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明久「ごめん、今日はちょっと急いでるんだ」

1 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 11:32:18.31 ID:/1imDe+w0
雄二「何? 明久、もう帰るのか?」

秀吉「ふむ、今日は巻き上げてやろうと思ったのじゃが」

土屋「…………」コクコク

明久「悪いね。カードはまた明日ってことで」

雄二「貴重なカモがいなくなるんだ。
    せめて、用意しておいた逃げるための建前を言っていけ」

明久「僕が逃げる? 雄二、馬鹿言っちゃいけないよ!」

雄二「なら、とっとと始めるぞ。カードを切れ」

明久「よ~し、今日は勝つぞー!」

明久「……って、本当に急いでるんだってば!」

3 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 11:36:41.98 ID:/1imDe+w0
秀吉「ふむ、どうやら嘘をついている訳ではなさそうじゃの」

土屋「…………明久の嘘はすぐにわかる」

明久「確かに、僕は嘘のつけない正直者だけどさ」

雄二「お前のは正直者って言うんじゃねえ、
    馬鹿正直って言うんだよ」

明久「馬鹿なのはお互い様だろ。
    雄二はひねくれてる分もっとタチが悪いじゃないか」

雄二「うるせえ」

prrrr!prrrr!

明久「あ、電話だ。ちょっとごめんよ」

5 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 11:40:10.55 ID:/1imDe+w0
ピッ!

明久「はい、もしもし」

玲『アキくん、今日はいつ帰って来られるのですか?』

明久「出掛ける時に帰る時間を言わなかったっけ?」

玲『姉さんが風邪を引いてるんだからすぐ帰るよ、
   としか言っていませんでした』

明久「そうだっけ? まあ、とにかくもう学校は終わったから、
    必要なものを買ったらすぐに帰るよ」

玲『必要なもの?』

明久「うん」

7 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 11:44:14.37 ID:/1imDe+w0
明久「まず、火照った体をさますものでしょ」

玲『成る程。熱さましの、頭に貼るシート等ですね』

明久「そうそう」

雄二「ほ、火照った体をさます……?」

秀吉「明久は、一体誰とどんな話をしているのじゃ……?」

土屋「…………まだ判断しかねる」

タパパパパッ!

雄二「お前はもう判断を終えているみたいだけどな」


8 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 11:50:58.43 ID:/1imDe+w0
明久「それに、色々と薬も必要だし」

玲『確かに、この家には風邪薬の類は一切ありませんしね』

明久「今までは必要なかったからね。
    でも、これからは常備しておいた方がいいかな」

玲『当たり前です。いくらアキくんが馬鹿で救いようが無い、
  風邪を引く可能性が万に一つあるかないかでもあって損はありませんから』

明久「うわぁ、なんだか信頼されてるのか貶されてるのかわからないやー。
    でもまぁ、薬は買っていくよ」

土屋「…………薬だと……っ!」

タパパパパッ!

秀吉「何故、薬という単語でそこまで興奮出来るのじゃ……?」


9 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 11:56:46.84 ID:/1imDe+w0
明久「出来るだけ効果が高いものが良いよね。
    なんだっけ、あのお尻から入れるやつ」

玲『座薬、ですか?』

明久「そうそう、それ! 確か、あれは効果が高いんだよ」

玲『……仕方ありません。アキくんが姉さんのお尻を弄びたいというなら、
  風邪で弱っている姉さんは抵抗することなくあられもない姿を見せましょう』

明久「ねえ、待って! どうしてそんなに声がはずんでるの!?」

玲『はぁ……はぁ……』

明久「息が荒いのは調子が悪いからだよね!?
    お願いだからそうだと言って!」

土屋「…………俺の予想を超えているだと……っ!?」

タパパパパパッ!

11 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 12:05:13.19 ID:/1imDe+w0
明久「とにかく! 急いで帰るから良い子で待ってて!」

玲『待ちなさいアキくん』

明久「ん? 何さ」

玲『姉さんに対して“良い子”という表現を使ったのはこの際良いでしょう。
  しかし、まさかこのまま電話を切ってしまうつもりですか?』

明久「いや、そのつもりだけど」

玲『アキくんは本当にダメダメですね』

明久「僕は電話を切ることすらままならないの!?
    平気だよ! 通話終了する位は出来るよ!」


12 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 12:09:16.38 ID:/1imDe+w0
玲『そうじゃありません。
   アキくん? 姉さんは、風邪を引いて熱があるのですよ?』

明久「いや、それは知ってるけど」

玲『それに、今もこうしてアキくんと話しているだけで熱が上がりっぱなしです。
  顔も体もどんどん火照ってくるし、疼きが止まりません』

明久「だったらすぐに電話を切らなきゃ!
    そういうわけだから、バイバイ!」

玲『アキくん?』

明久「……はい、何でしょうか」

玲『そんな姉さんに対して、言うべき事があるでしょう?』


13 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 12:17:21.24 ID:/1imDe+w0
明久「言うべきこと? ごめん、わからないや」

