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唯「ムギちゃん?おーい、ムギちゃん」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 22:45:34.96 ID:7nunQJbpP [1/58]
放課後・軽音部部室

唯「ムギちゃん。そろそろお茶にしない?」

紬「・・・」

唯「ムギちゃん?おーい、ムギちゃん」

紬「・・・」 しーん



3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 22:48:25.40 ID:7nunQJbpP
唯「・・・うう、無視された。ムギちゃんに嫌われちゃったよー」

紬「・・・」 チラッ。ニコッ

唯「あ、あれ?え、えと。あの、私、何か悪い事したかな?その、えと。ごめんなさい」 あたふた

紬「え?唯ちゃん、何言ってるの?唯ちゃんはいつも良い子で、私は大好きよ♪」 ニコニコッ

唯「あ、あはは。そうなんだ。じゃあムギちゃん、お茶ちょうだい」

紬「・・・」 しーん



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 22:50:03.54 ID:7nunQJbpP
唯「う、ううっ。憂ー」

律「いないよ。しかしおかしいな。怒ってないなら、何が原因だ?」

梓「簡単な話ですよ」

律「本当か?」

梓「私自身の経験からして、間違いありません」

律「吹くねー、この子は」



6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 22:51:34.12 ID:7nunQJbpP
澪「梓は何が原因だと考えてるんだ」

梓「今からそれを実証してみせます。・・・紬先輩、そろそろお茶にしましょうか」

紬「はーい♪今日はブレンドしたハーブティにしてみようと思ってるのっ♪」 ルンラン

梓「とういう事です」

律「全然分からん・・・いや、待てよ」

澪「呼び方、か」

梓「間違いありませんね」



7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 22:52:28.78 ID:7nunQJbpP
紬「ふふふーん♪ふふふふーん♪」 

梓「ムギ先輩の本当の名前は、紬。つまりは、そう呼ばれたかったんですよ」

唯「えー?だって、ムギちゃんはムギちゃんだよ。ムギちゃんをムギちゃんって呼ばなかったら、誰をムギちゃんって呼ぶの?」

律「いや、呼ばなくて良いし。でも、どうして急に?」

澪「常日頃のストレスがたまってるんじゃないのか。ムギは踏まれて強くなるって言うし。……ごめん、今のは忘れてくれ」

律「メモメモ」

澪「そのデコ、タオルで磨くぞ」



11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 22:55:56.23 ID:7nunQJbpP
澪「でも梓は、良く分かったな。・・・ああ、梓もそうだからか」

梓「ええ。私の場合は、あ、あず。あず、あず」

律「皆まで言うな、皆まで。確かに冷静に考えると、結構こっ恥ずかしいあだ名だよな」

唯「えー?だってあずにゃんはあずにゃんだよ。あずにゃんをあずにゃんって呼ばなかったら、誰をあずにゃんって呼ぶの?」

律「呼ばなくて良いから。とはいえ、私は結構疑問なんだよな」

澪「何が」

律「まあ、見てなって。ムギー、私のハーブティは薄めにお願いー」



12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/19(木) 22:57:08.01 ID:7nunQJbpP
紬「はーい♪あ・・・」 あたふた

律「な?」

澪「なるほど。結局本人も、そう呼ばれるのが当たり前になってるのか」

唯「だから言ったでしょ、ムギちゃんはムギちゃんだって。紬ちゃんでも良いんだけど、やっぱりムギちゃんはムギちゃんなんだよ」

澪「唯の言う事も、分からなくはないが。とはいえ本人がそれを改めたいと思ってるのなら、私達も呼び方は変えるべきじゃないのか」

律「しゃーないな。じゃあ今からムギは、紬と呼ぶ事」

唯「りっちゃん、ちょっと待って。それだけでは、問題は何も解決してないよ」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 22:58:38.92 ID:7nunQJbpP
律「何が?」

