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佐天「蟲が見える能力かぁ」2

288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 16:17:16.31 ID:h1pgtgS60 [20/45]
TV≪―――の不可思議な事故もすでに20名に達しようとし、警備員や風紀委員は調査を進めていますが進展はなく―――≫

佐天「……またこの、何もないところから人が落ちてくる事件かー。確か、蟲が見えるようになってからずっとだな」

佐天「蟲の仕業なんだろうけれど……よっし」

佐天「いっちょ調査にでも行ってみますか」



佐天「初春の話じゃあの事件で死んだ人は、みんなこの辺りで姿を消してる……って、またこの自然公園かぁ」

佐天「確かにここが一番緑がおおくて蟲もいるけど、ここの池にはあの蟲が住んでるからなー。怖い怖い」

佐天「ま、気をつけて調べよう」

290 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 16:22:43.47 ID:h1pgtgS60 [21/45]
佐天「それにしても、ほんっとに大きな公園。ぶらぶらしてるだけじゃ一日潰れちゃうな」

佐天「池ももはや湖って言ってもいいくらいの大きさで―――って、何してるんだろ」



研究員「なんかの病気かね」

研究員2「けどだとしたら、この池の魚全部がこうなるはずだろ。この区画だけってのはおかしい」

研究員「ですよねぇ。突然変異か何かですかね」

研究員2「アルビノってんならわかるが、目の色が緑色だからなぁ」


佐天「白衣着てるし、研究所の人か……うわっ、何あの魚。真っ白できもちわるっ」

佐天「しかも片目潰れてるし……―――、あれ」

佐天「なんだろ、この感じ……覚えて、ない、のか……?」

佐天「……まぁ、いっか。蟲が見えるようになってからこういうことはよくあったし」

291 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 16:29:29.91 ID:h1pgtgS60 [22/45]
―――。

佐天「ん、暗くなってきた。そろそろ帰らなきゃまずいか」

佐天「夜に蟲にあうと怖いからねー。特に池にすむ蟲とか」



―――。

佐天「―――よし、宿題おわり。明日も調査に……あれ?」

佐天「あれー?携帯どこいったんだろ……まさか落とした?うわぁ、最悪だ」

佐天「けど慌てない慌てない、っと。こういうときこそサービスを使う時。GPSと機種番号で―――お、出た出た」カチャカチャ

佐天「ああ、あそこの自然公園ね。時間は……10時かー。うーん……明日でも別に―――」

TV≪―――今晩から明日の朝にかけて雨が降ると―――≫

佐天「―――よくないか。仕方ない、とりにいきますか」

292 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 16:33:16.06 ID:h1pgtgS60 [23/45]
―――。

佐天「この辺り―――あったあった。どこも壊れてないみたいだね」

佐天「はぁー、無能力者の私の奨学金だと携帯買うのも一苦労だからねー。助かったたすか―――」ゾクリ

佐天「……!」


常闇「」


佐天「……街灯の光があるのに、どうしてあそこだけあんなに暗く―――」

佐天「―――駄目だ、近づいちゃ。あれは、きっと凄く危ない」


常闇「」


佐天「……?あれ……なんで、だろ。あの蟲から、別の蟲の声がする」

佐天「―――近づきすぎないように、慎重に」ソロソロ

295 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 16:38:08.23 ID:h1pgtgS60 [24/45]
佐天「……あれは、あの闇は、たしか―――そう、だ。常闇、だったっけ」

佐天「……あれ?確か、常闇には、もうひとつ……ああっ、くそ。なんでかな、思いだせそうなのに思いだせない」


常闇「」

銀蠱「」ボウッ


佐天「?常闇が光り出した……おかしいな、常闇にはあんな性質ないはずなのに」

佐天「ぅ……眩しい――――――ぁ、消えた」

佐天「……なんだったんだろ、あれ」

304 名前:すまんあんまりに展開が思いつかなくて寝てた[] 投稿日:2010/10/01(金) 20:12:31.89 ID:h1pgtgS60 [25/45]
―――翌日

佐天「さーてそれじゃ今日も頑張って調査に行きますか」




佐天「―――うぅん、ほかの蟲に聞いても駄目か」

佐天「というかあいつらめ、言うことはだいたい『お腹すいた』とかばっかなんだもん」

佐天「こう言うのもなんだけど蟲は蟲かー」

佐天「仕方ない、あんまり森の中へ入っていくのは嫌だけど、進展なさそうだし行ってみますか。日もまだ高いし」




佐天「迷った……」

305 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 20:21:53.92 ID:h1pgtgS60 [26/45]
佐天「く……さほど広くないと油断していた……」

佐天「とは言っても学園都市内のただの公園―――方角を変えず直進すればどこかに出るはず」

佐天「こっちに直進してみるかな」


佐天「ふぅ……慣れてないと歩きづらい。もともと道の無い場所を歩いてるんだから、余計に体力をとられる」

佐天「それにしても、おかしいな。さっきまでまだ日が高かったと思ったのに、随分暗くなってきた」

佐天「思ったよりも時間がかかってるのかな。急がないと」


佐天「はぁー……はぁー……おかしい……もう随分歩いたのに、全く出られない……」

佐天「辺りも完全に真っ暗になっちゃったし、何の光も見えなくなっちゃったな」

佐天「……何の光、も?」

306 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 20:25:22.95 ID:h1pgtgS60 [27/45]
佐天「蟲の光さえない……そんなことって、あるわけが―――ぁ」

佐天「―――しまった。なんで気付かなかったんだろ」

佐天「夕焼けにもならず、どんどん暗くなってくなんてありえない……常闇に捕まっちゃったのか、私」

佐天「まずいな、確か、対処法は―――自分の名前を思い出すこと、だ」

佐天「私の、名前は、


①佐天涙子
②左天涙子
③佐天桜子

>>307

307 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/10/01(金) 20:27:21.93 ID:9htT9L4gO [2/4]
2


311 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 20:36:59.37 ID:h1pgtgS60 [28/45]
佐天「―――左天、だっけ」

ギンコさん「落ちつけ、惑わされるな」

佐天「うわっ、誰ですか?」

ギンコさん「通りすがりの蟲師だ。同業者だな。それよりアンタは奴らから指名されちまったんだから
        こんなとこで終わってんじゃねえよ」

佐天「……?あの、どういう―――」

ギンコさん「さあ行け。コイツは俺がなんとかしとく」

佐天「え――――」




佐天「夢かっ!?」バッ

佐天「ぁ……と、ここは、」

佐天「公園のベンチ―――そうだ、私、確か常闇に捕まって……う、駄目だ、そこから先が思いだせない」

佐天「名前を思いだしたから抜けられたのかな」

313 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 20:40:21.66 ID:h1pgtgS60 [29/45]
佐天「……って、うわ、1時!?まっず、よく危ない人とかに襲われなかったなー私」


常闇「」


佐天「あ……池の方に常闇が来てる」


常闇「」

銀蠱


佐天「……あの光は―――ああ、そうだ。思いだした。名前はないけど、誰かは銀蠱って呼んでたっけ」

佐天「銀蠱……ギンコ……なんだろ、この名前、すごく聞き覚えが―――気のせいかな」


佐天さんがあの蟲師に出会ったようです   おわり


317 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 20:50:16.54 ID:h1pgtgS60 [30/45]
なるほど、潮わく谷か。
これならなんとかなるかな。

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 20:56:14.40 ID:h1pgtgS60 [31/45]
固法「それじゃ、今日のパトロールはこれまでね」

初春「はいっ、お疲れ様です」

固法「それじゃ支部に帰って今日の報告書書きましょうか―――ん?初春、何か聞こえない?」

初春「はい?……確かに――これは、泣き声、ですかね?」

固法「森の中から?怪我でもしたのかしら、ちょっと見てくるわ」



赤ん坊「あああああああああああああああああ」

固法「赤ん坊……!?なんでこんなとこに……!」

初春「固法せんぱーい、何が―――わぁ、赤ちゃんですね、かわいいー」

固法「馬鹿、かわいいじゃないでしょうが」

初春「あいたっ。そ、そうでした!これってどういうことですかね……」

固法「とにかくここに放っておくわけにもいかないし、支部へ連れていくわよ」

初春「はーい」

323 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 21:00:39.52 ID:h1pgtgS60 [32/45]
初春「」ウズウズ

固法「……どうしたの、そんなにこっち見て」

初春「私にも抱かせてくださいっ!」

固法「だーめ。赤ちゃんって以外と重いのよ?初春は腕立て10回も出来ないんだから、そんな腕に大切な命を預けられません」

初春「う……それを言われると」



―――。

白井「それで連れ帰ってきたと」

固法「それしかなかったからね」

白井「おおかた不純異性交遊の末出来たけれど育てることが出来ないとして放置したんでしょうね」

固法「まぁそうでしょうね。困ったもんだわ」

初春「それで、その子どうするんですか?」

固法「置き去りの施設へ連絡するわ。それくらいしか出来ることないし。まさか育てるってわけにもいかないでしょ?」

324 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 21:05:37.97 ID:h1pgtgS60 [33/45]
赤ん坊「……ふ、ふええええええええええん」

初春「泣きだしましたよ?」

白井「さっきまでおとなしかったですのに……お腹でも空いているんでしょうか」

固法「ん、困ったわね。白井、悪いけどテレポートで哺乳瓶と乳児用粉ミルク買ってきて」

白井「こっ、この歳で、この都市でそんなもの買うと変な噂がつきそうなのですけれど……常盤台の人間が、とか」

初春「あはは、大丈夫ですよ白井さん。そんな幼児体型で誰も出産しただなんておもいま痛っ!?」

白井「体系のことを貴女に言われると腹が立ちますのよ……そうですの、固法先輩のその豊満なおっぱいならおっぱいがいっぱい出るんじゃありませんの?」

固法「ぶっころすぞ」

白井「ひっ……すみませんですの……」

固法「下らないこと言ってないで早く行ってきなさい」

初春「わーい隙ありー」むにゅっ

固法「初春とて容赦せんっ」べしっ

初春「地面にたたきふせられたっ!?い、痛いです固法先輩……」

固法「全く、ふざけてるからこうなるのよ」ジワ


固法「……じわ?」

325 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 21:09:07.25 ID:h1pgtgS60 [34/45]
初春「?どうしたんですか胸押さえて。そんなに強く掴んだつもりはあいたたたたたたギブギブギブ!!」

固法「ん……ちょっとトイレ」



固法「母乳が出てる……だと……!」

固法「……どういうことなの」



――――。

白井「そんなこんなであの乳児は施設へ引き取られていきましたの」

初春「元気に育ってくれるといいんですけどねぇ」

白井「一番いいのは捨てた人間が良心の呵責で名乗り上げてくれることですけれど。まあそれはそれで、身勝手な気もしますが」

初春「学生じゃ育てていくお金もないでしょうし……どうしたんですか固法先輩、さっきから胸押さえて黙りっぱなしで」

固法「え?い、いやぁ、なんでもないわよ?あ、そうだ、急用思い出したから報告書おねがい!ごめんね?」

白井「はぁ……まぁ、いつも遅くまで残ってくださるからそれくらいはいいですけれど」

固法「ありがと、じゃあお先に」

326 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 21:15:21.88 ID:h1pgtgS60 [35/45]
―――。

