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銀時「ひぐらしのなく……ってオイ、これ前も見たんだけど?」3

687 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 15:30:37.19 ID:v7X1r6AO [6/25]
ペース遅くなりますが再開します

688 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 15:35:41.16 ID:v7X1r6AO [7/25]
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梨花宅

梨花「………」

銀時「やっちゃったなーオイ…やっちゃったよ~、あんな暴走するとは思わないものな~」

梨花「………」

銀時「……何か言えよお前、こうなったらもう笑うしかねーだろ」

梨花「笑えるわけないじゃない…でも…まさかそんな……」

銀時「お前には色々と聞きてーことがあんだけどよ、今はそれどころじゃねーしな」

梨花「………」

銀時「……今はアレだな、とりあえずは親父の目ェ覚まさせねーと」

銀時(良い機会だ、魅音とかも呼んで現状を教えといたほうが良さそうだな……)

689 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 16:00:00.78 ID:v7X1r6AO [8/25]
---
レナ宅
ピンポーン

レナ父「はい…あの、どちら様ですか?」

銀時「どーもどーもお父さん、もう帰ってきてたんすね」

魅音「私たち、レナの友達なんです」

レナ父「ああ、うちの子がお世話になってます…ただあいにく今は家に居ないんですよ」

レナ父「もう夜も遅いのに…どこに行ってるんだろうなぁ……」

銀時「いやいや、俺たちが用があんのはお父さんのほうでして」

レナ父「私…ですか?」

690 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 16:25:55.25 ID:v7X1r6AO [9/25]
---

レナ父「リナさんが詐欺?まさか…何かの冗談でしょう!」

圭一「冗談でこんなこと言うほど…俺たちは根性腐っていないです」

詩音「信じられないかもしれませんが確かな情報です…間宮リナは……」

レナ父「き、きっと何かの間違いですよ!リナさんはそんな人じゃない!」

詩音「………」

沙都子『レナさんのお父様…相当に間宮リナという女性を信頼してますわね』

魅音『うん…それだけに説得も大変だね』

銀時『……ここは俺が行くしかねーな』

魅音『先生、なるべくオブラートな感じでね……』

銀時『はいはい、オブラートね…』

692 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 16:50:39.33 ID:v7X1r6AO [10/25]
銀時「あのねーお父さん、気持ちは分かるんですけどねー現実見ましょうよ現実」

銀時「想像していたよりもずっと未来は現実的だし、車も暫く空を走る予定はないんすよ」

圭一「すいません銀さん、例えがよく分からないです」

レナ父「しかし…彼女はとても良く私に接してくれて…」

銀時「いやそんな主観的なこと言われてもねー、実際に色々とネタが上がってんですよ」

レナ父「し、しかし………」

693 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 17:14:37.89 ID:v7X1r6AO [11/25]
銀時「お父さん…仮にあの女があんたの言うように最高の女だったとしますよ、でもね?」

銀時「面もスタイルも良くって性格も良いなんて女にゃ既に彼氏がいんのが普通でしょ」

銀時「カワイイ娘は大体、中学高校でバカみたいな男にやられちゃってるのと同じ理屈です」

圭一「いやそれ何の話!?聞きたくないですよそんな生々しい現実!」

魅音(そしてどの辺がオブラートだったのか全然分からないんだけど)

詩音(そのものズバリでしたよね……)

694 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 17:41:13.16 ID:v7X1r6AO [12/25]
レナ父「そんな…リナさんが……」

魅音「…………」

魅音(考えてみたら…レナのお父さんも凄く苦労してるんだよね)

圭一(銀さん…さすがに言い過ぎだったんじゃ)

詩音(大丈夫ですよ、銀さんはこの後でフォローしますから…多分)

レナ父「私は…一体これから何を信じれば……」

銀時「ホワッタアアアアァァァァァ!!」バキッ

レナ父「ぶべら!?」

圭一「」

魅音「」

詩音「」

沙都子・梨花「………」

699 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 18:04:59.14 ID:v7X1r6AO [13/25]
レナ父「い、いきなり何を…!」

銀時「女に引っ掛かったくれーでんなこと言うとか真面目すぎんぞお父さんんん!」

圭一「………は?」

銀時「こういう惚れた晴れたの紆余曲折を経て男っつーのは磨かれていくんだよ!」

銀時「そりゃアレだよ、一回や二回くれーは悪い女にちょろまかされるもんよ」

銀時「実際俺の身内もそういうヤツにコロッとやられかけたしね?」

魅音「あのー…先生?」

詩音(だんだん話が迷走してるような……)

701 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 18:31:52.02 ID:v7X1r6AO [14/25]
銀時「ただ…今のテメーにとって一番大切なのは誰だ?」

レナ父「そ…それは………」

銀時「………」

レナ父「もちろん礼奈…礼奈です」

銀時「……ここでその名前が出なかったらローキックかましてるところだったわ」

圭一「いや…先生、何でローキックなんですか?」

銀時「ローキック舐めんなお前、ももパーンの恐ろしさ見くびるなよ」

沙都子『梨花…銀時先生、真面目なのかふざけてるのかわけわかめでしてよ?』

梨花『みぃ…見ちゃだめなのですよ沙都子、馬鹿が移ってしまうのです』

702 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 18:38:45.93 ID:v7X1r6AO [15/25]
すみません…ちょっとだけ空けますがしばらくしたら再開します

710 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 21:31:07.36 ID:v7X1r6AO [16/25]
銀時「で…その大事な娘っ子がテメーのことをどんなに思ってたか気付いてたか?」

レナ父「………」

銀時「親のために気にいらねェ奴にも愛想振りまいて言いてーことも呑み込んで…」

銀時「何よりもテメーのことだけを心配してやってきたんじゃねーか」

銀時「それはテメーにそんな不抜けたことを言わせたくてやって来たんじゃねェ」

銀時「テメーが真っ直ぐお天道さん見て歩けるようになって欲しかったんじゃねーのか?」

レナ父「………」

712 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 21:51:36.74 ID:v7X1r6AO [17/25]
レナ父「……ダメな父親です、私は本当に」

レナ父「妻が他の男の所へ去っていき…私はこの上なく打ちのめされていました」

レナ父「それからと言うもの…何かとレナが今まで以上に私の世話を焼いてくれましてね」

レナ父「恥ずかしい話…私はレナに頼りすぎていたのかもしれません」

レナ父「自分の弱さを正そうともせず…たった一人の娘にさえ心配をかけてしまうとは…」

銀時「……他の女に掴まれて周りが見えなくなっちまう気持ちは分からなくはねェ」

銀時「ただ…テメーが一番守りてーものは何なのか、そいつは絶対見失うんじゃねーぞ」

レナ父「………」

713 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 22:03:35.55 ID:v7X1r6AO [18/25]
レナ父「彼女…いえ、間宮リナとは縁を切ります」

銀時「……ワリーな、人ん家のことにあれこれ首を突っ込んで」

レナ父「いえ…あなたには感謝してます」

銀時「………」

銀時「ホント言うとな…あんたのことが少しばっか羨ましかったぜ」

レナ父「………?」

銀時「この状況でこんなことを思うのはよろしくねーが…ついな」

銀時「俺ァ欲しかったよ…てめーのことをそこまで心配してくれる家族ってのが」

714 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 22:09:30.61 ID:v7X1r6AO [19/25]
---

銀時「じゃ…レナの奴が帰ってきたらその辺のとこ、よろしく頼むぜ」

レナ父「レナとは二人で話をします、後で間宮リナが何か言ってくるかもしれませんが…」

魅音「それは私も協力します、弁護士をつけますから安心してください」

レナ父「……あの、ところでレナは今どこに?」

銀時「心配ねーよお父さん、こっからは俺たちで何とかする」

レナ父「何か…レナが迷惑を……?」

梨花「迷惑なんかではないのです、あなたが自分と向き合ったように…」

圭一「俺たちも…今までの自分と向き合わなきゃならないんです」

魅音「レナと…本気で分かり合うために」

レナ父「………?」

715 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 22:27:02.23 ID:v7X1r6AO [20/25]
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魅音宅

圭一「先生、教えてくれるよな?レナが今…どんな状況になっているのか」

沙都子「レナさん…そんなに大変なことになっているのでございますか?」

銀時「ま、とりあえずは聞け……」

---

圭一「そんな…手首から血が出るまで掻き毟るような状態……?」

魅音「レナ…そんなに悩んでたなんて……」

沙都子「レナさん……」

詩音「………」

716 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 22:34:11.15 ID:v7X1r6AO [21/25]
銀時「レナの奴ァずっと悩んでたってわけだ…鉄平の野郎が来る前からな」

銀時「そんな悩みを一人で抱えてる時、沙都子一人のために結束したお前らを見たら…」

銀時「てめーと沙都子の差に…何か思うところがあったってわけだな…」

梨花「………!」

魅音「確かに…鉄平が帰ってきてから沙都子を助けるまで一週間も掛からなかったからね」

魅音「一ヶ月近くも一人で悩んでたレナはそれをどう思ったか…想像に難くないね」

沙都子「……私の」

圭一「それ以上言うな沙都子…お前が気負うことじゃない」

717 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 22:57:36.03 ID:v7X1r6AO [22/25]
詩音「……でも、何だかおかしくありませんか?」

魅音「おかしいって……?」

詩音「確かにレナさんはずっと長い間…間宮リナのことで悩んでいたんでしょう」

詩音「みんなが沙都子を救ったのを見て何か感じることがあったとしても自然です」

詩音「でも…それなら何でレナさんは私たちに頼ろうとしなかったんですか?」

圭一「す…すまん詩音、言ってる意味がよく……」

詩音「みんなで力を合わせれば大きな問題でも解決出来る…それは鉄平の件で証明された」

詩音「自分の問題もみんなの力を借りれば解決出来る…そうは思わなかったんでしょうか?」

718 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 23:12:44.08 ID:v7X1r6AO [23/25]
銀時「奇遇じゃねーか、俺もお前とほとんど同じことが頭に浮かんでな…」

銀時「レナの奴…どうも言ってることとやってることが食い違ってる気がしてならねェ」

魅音「………」

沙都子「レナさん…一体何をお考えになっていらっしゃるのでしょう」

魅音「分かる…私…分かるよ……」

銀時「………?」

圭一「み、魅音…説明してくれないか?」

721 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 23:29:29.85 ID:v7X1r6AO [24/25]
魅音「きっとレナ…最初は私たちに助けを求めたかったんだと思う、自分も助けて…って」