唯「だったら他のみんなの呼び方はどうするの?あずにゃんやりっちゃんは」

梓「私は梓で良いですよ。というかあずにゃんって呼んでるのは、唯先輩だけです」

唯「でも私、呼び方は大切だと思うんだよ。あずにゃんはあずにゃん、りっちゃんはりっちゃん。ムギちゃんはムギちゃんなんだよ」

澪「・・・もしかして私だけ、名前のままか」

律「嫌な所に食いついたな」



15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 22:59:39.99 ID:7nunQJbpP
律「みんなー、お茶の準備が出来たわよー♪」ニコニコッ

唯「ありがと、ムギちゃ・・・。む、麦茶が飲みたかったな-、紬ちゃん」

紬「あらあら。じゃあ明日は、麦茶を持ってくるわね」 ニコニコッ

唯「あ、ありがとー、紬ちゃん」 たらたらー

律「なんか、痛々しいな」

澪「慣れるまでの辛抱だ。それに良いじゃないか、あだ名で呼ばれるなんて。ふっ」

律「うわー、めんどくさい奴」

澪「デコ磨くぞ」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:00:45.20 ID:7nunQJbpP
夜・平沢家リビング

唯「・・・って事が、今日あったんだよ」

憂「へー。でも呼び方は、本人にとっては結構大切な事だと思うよ」

唯「私もそれは分かるんだけど。だからこそ、ムギちゃんはムギちゃんだと思うんだよね」

憂「うーん。でも本人が嫌がってるなら、難しいのかな。だって私がお姉ちゃんの事を、姉貴。なんて呼んだら困るでしょ」

唯「ぐっ。そ、それは確かに。だったら、紬ちゃんって呼ぶしかないのかな」

憂「今はそうした方が良いと思うよ。それで梓ちゃん達も、普通に呼ぶの?」


17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:01:51.59 ID:7nunQJbpP
唯「事ここに至っては仕方ないよね。悪平等って気もするけれど」

憂「ど、どうしたの、お姉ちゃん?」 あたふた

唯「いや。和ちゃんがそう言ってたから」

憂「そ、そうなんだ」 ほっ

唯「なんて具合に私が難しい事を言い出したら、みんな困るだろうしね。そういう印象って、難しいな」

憂「でもお姉ちゃんはお姉ちゃんだよ。私にとってお姉ちゃんは、何があってもお姉ちゃんなんだから」 ニコッ

唯「憂は、私と同じ事を言うね」

憂「だって、姉妹なんだもん♪」

唯「ういー♪」

唯「お姉ちゃん♪」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:02:55.88 ID:7nunQJbpP
翌朝・教室

唯「という訳で昨日は、憂と一緒に寝ました」 

和「相変わらず、のんき姉妹ね。それで、呼び方はどうするの?」

唯「ムギちゃんが嫌がってるのなら、紬ちゃんって呼ぶしかないよ」

和「もう、ムギちゃんって呼んでるじゃない」

唯「だって、ムギちゃんはムギちゃんなんだもん。紬ちゃんって呼ぶようになっても、ムギちゃんはムギちゃんに変わりは無いんだから」

和「そういう所、唯らしいわね」 ニコッ

唯「良く分かんないけど、ありがとう」 てへっ



19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:04:02.28 ID:7nunQJbpP
紬「おはよう♪唯ちゃん、和ちゃん」

和「おはよう、紬」

唯「おはよう。むつぎちゃん」

紬「・・・」 ニ、ニコッ

和(こればかりは、唯を責められないか。取りあえず、笑うのは我慢しましょ)

 

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:06:14.08 ID:7nunQJbpP
律「おーす」

和「おはよう、律」

唯「おはよう、律ちゃん」

紬「おはよう、りっ、つちゃん」 ニ、ニコッ

和(我慢、我慢)



21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:07:28.10 ID:7nunQJbpP
澪「みんな、おはよう」 キラキラッ

