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佐天「蟲が見える能力かぁ」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/29(水) 19:12:15.61 ID:LVlpCW9/0 [1/57]
初春「虫なら私たちでも見えますけど」

佐天「違う違う、虫じゃなくて蟲。虫が三つで蟲になる、あの蟲」

白井「違いがわかりませんの」

佐天「虫は昆虫で、蟲はひとつの命の在り方、ってところかな」

初春「ああ、ついに中二病こじらせちゃったんですね。まだ中一なのに」

佐天「うわあ信じてもらえてない。まあしょうがないけど」

白井「まあこのままでは話が進みませんので初春の発現は無視して、蟲とはなんですの」

初春「蟲と無視をかけたんですか?面白くないですよ白井s」ヒュンッ

佐天「ありゃ、どこに飛ばしたんですか?」

白井「屋上ですの。それで?」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:12:48.03 ID:LVlpCW9/0
佐天「ああ、蟲が何か、ですか。さっき言った通り、私達とは違う命の形をもった何か、です。
   そうですねぇ、ちょっと非科学的な表現になりますけど、心臓を生命の源だと考えてください」

白井「まぁすでに蟲という存在が非科学的ですから構いませんのよ」

佐天「確かに。それで、人差し指、つまり心臓から一番遠い場所にいるのが私達人間だとしますね。
   他の親指や小指が植物、ほかの動物だとします。そして手首あたりが微生物、菌類とかですね」

白井「……なるほど、心臓に近づくにつれ、下等な生き物になっていくということですのね」

佐天「さっすが白井さん、そういうことです。で、腕をたどって肩を通り過ぎて、心臓のすぐ隣に位置するのが、
   蟲って存在です」

白井「心臓が生命の源だとすれば―――蟲とは、つまりほとんど生命そのものということですの?」

佐天「いくざくとりぃ!」

白井「しかし、どうしてそんな知識を?」

佐天「さぁ?私も朝起きたらいきなり理解してましたから。真理の扉を開いたエドみたいな感じですかね?」

白井「なんですのそれ」

佐天「ありゃ、そっか。白井さんはこういう漫画読みそうにないもんなぁ。御坂さんだったらわかったかもしれないのに」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:13:18.94 ID:LVlpCW9/0
白井「それにしても、どうしてまたいきなりそんな能力を?」

佐天「うーん、どうしてでしょうか。一昨日の研究所爆発事件とかと関わってたりしそうなんですけど。勘で」

白井「……そういえば、あそこは生命関係の研究所でしたわね」

佐天「やや、ビンゴっぽい。……ん、けど、だとしたら、」

白井「だとしたら?」

佐天「蟲が見える能力が手に入ったってことは……その辺りに、蟲が湧いてくる、ってことになるのかも」

白井「その蟲がいるとどうなりますの?ただの生命そのものであれば、特に害はないのでは?」


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:13:50.37 ID:LVlpCW9/0
佐天「いえ、蟲は限りなく生命そのものですが、けど私達同様生きていますから。私達が生きるために動物を殺すように、蟲だって生きる為に他の生き物に結果的に害を与えることだってあります」

白井「はぁ……それも突然えた知識で?」

佐天「はい。ちなみに、蟲払いの知識も少しくらいは入ってるみたいですね」

白井「蟲払い……蟲を殺すということですの?」

佐天「まぁ、だいたいそんな感じです」

白井「……しかし、佐天さんには失礼ですけどここまで聞いておいてやはりその能力が本物かわかりませんの」

佐天「そりゃー確かめる術は今のところありませんからね。しょうがないですけど。ただ、もし原因不明の自体が起こったら、それは蟲の仕業かもしれないので、私に連絡してもらえませんか?」

白井「そういう事件が起これば、ですけれど」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:14:26.61 ID:LVlpCW9/0
――――。



佐天「(うーん、やっぱり信じてもらえなかったなぁ。ま、しょうがないか)」

佐天「(……お。野錆がいる。こんなところまで出てくるなんて、ありえないのに)」

佐天「(確か、野錆は独特の周波で仲間を呼ぶんだっけ……本来は山の分解者なのに、コンクリートなんかにへばりついてる)」

野錆「」カサカサ

佐天「ほらほら、お前たちの居る場所はここじゃないよ。ここには食べ物なんてないんだから、はやく山へ帰りな」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:14:57.66 ID:LVlpCW9/0
野錆「」カサカサ

佐天「……あ、聞いてくれたのかな。なんか移動しはじめた―――って、蟲って私の言葉わかるの?」

佐天「(……ま、いっか。それより、あんまり壁に向かってぶつぶつ話してるとおかしく見られちゃうし)」


佐天「(それにしても……)」


蟲「」カサカサ


佐天「(いるなぁ……結構な数。見た感じ、有害な蟲はいないみたいだけど)」

佐天「(まあ、放っておけば問題ないモノだし、別にいいのかなぁ)」


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:26:45.56 ID:LVlpCW9/0
―――。

佐天「(蟲がみえるようになってから一週間。そのあたりにふよふよしてるけど、特になんの問題も起こってないなぁ)」

佐天「(だとするとこの能力、全然やくに立たないじゃん……うわあ……)」

佐天「(はぁ……まぁいっか。テレビテレビ、っと)」

テレビ『――――――、――――――』

佐天「……んー、やっぱ今の時間帯だとほとんどニュースかぁ。でも外雨降ってるし、やることないなー」

テレビ『―――です、最近何も無いところから人が降ってくるという奇怪な事件が多発しており、被害者はすでに5人―――』

佐天「……こっ、この感じ、蟲の事件……!勘だけど」

佐天「でも、なんの蟲だろ……私の知ってる中では何もないなぁ」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:29:49.83 ID:LVlpCW9/0
pllllpllll

佐天「お、電話。もしもしー」

白井『白井ですの。今よろしくて?』

佐天「大丈夫ですよー暇ですよ?というか珍しいですね、白井さんから電話だなんて」

白井『ええ、そのですね。以前蟲の話をして下さったでしょう』」

佐天「ああ、はい。何か、ありました?」

白井『……お姉さまが』

佐天「御坂さん?」

白井『……もしよろしければ、今から寮に来ていただきたいのですけれど』

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:34:43.68 ID:LVlpCW9/0
佐天「ん、わかりました。ちょっと待っててくださいね」

白井『雨の中迷惑かけますの』

佐天「あはは、私と白井さんの仲じゃないですか。一応聞いておきますけど、御坂さんがどんな感じになってるんですか?」

白井『よくわかりませんけれど、足が痺れると。病院にも行ったのですけれど、原因不明で』

佐天「足が痺れる?」

白井『ええ。能力者の仕業かと思いましたけれど、何故か同様の症状を訴える生徒が寮内に多数いまして』

佐天「はぁ……まぁ、行ってみますね」

白井『お願いしますの』ピッ


佐天「足が痺れる、かぁ……んー、なんだろ」

佐天「それにしても、ようやくこの能力の出番かー。ちょっと嬉しいかな」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:37:03.20 ID:LVlpCW9/0
―――。

佐天「来ましたよー白井さーん」

白井『お疲れさまですの。今扉を開けますからお待ちくださいまし』

佐天「あーい……よし、それじゃ行きますか」


佐天「……って、地面に生えてるこれ、なんだろ」

佐天「白井さーん、開けてくださーい」コンコンコン

白井「お待ちになってくださいまし……ごめんなさいですの、雨のなか」

佐天「いえいえ。それで、御坂さんは?」

白井「あっちですのよ」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:40:03.27 ID:LVlpCW9/0
佐天「こんにちは御坂さん、なんだか久しぶりな気がしますけど」

御坂「こんにちは佐天さん、悪いわねこんな雨のなか」

佐天「だからいいですって……って、その足」

御坂「うん、なんだかずっと痺れてて……歩けないことはないんだけど、ずっとこうだと辛くってさ」

御坂「黒子に相談したらなんでかしらないけど佐天さんなら、ってことになって」

白井「わかりますの?佐天さん」

佐天「ん……やっぱり白井さんたちには見えないですか」

御坂「見える?」

白井「……蟲の仕業ですの?」

佐天「ええ、蟲の仕業ですね。足から木の芽のようなものが出てます。えっと、確か……ああ、そうそう、骸草、でしたっけ」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:46:04.44 ID:LVlpCW9/0
御坂「むくろ……なに?」

佐天「骸草。死骸を泥状まで分解する蟲で、生きている動物に踏まれると寄生して子株を振りまく蟲です。あの、本当に何も見えないんですか?」

白井「わたくしにはお姉さまの綺麗な素肌しか視えませんの」

佐天「(むぅ……頭のなかの情報だと、見えるらしんだけど……そういえば、見た瞬間に情報が入ってきたな。なんでだろ)」

御坂「ね、ねぇ佐天さん……私にはよくわからないんだけど、その、私の足泥になっちゃうの?」

佐天「え?ああ、いや、そんなことはないですよ。せいぜい足が痺れてるだけです、命に別条はありません」

御坂「よかったぁ……」

士郎「治療法は?」

佐天「……その、一応薬の作り方は頭の中に入ってるんですけど、材料が聞いたこともないような名前ばっかりでして……」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:49:45.09 ID:LVlpCW9/0
白井「どういうことですの……」

佐天「私だってよくわかんないですよ……」

白井「……ふむ。でしたら、一応その材料を書き出してくださいまし。それをパソコンで調べてみますの」

佐天「ああ、そうですね。それじゃあまず―――」


佐天「―――です」

白井「本当に聞いたことないような名前ばかりでしたの……」

佐天「もしかしたら、古い名前かもしれませんし。じゃあ、私はちょっと元凶を潰してきますね」

御坂「元凶?」

佐天「骸草の親株です。あと、被害が広がらないように子株の駆除。白井さん、感染してる人に今から部屋を出ないように言ってください。それから、食堂で塩もらってください」

白井「塩ですの?」

佐天「塩です」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:52:23.84 ID:LVlpCW9/0
白井「―――というわけですので、今から部屋の外に出ないようにと」

寮監「わかった、白井がそう言うのならそうしよう」

佐天「あ、寮監さんもかかってますね」

寮監「……どうやら、本当に何か見えているらしいな。痛みを訴えるような素振りはしていないはずだが」

佐天「そりゃあまあ。それじゃ、お願いしますね」



白井「はい、塩ですの。これだけあれば?」

佐天「ええ、十分です。それじゃ調べ物、お願いしますね」

白井「任されましたの。そちらも駆除、よろしくお願いしますの」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 19:56:34.44 ID:LVlpCW9/0
佐天「さて、と……子株が続いているのは―――こっちか」


