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唯「和ちゃんって、おばさんみたいだよね」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:47:50.75 ID:VrcjF+x/0 [1/145]
六月初頭

お昼休み! 

和「……………………え?」

唯「だから、和ちゃんって、おばさんみたいだなーって」

和「……………………私が? おばさん?」

唯「うん」

律「おい、唯! 失礼だろ!」

唯「えー? でも、本当におbムグムグ 律「それ以上言うな!」

和「私がおばさん…………」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:49:08.78 ID:VrcjF+x/0
律「和も気にするなって!」

和「……………………おばさん……………………」

紬「和ちゃんは全然、おばさんになんかみえないわよ? ねえ、澪ちゃん?」アセアセ

澪「あ、ああ。ピチピチしてるぞ!」

唯「嘘ばっかり! この前部室で澪ちゃん、『和っておばさんくさいよな』って言ってたじゃん!

澪「」

紬「な、何言ってるの? 唯ちゃん」

唯「えー? ムギちゃんだって賛同しtムグググッ  律「お前はしゃべるな!」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:49:46.06 ID:VrcjF+x/0
和「………………………………………………………………………………………………」

律「和! 嘘だから! 唯のデタラメだから!」

和「………………………………………………………………………………………………」

律「な? 皆そうだよな?」

唯「むぐー! むぐー!」(嘘つき! 言ってたよ!)


5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:50:23.02 ID:VrcjF+x/0
和「……………………本当? 澪? おばさんじゃないのね?」

澪「あ、ああ」

澪は目をそらした。

和「……………………紬」

紬「え、ええ……………………」

紬はつい、と目をそらした。

和「……………………………………………………………………………………そう」


7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:51:20.06 ID:VrcjF+x/0
律「な、嘘だってわかったろ?」

和「………………………………いい根性してるわね、律」

律「へ?」

和「ううん。何でもないわ。昼食を食べましょう」ニコッ

律「あ、ああ」(おかしいな、何か寒気が)


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:52:03.58 ID:VrcjF+x/0
生徒会室!

和「おばさん……………………私が、おばさん……………………」

副会長「あ、あの、会長?」

和「え、あ、ごめん。聞いてなかったわ」

副会長「えーとですね、年度末予算の……………………と、いうことなんです」

和「おばさん…………おばさん…………」

副会長「あ、あの…………」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:52:41.06 ID:VrcjF+x/0
和「ねえ、副会長。私の顔は、おばさんに見えるかしら?」

副会長「え? おばさんに?」

和「正直に答えて」

副会長「え、そういわれると…………おばさんくさい感じは…………」

和「……………………………………………………………………………………………」


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:53:27.04 ID:VrcjF+x/0
副会長「あの、会長?」

和「話しかけないで」

副会長「は、はあ…………」

和(おばさんおばさんおばさんおばさんおばさんおばさんおばさんおばさんおばさん…………)

和(このままじゃ、二十歳越えたころにはお婆ちゃんになってるかもしれないわ)

和(どうするべきか……………………)

和(……………………まずは)

和(化粧とかをして見ましょうか」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:54:03.58 ID:VrcjF+x/0
和宅!

和「化粧品は大体のものを取り揃えたわ」

和「化粧で若く見せる方法の本もあるし、完璧ね」

和「明日からはおばさんなんて言わさないわ」

和「えーと、まずは…………それから、ここを…………それで、ここに…………最後に…………」

和「ふう、すこし時間がかかったけど、かなり見違えたわ」

和「現役女子高生よりも若く見える、これで唯たちも、私を馬鹿に出来なくなるはずよ」

和「学校が楽しみだわ」ウフフフ…………


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:54:45.38 ID:VrcjF+x/0
学校!

和「おはよう、みんな」

唯「あ、おは……よう」

律「…………和、なんだその化粧」

和「色気づいたのよ」

唯「和ちゃん、そうやって厚化粧すると、もっとおばさんに見えるよ~」

和「…………は?」

律「ば、馬鹿! 言うな!」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:55:49.11 ID:VrcjF+x/0
和「まだ、足りない。何が足りないの…………?」

律「に、似合ってるぞ。可愛らしくて。女子大生みたいに大人びているし」

和「……………………女子大生、年下に見えるようなメイクしたのに…………女子大生」

和(もっと、もっと若くならなきゃ…………)

和(どうすればいい? ………………………………そうだ)

和(整形をしよう)

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:56:33.20 ID:VrcjF+x/0
整形外科医!

和「若くしてください」

医者「……………………何々、18歳? 充分若いと思うが」

和「中学生くらいになりたいんです、もっと若くならないと…………」

医者「…………うーん。考え直したほうがいいよ」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:57:12.42 ID:VrcjF+x/0
和「ど、どうしてですか?」

医者「二十歳超えてないし、それに、親の許可、とってないだろう?」

和「許可? そんなのいるんですか?」

医者「ウチは必要なんだよ」

和(お母さんに言っても、不許可なのは目に見えている…………)

和(整形も駄目。じゃあ、どうする、私…………)

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:57:48.16 ID:VrcjF+x/0
街中!

和(若くならないと、若くならないと…………)

男「ヘイ! そこのお嬢さん!」

和「…………私?」

男「そうだよ! どうだい、このクスリ。いらないかい?」

和「クスリ?」

男「そう! 一発でかなり気持ちよくなるよ!」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:58:39.21 ID:VrcjF+x/0
和「……………………」

和(危ないやつよね、犯罪沙汰の…………)

男「ダイエット効果もあるし、それに若々しくなれるよ!」

和「買うわ」

男「まいど!」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:59:13.15 ID:VrcjF+x/0
和「いくらよ」

男「3万かな」

和「安いわね、4つ買うわ」

男「え」

和「いいからよこしなさい。ほらお金」

和(整形のためにたくさんお金を持ってたのよね)

和(ラッキーだわ、今日は)

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 07:59:54.11 ID:VrcjF+x/0
自宅!

和「ンビャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア!! この快感! この快楽!」

和「信じられない、こんなに気持ちよくて、若々しくなれるなんて…………」ハアア…

和「も、もっとほしいわ…………さっきの男の人の連絡先は…………えっと、電話かけましょう」

prrrr prrrr

男『はいもしもしぃ!』

和「私よ」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:00:29.64 ID:VrcjF+x/0
男『あ、さっき四つかってくれたお姉さん!』

和「ええ。それで、もっとほしいんだけど…………」

男『いいっすよ。お金さえ払ってくれれば』

和「今から行くわ。どこにいるの」

男『○○駅っす』

和「じゃあ、そこで待っててね」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:01:07.03 ID:VrcjF+x/0
○○駅!

和「10個もらうわ。三十万円、はい」

男「はい、毎度!」

和(貯金はまだかなり残ってるわ…………)

和(でも、すぐに底を尽きてしまうだろうし…………)

和(どうしましょう…………)

和(そうだ、一個5万円で売りましょう)

26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:01:57.60 ID:VrcjF+x/0
学校!

