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駒野「学園都市か…」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:16:48.45 ID:vOHtwyky0 [1/23]
俺の名は駒野友一。
少しばかり運動神経が良いのが取り柄だ。
だがそんなことはこの街では何の役にも立たない。
そう、ここは学園都市。
外の世界よりも科学力が20年は進んでいるって話だ。
超能力者なんて掃いて捨てるほどいる。
俺のレベルは

ゼロ――

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:20:20.68 ID:vOHtwyky0 [3/23]
夏休み初日、俺は自分へのご褒美にとファミレスで好物の
ハンバーグでも食べて贅沢をしようかと浮かれていた。

駒野「さーて、何ハンバーグ食おうかなー」

不良1「いいだろ? 遊ぼうぜ?」

不良2「その制服、常盤台だろ? お嬢様がこんな時間に1人で何やってんだ?」

女の子「……」

不良1「おいおい黙ってんじゃねえぞ」

駒野「チッ…」

駒野(2人なら何とかなるか…?)


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:24:43.69 ID:vOHtwyky0
駒野「おい、やめろよ。 困ってるだろ」

不良1「……ああ?」

駒野「やめろっていったの聞えなかったか?」

不良2「て、てめぇナメた口きいてんじゃねえぞ!」

こんなチンピラどもに負ける俺じゃない。
さっさと片付けてハンバーグを食おう、そう考えた時だった。

不良3・4・5「ふぅ、スッキリした」

駒野「えっ」

不良1~5「あ?」

駒野「……不幸だああああ」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:30:30.47 ID:vOHtwyky0
駒野「ハァハァ……ここまでくれば大丈夫か……?」

人より運動神経が優れた俺が5人もいるとはいえ、ただの不良から逃げ切ることはそう難しくなかった。
だが、問題はそこではない。

美琴「ちょっとアンタ、何のつもりよ」

コイツだ。

駒野「何のって……ただ助けてやろうって……」

美琴「不良を助けて善人気取りですか? 笑わせないでよね!」

そう、俺は決して不良に絡まれた女の子を助けようとしたわけではない。
コイツに絡んでいた不良を助けようとしたのだ。

駒野「別に善人とか、そういうつもりじゃねえよ」

美琴「アンタのそういうとこ、気に食わないのよ!」ビリビリ

コイツ、御坂美琴は超能力者なのだ。
それも学園都市の頂点であるレベル5。
電気を操るらしいが頭の悪い俺には細かいことはよく分からない。


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:36:00.47 ID:vOHtwyky0
駒野「お、お前っ!やめろよ!レベル5がレベル0を倒したってしょうがねえだろ!」

美琴「レベル0ねえ……そういえばアンタ、やけに足速いわね。 スポーツでもやってるわけ?」

駒野「……俺にもわかんねえんだ」

美琴「えっ?」

駒野「記憶が……ないんだよ」

――俺には記憶が無い。
1ヶ月以上前の記憶が一切無いのだ。
6月30日、俺は目覚めるとここ学園都市の学生寮のベッドの上だった。
最初は何故ここにいるのか、自分が何者なのか、何もかもさっぱり分からなかった。
1ヶ月が経って大体自分を取り巻く環境について何となくは把握してきたものの、まだ手探りで生活している。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:43:54.95 ID:vOHtwyky0
美琴「……記憶が無いって、どういう……」

駒野「俺にも分かんねえよ。 ただ1ヶ月以上前の記憶が無い、それだけのことだ」

それだけのこと。
不思議と俺には不安や焦りは無かった。
俺にあるのはむしろ何とも形容しがたい安心感で、記憶なんて取り戻したくないとさえ思っている。

駒野「ま、お前と知り合ったのは記憶を失った後だからお前には関係ないだろうがな」

美琴「……ッ!」ムカッ

美琴「……何悲劇のヒーローぶってんのよ! アンタのそういうところ、ホントにむかつくのよねッ!!」ビリビリ

駒野「ちょっ! やめろ!! 俺はレベル0だっていっ」

美琴「うるさいッ!!!」バシューーン


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:50:47.87 ID:vOHtwyky0
美琴から放たれた電撃は物凄い速度で俺を襲った。
俺は避けることどころか何が起こったのかすら分からず、ただ立っていることしかできなかった。
あんな高圧電流が直撃すればひとたまりもないだろう。
だが――

美琴「……で、そのレベル0のアンタが……」

シュウウ

美琴「なんでレベル5の私の電撃を受けてピンピンしてるわけ?」

駒野「……」

俺は右足を前に突き出して立っていた。
反射的にやったことで、理由はない。
だが、結果として俺は無事だった。

美琴「……黙ってんじゃないわよッ!!」ゴロゴロガッシャーーン


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 21:59:26.76 ID:vOHtwyky0
美琴「ハァハァ……」