―――。


佐天「中庭、ねぇ……まぁ、この辺りしか可能性はないんだけどさ」

佐天「さて……っと、あったあった。この大きさからして、小鳥が死んでそこから発生したのかな」

佐天「それじゃ塩を―――」

骸草「」

佐天「……え?何?」

骸草「」

佐天「……駄目だよ、そんなこと言われても。だって皆困ってるもん」

骸草「」

佐天「んー、でもさ。ほら、私達人間だからさ。自分勝手な生き物で十分だよ。それじゃね。恨むんなら、こんな場所で育っちゃった運を恨んでね」パラパラ

骸草「」ドロリ

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:00:53.55 ID:LVlpCW9/0
佐天「よっし、これでおっけぃ。白井さんの方は成果でてるかなー」

―――。

佐天「どうですかー白井さん」

白井「どれも既存の植物の名前でしたの。佐天さんの言った名前は、ほとんどが地方の方言のようなものでしたのよ?」

佐天「なんと。それで、その植物は手に入りそうですか?」

白井「いくつかは可能ですけれど、今はもう希少になっていて手に入らないものも……ただ、成分だけでしたら揃えられますので、それでも?」

佐天「ええ、たぶん、大丈夫だと思います。どれくらいで揃えられそうですか?」

白井「常盤台での事件と、知り合いの医者に頼めば三時間ほどで大丈夫かと」

佐天「それじゃあそれで。私は、他に見落としないか見て回りますから」

白井「わかりましたのー」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:04:29.14 ID:LVlpCW9/0
―――。

佐天「―――よっし、薬完成!!じゃあ御坂さん、失礼します」

御坂「うん……ひゃぁっ」ビクンッ

佐天「うぁっ、どうしたんですか!?」

御坂「え、あ、ごめん。ちょっと冷たくてびっくりしちゃった」

佐天「あんまり不用意にそういう声あげると白井さんが大変なことになりますよ?」

白井「正直今にも押し倒したいのですけれど、ひとまず治療が終わってからということで」

御坂「黒子、アンタそういう発言がせっかくこうして治療のめどを立ててくれた感謝の気持ちを削ぎ落して言ってるって気付いてる?」

白井「……不覚ですの」

佐天「あはは、どんまい。―――と、これで終わりです。どうですか?」

御坂「あ……治った」

佐天「よっし成功!」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:08:25.75 ID:LVlpCW9/0
御坂「あー、こうして治ってみると、普段意識してなかった健康の大事さを気づかされるわね……ありがとね、佐天さん。助かったわ」

佐天「いやぁ、私は何もしてないですよ。それじゃ、他の生徒のとこにも行ってきますからー」

白井「さぁお姉さま、その付着した薬をこの黒子めがなめとってさしあげ―――おふっ」

御坂「ちゃんと自分て拭くから大丈夫よ」ぐりぐり

白井「ああ!お姉さまの素足で踏まれてますの!興奮しますのー!!」


―――。


佐天「ふー。これで全員ですね」

寮監「……すまんな、世話をかけた」

佐天「いえいえ、なんてことないです。私ひとりじゃどうしようもありませんでしたし」

寮監「いや、そもそも君がいなかったらどうにもならなかった。寮を代表して礼をさせてくれ」

佐天「はぁ……じゃあ、どういたしまして」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:12:38.40 ID:LVlpCW9/0
寮監「それにしても、蟲というのは全てが全て、こうなのか?」

佐天「いえ、そういうわけでも。見えないと思いますけど、今もこの辺りをふよふよしてます。まあこれは全く無害ですけどね(光が強いし)」ツン

蟲「」フヨフヨ ビクンッ

佐天「それじゃあ、私はこれで。雨も上がったみたいですし」

寮監「ああ、もう一度、本当に助かったよ。ありがとう」


―――。


佐天「ふー。終わった終わった」

佐天「お、虹だ……って、配色逆だから虹蛇か。珍しいー」

虹蛇「」 ジジジジジジジジジジジ

佐天「あー、凄いなぁ……この距離からでも声が聞こえてくる。て言っても、ナガレモノの声なんて全く意味をなしてないけど」

佐天「……まさか、蟲の声まで聞こえるなんて。しかも、言語として理解できるなんて、びっくりした」

佐天「……どうして殺す、かぁ。そんなこと言われても、ね」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:16:43.23 ID:LVlpCW9/0
佐天「―――ま。今更かわいそうだとか、そんなことは思わないけど」

佐天「断末魔みたいなのが聞こえるのは、ちょっと、ね」

佐天「でも、ま。しょせん蟲は蟲だし。気にすることないよね」

佐天「……ないよね」



美琴が骸草に感染してしまったようです 終わり


45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:48:34.17 ID:FSpRN/La0 [3/3]
クローンを作る蟲の話



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 20:57:07.97 ID:LVlpCW9/0
―――――。

佐天「ふぅ、やっと終わった」

初春「佐天さーん、今日一緒に帰りませんかー?」

佐天「あれ、初春今日は風紀委員の仕事ないんだ?」

初春「最近働きづめだったので、お休みもらえたんです。ほら、例の」

佐天「ああ、空から人が落っこちてくるって事件ね」

初春「はい、能力者の仕業かと思ってるんですけどね……衛星を調べてみたら、突然凄く高くまで飛び上がって、それから落下してるんですよ。
   これだけの力は、超能力者クラスの能力でも難しいはずなんですけどね」

佐天「ふぅーん……(なんだろ、やっぱり蟲かな)」

初春「手がかり無しで、行き詰まり状態です……」

佐天「なるほどねぇ。まぁ、それはそうとして、休める時は休んでおくべきだって。自然公園の近くに美味しいクレープ屋が出来たっていうし、行ってみない?」

初春「あ、いいですね。私そこ行ってみたいと思ってたんですよー」

佐天「おおーさすが私と初春の仲。考えることは同じだね。それじゃ行きますかー」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:00:21.20 ID:LVlpCW9/0
―――。

初春「うまし!」

佐天「このごく薄の生地とヨーグルトクリームの酸味がなんとも」

初春「そっちも一口もらっていいですか?」

佐天「ん、いいよ。ほら、あーん」

初春「あーん」

佐天「とりゃーっ」べちゃっ

初春「ふわっぷ!?ちょ、佐天さん勢いつけすぎですって!ああもう、口の周りとかほっぺたべたべたじゃないですかぁ!」

佐天「そしてそれをなめとる私!」ぺろっ

初春「うあうっ?!ひ、な、なんですかぁっ!?」

佐天「ふふふ、最近こうしてじゃれてなかったから初春が恋しくて恋しくて……」ペロペロ

初春「ぁ、ぅ……」カァァァ



通行人「おい、あれ……」

通行人2「ああ……いいな」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:04:31.35 ID:LVlpCW9/0
佐天「ごちそうさまでした」

初春「もうっ、今日は許しますけど、今度は人のいるとこではやらないでくださいね」

佐天「ということは人のいないとこではいいと。ありがとうういはるん」

初春「……今後一切やらないでください、と訂正します」

佐天「そんなこと言わないでさー」イチャリイチャイ

初春「あーうー歩きづらいですから肩に寄りかからないでくださいー」

佐天「甘えたい年頃なんだよー私はー」

初春「いつもは私を子供扱いするくせに……」

佐天「たまにはいいじゃん。ほら、初春もお姉さんぶりたいでしょ?」

初春「……わたしだって、佐天さんにあまえたいんですよぅ」ボソッ

佐天「……えへへ、かわいいなぁ初春はっ」



学生「あれが伝説の……」

学生2「百合、か……まさか実在するとはな……!」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:08:15.10 ID:LVlpCW9/0
佐天「それにしても……」

蟲「」ザワザワ

佐天「(多いな……どれも光を帯びてるから、たいしたことないけど。自然のなかのほうが多いのかな)」

初春「?それにしてもなんですか?」

佐天「え?あ、ああ―――いや、自然がいっぱいだなぁ、って」

初春「そういえばここに来たのって何気に初めてなんですよねー」

佐天「へぇ、そうなんだ?私は中学になってから学園都市に来たから勿論初めてだけど、初春もねぇ」

初春「ここまで遠出して自然に触れよう、って気にはなりませんでしたし。あ、ほらほら佐天さん、貸しボート無料って書いてありますよ」

佐天「結構大きな池だもんね、ここ。よっし、それじゃここはひとつ佐天涙子ちゃんのアウトドアテクニックを見せつけてあげようか」

初春「こげるんですか?」

佐天「まぁねー。これでも小学校のころはカヌーをやっていたのさ」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:12:25.22 ID:LVlpCW9/0
―――。

佐天「ごんどーらはーどこまーでもーいくよー」

初春「なみをーうんでーべねつぃあのまちをー」

佐天「ふぅ……ほんっとに広い池だね。まだ一周出来てない」

初春「本当ですねぇ……もう日がくれちゃいますよ」

佐天「うーん、それは不味いなぁ……ん」

蟲「」

佐天「……なんだろ、この感じ。下に、なんだか……」

初春「?どうしたんですか?」

蟲「」

佐天「……まずい。この感じ、不味い。声はまだ聞こえないけど―――初春、そっちのオールもって。急いで戻るよ」

初春「え?」

佐天「タイミング合わせてこげば大丈夫だから。この辺りは植物に囲まれてて日が落ちたらすぐに暗くなるから、もうほとんど時間がない。ほら、いち、にーの……」

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:15:21.67 ID:LVlpCW9/0
―――。

初春「」ハァハァハァハァ

佐天「ふぅ……はぁ、疲れた……」

初春「ど、ごふっ……どう、したんですか佐天さん……」

佐天「……いや、ね。暗くなったら、本当に危ないからさ。急いでみただけだよ」

初春「確かに、あの辺りは照明も無さそうでしたけど……そんなに急ぐほどのことだったんですか?」

佐天「初春は都会っこだもんねー。暗いなか水の上に残される恐怖を知るまい」

初春「そ、それは確かに危ないし恐ろしいとは思死ますけれど……」

佐天「ま、急がせてごめんね。ほら、完全下校時刻になるし、そろそろ帰ろ」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:18:11.86 ID:LVlpCW9/0
―――。

―――――――。


佐天「―――さて」

佐天「あの感じは蟲だけど……随分大きかったな」

佐天「それに、凄く嫌な感じがしたし……ちょっと気になるし。調べてみますか。


佐天「さすがにボートであそこまでいくのは危ないし、森の中を抜けてくしかないか。うー、夜の森は怖いなー」

佐天「……と思ったけど、蟲の光でちょっと綺麗かも。それに学園都市だし、危ない動物もいないだろうし」

佐天「えっと、確かこっちであってるはず……ああもう、蜘蛛の巣邪魔だなぁ!」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:24:37.99 ID:LVlpCW9/0
佐天「ふぅ、ふぅ……この、辺り―――うわぁ」


