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【SS】美琴がお湯を借りに来たりするスレ【18禁】

1 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/05/21(金) 11:24:54.48 ID:2v5ij8I0
             ,:'⌒ヽ
            入___人
         /⌒  ⌒\
    r、r 、/ (●) (●).\ ,.-,-、
   (\\\/'´l(__人__)!´ヽ///)
    (\`     ,l `ー'´ !    ´/)
    \     lr‐┐r ‐ 、l     /
     `┬‐'´ ゙l | 〉 ゚ 〈 `'‐┬´
.         \.  |__|(__゚__) /
           \⊂ニニ⊃/
          \  /


    このスレは18歳未満禁止です



本作品は18歳未満閲覧禁止となっております。
閲覧の際は、くれぐれも自己責任でお願いいたします。

2 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 11:28:43.04 ID:2v5ij8Io [1/44]
※ここは” 美琴「… お湯貸して」”というSSの続きを>>1が書いていくスレです。

↓よろしければまとめられているのでご覧ください↓

美琴「… お湯貸して」

ぷん太のにゅーす
http://punpunpun.blog107.fc2.com/blog-entry-1694.html

のくす牧場
http://sea-mew.jp/nox/modules/webarc/2ch/ss/1270764562-0.html

自分用まとめ
http://asagikk.blog113.fc2.com/blog-entry-709.html

(以上敬称略)

4 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 11:41:03.15 ID:2v5ij8Io [3/44]
美琴「・・・またお湯借りたいな」


御坂美琴は煩悶としていた。

上条家での一連の情事の後、まともに当麻に顔をあわせる事が出来ない。
しかしそれは当然であった。

(あんな・・・ことしちゃって・・・どう挨拶しろってのよ・・・)

お互い熱に浮かされたように自分の痴態を見せ合った。
雰囲気に流されたとも、呑まれたとも言える、夢うつつ。

それでも、現実だった。今も記憶に刻まれている。

(もう、独りじゃ・・・気持ちよくなんて・・・なれないよ・・・)

異常とも言える世界を知ってしまった。
普通一般の自慰では、美琴は物足りなさを感じるようになってしまった。

それでも「あの時」の事を思えば体が熱くなる。

当麻の体。耳。唇。頬。肩。背。胸。腹。腰。脚。そして男性のシンボル。

その全てが前とは比べ物にならないレベルで美琴の妄想を掻き立てる。

(当麻・・・当麻・・・)

美琴の夜はそうして更けていった。

6 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 11:46:41.68 ID:2v5ij8Io [4/44]
上条当麻は悶絶していた。

女子中学生、御坂美琴との強烈な一夜から数日。
あの出来事はいかにも忘れられないものだったが
その終わり方が最悪だった。

よりにもよって、あの風紀委員、白井黒子に顔射してしまった。

美琴との行為より、その大失敗が当麻の胸に強く焼き付いているのだ。

(そりゃ御坂との・・・アレはとてつもなく気持ちよかったんですけどね・・・)

2人の世界を完全に築き上げていた。
そこに飛び込んできた邪魔者。

そんな意識は当麻にはない、が。
その無意識にはハッキリを刻まれているのだ。

『せっかくの世界をぶち壊された』と。

しかし未だに美琴を恋愛対象に見ていない当麻には、
まだそれに気づけないでいる。

「あー・・・今日もヌく気になれん・・・寝るか・・・」

当麻の夜はそうして更けていった。

7 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 11:56:28.98 ID:2v5ij8Io [5/44]
白井黒子は悶々としていた。

もちろん原因は「あの夜」のことだ。

自分の唯一神であった御坂美琴が憎き猿人類に寝取られてしまった。
汚されてしまった。穢されてしまった。

常日頃から美琴へのアプローチを欠かさなかった黒子には
既に美琴の心の中に当麻が住んでいる事は分かっていた。

それでも、彼女の一番近くにいるのは自分でありたかった。
多少強引な手を使ってでも寮の同室をもぎ取り、
幾多の困難を共に乗り越え、心身共に美琴に捧げようとしていた。

美琴が当麻のことを仮に好いていても、美琴の一番は自分だと、思っていた。

が、黒子が上条家の浴室に飛び込んだ時、
美琴が自分に気づくまでの僅かな時間、彼女がどんな表情をしていたか。

それを黒子はハッキリと見てしまった。

(あのようなお顔、黒子の前では一度もなさらなかったですのに・・・!)

