FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

唯「澪ちゃんとりっちゃんはお似合いだね!」

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 02:59:42.18 ID:N6SVEGl3i [1/16]
唯「りっちゃんと澪ちゃんって仲良しだよね。まるでカップルみたい♪」

律「カップルって私達は女同士だろ?でもまぁ、澪は私がいないと何も出来ないもんな」

唯「おぉ!それは交際を認めるという事で宜しいでしょうか!?」

律「それは事務所の方針でノーコメントざます」

違う、唯‥。私は‥‥。

梓「また二人の即席コントみたいなのが始まりましたねって先輩?
聞いてます?」

澪「あ、あぁ悪い。ちょっとぼーっとしてた。さぁ練習始めるか」

梓「でも、私もお二人はお似合いだと思いますよ。どちらかが男の子だったらいいカップルだったと思いますよ」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 03:06:39.39 ID:N6SVEGl3i
澪「梓、お前までバカを言うか!それに私はゆ‥‥」

澪「夕暮れまでには新曲を通しで練習したいから、そんな事いってないで練習だ!」

梓「す、すみません。じゃあ早くしましょうか」

紬「‥‥‥?」


12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 03:24:46.72 ID:N6SVEGl3i
――――♪

唯「疲れたー」

律「澪、今日は一段と張り切ってたな」

澪「毎日これくらいが丁度いいんだ。私達はそんなに上手くないんだから、これくらいして当たり前だ」

梓「今日はもう遅いですし、帰りましょう」

律「そうだな。よーし、みんな帰ろぜ!」

唯「私、帰りにアイス食べたい!」

オーソレイイナ!アズサモイクダロ?
イイデスョ
ジャアワタシハ…

紬「澪ちゃん、ちょっといいかしら?」

澪「え?うん。どうしたんだ?」

紬「特になにかって訳じゃないんだけど、最近の澪ちゃんちょっと我此処に在らずって感じだったから」

澪「いや、大丈夫。最近家でも練習してて、ちょっと疲れてるだけだ」

紬「そう。身体には気をつけてね?」

澪「ありがとう」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 03:33:57.81 ID:N6SVEGl3i
澪(なんだったんだ、今の質問は…)

紬(只の勘違いかしら…?)

唯「澪ちゃんもムギちゃんもいくよね?」

紬「えぇ、モチロン♪」

澪「い、いく!」

紬(‥‥‥)

――――――
唯「暑い季節にはアイスだよねー。あずにゃん何食べてるの?」

梓「私はストロベリーですよ。よかったら一口いります?」

唯「ホントに?あずにゃんは良い子だねぇ♪頂きます!」

澪「唯、よかったら私のチョコミントも一口いるか?」

唯「ありがとう。でも私、チョコミント苦手なんだ~。」

律「じゃあ代わりに私が貰おう!」

唯「二人とも本当のカップルみたいだね」

澪「‥‥‥!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 03:44:33.95 ID:N6SVEGl3i
―――――――――

梓「アイス美味しかったですね」

律「頭にキーンとくるのがたまらないよな」

唯「りっちゃん、オヤジみたい‥‥」

ナンダトー!オマエダッテサッキタマランッテイッテタジャナイカ!

澪「ちょっと私、用事あるからみんな先帰ってて」

唯「どこいくの?」

澪「ちょっと駅前に用事があってな」

律「そうか。じゃあ気をつけろよ」

澪「ありがとう。じゃあみんな、おつかれ」

一同「おつかれー」


16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 03:55:50.38 ID:N6SVEGl3i
――――
―――
――
澪(私ったらどうしたんだろ。いけない事って頭では理解出来てるのに‥)

澪(第一、私も唯も女じゃないか‥)

澪(それに私が唯の事を好きと決まったワケじゃない)

澪(いや、確かに私は唯の事が好きだ。でも、好きにもLikeとLoveって種類がある)

澪(私は今まで恋愛とか考えた事がなかった。だからLikeをLoveと勘違いしている可能性だってあるじゃない!)

澪(でも‥‥)

トントン

澪「?」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 04:07:17.68 ID:N6SVEGl3i
澪「今誰かに肩を叩かれた気が‥‥」

紬「ばぁ!」

澪「うわぁ!で、出たー!」

紬「澪ちゃん落ち着いて!私よ」

澪「な、何だ。ムギか。驚いたじゃないか。っていうか、お前がどうしてここに?」

紬「私も駅前に用事があるの思い出して、澪ちゃんをおっかけて来たの。」

澪「そうだったのか」

紬「ところで澪ちゃん、何か考え事でもしてたの?いくら肩を叩いても気づかなかったから、ちょっとびっくりしちゃった」

澪「えっ、いや、まぁな。次の曲とか色々とまぁ‥‥そんな所だ」

紬「そっか」

――――

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 04:15:09.88 ID:N6SVEGl3i
紬「ねぇ、澪ちゃん。時間があったらちょっとそこの公園でジュースでも飲まない?」

澪「私はOKだけど、ムギは用事の方はいけるのか?」

紬「急ぎじゃないから大丈夫。私が誘ったから奢るわ。何がいい?」

澪「そんなの悪いよ。自分で出すよ。」

紬「いいの。もうお金いれちゃった♪何がいい?」

澪「何か悪いな。冷たいのなら何でもいいよ」

紬「じゃあカルピスでもいい?」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 04:24:54.98 ID:N6SVEGl3i
紬「どうぞ♪」

澪「ありがとう。またいつかお礼するよ。」

紬「そんなのいいよ。あ、ブランコ♪」

澪「私も小さい頃によく乗ったなぁ。よいしょっと」

澪「ブランコってこんなに低かったっけ?」

紬「人は成長するもの。身体も心も」

澪「そうだな‥」
――――

紬「夜風が涼しくなって来て、気持ちいいわね。もう夏も終わりって感じがするわ」

澪「だな。あ、ジュース頂きます」

紬「どうぞ♪」

紬「ねぇ澪ちゃん。私達の飲んでるカルピスってなんの味か知ってる?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 04:41:04.74 ID:N6SVEGl3i
澪「どういうこと?」

紬「カルピスってね、初恋の味なんだって。駄菓子屋のおばあちゃんから教わったの」

紬「私ね、なんでカルピスが初恋の味なんだろっていつも考えるの」

澪「‥‥‥」

紬「カルピスって甘酸っぱ感じじゃない?でもね、私思ったの。この甘酸っぱい感じは初恋だけなのかなって」

紬「多分、初恋じゃなくてもきっと甘酸っぱい恋って出来ると思うの。だけどね、初恋はその後の恋よりきっとドキドキするんだろうなって」

紬「だって初めていく場所や、初めて演奏する曲だってそうじゃない?」

澪「ムギ‥‥。お前は一体何が言いたいんだ‥?」

紬「つまりね、美味しいカルピスを作りましょうって事♪」

澪「ムギ‥‥」

紬「ごめんね、変な話しして。結構時間たっちゃったわね。用事大丈夫?」

澪「なぁ、ムギ‥‥」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 05:00:59.14 ID:N6SVEGl3i
澪「お前には叶わないよ、ムギ」

澪「実は私、その‥‥好きな人がいるんだ。いや、まだ本当に恋愛の好きかはわからないんだけどな。ただ、もしこの気持ちが恋愛での好きだとしても、きっと届かないんだ」

澪「いや、届けちゃダメなんだ」

紬「どうしてそう思うの?」

澪「絶対に叶わないってわかってるから‥‥」

澪「星が綺麗だな‥」

澪「確か、ベガとアルタイルだっけか。織姫と彦星」

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 05:13:26.22 ID:N6SVEGl3i
澪「二人は一年に一度会えるんだよな‥」

紬「‥‥‥」

澪「子どもの頃は、二人はなんて可哀想なんだろうって思った。でも、今の私にはそれで十分だろうって思える」

紬「澪ちゃんの想い人はそう簡単に会えないのね?」

澪「そういう訳じゃないんだけどな。ただ‥ちゃんと愛しあっている、お互いにそう想いながら会えるなら‥‥って」

澪「話し聞いてくれてありがとう。かなり楽になったよ。もう、こんな時間か‥。用事大丈夫か?」

紬「いえいえ♪用事?あれ?なんの用事か忘れたわ♪澪ちゃんこそ大丈夫?」

澪「わ、私は考え事がしたくて歩きたかっただけだからな‥」

紬「そう。じゃあそろそろ帰りましょ」


26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 05:22:55.40 ID:N6SVEGl3i
―――――
澪「ムギ、本当にありがとうな」

紬「私は何もしてないわ」

澪「そんな事ないよ。じゃあ私はこっちだから」

紬「待って、澪ちゃん」

澪「?」

紬「澪ちゃん、さっき恋愛として好きかわからないって言ってたけど、本当は気付いてるんでしょ?」

紬「私は澪ちゃんの好きな人は知らないし、教えてくれなくてもいい。でもね、私応援してるから。もし何かあればまた相談してね。」

澪「わかった」

紬「じゃあ、お疲れ様♪」


澪(本当は気付いてる‥‥か。)


27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 05:43:02.55 ID:N6SVEGl3i
―――その夜、私は眠れなかった。ムギに言われてはっきりとわかった。私は唯の事を愛していると。
でも、気付かない方が、気付かないフリをしていた方が楽だったのかもしれない。

明日から普段通りに唯と接する事が出来るだろうか?

みんなに気付かれないだろうか?

気付かれたらどう思われるのだろうか?

そんな事を考えていたら部屋に日が差し込んできた――――


律「おはよう!澪!あれ?なんだそのクマは?夜更かしはお肌によくないぞ~」

澪「うるさいなぁ、私だって作りたくて作ってるワケじゃないんだ」

唯「二人ともおはよー。あれ、どうしたの澪?そのデッカいツキノワグマは!?」


29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 06:09:36.31 ID:N6SVEGl3i
澪「いや、ちょっと遅くまで練習し過ぎてな。まぁちょっと遅くに寝ただけなんだけど」

唯「あんまり無理しちゃだめだよ!もし澪ちゃんが倒れたら私、どうやっていけばいいのか!」

澪「‥‥!」

律「唯!その時は私の胸を貸してやる!私の胸で涙を拭けい!」

唯「おー!りっちゃん!アナタは女神かっ!」

ソウ!ワタシハメガミサマナノダヨ!
オー!カミヨ!

澪「大丈夫、私は倒れないし、死にもしない!」
紬「みんなおはよう。あら、三人とも朝からテンション高いわね」

澪「わ、私は別に高いワケじゃ‥!」

唯「いやぁ~、ホント澪ちゃんとりっちゃんのテンションにはついていけないヨ」

律「お前がいうな!」

ぺシッ!

