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憂「家出します」基本+Bルート

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:08:02.47 ID:j7lw6bIRP [1/106]
憂「よいしょ…っと」

こんにちは。平沢憂です。
季節は夏、私たち高校生は夏休みです。
さんさんと照りつける日差しの中、私は両手いっぱいに荷物を抱えて出かけます。

ガチャ

憂「…あついなぁ」

なにをするかって?






家出するんです。

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:09:35.67 ID:j7lw6bIRP
【家出初日 あずさの家】

ピンポーン

梓「はーい!」

ガチャ

憂「こ、こんにちは…」

梓「いらっしゃい、あがって」

憂「おじゃましまーす」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:11:00.25 ID:j7lw6bIRP
憂「ごめんね、無茶言って」

梓「ううん、大丈夫」

梓「それで、どうして急に家出なんかしたの?」

憂「実は…」

・・・

・・



8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:13:22.91 ID:j7lw6bIRP
~回想~

唯「それじゃ、行ってくるね」

憂「いってらっしゃい。暑いから気をつけてね?」

唯「ほーい」

夏休みに入ってからお姉ちゃんは毎日のように夏期講習に行っています。
夏期講習が休みの日は軽音部の練習。
ちっとも私にかまってくれなくなりました。

憂「はぁ…」

憂(寂しいなぁ…)

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:15:09.08 ID:j7lw6bIRP
ガチャ

唯「ただいまー」

憂「おかえりお姉ちゃん」

唯「ぬあー、つかれたよぉ」

憂「お疲れさま。ご飯もうすぐ出来るから待っててね」

唯「ういーっす」

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:17:08.86 ID:j7lw6bIRP
コンコン

憂「お姉ちゃーん、ご飯出来たよ」

ガチャ

唯「…Zzz」

憂「お姉ちゃん?」

唯「…Zzz」

憂「もう、風邪引いちゃうよ」

ぱさっ

憂「おやすみ、お姉ちゃん」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:20:04.74 ID:j7lw6bIRP
こんな日が続いていました。
帰って疲れてそのまま寝ちゃう日もあれば、
宿題がたくさんあるからって早々とご飯を済ませる日もありました。
一緒に寝たいって言っても「課題が夜遅くまでかかるから」と断られ、
一緒にお風呂入ろうって言っても「疲れたから一人で入りたい」と断られ、
お出かけしようって言っても「忙しい」と断られ、私の寂しさは限界でした。

憂「ぐすっ、お姉ちゃぁん…」

最近の私はこんな風に夜な夜な枕を濡らす日々を過ごしていました。
もうこんな寂しい思いをするのは嫌だ。
どうしたら前みたいにかまってくれるんだろう。
受験生だし夏期講習やめてとも言えないし、
軽音部に行かないでなんてもっと言えない。

憂「…そうだ!」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:23:06.53 ID:j7lw6bIRP
私はひらめきました。

憂「お姉ちゃんを寂しがらせればいいんだ!」

そうすれば私の存在の大きさに気づくはず。
きっと前みたいに私のことかまってくれる。
でも、どうすればいいんだろう。
話しかけるのをやめる?でもたぶん話しかけちゃうだろうなぁ…。
お姉ちゃんを無視する?いくらなんでもそれはかわいそう…。

憂「…あっ!」

家出だ!

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:26:33.41 ID:j7lw6bIRP
家出ならごく自然な形でお姉ちゃんを寂しがらせることが出来る!
ちょっとかわいそうとは思うけど、しょうがないよね。
私なんてもうずっと寂しくて辛い思いしてきたんだし。
でも、もしお姉ちゃんが心配も何もしてくれなかったら…?
ううん、大丈夫。きっとお姉ちゃんなら心配してくれる。
お姉ちゃんだって私のことが大好きなはずだし、大切なはずだ。
これは試練だよ、お姉ちゃん。
私からお姉ちゃんへの愛の試練。
絶対乗り越えてね。私待ってるから。

そうと決まればさっそく…。

prrrr

ガチャ

梓『もしもし』

憂「あ、梓ちゃん?あのね…」



・・

・・・

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:29:16.85 ID:j7lw6bIRP
梓「なるほど、それで家出をね…」

憂「そういうこと!」

梓「でも少しやりすぎな気が…」

憂「梓ちゃん」ずいっ

梓「へっ?」

憂「私は、真剣なんだよ」

梓「はは…そうですか」(おぉ、こわ…)

憂「お姉ちゃんが私のことどう思ってるか、これで見極めるの」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:32:20.62 ID:j7lw6bIRP
憂「お姉ちゃんが本当に私のことを大切に思っているのなら、きっとこの試練を乗り越えてくれる!」

梓「でも、もし乗り越えられなかったら…?」

憂「そんなことないもんっ!お姉ちゃんは、お姉ちゃんはっ…!」うるうる

梓「う、憂?!」

憂「お姉ちゃんは、私のこと大好きだもぉん…」ぽろぽろ

梓「そ、そうだよ!大丈夫だって!唯先輩は憂のこと大事に思ってるって!だから泣かないで、ね?」

憂「うぅっ…」

梓「そ、そうだ!純も誘ってどこか遊びに行こうよ、ね?」

憂「うん…」

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:35:25.96 ID:j7lw6bIRP
・・・・・・

純「へぇー、そんなことがあったの」

梓「うん、いきなり泣き出したりしたからびっくりしたよ」

純「にしても、憂のシスコンっぷりは半端じゃないねぇ~」

梓「そう言ってあげないでよ。憂だって必死なんだからさ」

純「ま、仲が良いのはいいことじゃないの?」

梓「んもぉ~。他人事だからって…」

純「でも、心なしか楽しそうだね」

梓「まぁ、唯先輩のこと信じてるからね。今から楽しみなんじゃない?」

憂「梓ちゃん、純ちゃん!こっちこっち~」

純「はいはい、今行くよー!」


31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:37:16.94 ID:j7lw6bIRP
・・・・・・