極上の快楽。それを提供するのは自分だ。そう言い聞かせ、
黒子の夜もまた、更けていった。

9 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 12:00:40.42 ID:2v5ij8Io [6/44]
あれから2週間、美琴の欲求はもはや限界まできていた。

幾度となく自分で自身を慰めようとした。
しかし、以前は絶頂に達するのに十分だった刺激が、物足りない。

その事実が恥ずかしくもあり、同時に誇らしくもあったのだ。

(当麻と、自分が感じたことのない世界を感じられた)

それは以前の美琴にはない充足感だった。
しかし、それは同時に渇きを、飢えをもたらす。

「・・・また、お湯借りたいなぁ・・・」

美琴の口をついて出た言葉はまぎれもなく本心。
しかし、その言葉に美琴は瞬間的に沸騰してしまった。

「お姉様・・・!」

なぜならそこは寮の自室で、隣のベッドには黒子がいたからだ。

10 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 12:06:31.30 ID:2v5ij8Io [7/44]
黒子は美琴の言葉が耳に入った刹那、まず自分の耳を疑った。

(また・・・また・・・あの猿人類のところに・・・行こうと仰った・・・!?)

それはつまり。

もう一度、あの痴事に身を委ねようと。委ねたいと。そういう事なのか。

「お姉様・・・!」
「黒子・・・い、今のは・・・その・・・」

黒子にとって、それはこれ以上ない裏切りだった。
自分の忠誠も、愛も、否定されたような、気分。

黒子はほぼ無意識で美琴の前に瞬間移動する。

「黒子!?」

もう、黒子の耳に美琴の言葉は届かない。
黒子は美琴の体を壁に張り付くように『移動』させると
制服にピンを穿つ。美琴が、動けないように。

美琴の心も、体もここに縛り付ける。
黒子は鬼の形相で美琴の唇を奪った。

11 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 12:14:05.84 ID:2v5ij8Io [8/44]
「んッ――――!?」

美琴との夢にまで見た接吻は甘く、そして苦かった。
こんなカタチで結ばれる事を望んでいた訳ではなかったのに。

それでも、黒子には甘美である事は間違いない。
しかし、今はこれで満足することは許されない。

己の全てで、美琴の快楽と悦楽を、あの男以上に満たしてみせる。

そうでなければ、ワタクシは――――。

荒々しく押し付けた唇と、しかし引き離すときはそっと、ゆっくり。
どちらのものとも分からない唾液の糸を、呆然と美琴が見つめ。

「お姉様、声は、出さないでくださいまし」

黒子はそう言って美琴の控えめな胸を優しく抑えつけた。

「んっ・・・」

やんわりと、美琴の胸に黒子の指が沈む。

(これが・・・お姉様の、胸・・・)

「く、くろこ・・・ダメよ・・・!」
「それは、聞けないお願いですわ、お姉様」

そう言って黒子は空いていたもう片方の手も、美琴の胸に添える。

「ん・・・う・・・」

12 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 12:22:13.36 ID:2v5ij8Io [9/44]
美琴の、お姉様の喘ぐ声。それはまだ始まりの、抑圧されたものに過ぎないが。
『自分が、美琴を感じさせている。』その事実だけで黒子の頭は沸騰寸前だ。
知らず、呼吸と胸の鼓動が早くなる。

「はぁ、はぁ・・・」

黒子の両手が、美琴の胸全体を丹念に愛撫する。
下から持ち上げるように、あるいは円を描くように、あるいは揺するように。

美琴の頬は既に紅潮している。感じている。

黒子の胸のうちにあった、ドス黒い嫉妬は、
いまや純粋に性的好奇心に塗り変わってしまった。

(お姉様を、もっと感じさせたい。感じる表情をもっと見たいんですの・・・!)