唯「痛い~!あなた、りっちゃんが私をいじめるんです‥!」

澪「あ、いや、‥‥////」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 22:36:05.14 ID:tkpKE0aWi [2/5]
澪「り、律!いじめちゃダメだ!」

律「イジメてまてーんョ!つうか、澪ちゃんがこんな事にノってくるなんて珍しいな」

澪「!たまには、そういう時もあるだろ」

姫子「朝から夫婦漫才
とは熱いね」

澪・律「誰が夫婦漫才だ!」

さわ子「はーい、みんな。席について!」

澪「‥‥‥」

律「‥‥‥」

唯「‥‥?」

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 23:12:40.34 ID:tkpKE0aWi [3/5]
―――
さわ子「それでは授業を終わります。皆さんお疲れ様」

唯「みんな―!部室いこー!」

澪「私、掃除当番だから後でいくわ」

紬「私も先生に呼ばれているから、後でいくわ」

唯「そっか。じゃあ、りっちゃん、先にいこう!」

律「おう!いこいこー!」


72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 23:15:28.96 ID:tkpKE0aWi [4/5]
――――
唯「ねぇ、りっちゃん」

律「どうした?」

唯「今日澪ちゃんとなんかあったの?」

律「いや、特にないけど‥。どうしてそんな事を聞くんだ?」

唯「なんか朝以降あんまり話してなかったから‥。やっぱりみんなで仲良くいたいし…。だから聞いてみたの」

律「そっか。心配すんな!大丈夫だよ!唯は本当に優しいというか、私達の事思いだよな‥。いつも話しを聞いてくれたりとか…」

唯「私は優しくなんかないよ。でもみんな大切な友達だから、ずっと仲良くいたいなって思うの」

唯「だから、お節介かもしれないけど、私は話す事しか出来ないから」

唯「だから、何かあったら話してね!りっちゃんは大切な友達だから、何か力になりたいの!」

律「ありがとうな」

―――友達、か‥‥


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/17(火) 23:34:11.36 ID:tkpKE0aWi [5/5]
―――
梓「おつかれさまでーすって、澪先輩とムギ先輩は?」

唯「二人とも用事があるから後でくるよ」

唯「あ~、あずにゃん♪可愛いね~♪ヨシヨシ♪」

梓「ちょっとやめてください!律先輩も止めて下さい!」

律「梓だって満更でもない感じじゃないか。ほら、唯、離れてやれ」

唯「えー、仕方ないなぁ」フンス


唯「あー、ムギちゃん来ないとティータイムが出来ないよー」

律「じゃあ私が代わりに入れてあげよう!」

唯「ほんとに!?」

梓「律先輩がお茶淹れなんて珍しい‥。っていうより出来るんですか?」

律「私だって出来るモン!まぁムギのをいつもみてるから、大丈夫だろ!」

梓(アバウト‥)

唯「りっちゃんのお茶、楽しみ!


律「まっ任せなさい!」


80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 00:44:43.04 ID:V4QchQpvi [2/17]
―――
律「どうだ!」

梓「やってみるもんですね」

律「まぁムギみたいに上手く淹れれなかったけどな」

唯「そんな事ないよ!りっちゃんが一生懸命淹れてくれたっていう事だけでも美味しいよ♪」

律「そんな事言われたら照れるじゃないか‥///」

梓「律先輩が照れてる‥」

ガチャ



81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 00:51:09.62 ID:V4QchQpvi [3/17]
澪「おつかれ。私にも淹れてくれ。ってムギは?」

梓「ムギ先輩ならまだですよ」

澪「じゃあこのお茶は?」

唯「りっちゃんが淹れてくれたんだよ~♪」

澪「律が?またどうして?」

律「唯がどーしても飲みたいっていうから、頑張って淹れたんだよ」

澪「そうか。よかったな、唯」

唯「うん♪」

梓「まるで親子を見ている様だ‥‥」

律「じゃあ私は親戚のおばさん辺りか?」

梓「そんな感じじゃないですか?」

律「私がお茶を淹れたんだから、私がお母さんだろ」

梓「そんな所をつっこまれても‥。でも今の律先輩は見ていてお母さんっていうより、彼女の為に頑張った彼氏に見えなくもなかったです」

澪・律「!」

律「そ、そうかぁ?私は女なんだから喜んで良いのかわからん!」

83 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 01:00:48.34 ID:V4QchQpvi [4/17]
澪「あっ!」

ガチャン

唯「み、澪ちゃん大丈夫?」

澪「大丈夫だ。ちょっと手を滑らせただけだ」

唯「服に紅茶が!染みになっちゃうよ!ハンカチ、ハンカチ‥‥」

澪「大丈夫だよ。それじゃあハンカチが汚れちゃうじゃないか」

唯「ハンカチは汚れているモノを綺麗にする為にあるんだよ!?」フキフキ

澪「唯‥‥。ありがとう」

律「ちょっと水洗いした方がいいんじゃないか?」

澪「え?あぁ、そうするよ。ありがとう、唯。じゃあちょっと洗ってくる」

唯「行ってらっしゃーい」

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 01:18:25.14 ID:V4QchQpvi [5/17]
ジャーーーー
澪「私は女なんだから‥‥か」

澪「そうだよな。やっぱり女が女を好きになるのはおかしいのかな‥」

―――
ガチャ

紬「遅くなってごめんなさい」

律「ムギ、遅いぞぉ!」

紬「すぐにお茶の‥‥ってもうあるじゃない!誰が淹れたの?」

唯「りっちゃんだよ!美味しいよ♪」

律「あんまり誉めるなよ‥//」

紬「じゃあさっそくいただくわ♪」

紬「ところで澪ちゃんは?」

梓「澪先輩なら、紅茶を手から滑らせて服にかかっちゃったんで、洗いに行きました。なんかクマとか出来てるし、疲れてるんですかね」

紬「そう‥」

紬(澪ちゃん、大丈夫かしら‥)

ガチャ


85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 01:35:32.01 ID:V4QchQpvi [6/17]
さわ子「私にもお茶入れて~」

唯「なんだ、さわちゃんか」

さわ子「なんだとは何よ~!あ~もうクタクタよ‥。あれ?澪ちゃんは?」

梓「あ、澪先輩なら(略」

さわ子「そう。じゃあ服は濡れちゃったんだ。じゃあ私が代えの制服をもっていくわ。トイレにいったの?」

唯「多分そーだと思う」

さわ子「じゃあちょっといってくるわ」


86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 01:37:41.34 ID:V4QchQpvi [7/17]
―――
澪「私はどうしたらいいんだろ‥‥」

ガチャ

さわ子「あ、いたいた。はい、これ、新しい制服」

澪「あっ!先生!どうして?」

さわ子「みんなに聞いたのよ。あなた、大丈夫?」

澪「な、何がですか!?」

さわ子「何って、あなた今日、ぼーっとしぱなっしだし、大きなクマもあるし」

澪「大丈夫です」

さわ子「本当に大丈夫?何かあったら私に相談しなさい。なんでも聞いてあげるわ」

89 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 02:00:24.28 ID:V4QchQpvi [8/17]
澪「先生、ありがとう…」

さわ子「‥‥」

さわ子「辛い事があれば頼りなさいよ。私だって、伊達にあなた達より長生きしてないわ。それなりに色んな経験もして来たんだから」

澪「はい‥‥」

さわ子「今日は帰りなさい」

澪「え?大丈夫ですよ!代えの制服だってあるし!」

さわ子「これは顧問の命令です!今日は帰ってゆっくり休みなさい。また明日元気になってブンブンならしちゃって!」

澪「でも‥‥!」

さわ子「でもじゃないの!元気じゃないと練習もままならないわ。さぁ帰って、ご飯食べて、ゆっくり寝て、しっかりとクマを取るのよ☆」

澪「スミマセン‥‥。お言葉に甘えさせてもらいます」

さわ子「正直でよろしい♪じゃあ、お大事に」

澪「あの、先生!」

さわ子「ん?どうしたの?」

澪「私のクマ、そんなに酷いですか?」


90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 02:16:04.06 ID:V4QchQpvi [9/17]
―――
さわ子「ただいまー」

律「あれ?澪は?」

さわ子「澪ちゃんなら体調が悪そうだったから、私が帰したわ」

唯「確かに澪ちゃん、今日あんまり元気なかったよね。大丈夫かな?」

さわ子「体調は大丈夫だと思うわ。きっと、ただの寝不足よ」

梓「寝不足ならよかったです。でも、ベースがいないと困りましたね」

唯「じゃあ今日は私達もお休みにしようよ!」

さわ子「個人練習でもしなさい!」

唯「はぅ~‥!」

律「ほら、唯、練習するぞ!」

紬(心配ね‥)

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 02:29:06.02 ID:V4QchQpvi [10/17]
梓「どうしたんですか、ムギ先輩?練習しないんですか?」

紬「え?あ、ちょっとボーっとしちゃってたわ。始めましょうか♪」

梓「何か考え事ですか?」

紬「えぇ。ちょっとね」

梓「澪先輩の事ですか?」

紬「うん。そんな所ね」

梓「先生も体調は大丈夫って言ってたし、澪先輩なら明日には元気になってきますよ!」

紬「そうね」

紬「体調は、ね‥」ボソ

梓「‥‥?」

紬「さぁ、練習しましょうか♪」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 02:50:51.00 ID:V4QchQpvi [11/17]
―――♪
梓「やっぱりベースの音がないと締まりがないですね‥」

唯「だね~‥‥」

律「とりあえず、今日は終わろか」

紬「そうね。やっぱりみんないないと始まらないわね」

唯「だね~」

梓「じゃあ帰りましょうか」

梓「ムギ先輩、今日は二人で帰りませんか?」

紬「え?いいけど‥」

律「お~い!二人とも帰るぞ~!」

紬「ごめんなさい、今日は梓ちゃんと二人で用事があるの」

唯「え~残念!もしや!デート!?」

紬「そんなところよ♪」

律「じゃあ先帰るな。」

唯「二人ともお疲れ様♪」

96 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 03:10:43.23 ID:V4QchQpvi [12/17]
―――
梓「無理言ってすみません」

紬「いいのよ♪」

紬「二人で帰るのって珍しいわね」

梓「そうですね。今までそんな機会なかったですしね」

梓「練習も早く終わりましたし、ファミレスにでも寄っていきませんか?」

紬「いいわね♪私、ファミレスのスイーツ大好きなの♪」

梓「いつも持ってきてるお菓子の方が美味しいじゃないですか」

紬「ファミレスで食べるからいいの♪さぁ、行こ~♪」

99 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 03:25:34.90 ID:V4QchQpvi [13/17]
イラッシャイマセー
オフタリサマデスネ?コチラヘドウゾ

梓「何にするか悩む‥‥」

紬「そうね‥あ、私これ!フレッシュ桃とミルクプリンのスープ仕立てにするわ♪後、ドリンクバー」

梓「美味しそうですね。じゃあ私は桃のサンデーとドリンクバーで」

紬「じゃあ呼ぶわね」

ピンポーン
オマタセシマシタ
エット、コノモモノサンデート‥‥
イジョウデヨロシイデスガ?