魅音「でも…レナはすっごく優しい、それは私が一番…誰よりも分かってる……」

魅音「そんな優しいレナの心で声がしたんだよ…みんなの幸せを壊していいのか、って」

銀時「!」

魅音「鉄平が消えて沙都子は自由になった…梨花ちゃんも沙都子が帰ってきて喜んでる」

魅音「園崎も北条家との諍いがなくなって…悟史も意識を取り戻して帰ってきた…」

魅音「圭ちゃんと銀さんも沙都子を救えて本当に安心してる…」

魅音「今の最高の状態…それを自分が壊していいのか、そう思ったんじゃないかな……」

722 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/07/31(土) 23:41:35.43 ID:v7X1r6AO [25/25]
詩音「そんな……!」

銀時「………」

魅音「優しいレナだからこそ、すごく葛藤があったと思う…想像もできないくらいのね」

梨花「………」

魅音「板挟みになってたレナの心が間宮リナの真意を知ったことで…多分……」

圭一「粉々に壊れちまったってのかよ…何てこった…何でこんなことに!」

銀時「………」

731 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 00:07:34.45 ID:lBRmtkAO [1/17]
銀時「……やっちまったなオイ、どうすんだこれ」

梨花「………?」

銀時「俺も正直鉄平をクソヤローをどうやって飛ばすか…それしか考えてなかった」

銀時「まさかアイツの抱えてるモンに気付けねェとはよ……」

梨花「でも…レナの悩みに気がつけなかったのは僕たちも同じなのです!」

銀時「それに…今の魅音の話が正しいってんなら…何のことはねェ……」

銀時「アイツの心をぶっ壊しちまったのは…紛れもねェ俺じゃねーか」

735 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 00:23:10.35 ID:lBRmtkAO [2/17]
圭一「な、何で先生のせいになるんだよ!?」

銀時「不用意に間宮リナの正体を喋っちまったのは俺だ」

魅音「でも…それは仕方ないよ、いずれ誰かが必ず言わなきゃならないことだったんだから」

銀時「今考えりゃ…あいつが妙に暴力的だったのも何かのサインだったのかもしれねぇ…」

沙都子「まさか!そんな…ことは……」

銀時「何にしても…俺ァあいつを止めなきゃならねー…今ならまだ間に合うはずだ」

銀時「大切なモンが目の前で壊れんのを見るのは…もうごめんだ」

沙都子「………!」

737 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 00:31:18.77 ID:lBRmtkAO [3/17]
沙都子(何でございましょう…この既視感は……確か前にも…)

沙都子(そう…梨花が鷹野さんに狙われていた時も…こうして先頭に立たれて…)

沙都子(策を使って私のトラップが張り巡らされている裏山に誘い込み…)

沙都子(私たちを結束させ…誰一人も犠牲になさらずに鷹野さんを止めた……)

沙都子(鬼隠しを止めたのは私たちだけの力でなく…紛れもない…先生が……)

沙都子「銀時先生が…私たちを守ってくださって……!」

梨花「さ、沙都子…あなた…思い出して……?」

740 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 00:43:11.17 ID:lBRmtkAO [4/17]
沙都子「銀時…先生……一体これは…それよりなぜ私はこんなに大切なことを忘れて…?」

圭一「さ、沙都子…どうかしたのか?」

詩音「沙都子…思い出したの?銀さんのこと…」

沙都子「当然ですわ…恥ずかしいお話、今まで頭から消え去っておりましたが……」

沙都子「あの時のことを…忘れるはずがございませんもの!」

圭一「あの時…?沙都子、お前一体何を言って……?」

魅音「圭ちゃんはまだ…思い出さない?」

圭一「な…何をだ?」

魅音「………そう、分かった」

圭一「………?」

744 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 01:20:00.47 ID:lBRmtkAO [5/17]
梨花「沙都子…色々気になることもあるでしょうが、今は我慢してほしいのです」

沙都子「ええ…今はレナさんのことが先決ですもの……」

魅音「大石さんにも協力してもらおう…あの人ならきっと動いてくれる」

詩音「むしろ…それがあの人の仕事でしょうしね」

圭一「俺たちで何としても…絶対にレナを護るんだ!」

銀時「ああ、こっから誰のためでもねェ…てめーの護りてーモンを護る戦いだ…」

745 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 01:23:58.85 ID:lBRmtkAO [6/17]
すいません、今日はここまでになります

銀八「今回おまけやるだけの余裕あっかなー…この分じゃ多分無理くせーな」

759 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 22:27:17.98 ID:lBRmtkAO [7/17]
銀八「コナンの住んでる町の人口ヤバくね?毎年何十人って殺されてるよね?」

再開します

765 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 22:40:57.04 ID:lBRmtkAO [8/17]
---
解散後、某所

梨花「銀時…レナは見つかると思いますですか?」

銀時「目暮警部たちが見つけてくれりゃ一番なんだけどよ…そうもいきそうにねーな」

梨花「どういう意味ですか?」

銀時「最後は俺たちがアイツを止めることになる、何つーかそんな気がしてならねェ」

梨花「………」

銀時「…ようオモシロ」

羽入『オヤシロ!』

銀時「どっちでも良いだろめんどくせーから…テメーには少し聞きてーことがある」

羽入『……?』

766 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 22:44:14.11 ID:lBRmtkAO [9/17]
銀時「レナの奴が言ってたオヤシロ様…その意味を聞かせてもらうぜ」

羽入『………』

銀時「オヤシロ様の言うことを聞かないと不幸になるとかってのはどういう意味だ?」

銀時「まさかお前アレか、あんまりにも出番が少ねーからその憂さ晴らしに…」

羽入『ち、違うのです!僕はそんなことはしないのですよ!』

梨花「銀時…この子のことをもう少し詳しく教えておくわ」

768 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 22:51:14.73 ID:lBRmtkAO [10/17]
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銀時「へー…ふーん…あっ、そうなんだー…」

梨花「あなた…ちゃんと聞いていたの?」

銀時「よく分かんねーし話なげーから途中から寝てた」

バキッ

銀時「すんません梨花さん、せっかく説明してくれたのにマジすんません」

梨花「……それと、私には一つ気になっていることがあるの」

銀時「分かる、何なのコイツの角?マジかっけーんだけど」

羽入『か、カッコいい?僕の…この角がですか?』

銀時「いやー良い仕事してるねホント、どこぞのえいりやんもこれくらい頑張れよ」

羽入『誉められましたのです!この角を怖がらずに誉めてくれる人がいたのですよ!』

梨花「………」


769 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 22:57:47.98 ID:lBRmtkAO [11/17]
梨花「話を戻すわ…何故、鬼隠しが解決してるのにこんな事態になっているのかしら」

銀時「?」

梨花「私が今まで何度も世界をやり直してきたのは知ってるわね?」

銀時「ああ…ババ」

梨花「それ以上言ったら死刑よ」

銀時「……すいまっせーん」

羽入『梨花…本気で怖いのですよ……』

770 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 22:59:12.77 ID:lBRmtkAO [12/17]
梨花「今までの世界でもこういうことはあった…鉄平が帰ってきたりレナが暴走したり…」

梨花「でも、それは全て鬼隠しが起こる前の出来事だった…」

梨花「どうして…今になってこんなに問題が連続して……」

銀時「いや知らねーよそんなの…むしろ俺が聞きてーわ」

羽入『それは…銀時がこの世界に来てしまったからなのです……』

銀時「……は?」

771 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 23:04:52.38 ID:lBRmtkAO [13/17]
銀時「……え?何それ、俺のせいなの?」

梨花「羽入…どういうこと?」

羽入『銀時…あなたは凄い人です、たった一度で運命を打ち破り鬼隠しを止めた』

銀時「いや…まーそれほどでもあるけどよ……」

羽入『ですが…それ故にたくさんのカケラを落としてしまったのです』

銀時「いや…意味分かんねーんだけど」

羽入『例えば…少し前、沙都子が叔父の鉄平に捕まったこと…』

羽入『梨花の言うとおり、あれは本来…鬼隠しの前に起こるべきことだったのです』

梨花「なのに…イレギュラー要素の銀時が前回鬼隠しを解決してしまったから……?」

羽入『そう…それが今の時期に現れてしまったのですよ』

梨花「………!」

773 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 23:14:05.51 ID:lBRmtkAO [14/17]
銀時「ま、起こっちまったモンは仕方ねェ…とりあえずはレナを何とかしねーと」

梨花「あなたは前向きね…一寸の恐れも見られない…羨ましいわ……」

銀時「何だお前、今さらになって腰が抜けたか?」

梨花「そうかもしれないわね…鬼隠しを乗り越えた今、もはや私にやり直しは効かない」

梨花「この世界で失敗はできない…そう考えると余計に慎重になってしまうの…」

梨花「幾何の死の山脈を乗り越えてきたこの私が怖じ気づくなんて…とんだ笑い話ね…」

銀時「………」

774 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 23:21:34.22 ID:lBRmtkAO [15/17]
銀時「一期なすことなくして明け暮れば、のちに必ず悔やむべし……」

梨花「………?」

銀時「こいつァ昔のどこぞのオッサンだか婆だかガキだかの言葉でな…」

梨花「知らないなら知らないって言いなさいよ」

銀時「最初に聞いた時は何あたりめーのことを偉そうに、と思ったけどよ……」

銀時「コイツを実行すんのは…なかなかどうして難しいモンだな」

銀時「人生の折々に訪れることから逃げねーで立ち向かうってのは簡単じゃねぇ」

銀時「不思議なモンだな…逃げりゃ後で後悔するって分かってんのによ」

梨花「………」

780 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 23:40:14.20 ID:lBRmtkAO [16/17]
銀時「今の状況はやべぇ、そいつは間違いねーが…まだ諦めるにゃ早すぎんだろ」

梨花「……そうね、銀時の言うとおりだわ…まだ何とかなる、希望は残されてるもの」

銀時「幸いっつーか何つーか……レナの奴はまだ誰も傷つけちゃいねェからな」

梨花「そう言えば…間宮リナはどうなったの?」

銀時「ゴミ置き場で待ちぼうけ食らってた所を目暮警部殿に回収されてんじゃねーか?」

梨花「い、いつのまにそんな……」

銀時「レナを探すよう警部殿に電話した時、詩音の奴が上手いこと頼んだみてーでな」

銀時「鉄平と繋がりがあるって言ったら喜んで乗ってくれたらしいぜ」

梨花「そう……」

782 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/01(日) 23:48:29.82 ID:lBRmtkAO [17/17]
梨花「それと…みんなの記憶についてだけど…銀時、気がついてる?」

銀時「……あー、はいはい!気付いてるよ、うん」

梨花「何に?」

銀時「昔のケンタロスは強かっ」

バキッ

銀時「気付いてねーんで教えといてください」

梨花「今、圭一とレナ以外は完全にあなたのことを思い出してるわね?」

銀時「何をきっかけに思い出してるのかは今ひとつ分からねーが…まあそうだな、うん」



786 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 00:05:49.60 ID:cqmo5sAO [1/16]
梨花「最初は詩音、次に魅音、そして沙都子…最初から記憶のあった私を除けば……」