和「ねえ、澪。このクスリ、試してみない?」

澪「え、クスリって、まさか…………」

和「痩せられるわよ」

澪「買った」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:02:44.91 ID:VrcjF+x/0
紬「澪ちゃん、何してるの~?」

和「紬、痩せられるクスリ欲しい? 一個五万」

紬「え? 痩せられるの?」

和「ええ」

紬「澪ちゃんも買うの?」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:03:23.62 ID:VrcjF+x/0
澪「あ、ああ。二つな」

紬「私は全部買うわ!」

和「あいにくと10個しかないんだ。紬は八個、澪は二個ね」

澪紬「はい、お金!」

和「毎度ありがとうね。はい、例のブツ」

澪紬(これでやせられる…………)

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:04:12.06 ID:VrcjF+x/0
翌日!

和「紬、澪。今日は16個あるわ、その内3個は私が使うから、13個売るわ」

澪「私は3個!」

紬「残り全部!」

和「はい、どうぞ」

澪紬(気持ちいい上に痩せられるなんて、最高すぎる…………)

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:04:52.81 ID:VrcjF+x/0
数日後

澪(おお、痩せてきてる…………)

澪(でも、もうお金がない。あと2,3個しか買えない。紬に金借りるのも心が痛むし…………)

澪(…………そうだ)

澪(律に売ろう。十万で)

澪(よし、これが最善策だ…………ふひひ)

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:05:27.83 ID:VrcjF+x/0
翌日

律「クスリ?」

澪「ああ。かなりイイぞ」

律「へー、やらせてみてよ」

澪「一回目は千円な」

律「はい、千円…………どれどれ…………ンハアアアアア! 何これ! すごい!」

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:05:59.88 ID:VrcjF+x/0
澪「まだほしいだろ?」

律「うん! まだあるのか?」

澪「ああ。ただし、十万だ」

律「それでもいい! 全部買う!」

澪「まいどー」

澪(よし、これで4つ買って、3つ売りさばけば…………)


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:06:39.00 ID:VrcjF+x/0
さらに翌日!

澪「はい、クスリ」

律「やった! ほしい!」

澪「ああ、ただし、11万だ」

律「いい! それでもいいから早く!」


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:07:16.17 ID:VrcjF+x/0
数日後

律(澪のやつ、どんどん値を上げてる…………)

律(買いたいけど、金がない。まだあまってるのは、いくつかあるけど…………)

律(…………そうだ)

律(聡に売ろう)

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:07:58.57 ID:VrcjF+x/0
タッタッタッタ ガチャ

聡「何だよ姉ちゃん」

律「おまえ、薬やってみないか?」

聡「クスリ?」

律「何だお前、知らないのか。お前の周りのダチ、皆ヤッてるぞ」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:08:34.10 ID:VrcjF+x/0
聡「え、マジ!? じゃあ俺もやってみようかな」

律「一個20万」

聡「た、高いな」

律「親の財布から盗んでこいよ」

聡「うーん、でも、お年玉の残りとか貯金で払うよ。待っててね」

律「ああ」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:09:14.34 ID:VrcjF+x/0
聡「二つくれよ」

律「まいどありー」

翌日。部室

律「なあ、梓」

梓「なんですか? 律先輩」

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:10:07.28 ID:VrcjF+x/0
律「クスリ、やってみねぇか?」

梓「クスリ? ですか?」

律「何だ梓、知らないのか。二年生の間じゃ、ちょっとしたブームって聞いたぞ」

梓「ほ、ほんとうですか!? や、やってみます!」

律「一個20万」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:10:46.09 ID:VrcjF+x/0
梓「え、そんなに高い…………」

律「嫌ならいいんだ。周りから遅れるのは梓だからな。何しろ偏差値も上がるんだってよ」

梓「買います! 三個!」

律「毎度ありー!」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:11:34.01 ID:VrcjF+x/0
翌日!

梓「律先輩! 今日は五個ください!」

律「100万もあるのか?」

梓「うち、裕福なんですよ」

律「まあいいや。はい、五個」

梓「ありがとうございます!」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:12:05.97 ID:VrcjF+x/0
数日後

梓「やばい、もうお金がない…………」

梓「いくら裕福だとはいえ、限度があるよ…………」

梓「どうしよう、まだ何個か買えるけど…………」

梓「そうだ…………」

梓「憂に売ろう。一個30万で」

梓「純はお金なさそうだからいいや」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:12:39.87 ID:VrcjF+x/0
翌日!

梓「ねえ、憂」

憂「ん? なぁに、梓ちゃん」

梓「気持ちよくなれるクスリ、知ってる?」

憂「知ってるよ」

梓「え?」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:13:14.06 ID:VrcjF+x/0
憂「昨日、純ちゃんからもらったんだ」

梓「なん…………だと…………」

憂「梓ちゃんも買ったの?」

梓「う、うん」

梓「どうする? どうする? お金がなくなってしまう!)

梓(そうだ…………)

梓(援助交際しよう)

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:14:12.12 ID:VrcjF+x/0
夜。赤坂。

梓「そこの人!」

リーマン「え、俺?」

梓「そうです! あの、処女買いませんか?」

リーマン「処女…………?」

梓「ほら、私現役JKなんですよ」

梓は生徒手帳を見せた。

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:15:04.80 ID:VrcjF+x/0
リーマン「…………ほう」

梓「どうです? 50万で売りますよ」

リーマン(今月は、ボーナスもあるしなあ)

リーマン(嫁もいないし……)

リーマン(未だに童貞だし…………捨てるには、もってこいかもなあ)

リーマン「買った」

梓「ありがとうございます!」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:15:50.63 ID:VrcjF+x/0
翌日

梓「そこのお兄さん! 私のオマンコで、シていきませんか?」

翌々日

梓「ねえねえそこのあなた! 私と遊ばない?」

翌々翌日

梓「私と一緒に、ラブホ行きませんか?」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:17:02.92 ID:VrcjF+x/0
二ヵ月後………九月上旬

梓「妊娠…………?」

梓「どうしよう…………まだ高校生なのに…………」

梓「誰の子かもわからない…………」

梓「私、どうしたら…………」

梓「とりあえず、お母さんに…………」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:17:47.98 ID:VrcjF+x/0
****************************************

梓母「な、なんで、そんな…………っ」

梓「い、医者に見てもらった、結果…………」

梓母「…………どうするのよ…………」

梓「……………………」

梓母「養っていくつもりなの? いや、産むつもりなの?」

梓「…………産みたい」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:18:33.96 ID:VrcjF+x/0
梓母「……………………その後は? 産んだ、後は?」