この女、今度はたいそうなことに雷を落としてきやがった。
生身の人間にこんな攻撃するなんて、コイツ本当に俺を殺す気か?
俺は落雷を直に受けて真っ黒焦げになるはず、っだった―――

美琴「……アンタ一体何者なのよ……」

――俺は右足を天に向けて突き上げていた。
俺の隣には落雷によってコンクリートが焼けて穴ができている。

駒野「……お前、ついてねえよなあ……」

美琴「……ッ!」ビクッ

駒野「本当ついてねえよなぁ……!」

俺は近くに落ちていた空き缶をサッカー選手ばりのキックで御坂美琴に向かって蹴った。

空き缶は御坂美琴の遥か上を通過してどこかへ飛んで行った。


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:10:56.94 ID:vOHtwyky0
ミーンミン

駒野「……暑い……」

7月後半。
灼熱地獄と化した部屋で俺は目覚めた。
エアコンが無いわけではない。
エアコンを動かす電気が無いのだ。

駒野「あのバカ……雷なんか落とすから……」

御坂美琴が落とした雷のせいでここら一体が停電していた。
いくら科学技術が発達した学園都市とはいえ、物理的に電線を切られては一晩で復旧するのは難しいようだった。

駒野「……」

自分の右足を見る。
それほどの雷を落とされながら俺の体には傷一つない。
俺は正真正銘のレベル0だ。
先日のシステムスキャンがそれを証明している。

――俺の右脚には不思議な力が宿っていた。


54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:21:36.84 ID:vOHtwyky0
     ドリーム・ブレイカー
駒野「国民の幻想殺し……」

俺は自然と呟いた。
恐らくこの能力の名前なのだろう。
6月30日に目覚めた時には既に持っていた。
気付いたのはそれから数日経った後のことだが。
未だに何なのかよくわからないが、この1ヶ月で分かったのは

――俺の右足は全てを"外す"

ということだ。
俺の右足には何も当たらず、俺の右足で蹴ったものも何にも当たらない。
細かくいえば俺を狙って放たれたものは当たらず、俺が狙ったものにも当たらない。
あくまで推測だが。


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:31:54.72 ID:vOHtwyky0
駒野「どうでもいいか……」

実際のところ何に役に立つわけでもない。
むしろ俺は右足を見ると何故だか陰鬱な気分になる。
たまに切り落としたくなるほどだ。
失った記憶に何か関係があるのだろうか。

駒野「ま、わかるわけねーよな」

こういう時は即座に気分を切り替える。
もう慣れていた。

駒野「天気もいいし布団でも干すか!」

俺は布団を抱え、ベランダの窓を開けた。

駒野「よいしょっ…ってあれ? もう干してある?」

既に柵には何かが干してあった。
茶色い髪に茶色いセーター、紺色のスカート、艶めかしい生足――

駒野「……って、美琴!?」

ムクッ
「お姉様をご存じなのですか? とミサカは質問します」

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:41:42.50 ID:vOHtwyky0
御坂妹「――というわけです、とミサカは説明を終えます」

駒野「……つまり、お前は美琴の10032番目のクローンで、一方通行とかいうレベル5がレベル6になるための実験をしていて、
   その実験ではレベル5が20000人の美琴のクローンを殺す必要があって、お前は昨日の夜そのレベル5と戦って逃げる最中に
   学生寮の屋上から落ちた、そういうことだな?」

御坂妹「はい、とミサカは理解してくださったことに安堵します」

駒野「ふんふんなるほどな……って信じられるか! そもそもお前美琴だろ!? 昨日の恨みか何かか!?」

御坂妹「? とミサカは首を傾げます。」

駒野「信じられるわけねえだろ! 100歩譲ってお前が美琴本人じゃないとしても双子の妹か何かだろ?? 
    さっきもお姉様っていってたしな」

御坂妹「そうですか、とミサカは心底残念そうに呟きます」

駒野「そもそも一方通行ってなんだよ。 そんな名前の人間いねえだろ」

御坂妹「一方通行をご存じないのですか? とミサカは驚きながらも質問します」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 22:51:39.67 ID:vOHtwyky0
駒野「ああ、ご存じないな」