蟲「」 リリリリリ


佐天「すご……水面が光ってる、というより水の中から光ってるんだ」

佐天「……そっか、木の枝でトンネル状になってるから、衛星でも発見できない、ってわけね」

佐天「けど、なんであの時はこの蟲を危ないって感じたんだろ……あ、なんか浮いてきた」

佐天「ん、もうちょっと近くに行けば……陸の端は……うおあっ!?」バシャッ

佐天「――-っはぁっ、はぁっ、はぁ―――あっぶな……足滑らしちゃった―――っ!?」


蟲「」リリリリリリリリリ


佐天「っ、ぁ……!な、引っ張って……!?」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:27:05.70 ID:LVlpCW9/0
蟲「」リリリリリリリリリリリリ


佐天「ちょ、やめっ……離してっ!」


蟲「」リリリリリ


佐天「なっ……エサ、って……!」ゾクッ

佐天「(や、ばい……!力、強すぎ……!)」

佐天「く、ぅ……あっ」ばしゃんっ





61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:30:38.39 ID:LVlpCW9/0
佐天「(やばい―――やばいやばいやばい……!)」

佐天「(この蟲、私を食べようと―――)」ちらっ


蟲「」


佐天「……!(な……に、これ……)」

佐天「(―――ああ。なるほど)」

佐天「(これが、蟲か――――――)」ゴポッ




バシャッ

佐天「―――、は、ぁっ……げほっ、う、ごほっ……」

佐天「え……え?外……空気?」

佐天「蟲、は……?」


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:34:52.67 ID:LVlpCW9/0
一方「おいクソガキ、夜遊びはほどほどにしとけ。こんな道のねェとこにわざわざ来てンじゃねェぞ」

佐天「へ……?」

一方「ったく……オラ、おぶされ。さっさとこっから出てけ」グイッ

佐天「へ……え?―――うあっ!?」




土御門「んー?どうしたんだ一方通行」

一方「一般人がいやがったンでちょっとな」

土御門「なんだ、森の外まで送ってきてやったのか。優しいとこあるじゃないか」

一方「うっせェ。で?時間はまだか?」

土御門「あと少しだよ。『取引先』が来るまでな」

一方「こンな森の中で、か。ま、こっちとしても、後片付けが楽でいいがな」

土御門「そうだな。文句を言うとすれば、蚊がいることくらいか」

一方「虫避けスプレー使うか?」

土御門「お、さんきゅ」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:37:43.40 ID:LVlpCW9/0
―――。

佐天「なんだったんだろ、さっきの人……あ、お礼言うの忘れてた」

佐天「それにしても―――そっか。あれが、蟲、なんだ」

佐天「……蟲なんて、どうにでも出来ると思ってたけど。その辺りにいる、下等生物としか思ってなかったけど」

佐天「……」ゾクッ

佐天「……怖かった。ああ……ぅ、ぁ、っく……こわかったよぅ……」




佐天が沖つ宮に沈むようです おわり


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:51:28.31 ID:LVlpCW9/0
御坂妹「……ふむ」

御坂妹「他の妹達と差をつけるために、何か技能を身につけるべきだとミサカは熟考の末至りました」

御坂妹「女らしさ、そして大和撫子さを演出するためには、①華道②茶道③書道の三択しかありません、とミサカは案を提示します」

御坂妹「そしてこの中からミサカが選び出すのは―――書道でしょうね、とミサカは選択します」

御坂妹「何せ華道、茶道は見せるための舞台や道具が必要となりますが、書道でしたら手紙という形でもっとも自然にかつ簡単に
     技能をアピールできます、とミサカは考え抜きます」

御坂妹「というわけで、さっそく初めてみましょう。まずは簡単な字から―――木、日、と」さらりさらり


木「」 にょきにょき

日「」 さんさん


御坂妹「」



御坂妹「字を書いたらいきなり動きだしました、とミサカはあり得ない現実を受け止めます」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 21:55:01.32 ID:LVlpCW9/0
御坂妹「待って、すとっぷ、何これ、とミサカは狼狽します」

日「」さんさん

木「」にょきにょき

御坂妹「あああさらに成長してます、とミサカは木の枝ののびっぷりに驚愕します」

木「」にょき……しなっ

御坂妹「あ、しなりはじめました……なるほど、確かに水もなく日を浴びていれば枯れるのは当然ですね、とミサカは納得します」

御坂妹「でしたら、」

雨「」ざああああ

御坂妹「あわわわ紙がびしょぬれに……あ、字が潰れたら何もかも元通りになりました、とミサカはぐしゃぐしゃに滲んだ字の痕を確認します」

御坂妹「しかし、これは一体なんなのでしょうか……とミサカは首をひねります」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:01:08.29 ID:LVlpCW9/0
―――

御坂妹「あれからいろいろな字を試してみましたが、どうやら象形文字は動きだすようですね、とミサカは試行錯誤の末結論を打ちだします」

御坂妹「まさか鳥が飛びまわったり、魚が跳ねたりするとは思いませんでした……とミサカは、それらは潰してしまえば墨に戻ったことも忘れず付け加えておきます」

御坂妹「そしてここでひとつの可能性を提示します。象形文字とは元々が絵―――つまり、これは絵を実体化させるものでは?」

御坂妹「というわけで、いざ試してみましょう、とミサカは絵心がないままにイヌの絵を描いてみます」サラリサラリ


イヌ「にゃぁーん」


御坂妹「ほう……これはこれは」

イヌ「にゃぁーん」

御坂妹「ふふふ、イヌなのににゃぁーん……にゃぁーん」

イヌ「にゃぁーん」

御坂妹「にゃぁーん」



美琴「……何やってるのよアンタ」

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:04:04.33 ID:LVlpCW9/0
御坂妹「おや、これはお姉さま、とミサカはああそういえば今日はお姉さまと合う約束をしていたのだなぁと今更ながら思い出します」

美琴「コイツは呼び出しておいて……それより、何それ」

イヌ「にゃぁーん」

御坂妹「イヌです」

美琴「いや、そうじゃなくて。何、どっかの新製品?なんでこんな立体感ないのが動いてるの?」

御坂妹「それがミサカにもよくわからないのです、とミサカは突然宿った自分の能力に戸惑います」

美琴「能力?」

御坂妹「ええ、かくかくしかじか」

美琴「まるまるうまうま……にわかに信じられないけど」

御坂妹「でしたら、そうですね……羊、とミサカはさらりと筆をすべらせます」


羊「」めぇー


美琴「」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:06:57.14 ID:LVlpCW9/0
美琴「え……えっ?」

御坂妹「さぁアナタの役目は終わりです、とミサカは筆で羊を塗りつぶします」

羊「」めぇ

美琴「え……えー?」

御坂妹「と、このように象形文字および絵を描くと、それが現実となる能力なのですが、とミサカは己の才能に戦々恐々します」

美琴「……ちょっと待っててね」




ソラハアオイヨネーキミガホホエンダー

佐天「はい、もしもし……ああ、御坂さん。え?はい、大丈夫ですけど……はい、はい、わかりましたー」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:11:27.93 ID:LVlpCW9/0
―――。

佐天「どうもっ」

御坂妹「どちら様でしょう、とミサカは突然現れた黒髪ロングの地味っ子名前を問います」

佐天「その言い方だと■■さんと被るからやめて。佐天涙子だよ、初めまして妹さん」

美琴「悪いわね、突然来てもらって」

佐天「いえいえ。それで、何ですか?」

美琴「まぁ、ちょっと見てみて」



御坂妹「さらりさらり」

弓「」ギリギリ

矢「」ヒュンッ

佐天「うあっはぁ!?」

美琴「ちょ、アンタ何してんの!?」

御坂妹「何と言われましても、言われたとおりにしただけですが、とミサカはまさか矢が飛び出して佐天涙子の頬を掠めるとは思っていなかったことを付け加えます」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:14:31.62 ID:LVlpCW9/0
佐天「うへぇ……何今のー」

御坂妹「かくかくしかじか」

佐天「まるまるうまうま……はぁ、なるほど」

美琴「どう?蟲、ってやつの仕業?」

佐天「いや、これはそうじゃないみたいですけど……」

御坂妹「蟲とはなんですか?とミサカはたずねます」

佐天「かくしか」

御坂妹「まるうま。なんと、とミサカは驚愕をあらわにします」

美琴「言ってることは本当よ。私もお世話になったし」

佐天「でも、この能力は蟲じゃないですよ。えっと、ちょっと待ってください……なんだかあと少しで、いろいろ思い出せそうな……」



82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:19:08.67 ID:LVlpCW9/0
佐天「―――あ。思い出した。思い出しました。その能力のこと」

美琴「思い出す?」

佐天「ん、まあ言葉の表現はどうでもいいとしてですね……結論から言うと、それを治す術はありません」

御坂妹「……ということは、ミサカは一生字が書けないということになるのでしょうか?とミサカはたくらみが一日以内で破綻してしまったことに肩を落とします」

佐天「いえ、そんなことはないですよ。ためしに左手で書いてみてください」

御坂妹「左手、ですか?とミサカは慣れない手で字を―――?不思議と違和感がありません、とミサカは利き手でないにもかかわらず普通に字が書けることに驚きます」

美琴「ああ、それは私がもともと左利きだったからね。いろいろ不便だったから右ききに直したけど」

御坂妹「なるほど……あ」

佐天「どうですか?実態化しませんよね」

御坂妹「ええ、鳥も魚も飛びまわりません、とミサカは当たり前のことを口にします」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:24:08.84 ID:LVlpCW9/0
―――

佐天「―――とまぁ、そういうわけで。これから右手では字や絵は描かないでください」

美琴「確かに。あんな不思議な能力が研究所に知られちゃったら、何されるかわからないわよ。物質創造能力なんて、第二位の領分じゃない」

御坂妹「ミサカも実験所に隔離されるのは嫌なので、おとなしく指示に従うことにします、とミサカは右手を封印します」

佐天「すみません、これくらいしか力になれなくて」

美琴「ん、こっちこそ呼び出してごめんね」

御坂妹「しかしこれは、華道と茶道のどちらかをマスターするしかないようですね……とミサカは案を練り直します」

美琴「ん?案?」

御坂妹「あ、いえ、なんでもありません、とミサカはあの人の気をひくためにいろいろ画策していることを知られまいと誤魔化します」

美琴「……妹達って不便よねぇ」

御坂妹「いえいえそれほどでも、とミサカは素直になれないよりはマシだぜと開き直ります」

美琴「あははは」

御坂妹「ふふふ」

佐天「なにこれこわい」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:27:45.52 ID:LVlpCW9/0
――――。

―――――――。


――――――――――。

「ん……どこ、ここ。夢?明晰夢?」

そんなことないぞよ

「……だれ?」

だれといわれても
なまえなどないが
こうみゃくとでもいえばわかるか

「……光脈。ああ、なるほど、つまりこれは、蟲の宴みたいなものなんだ」

なつかしいなそのなまえも
もうなんびゃくねんときいていなかったよびなだ

「それで、光脈がなんの用さ」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:32:01.53 ID:LVlpCW9/0
いやなに
れいをしておこうとおもってな

