FC2ブログ

スポンサーサイト

上記の広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。
新しい記事を書く事で広告が消せます。

男「朝起きたら女になってた」

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:33:53.65 ID:h/vGaKrWP [1/97]
1「『朝起きたら女になってた』……っと」

他愛もない冗談のつもりで、スレを立てた。
誰かが続きを書いてくれればいい、とその程度の考えで。

1「やっぱレスつかないなー」

現実味があるかといわれたらこれっぽっちもない。
そのくせネタとしてはありふれているものだからか、ほんの十個もレスはつかずにスレは落ちた。

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:39:56.95 ID:h/vGaKrWP [2/97]
1「うわー、三十分でまだ>>4かよ。夏休みなのに早寝しすぎだろ……JK」

このまま放っておいても落ちるだけだと思い、1はもうひとつレスをする。

1「『実は俺、今日限りで女になるんだ』」

『うそつけ』
『はいはい、夏厨乙』
『うp』

1「ははっ、伸びた伸びた」

目的どおりではないものの、何件かのレスはついた。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:43:53.05 ID:h/vGaKrWP
1「『明日まで残ってたらうpしてやるよ。まあ、そんなこと奇跡でも起こせるやつがいなきゃ無理だろうけどな』っと……寝るか」

保守するものなどいるはずがない。
いつもどおりのクソスレのひとつとして、評価されることもなく沈んでいく……1はそう思いながらPCを閉じ、ベッドに体を横たえた。

1「次は何のスレ立てるかなー」

そういって、1は部屋の明かりを落とした。

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:50:33.20 ID:h/vGaKrWP
その夜は、夏にしてもひどく蒸し暑く、連日の猛暑もあってエアコンの故障が相次いだ。
2ちゃんねるのサーバ自体は無事でも、そこからデータを送受信し管理するところのほんの一箇所が、それが原因で人為的なミスを起こす。
結果として、2ちゃんねるの一部の板は数時間動きを止め、保存された。
その中に1が立てたスレもあり、文字通り奇跡のような確率で落ちることなく朝まで残ることとなった。

1「うーん……」

1は知る由もなく、蒸し暑い夜を眠り続けた。

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:51:46.22 ID:h/vGaKrWP
なんか>>1の特徴くれ
>>13

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:57:49.08 ID:h/vGaKrWP
1は巨漢だった。
もっというと、横幅が縦幅に迫る巨漢だった。

1「ぐぉ……ぉおおお……ずぅうううう……」

そんな縦横巨漢な人間は、いびきを癖とする傾向がある。
その理由を医学的な難しい話を抜きに簡単にいえば、『肉で気道が狭くなるため』だ。

1「……っぐがぉおおお……ずび……ぃいい」

毎夜かき鳴らされる騒音。
それが、一時間ほどでぴたりと止んだ。

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 00:58:39.75 ID:h/vGaKrWP
じゃ、事後の特徴
>>20

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:00:59.11 ID:h/vGaKrWP
じゃあ、もう一個お願い
>>25

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:04:19.78 ID:h/vGaKrWP
暑い暑い夜。
1の部屋のエアコンも、偶然寿命を迎えていた。

室温は上昇を続け、午前二時半ごろには三十五度。
午前三時ごろには四十五度を超えていた。

表も暑かったし、部屋の構造が熱を溜め込むものだったのも事実だ。
しかし、それらを加味しても明らかに室温は奇怪と称すべきレベルで上昇を続けていた。

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:07:45.17 ID:h/vGaKrWP
じゃ、代わりにもうひとつ
>>30

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:13:46.78 ID:h/vGaKrWP
安価下

1の体からは滝のように汗が流れ落ち、瞬く間にベッドに池を生み出していく。
うっすらと湯気のようなものが立ち上り、湿度計は100%を指し、飽和した水滴があちらこちらに現れ出す。

1「う……ううっ……」

眉根を寄せ、苦しげに息を吐く。
手足は大の字に投げ出されたまま、ぴくりとも動かない。

1「ぐっ……が……」

苦しげなまま、声が少しずつ少しずつ高くなっていく。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:16:53.69 ID:h/vGaKrWP
ごめんちょっと混乱してきたので絞らせて。
何か外見的特徴ひとつお願い>>31

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:22:43.98 ID:h/vGaKrWP
四時半を越えたころ、ずるり、べちゃ、とベッドの上から何かが落ちた。

1「……」

それは、わき腹の辺りから滑り落ちた肉の塊だった。
じわりと肉から血がにじみ、周辺を汚す。
その塊に続くように、足や腕、また腹からも肉が崩れ落ちた。

その量の肉が千切れたにもかかわらず、不思議と流れ出た体液はわずかであった。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:28:20.89 ID:h/vGaKrWP
1「ううぅ……ん……」

猫のような高い声が響き、右腕が持ち上がる。
だが、その腕は1のものとは思えないほど細く白かった。

1「にぅ……」

かゆそうに、二度三度顔をぬぐうと、それまでの顔は他の肉と同様に擦り剥け、まったく別人の顔が現れる。
両の目は閉じられ、意識のないままで、若干の血と体液が付着していたが――だとしても、一目見ただけでわかるくらいの可愛らしい面立ちだった。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:29:32.26 ID:h/vGaKrWP
外見的特長頼む
>>41

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:30:42.82 ID:PnL1kqWX0 [2/3]
ロールちゃん


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:33:02.77 ID:h/vGaKrWP
胸のサイズ
>>45

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:39:23.40 ID:U5rB30dg0 [5/15]
BからCぐらい

C寄りで


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:38:37.52 ID:h/vGaKrWP
顔から目を離し、他の場所に向けると、いずこも変わり果てていた。

腕も足も細くしなやかに変わり、そこにはわずらわしい体毛などほとんど見られない。
腰つきはヒップを強調するようなラインを描き、背中に流れて美しい曲線に仕上がっている。
全体を見渡せば、背は大幅に縮み、腰周りを中心に関節の位置さえも変容していた。

1「うーん……」

寝返りをうつと、胸の上に残っていた肉の残滓が退けられ、その下からは――

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:44:27.17 ID:h/vGaKrWP
Cカップほどだろうか、女性の乳房がふるりと揺れた。

1「んぅ」

その動きに何かを感じたように、体をきゅっと縮こまらせた。
どのように感じたかは定かではないが、漏れ出た声は決して不快そうなものではなかった。

ぐぉん、と何の拍子かエアコンが命を取り戻し、部屋の熱と湿気を取り去っていく。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:47:03.53 ID:h/vGaKrWP
1「すぅ……すぅ……」

涼しくなった部屋で、1――というべきだろうか、その少女――は、自らだったはずの肉を毛布の代わりに抱いて、幸せそうに寝息を立てた。


エアコンが息を吹き返したその瞬間、ぱちっとPCが火花を散らしたことに気づいた人は誰もいなかった。

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:48:55.33 ID:h/vGaKrWP
髪色
>>55

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:53:34.51 ID:SiI62iqm0 [1/6]
白髪


52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:50:16.63 ID:h/vGaKrWP
あとは、家族など同居している人がいればその人数を
>>60

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:02:30.48 ID:Idfjivnd0
両親と妹


56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:53:38.82 ID:h/vGaKrWP
1「ふぁ……あ……」