梓「……………………」

梓母「…………あなた、産まれる子供の気持ち考えてるの?」

梓「……………………」

梓母「…………堕ろしなさい」

梓「そ、そんなっ! やだよ!」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:19:23.83 ID:VrcjF+x/0
梓母「あんたみたいな高校生が! 子供を食わしていくことが出来ると思ってるの!?」

梓「な、なんとかなるよ!」

梓母「社会に出てもない人間が、何言ってるの! 甘くないのよ!」

梓「……………………うるさい」

梓母「何がよ! 私は現実を見   梓「うるさいっつってるんだよ!!」

梓「いい! わかった! もう、私一人で産むもん!」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:20:06.22 ID:VrcjF+x/0

梓「お母さんになんか言った私が馬鹿だった!」

梓「こんな家! 出てってやる!」

梓母「……………………勝手になさい、そのかわり」

梓「…………何よ」

梓母「二度と私の前に、姿を現さないで」

梓「ふ、フンだ!」

****************************************

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:20:42.68 ID:VrcjF+x/0
梓「……………………家は出たけど、これからどうしよう」

梓「…………謝って、帰ろうかな…………」

梓「ううん! 駄目! 絶対に産むんだ!」

梓「まずは衣食住だ!」

梓「金を持っている家といえば…………」



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:21:39.31 ID:VrcjF+x/0
琴吹家!

紬「梓ちゃあああああああああああん!! ヒサ右派ういDFSHHFづGはふぇRG」

梓「紬、先輩…………?」

紬「屋TGぶYWDSWKれうRSGふあGFWSGんDFHJSWんSXW」

梓「まさか、クスリで…………」

執事「お嬢様! まだ直っていらっしゃいませんのに!」

紬「がYぐGSZDFJざSDFがまんこぐYZSFGJF」

梓「……………………先輩……………………」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:22:31.47 ID:VrcjF+x/0
秋山家!

梓「澪先輩の家、はじめて見たな…………」

梓「緊張するな……………………」

ピンポーン

澪「はーいぃ」

ガチャ

梓「澪先…………輩…………」

澪「私ぃ、やせてるぅ?」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:23:14.92 ID:VrcjF+x/0
梓「だ、大丈夫ですか? 痩せすぎですよ!」

澪「大丈夫だよぉ。それよりぃ、用はぁ?」

梓「…………いえ、なんでもないです」

澪「そうなのぉ? じゃあぁ、またねぇえ、ふひひ」

バタン

梓「澪先輩……………………」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:24:00.41 ID:VrcjF+x/0
梓「律先輩の家は嫌だしな…………」

梓「残りは、唯先輩の家しか…………」

梓「唯先輩、いるかな」

ピンポーン

唯「はーい」

ガチャ

唯「あずにゃん? ま、いいや。入って入ってー」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:24:50.59 ID:VrcjF+x/0
梓「あ、ありがとうございます」

唯「ねえねえ、薬買わない?」

梓「……………………は?」

唯「クスリだよクスリ。憂から薦められてね。一個百万円。どう?」

梓「…………ごめんなさい、急用を思い出しました。失礼します」

唯「なぁんだ。買わないんだ。出てってよ」

梓「…………はい」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:25:53.66 ID:VrcjF+x/0
街中!

梓「…………誰に頼めばいいのよ」

梓「…………やってられないわよ」

梓「もう、…………やだ…………」

?「あれ、あなた確か軽音部の…………」

梓「え?」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:26:33.60 ID:VrcjF+x/0
梓「…………誰、ですか?」

?「ああ、ごめんごめん。私ね、りっちゃんたちと同じクラスの、瀧エリ って言うの」

梓「…………瀧エリ ……先輩?」

エリ「先輩はつけなくていいよー。それよりどうしたの? もう夜の一時だよ」

梓「先輩こそ……」

エリ「だから先輩は……まあいいや。私は塾の帰りだよ。受験生だからね。中野さんは?」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:27:51.84 ID:VrcjF+x/0
梓「私は……」

梓「家出、してきまして」

エリ「家出? と、いうことは、泊まるところないの?」

梓「…………、はい」

梓「先輩達も、イっちゃってて……」

エリ「ああ、そういえば。私にも変なクスリやらないかって誘ってきたよ」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:28:37.31 ID:VrcjF+x/0
梓「……使ったんですか?」

エリ「まさか。あんなんで幸せは得たくないよ。中野さんもでしょ?」

梓「……はい」

嘘をついた。

エリ「良かった。いま、なんかブームになっちゃっててさ」

嘘はばれていないようだった。

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:29:32.40 ID:VrcjF+x/0
梓「ですね」

梓は今、とてもクスリをキメたくなっている。

しかし、おなかの中の赤ちゃんへの思いと、一片の理性がそれを留めていた。

エリ「そうだ。泊まるとこないんなら、私の家に来る?」

唐突な提案に、梓は驚いた。

梓「いいんですか?」

エリ「うん、一人暮らしだからね」

梓「……ありがとう、ございます」

梓はなぜか、泣いてしまった。


70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:30:05.92 ID:VrcjF+x/0
****************************************

エリ「どうぞ、お入りくださ~い」

梓「失礼します」

エリ「汚くてごめんねー」

梓「いえ、綺麗ですよ」

エリ「えへへ、そう?」

梓「はいです」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:31:34.76 ID:VrcjF+x/0
エリ「何か食べる?」

梓「はい」

エリ「ちょっと待っててね。作るから」

梓「あ、私カップ麺とかでいいですよ」

エリ「カップ麺は駄目よ。健康に悪いわ」

エリ「第一、カップ麺なんかより、私の手料理のほうが美味しいわよ」

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:32:24.12 ID:VrcjF+x/0
数十分後

エリ「はい。洋風豚肉のうま煮」

梓「美味しそうです……」

エリ「そりゃあ、自信作ですから!」フンス

梓「いただきます」

エリ「はい、召し上がれ」

ムグムグ梓「美味しい、初めて食べた……」ムグムグ

エリ「ふふ。ありがとう」


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:33:16.34 ID:VrcjF+x/0
梓「絶妙な味加減ですね」

エリ「お世辞でもうれしいよん♪」

おどけた口調で言った。

梓「お世辞なんかじゃありません! とても美味しいですよ!」

エリ「……、なんか、新鮮だなぁ」

梓「え?」

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:34:09.39 ID:VrcjF+x/0
エリ「いままで一人暮らしだったからね。そうやって、美味しいとか言われるの、初めて、だったんだ」ウル…

梓「せ、先輩! 泣かないでください!」

エリ「ヒック……ああ、ごめんね。うれしくてさ……」

梓「は、はい、ティッシュ」

エリ「ありがと」コシコシ

エリ「ごめんね」

梓「いえ、別に」

梓(可愛い人だなあ)