梨花「みんなは最後にあなたから名前を呼ばれた順に記憶を取り戻してる」

銀時「最後ってアレか…出席取ったときか?」

梨花「そう…その流れでいくなら次に記憶が戻るのは……」

銀時「圭八」

羽入『圭一なのです』

銀時「圭一だったのか」

羽入『また間違えたな』

銀時「全く気付かなかった」

銀時・羽入「暇を持て余した…神々の遊…」

梨花「えーっと…懲罰用のキムチは………」

790 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 00:20:59.90 ID:cqmo5sAO [2/16]
羽入『…………』ピクッピクッ

銀時「大丈夫なのかオイ、痙攣してんだけど」

梨花「いいのよ…あれくらいしたほうが懲りるはずだから」

銀時「懲りるっつーかもう意識飛んでるよね、神のくせに三途の川を渡りかけてるよね」

梨花「……本当はこんなことしてる場合じゃないのに…私、何やってるのかしら」

羽入『み…水を……』

791 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 00:31:21.00 ID:cqmo5sAO [3/16]
書きため残ってますが明日は少し早いので申し訳ないですがここで止めます
明日は結構進むと思います

794 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 22:26:21.31 ID:cqmo5sAO [4/16]
---
翌日、学校

魅音「レナ…やっぱり来ないか……」

圭一「警察も捜査してるのに呑気に学校なんか来るわけないよな…」

沙都子「レナさん…お体は大丈夫なのでございましょうか……」

圭一「ああ…ただでさえ手首を掻き毟る状態なのに…もしもそれが悪化してたら…」

銀時「………」

796 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 22:32:02.27 ID:cqmo5sAO [5/16]
銀時「……問題はそれだけじゃねーよ」

詩音「え?」

銀時「間宮リナは目暮警部殿が回収しちまったから手出しは出来ねぇ、つーことはだ…」

銀時「…レナの中にあった殺意はどうなるよ?」

魅音「!」

沙都子「それは…恨みを晴らす相手がいなくなったのなら自然と収まるのでは……」

梨花「沙都子、そうはならないのが…今のレナなのですよ…」

沙都子「………!」

銀時「膨れちまった殺意が仮にドッカーンと行っちまえば…洒落にならねーぞ」

圭一「ダメだ…そうなる前に!必ずレナを止めるんだ!」

797 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 22:36:35.06 ID:cqmo5sAO [6/16]
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放課後、某所

圭一「くそっ…レナの奴、一体どこに行っちまったんだよ……」

魅音「これだけ手分けしても見つからないなんて…どうなってんのさ…」

沙都子「村の方々に事情を説明して一緒に探していただいては……」

銀時「そいつァダメだ、今のアイツに下手に近付いたら怪我人が出るかもしれねぇ」

詩音「誰かに怪我を負わせたなんてことになれば…レナさんはもう戻れなくなります…」

沙都子「…………」

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同日…某時刻、下校後の学校

レナ「…………」

798 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 22:44:13.66 ID:cqmo5sAO [7/16]
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魅音「もう遅い…今日はここまでだね」

圭一「まだ探せる…あと一時間だけ探そうぜ!」

魅音「圭ちゃん、もう完全に日が落ちてる…これ以上はさすがに無理だよ」

詩音「警察も引き続き捜査してくれてます、大石さん達を信じましょう…」

圭一「……そうだな、どことなく沙都子も眠そうにしてるし」

沙都子「そ、そんなことありませんわ!圭一さん、失礼なことを言わないでくださいな!」

梨花「………」

799 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 22:52:54.84 ID:cqmo5sAO [8/16]
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夜、魅音宅

銀時「………」

銀時(考えてみりゃ…この村は何日も隠れられるような土地柄じゃねぇ…)

銀時(つーことは…そろそろシビレ切らして動きがあってもおかしかねーな)

銀時「ポカリでも飲んで考え………ん?」

銀時「あれ……オイ、ジャグからポカリ出ねーんだけど?何なのこれ、故障?」

銀時「まだほとんど使ってねーのに壊れたとか認めん!お父さん認めないよ!」

銀時「これだから懸賞はダメなんだよチクショーめ…冷たいポカリ飲めないじゃねーか」

銀時「………」

800 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 22:56:31.29 ID:cqmo5sAO [9/16]
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一時間後、魅音宅

銀時「よし…これでもうジャグの心配はいらねーなっと……」

prrr prrr

銀時「おーい、電話鳴ってんぞー」

魅音「ごめん銀さん!今ちょっと手が放せないから代わりに出て!」

銀時「仕方ねーな……もしもーし、万事屋ですけど?」

レナ『その声…先生だよね?だよね?』

銀時「!」

801 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 23:01:21.87 ID:cqmo5sAO [10/16]
銀時「いや、あの……え?」

レナ『あはは!びっくりした?』

銀時「びっくりした?じゃねーよォォォォ!?何でふっつーに電話してきてんの!?」

銀時「いや、つーかお前今どこにいんだ!?」

レナ『そんな慌てて色々聞かなくても…速すぎて何から答えていいか……』

銀時「いや焦るわ、今の冨樫が一年間で連載に穴を空けないのを見た時くらい焦るわ」

レナ『それ……焦るようなことなのかな?かな?』

804 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 23:13:37.52 ID:cqmo5sAO [11/16]
銀時「で……お前、今どこにいんだ?」

レナ『えへへ、レナの秘密の場所だよ』

銀時「お前、数学の問題の答えを聞いて相手が『数字』って返したらどう思うよ」

レナ『冗談だってば…でもちょうどいいね、先生は時間大丈夫?』

銀時「まあ…特に予定はねーな」

レナ『レナも先生に会いたかったところだから…待ち合わせしようよ』

レナ『レナが言うところに…先生一人で来てくれる?』

銀時「………」

805 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 23:22:29.78 ID:cqmo5sAO [12/16]
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魅音「ずいぶん騒いでたけど…誰から?圭ちゃんとか詩音?」

銀時「いや…レナのヤローから直々に指名食らっちまったぜ」

魅音「れ、レナから連絡があったの!?」

銀時「まー分かりやすく言えば…指定した場所に俺一人で来やがれコノヤロー、だとよ」

魅音「先生…一人で?」

銀時「誰かと一緒に来てたり、知ってる奴を見かけたらもう二度と姿を見せねーとよ」

魅音「そんな……!」

806 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 23:26:32.37 ID:cqmo5sAO [13/16]
銀時「今からアイツら全員に連絡して絶対に外に出ねーように伝えとけ」

銀時「万が一、待ち合わせ場所をうろちょろしてたら誤解させちまうだろうからな」

魅音「銀さん…やっぱり一人で行くの……?」

銀時「行くしかねーだろ、せっかく向こうから来るってんだからな…」

銀時「話が通じるかは分からねーが…ま、見苦しく足掻いて説得してみようじゃねーか」

魅音「………!」

807 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 23:38:25.01 ID:cqmo5sAO [14/16]
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某所

銀時「………」

レナ「……ありがと先生、来てくれたんだね」

銀時「ご指名どーもお嬢さん、ジャストドゥーイット」

レナ「あはは…やっぱり銀さんは銀さんなんだね……」

銀時「つーかテメー…人様に気を使わせんじゃねーよ、心配掛けやがって……」

レナ「ごめんね…レナ、あの時は何が何だか分からなくなっちゃってたの……」

レナ「あれからいっぱい考えたし泣いたりもした…本当に…怖かった…」

銀時「……お前、今も泣いてんじゃねーか」

809 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 23:51:08.81 ID:cqmo5sAO [15/16]
レナ「怖くて…震えが止まらなくなって…それで…そうしてると頭の中で声がして…」

銀時「あんま引っ付くなお前…女はそう簡単に男に寄り添うもんじゃねーぞ?」

レナ「それを聞いたらレナは…やっと気づいたの…みんなと一緒にいられる方法に…」

レナ「みんながレナを助けてくれる方法に……」

銀時「……馬鹿言ってねーでとっとと帰るぞ、アイツらも心配してんだからな」

レナ「だから……先生………」

銀時「お前………」

グサッ

銀時「………っ!」

レナ「……しばらく大人しくしてて」


812 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/02(月) 23:58:54.56 ID:cqmo5sAO [16/16]
銀時「う……ぐっ………!」

レナ「これで先生は動けない…だからレナを止めることも出来ない……」

銀時「へ……テメー、なかなか泣き真似が上手いじゃねーか…銀さんも気づかなかったぜ」

銀時「やっぱ…腹にジャンプ仕込んどきゃ良かったか……?」

レナ「レナも銀さんならきっと何かしてると思ってた…でも何もなかったね……」

銀時「少年の夢と希望に満ち溢れたジャンプに傷つけるなんざ出来ねーよ……」

レナ「そう…ごめんね、でもこれで大丈夫…銀さんは私の計画に巻き込まれないよ…」

レナ「ごめんね…ごめんね先生…レナ、こんなやり方しか思いつけなかったの」

銀時「待…て……」バタッ

820 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/03(火) 00:14:52.24 ID:TIWGKIAO [1/5]
銀時「………」

銀時(オイオイ…マジで洒落になんねーぞ……あの馬鹿…モロに……)

『いた!ぎ、銀さんいたよ!』

『血を流してるじゃないですか!お姉、早くどこかに運ばないと!』

『俺だけじゃ無理かもしれない!誰か手を貸してくれ!』

銀時(アイツら来ちまったのか…?)

圭一「銀さん!しっかりしろよ!ちゃんと意識あるよな!?」

銀時「……ワリーな、どうにもヘマ踏んじまったらしい」

821 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/03(火) 00:31:00.47 ID:TIWGKIAO [2/5]
---
魅音宅

銀時「………」

圭一「魅音!銀さんの怪我はどうなんだ!?」

魅音「とりあえず命に関わるほどの…致命傷ってわけじゃないね」

詩音「それってつまり…重傷ではあるってことですよね?」

魅音「うん…暫くは安静にしてなきゃダメだね、走り回ったりなんかも御法度…」

圭一「そんな…じゃあ銀さんは……!」

魅音「ここからは銀さんの力は借りられない……」

梨花「………!」

822 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/03(火) 00:33:48.13 ID:TIWGKIAO [3/5]
梨花(馬鹿だ…私は馬鹿だ!何でもっと早くレナに手をさしのべなかった!!)

梨花(何故銀時がリナを目撃した時にすぐ行動を起こさなかった!)

梨花(確かにチャンスはあった…なのに私が選んだ選択肢は…様子見と情報収集?)

梨花(…たかを括っていた、立て続けにこんな事態になるわけがないと思っていた!)

梨花(私のそんなくだらぬ思い込みのせいでレナは暴走し…銀時はこんな怪我を!)