1が眠たげにあくびをしたのは、十一時ごろだった。
日は頂点へと歩みを進め、じりじりと勢力を拡大しつつあるそんな時刻。

1「ん……?」

まだ目は瞑ったまま、声がおかしい、と1は気づく。

1「あー、あー、あー……風邪でも引いたか?」

にしては、かすれてもいないし低くなってもいない。
むしろ、今までより明瞭で高い声になっている。

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 01:57:22.53 ID:h/vGaKrWP
とりあえず、体を起こそうとベッドに手をついて――

1「う……ひいっ!?」

にゅるっとしたものをつかんでしまった。

1「え、な……なんだこりゃあ!?」

つかんだものは、ベッドの上に残った右腕だった部分の肉。
そして、それを認識しようと開いた目が見たものは――

部屋中に散乱したおぞましい量の肉と体液。

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:02:56.73 ID:h/vGaKrWP
安価下

1「う、うわぁあああああああああああ」

思わず握ってしまっていた肉を放り投げる。
右腕だったその肉は、壁にぶつかり、若干の赤い線を引きながら床に落ちた。

1「うわ、うわ、うわ……」

意味のない声を漏らしながら後ずさり、ベッドの端の壁に背中をぶつける。

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:08:14.50 ID:h/vGaKrWP
いよいよ逃げ場がなくなって、ようやく1の頭が動き始める。

1「な、なんなんだよ、これは……?」

一見すれば猟奇殺人の現場。
だが、そんな大それたことをした覚えはない。

家族――もありえない。

おっとりした母ができることではないし、生真面目な妹がするはずもない、頑固者の父はそれこそ天地がひっくり返ってもやるわけがないと断言できる。

65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:10:54.89 ID:h/vGaKrWP
1「ゆ、夢か……?」

言っていて自分でもないだろうと思う。
でも、一応、と頬をつねる。

1「いひゃひゃひゃひゃ……ううぅ、だよなぁ」

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:14:15.61 ID:h/vGaKrWP
1「いったい何がどうなってるんだよぉ……」

と、1ががっくり肩を落とし、首を下に向けたその先に――

1「……え?」

――パラダイスが広がっていた。

71 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:19:03.61 ID:h/vGaKrWP
1「え? え? え?」

形のいい双乳が、視界をふさぐ。
その向こうにはでっぱった腹などなく、折れてしまいそうな細いウエストがあり。
そこから下っても茂みはなく、ついでに寝起きの充実を伝える1の持ち物もきれいさっぱり姿を消していた。

78 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:24:25.11 ID:h/vGaKrWP
――じゃあ、そのさらに先には?

1の頭に予感がひとつ。

1「……んくっ」

生唾をのみ、恐る恐る手を伸ばした。
左手で股間が見えるよう、おなかに向けて引っぱると、そこには薄い色をした女性器があった。

85 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:29:46.60 ID:h/vGaKrWP
左手をそのままに、右手でつっと秘所を開く。

1「う、わぁ……」

漏れた言葉は同じだが、その音は驚きと興奮に満ちていた。

ただの空洞があるのではなく、複雑な肉のヒダが幾重にも重なり大事な場所を守っている。
奥にまで視界を開こうと指を入れると――

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:33:26.58 ID:h/vGaKrWP
1「ん……っ」

自然と小さく声が発せられた。

1「えっろぉ……」

出そうと思った声ではないし、強い性感を得たというわけでもない。
ただ、体が反射した。
それだけなのに、男では一生かけても見せられないエロティックな反応を体が勝手にした。

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:37:44.86 ID:h/vGaKrWP
1「人差し指だけなら……挿れても痛くない、かな?」

鼓動はとっくに限界を超えた連打をしている。
額に汗が流れる。生唾はもう何度飲んだかわからない。

1「そ、そうっと……っ!」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:41:41.13 ID:h/vGaKrWP
未知の感触があった。

尿道に爪を突き入れてしまったような、痛みと少しばかりの射精や放尿に似た快感。
場所は違えど、非常に近しい。

その感覚を――それぞれ十倍したようなものと思ってもらえれば、だが。

1「痛っ……!」

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 02:45:51.18 ID:h/vGaKrWP
周囲のヒダはともかく、奥には指一本とて進めない。
十分に愛撫を受けて、よく濡らし、ほぐれてからでなければ体を許さないように作られている。

1「これが……女、なのか……」

意識するでもなく、1はぽつりとつぶやいた。

101 名前:-1[] 投稿日:2010/08/08(日) 03:03:16.36 ID:h/vGaKrWP
なら、じっくり愛撫してやれば奥まで見えるんじゃ……。

右手を膨らんだ胸へと伸ばす。
ゆっくりと円を描くように左乳房をもみあげる。

1「んっ……もっと、強くてもよさそう……」

小指薬指で持ち上げるようにしつつ、乳房を包むように右手を動かす。
中指人差し指親指で、きゅっと絞るようにしながら軽くこねる。

1「あっ……い、いいかも……っ」

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 03:07:51.03 ID:h/vGaKrWP
乳輪から揉み潰すように、人差し指と親指で少しずつ乳首にも力を加えると、ぴりぴりと響くような快感が熱を持つ。

だが、あえてその頂には指を触れず、他にも感じる場所はないかとおなかを撫でる。

1「んっ……」

乳房のような強さはないが、すっ、とうまく撫でれたときに、ぞくりとするような感覚が背筋を伝う。

105 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 03:12:17.39 ID:h/vGaKrWP
おしりにそうっと左手を回す。

こちらも揉むよりはうまく撫でる方が心地よい。
うずうずと、なんだか燃えきらない何かを感じられる。

1「これは、『開発』されてないってことなのかな……?」

しかし、それでも羽根で裏筋をくすぐったような性感は得られている。
おそらくは処女であろうこの体でさえ。

109 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 03:18:37.59 ID:h/vGaKrWP
そうして、太ももやわき腹、首筋や耳にまで手を伸ばしたが、やはり物足りない。
その物足りない気分を主張するように、薄ピンクの突起は痛いほどにそそり起ち、刺激を欲している。

1「これを触ったら……ど、どうなるんだろうな……?」

想像がつかない。
男の脳みそに女の性感を流したらショック死すると聞いたこともある。

期待と興奮と恐怖とが入り混じった表情。
それは、美少女というべき姿になった1が見せる悦びに満ちた淫猥な貌だった。

110 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 03:21:53.24 ID:h/vGaKrWP
1「いざ……覚悟っ!」

1の両手が乳首に触れる瞬間――
























2「おーい、まだ寝てんのか? 早く起きろって、うぉおおお、なんだこりゃあああ!?」

――なんか、来た。

126 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 03:46:20.41 ID:h/vGaKrWP
鈴木は1の幼馴染だ。

高身長で好成績でスポーツ抜群という、至極わかりやすい全男性の敵である。
そんな鈴木だが、1とは妙に馬が合った。
1が魔法少女アニメを見始めれば、鈴木も見始め。
1が中二病漫画にハマれば、鈴木もハマり出した。

そんなこんなで、鈴木は1と仲がよかった。
家が近いことも手伝って、家族間でも評判がよく、1の部屋まで顔パスで上がりこむこともちょくちょくあったのだ。

127 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 03:52:08.78 ID:h/vGaKrWP
2「あ、えーっと、お嬢さん」