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:35:14.82 ID:VrcjF+x/0
食事後

エリ「ねえ、込み入った質問していい?」

梓「何ですか?」

エリ「何で、家出したの?」

梓「それは……」

本当のことを言うべきか、迷った。

でも、エリの真摯な瞳に向かって、嘘なんて、言う自信がなかった。

梓「軽蔑、しないでくれますか……?」

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:36:05.92 ID:VrcjF+x/0
エリ「クスリとか、そんなんじゃなければね」

梓「…………妊娠、しちゃったんです」

梓はおなかを押さえた。

エリ「妊娠!?」

梓「……はい」

エリ「相手の人は?」


79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:36:42.78 ID:VrcjF+x/0
梓には、もう退路がなかった。

援助交際してた、と告白するようなものだからだ。エリの軽蔑の対象になることは、明白だ。

梓「……言えません」

罪悪感を感じた。嘘をついてないだけいいや、と思い直した。

エリ「そっか、ま、いいや。それでも妊娠か~」

梓「…………」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:37:20.47 ID:VrcjF+x/0
エリ「何ヶ月目なの?」

梓「医者は、一月半くらいだろう、と」

エリ「そっかー。大変だねー、それで、産むの?」

梓「母は、堕ろせと言うんです。でも、私は……産みたい」

エリ「ああ。それで、食い違いが起こって、家を飛び出してきた、と」

梓「……はい」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:37:52.52 ID:VrcjF+x/0
エリ「帰る気はある?」

梓「…………」

梓「ない、です」

エリ「じゃあさ、一つ提案があるんだけど」

梓「なんですか?」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:38:26.31 ID:VrcjF+x/0
エリ「私の家に、住まない?」

梓「……いいんですか?」

エリ「うん。聞いちゃったってのもあるし。それに――」

梓「それに?」

エリ「――困った人がいたら、助けなさいってお母さんに言われてるから」

エリ「だから、中野さんを見たとき、ほうって置けないなって思ったんだ」

梓「…………」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:39:22.12 ID:VrcjF+x/0
エリ「どうかな? 私の家から高校に通って、ってのは不可能じゃないよね」

梓「お金、とかは……」

エリ「私、実家から毎月五十万くらい送られてくるのよ。余ってるのよね。三年間で一千万は貯まってるし」

梓「いいん、ですか?」

エリ「いいよ、かまわない。中野さんがいいなら」

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:39:59.29 ID:VrcjF+x/0
梓「……お願いします」

エリ「よし、共同生活の始まりだね。あ、そうだ」

梓「? なんです?」

エリ「名前、なんて言うの?」

梓「中野――梓です」

エリ「梓ちゃん、ね。よろしく」

エリは握手を求めるように、手を出してくる。

梓「……こちらこそ」

梓はゆっくりと、その手を握った。

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:40:31.96 ID:VrcjF+x/0
****************************************

八ヵ月半後 

某産婦人科、201号室。

エリ「産まれたんだって!?」

エリは早足で、あずさのいる病室に入った。

梓「……はい。女の子みたいです」

力ない声音だった。

エリ「やったじゃん!」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:41:09.74 ID:VrcjF+x/0
梓「はい」

エリ「やっぱり、疲れた?」

梓「疲れた、とかより痛いですね。股が」

エリ「ふふ。お疲れ様」

梓「体中がだるいです」

エリ「大丈夫?」

梓「なんとか」

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:41:42.72 ID:VrcjF+x/0
エリ「ねえ、名前何にするの?」

梓「名前、ですか?」

エリ「うん」

梓「それって、いつまで決めなきゃいけないんですかね」

エリ「さあ。でも、早いほうがいいんじゃない? 今のうちに決めとこうよ」

梓「そうですね――」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 08:42:50.16 ID:VrcjF+x/0
梓は病室のベッドの上から、外を眺める。

青々とした空が、広がっている。

梓「五月晴れ――咲月なんて、どうです?」

エリ「いいね! 咲月か!」

梓「はい」

梓は思った。

咲月を、どんなことがあっても育てよう、と。自分の人生が茨の道だとしても、耐え抜いてやろう、と。

梓は小さく、心の中で決意する。

ベッドの傍らではしゃぐ、エリの声を聞きながら、梓はそっと目を閉じた。

                                                     終わり

97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:20:16.35 ID:VrcjF+x/0
番外編  共同生活

エリ「梓ちゃん、起きてよ」

梓「え~、何時ですかぁ?」

エリ「八時半」

梓「まだ八時半かぁ……って、遅刻うううううううううううううううううううううう!!!」

エリ「遅刻しちゃったね」


98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:21:27.39 ID:VrcjF+x/0
梓「遅刻しちゃったねじゃないですよ!」

エリ「いいじゃん。たまにはサボろうよ」

ね? と笑いながらエリは誘う。

梓「……へ?」

エリ「たまには、梓ちゃんと一緒に遊びたいな」

梓「……いいですけど」

エリ「やったぁ! じゃ、早く着替えてね~」

梓「は、はぁ…」

梓(折角宿題やったのに)

それでもエリが笑うと、許せてしまう。

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:23:11.97 ID:VrcjF+x/0
****************************************

エリ「どこ行こうか?」

梓「朝の九時ですからね、あまり開いてないような気がしますよ」

エリ「そんなことないよ! ……ほら! 映画館開いてる!」

梓「あ、本当ですね!」

エリ「映画見ようよ。何がいい?」

梓「ホラー以外なら、何でも」

エリ「じゃあこの、『私の優しくない先輩』っての見ようよ」

梓「はい!」

100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:24:02.55 ID:VrcjF+x/0
映画館内

エリ「うわー、席スッカスカだねえ」

梓「本当ですねぇ」

エリ「私たちの席は……B-12、13だから……あ、あそこだね」

梓「まだ始まってませんが……座りますか」

エリ「うん、そうしよう!」

エリは梓の手を引いて、席へと向かう。梓の頬が赤くなる。

梓とエリが席に座って数分後、映画が始まった。


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:24:40.95 ID:VrcjF+x/0
映画鑑賞終了後

エリ「面白かったねー」

梓「は、はい!」

梓(後半から寝ちゃってた!)

