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純「規制とけた!」2

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 20:50:05.33 ID:vAPuZSuuO
 
梓「……良かったね、憂」

憂「うーん……」

梓「え、何で不満げなの? 唯憂だったじゃん」

梓「私なんか前半楽しそうに律先輩蹴りまくってたのに、後半姿すら出てこなかったよ?」

憂「なんか、紬さんがだいたい持ってっちゃったんだもん」

梓「あれはずるいね。家に突撃した時全然喋らなかったのに」

憂「だからさ、溺れたまんまがよかったって」

梓「それは流石にフォローできないよ」

憂「私、お姉ちゃんの飲んだのかな?」

梓「やめて。やめよう、ね、憂やめよう」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 20:55:16.29 ID:vAPuZSuuO
 
 ポイッ

梓「うわぁ、出た……」

梓「なになに……飲んだよ」

梓「……いや、飲んでねーだろ!?」

梓「適当に言わないで! いちおうちゃんと読んでたからね私!?」

憂「えへへ……お姉ちゃんの……飲んだ」

梓「また適当に言ったこと納得してるー!?」

梓「しっかりして憂! 壊れるよ!」ユッサユッサ

憂「はっ! いけない、お姉ちゃんのティータイムが始まる!」

梓「行っちゃだめだよ!! 戻ってきてよ、憂いいぃぃ!!」

憂「う……あっ!? しまった、つい梓ちゃんの前で本性を出しちゃった!」

梓「今さらだからね!?」


8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:00:08.22 ID:vAPuZSuuO
 
憂「ごめん梓ちゃん……私、実の姉に欲情する変態なんだ」ハァハァ

梓「やめよう、憂、ね? やめよう?」

梓「そ、それにしても純は結局出番全然なかったじゃん!」

 ポイッ

梓「書くの早いな」ガサガサ

梓「あの後結ばれました! ブイ」

梓「おざなりにしてんじゃねー!!」ビリビリ

憂「そんな……またお姉ちゃんとは結ばれなかったの……」

梓「憂、なんで適当に言うことばっかり鵜呑みにするの」

 ポイッ

梓「次こそ唯憂のはず!」

憂「よっしゃああああ!!」ゴオオオォ

梓「背中から炎が出てる!? というか鵜呑みにしちゃった! 次も絶対唯憂じゃない!」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:05:11.20 ID:vAPuZSuuO
 
 ポイッ

梓「それじゃあ今回も憂、唯先輩っぽくタイトルコール!」

憂「よおおぉっし! いくよぉっ!!」

梓「おお、気合い入ってるね」

憂「……やっぱやだ」

梓「……」タンタンタン

憂「だってタイトルがやだもん」

梓「なんでもないじゃん」

憂「やだ。お姉ちゃんがいなくなるってことだよ、これ」

梓「……『卒業まであと5日』」

憂「やめてえええええぇぇぇぇ!!」


10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:10:31.10 ID:vAPuZSuuO
 


 唯「卒業まであと5日!」




11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:15:11.68 ID:vAPuZSuuO
 
 そこは白い場所だった。

 だから私は、一歩一歩と歩き出した。

 靴の裏に塗り固められた泥が、私の往く道に足跡をつける。

 だから私は、一歩一歩と歩き続けた。

 靴裏の泥がころころ落ちながら、私の来た道に足跡を残す。

 だんだん怖くなって、私は走りだした。

 靴はぺたぺたと白い地面を吸うだけだった。


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:20:10.22 ID:vAPuZSuuO
 
唯「……はっ、はっ」

唯(もう、何時間走ったのかな)

唯「あっ……やっと見つけた、ギー太……」ハァッ

唯(真っ赤なレスポールは、私の相棒)

唯(名前はギー太。たぶん男の子。でも女の子かも)

唯(ネックを掴んで、弦に挟んであったピックを抜いて)

唯(軽く、C)

唯(アンプと繋いだような音。この真っ白な世界に鳴り響くギー太の声)

唯「今日も……はっ、間に合ったよね……」

唯(私は熱い息を吐くと、みんなで作った曲をジャカジャカと奏で出した)

唯(ギー太が歌う。その歌声に合わせて、氷が解けるように世界から白が無くなってく)


13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:25:17.47 ID:vAPuZSuuO
 
唯「ふわっふわタイム……!」ハァハァ

唯(演奏しきったと同時に、分厚い布団が私をくるむ)

唯(靴なんて履いていないし、ギー太だってスタンドに置かれている。もうそこは、私の部屋だった)

唯(ただドキドキする心臓と、指先におさまったピックだけが、さっきのは夢ではないと云っていた)

唯「はぁ……いよし! 学校行かなきゃ!」ギシッ

唯(まだ寒いな……マフラーもいるね)ゴソゴソ

唯(もう10時過ぎてる。……まあしょうがないよね)

唯(7時に起きれることもあるけど、夜までギー太が見つからないときだってあるし)チーン

唯(それに――澪ちゃんと比べたら、遅刻くらい)ヌリヌリ

唯(……オレンジマーマレードしかない……ま、いっか)パクッ

唯「いってきまーふ!」


14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:30:06.85 ID:vAPuZSuuO
 
――――
 
 3年教室

唯「おはよー!」ガララ

律「お、唯生きてたかー!」

唯「今日も頑張りました……」グッタリ

律「うんうん、よくがんばった!」ダキッ

唯「りっちゃんもおつかれ!」ギュッ

唯「和ちゃんもおはよ!」

和「おはよう唯。元気そうでなによりよ」

唯「ぶー。つかれたよー」ブーブー


15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:35:39.87 ID:vAPuZSuuO
 
和「それで、タイムは?」

唯「10時22分。足跡は消えちゃったから、位置はわかんない」

和「また足跡切れ? 最近ずっとね」

和「唯は4時間22分、足跡バツと」カキカキ

唯「ムギちゃんはまだかな?」

律「来てないな。まあ気長に待とうぜ……」ノビー

唯「うん、そうだね……ふわー」ノビー

和「はあ……お気楽ね。まあ心配してもしょうがないんだけど」

唯「まだ慌てるような時間じゃないしー」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:40:13.01 ID:vAPuZSuuO
 
律「に、しても……なんでこんなことになったかねえ」

唯「卒業恐怖症のこと?」

律「そうそう。大学も決まってさ、これからなわけじゃん」

律「なのに、なんで卒業恐怖症なんだ?」

唯「うーん……やり残したことがあるのかな?」

律「やり残したことかあ……」

和「だとしたら……私たちには手に負えないわよ」

唯「なんで?」

和「高校でやりたいこと、なんてごまんとあるものよ。その全てをやりきるなんて不可能だと思うわ」

律「……そうだな」

唯「わたし、高校生活に満足してるつもりだったけど……ほんとは違うのかな」

和「それは……唯にしかわからないわ

唯「……そっか」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:45:14.44 ID:vAPuZSuuO

 
唯「……誰も来ないね」

律「みんな思い思いに遊んでるんだろうな。自由登校なんて言ったら、普通それは休みってことさね」

律「ただでさえ受験でモヤモヤしてただろうし……憂さ晴らししたくてたまらないんだろうな」

唯「和ちゃんはどうなの?」

和「私は唯たちと一緒にいたいから」ニコ

唯「りっちゃんも?」

律「当然。私は桜高といったらけいおん部だからね!」

唯「……あと1週間だけでも?」

律「離ればなれになるのは辛いけどさ。だからって、今むりやり関係を絶ってもしょうがないだろ?」

律「傷つかないためー、とかよくあるけどさ。私はできる限り思い出を作りたいからな」

律「だから唯と一緒にいる!」

唯「……えへっ」

和「……ふふ」


19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:50:12.88 ID:vAPuZSuuO
 
 卒業恐怖症。

 私たちの身を襲うそれを、そう名付けたのは他ならない私だ。

 そしてりっちゃんでもあり、ムギちゃんでもあり、澪ちゃんでもある。

 最初にあの真っ白な世界に来たとき、直感的に私たちはその名前を思い付いた。

 あそこはきっと、私たちの心の一部。来る卒業に怯えて、震える場所。

 だから私たちは、私たちの音楽でその世界の大気を震わして、心の震えを打ち消す。

 そうしなければ、私たちはあの場所にみちみちる怯えに飲み込まれる。

 卒業を恐れ、あの場所に閉じ籠もる。

 そして、卒業がどこかへ行くまで眠り続ける。

 つまりきっと、卒業式が終わるまで目を覚まさない。
こっちの世界に戻ってこれない。

 ……澪ちゃんのように。


20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:55:28.07 ID:vAPuZSuuO
 
紬「キマシタワー」

唯「ムギちゃん!」

紬「おはよう唯ちゃん。最高の朝ね」

唯「? うん、そうだね。今日もムギちゃんとこうやって挨拶できたんだもんね?」

律「ムギ、おはよう。ムギにしちゃ珍しくてこずったな?」

紬「いえ、今日はちょっと物思いにふけっていて。タイム自体は9時58分よ」

唯「そうなの? でも、あるよね。私もなんだか色々考えちゃうんだ」

唯「けいおん部のこと、あずにゃんのこと、さわちゃんのこととか、本当にいろいろ」

律「本当だな。……私も時々、考えに沈んでることがあるよ」

和「……3人とも。ちょっといいかしら」

唯「んあ?」


21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:59:37.99 ID:vAPuZSuuO
 
和「律を見てて思ったんだけど、みんな……澪も含めて4人とも」

和「あんたたち、誰か特別に好きな人がいるんじゃない?」

唯律紬「……」

和「えっと、何か反応くれないかしら」

律「な、何で私を見ててそんな事を思ったのかな?」

和「何となくよ。それで、どうなの?」

唯「ど、どうなのと言われましても……みんなの前では、ちょっと」モジモジ

和「うん、唯はいるのね、わかった。律とムギは?」

唯「ドライに確定されたよ……」シクシク

律「負けるな、唯」ガシッ

紬「ええと、私は特に誰とは……」

和「そう……律は?」

律「……ま、待て。何でこんなこと訊くんだ?」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:05:21.20 ID:vAPuZSuuO
 
和「あなた達4人の共通点を洗い出して、卒業恐怖症の原因を解明するためよ」

和「……律、協力して」

律「……ちっ」

紬「……りっちゃん?」

律「ああ、いるよ。いるとも」

唯「りっちゃん。何でそんな辛そうな顔してるの?」

律「……」ゴシゴシ

律「知るかっ」ニカッ

紬(まさか、りっちゃん……)

和「ムギも、しっかりしなさい」

紬「え……あ、はいっ」ボタボタ

和「顔の下半分だけ赤いわよ。大丈夫?」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:10:16.06 ID:vAPuZSuuO
 
和「でも、ムギが違うとなると……共通項は見いだせないわね」

律「じゃあ私に言わせる必要なかったんじゃないか……?」グググ

唯「りっちゃん、おさえておさえて。ほら、どうどう!」

律「……ん。どうどうー!」

唯「どうどう、ってなんだろね?」

律「さあ? そんなことより、ほら! ドードー!」ヒュババ

唯「ぬおっ! りっちゃんが増えた!」

律「どこを見ている。そっちは残像だ……」

唯「なに……いつの間にドードリオへ進化していたの、りっちゃん……」ドサリ

律「ありがとう、唯。唯を倒すために、私は強くなれた……」

唯「ぅ……だめ、りっちゃん……私、暴走しちゃう……!」

 ワーワー

紬「あの、和ちゃん。ちょっと廊下に行かない?」

和「え……?」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:15:38.38 ID:vAPuZSuuO
 
律「ゆ、唯……お前、体の中にこんな物飼ってたのか……」

唯「うっ……りっちゃん、にげて……」ブルブル

律「……心配するな、唯。お前は最後まで私が面倒みてやる。……行くぜ!」ダッ

唯「ダ……ダメ……」

 廊下

和「どうしたの? あの二人の前では言えない話、なのかしら?」

紬「ええ……特に、りっちゃんには」

和「ムギ……もしかしてあなた、律のこと」

紬「ええ、そうなの……実はわたし……」モジッ

紬「り……律澪が好きなの……」カアァ

和「……えっ?」

紬「だから、律澪に萌えるの! 真なる律澪をこの目で見るまで卒業できないわ!!」

和「ええー」


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:20:33.97 ID:vAPuZSuuO
 
紬「はっ……つい言いすぎたわ。ノーマルな人に向かって……ごめんなさい」

和「いえ、そんなことはないわ。それよりムギは……律と澪がイチャイチャしてるのが見たいのね?」

紬「ええ! そのためにけいおん部に入ったんですもの!」

和「律澪を見るまで卒業できない……そう言ったわね?」

紬「ええ……でも私、興奮しすぎてほとんど無意識で……」

和「だからこそよ。……やるだけの価値はあるわね」

紬「和ちゃん……ということは!」

和「やりましょう。ムギ、律澪を見せてあげるわ」

紬「キマシタワー!!」ブーッ

和「ムギの鼻血って自重しないわよね」

紬「ふ……ふふ……」ダラダラ

和「ティッシュなんて詰めたらかえって危ないんじゃないかしら」


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:25:30.44 ID:vAPuZSuuO
 
 3年教室

律「うぐ……」グググ

唯「動けるわけないよ、りっちゃん。この子の力は百億万トンあるんだから」ダキッ

律「いああっ!! ……あ」ビクビク

唯「逃げてって言ったのに。りっちゃんが言うこと聞いてくれなかったから、私りっちゃんを殺しちゃう」ギュウウ

律「ゆ……いっ!!」

唯「……なに?」ギュウゥ

律「あうっ……唯、お前……おっぱい、大きくなったな……!!」

唯「えっ、ホント!?」パッ

唯「いやー実は最近ねぇーちょびっと1ミリくらいなんだけどおっきくなっててー」クネクネ

律(それは誤差だろ……)

律「なにっ!? ついに成長期来たのか唯! ちょっと検証させろ!」ガバッ

唯「あらりっちゃんたらー。ちょっとだけよ?」ウフ


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:30:17.86 ID:vAPuZSuuO
 
律「くそっ、その余裕がムカつく! こんなチチはこうしてやる!」フニフニ

唯「がっついちゃってーん」オホホ

 廊下

和「理由は分からないけど、凄く入りにくいわ」

紬「律唯もいいわねぇ」ドクドク

和「左手にはスプラッタな光景が広がっている」

和「だから私は右を向く」チラッ

梓「あっ、どうもこんにちはです」ペコリ

憂「和さんに紬さん、廊下で何やってるんですか?」

純「私もいまーす」ハイハーイ

和「あら、憂に梓。ちょっと中を見てよ」

純「面識ないのはわかってますけど、ちょっと傷つきました」

憂「中ですか?」

純「冷静にスルーパス受け取らないで。できる子だね憂」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:35:17.06 ID:vAPuZSuuO
 