梨花「……僕のせいなのです、ごめんなさい…ごめんなさい銀時……!」

沙都子「梨花……」

823 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/03(火) 00:42:17.88 ID:TIWGKIAO [4/5]
銀時「……謝ってんじゃねーよ」

梨花「ぎ、銀時!」

圭一「だ、大丈夫なのか銀さん!?」

銀時「あんま大丈夫じゃねーが…斬られんのは何度も経験があっからよ」

詩音「経験があるって銀さん…どんな生活を送ってるんですか…」

銀時「それよか…テメーら、揃いも揃ってよく来たなオイ、もう夜も遅いんじゃねーか?」

圭一「魅音から電話があって…すげえ慌てた様子だったからさ」

魅音「私、銀さんの帰りが遅いからいても立ってもいられなくなっちゃって……」

銀時「……今回ばっかはテメーに感謝だな」

854 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/04(水) 22:37:36.28 ID:i3T2ewAO [2/12]
圭一「けど……銀さん、今回は鉄平の時みたいに何も準備してなかったんだな」

魅音「確かに…前みたいにお腹に漫画を仕込んだりはしなかったよね」

銀時「そりゃお前、ジャンプは傷つけちゃならねーだろうよ」

圭一「いや…本当にそれだけの理由で?」

銀時「……おかしいじゃねーか、仲間と会う前に身を守るモンを身に付けるなんざ」

梨花「銀時…あなた……!」

圭一「………!」

855 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/04(水) 22:44:18.45 ID:i3T2ewAO [3/12]
圭一「……そうだ、俺は何を馬鹿なことを言ってたんだ」

魅音「け…圭ちゃん?」

圭一「仲間を怖がることなんてない…そんなの当たり前じゃないかよ!」

圭一「なのに俺は…心のどこかでレナを怖がってた!必死に助けを求めてるレナのことを!」

詩音「助けを……?」

圭一「レナが隠れた理由がやっと分かった…レナは…俺達を守ろうと必死だったんだ…」

梨花「ど、どういうことなのですか…?」

銀時「………」

856 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/04(水) 22:46:24.43 ID:i3T2ewAO [4/12]
圭一「今までレナが姿を隠してたのは…誰も傷つけたくなかったからだ」

圭一「自分の中で暴れる殺意で誰かが犠牲にならないように……」

圭一「そのために…誰からも見られないよう…誰も見ないように一人で隠れてた…」

圭一「けど…そんなレナの意志に逆らうかのようにアイツの心は擦り切れて…」

魅音「それで…ただでさえ壊れちゃってる心が…もっとボロボロになって……」

梨花「そんな…それじゃ……」

銀時「…………」

857 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/04(水) 23:01:38.73 ID:i3T2ewAO [5/12]
銀時「……なら、まだ間に合うじゃねーか」

梨花「え……?」

銀時「どんだけ粉々に壊れちまってようと心が無くなったわけじゃねーんだろ?」

圭一「そうだ…俺たち全員で心のカケラを紡いでいけば…レナならきっと戻ってこれる!」

魅音「圭ちゃん……」

銀時「……そんだけ言えんなら…後は任せちまっても良さそうだな」

圭一「銀さん……」

銀時「ワリーが俺ァもう使い物にならねぇ…こっからはテメーら次第ってわけだ」

梨花「………」

梨花(私たち次第で…レナが……!)

858 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/04(水) 23:06:13.43 ID:i3T2ewAO [6/12]
銀時「それと…コイツを今のうちに渡しとくわ」

詩音「これ…銀さんの木刀じゃないですか!」

銀時「今はちょうど二本あっからな…一本はテメーらが持っとけ」

魅音「に、二本?銀さんって二本も刀さしてたっけ?」

銀時「一本は俺が持ってたモンだが…もう一本は俺が前に来たときの忘れモンよ」

圭一「わ…忘れ物?」

沙都子(つまり…教室の後ろに飾ってあった木刀でございますわね…)

魅音(いつの間に持ってきてたんだろ…)

859 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/04(水) 23:15:32.74 ID:i3T2ewAO [7/12]
銀時「……圭一、コイツはテメーに預ける」

圭一「お、俺…ですか…?」

銀時「アレだよ…木刀振り回すなら女よか男のテメーのが様になんだろ、多分」

銀時「振り回すようなことにならねーのが一番だけどよ……とりあえず持っとけや」ポイッ

圭一「本当に…使うことがなければいいな……でも前みたく俺を守ってくれるかも…」

圭一「…………前みたいに?」

860 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/04(水) 23:18:17.71 ID:i3T2ewAO [8/12]
圭一(待てよ…前っていつだ?)

圭一(鬼隠しで敵と戦ってたとき…そうだ、俺は梨花ちゃんと一緒にいたんだ…)

圭一(それを鷹野さんに見つかって…梨花ちゃんを渡すように銃で脅された……)

圭一(けど俺は梨花ちゃんを渡すことを拒否して…そして…鷹野さんは俺を撃った)

圭一(そうだ、その時…この木刀が飛んできて弾を弾いて…声がしたんだ)

銀時『すいませーん!この辺に木刀投げちゃったんですけど見ませんでしたァー?』

圭一「そうだ…そうだったんじゃねえかよ!銀さんはずっと…俺たちの先生だった!」

864 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/04(水) 23:24:14.48 ID:i3T2ewAO [9/12]
梨花「け…圭一!あなた…まさか!」

魅音「圭ちゃん…思い出した……?」

圭一「ああ、全部…全部思い出した!」

詩音「これで…レナさん以外は全員、銀さんのことを思い出しましたね!」

沙都子「全く…圭一さんったら思い出すのが遅すぎですわよ!」

圭一「し、仕方ないだろ!っていうより…俺はなんでこんな大事なことを忘れてたんだ?」

沙都子「さ…さぁ…実は私にもさっぱりでございまして……」

梨花「圭一…それより今はレナのことを……」

圭一「…………」

圭一「……ああ、分かってるさ」

865 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/04(水) 23:28:06.32 ID:i3T2ewAO [10/12]
圭一「聞いてくれみんな…ここからは銀さん抜きの……俺たちだけの戦いだ!」

圭一「鬼隠しの時も沙都子の時も…俺たちはずっと銀さんに頼りきりだった!」

圭一「仲間に頼るのは悪いことじゃない、それだけ相手を信頼してるってことだからな」

圭一「けど頼るだけじゃなく…相手に頼られた時も全力で力になれなきゃ仲間じゃない!」

圭一「銀さんが俺たちに託してくれたのは…俺たちならレナを救えるって信じてるからだ!」

圭一「今まで俺たちを護ってくれた銀さんの信頼…俺たちは絶対に裏切らない!!」

梨花「圭一……!」

銀時「…………」

866 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/04(水) 23:34:48.25 ID:i3T2ewAO [11/12]
銀時「やっぱ…新八と同じでテメーはやれば出来る子だったな……」

梨花「ぎ、銀時?」

銀時「やべ…何か眠くなってきちまったぜ……」

魅音「だ、ダメ!ダメだよ銀さん!」

圭一「う…嘘だろ!オイ銀さん!しっかりしてくれよ!」

銀時「ワリーな…先に眠らせて…もらうぜ……」

詩音「ぎ…銀さん………?」

銀時「……………」

圭一「ぎ、銀さァァァァん!!」

銀時「いやうるさいんだけど?寝るって言ったよね?」

圭一「」

梨花「…………」

867 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/04(水) 23:51:01.84 ID:i3T2ewAO [12/12]
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翌日、学校

圭一「レナの奴…今頃何やってるんだろうな」

魅音「致命傷じゃないにしても銀さんを刺しちゃったくらいだからね…」

梨花「きっと…すごく追いつめられていると思うのですよ」

沙都子「心だけでなくお体も心配ですわね…」

詩音「……そろそろ知恵先生が来る頃ですね」

ガラッ

圭一「おっ…来たみたいだ………っ!?」

レナ「みんなー!おはよー!」

梨花「っ!」

魅音「れ、レナ!?あんた何やって……」

レナ「朝の会を始めるから教室の真ん中に集まってー、机は周りにどけちゃってー」

生徒「………」

詩音(な、鉈を女の子に突きつけて…人質ってことですか……)

868 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 00:03:14.46 ID:sFfOk6AO [1/19]
レナ「圭一君…今日は木刀を持ってるんだね?アハハハハ!似合うよ」

圭一「レナ…お、お前………!」

レナ「でも…そんな危ない物持ってちゃいけないよね、それ…置いて?」

圭一「わ…分かった…」

圭一(くそっ!ハンターカリンガみたいな鉈を持ってるお前に言われたくねえぞ!)

レナ「じゃあ…ついでに圭一君、教室のみんなを縄跳びで縛っちゃって?」

レナ「緩く縛っちゃった子は殺しちゃうから…しっかりね」

圭一「……く………」

869 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 00:12:34.76 ID:sFfOk6AO [2/19]
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レナ「うん、ちゃんときつく縛れてるね!」

圭一「……俺のことは縛らないのか?」

レナ「縛らないよ」

圭一「よければ理由を聞かせてくれ…何で俺だけ…そして何でみんなを巻き込んだ!」

レナ「巻き込んだんじゃない…これは部活だよ?」

魅音「!」

圭一「ぶ、部活!?」

レナ「驚く事じゃないよ…いつも部活は命懸け…だけど今は実際に命を懸けてる」

レナ「本当に命を懸けてるかどうかの違いだけで…あとはいつもと同じだよ?」

圭一「………」

梨花(ま、まさか…レナがここまでしてしまうなんて……!)