ルームメイト「―――ほほう、なるほど」

固法「どういうことだと思う?」

ルームメイト「さぁ……そういった病気でもあるのかしらね」


ルームメイト「というわけで、ぐぐってみたけど、特発性乳汁漏出症ってのがあるらしいわよ」

固法「ストレス、睡眠……特に原因になるようなことにはなってないはずだけど」

ルームメイト「乳首への刺激過多、ってのもあるわよ?もしかしてオナニーのしすぎあいたっギブギブギブ!!!」

固法「恥ずかしいこと言わないの。とにかく、明日にでも病院に行ってくるわよ」

ルームメイト「ソ、ソウシテクダサイ……あ、今日のご飯当番あんただからね。忘れないでよー」

固法「わかってるって」

327 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 21:22:06.14 ID:h1pgtgS60 [36/45]
ごめちょっと一時間ぐらい出なきゃいけない用事が出来たから行ってくる。
この話は結構簡単に書けそうだなー

332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:55:29.67 ID:h1pgtgS60 [37/45]
固法「―――」トントントン

固法「―――あいたっ」

固法「やば、包丁で指切るなんて何年ぶり―――え?」



ルームメイト「だーれーかのーたーめにーいきてーこのーときーがすべてーでーいいでしょうー」

固法「ねぇねぇこれ見て!」

ルームメイト「ん?どったの。指でも切った―――何それー」

固法「ちょっと舐めてみたけど、これ血じゃなくて、その、」

ルームメイト「乳白色の液体っちゃあ、あれだよね……って、なんで血じゃなくてそんなのが?」

固法「私にもわかんないわよ……変な病気か何かかしら」

ルームメイト「赤血球が壊れてるってんなら大変な話だし、どうする?急患ってことで今から病院いっとく?」

固法「そうねぇ……」

335 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 22:58:21.79 ID:h1pgtgS60 [38/45]
―――。

御坂妹「急患です、とミサカは報告しつつ調査書を渡します」

医者「……これはまた奇妙な病気だね?とにかく検査してみないとわからないから、検査室へ」

御坂妹「わかりました、とミサカは部屋から立ち去ります」



御坂妹「どうぞ、まずは全身をスキャンしますからこちらへ、とミサカは部屋へ案内します」

固法「……ねえ、御坂さんよね?」

御坂妹「他人の空似ですよ、とミサカはしらを切ります」

固法「いや、自分で御坂って言っちゃってるし」

御坂妹「実は双子の妹なのです、とミサカはあながち嘘でもない嘘を吐きます」

固法「嘘て」

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:02:06.60 ID:h1pgtgS60 [39/45]
―――。

御坂妹「検査完了です、とミサカは報告書を手渡します」

医者「……異常無し?」

御坂妹「ええ、機器の不具合もありませんでしたから、その診断に間違いはないはずです、とミサカも同じく首をかしげます」

医者「突然母乳が出てきて血まで変化した、ね?最近こういうよくわからない病気が多いね?」

御坂妹「ええ、全くですね―――また彼女に頼るしかありませんか、とミサカは携帯電話を取り出します」

医者「悔しいけど僕じゃどうにもならないからね?」




佐天「こんばんはー」

御坂妹「こんな時間に申し訳ありません、とミサカは呼び出したことについて謝罪します」「

佐天「気にしないで気にしないで。それで、その患者さんってのは?」

御坂妹「あちらの部屋にいらっしゃいます、とミサカは案内します」

339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:05:23.81 ID:h1pgtgS60 [40/45]
佐天「失礼しまーす」

固法「佐天さん、どうしてここに」

佐天「呼ばれたからですよ。患者さんって固法先輩のことだったんですね」

固法「呼ばれたって……どうして佐天さんが」

佐天「話が長くなるのでそれはまあ置いときましょう。それで、どんな症状なんですか?」

固法「えっと、ね―――」


固法「―――というわけなの」

佐天「ほほう……突然おっぱいから」

固法「いやそこは重要じゃなくて、血が、母乳に変わってるってことなんだけど……」

佐天「ちょっと絞ってみていいですか?」

固法「ぶっころすぞ」

佐天「いやいや、いやらしい意味じゃなくて、どういうものか実際に見てみないとわかりませんし」

341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:13:00.22 ID:h1pgtgS60 [42/45]
固法「ああ、そういうこと」

佐天「ええ。別に固法先輩のいやらしい胸からいやらしい汁が溢れてくるのを堪能したいとかじゃなくあいたたたたたたごめんなさい!!」

固法「全く……ちょっとだけよ?」



佐天「……確かに、母乳ですね」

固法「あんまりまじまじ胸を見て言われると恥ずかしいんだけど……」

佐天「(……おかしいな。蟲の声は聞こえない。気配もないけど、なんていうか、におい?みたいなのはあるんだよね)」

佐天「(固法先輩が蟲の影響を受けてることは間違いないけど、骸草や野錆みたいにとりつかれてどうこうなってる、ってわけじゃないみたいだし……)」

佐天「(さて、どういうことか……こういう時は、僅かでもいいから原因っぽいものを当たっていったほうがいいかな)」

佐天「先輩、おっぱいが出るようになる前、何か特別なことってしましたか?」

固法「特に何もしてないはずだけど……何時も通りに風紀委員のパトロールをして、そこで赤ちゃんみつけて」

佐天「アカサン?」

固法「捨て子よ、おおかた勝手に生んで育てられないからって捨てたんだと思うけど」

343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:25:00.23 ID:h1pgtgS60 [43/45]
固法「放っておくわけにもいかないし、抱いて支部まで帰って、施設に引き取ってもらったんだけどね」

佐天「なるほどー」

佐天「……んー、まぁわかりました。明日になったら、一度固法先輩の今日の動きをトレースしてみましょう。
    行った場所、やったことを見たら、もしかしたら何かわかるかもしれませんし。明日は時間ありますか?」

固法「学校が終わってからならいくらでも大丈夫よ?」

佐天「ん……いえ、学校はさぼりましょう」

固法「えっ」

佐天「蟲なんてわかんないことだらけですからね、出来るだけ早く手はうった方がいいですよ」

固法「蟲……?」

佐天「診断の一環ってことで学校に連絡してもらいますから。というわけで妹さんお願いします」

御坂妹「了解しました、とミサカは実はさっきまで横にいたんだぜということをアピールしつつゲコ太医者の元へ向かいます」

佐天「まぁ任せといてください。なんとかしますから」

固法「はぁ……」

344 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:35:00.03 ID:h1pgtgS60 [44/45]
―――。

固法「―――って感じで、授業終えて支部へ向かったのよ」

佐天「ふぅん……今のとことくにおかしなとこはないですね」



固法「それで、初春さんとパトロールしてる最中に、あの森の中で赤ん坊をみつけたの」

佐天「……まーた森の中か」

固法「え?」

佐天「ああいえ、なんでもないです。その赤ん坊が捨てられてた場所に案内してもらってもいいですか?」

固法「それは構わないけど」



固法「ここよ」

佐天「(蟲の気配……けど、もう随分とたってる)」

348 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 23:54:48.42 ID:h1pgtgS60 [45/45]
佐天「(むぅ……てことは、そのアカサンに一度会ってみないとどうにもならんかね)」

固法「何かわかった?」

佐天「え?ああ、そうですね。そのアカサンを見せてもらっていいですか?」

固法「ん、ちょっと待ってて。施設に電話してみるから」


―――。


佐天「これが例のアカサンですか……」

赤ん坊「」スヤスヤ

佐天「(……ん。甘い、香り……?これは、確か―――乳潮、だっけ)」

佐天「……だとしたら、これ以上近くにいるのは危険、か」


―――。

固法「どう?」

佐天「原因はあのアカサンですね」

349 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 00:16:51.70 ID:OVeBKgBu0 [1/61]
佐天「乳潮って蟲で、生まれたばかりの獣……まあ今回は人間でしたけど、そういうのに寄生して、母親の体液を
    おっぱいに変える蟲です。ああ、そんな目で見ないでください、固法先輩が母親じゃないってことはわかってますけど、
    抱きかかえてる間に蟲に影響されたんだと思いますよ?」

固法「その蟲っていまだに何かわからないんだけど……」

佐天「どんとしんく、ふぃーる」

固法「はぁ……」

佐天「とにかく、まずはあのアカサンに蟲下しを飲ませて乳潮を体外へ出します」

固法「それで私のコレも治るの?」

佐天「いやぁ、どうかな」

固法「えっ」

佐天「ちょっと記憶にあるのと症状が違うんですよね。普通こんなに早く血液が変化したりしませんし、
    ちょっと抱いてただけで影響されるってあたりもどうにもおかしいです」

佐天「とは言っても、固法先輩の体に蟲は寄生してませんから蟲下しなんてつかっても意味ないですし」

佐天「まぁ、まずは本体を叩きましょう」

386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 18:16:25.64 ID:OVeBKgBu0 [3/61]
―――。

佐天「―――とりあえず蟲下しは飲ませましたし、これで大丈夫かと。あとは様子見ってとこですね」

固法「えっと、よくわかんないけど、ありがと?」

佐天「いえいえ。それじゃ明日また」



佐天「……さーて、どうしよっかな」

佐天「乳潮の影響力がちょっと強すぎる……もしかしたら固法先輩治らないかもしれんね」

佐天「って、悠長に言ってる場合じゃないか……記憶にあるぶんだと、本体がいなくなってから一日もあればもとに戻るらしいけど」

佐天「もし戻ってなかったら、ちょっと不味いね……」

佐天「なにか打つ手を考えておくべきかな」

388 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 18:21:07.54 ID:OVeBKgBu0 [4/61]
―――つぎのひ。

佐天「おっはよーございまーす。どうでしたか固法先輩」

固法「んー、朝の時点ではまだかな……」

佐天「そ、そうですか。まあそんな簡単には治りませんからね」

固法「そうなの?」

佐天「そうです」



佐天「治ってなかったかー……困ったなー」

佐天「蟲に寄生されて、ってんなら蟲を出せばいいけど、あれは二次的な作用だからなー……」

佐天「というかそもそもこんなこと初めてだからどうすればいいか」

佐天「……」

佐天「……ふー。弱っちゃったね」

391 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 18:31:57.04 ID:OVeBKgBu0 [5/61]
佐天「えっ?あ、ほんとだ……って、ホントにアンタ何見えてんのよ」

初春「えっと……こんなん?」カキカキ

佐天「私が見えてるのはこういうのだけど」カキカキ

初春「うわぁ何それ全然かわいくないじゃないですか」

佐天「そっ、そりゃかわいくはないけど……でも初春が書いたみたいな漫画みたいなのが現実に存在してるわけないじゃん!」

初春「ああっ、ひどいことを!皆傷ついてますよ!」

佐天「蟲は傷つかないよ!断末魔はあげるけど!」

398 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 18:47:04.49 ID:OVeBKgBu0 [7/61]
――――あれから五日がたった。
毎日固法先輩のところに治ったか確認しにいくが、兆しは見られず。
そして少しずつだが、先輩の顔色が悪くなってきているように見えた。