玲『せめて少しは考えなさい。良いですか?
   姉さんは風邪で弱っていて、とても心細い思いをしているのです』

明久「全然そうは聞こえないんだけど……」

玲『そんな、アキくんの事が大好きな姉さんに対して、
   かける言葉は一つしか無いと思いますが』

明久「大好きって、また……」

玲『本当にわかりませんか? それでは、ヒントをあげましょう。
   ヒントその1――愛してる』

明久「それは最早答えだよね!?
    っていうか、ヒントその1ってもっと凄い事を言えって意味なの!?」


14 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 12:25:07.48 ID:/1imDe+w0
玲『ヒントその2――メチャクチャにしたい』

明久「僕にはそんな真似出来ないよ!
    むしろ、これ以上の要求は僕の心がメチャクチャになっちゃう!」

玲『ヒントその3――結婚しよう』

明久「自分が何を言ってるか理解してる!?
    そもそも、その2とその3が普通は逆じゃない!?」

玲『アキくんは姉さんにプロポーズをしてくれるのですか?
  ……困りました。実の姉弟とはいえ、アキくんの頼みなら断れません』

明久「そこは断ってよ! っていうかプロポーズなんかしないから!」

異端審問会「……」

ガタタッ!


15 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 12:30:56.58 ID:/1imDe+w0
明久「もう! こうやってふざけてる間に帰った方が早いのに」

玲『確かに、それもそうですね。
   それでは、帰ってくるのを心も体も待っています』

明久「あれ? こういう場合って、
    心より、って言うんじゃなかったっけ」

玲『いいえ、心も体も、で合っていますよ』

明久「ふーん、なんだか知らないけどそういうものなんだね」

玲『アキくん――愛しています』

明久「……仕方ないなぁ。
    うん、僕も愛してるよ、じゃあね」

ピッ!

18 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 12:34:40.42 ID:/1imDe+w0
明久「――ふぅ、困ったもんだよ」

雄二・秀吉「……」

土屋「…………っ……っ……!」

タパパパパパッ!

明久「まあ、あれだけ大声で電話してたら聞こえたよね?
    とにかく、そういう訳だから今日は急いでるんだ」

ガシッ!

異端審問会「……」

明久「えっ、ちょっと待って! どうしてあの電話だけで、
    僕が異端審問会にかけられないといけないの!?」

20 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 12:40:01.43 ID:/1imDe+w0
須川「――吉井明久は我々を裏切った」

「殺せ――ッ!」

「生まれてきた事を後悔させてやるぜ吉井――ッ!」

「くっそおおおお! なんでお前ばっかり!」

異端審問会「バカのくせに!」

明久「意義有り! 僕は裏切ってなんかいないし、
    そもそも皆もFクラスだしかなりのバカだ!」

須川「裏切り者には制裁を」

明久「待って! 今日は本当に人を待たせてるから急いで」

異端審問会「死ねやこらああああああああっ!!」

明久「るんだけどぎぃやあああああっ!!」

22 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 12:44:45.65 ID:/1imDe+w0
雄二「……やれやれ。まさか、自分で墓穴を掘ったばかりか、
    さらにその穴を広げるとは」

秀吉「うむ。さすがは明久と言った所かの」

土屋「…………墓石は用意してやるから安心しろ」

明久「墓石を用意するだけの気があるんだったら助けてムッツリーニ!」

姫路「――あの、どうかしたんですか?」

美波「――相変わらずバカやってるわねぇ」

明久「二人共助けて――っ!」


23 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 12:50:48.10 ID:/1imDe+w0
雄二「なに、別に大したことじゃないさ」

姫路「そうなんですか?」

美波「それにしては妙に殺気立ってる気がするけど……」

雄二「明久に女が居るってわかっただけだ」

美波「ねえ、この槍で貫いた後火をつければ良いのよね?」

明久「まずい……美波は本気だ……!
    全身から殺意の波動が立ち上ってるのが見える……!」

美波「それが遺言?」

明久「いくら僕でもこんな遺言は残さないから!
    待って、違う! 別に他の遺言を残すって意味じゃな痛い痛い!」

24 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 12:57:15.60 ID:/1imDe+w0
姫路「待ってください美波ちゃん」

美波「瑞希、良いの!? このバカ、ウチ達に断りもなく……!」

明久「姫路さん! やっぱり、姫路さんは僕を信じてくれるんだね!
    そうだよ、僕に彼女なんて居るはずないじゃないか!」

姫路「だって、明久君に女の子が居るなんてわかってたじゃないですか」

一同「えっ?」

姫路「女の子の格好をしたらあんなに可愛いんだから、
    明久君の中には女の子が居ると言っても過言じゃないですもんね」

明久「あの、姫路さんは一体何を……?」

久保「姫路さんの言う事はよくわかる。さすが、といった所だね」

明久「わかるの!? っていうかなんで久保くんがここに居るのさ!」

26 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 13:03:05.22 ID:/1imDe+w0
姫路「だから、明久君には彼女なんていません」

