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妹「世界は私と兄を中心に回っている」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:30:45.54 ID:8pJTX5hsO [1/23]
毎朝の日課。兄の寝顔を舐め回すように目に焼き付けた後、唇を奪い、起こす作業に移る。
「起きてくれ」
返事はない。我慢出来なくなった私はもう一度唇を奪う。
「兄貴」
また返事がない。このまま一つになってやろうか。そんな考えもよぎった。
「…くふふ」
そんな時に兄が起きたら…一体どんな顔をするのだろうか。どんな反応をするのだろうか。
喜んでくれるのだろうか。それとも私を軽蔑するか。
「…くだらない」
一つになる。それはお互いに愛がある場合にする行為。今は一方通行でしかない。
「…」
しかし、キスはするという矛盾。
「というか、寝ている人相手に処女喪失なんて、したくないし」
まぁ、これが正解か。私は兄の愛情が欲しい。その上で色々したい。ただそれだけ。
キスは…まぁこれくらいはイイだろう。といった所…か。
「…って何自己分析にふけっているんだ私は。兄貴、起きろ。起きてくれ」
「う、うーん」
「やっと起きたか」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:38:59.08 ID:8pJTX5hsO
両親が出張中なので毎日の料理は私が作っている。勿論私の愛すべき兄も料理はできる。が、譲らなかった。
兄に尽くす。ただそれだけがやりたかったからだ。
「行ってきます」
誰もいない家に二人揃って言う。本当ならここから手を繋いで学校まで行きたい。
登校中の生徒全員に「兄妹だけど愛し合っています」と見せつけたい。
が、勿論そんな事出来る訳もなく。
「じゃあ行こうぜ」
「ああ」
普通に二人並んで歩く。それが限界だった。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:45:13.90 ID:8pJTX5hsO
教室に入る。
仲のイイ友達が私の席周辺でグループを作って話し込んでいた。ちなみに仲のイイ、といっても表面上だけだ。
私は兄以外に心を許した事はないし、するつもりもない。
両親も例外ではない。
「おはようみんな」
私が挨拶をすると皆の視線が集まる。
「おはよー」
「おっは!」
「よっ!」
何を話していたの?と尋ねると、どうやら恋話のようだった。
つまらん奴らだ。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:51:17.16 ID:8pJTX5hsO
お昼。
待ちに待った時間だ。兄は少々抜けている所があるので、私はたまにそこを利用したりしている。
そして今回も利用させてもらった。お昼のお弁当を作らず、「今日は購買か学食な」と言いながらも、登校中に兄のポケットから財布を抜き取る。
完璧だ。友人に貸し借りを作りたがらない兄なら…まず私を頼るだろう。
そして、私は何ら不自然な事なく一緒にお昼ができるのだ。
ちなみに、間違っても

「お昼、兄貴と食べたいぞ」

なんて言えない。
そんな恥ずかしい事言えてたまるか。



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 00:55:19.89 ID:8pJTX5hsO
そして、計画通りに兄が私の横に座っている。

「すまん。財布、確かに入れたハズなんだけどな・・・」

「まったく、兄貴は少し抜けていると思うぞ」

「すまん」

ああ…謝る兄貴…可愛いよ。本当は私が悪いのに…なにも知らずに犯人に謝ってるよ…。

「くふふ…」

「?…どうした?」

「い、いや。なんでもない」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:01:46.36 ID:8pJTX5hsO
下校。
私は兄と一緒に帰っている。
小学校の時、周辺に不審者が出たという噂が広まり、当分の間集団下校を行う。という決まりができて以来、共に帰るという事が習慣になったのだ。
普通なら、兄妹で下校まではしないだろう。

「不審者の人、ありがとう」

呟く。しかし同時に思う。もしこの件が無ければどうなっていたのか…?

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:05:47.72 ID:8pJTX5hsO
「兄貴」

「はい」

「その…」

疑問に思っていた事を話す。

「で、一緒に帰る事が習慣になったから、今も一緒に帰っているのだろうか?私達は」

「うーん。それもあるかもなぁ。…というか、何だ今更。一緒に帰るの嫌になったか」

「ち、違うっ!!」

慌てて否定する。まずいぞ。恐らく今、私の顔は赤くなっている。

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:11:15.28 ID:8pJTX5hsO
「おお…力いっぱいの否定だな」

力いっぱいの否定だな。その言葉に顔がみるみる赤くなっていくのが自分でわかった。
まずい、話題を変えなくては。

「そ、それよりも、先程の『それもあるかもなぁ』の『それも』とはなんだ!他になにかあるのか!?」

「ああ、それはな」

「そ、それは?」

「お前と帰りたいからだよ」

しまった―――。赤面するから話題を変えたというのに、墓穴を掘った。

『お前と帰りたいからだよ』

兄の帰りたい理由はどうであれ、この言葉の破壊力は凄まじいようで。
私はしばらく口をパクパクさせていた。

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:17:32.81 ID:8pJTX5hsO
「・・・」

「おい、さっきからどうしたんだ?熱でもあるのか?」

「い、いや…熱は無いが違う熱気がゴニョゴニョ」

「?」

そこから詳しく(とても頑張って)聞き出した所、昔から病弱だった私を今になってもほおっておけないから…らしい。まったく、過保護な兄だ。

「ふふ…」

「どうした?慌てたり機嫌が良くなったり、忙しい奴だなぁ」

「う、うるさいなっ」

訂正。バカで鈍感な兄貴、だ。こいつを落とすには相当な時間とテクニックが必要そうだ。

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:21:18.80 ID:8pJTX5hsO
休日。
男と女の休日といえば…そう、デートだろう。そこは兄と妹とて例外ではない。
だがここで問題発生だ。どうやってデートまで持って行くか…。
よくある

「お兄ちゃん!買い物付き合って!」とか

「兄さん!独り身の兄さんのために私が一肌脱ぎましょう!」とか

「お兄、えっちしよ」とか

そんなのはダメだ。何故なら…恥ずかしいからだ!