佐天「(くそ……蟲を見ただけでいろいろな記憶が入ってくるからって浮かれてた)」

佐天「(もともと蟲なんてわかってないことがほとんどなんだ……入ってくる記憶が、その蟲の全てだなんて決まってるはずがない)」

佐天「(不明なソースに頼りすぎてた―――なんとか方法を考えないと)」

佐天「(そもそも乳潮がどうやって母親の体液をおっぱい!に変えてるか、ってことだけど―――)」

佐天「(―――もともとおっぱい!は血液がホルモンの分泌によって変換されたモノ)」

佐天「(ということは、子に寄生した乳潮の出す匂いによってある特定のホルモンの分泌が活性化された、って考えるべき……いや、)」

佐天「(乳潮は涙ですらおっぱい!に変えてたっけ……だとすると、科学的なことだけじゃ解決できないか)」

佐天「(――――ああっ、駄目だ!ぜんぜん糸口が見つからない……!)」

佐天「(一体どうすれば――――ん)」こつん

佐天「……これって」

401 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 18:49:46.01 ID:OVeBKgBu0 [8/61]
―――。

固法「これを飲めばいいの?」

佐天「はい、お酒っぽい匂いがしますがあんまり気にしないでください」

固法「……お酒なの?」

佐天「いえ、違います。とにかく、飲んでみてください」

固法「ふぅん……けど、こんな黄金色に発光してる液体を口にするのは少し抵抗g」

佐天「いいから!」

固法「は、はい……ぅわ、おいしい」

佐天「そりゃ、おいしいでしょうね(なんたって生命の源だし)」

固法「―――ふぅ、飲んだわよ?」

佐天「それじゃ、あとは一日待つだけですね。これで完治するはずです」

403 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 18:54:02.14 ID:OVeBKgBu0 [9/61]
その後。
固法先輩の血液は元に戻り、一件落着となった。


佐天「……ふぅ。困った時の光酒だね」

佐天「生命の源―――だからこそ、人間が口にすれば『人間本来の活動』を活性化、異常を駆逐する働きをすると思ったけど―――」

佐天「大当たりってとこだったのかな。乳潮によっておっぱい!に変えられた血液は、人間にとって異常だったし」

佐天「すごいなー光酒。あれ?でもなんで私これ持ってたんだっけ……なんか起きたら部屋にあったんだよね」

佐天「……ま、いっか」



ねんぷちの第一段を固法先輩に取られた恨みをはらしたかった おわり


402 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 18:52:03.80 ID:hkBToZLzO [3/24]
困った時の光酒


保守ありがとうございました。とりあえず無理やり感が凄まじいけどこれで乳潮終わりで。
こんな感じでよろしければ>>405。そして>>402に全く同じフレーズ書かれて俺涙目。
あ、あんまり難しい蟲はやめてよね!


405 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 18:59:57.18 ID:Ww5P9Hj70 [3/5]
夢野間とか


412 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 19:38:47.56 ID:OVeBKgBu0 [11/61]
御坂「佐天さん、私じつは佐天さんのこと――――」

佐天「御坂さん……実は、私も―――」



佐天「うおおおおおおおおおおおおおおおっ!?」

佐天「ぁ……あ、ああ、夢か……びっくりしたぁ」

佐天「うぅ、御坂さんとキスする夢だなんて……わ、私って初春一筋だったんだけどなぁ」

佐天「ああうん、勿論性的な意味じゃなくてね」

佐天「あー恥ずかし」

――――。

佐天「うっいはるー。一緒にかえろーぜー」

初春「すいません、今日日直なうえに風紀委員の仕事が」

佐天「ん、そだったっけ。んじゃしょうがないか」




413 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 19:41:36.59 ID:OVeBKgBu0 [12/61]
―――。

佐天「あーなんだか最近初春と一緒に遊べてないなー」

佐天「これも全部蟲の仕業だー。くそー蟲めー」

御坂「一人で何騒いでるのよ」

佐天「おうふ。御坂さんじゃーないですか。常盤台から離れたこんなところへ何用で?」

御坂「雑誌の早売りがこの近くのコンビニだからちょっと立ち読みしてきたの」

佐天「はぁん、なるほど」

御坂「それにしても最近暑くなったわねー。かき氷食べない?」

佐天「ごちになりますっ!」

御坂「ん、まぁいっか。何味にする?」

佐天「御坂さんと別の味で。おんなじのだと面白くないですからねー」

414 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 19:44:50.32 ID:OVeBKgBu0 [13/61]
御坂「はいっ、松阪牛味」

佐天「わけがわからない」

御坂「いやーかき氷にしようと思ってたらジェラートも美味しそうだったからこっちにしちゃった」

佐天「まぁ御坂さんのおごりですからなんでもいいですけどね。ありがとーございます」

御坂「ちなみに私のは伊勢茶味」

佐天「伊勢茶?」

御坂「伊勢神宮ってあるでしょ?あの伊勢で作ってるお茶だって」

佐天「抹茶味のアイスクリームみたいなもんですか」

御坂「そんな感じねー。ほんのり苦くておいしいわよ。食べてみる?」

佐天「お、いただきま――――はっ!」

佐天「(こっ、これは間接キス……って!別に気にするようなことじゃないでしょうが!)」

佐天「(でもあんな夢見たあとだし……ぅ、御坂さんの唇やわらかそう……って、意識しちゃだめだってば)」

415 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 19:48:31.98 ID:OVeBKgBu0 [14/61]
佐天「……」ボーッ

御坂「?どうしたの佐天さん、抹茶味嫌いだった?」

佐天「へっ?あ、いや、そんなことないですよ?イタダキマス」

御坂「はい、あーん」

佐天「……あーん。―――ん、おいしいです」

御坂「じゃあそっちもちょーだいっ。あーん」

佐天「あ、あーん(ああっ、意識しちゃうとすっごく恥ずかしい……御坂さんの口……口内……舌……)」ハァハァ

佐天「(一緒にいるせいであんまり気にしなくなってたけど、御坂さんってすっごい可愛いんだよね……)」ハァハァ

佐天「(ああっ、目を閉じてちょっと舌を出してるところがかわいくて、もう……)」ハァハァ

御坂「……?ねぇ、佐天さん、いつになったら口に―――って近ぁっ!?」

佐天「はっ!?す、すみません、ちょっと熱にやられてぼにゃりしてました!!!」

御坂「だ、大丈夫?ほんとに顔真っ赤だけど……」

421 名前:ヒューッ[] 投稿日:2010/10/02(土) 19:57:29.71 ID:OVeBKgBu0 [15/61]
佐天「だっ、大丈夫ですからっ!ぼにゃりとぼんやりを言い間違えてますけど大丈夫ですから!!」

御坂「でも、熱にやられたって……あ、ほら、さっきまでアイスもってた方の手冷たいよ?」ぴとっ

佐天「―――――!ふぉぁぁあっ!」ぶんっ

御坂「ひぁっ!?」ぐらっ



≪省略されました。読みたい方はぐあああああ≫



佐天「……ごめんなさい」

御坂「きっ、気にしないで?あれは事故、そう事故なんだから。だからノーカウント。ね?」

佐天「はい……」

426 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 20:03:40.80 ID:OVeBKgBu0 [16/61]
―――。

佐天「うぅ……えらいことをしてしまった……これからまともに御坂さんの顔みれないよぅ」

佐天「ていうか夢の通りになっちゃったなぁ……これって正夢ってやつ?」

佐天「……はー。いいや、なんだか今日は疲れちゃった。寝よう寝よう」



――――。

佐天「御坂さんっ、わたし、もうっ……ぁあっ!」

御坂「わたし、も……ああああっ!」


――――。

佐天「ぐあああああああ!!!」

佐天「な、なんて夢だ……」

430 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 20:11:12.01 ID:OVeBKgBu0 [17/61]
佐天「まさか二日連続で御坂さんの夢を……それも今朝のは、その……うー」カァァ

佐天「思春期だからかな……溜まってるのかなぁ、私……」

――――。

佐天「えぇー初春今日も駄目なのー?」

初春「うーそんな目で見ないでくださいよー」

佐天「だってぇ、最近初春私に構ってくれないしぃ」ベタベタ

初春「私だって佐天さんと遊びたいんですよぅ」イチャイチャ



同級生「なんだあれ」

同級生2「いつものことじゃね?もうあいつら結婚しちまえよ」

432 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 20:14:57.02 ID:OVeBKgBu0 [18/61]
―――。

佐天「そんなわけで今日も一人で下校なのであった」

佐天「あ、あれ?私ぼっちじゃない?……ち、違う!私は孤独を好むロンリーウルフなんだ!」

佐天「……空しいぜ」

御坂「やっほ、佐天さん」ポン

佐天「ひあっ!」

御坂「そんなに驚かなくても……」

佐天「み、みさかさ―――」


佐天『あっ、ぅああっ……も、もう、いっちゃいますみさかさんっ……!』
御坂『わたし、もっ……あ、あっ、あっあっあっ』


佐天「―――消えろ雑念!!」カッ

御坂「えっ!?私雑念!?」

434 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 20:18:31.47 ID:OVeBKgBu0 [19/61]
佐天「あ、いや、そうじゃないですけど。どうも御坂さん」

御坂「う、うん……今日も初春さんと一緒じゃないんだ」

佐天「最近あの子も忙しいみたいで。くそー」

御坂「じゃあ今暇だったりする?」

佐天「暇っちゃー暇ですね。というか暇です」

御坂「それじゃちょっとさ、新しい水着買いに行くの付き合ってくれない?」

佐天「あぁ、もうそんな季節でしたね……いいですよ、行きましょうか。また子供っぽい水着なんですよね?」

御坂「そっ、そんなことないワヨ?私だって去年から成長したんだから」

佐天「その割にいまだにゲコ太ストラップつけてますよねぇ」

御坂「うっ……そ、それはそれ。これはこれ。分別をつけられるようになったってことよ」

佐天「便利な言葉だなぁ」

436 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 20:21:04.63 ID:OVeBKgBu0 [20/61]
――――。

御坂「こっちの可愛いと思うんだけどどう?」

佐天「子供っぽいですね!御坂さんのスタイルも成長してるんですから、思いきってこっちのとか!」

御坂「そっ、それはいささか大胆すぎると思うんだけど……」

佐天「いーえ大丈夫ですっ!これくらいしないと意中のトノガタを仕留められマセンヨ?」

御坂「だっ、なっ、そっ、そんな奴いないわよ!」

佐天「またまたー。もう私達知ってるんですからー。白井さんが血の涙を流してましたよ?」

御坂「黒子が情報源か……あいつめ」



白井「ああっ、今とってもお姉さまに想われている気がしますの!!」

初春「たわごとはそれくらいにしてさっさと仕事終わらせてくださいねー」

438 名前:だめえええゆめののあわいれちゃいまひゅううううう[] 投稿日:2010/10/02(土) 20:30:50.43 ID:OVeBKgBu0 [21/61]
佐天「それじゃ試着してみましょうか」ニヤニヤ