和「おはよう、澪」

唯「おはよう、澪ちゃん」

律「おーす、澪」

紬「おはよう、澪ちゃん」

澪「う、うん」 どよーん

和(ある意味、哀れね) プッ

澪「デコ出せよ、デコ」

律「なにゆえ、私」



22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:09:47.82 ID:7nunQJbpP
律「いやー、難しいわ。これじゃ、話しかけるのも一苦労だぞ」

澪「すぐに慣れる。それに良いじゃないか、間違えてもらえるだけ」

律「歪みだしたな、おい」

唯「みんな、早く部室に行こうよ。つむぎっちゃんも」

紬「は、はい♪」 ニコニコ、ダラダラ

和「あなた達、本当に大丈夫?」 プルプル

唯「大丈夫だよ、のどかっちゃん」

和「それ、わざとでしょ」 ニヤッ

唯「てへへ」 ニヘッ

澪「羨ましい」

律「デコ磨くか?デコ」



23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:11:33.94 ID:7nunQJbpP
放課後・軽音部部室

梓「済みません、遅れました」

澪「梓、来たな」

律「よう、梓」

紬「梓ちゃん、こんにちは」

唯「梓ちゃん♪」

梓「どうしたんですか?唯先輩」

唯「え、何が?」

梓「だって私の事を梓って・・・。呼ぶのは当たり前過ぎませんか?」 だらだら

律「デコー、デコはいらんかえー」



24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:14:07.47 ID:7nunQJbpP
唯「ライス、たぁぷりっ♪」 じゃーん

律「よーし、ちょっと休憩するか。ムギ、お茶頼む」

紬「はーい♪」 ルンルン

澪「普通にスルーしたな」

梓「単に、忘れただけでしょう。ムギ先輩、今日のお菓子は何ですか?」

紬「今日はブランデーケーキ・・・。みんな喜んでくれるかなーっ」 だらだらー

律「力尽くで一人言に持って行きやがった」

唯「むつぎちゃん、今日のお茶は?」

紬「唯ちゃんのリクエスト通り、麦茶を持って来たわよ。砂糖を入れると、結構ケーキに合うの♪」

唯「ありがとー、むつぎちゃん♪」 ニコッ

紬「どう致しまして♪」 ニコッ

律「そこは、是が非でも抵抗しろよ」



25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:15:52.94 ID:7nunQJbpP
さわ子「お、やってるわね」

律「・・・この場合、どうするんだ?」

澪「普通に名前で良いだろ」

律「でも、さわ子ちゃんって呼ぶのも変だろ。年齢的に考えて」

澪「だったら、さわ子さんは?」

律「一気に老けるな、それ」

さわ子「お前のデコも、拭かせろや」



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:17:26.81 ID:7nunQJbpP
さわ子「全く。可愛らしい事やってるわね、あなた達は」

唯「キャサリンもそう思う?」

梓「し、失礼ですよ。唯先輩。大人をからかう物ではありません」 プルプルッ

律「地味に追い打ちを掛けるな、梓。確かにキャサリンと比べれば、あずにゃんなんて可愛いもんだ」

さわ子「あなた達ね-。大体、どうしてこんな事になった訳?」

唯「負の感情を表現する事が日頃無いから、その憧れがおかしな形で昇華したんだよ」

澪「和の受け入りか。でも結局慣れない事をしてるんだから、いつか破綻する気もするけど」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:18:12.72 ID:7nunQJbpP
さわ子「何にしろ、程々にしなさいよ。初めは些細な事でも仲がこじれるなんて、若い時は結構あるんだから」

律「その点さわ子さんは、もう大丈夫だよな」

さわ子「このデコか、このデコが喋るんか」



28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:19:05.95 ID:7nunQJbpP
律「あー、ひどい目にあった」