唯「りっ、ちゃ、あ……」ハァハァ

律「ホレホレ! まだまだ終わりませんぞ?」ゴソゴソ

唯「だめ、りっちゃん……服の中は反則だよっ! くひっ……」ビクンッ

律「……」フニッ

唯「やっ、聞いてるのりっちゃん!? だめだめ、だめ!」

律「……唯」ボソ

唯「りっちゃ……」ピクン

律「あのさ、こんな状況で言うことでもないけど……」

唯「……え?」ドキッ

律「私、唯のこと……」

唯「……」ドキドキ

憂「こらっ、律さん!」

唯律「!?」ビクッ


32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:40:10.38 ID:vAPuZSuuO
 
紬「ハアアアアアァァァァ!?」クワッ

憂「やりすぎですよ! お姉ちゃんの制服ぐしゃぐしゃじゃないですか!」プンスカ

律「あ、あはは、ごめんごめん! 唯が可愛くてついな!」ドキドキ

唯「ご、ごめんねういー」ドキドキ

憂「お姉ちゃんも、あとちょっとしか制服着れないんだから、綺麗にしなきゃダメでしょ?」パンパン

唯「反省します……」ションボリ

和「じゃ、空気も戻ったことだし、さっきの話に戻るわよ」

紬「そ、そうね。梓ちゃんも純ちゃんも、教室に入りましょ?」

梓「……そうですね。そうしましょう」

梓「ところで、さっきの話とはなんですか?」スタスタ

純「え? 今名前呼んでもらえた? ……マジで!?」

梓「純、グズグズしないで」

純「やほほーい!」


33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:45:10.76 ID:vAPuZSuuO
 
唯「あずにゃん達が来たってことは、もう昼休みなんだね」

律「なんかいつもより大所帯だな?」

梓「すいません。純がどうしても来たいと言うので……」

純「どうも、2年の鈴木純です」ペコリ

紬「固くならなくていいわ、純ちゃん。さ、それならみんなでお昼にしましょう」

和「そうね。話は食べながらでもいいわ」

憂「はい、お姉ちゃんお弁当」トン

唯「ありがと憂」エヘッ

律「……あれ? 憂ちゃん私のはー?」

憂「えっ? ……ああっ! そういえば私、先週から律さんにお願いされてたんですよね……」

憂「ご、ごめんなさい! 今日は忘れてしまって、本当に……」アセアセ

律「いやいや、平気平気! 明日豪勢なの持ってきてくれたらいいからさ!」

憂「すいません……」ウルウル


34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:50:06.20 ID:vAPuZSuuO
 
純「ねぇ、梓。澪先輩のこと訊いても大丈夫かな?」ヒソ

梓「……駄目だと思うよ。やっぱり、そのための時間を設けないと……」ヒソ

唯「あーずにゃん!」ダキッ

梓「わわっ!?」ドキンッ

唯「純ちゃんとコソコソ何話してたのかな?」スリスリ

梓「な、なんでもないですぅ……」チラ

純「梓と唯先輩は本当に仲いいですねー」ニコニコ

律「怒ってないから、な? 憂ちゃん……えっと」チラ

憂「ありがとうございます……」グシッ

律「……」

梓「……」

和「えっと……そうそう、みんな聞いて? さっきムギと話し合ったんだけど……」

和「放課後、みんなで澪の所に行かない?」


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:55:30.82 ID:vAPuZSuuO
 
 澪の白い場所

 ザアアァ……

澪「……雨が本降りになってきたな」

澪「私もそれだけ弱ってきたって事なのか」

澪「……雨をしのぐ屋根もないし」

澪「……さびしい場所だな、ここは」

澪「みんなどうしてるのかな? 律は……」

澪「律……声が聞きたいな……」

――――

 教室

律「澪のところに……?」

和「ええ。もしかしたら卒業恐怖症を治せるかもしれないの」

律「……でも」


36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:59:47.82 ID:vAPuZSuuO
 
律「……私、行きたくない」

紬「! りっちゃん、どうして……」

律「……だって、あいつはもう目を覚まさない」

律「澪を見てたら、私もそうなりかねないんだって実感させられそうで……怖いんだ」

唯「でも……りっちゃんが頑張ったら、治るかもしれないよ?」

律「けど……」

唯「行こうよりっちゃん。きっと澪ちゃんも元に戻るって!」グッ

律「……はは。唯って、いつもそうだよな」

和「ちょっと、律?」

律「唯が自身持ってる時は、大抵無根拠で……」

律「……だけど、何か信じたくなっちゃうんだよな。唯に言われると」

唯「りっちゃん……」

律「行こうか、澪のとこ」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:05:26.26 ID:vAPuZSuuO
 
 キーンコーンカーンコーン

梓「それじゃあ私たち、午後の授業がありますので」

憂「放課後になったら、ここに来ればいいですか?」

和「ええ。待ってるわ」

純「私も行っていいですか?」

唯「うん、おいでおいで」

紬「それじゃまたね、みんな」

 ガララ……パタン

律「さーて……そんじゃ、何するかな」

和「することないなら、律。最初の話の続きをしてもいいかしら?」

律「最初の話……?」

和「卒業恐怖症になったあなたたちの、共通点を探すって話よ」


39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:10:17.70 ID:vAPuZSuuO
 
和「ムギはそうみたいだけど……唯や律はどうかしら?」

和「卒業までに絶対にやりたい、これだけは譲れないってもの、あるんじゃない?」

唯「和ちゃん、それさっきの話とどう違うの?」

和「大違いよ。やり残したことならいくらでもある。私にだっていくつもあるわよ」

和「でも、これなしでは卒業できない、ってぐらい強い想いを抱く目標って、そうそうないものじゃない?」

律「……確かに、な」

唯「そうだね。私も諦めちゃったこととか、結構あったし」

律「武道館ライブとかなー」

紬「……それで、2人には絶対譲れない目標、あるの?」

唯「ね、りっちゃん。私から言っていい?」

律「? ああ、お先にどうぞ?」

唯「ありがとっ」ニコッ

唯「あのね、私高校のうちに……恋愛感情として大好き、ってことを伝えたい女の子がいるんだ」


40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:15:29.22 ID:vAPuZSuuO
 
和「……」ポカン

律「……」ドキン

紬「うふふふふふふ」ドクドク

唯「やっぱり高校生活って華だけど、そこにもう一輪、かわいい花を添えたいよね」

和「ゆ、ゆ唯! 唯までレズだったの!?」アワワ

唯「ち、違うよ! 好きになった子が女の子だっただけだもん!」

和「……まあ、唯らしい理論だけど」

律「はは、唯は行き当たりばったりだもんな。ムギ、鼻血平気か?」

紬「素晴らしいわあ」ドクドク

和「ムギは処置のしようがないから、そのままにしておきなさい」

和「それより、律は? 絶対の目標、あるんでしょ?」

律「う、うん、まあ……」ソワソワ


41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:20:26.69 ID:vAPuZSuuO
 
律「実は、その……」チラ

唯「?」

律「唯と、かぶるんだけどさ。私も付き合いたい女の子がいるんだよな」

紬「フィーバー!」ブシュウッ

和「こっちに飛ばさないでよ……」ビシャシャー

唯「やったー! りっちゃん仲間だね!」ダキッ

律「残念、私は根っからのレズビアンだ!」

唯「そ、そんな! ここでも相容れないなんて!」

紬「ああ……けいおん部がこんな天国だったなんて……気付くのが遅すぎたわ」

和(うん、一人でツッコミきるのは無理ね)ドロォ

和(時間に任せましょ)スタスタ


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:25:24.72 ID:vAPuZSuuO
 
 とんで放課後、廊下

憂「こんにち……和さん!?」

梓「大丈夫ですか!? 血まみれですよ!?」

和「ええ、なんともないわ。ちょっと穴の空いた輸血パックを踏んづけただけだから」

憂「そ、そうなんですか……? 状況が分からないですけど」

和「そうよ。さ、それじゃみんなを呼んでくるわね」

純「そういえば、どうして真鍋先輩だけ外に……?」

 ガチャッ

唯「このガチレズ!」ビシッ

律「……っ!」ピクン

紬「ああ、血が足りないわ……」ブシュー

唯「どうせ私のこともえっちぃ目で見てたんでしょ!」ペシン

律「ふぁい……申し訳ありません、唯さまぁ……」ビクビク


43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:30:21.24 ID:vAPuZSuuO
 
純「……私たちは、外で待ってよっか」

梓「そうだね」コクン

和「手伝って。お願いだから」

憂「こらーっ! お姉ちゃん!」

純和梓(行ったー!?)

律「あ、憂ひゃん……」ホケー

唯「憂、授業終わったの?」

憂「授業終わったの? じゃないよ! ひどい、律さん意識が朦朧としてる……」

憂「こんなになるまで殴るなんてひどいよお姉ちゃん! 律さんに謝って!」

唯「えっ……えっと、りっちゃんごめん」ポリポリ

憂「きちんと!」

唯「殴っちゃってごめんなさいっ!!」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:35:08.38 ID:vAPuZSuuO
 
憂「律さん、お姉ちゃんもこう言ってますし、許してあげてくれませんか?」

律「あ、うん、それは良いけど……」

憂「それじゃ、二人で仲直りの握手しよ?」

唯「……ん」

律「うん」ギュ

憂「はい、もう仲直り。ケンカしないね?」ニコッ

唯「もうしないよ」

律「……うん」ギュ

憂「それじゃ、和さんが呼んでるからもう行こう?」

唯「そだね。りっちゃん、もう手離そ?」

律「あ、そうだな……」パッ

紬(まあ、しおらしいりっちゃんが見れたから良しとしましょう)


46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:40:06.21 ID:vAPuZSuuO
 
純「すごい……ツッコミもツッコまれもせずにあの二人を止めた……」

梓「澪先輩よりも仕切り能力あるかもね」

憂「和さん、どうして止めなかったんですか」プンプン

和「ごめんなさい。これ以上血を浴びたくなかったのよ」

憂「もう……だめじゃないですか」

梓「ねえ純。……かわいいね、憂って」

憂「へっ? き、急にどうしたの梓ちゃん」

梓「略してかわう

純「そ、そんな事よりさ! 早く澪先輩の所に行きましょうよ!」

律「そうだな。行くなら早く行ってやろう!」

唯「レッツゴー! オー!」ピョンピョン

憂(かわうそ?)


48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:45:21.87 ID:vAPuZSuuO
 
 澪の白い場所

 ザザアアァ……

澪「……」パクパク

澪(すごい雨だな……自分の声も聴こえない)

澪(ちなみにさっきは『好きだよ律』って言いましたー)フフッ

澪(あ、これで歌詞書けそうだ。雨音で聞こえないことを祈りながら)

澪(でも心の片隅では聞こえてしまえと思いながら、愛の言葉を呟く)

澪(……って、もう歌詞を書く必要はないんだったか)

 ドザアアァァ……

澪(また、雨が激しくなったな)

澪(律の声が聞きたいけど、この雨じゃもう……)

 パシャ パシャ

澪(……?)


49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:50:18.78 ID:vAPuZSuuO
 
 パシャ パシャン

澪(誰か、こっちに来てる?)

 パシャン パシャン

澪(だれだろう? 律だったりして!)

澪(……律!)ゴシゴシ

澪「りつぅー!!」

澪(もう私、逃げないから……)

澪「りつ、聞いてー!! 私、りつの事が好きなんだ!!」

澪(受け入れられなくても……届けたいんだ)

澪「友達としてだけじゃなくて! 律を恋人にしたかったんだぁ!!」

澪「りつぅー!! 聞こえるー!?」

澪(終わりになる前に……!)

澪「大好きだぞー!!」


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:55:26.70 ID:vAPuZSuuO
 
 同時刻、澪の病室

律「澪……痩せたな」

紬「点滴で栄養補給してるだけだから……絶食状態と大差ないのよ」

律「ははっ。こりゃあ、目が覚めたら私の方がデブ扱いだ」

律「ダイエット始めとこうかな? はは……」

唯「りっちゃんは痩せてるじゃん。胸とかチチとかおっぱいとか!」

律「だーっ! 唯、ちょっと膨らんできたからって調子乗んなよ!」

唯「りっちゃんが怒ったー!」ケラケラ

 ドタバタ

梓「すごいよね、唯先輩」

純「えっ?」

梓「澪先輩がああなった翌日……律先輩はすごく落ち込んでたのに」

梓「唯先輩と10分間じゃれ合っただけで、あんな風に元気を取り戻したんだ」


51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:59:20.64 ID:vAPuZSuuO
 
純「私も確証なしに言うけどさ……それって田井中先輩が」

憂「わかるわかる、梓ちゃん。お姉ちゃんと遊ぶと元気になるよね」

梓「だよね。なんか毒気を抜かれるっていうか……」

純「……うん、聞いてなかったね。私がごめんなさい」

純「……よし」ボソ

和「それじゃムギ、そろそろ始めましょ」

紬「そうね。……りっちゃん!」

律「ん? なんだ、ムギ」

紬「突然だけど、澪ちゃんに何か言いたいことはない?」

純「梓……先輩たち、なにするつもりなのかな?」

梓「見てれば分かるよ。私は前もってメールで聞いてるけど」

純「そ、そっか。じゃあ見てるよ」

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:05:11.35 ID:6pTbDV7pO [1/159]
 
律「言いたいこと……?」

紬「ええ。心の内に秘めていることでもいいわ。何か澪ちゃんに伝えるべきことがあるはずよ」

和「それを言うことで、ムギの卒業恐怖症が治るかもしれないのよ」

律「ムギか……なるほどな。だいたい読めた。確かに、澪に言わなきゃいけないことだな」

律「しかし和。もしかしたら、卒業恐怖症が治るのは私の方かもしれないな?」

和「? どういうこと?」

律「そのまんまの意味さ。……みんな、ちょっと静かにしててくれ」ギシッ

唯(りっちゃんは、澪ちゃんのベッドのへりに座って、澪ちゃんの髪を撫でた)

唯(それを見て、私は何だか心臓がドキドキしたんだけど)

唯(送られてくる血が冷え冷えで、そのドキドキはあんまり気持ちのいいものじゃなかった)

律「澪……言ってなかったことがある」

律「先に、前提として、私はレズビアンなんだ。驚いたか?」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:10:25.87 ID:6pTbDV7pO [2/159]
 
律「まあそれはどうでも良いんだ。本題はこっからだ」

律「……」ゴクリ

律「なぁ澪。私……好きなんだ」

紬(なにかしら……ときめきが足りないのはどうして……?)ウズッ

律「本当にいつの間にか好きになってた」

律「自分の気持ちに気付いた時は、そりゃびっくりしたよ」

澪「……」ピク

律「澪もびっくりしてるみたいだな。まあ、そりゃびっくりするだろうな」

律「……だって」クルッ

律「私が唯のこと好きだなんて、誰も想像してなかったぜ?」

唯(ああ、やっぱりこうなった)

純(ああ、やっぱり無視された)

紬和憂梓「……ええーっ!?」


55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:15:27.69 ID:6pTbDV7pO [3/159]
 
律「唯。それでお前はどうするんだ?」

紬「あ、えっと……どうしよう、完全に予想外の展開だけど……これはこれでアリだわ! よろしくお願いします!」

律「……唯? 返事してくれないか?」

唯「りっちゃん……」

唯(私がここで断ったら)

唯(りっちゃんが卒業恐怖症に負けてしまうと思った)

律「……頼む」

唯(でも、断らなかったら)

唯(澪ちゃんがもう二度と目覚めないような気がした)

唯「ずるいと思うけどさ……保留、って答え方しても、いいかな?」

澪「……」スッ

唯(澪ちゃんがもう目覚めない? 卒業まで起きないなんて、分かりきってるのに?)