御坂「……佐天さん、顔がゆるみきってるわよ」

――――。

御坂「ど、どうかな……?」

佐天「おおーいいじゃないですか!御坂さんの可愛らしさを引き出しつつ一段階大人びた感じを醸し出してますよ!」

御坂「そ、そっかな」

佐天「これで噂の男性もイチコロぐあああですね!」

御坂「ぐ、ぐあああ?」


上条「おい、インデックス。上条さんとしてはこういうところにあまりいたくないんですけどね。なんというか、不幸が訪れる気がする」

インデックス「確かにとうまならその辺りの店員さんやお客さんとフラグ立てちゃう気もしないでもないけど、でも今日は
       水着を見てくれるって約束だったからちゃんと見てくれないと嫌なんだよ!」

上条「はぁー、まぁせいぜい気をつけ―――あ」

御坂「……あ、あんた」

440 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 20:34:42.82 ID:OVeBKgBu0 [22/61]
上条「ま、待て、ビリビリさん。お前が今からどういう行動をとるか手に取るようにわかるからこそ、俺は全力で制止を呼び掛けたい」

御坂「―――こ、」

上条「そ、そちらのお連れ様も何か一言!」

佐天「えっと、どちらさま?」

上条「ですよねー」

御坂「こんなトコで何してんだこのエロ学派がーーーーーーーーー!!」ビリビリ

上条「うおおおおおお!くっそ不幸だぜええええええええええ!!!」だっ

御坂「待てっ逃がすか……!こんな恰好を見られたからには殺す!!」だっ

インデックス「とっ、とーま!?どこ行くのとうまー!」

佐天「ああっ、御坂さーん!もうっ、衣服とか下着とかまで脱ぎ散らかしたままで……!」だっ

444 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 20:40:45.41 ID:OVeBKgBu0 [23/61]
御坂「待てゴルァァァァァァァアアアア!!!!」

上条「ばっ、このっ、店内での電撃の使用は御控えください!!」

御坂「ハッ、安心しなさい!私だって無駄にビリビリしてるわけじゃないのよ!!」

上条「某少年探偵のごとく微弱な電流で筋肉を刺激して筋力アップだと……!?てかはええええ!やっばい!!」


佐天「は、速っ!?二人とも速過ぎ!」


上条「上条急カーヴ!!そしてそのままヘッドスライディングでなんだかよくわからない部屋へ突入して扉を―――うわっち!!」

御坂「させるか!!この、待てっていってんでしょうが!!」

佐天「うあーん、御坂さん待ってくださいよーう」

上条「あっぶねえ、右手じゃなきゃやられてた……じゃなくて、お次は上条マトリックス!!」

御坂「なっ、空いてる窓から勢いを殺さず華麗に飛びだした……?って馬鹿、そっから出たら―――!」

上条「え?あ、しまった、ここ二階―――うおおおおお!!」ボッシュート

451 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 20:49:13.84 ID:OVeBKgBu0 [26/61]
御坂「ちょっ、大丈夫?!」


上条「いちち……植え込みに落ちて助かった……」


御坂「ほっ……って、そうじゃなくて!ああもう、逃げられた!!」

御坂「かくなる上は、私も―――!」

佐天「だっ、ちょっ、待ってくだしあ御坂さんそんな格好で外出ちゃダメですって!ていうかそれ売り物!!」

御坂「え……」

御坂「……―――!」カァァァァ

佐天「まったく……ほら、早く戻ってきがえ―――」


従業員「いやー今日もつかれたっすねドルキさん!」

ドルキさん「まぁな。だがだからこそ、帰りに飲む酒は美味いんだよ。俺達は美味い酒を飲むために体を動かしてるのさ」

従業員「ヒューッ!さすがドルキさん!」

456 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 20:55:59.57 ID:OVeBKgBu0 [27/61]
御坂(ひ、人?しかも男の……)

佐天(み、みさかさん、ここよく見ると男子更衣室っぽいですよ?!)

御坂(ホントだ……追い掛けるのに夢中で気付かなかった……)


従業員「それにしてもドルキさんにぬいぐるみの中の人の才能があるなんて知らなかったっすよ!」

ドルキさん「たまにはああいう仕事もいいな。壊し尽くしてばっかの俺だったが、ああやって子供の笑顔が作れるってのもいいもんだ」


御坂(やばっ、こっち来た……!)

佐天(出てって正直に謝るべきかと……)」

御坂(こんな恰好見られるの恥ずかしいよ……)

佐天(えー)

457 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 20:58:47.59 ID:OVeBKgBu0 [28/61]
従業員「……ドルキさん、こっちに来てからなんだか変わりましたよね」

ドルキさん「歳とったなんて言うんじゃねぇぞ」

従業員「やだなぁ、そんなこと言うわけないじゃないっすか。人間として懐がでっかくなったなぁって思うんすよ」

ドルキさん「おいおい、それじゃまるで前で俺がちっちぇえ人間だったみてぇじゃねえか」ガチャッ

従業員「えーでも前まえは子供に蹴られたりしたらイライラしてたじゃないっすかー」ガチャッ




佐天(と、とっさで空きロッカーに隠れちゃいましたけど、これでよかったんですかね?)

御坂(あの人たちが出てくまでよ)

458 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 21:01:13.65 ID:OVeBKgBu0 [29/61]
―――。

ドルキさん「それじゃ今日も飲みに行くか」

従業員「どこまでもお供しますよドルキさん!」

ガチャ ばたん


御坂「……で、出てったみたいね」

佐天「そのようで……えっと、それじゃ出てくれますか?御坂さんのほうが入口に近いですし(説明口調)」

御坂「うん―――あれ?」ガチャン

御坂「あれ?あれれ?」ガチャガチャ

佐天「どうしたんですか?」

御坂「……開かないんだけど」

佐天「えっ」

463 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 21:08:38.22 ID:OVeBKgBu0 [30/61]
御坂「あーほら、あれよ。これ相当古かったし、錆とか、私達が急に入ったときに歪んだとかで、開かなくなっちゃったのかも」

佐天「なるほど。冷静な分析、さすが第三位ですね」

御坂「あはは、それほどでもないわよ」

佐天「……へるぷみー!」ガチャガチャガtyガ

御坂「電撃使っても意味ないし……どうしよう」ガチャガtギャ


―――。

佐天「はぁ……はぁ……だ、駄目だ、全然開かない……」

御坂「む、無駄な体力使っちゃったわね……ていうか暑いわここ……」

佐天「そりゃそうでしょうよ……でも御坂さんはまだいいじゃないですか、水着なんですし――――」

佐天「(―――よ、よく考えて見れば半裸状態の御坂さんとこんな密室で二人っきり?これって―――)」


佐天『くるぅ!もうきちゃうまひゅうう!!!』ビクンビクン
御坂『あああああん!!』ビクンビクン

464 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 21:10:10.31 ID:OVeBKgBu0 [31/61]
佐天「立ち去れ煩悩!!」カッ

御坂「え、何?熱さでどうにかしちゃった?」

佐天「い、いえ、別に……というか何気にひどいこと言いますね」

御坂「いや、だっていきなり叫ばれると……」


―――。


佐天「……」ゼェハァゼェハァ

御坂「……」ゼェハァゼェハァ

佐天「……どうしましょう」

御坂「……どうしよっか」

466 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 21:13:36.87 ID:OVeBKgBu0 [32/61]
佐天「日も暮れて暑さもやわらいできましたけど……」

御坂「なんだか、密室で動けないってのがすごくストレスで、疲れるわね……」

佐天「ちょっと体勢変えますか?」

御坂「そうね……ん、しょっと」

佐天「では私も失礼して……よっと」

御坂「ひゃんっ!?」ビクッ

佐天「あ、ごめんなさい、変なとこさわっちゃいました?」

御坂「う、ううん、大丈夫」

佐天「(今の声かわいかったなぁ……よしっ)」

佐天「ん、もうちょっと失礼……」

御坂「っ、ぁっ……」

佐天「(ハァハァ)」

468 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 21:17:05.53 ID:OVeBKgBu0 [33/61]
佐天「(あ、あんな夢みたからかな、なんだかすっごく御坂さんがかわいい……)」

佐天「(この暑さで上気した肌とか……息遣いとか……伝わってくる香りとか……)」

佐天「(ちょ、ちょっとくらいならバレないよね……)」


≪なんだかなかなか話が進まないので省略されました≫


御坂「はぁ……はぁ……」ビクンッ

佐天「……すみません、ちょっと調子、のりました……」びくびくんっ

御坂「……ばか」

佐天「(かわいい)―――ん、なんだろこの、でっぱり?」

かちゃんっ ぎぃ……

佐天「あ―――開いた」

佐天「(なるほど、内からあれを降ろせば開く機構だったわけか)」

469 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 21:20:21.28 ID:OVeBKgBu0 [34/61]
――――。

御坂「今日は大変だったわねぇ」

佐天「ええ、あのあと水着も、その、あんな状態じゃさすがに返せませんでしたから買いとりましたし」

御坂「ごめんね、私がアイツおっかけてったばかりに……そうよ、そもそもアイツが来てなかったらー!」ビリビリ

佐天「わわっ、ちょ、出てますびりびりきてます!」


―――。

佐天「ふー、疲れたー……すっごく疲れた」

佐天「でも、まさか、ほんとに御坂さんとあんなこと……うわー!はっずかしー!」ごろごろばたばた

佐天「うおおお次からどうやって顔合わせよう……うおおお……」ばたばたぽてん

佐天「……寝よう」

470 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 21:25:59.71 ID:OVeBKgBu0 [35/61]
―――。

――――――。

―――――――――。

佐天『ん……ここ、は』

佐天『原っぱ……?なんでこんなとこに』

ザァァァァァア

佐天『っ……?あれは、鳥?からす?』

ザァァァァアアア

佐天『……―――!違う、あれは、たしか―――夢野間……!』


――――――――。

―――――。

―――。

472 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 21:29:25.93 ID:OVeBKgBu0 [36/61]
佐天「べしみっ!?」

佐天「ぁ……夢、か」

佐天「ってそりゃ夢だよ!……夢野間、ね。はは、参ったな」

佐天「なるほど、最近の御坂さんとの出来ごとは、あいつらのせいね……まったく、面倒なことしてくれたなぁ」

佐天「―――さってと、それじゃ蟲払いしちゃいますか。何かあったら危ないし」




佐天「夢野間―――昼間は枕の中、夢の通い路に眠る蟲」

佐天「こいつら自体は太陽に当たれば消える弱い蟲―――ってことで」

佐天「枕干しをしてみました」

佐天「ま、これで消えるでしょ。全く、人騒がせな蟲なんだから」

473 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 21:32:26.79 ID:OVeBKgBu0 [37/61]
―――。

御坂「ぁ」

佐天「ぉ……おはようございます、御坂さん」

御坂「う……うん、おはよ、佐天さん」


あの後、夢野間は完全に消えた。
けれど彼らが引き起こした、御坂さんとの関係は消えることなく。
―――いや、なんでもない。


佐天さんが夢野間に憑かれたようです おわり


すまぬ、原作のあの話が重すぎたから、こっちはすっごい軽い話にしたかった。
まあssだもんねいいよね。
こんな感じでよろしければ>>477
ちなみに、ドルキさんは今あるssでやたらかっこよくなってたからちょっと出してみた。別に誰でもよかったんだけどね。
あの人の書くssは愛があって好きだなぁ

477 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 21:43:58.41 ID:i8C5tTds0 [3/4]
夜を撫でる手