エリ「次はどこ行こうか」

梓「あ、昼食でもとりましょうか」

エリ「そうだね。マックでいい?」

梓「はい!」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:25:37.17 ID:VrcjF+x/0
マック店内

梓「エリ先輩は座っててください。私がオーダーしに行きますから」

エリ「よろー」

数分して、梓がチーズバーガーセット(M)を二つ持ちながら、エリの所へやってきた。

エリ「ごめん、梓ちゃん。席見つからなかったー」

てへへ、と頭をかく。

梓「えー。じゃあ、立って食べますか?」

エリ「うん。そうしよっか」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:26:17.62 ID:VrcjF+x/0
梓「片方持ってください」

エリ「はいはい」

梓「……片手じゃ、ハンバーガーの紙袋開けにくいですね」

エリ「あーんして食べさせればいいんじゃない? 一人が二つ持って、両手の開いてるもう一人が、その人にあーんするの!」

梓「はあ……」

エリ「じゃあ、梓ちゃんにあーんさせてあげるね!」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:27:07.69 ID:VrcjF+x/0
これ持って! とエリはチーズバーガーセット(M)を梓に持たせた。

エリ「はい、ハンバーガー開いたよ! 口開けて」

梓「は、はい」パカッ

エリ「はい、あーん」

ムグムグ梓「美味しいです……」ムグムグ

エリ「まだあるよー」

梓「せ、先輩……周りの目がいたいです」

エリ「気にしない気にしないー♪」

106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:27:46.60 ID:VrcjF+x/0
食事終了後!

エリ「予想以上に時間がかかったね」

梓「店内に1時間半も居座っちゃいましたね」

エリ「座ってはいないけどね」

梓「次、どこにしましょう?」

エリ「うーん。梓ちゃんはどこがいい?」

梓「私は……特にありません」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:28:22.55 ID:VrcjF+x/0
エリ「そっかー」

梓「そういえば、先輩大学どこ行くんですか?」

エリ「私? 早大だよ」

梓「早稲田ですか! すごいですね!」

エリ「へへー、誇らしいね」

梓「私はどこにしようかな……」

エリ「万が一落ちても、私が養ってあげるよ」

梓「え……?」

エリ「私は本気だよ?」

108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:29:30.96 ID:VrcjF+x/0
梓「気持ちだけは、受け取っておきます……大学、行きたいので」

エリ「うーん。まあいいや。それよりさ、ここどこだろうね」

梓「え? 知ってて歩いてたんじゃないんですか?」

エリ「いや、適当」

梓「……迷子ですか」

エリ「そうとも言うね」

エリはてへっと、誤魔化すように舌を出した。

****************************************

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:30:10.58 ID:VrcjF+x/0
三時間後!

梓「はあ、はあ、やっと見知った道に戻ってこれた」

エリ「疲れたねー……」

エリの息も、少し荒い。

梓「お茶してこうか」

梓「いいですね。……あそこの、『コロンボ』ってところにしましょう」

エリ「そうしよっか」

111 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:30:52.29 ID:VrcjF+x/0
コロンボ店内

梓とエリは、窓際の席に座った。

梓「私、アイスコーヒー!」

エリ「私はレモンジュース!」

店員「かしこまりました」

待つこと三分

店員「お待たせいたしました」

という枕詞と共に、アイスコーヒーとレモンティーが運ばれてきた。

112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:31:33.33 ID:VrcjF+x/0
梓「美味しいですねえ」ズズ…

エリ「でも、すこしだけさびしい味だなー」

梓「さびしい?」

エリ「だって、ほら」

エリが指差した先には、赤い夕空。

エリ「今日が終わっちゃうからね」

梓「はあ……」


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:32:07.21 ID:VrcjF+x/0
エリ「楽しかった? 今日は?」

梓「はい! すごく!」

エリ「良かった」

エリは安堵の息を吐いた。

梓「綺麗ですね、夕焼け」

エリ「……うん」

肯定するのに躊躇ってしまったのは、何故だろうか。

114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 09:32:49.81 ID:VrcjF+x/0
梓「エリ先輩」

エリ「何?」

梓「エリ先輩に、悲しい表情は似合いませんよ」

エリ「そんな顔してた?」

梓「はい。だから、笑ってください。私、エリ先輩の笑顔、大好きなんです」

エリ「……ありがと」

自然と、笑みが浮かんだ。

夕日のせいか、エリの顔は赤い。

柔らかな表情のエリを見ながら、梓は、こういう日も悪くないな、と思った。
                                                    終わり

121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:19:25.98 ID:VrcjF+x/0
番外編  平沢憂の独白

こんにちは! 平沢憂です!

最近、はまってるものがあるんです。

何だと思いますか?

え? 音楽鑑賞? ぶぶー! もっと気持ちのいいものです!

……そうです! クスリです! ドラッグです!

お姉ちゃんもはまってくれてるみたいで、なによりなんだ。


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:19:58.52 ID:VrcjF+x/0
そうそう、最近刃物を持った人に追いかけられてるの。

トイレでもテスト中でも、その人はやってくるんだ。

みんな、見えないふりをしてるんだよね。

私が命の危機にあってるのに、だぁれも助けてくれないの。

それどころが、みんな私をみてあざ笑っての!

許せないよね。

だから、お姉ちゃんに相談したんだ。でもお姉ちゃん「ほにゃ~」としか言ってくれないの。

123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:20:52.18 ID:VrcjF+x/0
もう常時イってる状態で、大変なんだよね。

そこがいいんだけど……///

ところで、純ちゃんが最近、学校に来ないの。

けーむしょ、とか言うところに行ったんだって。

けーむしょってなんだろうね。

ゲームセンターみたいなかんじかなぁ? 語感も似てるしね? え? 似てない?

まあ、いいや。今日も学校行ってきます!


124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:21:42.56 ID:VrcjF+x/0
学校に着いて、私のクラスに入りました。

やっぱり、みんな私を馬鹿にしてます。

うわ、刃物持った人がやってきたああああ!

助けてえええええええええええええええええええええええええええええええ!!!!!!!

叫んでも、誰も助けてくれません。

やっぱり、みんな私のこと嫌いなんだ!

みそこなったよ!

もういい!

もうわかった!

もう終わらせる!


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:22:30.79 ID:VrcjF+x/0
さあこい! 刃物の人! 返り討ちにしてくれる!

えい! うんちょこざいな! えい! えい!

うわ、なにするんだ!

やめろ! 誰だ、私の腕をつかむのは!

見ると、クラスメイト全員が私を押さえつけています。

お前らまで私に敵対するかああああああああああああああああああああああああ!!!!

殺す! 殺してやる!!

お前らも殺してやる!!!

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:23:15.68 ID:VrcjF+x/0
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ
ああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああああ

コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス
コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス
コロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロスコロス
コロシテヤルウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウ!!!!!!!!!!