詩音(私たちだけじゃなく…学校に乗り込んできて生徒全員を人質にするなんて…)

870 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 00:15:39.56 ID:sFfOk6AO [3/19]
圭一「………それで?」

レナ「?」

圭一「それで…ルールは何なんだ、部活なんだろ?これはどんなゲームなんだ?」

レナ「簡単だよ…このクラスにいる人間を全員救えれば圭一君の勝ち…それ以外は負け」

生徒「う…うぅ……」

レナ「アハハハハハ!大丈夫だよみんな!圭一君たちが必ず助けてくれるから!」

レナ「沙都子ちゃんを助けたみたいにね!!アーッハッハッハッハ!」

872 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 00:18:19.68 ID:sFfOk6AO [4/19]
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同時刻、園崎家

銀時「………」

茜「何があったかは知らないけど…アンタくらいの腕でも刺されるモンなんだね」

銀時「俺なんざ大したことねーよ」

茜「馬鹿を言うんじゃないよ、あたしだって素人じゃないさね…個の力量くらい分かるさ」

茜「大婆様とやり合った時だけで十分すぎるほど伝わったよ…」

茜「それでいて誇るでもなく飄々としている…そりゃあの子達が懐くわけだね…」

銀時「……アイツらか」

茜「不思議な男だよ、あんたは……」

銀時「………」

875 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 00:34:35.85 ID:sFfOk6AO [5/19]
銀時「……ワリー、ちょっくら散歩してくるぜ」

茜「……どこ行くつもりだい」

銀時「引きこもってばっかじゃ息苦しくてかなわねーからな…外の空気を吸いによ」

茜「見え透いた嘘を吐くんじゃないよ」

銀時「…………」

茜「アンタ…腹に穴が空いてんだよ?そんな体で何をしようってんだい?」

茜「下手を打ちゃ…本当に死ぬよ?」

銀時「……体に空いた穴なんざ問題じゃねーよ」

茜「………?」

銀時「俺ァどうにも器用な生き方ってのが出来ねーらしくてな……」

銀時「斬られようが腹に穴が空けられようが生きてられりゃ構いやしねー…ただな……」

銀時「てめーの魂に穴を空けるような真似だけは絶対にしたかねーんだよ」

茜「………!」

878 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 00:42:57.14 ID:sFfOk6AO [6/19]
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学校

圭一「…………」

圭一(くそ…俺以外は全員身動きが取れない…そしてレナには鉈……)

圭一(人質の子を放す気配もない…その子も恐怖で抵抗しようとさえしない…)

圭一「くっ………」

レナ「どうしたのかな圭一君…流石の圭一君でもお手上げなのかな?」

圭一「いーや…ちょっとクールに考えてただけだ」

レナ「じゃあヒントを上げるよ…レナの武器はこの鉈だけじゃない…」

レナ「もっと危ない物があるかもしれないから…気をつけてね?」

圭一「な…何だって……!」

879 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 00:54:45.63 ID:sFfOk6AO [7/19]
梨花(圭一でも分が悪すぎるわね…こっちに武器は何一つない……)

梨花(銀時の木刀も今は拾うことさえ許されない…妙な動きをすれば必ず犠牲が出る)

梨花「八方塞がりね…羽入」ボソッ

羽入『……信じるしかないのです』

梨花「………?」

羽入『僕に出来るのは…圭一たちを本気で信じることだけなのです…だから…梨花!』

梨花「……分かってる、私は最後まで希望を捨てないわ」

880 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 01:07:08.19 ID:sFfOk6AO [8/19]
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校庭

大石「遅くなりました!熊ちゃん、状況は!」

熊谷「通報によれば…女子生徒がクラスメートを人質に教室に立てこもっているとか」

大石「女子生徒…竜宮レナか…!見つからないと思ったらまたフラッと出てきて……」

熊谷「それと…妙なことに立てこもっている竜宮レナから特に何の要求もないんです」

熊谷「部活をしているだけだから近づくな…としか……」

大石「部活ってのはあれかな…仲良し組でワイワイやってたヤツかな……」

大石「しかしそれにしちゃやりすぎてますねぇ…どうしたもんかな……」

銀時「一人か二人、こっそり中に入れたらどっすかね」

大石「いや…それはちょっと危険すぎますねぇ」

銀時「いやいや、このままじゃジリ貧だしさ?ここは一発行っとくべきだって」

大石「いやそれは……」

熊谷「あの…あんた誰っすか?」

銀時「ん?」

大石「」

881 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 01:14:27.03 ID:sFfOk6AO [9/19]
大石「さ、坂田さん!?アンタここで何やってんですか!」

銀時「何って…あんたと一緒だよ警部殿」

大石「それより…あれは一体どうなってるんですか!遊びじゃ済みませんよ!?」

銀時「そのことなんだけどよ…ちょっくらテメーらに頼みがあってな」

大石「参ったなぁ…どうせ無茶な頼みでしょうに」

銀時「まままま、これが最後だから大目に見てくれや」

大石「……聞くだけは聞きましょう」

882 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 01:18:42.03 ID:sFfOk6AO [10/19]
---

銀時「……じゃーそういうわけでよろしく頼むわ」

大石「…………」

熊谷「い、いいんすか!?あんなとんでもないお願い聞いちゃって!」

大石「いい訳ないだろっ!いい訳ないってのに…あの人、ホンットに話聞かないから」

大石「ま…ある意味、どんな時でも自分を殺さないでいる…羨ましい生き方ですがね」

熊谷「……心配っす、これ下手したら首じゃすまないっすよ?」

大石「私なんか今年で定年だってのになぁ…はぁ……」

883 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 01:28:09.82 ID:sFfOk6AO [11/19]
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教室

レナ「どうしたのかな圭一君…こうやって時間が経つのをただ待ってるだけ?」

圭一(いや…本当に手の出しようがないだけなんだけどな……)

レナ「それでレナの集中力が落ちた所を攻撃するつもりなのかな?」

圭一「………」

圭一(待てよ…俺はこの木刀を持って……)

圭一「レナ…この木刀、元の場所に戻してくれないか?」

レナ「………?」

圭一「これ…俺にとっては大切な木刀なんだ、それを床に置くのは気が引ける」

圭一「だから…元々飾ってあった所にお前が戻してくれないか?」

レナ「………うん、それならいいよ」

圭一(これでレナが何か思い出せば……)

レナ「これ、思ったより重いんだね…びっくりしたよ…」

圭一(ダメか…俺と同じってわけじゃないんだな……)

884 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 01:34:16.60 ID:sFfOk6AO [12/19]
レナ「教室の後ろまで来たついでに教えてあげる…レナのもう一つの武器……」

圭一「それ…ウォータージャグじゃないか……」

レナ「そうだね…じゃあ問題、今…この中には何が入ってると思う?」

圭一「………?」

レナ「とっても良く燃えて…スッゴく危ないものかな?」

圭一「ま、まさか…灯油とかガソリンじゃないだろうな……!」

レナ「アハハハハハハ!正解だよ圭一君!大正解!!」

圭一「………!」

885 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 01:38:43.14 ID:sFfOk6AO [13/19]
圭一「それだけは止めろレナ!!」

レナ「来ないで…それ以上近付いたら人質の子が怪我しちゃうよ?」

圭一「殴りたければ好きなだけ殴れ!俺は守らないし退きもしない!」

レナ「え……?」

圭一「お前のことを理解してやれなかった代償がそれで払えるなら…俺は抵抗しない!」

圭一「俺を殴ってお前の痛みが少しでも和らぐなら…俺は抵抗しない!!」

圭一「竜宮レナ!俺は前原圭一はどんな時でもお前の仲間だァァ!!」

レナ「………」

889 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 01:48:24.82 ID:sFfOk6AO [14/19]
レナ「どうして…圭一君はレナを助けようとしてるのかな?」

圭一「?」

レナ「レナは今、ものすごく酷いことをしてる…自分のワガママにみんなを巻き込んで」

レナ「なのに…何で圭一君はレナのこともそこまで考えてるのかな?レナのことなんか…」

圭一「……お前、気づいてないのか?」

レナ「……何に?」

圭一「『このクラスにいる人間全員を救えれば俺の勝ち』…確かにそう言ったよな」

圭一「それはつまり人質だけじゃなく…レナのことも救うって意味だ!」

レナ「ち…違う!レナはそんなつもりで……」

圭一「違わない!お前は苦しみながらも手を伸ばしてるんだ!助けを求める手を!」

圭一「だから俺もお前を全力で手を伸ばすんだ!仲間として!今度こそ救えるように!!」

圭一「お前に伝わるまで何度でも言うぜ…前原圭一は!最後まで竜宮レナの仲間だ!!」

890 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 01:54:38.20 ID:sFfOk6AO [15/19]
銀時「あのーすいませーん、カレー届けに参りましたー」

圭一「…………」

レナ「…………」

その他「…………」

銀時「……すいまっせーん、出直してきまー」

圭一「ぎ、銀さんんんんん!?」

魅音「な、何で来ちゃったのさ!まだ全然怪我が治ってないのに!」

銀時「いや違うんだよ、俺の足が勝手にこの場所へ吸い寄せられるようにだな……」

詩音「いやそれ…結局は自分で来たってことじゃないですか」

893 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 02:09:29.03 ID:sFfOk6AO [16/19]
レナ「……先生も来ちゃったんだ、せっかく先生は巻き込まないようにしたのに…」

銀時「それで刺されるってんなら巻き込まれた方がマシだ馬鹿」

圭一「あの銀さん…状況分かってますか、かなりヤバいんですよ」

銀時「そうだな…見た感じアレだ、ひのきのぼうで魔王に挑んでるみてーなアレだな」

魅音(ちょ、先生!本当にいい加減にしてよ!おじさん達、命懸けなんだから!)

沙都子(でも…不思議ですわね…こんなに大変な状況なのに銀時先生が来ると…)

詩音(怖いとか…そういう気持ちがなくなっちゃうんですよね……)

894 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 02:18:47.10 ID:sFfOk6AO [17/19]
銀時「つーかさっきチラッと聞いたんだけどよ…そのー何?ガソリンがどうとか?」

圭一「あのジャグの中…ガソリンが入ってるんです……」

銀時「いや何でわざわざあんなモンの中にいれた?普通にポリタンクでいくね?」

レナ「圭一君たちは鋭いからね…何か少しでも気取られたらすぐにやられちゃう」

レナ「でも…これならいつも教室にあって不自然じゃないでしょ?」

銀時「つーか中に入ってたポカリはどうしたコルァ、あれ俺のだぞ」

圭一「銀さん黙ってください、下手したら本当に死にますよ」

895 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/05(木) 02:31:36.39 ID:sFfOk6AO [18/19]
レナ「それじゃあ銀時先生も来たことだし…もう一つだけ教えてあげる」

沙都子(ま、まだ何かございますの!?)