御坂妹「一方通行はレベル5の第1位、つまりは学園都市の超能力者の頂点に立つ能力者です、
     とミサカは簡潔に説明します」

駒野「そんなにすげえ奴なのか。 悪い、俺には1ヶ月以上前の記憶が無いんだ。 だから知らない」

御坂妹「そういうことでしたか、とミサカは詮索したい心を抑えつつ納得します」

駒野「詮索しても構わないけど記憶が無いから何も答えられないぞ。 で、その一方通行とやらは一体どんな能力をもってんだ?」

御坂妹「能力の詳細については私たちには話されていませんが、今までの戦闘データから考えるに
     あらゆる攻撃を反射する能力者ではないかと思われます、とミサカは推測します」

駒野「反射ねえ……それなら俺と似たようなものかもな」

御坂妹「といいますと? とミサカはあなたの発言に対して純粋な疑問を抱きます」


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:00:07.46 ID:vOHtwyky0
駒野「俺も詳しいことはわかんねえけどな、俺の右足はあらゆる攻撃を逸らすことができるんだ。 俺の攻撃も当たんないんだけどな……」

御坂妹「プッ、とミサカは相手に伝わらないように必死で笑いを堪えます」

駒野「思いっきり伝わってんぞ! 何か馬鹿にされるようなこといったか俺!?」

御坂妹「これは失礼しました。 しかしながらあなたはレベル0ではなかったのですか? とミサカは質問します」

駒野「俺にもよくわかんねえんだ。 というかそもそもお前は俺なんかにそんなこと話してどうするつもりなんだ? 
   本当だとは思っちゃいないけど、そんな重要な話していいのか?」

御坂妹「何故でしょう、とミサカは質問に質問で返し…ッ!!」ビクッ

駒野「ん? どうかしたか?」

御坂妹「……急用ができたのでこれで失礼します、とミサカは別れを惜しみます」スタ

駒野「え?」

御坂妹「今の話は全てフィクションです、とミサカはネタばらしをします。 お話できて楽しかったです、とミサカは感謝します」ガチャ

駒野「おい! 待てよ! なんかあったのk」バタン タッタッタッ

駒野「なんなんだ……? っと補習補習!!

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:09:56.46 ID:vOHtwyky0
補習はえらく退屈だった。
教師が話していることは何も頭に入ってこない。
当たり前だ。俺には記憶がないのだから。
単なる数学や理科ならまだしも、ここ学園都市での教育はかなり特殊なものだった。
AIMなんたらだのパーソナルなんとかだの、俺にはさっぱり理解できない。
俺は理解することを放棄し、机に突っ伏した。
御坂美琴のせいで寝不足だった俺が眠りにつくのは簡単だった――

―――
サアニッポン、サンニンメノキッカーハコマノ!
ココマデリョウチームトモスベテセイコウシテイマス!
ベスト8シンシュツナルカ!
コマノ!ケッタ!
アアアアット!!クロスバーニハジカレタアアアア!!!!
コマノ!!ハズシマシタ!シッパイデス!!!
―――


94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:21:07.97 ID:vOHtwyky0
駒野「!!!」ハッ

冷房の効いた教室の中で俺は滝のように汗をかいていた。
外を見ると日が落ち始めているところだった。
長い間寝ていたようだ。

駒野(今の夢は一体……ぐっ……!)

夢のことを考えると頭が痛む。
こんな夢を見るのは始めてじゃない。
今までにも何回かあった。
失った記憶と何か関係があるのだろうか?
深く考えるほど、俺の気分は暗く湿っていく。

駒野(フッ……笑えてくるぜ……)

不安を誤魔化すために自嘲する。
いつものことだ。

青ピ「せんせー、駒やんが女子テニス部のスカートを見てニヤニヤしてまーす」

駒野「……へ?」

小萌「うっ……」グスッ

不幸だ。


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:31:52.26 ID:vOHtwyky0
帰る頃にはすっかり日も暮れていた。

上条「なかなかの不幸っぷりだったな、駒野」クスッ

上条当麻。数少ない友人の1人だ。

駒野「よせよ……危なくクラス中を敵に廻すとこだったぞ……」

不思議とコイツとは気が合う。
同じ不幸体質の匂いがする。
そして何よりも――

上条「またあの夢か?」

俺はクラスで上条にだけ記憶について教えていた。
面倒ごとは避けたいので他のクラスメートには話していない。
何故かコイツにだけは知ってほしいような気がしたのだ。
自分でもよく分からない。

駒野「……まあな」

上条「何かあったら相談してくれよ? 上条さんに出来ることならなんでも」

「待てええええええええええええい!!」ダッダッダッ

駒野「ゲッ……」

上条「ビ、ビリビリ中学生……」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:34:58.01 ID:vOHtwyky0
やばい…
書きながら投稿していたが追いつきそうだ…
SS書くのがこんなに大変だったなんて…
投下スピードわかんねええええ
正直なめてましたすみません