律(……ああ、良いよ。ゆっくり考えてほしい)


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:20:28.23 ID:6pTbDV7pO [4/159]
 
律「結論は卒業まで……じゃなくてもいいからな?」

唯「うん……ありがとう、りっちゃん」

律「さ、帰ろうぜみんな!」

唯(りっちゃんの言葉に、首を横に振れる人はいなかった)

唯(みんな力が抜けたみたいに頷いて、誰からともなく病室を出た)

唯(私も憂と一緒に家に戻った)

唯(無性に辛口のカレーを食べたくなって、私は憂にリクエストした)

唯(冗談じゃないくらい辛かったけれど、バニラアイスを乗っけたりしながら、どうにか食べきった)

唯(そうしてそのまま、お風呂も入らず、歯も磨かず、不貞寝をした)

唯(憂が『めっ』て言ってたけど、到底それどころじゃなかった)


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:25:48.37 ID:6pTbDV7pO [5/159]
 
 時刻不定、澪の白い場所

澪(耳が麻痺した)

澪(律と行くゲーセンよりよっぽど大きな轟音で、ずっと雨が降ってる)

澪(はじけ飛ぶ水しぶきで、この世界の白さすら見えない)

澪(止まない雨は無い。癒えない傷は無い)

澪(でも傷が癒えなきゃ雨は止まない。だってここは私の心だから)

澪(雨が止まなきゃ傷は癒えない。だって雨が私の太陽を隠してしまうから)

澪(律は……唯のことが好きだったんだな)

澪(なのに私……馬鹿みたいだ。唯も、満更じゃなさそうだったな……)

澪(なあ、この雨はどこに流れて行ってるんだ?)

澪(そろそろ水嵩を上げて、私を溺れさせてくれよ……)

 ゴゴォ……

澪(ここは、私の心なんだろう?)


58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:30:38.83 ID:6pTbDV7pO [6/159]
 
 翌朝、唯の白い場所

唯(ギー太は私のすぐ横にいた)

唯(いつもだったら、単にラッキーだと思ってた)

唯(一番乗りできるし、タイムの更新だって狙える)

唯(……意味なんかないけど)

唯「ねえギー太。私、みんなの前でりっちゃんに告白されちゃったよ」

唯「どうしてかな? りっちゃんの気を引くようなこと、した覚えないのにね」

唯「大好きなあの子は、のら猫さんみたいに冷たいのにね」

唯「どうしてかな、ギー太?」

唯「……そっか。本人に聞いてみるしかないか」

 キュイッ

唯「じゃ、やろっか。ギー太」

 ジャジャジャジャジャッ


59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:36:48.28 ID:6pTbDV7pO [7/159]
 
 3年教室

 ガチャッ

唯「おっはよー!」

紬「おはよう唯ちゃん」ツヤツヤ

唯「うわっ、ムギちゃん早い! そしてなんかキレイ!」

和「それが唯、聞いてよ。ムギ、今朝はあの白い場所に行かなかったそうよ」

紬「うふふふ」ツヤツヤ

唯「えっ……それって!」

和「多分、卒業恐怖症が治ったのよ。完治したのかは分からないけど」

唯「でも、そんなこと今までなかったよね。きっと治ったんだ!」ピョン

和「……早とちりかもしれないけど、私もそう思うわ」

和「ムギの口から、治ったと思われる理由を説明してもらえる?」

紬「ええ、ぜひ!」ツヤリン


60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:40:38.03 ID:6pTbDV7pO [8/159]
 
紬「――とまぁ、つまり律唯でも良かったということね」

唯「治ったのはうれしいけど……そう言われるとなんかなぁ」

紬「うふ。確かに最初は律澪一筋だったけど……自分でも気付かないうちに、律唯のことも好きになってたのかもしれないわ」

紬「昨日の律唯ラッシュでもう完全に満足できたわ……」ツヤツヤ

唯「なんか釈然としないけど……まあいいや。おめでとうムギちゃん」

紬「ありがとう。それじゃ私、ちょっと梓ちゃんたちにも報告してくるわね」

唯「うん、行ってらっしゃい」

 ガチャッ バタン

唯「ムギちゃん、よかったね」

和「他人事じゃないわよ、唯」

唯「え? なんで?」

和「私たち、卒業恐怖症の治し方、ついにわかったのよ?」

唯「~~?」


61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:45:37.46 ID:6pTbDV7pO [9/159]
 
和「もしかしたら、あてはまるのはムギだけなのかもしれないけど」

和「昨日話した、絶対外せない目標……あれを達成すれば、きっと」

唯「そんなことで、卒業恐怖症が治るのかな」

和「ムギを見てると、そんな気しかしないわ」

唯「あ、そう言われたらそうだね」アハハ

和「さ、とにかく……そうと決まれば、唯。あんたも続くのよ」

唯「……」

和「唯は、好きな女の子に想いを伝える、だったわね?」

唯「うん……」

和「一応確認するけど……唯の好きな人は、律じゃないわよね?」

唯「……」ギュ

和「あら? 違うの?」

唯「う、うん違うよ。私、りっちゃんが好きだよ」オドオド


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:50:13.61 ID:6pTbDV7pO [10/159]
 
和「……そうなの? だったら、どうして昨日保留なんてしたの?」

唯「え、えーと、それは。な、何でかな? 気が動転してたのかな?」

和「あの中じゃ、律を除いて唯が一番冷静な顔をしていたと思うけどね」

唯「あうっ。その、みんな見てたから恥ずかしかったし……」

和「じゃあ今日、律が来たらすぐに言いなさい。私もムギも外してあげるから」

唯「え、えと、でもりっちゃん来るかわからないし……」

和「どうして律が来ないなんて考えるの!?」バン!

唯「あう……」

和「嘘は積み木よ、唯。重ねるほど崩れやすくて、片付けも面倒だわ。……唯は、嘘つくのやめたほうがいいと思うけど」

唯「うそ、じゃ……」

和「ううん、嘘。唯のごまかしは下手すぎるのよ」

和「ケーキのイチゴもゆずれないくせに、こういうことは弱気なのね」

唯「だって、私が断ったらりっちゃんは……」


63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:55:07.87 ID:6pTbDV7pO [11/159]
 
和「……唯はきちんと自分の気持ちを確認したんだし」

和「その上で律と付き合うっていうなら、かまわないわ」

和「唯は律を救おうとした。……カッコいいとは思うわね」

和「……でも、唯がやろうとしてできることは、律を救おうとすることだけよ」

和「本当に律を救うことはできないわ」

唯「……」

和「……律って、あれでけっこう中身は女の子だからね」

和「単に唯と付き合えればそれでいいなんて思ってないはずよ」

和「律は、唯の気持ちを手に入れたかったんだから」

唯「……私、素直になったらいいのかな?」

和「さあ? 素直になりなさいって命令することはできるけど」

唯「……ううん、いいや。自分で決める」

和「そう」


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:00:13.66 ID:6pTbDV7pO [12/159]
 
 11時間後

紬「りっちゃん、結局来なかったわね」

唯「りっちゃんが夜までかかるなんて珍しいね……」

和「そうね……いつも1番か2番だったわね」

和「心配になってきたわ。私、律の家に行ってみる」

唯「私も行くよ!」

和「唯は駄目よ。白い場所で眠くなったらどうするの? 帰って早く寝なさい」

唯「ぶー」

和「ぶーぶー言っても駄目」

唯「ぶーぶー、ぶーぶぶー、ぶーぶぶーぶーぶー」

和「何だっけ、それ」

唯「岬のトランペット吹き」

和「ああ……」


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:05:24.64 ID:6pTbDV7pO [13/159]
 
紬「じゃあ、私は一緒に行っていいかしら?」

和「いいえ。ムギも大事をとって寝てちょうだい。まだ完治したとは限らないわ」

紬「……そうね、分かったわ」

唯「和ちゃん。無理しないでね」

和「ええ。それじゃここで」

唯「また明日!」

 たったったっ

和「……さて、律の家に行こうかしら」


66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:10:22.61 ID:6pTbDV7pO [14/159]
 
 20時、律の部屋

和「律、起きてる?」キョロキョロ

律「……んにゃむ」

和「私の見てきた限りでは、白い場所にいる人間は寝言を言わないはずなんだけど」

律「へっ、そうか。知らなかったぜ」パチ

和「……律、どうして学校に来なかったの?」

律「ついさっき起きたんだよ。もう7時だったから行かなかった」

和「でも律、今日はご両親いるじゃない」

律「それがどうかしたか?」

和「律の家、両親は共働きだけど、夕食は母親が作ってくれるはずよね」

和「律のお母さんの手料理って、カップヌードルなのかしら?」

和「1時間足らずでこんなにスープが冷え切ってるし。水で戻したのかしら?」

律「はいはい、嘘ついてごめんなさい。サーセン」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:15:14.96 ID:6pTbDV7pO [15/159]
 
和「……私たちの話、聞いてたの?」

律「ああ。告白した翌日だしな……つい、聞き耳立てちまった」

律「嘘だってのは分かってたけどさ。唯が私のこと好きって言ってくれて、嬉しかったよ」

和「……それなら、私のしたことはとんだお節介だったのかしら?」

律「いや、和の言うとおり、私は唯と付き合って、想い合いたかったんだ」

律「唯を私の卒業恐怖症の巻き添えにしないでくれて、ありがとう」

律「唯には唯の好きな奴がいるんだろ? 唯は私なんかより、そいつにきっちり想いを伝えてくれないと」

和「そう。なら安心したわ。……律が唯を好きになった理由、なんか分かるわ」

律「何でだよ。和、ノーマルじゃないのか?」

和「まあ、たしかにそう思わせるような言い方をしたけど……」

和「でも間違わないで。私も律と同じよ。私の場合、好きな人は初恋からずっと変わってないけどね」

律「……!?」ガバッ


68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:20:07.63 ID:6pTbDV7pO [16/159]
 
律「和、おまえ……!?」

和「でも、もう諦めたわ。私は、唯の力にさえなれれば、それでいい」

和「だから打算があって、あんなふうに唯を説得したんじゃないわ」

律「い、いや……疑ったんじゃない。ただ、驚いただけだ」

和「それに、私も唯と付き合い長いから」

和「私や律を見る目が、恋してる相手に向けてる目かどうかなんて、簡単に分かるわよ」

律「なるほどな。道理で唯の嘘を一発で見抜けたわけだ」

和「そういうことね。それで律、どうするの?」

律「何が」

和「これからよ。唯を振り向かせるために切歯扼腕するわけ?」

律「せい……? それは知らないけど、唯のことは……諦めるさ」

和「高校生活に悔いを残すことになるわね」

律「そうなるな。ま、しょうがないっしょ」ケラケラ


69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:25:11.48 ID:6pTbDV7pO [17/159]
 
律「んじゃ、私もう寝るからさ。また明日、学校でな」

和「ええ、それじゃあね」

 バタン

律「……でも、もう私はまともな顔して唯に会えないよな」ドサッ

律(……唯のおっぱい、揉み倒しちまったもんな)クスッ

律(そりゃ、選ばれるわけないって)

律「……ぐぅ」

――――

 数分前、平沢家

憂「というわけで、昨日あまったカレーを作りなおして甘口にしてみました!」

憂「どう、お姉ちゃん?」

唯「ちょっとピリッとするけど、アクセントがあっておいしいよ」


70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:30:05.36 ID:6pTbDV7pO [18/159]
 
憂「そっか、ちょっと味残っちゃったか……でも、おいしいならいいかな」

唯「うんうん。ほら、憂も一緒に食べよ」

憂「うん。それじゃ失礼して……いただきまーす!」

唯「そっちどう、憂? 憂もそろそろクラス替えだけど」

憂「あっ、そうなんだよお姉ちゃん! 今日、不思議なことがあってね」

唯「ほうほう、不思議とな……?」

憂「うん。あのね、純ちゃんがもうすぐクラス替えだねって言って……」


71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:35:06.63 ID:6pTbDV7pO [19/159]
 
――――

 昼食時、2年教室

純「梓たちと一緒のクラスになれるかなー?」

梓「さあ、そればっかりは分からないよ」ポリポリ

憂「うーん。梓ちゃんや純ちゃんと別々のクラスになるのは嫌だなぁ」

梓「だね。不安になっちゃうな」ポリポリ

純「お、梓はクラス替え恐怖症かな?」

梓「症状はないけど、言い得て妙かもね」ポリポリ

純「あれっ、梓が素直だ」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:40:31.27 ID:6pTbDV7pO [20/159]
 
憂「でも、私もクラス替えのこと考えると憂鬱だなあ」

純「まあ、正直言うと私もなんだけどね」

純「それでさ、良い事考えたんだけど……琴吹先輩が言ってたじゃん、卒業恐怖症の治し方!」

梓「それがどうしたの?」ポリポリ

純「だからさ、同じ方法で私たちもクラス替えの恐怖を払拭しようよ!」

梓「純にしては、面白いこと思いついたね」ポリポリ

純「でしょ? じゃあ、私からいっていい?」

憂「う、うん。いいよ?」

純「ハイ! 私、鈴木純がこのクラスで絶対にしておきたいこと、それは!」

純「ズバリ中野梓! あんたと付き合うことだ!」


73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:45:23.73 ID:6pTbDV7pO [21/159]
 
梓「……」ポリポリ

純「あ、あれ……? 私、やっちまった?」

憂「ええと……わかんない、かな」アセッ

梓「うん、いいよ」ポリポリ

純「えっ!?」

梓「付き合おうよ。私、純のこと好きだし」ポリポリ

梓「むしろこっちからよろしく。こんなキュウリかじりまくってる女の子でよかったら」ポリポリ

純「……マジ?」

梓「冗談じゃ言わないよ、こんな事」ポリポリ

純「キュウリ食ってるせいで冗談にしか聞こえない……聞こえないけど」

純「でも、やったー!!」

75 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:50:14.11 ID:6pTbDV7pO [22/159]
 
――――

 平沢家

憂「ちょっと展開が早くてわかんなかったんだけど……」

憂「どうして純ちゃん、急に付き合いたいなんて言ったのかな?」

憂「あとなんで梓ちゃんはキュウリをかじってたのかな? お姉ちゃん、分かる?」

唯「……」ガタガタ

憂「お姉……ちゃん?」

唯「わかん……ないや」

唯「ご、ごめ……ちょっと、眠くなっちゃった」ゴシゴシ

憂「あ、お姉ちゃん。お残しはめっ! だよ?」

唯「……ごめ、うい……!」ダダダッ

憂「あっ! もう……しょうがないな、お姉ちゃん」

憂「お水もカーペットにこぼして……起きたらちゃんと叱ってあげないと!」プンプン


76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:55:16.92 ID:6pTbDV7pO [23/159]
 
 翌朝 3年教室

紬「しゃらんらしゃらんら~♪」

 10分後

和「早いわねムギ……」

紬「6時起きのくせがついたの♪」

 11時間後

紬「私がりっちゃんの所に行くわ」

和「じゃあ、私は唯の所に」


77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:00:30.46 ID:6pTbDV7pO [24/159]
 
 時刻不定、律の白い場所

律「はー」トントン

律「結局一歩も歩かないでフケちゃったなー」

律「唯、怒ってくれっかな」

律「言い逃げか! ってか」ズビシ

律「そろそろ朝7時になるかなー」

律「7時になったらアウトなんだよなー」

律「まぁ、いっか」

律「どうせ、唯の告白はうまくいってさ」

律「唯と幸せそうに腕組んでるそいつが誰か確かめに行くだけだろ?」

律「しょーもな」トントン


78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:05:16.86 ID:6pTbDV7pO [25/159]
 