481 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:09:48.22 ID:OVeBKgBu0 [39/61]
御坂「この変態がッ!!」

白井「ぐあああ!」


―――。

白井「最近、本当に最近になってから、やたらお姉さまのガードが固くなった気がしますの」

白井「ああ!この黒子はこうして風紀委員のパトロールをしている最中でさえお姉さまのことを考えているというのに!!」

初春「パトロールの最中はこっちに集中しましょうねー白井さん」

白井「ふん、初春にはわかりませんのよ、このワタクシのきもちおっぷぺぇっはぁっ!?」ズサー

初春「ほらほら、注意力散漫だから木の根っこなんかに躓いて、しかも草むらへ跳びこんじゃうんですよ」

白井「ぐ、ぐぐ……さ、最近ついてませんの……痛っ」

白井「oh……腕を少し切ってしまいましたの」

初春「ありゃ、白井さん、大丈夫ですか?泥みたいなのついてますし、早く洗い流して消毒しないと」

白井「そうですわね」

484 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:17:12.07 ID:OVeBKgBu0 [40/61]
―――次の比。

白井「おはようございまふの、おねえさま」

御坂「ん、おはよーくろこ……ぅ、ふぁぁ」

白井「……昨夜はずいぶんとご盛んでしたのね」

御坂「へぇぁっ!?な、なにがよ?!」ビクッ

白井「とぼけても無駄ですの。同じ女なのですから、だいたいわかりますのよ。どうせまたあの殿方のことを想って自分を慰めていらしたのでしょう?」

御坂「ちっ、違うわよ。別にあいつのことなんてこれっぽっちも考えてないわよ」

白井「では誰を?まさか同性というわけでm」

御坂「ちがうわよっ!?」ビクーン

白井「……え?何ですの?今の反応」

白井「ま、まさか、本当に……ああっ!でしたら!まさか!この黒子を!嬉しいですのお姉さまぁぁぁーーーー!!」

御坂「アンタなわけないでしょ」

白井「ばっさり!?」

486 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:20:35.37 ID:OVeBKgBu0 [41/61]
白井「し、しかし私ではない、という口ぶりからすると、同性であることは間違いないと?」

御坂「え?さ、さぁ?そ、そもそも私が、その、……じい、してたなんて証拠もないし!」

白井「初春」

御坂「って聞いてるの?」

白井「佐天さん」

御坂「なっ、なにがよ!?」

白井「……おのれぇぇぇぇ!!おのれおのれおのれおのれおのれおのれ……!!」

御坂「ちょ、変な勘違いしてないでさっさと顔あらって―――あれ?黒子、その手のあざ何よ?」

白井「おのれおのr…・・あざ?」

白井「あら、ほんとですの……昨日転んだときにつけたのでしょうか。全く気付きませんでしたの」



489 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:24:06.00 ID:OVeBKgBu0 [42/61]
―――。

佐天「うーいはるー。今日も風紀委員?」

初春「はい、例の怪事件がまだおさまってなくて」

佐天「大変だねぇ……(そういえば時間みつけて調査してるけど一向に進展しないな、こっちも)」

佐天「お、そうだ。最近初春と一緒にいられなかったし、今日は私も支部行っていい?お茶くみ係でさ」

初春「え、ええー」

佐天「いいじゃん、一年のときはよく行ってたんだからさー」

初春「うーん、しかたないですねぇ。私も佐天さんと一緒にいたいですし、いいですよ?」

佐天「嬉しいこと言ってくれるじゃないの。それじゃちょっと買いものしてからそっち行くねー」

初春「あ、私アイスココアで!よく練ったやつが飲みたいです!」

佐天「おっけー。そんじゃそれも買ってくからねー」

490 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:27:50.44 ID:OVeBKgBu0 [43/61]
―――。

佐天「おっはよーございまーす!」

白井「チェストォー!!」ぶんっ

佐天「うおっはぁ!?な、なんですか白井さん!!」

白井「佐天さん……正直に答えて欲しいですの。お姉さまと、何かありました?」

佐天「えー?やっだなぁ、私と御坂さんだけじゃ特に接点ありませんし、何もないですよー」

白井「……ですわよね。先ほどは失礼しましたの、少々気が昂ぶってしまいまして」

佐天「あっはは、白井さんは御坂さんのこととなると熱心ですからね。何かあったんですか?」

白井「それが、悔しい話ですけれどお姉さまが佐天さんのことを想いながら自慰にふけっていたようなんですの」

佐天「ぶっ」

初春「なん……だと……」

固法「牛乳おいしいわぁ」

492 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:32:19.97 ID:OVeBKgBu0 [44/61]
白井「それでお姉さまと佐天さんに何かあったのかと思ったのですけれど、そんなことなかったようですわね」

佐天「あ、あったり前じゃないですかー」

初春「御坂さん……私の佐天さんを……」ブツブツ

佐天「ん―――ところで、何ですかこの甘い香り。ハチミツでもあっためてるんですか?」

初春「いえ、そんな奇得なことしてませんけど。そういえば、白井さんが来てからですよね、この香り」

白井「はて?私自身はそこまで感じませんけれど。特に何もつけておりませんし」

佐天「(―――なんだったかな、これ。何か、知ってる香りを強くしたような甘い甘い香り―――)」

佐天「―――っと、白井さん、その腕どうしたんです?」

白井「?ああ、実は―――ということでして」

初春「どじですよねえ、白井さん―――あいてっ」

佐天「へぇ、大丈夫なんですか?そんなに包帯巻いてありますけど」

白井「ちょっと気味の悪いあざができてしまったので隠したいんですのよ。特に痛みもありませんから問題ないですの」

495 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:38:14.35 ID:OVeBKgBu0 [45/61]
佐天「気味悪い?どんなんですか?見せてください!」

初春「佐天さんってそういう怖いもの見たさがありますよねぇ」

佐天「いーじゃん、初春だってお化け屋敷とか好きでしょ?」

初春「いえ、好きじゃないですけど」

白井「まぁ、いいですけど……こんな感じですの」シュルリラシュルリラ

佐天「うわぁ……目玉もようみたいですね。確かにどこかぞくりとします」

初春「『お、俺の封印されし邪気眼が……!うおお、皆、近寄るな!俺は、俺はもう誰も傷つけたくないんだー!』とかやらないんですか?」

白井「なんですのそれ。ま、先ほども言いましたように、痛みはありませんし。数日もたてばもとに戻るでしょう」

佐天「(んー、なんだろ……この甘い香りと、あの模様―――なんだったっけ、かな)」

佐天「(こうやって曖昧な感じになってるってことは、蟲関係……?けど、なんの―――うーん)」

497 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:45:36.57 ID:OVeBKgBu0 [46/61]
―――数日後

白井「むー……なかなか痣が治りませんの」

白井「初春じゃありませんけれど、本当に邪気眼とやらに目覚めましたの?」

白井「……この白井黒子が命じる!!そこのカラス、ぴくりとも動くなですの!!」カッ

白井「なーんて言ってみて、そんなことが本当に―――」


カラス「」プルプル


白井「……動きませんの」

白井「ま、まぁさすがにもっと近づけば―――」


カラス「」プルプル


白井「oh……」

501 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:49:10.43 ID:OVeBKgBu0 [47/61]
白井「結局足で小突ける距離まで近づきましたけれど……」


カラス「」プルプル


白井「全く逃げませんの……ぁ」


カラス「」ポテッ


白井「倒れましたの……もし、大丈夫ですの?」





白井「死んでる……」

503 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:52:44.49 ID:OVeBKgBu0 [48/61]
―――。

白井「あれから何度か試してみましたけれど」

白井「どうやらこの手、邪気眼かどうかは別として、生き物の動きを阻害する効果があるようですの」

白井「こんなもの、何がどうなっているのかさっぱりですけれど―――そうですの、こういうものの専門家が佐天さんだったことを今思い出しましたの」

白井「今日はもう遅いし、明日にでも相談してみることにしますの」

白井「っと、もう門限が……まぁ、テレポで一発ですけれど」しゅんっ



御坂「はぁっ……ん、ぁ……さてん、さぁん」

御坂「ん……あっ、あ、あ、あ、あ、あ……いく、いっちゃう……っ」ビクビク

白井「っと、ただいまですのおねえさ―――」

御坂「佐天さんっ、さてんさんっ、あ、ん、んん――――っ!」ビクンッ

白井「」


白井「」

505 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:54:30.63 ID:OVeBKgBu0 [49/61]
御坂「はぁ……はぁ……」クッタリ

御坂「はぁ―――ぁ、ぇ、くろ、こ?」

白井「」

白井「」

白井「」

御坂「え、あ、いつから―――ち、ちがうの、今のは、そのっ」

白井「――――――――る」

御坂「え―――?」

白井「この白井黒子が命じる!!動くなですの!!」

御坂「――――!」ミシッ

御坂「(な……え、な、に……?)」

512 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 22:59:13.69 ID:OVeBKgBu0 [51/61]
白井「お姉さま―――黒子は、お姉さまを愛していますの」

御坂「(体が、動かない……?!電気も上手く―――どう、いう)」

白井「だというのに、お姉さまは黒子をこれっぽっちも愛してくれませんの」

白井「はては佐天などというどうでもいいアニメでしか持ち上げられないような番外編キャラに恋する始末―――」

白井「こんなの、あまりに報われないと思いまして……?」

御坂「(力が、うまく―――)」

白井「いいんですの―――お姉さまが、佐天のことを想って快楽を得ているというのならば、」

白井「まずはその―――幻想をぶち壊しますの!」

白井「さぁさぁ今からめくるめく黒子ワールドへご招待いたしますのよ?これからずっと、黒子のことを考えなければ絶頂に
    達せないほどに快楽をそのお体にしみつけてあげますの」

御坂「ひっ―――」

516 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:06:53.55 ID:OVeBKgBu0 [52/61]
白井「ふふふ、大丈夫ですの、今日一日でこの手の使い方はマスターしましたのよ?下手をうって殺したりなんてしませんの」

白井「涙目で体を震わせて―――ああ、なんて愛おしいお姉さま」

白井「先ほどまでご自分で慰めていらしたからもうぐちょぐちょですの……けれどこれはあの女のことを考えていた結果ですのよね」

白井「忌々しいですの……汚らしいですの……ですから黒子が綺麗になめとってあげますのよ?」

白井「ああ、お姉さまの≪あまりに品が無い気がしますので省略されました≫」

御坂「ゃ、ぁ―――」

白井「―――お姉さまが悪いんですのよ?黒子の愛に、全く答えてくださらないかr」



寮監「有無を言わさず開けさせてもらうぞ御坂、白井ッ!!」バタンッ

佐天「失礼します御坂さん白井さん!!」


白井「―――あら」

517 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:10:24.01 ID:OVeBKgBu0 [53/61]
―――回想