【あずさの家】

憂「はぁ~、楽しかったぁ」

梓「でもすごく汗かいちゃったよ」

憂「ねぇ、一緒にお風呂入ろうよ」

梓「え、ええっ?!」

憂「修学旅行の練習だと思ってさ」

梓「で、でも」

憂「ダメ…?梓ちゃん」

梓(うっ…。そんな風に言われたら断れないよ)

梓「わ、わかったよぉ」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:38:36.97 ID:j7lw6bIRP
【お風呂】

梓「はぁ~っ、気持ちいいーっ」

憂「梓ちゃん、背中流してあげる」

梓「えっ?!い、いいよそんな…」

憂「いいからいいから」

梓「う、うん…///」

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:41:20.25 ID:j7lw6bIRP
憂「梓ちゃんの髪、やっぱりきれいだね」

梓「そ、そんなことないよ!」

憂「それに、いい匂いもする。うらやましいなぁ」

梓「う、憂の方こそ!身長もあるし、そ…それに…」

梓「む、むむ胸だってあるし…。私からしたらそっちの方がうらやましいよ」

憂「そうかなぁ?」

梓「あーあ、私ももっとスタイルよくなりたかったな」

憂「梓ちゃんは今のままで十分かわいいよっ」もみっ

梓「ひゃあんっ!」

憂「うふふ、梓ちゃんったらかわいいっ」

梓「うー…お返しだっ」むにゅっ

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:44:02.01 ID:j7lw6bIRP
憂「きゃあっ!」

もみもみ

梓「うわぁ…」

もみもみ

梓(実際触ってみると予想以上におっきい…)

もみもみ

梓(それに比べて私は…)ちらっ

梓(へ、へこむなぁ…)ずぅーん

憂「んっ…//」

憂「あ、梓ちゃん?いつまで触ってるのかな…?」

42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:46:36.69 ID:j7lw6bIRP
梓「はっ!!ごめん、つい夢中で…」

憂「そ…そろそろ出よっか」

梓「そ、そうだね」

憂「・・・・・・」

梓「・・・・・・」

梓(う、うっかり触りすぎてしまった…)

憂(あんなに触ってくるなんて…恥ずかしかったよぉ)

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:49:21.24 ID:j7lw6bIRP
【あずさの部屋】

梓「今日の純、髪型ちょっと変だったよね!」

憂「寝癖のせいかな?ちょっといつもよりボリュームがあったような…」

brrrrr

憂「あ、メール…」

梓「誰から?」

憂「お姉ちゃんだっ!!」

梓「び、びっくりした…。唯先輩はなんて?」

――――――

From:お姉ちゃん

Subject:うい!

本文:
何も言わずにいきなり出かけるなんてひどいよ!
しかも3日も…。どこでなにしてるの?

――――――


50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:52:38.55 ID:j7lw6bIRP
梓「み、3日?!」

憂「うん、置手紙を一応書いておいたの。警察沙汰になったら困るし」

――――――

お姉ちゃんへ

3日ほど出かけます。
ご飯は冷蔵庫に入ってるから、あっためて食べてね。
火の元と戸締りには気をつけてね。

うい

――――――

憂「あ、3日間梓ちゃん家にお世話になるつもりじゃないよ?」

梓「いくらなんでも3日は唯先輩がかわいそうだよ…」

憂「いいの、これは試練なんだから!」

梓「それで、なんて返信するの?」

憂「返信?」

53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:55:22.19 ID:j7lw6bIRP
梓「返信…しないの?」

憂「ちょっとお姉ちゃんにお灸をすえなきゃ!」

梓「ええぇ~っ…」

brrrr brrrr brrrr…

梓「電話だよ、憂。唯先輩からじゃない?」

憂「うん。でも出ないで我慢我慢」

brrrr brrrr brrrr…

梓「まだ鳴ってるよ」

憂「もう、お姉ちゃんったら…//」

梓(ひどいことするなぁ…)

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 01:58:53.04 ID:j7lw6bIRP
うれしかった。そして安心した。
お姉ちゃんが心配して連絡をくれたからだ。
本当はすぐにメールも返したかったし、電話だって出たかった。
でも、はやる気持ちを抑えた。

brrrr

憂(またメールだ)

――――――

From:お姉ちゃん

Subject:うーいー;;

本文:
うーいー;;
どうして電話に出ないんだぁぁ。
寂しいよぉ。ういー;;

――――――

憂「…ふふっ」

お姉ちゃん、大好き。

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:01:24.65 ID:j7lw6bIRP
【家出2日目 昼】

憂「泊めてくれてありがとう」

梓「ううん。それよりもあと2日平気なの?うちにいてもいいんだよ?」

憂「さすがにそこまで迷惑かけられないから自分で何とかするよ。ありがとう梓ちゃん」

梓「わかった、それじゃあ気をつけて。うまくいくといいね」

憂「うん!またね」

私は梓ちゃんの家をあとにした。
さて、これからどうしよう。
自分で何とかするとは言ったものの、特にこれといったあてもなかった。
やっぱり戻って梓ちゃんの家にお世話になろうかな…。
なんてことを考えていた矢先、

?「おーい、憂ちゃーん!」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:04:28.46 ID:j7lw6bIRP
憂「あ…」

声をかけてくれたのは律さんだった。
後ろには紬さん、澪さんもいた。

憂「みなさんこんにちは。これから講習ですか?」

紬「ううん。今日は午前だけだから、これからみんなでお昼ご飯を食べに行くところなの」

憂「あの、お姉ちゃんは…?」

澪「唯は補習を受けてるよ、あとで合流するって」

憂「そ、そうですか」

律「それよりも憂ちゃん、その両手いっぱいの荷物はいったいなんだい?!」

憂「これですか?これは…」

私は事情を説明することにした。

・・・・・・

73 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:07:26.80 ID:j7lw6bIRP
律「なるほど、つまり憂ちゃんは家出少女ってわけか!」