知らず、黒子は美琴の耳に顔を寄せた。
ほのかに香る、女の香り。美琴のフェロモンとも言える甘い香りに
黒子の意識は桃色に染め上げられた。

「お姉様・・・脱がしますわよ・・・」
「え・・・っ」

しかし美琴の反抗は許さない。耳たぶ優しく甘噛みし、ひるんだ隙に
サマーセーターとブラウスをベッドの上に『移動』させた。

13 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 12:28:58.65 ID:2v5ij8Io [10/44]
「あ、あぁ・・・」

スカートにブラジャーと靴下。
美琴の姿に激しく興奮を覚える。
これ以上ない扇情的な格好に黒子の理性はもはや完全に陥落している。

しかし、上着がなくなってしまった事で、美琴を抑えているのは
靴下とスカートに刺さったピンだけになっている。

それだけでは心もとないと考えた黒子は、自分の髪留めのリボンを
美琴の両手に素早く巻き、美琴が若干つるし上げられるように整える。

「あ、アンタ・・・こんなのどこで・・・」
「ジャッジメントの研修で紐の縛り方くらいは教わりますわよ?」

絶対こんな縛り方しないでしょ、という美琴の抗議の声は無視し、
黒子は上半身に唯一残った美琴のブラジャーにゆっくり手をかける。

「あ・・・」

美琴の顔が一瞬強張る。すでに美琴は恥辱にまっみれたような顔をしている。

(まだまだ・・・あの時の顔はこのようなものではありませんでしたわ・・・!)

心に炎が再び点った黒子は、美琴の顔を見ながら、ゆっくりとその肌を露にした。

14 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 12:34:25.54 ID:2v5ij8Io [11/44]
「お姉様・・・お美しいですわ・・・!」

控えめにも膨らんだ胸。その頂点に淡く薄いピンクの花が咲いている。
しかし、黒子はいきなりそこに触れるような真似はしない。

両手で包み込むように、胸を弄り始める。

美琴の体が、腰がひくついている。

自分が、こんな格好で後輩に好きにされている。
そんな己の姿から目をそらすように、固くまぶたを閉ざす。

それでも体の反応が止められる訳もない。
むしろ、本人の意に反して体が反応してしまう。

「く・・・ふぁ・・・」

声が漏れてしまう。

「お姉様・・・可愛いですわ・・・」

うっとりと、黒子は美琴の耳元で囁き、そのまま耳の下に舌を這わせた。

15 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 12:42:21.49 ID:2v5ij8Io [12/44]
黒子は楽しんでいた。愉しんでいる。
それはそうだ。
美琴お姉様との情事。
そこに至る形は、自分の望んでいたものではなかったが。

しかし、自分の手の中で、舌で、美琴が確実に感じている。
それ以上に優先されるものは何もない。

だが、あまり時間をかけすぎる事はできない。
寮監が点呼にでも来たら問題になってしまうからだ。

途中で水を差されるなど、まっぴらゴメンだった。

もっとこんな美琴を見ていたい。触れていたい。
感じさせていたい。溺れさせたい。

離れられなくなるように。離れようと思いもしないように。

だから、あの男には負けられない。

胸ばかりを愛撫し続ける黒子が、とある変化に感づいた。

(お姉様が・・・胸を突き出している・・・?)

見れば、美琴の可憐な乳首が張り詰めたように上を向いていた。

17 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 12:50:35.93 ID:2v5ij8Io [13/44]
「お姉様、乳首を触ってほしいんですの?」

美琴は紅くなっていた顔をさらに羞恥に染める。

「ば、ばか・・・!そんなこと・・・!」
「良いんですのよ。我慢なさらないでくださいまし」

そう言いながら、黒子は決して乳首に触れない。
あくまで手のひらで胸を触り続けている。

猫のような目で、黒子は美琴の目を見ながら
美琴が屈服するのを待ち続けている。

「はぁ・・・ふぅ・・・」

美琴の息も荒くなっている。そして

「お、お願いだから・・・乳首、さわって・・・」

言うが早いか黒子の指は美琴の2つの乳首を正確に啄ばむ。

「ひぁ・・・ぁっ!!」

その声に黒子は激しく興奮し、執拗に美琴の胸を攻め続けた。

19 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 12:59:51.51 ID:2v5ij8Io [14/44]
しかし、一瞬で黒子の理性が呼び戻される。

控えめなノックの音が3回。

「御坂様?白井さん?大丈夫ですか?」

(今の声が聞こえてしまったんですの!?)