「……妹さんの右手のこと?いいよ、終わったことだもん―――それに」

それに

「こうして、向かい合ってわかった……この蟲の知識は、あんた達がくれてるんだね」

―――

「どっからわいてきてるのかさっぱりだったけどさ……蟲師が、狩守家が、光脈になにかをたくしたってんなら話はわかるよ」

―――

「それがどうして私だったのかは知らないし、どうして今頃になって光脈がここにのぼってきたのかわからないけど、いいよ、わかった。
 それが私の役目だっていうんなら、それを全うしてみるのもいいと思う」

―――
いまおきていることはいちぶをのぞいてわすれてしまうことだけつたえておく

「え?なんで?」

つぎがおまえか
まだはんだんしかねるからだ

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:36:10.55 ID:LVlpCW9/0
「?次?判断?」

さて
れいだけしておこうか

「え、ちょっとま―――」



佐天「―――ん、ぁ……朝、か」

佐天「う、なんか疲れたなぁ……変な夢見てたのかな」コツン

佐天「ん……なにこの、えっと、ひょうたん?」チャポッ

佐天「?なんか入ってる……って、これは―――えっと、確か……ああ、そうだ、光酒、光酒だ」

佐天「って何で光酒がここに……?わっかんないなぁ、寝てる間になーんかあったような気がするんだけど……」

佐天「……まぁ、いっか」



御坂妹は緑の座に立たなかったようです おわり

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:43:58.70 ID:RUa8X1ZMO [3/3]
佐天さんにも蟲煙草ふかして欲しいなst


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 22:55:27.02 ID:LVlpCW9/0
佐天「なんか昼寝してたら『蟲タバコ』って蟲払いの道具の作り方を思い出したわけで」

佐天「ちょっと作ってみた」

白井「たばこ?風紀委員として未成年の喫煙は見過ごせませんのよ」

佐天「いや白井さん、これは普通のたばことちがって、んーそうですね、出がらしを筒状に巻いたようなものですから、違法ではないですよ」

白井「そうですの?」

佐天「そうです。それにこれが上手くできてれば、今後蟲の被害にあった時に白井さんたちでもなんとかできるようになるかも」

白井「ふむ……そういうことでしたら、どうぞ」

佐天「わーい、それじゃさっそく……ごふぅっ!?」

白井「!?だ、大丈夫ですのっ!?」

佐天「げほっ、う、ごほっ……な、なにこれっ……ゾンビ味!?」

白井「どんな味ですの……」

佐天「STOのマスターの秘伝栄養ドリンクみたいな?と、とにかく、これは無理!ぜったい無理!」


おわり

>>93えっと、ごめん、生みなおし、つまり沖つ宮は二話目なんだ……わかりにくいけど。佐天さんはそこで蟲の恐ろしさを知りました。


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:04:11.15 ID:LVlpCW9/0 [48/57]
学園都市には海がないから、もうどうしようもなかった、すまねえ。

えっと、安価がエロゲだから、上であがってた虚繭の話でも書くか


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:08:02.19 ID:LVlpCW9/0
佐天「はぁー、実習で自然公園ねぇ」

初春「薬草とかの名前を覚えるのは実際に生えてるところを見るのが一番だとか、そういう理由らしいですよ?」

佐天「なんで薬草?」

初春「能力開発には薬物つかってますから。薬は植物からつくられるものもありますし。ねーお花ちゃん」

佐天「こやつ頭の花に話しかけておる……」

初春「基本的な草花だけですから、そう難しくはありませんよ。それにほら、佐天さんいつも『机の前に座ってるだけが授業じゃない!』って言ってた
    じゃないですか。主にテストの点数が悪かった時に」

佐天「う……そりゃそうだけど」

初春「ほらほら、そろそろ実習のミソ、植物採集ですし。ちゃんと先生の説明聞いとかないとどれがどれだかわからなくなりますよ」

佐天「はぁーい……」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:10:14.51 ID:LVlpCW9/0
―――。

初春「さっていきましょうか佐天さん!」

佐天「なんでそんなに張り切ってるのさ……」

初春「ふふふ、だって植物さんたちと触れ合えるんですよ?喜ばないでいられませんっ!」

佐天「さいですか。ま、この調子なら初春にくっついていけば問題なく採集できそうだけどね」

初春「ふふふー腕がなりますよー」

佐天「(あ、産土。学園都市にも居るんだ)」

初春「ほらほらーおいてきますよー佐天さーん」

佐天「って早っ!?もうあんな森の中に!?まってよ初春一人でいくと危ないよー!」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:15:49.47 ID:LVlpCW9/0
佐天「ったく、初春ったら……」ぐにょんっ

佐天「ひぃっ!?」ビクッ

佐天「な、あ……び、びっくりしたぁ。ウロがわいたむしこぶか……って、うそっ、ウロまでいるの?危ないかも……」

初春「さてんさーん!こっちですー!」

佐天「あーはいはいわかったってば!もうちょっとじっとしてなさい!」

―――。

初春「いやーたのしかったですね佐天さん!」

佐天「私は疲れたよ……先生もちょっと引いてたじゃん。あんなにいろいろとってくるから」

初春「でもこれで成績はばっちりですよ?」

佐天「何言ってるんだか……とってきた植物を標本にして、名前を覚えなきゃいけないんだよ?初春が余計なものまでとってくるから
    覚える量すっごく増えちゃったじゃん」

初春「むぅ……楽したぶんそれくらいはしましょう」

佐天「そりゃそうかもしんないけどさっ」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:21:21.18 ID:LVlpCW9/0
――――。

佐天「ふぅ……さすがに30種もあると吸水紙で挟むのも大変だね」

pllllllllllpllllllllll

佐天「ん、お電話か……もしm」

美琴『佐天さんっ!!黒子知らない?!』

佐天「うおあっ、み、御坂さん?どうしたんですか?」

美琴『あ、あのね……』



―――。


佐天「……なるほど。わかりました。それは蟲の仕業ですね」

美琴『え……?』

佐天「場所は、その自然公園でしょう?そこにはウロが―――ああ、くそっ、どうしよ……それは、すっごく不味い状況ですよ……」

美琴『え……え……?』

佐天「とにかく、今から自然公園に行きますから。御坂さんも来てください」

美琴『う、うん』

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:25:55.35 ID:LVlpCW9/0
回想

白井「そろそろ暑くなってくる時期ですの」

美琴「そうねー。でも初夏の風って気持ちいいわよね」

白井「気持ちいいことでしたら黒子が毎晩お手伝いしますのよおぶっ!?」

美琴「アンタはいいかげんその変態グセを直しなさいっ!!」

白井「だ、だからといって足払いをしたあとゴミ箱を被せるのはどうかと思いますの!?」

美琴「何も入って無かったんだからいいじゃない」

白井「それはそうですけど―――」

美琴「だいたいね、アンタは自分のことを淑女っていうけどレディは公園で夜の営みの話なんか―――あれ?黒子?」

美琴「おーいくろこー?どこいったのー?」

回想終わり


美琴「ということがあって……」

佐天「これはひどい」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:31:23.68 ID:LVlpCW9/0
美琴「電話も繋がらないし……いきなり消えちゃうなんて、今まで一度も……」

佐天「電話先でも言いましたけど、それがウロって蟲の仕業です。その、詳しくは言えませんけど……人を虚穴、ってところに飛ばしちゃうんですよ」

美琴「うろあな……?」

佐天「それが、その、すごく言いにくいんですけど……そこに迷い込んだら、もう」

美琴「……もう?」

佐天「……出てこられる可能性は、ほとんど無いんです」

美琴「……。」

美琴「……。で、でもっ。黒子は、ほら、空間移動使いだし!」

佐天「虚穴は次元としては少しずれたところにあります。たとえ11次元ベクトルをつかった能力だとしても、今現在の自分の座標がわからなければ、意味がないでしょう」

美琴「―――」

佐天「……信じられない、って顔してますね。ちょっと、こっち来てください」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:35:07.25 ID:LVlpCW9/0
佐天「あった……むしこぶ」

美琴「?こんな木が何って……佐天さんっ!?木に沈んで……?」

佐天「説明は省きますけど、ここ自体は危ないものじゃないですよ。ほら、御坂さんも手を」

美琴「う、うん……うぁ、なにこの感触」ぞぶっ


―――。


佐天「……これが虚穴、か。はは、初めて来たはずなのに、なんだか懐かしいや」

美琴「この狭いところに黒子が?」

佐天「ここは端っこですよ。もう少し進みます」

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 23:41:28.47 ID:LVlpCW9/0
美琴「……」

佐天「(言えない……御坂さんが密室を作ったせいで白井さんが飛ばされたなんて言えない……)」

佐天「(それにしても、どうしよう……たしか、虚穴は長居すると記憶を失うらしいし、時間はあんまり無い、か)」

佐天「(とは言っても、見つける手立てなんて全く無いし……)―――っと、つきました。大虚です」

美琴「大虚……?」


美琴「―――なにこれ」

佐天「これが大虚。こっから、さっき通って来たみたいな道へ何十、何百と分かれていきます。そしてそれらが出口に繋がっている可能性は低くて、その、
   なんていうか……つまり、」

美琴「……嘘よ。だって、こんなの」

佐天「……上下左右、いったいどこまでこの暗闇が続いているか検討もつきません。迷い込んだら最後、二度と出てこられない、と言っても過言じゃありません」

美琴「……なんで、」

美琴「なんで、佐天さんはそんなに淡々としていられるの……?」

佐天「え……?」

119 名前:さるめ……久々に我を怒らせたな、雑種ー![] 投稿日:2010/09/30(木) 00:16:23.83 ID:DIGNS6ya0 [1/36]
美琴「さっきから、黒子はもう助からないってことばかり……なんで?友達なのに、なんでそんなことばっかり言うのよ!」

佐天「(……そういえば、確かに)」

美琴「私は行くわよ。何があっても、黒子を探し出してみせるから」

佐天「……っ!ちょ、待ってください!無理です、無作為に探したところで絶対に見つかりません!」

美琴「離してよ!だって、こんなわけのわからないことで黒子を……!」

佐天「(う、まず……このままじゃ本当に御坂さんいっちゃう……)」

佐天「……わ、私に考えだあります!だから一旦退きましょう!」

美琴「考え……?」

佐天「はい、ですから一回出ます。その後にちょっとやってもらいたいことがあるんです」

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:21:43.35 ID:DIGNS6ya0 [2/36]
―――。