澪「お前が悪いんだろ。もう少し練習して、今日は帰るか」

紬「ごめんなさい。私、ちょっと用事があるの」

律「そうか。だったら、これで解散。紬、気を付けて帰れよ」

紬「ありがとう♪みんな、また明日」 ぱたぱた



30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:20:01.10 ID:7nunQJbpP
唯「ムギちゃん帰っちゃったね」

梓「普通に呼びますね」

唯「当たり前だよ。ムギちゃんはムギちゃんだもん」

梓「・・・だったら、私はなんなんですか」

梓「梓ちゃんは、あずにゃんだよ。誰が何と言っても、私の中では絶対にね」

梓「な、何ですかそれ。全然意味が分かりません」 てれてれっ

澪「あはは、あはは。あははははは。はぁー・・・」

律「こっちはこっちで、何一つ解決してないな」



31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:20:59.18 ID:7nunQJbpP
夕方・商店街内、ハンバーガーチェン店

律「でもムギの性格からして、ムギって呼ばれるのはむしろ嬉しいと思ってたんだけどな」 パクパク

澪「私のポテトだぞ、それ」 パクパク

律「それは、私のナゲットじゃん」 パクパク

梓「親密さの度合いって事ですか」

律「まあな。こういうじゃれ合いみたいなの、ムギって結構好きだろ」 パクパク

澪「私は別に、その、えと」 ぐいぐい

律「あー。ポテトうめー」 ぐいぐい

澪「ナゲット、美味しいな」 ぽつり

唯(さりげなく仲良いな、この人達) じー



32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:21:48.00 ID:7nunQJbpP
唯「あずにゃん、ポテト食べたいの?」

梓「い、いえ。そういう事ではなく。というか、あずにゃんって呼んでるじゃないですか」

唯「あ、ごめん。本当、ついうっかり。ごめんなさい」 しゅん

梓「な、何もそんなに謝らなくても。ムギ先輩がいない時なら、別にまあ」 あたふた

唯「本当?あずにゃんは、優しいね♪」 ニコッ

梓「もう良いですから」 てれてれ

律「やっぱ、今更呼び方を変えるのは無理があるか」

澪「変わってない私には、関係無い話だけどな」

律「デコか、デコが欲しいんか」



34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:22:43.64 ID:7nunQJbpP
 商店街、ペットショップ前

唯「あ、ペットショップ。ちょっと見ていこうよ」

梓「トンちゃんのご飯も買わないとですしね。いつまでも、ムギ先輩のお世話になりっぱなしも良くないですし」

唯「お茶とかお菓子とか、トンちゃんの事とか。あずにゃんの言う通り、私達ムギちゃんのお世話になりっぱなしだね」

律「まあ、な。正直、ちょっと甘えすぎてたのかな」

澪「そういう不満が出たって事か?まさか」

律「私もそうは思わないけどさ。私達も、もう少しムギの負担を減らすようにしていかないと」

澪「ただお茶を淹れるのは、むしろムギが好きな事だぞ」

律「難しいな。本人に聞くって性質の話でも無いし」

唯「あ、ムギちゃん」

律「え?」



35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:23:37.53 ID:7nunQJbpP
律「猫じゃん」

梓「スコティッシュホールドですね」 ほわー

澪「確かにほんわかした雰囲気は、ある意味ムギっぽいのか?」

唯「名前もムギちゃんだよ。ほら、ここ見て」

澪「このプラカードか。・・・って、iqumになってるぞ」

梓「猫ちゃんが入ってるゲージの品番みたいですね」

澪「逆さから読むと、mugiか。・・・もしかしてムギ本人も、この猫を見たとか」

律「この猫と自分を重ね合わせたって?でも可愛い猫だし、別に悪い気はしないだろ」

澪「だけど猫だぞ。こんな丸っこい顔の、デコッパチの」

律「悪かったな、おい」



36 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:24:36.46 ID:7nunQJbpP
梓「デコッパチはともかく、猫と同じ名前なのは確かに気になるかも知れません」