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:24:03.16 ID:VrcjF+x/0
****************************************

エリ「ただいま」

梓「あれ、エリ先輩。今日は早いですね、まだ昼なのに」

梓は妊娠六ヶ月半目ということもあり、学校に行くことが少なくなってきていた。

今日も同様で、梓は学校を休んでいる。

のんびり、笑っていいとも! をみながら、昼食をとっていたとき。

学校に行ってるはずのエリが帰ってきたのだ。

エリ「うん。ちょっとね。なんか二年生の教室で、殺人者が出たらしいよ」

梓「え! マジですか!」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:25:04.49 ID:VrcjF+x/0
エリ「マジ。『返り討ちにしてくれる!』とか言いながら、クラスメイトに暴行を加えて……そのまま殺しちゃったっていう感じだって」

梓「物騒ですねぇ」

エリ「ま、誇張もあるかもしれないけどね。私は受験も間近なんだし、あまり関わりたくないよ」

梓「ですねえ」

エリ「あ、そうだ。私のご飯ある?」

梓「購買でかってないんですか?」

エリ「売り切れてたの。私の好きな焼きそばパン」

129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:25:44.43 ID:VrcjF+x/0
梓「ああ……。焼きそば、エリ先輩大好きですからね」

エリ「そう。だからテンションだだ下がりでさー」

梓「お気の毒です」

エリ「ということで、焼きそば作って!」

梓「えー?」

エリ「いいじゃん。たまには梓ちゃんの手料理、食べてみたいな♪」

梓「あ、味は、保障しませんよ」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:26:53.65 ID:VrcjF+x/0
エリ「いいよー。梓ちゃんのだったら、何でも食べれるよー」

梓「じゃ、じゃあ、作ります」

エリ「よろー」

梓はキッチンへと向かった。

エリはタモリの声を聞きながら、制服から私服に着替える。

数分して、焼きそばが食卓に置かれた。

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:27:48.74 ID:VrcjF+x/0
エリ「うわ、美味しそう。流石梓ちゃん!」

梓「え、えへへ」

エリ「どれどれ……」 パク ングング エリ「………普通」

梓「正直ですね」

エリ「焼きそばについてはね」

梓「まあ、まずいとか言われなくて良かったです」

エリ「うーん。そうだ! こんど焼きそばの美味しい作り方教えるよ!」

梓「え? そんなのあるんですか?」

エリ「私の長年の料理経験が、それを編み出したのだ!」

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 10:28:48.95 ID:VrcjF+x/0
梓「へえ!教えてください! 今すぐ!」

エリ「え? 今?」

梓「はい。だって、美味しい焼きそば作って、エリ先輩に喜んでもらいたいですから!」

エリ「……言うようになったねぇ、梓ちゃんも」

梓「え?」

エリ「ううん。なんでもない。じゃあ、一からおしえてあげよう!」

梓「はいっ!」

エリはエプロンを纏って、キッチンに向かった。

その後を梓が追う。

まるで、仲のいい姉妹のように見えた。
                                       終わり


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:18:43.77 ID:VrcjF+x/0
番外編   姫子とエリと

お昼休み、姫子とエリが机をくっつけて、昼食をとっている。

エリ「姫子ちゃん、どこの大学行くの?」

姫子「早稲田」

エリ「あ! 私と同じ! なんで?」

姫子「エリといっしょに……」ゴニョゴニョ

エリ「え?」

姫子「なんでもない。私に最も合う大学だと、私が判断しただけ」


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:19:21.23 ID:VrcjF+x/0
エリ「あ、そ、そう…?」

姫子「エリは、なんで早稲田?」

エリ「家から一番近いから!」

姫子「…………マジ?」

エリ「? 何か変?」

姫子「………………ユニーク」

エリ「ほめ言葉?」

姫子「一応」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:19:54.74 ID:VrcjF+x/0
エリ「うーん、なんか釈然としない…………あ、焼きそばパン食べ終わっちゃった」

姫子「いつもそれ食べるね」

エリ「焼きそば好きなんだよ」

姫子「私も好き」

エリ「あ! 同士! やっぱ焼きそばって、あの濃厚な風味が最高だよね!」

姫子「ソースの旨味もあるし、何より作りやすい。早くたくさん作れる」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:20:27.33 ID:VrcjF+x/0
エリ「トッピングがあってもなくても美味しいし、どんな食べ物とでも合う。万能だよね」

姫子「うん」

エリ「というわけで、焼きそばパン買ってきます。今回は予約してるので、売り切れにはなってないはず!」

姫子「え、待って……」

エリ「え?」

姫子「私も行く」

142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:21:34.56 ID:VrcjF+x/0
購買!

エリ「うわー人が多いね」

姫子「…………三年生に道を譲ることを知らないようだ」

エリ「んー、まあいいや。突撃ー!」

姫子「…………おー」

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:22:08.36 ID:VrcjF+x/0
数分後

エリ「よかったー、ちゃんととっておいてくれたんだ」

エリが焼きそばパンを一つ持ってきて、人垣の中から姿を現した。

姫子「お疲れ様」

エリ「あれ? 姫子ちゃん何も買わないの?」

姫子「まあ、ね」


144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:23:11.43 ID:VrcjF+x/0
エリ「じゃあ、半分こして食べようよ。このパン」

姫子「……いいの?」

エリ「いいよ」

エリ「じゃあ、教室行こっ」

姫子「うん」

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 11:24:09.26 ID:VrcjF+x/0
教室!

エリは二分割した焼きそばパンの片方を、姫子に手渡した。

ンムンム 姫子「……とても美味しい」 ンムンム

エリ「格別に美味しく感じるよ、今日は」

姫子「同意」

姫子はパンをかじる。

いつもより小さな焼きそばパンに、美味しさと、柔らかな優しさを感じていた。
                                            終わり

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:32:08.67 ID:VrcjF+x/0
番外編  クリスマス

梓「おはようございます! メリークリスマスですよ、先輩」

エリ「ええ…? 冬休みくらい、寝かせてよ……」

梓「……もう、しょうがないですね」

梓「焼きそば作って、待ってますよ」

エリ「――――起きる」

梓「はやっ」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:32:41.49 ID:VrcjF+x/0
焼きそば完成

梓「はい、どうぞ」

エリ「いっただきまーす!」

ハフハフ エリ「旨い! 流石私の技を盗んだだけあるねぇ!」

梓「えへへ、それほどでも」

エリ「うーん。朝からの焼きそばは元気の源だよ!」

梓「うーん、でも、そんなに朝から脂っこいもの食べて、大丈夫ですか?」

エリ「焼きそばは別バラなのよ!」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:33:37.80 ID:VrcjF+x/0
梓「……まあ、それはそうと。今日はクリスマスなんだし、パーティとか開きませんか?」

エリ「二人で?」

梓「いえ! 友達とか誘って」

エリ「わたしの友達、ほとんどがクスリでキメちゃってるよ」

梓「え、マジですか」

エリ「まあ、一人だけならいるけど。正常な子」

エリ「姫子ちゃんって子よ」

153 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:34:16.10 ID:VrcjF+x/0
****************************************

P・M 7:00

姫子「……で、三人だけでパーティ?」

エリ「まあ、いいじゃない。少人数のほうが楽しいわよ」

姫子「プレゼント交換とかあるの?」

エリ「最後のお楽しみにね」

姫子「三人で交換?」

エリ「ま、まあ……別に楽しめなくはないよ!」

梓「そ、そうですよ! 先輩!」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:35:01.88 ID:VrcjF+x/0
姫子「…………誰?」