雄二「火照った体とか言ってたんだが」

姫路「火照っているのは明久君自身です」

久保「そそそ、そうなのかい吉井君!?」

明久「火照るというよりも、実際に火で燃やされてるんだけど!?」

秀吉「薬がどうとかも言っていたのう」

土屋「…………尻から入れるとも」

姫路「それは、明久君が目覚めただけです」

久保「まさか……君も目覚めていたというのか……!?」

明久「目覚めてなんかいないから!
    そして、久保君はなんだか妙に怖いから夢の世界へ帰って!」

28 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 13:08:05.85 ID:/1imDe+w0
明久(くっ、こうしている間にも時間はどんどん過ぎていく……!)

明久(姉さんの体調が心配だし、
    何よりあまり待たせすぎると後が怖くてたまらない!)

明久(説明をしている時間は――)

異端審問会「オオオオオオッ!」

明久(――駄目だ。説明を聞いて貰う所か、
    むしろ言葉自体が通じるのかさえ微妙なラインだ)

明久(ということは――!)

明久「とうっ!」

異端審問会「!? 逃げたぞ、追ええええっ!」

30 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 13:15:01.18 ID:/1imDe+w0
姫路「待ってください明久君!」

美波「そうよ! 逃げ切れると思ってるの!」

明久「ひいいっ!?
    サバンナの草食動物っていつもこんな気持ちなの!?」

雄二「明久、こっちだ!」

明久「絶対に信じない!」

雄二「今度俺が翔子に追い詰められた時、借りは返せよ」

明久「! ありがとう、恩に着るよ雄二!」

雄二「あとで色々聞かせろよー!」

明久「わかったー!」

姫路・美波「待ってください明久君ー!(待ちなさいアキー!)」

32 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 13:28:50.08 ID:/1imDe+w0
~生活の知恵~ 吉井明久のバカでも出来る生活術!


――生活術という事で、吉井先生には色々と役に立つものをお聞きしたいと思います。

吉井:えっ、僕が先生!? いやあ、照れるなぁ。
    だけど、先生って呼ばれるのも中々気分が良いものなんだね。
    ねえ、ちょっとだけ吉井大先生って呼んでみてくれない?

――吉井明久、何か生活で役に立つ事を言え。

吉井:急に高圧的になった!?

――早くしろ。

吉井:……なんだか釈然としないけど、まあ良いや。
    まず、節約は大事だよね。
    お金はあって困るものじゃないし。

――具体的には?

吉井:食費は、塩や砂糖、水を使って抑えるのがベストかな。
    他にも、カップ麺を半分にし続けていくと無限に食べられるしね。
    あと、夜ゲームをする時は部屋の電気を全て消すのが良いよ。
    電気代の節約にもなるし、画面に迫力が出るってオマケもついてくるから。

――ありがとうございました。


※このコーナーは不評のため終了させていただきます。ご愛読ありがとうございました。


33 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 13:35:40.84 ID:/1imDe+w0
     ・    ・    ・

明久「――よし、必要なものは買ったな」

明久「ちょっとだけ遅くなっちゃったけど、
    走ったからその分時間は浮いたよね」

明久「姉さん、大人しく寝てるかな……?」

カチャカチャ……カチャリ!

明久「ただいま~。姉さん、ちゃんと大人しく――」

玲「……」

明久「全然してない! どうして風邪を引いてるのに、
    玄関で裸で仁王立ちしてるの!?」

35 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 13:42:05.88 ID:/1imDe+w0
玲「アキくん、帰りが遅いです」

明久「ごめん……って、そんな事言ってる場合じゃないから!
    ちゃんと服を着てよ姉さん! もの凄く顔が赤いよ!?」

玲「さすがに弟とはいえ、生まれたままの姿を見せるのは照れますね」

明久「照れてるだけじゃその顔色にならないよ!」

玲「……すみません、少し声を落としてくれますか?
  大声を出されると頭に響くので」

明久「とっ、とにかくドアを閉めるよ!?」

玲「? 何をそんなに焦っているのですか?
  焦るくらいなら、もっと早く帰ってくるべきだと思います」

明久「そうだね、僕が悪かったよ!
    だから大人しくいう事を聞いてお願いだから!」


36 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 13:48:06.55 ID:/1imDe+w0
     ・    ・    ・

明久「……とりあえず、僕のスウェットを着てれば良いかな」

玲「アキくん。姉さんは服を着ていると眠れないのです」

明久「それでも、風邪を引いてる時はあったかくしてないと。
    全く、裸で居るだなんてどうかしてるよ」

玲「それにはきちんとした理由があります」

明久「理由って何さ」

玲「熱は、熱い所から冷たい所へと逃げる性質をもっています。
  姉さんは、外気に体を触れさせる事で熱が逃げやすい環境を作っていたのです」

明久「僕には姉さんが何を言ってるのかよくわからないけど、
    何かとんでもなくバカな事を言ってるのだけはわかった」

37 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 13:53:39.17 ID:/1imDe+w0
明久「とにかく、大人しく寝てなきゃ駄目だよ」