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:44:01.56 ID:vOHtwyky0
美琴「お揃いでちょうどいいわ! まとめて倒してあげる」

またコイツか……ついてない。

上条「ビリビリ……お前も補習か?」

美琴「ッ! うっさいわね!! 余計なお世話よ! それとビリビリっていうなッ!!」ビリビリ

駒野「はあ……」

コイツは俺に何か恨みでもあるのか?
昨日といい、夏休みの初めからツイてねえなあ……
ん?美琴といえば

駒野「なあ美琴、お前って双子の妹いるのか?」

美琴「えっ……?」

116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:51:33.44 ID:vOHtwyky0
皆ありがとう!頑張るw

>>115
まさにそんな感じw
スレ立つと思わなかったしw
文章書くの得意なわけじゃないから焦って書くと崩れちゃいそう…
こんなにレスついて超嬉しいよ!

119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/30(木) 23:52:47.10 ID:vOHtwyky0
美琴「ア、アンタ何いってんのよ……」

駒野「いや、今日な―――」

俺はアイツから聞いたことを全て話した。
一方通行とやらのこと、クローンのこと、実験のこと。
もちろん本当だとは思っちゃいない。
美琴も笑うと思っていた。
が、

美琴「……!! あ、ああ! 妹ね!! いるわよ! 双子の!」

美琴は急に焦り始めた。

美琴「あ、あの娘ったら! そんなこといってたの? 全く…今時そんな話信じるバカいないわよねえ~! アハハ」

上条「……」

やっぱり妹だったのか。
それにしても美琴の様子がおかしい。
妹の存在を隠していたのだろうか?

美琴「ゴ、ゴメン!! 私用事あるのよ! またね!!」ダッダッダッ

126 名前:1です[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:08:11.20 ID:MVXuVFnR0 [1/35]
駒野「なんだったんだ……?」

何かおかしい。
御坂美琴があんなに焦っているのを俺は見たことがない。
もともと1ヶ月弱の付き合いに過ぎないが……

上条「……なあ駒野、今の話、本当か?」

なんでコイツまで真面目な顔をしているんだ?

駒野「あ、ああ。 美琴に瓜二つの女の子に会ったってのは本当だぜ。」

上条「……」

駒野「まあ実験とか何とかは嘘だろうけどな! 面白い冗談だよな、ハハッ!」

上条「……」

一体なんなんだ?
俺まで不安になってくるじゃねえか。

駒野「いたずらも大概にしてほしいもんだぜ! な、なあ上条良かったら飯でも……」

上条「スマン駒野。 俺もちょっと用事を思い出したんだ。 また明日な」

駒野「お、おい!!」

俺はただ1人立ち尽くしていた。

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:10:56.24 ID:MVXuVFnR0 [2/35]
>>122-123
すげえwwwwww


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:18:13.86 ID:MVXuVFnR0 [3/35]
駒野「なんだってんだよ……」

俺は1人トボトボと帰路についた。
もともと学園都市なんて俺には不思議ではあったが、今まで特に疑問や不安を感じたことはなかった。
同じレベル0の上条はもちろんのこと、レベル5の美琴だって超能力者であること以外は俺と何も変わらない普通の人間だと思っていた。

駒野「この街には一体何があるんだ……?」

俺の中で何かの歯車がずれている。
俺は近くにあった公園のベンチに座った。

駒野(実験……? そんなバカなことが本当にあるのか……? クローンだって……)

普通に考えれば有り得ない。
人体を用いた実験だとか、クローンだとか、そんなのバカげてる。
だが、

駒野(ここは学園都市……)

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:30:49.05 ID:MVXuVFnR0 [4/35]
そう、この街の科学技術は進んでいる。
10年も20年も。
よく考えれば能力開発自体が人体実験みたいなものじゃないか。
気がつけば俺は冷や汗をかいていた。
嫌な予感が走る。
その時――

ゴロゴロガッシャーン

遠くで雷が落ちた。
遠くといっても学区の中だ。
空を見る。雲なんて1つも無い。
この天気で落雷……?
答えは1つしかなかった。

駒野「……美琴っ!!」

俺は駆け出した。


153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 00:52:18.70 ID:MVXuVFnR0 [6/35]
とある工場

美琴「アンタ……一体自分が何してるのか分かってんの!?」

一方通行「なンだ第3位、オマエも殺されに来たのか?」

白い髪、白い肌、強風が吹けば折れそうな細い体、そして真っ赤な瞳。
御坂美琴は学園都市の頂点、7人しかいないレベル5の第一位、一方通行と向き合っていた。

美琴「ッ!! ふっざけんじゃないわよ!!!」ビリビリバシューン

美琴は電撃の槍を一方通行に放つ。
直撃すれば一溜まりも無い、電撃の槍を。
しかし――

美琴「!!!!」

電撃の槍はそっくりそのまま美琴を襲った。
かろうじてかわす美琴。

一方通行「オイオイ、オレの能力ぐらい知ってンだろうがよォ」ニタァ

美琴「ッ!」ビクッ

不気味な笑みを浮かべる一方通行。

美琴(殺される……!!)