 時刻不定、唯の白い場所

唯「ちんぴら ぽろりん ちんぴら ぽろりん」

唯「ちんぴら ぽろぽろりん♪」

唯「うわ、うわわ、すごいエッチな歌が出来ちゃったよ」

唯「欲求不満だとこうなるって、りっちゃんが言ってたなー」

唯「……あはは、どうせこうなるんだったら、りっちゃんと付き合ってたら良かったね」

唯「ねぇギー太ぁ。あずにゃんは純ちゃんが好きだったんだって」

唯「確かに、チラッとだけどそういう所あったよね」

唯「憂は天然すぎてそういう感じじゃないしね」

唯「うーん……ギー太、いいこと教えてあげよっか?」

唯「りっちゃん、ガチレズと自称するだけあって、すごいテクニシャンだよ」

唯「ワイシャツごしにおっぱい触られてるだけで、すごかったよー」


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:10:21.50 ID:6pTbDV7pO [26/159]
 
唯「ねぇギー太、ここってさみしい所だね」

唯「ずっといると……怖くなってくる」

唯「この怖さに耐えられなくて、澪ちゃんは初めに脱落しちゃったのかな」

唯「でも、遅かれ早かれ、こうなる運命だったんだよ」

唯「やってらんないもん。卒業恐怖症? ハッ。だよ」フンス

唯「ほんとさ、3年間ってなんだったんだろうね」

唯「何かあった? 何もなかったよね?」

唯「ギター始めて、ちょっと練習したくらいで」

唯「勉強もろくにしなかったしさ、ただ遊んでたばっかり」

唯「頑張った日もあったよ? あったけど、あの程度が何? って感じで」

唯「遊んでたことと同じくらい、無価値な頑張りだったよ」


82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:15:14.04 ID:6pTbDV7pO [27/159]
 
唯「うんうん、ギー太もそう思うよね」

唯「せっかくの青春3年間、むだになっちゃったね」

唯「あーあ。なんかさ、元の世界に戻るのが憂鬱になってきたよ」

唯「卒業したら、現実に引き戻されちゃうんだろうね」

唯「そうならなかったらいいな……」

唯「そうだ。私たち、このまんまじゃ気持ちは卒業できないもん」

唯「だから卒業はナシ! ずっとここにいれる!」

唯「ふぁ……ギー太、一緒に寝よ」モゾ

唯「朝になったら、一杯弾いてあげるから、今は寝ようよ」

唯「さっきはあんな風に強がったけど、私ギー太のことは大好きだからね……ぐぅ」


83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:20:16.36 ID:6pTbDV7pO [28/159]
 
 卒業式当日、体育館

紬「――もって、答辞とさせていただきます」

紬「平成二十二年三月一日」

紬「卒業生代表、真鍋和」

紬「代理、琴吹紬」

紬「……」ペコリ

 トン トン トン


84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:25:26.77 ID:6pTbDV7pO [29/159]

 1時間後、昇降口前

梓「ムギ先輩……」

紬「梓ちゃん。今日でさよならね」

梓「そんなことありません! 私、いつでも会いに行きます……」

紬「ふふ、そうね。じゃあ、とりあえず一旦、お別れかしら」

梓「ハイ。あの、ムギ先輩。花束を」ガサッ

紬「あらあら……大きいわね」

梓「本当は、4分の1の大きさだったんです」シュン

紬「そう、だったの……」グスッ

梓「ムギ先輩……な、泣かないでくださいよ……」

梓「わ、私まで……こらえて、たのにぃ……」

紬「梓ちゃん、ごめんなさい……ごめんなさいね……」ポロポロ

梓「ムギ先輩が、謝ることじゃないです……う、ひっぐ」ボロボロ


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:30:38.14 ID:6pTbDV7pO [30/159]
 
梓「わああああぁぁぁぁっ……」

梓「う、ぐ、ひくっ、うええええええぇぇぇぇぇっ……」



――――


紬(そうして、私たちの卒業式は終わりを迎えた)

紬(卒業式が終われば、唯ちゃんたちは目を覚ますはずだとばかり思っていた)

紬(しかし、私と梓ちゃんの予想、期待に反して、和ちゃん以外は誰も目を覚ますことはなかった)

紬(みんなは、あそこで死んだのよ)

紬(和ちゃんは、やけに確信めいた目をして、そう言った)


 終わり。



89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:35:06.88 ID:6pTbDV7pO [31/159]
 
憂「……」

梓「あーあ……」

 ポイッ

梓「バッドエンドです!」

梓「わかってるわ!!」クワッ

梓「誰がこれをグッドエンドと思うんだよ!? いらない注意書きすんな!」

梓「だいたい、この作品は何がしたかったのかわかんないよ」

 ポイッ

梓「テーマは『寂しさは人を変えてしまう』」

梓「……ふーん」

憂「確かに、そういえばみんなおかしかったかもね」

梓「あ、お帰り憂」


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:40:06.25 ID:6pTbDV7pO [32/159]
 
梓「言われてみると、確かに……憂がちょっと天然だったね」

憂「お姉ちゃんにかまってもらえる時間が短くて、さみしかったんだよね?」

梓「紙上の自分に語りかけないで。それは憂という文字だよ」

梓「それにしても、憂は天然の行動だったと思うけど……ことごとく状況を悪化させていったよね」

憂「そんなこと言ったら、梓ちゃんだってキュウリ食べてたじゃん」

梓「……ごめん、ちょっと考えたけど何が言いたいか分かんなかった」

梓「どっちかというと私は、変に素直に描かれてたことが気になったかな」

憂「それに、後半になるにつれておかしさっていうか、歪みが大きくなってたね」

梓「唯先輩とか? あれはとんでもなかったね」

憂「寂しさっていうのは一人でいるとどんどん増幅するものなんだよ」

梓「そうだね……寂しい人のそばにいてあげたいね」


91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:45:20.93 ID:6pTbDV7pO [33/159]
 
 ポイッ

梓「む」

梓「なに真面目に語らっちゃってんの?」

憂「梓ちゃん、純ちゃんのそばには行っちゃだめだよ」

梓「うん。純だけ別のクラスにしてもらおうね」

梓「だいたいテーマとかいって、キャラクター崩壊の免罪符じゃん」

 ポイッ

梓「しかし次の作品を読み終えたとき、南極に吹きすさぶ風のごとく冷たい二人の態度は一変する」

梓「赤道直下の強い日差しにあてられたかのような真っ赤な肌になって、私に次の作品を求めるだろう」

憂「エロスってこと?」

梓「……憂の思考回路って理解できない。でも言われてみればそうなのかも」

憂「ほら、これタイトル梓ちゃんだよ」グイグイ

梓「ちょ、ちょっと待って……がっつくな!」クワッ

憂「早く! 早く!」バンバン

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:00:05.49 ID:6pTbDV7pO [34/159]
 
梓「あーイライラする……」

梓「……でも、タイトル見る限りエロくはないけど」

憂「別にタイトルで抜くわけじゃないんだしいいじゃん」

梓「やめよ。ね、憂、やめて、やめよう?」

憂「早く」

梓「えーっと……長いな」

梓「『それでは第一種目、棒引きに参加する生徒は入場門前に整列してください』」

梓「第一種目から棒引きって、ずいぶんアグレッシブだね」

憂「梓ちゃん、棒引きってなに?」

梓「あ、憂の中学校にはなかったんだね」


93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:05:22.27 ID:6pTbDV7pO [35/159]
 
梓「棒引きはフィールドの中線に重たい棒をいくつも置いて、2つのチームで棒を取り合う団体競技だよ」

梓「こっちより多い人数に引っ張られることがあるから、戦略とか引き際とか重要なんだ」

憂「エロスってこと?」

梓「……まあ、そんなこと言ってる男子はいたけど」

憂「でも、タイトルに棒引きって事は……えっ、チンコ出てくるの?」

梓「あのね、憂。まだエロスが確定したわけでもないんだよ」

憂「もしどこぞの男にお姉ちゃんが突っ込まれるようなことがあったら、その時点で純の命は無いからね」

梓「……純、自主回収に来るなら今のうちだよ」

 ポイッ

梓「おっ」ガサ

梓「なんと憂が唯先輩の処女をいただく話なんです!」



94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:10:31.24 ID:6pTbDV7pO [36/159]
 
梓「くそう、またやられた……」カアァ

憂「でも、お姉ちゃん処女じゃないよ?」

梓「えっ」

憂「小学生の時にお風呂場で転んで、コップに立ててたお母さんのカミソリが」

梓「えっ、ちょっとまって。やめて、ね、やめよう憂、やめやめ」

憂「うちにお母さんがいないのはそういう理由なんだよー」

梓「いや、そんな家庭じゃなかったでしょ! 憂、落ち着いて!」

憂「お父さんは事業に失敗して蒸発したよ」

梓「やめよ、憂、ねえやめよ、やめて憂、やめてよう」

憂「っていう家庭だったら良かったのに」

梓「憂の病気が駆け足で進行してる」

 ポイッ

梓「ん」


97 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:15:14.79 ID:6pTbDV7pO [37/159]
 
梓「じゃあ二人が読んでる間にその設定で書くね」

憂「純ちゃんありがとう! 大好き!」

 ポイッ

梓「えへへ」

梓「いまさらだけど純、すごい速筆だよね。ほぼリアルタイムで反応してくるよ」

憂「純ちゃんは天才だから!」

梓「かつてなく嬉しそうな顔をしてる憂が心底怖くてたまらない」

憂「さ、それじゃ天才のエロスを読もうよ!」

梓「読む前から態度変わっちゃってるなあ」

梓「まあ、読み始めよっか」


99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:20:25.35 ID:6pTbDV7pO [38/159]
 


 梓「それでは第一種目、棒引きに参加する生徒は入場門前に整列してください」




100 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:25:07.70 ID:6pTbDV7pO [39/159]
 
 ある日の放課後

唯「……13……13」ブツブツ

梓「なんか唯先輩が不吉な数字を唱えてるんですけど」

律「唯、今朝からずっとこんな調子なんだよ」

澪「話しかけても上の空だし、体育も見学してた」

梓「唯先輩? 唯先輩?」トントン

唯「……そうだ、13だ」ボー

律「梓、今なら唯にキスしても気付かれないかもよ?」

梓「あっ、そうかもしれませんね。では」

 チュッ

梓「って、何言ってるですか先輩!」プンプン

律「いや、お前が何やってんだ」


101 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:30:27.42 ID:6pTbDV7pO [40/159]
 
律「ったく。おい、唯! しっかりしろ!」ガシッ

唯「うわぁっ! り、りっちゃん!?」ドキッ

唯(い、今わたし、りっちゃんとキ、キスしちゃった!?)ドキドキ

律「どうしたんだよ唯。具合悪いのか?」

澪「顔も赤いし、ずっとボーっとしてただろ。熱があるなら、休んだ方が……」

唯「ううん、大丈夫だよ! そういうのじゃないんだ」

梓「じゃあどうしたんですか?」

唯「えと……ムギちゃんが来たら話すよ」

澪「ムギは今日の部活来ないって言ってただろ?」

唯「あれ……そうだったっけ?」

澪「ちゃんと聞いてろよな。まあ『嫌な予感がする』なんて理由で部活休むムギもムギだが」

律「それで唯、どうしたんだよ? 私たちに話してみろって」


102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:35:37.80 ID:6pTbDV7pO [41/159]
 
唯「えっと……笑わないで聞いてね?」

律澪「うん」

梓「はい」

唯「あ、あのね、私……昨日、憂とエッチしちゃったの」

梓「……すいません、もう一回お願いします」

唯「だから! 私、憂とエッチして、処女奪われちゃったんだよ!」

唯「憂におちんちん生えて、楽しいねーっていじいじしてたら、急に憂が乱暴になって!」

唯「そのまま13回もされちゃったの!」

澪「」

律(それは唯がいけないな)フム

梓「もう一回! もう一回言ってください!」ハァハァ


104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:40:14.46 ID:6pTbDV7pO [42/159]
 
――――

律「唯の話を整理しよう」

律「昨夜は部活後、アイス屋に寄った後すぐに帰宅」

律「夕食後、憂ちゃんの容態が急変する」

律「言われるまま衣服を脱がすと、なんと憂ちゃんにイチモツが生えていた」

律「しかしここは平沢唯。決して動じず、至極冷静に憂ちゃんのおちんちんで『360度可動レバーごっこ』を始める」

律「1分ほど続けたところで憂ちゃんが豹変」

律「その後『お姉ちゃん』しか言わなくなった憂ちゃんと13ラウンド」

律「憂ちゃんはそれが終わると、疲れたのかすぐ就寝。唯もシャワーを浴びて自分の部屋で寝た、と」

梓「にわかには信じがたい話ですが」

唯「ほ、本当だよ! まだお股がジンジンする!」

梓「もう一回……」

律「あーはいはい、わかったわかった、信じるって」ポンポン


105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:45:05.09 ID:6pTbDV7pO [43/159]
 
律「まあしかし、困ったことになったな」ナデナデ

唯「あうう……」

律「唯がこんな調子じゃ、部活ってわけにもいかないしな!」

梓「まあ、そうなんですけど……その笑顔はなんですか」

律「はっはっは! 安心しろ唯、私たちがなんとかしてやっから!」ニカッ

唯「りっちゃあん……」グスグス

律(ちょうど今日は金曜日だし……)

律「澪、梓! 今日は唯の家に泊まるからな!」

澪「へっ!? あ、う、うん。わかった」

梓「特に用事もないですし、良いですよ」

律「唯。とりあえずこれからは、私たちが守ってやるから」

律「ゆっくり解決法を探していこう。な?」

唯「りっちゃん……うん!」


106 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:00:06.17 ID:6pTbDV7pO [44/159]
 
律(私たちはそれぞれ支度をしてきてから、学校で唯を拾って唯の家に向かった)

 平沢家

唯「ただいまー」

律「おっじゃまー!」

澪「……」プルプル

梓「おじゃまします」

憂「おかえりお姉ちゃん。あれ、皆さんも」モッコリ

澪(うわぁ……あんなにモッコリしてるよ……)

律「おいっす憂ちゃん! 今日泊まらせてもらっていい?」

憂「……ええ、どうぞ。さ、上がってください」モッコリ

梓(何、今の奇妙な間は)

律(さあな。とりあえず、唯の部屋に行こう)


107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:05:34.65 ID:6pTbDV7pO [45/159]
 
 唯の部屋

 バタン

律「ま、事はけっこう深刻だな」

梓「けど、取り付く島がないわけではないですし、こっちは数もいますから」

律「ああ。私たちがいる限り、唯は大丈夫だな」

唯「りっちゃん……ありがとう」

律「それにしても、憂ちゃんのアレ……ちょっと凶悪すぎないか?」

律「大きくなったら……1Lペットくらいありそうだな」

唯「おまけに鉄の塊みたいにガチガチなんだ……」

梓「それはうら……つらいですね」

律「とりあえず状況が掴めない。まずは憂ちゃんの出方を見るか」

律「そんなわけでダラダラしよーぜ」ゴロン


108 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:10:11.89 ID:6pTbDV7pO [46/159]
 
 数時間後

 コンコン

憂「皆さん、晩ご飯ができましたよ」

律「おう、ありがとう憂ちゃん」

唯「今行くねー」

 トン トン トン

 居間

梓「あ、カレーだね」

憂「急だったから、たくさん作れるものがこれしかなくって」モッコリ

澪「……」チラッ

憂「さ、食べましょう!」モグモグパクパク モッコリ

律(毒……なんて、さすがに考えすぎか)

律「いただきまーす!」


109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:15:40.80 ID:6pTbDV7pO [47/159]
 