佐天「あれなんだったっけなー。うーん」

佐天「甘い匂い―――あ、そうだ、あの香り、光酒にそっくりだったっけ」

佐天「光酒……目玉……」

佐天「……――――――ああ!!」

―――回想終わり


佐天「(腐酒にやられた人間は倫理観だとかそういうものまで崩れてく……早い目に処置しなきゃと思って急いでやってきたけど)」

御坂「ぅ、ぅぅ……」ビクビク

白井「―――」

佐天「(遅かった……!くそ、不味い、白井さんは完全にあの手の使い方を―――ぉ!?)」

寮監「む……」

白井「―――佐天さんならわかるのですわよね?この手のことを」

佐天「く―――(体がすくむ……っ!うごけ、ない……!)」

518 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:14:58.60 ID:OVeBKgBu0 [54/61]
白井「ああ―――そうですの。せっかくですから、ここで貴女を始末するのもいいかもしれませんの」

佐天「……っ」

御坂「!」

寮監「……何を、言っている白井」

白井「あら、この状態で口を聞けるとは大したものですの。さすが寮監様ですの」

寮監「こんなことをして後でどうなるかわかって―――」

白井「うるさいですの」

寮監「―――」ばたっ

佐天「―――ッ!」

白井「安心しなさいな、気を失わせただけですのよ?」

519 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:21:20.37 ID:OVeBKgBu0 [55/61]
白井「さて、佐天さんならご存知ですわよね?この手で殺された獲物がどんな死を迎えるのか」

白井「貴女みたいな女なら、腐臭をまきちらしながら死ぬのがお似合いですのよ」

佐天「……っ」

白井「……気に入りませんの、その顔。今から狩られる獲物のくせに、生意気な目をしていますの」

白井「……そうですの」ヒュンッ  ざくっ

佐天「っ……!?ぁ、づ……!」

白井「どうですの?痛みがあると死への恐怖と現実感が増すでしょう?」

白井「さぁ脅えてごらんなさい、泣きながら許しをこうならば考えてさしあげてもよくってよ?」

佐天「ふー……ふー……っ」ギリッ

白井「……ちっ。馬鹿な女ですの」ひゅんっ ひゅんっ

佐天「―――――――――!!!!」ざくざくっ

521 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:25:08.87 ID:OVeBKgBu0 [56/61]
白井「さて、そろそろ止めを―――」

御坂「――-の、馬鹿黒子っ!!」

白井「ああ、こっちに気をとられてそちらを押さえておくのを忘れてましたの」

御坂「あ、あんた、自分が何をしてるのかわかってるの?!」

白井「わかってますのよ。私と、お姉さまの愛を阻害する障害物を排除しているところですの」

御坂「何を、言って」

白井「そもそもお姉さまが悪いんですの。いつもいつもいつもいつもいつも!黒子はこんなにお姉さまのことを想っているのに!!
    お姉さまは、お姉さまは――――!」

御坂「―――そう。ねえ、黒子、こんな話知らない?」

御坂「二次元を愛する人間に、以前話を聞いたことがあるわ―――〝好きすぎて性欲処理の対象にならない〟」

525 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:27:58.78 ID:OVeBKgBu0 [57/61]
白井「え……?」

御坂「つまりね、そういうことなの……私、黒子のことが本当に好きで、本当に大切で、一番のパートナーだと思ってる。
    だから、黒子をそんな目で見られない―――純粋に、お互い好きであり続けたいのよ」

白井「ぁ―――おねえ、さま」

御坂「(力が戻った―――)いまだっ!」ビリビリ

白井「あぁんっ!!」ビリリッ バタンッ

御坂「ふー……助かったー」

佐天「……っはぁ、は、ぁ……助かったぁ」

御坂「と、そうだ、大丈夫佐天さん!」

佐天「え?ええ、まあ白井さんも本気じゃなかったんでしょうね。全部、皮膚を傷つける程度にしか放ってませんでしたし」

御坂「そ、そうなの?」

佐天「そういうことにしておきましょう。それより、早く白井さんの治療をしないと」

526 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:31:45.94 ID:OVeBKgBu0 [58/61]
御坂「治療ってどうすればいいの?」

佐天「これです。これを飲ませれば治ります。ただ、気を失ってる今じゃ飲みませんし、かといって目を覚ましてからじゃ第二回戦突入ですし」

御坂「これを飲ませればいいのね?わかった、任せて」

佐天「?任せてって、どうするつもりですか」

御坂「言ったでしょ?この子のことが―――一番好きだって」

ズキュウウウウウウウウン

佐天「く、口うつし!!なるほどっ、確かにこれなら―――流石御坂さんッ!私には思いつかないことを平然とやってのける!!
    そこに痺れる憧れるゥッ!!」

御坂「震えるぞベーゼ!燃え尽きるほどディープ!」ワーオ


――――。

白井「役とくっ!?」

白井「っとと、頭がくらりとしますの……」

529 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:36:09.31 ID:OVeBKgBu0 [59/61]
白井「むむ……確か、わたくし……」

御坂「やっほ、目さめた?」

佐天「腐酒は抜けてますね……ふー、よかったよかった」

白井「お姉さま、と、佐天さん……?―――はっ!わ、わたくし、なんてことを……」ハワワ

佐天「落ちついてください白井さん、全部蟲の仕業です。白井さんは悪くないですよ」

御坂「そういうこと。ま、自然災害にあったとでも思って水に流しましょう」

白井「……そういうわけにもいきませんの。自分の力に溺れてお姉さまや佐天さんを傷つけるなんて、黒子は、もう」

佐天「だぁー!辛気臭いの禁止!いいですか、蟲ってのはそういうもんなんです!」

御坂「よくわかんないけど、そういうことらしいし。私はギリギリで助かったし」

白井「でも、あんなことをしてしまってお姉さまも佐天さんも私のことを嫌いになったでしょうに……」

御坂「ばか、嫌いならこうして慰めてないわよ」

佐天「そうですよ!御坂さんなんて口うつしで薬を飲ませてたんですから!」

御坂「あ、ちょ、佐天さんそれは黙っててって言ったのに!」

白井「口……うつ、し?」

530 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:40:06.47 ID:OVeBKgBu0 [60/61]
白井「あ……ああ、あああああ!ついに!ついにお姉さまとワタクシの唇が結ばれたのですね!!
    ワーオ!ワーオ!しかし惜しむべくはワタクシの意識がなかったこと!さぁさお姉さま、
    意識の戻った今、もう一度熱いベーゼをっぷはぁあぁん!!」ビリビリ

御坂「調子にのるなこのばか!」ビリビリ

佐天「一件落着、佐天涙子はくーるに去るぜ」

御坂「あ、ちょ、まって佐天さん、なんだか今日の黒子しぶとい!!」

白井「負けませんのー!ついに公認カッポゥになったんですのー!」

御坂「ぅわくろこっょい」



白井さんが腐酒に支配されたようです  おわり


白井さんのキャラがたいそう残虐になってしまわれた……全て蟲の仕業なんだ
ほんとはもっとコメディで書こうと思ってたのに……佐天さんをいじめたくなるのは悪いくせですわ。
こんな感じでよろしければ>>535でまた書きます

535 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/02(土) 23:44:57.47 ID:f5FRYbbHO [6/6]
角生えるやつ書いてくれ
音を食うやつな


570 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:06:12.32 ID:E70EBr470 [3/58]
一通「ふー……不味ィ、そろそろバッテリー切れちまうか」

一通「……仕方ねェ、少しの我慢だ」カチッ


――――――――――――――
――――――――――――――
――――――――――――――
――――――――――――――
――――――――――――――
――――――――――――――

一通「……っ!くそがっ……なんだっつゥンだよこれは……!」

一通「(つい数日前からだ……いきなり馬鹿みてェに音が流れ込んでくるようになったのは)」

一通「(おかげでまともに眠れやしねェ……バッテリーが持つ間反射するくらいしか防ぐ方法はねェ)」

一通「どォしちまったンだ俺の耳は……」

571 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:10:26.93 ID:E70EBr470 [4/58]
打ち止め「―――――――――?」

一通「……(他の音がうるさくて聞こえねェ)」

打ち止め「――-、-――-」

一通「……(つーかうるせェ)」

打ち止め「?――-!――--!!」

一通「っ……静かにしやがれ!!」

打ち止め「っ?!」ビクッ

一通「ァ……悪ィ、ちょっと向こういっててくれ」

打ち止め「……」


一通「(くそっ、何やってンだ俺は……うるさくてイライラするからって打ち止めに当たっちまうなンざ)」

一通「(仕方ねェ……アイツンとこいくか)」

572 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:14:22.97 ID:E70EBr470 [5/58]
―――――。

医者「それで僕のところへ来たというわけだね?」(筆談)

一通「そォいうことだ。なンか原因とかわかンねェか」(反射中)

医者「検査の結果いたって正常。最近こういう病気が多くて困るね?」

一通「アンタでもわかンねェのか?となると手の打ちようがねェな」

医者「そうでもないね?以前こういうモノに対処できる人と知り合ってね?」

医者「まあ待ってなさい、あっちに遮音室があるから。そこなら能力使わなくても問題ないだろうからね?」

一通「悪いな」



一通「ここか―――反射解除」

一通「……っ。あのクソ医者が……完全な遮音じゃねェじゃねェか……ガチャガチャうるせェ」



573 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:17:36.95 ID:E70EBr470 [6/58]
一通「だがまァ、確かに随分楽にはなったな」

一通「これなら少しは―――あ?」

一通「なンだこの頭のでっぱり」



医者「悪いね、彼女今学校だそうだから、夕方にこっちにきてくれるそうで―――なんだいその頭は?」

一通「俺が聞きてェよ。なンだこりゃ、角か?」

医者「皮膚が変化したものかな?ま、それも含めて彼女がくるのを待てばいいね」

一通「こンなトコ誰かに見られたくねェがな……」


土御門「残念もう見ちゃったにゃー」プークスクス

一通「土御門ォ!?」

574 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:21:06.90 ID:E70EBr470 [7/58]
一通「な、てめ、なンでここにいやがる!!」

土御門「ちょっと病院に用事があってにゃー。んで、この先生と会っておもむくままに」

一通「先生ェ……」

医者「いやぁ別に隠す程のことじゃないと思うけどね?うん、似合ってるにあって―――ぶふぉっ」

一通「先生ェ!!」カッ

土御門「ホントだにゃー、まるで鬼みたいだぜぃ」

一通「……鬼、か」

土御門「……ん?どうした?」

一通「いや―――て、テメェらもう用事済んだなら出てけよ!」

土御門「了解、お邪魔しましたにゃー」ケラケラ

575 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:31:50.02 ID:E70EBr470 [8/58]
一通「鬼、鬼ねェ……」

一通「懐かしなオイ……昔は能力のことで鬼子だなンだって言われたモンだ」

一通「あのころから俺は何か変わったか?―――変わったな」

一通「だってのに角なンざ生えてきちまって……って、何感傷にひたってンだか。だっせェ」




佐天「そんなわけでこんにちは。なんだ、患者の人って白髪の人だったんですね」

一通「白髪とか言うンじゃねェよ」

佐天「まぁまぁ。そういえば先日はありがとうございました」

一通「ありゃ別にオマエのためにやったもンじゃねェ―――って、さっきから何やってンだ?」

佐天「蟲払いの香を焚いてるんですよ。ちょっと前に友達が同じ蟲にかかっちゃいまして、その時と症状が同じだったので用意してきたんです」

佐天「珍しいんですけどね、阿にとりつかれるなんて。その割に吽の被害は全然聞きませんし―――っと、これで大丈夫です。反射?とかいうのを切っても大丈夫ですよ」

577 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:41:48.86 ID:E70EBr470 [9/58]
一通「……ン、随分音が消えたな」