玲「……わかりました。今は、大人しくアキくんの言う通りにします。
  いやらしい命令でも、大人しく従いますよ」

明久「命令します! そういう事を言うのはやめて頼むから!」

玲「その命令は聞けません」

明久「言う通りにしてくれる気配を微塵も感じないよ姉さん!」

玲「アキくん、お願いがあるのですが」

明久「相手の要求は呑まず、自分の要求だけを……!?
    くそう、これが病人の特権だとでもいうのか……!」

玲「胸が苦しいので、さすってもらえますか?」

明久「いっ!?」


38 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 14:00:25.07 ID:/1imDe+w0
明久「む、胸が苦しいって……」

玲「はい。どうも、さっきから締め付けられるように痛むのです。
  そして、それは恐らくアキくんのせいなので責任を取ってください」

明久「ぼ、僕の責任!?」

玲「アキくんのバカでブサイクな可愛い顔を見ていると、
  胸がキュンキュンして張り裂けそうになります」

明久「やめて! 貶されながら褒められて、
    その上甘酸っぱい言葉を聞かせないで!」

玲「そういう訳なので、お願いします」

明久「……――もう、仕方ないなぁ」

玲「……あら?」


39 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 14:06:40.97 ID:/1imDe+w0
玲「まさか、本当に胸をさすってくれるのですか?」

明久「? だって、胸が苦しいんでしょ?」

玲「そうですが……予想外でした。
   まさか、アキくんがこんなにも素直に言う事を聞いてくれるなんて」

明久「さすがに病気で苦しんでるのに放っておけないよ。
    それに、やっぱり姉さんの事が心配だからさ」

玲「……姉さん、今のアキくんの言葉で女の部分が疼いてしまいました。
  責任をとってさすってもらえますか?」

明久「それをやったら違う責任の取り方が必要になっちゃうよ!」

玲「姉さんは構いませんよ」

明久「あーあー! 聞こえなーい! 何も聞こえなーい!」

42 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 14:24:37.78 ID:/1imDe+w0
明久「えっと、それじゃあ……」

玲「よろしくお願いしますね」

ムクリ

明久「えっ? どうして体を起こすのさ」

玲「その方が激しく揉め……さすりやすいでしょう?」

明久「誤魔化せてない! 全っ然誤魔化せてないから!」

玲「さすがに顔を合わせるのは恥ずかしいので、後ろからお願いします。
   それとお得な情報なのですが、姉さんは二つの先端が弱点ですよ」

明久「僕には姉さんの“恥ずかしい”がよくわからない!
    っていうかお得って何!? 弱点とか言わなくていいから本当に!」


43 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 14:33:20.02 ID:/1imDe+w0
明久「えっと、それじゃあ……」

玲「よろしくお願いしますね」

ピチピチッ!

明久「ん? もしかして……姉さんの胸が苦しいのって、
    僕のスウェットじゃ胸がきついから……?」

玲「姉さんのおっぱいは大きくて綺麗だなんて……。
  アキくん、いくらなんでもそれは褒めすぎです」

明久「言ってない! 全っ然そんな事言ってないから!」

玲「でも、確かに胸の部分がきついですね」

明久「待ってて姉さん、もう一着スウェットを持ってくるから。
    そして、僕の命をかけて胸の部分をダルダルに伸ばしてみせるよ」

玲「その必要はないでしょう?
   胸をさすってくれるだけで姉さんは満足なんですから」

明久「すぐ戻るから大人しくしてて!」

45 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 14:39:43.00 ID:/1imDe+w0
     ・    ・    ・

明久「……とりあえず、これで胸が苦しいのは平気かな」

玲「アキくん。姉さんは服を着ていると眠れないのです」

明久「それでも、風邪を引いてる時はあったかくしてないと。
    全く、弟に胸を揉ませ……さすらせようだなんてどうかしてるよ」

玲「それにはきちんとした理由があります」

明久「……理由って何さ」

玲「私がアキくんを一人の女として愛しているからです」

明久「僕には姉さんが何を言ってるのかわかりたくないけど、
    何かとんでもない事を企んでるのだけはわかった」


46 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 14:44:57.96 ID:/1imDe+w0
玲「……すみません、アキくん」