1「え?」

2「とりあえず、その格好は眼福だけれども、俺にはいささか福が過ぎるからこれを羽織ってくれないかな?」

鈴木は、肩にかけてきた薄いパーカーを1に投げて渡した。
視線は当然のようによそに向けている。

128 名前:-3[] 投稿日:2010/08/08(日) 03:54:29.47 ID:h/vGaKrWP
1「リア充め……」

あまりにできすぎた対応に、1が何かおどろおどろしい念をこめてつぶやいた。


2「さて、着てくれたかな?」

1「ああ、いいよ」

130 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:00:30.56 ID:h/vGaKrWP
いつもどおりの白のパーカーは、ベッドに放られたとき、この気色悪い肉の塊から出た液を少し吸っていた。
しかし、体を隠すのにはなんら問題はなく、1はそれを着込んだ。

どうせなら、肌Yシャツをやりたかった、とか割とどうでもいいことを1は思った。


2「じゃあ質問だ。ジョゼフは――この部屋の主は、どこに行ったんだい?」

134 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:04:00.74 ID:h/vGaKrWP
ジョゼフは1のあだ名だ。
教科書で見た歴史上の人物の姿が似ていたことに由来する。

ジョゼフはジョゼフでも、リンカーンではない。
フーリエの方だ。

どう似ているのかといわれたら、頭部と答えられる。
参考画像はこちらをどうぞだ。

http://ja.wikipedia.org/wiki/%E3%82%B8%E3%83%A7%E3%82%BC%E3%83%95%E3%83%BB%E3%83%95%E3%83%BC%E3%83%AA%E3%82%A8

136 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:07:27.97 ID:h/vGaKrWP
どう答えるべきか少し迷うが、結局いい手が見つからないので、

1「俺だよ。こんなになってるけど、俺がお前の親友ジョゼフだよ」

鈴木はあっけに取られた顔をした。

2「……冗談だろ?」

138 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:12:44.81 ID:h/vGaKrWP
1「冗談で部屋中肉散らばせて全裸で待機してる女がいたら紹介して欲しいよ」

2「それは確かにそうだが……理解できないような不思議な状態であるからといって、もっと理解できない超常現象を説明する材料にはならない」

1「……確かに」

2「今、僕の目の前でジョゼフに戻れるというなら信用しよう」

1「お前さ、それができるなら――いや、できるのかもしれないけど――まあ、最初っからやってるっつーの」

139 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:15:49.43 ID:h/vGaKrWP
2「……僕の誕生日は?」

1「二月十四日。誕生日にかこつけて、本命チョコを大量に釣り上げる悪夢のような出生日だ」

2「ジョゼフの誕生日は?」

1「十二月二十四日。クリスマスと正月にかこつけて、プレゼントが大幅に減る幼少期を過ごしトラウマをそこここにこびりつかせた悪夢のような出生日だ」

140 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:19:58.84 ID:h/vGaKrWP
2「そのパーカーの意味は?」

1「お前が肌弱いから。アルビノってほどじゃないけど日光避け。これでオッドアイだったら俺はお前を神とあがめていた」

2「ジョゼフの趣味は?」

1「アニメ漫画ゲームVIP、悪いかこんちくしょう」

2「……どうも、判断しかねるな」

1「もっと踏み込んだことを聞いてくれてもいいぞ? 覚えてる限り答えられる」

141 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:20:59.55 ID:h/vGaKrWP
あ、「そういう展開いらないからエロだけ書け」って人がいたら挙手。

ってか、もうみんな寝た?

146 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:26:24.67 ID:h/vGaKrWP
2「知識として持っているだけならストーカーにもよくいたから、わかるが……」

いたのかよ。ストーカー。

2「口調がジョゼフだ。困ったことに、声が違うだけでジョゼフと話しているようにしか思えない」

1「じゃあ――」

2「僕では判断しかねる。そういうことは、家族に聞いてもらうのが一番はっきりする」

1「……石頭めー」

2「超常現象をあっさり納得する方がおかしいだろう?」

149 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:32:38.12 ID:h/vGaKrWP



妹「わぁ、すごーい。白ーい」

リビングにいた、1の妹は、1を見るなりそう言った。

1「し、白い?」

妹「うん、すっごいきれいに白いの。その髪」

1「髪――うわ、ホントだ……何コレ?」

150 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:36:39.50 ID:h/vGaKrWP
1が軽く後ろ髪を引っ張ると、確かに真っ白だった。

2「気づかなかったのか?」

1「多少白いのは見えてたけど……こんな真っ白だとは想像してなかったんだよ」

妹「鈴木さんの彼女さん? でも、その格好はどうしたの?」

2「彼女ではないが……ひとまず、風呂と着替えを用意してもらえないかな? 事情の説明は、彼女が風呂に入っている間に僕が行おう」

151 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:41:10.44 ID:h/vGaKrWP
1「風呂なんてどうでもいいじゃないか?」

それよりも早く説明をしたい。

2「……わかってないかもしれないが、君の顔や髪にはかなり体液と思しきものが付着している」

1「あー」

2「おそらく、体の方も同じようなものであろう? であれば、両親と会う前に小奇麗にしておいた方が印象がいい」

152 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:45:08.01 ID:h/vGaKrWP
そこまで話して、1は思い至る。
鈴木は、納得できないけれども半ば自分のことをジョゼフであると認めている、と。

1「わかった……恩に着る」

2「それほどのことはしていない」

うわ、かっけえ。
イケメンゼリフが死亡フラグにつながることってないのかな?

2「……何か、不穏なことを考えてなかったか?」

1「キノセイデスヨ?」

154 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 04:49:50.72 ID:h/vGaKrWP
風呂で自己探索までやろうかと思ったけど限界なので寝ます。

175 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 19:34:14.60 ID:h/vGaKrWP
なかなか落ちないスレですね

177 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 19:46:47.87 ID:h/vGaKrWP
20時からねー

180 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 20:05:54.97 ID:h/vGaKrWP



脱衣所でパーカーを脱ぐ。
少し迷うが、1はそのまま洗濯機の中にそれを放り込んだ。

風呂場は、一般的な集合住宅のそれである。
さほど広くなく、1がこの姿になってさえ両腕を伸ばせば端から端まで届いてしまうほどだった。

1「ぷはー、すっきりするわぁ~……」

シャワーを雑に浴びて、湯壷に飛び込んだ1がのんきにつぶやく。

181 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 20:06:37.61 ID:h/vGaKrWP
だが、つかり始めてすぐに、湯の表面には膜が浮いてくる。

1「うげ……これって、脂か? あの肉の」

このままつかっていたいが、放っておいては湯が汚れる、と1はあわてて湯壷からあがる。
しかたなく先に洗おうと、もう一度シャワーを浴びて、シャンプーを手に取る。
そして、いつもどおり二回プッシュして、はたと気づく。

1「……髪多いな」

肩口までもない短い天然パーマはどこへやら、今の1は腰まで届こうかという長いストレート。
適当に、もう二回ほど追加して、髪に泡立てた。

182 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 20:07:43.82 ID:h/vGaKrWP
1「おぉ……すっげ、さらさらじゃん」

この量で、しかも乾いた体液や細かな肉片が絡んでいるにもかかわらず、1の髪は予想をはるかに超えて指どおりがよかった。
髪そのものが健康で、枝毛をほとんど含んでいないこともある。