梓「ん、うまいよ憂」モグモグ

憂「ほんと?」モッコリ

澪「ああ、まったく。いいお嫁さんになれるぞ」モグモグ

律「ハハ。それを言うならお婿さんだろ。おちんぽ生えたことだし」モグモグ

憂「あ、お姉ちゃんから聞いたんですか?」モッコリ

律「いやいや、憂ちゃんのアソコ見たら一目瞭然だったさ」

憂「なんだ、そうだったんですか」アハハ モッコリ

唯「りっちゃん! 憂にセクハラしないでよう!」ブーブー

律「あはは、ごめんごめん!」

憂「本当ですよ、律さんたら。ココこんなに大きくしちゃって」ギュ モッコリ

律「はは……は?」


110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:20:27.85 ID:6pTbDV7pO [48/159]
 
律「嘘だろ……!?」バッ

律「は……生えてる……しっかり自分の足で立ってる……よ」バタリ

唯「りっちゃあーん!! 死んじゃやだよー!!」ヒシッ

憂「澪さんも。梓ちゃんも。ちょっとは隠そうとして下さいよ、もう……」モジモジ モッコリ

澪梓「なっ!?」バッ

澪「う」もろん

梓「あ」ちょみん

澪「嫌あああああああっ!!」バタリ

梓(ちょっと可愛いかも……)

憂「ふふふ。気に入ってくれたみたいだね」モッコリ

梓「でも……」

憂「大丈夫。とってもかわいいよ」モッコリ

梓「憂ってば……」モジッ


112 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:25:06.45 ID:6pTbDV7pO [49/159]
 
 唯の部屋

律「……」ビローン

律「夢じゃない……」パツン

澪「なんで……私のだけ、こんな……」シクシク モッコリ

澪「ニシキヘビみたいだった……」モッコリ

梓「……んっ」プニプニ

梓「あうっ」クニ

唯「憂がやったの?」

憂「えへへ。ついね」モッコリ

唯「……憂、ちょっとこっち来なさい」グイッ

憂「あいたたっ」モッコリ

 ガチャ バタン


113 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:30:10.27 ID:6pTbDV7pO [50/159]
 
 廊下

唯「憂、どういうつもり?」

憂「どうって……お姉ちゃんが頼んだのに……」モッコリ

憂「ふたなりおちんぽもっと欲しいって」モッコリ

唯「あ、あれはほんの勢いで!」カアァ

唯「ととにかく、みんなを戻してよ! 私怒ってるんだからね!」

憂「それは私の力じゃできないよ。お姉ちゃんが頑張らないと」モッコリ

唯「私? どうして?」

憂「私が律さん達に使った薬……フタロイドF14型はね」モッコリ

憂「ほぼ完全なふたなりちんぽを生やせるけど、あることをしない限りおちんぽがついたままなの」モッコリ

唯「ある事って?」

憂「簡単だよ」モッコリ

憂「たった14回、女の子に射精させてもらうだけ」モッコリ


114 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:35:05.03 ID:6pTbDV7pO [51/159]
 
憂「教えてあげたよね? 射精」モッコリ

唯「しゃ……せ……って」カアァ

憂「女の子っていっても、私みたいなふたなりっ娘じゃだめだよ」モッコリ

憂「ちゃんとしたおまんこしてる、お姉ちゃんがしなきゃダメ」サワッ モッコリ

唯「はうっ!」ビクッ

憂「あ、私のフタロイドはアンリミテッド型だから、何回やってもなくならないよ」モッコリ

憂「お姉ちゃんがあと一回、私をイカせてくれても、お姉ちゃんのお手伝いはできないよって事」モッコリ

唯「そんな……」

唯「ねぇ憂、ほんとは治す薬とかあるよね?」ヒシッ

唯「ちょっとお姉ちゃんをからかってるだけだよね? そうだよね憂?」ブルブル

憂「……ううん、そんなの無いんだ。お姉ちゃんがやるしかないの」モッコリ

唯「――憂のバカッ!!」バッ

 ガチャ バタン!


115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:40:23.90 ID:6pTbDV7pO [52/159]
 
憂「騙してごめんね、お姉ちゃん。解除薬がないわけないよね」チャポン モッコリ

憂「ふふ……さて、最低14回」モッコリ

憂「私の予想通りに運べば28回かな。お姉ちゃんは律さんたちを助けるために、やむなくエッチする」モッコリ

憂「そしたら終わる頃にはもう、お姉ちゃんはおちんちんの虜」モッコリ

憂「でも、律さん達には二度とおちんぽ生やすことはできない」モッコリ

憂「お姉ちゃんはおちんちん欲しさに、すすんで私とエッチするようになる」モッコリ

憂「みんな、私のためにありがとね!」モッコリ

――――

 唯の部屋

唯「だから、おちんちんを取るためには……その」カアッ

律「14回の射精、か……」

唯「ごめんみんなっ! こんなことに巻きこんじゃって……」


116 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:46:31.08 ID:6pTbDV7pO [53/159]
 
唯「私……私が、なんとかするから……」ガタガタ

梓「ゆ、唯先輩がそんなことする必要はないです!」

唯「でも、私にしかみんなを治せないもん……私、やるよ」グスッ

律「いいっていいって。いざとなったらお母さんとかに頼みこんでみるからさ」

唯「りっちゃん……」

澪「……私は嫌だ」モッコリ

澪「律や梓は小さいからいいけど……私はこれだぞ!」もろん

澪「こんなのぶら下げたまま家帰るのか外歩くのか!?」モッコリ

澪「無理だよ、そんなの! ママにだって見せたくない!」モッコリ

律「澪、気持ちは分かるけど」

唯「いいよ、りっちゃん。……澪ちゃん、私が治してあげる。おいで?」

澪「唯……」フラッ モッコリ

律「……」グッ


118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:00:57.67 ID:6pTbDV7pO [54/159]
 
律「それだけは、絶対にだめだ!」ダン!

澪「……っ!」ビク モッコリ

梓「律先輩……」

律「……唯。先に私にやらせてくれ」

唯「えっ!?」ドキッ

澪「律! お前……」モッコリ

律「……それで私が元に戻ったら、私が澪とやる」

澪「!!」モッコリ

律「その間、唯には梓の相手をしてやってほしい」

梓「!!」

律「これなら、月曜日までに間に合うだろ。……良いか?」

唯「りっちゃんこそ……良いの?」

律「ん。良いっていうか……唯に全部を任せるのが嫌だっただけだな」

唯「……んっ」キュンッ キュンッ


119 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:05:41.75 ID:6pTbDV7pO [55/159]
 
 10分後、居間

 シャアア!

梓「あーあ」カチカチ

澪「1機差だ。大勢決したな」モッコリ

 ドアアア!

梓「回転斬りなんかで飛べるわけないのに。バカですよこいつ」

澪「どうしてあの場面でフックショット使わないんだろうな」モッコリ

梓「フックショットの使い方がただの横着ですよね」カチカチ

澪「あっ、ホームランバット!」カチャ モッコリ

梓「私がもらいます! 2本もいらないでしょう!」カチャカチャ

澪「どういう意味だ!」カチャカチャ モッコリ


120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:10:16.71 ID:6pTbDV7pO [56/159]
 
梓「よしもらった!」カチ

澪「あ、ちょっ」モッコリ

 カキーン!

澪「剣で戦え!」モッコリ

 ドオーン

――――

 浴室

唯「……」カアァ

律「唯、もっとこっち来いって」グイ

唯「あ、あう……」ドキドキ

律「ほら、くっついて」ピタ

唯「り、りっちゃ」アタフタ


121 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:16:27.87 ID:6pTbDV7pO [57/159]
 
律「どうした唯、ガチガチだぞ?」ハハッ

唯「こ、こここ心の準備が、まだっ」カクカク

律「まあ、それなら私先に体洗ってるからさ。唯は湯船に浸かってな」

唯「う、うん……あっ!」ピタ

唯「……ううん、りっちゃん! やっぱりお背中流させて下さい!」

律「唯……」

律(無理してるっぽいけど……せっかく勇気出してるのに断ったら悪いかもな)

律「……おう、よろしくたのむぜ!」

唯「フンフフーン」ヌリヌリ

律「えっ」クルッ

律「唯ちゃん、君のオムネで泡立てるのはなんで?」

唯「憂が洗ってくれる時は、いつもこうしてるよー。んっ、しょ」パブパブ

律「そっかー さすが ういちゃんだなー」ハハハ


122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:20:13.29 ID:6pTbDV7pO [58/159]
 
唯「……えいっ」ピタ

律「おっ」

唯「んっ」ヌリュ

律「唯……思ってたより、その……あるんだな」

唯「え……へへ。りっちゃんにそう言われると嬉しいな」

唯「頑張るね……くうっ」ツー

律(さ、先っぽだけ当たってる……)

律「唯ー、声エロいぞ?」ドキドキ

唯「はあうっ」ピタン

唯「ご、ごめんね……」ハァハァ

律「いや、可愛いから続けて」

唯「う、うん。……くうぅ」プチャ

律(ああ、カッコ悪い……もうすげぇビンビンになっちまってる……)ピク


123 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:25:04.51 ID:6pTbDV7pO [59/159]
 
唯「はああっ」クリクリ

律(いや、ビンビンどころか……っ!?)ビクビク

唯「りっちゃん、りっちゃんん……」ギュッ

律「ゆ、唯……今の、乳首押し付けるやつ、もっとやってくれないか」

律「……き、気持ちいい、から」ハァハァ

唯「うん、わかった……んうう」グイグイ

律「ふ……あっ!」

律(ま、マジかよ……私、イキそうになってる!?)

律「や、べっ……唯、なんか……」ビクビク

唯「りっちゃん、りっちゃん!」スリスリ

律「つっ……あはぁ、唯ぃ!」ビクンッ

律「わた、し……イッちゃうよおおっ!!」ゾクゾクッ

 ドビュッ


124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:30:04.92 ID:6pTbDV7pO [60/159]
 
――――

梓「やめてくださいよ、ヨッシーのデデデデってやつ」

澪「避ければいいだろ」モッコリ

梓「こちとら初代は初めてで

 『イッちゃうよおおっ!』

梓澪「!?」ビクッ

梓「……て、テレビうるさいですよね」ドキドキ

澪「……ああ、消そうか、な」プチン モッコリ

 『あはあっ……うう……』

澪「律がさ、男の人がイクときは女の5倍気持ちいいって……言ってた……いてて、パンツが痛い」ボロン

梓「そそそ、そうですか……」ドキドキ


125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:35:10.09 ID:6pTbDV7pO [61/159]
 
――――

律「ひ、はっ……なに、これえ」ポタポタ

唯「りっちゃんの精子……」

唯「りっちゃん、射精したんだね」ニコ

律「しゃせー……私が?」ボー

律「唯、私の……触ってないよな?」

唯「うん。それなのにりっちゃん急にイッちゃうから……ビックリしたよ」

律「は、はは……」カアァ

唯「あと13回……になるのかな?」

律「さあな。あと13回やったら、どっちみち分かるだろ」

律「その時に、チンコがなくなってるかどうかだ」

唯「そっか、りっちゃん頭いい!」ニコ


127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:41:07.68 ID:6pTbDV7pO [62/159]
 
唯「じゃ、りっちゃん。次は前洗ってあげる」

律「えっ!」ギクッ

律「い、いやいーよ。自分でやるし……」

律(背中洗われただけでイッちゃったのに、前なんて……)

律(それはまた別の意味でイクっつーのっ)

唯「だーめ!」ススス

律「わっ!」

律(唯の体、泡だらけだな……)ドキドキ

唯「りっちゃん、りっちゃんの精液でドロドロになってるもん!」

唯「私が洗ったげる!」フンス

律(あーあ、スイッチ入ったときの顔になってる)

律「わ、わかったから……お手柔らかにな?」

唯「まかして!」


128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:46:22.45 ID:6pTbDV7pO [63/159]
 
唯「まずは精子とったげるね」チュ

律「ひゃっ!」ピク

唯「上からきれいにしてくのが基本だよね」チュッチュ

律「ゆ、唯! お腹は……くすぐった!」ピクピク

唯「りっちゃんの精液しょっぱいね」

唯「ん……ちゅう……」ハフー

唯「おいひ……あむ」ジュルル

律「……」ムズムズ

唯「お肌ふべふべ……」レロォ

唯「ここらへん、いっぱいついてる」ピチャピチャ

律(根元のとこに顔うずめて……って、ちょ!?)

律「はっ、あひっ! なに、なにぃっ!?」ビクビク


129 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 06:00:07.88 ID:6pTbDV7pO [64/159]
 
唯「……りっちゃん、どう?」レロレロ

律「やべっ、そこ、なんか凄いっ……!」ピクンッ

律「あはは! ひっ! なに、くすぐったいのかきもちいのかわかんにゃいっ!?」ビクンビクンッ

唯「えへへ……付け根にたまってるのも取るね」ジュジュゥ……

律「あ……う」ブルッ

 グイン

唯「んむ。りっちゃん復活だね」ギュ

律「ひあっ!」ビクッ

唯「あ、ごめん、急に握っちゃって」

律「いや、いいけど……」

律「も、もしかしてさ。ここに付いてる精液も取っちゃう?」

唯「……ん」ペロ

律「はわあっ!」


130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 06:05:17.01 ID:6pTbDV7pO [65/159]
 
律(ゆ、唯みたいな声出しちゃった)ドキドキ

唯「りっちゃん、全部キレイにしたげる……」ペロペロ

律「うあ、ちょ、らめっ」ビクビクッ

唯「りっちゃんのおちんちん、あばれんぼさんだね」

唯「おとなしくひなはいっ!」ハムッ

唯「ん、んっ!」ペロペロペロ

律「ふあああああっ! 唯、ゆいいっ!!」トロォ

唯「りっちゃん、てっぺんから何か出てきたよ?」ペロッ

律「んくぅ!」

唯「しょっぱ……ん、どんどん出てくるよ」ヂュ……ヂュルル

律「あっああっあ……吸ったら……出ちゃっ!」ガクガク

唯「ん、出してりっちゃん。いっぱい吸ったげるから」ヂュウウウ

律「あはああああっ!! 唯ぃぃぃぃっ!!」ドクッ


132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 06:10:23.03 ID:6pTbDV7pO [66/159]
 
――――

 『あはああああっ!! 唯ぃぃぃぃっ!!』

梓澪「!!」

梓「い、今のは……イキましたね」ドキドキ

澪「ま、まさか。2分経ってないぞ?」モッコリ

梓「一体どんなすごいことを……」

澪「なあ梓、ペア交代しないか?」モッコリ

梓「断固! 嫌です! だいたい……」

澪「わ、わかってるよ。冗談に決まってるだろ!」モッコリ


133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 06:15:55.87 ID:6pTbDV7pO [67/159]
 
――――

唯「んー」コクッ コクッ

律「唯……おいしいの?」

唯「おいひいよ。りっひゃんにもあげる」チュ

律「んっ」ヌル

唯「ん……りっちゃん、おいしい?」チュポン

律「いやー……これはいただけないぞ……」

唯「そうなの? じゃあ、私がりっちゃんのを飲むからおいしいんだね」

律「唯……」

唯「りっちゃん」チュ

律「んあ……」

律(入ってきた……唯の、舌……)ポー


135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 06:20:12.67 ID:6pTbDV7pO [68/159]
 