梓「がーん」

エリ「梓ちゃんって言ってね、私と同棲してる人ー」

梓「エリ先輩! 誤解を招くような言い方やめてくださいよ!」

エリ「いいじゃない。あ、梓ちゃん、こっちは姫子ちゃんだよ」

梓「よろしくお願いします……姫子先輩」

姫子「こちらこそ……」

****************************************

155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:35:43.45 ID:VrcjF+x/0
P・M 7:30

エリ「ケーキ入刀!」

梓「……三等分ですから、かなりの量を食べることになりますね」

姫子「そうなる」

梓「多分、たくさん来ると思って、あんな馬鹿でかいケーキを買ったんでしょうね」

姫子「計画性がない」

エリ「あー! もう! うるさーい! 私は10人くらい来ると思ったのよ!」

156 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:36:41.67 ID:VrcjF+x/0
梓姫子(どこからそんな自信が………)

エリ「ほら! 切ったから、ちゃんと残さず食べてね!」

梓「五人分はありますね」

姫子「太らせようとしているのかもしれない。気をつけて、梓」

梓「は、はい!」

エリ「私はデブ専じゃなーい!」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 12:37:16.33 ID:VrcjF+x/0
梓「やっと食べ終わりました……」

姫子「……………同じく」

エリ「うっぷ……吐きそう……」

梓「だ、大丈夫ですか?」

エリ「うーん。ちょっとトイレいってくる」

ふらついた足取りで、エリはトイレに向かった。

梓「大丈夫ですかね……」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:03:05.11 ID:VrcjF+x/0
姫子「多分。ところで…………梓はエリとどういう関係?」

梓「え? 私ですか?」

姫子「はい。あなたですよ」

梓「えーっと、話せば長くなるんですけど……」

梓はここに来るまでのいきさつを、全部話した。

姫子「つまり、子供を産むためにここにいる、と」

梓「……はい」

姫子「上手くいえないけど……頑張って」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:04:11.08 ID:VrcjF+x/0
梓「……はい」

姫子「でも良かった、彼女とかじゃなくて」

梓「え?」

姫子「ううん。なんでもない」

エリ「あー! すっきりしたー!」

梓「あ、気分はどうですか?」

エリ「快調も快調、絶快調だね」

姫子「……良かった」

梓「次は何やりましょうか」

エリ「トランプとか?」

姫子「ボードゲーム……持ってきた」

エリ「よし、それで遊ぼう!」


161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:05:08.83 ID:VrcjF+x/0
P・M 10;00

姫子「また私の勝ち……」

エリ「あーくそ、後一歩なのにな」

梓「あれ、もう十時ですよ」

エリ「あー、本当だ。遅くなってもあれだし、そろそろプレゼント交換やろうか!」

梓「いいですね! しましょう!」

姫子「賛成」

162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:06:06.49 ID:VrcjF+x/0
P・M 10:20

プレゼントの箱を回しに回した後、エリの「中身を開けてみよう!」という一声で、手元のプレゼント箱を開けた。

姫子「……私のはみつどもえっていう漫画9冊」

エリ「あ、それ私のー」

梓「エリ先輩のはなんだったんですか?」

エリ「私は……うまい棒1000本」

梓「あ、それ私のです」

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:07:12.33 ID:VrcjF+x/0
エリ「……素直に喜べないな……」

梓「なんか……すいません」

エリ「梓は?」

梓「私は…………焼きそばパン、30個、ですね」

姫子「……エリが喜ぶかな、と思った……」

梓「ほんとうに、すいません………」

164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 13:12:04.48 ID:VrcjF+x/0
P・M 10:40

プレゼント交換が終わった後、すこし談笑して、それでお開きになった。

エリ「バイバーイ」

梓「姫子先輩、さようならですー」

姫子「うん……また、今度」

玄関先で姫子の姿が見えなくなるのを確認した後、梓たちは家に入った。

梓「楽しかった、ですね」

エリ「……うん」

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:00:16.37 ID:VrcjF+x/0
梓「なんだか、しんみりとしちゃいますね」

エリ「わかる。何となく寂しい」

梓「あ、あの、今日だけお願いがあるんですけど……」

エリ「何?」

梓「一緒のベッドで、寝ませんか?」

エリ「あー! 変なことする気?」

梓「ち、違います。何か、甘えたくなっただけ、です」

エリ「…………」

エリ「いいよ」


168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:00:54.83 ID:VrcjF+x/0
梓「本当ですか?」

エリ「うん」

梓「ありがとう、ございます」

エリ「私さ、今眠いんだよね」

梓「私もです」

エリ「もう、寝ない?」

梓「はいです」

エリの手に引かれて、梓はベッドへと向かう。

P・M 11:00

エリの肌の暖かさを感じながら、梓は眠りへと落ちていった。


169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:01:26.61 ID:VrcjF+x/0
終わりってつけるの忘れてた

あと、さるってた

173 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:16:49.46 ID:VrcjF+x/0
番外編     その後のこと 

純「久しぶりね、憂」

憂「ええ。お互い捕まってからは、一度も顔をあわせてなかったものね」

純「ええ、散々だったわ」

憂「そうね」

純「タバコ、吸う?」

憂「遠慮しとくわ。これ以上歯をぼろぼろにしたくないのよ」


174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:18:04.42 ID:VrcjF+x/0
純「へえ、変わったわね。タバコって歯に悪影響あったっけ?」

憂「25にもなったら、人生観も何もかも、変わってしまうのよ」

純「私は変わんないけど?」

憂「あなたは例外なのよ」

純「そうかしら?」

憂「ええ。前科もちでありながら、一流企業に入社できたんだもの」

純「それとこれとは、話が違うような気がするわ」

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:18:52.63 ID:VrcjF+x/0
憂「同じよ、私にとったらね」

純「まあいいわ。それより、一杯どう?」

憂「おごりならね」

純「いいわよ、別に」

憂「どこで飲むの?」

純「行きつけのバーがあるのよ」

憂「そこでいいわ。連れてって」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:20:09.23 ID:VrcjF+x/0
バー、店内。

マスター「いらっしゃいませ」

店内には洋楽が流れていた。古いものだろう。曲すら聞いたことがない。

憂「歴史を感じるわ」

純「何回も来ると、見慣れるけどね」

憂「誰もがそうよ」

純「憂、何飲む?」

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:20:58.48 ID:VrcjF+x/0
憂「ブランデー」

純「何のよ」

憂「何だっていいわ。飲めれば」

純「じゃあ、マスター。ブランデー二つ」

マスター「はい」

純「ところで――」

憂「何よ」

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:22:01.30 ID:VrcjF+x/0
純「唯先輩はどうしてる?」