これはマズい。ノックの仕方からして寮監でない事は確かだが
このままいかにも怪しい状態が続けば、確実に入ってこられてしまう。

美琴を見ると、その表情は羞恥と困惑に染まっている。

その状況を作り出している本人でありながら、黒子は強く感じた。

(ワタクシが、お姉様を守らなければ・・・!)

黒子は美琴を彼女のベッドに移動させ、布団をかけると
自分の着衣に乱れがない事を確認し、いつもの調子でドアを開けた。

「あら。どうかなさいましたの?」
「え、あ・・・いえ・・・何か悲鳴のような声が聞こえた気がしたものですから・・・」
「そうなんですの?ワタクシにはそのような声は聞こえませんでしたが」

そうですか・・・と学友があまり納得のいっていない表情でドアを閉める。

これで大丈夫だろう。ホッと一息をつき、美琴に近づいていく。
水を差されてしまった。今日はこれ以上は無理かもしれない。

しかし、美琴の言動は逆だった。

「黒子・・・まさか、これで終わり・・・?」

20 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 13:10:58.18 ID:2v5ij8Io [15/44]
その言葉は、黒子が、美琴が何を望んでいるのか察するには十分過ぎた。
黒子は瞬間移動で美琴の上に飛び乗り、馬乗りの状態から激しく美琴に口付けた。

「んんっ・・・!」
「んむっ・・・むぐ・・・」

舌を入れる。蕩けそうに甘い。
右手で美琴の乳首を摘みながら弄り、左手で美琴のスカートを捲り上げる。

「んっ!んぁっ・・・」

美琴が動揺を見せるが総力でスルー。
愛用の短パンも、その中の可愛らしいとも子どもらしいとも
言えるようなショーツを『飛ばす』。そのまま左手で美琴の秘部に触れる。

くちゅり。

2人の荒い吐息に満ちた室内にあって、その音は何より大きく聞こえた。

美琴は恥ずかしさに、腕で自分の顔を隠した。
あまりに可愛らしい。あまりに愛しい。

黒子は、初めての対面となるべく、美琴の脚の間に移動する。

むわりと、美琴の匂いに全身が衝撃を貫かれる。
美琴の汗の匂いとも違う。美琴を濃縮したような匂いだった。

21 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 13:19:26.39 ID:2v5ij8Io [16/44]
黒子は委細構わず、鼻を擦り付ける。

「ひゃ・・・!」

美琴が声をあげかけた。が、先ほどの二の舞はゴメンとばかりに
自ら布団を口に当て、声を漏らさないようにする。

その姿に黒子は興奮するとともに大きな満足感を得る。

(お姉様が、ワタクシとの濃密な愛の時間を心行くまで堪能しようとされている)

そして黒子はそんな美琴の『期待』に応える自信と覚悟があった。

美琴の太ももを両手に抱え、可愛い舌を差し入れる。
刹那、美琴の体がビクンと跳ね上がる。

「~~~ッ!!!」

同時に太ももで圧迫される黒子だが、ここで引く事などできようもない。
周辺部を丹念に舐め取り、豆をいじり、そして秘所で舌を出し入れする。

美琴はガクガクと震え、絶頂が近いことは明らか。

黒子は、この時、勝利を確信した。

(ラストスパート、いきますわよ・・・!)

22 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 13:26:54.50 ID:2v5ij8Io [17/44]
右腕を美琴の太ももから離し、人差し指を美琴の蜜壷に突き入れる。

「―――ッ!?」

さらにクリトリスを強く刺激しながら、呼吸も止めて自らの舌で蜜壷をかき回す。
上も下も、右も左も。舐めていないところなどないように。
同時に指を抽送する事も忘れない。

(これで・・・これで!)

美琴は懸命に声をかみ殺している。

(お姉様!気持ちよくイってくださいまし!)