1「やべ、案外楽しいかもしれん」

すいすいと、1はおもしろそうに髪を流した。

183 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/08(日) 20:08:29.35 ID:h/vGaKrWP
次いで、ボディソープと少々迷って自分のものではなく妹のボディタオルを手にする。

1「すまん、妹よ。女の子は肌弱いっていうから許してくれ」

1のボディタオルは綿のガシガシ洗うためのもので、対して妹のボディタオルはコットンの優しくぬぐうためのものだった。

まず、左腕。左腋。
右腕、右腋。
背中をごしごしと洗って、右太ももから右足先。左太ももから左足先へとタオルを進める。
急ぐつもりはなかったのだがかなり速いペースで。心が待ちきれなかったらしい。

1「さて……ここからが問題だな……」

201 名前:-6[] 投稿日:2010/08/08(日) 21:16:39.57 ID:h/vGaKrWP
もう一度、ボディソープをとり、よくよく泡立てる。
ゴクリと、今日すでに何度目だろうか生唾を飲む。

1「さっきも思ったけど……自分の胸についてるのはすごい変な気分だな……。それに――」

ちら、と正面に置かれた鏡を見上げる。
そこには、白の髪を濡らした全裸の美少女がいる。

1「うへへ、可愛いよなぁ……」

喜んで変な笑い方をすると、鏡の向こうの美少女もそのように顔をゆがませた。

203 名前:-6[] 投稿日:2010/08/08(日) 21:19:50.73 ID:h/vGaKrWP
1「おっとっと、もったいない。どうせなら、こう……」

背筋を伸ばして、鏡に向けて微笑む。
当然、鏡の向こうでも可愛らしくニコッと――

1「あああ、すげぇえええ! やべぇ心射抜かれた! 結婚してください!」

ぷるんぷるんおっぱいを震えさせながら鏡に向かって求愛する美少女。
恐ろしく変な光景。

204 名前:-6[] 投稿日:2010/08/08(日) 21:24:47.20 ID:h/vGaKrWP
1「にしても、俺好みだよなぁ……」

顔はきれいというよりは可愛い感じ。幼さはあるが、清楚な印象を与えるもの。
体は細く、プロポーションが強烈というわけではないが、未完成ながらもみずみずしく、若さを思わせる。
そして、胸。

1「この、Cくらいの大きすぎず小さすぎずで形よくまとまってるのが、やっぱ最高っ!」

205 名前:-6[] 投稿日:2010/08/08(日) 21:30:41.65 ID:h/vGaKrWP
徐々に顔が赤くなる。

1「……」

意識して見つめれば、本当に可愛らしい女の子が、股間すら隠さずにすべてをさらけ出している状態。
まだまだそれが自分自身だという感覚から遠い1には、ガラスの向こうに本当にその姿をしている女の子がいるようにしか思えない。

206 名前:-6[] 投稿日:2010/08/08(日) 21:34:39.28 ID:h/vGaKrWP
手は、自然に動いた。

1「っと、そうだよ。ないんだったな……」

股間を空振りした右手を、今度は胸へと運ぶ。
鏡の少女も、同じ動きを見せる。

その動き自体は、AVでも漫画でも見慣れたつまらないものだったが、それをしているのが驚くほどの美少女で、しかも自分自身であるという不自然が、1を混乱させ、ひどく興奮させていく。

207 名前:-6[] 投稿日:2010/08/08(日) 21:38:09.80 ID:h/vGaKrWP
1「んっ……!」

右乳首が人差し指と中指に、きゅっとつままれた。
そのまま、指同士をすりあわせるように動かすと、びりびりとした快感が来る。

1「あっ」

左手に握っていたボディタオルが、べちゃ、と落ちた。

208 名前:-6[] 投稿日:2010/08/08(日) 21:40:14.23 ID:h/vGaKrWP
1「……」

床に落ちた泡立ったタオルと左手を見比べて、その左手を――

1「きゅ……んっ!」

――左胸へと這わせた。

210 名前:-6[] 投稿日:2010/08/08(日) 21:47:00.65 ID:h/vGaKrWP
もみあげ、つまみ、そのまま引っ張る。
その単調な動作のたびに、のどからは誘うような高い声が漏れる。

1「こ、れ……ちょっと、キツい方が――っ! い、イイかも……っ!」

緩やかにするよりも、少し痛いくらいが一番気持ちいい。
学習したとおりに手を動かすと、気持ちよさがさらに膨らみ、また新たな性感を発見する。
発見された性感は、効率よく得られるよう学習され、また用いられる。

1「あっ! ひあっ! くうっ……!」

五分もしないうちに、1は「ああ」「ああ」とあえぎ声を発するだけのものに成り果てていた。

211 名前:-6[] 投稿日:2010/08/08(日) 21:52:03.94 ID:h/vGaKrWP
1「す、ごっ……こん、な……知らな、い……っ」

女の子のようにささやいて、見上げる。

鏡の世界には、色素の薄い体ごと赤くほてらせた、メスがいた。
目を潤ませ、口はだらしなく半開きに、背を丸め、内股にもじもじとすりあわせながら、必死で胸部から性感を得ようとしている浅ましい姿の。
にもかかわらず、造形からか、その少女は美しくさえ思える。

1「可愛……い……」

最初に思ったのとは、違った意味で、可愛いと1は少女にささやいた。

213 名前:-6[] 投稿日:2010/08/08(日) 21:56:46.05 ID:h/vGaKrWP
ささやいたのか、ささやかれたのか。

1は確かにささやいたつもりだった。
でも、1の体はそれをささやかれたつもりになった。

1「――っ!」

びくん、と体全体がはねた。

1「な、何……今の……?」

1はわからない。
けれども、『スイッチ』が入っていた。

218 名前:-7[] 投稿日:2010/08/08(日) 22:06:04.48 ID:h/vGaKrWP
1「可愛い」

ぞくり

1「可愛、い」

ぞくり

1「可愛、い……っ!」

ぞくり

ただそれだけの『女の子へのほめ言葉』。
なのに、1の体はおもしろいように高ぶっていく。

219 名前:-7[] 投稿日:2010/08/08(日) 22:09:28.18 ID:h/vGaKrWP
1にはまだ理由がわからない。
ただ、「可愛い」と口にすれば気持ちいい。気持ちよくなれる。そうとだけはわかった。

だから、

1「可愛い――ああっ! かわい……っあ! もっと……もっと、気持ちよくしてぇ……可愛いから、もっとぉ!」

それだけを何度も何度も繰り返して、登っていき――

220 名前:-7[] 投稿日:2010/08/08(日) 22:10:59.30 ID:h/vGaKrWP
1「ああ――うぉあっ!?」



滑って転んで風呂がまに頭をぶつけた。

1「痛ったー!」

252 名前:-5[] 投稿日:2010/08/08(日) 22:47:48.60 ID:h/vGaKrWP
せっかく乗っていた気分が一発で弾けてしまう。

1「……でも、ちょっと声出しすぎてたな。危ない危ない」

すっかり冷たくなってしまったボディタオルを拾い上げ、泡立てなおす。

253 名前:-5[] 投稿日:2010/08/08(日) 22:52:47.90 ID:h/vGaKrWP
胸から下り、おなか周り。
つまもうとしてもつまめない腹というものが実在することに驚愕する。

さらに下って、おしり周り。
股間はなんだか気恥ずかしいので、泡を乗せてシャワーで流す程度にした。

1「あー……湯壷最高ー……」

254 名前:-5[] 投稿日:2010/08/08(日) 22:56:54.77 ID:h/vGaKrWP
表面の脂の膜だけすくって捨てて湯につかる。
きちんと洗ったので、もう変なものが浮いてくることはなく――

1「おおぉ……本当に浮いてる……」

代わりに、湯船に浮かぶ1の柔肌を眺めることができるようになった。

255 名前:-5[] 投稿日:2010/08/08(日) 23:00:25.90 ID:h/vGaKrWP
Cカップは浮かぶのか、という哲学的な問いがある。

Aカップ以下は浮かばない。浮かぶだけの体積がない。
Bカップもまだきつい。浮力は得られるだろうが、浮いているとみなすにはいささか迫力不足といえる。
Dカップ以上であれば浮く。これは宇宙が始まって以来の真実なので言及すべき言葉もない。

では、Cカップはどうか?