憂「まぁ…、そういうことになります」

紬「家出少女…」ぽわ~ん

律「ふふん、こいつはおもしろそうだな…。よし!私らも協力しようぜ」

澪「おい律!なに馬鹿なこと言ってるんだ!」

律「いいじゃんいいじゃん。憂ちゃんも宿がなくて困ってるわけだし」

律「それに、唯が寂しがってる姿も見てみたいだろ?」ボソッ

澪「た、確かにそれは見たいかも…」

律「ムギも協力してくれるか?」ヒソヒソ

紬「えぇ、もちろんよ」

律「決まりだな」

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:14:15.31 ID:j7lw6bIRP
律「憂ちゃん、私たちの家においでよ!」

憂「えっ、そんな!悪いですよ」

律「遠慮しなくていいって!憂ちゃんにはいつもお世話になってるからな」

澪「私たちの家に一日ずつ泊まれば、3日は宿に困らないだろ?」

紬「憂ちゃんが構わないなら、全然いいのよ?」

どうしよう。
置手紙には3日ほど出かけるって書いたから、明日には帰らなくちゃならない。
もし3人の家にお世話になったら置手紙の日にちを破ることになる。
私は考えた結果…。

憂「家出します」Aルート

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:19:50.49 ID:j7lw6bIRP
B:置手紙の日にちを破る。

律さんたちのせっかくの好意を無碍にするわけにもいかない。
もう少しだけお姉ちゃんにお灸を据えてあげよう。
私は3人の家にそれぞれお世話になることにした。

憂「じゃ、じゃあお言葉に甘えて…」

律「決まりだな!じゃあ、最初は誰の家にしようか?」

紬「はい!!はい!!!」

澪「む、ムギ?!ど、どうしたんだいきなり」

紬「私、家出少女を匿うことが夢だったの!」

澪「」

98 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:23:07.57 ID:j7lw6bIRP
律「じゃあ今日はムギの家だな!明日は私の家で、明後日は澪の家でいいな?」

澪「ああ、わかった」

憂「すいません、お世話になります」

紬「いいのよいいのよ。あ、ちょっと待っててね」

ピッ

紬「もしもし、斉藤?今から家出少女を連れてくるから部屋を用意しておいて」

斉藤『お、お嬢様?!それはいったいどういう―――』

ピッ

紬「これで大丈夫よ。さ、いきましょ憂ちゃん」

律「いいのかあれで…」

澪「まぁ、いいんじゃないのか。ムギだし…」

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:26:41.10 ID:j7lw6bIRP
紬「それじゃあ、唯ちゃんが来ちゃったらいけないし私たちはここで帰りましょ」

律「明日のことはまたあとで連絡するよ!」

紬「待ってるわ。それじゃあ、また」

・・・・・・

唯「ごめーんみんな、遅くなっちゃって。あれ、ムギちゃんは?」

澪「なんか急用思い出したって言って帰ったぞ」

唯「…?そうなんだぁ」

107 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:29:18.93 ID:j7lw6bIRP
【つむぎの家】

憂「お邪魔しまーす」

紬「はい、どうぞー」

憂「うわっ、すごい大きい…」

紬「斉藤ー!いるー?」

斉藤「お嬢様!家出少女を連れてくるとはいったい…」

紬「この子は私の友達の妹さんなの。訳あっていま家出中だから、今晩うちに泊めることしたのよ」

斉藤(お嬢様…なんとお優しい、慈愛に充ち溢れた方なのでしょう…)

紬「くれぐれも失礼のないようにもてなしなさい」

斉藤「かしこまりました」

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:32:53.59 ID:j7lw6bIRP
ガチャ

紬「この部屋は好きに使っていいから、ゆっくりしてね」

憂「ええっ、部屋一つですか?!」

紬「あら、一つじゃ足りないかしら?じゃあもう一部屋…」

憂「い、いえ!大丈夫です!むしろ広すぎて落ち着かないので、紬さんと同じ部屋にいさせてもらってはダメでしょうか…?」

紬「わ、私と同じ部屋…?」

紬「・・・・・・」ぶっ

憂「つ、紬さん?!」

憂(なんで鼻血…?)

115 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:36:34.82 ID:j7lw6bIRP
紬「ご、ごめんなさい。ちょっと興奮…じゃなくて、びっくりしちゃって」

憂「大丈夫ですか?」

紬「へ、平気よ。あっ!お昼にしましょうか」

・・・・・・

憂「す、すごい豪華…」

斉藤「お嬢様の大切な客人ですから、腕によりをかけて作らせました」

紬「んもう、斉藤ったら…」

118 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:39:46.00 ID:j7lw6bIRP
とにかく紬さんの家は凄かった。
三ツ星レストランのフルコースのような食事だったし、
部屋は一流ホテルにも引けを取らないくらい豪華で気品あふれるものだった。

食事が終わったあと、紬さんと屋外プールに入った。
もちろん家の敷地内にあるプールだ。
今日は特に暑かったから、水がすごく気持ちよかった。
何度か紬さんが鼻血を出してプールが赤く染まったけど…。

これだけの環境がありながら、紬さんはそのことをちっとも鼻にかけることはなかった。
むしろ、全力だった。全力で何でも付き合ってくれるし、全力で楽しんでいた。
子どものような人だった。

120 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:41:04.83 ID:j7lw6bIRP
【夜 つむぎの部屋】

紬「あら、おかえり憂ちゃん」

憂「いいお湯でした」

紬「それはよかったわ」

紬さんは携帯をいじっていた。

憂「メール、律さんからですか?」

紬「うん。明日どうする?って」

122 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:43:16.24 ID:j7lw6bIRP
brrrr

紬「ふふっ、りっちゃんったら…」

憂「楽しそうですね、紬さん」

紬「りっちゃんはね、私にたくさん楽しいこと教えてくれるの」

紬「りっちゃんだけじゃない。唯ちゃんも、澪ちゃんも、梓ちゃんも、私の知らない楽しいことをたくさん教えてくれる」

紬「私、軽音部のみんなと出会えて本当によかったと思ってるわ」

憂「幸せなことですね」

紬「うん!」

紬さんは本当にうれしそうだった。

124 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:45:17.77 ID:j7lw6bIRP
紬「さ、そろそろ寝ましょうか」