明久「? どうしたのさ、急に謝ったりなんかして。
    まさかとは思うけど、今までの変な行動を反省してくれたの?」

玲「? 反省をしなければいけない行動はしていないと思いますが」

明久「……まあ、期待はしてなかったけどさ」

玲「――アキくんの生活を監視するために来たのに、
  当の姉さんが風邪を引いてしまっては逆に迷惑をかけてしまいます」

明久「姉さん……」

玲「今も、こうやって勉強のための時間を削ってしまっていますし」

明久「いやー、どうせ勉強はしないから、
    そこまで気にする必要は無いんじゃないかな」

玲「何か言いましたか?」

明久「いいえ、何も!」

49 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 14:50:41.48 ID:/1imDe+w0
玲「本当に……姉さんはダメダメです」

明久「う~ん――良いんじゃないかな、ダメダメでも」

玲「いいえ、しっかりしないといけないのです。
  そうしないと、アキくんに格好がつきません」

明久「……こんな事を言ったら怒られるかもしれないけど、
    こうやって姉さんが僕を頼ってくれて嬉しいんだよね」

玲「嬉しい……ですか?」

明久「うん。だって、姉さんはいつもちゃんと……してはいなけど、
    大人として立派にやってるじゃない」

玲「そう……でしょうか」

明久「そうだよ」


50 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 14:56:52.26 ID:/1imDe+w0
明久「確かにそれは立派だし、凄い事だよ?
    でも、それだけだとやっぱり疲れちゃうんじゃないかな」

玲「……」

明久「だからさ、せめて家族の前位はダメダメで良いじゃない。
    だって、家族なんだしさ」

玲「アキくん……」

明久「あはは、最も僕はダメダメな所しか見せてない気もするけどね!
    だから、ちょっと風邪を引いたくらいで姉さんが落ち込む必要は無いって! ね?」

玲「……」

明久「ど、どうして無言なの?
    まさか、僕が偉そうな事を言って頭にきたとか……!?」

52 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 15:03:36.50 ID:/1imDe+w0
玲「……アキくん」

明久「はっ、はいっ! 何でしょうか!?
    土下座ですか!? それとも、三回まわってワンと鳴きますか!?」

玲「チュウを――してくれますか?」

明久「天誅!? えっと、確かゲームではいっぱい人が斬り殺され……って、
    へっ……? チュウを……“してくれますか?”」

玲「はい、そうです」

明久(おかしい……いつもなら、問答無用でチュウしようとしたり、
    チュウをしなさいと命令をしてくるのに)

明久(何だ……!? まさか、姉さんが風邪の影響で謙虚になっているのか!?
    いや、その判断は早い! もし違った場合、とんでもない事になる!)

明久「……ど、どうしてさ?」

55 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 15:10:26.76 ID:/1imDe+w0
玲「アキくんは本当にバカです。
   バカな上に、物凄くひどい人間です」

明久「ええと、それはチュウする理由になるの……?」

玲「当然です」

明久「してくれますか、って事は、しなくても良いって意味だよね?」

玲「はい、そうです。でも、してもらえなかった場合……
   姉さんは爆発して木っ端微塵になってしまいそうです」

明久「いや、特撮の怪人じゃないんだから」

玲「アキくん、チュウを――してくれますか?」

明久「……」

58 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 15:16:06.71 ID:/1imDe+w0
玲「強制はしません。
   アキくんに、全て任せます」

玲「目を開けていては恥ずかしいと思うので、
  目も閉じていましょう」

玲「風邪をうつしてしまうかもしれませんが、アキくんなら安心ですしね」

明久「……それは僕が風邪を引いても姉さんが看病してくれるってこと?」

玲「そういう意味ではありません」

明久「いや、看病位はして貰えると嬉しい、って……」

玲「……」

明久「……」


59 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 15:22:58.14 ID:/1imDe+w0
明久「っ……!」

玲「……」

ちゅっ!

玲「…………おでこに、ですか」

明久「だ、だって風邪がうつると看病出来なくなっちゃうしね!
    それに、いくらなんでも口と口は恥ずかし姉さん何その顔色!?」

玲「? 顔色がどうかしましたか?」

明久「どうかしましたかじゃないよ!
    赤いを通り越して赤黒くなってるよ!?」

玲「気のせいです」

明久「いやいや、誰がどう見ても異常だから!
    まさか、爆発の警報として顔が赤く……!?」


60 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 15:28:18.35 ID:/1imDe+w0
明久「とっ、とにかく氷を持ってくるよ!」

玲「はい、わかりました」

明久「すぐ戻るから、絶対に爆発しちゃ駄目だからね!?
    くそっ、僕が爆弾の解体作業が出来れば!」

玲「むしろ、アキくんは爆弾魔だと姉さんは思います」

明久「意味が分からないから!
    とにかく、大人しくしててね!?」

玲「はい」

ガチャッ! バタンッ!

玲「……~~~っ!///」

モゾモゾッ!