佐天「ここは遮音室だから外の音はカットできますけれど、蟲はそんなのおかまいなしにその辺りにいますからね。
    現代物理でも蟲の音まではカットしきれなかったみたいです」

一通「虫?」

佐天「蟲。ま、深く考える必要のないもんですよ。植物みたいなものです。さって、それじゃ治療しちゃいますか」

一通「そォいや、この角みてェなのはなンなンだ?」

佐天「この蟲につかれると生えてきたりするものですけど……(記憶にあるより早いんだよね。やっぱり、蟲の影響力が強くなってる?)」

佐天「ま、治療すればとれますから。それじゃ手で耳を塞いでください」

一通「舐めてンのか」

佐天「別にそんなつもりはないですよ。これが治療方法なんですってば」

一通「……」スッ

578 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:55:27.88 ID:E70EBr470 [10/58]
佐天「どうですか?何か、地鳴りみたいな音が聞こえますよね」

一通「……ああ。筋肉と血流の音だな」

佐天「そんじゃあとはそれをじっと聞いていてください」

一通「はァ?ンなもンで治るわけねェだろォが」

佐天「いーから。ちゃんと治りますって」

一通「……ちっ」



どろり

一通「?なンか、手が濡れて―――っと、お?」

佐天「阿が死んだみたいですね。どうですか?もう普通に聞こえますよね」

一通「おォ」

579 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 11:59:39.26 ID:E70EBr470 [11/58]
―――。

一通「助かった、礼を言う」

佐天「なにそれ堅苦しい。白髪の人は何時も通り不遜な態度でいればいいんですよ」

一通「俺をなんだと思ってンだ」

佐天「えらそうな第一位。ほらほら、お迎えもきたことですし、私はこれで」

一通「お迎え?」



打ち止め「病気が治ったって聞いてはせ参じたよってミサカはミサカはアナタにとびついてみたり!」

一通「っと、この馬鹿、危ねェって何度も言ってンだろォが」

打ち止め「あ、ホントにまともに会話できるようになってる!ってミサカはミサカh」

一通「おォ。迷惑かけたなァ打ち止め」

580 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:02:28.38 ID:E70EBr470 [12/58]
―――。

打ち止め「からすがなくからかーえろーってミサカはミサカは科学的に全く意味のわからない歌をうたってみたり」

一通「―――」

打ち止め「?どうしたの、そんな難しい顔して、ってミサカはミサカはいつもの仏頂面よりさらに険しい顔になってるアナタにたずねてみる」

一通「―――いや。なァ打ち止め、ちょっと両手貸してくれ」

打ち止め「両手?こうでいいの?ってミサカはミサカは差し出したり」

一通「ん」ぴと

打ち止め「みっ、耳なんかにあててどうしたのかな?ってミサカはミサカはあんまりに意味不明な行動でちょっと同様してみたり」

一通「……いや、オマエの生きている音を聞いてみたかったンだよ」

打ち止め「えっ……それって、」

一通「……結婚しよう」

えんだあああああああああああああああああああああ

582 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:05:45.37 ID:E70EBr470 [13/58]
佐天「さて、と。ほんとに蟲の影響力が強くなってきてる気がするなぁ」

佐天「阿なんて、数日で角まで生えてくるし」

佐天「これってどういうことなんだろ」



一方通行さんが他人の命をかみしめるようです おわり


一通さんが自分の音と打ち止めの音を聞いてる時に、今まで殺してきた妹達のことを回想さえようかと思ったけど面倒だからやめちまった。
なんだかんだで、命の重さを知ってそうな一通さんの話。
こんな感じでよければ>>586
こんな時間だし、ご飯たべつつ休憩しますわ。えんだあー

586 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 12:15:12.88 ID:WAZG3UDS0 [5/8]
大禍時で


593 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:01:15.88 ID:E70EBr470 [15/58]
佐天「たはー、日直の仕事してたら遅くなっちゃった」

佐天「日も随分長くなってきたってのに夕暮れ時か。だいたい6時くらいかな?」

佐天「っとと、そうだ、ご飯買いにいかなきゃならなかったんだ。急がないと―――ん」

佐天「何あれー……影だけしか――――」

大禍時「」

佐天「?こっちに近づいて――――っ!あぶなっ!」ばっ

佐天「お、思い出した……大禍時、だ、あれ……あっぶない、もう少しで踏まれる所だった……」

大禍時「」

佐天「……あ、消えてった」

594 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:14:34.28 ID:E70EBr470 [16/58]
―――。

佐天「むー……大禍時までいるなんて」

佐天「それにしても、危ないなぁあれ。知らない人が好奇心で近寄ってったら不味いね」

佐天「……そういえば、考えたこともなかったけど」

佐天「なんだか、この街蟲多すぎな気がする……光脈筋にしかできない虚穴も出来てるし、なんだろ」

佐天「……なんだろう」

佐天「ま、それより今は大禍時の対処考えないと。白井さんに行って、風紀委員から呼びかけてもらおうかな?
    姿のない影を見た場合近づかないように、とか。能力者の仕業とか言ってさ」

佐天「それくらいしないと危ないよね。とりこまれたら記憶失くしちゃうし」

佐天「明日にでも相談してみますか」


―――。


佐天「―――というわけでして」

白井「わかりましたの、一応あのお医者様を通して上へ報告しておきますの」

595 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:24:12.84 ID:E70EBr470 [17/58]
白井「とっ、ところで佐天さん、その、傷はもうよろしくって?」

佐天「問題なく完治しました。痕も残ってませんし―――って、まだそんなこと気にしてたんですか」

白井「そんなことって」

佐天「それより!御坂さんとはあのあとからどうなんですか?」ニヤニヤ

白井「何時も通りですのよ。お姉さまは仰りましたの、あれくらいの事件で変わっていまうようなあやふやで脆い関係ではない、と」

佐天「はぁん。御坂さんらしですねー。ま、それじゃお願いしますね」

白井「りょうかいですのー」


―――。


13577「全く、じゃんけんで負けて買い出しなんてとんでもない役目をおってしまいました、とミサカは超悪態をつきます」

13577「むむ、MNWから文句言うなと流れこんできます、とミサカは頭のなかの情報を疎ましく思います」

13577「全く―――おや」

13577「なんとも怪奇的な現象ですね、とミサカは姿は見えないのに影だけ見えていることを不思議に思います」

13577「どこかの研究所の発明かなにかでしょうか、とミサカは推察しますが、影が見えてちゃ意味ねーよともつっこみをいれます」

596 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:26:24.84 ID:E70EBr470 [18/58]
13577「おや、近づいてきますね。ということは、何かスーツ的なものなのでしょうか、とミサカは―――――――――」



御坂妹「―――?」

19090「?13577の反応が突如途絶えました、とミサカは報告します」

10039「そんなこと言われなくとも同じ妹達なのですからわかります、とミサカはつっこみをいれます」

御坂妹「どういうことでしょう、とミサカは首をかしげます」

妹達「うーん?」




599 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 13:55:00.30 ID:E70EBr470 [19/58]
―――数日

御坂妹「あれから13577からの反応は途絶えたままかと思いきや、」

19090「夕暮れ時のみ、その反応を感知することに成功しました、」

10039「と、ミサカはリレーをしながら解説します」

佐天「で、どう考えても異常だから私を呼んだと」

御坂妹「いぐざくとりぃ、とミサカは流暢な英語で肯定します」

10039「流暢(笑)とミサカは馬鹿にしたような言い方で10032を馬鹿にし、おっと」

19090「13577との会話を試みたものの、一方的に向こうから『暗いよ怖いよ寂しいよ』としか返ってこないのです、と
     ミサカは隣で馬鹿やってる二人とは違って真面目に対応します」

佐天「というかさ、スルーしてたけどどうして妹さんが4人もいるの?」

御坂妹「考えるな、感じるんだ、とミサカは便利な言葉をつかいます」

佐天「はぁ……まぁ、いいけどね」

600 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:03:40.63 ID:E70EBr470 [20/58]
佐天「ともあれ、それは大禍時って蟲につかまっちゃんだね」

御坂妹「オオマガトキ?とミサカは聞き返します」

佐天「夕暮れ時のみ現世へ現れる、不思議な蟲。とは言っても、ほとんど現象のようなものだし、蟲って言ってもいいか怪しい存在だね」

10039「蟲ってなんでしたっけ、とミサカはたずねます」ヒソヒソ

19090「ほら、以前10032の体が冷えていく病気があったでしょう。あれですよ、とミサカは答えます」ヒソヒソ

佐天「大禍時がどうして現世に現れるのか―――仮説としては、①人から栄養分を得ているため②現世に住む小さな蟲を食べるため。
   とにかく、蟲のほとんどは生命に近い存在だから生きることを第一と考えてるし、だからこそ食欲のために動くものがほとんど。
   ①の人から栄養分を、ってのは、戻ってきた人の記憶がなくなってるとこから記憶を食べてるのかもしれないし」

御坂妹「……。えっと、よくわからないのですが、13577は助かるのですか?とミサカは本質的な質問をします」

佐天「……ん、っと。ちょっと、わかんない、かな」

御坂妹「えっ」

佐天「いや、助かると言えば助かるんだけどね。代わりに誰かが影をふめば、入れ替わるから。けど、それじゃ意味ないし」

佐天「ふーむ……ちょっと、いろいろ試してみよっかな」




602 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:22:09.19 ID:E70EBr470 [21/58]
試行①

佐天「まずは他の生き物に影を踏ませてみます」

御坂妹「13577、補足しました、とミサカは座標を打ち出します」

白井「そこへ私がテレポですのっ」シュンッ



佐天「それでは解き放ちますはこのネコを」

猫「」ニャー

大禍時「」

佐天「駄目か……大きさで判断してるのかも」

603 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:24:31.70 ID:E70EBr470 [22/58]
―――。

佐天「というわけで、次は人間の子供くらいの大きさのペンギンをもってきました」

佐天「はぁぁぁん、ペンギンもふもふかわいー」モフモフ

佐天「しかし容赦なく投下。さ、行っておいでー」


ペンギン「」カァー

大禍時「」


佐天「駄目か……やっぱり人間じゃなきゃだめなのかな」

605 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:27:29.05 ID:E70EBr470 [23/58]
試行②

佐天「次は、記憶すなはち情報を食べてると仮定してみます」

佐天「というわけで、取り出し足りますは、1tbの外付けHD。中身は白井さんの御坂さん盗撮写真および映像でぎっしり」

白井「後生ですの!それだけは!それだけはおやめになってくださいですの!!」

御坂妹「観念なさい、とミサカは変態てれぽーたーをはがいじめにします」

佐天「というわけで、そりゃっ」


HDD「」ガシャンッ

大禍時「」


佐天「駄目か……」

白井「ひどいですの……(け、けれど!あれは耐衝撃性もかねたモノ!あれくらいでは大丈夫なはずですの!)」

607 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:41:48.05 ID:E70EBr470 [24/58]
―――。