紬「ベッドは空きがあるから、好きなのを使ってくれて構わないわ」

憂「あの…せっかくですし、紬さんのベッドで一緒に寝てもいいですか?」

紬「お、同じベッド…」

紬「・・・・・・」ぶっ

憂「紬さん?!」

紬「大丈夫よ、ティッシュ詰めてあるから」

憂「」

128 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:48:04.29 ID:j7lw6bIRP
2人でベッドに入ると、紬さんがこんなことを言いだした。

紬「私ね、憂ちゃんが今日泊まりに来てくれて本当にうれしかったの」

憂「?」

紬「あまりお泊りっていうのを経験したことがなくて。ましてやうちに誰かが泊まりに来るなんてなかったから…」

紬「ありがとうね、憂ちゃん」

憂「いえ、こちらこそ本当に楽しかったです。ありがとうございました」

紬「それじゃあ、おやすみ。憂ちゃん」

憂「はい、おやすみなさい」

明日は律さんの家、明後日は澪さんの家か。
どんな家なんだろう。そんなことを考えながら眠りについた。

133 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:51:48.71 ID:j7lw6bIRP
【家出3日目】

憂「お世話になりました」

紬「いいのよ、またいつでも来てね」

憂「はい、ぜひ今度はお姉ちゃんと」

紬「それじゃ斉藤、りっちゃんの家まで頼むわね」

斉藤「かしこまりました」

・・・・・・

【りつの家】

律「おっ、いらっしゃい!さ、はいってはいって」

憂「おじゃましまーす」

135 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 02:52:57.08 ID:j7lw6bIRP
眠い、寝る。
起きたら続き投下します。

それまでID:ej7i3D0KOに任せた。

167 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:00:59.53 ID:j7lw6bIRP
律「ちょっと散らかってるけど、まぁ気にしないで!」

憂「いえ、大丈夫です」

律先輩の部屋は確かに少しばかり散らかっていた。
けど、部屋そのものは女の子らしかった。
律さんの性格から考えると、少し意外な感じもした。

律「さて、と。それじゃさっそく」

憂「?」

律「頼むっ!勉強教えてくれっ!」

憂「へ?」

168 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:03:05.39 ID:j7lw6bIRP
どうやら私を呼んだのは最初からそのためだったようだ。
澪さんや紬さんに教わってもよかったけど同じ受験生として負担をかけたくないから、と言っていた。
(そこにお姉ちゃんの名前がなかったあたり律さんの深刻さがうかがえた)
こうして2年生の私が3年生の律さんに勉強を教えるといった異様な光景となった。

憂「で、このwhichは関係詞のwhichだから…」

律「おぉ、すっげー!やっぱり憂ちゃんは優秀だなぁ」

憂「そんなことないですよ、たまたま授業で最近やったところですから」

律「私も1年の頃からちゃんと勉強しとけばよかったなぁ…」

169 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:06:53.57 ID:j7lw6bIRP
・・・・・・

律「んあぁ…つかれた~」

憂「ずっと頭使ってましたからね」

律「よし、今日はこのへんで終わり!ご飯にしようぜー」

律「そんじゃ、ちょっくらご飯でも作ってきますかな」

憂「あっ、私も手伝います!」

律「いいからいいから。勉強教えてくれたお礼だよ。出来たら呼ぶからさ」

憂「あ…」

バタン

いっちゃった…。
それから特にすることもなかったので私は夏休みの宿題を片付けた。
一応持ってきておいてよかった。
あれからお姉ちゃんから何度か連絡があったけど、特に何もしていない。
お姉ちゃん今頃なにしてるのかな…。

・・・・・・

律「出来たよー!下りてきてー」

憂「あ、はーい!」

170 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:09:21.83 ID:j7lw6bIRP
憂「うわ…すごい…。これ、全部律さんが作ったんですか?」

律「まぁねー」

目の前には肉料理、魚料理、煮物まであった。

律「遠慮せずに食べてくれなー」

憂「い、いただきます」

私は目の前の煮物をつまんで口に運んだ。

憂「お、おいしい…」

律「本当かっ?!よかったー」

お世辞とかそういうのではなく、本心からおいしいと口にした。
律さんは将来いいお嫁さんになるだろう。そう思った。

171 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:12:23.01 ID:j7lw6bIRP
ご飯を食べお風呂から出ると、律さんはリビングで私を今か今かといった様子で待っていた。

律「おっ、やっと出たな!」

律「憂ちゃん。ゲームしようぜ、ゲーム!」

憂「ゲーム…ですか?」

目の前のテレビには格闘ゲームらしき画面が映っていた。

律「いつもは弟の聡とやってるんだけどさ、姉ちゃんとはもうやりたくないーって言って相手してくれなくてさ」

聡「だって姉ちゃん戦い方が姑息なんだもん!」

律「あれは立派な戦法ですから!とにかくさ、やってみない?」

憂「いいですよ」


172 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:15:15.20 ID:j7lw6bIRP
私はあまりゲームというのをしたことがなかった。
最初の方はもちろん律さんにけちょんけちょんにされた。
けど、何回かやってるうちにコツをつかめるようになってきた。
そしてついに…

憂「やった、勝った!」

律「げっ、マジ?!ウソだろ…」

聡「うわ、姉ちゃん負けてやんの!だっせー!」

律「う、うるさいぞ聡!今のはちょっと油断しただけだ!」

律「くそっ、飲み込みの早さといいセンスといいさすが姉妹といったところだな…」

憂「もう一回やります?」

律「当たり前だ!次は私も本気出すからな」

176 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:18:52.14 ID:j7lw6bIRP
律「ふあぁ~あ…。おうっ、もうこんな時間か!」

結局律さんとゲームに没頭していた。
勝ちつ負けつつで最終的に勝敗は五分五分だった。

律「明日は部活だし、そろそろ寝るかなー。また今度やろうぜっ」

憂「はい、ぜひ」

律「そんじゃおやすみー」

憂「おやすみなさい」

なんか一番お泊りらしいお泊りだった。
勉強して、手作りのご飯食べて、ゲームして…。
律さんと同級生だったら、きっと楽しかっただろうな。

ゲームに夢中でお姉ちゃんからの連絡に気がつかなかった。
本来帰る日だったからか、今日はいつもよりたくさんメールや電話があった。
作戦は成功かな。澪さんの家にお世話になったら帰ろう。