人類がたどり着いてしまった『大きくもなく小さくもない』場所は果たして浮力を得るのか、得ないのか。

――その答えがここにあった。

256 名前:-5[] 投稿日:2010/08/08(日) 23:03:19.06 ID:h/vGaKrWP

1「ありがたやありがたや」

両手を合わせて1は拝んだ。

1「にしても……妙な話だな」

と、あわせた手を開いて、前に伸ばす。

258 名前:-5[] 投稿日:2010/08/08(日) 23:06:59.62 ID:h/vGaKrWP
そこに見えるのは、細く小さな――そして、短い――腕。

気になるのは、その短いという部分。

腕ばかりではなく、足もそうだ。
測ってはいないが、おそらく胴や首もそうだろう。

259 名前:-5[] 投稿日:2010/08/08(日) 23:08:33.59 ID:h/vGaKrWP
それから体重だ。

元を考えれば、何十キロかは少なくなっている。
それに、肉付きも変わっている。


他にも、筋肉の量やそのつき方もこれまでとはまったく別物だろう。

262 名前:-5[] 投稿日:2010/08/08(日) 23:10:37.79 ID:h/vGaKrWP
では、なぜ――

























そんなにバランスが変わってしまったのに、

特に訓練せずに歩行できるのだろうか?
ものをつかむ距離がわかるのだろうか?

263 名前:-5[] 投稿日:2010/08/08(日) 23:15:24.96 ID:h/vGaKrWP
1「……」

今まであんなに美しく見えた手が、とたんに恐ろしいもののように感じられる。
このか細い腕が、自らの首を絞めるためにやってきたロボットの冷たいアームのように思えてしまう。

性同一性障害の患者でもない1は、ただただ恐怖した。

264 名前:-5[] 投稿日:2010/08/08(日) 23:21:20.91 ID:h/vGaKrWP
湯につかっているはずなのに、どんどん体が冷えていくような錯覚。
その一方で、「ああ、現実逃避してたんだな」と妙にはっきりした意識がどこかにあった。
どうにかできるはずもないのに、1は自分の体を抱きしめ――





妹「お兄ちゃん! 今すぐ目隠しなさーい!」

タオルを持った妹が突撃して来た。

268 名前:-5[] 投稿日:2010/08/08(日) 23:28:49.20 ID:h/vGaKrWP [97/97]
1「……どういうことだ?」

妹に目隠しをさせられ、体を拭かれ、着替えさせられた1が、リビングで待っていた鈴木に尋ねた。

2「中身がジョゼフのように思われる、とここまで僕が見てきた事実を話し、感想と仮説を語った」

1「それが、どうして風呂場への突撃になったんだ……」

妹「お兄ちゃん、女の子の裸はそんなにやすやすと見ていいものじゃあないんです!」

1の人生が三十回程度狂うレベルの変身嘆では、足りないものだったらしい。

277 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:07:53.55 ID:GCAvFazoP [2/27]

生真面目が潔癖症の服を着て理不尽で武装している妹は、1をイスに座らせて髪をまとめていた。

1「とりあえず、信じた……って思っていいんだよな?」

妹「私じゃよくわかんないよ。そういうのは、お兄ちゃんとお父さんの仕事でしょ?」

ドライヤーとブラシで乾かした髪は、やっぱりきれいな白色だった。

278 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:12:20.77 ID:GCAvFazoP [3/27]
1の妹は、身長百五十センチ台半ばだった。
その妹と並んで、今の1は――少しだが――背が低かった。

飛びぬけるほどではないにしてもそれまで高身長だった1が、妹に逆に見下ろされる立場になった。
そのことに気づいたときの衝撃は、先ほどのアイデンティティーの問題に気づいたとき以上のものだった。

281 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:16:15.61 ID:GCAvFazoP [4/27]
書いても書いても反応のないスレはそれ以上にめんどくさいから大丈夫さー

282 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:20:06.20 ID:GCAvFazoP [5/27]
失意の1はさておいて、妹はというとなにやらうれしそうである。

紺のワンピースに身を包んだ、ショートボブの女の子。
整った目鼻立ちに、特徴的なのはやや目がきついことだろうか。
そして、そんな妹が鼻歌交じりに髪をとかしながら、こっそりリボンなど取り出していることに、1はまだ気づいていなかった。

286 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:24:05.88 ID:GCAvFazoP [6/27]
妹「なんだか妹ができたみたいでうれしいなー」

1「……兄はいらない子ですか」

妹「うーん……分裂、できる?」

1「兄の必要性は認めてくれたみたいだけどそれはそれで不可能じゃないかなぁ?」

その会話の間に、ポニーテールができあがっていた。

293 名前:-7[] 投稿日:2010/08/09(月) 00:40:26.90 ID:GCAvFazoP [10/27]
1に与えられた服も、妹のそれと同じワンピースであった。
ただし、色は真っ白で、妹と比べて幾分胸の部分が大きく――実際に、妹より大きいのだが――見える。

1「でぇ!? なんだこのリボン!」

妹「ちょっと幼さを感じさせることで可愛らしさを強調するワンポイントです」

1「いらんいらんいらん」

296 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:00:40.59 ID:GCAvFazoP [11/27]
妹「まあまあ、そういわずに、ほら、見て見て」

と、姿見まで1を引っ張る。

1「うっ……」

妹「どーだ!」

1「……ありきたりを承知でいうなら、『これが俺……?』って感じだよ、くそぉ」

297 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:01:33.04 ID:GCAvFazoP [12/27]
実によく似合っていた。
髪は白いし、ワンピースも白。肌も色白なそこに、ポニーテールを支えるリボンだけが赤く輝く。
不思議で不自然なコントラストだが、それがなぜか見ていてつらくない。

1「……まあ、解くと邪魔だから、しばらくつけてるかな」

妹「負ーけ惜ーしみー」

1「違うわ!」

298 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:02:20.46 ID:GCAvFazoP [13/27]
2「お楽しみ中のお嬢さん方にはすまないが、連絡が入った」

1「お嬢さん方ってなんだ、『方』って」

2「ジョゼフの母君が父君に事情を話したところ、すぐに来るということだ」

1「ああ……だから、母さんいなかったのか」

1の母は専業主婦である。
そのため、この日も家にはいたのだが、まだ1と顔をあわせていなかった。

2「それで……ここからが重要なのだが――」

1「ん?」

299 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 01:03:08.72 ID:GCAvFazoP [14/27]