そう念じながら舐め続ける、刺激し続ける、指を動かし続ける。


――――しかし、美琴が絶頂に達することは、なかった。

24 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 13:32:31.56 ID:2v5ij8Io [18/44]
室内に、吐息だけが響く。

10分近く、愛撫を続けた。
黒子の考えうる最高の刺激だったはずだ。
事実、美琴は何度もその素振りを見せていた。

しかし、結局、親愛なるお姉様をイカせることが、叶わなかった。

「黒子・・・」
「お姉様・・・」

申し訳ない気持ちでいっぱいだった。
あの男を、自分は上回る事ができなかった。

「申し訳、ございません・・・」
「え?え?なんで謝るの?」
「ワタクシ・・・ワタクシ・・・!」

黒子の双眸から涙が零れる。
その後は言葉が続かない。ただただ美琴の前で項垂れた。

そんな黒子の頭を、美琴は優しく撫でた。

「お姉様・・・?」
「ありがとう、気持ち、よかったよ?」
「で、ですが・・・」
「うん・・・まぁ、イケなかったけどね。でも気持ちは伝わったよ。」

そう言って、美琴ははにかんだ。

「だから、ありがとう」

29 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 13:49:19.33 ID:2v5ij8Io [21/44]
「で、なんで俺ん家にお2人がいらっしゃるんでせうか?」

上条当麻は困惑している、が、無理もなかった。

黒子が美琴を襲い、イカせられなかった事態から15分後。
2人は揃って上条家に来ていた。

「そう急かさないでくださいまし。もう少し落ち着きを持って頂きたいものですわ」
「・・・悪うございましたね。こちとらご覧の通り、貧乏苦学生なもんですから」
「フン、自分の貧しさをひけらかすなど、学が知れますわね」

反論したいのを飲み込んで当麻は必死に耐えた。

(相手は中学生なんだ。ここは大人の俺が引いてやらねーとな・・・ははは)

「あ、あの、当麻、ごめんね?」
「いや、別に良いって。っていうかホントにどうしたんだよ?」
「うん、えっと、もうすぐ来ると、思うから・・・」

黒子もおかしいが、そう言えば美琴もどことなく変だ。
何か浮ついているというか、普段のようなトゲトゲビリビリしたところがない。

「・・・?」

当麻がいぶかしむのも無理はなかったが、とりあえず待つ事にした。

30 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage 下条ってなに・・・] 投稿日:2010/05/21(金) 13:56:55.03 ID:2v5ij8Io [22/44]
5分前。

上条家は夕飯をどうしようか悩んでいる最中であった。

「とーまぁ、とーまぁ。おなかすいたー」
「わーかってるよ。あー・・・特売間に合わなかったのが痛ぇなぁ・・・」

仕送りに頼る苦学生として、少しでも出費を抑えるべく
スーパーの特売に足繁く通う当麻であったが、
先ごろ増えた同居人の食欲はいかんせん大変なもので、
いまや彼の金のやりくりは50代主婦レベルに達しようとしていた。

「今日はもやし炒めかな・・・」
「えー!またもやしー!?昨日も一昨日も、それから4日前と6日前も同じだったんだよ!」
「なんで覚えてるんだよ・・・」
「忘れたの?わたし、記憶に関しては誰にも負けないんだから!」

そういえばそうでした。でもこんな事を覚えてなくても・・・。
と愚痴る当麻の元に、突然の来客だった。

ピンポーン。ピンポーン。

「とーまー、おきゃくさんだよー?もしかして小萌かも!」
「なんでだよ・・・っと、ハイハイ、どちらさまですか?」

「あ、えーっと、元気?」

31 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 14:01:20.57 ID:2v5ij8Io [23/44]
「新聞の勧誘はお断りです」
「ちょっ!アンタ!待ちなさいよ!」
「いやいやいや!なんか嫌な予感がバリバリするんですけど!」
「あ、開けなさいってばー!」

はぁ。とこれ見よがしに大きくため息をついたのは黒子だった。

「お姉様。バカ正直に付き合うことはありませんわ」

と言うとこともなげに室内に2人揃って現れた。

「て、テレポート・・・」
「まっ、そういう事ですわ。ではお邪魔しますわよ」
「うっ・・・好きにしろい・・・」

「とーまぁ、お客さんだれー?」
「おじゃましまーす・・・って、あ」

美琴は一瞬気まずい空気を感じたが、インデックスは正反対だった。

「みこと!この前は焼肉おいしかったんだよ!ありがとう!」
「え!?あ、あぁ!あれくらいどうってことないわよー」
「みこと・・・いい人なんだよ・・・」

心なしかインデックスの目がキラキラ輝いていた。

(コイツ・・・餌付けされてやがる・・・)

32 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 14:04:53.80 ID:2v5ij8Io [24/44]
「えーと、どちらさまですの?」
「あぁ、えっと、コイツはインデックスって言って・・・」
「はぁ。インデックスさん、ですか」
「はじめましてなんだよ!」