179 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:21:49.99 ID:j7lw6bIRP
【家出4日目】

憂「律さん、起きてください!遅刻しちゃいますよ?」ゆっさゆっさ

律「んぁ、あと180分だけ…」

・・・・・・

憂「お世話になりました」

律「澪にはあとで連絡するよう言っとくから」

憂「わかりました。それまで適当に時間潰してます」

律「おう、じゃなー」

今日は軽音部の練習があるとのことなので、終わるまで図書館で時間を潰すことにした。

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:23:18.17 ID:j7lw6bIRP
律「おーっす澪ー」

澪「律か、おはよう。憂ちゃんは?」

律「部活が終わるまでどっかで時間潰してるってさ。終わったら連絡してやってよ」

澪「わかった」

律「さーて、唯はどんな顔してんのかなぁ」

澪「案外けろっとしてたりな」

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:25:30.57 ID:j7lw6bIRP
【音楽室】

ガチャ

律「おっはよー!」

唯「あ、りっちゃん澪ちゃんおはよー」

梓「おはようございます」

律「唯が時間より早く来るなんてめずらしいじゃないか。いつもギリギリなのに」

唯「えへへ、そうかな?」

ガチャ

紬「おはよう~」

唯「ムギちゃんおは~」

193 名前:さるった[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:50:04.40 ID:j7lw6bIRP
律「意外と普通だな」ヒソヒソ

澪「そうみたいだな」

律「なんかおもしろくないぞ」

澪「私に言うな」

唯「2人とも何話してるの?」

律「えっ?!い、いやぁ今日も暑いなぁ~って。な、澪?」

澪「あ、あぁ。そうだぞ。さ…さぁ、文化祭も近いし練習しようじゃないか!」

唯「…?変なのー」

律澪(あ、あぶねー…)

194 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:52:20.68 ID:j7lw6bIRP
【部活終了 帰り道】

紬「それじゃまたね」

唯「じゃね~。いこっ、あずにゃん」

梓「はいです!」

律「うちらも行くか」

澪「そうだな」

prrrr prrrr

ガチャ

憂『はい、もしもし』

澪「あぁ、憂ちゃんか?いま終わったよ」

憂『わかりました。どこに行けばいいですか?』

澪「ん~、とりあえず律の家の前に来てくれ」

憂『はーい』

195 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:54:12.59 ID:j7lw6bIRP
【りつの家の前】

律「おっす憂ちゃん」

憂「こんばんわ」

澪「それじゃ、行こうか」

憂「はい。お世話になります」

律「澪ー。憂ちゃんに手ぇ出すなよー?」

澪「ば、馬鹿!そんなことするわけないだろ!」

憂「ふふっ」

澪「憂ちゃんも笑ってないで否定してくれ!」

196 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:56:28.86 ID:j7lw6bIRP
【みおの家】

憂「おじゃましまーす」

憂「へぇ…」

澪さんの部屋はとてもシンプルだった。
シンプルというより大人っぽいといった方がいいだろうか。
澪さんらしいといえば澪さんらしい部屋だった。

澪「お茶もってくるね」

憂「あっ、すいません」

197 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 13:58:14.83 ID:j7lw6bIRP
澪「・・・・・・」ズズズ

憂「・・・・・・」ズズズ

憂(気まずい…)

いざ澪さんと2人きりになってみると話す話題があまりなかった。
律さんや紬さんの時とちがい、しばしの沈黙が流れた。

澪「な、なぁ…。憂ちゃん」

憂「は、はい?!」

澪「あの、その…。り、料理教えてくれないかな?」

憂「料理…ですか?」

198 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:00:26.55 ID:j7lw6bIRP
澪「う、うん。もうちょっとしたら18だし、料理のひとつやふたつ出来ないと恥ずかしいというか…」

澪「それにな。律のやつ、ああ見えて結構料理上手なんだよ」

憂(確かに、律先輩の料理はおいしかったな)

澪「なんか律にそういうとこ負けてるの悔しくてさ。見返してやりたいんだ」

憂「いいですよ、私なんかでよければ」

澪「本当か?ありがとう!はぁ~、断られたらどうしようかと…」

憂「…ふふっ」

澪「あっ、今笑ったな?ほ、本当に不安だったんだからな!」

澪さんらしい、かわいげのある心配だった。

199 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:03:20.16 ID:j7lw6bIRP
そういうわけで私と澪さんはキッチンに向かった。
冷蔵庫に玉子がたくさんあったのでそれを使ってオムレツを作ることにした。
慣れない手つきで料理している澪さんは見ていて微笑ましかった。
今までは少し近寄りがたかったけど、こうして見るとどこにでもいる普通の女の人なんだなぁと思った。

・・・・・・

澪「いただきます」

憂「いただきます」

澪「うぅ…やっぱり憂ちゃんはすごいな」

憂「そんなことないですよ。澪さんも練習すればきっと上手く作れますって」

澪「そ、そうかなぁ…。が、頑張るよ!」

201 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:07:23.77 ID:j7lw6bIRP
食事を終え、お風呂に入ったあと私と澪さんは
部屋で他愛もない雑談に花を咲かせていた。

澪「でな、そのときの唯がさ…」

憂「そんなことがあったんですか?お姉ちゃんったら…」

憂「あ…そういえば、今日お姉ちゃん部活に来てました?」

澪「あぁ、めずらしく私や律よりも早くに来てたよ」

憂「そうなんですか…」

特に変わった様子はなかったらしい。
寝坊せずに学校に行ったことには驚きだった。
私がいなくなってしっかりするようになったのかな?
だとしたら予想以上の効果だ。
少し安心した私は、前々から気になっていたことを聞いた。

憂「そういえば、澪さんって彼氏とかっているんですか?」

澪「え、えぇっ?!かかか、かっ、彼氏?!」

202 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:10:57.51 ID:j7lw6bIRP
澪「い、いないよ!いるわけないだろ!」