2「今この時点をもって、この家を隔離するらしい。下水も含めて、一切のものを流出させるな、とのことだ」








1「はぁあああああああああ!?」

妹「えええええええええええ!?」

364 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 23:21:22.62 ID:GCAvFazoP [19/27]
2「下水もなので、当然トイレも使用が制限される」

1「え、何それどういうことだ?」

2「排泄物と紙はバケツにためておき、流さないようにするようにとのこと」

1「……あの、鈴木さんや」

2「なんだい、ジョゼフ?」

1「俺、寝起きからまだトイレ行ってないんだけど……」

365 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 23:24:19.16 ID:GCAvFazoP [20/27]
2「……」

妹「……」

1「……」

みんな固まる。

2「……切羽詰ってるのか?」

1「……割と」

366 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/08/09(月) 23:27:54.96 ID:GCAvFazoP [21/27]
2「……」

妹「……」

1「……」

みんな静まる。

2「……ふたの代わりになりそうなものを探してくる」

1「解決になってねえええええええ」


370 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 23:33:07.48 ID:GCAvFazoP [22/27]
寝起きでいきなりいろいろあったせいですっかり後回しになっていたが、一度意識してしまうともうダメだ。

1「ううぅ~……」

そわそわそわそわ、あっちに行ったりこっちに来たり。
体の中で容量オーバーした水が、動くたびにちゃぽちゃぽ音を立てているような気がする。

372 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 23:39:16.33 ID:GCAvFazoP [23/27]
それなら排泄してしまいたいが……

1「……これ、にか」

青いバケツがひとつ。

何リットルも入るようなものであったならまだよかったのだろう。
しかし、1の前にあるそれは、どこから引っ張り出されたのか園児がお遊戯に使うような一リットルも入らない小型のもの。

非常時とはいえ、なかなか選択したくない代用トイレだった。

373 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 23:42:07.76 ID:GCAvFazoP [24/27]
妹「お兄ちゃん、つらい……?」

1「せめて、もうちょっとくらい排尿に向いた形状をした器が欲しい」

妹「少し待ってて、使ったことないけれどぴったりなものがあったはずだから!」

1「おおっ」

374 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 23:44:19.24 ID:GCAvFazoP [25/27]



























そして、1の前に園児用バケツとおまるが並んだ。

1「なんであるんだ……?」

375 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 23:48:35.34 ID:GCAvFazoP [26/27]
妹「実際に使うためのものじゃなくて、演劇用だよー」

それにしたってどんな場面で用いるものなのか。

妹「お兄ちゃんの要望どおり、排尿に最適な形状」

1「……どうしてだろう、難易度が下がった気がしない」

おそらく上がってる。

378 名前:-6[] 投稿日:2010/08/09(月) 23:53:05.66 ID:GCAvFazoP [27/27]
1「はぁ……もういいや、風呂場で出してくるよ……」

便座なスワンの首を持った。

妹「お兄ちゃん、『正しく』おしっこできるの?」

1「ん? 座ればいいんだろ?」

379 名前:-6[] 投稿日:2010/08/10(火) 00:00:09.57 ID:BV+mUwj3P [1/36]
1にも、女性は排尿時に座るものだということはわかっていた。

妹「それから?」

1「それから……っていうと、終わったら紙でぬぐえばいいんじゃないのか?」

妹「ダメだよ、お兄ちゃん。それは正しくない」

383 名前:-6[] 投稿日:2010/08/10(火) 00:06:00.03 ID:BV+mUwj3P [3/36]
1「排尿の仕方に正しいも何も……」

妹「ちゃんと聞いておいた方がいいと思うよ、本当に」

1「何、その含みのある言い方……」

妹「じゃあ、試しに、そのまま白鳥さんにまたがってみて」

384 名前:-6[] 投稿日:2010/08/10(火) 00:08:55.24 ID:BV+mUwj3P [4/36]
おまるを床に置き、不承不承1はまたがった。

妹「はい、ダメ。お風呂場、おしっこまみれでした」

1「えええ!?」

見るなりあっさりとダメ出しを食らう。

386 名前:-6[] 投稿日:2010/08/10(火) 00:13:03.45 ID:BV+mUwj3P [5/36]
妹「重要なのは、第一に、足の開き方」

1「足の開き方?」

妹「今のままだと、きっと開き方が足りなくてまっすぐ飛ばないと思うの」

1「うへぇ」

387 名前:-6[] 投稿日:2010/08/10(火) 00:16:40.16 ID:BV+mUwj3P [6/36]
妹「構造上、やや足を開き気味にしゃがむことで尿が、小陰唇に邪魔されにくくなるんだけれど」

1「小陰唇って……たまに名前聞くけれど、どこなんだ?」

妹「うーん……ぴらぴらした部分?」

1「……全部ぴらぴらして見えるんだが」

391 名前:-6[] 投稿日:2010/08/10(火) 00:22:00.72 ID:BV+mUwj3P [7/36]
女性暦数時間の1には、さっぱりわからない。
妹が説明ベタだということを除いても、説明が容易ではないことは間違いないのだが。

妹「あとは、大陰唇をおなか側に引き上げるようにすることでも、きれいにおしっこができると思うよ」

1「……なんだろう、地図記号がわからない状態で場所を尋ねている気分だ」

392 名前:-6[] 投稿日:2010/08/10(火) 00:24:33.87 ID:BV+mUwj3P [8/36]
妹「もう! お兄ちゃん、ちゃんと聞いてるの?」

1「そういわれても……」

妹「これから目隠しするんだから、聞いてないと苦労するよ?」

1「えええええ、ここでも目隠し適用!?」

393 名前:-6[] 投稿日:2010/08/10(火) 00:27:23.68 ID:BV+mUwj3P [9/36]
妹「大丈夫、ちゃんと500円玉をテープでまぶたに貼り付けた上でタオルを巻くから」

1「何そのマジシャン相手にするような本気の目隠し」

妹「あ、排水できないから気をつけてね? こぼれちゃったらお掃除もできないんだから」

1「無理無理無理無理、絶対無理ぃ!」

397 名前:-6[] 投稿日:2010/08/10(火) 00:35:09.62 ID:BV+mUwj3P [10/36]
妹「じゃあ、横で教えてあげるよ」

1「……へ?」








妹「お兄ちゃんが粗相をしないように、手取り足取り教えてあげるの」








1「羞恥プレイ極まった! 最初からスーパーハード!」

そんな1の心からの叫びは、当たり前のように誰にも届かなかった。

477 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 22:21:01.77 ID:BV+mUwj3P [15/36]



1「どうしてこうなった……」

前略、俺はなぜか女の子になった挙句、妹に目隠しさせられて風呂場にいます。どうやらこれからおまるにまたがって妹の指導を受けながら放尿させられるようです。
何を言っているのかわかったら、むしろ精神鑑定を要求します。

478 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 22:27:06.93 ID:BV+mUwj3P [16/36]
妹「じゃあ、まずショーツをひざの上まで下ろして」

とかなんとか言ってるうちにレクチャーは始まっていた。
もうここまできたら妹は退かないだろうし、仮に退いたとしても説得している間に膀胱が破裂して死ぬ。
1はあきらめて、パンツを下ろした。