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:25:46.17 ID:8pJTX5hsO
どうしようか…寝ている兄に対しては無敵の私も今回ばかりはどうしようない…。
というか休日の度に泣いているような気がしてきたのだが…
仕方がない。今まで使った手を使うか…。
まったく、バカ兄貴め…妹をここまで精神的に追い詰めて楽しいか!?
その時、コンコンと私の部屋をノックする音。

「おーい、妹よ。暇なら遊びに行かないか」

…訂正。最高な兄だ。

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:31:36.87 ID:8pJTX5hsO
「もう残暑も終えて秋って感じだし」

つまり衣替え。服を買いに行くからお前もどうだ。という理由だった。
いや…理由などどうでもいい。休日に、外で、私の隣に、兄がいる。
その事実だけで十分だ…。あぁ、幸せ…。

「ふにゃ・・・」

「は?」

「はっっ!!」

「今なんか言ったか?」

「何の話しだ?兄貴。とうとうボケはじめたか?」

「…いや、気のせいか」

「…ふぅ」

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:36:45.36 ID:8pJTX5hsO
「寒いな…」

手袋をしてくれば良かった…なんて後悔をしていると。

「手、繋ぐか?」

「・・・・・・は?」

「…冗談だよ。そんな顔するなよ」

…まて兄貴。私は今どんな顔をしていた。というより、私はまだ否定も肯定もしていないぞ。おい待て時間。戻れ。戻れ戻れ戻れ。
・・・・・・・あぁああああああああああああああああああ
死にたくなってきたぞ…
兄貴…もう一度今の台詞頼……待てよ?

「・・・・」

「…寒いな」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:39:22.69 ID:8pJTX5hsO
「…」

兄が不満そうにこちらを見た。
「じゃあ手ぇ繋ぎますかぁー?」

そして、皮肉たっぷりに言う。
ここだ。ここしかない。言え。
言うんだ私!言え!言え!言えったら言え!

「つっ!」

「つなっ!」

「繋がないっっっ!!!」

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:46:09.67 ID:8pJTX5hsO
「・・・・」

「この服なんて、お前に似合うんじゃないか?」

「…え?あー、いーんじゃない。それで。オーケーオーケー」

「すっげぇ棒読みなんですけど」

許せ兄貴。私はもうダメだ。今日はもう再起不能だ。
掴みたかった…いや、寝ている間に好きなだけ掴んだけれど。
そうじゃなくてっ!お互いが!手を繋いでいる!そう認識している状況が!
掴みたかった!繋ぎたかったその手が!目の前にあったのにぃいいいいいい!!!

「…」

「オイ大丈夫か」

「ああ…」

「じゃあこれ買うぞ?」

「…そっちのピンクの方がイイ」

「…ちゃっかりイイモノ選びやがって…」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:52:05.42 ID:8pJTX5hsO
ファミレス

「それ上手そうだな」

「食べる?」

「うん。あ~」

兄が口を開く。

「!!」

これはもしや伝説の『あ~ん』では?
それが今、私の目の前にある――――――。その悦び。私は今、猛烈に感動している。

「じ、自分で食べろっ!!」

そして、自分の不甲斐なさに、泣いた。

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 01:57:59.54 ID:8pJTX5hsO
「まだ時間あるな。どこか、行きたい所あるか?」

「えっ?」

えーと。カラオケでしょ。ゲーセン、ボーリング、水族館に、遊園地。オシャレな喫茶店とか。
恋人御用達の夜の公園とか?あ、あと…ら、ラブホテルとか…。アーケードでもいいし。色々なお店を兄貴と一緒に回るの。
それは絶対に楽しいと思う。
と、いうか…さ、兄貴と一緒ならどこでもいいぞ?なーんてな

「…べ、別にどこでも…」

そしてまた本音を隠す。あぁもう嫌になってきた。

「そうだなぁ…」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 02:05:22.39 ID:8pJTX5hsO
「あ、兄貴…激しすぎるって…」

「大丈夫だって」

「で、でもこれはシャレになんな…」

「子供の頃は良く二人でしてたじゃないか。あの頃はもっと激しかったんじゃないか?」

「ちょ、でもこれは、ふわっ!わっ、わわっ!だ、だめ!もうだめ!!兄貴っ!」

「あははは」

「わ、わわわっっ!と、止めっ止めろバカ兄貴!!」

「はいはい」

後ろから背中を押していた兄が鎖の部分を掴んで勢いを止め、やがてブランコは静止した。

(というか自分で止めれば良かった。くそ…気が動転して…。恥ずかしい所見られたな…)

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 02:09:57.74 ID:8pJTX5hsO
それから数週間後


私はある疑問を持った。
今更だが、何故兄貴は誰とも付き合わないのか?
顔も性格も勉強も運動も…全て並以上だ。顔と性格なら私の中ではトップ。

しかしそんな事聞けない。聞けない。聞けるわけが

「妹よ」

「…?兄貴」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 02:13:46.14 ID:8pJTX5hsO
「実は俺、読心術を持っているんだ」

「…え?」

「だから、お前の気持ち…実は知ってたんだ」

「え?え?」

36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 02:16:20.46 ID:8pJTX5hsO [22/23]
その後、私は純白に身を包む。
お相手は最愛の兄


fin


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/29(水) 02:17:04.34 ID:8pJTX5hsO [23/23]
最後投げやりになったのはもう眠いからです。皆さんありがとうございました。さようなら

コメント

これはひどい…

No title

題材は良かったのに………

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