レナ「本当に危ないのはこの教室だけなのかな?かな?」

魅音「それって…どういう……」

レナ「それはね…ある時刻が来ると自動的に作動する仕組みなの…」

レナ「それが作動すれば…多分、火事じゃすまなくなっちゃうよ……」

圭一「く……」

銀時「………ここは任せたわ、俺ァそっちを止めに行くからよ」

圭一「………分かりました」


922 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:12:36.03 ID:qQ1Pu2AO [1/33]
レナ「圭一君にしろ先生にしろ…このままじゃ私に勝つのは無理だよ?」

銀時「人間ってのは死ぬ気になりゃキン肉バスターだって何だって出来んだよ」

銀時「ついでにマイケル並のムーンウォークでもやってやろーか、あん?コノヤロー!」

圭一「マイケル並のムーンウォークは無理です、さすがにあれは無理」

銀時「マイケルのムーンウォークは無理だそうだコノヤロー!」

魅音「…………」

詩音(あの余裕は一体どこから出て来てるのか本当に不思議なんですけど……)

レナ「……言っておくけど先生、レナの仕掛けた細工は時限式だからね?」

銀時「…………」

923 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/08/06(金) 17:16:49.90 ID:qQ1Pu2AO [2/33]
銀時「……待って待って、え?時限式?」

レナ「教室のガソリンを誘爆させる簡単な仕掛けだけどね…場所は教えないよ…」

銀時「あの…タイムリミットだけ教えてくれないっすか」

レナ「ちょうど午前10時だね」

圭一「い…いい今何時だ!?」

銀時「そうね大体ね……うん、9時40分くらい」

圭一「あ…あと二十分しかないじゃねえかよ!!」

銀時「マジで洒落にならねーぞオイ!ツーストライクで出てきた代打くらいやべーよ!」

レナ「だから言ったよね…レナには勝てないって…先生と圭一君が揃ったって…」

レナ「やっぱりそうだ…仲間がみんな集まっても…レナには勝てない!」

レナ「仲間なんてレナには必要ない…余計な物なんだよ!!」

銀時「………」

924 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2010/08/06(金) 17:24:36.16 ID:qQ1Pu2AO [3/33]
銀時(今…レナの奴に上手く仕掛けりゃ捕まってる奴を助けられっかもしれねーが…)

銀時(そんな方法じゃめでたしめでたしにはならねーか……)

銀時「……力で抑え込むなんざ何の解決にもなりゃしねーからな…」

レナ「?」

圭一「俺たちはここにいる全員を救う!レナも含めて全員な!」

銀時「もうここまで来たら…何が何でもテメーの魂を立ち上がらせてやらァ……」

銀時・圭一「「お前が言う余計なモンがどれだけの力を持ってるか…」」

銀時・圭一「「しかと…その目ん玉に焼きつけな!!」」

レナ「………っ!」ガリガリガリ

925 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2010/08/06(金) 17:35:28.27 ID:qQ1Pu2AO [4/33]
レナ(うるさいうるさいうるさい…何が仲間…何が…助けてくれなかったくせに!)

『……本当は気付いているではないですか?気付きながらも目を背けていませんか?』

レナ(だ…誰!?)

『答えてください…あなたにとっての仲間…それがどのような存在なのか…』

レナ(……気付いてるよ、仲間なんて何の力にもなってくれない…ただの……)

『それは違うのです…仲間はあなたが思っているより遥かに大きな力を持っています』

『それは神など遠く及ばぬ程に…気高く尊い…そして強き力……!』

レナ(嘘だ…嘘だ嘘だ嘘だ!お前の言っていることは嘘だ!!)

『優しき故に迷い…そして傷つける人の子よ、ならば試してみるがいい……』

『物語の全てが終わった時…私は再びお前に問おう、仲間とは何なのか……』

レナ(!!)

926 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 17:50:46.00 ID:qQ1Pu2AO [5/33]
レナ「う、うあああああぁぁぁぁ!!」

圭一「なっ!?」

銀時「下がれっ!」

キィン!!

圭一「ま…待ってくれよ銀さん!レナの相手は俺が!」

銀時「言ってる場合じゃねえ!テメーはとっとと時限なんちゃらを止めろ!!」

圭一「け、けど!」

銀時「考えてみりゃ俺よりテメーのがここの作りに詳しい…テメーのが適任だ!」

圭一「………!」

レナ「うう…ああああぁぁ!」

キィン!

銀時「ごちゃごちゃ考えてねーでさっさと行きやがれェェェェ!!」

沙都子「圭一さん!」

詩音「行ってください圭ちゃん!今は銀さんを信じて!」

圭一「………!」ダッ

927 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2010/08/06(金) 18:01:42.86 ID:qQ1Pu2AO [6/33]
レナ「……………」

銀時「どうしたよ、急に暴れるなんざ…ビビっちまうような幻覚でも見えたか?」

銀時「それとも…神様からのお告げでも聞こえちまったのか…」

レナ「……アハハハハハ!アーッハッハッハッハッ!……もういい、分かったよ」

銀時「………?」

レナ「今すぐに…この教室全部を燃やしちゃえばいいんだからね」

銀時「ばっ……ま、待て!」

レナ「動かないで!動いたら……」

梨花「うっ………」

レナ「梨花ちゃんが…動かないお人形さんになっちゃうよ……?」

銀時「……っ!」

928 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2010/08/06(金) 18:10:31.93 ID:qQ1Pu2AO [7/33]
レナ「本当はみんなをバーベキューにしたくなんかなかったけど仕方ないよね…」

レナ「この大きさのジャグなら何リットルも入るから…ちゃんと全員にかけられるよ」

レナ「ありがとね先生…こんなに良いものを持ってきてくれて……」

銀時「待て待て待てェェェ!タイムストォォップ!カオス・コントロォォォル!!」

レナ「アーッハッハッハッハッ!!」

バシャ!

魅音「うっ!」

レナ「後はガソリンにライターに火をつければ…完全にレナの勝ちだね」

沙都子「うぅ………」

レナ「大丈夫だよみんな…レナも一緒に死ぬ…そうすればみんな…一緒だから」

銀時「!」

カチッ!シュボッ!

929 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 18:18:28.23 ID:qQ1Pu2AO [8/33]
レナ「……………?」

銀時「……………?」

魅音「ふ、不発……?で、でもどうして……」

詩音「お、お姉…ガソリンって…こんな甘ったるい匂いしましたっけ?」

魅音「ふぇ?」

銀時「…………あ」

---
遡ること>>799、ジャグが壊れた日の夜

銀時「………」

銀時「……あるじゃねーか、学校に」

銀時「夜なら誰もいねーしジャグの形も同じだから…か、完璧じゃねーか」

---

銀時「で…うん、そん時バレねーように取り替えたんだわ」

魅音「じゃあ…おじさん達に掛けられたこれは…」

銀時「……アレだ、フレッシュポカリ」

934 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 18:36:15.94 ID:qQ1Pu2AO [9/33]
魅音「じゃあ…ガソリン入りのほうは?」

銀時「……多分お前んちにあるアレだな、うん」

レナ「…………」

魅音「…………」

詩音「…………」

沙都子「…………」

梨花「…………」

銀時「あの……何て言うか、その…とりあえず謝っとくわ……スマン」

魅音「……こんな時に言うのもアレだけどさ、先生…空気読もうよ」

詩音「それ、お姉だけは言っちゃいけないだと思います」

936 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 18:52:06.45 ID:qQ1Pu2AO [10/33]
レナ「………分かってたんだね、分かってたからあんなに余裕があったんだね」

銀時「いや…これはマジで偶然でだな……」

レナ「最後までレナの邪魔をするんだね…先生はァァ!!」

銀時「!」

キィン!

銀時「ぐっ………!」

沙都子「き、きちんと受けられましたのにどうしてあんなに苦しそうな…」

魅音「先生…服が血ですごく滲んでる……き、傷口がまた!」

銀時「………」

銀時(腹に穴が空いてるだけでデカすぎるハンデだってのによ…)

レナ「レナをバカにして…許せない!絶対に許せない!!」

銀時(本気の殺意…いやどっちかっつーと狂気か…まるで加減がねーぞオイ)

銀時(こいつァいくら俺でも守るだけじゃ保たねーな……)

937 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2010/08/06(金) 18:57:24.81 ID:qQ1Pu2AO [11/33]
レナ「どうしたのかなぁ先生!守ってばっかりじゃレナは止められないよ!!」

銀時(俺だってやり返してーが…そうするわけにもいかねーんだよコノヤロー!)

レナ「分かってる…動けないんだよね!狭い屋内じゃ木刀は使いにくいんだったよね!」

銀時「そうじゃねーよ……!」

キィン!

レナ「………?」

銀時「教師が教え子をぶん殴るわけにはいかねーだろ…!」

レナ「まだそんなこと言ってるんだ…アハハハハハハ!」

レナ「言っておくけど…レナの時限装置はまだ生きてるんだからね」

レナ「爆発はしなくても…この学校を燃やすくらいは出来る……!」

銀時「…………」

銀時(責任重大だぞけいぱっつぁん…テメーが止めなきゃ元も子もねぇ……!)

938 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2010/08/06(金) 19:17:32.84 ID:qQ1Pu2AO [12/33]
レナ「ほらほらどうしたの先生!押されてるんじゃないかなぁ!」

銀時「はあっ…はあっ……!」

銀時(どうなってやがる…腹刺されたにしろここまで動けなくなるなんざ……)

ガッ!

銀時「ぐあっ!」

魅音「ぎ、銀さん!」

レナ「終わりだね先生…これで…終わりだね!」

銀時「!」

梨花「うあああああ!」ドンッ!

レナ「うあっ!?」

939 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 19:27:18.53 ID:qQ1Pu2AO [13/33]
詩音「り、梨花ちゃま!?」

梨花「銀時!大丈夫なのですか!?」

銀時「見りゃわかんだろ…一ミリも大丈夫じゃねーよ……それよか、お前何で…」

梨花「手が細かったおかげで縛られても何とか抜けられたのですよ」

銀時「そうか…なら、他の奴ら連れてとっとと逃げやがれ……」

梨花「……いいえ、ここからは…僕がレナの相手をするのです!」

銀時「馬鹿言ってんじゃねーよ…流石にテメーじゃ……」

梨花「銀時…これはあなただけの戦いじゃない、私たち全員の戦いよ」

梨花「それをあなた一人だけでやろうだなんて…冷たいことを言わないで」

銀時「………!」

940 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2010/08/06(金) 19:36:17.28 ID:qQ1Pu2AO [14/33]
レナ「今度は梨花ちゃんが…レナと戦うつもりなのかな……?」

梨花「レナがこれ以上銀時を傷つけるなら……ね」

レナ「スゴいね梨花ちゃん…レナが怖くないんだ?死んじゃうかもしれないよ?」

梨花「フフ…おかしなことを言うのね……仲間を怖がる必要なんて全然ないでしょう?」

レナ「何を言ってるのかな…圭一君や先生の真似をしてるつもり?」

梨花「私は気付いた…仲間に頼りきりだった自分の弱さに……」

梨花「あなたは気付いていない…仲間を信じて頼ることの出来ない自分の弱さに…」

レナ「…………」

梨花「おいで…レナ、あなたの傷も弱さも…今は私が受け止めるわ」

梨花「たとえあなたに負けて殺されることになろうと…ね……」

941 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 19:52:05.20 ID:qQ1Pu2AO [15/33]
レナ「何が仲間…何が…何が!!」

梨花「………」

レナ「歯の浮くようなきれい事ばっかり並べても…レナの考えは変わらない!!」

梨花「銀時…あなたの刀、借りるわよ……」

銀時「……縛られてる奴らの縄を俺が解くまで時間を稼げりゃ上出来だ」

梨花「そう…それなら、二分も稼げれば足りるわね……」

レナ「うああああぁぁぁ!!」

キィン!