憂「えっ、いないんですか?意外です」

憂「澪さんってかわいいし、スタイルもいいし、人気もあるから絶対いると思ってました」

澪「む、むむ無理無理無理無理!!!男の人怖いし…」

憂「じゃあ好きな人とか気になる人とかは?」

澪「う、憂ちゃん…。あまり私をいじめないでくれ…」

澪「あ、あぁそうだ!軽音部のみんなは大好きだぞっ!!」

憂(そういう好きじゃないんだけどなぁ…)


204 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:13:43.89 ID:j7lw6bIRP
憂「でも確かに澪さんって律さんとすごく仲良しですよね」

澪「う、うん…。でも最近律のやつムギのことばっかでさ…」

澪「い、いや!別にやきもちとかそういうんじゃないんだけど、いきなり私に構わなくなってさ。ほんの少し寂しいというか…」

澪「ああああああ何を言っているんだ私は///なんか話してるこっちが恥ずかしくなってきた////」

憂(澪さん、律さんのことが好きなんだ…)

澪「そ、そういう憂ちゃんはどうなんだ?!」

憂「私ですか?」

澪「ああ。好きな人とかいないのか?」

憂「お姉ちゃんです」

澪「えっ…と、ごめん。もう一回言ってもらってもいいかな?」

憂「お姉ちゃんです」

澪「」

206 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:16:27.40 ID:j7lw6bIRP
憂「私、お姉ちゃんが大好きなんです」

憂「甘えんぼなところも、だらしないところも、全部好き」

憂「今回の家出だって、お姉ちゃんにもっと私のこと好きになってほしくてやったことなんです」

澪(憂ちゃんを変だとは言えないな。私だって律のことが…)

澪「そっか、憂ちゃんは本当に唯のことが好きなんだな」

澪「こんな話をしたのは初めてだよ。ありがとう」

憂「いえ、こちらこそ。澪さんの色んな話が聞けてよかったです」

澪「寝ようか」

憂「はい!」

211 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:19:44.87 ID:j7lw6bIRP
こうして私たちは眠りについた。
紬さん、律さん、澪さんの家に泊まってきたけど、
一番距離が縮まったのは澪さんだった。
私と似たような感じがしたからかも知れない。
澪さんの布団は、今まで泊まった誰の布団よりも寝心地がよかった。

【家出5日目】

憂「お世話になりました」

澪「ああ、気をつけて。唯によろしくな」

憂「はい。失礼します」

さぁ、まっすぐ帰ろう。
お姉ちゃんが待ってる。

そうだ、買い物をしていこう。
きっとお姉ちゃんはお腹を空かしているだろうから。
お姉ちゃんの大好きな料理を食べさせてあげよう。
そう思って駅の近くを通りかかった時、

?「た、助けて…」

憂「……へ?」

212 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:24:35.50 ID:j7lw6bIRP
さわ子「あ、憂ちゃん…?」

さわ子先生だった。
真っ青な顔をして、今にも倒れそうだった。

憂「ど、どうしたんですか?!」

憂(うっ、お酒くさい…)

さわ子「じ、実は昨日友達と飲みすぎちゃって…」

さわ子「駅までは何とかこれたんだけど、もうダメ限界…」

このまま放置しておくわけにもいかないので、
タクシーを拾い、先生の家まで付き添うことにした。

215 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:30:14.70 ID:j7lw6bIRP
【さわ子の家】

ガチャ

憂「着きましたよ、先生」

さわ子「うぅ…」どさっ

先生は家に着くなり床に倒れこんだ。
私は倒れた先生を布団まで運んだ。

憂「先生、大丈夫ですか?」

さわ子「…Zzz」

寝てしまったようだ。
一応桶を用意しておいた。

さわ子「……うぐっ」

げえええええ

憂「」

用意しておいてよかった。

216 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:35:45.30 ID:j7lw6bIRP
【夕方】

さわ子「…ん」

憂「あ、起きました?いま軽く食べられるもの作ってるんで、待っててください」

さわ子「憂ちゃん、あなたまさかずっと?」

憂「そのままにしておくわけにもいかなかったんで。あ、別に平気ですよ?」

・・・・・・

憂「はい、どうぞ」

さわ子「ありがとう。あ、おいしい…」

憂「よかったぁ」

さわ子「久々に集まったもんだからつい飲みすぎちゃってね…。でもみんな次の日仕事だって言ってそそくさと帰っちゃって」

さわ子「憂ちゃんがたまたま通りがかってくれて助かったわ。本当にありがとう」

さわ子「それで、どうして憂ちゃんはそんな大きな荷物を持って駅の近くにいたのかしら?」

憂「実は…」

218 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:39:37.95 ID:j7lw6bIRP
・・・・・・

さわ子「あっははははは!それで家出か、若いわねぇ」

憂「わ、笑いごとじゃないです先生!」

さわ子「いいじゃない、青春ね。うらやましいわぁ」

憂「むぅ…」ぷくっ

さわ子「あぁ、ごめんね。こんなに愛されて、唯ちゃんは幸せ者ね」

さわ子「今日はありがとう。家まで送るわ、乗ってきなさい」

憂「本当ですか?ありがとうございます」

219 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:44:59.16 ID:j7lw6bIRP
【ゆいとういの家】

あたりはすっかり暗くなっていた。
お昼には帰るはずがだいぶ予定より遅くなってしまった。

憂「ありがとうございました」

さわ子「それじゃ、姉妹共々仲良くするのよ~」

ブゥゥゥン…

憂「…さて」

お姉ちゃんはどうしているだろう?
きっと帰ったら「ういぃ~!」って
泣きついてくるに違いない。
そしたらぎゅうってして、一緒にご飯食べて、一緒に寝るんだ。
期待に胸膨らませ私は玄関のドアを開けた。

ガチャ

憂「ただいま~」

しーん…

221 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:50:21.09 ID:j7lw6bIRP
憂「あ…あれ?」

おかしいな。聞こえなかったのかな。
私はもう一回大きな声で帰宅を告げた。

憂「ただいま~!お姉ちゃーん、帰ったよー!」

しーん…

またもや反応がない。どうして?
そっか、疲れてまた寝てるんだ。
起こしてあげよう。そう思って靴を脱ごうとした時だった。

憂「えっ…?」

憂「なに…これ…?」

224 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 14:51:19.75 ID:j7lw6bIRP
メシ食ってくる

237 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:25:36.50 ID:j7lw6bIRP
足元には見慣れない靴があった。
お姉ちゃんのものでもないし、もちろん私のものでもない。
まさか、泥棒?!お姉ちゃんに何かあったんじゃ…。
私は靴を脱ぎ捨てリビングに駆け込んだ。

バンッ

憂「お姉ちゃんっ!!!」

そこには信じられない光景があった。

240 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:28:44.93 ID:j7lw6bIRP
梓「あ、憂…」

憂「梓…ちゃん…?」

靴の持ち主は梓ちゃんだった。
どうして梓ちゃんがここにいるの?