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 01:07:04.98 ID:MVXuVFnR0 [7/35]
駒野「ハアハア……ここら辺か……?」

何キロか走っただろうか。
運動だけは得意な俺だがこれだけの距離を本気で走るとさすがに息が切れる。

駒野「工場か……?」

周りにはフォークリフトや鉄材があちこちにあるが人の気配は一切しない。
こんな時間だから当たり前なのだが。
そんな中にポツリと白い影が見えた。
茶色い髪に茶色いセーター、紺色のスカート、艶めかしい生足――

駒野「……美琴!?」

俺はすぐに駆け寄った。
抱き上げると額にはいかついゴーグルがついていた。
どうやら美琴ではなく妹のようだ。
意識はないが息はある。
とりあえず俺は安心したが今はそれどころではない。

駒野「おい! 大丈夫か!?」


158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 01:17:32.16 ID:MVXuVFnR0 [8/35]
御坂妹「あ、あなたは……」

駒野「お前こんなところで何してるんだよ! ッ! 怪我してるじゃねえか!」

御坂妹「心配には及びません……とミサカは気遣いに感謝します…… それよりお姉様を……」

駒野「美琴?? 美琴がどうかしたのか!?」

御坂妹「……あ、一方通行のところに……」

駒野「く、くそ! お前本当に大丈夫か??」

御坂妹「大丈夫です……とミサカは無事を報告します……」

駒野「……あとで必ずまた来るからなっ!!」タッタッタッ


御坂妹「何故あなたに実験のことを話したのでしょうか……とミサカは分かり切った質問を自分に投げかけます」


162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 01:25:44.67 ID:MVXuVFnR0 [9/35]
一方通行「オィオィ防戦一方じゃねエか! さっきの威勢はどうしたンだァ?」アヒャヒャヒャ

美琴「クッ……!!」

御坂美琴は追い詰められていた。
一方通行は際限無しに攻撃を続けている。
あらゆる物が美琴を襲った。
更に美琴の攻撃は全て美琴に返ってくる。
美琴は既に傷だらけだった。

一方通行「ノコノコ出てきやがって何のつもりだ? まあオレからすればレベル6になるのが早まっていいだけだけどよオ!!」

美琴(勝てない……!!)

もはや美琴が一方通行に殺されるのは時間の問題だった。

美琴(でも……それでいい……!)

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 01:41:01.95 ID:MVXuVFnR0 [10/35]
美琴は初めから勝つつもりなど無かった。
殺されるつもりで来たのだ。
全ては実験を止めるため。
自分のクローン達を守るため。
たった1人、自分が死ぬことで助かるならそれでいいと思っていた。
クローンを生み、実験を始めさせたのは自分だとさえ思っていた。

一方通行「レベル5が逃げ回って情けねエなァ……めンどくせエからさっさと死ンじまェよ!」

一方通行は落ちていた何本もの鉄材を美琴に向けて放つ。
美琴は覚悟を決めた――

上条「御坂ァ!!!!!!」

一方通行「あァ?」

美琴「あ、アンタなんでここに……」


172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 01:50:08.34 ID:MVXuVFnR0 [11/35]
一方通行「なンだ知り合いか? ならまとめてこr」

上条「ゴチャゴチャうるせえんだよ……」

美琴「アンタ何やってんのよ!! 早く逃げなさいよ!!」

上条「うるせえんだよ! 実験とかクローンとか、俺も駒野と一緒で信じられねえよ! でも、目の前でこんなことが起きてて放っておけるかよ!」

美琴「……」

一方通行「威勢のイイ一般人だなァ! オマエみたいなのは嫌いじゃねエが、出会いが悪かったなァ。 来世でまた会おうぜェ!」

上条「ゴチャゴチャうるせえっていってんだろうが!!」

一方通行がベクトル操作した一本の鉄材は物凄いスピードで上条当麻を襲った。

上条「いいぜ……お前が人を殺してでもレベル6になりたいって本気でそう思ってんなら……」

たかが一本の鉄材でも異能の力以外には非力な上条にはそれで十分だった。

上条「まずはそのふざけた幻想をぶちk……グハァッ!!!!」

美琴「当麻ーーーーーーー!!!!!!!!」

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 02:02:44.16 ID:MVXuVFnR0 [12/35]
一方通行「……なンだ無能力者か? 大層な口聞くからてっきりレベル4ぐらいはあるかと思ったぜ」