942 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2010/08/06(金) 20:08:14.25 ID:qQ1Pu2AO [16/33]
---

銀時「……よしテメーら、縄が解けた奴からすぐに表へ行け!」

富田「せ、先生はどうするんですか!?」

銀時「俺だってこんなあぶねーとこにいたかねーよ…すぐに逃げっから心配すんな」

岡村「じ、じゃあ…僕たちは先に行きます!」

銀時「アレだ…『押さない、駆けない、喋らない』の『おかし』は守れよ」

岡村「あれ?『押さない、駆けない、喋らない、戻らない』の『おかしも』じゃ…」

銀時「え?戻らない?そんなのあったっけ?」

沙都子「そんな悠長なことを場合ではございませんわ!早くお逃げなさいませ!」

銀時「そーそー、もうその辺はいいからガンガン逃げとけ」

946 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga sage] 投稿日:2010/08/06(金) 20:26:27.77 ID:qQ1Pu2AO [17/33]
魅音「先生、私たちは……」

銀時「テメーらは逃げろっつってもどうせ聞かねーだろうからな…圭一と合流しろ」

詩音「圭ちゃんと…ですか?」

銀時「あいつと一緒に時限装置を探せ、多分…もう残り五分もねーぞ」

銀時「俺は梨花の奴と一緒にレナをここで止める……」

魅音「でも…それじゃもし私たちが失敗したら……!」

銀時「教室が真っ先に燃えんだろうな…そうならねーようにテメーらで何とかしてくれや」

銀時「俺たちの命…テメーらに預けたからよ……」

魅音「………行こう、みんな!」ダッ

947 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 20:38:04.91 ID:qQ1Pu2AO [18/33]
梨花「くっ!」

レナ「レナの勝ちだね…アーッハッハッハッハ!」

梨花「くそー…なのです……」

レナ「終わりだよ梨花ちゃん…一撃で叩き割ってあげるよ」

梨花「!」

キィン!

銀時「こっからは俺のターンだコノヤロー」

レナ「……そんな体でまだ動けるんだ?もう眠ってればいいのに…」ガリガリガリ

銀時「………」

銀時(ここにきてまた掻き毟るようになりやがったな…しかも…今度は首か……!)

銀時(時限装置もやべーがこっちもこっちでやべーぞオイ……)

948 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 20:52:42.47 ID:qQ1Pu2AO [19/33]
---
校内、某所

魅音「圭ちゃん!」

圭一「み、魅音!それにみんなも!?どうやって教室から抜け出して……」

詩音「銀さんと梨花ちゃまがレナさんを止めてくれてます、他の子もみんな逃げました」

沙都子「あとは私たちでレナさんの時限装置を見つけるだけですわ!」

魅音「一応…教室に撒かれる予定だったガソリンは何とかなったんだけどね……」

圭一「え?な、なら別にもう時限装置も探す必要はないんじゃないか?」

沙都子「圭一さん、ガソリンを甘く見てはいけませんわ!」

魅音「たとえ木っ端微塵にならなくても…少量でもあれば簡単に辺りは火の海になる!」

魅音「レナの言葉から考えてもまず間違いなく時限装置にガソリンは使われてる!」

圭一「!」

949 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 21:08:41.43 ID:qQ1Pu2AO [20/33]
詩音「急がないとマズいですね…沙都子、何か考えが思い付かない?」

沙都子「教室…時限……ガソリン……圭一さん、本当に全ての部屋は探したんですのね?」

圭一「ああ…すみずみまで探した!」

沙都子「教室に着火させる気で仕掛けを作ったのなら…教室の近くにあるはずですが…」

圭一「そんな馬鹿な!教室の近くの部屋なんて真っ先に探したぞ!?」

沙都子「大きな声を出さないでくださいまし!もし室内でないのなら…」

詩音「まさか…外に……?」

沙都子「屋内の線が潰れているならそれしかありませんわ!」

魅音「でも…外って言ったってどこに……」

950 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 21:25:02.82 ID:qQ1Pu2AO [21/33]
詩音「…雨どい!雨どいですよお姉!」

魅音「そうか…ここの雨どいは二階の屋根に沿って伸びててその端から真下に降りてる…」

沙都子「その雨どいの出口が詰まっていて中にガソリンが満たされていたら……」

圭一「しかも雨どいって…確か教室の窓のすぐ外を降りてたよな……!」

魅音「つまり教室にガソリンが撒かれてる時にそこが爆発したら…教室も連鎖爆発する!」

圭一「つまり…時限装置は!」

魅音「正確に10時ちょうどにセット出来るなら恐らく時計とかタイマーの類だね」

詩音「コードを剥き出しにしてそこに電気が流れれば…簡単に火花くらいは出せます!」

沙都子「そしてそれがあるのは…屋根の上!」

圭一「じ、時間がない!走るぞみんな!」

951 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 21:36:07.46 ID:qQ1Pu2AO [22/33]
---

レナ「そんな血だらけでよく立ってられるね、見てて痛々しいよ」

銀時「だったら…ちったぁ加減するくれーの心遣いはねーのかよ……」

レナ「おあいにく様だったね…そんな気は全然ないよ!」

梨花「ぎ…銀時!」

レナ「そろそろ終わりにしようよ先生…もう疲れちゃったでしょ?」

銀時「……まだ余裕だっつの、タップダンスだろうがバリバリ出来るっつーの」

梨花(嘘よ…あれだけ血を流して大丈夫なはずがない……圭一…急いで…!)

952 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 21:57:38.74 ID:qQ1Pu2AO [23/33]
圭一「銀さん!見つけた!見つけたぞ!!時限装置は屋根の上だ!」

レナ「!」

梨花「け、圭一!!」

レナ「よく気付いたねよく気付いたね!でもさせるもんかあぁあぁあぁぁ!!」ダッ

銀時「ま、待てテメー……!」

梨花「銀時!」

銀時「くそ…もうロクに足も動かねーとはよ……」

梨花「こ、こんなに血が…あなた…こんな体で今までレナと戦ってたの……?」

銀時「……やるしかねーだろ、俺ァ一応…テメーらの教師ってことになってんだからな」

梨花「馬鹿なのです…銀時は本当に…馬鹿なのですよ……」

銀時「……とっととアイツら追いかけるぞ」

953 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 22:08:23.48 ID:qQ1Pu2AO [24/33]
---
屋上

圭一「どこだ!時限装置はどこにある!?」

沙都子「一息に屋上と言っても少し広いですわね…!」

詩音「急がないと!もうあと何十秒ですよ!?」

魅音「………あ、あれだよ圭ちゃん!コードが伸びてるあれ!」

圭一「と、遠いなちくしょう!あと何秒だよ!間に合え…間に合えェェェェ!!」

詩音「急いで圭ちゃん!!」

沙都子「圭一さん!もっと早く走って!」

魅音「圭ちゃん!!」

圭一「うをああああああああああ!!」

パシッ!ブンッ!

954 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 22:17:52.20 ID:qQ1Pu2AO [25/33]
圭一(はぁ…はぁ…や、やったか!?)

魅音「い、今何時!?」

詩音「午前10時ちょうど!爆発は…なし!!」

圭一「いよっしゃああああっ!!」

魅音「やった!圭ちゃん…やったあぁぁ……!」

沙都子「本当に間一髪でしたわね…寿命が縮まりましたわ!」

詩音「でも…これでやっと終わったんですね!」

レナ「終わってないよ、詩ぃちゃん」

詩音「!」

956 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 22:36:38.19 ID:qQ1Pu2AO [26/33]
詩音「れ、レナさん……!」

レナ「すごいよ…すごい、みんながここまでやるとは思わなかったよ」

圭一「何だよレナ…負けを認めるのか?」

レナ「認める訳ないじゃない、レナは勝つつもりだよ」

圭一「諦めが悪いな、もうお前に手はないだろ?みんな助かったから俺たちの勝ちだ」

レナ「確かに他のみんなは助かったよね…でも、レナが言った条件…覚えてる?」

圭一「……『教室内の人間全員を助ければ勝ち』…だったよな」

レナ「そう…でもまだ全員助かったわけじゃない、そうだよね?」

圭一「つまり…何が言いたいんだ?」

レナ「つまり…圭一君が死ねば私の勝ちって事だよ!!」

圭一「へへ…なるほど、そういうわけか……」

957 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 22:48:45.76 ID:qQ1Pu2AO [27/33]
圭一「『圭一君』ってことは…標的は俺一人ってわけか?」

レナ「ううん…でも、どうせなら圭一君を一番最初に殺してあげたいからね……」

圭一「そりゃ…ずい分ありがたいことだな…」

魅音「………」

魅音(マズい…こっちほうがずっと人数は多いけど…誰も武器は持ってない……)

魅音(一斉に取り囲んだとしても必ず誰かが怪我をする…どうすれば……)

銀時「……丸腰の相手に得物使ってんじゃねーよ」

レナ「!」

958 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 23:13:00.13 ID:qQ1Pu2AO [28/33]
圭一「ぎ、銀さん!」

銀時「前もってテメーに洞爺湖を渡しといたろうが…なんで肝心な時にねーんだ馬鹿」

圭一「いや…やむにやまれず教室に置いて来なきゃいけなかったんで……」

銀時「……使え」ポイッ

圭一「け…けどこれを俺に渡したら銀さんが丸腰に……」

銀時「お前、こんだけ血が出てる人間にチャンバラやらす気か?」

銀時「いくらドSの銀さんでもさすがにそこまではやらせないけどね」

圭一「い、いや…そういうつもりで言ったんじゃ……」

銀時「…めんどくせーが、ここまで来りゃ俺もとことん付き合ってやらァ」

圭一「………」

銀時「俺の魂…テメーに預けたぜ」

圭一「……ありがとな銀さん、一番最後を俺に任せてくれて」

レナ「………っ!」ガリガリガリ

961 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 23:25:10.65 ID:qQ1Pu2AO [29/33]
レナ「……任せてくれてありがとう?何それ…何言ってるのかぜんぜん分からないよ」

圭一「………?」

レナ「レナは頼らなかった…みんなが幸せそうだったから邪魔をしないようにした!」

レナ「だからレナは…沙都子ちゃんのことが終わってからもずっと一人で耐えてた…」

レナ「なのに…どうして…どうして任せてくれてありがとうなんて圭一君は言うの!?」

圭一「うおっと!」

キィン

レナ「そんなこと言ったら…レナが一人きりで耐えてた時間は何だったの!?」

レナ「みんなのことを考えて…頼りたい気持ちを必死に抑えてたあの時間が…」

レナ「全部…全部無駄にやなっちゃうじゃない!」

圭一「…………」

962 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 23:28:49.38 ID:qQ1Pu2AO [30/33]
圭一「レナ…お前は強い奴だよ、自分を省みずに仲間を思いやれる…本当に強い奴だ」

圭一「けどな…お前が思っているより…仲間ってのは遠い存在じゃない」

レナ「………?」

圭一「頼りたければいつでも頼る事が出来る…俺たちはそういう仲だろ?」

圭一「俺たちは…ずっとそうやってきたじゃないかよ!梨花ちゃんを助けたときから!」

圭一「命を狙われているっていう梨花ちゃんの話を信じて…戦ったじゃないかよ!」

圭一「銀さんと一緒に…何年も続いてた鬼隠しも止めたじゃないかよ!!」

レナ「な…何を言ってるのか分からないよ…沙都子ちゃんじゃなくて…梨花ちゃんを…?」

963 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 23:41:18.09 ID:qQ1Pu2AO [31/33]
圭一「そうだレナ!俺たちは!仲間を守るために全力で戦ったんだ!」

圭一「それも並の戦いじゃない!下手をしたら命を落とす…危険な戦いだった!」

圭一「みんながみんな銃を持っているような奴らを相手に…俺たちは喧嘩を売ったんだ!」

圭一「そして俺たちは勝った!誰一人傷つかず…誰一人も死なせないで勝ったんだ!」

圭一「そうだろレナ!!お前は確かに!確かにその時から……」

圭一「俺たちの大切な…最高の仲間だったはずだ!!」

レナ「………!」

969 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 23:50:30.10 ID:qQ1Pu2AO [32/33]
レナ「でも…あの時はレナの力じゃない……銀さんとみんなが…………?」

レナ(銀さんが…鬼隠しの時に?ううん…そんなわけ……)

銀時『…やるぞ、テメーらァ!』

レナ(でも…覚えてる……あの時…確かに銀さんはいた……!)