唯「あずにゃん2号は?」

梓「あ、あれはあれで仕方ないですけど」 てれてれ

律「どっちなんだよ。ムギもこの辺は帰り道だし、この猫を気にしてるのなら呼び方は確かに変えた方が良いかもな」

唯「可愛いのにね」 ちょいちょい

澪「本当だよ。可愛い猫と被るのなら、むしろ歓迎すべきだろ」

律「こっちの九官鳥、羽根の色が真っ黒だぞ」

九官鳥「オハヨー、オハヨー」

律「夕方だよ、夕方。馬鹿だなー、澪は」

澪「デコッパチ、外に出ろ」



37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:25:27.19 ID:7nunQJbpP
夜・平沢家リビング

唯「・・・って事があったんだ」

憂「猫さんかー。ムギさんの性格なら、猫と同じ名前でも喜びそうな気がするけど」

唯「でもそれは、私達の勝手な思い込みだったのかも知れないから。案外本人は、気にしてるかも知れないよ」

憂「なるほど。お姉ちゃん、本当にムギさんの事考えてるんだね」

唯「だって、友達なんだもん。澪ちゃんもりっちゃんもあずにゃんも。私は言葉にするのは苦手だけど、その分色々考えなきゃって思うんだ」

憂「お姉ちゃん」 

唯「たはは。ちょっと、格好付け過ぎちゃったね」

憂「そんな事無いよ。やっぱりお姉ちゃんは、お姉ちゃんだよ。そうやって真剣に考えてくれるから、みんなもお姉ちゃんの事が大好きなんだよ」

唯「ありがと、憂♪」

憂「お姉ちゃん♪」


38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:26:32.62 ID:7nunQJbpP
翌朝・教室

唯「という訳で昨日は、憂と一緒に寝ました」

和「昨日も、でしょ。つくづく、のんき姉妹ね」

唯「和ちゃんは、動物と名前が似てたり見た目が似てたらどう思う?」

和「別に、どうとも思わないよ。似てる動物もいないから」

唯「そうかな。フクロウってイメージだよ。フクロウ博士って。ほーほー」 ばさばさ

和「どうとも思わないわよ」 ぴく



39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:27:24.67 ID:7nunQJbpP



律「おーす」

唯「だったらりっちゃんは何だろ思う?」

和「アライグマとか、イタチとか。そういう小動物じゃないかしら」

律「私の事か?和は、フクロウってイメージだよな。ほーほー」 ばさばさ

和「どうとも思わないわよ」 ぴくぴく



40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:28:16.96 ID:7nunQJbpP
紬「みんな、おはよう♪」

律「じゃあ、紬はどうだ?」

唯「キタキツネじゃない?」

律「ああ、っぽいな」

紬「私を動物に例えるとって事?だったら和ちゃんは、フクロウかしら。ほーほー」 ばさばさ

和「どうとも思わないわよ」 ぴくぴくぴく



41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:29:08.07 ID:7nunQJbpP
澪「おはよう」

唯「澪ちゃんはどうかな」

律「クロヒョウとか、そんな感じだろ」

和「なるほどね」

澪「動物に例えるって事か?だったら和は、キタキツネだな」

和(空気読まないし、被ってるし) 



42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:29:56.64 ID:7nunQJbpP
放課後・軽音部部室

梓「済みません、遅れました」

紬「梓ちゃんはどうかしら」

律「黒猫だろ。澪の親戚だよな、ある意味」

梓「私を動物に例えるとって事ですか?和先輩は、フクロウってイメージですけど」 

和「どうとも思わないわよ」 ぱたん

律「いたのかよ」



43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:30:41.71 ID:7nunQJbpP
唯「かなり本気よーっ♪」 じゃーん