63 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 15:36:16.57 ID:/1imDe+w0
     ・    ・    ・

明久「――熱、下がらないなぁ」

玲「そうですね。幸せです」

明久「何をバカな事言ってるのさ」

玲「風邪を引いていると、アキくんに甘えられますから」

明久(普段も、この半分でいいからしおらしくしててくれればなぁ)

玲「あら、アキくんは元気な姉さんは嫌いですか?」

明久「心を読まれただと!? そっ、そんな事ないよ!
    姉さんは、いつでも僕の大好きな姉さんさ!」

玲「それなら、早く風邪をなおさないといけませんね」

明久「……なんだか調子が狂うなぁ」


64 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 15:42:43.22 ID:/1imDe+w0
明久「あ、そうだ。ご飯は食べられそう?」

玲「……正直、あまり食欲はありませんね」

明久「一応、おかゆを作ったんだ。
    風邪の時は、ちょっと無理をしても栄養をとらないと」

玲「わかりました。少しだけなら食べる事にします」

明久「どうしたの姉さん? 今日はなんだかやけに素直じゃない」

玲「姉さんはいつでも素直ですよ。
   愛しています、世界中の誰よりも」

明久「……その言葉を聞いて安心するのは複雑な気分だ」

明久「まあ良いや。待ってて、すぐ持ってくるから」

67 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 15:47:52.85 ID:/1imDe+w0
     ・    ・    ・

明久「――はい。体は起こせる?」

玲「……すみません、手を貸してもらえますか?」

明久「はいはい。……よ、っと」

玲「……ありがとうございます、アキくん」

明久「やっぱり、かなり熱があるみたいだ。
    少し食べたら、水分をとって寝た方が良いね」

玲「んっ……」

明久「? 何してるのさ、目なんかつぶって」

玲「く・ち・う・つ・し」

明久「姉さんのその余裕はどこから出てくるの!?
    余裕じゃなくて、元気を出そうよ!」


68 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 15:53:58.46 ID:/1imDe+w0
明久「フーッ、フーッ」

玲「? アキくん、何をしているんですか?」

明久「何って、吹いてさましてるんだよ。
    でないとヤケドしちゃうじゃないか。はい、あ~ん」

玲「……正直、姉さんはもうダメかもしれません」

明久「? 何か言った?」

玲「いいえ、何も」

明久「あ~ん」

玲「……あ~ん」


69 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 15:57:25.72 ID:/1imDe+w0
     ・    ・    ・

玲「……すぅ……すぅ」

明久「……うん、よく眠ってるみたいだ」

明久「さて、この間に溜まってる家事を――」

ピンポーン!

明久「ん? 誰だろ」

玲「……アキくん……」

明久「あれ? 起きちゃった?」

玲「……すぅ……すぅ……」

明久「……何だ、寝言か。それにしても誰だろう?」

70 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 16:02:35.09 ID:/1imDe+w0
     ・    ・    ・

雄二「……悪いな、明久。
    俺にはこの二人を止める事は出来なかった」

明久「……良いんだよ、雄二。
    ただ、霧島さんに追い詰められても絶対に助けない」

雄二「何だと!? 逃げるのは手伝ったじゃねーか!」

明久「家に来られちゃったら逃げ場がなくなっただけじゃないか!」

姫路「――明久君、坂本君?
    何を二人でコソコソと話してるんですか?」

美波「――ウチ達に聞かせられないような事?
    もしもそうだとしたら、是非とも聞きたいんだけど」

明久・雄二「いや、何も話してない!」

74 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 16:08:15.23 ID:/1imDe+w0
明久「ええと、とりあえず二人共どうしてここに?」

姫路「とぼけないでください!」

美波「彼女がいるって本当なの、アキ!?」

明久「そんなはずないじゃないか!
    僕に彼女が出来ると思う!?」

美波「そ、そりゃあ世界中のどこかには、
    アンタでも良いって物好きもいるでしょうよ……」

姫路「それに、彼女じゃなく彼氏の可能性もあります……!
    いいえ、むしろそっちの方が有り得ます!」

明久「僕は彼女を作るために世界を廻らないと駄目なレベル!?
    っていうか姫路さん、彼氏の方が有り得るってどうして!?」

77 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 16:12:42.96 ID:/1imDe+w0
雄二「まあ、なんだ。お前が急いでた理由っては何だったんだ?」

姫路「そっ、そうです!」

美波「それを聞くために来たんだからね!」

明久「どうしてそこまで……?」

姫路・美波「そ、それは……」

雄二「気にすんな。お前みたいな馬鹿にゃあ、
    いや、馬鹿のお前にはわからない話だ」

明久「なんだよ、それじゃあ雄二にはわかるっていうのかよ」

雄二「まあな。っていうか、わからない方がどうかしてるぜ」

姫路・美波「……///」


78 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 16:18:14.21 ID:/1imDe+w0
明久「実は、姉さんが風邪を引いちゃってさ」

姫路「玲さんが……?」

美波「風邪を……?」

明久「うん、そうなんだ。
    だから、その看病のために早く帰ろうとしてたってわけ」

秀吉「成る程。だから、薬がどうとか言っていたのじゃな」

明久「あれ、秀吉も来てたんだ」

秀吉「うむ。ワシも、明久に彼女がいるのかは気になったからの」

明久「そんな……秀吉、僕はちゃんとフリーだから安心して///」

秀吉「ええい、何故そこで顔を赤らめる!?」


79 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 16:23:21.58 ID:/1imDe+w0
姫路「玲さんなら、“愛してる”っていったのも頷けますね」

美波「そうね。驚いて損しちゃったわ」

土屋「…………待て」

明久「ムッツリーニも居たんだ。
    どうしたのさ、そんな真剣な顔をしちゃって」

土屋「…………尻から入れるとは……まさか……っ!?」

明久「熱を下げるには座薬が一番かな、って」

土屋「…………吉井、やるな……っ!」

タパパパパパッ!