妹「あれ? お兄ちゃん……変なものはかないでよ」

1「変なものとは失礼な」

479 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 22:32:10.55 ID:BV+mUwj3P [17/36]
無理やり着替えさせられる中、守りきった最後の砦トランクス様を侮辱するか。

妹「ちゃんと、着替え用に渡したよね?」

1「兄として男として人間として退くことのできない一線はあるんだよ」

人類の尊厳をかけて主張する1の後ろで、

妹「……あとで、換えも全部処分しておこっと」

妹はぼそっとつぶやいた。

481 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 22:35:20.90 ID:BV+mUwj3P [18/36]
1「で、パンツ脱いで、しゃがんで、これからどうするんだって?」

妹「あ、うん。もうちょっと足をこう――」

1「うひっ!」

妹の手が、半ばまでワンピースをたくし上げた1のふとももに触れる。

482 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 22:38:44.06 ID:BV+mUwj3P [19/36]
妹「それから、かがみこむような感じで背中を――」

1「おひょっ!」

1の右から背中を抱くようにして、かがませようとする妹。

妹「あ、ダメだよ。足閉じちゃ」

1「い、いや、お前がわき腹触るから――」

妹「ほら、開けて」

1「ひぃんっ!」

483 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 22:42:09.72 ID:BV+mUwj3P [20/36]
予告なく現れる手に、びくっと背を跳ねさせてしまう。

妹「お兄ちゃん、遊んでちゃ終わらないよ?」

1「だ、誰のせいだ! 誰の!」

1は声を荒げるが、妹には伝わらない。
そこには決定的な齟齬があった。

484 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 22:49:28.91 ID:BV+mUwj3P [21/36]
妹が極端に乱暴なわけでも狙っているわけでもなく、ただただ1は『感じやすかった』。

性感だけを指してではなく、全般として皮膚感覚が鋭敏であったのだ。
元の1の感覚を3とするなら、一般的な女性は5程度なのに対して、今の1は10以上を感じ取っていた。

その皮膚感覚が、目隠しによって視覚を封じられることでよりいっそう敏感に――過敏になっている。

それは、わきの下に羽根箒でも入れられたなら失神してしまうくらいの状態だった。

486 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 22:58:04.69 ID:BV+mUwj3P [22/36]
1「うひっ」

ぶるり、と1は震えた。
ただでさえ尿意が限界に近かったというのに、余計な刺激を与えられすぎている。
たとえるなら、水がいっぱいに入った風船にさらに空気を押し込んでしまい、膜が透けるくらいになったような。

1「ちょ、ちょっと待てって! い、今ダメ。触るなっ!」

妹「いいから、ほらっ。お股のここを手で――」

1「ひゃあああああああっ!?」

487 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 23:03:55.87 ID:BV+mUwj3P [23/36]
ふとももやわき腹。
確かに敏感とされる部位だが、それでもまだ耐えることができたのは、心の準備があったからだった。

だから、不意に触れられた『最も敏感な場所』に、あっさりと堤防は決壊した。



プシャアアア、と弾ける黄金色の水流。
それが、妹の手を汚しながらびちゃびちゃとおまるにたまっていく。

1「や、あっ! と、止まんない! 止まんないよぉ! ああああああっ!」

489 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 23:07:42.72 ID:BV+mUwj3P [24/36]
妹「やっ……お、お兄ちゃん……っ!」

1「ご、ごめん! でも、止まらな……っ!」

たっぷり十五秒も続いただろうか放尿が止まる。

妹「……」

1「わ、悪い……」

490 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 23:17:06.65 ID:BV+mUwj3P [25/36]
悪気はまったくなかったが、それでも妹の手に尿をぶちまけたという事実に変わりはない。
1は居心地悪そうに謝った。

妹「ううん……こっちこそごめんね、お兄ちゃん。少し急ぎすぎたよ」

491 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 23:21:02.54 ID:BV+mUwj3P [26/36]
紙を取り、手についた水をふき取ってから、妹は1に紙を手渡す。

妹「じゃあ、ここからは手を出さないから、言うとおりにやってみて?」

1「わかった」

妹「まず、適当な長さにペーパーをちぎって」

1「おう」

492 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 23:23:18.71 ID:BV+mUwj3P [27/36]
妹「できたら、軽くお股を開いて、左手で支えるようにあそこを露出させるの」

1「ろ、露出……っ!」

何か感じ入るものがあったらしい。

妹「?」

1「いや、なんでもない、続けてくれ」

493 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 23:32:29.62 ID:BV+mUwj3P [28/36]
妹「そうしたら、紙を巻き込まないように注意しながら、やさしーく水分を吸い取るの」

1「こ、こう……かな?」

妹「できた?」

訊かれて、1は、おやと思う。

494 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 23:33:59.82 ID:BV+mUwj3P [29/36]
1「見てないのか?」

てっきりこちらの動きを見ながら指示しているものだとばかり思っていた。

妹「恥ずかしいでしょ?」



1「そう……なのかな?」

497 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 23:45:12.77 ID:BV+mUwj3P [30/36]
体を見られるのは、恥ずかしいような気がする。
が、何が恥ずかしいのかよくわからない。

なんというか……反射に近い。

股間を見られそうになったら手で隠してしまうような。
それでいて、胸はといわれると特段そのような感じはない。

じゃあ、女装を見られるのはとたずねられたなら、これはかなり恥ずかしい。

だが、どちらかというと『男なのに女装してる』ことが恥ずかしいように思える。

498 名前:-7[] 投稿日:2010/08/10(火) 23:49:04.57 ID:BV+mUwj3P [31/36]
そのあたりを考えると羞恥心は、男のまま引き継いでいるのではなかろうか。

1「他の感覚はどうなんだろうな……?」


などとあごに手を当て考えていたら、換えのトランクスがなかった。ひどい。

571 名前:-7[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:41:16.70 ID:e6wWAXyuP [5/18]
5「スレ住人よ……書く前に一つ言っておくことがある。お前らは私に書かせるのに『23時ごろまでの保守』が必要だと思っているようだが……別に時間でなくても書く」
スレ住人「な 何だって!?」
5「そして、お前らの保守は「ほ」ばっかりになってきたので書く準備をしておいた。あとは続きを読むだけだなクックック……」
スレ住人「フ……上等だ……オレも一つ言っておくことがある。このオレに便利な保守ツールがあるような気がしていたが別にそんなことはなかったぜ!」
5「そうか」
スレ住人「ウオオオいくぞオオオ!」
5「さあ来いスレ住人!」

577 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:47:38.67 ID:e6wWAXyuP [6/18]



2「――やあ、ジョゼフ。どこに行っていたんだい?」

リビングに戻ると、鈴木と1の母がいた。

1「風呂場だよ……」

2「風呂ならさっき……ああ、そういうことか。失礼」

580 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 22:57:26.49 ID:e6wWAXyuP [7/18]
母「あら、あらあら」

1「あ、え……ええっと、こんななりだけど、あなたの息子です」

母「鈴木君」

2「なんでしょう?」

母「いい仕事してるわね」

なぜか親指を立てた。

581 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:01:01.48 ID:e6wWAXyuP [8/18]
母「あの子が女の子になったと聞いて、どんな悲惨なことになったかと思ったら……

1「悲惨て」

と、抗議しようとした1を母はひょいと抱き上げてしまう。

母「ちっちゃいし、軽いし、いいわ。この娘ー」

1「うわわわ!?」

583 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:05:25.00 ID:e6wWAXyuP [9/18]
母「高い高ーい。そーれそーれ」