律「よーし、一旦休憩。紬、お茶頼む」

紬「・・・」 きょとーん

律「紬?お茶、お願い」

紬「え?ああ、はい。今用意するわね」 あたふた

律「なんだ、あれ」

澪「今度はムギって呼んで欲しくなったのかな。それとも、紬って呼び方に慣れてないのかも」

律「だったらどうするんだよ。いっそ、琴吹さんって呼ぶか?」

澪「それはあまりにも、他人行儀だろ。大体、田井中さんって誰だって話になるぞ」

律「悪かったな」



44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:31:25.43 ID:7nunQJbpP
律「片付けも完了、と。さて、そろそろ帰るか」

紬「今日は、みんなと一緒に帰れて嬉しいわ♪」 るん

唯「私もだよー♪」 にかー

紬「うふっ♪」 にこー

澪「なんだかんだと言って、仲良いよな」

律「だって、友達なんだもん」

澪「ああ、そうだな。でも、お前が言うと腹が立つ」

律「おい」



45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:32:40.02 ID:7nunQJbpP
済みません。一つ抜けてました


唯「むつぎちゃん。美味しいね、このお菓子」 はむはむ

紬「北海道から取り寄せた、バタークッキーよ♪」 ニコニコ

律「カオスだな、もう。やっぱり、名字で統一するか?」

澪「でもそうなると、梓が呼びにくいだろ。中野って呼び捨てか?」

梓「私は構いませんよ」

律「じゃあ、中野にゃんは?なかのにゃーん♪どははー♪」 ばんばん

梓(デコ、デコ、デコ、デコ、デコ、デコ)



46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:33:23.31 ID:7nunQJbpP
律「片付けも完了、と。さて、そろそろ帰るか」

紬「今日は、みんなと一緒に帰れて嬉しいわ♪」 るん

唯「私もだよー♪」 にかー

紬「うふっ♪」 にこー

澪「なんだかんだと言って、仲良いよな」

律「だって、友達だもん」

澪「ああ、そうだな。でも、お前が言うと腹が立つ」

律「おい」



47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:34:05.76 ID:7nunQJbpP
夕方・商店街

紬「あ、ペットショップ」

唯「入ってみる?」

紬「ええっ」 るん

唯「でもむつぎちゃんの家だと、動物園とかありそうだね」

紬「まさか。だって、ホワイトタイガーはもう飼ってないもの」

律「突っ込む気にもなれん」



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:34:49.81 ID:7nunQJbpP
ペットショップ内

九官鳥「オハヨー、オハヨー」

律「だから、夕方だって。本当、澪は馬鹿だな」

澪「それはもう良いんだ、デコッパチ。・・・って釘付けか」

律「え、何が?」

梓「デコッパチの方に突っ込んで下さいよ」



49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:35:36.19 ID:7nunQJbpP
紬「可愛いー♪」 すりすり

唯「本当、可愛いね-」 ちょいちょい

律「ああ、スコティッシュホールドか」

澪「猫を嫌ってる様子は無さそうだけど」

梓「猫を嫌いな人なんて、この世の中にはいませんよ」

律「いや。普通にいるだろ」

梓「だったらその人は、人じゃないんですよ」

律「笑顔で言うなよ」



51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:36:23.18 ID:7nunQJbpP
女性客「あの猫、可愛いね」

男性客「スコティッシュ何とかだっけ」

女性客「スコティッシュホールドよ。ほら、名前も付いてる」

男性客「ペットショップの猫に名前なんて。……本当だ、iqum。いくむ?」

女性「逆でしょ。mugi。むぎちゃんじゃない」

紬「・・・」 ぴく



52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:37:06.63 ID:7nunQJbpP
女性客「むーぎちゃん」

紬「・・・」 だらだら

女性客「おーい、むぎちゃん。むぎちゃんって」

紬「・・・」 だらだらだらー



53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:37:59.57 ID:7nunQJbpP
唯「ムギちゃんっ、行こうっ」 だっ