美琴「と、当麻……」

一方通行「さて、と……」

美琴「……!!」ビクッ

美琴はここにきて死ぬのが怖くなっていた。
何故かはわからない。
罪を清算するはずだったのに。
ここにきてツンツン頭の少年と高校生にしてはやけに老けた少年(?)のことばかり浮かぶ。
もしあの時、素直に助けを頼んでいたら少年(?)はきてくれたのだろうか?
無能力者のくせにいつも右足一本でレベル5の自分を適当にあしらってしまう少年(?)。

美琴(今更何考えてるんだろう……)

目の前にいるのは白髪の悪魔。
1万人以上もの自分の分身たちを殺してきた、血も涙もない悪魔だった。

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 02:13:00.23 ID:MVXuVFnR0 [13/35]
一方通行「全く興ざめだなァ……」

一方通行は再び何本もの鉄材を操作する。

美琴(嫌だ……)

もう美琴には反撃する気力は残っていなかった。

一方通行「ヒャヒャヒャ! 恨むンならオレじゃなくて学園都市を恨むンだなァ!」

目の前で自分のために散って行った少年。
もう犠牲を出さないと誓ったはずなのに。

美琴(死にたくないっ!!)

一方通行「死ねェ!!」

何本もの鉄材が美琴を襲う。
美琴は目を閉じた。
ここでも少年(?)の顔が浮かぶ。
美琴の頬を涙が伝う。

美琴(あの娘たちのこと……お願い……)

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 02:24:04.51 ID:MVXuVFnR0 [14/35]
が、いつまで経っても鉄材が美琴を襲うことはなかった。
四方から鉄が弾ける音が聞こえる。

美琴(……?)

美琴はおそるおそる目を開ける。
目の前には影があった。

美琴(なんで……?)

その後ろ姿には見覚えがあった。

美琴(どうして……?)

美琴は驚いた。

一方通行「あァ??」

ここにいるはずがなかったから。

美琴「どうしてアンタがここにいるのよ……」ポロポロ

美琴は再び涙を流す。
自分が全て悪いのに。

駒野「お前はもう許されていいんだ!」

涙の理由は、変わっていた――

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 02:35:20.68 ID:MVXuVFnR0 [15/35]
一方通行「オィオィ、また一般人かァ?」

駒野「……」

あれが学園都市第1位。
不思議と怖くはなかった。
むしろ俺は自分の愚かさを悔やんだ。
もし美琴の妹の話をちゃんと信じていれば――

駒野(妹……上条……)

美琴「ちょっとアンタまで何してんのよ…!」ポロポロ

涙を拭う美琴。
コイツは今までずっと自分を責めていたのか。
それなのに俺は……

駒野「美琴……じっとしてろよ。 巻き込まれないようにな」

193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 02:41:37.94 ID:MVXuVFnR0 [16/35]
俺は悲しみと怒りに満ちていた。
誰に対してでも無い。自分への怒りだ。

駒野(こんな感情は……いや、始めてじゃないな……)

同じ感情を抱いたことがある気がした。
いつかは分からない。
記憶を失う前のことだろうか。
だが今は、

駒野(そんなことはどうでもいい!)

目の前にいる華奢な少年を睨む。

一方通行「さっきの奴にも増して威勢がいいなァ! オマエを殺す必要はねエが、
       実験を見られたら生きて帰すわけにはいきませン、ってなァ!!」

一方通行は近くにあるあらゆる物のベクトルを駒野へと向けた。
だが何1つとして駒野に当たることはない。


200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 02:48:22.30 ID:MVXuVFnR0 [17/35]
一方通行は怪訝な顔をする。

一方通行「ン?オマエ何者だ……?」

ここにきて初めて一方通行は警戒心を表に出した。
全てが未知の相手。
持ち前の演算能力を持ってしても相手の能力が分からない。

駒野「お前に名乗る名前なんかねえ!」

駒野は近くに落ちていた鉄材を勢いよく蹴り飛ばす。

一方通行「ッ!!」ビクッ

勢いよく飛ばされた鉄材は一方通行の横をすり抜けるようにして飛んで行った。

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 02:54:00.90 ID:MVXuVFnR0 [18/35]
駒野「……」

一方通行同様に駒野も焦っていた。
相手の能力は大体把握している。
攻撃を受けても右足があればダメージを受けることはないだろう。
だが、問題はそこではない。

駒野(どうやって攻撃する…!?)