唯「りっひゃん、くひの中もおいひいよ」

律「ほうれすか……」

唯「りっひゃんは?」

律「ん?」

唯「わたひのベロ……んちゅ、おいひくない?」

律(すごい事を訊きよるな)チュウッ

唯「あう」

律「ちょっと、よく味わわせて」ヌチャ

唯「あい、ろーぞ」

律「んむ、ちゅうう……」

唯「うー……」ウズウズ

律(唯の舌……唇で挟んで)ハミッ

律(……あ、おいしいかも。柔らかい……)ペロペロ


136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 06:25:11.07 ID:6pTbDV7pO [69/159]
 
唯「いっひゃん、おいひい?」

律「ん、ふう……」チュパチュパ

唯「ひいへるー?」

律「んっ。はぁ……おいしいよ、唯」

唯「よかった。りっちゃんも第三形態になったしね」

律「第三形態?」

唯「おちんちん大きくなってるよ」

律「ああ……うん、唯の舌なめてたら、気持ちよくなった」

唯「じゃあ、もっとキスしよ?」

律「唯とだったらキスだけでイケる気がする」

唯「よし、それじゃレッツトライだよ!」


137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 06:30:09.36 ID:6pTbDV7pO [70/159]
 
唯「りっちゃんは床に寝て?」

律「こうか?」ゴロン

唯「そして私が覆いかぶさる」ピタッ

律「おお……」ドキドキ

唯「へへ、りっちゃんとゼロ距離だ」

律「ど、どきどきするな」

唯「りっちゃん、口開けて」

律「ん、こお?」アーン

唯「そうそう」クチュクチャ

律「唯、なにするのお?」アー

唯「こういうのはイヤかな。ん……」タラー

律「ほー……」アーン


138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 06:35:16.58 ID:6pTbDV7pO [71/159]
 
 ポトッ

律「ん……なんか、唯っぽい感じ」

唯「おいしいかな?」

律「うーん……もっとたくさんあったら分かるかも」

唯「じゃあ、いっぱいあげる……ん」チュ

律「ん、ん……」チュル……チュパ

律「唯は……美味いな」コクン

唯「りっちゃん、ベロ出して」

律「んあ」ベー

唯「いただきます」ハムッ

律「あ」

唯「ん、んんっ」ペロペロ

律「ま、はあうっ!?」ゾクゾクッ


139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 06:40:18.88 ID:6pTbDV7pO [72/159]
 
唯「ん……は。さっきりっちゃんにこれされた時、気持ちよかったんだ」

律「教えてやった私に感謝せい」

唯「じゃ、感謝のキスの雨」チュッチュッ

律「あ、ん……」

唯「ん、ん……りっちゃん」チュ

律「ん、んふ……なに?」ピクン

唯「ん、好き。……んちゅ」

律「……っは」ゾクッ

唯「すき」チュパ

律「ん、く……」ピクッ

唯「らいすき」フー、フー……

律「はう、ああ……」ビクビク

唯「らいすきらよ、りっひゃん……」チュクッ


140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 06:45:27.08 ID:6pTbDV7pO [73/159]
 
律「――っ!!」ゾクンッ

唯「りっひゃん、りっひゃん……」ピチャピチャ

律「ふ……ううっ!」ビュクンッ

唯「ひゃうっ!?」

 ビュッ ピュ……

律「あ……は……」ポー

唯「りっちゃん……」

律「ほ、ほんとにキスらけで……」ハァ、ハァッ

律「はは……ゆい、わたし……」

唯「りっちゃあん……」ソワソワ

律「ん? どうした?」

唯「りっちゃんの精子がね、お股にかかっちゃったの」クルッ

唯「……キレイにしてほしいな?」


142 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 07:00:19.42 ID:6pTbDV7pO [74/159]
 
律(目の前に、唯の……えっと、なんだっけ、これ)ドキドキ

律「唯……ここに精子かかってるの、やたらエロいぞ」

唯「うう、りっちゃんがかけたんじゃん!」

律「んー? そんなことを言う子には、これだ!」ツプ

唯「ひゃあんっ!!」ガクッ

律「うべっ」ゴン

唯「ふあ、ご、ごめんりっちゃん。大丈夫?」

律(私の顔に、これ……唯のお尻、なんだよな)

律「だいじょうぶ……だから、もっと」ガシッ

唯「りっちゃん、そこ押さえられたら私動けないよ……」

律「わかってるって。そうしたんだからさ」チュプ

唯「――っ!?」ビクンッ

律(甘ずっぱ……)ピチャピチャ


143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 07:05:18.56 ID:6pTbDV7pO [75/159]
 
唯「ん――っ!! ふぁ、あ、あはあ!!」ビクッビクッ

律(うわ、すっごい溢れてきた……)ヂュルル

律(もっと奥まで……)ズププ

唯「ああああっ!! やあっ、りっちゃ……だめだめっ!!」ガクガク

唯「りっちゃあああんっ! りっ……ちゃ、あっ!!」

唯「だめ、あ、変になっちゃうからあっ!!」

律(とうに変だろ)グニッ

唯「ふ、んん……っ! くはぁっ! らめ、そこらめ、すぐイク、らめなのっ!!」ジタバタ

唯「ごめ、ごめんりっちゃああん!! りっちゃんの顔の上でイッちゃうううっ!!」ビクンッビクンッ

――――

 『りっちゃんの顔の上でイッちゃうううっ!!』

梓(顔面騎乗!?)

澪(顔面騎乗!?)モッコリ


144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 07:10:14.20 ID:6pTbDV7pO [76/159]
 
――――

唯「は……あ……っ」クタッ

唯「おお……り、りっちゃん……第四弾……」サワッ

律「うおっ、ダウンしたかと思ったのに」

唯「あたし……まだ戦える……あむ」

律「おおう……」ゾクッ

律(唯、くたくたになっても、まだ……)

唯「りっちゃんのおちんちん、おいふぃ……」チュパ

律「おいしいからってかじるなよ?」

唯「……ん」カミッ

律「はうっ」ビク

唯「もぐもぐ」

律「こ、これは……新境地。くっ」ピクン


145 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 07:15:19.96 ID:6pTbDV7pO [77/159]
 
唯「りっちゃん、あのしょっぱいの出てきた」

律「うん……吸って、唯ぃ……」

唯「ん……」ヂュ

律「ふああ……これ好きぃ」ブルッ

唯「私も……りっちゃんの味がいっぱいして好き……ん」ヂュヂュー

律「あっはぁ……やみつきになりそう」ポワー

唯「おいし……ん。私はもう、ずっとこれやってたいよ」コクン

律「うん……あっ、唯……イキそう……」

唯「ん、ちょうらい」ヂュッ ヂュウウウ

律「んっ……くっは……」ドクッ

唯「……んくっ。ん……」コク、コク

唯「……味濃いね。もう、忘れらんない……」コクッ

律(これで、あと10回か……)


146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 07:20:22.50 ID:6pTbDV7pO [78/159]

律「よっ……と」ムクッ
 
律「……」キュ

 ザァー……

唯「わぷ!?」

律「唯、そろそろちゃんと体洗って、ベッド行こうぜ」

律(澪を助けるために、やったんだよな? 私)

律(というか、そもそもは澪としたかったのに)

唯「う、うん。ついにやるんだね!?」

律(唯に射精させてもらうのは、殆ど打算だったのに)

律「ああ……唯の二人目にならせてもらうぜ」キリッ

律(なんで今は、こんなに唯とセックスしたくてたまらない……?)キュ

律「さあ、行こうか唯。今夜は寝かさないぜ」キリッ

唯「りっちゃん、やさしくしてね……」モジモジ

律(なぁ唯、そこで女役は『律くぅん』とか言うべきじゃないのか?)


147 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 07:25:21.23 ID:6pTbDV7pO [79/159]
 
律(どうして、りっちゃんなんだ?)

 カララ……パタン

唯「えへへ、体あつーい」パタパタ

律(……そう、か)

唯「りっちゃん……体拭くまで待ってらんない」

律「よし、バスタオルだけ羽織って行っちまうか!」ガバッ

唯「うん!」ギュッ

律(私たちの関係……ふざけ合う友達じゃあ、ないんだな)

律「唯」

唯「ん?」

律「好きだ」

 ガチャ


148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 07:30:30.89 ID:6pTbDV7pO [80/159]
 
律「……」ヒタ ヒタ

唯「……」ギュ

律(私には、もうひとつ気付いていることがある)ヒタ ヒタ

律(唯をお姫様だっこして階段を駆け上がりたいのに、私はそれをしなかった)

律(滑って危ないし、とかじゃなくて)ヒタ ヒタ

澪「……」モッコリ

梓「……」

律(私を信じてる奴がいるような気がしたから)

律(その人が、私の何を信じているのか、気付いていたんだ)ヒタ ヒタ

律(だからその人を傷つけないように、扉を開ける前に、小声で告白したんだ)

 ガチャ バタン

律「唯……」フワッ

唯「ひゃっ! お、お姫様だっことは……」ドキドキ


149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 07:35:35.11 ID:6pTbDV7pO [81/159]
 
――――

 『ドサッ』

澪「……」パチン モッコリ

梓「声は聞こえないかもしれませんが、効果音なら……」

澪「なんていうか、ここからは、な」モッコリ

梓「……まあ、そうですね」

澪「……よし、リンクを使ってやるか」モッコリィンク!

梓「フックショットの使い方間違えてるアホですけど、いいんですか?」

澪「リンクはフックショットの正しい使い方くらい知ってるよ」モッコリ

澪「ただ、正しく使わせてもらえるような状況になかっただけさ」モッコリ

梓「意味分かんないんで、プリン使ってあげますよ」プゥリィン!

澪「ねむる、当てられるのか?」モッコリ

梓「何ですか、それ?」


150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 07:40:21.49 ID:6pTbDV7pO [82/159]
 
――――

 ドサッ

律「……今の、下に響いたかな」

唯「そうかもしんないね……」

律「まあ、いっか。唯」ンー

唯「あ、うん……」チュ

律「ん」チュ、チュ

唯「ん、あは……りっちゃん、小鳥さんみたい」ピク

律「小鳥といえども嘴は固いぞ?」カミッ

唯「はあうっ! 不意うちずるいっ!」

律「ごめんごめん」ペロ

唯「ん……許す」ピクン

律「ありがと」チュパッ


151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 07:45:09.17 ID:6pTbDV7pO [83/159]
 
唯「りっちゃあん……」ウズウズ

律「ん?」チュパチュパ

唯「おっぱいばっか、やだあ……」

律「ん、ごめん……」フニッ

唯「んう……りっちゃん、もうきてよ」

律「じゃあ、唯がおっぱいでイッたらね」ピンッ

唯「じらしちゃ……やっ!」ビクッ

律「唯、目閉じておっぱいに集中して」

唯「ん、うう……」ギュッ

律「あむ……」チュウ

唯「……くふぅっ」ピクン

唯「りっちゃん、に……舐められてる……」ビクビクッ


152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 08:00:41.07 ID:6pTbDV7pO [84/159]
 
律「ふーっ」

唯「あ、あわあ……」ゾワゾワ

律「……唯」ピト

唯「……りっちゃん?」ハァハァ

律「やっぱ、もう我慢できない」グッ

唯「あっ!?」ビクッ

 ズズッ

律「くうっ……」ブルッ

唯「あ……あ……り、りっちゃんの……はいっちゃったの……?」ビクッビクッ

律「見て確かめてみるか?」

唯「うん……」パチ


154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 08:05:09.85 ID:6pTbDV7pO [85/159]
 
唯「……わっ」カアァ

律「はは……っす、すごいな。全部入ってら」

唯「りっちゃん……また不意うちした……っ」

律「ちゃんと私を見てなかった唯がいけない」

唯「言ってることがむちゃくちゃだよ……」

律「私のこと見てて」ジッ

唯「うん……」ジッ

唯「……っ」キュン

律「あ、唯いまちょっとイキかけたろ?」

唯「ええっ! 何でわかったの?」

律「唯のことはなんでも分かるの」ギュ

唯「はうっ……」ゾクゾクッ

律「動くからな、唯」グッ


155 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 08:10:13.12 ID:6pTbDV7pO [86/159]
 
律「……」チュプ

唯「あ……くぅっ!!」ビクッビクッ

律「……唯? まさか、また、イッたのかな?」ポカン

唯「りっ、ちゃ……」ボー

唯「あああ……りっちゃあっん!!」キュウウ

律「ちょっ!?」ゾクッ

唯「わ、わたひ……りっちゃんに抱きしめられて……りっちゃんと一つになってるだけで」

唯「だ……めっ……!!」ビクビクッ

律「ばか、唯、そんなにイッたら、私まで……っ!!」

唯「ごめ、りっちゃ……止まんなっ……!!」

律「だあああっ!! もうこのままやるからなっ!」グイッ

唯「ひあっ!」


157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 08:15:04.81 ID:6pTbDV7pO [87/159]
 
 ズッズッズッ

唯「あ、あっ、り、ちゃん、りっちゃん!」ギュ

律「ほら、唯! 好きなだけ、イけっ!」ズプンッ

唯「あああはあああっ!! とん、じゃうっ!」ギュウウ

律「なら、しっかり掴まってろ!」ギュッ

律「私も、一緒に……イクからっ!!」

唯「はぁ、くぁぁ……りっちゃんと、一緒……!!」ガクガク

律「ああっ……唯、唯っ!!」ドクンッ


158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 08:20:34.17 ID:6pTbDV7pO [88/159]
 
律「ふっ……ぅ」ビュク ビュ……

律「よ……しっ!!」グイッ

唯「りっ……ひぃっ!」ゾワワッ

唯「やっ、りっちゃあんっ!! も、いったのに、動いちゃ……」

律「なんか、休んでる時間までもったいないんだっ!」ズププ

律「ずっとずっと、唯で……くっ」ヌポッ

唯「だめっ! りっちゃん、それやっちゃだめ!」

唯「憂も言ってたよ、コスりすぎると痛くなっちゃうって!」

律「それは憂ちゃんの話だろ! 私は痛くなんか……」

唯「だめったら……だめなのぉっ!」ガシッ

律「くっ……」ジンジン

唯「泣くほど痛かったんでしょ」

律「……」グスッ

唯「りっちゃんのくせにがんばりすぎ」ナデナデ


159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 08:25:30.53 ID:6pTbDV7pO [89/159]
 
唯「りっちゃん、どうして焦ってるの?」

律「焦ってなんか……」

唯「早く澪ちゃんとしたい?」

律「そんなわけない! 唯だけ見てる」

唯「えへ……じゃあ、どうして?」

律「……何でかな、わかんない。ああすれば、唯とずっとこうしていられる気がした」

唯「りっちゃん……」

律「なんで私、唯のことこんなに好きになったんだろうな」

律「9回。あと9回で終わりなのに」

律「なんで、こんなに……」

唯「……ちょっと何言ってるか分かんないな」

律「……唯?」


161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 08:30:05.93 ID:6pTbDV7pO [90/159]
 
唯「あと9回で終わり? 誰がそんな事決めたの?」

律「憂ちゃんが言ったんだろ。あと9回で薬の効果は切れる」

唯「薬が切れたら、私たちのこれも終わりなの? 何で?」グスッ

律「唯……」

唯「私、りっちゃんが好きなのに……好きになったのに」

唯「りっちゃんは、おちんちん無くなったら、私のことはもういいの?」

律「そんなわけないだろ……」

律「唯こそ、私が元の体に戻っても……私のこと好きでいてくれるのか?」

唯「私が最初に好きになったりっちゃんは、おちんちんついてないりっちゃんだよ」ニコ

律「……じゃあ……ゆっくりやろっか」グッ

唯「うん。あっ……」ピク


162 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 08:35:06.46 ID:6pTbDV7pO [91/159]
 