紬「楽しみね♪」

梓「ですね。」

梓「あの‥お話というか、聞きたい事が‥‥」

紬「なあに?」

梓(何だろ‥笑顔なのに、凄い真剣って分かる顔だな‥‥)

梓「あの、その‥‥澪先輩の事なんです。」

102 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 03:39:44.21 ID:V4QchQpvi [14/17]
紬「心配よね‥‥。澪ちゃん、最近頑張り過ぎだものね‥」

梓「いや、そうじゃないんです」

梓「あの‥なんて言うか、私の考え過ぎかも知れないんですけど、さわ子先生も紬先輩も体調は大丈夫って言ってたから‥‥」

紬「言ってたから?」

梓「あの、その‥体調はって言ってたから‥その‥‥」

梓「体調じゃない何かは良くないのかなって‥‥。それで紬先輩はなんか知ってるのかなって‥」

梓「すみません、変な話しして‥‥」

オマタセシマシター!

紬「あ、きたきた♪」

‥‥イジョウデヨロシイデショウ?
ハイ♪

紬「美味しそう♪」

梓「‥‥答えてくれないんですか?」

103 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 04:16:51.14 ID:V4QchQpvi [15/17]
紬「‥‥。梓ちゃん」

梓「はい‥‥」

紬「何から話しましょうか‥‥。いや、私が話せる事なんて何もないのよ」

紬「私は澪ちゃんの事は何も知らないの。」

梓「どういう事ですか?」

紬「澪ちゃんはね、悩み事があるみたいなの。でもね、この悩みは自分で解決しなきゃならないの」

紬「だから、私達からは聞いちゃダメ。話しをそっと聞いてあげなきゃいけないの」

梓「じゃあ、紬先輩は澪先輩の悩みを聞いてきたって事ですか?」

紬「それは違うわ。私はもっといけない事をしちゃったのかも知れないわ」

梓「‥‥?」

紬「私は何もしらない‥‥」

紬「なのにね、多分だけど気づかせちゃったの‥」

梓「言ってる事がわかりません!」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 04:37:31.98 ID:V4QchQpvi [16/17]
紬「澪ちゃんはね、今織り姫よりも辛いみたい。私はそれしか知らないわ」

梓「それって‥‥澪先輩が恋してるって事ですか!?」

紬「そうなるわね」ニコ

紬「でも‥‥。私ね、最近澪ちゃんの様子がおかしいから心配だったの。それで気になって話しを聞いちゃったんだけど、その時からどんどんと考えこんでる感じなの‥」

紬「もしかしたら、私のせいで恋してるって気づいたのかもしれない‥‥。いや、澪ちゃんは辛い恋愛って分かってたから気づかないフりをしていたのかもしれない」

紬「もしそうなら、私は澪ちゃんから話しを無理やり聞いて、好きって事を気づかせる‥‥そんないけない事をしたなって思うの」

紬「ごめんなさい、話しが逸れたわね」

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 14:27:41.93 ID:GeA9ZAfVi [1/11]
紬「とにかく今澪ちゃんは辛い恋をしてるの。私はそれしか知らない。だから相談された時は力になってあげてね」

梓「どうして‥‥」

梓「どうして聞いちゃったダメなんですか?確かに紬先輩みたいにそっと見守るのもありだと思います。でも、仲間が辛い思いをしているのを見ているのは嫌です。私は一緒に悩みたいです!力になりたいんです!」

紬「私だってそうしたいわ。でも、澪ちゃんはどんな人に恋をしているのかとか話してくれなかった。話してくれたのは叶わない恋、辛い恋愛って事だけ。きっと話したくなかったんじゃないかなって私は思うの」

紬「もしそうだとしたら、聞く事は残酷な事だと思うの。だから、本人が話してくれるまで私は待つわ。」

梓「そうですか‥」

紬「梓ちゃんは良い子ね♪私はそんなまっすぐな梓ちゃん、好きよ」

梓「そ、それって誉めてるんですか?」

紬「もちろんよ♪」

125 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 14:54:13.17 ID:GeA9ZAfVi [2/11]
―――
唯「二人で帰るのってなかなかないよね~」

律「いつも5人一緒だったからなぁ」

唯「なんか違和感あるね」

律「そうだな。でも、二人ってのもなんか新鮮でいいんじゃないかな?」

唯「そだね~」

唯「澪ちゃん大丈夫かなぁ」

律「あいつの事だから大丈夫だろ。ちょっと疲れてるだけだろうし」

唯「なんかどうでもいい感じな言い振りだね。なんかあったの?」



126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 14:55:46.40 ID:GeA9ZAfVi [3/11]
律「どうでもいいわけないだろ!でも、何もなかったって言えば嘘になるなぁ‥」

律「私だけが思ってるだけなのかも知れないけど、澪のヤツ、最近私に対してつれないんだよな。なんか今までの感じの澪じゃないって言うかさ」

律「今日の朝だって、夫婦漫才って姫子に言われた時、澪は本当に嫌そうに、違う!ってな言い方でさ‥‥」

律「私の思い違いなだけかもしれないけど‥」

律「悪い。なんか暗い感じになっちゃっな‥」

唯「全然いいよ。辛い思いは一人で抱え込んじゃダメなんだよ!それにこれは軽音部の問題でもあるし!」

唯「でも、なんだかんだ言っても、りっちゃんは澪ちゃんの事好きだね♪」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 15:06:39.80 ID:GeA9ZAfVi [4/11]
唯「やっぱり二人はお似合いだね♪私もりっちゃんみたいな彼氏が欲しいな~♪」

律「だから、どうしてそうなるんだよッ!」

唯「え~?だってりっちゃん、頼り甲斐があるし、優しいし、人思いだし、面白いし、完璧だよ!私が男の子だとしても、りっちゃんに惚れてるよ」

律「そッ、そうか?誉めすぎじゃないか?//」

唯「本気でそう思ってるんだよ?ほんと、もう、りっちゃんさん!付き合って下さい!みたいな♪」

律「え!?いや、その‥なんて言うか‥‥///」

唯「あれ?りっちゃん、本気で照れてる?かわいーな♪このこの♪」ツンツン

律「ゆ、唯みたいに可愛い娘にそんな事言われたら、誰だって照れるわ!」

132 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 15:25:17.39 ID:GeA9ZAfVi [6/11]
唯「私可愛くないよ!みんなの方がよっぽど可愛いよ!」

律「私は唯が一番可愛いと思うぞ」

唯「そんな事言われたら、惚れてまうやろー!なんちゃって♪」

唯「じゃあ私こっちだから。おつかれー♪」

律「お‥おつかれ。気をつけろよ!」

唯「うん!りっちゃんもね!」

唯「うわっ!」

ドテッ!

律「おい!大丈夫か!?」

唯「えへへ、転けちゃった//」

律「言ってるそばからこれかよ!ほら、手をかせよ。本当に気をつけろよ。心配になるだろ」

唯「ごめんね//心配ありがとう♪じゃあ、今度こそおつかれー」

律「おつかれー」

137 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 16:36:50.95 ID:GeA9ZAfVi [9/11]
―――
律「あいつも可愛いヤツだな‥」

律「ほんと見ていて守りたくなる様なヤツだな」

律「私だって、男だったら唯に惚れてまうやろー!」

律「なんちゃって‥」
――――
ガチャ

律「ただいまー」

聡「おかえり。今日は早かったね。もうすぐメシ出来るよ」

律「あー、今日はいらない。置いといてくれたら、お腹空いたら食べるわ」

聡「ねえちゃんがメシ食わねーとか、雪でも降るんじゃね?」

律「私にだって、そういう時があるの」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 16:42:45.66 ID:GeA9ZAfVi [10/11]
―――
私は自分の部屋のベッドに身を投げて天井を見上げた。

澪が心配だな、最近澪はどうしたのだろうとか、今年で高校生活も終わりだなとか、色々と考えに更けたが、殆どが唯の事だった。

澪の事や別の事を考えたのは、自分でも無理やり思った感じが否めない。

何かから逃れる為に考えただけなのかも知れない。

何から逃れたのは‥‥分からない。

律「らしくないな‥‥」

今日の天井は何故だかいつもと違って見えた。

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 17:04:41.18 ID:GeA9ZAfVi [11/11]
―――
澪「‥‥zzZ」

澪「ぅぅん‥‥‥」

澪「今何時なんだろう‥‥」

――私は帰ってベッドにうずくまっていた。どうしてかわからないけど、泣けてきた。

そしていつの間にか寝てしまっていたみたいだ。

時計の針は丁度二時を指していた。――

澪「もうこんな時間か‥‥」

澪「寝よう‥‥」

‥‥‥

澪「ダメだ!寝れない!」

澪「私は間違ってるのかな‥‥」

――ふと窓の外を見た。
今日は星か見えなかった。

143 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 17:58:55.25 ID:7gSqqyANi [2/7]
澪「喉が乾いたな‥」

――そう思って私はキッチンへと向かい、冷蔵庫の扉を開けた。

真っ暗な部屋に響く冷たく、無機質な冷蔵庫の音と光。

今の私には居心地がよく感じた。

そんな事を思いながら、お茶の入ったペットボトルに手を伸ばす。

隣にカルピスがあった。

私はペットボトルを手にずぐに自室に戻った。――


144 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 18:14:08.37 ID:7gSqqyANi [3/7]
――時計を見た。起きてから一時間も経っていた。

私は目が冴えて、寝るに寝れなかった。

独りっきりで起きているとあらゆる思考が駆け巡る。

生き地獄ってこういう事なのかなと思った。

独りが耐えれなくなって、私は携帯を手にした。――

Prrrr‥‥‥‥

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 18:32:17.19 ID:7gSqqyANi [4/7]
―――

ヤーサーシスギテカエルバショーサエモー♪

紬「はい、もしもし。どうしたのこんな時間に?」

梓「夜遅くにすみません‥‥」

紬「いいのよ。何かあったの?」

梓「あの、私やっぱり澪先輩に聞きます」

梓「私は澪先輩を尊敬しています。だから何か力になりたいんです!頼りない後輩ですけど、一緒に悩む事は出来ます!見てるだけなんて嫌です!」

紬「そう‥。梓ちゃんがそう思うならそうしたらいいわ。でもね、それが本当に澪ちゃんの思っての行為なら、私は止めないわ」

紬「でも、梓ちゃんならないと思うけど、もしその行為が自己満足のためなら私は止めるわ」

紬「自分が本当に澪ちゃんのためって思う事をしてあげて」

梓「‥‥‥」

紬「あと、どんな悲惨な事を澪ちゃんから聞いたとしてもね、それに反対するなとは言わないわ。でも、澪ちゃんはきっと初恋なの」

紬「だからね、反対するにしても次に繋がる何かを、せめて希望の欠片を残してあげて欲しいの」

梓「わかりました‥‥。ありがとうございます」

148 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 18:45:24.31 ID:7gSqqyANi [6/7]
梓「やっぱり、紬先輩に電話してよかったです」

梓「私なりによく考えてみます」

紬「そう♪ところで梓ちゃん!私こんどメリーゴーランドっていうパフェが食べたいの♪」

梓「本当にファミレス好きですね‥‥」

梓(本当に不思議な人だなぁ‥)