明久「何を想像してるのかは大体分かるけど、
    人の家の玄関先で流血沙汰はやめてムッツリーニ!」


80 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 16:30:35.23 ID:/1imDe+w0
明久「――とにかく、そういう訳だから家にはあげられないんだ。
    せっかく来てくれたのにゴメンね」

雄二「いや、連絡も無しに来たこっちが悪いんだ。
    どっかの誰かさん達が、連絡を入れたら逃げるって言うから」

姫路「さっ、坂本君!」

秀吉「あの時の獲物を追い詰める表情、忘れられなんだわ」

土屋「…………戦慄を覚えた」

美波「木下、土屋! 余計な事は言うんじゃないの!」

明久「霧島さんも、雄二に付き合ってきたのにゴメンね」

翔子「……一緒の時間が増えたから……構わない」

雄二「翔子、お前はいつからいた!?」


82 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 16:37:23.04 ID:/1imDe+w0
翔子「……驚かなくても、いつも心は雄二の隣に」

雄二「精神的な事で驚いてるんじゃねえ!
    今、ここに物理的に居るのに驚いてんだ!」

明久「相変わらず仲が良いなぁ。式はいつ?」

翔子「……いつでも構わない」

雄二「おい明久。お前の式はいつだ?」

明久「どうせ僕には結婚する相手なんかいないよ!」

雄二「俺が聞いたのは葬式の日取りだこのバカ!」


83 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 16:44:35.04 ID:/1imDe+w0
明久「……雄二、いつか雄二とは決着をつけなきゃいけないと思ってたんだ」

雄二「……奇遇だな、明久。俺はお前が前から気に食わなかった」

明久「行くぞ、雄二!」

雄二「来い、明久!」

カタンッ!

明久「ん? 何か後ろで音が――」

ズアアアッ!

明久「て、手がっ!? 凄い力で……ひ、引きずり込まれるっ!?
    雄二、ここは一旦休戦して助け合おうじゃないか!」

雄二「じゃあな、明久。お前の事は明日にでも忘れてるだろ」

明久「おお、覚えてろよおおおおおおっ!」

――バタンッ!

85 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 16:52:13.15 ID:/1imDe+w0
明久「っ……!」

明久(何が起こったんだ!? 急に引きずり込まれるだなんて……!)

明久(とっ、とにかく落ち着くんだ!
    こういう時は素数を数えると良いって誰かが言ってたな……)

明久「0……8……・1……2……2……2……2……」

明久「――よし、素敵な数字を数えて落ち着いたぞ!」


0812222=おっぱいぷにぷに

明久「何が起こったんだろう……」

玲「……」

明久「って、姉さん!?」


86 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 16:57:59.62 ID:/1imDe+w0
明久「駄目じゃないか、ちゃんと寝てなきゃ!」

玲「……」

ぎゅっ!

明久「とにかくこの手を離してくれないとアバラがミシミシ言ってえええっ!」

玲「……目が覚めてアキくんがいなかった時の、
  姉さんの心細さがわかりますか?」

ぎゅっ!

明久「すみません! 僕が悪かったですからこのままだと
    僕が体細くなっちゃうぐあああああっ!」


87 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:02:52.01 ID:/1imDe+w0
     ・    ・    ・

明久「――落ち着いた?」

玲「……すみません、取り乱して」

明久「気にすること無いよ。
    だって、姉さんを一人にしちゃった僕が悪いんだし」

玲「アキくん……」

明久「それに、思わぬ所でダイエットにもなったしね。
    ちょっと前に流行ったよね、骨盤ダイエットって」

※注
違います


88 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:07:36.15 ID:/1imDe+w0
玲「目が覚めたらアキくんが居なかったので、
   大人しく寝ているのは不安で……」

明久「だからあんな無理を?」

玲「無理はしていません。愛の力です」

明久「束縛……拘束……いや、圧縮される程の愛の力かぁ。
    そんなに愛されてるなんて、僕は幸せ者なのかよくわからないや」

玲「……」

明久「姉さん? もう寝たの?」

玲「……はぁ……はぁ……」

明久「っ!? 凄い熱だ……!」

90 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:13:40.03 ID:/1imDe+w0
玲「……すみません……少し、眠りますね……」