ど う し て 、梓 ち ゃ ん が 私 の エ プ ロ ン を つ け て い る の ?

聞きたいことは山ほどあった。けどひとまず今はお姉ちゃんだ。
お姉ちゃんはどこにいるんだろう。
リビングにはいない。部屋にいるのか。
私は足早にお姉ちゃんの部屋に向かった。

241 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:31:22.07 ID:j7lw6bIRP
ガチャ

憂「お姉ちゃん!!!」

唯「ん……?なんだ、憂か」

よかった。無事だった。

憂「た、ただいま」

唯「おかえり。何か用?」

憂「えっ…?」

一瞬固まってしまった。
なんて冷たい目をしているんだろう。
怖い。怖くて目が合わせられなかった。
こんなお姉ちゃん、今まで見たことない。
それでも勇気を出して聞いた。

憂「お姉ちゃん、なんで梓ちゃんがうちにいるの…?」


244 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:34:43.82 ID:j7lw6bIRP
唯「そんなの憂には関係ないじゃん」

憂「関係なくない!」

唯「…うるさいなぁ」

憂「だって、私は…。お、お姉ちゃんの、妹…だから…」

涙がこぼれる寸前だった。
こんなのお姉ちゃんじゃない。偽物だ。
そう思いたかった。

唯「いま忙しいから出てってくれる?」

憂「い、いやだ!そんな寂しいこと言わないでよお姉ちゃん…」

スッ

梓「先輩、ご飯出来ましたよ」

唯「本当っ?!すぐ行くよっ!」すたたた

梓「・・・・・・」

憂「梓ちゃん、これはどういうこと…?」

249 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:37:53.42 ID:j7lw6bIRP
梓「2日前の夜にね、唯先輩から電話があったの」

2日前というと私が家出して3日目。当初帰る予定の日であり、律さんの家に泊まった日だ。

梓「憂が帰ってこないって。一人じゃ寂しいから、一緒にうちでご飯食べようって」

梓「私は唯先輩の家でご飯を一緒に食べた。ご飯を食べて憂の帰りを待ってそれで帰るつもりだった」

梓「でも、憂は帰ってこなかった」

梓「唯先輩、泣いてたんだよ?メールも返ってこない、電話も出ない。憂に何かあったんじゃないかって」

梓「でも唯先輩は警察や軽音部にはそのことは言わなかった。憂を信じてたから」

確かに3日目の夜にかけてお姉ちゃんからかなりの電話やメールがあった。
(律さんと遊んでいたから気づかなかったが)
しかしその後ぱったりと連絡が来なかった。
なぜ私はその異変に気づかなかったのだろう。
愚かな自分を恨んだ。

梓ちゃんは話を続けた。

253 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:40:42.99 ID:j7lw6bIRP
梓「しばらくして、今日一日だけ一緒にいてほしいって唯先輩に言われたの」

梓「あんな辛そうな唯先輩見たことなかった」

梓「私は唯先輩と一緒にお風呂に入った。そのあと…」

憂「そのあと…?」

梓ちゃんはそこで口ごもった。
梓ちゃんはしまったといった顔をしていた。
私はその一瞬の変化を見逃さなかった。

憂「そのあと…なに…?」

梓「・・・・・・」

憂「答えて!!!」

255 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:42:47.50 ID:j7lw6bIRP
梓「・・・・・・」くるっ

梓ちゃんは何も言わずに振り返って一階に下りようとしていた。

憂「梓ちゃん!!待って!!!」

梓ちゃんの肩を掴んだ。

憂「こ、これは…?!」

梓ちゃんの首元にはピンク色に腫れた跡があった。
首元だけではない、胸元にもいくつかあった。
そう。これは、キスマークだ。
間違いない。お姉ちゃんは梓ちゃんを抱いたのだ。
私ですら、抱かれたことなんてなかったのに。

259 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:45:34.12 ID:j7lw6bIRP
梓「私ね、好きになっちゃったの。唯先輩のこと」

梓「最初はなぐさめのつもりだった。ご飯も、お風呂も、かわいそうな先輩への同情でしかなかった」

梓「でもね。一緒に寝たときね、唯先輩の方から私を求めてくれたの」

梓「唯先輩と抱き合ってるとき、本当に幸せだった」

梓「その時、この気持ちが同情じゃなくて本物なんだってことに気づいたの」

そのあとの梓ちゃんの話はあまり耳に入らなかった。
それから毎日うちでお姉ちゃんと暮らしていたことと、毎晩身体を重ねたことぐらいしか頭に残らなかった。

264 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:48:31.81 ID:j7lw6bIRP
リビングではお姉ちゃんはすでに夕食を食べ終えていた。

唯「あーずにゃーん。アイスはぁ~?」

梓「はいはい、今用意しますね」

唯「えへへ~、あずにゃん。ちゅーっ」

梓「だ、ダメですよこんなところで///」

唯「えぇ~っ、昨日はいっぱいしてくれたじゃぁん」

梓「そんなことないですってば!」

唯「けちぃ…」

梓「ま、またあとでです!あとでしますから…///」

そんな会話をただ茫然と聞いていた。
お姉ちゃんの首元にも、梓ちゃんと同じような腫れ跡があった。
私は、ただ立ち尽くしているだけだった。

270 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:51:52.83 ID:j7lw6bIRP
気づいたら私は家を飛び出していた。
行くあてもなく彷徨っていた。
私ってなんだったんだろう…
こんなに大好きなのに、いっぱい尽くしてきたのに…。
いとも簡単に梓ちゃんに奪われてしまった。
私が帰らなかったから?私がお姉ちゃんを求めすぎたの?
自業自得?もう頭が真っ白だった。
途方に暮れていた。生きる意味すら失ってしまった。
もう、このまま死んでしまおう。
そう思った。