紬「ゆ、唯ちゃん。ちょっ、ちょっと。引っ張ったら、手がっ」 ずるずるっ

女性客「え?」

男性客「あれ?」

律「いえ、こちらの事はお構いなく。澪、梓。私達も行くぞっ」

澪「おう」 だっ

梓「はいっ」 だっ



54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:38:41.14 ID:7nunQJbpP
 街外れの公園

紬「ゆ、唯ちゃん。わ、私もう、走れ、ない」 はぁはぁ

唯「わ、私も」 ぜぇぜぇ

紬「で、でも。どうして、急に走り出したの?」

唯「え、えと。それはあの。ム・・・。つ・・・。紬ちゃんが、嫌がってるのかと思って」

紬「え?」 ぱちりこ

唯「はい?」 ぱちりこ



55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:39:27.98 ID:7nunQJbpP
唯「ちょっと、落ち着こう。ちょっと落ち着こうよ」

紬「落ち着くのは、人生にとって大切な事よ♪」 ニコッ

唯「そうだね」 ニコッ

紬「それで?」

唯「そう。さっきペットショップで女の人が、むぎちゃんって呼んでたじゃない。あれを、紬ちゃんが嫌がってるのかと思って」

紬「え?・・・ああ、そうか。唯ちゃんは、そう思ってくれたんだ。・・・ありがとう」 ぺこり

唯「あれ、何か違った?」 あせあせ

紬「そ、そうじゃないんだけど。そう勘違いされてると、私も言い出しづらいというか。恥ずかしいというか」 あせあせ



56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:40:10.26 ID:7nunQJbpP
紬「えーと。何というのか。私、先週あのペットショップに行った事があるの」

唯「うん」

紬「その時にもスコティッシュホールドがいて。可愛いなーって思いながら見てたら」 だらだら

唯「見てたら?」

紬「さっきみたいに他のお客さんが、「むぎちゃん」って呼んだのよ」 だらだらだら

唯「・・・それで」 だらだら

紬「私思わず、「はいっ♪」って最高の笑顔で振り向いちゃったの」 かー

唯「お、落ち着くのは、人生にとって大切な事だね・・・」 おどおど



57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:40:51.21 ID:7nunQJbpP
紬「だからムギって呼ばれても反応しないようにと思って。軽音部でも、つい」 しょぼーん

唯「そうだったんだ。私、てっきり嫌われてるかと思って」

紬「そんな、まさか。初めもそう言ったじゃない」 あせあせ

唯「う、うん。でもやっぱり呼ばれて反応しないと、ちょっっと寂しいから」 しゅん

紬「ご、ごめんなさい。でも呼ばれて反応して、恥ずかしい思いをしちゃったから」 しゅん

唯「そっかー」 遠い目

紬「そうなんですよー」 遠い目



59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:41:33.23 ID:7nunQJbpP
紬「でも私、すごい嬉しかったの」

唯「何が?」

紬「唯ちゃんが、私を気遣ってくれた事。みんなが私を気遣ってくれた事が」

唯「当たり前だよ。私達は友達なんだから」

紬「それに私を、「ムギ」って呼んでくれた事が」

唯「え。だったら」

紬「ごめんなさい。・・・やっぱり私、ムギって呼んで欲しいっ」
 
唯「ムギちゃんっ♪」 きゅっ

紬「唯ちゃんっ♪」 きゅっ



60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:42:14.26 ID:7nunQJbpP
律「よーし。二人とも、そこまでだ。どこで突っ込もうか、うずうずしながら聞いてたぜ」

唯「あ、りっちゃん?みんなも、いつのまに」

澪「まあまあ。とにかく、そういう事なら私達も異論は無いよ。むしろ大歓迎だ、ムギ」 ニコッ

紬「澪ちゃん・・・。ありがとう」

梓「私もですよ、ムギ先輩」 ニコッ

紬「梓ちゃん・・・。ありがとう」

律「勿論私もな。ムギ」 ニカッ

紬「りっちゃん。・・・ありがとう」

律「気にすんなよ。私達は仲間だろ。な、澪♪」

澪「まあ、そういう事にしておくか。ムギもこれからは一人で抱え込まないで、すぐに相談しろよ。その、律が一番頼りになるからさ」 てれてれ



61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:43:11.90 ID:7nunQJbpP
唯「これにて一件落着だね。私は、ちょっと恥ずかしかったけど」 