明久「うっ、うん……」

玲「……はぁ……はぁ……」

明久「……」

玲「……はぁ……はぁ……」

明久「……ゴメン、姉さん。
    後でいくらでも怒られるから」

玲「……はぁ……はぁ……」

明久「今は……これしか方法が無いんだ――」

92 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:27:01.27 ID:/1imDe+w0
バカテスト 古典

【第一問】

以下の問いに答えなさい
『ラ行変格活用をする動詞全てを漢字で答えなさい』

姫路瑞希の答え
『有り 居(を)り 侍り いまそかり』

教師のコメント
そのとおりです。

吉井明久の答え
『あれ 俺 ハブり 居ますここに』

教師のコメント
こんな悲しい活用形はありません。

95 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:32:16.95 ID:/1imDe+w0
     ・    ・    ・
チュンチュン!

明久「……ん……もう朝か……」

玲「アキくん……んっ……」

明久「おはよう姉さんって何をするつもりだったの!?」

玲「おはようと、昨日看病をしてくれた感謝のチュウです」

明久「朝から驚かせないでよ全く……。
    今ので寿命が100年縮んだよ」

玲「それでは即死ですよ、アキくん。
   なので、復活のチュウをします……んっ……」

明久「どっちにしろするつもりなんじゃないか!」


96 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:37:33.71 ID:/1imDe+w0
明久「そ、そういえば風邪の方はもう平気なの!?」

玲「はい、アキくんの看病が良かったみたいですね。
   熱は下がりましたが、今日は一日大事をとって休む事にします」

明久「うん、それが良いよ。またぶり返すと大変だしね。
    ……あー、でも良かった良かった!」

玲「これも、皆アキくんのおかげですね」

明久「気にすることないって。
    僕と姉さんの仲じゃないか」

玲「ええ……もうお嫁に行けません///」

明久「!?」


97 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:42:44.41 ID:/1imDe+w0
明久「どどど、どうしてそういう話になるのさ!?」

玲「もう、あんな事をしておいて忘れてしまったのですか?
   アキくんったら、物忘れが激しすぎますよ」

明久「人を歩くハイヤーみたいに言わないで!」

玲「アルツハイマー、ですか。
   歩くハイヤーが居ても何の意味も無いですね」

明久「うぐっ!? 間違いを指摘されただけなのに、
    僕の全ては意味がないと言われたような気分だ……!」

玲「昨日、姉さんのお尻を弄んだでしょう///」

明久「弄んだんじゃなく、座薬を入れただけでしょ!?
    やめて、体をくねらせないで! お願いだから、姉さん!」

99 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:49:42.74 ID:/1imDe+w0
玲「眠っている姉さんの服を脱がし、
   お尻に固いものを挿入する時はどんな気分でしたか?」

明久「ねえ、本当に眠ってたの!?」

玲「当たり前じゃないですか」

明久「だっ、だよねー!」

玲「座薬を押し込むために、
   アキくんの指が少し姉さんに進入してきた感触なんてわかりません」

明久「もうやめて! これ以上言われたら僕は死ぬ!」

玲「アキくん、姉さんはもう……アキくんのものですよ」

明久「姉さんは誰のものでもない!
    自分で考えて行動する、立派な大人だ!」


100 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:52:35.05 ID:/1imDe+w0
     ・    ・    ・

明久「……やれやれ、姉さんにも困ったもんだよ」

明久「はぁ……帰ったら何をされるのやら」

明久「――まあ良いや。落ち込んでても仕方ないしね!」

ガラッ!

明久「皆、おはよー!」

シーン…

明久「ってあれ? どうして誰も居ないんだろ……」

101 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:55:35.50 ID:/1imDe+w0
ガラッ!

鉄拳「ゴホッゴホッ! なんだ、吉井か……」

明久「あれ、どうしたんですか?
    まさか風邪でもひいたんですか?」

鉄拳「なんだ、やっぱりお前は知らなかったのか……ゴホッゴホッ!」

明久「? 何がです?」

鉄拳「学校中で性質の悪い風邪が一気に流行ってな……ゴホッゴホッ!
    ひとまず、今日は休校になったんだ……ウェゴホッ!」

明久「本当ですか!? いやー、休みだなんてついてるなぁ!」

104 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:58:10.57 ID:/1imDe+w0
鉄拳「バカなことをやってないで、すぐに帰るように……ゴホッ!」

明久「はーい、先生もお大事にー」

明久「……それにしても、タチの悪い風邪かぁ」

明久「Fクラスの皆が全滅だなんて、
    そうとうひどい風邪なんだろうなぁ」

明久「あれ? でも、どうして僕だけ平気なんだろう」

明久「……」


明久「まあ良いか! 帰ってゲームでもしよーっと!」


おわり

105 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/03/12(金) 17:59:52.68 ID:/1imDe+w0
こんなくだらないもん最後まで読んでくれてありがとう
玲可愛いよ玲

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