――――
アラガウーワーケガレナキー♪

さわ子「も‥し‥もし‥‥誰‥‥?」

澪「すみません、夜分遅くに。秋山です」

さわ子「ホントに夜分ね‥‥。丑三つ時もとっくに過ぎてるわよ。お化けも寝てるわ」

澪「そうですね‥すみません‥‥」

さわ子「お化けに反応しない澪ちゃんなんて澪じゃないわ」

さわ子「何があったか話してみなさい」

澪「‥‥はい」

157 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 20:50:53.34 ID:PUqWh7+Si [3/14]
澪「先生‥私、ダメな人なんです」

さわ子「そんな事ないわ。あなたがダメな人なんかじゃないことは私や軽音部のみんなが知ってるわ」

澪「ダメなんです!私きっと普通じゃないんです!」

さわ子「澪ちゃん、落ち着いて。私は絶対にあなたの味方だから、何があっても驚かないわ。だから、話せるなら、ちゃんと話しを聞かせてくれないかしら?」

澪「先生‥‥約束してくれますか‥‥?」

さわ子「もちろんよ」

――私は先生に全部話した。

最初は躊躇ったが、一つを話すと、自分でも驚く程にスラスラと話せた。

軽音部のメンバーには話せないし、だからと言って信頼出来ない人には話せない。

だから先生に対して楽に話せたのは不思議な事ではなかった。

158 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:11:24.63 ID:PUqWh7+Si [4/14]
――真夜中の電話で私の安眠は妨げられた。

誰からかも確認せず、朦朧としながら電話とった。

それは教え子からの電話だった。

彼女は最初こそは落ち着いて話せていたが、徐々に彼女の感情が高ぶって混乱していくのが分かった。

そして今彼女が私を必要としている事も理解した。

私は彼女を落ち着かせ、自分が絶対に教え子の味方である事と驚かない事を約束して話しを聞いた。

しかし私は驚いてしまった。

彼女は最初、恋をしている事を聞いた。

その時はまだ年頃には良くある悩みだと思っていた。

彼女はどんなアドバイスもそんな事は無駄だとオウム返しをするばかりだった。

そして何故無駄なのかを聞いた時、耳を疑った。――

澪「だって、先生‥‥」

澪「私の好きな人は女の子なんです」

159 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:38:58.85 ID:PUqWh7+Si [5/14]
さわ子「えっ‥‥」

澪「そりゃ驚きますよね‥‥」

さわ子「いや‥驚いてなんかないわ‥‥」

澪「無理しないで下さい‥‥驚くのは普通ですから‥‥」

さわ子「‥‥‥」

さわ子「ごめんなさい。正直驚いたわ。教師失格ね‥‥」

澪「そんな事ないです。さわちゃんはとてもいい先生って思ってます」

さわ子「ありがとう。あなたは優しいはね」

澪・さわ子「‥‥‥」

さわ子「あのね、澪ちゃん。私は男の人を好きになろうが、女の人を好きになろうが自由だと思うわ」

澪「ありがとうございます。嘘でもそう言われると、気が楽になります」

さわ子「嘘じゃないわ。私は本当でそう思ってるのよ」

さわ子「だけどね、人とは違う恋だから辛い事も少なくないわ」

澪「‥‥」

さわ子「それを乗り越えるくらいの気があるのなら、私は応援するわ」

160 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:55:06.14 ID:PUqWh7+Si [6/14]
澪「‥‥‥」

さわ子「ゆっくり考えなさい。でも、これだけは覚えておいて。私はいつでも澪ちゃんの味方だからね」

さわ子「それと、その恋に自信を持ちなさい!本気の恋は性別なんて関係ないわ。それをバカにする権利なんて誰にもないんだから」

澪「でも‥‥」

さわ子「でもじゃない!もし誰かにバカにしたら私に言いなさい。私がそいつをボコボコにしてあげるわ☆」

澪「さわちゃん‥‥」

澪「あ、ありがっ‥ありがと‥‥う‥‥‥」

さわ子「独りで抱え込んで辛かったわね‥‥」

澪「うわぁぁん‥‥ェグッ‥‥」

161 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 21:55:46.57 ID:PUqWh7+Si [7/14]
さわ子「も~う、泣かれても電話越しじゃ何も出来ないじゃない」

澪「ごべんだざい‥‥」

さわ子「ふふっ。もう夜というか朝だし、寝なさい」

澪「ぅ、う‥‥ん‥‥」グス

さわ子「あと、何かあれば相談しなさい。私はアナタの担任で顧問なんだから!」

澪「う‥ん‥‥」グス

さわ子「じゃあ私も寝るわね。明日遅刻したら廊下で立ってもらいますからね☆」

澪「あの‥ぜんぜぃ‥‥。この事はみんなに黙っておいて‥‥」

さわ子「わかってるわよ」

澪「ありがとう‥‥」

さわ子「じゃあ、おやすみなさい」

澪「おやずみなざい‥‥」

163 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:25:53.84 ID:PUqWh7+Si [8/14]
―――
澪「みんな、おはよう」

紬「おはよう♪澪ちゃんが遅刻ギリギリとか珍しいわね」

唯「澪ちゃん!オッハー!」

律「悪い澪。お前が遅いから、先に学校きちゃったよ。つか、唯、古っ!」

澪「昨日ちょっと夜更かししちゃってな」

唯「ダメだよ!ゆっくりやすまなきゃ!」

澪「あ、あぁ、そうだな」

先生「はーい、席についてください。HRを始めますよ」

唯「あれ?どうして清水先生なんですか?」

清水「山中先生は今日、お昼から来るそうなので代わりに僕が来ました」

エーットキョウボクノジキョウハバクマツノショウテストヲシマス! エーッ!

澪(さわ子先生‥‥)

清水「ではHRを終わります」



164 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:30:26.69 ID:PUqWh7+Si [9/14]
ショウテストトカヤダー
バクマツッテシンセングミ?

清水「あ、秋山さんちょっと」

澪「は、はい!?」

清水「山中先生が昼休みに来て下さいと仰ってましたので、伝えておきますね」

澪「わかりました、ありがとうございます」

―――
ココハアルトナルガクミアワサッテキョウチョウノ‥‥

澪(さわちゃん、いったいなんなんだろう‥‥)

澪(朝来れなかったのは私のせいなのかな‥‥)

166 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:51:16.31 ID:PUqWh7+Si [10/14]
キーンコーンカーンコーン

紬「やっと昼休みね♪」

唯「もう‥‥だめ‥」

律「なんだ~?さっきのテスト出来なかったのか?」

唯「誰?新撰組出るっていったのは!?」

律「そんな事よりめしだ!って澪は?」

唯「さぁ?」


167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 22:57:36.39 ID:PUqWh7+Si [11/14]
澪「失礼します」

さわ子「あ!澪ちゃん、こっちよ」

さわ子「外にいきましょうか」

‥‥‥

さわ子「電話じゃ満足に話せないし、私放課後いないから呼び出しちゃったってわけ」

澪「今日はどうして朝来なかったんですか?」

さわ子「用事があったの。で、澪ちゃん。昨日の話しは本気なの?」

澪「ほんとうです‥」

さわ子「そう‥‥」

ぎゅ

澪「!?」

さわ子「頑張りなさいよ‥。私はいつでもアナタの味方だから」

澪「せ、先生!//ここは学校!!」


168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/18(水) 23:01:07.96 ID:PUqWh7+Si [12/14]
さわ子「あら、ごめんなさい。ついつい☆」

澪「でも‥ありがとう」

さわ子「ふふっ‥‥私はアナタの味方よ。ただそれだけがいいたかったの」

澪「それを言ってくれるために呼んだんですか‥?」

さわ子「まぁね。こうでもしないと、信じれないでしょ?あ、あとこれを渡しておくわ」

澪「なんですか、これ?」

さわ子「御守りよ、お・ま・も・り♪」

さわ子「地主神社っていうところのなんだけどね、縁結びで有名らしいの」

澪「わざわざ私のために‥?」

さわ子「大事にしてよ。じゃあ私、お昼買いにいってくるから、じゃあね☆」

澪「あ、‥‥ありがとう!さわちゃん!」

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:08:05.14 ID:0tMrK0+Ti
――さわちゃんから呼び出されて教室に戻る途中、窓に映っている自分を見ると、少し笑っている自分がいた。

そういえば最近笑ってなかった事に気付いた。

視線を窓に移る自分から外に移すと、空が朝より少し晴れてる気がした。――

―――
唯「澪ちゃんどこにいってたの?」

澪「ちょっとさわちゃんに呼ばれててな」

律「いつ呼び出されたんだよ?」

澪「朝に清水先生から聞いたんだ。さわちゃん、今日部室にこないから、しっかりしなさいってさ」

律「そんなのいつもの事じゃん」

澪「だよな」

紬「じゃあ今日は5人でお茶ね♪」

澪「ムギ~練習だろ!」

紬「えへ♪」

紬(澪ちゃん、何かいい事あったのかしら?)

178 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:29:33.03 ID:8sxMpgJoi [1/22]
キーンコーンカーンコーン

唯「みんなー!部室にいこー!」

律「私掃除当番だから、先いってて」

澪「わかった。じゃあみんないこう」

―――
紬「二人がくるまでにお茶の準備しましょ♪」

唯「さすがむぎちゃん!」

澪「仕方ないなー」

唯「あぁ!」

澪「どうした!?」

唯「トイレ‥‥♪」

澪「びっくりさせるなよ。早くいってこい」

唯「あーい♪」

ガチャ

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 00:31:19.08 ID:8sxMpgJoi [2/22]
紬「~♪」カチャカチャ

澪「なぁ、ムギ‥‥」

紬「うん?」

澪「私、頑張ってみるよ」

紬「そう♪」

澪「なんか分かってたみたいな物言いだな」

紬「だって、澪ちゃん、昼から上機嫌だったから何かあったのかなーって♪」

澪「ほんとお前にはかなわないよ‥」

紬「澪ちゃん、すぐに顔に出るからわかるの♪」

澪「そんなに顔に出てるか!?」

紬「そうかもね♪」

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:01:18.41 ID:8sxMpgJoi [3/22]
紬「はいどうぞ」カチャ

澪「ありがとう」

紬「頑張ってね♪」

澪「うん」

ガチャ

唯「おぉ!もう出来てる!」

ガチャ

梓「お疲れさまです」

澪「後は律だけだな」

―――

律「ちぃーっす!」

唯「さぁ!練習しよう!」

律「私にもお茶を飲ませろぉ!」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:11:16.53 ID:8sxMpgJoi [4/22]
―――♪

澪「今日はこのへんにするか」

唯「疲れたぁ~」

梓「疲れましたけど、やっぱり五人だとやりがいがありますね」

紬「そうね♪」

律「でも、明日休みだからって、ちょっと遅くまでし過ぎたな」

澪「まぁたまにはいいじゃないか」

律「だな!」

梓(もうすぐ先発達も引退か‥‥。ずっとこのまま軽音部が続くといいのになぁ‥)

律「梓!何ぼーっとしてるんだ?片付けて早く帰ろうぜ!」

梓「あ、はい!」

184 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:28:21.55 ID:8sxMpgJoi [5/22]
―――それから軽音部の面々は自分達なりに5人での最後の文化祭にむけてしばらく日常を過ごした。