――――

澪「なあ、梓」モッコリ

梓「はい?」カチカチ

澪「ちょっとポーズな……ペア、本当に変えないか?」モッコリ

梓「……私は、いいですけど」

梓「モ……澪先輩はそれでいいんですか?」

澪「いいんだ。それに、もし私のコレで」モッコリ

澪「律の気が変わったとしてもさ。そういうはしたない感じは何か、私と律らしくない」モッコリ

梓「らしいとか、らしくないの問題では」

澪「ないんだろうと思うよ」モッコリ

澪「でもな、もう私はそういう言い訳をして、諦めにかかってるんだ」モッコリ

澪「協力してほしい」モッコリ


163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 08:40:10.13 ID:6pTbDV7pO [92/159]
 
梓「モッコリ先輩って、ほんとに臆病です」

澪「そうだな」モッコリ

梓「気持ち伝えてませんよね。いいんですか?」

澪「ああ」モッコリ

梓「律先輩の本当の気持ちだって定かではありません」

澪「ああ」モッコリ

梓「このままにしておいても、想いが実を結ぶ可能性もなきにしもあらずです」

澪「ああ」モッコリ

梓「それでも、ほんのちょっとのリスクから逃げるんですね? ただ自分が傷つきたくないがために」

澪「ああ」モッコリ

梓「……わかりました。それならペアを交換しましょう」

澪「うん。ありがとう、梓」モッコリ

梓「全くもって礼には及びませんよ、モッコリ先輩」


164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 08:45:33.66 ID:6pTbDV7pO [93/159]
 
 翌朝、4時ごろ

律「はっ、はっ」ガクガク

唯「りっちゃん……」フゥ

唯「今、14回目だよね」ハァハァ

律「ああ、そう、だな」ハァッハァッ

唯「終わりにしちゃ、やだよ?」

律「終わりにできる訳、ないじゃんか」

律「毎日、唯としたい……男のなんかなくてもいい。唯を抱きたいんだ」

唯「嬉し……あン、いく……」ブルッ

律「唯、もうちょっと我慢して。最後は一緒がいい」

唯「やー。最後じゃないもんっ……」ピクンッ

律「おっと……そうだったな」


165 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 09:00:05.52 ID:6pTbDV7pO [94/159]
 
唯「……でも、りっちゃんと一緒がいいから、頑張る」

律「ん、じゃあいじめちゃお」カプッ

唯「あ、はあう……」ギュ

律「ふっ、ん……はっ」チュプ

唯「やあ、だめぇ……りっちゃん、早くぅ……」ビクビクビクッ

律「じゃあ唯、あと3数えたらイッていいぞ」ペロペロ

唯「ん、いち……」ハァハァ

律「ん……」ズプンッ

唯「ひゃ、あああはぁっ!!」ビクッ

律「ほら、まだ我慢!」コリッ

唯「くっ、んううっ! に、にぃっ!!」ギュウウッ

律「もう一息だぞー、唯!」チュッ

唯「んちゅ……さ、さぁ……ん……」


166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 09:10:21.00 ID:6pTbDV7pO [95/159]
 
律「よ、し……いいぞっ!」グンッ

唯「……はっ」ビクンッ

律「くうっ!」ゾワッ

唯「は……あう……?」ピクッピクッ

律「……ゆいっ」ギュウ

唯「り、ちゃ……っ!!」ビクビクビクッ

唯「ふわああああっ!! へっ、いくううぅぅっ!!?」ガクッ

律「くぅああ……ゆいいぃぃっ!!」ドクンッ

 ドクッ ドクッ



167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 09:15:24.18 ID:6pTbDV7pO [96/159]
 
 ブククッ

律「あっと……」フラッ

律(……股間が、白い泡になって……?)

律(へっ、うたかたの夢だったってか……?)ドサッ

唯「あ……は……」ピクピク

唯「ん……りっちゃん」

律「すぅ……すぅ」

唯「……えへ」ギュッ

唯「おつかれ、りっちゃん」

唯「……ぐぅ」


168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 09:20:35.27 ID:6pTbDV7pO [97/159]
 
 朝6時、居間

梓「……っ!」カチカチ

梓「ふっ!」カチャンッ

 ガシィンッ ドォオオオンッ

梓(よし、2人っ……!)カチャッ

梓(……ハンマーが出た……でもこれはコンピュータに取らせる)

梓(竜巻に誘導して……)

 ビュオオオッ

梓(竜巻から出た瞬間に空中横A!)カチチャッ

 バシィッ

 ブンブンブン ドォオオン

梓「っしゃあああっ!!」グッ

澪「……うるさい」モッコリ


169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 09:25:29.21 ID:6pTbDV7pO [98/159]
 
梓「モッコリ先輩、今の見てました?」

梓「LV9三人チームに勝ちましたよ!」

梓「しかも相手は10機で、私は一回も死んでません!」

澪「……私が寝てからずっとやってたの?」モッコリ

梓「はい! 私結構うまくなりましたよ! 対戦しましょうよ!」

澪「やだ、負ける……」モッコリ

梓「モッコリ先輩ー、もう8時ですよー?」

 ピンポーン

梓「ん?」

澪「誰か来たのか?」モッコリ


170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 09:30:42.84 ID:6pTbDV7pO [99/159]

 ピンポーン

 『……出ないなぁ。あの憂がまだ寝てんの?』

梓「あれ、純の声です」

澪「梓の友達の?」

梓「そうです。あ、そうだ。モッコリ先輩が相手してくださらないなら、純に頼みますよ」

澪「そうか、じゃあもうひと眠りするよ……」モッコリ

梓「さてと……」トコトコ

 ガチャ

梓「おはよ、純」

純「うおっ、梓!? なんでここに……っていうか、ひどいクマだよ? 大丈夫?」

梓「平気だから。純、私と勝負して」


171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 09:35:43.22 ID:6pTbDV7pO [100/159]
 
純「へっ? あ、いや私忙しいから……」

梓「勝負」

純「ち、違うの! 私これを憂に届けに来ただけだから!」チャポン

梓「……何このうす黄色いの。今朝の尿? あんたらそういう関係だったの?」

純「ちがわい! フタロイドI∞型。憂にこう言えば伝わると思うから」

梓「イン……アン……なに?」

純「インタラクティブ・アンリミテッド。じゃあ私忙しいから! 憂によろしく!」ダッ

梓「ふ……敵前逃亡とは」

梓「……」キュポン

梓「……」スンスン

梓「くさっ」


172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 09:40:04.54 ID:6pTbDV7pO [101/159]
 
 居間

梓「ねむ……」

澪「うう……もっこりつ……」モッコリ

梓「なんですかそれ」

 トン トン トン

律「ふわぁー」

梓「あ、噂をすれば律先輩。服着ないんですか?」

律「どうせすぐ唯のとこ戻るし……」

梓「……チンコないのに、ですか?」

律「うん、まあ。起きた時に私がいなかったら寂しがるだろ」

梓「ぞっこんですね」

律「うるせいやい。それより梓、なんか飲み物持ってないか?」

律「喉が渇いて目が覚めちまったんだよ」


174 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 09:45:17.29 ID:6pTbDV7pO [102/159]
 
梓「あー、こんなのありますけど」チャポン

律「なんだそれ」

梓「インなんとかって言ってました」ホイッ

律「栄養ドリンクかなんかか?」パシッ

梓「なんかそんな感じのする名前でした」

律「まあいいや。栄養ドリンクならちょうどいい。さすがにフラフラするんだ」キュポン

律「くさっ。まあしょうがないか……」ゴクゴクッ

律「サンキュ、梓」ホイッ

梓「空き容器を人に返さないでくださいよ……」パシッ

律「ハハ、いいじゃんか」

律「じゃ、再度おやすみ」スタスタ

梓「まったく……」



175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 09:51:11.11 ID:6pTbDV7pO [103/159]
 
梓「まあ流石に人の家に物を捨ててくわけにはいかないし……」

梓「バッグは……唯先輩の部屋か。ちょっとな……」ゴソゴソ

梓「とりあえず机の上にでも……」コト

梓「はぁ……ねむ……」ドサッ

梓「あれ? あの変なのって……」ウトウト

梓「うーん、思い出せな……い」

梓「すぅ、すぅ……」


176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 10:00:35.71 ID:6pTbDV7pO [104/159]
 
 11時 唯の部屋

律「んえへへ……」クカー

唯「……」ドキドキドキドキ

唯「な、なんで、りっちゃんのアレがアソコに……」

唯「それに……び、びんびんになってる……」ドキドキ

唯「ど、どうしよ……」チラ

律「ゆいー……」

唯(りっちゃん、やっぱり寝顔可愛い……またしちゃお)

唯「ん……」チュッ

律「あ……はふ」

唯「……あれ?」

律「んにゃあー……くふ」ゴロン

唯「だんだん小さくなってく……」

唯「……消えた」


177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 10:05:14.97 ID:6pTbDV7pO [105/159]
 
律「やー……ゆいー?」ジタバタ

唯「あ、ここだよりっちゃん」スリ

律「んー♪」ギュウ

律「……すー、すー」

唯「……えへへ」ドキドキ

唯(さっきのあれ、何だったんだろう……)

唯(まぼろし……だったのかな)

唯「……」ドキドキ

律「……ん?」パチ

唯「あ、りっちゃん起きた?」

律「……ゆいぃ~!」ギュウ

唯「ひゃっ! ど、どしたの?」


178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 10:10:24.14 ID:6pTbDV7pO [106/159]
 
律「唯がいなくなる夢みちゃったあ……」ポロポロ

唯「りっちゃん……」

唯「大丈夫だよりっちゃん。いなくならないから」ギュ

律「うん……ごめん唯……」グス

唯「大好き、りっちゃん」チュッ

律「へへ……」

 ムクムク

律「あっ……」カアァ

唯「また大きくなっちゃったね」

律「ねぇ唯、起きたばっかだけど……してもいい?」

唯「うん……りっちゃんならいつでもいいよ……」

律「……ありがとう」


179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 10:15:19.86 ID:6pTbDV7pO [107/159]
 
律「でもその前に、ひとつ良いか?」

唯「なに、りっちゃん?」

律「なんで、おちんちんリプレイしてるのかね?」

唯「わかんないや」エヘヘ

律「だよなー」

律「はは……」

唯「んっ」チュ

律「そんなキスじゃごまかされないぞ」

唯「あれ? りっちゃん、おちんちん小さくなってってるよ?」

律「……そりゃまあ、この状況では……」

唯「それで消えちゃったよ?」

律「……なに?」


180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 10:20:05.45 ID:6pTbDV7pO [108/159]
 
律「消えたって……うわっ、マジだ」ピラッ

唯「りっちゃん、アソコ綺麗だねー」ペロッ

律「わ、バッカやめなさい!」ビクッ

唯「んふふー、女の子のりっちゃーん」ペロペロ

律「ちょ……はあうっ!!」ブルブルッ

律「お、落ち着けって唯……状況的に、な?」グイッ

唯「えー」ブーブー

律「先に考えることがあるだろっ! 時間はまだまだあるんだから、な?」

唯「りっちゃんイカせたら考えるー」グイグイ

律「だめだって……」ググ


181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 10:25:17.50 ID:6pTbDV7pO [109/159]

唯「んっ」ツン

律「くぁっ」ドサッ

唯「一瞬の油断が敗北を呼ぶ」チュプッ

律「ひゃああうっ!!」ゾクンッ

唯「さありっちゃん、好きなだけイカせてあげるよ……」ペロペロ

律「あっ、あふ、あぁっ!」ビクッビクッ

唯「ん、柔らかいりっちゃんのココも好き……」チュッチュッ

 バンッ!

律唯「うわぁっ!?」

梓「た、大変です、律先輩!!」

梓「って……な、なにやってるですか! もう昼なんだからいいかげん起きやがれください!」カアァ

律「ほら唯、怒られた」

唯「怒られちゃいました」テヘ

梓「い、いいから早く服を着て下へ降りるんです!!」ドゴン


182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 10:30:16.48 ID:6pTbDV7pO [110/159]
 
 居間

憂「お姉ちゃんおはよう。おはようございます、律さん」モッコリ

律「あ、うん……おはよう」

唯「あずにゃん、大変なことって何?」

梓「テーブルに立ってる容器、律さんは見覚えありますよね?」

律「朝飲んだ栄養ドリンクだな?」

澪「そうだけど、そうじゃないんだ」モッコリ

律「……どういうことだ?」

澪「フタロイドなんだよ……それ」モッコリ

澪「しかも、憂ちゃんいわくそれはアンリミテッド型だ……」モッコリ

澪「律はもう一生チンポ生やしたまま生きて行かなきゃならないんだよ!」モッコリ

律「……なに、言ってんだ?」


183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 10:35:14.98 ID:6pTbDV7pO [111/159]
 
唯「澪ちゃん、そんなはずないよ」

律「ああ。だって私……現に正真正銘の女の子の体してるぜ?」ヌギッ

憂「!!」

律「ほら」ペターン

澪「りりり律、はしたないぞ! つーかカーテン開いてるんだから! 着ろ! 3秒で着ろ!」ズバーン

律「いや、お前がはしたないとか言えた話じゃねーだろ……梓、カーテン閉めて」

 シャッ シャッ

憂「とりあえず皆さん、テーブルの周りに集まってください」モッコリ

憂「……私の予想通りだったみたいです。律さん……一つの覚悟を持って聞いてください」モッコリ

律「な、なんだよ……」

憂「……律さんの寿命は、限られました」モッコリ

唯「えっ……」

澪「寿命が……限られた……? よく、意味が……」モッコリ


184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 10:40:08.72 ID:6pTbDV7pO [112/159]
 
憂「正確に言うなら……今、律さんは、除去不能のウイルスに感染しています」モッコリ

律「あ……はは。憂ちゃん、吐くならもっとましな嘘を頼むよ」

憂「……そうですね。あるいは嘘ととってもらっても構いません」モッコリ

憂「そうすることによって、利益や実害が出たりするわけではありませんから」モッコリ

律「……」

憂「発端は、その薬です。フタロイド・インタラクティブ・アンリミテッド型」モッコリ

憂「いえ、この際インタラクティブはどうでもいいです。∞型のフタロイドには、実は課題が残されているんです」モッコリ

憂「それは、ある人体有害のウイルスを使用していることです」モッコリ

憂「ウイルスの名前は割愛しましょう。知ってもしょうがないことですから」モッコリ

憂「知りたければ開発者にでも聞いてください」モッコリ

憂「ウイルスは5年ほどの潜伏期間の後、発症します」モッコリ

律「どんな症状なんだ、それは……?」


185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 10:45:31.51 ID:6pTbDV7pO [113/159]
 
憂「すごく単純な症状ですよ」モッコリ

憂「心筋が麻痺して、心臓が止まります」モッコリ

律「……それ、だけか?」

憂「さすがに、医学は明るくないのでそのくらいしか言えません」モッコリ

憂「ただ、発症したら死ぬ。それは間違いないですよ」モッコリ

律「……」

唯「……りっちゃ

律「くっだらねぇ」

唯「……」ビク

憂「くだらないですか?」モッコリ

律「くだらないよ。私と唯の時間を邪魔してまでする話が、こんな与太話か?」

澪「……っ」ズキ モッコリ


186 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 11:00:03.73 ID:6pTbDV7pO [114/159]
 