美琴「―――あった!これでしょ?」

佐天「ああ、はい、これです。というかこの公園に蚕住んでるんですね……」

美琴「それを、どうするの?」

佐天「ん、まぁ、ちょっと待っててください」



佐天「ねえ、聞こえてるでしょ?」

ウロ「」カサカサ

佐天「あのさ、あんた達の仲間に私の友達が連れてかれちゃったんだけど、返してくれない?」

ウロ「」カサカサ

佐天「え?無理?大虚は結果として出来ただけであんた達も中身がわからない?」

ウロ「」カサカサ

佐天「……まぁ、しょうがないか」


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:25:21.23 ID:DIGNS6ya0 [3/36]
佐天「駄目でした」

美琴「えっ」

佐天「ウロに頼んだんですけど、彼らもわからないって」

美琴「……」



滝壺「……北北東から信号をきゃっちした」

浜面「はい?」

絹旗「またいつもの超AIMですか」

滝壺「行かなきゃ……デウスエクスマキナ役として」

浜面「あの、滝壺さん?いったいなにを……」

滝壺「浜面、バイクだして。はやく。はりーはりー」

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:29:53.93 ID:DIGNS6ya0 [4/36]
美琴「離して!お前を殺して私はいく!」

佐天「駄目ですって!落ちついてください!まだ何か方法を……」

美琴「そんな悠長なこと言ってられない!」

佐天「ああもうっ!元はと言えば御坂さんのせいでこうなったんですから!ちょっとは自制を―――あ」

美琴「……え?」

佐天「しまった……」

美琴「わたしの、せいって……佐天さん、どういう―――」

佐天「……その、実は、ウロってのは密室に発生して、密室が破られた時に消える蟲なんです。
    そしてもしその密室にほかの生き物が居た場合、それもつれて消えちゃうんです」

美琴「……は。何、それ。それじゃ、私のせいで、黒子は―――」

佐天「……大変申し上げにくいのですが」

美琴「……は、はは。あはは―――ああああああああああっ!!!」

佐天「うおあー!?」



滝壺「急いで急いで」

浜面「これでも飛ばしてるんだよ!!」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:32:44.67 ID:DIGNS6ya0 [5/36]
御坂「あ、あああ、あああああ!!」

佐天「ちょ、あぶなっ、うわっ、びりっときたぁっ!?」

御坂「私のせいで私のせいで私のせいで……!!」

佐天「ぅわみさかさんっょぃ」



浜面「うおっ、なんだありゃあ……」

滝壺「懐かしいAIM。あの時は、まだ―――」

浜面「ん?どうかしたか?」

滝壺「―――ううん、なんでもない。今も、凄く幸せだよ」ぎゅっ

浜面「……なんだかわかんねぇけど、そりゃよかった。ほら、着いたぞ」

滝壺「うん、ありがと。ちょっと待っててね」


絹旗「サイドカーの私は超蚊帳の外です」イライラ

131 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:36:42.40 ID:DIGNS6ya0 [6/36]
※この滝壺さんは訓練された滝壺さんなので体晶無しでAIMストーカーが使えます。


美琴「ああ、ああああ―――あ?」

佐天「……?と、とまった?」

滝壺「久しぶり」

美琴「……アンタは」

佐天「え、何、お知り合い?」

滝壺「昔にちょっと。それより、今困ってることがあれば助けになれるけれど」

佐天「急展開すぎてちょっと待って」


―――。


佐天「なるほど、AIMストーカー」

美琴「確かに、それがあれば……」

滝壺「正確な範囲はわからないけれど、微弱なものならなんとなくの方角がわかるから」

佐天「よし、協力してください滝壺さん」

滝壺「デウスエクスマキナ役として勿論」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:39:53.59 ID:DIGNS6ya0 [7/36]
―――。

佐天「―――かなり入り組んでるけど、わかります?」

滝壺「――――――――――、あっちのほうから弱い力場を感じる」

美琴「よしっ、それじゃあ早く―――」

滝壺「あ、第三位は残ってて。帰りの道がわからなくなるから」

佐天「ああ、確かに。無能力者の私の力場より、御坂さんの力場のほうが目印としてはちょうどいいですもんね」

美琴「で、でも私のせいでこうなったんだし私が行くべきじゃ―――」

佐天「いいから、ここにいてください。適材適所ですよ」

美琴「……わかったわよ」



―――。


白井「暗いですの怖いですの何処ですの」

白井「ああお姉さま黒子はここで朽ち果てますのもう助かりませんの能力も上手く使えませんのおしまいですの」メソメソ

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:42:56.96 ID:DIGNS6ya0 [8/36]
白井「思えばあの時、足払いをかけられてすっころんだ時に短パンの隙間からわずかにパンツが見えたような気がしますの」

白井「今まで鉄壁だった短パンを、あのような形で破れたというのなら、この生涯に悔いはありませんの」

白井「ああ、さらば愛しき人。この白井黒子、自分を忘れても貴女のことは忘れませんの」

白井「……」

白井「……空しいですの」

白井「……うええええええええええええええええん!!お姉さまー!誰かー!ヘルプミー!!!」


佐天「ヘイ白井さん」

白井「ほうわァッ!?」

滝壺「この人?」

佐天「うん、間違いなく」

白井「さ、さてんさん?」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:47:43.72 ID:DIGNS6ya0 [9/36]
―――。

美琴「……暗い」

美琴「……深い」ゾクッ

美琴「こんな中を、黒子は今頃一人っきり……」

美琴「うぅ……ごめん……ごめんねぇくろこぉ……」

美琴「いっぱい、あやまるからぁ……もっとやさしくするからぁ……だから帰ってきてよぅ……」メソメソ


佐天「おおーい、御坂さーん」

美琴「佐天さんっ?黒子、黒子は?」

白井「お姉さまー!!」

美琴「黒子……黒子ー!!」ひしっ

白井「ああっ、お姉さま!こうして、こうしてもう一度抱擁をかわせる日がこようとは……!黒子感激ですの!!」

美琴「ごめんね黒子、怖い思いさせちゃって……」

白井「いいんですの、こうして今、お姉さまのぬくもりを感じていられるだけで、黒子は、黒子は……!」

滝壺「大団円?」

佐天「かなぁ」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 00:51:43.65 ID:DIGNS6ya0 [10/36]
―――。

佐天「どうもありがとうございました」

滝壺「気にしないで。私はデウスエクスマキナとしての役を果たしただけ」

佐天「デウス……?なんですか?」

滝壺「物語の収拾がつかなくなった時に現れる神様。正直、最初は妹達との電磁波コンビネーションで探し出そうと
    してたんだけど、よく考えたら貴女に妹達のことを知られるわけにもいかなかったので却下。
    物語的にどう収拾つければいいか悩んでいたところに、あのレスがきたということ」

佐天「???」

滝壺「わからなくてもいいこと。それじゃあ」




浜面「お、終わったのか」

滝壺「……うん。それで、どうして絹旗と路上で?」

浜面「いや違うんだ、これはプロレスの話をしていたらどうしてもカウンター寝技をかけたいって絹旗が言ってきてな」

絹旗「いえそんなことは超全然言ってません」

浜面「絹旗さンッ!?」

滝壺「……はーまづらぁ」

139 名前: ◆oDLutFYnAI [] 投稿日:2010/09/30(木) 01:01:10.69 ID:DIGNS6ya0 [11/36]
美琴「怖かったでしょ?今日は一緒に寝よ?」

白井「ああ、ついに、ついに黒子の夢がかなうのですね……まさかお姉さまから誘っていただけるとは」



佐天「んー、疲れた。あ、今回私何も出来なかったなぁ」

佐天「それにしても、虚穴って光脈筋にできるはずなのに……ここ光脈筋?だとしたら、ヌシは……?」

佐天「……うーん、なんだか、何か忘れてる気がするんだけどなぁ。まぁ、いっか。もう夜も遅いし、寝よう」



黒子が虚穴に落っこちました おわり


滝壺さんがいなければ詰んでいた。ありがとう。
四巻あたりの女の子はすごく可愛いと思うんだ。綾にしろ、すずにしろ。錆の話は3巻だけど、そこに出てくる女の子も好き。
え?漆原さんの書く子はみんな同じ顔に見える?それはきっと気のせいだよ。

ごめん俺は寝る。またさるくらったし。本当は、「クソスレ」とか言われてもっと速く落ちる予定だったんだ。硯の話も、やってみたかったんだがな。
最後に酉つけて寝よう。もしこの酉に見覚えのある人がいれば、その、なんかいろいろごめんなさい。
もし明日実習から帰ってきて残ってたら、喜んで続き書くよ。

174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 19:39:34.73 ID:DIGNS6ya0 [13/36]
御坂妹「あれから一度書道からは手を引きましたが、よくよく考えれば左手でも字は書けることに、ミサカは気づきました」

御坂妹「よってまた書道を再開しました、とミサカは現状を誰にともなく懇切丁寧に説明します」

御坂妹「そこでいっそ道具にもこだわってみようと思いネットで硯を検索しているしだいですが、とミサカは今現在の行動を口頭に―――おや」

御坂妹「……ふむ。ミサカは硯のことはわかりませんが、しかし写真越しでさえ、どこか惹かれるものがありますとミサカはモニタに写された硯をまじまじと眺めます」

御坂妹「値段は……oh、とミサカはあまりの0の多さに驚愕を隠せません」







御坂妹「ということですので」

美琴「何がということなのよ」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 19:45:36.83 ID:DIGNS6ya0 [14/36]
御坂妹「いえいえ、学園都市に七人しかいない超能力者の中でも第三位に位置する御姉さまでしたら、これくらいちょちょいのちょいかと、とミサカは
     オリジナルにたかるつもり満々でおだてます」

美琴「ほんっとアンタたちのその口癖不便よねぇ……はぁ、まあいいわ。どれよ、見せてみなさい」

御坂妹「こちらです、とミサカはページを開きます」

美琴「へー、確かになんだか他とは違う雰囲気を感じるわね」

御坂妹「お姉さまのお子様センスでも理解できいひゃいいひゃい」

美琴「アンタはー!人に物を頼む時はもう少し口を慎みなさい!」

御坂妹「も、もうしわけわりません、とミサカは謝罪します」

美琴「まったく……ん、ほんと。結構いい値するわね」

御坂妹「毎月のお小遣いでは到底買えるものではありません、とミサカは通帳と硯の値段を見比べます」

美琴「うーん……いいわ、買ってあげるわよ」

御坂妹「……言いだした身でこう言うのもなんですが、本当によろしいのですか?とミサカはなんだかやけに優しいお姉さまに確認をとります」

美琴「まぁ私も特に使い道ないままどんどんお金溜まってるしね。これくらいプレゼントしてあげてもいいでしょ」

御坂妹「ミサカの武将忠誠度は100あがりました、とミサカはお姉さまに忠誠を誓います」

美琴「何よそれ」

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 19:50:52.84 ID:DIGNS6ya0 [15/36]
―――。