澪はさわ子や紬に相談しながら前向きに。

律は普段通りではなく、自分の気持ちに気づき始めた。

梓は少し元気になった澪を見て安心したが、それも気になってきた。

唯は純粋に普段通りに過ごした。しかし、澪と律にとっては彼女の一つ一つの行動が特別になっていった。―――

185 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:31:35.46 ID:8sxMpgJoi [6/22]
先に言っておくけど、文化祭書く。でも、またまた文化祭!みてないから、文化祭のシーンが違うとか言わないでね

188 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:46:45.21 ID:8sxMpgJoi [7/22]
―――部室

澪「もうすぐ文化祭だな」

紬「早いわねぇ」

唯「今年はクラスで何するんだろうね~」

律「なんか舞台でもするって言ってた気がするぜ」

澪「何するつもりなんだろう」

紬「私、オデュッセウスがいいわ♪」

唯「なにそれ?」

律「やるとしたら、もっとメジャーなもんだろ」

189 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 01:48:48.49 ID:8sxMpgJoi [8/22]
紬「梓ちゃんの所は何するの?」

梓「私達の所は模擬店らしいです。」

唯「模擬店いいよね~、つまみ食い出来るし」

梓「唯先輩は食べる事しか考えれないんですか?」

唯「そんな事ないよ!私なりに考えがあるんだから」フンス

梓「例えば?」

唯「んとねー‥‥」

唯「澪ちゃんとりっちゃんが主演の舞台とか!そして二人は結ばれるっ!みたいなシナリオとか」

紬「それいいわね♪」

梓「意外と考えてますね」

澪(それなら唯としたいな‥‥。嘘でもそれなら‥‥)

律「えー澪と?唯とならいーぜ!」

澪「!?」

191 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:09:59.37 ID:8sxMpgJoi [9/22]
澪「わ、私も唯とならいいぞ!」

律「澪は大勢の前で演じるなんて無理だろ」

澪「唯となら出来る!」

律「!?ど、どうしたんですか、澪しゃん‥‥?」

澪「私は唯となら出来るって言ってるの!」

律「無理!絶対無理!だから私だろ!」

唯「まぁまぁ二人とも落ち着いて♪」

紬「唯ちゃんモテモテね♪」

唯「あぁ神よ!私は二人の美少女を弄んでしまった罪深き乙女です!」

澪・律(私の方は当たってるけどな‥)

梓(律先輩はともかく、澪先輩があんなにも食い下がるなんて‥)

192 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:22:29.05 ID:8sxMpgJoi [10/22]
梓(なんか気になる‥)

梓「澪先輩がそんなに言うなんて珍しいですね」

澪(しまった‥‥!)

律「あぁ!さては澪!お前も唯に惚れてるな!」

澪(‥‥!)

澪「ばッ、馬鹿!違う!私は‥女だぞ?」

律「今のご時世、性別なんて関係ねーよ!」

紬「ふ、二人とも落ち着いて」

梓「と、ともかく!私達だって文化祭ライブがあるんです!そろそろ練習始めましょうよ!」

紬「そ、そうよ!練習しましょ、練習!」

唯「ふ、二人ともケンカしないでよー‥」

澪「‥‥そうだな」ムスッ

律「‥‥あぁ」ムスッ



193 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 02:43:47.58 ID:8sxMpgJoi [11/22]
―――

「唯とならいーぜ!」

私は冗談っぽく、本気で言った。

唯との舞台を想像していると、聞き慣れた幼なじみの声が耳に入った。

【私も唯とならいい】

私はいつもの対抗心からか、それとも私が彼女を舞台の相手方の拒否した事によるものだと思い、彼女には出来ないとからかった。

ところが全然、食い下がらない。私は戸惑って冗談めかしてどうしたのかを訪ねた。

次に返ってきたのは聞き慣れた幼なじみの声のはずなのに、青天の霹靂宜しく同じ答えと真剣な眼差しが返ってきた。

私の目の前にいるのは澪じゃない気がした。

嫌な感じだ。


195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:01:54.43 ID:8sxMpgJoi [12/22]
嫌な感じは澪が嫌なヤツだとかそんなんじゃない。

彼女からは、私だって唯と舞台がしたい。

いや、私だって唯が好きだと言わんばかりの視線が嫌な感じなのだ。

そう感じた私は思わず彼女と張り合った。

そうしていると、紬がなだめに入った。

そうしていると、唯が舞台調にふざけて私たちを弄んでるといった。

唯はふざけていても、それが当たっているんだから、純粋とは怖いものだと思った。

だけど可愛いと思った。

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:15:55.62 ID:8sxMpgJoi [13/22]
梓が彼女に食い下がるなんて珍しいと言った。

彼女は少し動揺していた。

そこで私は思わず確かめたくなって、軽い気持ちで言ってしまった。

【あぁ!さては澪!お前も唯に惚れてるな!】

それを言ったその瞬間から暫くしてから、私の中の時計だけが、まるで魔法をかけられた様にゆっくりと進み始めた。

そして【お前も】と言う言葉がグルグルと回り始めた。

私はやってしまったのだ。

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 03:36:17.34 ID:8sxMpgJoi [14/22]
幸いにも、誰も気づいてない様子だったが、心配でしかたがない。

けれど、その後に彼女が言った言葉で、そんな考えがふっとんだ。

【私は女だぞ】

だからどうした。

女だから何なんだ。

女が女好きになっちゃいけないのかよ。

私は知らないうちに、自分に言い聞かせる様に思わず叫んだ。

【性別なんて関係ねーよ】

また紬と梓が止めに入った。

唯が泣きそうになっている。

そこで我に帰った――

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:07:57.75 ID:8sxMpgJoi [15/22]
―――
【えー澪と?唯とならいいぜ!】

彼女は気だるそうに私を拒否した。

そんなのはなれている。いつもの事だ。

でも、その後が私にとって問題だった。

どうして唯なんだ。

紬や苺とか他にも可愛い娘ならいるじゃないか。

私だって唯と舞台をしたい。いや、舞台をしたいんじゃない。

悲劇の舞台という嘘でもいいから、唯と愛し合う事がしたい。

そんな考えが過ぎった瞬間、私は自分の気付いた時には言葉を紡いでいた。

【私も唯とならいい】

自分でも驚いた。

203 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:23:09.34 ID:8sxMpgJoi [16/22]
彼女は私には無理だと言った。

【唯となら出来る!】

まるで自分が自分じゃないみたいだ。

まるで壊れたゼンマイだと思った。

そんな私に彼女は戸惑いながら、どうしたのかと訪ねてきた。

【私は唯となら出来るって言ってるの!】

私は壊れたレコードの様に同じ事を私は叫んでいた。

その瞬間、いつもの幼なじみは見知らぬ人に変わった。

彼女の目はかかってこいと言わんばかりの様子で、一瞬だけ戸惑った。

204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:28:16.43 ID:8sxMpgJoi [17/22]
なんでお前がそんな目をするんだ。

その目は私の何に対するものなんだ。

心の中でたじろんで混乱していたその時、紬が止めに入って我に返った。

唯は自分が私を弄んで罪深いとふざけて言っている。

お前には罪なんて何もないのに‥‥。

その時だった。

梓が言葉を発して、律も続けざまに私に言葉を投げかけてきた。

【お前、唯の事が好きだろ】

そんな事が聞こえた気がした。

私の体感時計のゼンマイが弾け飛ぶ音がした。

205 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 04:43:17.99 ID:8sxMpgJoi [18/22]
ゼンマイのない時計は動かない。

私の前の景色は動かなくなった。

【私は女だ】

そう言った瞬間、色も消え去った。

その後、彼女は言葉を続けた。

【性別なんて関係ねーよ!】

私は彼女の挑戦的な目の理由がわかった気がした。

彼女をぽつんと残して、それ以外の景色が消えた。

誰かが私達を止めた。

夢から急に現実に引き戻される様に景色が広がった。

唯が泣きそうな顔をしていた。―――

207 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:01:33.03 ID:8sxMpgJoi [19/22]
―――♪

梓(ものすごく‥‥)

唯(ちぐはぐ‥‥)

唯・梓「‥‥‥」チラッ

紬「‥‥‥」

紬「今日はみんな疲れてるみたいだし帰りましょ」

梓「そ、そうですね!そうしましょう!ね、唯先輩!?」

唯「さ、さんせーい!私、もうへとへとだよ~」

律「そーだな‥‥。じゃあ私、先帰るわ」

唯「お、おつかれ~‥‥」

律「おつかれさん」

ガチャ、バタン‥‥

209 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:03:17.88 ID:8sxMpgJoi [20/22]
澪「なんか、私達のせいでごめんな‥‥。迷惑かけた、すまん‥‥」

梓「な、何の事ですか?」

唯「そ、そうだよ!澪ちゃんが謝る事なんてびた一文もないよ!」

梓「そ、それ、使い方間違っとるやんけー!」

澪「すまない、みんな気を使わせて‥‥。特に唯、本当にごめん‥」

唯・梓「‥‥‥」

210 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 05:05:45.24 ID:8sxMpgJoi [21/22]
紬「私達が後片付けしておくから、二人とも今日は先に帰っておいて」

梓「じじ、じゃあお言葉に甘えさせてもらいます!行きましょう唯先輩!」

唯「えっ‥あ‥‥うん」

唯「澪ちゃん、本当に気にしないで?」

唯「私ね、澪ちゃんもりっちゃんも本当に私と舞台したいっていってくれて凄く嬉しかったんだよ?だから本当に気にしないでね?」

澪「唯‥‥」

澪「あのさ‥‥」

唯「どうしたの?」

242 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 20:13:35.10 ID:7wNM/ZfNi [2/4]
澪「なんていうか‥あの‥‥」

澪「す‥‥」


澪「‥‥すまない、気を使わせて。ありがとう」

唯「だから謝らないで?じ、じゃあ、二人ともおつかれ」

紬「おつかれさま」

―――

唯「あずにゃん、どうしよう‥」

梓「唯先輩が責任感じる事ありませんよ!誰も悪くないんです‥‥。そう!誰も悪くない!」

唯「ありがとう、あずにゃん。でも、本当にどうしよう‥」

唯「もうすぐ学園祭なのに、こんな空気のまま最後のライブなんて、私は嫌だなぁ‥」

243 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 20:15:32.79 ID:7wNM/ZfNi [3/4]
梓「だ、大丈夫ですよ!二人は昔からの仲良しさんですし、すぐに仲直りしますよ!」

唯「そうだね‥。そ、そうだ!きっとそうだよね!?梓にゃん!?」

梓「そ、そうです!そうですよ唯先輩!」

唯「そうだよ!あずにゃん!」

梓「そ、そうです!そのいきです!」

アズニャーン!ユイセンパーイ!アズニャーン!ユイセンパーイ!アズニャーン!ユイセンパーイ!(略

唯「っ‥つかれた‥‥」

梓「そっ‥そんな叫ぶからですよ‥‥」

唯「ところであずにゃん、今気付いたんだけどね」

梓「なんですか?」

唯「カバンどうしたの?」

梓「カバンならここ‥‥あれ?」

梓「ない‥‥」

244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 20:24:14.86 ID:7wNM/ZfNi [4/4]
梓「ない!?なんでないんだろ!?」