佐天「(あのあと色々―――それこそ白井さんを放り込む気でいろいろ試したけれど効果はなく)」

佐天「やっぱり人間じゃないとダメなのかな……」



そのころ。

従業員「最近ほんっと暑いっすねー。夕方でもむしあついっす」

ドルキさん「馬鹿野郎、この程度で音をあげてるんじゃねえ―――なんだありゃ」

大禍時「」ユラユラ

従業員「影だけっすか?変わった発明品っすねー。あ、そーいやドルキさんは昔やりましたか?影踏み鬼。
     ほら、こーやって影を踏んで―――」

ドルキさん「っ!」ゾクリ

ドルキさん「馬鹿野郎!それを踏むんじゃねえ!!」ばっ

従業員「え―――ぁ?ドルキ、さん?」

13577「おや、ここはどこでしょう、とミサカはMNWに繋いで記憶の共有を試みます」

608 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:44:10.74 ID:E70EBr470 [25/58]
―――。

佐天「え?帰って来た?」

御坂妹「はい、当然現れまして。とにかく、お世話になりました、とミサカは頭をさげます」

佐天「はぁ……まぁ、誰かが影踏んじゃったのかなぁ」




ドルキさんが大禍時にとらわれたようです おわり


すまんなんかオチ付けられなかった。ワラキアよろしく現象を相手にするとどうしようもなくなるなホント。
ちなみにドルキさんはどっかでスキルアウトと入れ替わりました。

ごめん、こんな感じでよければ>>611で。あ、あんまり難しい蟲にされちゃうと困るんだからねっ

611 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 14:48:25.82 ID:IfxzGV6MO [5/9]
霧に捕われるやつ


628 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 18:32:44.11 ID:E70EBr470 [28/58]
上条「え?明日こっちにくる?」

刀夜『あぁ、久々に息子の顔が見たくなってな。明日は学校も休みだろうし、一日付き合ってくれてもいいだろ?』

上条「そりゃ構わないけどよ。母さんはくるのか?」

刀夜『いや、母さんはちょっと前に仲良くなった、えっと、美琴ちゃん?のお母さんと旅行に行ってるんだ』

上条「……ああ、なるほどね。母さんもいないし、家で一人は寂しいからこっちへ来るってわけか」

刀夜『ははは、まあそんなとこだよ。それじゃ頼む』

上条「わかった、またターミナルに着いたら電話してくれよな」


――――。


刀夜「お。よぉー当麻。大きくなったなぁ」

上条「対して変わってないだろ」

刀夜「男子三日会わ……えっと、なんだったか。まあいいさ、親にとって息子の成長はよく見えるもんさ」

上条「そんなもんなのか―――えっと、久しぶり、父さん」

刀夜「ああ、久しぶり当麻。元気そうで何よりだ」

629 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 18:36:47.66 ID:E70EBr470 [29/58]
上条「んじゃまずは荷物をホテルに置いて―――」

刀夜「ん?何言ってるんだ、お前の部屋に寝泊まりするに決まってるじゃないか」

上条「えっ」



インデックス「すふぃんくすー、今日はなんだか美味しいものが食べられそうな気がするんだよー」

猫≪まじかよひゃっはー≫


上条「い、いやぁ、俺の部屋(バスタブ)はそんなに広くないしどうかなーと」

刀夜「男同士だ、雑魚寝もいいだろう?」

上条「雑魚寝する程のスペースがあるかどうか……」

刀夜「そりゃあるだろうさ。ほら、案内してくれ」

上条「(ええい、南無三)」

630 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 18:40:28.01 ID:E70EBr470 [30/58]
インデックス「それにしても今日はとうま随分早く出ちゃったね。制服でもなかったし、何だろうね」

インデックス「はっ!ま、まさか、あの短髪とデデデデデェトとかそんなんじゃないよね!?」

がちゃっ

インデックス「?とうまが帰ってきたのかな」


インデックス「お帰りなさいとうまー」

刀夜「やぁこんにちはお嬢さん」

インデックス「ふおっ!?ど、どちらさま!?」

上条「俺の親父。


ここまで書いてて思ったんだが、インデックスって上条さんの親父さんに大覇星祭の時会ってたっけ?

634 名前:つーか四巻の時点で会ってたか[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:18:28.38 ID:E70EBr470 [31/58]
上条「俺の親父、大覇星祭の時会っただろ?」

インデクッス「そういえばその無精ひげに見覚えあるかも」

刀夜「はっはっは、まさか当麻にこんな可愛らしい居候さんがいるとはなぁ。母さんが知ったらびっくりするぞ」

インデックス「……ねぇとうま、私達のこと話したの?」ヒソヒソ

上条「来るって言って聞かなくてな……断れなかったし、嘘はついてないが真実は隠すかんじでな」ヒソヒソ

上条「ちなみに今日親父泊ってくからさ」ヒソヒソ

インデックス「んー……じゃあ私はこもえの家に行ってたほうがいいかな?」ヒソヒソ

上条「どうだろうな……ま、そこはおいおい考えるさ」ヒソヒソ

刀夜「なあ当麻、そろそろ中へ入りたいんだが」

上条「っと、悪いな。まぁ狭いとこだけどあがってくれ」

刀夜「よーし荷物置いたら観光行くぞー!インデックスちゃんも一緒に行くかい?」

インデックス「(観光=美味しいもの!)いく行く、行くに決まってるんだよ!」

上条「……財布の中身は十分か」ボソツ

刀夜「何か言ったか?」

上条「いや……何も」

635 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:28:29.04 ID:E70EBr470 [32/58]
―――。

インデックス「クレープ!ジェラート!」

刀夜「ははは、indexちゃんはよく食べるなぁ」

上条「親父、あんまり甘やかさないでくれよ」

インデックス「刀夜は親切なんだよ!当麻はいっつもお金がないって言って奢ってくれないんだよ」

刀夜「そうかそうかー。けどな、indexちゃん、お金を稼ぐのは大変なことだから、それをあまり簡単に浪費しちゃいけないんだよ。
    だから当麻のやっていることは間違ってないんだ」

インデックス「じゃあどうして刀夜は今日はそんなに簡単に出してくれるの?」

刀夜「それは今日は観光に来たからさ。お金は出すべきとこと出さないべきところがある。今日は前者だからね。
    娯楽をするのに些細なことを気にしていても仕方ないだろう?だから今日は大盤振る舞いさ」

インデックス「なるほど、つまり今日は美味しいものがたくさん食べられるってことなんだね!」

刀夜「ははは、インデックスちゃんは賢いなぁ。その通り、だから普段は少し我慢することだ。我慢すれば我慢するほど
    今日みたいな日が嬉しくなるからね」

インデックス「わかったんだよ!」

上条「親父……」ホロリ

637 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:35:01.05 ID:E70EBr470 [33/58]
―――。

刀夜「お、ボートがあるな。よーし当麻、乗ろうぜ乗ろうぜ」

インデックス「私はあれが食べたいんだよ!」

刀夜「よしよし、ならこれで買っておいで。僕たちはちょっとボートに乗ってくるからね」

インデックス「いってらっしゃいなんだよー」


上条「おいおい、男ふたりでボートかい」

刀夜「いいじゃないか、久しぶりで。子供のころ、お前はボートが好きだっただろ?」

上条「……あぁ、そう、だったな」

刀夜「さぁ親子水入らず、ぎっこんばったんしようじゃないか」



刀夜「え?アヒルがたのボートしかない?じゃあそれで」

上条「おい」

638 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:42:57.85 ID:E70EBr470 [34/58]
―――。

刀夜「いやぁこうして息子と二人きりでボートに乗るのも、たまにはいいもんだな」キコキコ

上条「少なくとも俺は普通のボートに乗りたかったけどな」キコキコ

刀夜「はは、こやつめ―――っと」

上条「ん……なんだこれ。さっきまで晴れてたのに、いきなり霧が出てきたな」

刀夜「これは―――懐かしいな。あの時もこんな霧が出てたか」


刀夜「なぁ当麻。覚えてるか、昔こうして二人でボートに乗ったときのこと。あれは、お前が学園都市に来る前のことだったな」

上条「え?……あ、ああ、そんなこともあったっけな」

刀夜「あの時お前はその体質で、随分つらい目にあってたな」

上条「そうだったっけか。いいよ父さん、そんな昔のこと」

刀夜「そしてあの時も、この靄が出てた―――小さかったから覚えてないかもしれないが」

上条「……そうだな。あんまりに昔のことで、うまく思いだせない」

640 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:47:50.16 ID:E70EBr470 [35/58]
刀夜「あの時お前は陸が見えないと言っていたが―――今はどうだ」

上条「……え?」

刀夜「元の生活に戻りたいか、それともこのままどこかへ行ってしまいたいか―――どっちだ?」

上条「どうしたんだよ父さん、抽象的すぎて何言ってんのかわかんねぇよ」

刀夜「いいから、ほら。考えず、思うままに答えてくれ」

上条「……そうだなぁ」

上条「確かに今でも不幸なことは毎日起こってるし、それを辛いと思うこともあるけれど―――まぁ、今は楽しくやってるよ」

刀夜「……そっか。それで、陸はどっちに見える?」

上条「あっちだろ?」

刀夜「よし……それじゃ、そろそろ戻るとするか。こいつらが起きてしまう前に」

上条「?」

刀夜「さぁいそげいそげー全速力だー!」キコキコキコキコ

上条「うおっ!?」

641 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:50:51.27 ID:E70EBr470 [36/58]
刀夜「」ゼェハァゼェハァ

上条「ばっ……はぁ、はぁ……父さん、も、……歳なんだから、無理すんなよ……」ゼェハァゼェハァ


インデックス「あれー?随分遅かったねとうま」

上条「え?」

インデックス「もう日もくれちゃうよ?」

上条「?おかしいな、そんなに長い間こいでた気はしないんだけど……」

刀夜「アレはそういうものなんだ……気にしちゃいけない」

上条「?」

刀夜「さーて、それよりそろそろ夕飯の時間だな!インデックスちゃん待たせたね、何が食べたい?」

インデックス「なんでもいいの?それじゃあね―――――」


上条「……?なんだったんだ?」

643 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/03(日) 19:55:57.68 ID:E70EBr470 [37/58]
―――。

刀夜「なるほど、調査ってことで来てみたが、本当に随分蟲が多い」

刀夜「それでも大きな問題になってないところを見ると、ヌシの術を誰かが張ってるか、蟲師のようなことをしてるのがいるんだろう」

刀夜「ま、少し心配な面もあるが―――これなら問題なし、ってところか、っと」どんっ

佐天「あふっ。と、ごめんなさい、よそ見してました」

刀夜「いやいやこちらこそお嬢さん、すまないね」

佐天「(うわぁなんだかうさんくさい)いえいえ、それじゃ」

刀夜「……ふむ」



上条さんは昔陸に戻りたくなかったそうです おわり

考えた末、こんな感じでした。
昔の、子供のころの上条さんが海千山千の靄の中に入ったら見えなくなってただろうなぁーとか。
でも今は見えるんだろうなぁーとか。ちなみに、昔抜け出せたのは刀夜の説得のおかげ。
こんな感じで、他に何か書け!ってのがあれば。残りレスもあれだし、安価つけなくていいや。
適当に書かれた奴から話作り易そうなの選んで書いてみるぽ

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