憂「……信じてもらえなかったなら、仕方ありません」モッコリ

律「信じて欲しかったらもうちょいお話練ろう。な?」ポリポリ

律「証拠とか、信じざるをえないものを持ってこい。まじめな話ってのはそういうもんだろ」

憂「私自身を信じる、というわけにはいきませんか?」モッコリ

律「どうかな。人の料理におかしな薬を混ぜるくらいだ」

憂「人格じゃありません。私の知識を信じてほしいんです」モッコリ

憂「たとえば、今の律さんがお姉ちゃんとキスをしたら、どうなるかご存知ですか?」モッコリ

律「……どうなるって、どういうことだよ」

憂「おちんちんが生えるんですよ。そしてもう一度キスをすると、元の体に戻る」モッコリ

憂「あのインタラクティブは、そういう意味ですよ」モッコリ

律「……唯、確かめてみよう」

唯「え……」

 チュッ


187 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 11:04:50.75 ID:6pTbDV7pO [115/159]
 
澪「っ!!」サッ モッコリ

梓「……」ギュ

澪「あず……」プルプル モッコリ

梓「……飛ぶ鳥、跡を濁さず。逃げるときにもそんな感じでお願いします」

澪「……くっ」モッコリ

律「……」

憂「生えましたよね?」モッコリ

律「……ああ」

憂「私は、フタロイドに関しては、それなりに正しい知識を持っているつもりです」モッコリ

憂「それでも信じてもらえませんか?」モッコリ

律「……信じない」


193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 13:56:34.41 ID:6pTbDV7pO [116/159]
 
唯「りっちゃ

律「唯」チュ

唯「ん、う……」

澪「……」ギュ モッコリ

律「それに、憂ちゃんの言ってることが本当だとしても何かおかしいんだよ」

律「唯から聞いてるけどさ。憂ちゃんもそのアンリミテッド型を飲んでるんでしょうに」

律「なんでそんなモン飲んだの? 死ぬ気だったのか?」

憂「死ぬ気があったわけじゃないです。覚悟はきちんとしてましたけど」モッコリ

律「へー」

憂「……律さん。私、律さんを軽蔑します」モッコリ

唯「う、憂、やめてよ……」


194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 14:00:05.83 ID:6pTbDV7pO [117/159]
 
憂「リミテッド型……3型や7型や14型は、一度服用すれば、同じリミテッド型のフタロイドの効果を得られなくなります」モッコリ

憂「つまりこれらは1回きり。うたかたの夢なんですよ」モッコリ

憂「ですがアンリミテッド型は、リミテッド型の服用後でも効果を得られます」モッコリ

憂「その代わり、寿命は残り5年になりますが」モッコリ

律「まだ言うんだ、それ」

憂「……私は、3度や7度や14度お姉ちゃんを犯すだけでは、満足できるなんて思えませんでした」モッコリ

憂「だから寿命と引き換えに、無限のちんちんを生やしたんです」モッコリ

憂「……その後、どうなったかは皆さんの知るところでしょう」モッコリ

憂「……くやしいけど、それがお姉ちゃんの気持ちだというなら受容します」モッコリ

憂「律さんと争おうなんて思ったりしません。……これだったら、リミテッド型で十分だった――そんなこと思いません」モッコリ

憂「何十年もの寿命を擲っても、何百回とセックスしたいお姉ちゃんがいるんですから」モッコリ


195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 14:05:36.99 ID:6pTbDV7pO [118/159]
 
唯「……」グッ

憂「……もしかしたら、私が死ぬ前にウイルスを退治する薬が出来るかもしれません」モッコリ

憂「でも、そんな一縷の望みも抱かない。私は死ぬ覚悟でフタロイドを飲んだんです」モッコリ

憂「生きられるなんて思わない。そんなブレた覚悟でお姉ちゃんを犯したんじゃありません」モッコリ

憂「……私は私のやったことと向き合う。約束された死と向き合いながら、お姉ちゃんを支えていようと思います」モッコリ

憂「……なのに、あなたは何なんですか? 律さん」モッコリ

律「……」

憂「これでお姉ちゃんと好きなだけセックスできる、ラッキー、なんてことを思ってるんでしょう」モッコリ

憂「……そういうことばかり信じて、自分の都合の悪い事は一切耳を傾けない」モッコリ

憂「あなたみたいな臆病な人に、私のお姉ちゃんは任せません」モッコリ

憂「言いたいことはそれだけです」スッ モッコリ


196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 14:10:30.11 ID:6pTbDV7pO [119/159]
 
 トン トン トン

 バタン

律「……」

澪「……」モッコリ

梓(4人になった……スマブラやりたい……)

唯「……りっちゃん」

律「……」フッ

律「なんだ、唯?」

唯「りっちゃん、ほんとは分かってるよね?」

律「……」ガバッ

唯「痛っ!」ドサッ


197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 14:15:41.21 ID:6pTbDV7pO [120/159]
 
律「……」

唯「り、りっちゃん……」

律「……」チュッ

唯「ん、んむぅ……」

律「……はぁ」

唯「やなの! りっちゃん、そんなのやだ!」ジタバタ

律「……」グイッ

唯「やだっ! やめてりっちゃん!」ギュッ

律「……っ」

唯「りっちゃん、あの時と同じだよ。また自分が見えなくなってる」
ギュ

唯「憂もおんなじだった。続けてやろうとして痛がったんだよ」


198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 14:20:05.70 ID:6pTbDV7pO [121/159]
 
唯「怖いんだよね。りっちゃん本当は分かってる」

唯「大丈夫だよ、憂が何て言っても私はりっちゃんのこと好

 バシンッ

唯「き……」

律「……はぁ」

唯「……っ」グッ

唯「だから、一緒になんとかする方法を見つけようよ」

唯「一緒にそのウイルスやっつけてさ、死ぬことなんて怖くなくなるくらい、二人で幸せに……」

 パァンッ

唯「生き……よ?」ニコ

律「……生きれる訳ない」

唯「……」


199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 14:25:14.42 ID:6pTbDV7pO [122/159]
 
律「持ってたはずの体をねじ曲げて、私たちは唯のことを愛したんだよ」

律「その為には結局寿命って対価を支払う必要があったんだ」

律「リミテッド型は命を削らないとか、関係ない」

律「ふたなりのちんこを生やして、唯を愛して、セックスをした時点で」

律「私たちは倫理を踏み越えて、道徳に背いてるんだよ」

律「そういうあるべき姿から外れた以上、ペナルティはまとわりつくんだ」

律「それが私たちの場合5年後の死だった」

律「天罰だよ……不可避の事態なんだよ、もう……!」

 ブンッ

律「生きれる訳なんか、ないんだっ!!」

唯「……」グッ

澪「こらぁ……バカ律っ!!」モッコリ

 バキッ


200 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 14:30:56.90 ID:6pTbDV7pO [123/159]
 
律「――!?」フワッ

澪「……っ」グッ モッコリ

 ブォンッ

律「かはっ」ドンッ……

律「っう……」ドサッ

梓(ビンタでもゲンコツでもなく……蹴り飛ばした!?)

梓(いや、そんなことより……今のは間違いなくファルコンの横スマッシュにヒントを得た動き……!)

唯「りっちゃん!」ダダッ

唯「りっちゃん大丈夫? 頭打ってない?」ユサユサ

律「あ、ああ……」

唯「澪ちゃん……」キッ

澪「律、目は覚めたか」モッコリ

律「……んだよ、澪」


201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 14:35:09.60 ID:6pTbDV7pO [124/159]
 
澪「どうして唯をぶった?」モッコリ

律「……わかんねぇ。目の前にいたから殴りたくなった」

澪「目の前にいたらどうして殴りたくなるんだ?」モッコリ

律「私が……すさんでるからだろ」

澪「どうしてすさむんだ?」モッコリ

律「決まってるだろ……死ぬからだ」

澪「死ぬからなんだよ。それだけで悲観するような暗い人生なのか?」モッコリ

澪「死ぬくらいで難しい事考え始めて。めちゃくちゃな理論で自分はもうだめだーなんて決めつけて」モッコリ

澪「せわしない奴だな。ポジティブとネガティブの合間にいられないのか?」モッコリ

律「……澪にはわかんねぇだろうが。死ぬくらいとか……軽く言ってくれるじゃん」グッ

唯「りっちゃん、動いちゃだめ……」


202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 14:40:05.78 ID:6pTbDV7pO [125/159]
 
律「澪ぉ」フラッ

律「ぶっ殺す」ズビシ

澪「ああ。ぶっ殺していいよ、律」モッコリ

律「その虚勢がいつまで続くか、見ててやるぞ」スタスタ

 ガタン スラッ

唯「りっちゃん、やめてぇ!」

律「さすが憂ちゃん、よく研がれてる」

梓(いざとなったら、私が……)グッ

唯「りっちゃん!」ガシッ

律「おいっ、危ないだろ唯!」ドキッ

唯「……う、うちの包丁じゃだめ!」

律「……」

唯「包丁はお料理に使うものだから、ね?」


203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 14:45:11.58 ID:6pTbDV7pO [126/159]
 
律「わりぃ」カタン

梓「……」ホッ

唯「ありがと、りっちゃん」ホッ

律「……じゃ、それ専用のものを使うか」

唯「へっ?」

律「唯、黙って見てろよな」スタスタ

澪「……」モッコリ

律「……」ガッ

澪「ぐっ……」モッコリ

律「……自分が死ぬって気持ちがわかんねぇやつが」

律「人の生き死ににけち付けんじゃねえ」ギリリッ


204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 15:00:28.05 ID:6pTbDV7pO [127/159]
 
唯「や、やめてりっちゃん! 澪ちゃんが死んじゃう!」キョロキョロ

澪「……ゆい、気にしなくていい……ぐっ!」モッコリ

律「唯に話しかけるな!」ギリッ

澪「……わたし、りつに殺されるなら、いい、から」モッコリ

律「……」

梓(喋れるくらいなら……大丈夫かな?)オロオロ

澪「みんながいて……好きな人がいて……」モッコリ

澪「好きな人に殺されるなら……ぜんぜん、いやじゃない」モッコリ

律「……そうか」

律「ならこれでも……同じことが言えるよなっ!」ググッ

澪「あ……が……かはっ」モッコリ

梓「澪先輩!」


205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 15:06:39.07 ID:6pTbDV7pO [128/159]
 
律「ほら、私に殺されるぞ? どうなんだ?」ギリギリ

澪「ぐ……うう、うう……!!」モッコリ

律「言えないだろうが! 死んでもいい状況なんかないんだ!!」ギリギリ

澪「いえ、るさ……」モッコリ

律「……うらあっ!!」グググッ

澪「っく……りつになら、殺されたっていい」モッコリ

澪「みんなと一緒に過ごせた、時間があるから……いやなことなんて、ひとつもない」モッコリ

律「……」ギリッ

梓「律先輩、もうやめてください! 本当に死んじゃいますよ!」

律「! ……望むところだっつの!!」ギリギリ

唯「やめてよ、りっちゃあん!!」

澪「……」モッコリ


223 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 21:15:19.40 ID:6pTbDV7pO [131/159]
 
律「……」ギリギリ

澪「……」モッコリ

梓「澪先輩……?」

律「……みお?」

梓「うわああああああああ!!」ダダッ

律「梓っ!? ……くっ」パッ サッ

梓「ふべっ!」バンッ

唯「あずにゃん!」

澪「……」ドサッ モッコリ

律「……みお、みお!?」ユサユサ

澪「う……ゲホッ、カハッ! ……ゴホ、は、はぁ……」モッコリ

律「……」ハー


225 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 21:20:05.83 ID:6pTbDV7pO [132/159]
 
澪「はっ、はっ、はぁ……」モッコリ

梓「うぶ……らいじょうぶれふか、みおしぇんぱい」ダラダラ

澪「……ああ。律、殺さなかったんだな」モッコリ

律「殺せるわけないだろっ!」

澪「……優しいんだな」モッコリ

律「……」

唯「りっちゃん、もうやめよ?」

律「……唯」

唯「大好きなりっちゃんが、これ以上ボロボロになるの見たくない……」ギュ

律「……ん」ギュッ


226 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 21:25:07.72 ID:6pTbDV7pO [133/159]
 
律「そうだな……唯がいる」

律「澪がいる。梓がいる。ムギがいる」

律「唯と一緒になれた……それだけで、生きてきてよかったじゃんか」

唯「……りっちゃんっ!」ギュウウ

律「……ごめん、唯。さっきはひどい事して」

唯「ううん、全然いいの。りっちゃん、気が動転してたんだもんね?」

律「はは、その優しさが痛えや……」

律「……みんなも、ほんとごめん」

澪「気にするな。むしろ私こそ、蹴りいれて悪かった」モッコリ

梓「いいがら、てぃっひゅくれまへん?」

律「……ありがとうっ」ポロポロ

梓「てぃっひゅー」


227 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 21:30:15.15 ID:6pTbDV7pO [134/159]
 
 月曜日、放課後 音楽準備室

律「唯の話を整理しよう」

律「あの後、純ちゃんが来たことを澪が思い出し」

律「つられて、純ちゃんから薬を受け取っていたことを梓が思いだした」

律「使えない子ね。とか言わないの。ほら泣いちゃった……」

律「私たちは純ちゃんが薬について何か知っているのではと思って、純ちゃんの家に向かった」

律「そこで事情を説明し、純ちゃんに解除薬をもらった後、彼女から衝撃の事実を聞かされる」

律「なんとフタロイドは純ちゃんが開発・製造し、憂ちゃんを通じて、彼女が信頼する女性の同性愛者にのみ販売されていたらしい」

律「私が純ちゃんにフタロイド開発の停止と、抗ウイルス剤の開発を依頼すると」

律「憂ちゃんが食事にフタロイドを混ぜたことを知って激怒していた純ちゃんは快諾してくれた」

律「これから私がどうなるかはわからない」

律「もしかしたら、やっぱりなす術なく死んでしまうのかもしれない」

律「それでも……私は幸福だったと思う」


228 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 21:35:14.41 ID:6pTbDV7pO [135/159]
 
律「だって、こうやって音楽室で話している時間が、きらきら輝いているだろ?」

律「私の隣に、唯がいてくれるだろ? 周りにみんながいてくれるだろ?」

律「だから、いつ死ぬとしたって幸せなんだ」

紬「へー」

律「え?」

紬「いや、ふたなりはちょっと……」

律「へー」

紬「え?」


 終わり。


229 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 21:40:14.22 ID:6pTbDV7pO [136/159]
 
梓「思いがけない展開だったね」

憂「……はぁ」

梓「ど、どうしたの憂?」

憂「……椅子が冷たいんだけど?」

梓「睨まないで。それはそっちの中で処理しといて」

梓「……しかし、本当にエロスだったとは……」

憂「でも棒引きではなかったね?」

梓「ああ、確かに。引かれてたのは……唯先輩と律先輩だったね」

憂「じゃあ第一種目は玉入れで、第二種目が棒引きだったんだ」

梓「小学生のころは玉入れ大好きだったのになあ。なんでだろうなあ」

憂「騎馬戦もあったよね?」

梓「いずれ体育祭はスクールセクハラの代名詞となりそうだね」

憂「体を育てる祭りっていう文字がまず……」

梓「黙って」


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