御坂妹「そんなわけで硯が届きました、とミサカは封を解きます」

御坂妹「おお……実際に目の当たりにして手にとってみると想像以上のものです、とミサカはしげしげと眺めます」

御坂妹「同封の書には、なんでも随分と昔に名のある匠により掘られたものと書いてありますね、とミサカはなるほどだからあれだけ高かったのか、と骨董品値段に納得しました」

御坂妹「では、いざ一筆とらせていただきましょうか、とミサカは少々使うのが勿体ない気もしつつ硯に水を与えます」

御坂妹「やはり、まずはお姉さまへのお礼の手紙でしょうね、とミサカは文面を思案しつつ墨を―――、?」

御坂妹「なんでしょう、今さっき、体の中に冷たいものが入っていったような……?とミサカは首をかしげます」

御坂妹「……まぁ、何かの気のせいでしょう、とミサカは筆をとり、紙面にすべらせます」



御坂妹「……くちゅんっ」

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 19:58:29.70 ID:DIGNS6ya0 [16/36]
御坂妹「む……風邪、でしょうか。とミサカは少し寒気を感じます」

御坂妹「……まぁ、今日は体を温めて寝ましょうか。書き終えた手紙は明日にでも投函しましょう、とミサカは夏も間近だというのに毛布をひっぱりだします」

御坂妹「ふぅ……ではおやすみなさい、とミサカは誰にともなくおやすみの挨拶をして床につきました」





御坂妹「」ブルブルブルブル

御坂妹「な、何故でしょうか……とても寒くて仕方ありません……とミサカは既に布団を五枚も重ね着しているというのになかなか暖まらない体をおかしく思います」

御坂妹「うぅ……」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:04:11.42 ID:DIGNS6ya0 [17/36]
―――翌朝

医者「まだ10032君が起きてきてない?」

19090「はい、いくら呼んでも返事がなく、とミサカはおいおいアイツ寝坊かよ珍しなと不思議がります」

医者「それは困ったね?ちょっと呼んできてもらってもいいかい?」

19090「了解しました、とミサカは素直にオーダーに従います」



19090「10032、入りますよ?と相変わらず返事がないのでミサカは勝手に10032のプライベートルームに侵入します」

10032「ぅぅ……い、19090ですか、とミサカは布団にくるまりながら尋ねてきた検体番号を確認します」

19090「どうしたのですか、そんなアルマジロみたいな格好をして、とミサカは首をかしげます」

10032「と、とても寒くて……」

19090「寒い?とミサカは夏も近いのにコイツ何言ってんだと訝しがります」

10032「ほんとうなんですよぅ……とミサカは手をさしだします」

19090「どれどれ……つめたっ!?とミサカはまるで氷のような手に驚愕をあらわにします」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:13:31.17 ID:DIGNS6ya0 [18/36]
19090「こっ、これはどう考えても異常では?とミサカは失礼ながら10032の腋に手を差し込みます」

10032「あうっ」

19090「つめたっ!?ド、ドクター!ドクタァー!!とミサカは医者を呼びに部屋を飛び出します!」



医者「明らかに異常だね?検査してみても、特に何も見当たらない」

10032「」ガチガチガチガチ

打ち止め「そんなに寒いの?ってミサカはミサカは布団にくるまって白湯飲んでる10032に尋ねてみたり」

10032「ありえん」ガチガチガチガチ

打ち止め「うーん、スキャンしてみたけど特になにもなかったし……ってミサカは頭をひねってみたり?」



184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:22:09.01 ID:DIGNS6ya0 [19/36]
10032「うう、もうミサカは駄目かもしれません、とミサカは原因不明の病に絶望します」

19090「諦めてはいけません、とミサカは10032を励まします」

打ち止め「そっ、そうだよ!病は気からって言うし、気持ちまで負けちゃだめ、ってミサカもミサカで励ましてみる!」

10032「ふ、ふふ……最後に、これを、とミサカは19090に封書を渡します」

19090「こ、これは……?とミサカは受け取りつつ問い尋ねます」

10032「お姉さまへの手紙です……もう、ミサカからは渡せそうにないので、どうかこれをお姉さまに、とミサカは最後のお願いをします」

打ち止め「だめー!あきらめちゃだめー!ってミサカはミサカは10032の手をさすってみたり!どう?あったかい?」

10032「ああ、上位個体の優しさが身に染みます……と、ミサカ、は―――がくっ」

打ち止め「うあああああー!10032-!!」

医者「はいはいふざけてないで。白湯のおかわりもってきたからね?」

10032「かたじけねぇ……とミサカは温かなお湯を体に含みます」コクコク

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:26:37.98 ID:DIGNS6ya0 [20/36]
10032「ともかく、どうかそれをお姉さまに渡してきてくれませんか?とミサカは普通に懇願します」

19090「それは構いませんが、どうして手紙を?とミサカは普通のメールではない辺りに違和感を覚えます」

10032「ああ、それはお姉さまに買っていただいた硯を使って一筆したためたからですね、とミサカは懇切丁寧に説明します」

19090「硯?」





19090「―――ということで、こうしてミサカが参上したしだいであります」

美琴「ちょっ……それって大変じゃないの!あのリアルゲコ太でもわからないんでしょ!?」

19090「ええ、まあ」

美琴「……あー、まって。こういう不思議なことって、だいたい……」



佐天「というわけで呼ばれました」

19090「誰?とミサカはなを尋ねます」

打ち止め「どちらさまー?ってミサカはミサカはお尋ねしてみたり」

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:30:08.37 ID:DIGNS6ya0 [21/36]
佐天「うおお……御坂さんがいっぱい……どういうことなの」

美琴「あんまり深く聞かないでもらえると助かるんだけどね」

佐天「なら、そのように……それで、妹さんが大変なんでしたっけ」

美琴「まあ私も詳しくわかんないんだけど、直接会ってみてあげて」

佐天「わっかりましたー」



10032「おや、お久しぶりですねとミサカは布団の中から失礼します」

佐天「久しぶり、ですかね?どうしたんですか、この夏間近な季節にアルマジロになって」

10032「それがですねかくかくしかじか」

佐天「まるまるうまうま……はぁー、体温が下がり続けてる、と」

美琴「どう?何か心当たりある?」

佐天「いえ、話を聞いただけじゃ……ただ、妹さんの中から蟲の声が聞こえてくるのは確かなんですよね。
    妹さん、それっていつごろからの症状ですか?」

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:37:02.32 ID:DIGNS6ya0 [22/36]
御坂妹「確か、お姉さまにその手紙を書いたあとくらいからでしたか、とミサカは記憶をさぐります」

佐天「手紙?」

美琴「ああ、これのことね。まだ読んでないけど」

御坂妹「まだ読んでくれていないのですか……とミサカはうなだれます」

美琴「アンタが元気になったら、アンタの前で読んであげるわよ」

佐天「けど、手紙を書いて……?うーん、それだけじゃどうにも……」

御坂妹「……そういえば、墨をすった時になにか冷たいものが体の中にはいっていったような気がします、とミサカはふと思い出します」

佐天「墨をするって……えっと、硯ですか?」

美琴「硯って、この前の?」



189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:40:29.04 ID:DIGNS6ya0 [23/36]
――――。

美琴「これね、例の硯」

佐天「へー、綺麗な黒色ですね」

美琴「ほんとねー。で、どう?何かわかる?」

佐天「……蟲の気配はします。おそらくこれで間違いないと思いますけど、ただ……」

美琴「ただ?」

佐天「……声が聞こえてこないんですよね。それに、今までは見たら何の蟲かわかったのに、これはわからないんですよ」

美琴「えっと……どういうこと?」

佐天「蟲の声です。妹さんの体の中からは確かに聞こえてたのに、ここからは何も聞こえない。
   それに、今までは何故か知りませんけど蟲を見ればその蟲の名前と対処法を思いだしたんですけど」

美琴「これはさっぱりわからない、ってこと?」

佐天「はい……うーん、どういうことだろ」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 20:51:55.44 ID:DIGNS6ya0 [24/36]
―――。

佐天「とにかく、私はこの硯をもうちょっと調べてみます。何かわかったらすぐに連絡しますから」

美琴「ん、ありがと。でもさ、」


10032「寒っ。夏なのに冬の気分を味わえるなんて、とミサカはプラス思考でとらえますがやはり寒いものは寒いので白湯をすすります」ズズズ


美琴「……あんまり長くは、さ」

佐天「……そうですね。出来る限り迅速に調査します」

美琴「うん、お願い。




佐天「―――とは言ったモノの、どうしたもんかねー」

佐天「硯自体に蟲の気配があることは確かだから、これが原因なんだろうけど……声が聞こえないってどういうこと」

佐天「妹さんの体の中からは、かすかだけど確かに声がしたのに」

佐天「……うーん」

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:08:35.73 ID:DIGNS6ya0 [25/36]
――――それから三日が経った。
一日のほとんどの時間、硯と向かい合っていたがなんの策も見つからず。
その間にも、妹さんの体温は下がり続ける一方だった。
色々な薬でなんとか体温を維持しているそうだが、もともとそう薬を投与できる体でも無いらしく、限界は近いらしい。


佐天「くそっ……どういうことなんだろ……」

佐天「あれから適当な蟲を捕まえて聞いてみても、ろくな返事は帰ってこないし……」

佐天「……蟲払いなんて、骸草の時みたいに、そう難しいもんじゃないって思ってたのに……」


―――思い返されるのはあの夜こと。
河の中にすむ巨大な蟲。
あれは、私のことを確か、


佐天「……えさ、か。人間がほかの生き物を食べるように、蟲だって私達を食べることだってあるんだ」

佐天「……いや、待て。そもそも、蟲の餌ってなに?骸草はたしか、生物の死骸が餌だった。野錆もそうだった。
   ウロのエサはわかんないけど、あの虚穴を見るとそういう空間が食べ物なんだろうし」

佐天「ナガレモノに関しては自然現象と同じでエサなんてなくて雨とかと一緒に動いてる……
    そうだ、蟲は私の常識になんて当てはまらない生態を持ってるんだから、その辺りから考えていかないと解決の糸口はつかめない」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:14:49.40 ID:DIGNS6ya0 [26/36]
佐天「考えろ考えろ……妹さんは体が冷える、って言ってた。体の中にいる蟲の声は、どこか喜んでいるように聞こえたから……
    あの蟲は、体温を食べてる、つまり熱を食べてるってことだよね」

佐天「熱を餌にする蟲、か……何か、これで思いだせないかな……」

佐天「――――」

佐天「――――駄目、かぁ」

佐天「やっぱり実際に蟲を見ないとダメか……けど、こうやってずっと眺めてても全然……ぁ」

佐天「そうだよ……妹さんは墨をすった時、って言ってたじゃんか。だったら、私もそれを試してみないと」




佐天「そういうわけで試してみたら、なんか出てきたでござる」

佐天「えっと、これは……雲喰み、そうだ雲喰みだった」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:19:05.09 ID:DIGNS6ya0 [27/36]
―――。