紬「ううん。全然そんな事無いわよ。あの時の唯ちゃん、すごい恰好良かったもの」 ぽっ

唯「そ、そう?私も、たまにはみんなの役に立ってるのかな」

梓「何言ってるんですか、唯先輩。役に立ってるとかどうとか、私達にそんな他人行儀な事言わないで下さいよ」

唯「お、怒られた。でも、ありがとう。あずにゃん♪」 きゅ

梓「ま、またっ。きょ、今日だけですよ」 てれてれ

律「初々しいのぅー。澪にも、ああしてやろうか」 にぎにぎ

澪「馬鹿、何言ってるんだ」 (言う前にやれよ、そういう事は)

紬「うふふ♪」 ニコッ



62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:44:00.40 ID:7nunQJbpP
夜・平沢家リビング

唯「・・・って事があったんだ」

憂「そうなんだー。でもよかったね。結局みんなの勘違いで」

唯「本当だよ。まあ、私が一番勘違いしちゃったんだけどね」 あせあせ

憂「そんな事ないよ。お姉ちゃんが真剣にムギさんの事を考えてたから、またみんなと笑っていられるんだよ。お姉ちゃんも頑張ったからだよ」

唯「そ、そうかな。憂は、いつも私に優しいね」

憂「私はいつも、本当の事しか言ってないよ」 ニコッ

唯「ういー♪」

憂「お姉ちゃん♪」



63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:44:41.86 ID:7nunQJbpP
翌朝・教室

唯「という訳で、昨日は憂と一緒に寝ました」

和「毎日寝てるじゃない。ともかく、丸く収まって良かったわね」

唯「ふくろう博士のお陰だよ」 ばさばさ

和「それはもう良いのよ。大体私は、何もしてないでしょ」

唯「そんな事無いよ。和ちゃんがどっしり後に構えてるから、私は自由にやれるんだよ」

和「私は唯のお母さんじゃないのよ♪」 つんっ

唯「てへへー♪」 にへー



64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:45:54.08 ID:7nunQJbpP
律「おーす。相変わらず仲良いな、二人とも」

唯「和ちゃんは、私のお母さんだからね」

律「さらっと怖い話になってきたな」

和「そんな訳無いでしょ」

律「だったら唯は、私の子供になるか?」

和「そんな訳無いでしょ」 ぎろっ


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:47:21.49 ID:7nunQJbpP
澪「おはよう。・・・どうかしたのか?」

律「いや。唯を誰が引き取るかって話」

澪「ごめん。全く意味が分からない」

和「冗談よ、ただの冗談」

澪「だったら、私が引き取ろうか」

和「冗談は聞いてないのよ」 ぎらっ



66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:48:05.57 ID:7nunQJbpP
紬「みんな、おはよう♪……あれ、どうかした?」

律「別に。唯を、誰が引き取るかって話」

紬「それ、何の冗談?」

和「これが普通の反応よ」

澪「私が引き取るんだから。なんて言うつもりじゃないだろうな」

紬「まさか。だって唯ちゃんは、私の親友なんだもの♪」

唯「ムギちゃんっ♪」 きゅっ
 



                                終わり



67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/19(木) 23:48:57.36 ID:7nunQJbpP [58/58]
ここまでお読み頂き、ありがとうございました。
また不慣れなため至らぬ点が多々あった事を、お詫び致します。

唯が大抵あほの子扱いされているので、それを少しでも払拭出来れば思い書いてみました。
それでは失礼致します。

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