憂「廃人ね」

純「あら、心配じゃないの?」

憂「言ったでしょ? 人間は25になれば何もかも変わるのよ。姉になんて、もう、一切の興味もないわ」

純「本当に変わったみたいね」

憂「ええ」

純「他の先輩方は?」

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 14:23:02.70 ID:VrcjF+x/0
憂「律先輩、紬先輩、澪先輩のことかしら?」

純「そうよ」

憂「知るわけがないでしょ。赤の他人よ」

憂「ま、紬先輩はどっかの女社長として、豪腕をふるって……」

憂「律先輩と澪先輩は、おおかた二人でストリートミュージシャンでもやってるんでしょうね」

純「澪先輩は憧れだっただけに、そこまで落ちぶれると、悲しくなるわね」

憂「あなたが成功しすぎただけよ」

純「かも、ね」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:00:15.13 ID:VrcjF+x/0
純は苦笑した。

と、同時にワイングラスが二人の前に置かれた。

純はそれを手にし、匂いを嗅いでから口に近づける。

純「……VSO のブランデーは、安物とは格が違うわね」

憂「舌まで肥えたの?」

純「失礼ね。上はまだスレンダーよ」

憂「そう」

純「ああ、そういえば――」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:02:27.39 ID:VrcjF+x/0
憂「何よ」

純「和先輩は、どうしてる?」

憂「和ちゃん? さあね。ただ、捕まってはいないようだけど」

純「へえ、何やってるのかしらね」

憂「さあ。あの人だけは、予測がつかないわ」

憂はワインを一気に飲み干す。

純「少しずつ味わうってことが出来ないのかしら」

憂「一気に飲んだほうが、美味しいわ」

純「……本当に、変わったわね」

店内では、えんえんと洋楽が流れていた。

悲しい曲調だな、と純は思った。              
                               終わり

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:06:30.53 ID:VrcjF+x/0
本編  お正月

エリ「梓ちゃん、初日の出見に行こうよ!」

梓「……初日の出?」

エリ「今年の初日の出は、特に綺麗なんだって!」

梓「…………いま、何時ですか?」

エリ「2時!」

梓「初日の出はいつですか?」

エリ「4時半!」

梓「あと一時間寝かしてくださぃ」

186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:07:21.41 ID:VrcjF+x/0
エリ「えー、行こうよー」

梓「朝は低血圧なんですぅ……」

エリ「チョコパフェおごってあげるから」

梓「……何個ですか?」

エリ「2」

梓「寝ます」

エリ「3」

梓「もう一声!」

エリ「4!」

梓「行きます!」

187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:08:21.74 ID:VrcjF+x/0
****************************************

某ビルの屋上!

梓「あの……無断で侵入して、よかったんでしょうか?」

エリ「気にしない気にしない。それより、ご飯食べよ。コンビニで買ってきたのあるからさ」

梓「今何時ですか?」

エリ「二時半」

梓「二時間も待機ですか……」

エリ「初日の出のためだと思ったら、何も辛くないよ!」

梓「まあ、見たいと言う気持ちはありますけど」

エリ「でしょ!?」

梓(まあ、いいか)「そうですね」

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:09:26.62 ID:VrcjF+x/0
一時間経過

梓「長いですね……」

エリ「我慢我慢!」

梓「トイレ、行きたくなりました」

エリ「行っといでよ」

梓「どこにあるんですか?」

エリ「屋上の端っこにあったような……あ、あった。あれ」

梓「じゃ、行ってきます」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:10:41.82 ID:VrcjF+x/0
さらに一時間経過。

空が青みはじめ、鳥の鳴き声が聞こえてくる。

エリ「さあ!くるよ! 梓ちゃん、目を見開いて!」

梓「は、はい!」

やがて東の彼方から、赤光が煌く。

梓「―――綺麗」

梓の口から、自然に感想が漏れた。

190 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:12:04.15 ID:VrcjF+x/0
雄大な朝日が、姿を現す。

どこか神々しく荘厳なその様は、梓たちの眼を捕らえて離さない。

エリ「ね? この場所穴場でしょ」

梓「すごいです……」

その雄雄しさに、眼を奪われた。心を奪われた。

エリ「どう? これでチョコパフェなんか要らなくn     梓「それとこれはちがいます」

****************************************

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:12:57.19 ID:VrcjF+x/0
エリ「初日の出も見たし、次は初詣に行きましょう」

梓「はいです!」

神社はそのビルから十分ほど歩いた場所にあった。

梓「なんか、朝だって言うのに人多いですね」

エリ「昼になったらもっと多いよ」

エリ「だからね、今のうちに参拝しておくが吉なの」

梓「へえ」

エリ「じゃあ、早速行きましょ!」

梓たちはお賽銭箱に10円ずつ入れ、お願い事を一つしたのち、おみくじやお守りを買いに行った。


192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/09/05(日) 15:13:58.42 ID:VrcjF+x/0 [145/145]
梓「あ、先輩。なんてお願いしたんですか?」

エリ「私はもちろん受験合格だよ」

梓「あ、そうですよね」

エリ「梓は?」

梓「私は――――」

言おうとした言葉を、エリの「あ! 姫子ちゃん!」という科白が遮った。

196 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 16:00:04.64 ID:VrcjF+x/0
姫子「……エリ」

梓「あけましておめでとうございます。姫子先輩」

姫子「うん。おめでとう」

エリ「姫子ちゃん、早いね! あれ、絵馬書いてるの?」

エリは姫子の手から、絵馬を奪い取る。

エリ「何々……憧れの人と、結び合えますように? へー、好きな人いるんだ」

姫子「う、うん」

エリ「誰?」



197 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 16:00:46.35 ID:VrcjF+x/0
姫子「い、言えない!」

エリ「名前の最初だけ教えて! 苗字じゃなくてね!」

姫子「…………エ」

エリ「エ? 私と同じかー」

姫子「う、うん」

姫子「あ、あの、もうこの会話は無しにして、おみくじひかない?」

エリ「うん? いーよー」

梓「行きましょう!」

****************************************


198 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 16:02:03.15 ID:VrcjF+x/0
梓「やった! 私大吉です!」

エリ「いーなー。私は中だよ」

姫子「末吉」

エリ「学業に悩まされるとか、いやーなこと書いてるし! いんちきだー!」

梓「――――あ、私、お守り買ってきます」

エリ「いってらー」

姫子「エリはいいの? 学業成就のお守り」

エリ「あ、私も買うー!」

エリはお守り売り場にはしっていった。

****************************************



199 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2010/09/05(日) 16:02:48.93 ID:VrcjF+x/0
お守り売り場。

巫女「はい。まいどありがとう」

梓「あ、はい」

梓はお守りを受けとった。

エリ「梓ちゃん、それ、何のお守り?」

梓「え? 何のって、もちろん――――」


梓「――安産祈願、ですよ」
                               終わり


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