtt/ltn0
男「腹が立たないのか? あれだけやられて」

男子「……で、でも……」

男「金、もう無いんだろ?」

男子「……は、はい……」

男「手助けしてやろうか。少しぐらいなら貸してやってもいいけど」

男子「えっ」

男子「ほ、ほんとですかっ?」

男「いや、勿論、嘘だけど」

男子「そ、そんな……」

男「なんだかなぁ」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:34:29.58 ID:TWtt/ltn0
男「そんなにビクビクしてたら、アイツらのやりたい放題だぞ?」

男子「で、でも……仕方ないし……」

男「何か仕返ししてやりたいとか思わないのか?」

男子「仕返しって……」

男「ほら、キレて刃物でブッさすとか」

男子「そんなこと出来ませんっ!」

男「だけど、それだといつまでも終わんないぞ?」

男子「……うぅ……」

男「まあ、俺には関係ないからいいけどさ」

男「やるときにはやらないと、一生、負け犬のままだぞ?」

男子「…………」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:39:04.46 ID:TWtt/ltn0
担任「……今日はお前たちにまた残念な話だ」

担任「隣のクラスで、昨日、男子生徒が一人自殺した」

担任「遺書によれば、虐めがあったそうだ」

担任「このクラスでも一人自殺で既に亡くなってる」

担任「俺は信じてるが、うちでも虐めがあったわけじゃないよな?」

担任「……もし、何かあるんだったら、今のうちに教えてくれ」

担任「言い難いなら、別に今じゃなくていい」

担任「話があるやつは、帰りにでもいいし、職員室に来てくれ」

担任「話は以上だ。この後、体育館で校長の話を聞く」

担任「今日はそれで終わりだ。授業はない。質問はあるか」

男「先生、死因はなんですか?」

担任「……飛び降りだよ。飛び降り自殺だ」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:41:41.33 ID:TWtt/ltn0
男「……先生」

担任「男、お前か」

男「話があって、来ました」

担任「はぁ……まさか、女の件か?」

男「はい」

担任「聞きたくないな。うちでも虐めがあったわけか」

男「そういうわけじゃないんですが」

担任「ん? どういうことだ?」

男「込み入った話になるんで、別の場所でもいいですか」

担任「それは構わんが……よし、少し外で待ってろ」

男「分かりました」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:47:40.84 ID:rkxM/wle0 [1/4]
担任「なに? 死ぬ前日に女はそんなこと言ってたのか?」

男「はい、ちょっと奇妙で」

担任「んー……確かにな」

男「死ぬことに興味を持ってた感じでした」

担任「そうか……アイツと仲良かったお前が言うんだからな」

男「すみません、話ってこんな些細なことで」

担任「いいや、構わん。それだと、虐めが原因というわけではないみたいだな」

男「恐らくそうだと思います」

担任「うん、ありがとう。担任として、少し安心した」

担任「あっ……今のは不謹慎だったな。聞かなかったことにしてくれ」

男「はい」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:55:39.48 ID:rkxM/wle0 [2/4]
──まもなく電車が到着します。

男「……ふぅー……なんか今日は疲れたな」

男「しかし、アイツ死んだんだな」

男「死ぬぐらいだったら、虐めてた奴ら殺せばいいのに」

男「俺にはよく分からん」

──白線の内側へ……

男「ん、電車が来たか」

男「……え」

バンッ……。

男「……あれ……」

男「ちょ、ちょっと待てよ……」

──……ご注意ください。

男「……う、嘘……」

男「……俺、死……」

──グチャ。

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/09(土) 23:58:02.28 ID:rkxM/wle0 [3/4]
女「なんでだと思う?」

男「知らねえよ、人生に嫌気がさしてるからじゃねえの」

女「そんだけの理由かな~」

男「他になにがあるって言うんだ」

女「うーん、わたしバカだからわかんないや」

男「なんだよ、それ」

女「でもなあ、不思議なんだよねぇ」

男「これ以上、お前の馬鹿な話に付き合ってられん」

女「もう怒んないでよ~自殺した同士じゃん」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[IDは変わったけど>>1です。] 投稿日:2010/10/10(日) 00:01:55.99 ID:jew8RJyo0 [1/4]
男「……は?」

女「だから、男も自殺したんでしょ? 馬鹿だねぇ」

男「ちょ、ちょっと待て。意味が分からん」

女「意味が分からないって、何とぼけてるの?」

男「お前、頭おかしくなったのか? 現に今、生きてんだろうが」

女「いや、だからあんたは死んだんでしょ?」

男「……付き合ってられん」

女「待ってよ。わたし、ふざけてるつもりなんてないけど」

男「そんな冗談笑えねぇぞ。俺とお前が自殺したなんて……」

女「だって、この会話記憶ないの?」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:04:17.90 ID:jew8RJyo0 [2/4]
男「……会話?」

女「この前、死ぬ前だけど、男と同じ会話してたじゃん」

男「……いや、待って……」

女「私が飛び降り自殺多いねって」

男「……あ、あれ?」

女「ほら、私の言う通りでしょ?」

男「う、嘘だろ……」

女「それで、その次の日、私どうなった?」

男「…………」

男「……死んだ」

女「ね?」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:07:24.04 ID:rkxM/wle0 [4/4]
男「ま、待てよ……何でお前生きてるんだ?」

女「うーん、物わかり悪いね。だから、男も死んでるんだけど」

男「俺は生きてるっ!」

女「いや、死んだんだって」

男「嘘だっ! 俺が死ぬわけ……」

男(そういえば、ホームで何があった……)

男「…………」

女「やっぱり、思い当たる節があるんでしょ?」

男「……俺、死んだのか」

女「うん、確実にね」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:10:10.57 ID:jew8RJyo0 [3/4]
女「しかし、男が自殺するなんてねぇ。意外だぁ」

男「ち、違うっ。俺は自殺なんかしてないっ」

女「なら、どうやって死んだの?」

男「誰かに押されて線路に落ちて……多分、それで」

女「うーん……でもなあ」

男「なんだよ」

女「男は分かんないかもしれないけど、ここは自殺した人間が来る場所なんだ」

男「えっ?」

女「ほら、周り見て見てみなよ」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/10(日) 00:12:46.31 ID:jew8RJyo0 [4/4]
男「……あれ、誰もいない……」

女「でしょ? 教室に二人だけ」

男「……そんな馬鹿な……」

女「死んだ後の世界だから、どんな風にでもなるよ」

女「で、ここが死後の世界」

男「死後の世界?」

女「もっと正確に言うとね、自殺した人間が来るとこ」

男「……どういうことだ?」

女「もう少ししたら、男も分かるよ。ああもう嫌だなぁ……」

男「……な、何なんだこれ……」

39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 00:26:03.93 ID:0ONPntyt0
女「わたしも興味本位で自殺なんかしなきゃ良かった」

男「なんだよ、お前」

女「大変なんだよ、頭おかしくなりそう」

男「どう言う意味だそれ」

女「繰り返すの」

男「えっ」

女「死ぬまでの数日を永遠に」

男「……それって」

女「また同じ場所で飛び降りて最初に戻る」

女「こんなことなら自殺なんかしなきゃ良かった」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/10/10(日) 00:49:29.58 ID:0ONPntyt0
をわり


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