佐天「―――というわけで、雲と同じ高さ、だいたい2千~3千メートルの高さまで持っていけば蟲は抜けるはずです。
    もしくは、気圧をそれくらいの高さと同じレベルにまで下げるって方法もありますけど」

医者「わかった、ならそれをためしてみよう」





御坂妹「とまぁ、なんやかんやありまして、蟲はぬけました、とミサカはお世話かけましたと頭をさげます」

佐天「こちらこそ、時間かけちゃってすみません」

美琴「佐天さんはよくやってくれたわよ」

佐天「そうですかね。あ、これ硯ですけど、どうします?」

美琴「それって、すったらまた出てくるのよね?」

佐天「ええまあ、まだ蟲の気配ありますから」

美琴「だったら使えないじゃない……勿体ないけど、これはもう捨てるくらいしか」

御坂妹「それは駄目です、とミサカはお姉さまの提案を却下します」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:23:49.95 ID:DIGNS6ya0 [28/36]
美琴「え?でも使えないんじゃ意味ないし……たしかに観賞用としておいておく分にはいいかもしれないけど、また何があるかわかんないわよ?」

御坂妹「そういうことではなくてですね。だって、これはお姉さまからの折角のプレゼントですから、とミサカは硯を抱きしめます」

美琴「――――ぁ」

美琴「―――そっか」

佐天「うーん、だったら今からその蟲全部出しちゃいますか」

美琴「え?」

御坂妹「え?」



御坂妹「ひとつすっては父のためー、ふたつすっては母のためー、まぁミサカに母親なんていないんですけどね、とミサカ複製ジョークを―――むぐ」

美琴「それは佐天さんには秘密だから」

御坂妹「おっとそうでしたね……それにしても、墨をすることで蟲が出てくるのなら全て出しきるまですろうとは、とミサカは当然といえば当然な案に関心します」

美琴「口から入ってこないようにマスクもしたしね。私達には見えないけど、蟲は出て言ってるの?」

佐天「はい、どんどん出てってますよ。みんな久しぶりの食事だーって喜んでます」

200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:29:15.85 ID:DIGNS6ya0 [29/36]
蟲「」モクモク

佐天「あはは、今は夏だからそんなに急いで食べなくても大丈夫なのに」

蟲「」モクモク

佐天「……嬉しそうだなぁ。こうやってみてると、蟲も私達と変わらないな」

佐天「生きる為に生きて、食事を喜んで」

佐天「―――あのとき骸草を殺しちゃったけど、もっと他の方法もあったのかな」

佐天「あれも、頑張って生きてたんだよね。全部殺しちゃう必要なんて、なかったんだよね」

佐天「……まぁ」

佐天「こんなこと、もうどうにもならないことだけど」



あの人が死に際に作った硯がここに来てよみがえったようです おわり


三巻に出てくる女の子ってかぁいいよね。なんでだろ。釣り目ぎみだからかな。
しげが手紙渡してるとことかかわゆす。ハァハァ 
こんなんでよければ次>>203  僕はご飯を食べてくる

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/09/30(木) 21:35:23.38 ID:G2dRIX2C0 [5/6]
乙ー。主人公が変わると視点が変わって面白い
囀る貝が読みたいなあ


214 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:34:37.57 ID:DIGNS6ya0 [31/36]
打ち止め「うわーいアナタと一緒に出かけるなんて久しぶり!ってミサカはミサカははしゃいでみたり!」

一通「デパートで暴れるンじゃねェ」

打ち止め「あ、ほらほら、あの貝殻すっごく綺麗だよってミサカはミサカは展示品を眺めてみる!」

一通「ただの貝殻じゃねェか」

打ち止め「でもでもミサカは海って見たことないから、こういうのもあんまり見たことないんだよってミサカはミサカは貝殻を手にとってみたり」

一通「こら、展示品に触るな」

店員「よろしいですよー。どうぞ手にとってみてください」

一通「あ、そうなンですか、すいませン」

打ち止め「わぁーなんで巻貝ってこんなとんがりあるんだろってミサカはミサカは首をかしげてみたり」

店員「耳にあてると潮の音がしますよー」

打ち止め「ええっ、ほんと?ってミサカはミサカはさっそく言われた通りにしてみる!」

一通「ンな非科学的なことがあるか……」

「」~♪

打ち止め「」

一通「……ン?どォした打ち止め、鯉の真似か?」

217 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:39:28.11 ID:DIGNS6ya0 [32/36]
打ち止め「―――!―――!」パクパク

一通「おォ、演技派じゃねェか」

打ち止め「――――――!」パクパクパクパク

一通「……オイ、そろそろ普通に喋らねェと怒るぞ」

打ち止め「―――!」パウパウッ

一通「……打ち止め?」



御坂妹「なるほどなるほど、とミサカはMNWによって上位個体の言いたいことを把握しました」

一通「コイツは何て言ってンだ?つーかふざけてンのかコイツ」

御坂妹「いえいえ、どうやら喋り方を忘れてしまったそうです、とミサカは目の前の白髪もやs……いえ、なんでもありません」

一通「喋り方を忘れただァ?ンなもン、歩き方を忘れたって言ってるよォなモンじゃねェか」

御坂妹「しかし実際にそう言って―――そう考えているのですから仕方ありません、とミサカは上位個体を身下げます」

打ち止め「……」パクオアク

一通「一体どォいうことだよ……」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:43:41.41 ID:DIGNS6ya0 [33/36]
御坂妹「まぁ幸いながら、こういった不思議現象を解決できる人に心あたりがありまして」

一通「誰だそりゃ」




佐天「呼ばれて飛び出てこんにちは」

一通「ン……オマエ、確か」

佐天「え、なに、ナンパですか?いやーんまいっちんぐー」

一通「ブッコロスぞ」

佐天「ひぃっ……あの、妹さん、この人誰なんですか?」

御坂妹「恩人でもあり仇でもあり―――簡単に言えばロリコンです、とミサカは一方通行の紹介を端的に終わらせます」

佐天「oh……」

一通「てめェ」

御坂妹「おや、殺しますか?今までしてきた妹達のように、とミサカはなんとなく古傷をえぐってみます」

一通「……う、うおおおおおおおおおお!!!」だっ

佐天「あっ、どこ行くんですかー?」

御坂妹「放っておいてあげてください、とミサカは涙目になっていた一方通行に(笑)」

220 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:51:26.90 ID:DIGNS6ya0 [34/36]
佐天「……えっと、それで、」

御坂妹「そうでした、ええとですね―――」


御坂妹「―――ということでして、とミサカは説明をしめくくります」

佐天「貝に耳をあてたら、かぁ……うーん、それだけじゃなんとも。ひとまず、その貝が売ってたところまで案内してくれる?」

打ち止め「―――」パクパウッ



打ち止め「……」パウッ

佐天「ああ、あそこね……ん」

佐天「(喧騒にまじってかすかに鳥の声―――これは、なんだったか……)」

打ち止め「―――」パウッ

佐天「この貝を耳にあてたら喋れなくなった、と」

打ち止め「」コクコク

佐天「んー……あぁ、サエズリガイか」

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:56:39.01 ID:DIGNS6ya0 [35/36]
――――――。

御坂妹「サエズリガイ?」

佐天「そういう名前で呼ばれることもある蟲。鳥みたいな形してるんだけど、貝の中に隠れることもあって、
   その貝を耳に当てて間近で声を聞いた人は喋り方を忘れちゃう、つまり喋れなくなっちゃうんだって」

御坂妹「治療方法はあるのですか?とミサカはたずねます」

佐天「すぐに回復する治療方法は無いかな。でも、人の言葉を聞いてれば徐徐に治っていくから、そっちのほうは心配なし」

御坂妹「……そっちのほう?」

佐天「あー……っと。まぁ、気にしないで。それじゃ、あの頭の白い人にもよろしく言っといてね」

御坂妹「はい、どうもありがとうございます、とミサカは負荷深と頭をさげます」

打ち止め「――-!」ぺこー




佐天「……おかしい。あの蟲は、本来海にいるはずなのに」

佐天「しかも貝のなかに入ってるってことは、これからよくないことがあの辺りで起こるってこと―――どういうことなんだろ」

246 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:29:34.87 ID:h1pgtgS60 [2/45]
―――。

佐天「(というわけで、気になったんでまたサエズリガイを見に来たわけだけど)」

蟲「」ピィー

蟲「」ピィー

佐天「(増えてる……どっから沸いてくるんだろ……)」

佐天「(ともかく、増えてるってことは何か起こるのはもう少し先ってことか)」


佐天「すみませんこれひとつください」

店員「はーいありがとうございまーす」



佐天「(さすがに人通りの多いところで貝に向かってしゃべるのは危ない人だもんね。この辺りでいいかな)」

佐天「ねぇ、この辺りで何が起こるの?」

蟲「」ピィー

佐天「?何か起こりそうってだけで具体的にはわからない?まぁーそんなもんなのかな」



247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:32:59.86 ID:h1pgtgS60 [3/45]
佐天「じゃあさ、あんた達って海に住んでたんじゃないの?なんでこんなところにいるのよ」

蟲「」ピィー

佐天「知らんて」

佐天「蟲にこれ以上期待するのも駄目かー……しょうがない、地道に調査するかな」



佐天「ういはるーっ」

初春「ふぉああああっ!?しょ、正面から堂々スカートまくらないでください!」

佐天「後ろからならいいわけね」

初春「そういう問題でもないんですけど」

佐天「それは置いといて、ちょっと調べてもらいたいことがあるんだけど。こういう貝が売ってる場所って、あそこのデパート以外どっか無いかな」

初春「また随分難題ですねー。うーん、ま、ちょっと待っててください」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:47:12.30 ID:h1pgtgS60 [4/45]
初春「できましたっ。さっき佐天さんが言った場所で開催されてる「どきっ!懐かしい夏の音フェア」以外に、ここと、ここ。それからこっちにふたつですね」

佐天「こんな細かいことまで……凄いね」

初春「貝殻なんて外からの輸入物ですからね。そっからどこへ流れてるか調べればすぐですよ」

佐天「そんなのを調べられるのが凄いってことよ。ありがと、それじゃちょっと行ってくるね」

初春「はーい」



――――。

佐天「ふむ」

佐天「調べてみたところ、蟲がいたのはあのデパートとそっから一番近い露店で売ってた貝だけか」

佐天「てことは、あの辺りに災害が出るってこと、なんだよね」

佐天「うーん……でも、何が起こるっていうんだろ」

佐天「(そもそもこの蟲は海の災害を感知する蟲だし……てことは、水関係の何か、か?)」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 11:53:19.67 ID:h1pgtgS60 [5/45]
佐天「……ああ、もう。水関係たって、一体何が―――」