銀時『テメーらも…俺の仲間になってくれたじゃねーか』

レナ(そうだ…そうだよ…圭一君も魅ぃちゃんも詩ぃちゃんも……)

レナ(梨花ちゃんや沙都子ちゃん…それに…銀さんも……)

レナ(あの時…みんなで一緒に戦った…レナの何よりも大切な思い出が…)

レナ「レナを…今まで支えていてくれていたんだよ……!」

973 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/06(金) 23:58:07.13 ID:qQ1Pu2AO [33/33]
圭一「……何か、思い出したか?」

レナ「……………」

レナ「……どうして…こんなことになっちゃったんだろ……どうして…」

レナ「どうしてこんなに大好きなみんなのことを…信じられなかったんだろう……」

レナ「どうしてみんなに酷いことを言ったり…傷つけたりしようとしてたんだろう…」

レナ「どうしてレナは…圭一君や銀さんたちに鉈なんか向けてるんだろう……」

レナ「どうしてレナは…レナは……!」

魅音「……………」


981 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/07(土) 00:05:26.17 ID:OsXTy.AO [1/11]
魅音「もう一度…あの頃に戻ろう……今度は…きっと大丈夫だから……!」

レナ「魅ぃちゃん……」

魅音「私たちはいつもそばにいる…いつもそばで笑っているから…」

魅音「レナも…一緒に笑っていてよ……!」

レナ「魅ぃちゃん…魅ぃちゃん!」

沙都子「レナさん…魅音さん…」グスッ

詩音「お姉も…たまには良いこと言うんですね………」

梨花「………」

銀時「……ようやく、なげー冗談が終わったみてーだな」

圭一「ああ…本当に…長かったですね……」

銀時「アレだな、15000回くれー繰り返した夏休みくらい長かった」

圭一「いやその例えはよく分からないです」

982 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/07(土) 00:12:41.59 ID:OsXTy.AO [2/11]
---

銀時「つーわけでだ警部殿、これ別に事件とかじゃなかったんで……」

大石「いやだからね…、ガソリン撒いて立てこもりは流石に見逃せないですよ」

銀時「いやあれガソリンじゃなかったんで、ただのポカリだったんで」

大石「……雨どいのガソリンは?」

銀時「あれは…うん、多分何やかんやで溜まってたんじゃね?事故っすね、事故」

大石「…あんた刺されてるじゃないですか」

銀時「これはそのー…何?鷹の目のミホークとやり合って出来た名誉の傷みてーな?」

大石「……………」

大石「いやー…ハッハッハ、そこまで堂々と言われちゃね…」

大石「何とか…私の方でも手を回してみます、上手くすれば注意だけですむでしょう」

銀時「……ワリーな、面倒かけて」

大石「いえいえ…んっふっふ、もっと早くあなたのような教師に出会いたかったですねぇ」

984 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/07(土) 00:20:18.70 ID:OsXTy.AO [3/11]
---

銀時「……つーわけで、ガソリン撒いちまったことはどうにもならねーらしい」

銀時「だからアレ…ガソリンって分かんねーでいたずらしたってことになったから」

銀時「多分偉そうな営林署の小西っておっさんから雷喰らうだろうから覚悟しとけ」

圭一「……そ、それだけ?」

魅音「もうちょっと…あの…重い何かがあるかと思ってたんだけど」

銀時「いや…実際アレだろ、コイツがしたのってそれくらいじゃね?」

レナ「で…でもレナ…銀さんのこと……」

銀時「だからこれはちげーっての、ちょっとイトーヨーカドーのドアに挟まった」

レナ「いや…でも……」

銀時「いーんだよ、怪我した奴がそう言ってんだからそういうことで」

985 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/07(土) 00:27:30.73 ID:OsXTy.AO [4/11]
圭一「……本当にありがとうな、銀さん!」

魅音「うん…銀さんがいてくれて…本当に良かった!」

詩音「また…助けられちゃいましたね…銀さん!」

沙都子「もう一度お礼を言わせてくださいな…助けてくださって…ありがとうございました」

レナ「何度謝っても足りない…何度感謝しても足りないけど…一つだけ…」

レナ「銀さんに会えて…本当に良かった!」

梨花「…ありがとう銀時、また…あなたに救われたわ」

銀時「…………」

銀時「……最後の最後に泣かせる言葉をありがとよ」

986 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/07(土) 00:32:58.90 ID:OsXTy.AO [5/11]
魅音「最後って…ま、まさか……!」

圭一「ま、前と同じみたいに…き、消えて……!」

銀時「どうやら…また俺ァここでお役御免らしいな……嫌になるなオイ」

詩音「待って!待ってくださいよ銀さん!もう少し何とか……」

銀時「無茶言うな馬鹿、俺にもどうしようもねーんだからよ…」

沙都子「そ…そんな……!」

レナ「嫌だ…嫌だよ!やっと思い出したのに!銀さんのことを思い出せたのに!」

レナ「こんなすぐに…別れちゃうなんて……」

梨花『は、羽入!何とかならないの!?前みたいにこのまま別れるなんて…』

羽入『……僕にも、どうにもならないことなのですよ』

987 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/07(土) 00:42:57.77 ID:OsXTy.AO [6/11]
銀時「仕方ねーな…よーしテメーらァ!出席を取る…っていきてーが……」

銀時「今回…出席はもう取る必要もねーな……」

圭一「そ、そんなこと言うなよ銀さん!」

銀時「………おめっとさん」

魅音「え……?」

銀時「卒業…おめっとさんよ」

詩音「そ、卒業!?」

銀時「テメーらはもう十分一人前よ…本当に大切なモンにも気付けたみてーだしな」

銀時「だから…今回は主席じゃねぇ…卒業祝いってわけだ」

レナ「卒…業……」

銀時「俺もテメーらみてーな奴らと過ごせて…そこそこ良い夢見れたしな」

銀時「ま、もう少しこっちにいんのも悪かねーが…そうもいかねェ」

銀時「テメーらは…テメーらの『国』で生きろ」

梨花「銀時……!」

989 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/07(土) 00:53:41.49 ID:OsXTy.AO [7/11]
沙都子「でも…私はまだ銀時先生にお話してないこともたくさんございますのよ?」

沙都子「それなのに…また…こんな……」

銀時「……心配すんな、もう会えないわけじゃねーよ」

梨花「えっ……?」

銀時「二回来てんだからな…三回目だってあってもおかしかねーだろ?」

銀時「だから…次はテメーら、忘れて面倒くせーことにするんじゃねーぞ」

圭一「………」

銀時「俺もテメーらといた時間は…きっちり魂に刻み込んでおくからよ」

一同「………!」ダッ

銀時「…一斉に飛びついてくんな馬鹿、どんな反応すりゃいいのか分からねーだろ」

990 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/07(土) 00:58:02.05 ID:OsXTy.AO [8/11]
魅音「忘れない…絶対銀さんのこと…忘れないから!」

詩音「今度は…みんなでもっと楽しいことして過ごしましょう!」

沙都子「せ、先生……」グスッ

圭一「先生…約束だ!必ずまた…来てくれよ!」

レナ「約束だからね…先生」

梨花「……私は信じるわ、あなたがもう一度この世界に訪れることを」

梨花「だから別れの言葉は言わないわ……また…会いましょう」

銀時「……ああ、また…いつか必ずな」

---

991 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/07(土) 01:02:47.81 ID:OsXTy.AO [9/11]
---

銀時「………」

新八「……またですか銀さん、まさかトイレの前で寝るのがマイブームなんですか?」

銀時「……んなわけあるか馬鹿、つーかむしろお前のせいだからね?」

新八「いや何で僕!?」

銀時「そうだろ、物価の上昇もマンガ業界の衰退も基本的に全部お前のせいじゃね?」

新八「いやあんたどこまで僕を悪者にすりゃ気がすむんですかァァァ!?」

992 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/07(土) 01:06:09.96 ID:OsXTy.AO [10/11]
---

レナ「…………」

『今一度…あなたに問います、竜宮レナ』

レナ「!」

『あなたにとって…仲間とは何ですか?』

レナ「…………」

レナ「……何にも替えられない…レナの大切な居場所かな!」

圭一「ん?どうしたレナ、独り言か?」

レナ「ううん…何でもない!」

993 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[saga] 投稿日:2010/08/07(土) 01:08:18.88 ID:OsXTy.AO [11/11]
圭一「あ…見てみろよ…あの空……」

レナ「雲が太陽に照らされて…銀色に見えるね…」

魅音「あはは!まるで…誰かさんの髪の色みたいだね……」

詩音「……あっという間に行っちゃいましたよね…この前も…今回も」

沙都子「…………」グスッ

梨花「泣いちゃだめなのですよ、沙都子……」

沙都子「り、梨花こそ泣いていましてよ!鏡をご覧になってはいかがですの!」

梨花「みぃー!な、泣いてなんかいないのです!雨に濡れただけなのですよ!」

羽入『…………』

一同「あははははは!」

羽入(侍…坂田銀時、あなたは『護』り抜いた…この子達を…この村の未来を)

羽入(生きる世界は違えど…あなたの魂は永久にこの子達の中に……)

羽入(この地の神として…この子達の友として…礼を言います)

羽入(…ありがとう)


---銀色の空、果てない
---降り続く熱のように
---短い季節、駆けてく
---僕らを濡らして

ED…『銀色の空』
fin

コメント

いい話だなー

No title

あいかわらずおもしろいな。
この作者ってハルヒとか禁書とか電磁砲の銀さんのコラボの作者と同じだよね?

No title

次スレ
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にてあとがきとオマケが掲載されています

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