思索を巡らせる。
だが答えは見つからない。
その間も一方通行からの攻撃は続いている。

一方通行「なンなンだオマエ!」

駒野「クッ……!」

駒野も落ちているものを片っ端から蹴り飛ばしているもののもちろん相手には当たらない。

一方通行「なンだ避ける必要もねエじゃねエか……」

それでも蹴り続ける。
その行動が相手にヒントを与えてしまった。

一方通行「……ははァン、右足かァ?」

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:02:20.35 ID:MVXuVFnR0 [19/35]
駒野「!?」

一方通行「ビンゴかァ? アヒャヒャ」

不気味に笑う一方通行。
データにない相手でも即座に見極める。
第1位の頭脳は伊達ではなかった。

駒野「……だからどうしたっていうんだ?」

虚勢ではない。
相手に能力を知られようと攻撃を喰らうことはない。

一方通行「じゃあこういうのはどうだァ?」

駒野の真似か、鉄材を蹴りあげる一方通行。
駒野は一瞬身構えたが鉄材は駒野ではなく空へ向かって飛んでいく。

駒野「なんだ……?」

208 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:08:59.79 ID:MVXuVFnR0 [20/35]
警戒心を強める駒野。

美琴「上よ!!」

駒野「えっ?」

上を見上げると先程一方通行が蹴りあげた鉄材が駒野めがけて落ちてきていた。
一瞬驚いたものの、この程度なんでもない。

駒野「なめやがって……」

天高く右足を突き上げる駒野。
これが間違いだった。

一方通行「それだからダメなんだよォ! 三下ァ!!」

一方通行は鉄骨を蹴り飛ばした。
駒野の正面から堂々と、駒野に向かって。

――そう、駒野の能力では同時に多方向の攻撃を処理できないのだ(足は2本もない)。

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:16:04.73 ID:MVXuVFnR0 [21/35]
虚をつかれた。
駒野は今まで自分が守備に関しては無敵だと勘違いしていた。
無理もない、戦いの経験がないのだから。

駒野(間に合わない……!)

全て計算されていた。
2本の鉄材が同時に駒野を襲うように。
駒野は右足を天に掲げたまま固まった。

美琴「嫌あああああああ!!!!!」

――その時だった

「うおおおおおおおおおおおおお」

ガッシャーン

上条「グハァ!!!!!!!!」

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:27:04.54 ID:MVXuVFnR0 [22/35]
結果からいうと駒野は無事だった。
だが、駒野は喜べなかった。
何故なら

駒野「上条!!」

上条「……無事だっ…たか……」

駒野「な……なんで……」

上条「お前なら……やれる……グフッ!」

駒野「上条!!!」

上条「お前の…右足なら……やれる……後は……頼む……」

――そういって上条は俺の右足に優しく触れた。

駒野「上じょ……グッ……! なんだ……!?」

急に頭が重くなる。
そして俺の意識は闇へと落ちた――

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:36:12.19 ID:MVXuVFnR0 [23/35]
さあ日本!ベスト8進出なるか!
3人目のキッカーは駒野!

駒野(なんだこれは……??)

ここまで両チームとも全て成功しています!

駒野(あれ……俺……?)

さあ駒野、ボールを置いた!

駒野(俺……ここで……や、やめろ!!)

蹴った!!!

駒野(うわぁぁぁぁ!!)

ああああっと!!!クロスバーに弾かれたーー!!!
駒野!!PK失敗!!!失敗です!!

駒野(それで……確か…チームは……)

パラグアイのキッカーはカルドソ。
これを決めればパラグアイの勝利!
日本の敗退が決まります!

駒野(俺のせいで……負けて……)

決めたーーー!!!日本!敗退です!!
ベスト8ならず!!

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:43:25.15 ID:MVXuVFnR0 [24/35]
駒野「は、ハハッ……そういうことだったのか……」

一方通行「?? 1人でなにいってンだ?」

俺は全てを知った。

駒野「何でもねえよ。 夢から醒めただけさ」

一方通行「? 気でもくるったか? まァいい。 死ンじまエ!」

再び鉄骨が俺を襲う。

駒野「そうか……殺すべきなのはさ……」

俺は右足を振りかぶる。

駒野「国民の幻想じゃなくて俺自身の幻想だったんだな!!」

襲いくる鉄骨を俺はそのまま蹴り返した。
鉄骨は一方通行目がけて飛んで行った。

234 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:50:03.60 ID:MVXuVFnR0 [26/35]
一方通行「ッ!?」ガシャーン