美琴「んー?どうしたの佐天さん、頭おさえて」

佐天「御坂さん―――こそ、こんなところで何してるんですか?ここあんまり人来ない場所なのに」

美琴「えっ?べ、べつに?なんとなく散歩してたらね!(アイツを追っかけまわしてたら何時の間にか)」

美琴「そういう佐天さんこそ何してるの?」

佐天「ここは私の好きな場所なんですよ。何故か知りませんけど、たまーに来たくなるんですよねぇ」

美琴「ふぅん。それで、頭おさえてどうしたのよ」

佐天「……ん。まあ、御坂さんになら相談してもいいかな」



佐天「―――ということでして」

美琴「また蟲関係ってことね」

佐天「今回は別に、蟲が何かをしてるってわけじゃないですけど」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:02:11.30 ID:h1pgtgS60 [6/45]
佐天「それにしても、水関係の災害なんてこの学園都市で起こるのかな―って思いまして」

美琴「浄水設備は定期的にメンテナンスされてるし、水道だって問題ないはずだもんね」

佐天「けど、蟲が無駄なことするとは思いませんし……うーん……」

美琴「……」

佐天「……、?どうしたんですか、私の顔になんかついてます?」

美琴「ううん、なんていうかさ。佐天さん蟲が見えるようになってからなんか変わったなーって」

佐天「……そうですかね」

美琴「こう言うのもなんだけど、前は特に周りを見て無かったのにさ、」

佐天「あはは、御坂さんに言われたくないですよ」

美琴「……あははは」

佐天「はははは」

美琴「あはははははははははははははは」

佐天「……ごめんなさい」

252 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:06:38.64 ID:h1pgtgS60 [7/45]
美琴「ま、まあそれは置いといて!今の佐天さんはこうやって休日潰してまでいろいろ調べ回ってるじゃない」

佐天「んー……まぁ、蟲が見えるのは私だけですし。とくにたいした意味なんてないですよ」

美琴「そうなの?」

佐天「意識したことはないですねぇ―――さって、それじゃそろそろ帰りますね」

美琴「ああ、送ってわよ」

佐天「えっ、悪いですよ」

美琴「帰り道はほとんど方向同じだからね。一人じゃ危ないわよ」

佐天「それじゃ、お言葉に甘えまして」


―――。

佐天「お―――『全天候型プール近日オープン』かぁ。こんなところにプールが出来るなんて珍しですね」

美琴「あー、これはレジャー施設って言うより競技練習用にお金持ってる学校がたてて、ついでに一般客もとってお金稼ごうってことらしいわよ」

佐天「なにそれいやらしい」

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:17:22.65 ID:h1pgtgS60 [8/45]
美琴「学生に奨学金として学園都市が支払う⇒学生が娯楽として学園都市にお金を落とす。って図式ね」

佐天「うぅーん、なんだかなぁ……」



―――。


佐天「ふぅ―――(さて、どうしたもんかなー)」

佐天「……津波、大嵐、毒物混入―――水の災害だと、公害もいれてこのあたり、か。氾濫か、汚染か」

佐天「どちらにせよ、この学園都市じゃ起こるとも考えづらいし―――ああ、もう。いいや、今日は寝よう」


―――。

――――――。

――――――――――。

行き詰ってるみたいだな。

「……。誰?」

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:20:23.72 ID:h1pgtgS60 [9/45]
いいか、お前はまだ蟲のことを理解しきれていない。

「いや、だから誰よ」

やつらは俺達人間より生命に近い―――今風に言いかえれば、この星の触角と言ってもいいだろ。

「……?何を言って―――」

その辺りを考えてやれ、そうすりゃおのずと答えは出てくるはずだ。

「いや、ちょっ―――」



――――。

――――――。

佐天「夢かっ!?」バッ

佐天「あ……夢、だったのかな」

佐天「けど……なんだか、凄く懐かしい感じがしたっけ。あぁー、こういう夢を見るとなんだか鬱になるなぁー」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:23:54.62 ID:h1pgtgS60 [10/45]
佐天「……蟲のことを理解してない、か」

佐天「……、――――――ふむ」


佐天「(サエズリガイが貝にこもってる以上、確実に何かが起こる)」

佐天「(けど、この学園都市で災害なんて―――いや、この学園都市だからこそ、起こりうる問題が、あるのかな)」

佐天「――――――、ぁ。もしかして、」


――――。

蟲「」ピィー
蟲「」ピィー
蟲「」ピィー
蟲「」ピィ
蟲「」ピ
蟲「」
蟲「」
蟲「」

佐天「……蟲の声が止んだ。急がないと……!」

257 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:29:34.38 ID:h1pgtgS60 [11/45]
打ち止め「あ、あの時のお姉ちゃんだ!ってミサカはミサカは挨拶しに行ってみたり」

佐天「っとぉ、あ、ああ、打ち止めちゃんか。それから白髪の人」

一通「白髪の人とか言うな。その節は随分世話になったな」

佐天「いや、私は何もしてませんよ。それじゃっ!」

打ち止め「どうしたのーそんなに急いで、ってミサカはミサカはたずねてみる」

佐天「え?ええっと、説明してる暇はないけどこの辺りこれから危なくなるから、すぐ遠くへ避難して!」

一通「?何言ってやがる」

佐天「いいから、こっちは間に合うかどうかわかんないから!」

一通「……ちょっと話してみろ」

佐天「え?無理ですって、話したところでどうしようもないですもん」

一通「それはオマエが決めることじゃなくて俺が決めることだろォが。俺を誰だと思ってやがる」

佐天「白髪の人」

一通「チクショウ」

261 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:37:30.90 ID:h1pgtgS60 [12/45]
打ち止め「こんなんだけど、確かに能力は凄いからちょっと話してみたらいいと思うよってミサカはミサカh」

佐天「ん、じゃあこの辺りで何が壊れればこの範囲内にまで水害が引き起こされるか、わかりますか?わからないですよね?」

一通「ちょっと待て」カチッ

一通「―――あのプールだな。確かもう水が入ってンだろ。他にも予備の水が備えてあるだろォから、それが破壊されりゃ
    圧力だとかその他諸々―――それこそオマエに言ったところでわからねェよォな要因が絡まって大災害になるな」

佐天「なっ―――」

打ち止め「驚いた?何を隠そうこの人こそ学園都市の第一位なんだよってミサカはミサカはアナタのことを紹介してみたり」

一通「よせやい」

佐天「第一位って……あ、いや、それはいいとして、さっきの話は本当ですか?」

一通「第一位の演算力舐めンな。まァ、コイツがひっきりなしにあのプールの情報を話してきてたから出来た演算だがな」

打ち止め「でもでも、あのプールほんとに凄いんだよってミサカはミサカh」

一通「ンで?それがどォしたンだよ。まさか今からあのプールが壊れるって言うんじゃないだろォな」

佐天「……残念ながら。少なくとも、一時間以内に」

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:41:26.21 ID:h1pgtgS60 [13/45]
一通「はァ?馬鹿なこと言ってンじゃねェよ」

佐天「馬鹿なことじゃないですってば!ああもうっ、早く白井さんに連絡して風紀委員総出で避難させてもらわないと……!」


ゴォンッ


佐天「っ」ビクッ

打ち止め「うわっ、今の音なに?ってミサカはミサカは耳を塞いでみたり」

佐天「……まさか、もう、」


ゴォォン


打ち止め「なんだか金属が折れるような―――って、何処行くのサテンってミサカはミサカはいきなり走りだした云々」

一通「……ちっ」

263 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:46:35.25 ID:h1pgtgS60 [14/45]
―――。

佐天「……っ。水が漏れてる……!」

一通「ふゥン、オマエの言ってたことは本当だったのか。予知能力者か?」

佐天「白髪の人……なんでここに」

一通「おい白髪の人やめろ。―――何、オマエの言ってることが本当だってンなら、今からこっから水が溢れてくるンだろ?」

佐天「そうですよ、だから逃げろって―――」


ガゴンッ  


佐天「―――ぁ」

一通「決壊しちまったなァ」

佐天「な―――何を悠長に……!」

一通「まァ見てろよ」

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 12:50:34.29 ID:h1pgtgS60 [15/45]
―――――――。

打ち止め「はぁっ、はぁっ、もう、いきなり走りださないでよってミサカはミサカは息を切らしながら―――うわあなにこれ」

佐天「水が、球体にまとめられて……?」

一通「ま、こンなとこか。あとはコイツをどっかにやりゃいいンだろ?―――自転ショット」

佐天「とぁっ!?水が凄い勢いでどっか飛んでった?!」

一通「終わりだ。これでいいンだろ?」

佐天「え……あ、はい」

打ち止め「へへー驚いた?何をかくそうこの人の能力はベクトル操作d<省略されました。続きを読むには>ってミサカはミサカは
      この人のことを自慢してみたり!」

一通「よせやい」

佐天「これが第一位か……!」

265 名前:さるくらた。昼間にやるもんじゃねえな[] 投稿日:2010/10/01(金) 13:02:03.73 ID:h1pgtgS60 [16/45]
一通「さァて、ちょっと仕事が出来ちまったな……打ち止め、悪ィが先に帰っててくれ」

打ち止め「んー?うん、わかったよってミサカはミサカは素直にしたがってみたり」

一通「よーしいい子だ」ナデナデ




plllplll

土御門『俺だ』

一通「仕事だろ、わかってる。今回は後手に回っちまったなァ」

土御門『お前が近くにいて幸いだったさ。わかってるなら、頼むぞ』

一通「あァ、さくっと片づけてくる」




佐天「お―――蟲が飛び立ったか」

佐天「てことは、もう大丈夫ってことね―――はぁ、疲れたー」

267 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 13:07:29.78 ID:h1pgtgS60 [17/45]
佐天「いやぁ、今回は疲れた、けど結局あの蟲がどうしてあんな場所にいたのかわかんないままだったなぁ」

佐天「ま、終わったことだからいいけどね」

佐天「ふぅ、今回はちょっと疲れちゃった」

佐天「それにしても、あの時の夢なんだったのかなー」



囀る貝はこの街から出られないようです おわり


「囀る貝」は好きな話のひとつ。蟲師は全体的に好きな話多いけどさ。
あの救われる感じがたまらねぇな……上で佐天さんは身を滅ぼしそうって書かれてたけど、だとしたら腐酒とか口にしそうだな。
あれがあれば、人間の体の自由は奪えるし。よし、一番最後にこれ書こうか。
んで、まあこんな感じでよければもうちょっと書く。さるも喰らったし>>272あたりと遠めで

272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 13:23:46.25 ID:ZuWDskB50 [2/4]
銀蠱と常闇


続きます

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