唯「叫んでる間に落としたとか!?」

梓「それはないはずです」

唯「だって、それ以外ありえないよ!」

梓「そう言われたら、最初からカバン持ってなかった気がする‥‥」

梓「ちょっと学校まで戻って探してみます!」

唯「私もいく!」

梓「大丈夫ですよ。もう唯先発の家も近いですし、憂も心配しますから、先帰ってて下さい」

唯「ん~‥‥わかった。気をつけてね!」

梓「はい!それじゃあおつかれです!」

247 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 21:15:49.67 ID:AHyPGolFi [1/7]
―――
唯「じ、じゃあ二人ともおつかれ」

紬「おつかれさま」

バタン

‥‥‥‥

澪「ムギ、お前にも迷惑かけたな、すまない‥‥」

紬「そんなに謝らないで。誰も悪い事なんてしてないわ」

澪「いや、私が悪いんだ。私がおかしいから‥‥」

紬「そんなに自分を責める必要なんてないわ。必要な時は誰かがちゃんと責めてくれるから。」

紬「だから、澪ちゃんは何もおかしくなんてないわ」

澪「ムギ‥‥」

澪「いや、私はきっとおかしいんだよ‥」


248 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 21:24:39.66 ID:AHyPGolFi [2/7]
紬「おかしくないっていってるじゃない。自分を否定しちゃだめ。澪ちゃんは素敵な人って私は知ってるわ」


澪「‥‥‥」

澪「ムギ‥‥。お前にはまだ話してない事があったな‥‥。」


澪「お前にはもう話そうと思う。」

澪「そうすれば、私がどんなにおかしな人間かが分かると思う」

紬「分かったわ。話してみて?」

250 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 21:50:07.04 ID:AHyPGolFi [3/7]
澪「私はお前に今までずっと相談してきただろ」

紬「えぇ‥」

澪「想い人は絶対に私には届かないって言った時、いつも励ましてくれたよな‥。お前がいつも支えになってくれてた。ありがとう‥」

紬「私は話しを聞いてただけよ。それがどうかしたの?」

澪「実はさわちゃんにも相談にのってもらっていて、この事を話してるんだけど‥」

澪「私の好きな人は女なんだ‥‥」

紬「そうなんだ」

紬「それで?」

澪「‥‥!?」

澪「そ、それでって、お前驚かないのか!?」

紬「どうして?」

澪「ど‥どうしてって‥‥」

澪「どうもこうも、おかしいじゃないか!お、女の私が女を好きなんだぞ!?普通じゃないじゃないか!」

紬「そんな事、誰が決めたの?」

澪「‥!」

251 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 22:18:43.44 ID:AHyPGolFi [4/7]
澪「誰がって‥‥」

澪「普通は異性を好きになるだろ!世間のみんなはそうじゃないか‥!」

紬「じゃあみんなが言うから、それが正しいって思うの?」

紬「私はその考えが間違ってると思うわ。それにみんなって誰?」

澪「そ、そりゃ、普通に世間一般というか‥‥」

紬「じゃあ、世間一般って何?」

澪「え‥?そりゃ、なんて言うか、社会を作っている人達と言うか、人そのものの集合というか‥‥」

紬「じゃあこんな事言う私や澪ちゃんは人じゃないって事ね」

澪「なにが言いたいんだ‥‥?」

紬「それでも地球は回ってる」

澪「‥‥え?」

256 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 22:55:05.23 ID:AHyPGolFi [5/7]
澪「いきなり何言ってるんだ?」

紬「澪ちゃんは地球は回ってると思う?」

澪「回ってるに決まってるだろ」

紬「どうして言いきれるの?間違ってるって言ったらおかしい?」

澪「そりゃ、おかしいだろ。小学校でならうだろ」

紬「そうよね」ニコッ

紬「ガリレオ・ガリレイって地球は回ってるって言って終身刑になっちゃったのよね」

澪「知ってる。正しい事を言っていたのに、酷いよな。ってだから何が言いたいんだよ!」

紬「まだわからないの?」

澪「急にそんな難しい事言われてもわかるわけないだろ!」

紬「そうね。今の冷静じゃない澪ちゃんには無理ね」

紬「今のままじゃ、澪ちゃんはガリレオ・ガリレイにはなれないわ。いつまでたっても地球は止まったままね」


澪「私は別にガリレオ・ガリレイみたいに大きな事はしようと思ってなんかないし、出来る訳ない!」

紬「私は別にそんな事いってないわ」

262 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:37:38.57 ID:AHyPGolFi [6/7]
紬「彼は正しい事を言っていたのに、世間が間違ってると言った。でも実際は世間が間違っていたわ」

紬「世間なんてそんなもの。世間が絶対正しいなんてないわ」

澪「そうだけど‥‥。今の時代だからこそ地球は回ってるってわかったから、正しくなっただけじゃないか!」

澪「でも私の考えはいつまでたっても正しいって証明されない。きっと、いつまでも間違ったままだよ‥‥」

紬「いつ、誰が女の子か女の子を好きになることを間違ってるって証明したの?」

紬「いるなら教えて欲しいわね」

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:50:53.44 ID:AHyPGolFi [7/7]
紬「澪ちゃんの考えはまだ正しいも間違ってるもないのよ」

紬「同性を好きになるっていう事は、ガリレオ・ガリレイの様に正しいと証明されるかどうかは分からないけど、同時に誰も澪ちゃんを責める権利も根拠もないわ」

紬「なら、誰も責める権利をもってない今、澪ちゃんが本当にその人を愛して、変だと思ってる人に正しいと考えてもらうチャンスじゃない!」

紬「本当の幸せな人は好きな人を愛する事が出来る人、不幸な人はそれを否定する人だと思うわ」

紬「だから、例えその考えを理解してくれる人が少なくてもいいんじゃない?それで、その人を愛する事が出来るなら。それが出来れば澪ちゃんはガリレオ・ガリレイだと思うわ」

澪「‥‥‥」

265 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 00:19:06.51 ID:OCFKNKlsi [1/3]
紬「でも、本気じゃないなら止めといた方がいいわ。中途半端な気持ちじゃ、ガリレオ・ガリレイになるどころか、澪ちゃんの想い人にも失礼だし、澪ちゃんのためにもならないわ」

澪「わたしは‥‥」

澪「私は本気だ!!中途半端なワケないじゃないか!!ムギだって今まで相談にのってくれてたから知ってるだろ!?」

紬「なにがあっても?」

澪「当たり前だ!」

紬「‥‥‥」

紬「そんなに本気だったんだ‥」

紬「正直に言うわ。ありえない」

澪「え‥‥」

紬「だから、同性を好きになるとかありえないわ。澪ちゃん、止めといた方がいいわよ。みんなが知ったらどう思う?」

澪「え、そんっ‥‥お、おまえ‥‥信じてたのに‥‥」

268 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 00:42:07.06 ID:OCFKNKlsi [2/3]
紬「世間がどうとか言ったけど、そんな甘いもんじゃないわ」

紬「それにその人は澪ちゃんの気持ちも知らないみたいだし、伝えて拒否されたらどうするの?それでもその人を愛せる自信があるの?」

澪「む、むぎ‥お前‥‥ほん‥‥‥ほんとうに‥‥‥‥信じてたのに‥‥‥‥‥」

紬「で、どうなの?聞いてみたいわね‥」

澪「‥‥‥」グスッ

紬「泣いてるだけじゃわからないわ」

トコトコ……


紬「答えてくれるまで
私はドアの前からどかないわ」

澪「‥‥‥」グスン……

270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 00:45:34.18 ID:OCFKNKlsi [3/3]
澪「わ、わた‥‥‥し‥‥そ‥」ボロポロ

澪「わた、私は‥‥」ブワッ


澪「な、何があっても!」

澪「どんな事があっても!!」

澪「唯に気持ちが伝わらなくても!!!」

澪「私の‥‥!!!」

澪「私の気持ちは絶対に変わらない!!!」

澪「私はガリレオ・ガリレイになってみせる!!」ボロボロ……

紬「‥‥‥」

274 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 01:13:54.21 ID:PaPRGu8Vi [1/6]
澪「ぅぅ‥‥」ピチャン…ピチャン…

澪「ムギ‥‥し、しんじて‥‥たのに‥‥‥」ガクン

トコトコ……

ギュッ

澪「!」

紬「ごめんなさい、試す様な事をして‥‥」

紬「本当にごめんね、意地悪な性格でごめんね‥‥」ギュゥゥ

澪「む、むぎ‥‥?」

紬「私にとって、澪ちゃんと三年ちかく一緒にいて、クラスメートとか部員仲間とかそれ以上の存在なの」

紬「だから、澪ちゃんには中途半端な気持ちで、辛い思いして欲しくないの」


275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 01:15:13.54 ID:PaPRGu8Vi [2/6]
紬「だから、こんな事しちゃった‥。ごめんね‥‥」

澪「む、むぎ‥」

澪「う、うわぁぁん‥‥」

澪「ばかむぎ‥‥」ギュゥ

紬「うん、バカでごめんね‥」ギュゥ

澪「怖かった‥‥」

紬「ごめんね‥」

紬「でも、信じて。私はずっと、ずーっと澪ちゃんの味方だからね‥」ギュゥゥ

澪「い、痛いぞ、むぎ!」

紬「あ!ごめんなさい」パッ

澪「なんでお前も泣いてるんだよ」クス

紬「なんでかしら?」クス

276 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 01:31:42.57 ID:PaPRGu8Vi [3/6]
澪「なぁ、まだ話したい事があるんだ」

紬「なに?」

澪「私の好きな人の事なんだ」

紬「唯ちゃんなんでしょ?」

澪「!?ど、どうしてそれを!?」

紬「だって、さっき叫んでたじゃない」クス

澪「ほ、ほんとうに!?」

紬「うん♪」

澪「恥ずかしいな‥//」

紬「恥ずかしがらなくていいわ。かっこよかったわよ!」

澪「余計に照れるじゃないか!///」

277 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 01:34:55.26 ID:PaPRGu8Vi [4/6]
紬「フフッ♪あら、もうこんな時間!今日はもう帰りましょ」

澪「そうだな」

澪「なぁ、ムギ」

澪「本当にありがとう」

紬「私はありがとうなんて言われる資格はないわ‥。ごめんなさい」

澪「謝らないでくれよ。本当に感謝してるんだ。お陰で勇気も湧いて来たし、なんだか決心がついたよ」

澪「さぁ、そろそろ行こうか」

紬「そうね」

ガチャ

紬「‥‥?」

澪「どうした?」

紬「ううん、何でもないわ。帰りましょうか」

284 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 02:14:04.18 ID:PaPRGu8Vi [5/6]
ダダダダ‥‥‥

梓「はぁ‥はぁ‥‥‥」

―――
私はひたすら走っていた。

体力の限界はとっくに越えているのは自分が一番よく分かっている。

それでも走れている理由は分かっている。

聞いてしまったから。

信じれなかった。

理解出来なかった。

―澪先輩が唯先輩の事が好き―

だけど、妙に頭は冷静だった。

思考が追いついていないかもしれない。

きっと明日が世界の最期の日と告げられたら、こんな感じ何だろう。

そんな夢の様な湧かない実感。

だけど、いくら頬を抓っても、誰も私を起こしてくれない。

309 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 14:19:45.84 ID:OBPNAqsti [2/4]
知らない間に家に着いて、一目散に自分の部屋に駆け込んだ。

息を整えて事態を理解する事に努めた。

出てきた解答は、私には同性を好きになるなんて理解出来ないという事。

でも、それは少し違うかも知れない。

もし、澪先輩が他の人、例えばクラスメートの子とかなら理解する努力くらいはしただろう。

でも、よりによって同じ軽音部の仲間である唯先輩だから理解出来ない。

今の私にとっての世界。

高校生活と軽音部と大切な先輩達との日常。

もし澪先輩が唯先輩に想いを伝えたらどうなるんだろう?