?「憂ちゃん?!」

後ろから声がした。

272 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:55:08.46 ID:j7lw6bIRP
さらさらな黒髪のロングヘアー。
整った顔立ち。背が高くてすらっとした体。
透き通った落ち着きのある声。

澪さんだった。

憂「澪さん…?」

澪「どうしてこんなところにいるんだ?家とは全然逆方面じゃないか。しかも裸足で…」

憂「はい、あの…。その…」

澪「もしかして、唯となにかあったのか…?」

憂「・・・・・・」

ぎゅっ

澪「憂ちゃん…?」

275 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 15:58:18.51 ID:j7lw6bIRP
私は無意識に澪さんに抱きついていた。

憂「すいません、澪さん…。ちょっとだけ、甘えてもいいですか…?」

澪「・・・・・・」

ぎゅっ

澪さんは何も言わず私を包んでくれた。
あったかい。なんてあったかいんだろう。
ずっとこらえていたものが一気に溢れだした。

憂「澪…さぁん…。う、うっ…えぐっ」

憂「うわあああああああん!」

澪さんの胸の中で泣いた。
周りのことなんか気にならないくらい大声で泣いた。

憂「お姉ちゃんが、お姉ちゃんがぁぁ…!!」

澪「……憂ちゃん。うちにおいで」

283 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 16:02:48.10 ID:j7lw6bIRP
【みおの家】

澪「とりあえず、お風呂入ってさっぱりしてきなよ」

憂「……はい」

・・・・・・

偶然だった、私が憂ちゃんを見つけたのは。
ルーズリーフが切れてコンビニに買いに行った帰りにたまたま見つけたのだ。
その時の憂ちゃんは、触れたら壊れてしまうかのように脆く見えた。

憂ちゃんに抱きつかれたとき、私は不思議な感覚に襲われた。
泣いている憂ちゃんの中に自分自身を見ていたのだ。
もしかしたら私も、心の底で憂ちゃんと同じように寂しい思いを抱いていたのかも知れない。
どんどん私の元から離れていく律に対して。

澪「…ばか律」


286 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 16:06:23.63 ID:j7lw6bIRP
ガチャ

憂「・・・・・・」

澪「おかえり…って、憂ちゃん?!」

お風呂から上がった憂ちゃんは下着姿だった。
洗面所に私の着替えを置いておいたはずだったが…。
サイズが合わなかったのか?

憂「…いて……さい」

澪「憂ちゃん?」

憂「私を、抱いてください…」

澪「えっ…?」

288 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 16:10:16.04 ID:j7lw6bIRP
いま、この子は何て言った?
「抱いてください」そう言ったのか?

澪「う、憂ちゃん…?」

澪「な、何を馬鹿なことを言ってるんだ!そんなの許されるわけ―――」

憂「お姉ちゃんは、梓ちゃんを抱いたんです」

澪「唯が…梓を…?」

信じられなかった。
憂ちゃんが律の家に泊まった日、
憂ちゃんがいない寂しさに耐えきれなくなった唯は、
その寂しさを紛らわすかのように梓を抱いたという。
一方で梓は、唯を愛してしまった。

澪「と、とにかく。服を着てくれ!風邪引くからっ」

憂「澪さんも、私を捨てるんですか…?」

289 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 16:13:38.79 ID:j7lw6bIRP
なんて哀しい目をしているんだろう。

誰がいけなかったのだろうか。
何も言わず家出をした憂ちゃんなのか。
憂ちゃんに協力した私たちなのか。
寂しさに身を任せた唯なのか。
唯に身体を許した梓なのか。

ひとつひとつの小さなズレが重なりあって出来た溝。
その溝は、あまりにも大きかった。

今この子は孤独なのだ。
このままでは壊れてしまう。
私は、今にも消えてしまいそうなその小さな身体を引きよせた。

そして…

唇を、重ねた。

297 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 16:17:11.31 ID:j7lw6bIRP
澪「それじゃあ、行ってくる」

あれからしばらくが過ぎた。
もうすぐ夏休みも終わる。文化祭が近づく。

梓はいつの間にか唯のことを「お姉ちゃん」と呼んでいた。

律もムギもそのことに触れなかった。
いや、気づいてすらいないのだろう。
今の2人は互いに愛し合っているから。
唯と梓がどうなろうと、律とムギにとってはどうでもいいことだった。

私たちは捨てられた身だった。
でも、寂しくはなかった。
新しい居場所を見つけたのだから。

憂「いってらっしゃい。“澪おねえちゃん”」

302 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 16:20:10.26 ID:j7lw6bIRP
最初は罪滅ぼしのつもりだった。憂ちゃんの家出に加担したことに対する。
私なんかで憂ちゃんの傷が癒せるならそれでいいと思った。
私たちは何度も身体を重ねた。
最初の頃は憂ちゃんが一方的に私の身体を求めていた。
いつの間にか、私も憂ちゃんの身体を求めていた。
これでよかったんだと思った。

だが、所詮は赤の他人。私は唯の代わりにはなれなかったのだ。
憂ちゃんの心の溝を埋めることが出来なかった。
水のない花が枯れていくのは明らかだった。

憂ちゃんは文化祭を前にして、自ら命を落とした。

しかし、軽音部のみんなはもはやそんなことどうでもいいような様子だった。
唯と梓はもう姉妹であり、律とムギは恋人同士。それぞれの環境に満足しているのだ。

憂ちゃんの思いは、永遠に唯に届くことはなかった。



B A D E N D


332 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/14(土) 16:51:55.60 ID:j7lw6bIRP
とりあえずBルート終わり。
これからAルートは投下するけど夜バイトだから全部投下出来るかわからない。
その時はすまん。

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