もちろん鉄骨は一方通行により弾かれる。
そんなことは問題ではない。

一方通行「当たっただと……?」

驚愕の表情を浮かべる一方通行。
当たり前だ。
俺の幻想は殺されたんだから。

駒野「言っただろ? 夢から醒めたのさ!!」

俺は落ちているものを片っ端から蹴り飛ばした。
右足がズキズキと痛む。
一方通行も応戦する。

駒野「クッ……」

国民の幻想殺しの力を失った俺は全てを避けきることは出来ず、体中に鉄材を喰らった。

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 03:56:11.70 ID:MVXuVFnR0 [28/35]
一方通行「オイオイどうしたンだァ? 傷だらけじゃねエか!アヒャヒャ」

美琴「アンタ……もう……やめなさいよ……」グスッ

また泣かせちまったな。

駒野「大丈夫だ美琴。 もう終わらせる」

俺は満身創痍だった。
立っているのがやっとどころか不思議なくらい。

美琴「えっ……?」

ボールは既にセットしてある。
ゴールもある。
あとは蹴るだけだ。

駒野「今度は…外さないッ……!」

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 04:03:37.87 ID:MVXuVFnR0 [29/35]
一方通行「なにいってンだァ?」

助走距離も充分だ。

美琴「……?」

俺は何人の人間に辛い涙を流させただろうか。

タッタッタッ

一方通行「何やって……オマエ……まさか……!!」

これで罪滅ぼしになるとは思わない。

タッタッタッ

一方通行「や、やめろォ!!!!!」

でも、たった1人の女の子にでも喜びの涙を流させることができたら。

タッタッタッ

それは素敵なことだろう。

駒野「ウオオオオオオオオ!!!!!!」

駒野「イマジン・シュート!!!!!」

上条「グハァ!!!!!」

248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 04:12:44.89 ID:MVXuVFnR0 [30/35]
俺の右足から放たれた上条は一直線に一方通行へと向かった。

駒野「いっけえええええええええええええ!!!!」

上条「うおおおおおおおおおお!!!!!!!」

頼むぜ、上条。

一方通行「やめろオオオオオオオ!!!!」

実験のこと、妹のこと、

駒野・上条「うおおおおお!!!!!!」

そして、美琴のこと――

一方通行「グハァアアアアア!!!!!」

美琴「GOOOOOOOOOOOOOOOOAL!!!!!!」

1億人の歓声が聞こえた気がした――

254 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 04:20:49.41 ID:MVXuVFnR0 [31/35]
美琴「ねえ!! ねえってば!!」

美琴……?

駒野「……お、終わったのか……?」

意識が重い。

美琴「アンタが倒したのよ! 第1位を! アンタが! だから起きなさいよ!」グスッ

また泣かせてしまった。

駒野「泣くなよ……夢から醒めるだけさ……」

美琴「何いってんのよ! 夢って何よ!」ポロポロ

意識がどんどん重くなる。

             
駒野「今度はさ……俺が皆に夢を見せる番なんだ……」

美琴「わけわかんないわよ!! ねえ! ねえってば!!」

もう美琴が何いってるのかも分からない。
そういえば美琴、1回も俺のこと名前で呼んでくれなかったな……

美琴「ねえ! 起きてよ! 起きてったら! ゆうい―――

258 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 04:26:27.20 ID:MVXuVFnR0 [32/35]
ッポン!!チャチャチャ ニッポン!!チャチャチャ

2010ワールドカップ!ベスト8シンシュツヲカケタPKセン!
ニッポン!ヒガンノベスト8ナルカ!?

駒野「!!」

松井「どうしたんだ? ボーッとして」

駒野(戻ったか……)

ハセベキメターー!!!コレデ2-2デス!!!

駒野「ちょっと夢見てただけさ」

松井「? 変な奴だな。 準備できてるのか?」

パラグアイハリベロス!!リベロスキメタ!

駒野「もちろん。 絶対決めるぜ」

松井「ハードルあげやがって(笑) 決めてこいよ!」

駒野「ああ!」

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 04:26:58.38 ID:MVXuVFnR0 [33/35]
ニッポン、サンニンメノキッカーハコマノ!!

駒野「教えてやるよ……」

サア、コマノ!ボールヲオイタ!!

      ゆめ
駒野「皆の幻想はそう簡単に……」

ケッタ!!

駒野「壊れはしないってな!!」

FIN

266 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/10/01(金) 04:30:08.56 ID:MVXuVFnR0 [34/35]
これにて終わりです!
SS書くの初めてで何も分からなかったけど楽しかったです!
こんな拙い文章なのに最後まで読んでくださった方本当にありがとうございました!
またいつか書いてみようと思います!


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