それが失敗したら‥?

いや、成功なんて有り得ない。普通じゃないから。

これから、私の世界はどうなるの?

ふと、ギターを取り出してみた。

なんだかいつもよりくすんだ赤に見えた。

310 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 14:27:50.82 ID:OBPNAqsti [3/4]
くすんで見えたのは私の世界が崩れ始めたから。

唯先輩も律先輩も、こんな事で世界が崩壊する事なんて望んでないはず。

私はこれからもずっと、みんなで仲良くしていたい。

だから止めよう。

こんな普通じゃない事を止めよう。

澪先輩やみんなの為なんだ。

手遅れになる前に私がそれをやらなくちゃ。――― 

314 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 15:16:12.42 ID:nq7C8H/Ii
唯「ただいま~」

憂「おねぇちゃん、おかえり!すぐにご飯作るからね」

唯「ありがとう。じゃあその間にお風呂でも入ろうかな」


―――

私はシャワーに打たれながら、今日の事を思い出した。

二人があんなに激しく言い合ってるのは初めて見た。

だけど、どうしてあんな事で激しく言い争ったんだろうとは思わない。

でも、只の勘違いかもしれない。

私はあの時のやり取りを一字一句、鮮明に覚えている。

色んな事を考えた。

以前私は想わせぶりな事を言ったのを思い出した。

でも、それは男の子に対してだけだと思ってた。

どうしよう‥‥。

そうしてるうちに憂に呼ばれた。

―――

321 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 16:11:37.41 ID:HL/C8r4ei [4/6]
―――
憂「はい、温かいお茶どうぞ」

唯「今日もおいしいご飯ありがとう♪」

憂「いえいえ。お姉ちゃんに喜んでもらえるなら、作り甲斐があるよ」

唯「憂はいいコだねぇ」

唯「‥‥‥」ズズズ……

唯「ねぇ、憂?」

憂「どうしたの?」

唯「もし憂が女の子に好きになられたらどうする?」

憂「急にどーしたの?」

唯「ま、漫画で読んだの」

憂「へぇー」

憂「そうだなぁ‥‥私ならどうするかな?」

憂「うーん‥‥」

322 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 16:15:52.12 ID:HL/C8r4ei [5/6]
憂「もし告白されたらだけど、その人と支えあえるって思えるなら、私はいいと思うかな」

憂「それでも、お互い女の子とか辛いんだろうね‥」

唯「だよね‥‥」

憂「で、その漫画の人はどうしたの?」

唯「まだ続きが出てないんだー」

唯「その人は仲の良い身近な女の子に好かれてるかも知れないって知って、動揺してる所で終わっちゃってたから」

憂「そうなんだ。面白そうな漫画だね。」

唯「でも、実際に自分がその立場だったら、面白いとか思えないよね‥」

憂「そうだね‥。また続き教えてね」

唯「えっ、うん。わかった」ニコ

331 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 17:34:23.66 ID:erOt+2QKi [2/5]
―――
私は苛ついていた。

紬が終わりにしようと言ったのを聞いて私は脱兎の如く部室を出た。

あの空気に耐えれなかった。

澪の態度、唯と梓の心配そうな顔に、それに気を使うムギ。

でも、苛つかせる原因はそんな事じゃない。

部長なのに、第一問題を起こしたのは私なのに、一番最初に何もしないまま部室を出てしまった、そんな自分にだ。

帰路の途中、夢中にドラムを叩いて忘れていたあの失言を思い出した。

悩んでも仕方ない。

あんな一瞬の出来事、誰も聞いていなかっただろうと自分に言い聞かせた。

聞いていたら、言ってしまえばいい。

一つ話せばどうにかなるかもしれない。

そう信じよう。――

とにかく、明日みんなに謝ろう。

そう思った。

333 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 18:05:57.26 ID:erOt+2QKi [3/5]
―――
紬「唯ちゃん、おはよう」

唯「おはよー」

紬「二人はまだなのね‥‥」

唯「うん‥‥」

和「二人ともちょっと暗すぎない?何かあったの?」

紬「ちょっとね」

律「お、おはよう」

唯「おっ‥おはよう」

紬「おはよう」

律「澪はまだ来てないのか?」

唯「う、うん‥」

律「そうか‥。じゃあ二人には先に
昨日の事を謝っておく。本当にごめん。部長として冷静さを欠いていたよ。文化祭前にこんな空気にして、本当にごめん‥‥」

334 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 18:08:44.00 ID:erOt+2QKi [4/5]
紬「気にしてないわ」ニコ

唯「そうそう、そうだよ!」

律「二人ともありがとう」

和「あなた達がケンかなんて珍しいわね」

律「澪と文化祭の事で争論になっちゃって、熱くなりすぎたんだ。部長失格だよ‥」

和「文化祭の事って部活の事なんでしょ?他の部も衝突なんてよくある事よ。それにみんなの最後のライブなんだから、熱くなってもしかたないわ」

紬・唯(和ちゃん‥‥!?)

律「いや、なんていうか‥‥その‥‥」

律「恥ずかしい事に部活じゃなくて、クラスの出し物の事なんだ‥」

和「え?まぁあなた達四人全員が軽音部だものね。でもそんな熱くなる事なら、よかったらクラス委員長として聞かせて欲しいわ」

律・紬・唯(!?)

338 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:26:06.18 ID:KekTqpf2i [2/8]
律「え、あっあぁ‥。うちのクラスは舞台をするって言ってたじゃん?それで何をするのかって話しから、主役は誰になるのかなって話しになったんだ」

和「どうしてそれでケンカに?」

紬「澪ちゃんかりっちゃん、もし主役になるならどっちだろうって事で議論になっちゃったの。ね?」

律「うっ、うん、まぁそんなところだな」

和「澪ちゃんがそういう事で熱くなるなんて珍しいわね」

和「まぁ喧嘩する程仲が良いっていうし、そんなところかしら」

和「とりあえず何をするかを決めないと、主役とか言う以前の問題ね」

和「ロミオとジュリエットなんてどうかしら?」

340 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:44:32.14 ID:KekTqpf2i [3/8]
和「色んな子に聞いてみたらこれが一番多いのよ」

唯「そうなんだ」

和「まぁ今日の放課後にクラスでみんなに聞いてから決めようと思ってるんだけどね。じゃあ私ちょっと用事があるからまた後でね」

紬「朝から大変ね」

和「まぁね。でも、生徒会の仕事だから」

341 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:51:56.58 ID:KekTqpf2i [4/8]
―――
澪「おはよう」

紬・唯「おはよう」

澪「なぁ、律。昨日は」

律「澪!昨日はごめん!私が大人気なかった!」

澪「いや、私が悪いんだ。変な維持を張っちゃったりしてごめんな‥‥」

紬「仲直り出来てよかったわ」

唯「そうだね」

紬「これでまた仲良く練習ね」

澪「そうだな」

律「よし!後は梓に謝って、気合い入れて練習だ!」

342 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:57:22.56 ID:KekTqpf2i [5/8]
―――
キーンコーンカーンコーン

唯「お腹ぺこぺこだよー」

紬「久しぶりにお昼はみんなで食べましょ♪」

澪「確かに久しぶりな気もするな」

律「すまん、先に梓に謝ってくるわ」

澪「私もいくよ」

律「いや、部長として一人で行きたいんだ。頼む」

澪「わかった‥」



343 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 19:58:21.25 ID:KekTqpf2i [6/8]
―――

純「あれ?律先輩じゃないですか。梓ですか」

律「そうだよ。呼んでもらえるか?」

純「わかりました」

オーイ!アズサ!リツセンパイガキテル!

梓「そんな叫ばなくてもわかるよ」

純「へへっ」

律「ちょっと移動しないか?」

梓「いいですよ」

律「ありがとう。じゃあ純ちゃんありがとう」

純「どういたしましてー」

353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 22:07:57.81 ID:STDiADKYi [2/8]
―――
梓「どうしたんですか?」

律「昨日の事を謝ろうと思ってな‥。学園祭前にこんな空気にしてしまって、本当にすまなかった」ペコリ

梓「だ、大丈夫ですよ。全然気にしてないですから、頭上げて下さい」

律「本当にごめんな」

梓「だから、気にしてないです。今日からまたみんなで、練習頑張りましょう!」


律「そうだな」

律「わざわざ昼休みに悪かったな。じゃあそろそろ戻るわ」

梓「ちょっと待って下さい」

梓「話しがあるんです‥」

356 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 22:38:00.37 ID:STDiADKYi [3/8]
律「なんだ?」

梓「先輩は女の子が女の子を好きになるのはどう思いますか?」

律「え‥?」

律「い、いきなりなんなんだよ?」

梓「だから同性を好きになる事はどう思います?」

律「‥‥‥」

梓「どうしたんですか?」

律「別にいいじゃないか」

梓「え‥?」


律「別に本当に好きなら女も男もねーよ」

梓「みんなそうなんですか?」

律「‥‥さぁな」

梓「じゃあ、変だと思う私が変なんですか?」

律「さぁな‥」

357 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 22:39:39.47 ID:STDiADKYi [4/8]
律「でも、仮にお前が不細工で性格も悪い人を好きになったらどうする?」

梓「好きならいいと思います‥」

律「だろ?」

律「人の目を気にしてたら、恋愛なんか出来ねーよ」

律「それと一緒じゃないか?」

律「人は自由なんだよ」

梓「わかりました‥」

律「じゃあ、もう戻るな」

律「また放課後な」

梓「おつかれさまです‥」

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 23:08:57.19 ID:STDiADKYi [5/8]
―――
梓「ただいま」

憂「結構遅かったね」

純「外にいって話すなんて珍しいね」

梓「まぁね」

梓「ねぇ純。私がもし純の事好きって言ったらどうする?」

純「な、何を突然!?まさか律先輩に告白されたとか!?」

梓「まさか。ただ、どう思うかなって思っただけ」

純「残念ながら可愛い梓でも無理ね、無理!」

梓「そこまで拒否されるとちょっと傷つくな‥」

純「ごめん、ごめん。だって私は背が高くて、頭も運動神経も性格もいいイケメンが理想なの」

梓「理想高っ!じゃあ、女の子が女の子を好きになるのは普通だと思う?」

純「真面目に答えると女の子に告白とかされた事も好きになった事もないからわかんない」

純「でも、普通じゃないと思う」

梓「そう思うのが普通だよね」

360 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 23:11:17.25 ID:STDiADKYi [6/8]
梓「憂はどう思う?」