抱き上げた後、ぐるんぐるんと回って

1「よ、酔うからやめ――どぉあああっ!?」

手が外れて、押入れに飛ばされていった。

母「あらあら」

585 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:10:54.25 ID:e6wWAXyuP [10/18]
1の母の性格については、これ以上説明が必要ない状態なので割愛する。

外見に関しても、割と想像通りではないだろうか。
糸目でいつもにこにこしていて、巨乳のやや高身長。

ここではまだ披露されていないが、可愛いと思った相手を抱きしめて圧殺することもしばしばある。そんな人。

586 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:13:55.48 ID:e6wWAXyuP [11/18]
2「……では、母君は彼女を息子だとお思いになるわけですか?」

母「ええ」

2「言ってはなんですが、常識で考えるならありえないことですよ?」

母「そうね」

588 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:21:15.79 ID:e6wWAXyuP [12/18]
2「医学的にもありえないといえるでしょうし、そもそも彼をこのような姿にするメリットがない」

母「それでも、わかるわ。だって――母ですもの」

1「母さん――」



















1「――それ、先週の特売のときにも言ってたよね?」

母「まだ卵が残ってると、母のカンがささやいてたの……」

しかも売り切れてた。

589 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:36:40.95 ID:e6wWAXyuP [13/18]
母「まじめにいえば、あの部屋の惨状から想像されるものを信じたくない部分もあるのよ」

1「……」

1の部屋は、ごろごろと肉片が転がり、体液が飛び散っている。
そこから想像されるものが穏便なものとはとても言いがたい。

1「……俺、ちゃんと生きてるからさ。こんなだけど」

母「そうね、そう信じることにしたの……」

590 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:39:36.59 ID:e6wWAXyuP [14/18]
何かしでかしてしまったわけではないが、1の心には大きな罪悪感が生まれた。

1「母さん……」

母「さ、そろそろお父さんが帰ってくるから、そこでいろいろ考えましょ」

1「うん……」

592 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:47:04.86 ID:e6wWAXyuP [15/18]
それからすぐのことだった。

妹「お兄ちゃん。あの車、そうじゃない?」

窓から見下ろすと、マンションの前に古ぼけた一台の乗用車が止まっていた。

1「もう帰ってきたのか。早いな」

594 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:54:33.28 ID:e6wWAXyuP [16/18]
1の父はいつも仕事が忙しい忙しい、と家をよく留守にする人だった。

大事な仕事をしている、とだけは聞いていた。
それでも、運動会の応援に駆けつけるのがいつも母だけであったことは、1の幼心にちょっとした傷を作っている。

そんな父でも、この緊急事態であれば、一も二もなく駆けつけてくれるのだ、と目頭が熱くなり――























乗用車から、バイオハザード対策バリバリの防護服に身を包んだ男が降りてきて、1は全力で吹いた。

595 名前:-8[] 投稿日:2010/08/11(水) 23:56:47.53 ID:e6wWAXyuP [17/18]
電話が鳴った。

父『もしもし、父さんだ。シューコー。今、マンションの前だ。シューコー。すぐに行く』

すぐ切れた。

1「メリーさんよりこえええええええええええええええ」

596 名前:-8[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:00:25.15 ID:e6wWAXyuP [18/18]
母「そうねぇ……。さすがにお父さんでも、あの格好は可愛くないわ……」

1「悩むところ違う!」

妹「街中を歩く格好じゃないものね! ひどいよ!」

1「ひどいのはお前の中の常識だぁああああああ!」

598 名前:-8[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:06:24.38 ID:VtIVdQU5P [1/17]
また鳴った。

父『もしもし、父さんだ。シューコー。今、エレベーター待ち。シューコー。すぐに行く』

切れた。

1「いらない! 無駄に細かい報告いらない!」

600 名前:-8[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:08:12.04 ID:VtIVdQU5P [2/17]
鳴った。

父『全部の階のボタン押したい』

切れ。

1「好きに押せぇええええええ」

601 名前:-8[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:11:58.57 ID:VtIVdQU5P [3/17]



父『ただいま』

帰ってきちゃった。

母「おかえりなさい、お父さん。お風呂にする? お風呂にする? それとも、お・風・呂?」

父『せっかくだが、そういう冗談を言っている暇もない。早急に調べるとしよう』

1の残りTP(ツッコミポイント)がゼロになった。
1は崩れ落ちた。

603 名前:-8[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:14:51.88 ID:VtIVdQU5P [4/17]
妹「その前に、その格好はなんなの? おとーさん」

父『はっきり言えば、父は息子がある種の伝染病にかかった可能性を危惧している』

1「……」

やはりそうか、と1は思った。

605 名前:-8[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:20:10.96 ID:VtIVdQU5P [5/17]
父『鵜呑みにするにはあまりに状況が突飛。常識的にありえることではないが、たった一晩で息子が変わり果てたと考えた方が納得がいくのも事実――』

防護服越しに、1と父の目が合う。

父『――だが、父は『そういう奇跡』として認識することはできない。だから、ここ一帯を隔離し、検査の結果を待つことを決定した』

606 名前:-8[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:23:16.21 ID:VtIVdQU5P [6/17]
1「もしかして、父さんは……」

父は、憂いを帯びた表情をして、悲しげに笑う。

父『公安警察の、細菌テロを専門とするチームの一員だ。まだ、この事件の名前は決まっていないが――』

1「ぜひ、鮫島事件で!」

父『?』

1「あ、いや、なんでもないです……」

608 名前:-8[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:28:38.91 ID:VtIVdQU5P [7/17]
父『質問がなければ、各種サンプルを回収していく』

1「俺は……ここにいていいのかな?」

父『家族としていていいのか、という意味ならばイエスだ。しかし、十分な検査が必要とされるため、しばらくは帰れんぞ。じきに搬送用の車が来る。それに乗れ』

1「わかった。……ありがとう、父さん」

『家族としていていい、と言ってくれて』
そこまで1は口にしなかった。

609 名前:-8[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:30:42.17 ID:VtIVdQU5P [8/17]








――まともだけど、それっておもしろくないのよね。









611 名前:-8[] 投稿日:2010/08/12(木) 00:34:30.90 ID:VtIVdQU5P [9/17]
どこかからした少女の声。

1「今の声は……?」

父『声?』

妹「声なんかした?」

2「声は聞こえなかったな」

母「若年性難聴さんねぇ……」

615 名前:-9[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:00:03.13 ID:VtIVdQU5P [10/17]
思い出されるスレッドの記憶。

1「そうだ……俺、昨日あんなスレを建てたじゃないか!」

父『スレ?』

妹「スレ?」

2「スレ?」

母「若年性痴呆さんねぇ……」

616 名前:-9[] 投稿日:2010/08/12(木) 01:00:45.34 ID:VtIVdQU5P [11/17]
そして、生まれ出でる疑問。

1「そもそも、なんで俺はあんなタイトルでスレを建てたんだ……?」





――答えが、知りたい?




ここでスレ落ち

コメント

コメントの投稿

トラックバック


この記事にトラックバックする(FC2ブログユーザー)

上記広告は1ヶ月以上更新のないブログに表示されています。新しい記事を書くことで広告を消せます。