憂「私は本人達がいいならいいと思う
な」

梓「えーっと‥‥」

梓「じゃあもし純が理想と真逆の人を好きになったとして、しかも、私たちの友情が壊れてしまうような恋を私が反対するのはおかしい?」

憂「それはわからない」

梓「どうして?」

憂「それが純ちゃんの為を思って反対するならいいと思う」

憂「でも自分達の友情の為だけなら、正しいかは分からないかな」

梓「なるほどね‥」

憂「その話しって何かの漫画?」

梓「え?違うけど。そういう漫画があるの?」

362 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 23:41:28.26 ID:STDiADKYi [7/8]
憂「昨日お姉ちゃんと似た話しをしたんだけど、何でそんな話しをするのかなと思って聞いてみたんだ」

憂「そしたらそういう漫画を読んだっていってたから、梓ちゃんも読んだのかなーって」

梓「そうなんだ。なんてタイトルか知ってる?」

憂「ううん、知らない」

梓「唯先輩に聞かなかったの?」

憂「うん。私はお姉ちゃんから聞きたいからね」

純「あんたホントにシスコンね‥。そったの気があるんじゃない?」


363 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/20(金) 23:44:56.63 ID:STDiADKYi [8/8]
憂「まさか。私だって男の人を好きになるよ?」

純「どんなのがタイプなの?」

憂「優しい人かな♪」

ジャアドンナカオガタイプナノ?
エームズカシイナ…………ミタイナノカナ

純「憂がそんな顔が好きとは‥。ところで梓は?」

梓「‥‥‥」

純「おーい」

梓「!な、何!?」

純「話し聞いてなかったの?」

純「って言うか、さっきの質問といい、なんかあったの?」

梓「別にないよ。なんとなく聞いてみただけだよ」

―――


365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 00:33:17.03 ID:th2DHbaEi [1/6]
―――
律「りっちゃん隊員帰還しました!」

唯「ご苦労!」

紬「ちょっと遅かったわね」

澪「なんかあったのか?」

律「大丈夫だよ、ちょっと話し込んだだけだ‥」

律「さぁ、メシだ!メシ!」

―――
キーンコーンカーンコーン
和「みんな、文化祭の話しがあるから帰るのちょっと待って」

和「文化祭の舞台の事なんだけど、みんなの意見を聞いてロミオとジュリエットにしようと思うの」

和「他にやりたいものがある人は意見を言って欲しいの」

茜「意義なし!」

和「じゃあ、ロミオとジュリエットでいいわね」

和「次に役を決めたいんだけど、この役をやりたいみたいなのがある人は?」

367 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:03:44.01 ID:th2DHbaEi [2/6]
和「いないの?じゃあとりあえず推薦を聞いてみるわ」

和「まずはロミオ役は誰がいい?」

佐々木「あ、あの!ロミオ役は秋山さんがいいです」

澪「わ、わたし!?む、無理だって!!」

和「あら、主役をりっちゃんと取り合う程、やりたかったんじゃなかったの?」

澪「ど、どうしてそれを!?」

瀧「じゃあジュリエット役は田井中さんね」

律「え!?マジかよ!?」


368 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:05:51.17 ID:th2DHbaEi [3/6]
姫子「二人ともいいコンビだし、いいじゃん」

中島「そうだ、そうだ!」

和「別にいいじゃない」

澪・律「えーー!!!」

三花「やっちゃえ!」

佐藤「幼なじみで高校最後の舞台をやればいいじゃない」

ソウダソウダー!キタイシテルヨー!

律「仕方ないな‥やるか?」

澪「そこまで言われたらやるしかないな‥」

和「決まりね」

ジャアロレンスヤクハ‥‥

369 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:29:44.74 ID:th2DHbaEi [4/6]
―――
澪「待たせたな」

梓「なにしてたんですか?」

紬「文化祭の役を決めてたの」

梓「ど、どうなったんですか?」

律「澪がロミオで」

澪「律がジュリエットだ」

梓「え‥‥‥」

梓「逆じゃないですか?」

律「なんだとぉ?私だって正直そう思ってたけど、あんまりはっきり言うなよぉ!」グリグリ

梓「痛いです!言い直します!ギャグじゃないんですよね?」

律「んだとぉ!?お前さらっと言いやがってぇ!面白くないんだよぉ!」


370 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:32:02.37 ID:th2DHbaEi [5/6]
唯「ふふっ」

澪「どうした?」

唯「またこいやってみんなで仲良く出来るのが嬉しくて♪」

唯「ずっと仲良しでいようね」

紬「そうね」

梓「当たり前です!これからもみんなずっとこのままの関係です!」

梓「澪先輩がいて、律先輩がいて、二人で漫才宜しく掛け合って‥‥」

梓「唯先輩がフワフワしてて、私に抱きついたりとか変な事をして‥‥」

梓「そんなみんなをムギ先輩が笑って見守っていて‥‥」

梓「そんな今の、今の軽音部がずっと続くんです!」

梓「私は今の軽音部が大好きなんです!!」

373 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 01:59:13.01 ID:th2DHbaEi [6/6]
梓「ぅ‥ぅぅ‥‥」ポロポロ

トコトコ‥‥

ギュゥゥ

唯「大丈夫だよ、あずにゃん」

唯「軽音部は何があっても軽音部なんだよ」

唯「どんな事があっても絶対に軽音部はなくならない。例え世界がなくなっちゃってもね」

梓「ほ‥ほうとうですか‥‥?」

唯「うん」

唯「あずにゃんのいう関係が崩れても、私達は絶対にいつまでも私達は仲良しだよ」

梓「崩れちゃ‥‥」

梓「崩れちゃきっとダメなんです‥!」

梓「割れた卵だって二度と元には戻らないじゃないですか!」ポロポロ

唯「あず‥にゃん‥‥?」

ダッ

バタン‥‥

376 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:35:08.13 ID:k8EINS3Fi [1/2]
唯「ま、待ってあずにゃん!」

唯「わぁ!」

ドテン

澪・律「唯!」

澪「大丈夫か?」

律「足怪我してるじゃないか!」

唯「そんな事よりあずにゃんを!」

律「わかった!」

澪「二人で連れ戻すから、ムギは唯の手当てをしてやってくれ」

唯「私もいくっ‥‥!」

紬「ダメよ!捻挫してるかもしれないから大人しくして。文化祭だって近いんだし、悪化してステージに立てなかったら元も子もないわ」

唯「でもあずにゃんがいないとダメだよ!軽音部じゃないよ!だから連れ戻さないと元も子もないよ!」

377 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:46:42.89 ID:k8EINS3Fi [2/2]
澪「大人しくしてろ!私達を信じてくれ!」

律「そうだぜ。世界がなくなっても軽音部はなくならないんだろ?」

澪「世界はなくならない。だから、軽音部はなくならない。必ず連れ戻す」

律「だから大人しく手当てされとけ」

紬「二人なら大丈夫よ。だから任せましょ?」

唯「みんな‥ありがとう‥‥」

律「とにかく急ごう、追いつけなくなる!」

澪「そうだな、いこう」

ダッ‥

バタン‥‥

紬「さあ、手当てしましょうか」

378 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 02:57:52.82 ID:MQWARPcBi [1/7]
唯「そうだ!電話!」

唯「あずにゃんに電話してみなきゃ!」

紬「動いちゃダメよ!」

紬「代わりにかけるから大人しく、ね?」

Prrrr‥‥

アメーイジーンググレース♪

唯・紬「‥!」

紬「部室に置いたままね‥‥」

唯「そうだね‥‥」

紬「とにかく、手当てをしましょうか」

380 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 03:26:06.44 ID:MQWARPcBi [2/7]
―――
タタタタタッ‥‥

律「私は校舎の外探すわ!」

澪「わかった!じゃあ私は中を探す!」

澪「見つかったら電話して!」

律「わかった!」

―――

律「梓のヤツ、足早いなぁ‥‥」ハァハァ…

律「と言うか体力ないな‥‥」

律「とりあえず誰かに聞いてみるか‥」


381 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 03:26:44.19 ID:MQWARPcBi [3/7]
ブン!カキーン!ブン!カキーン!

律「おーい姫子」

姫子「?ちょっとストップして!」

姫子「軽音部がグラウンドって珍しいわね」

律「気持ちよくバッティング練習中に呼んで悪いな」

姫子「私のバッティングもウォーリアーズの
佐藤に負けてないでしょ?で、どうしたの?」

律「こんなツインテールの二年の軽音部見なかった?」

姫子「見てないわね。こっちにはソフト部しかいないから、制服着ている子がいたら目につくもの」

律「そうか、わかった。ありがとう」

‥‥‥

律「ダメだ‥‥どこにもいない‥‥」

律「校舎か、外か‥‥」

律「校舎だと有り難いんだけど‥‥」チラッ

律「あそこにいんのは、澪と梓‥‥!?」

382 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 03:37:43.80 ID:MQWARPcBi [4/7]
―――
タタタタタ‥‥

澪(とりあえず二年の教室)

澪「あ、憂ちゃん!」

憂「澪先輩、そんな走ってどうしたんですか?」

澪「梓を見なかったか!?」

憂「いえ、見てませんけど。何かあったんですか?」

澪「ちょっとな‥‥じゃあ急ぐから!またね!」

タタタタタ

憂「凄い急ぎ様だな‥何があったんだろ?」

‥‥‥

澪「どの教室やトイレにもいない‥‥」ハァハァ

澪「もう見るところなんて‥‥」

澪「‥‥‥!」

385 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 04:02:39.76 ID:MQWARPcBi [5/7]
―――
ガチャ

澪「やっぱりここか‥‥」

梓「‥‥‥」

澪「屋上は風が気持ちいいもんな」

梓「‥‥‥」

澪「今日は空が高いな‥」

梓「‥‥‥」

澪「‥‥‥」

澪「‥‥梓、部室に戻ろう」

梓「‥‥‥」

梓「どうして‥‥」


386 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 04:16:38.12 ID:MQWARPcBi [6/7]
梓「どうして、澪先輩が連れ戻しに来たんですか?」

澪「お前が大切な仲間で、心配だったからに決まってるだろ。それか私じゃダメだったかな‥‥」

澪「でも、みんなだって心配してるから戻ろう、な?」

梓「私は‥‥」

梓「私は今のままの軽音部がいいです‥‥」

梓「きっとそれが一番だと思うんです」

澪「梓‥‥」

澪「お前はなんでそんなに今の軽音部が壊れると思ってるんだ?」

梓「澪先輩‥‥」

梓「私知ってるんです‥」

387 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/21(土) 04:23:46.58 ID:MQWARPcBi [7/7]
集中力がダメになってきたから今日は寝る。

残ってたら気合い入れ直して書く。

おやすみ‥‥。

ここでスレ落ち
続く?

コメント

No title

別スレ立てられて続いてるよ~

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。