戸惑いながら挨拶を交わす黒子とインデックス。

(この少女が、この猿人類と同居しているという方ですのね)

お姉様の恋敵とも言える存在。異国のシスターを検分する。

「みことー今日はどうしたの?もしかしてまた焼肉とか!?」
「あ、あはは・・・きょ、今日はちょっと違うのよ・・・」

(・・・可愛いですわね・・・)

「!?」

悪寒が走るインデックスだった。

33 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 14:10:52.72 ID:2v5ij8Io [25/44]
ピンポーン。

「あれ?また客か・・・?」
「あぁ、恐らくワタクシが呼んだ友人ですわ」

そう言うと黒子は玄関に行って鍵を開けた。

「あ、白井さん!」
「こんばんわー、御坂さん、白井さん」

初春飾利と佐天涙子の2人である。

「申し訳ありませんわね、こんな時間に」
「いえ、良いんですけど、お2人は門限大丈夫なんですか?それになんでこんな所で・・・」

まぁまぁ、と黒子は2人を抑え、インデックスを呼んだ。

「どうしたの?」
「初春、佐天さん。お2人にワタクシの大切な友人を預けます」
「へ?」

そう言って黒子は初春にカードを手渡した。

「会員制ホテルのカードですの。これを持って3人で高級バイキングを食べていらっしゃい」
「へ!?」
「えっ、良いんですか!?これ雑誌に何度も取り上げられてる有名なとこじゃないですか!」
「バイキング!?バイキング!!?」

3者3様の反応を見せる。初春は事態を飲み込めていないみたいだったが
まぁ。特に問題はないと黒子は踏んで、3人を送り出した。

34 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 14:14:21.95 ID:2v5ij8Io [26/44]
お名前はなんて言うんですかー
インデックスだよー
へーもしかしてガイジンさん!?

そんなやり取りが外から聞こえ、徐々に遠ざかっていくのを
確認した黒子は厳重に施錠し、チェーンをかける。
防犯の基本、1ドア2ロックだ。

「さて。邪魔者は消えましたわね」
「邪魔者って・・・まさか・・・これは・・・」
「猿にしては頭の回転が速くて助かりますわ」

そう言って振り向く黒子の瞳には怪しげな光が湛えられている。

「え、ちょ・・・おい、御坂・・・」
「あの、ね・・・えっと、その・・・」


「また、お湯借りたいの・・・」

36 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 14:20:04.95 ID:2v5ij8Io [27/44]
俯いて恥らいながら上目遣いにそう呟く美琴の姿は
あまりに魅力的だった。

ごくりと生唾を飲む。

それはつまり。


「あの夜」の続き、ということなのだろうか?


あまりに魅力的な提案。だがしかし、当麻の理性がかろうじて抵抗する。

「い、いや、あれは・・・いや、えっと、そうじゃなくてだな・・・」

(ああああ!ど、どうしたら良いんだよチクショウ!
 ていうかどういう状況なんですか、コレ!?)

あまりの狼狽ぶりに、美琴はなんだか申し訳なくなってしまう。

「あ、あの・・・いきなりで、ごめんね・・・?」

それでも、美琴の口から止めるとは言わない。言えない。言いたくない。
今一番望んでいることなのだから。止められる訳がないのだ。

そしてそんな美琴の姿がさらに当麻の理性を狂わせるのだった。

37 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 14:26:25.41 ID:2v5ij8Io [28/44]
「ハッキリしない殿方ですわねぇ」

そう言うと黒子は、浴室の扉を開ける。
前回ここに来た際、場所は把握したのだ。

「女性にそこまで言わせ、恥をかかせるおつもりですの?」
「うぐっ・・・」

挑発だ。分かっている。しかし事実でもある。

「お姉様に生き恥をかかせておいて、無事安穏と
 この街で生きていけると思ったら大間違いですわよ?」
「な、なんだよそりゃ!?」
「常盤台中学総力を上げてツブします」

ゴメン被りたい。ここに至って当麻はようやく陥落した。

「わかった、わかったから・・・恐ろしい事言わないでくれ」
「さ、分かったんなら早くしてくださいな」

憚りながら当麻は脱衣所で服を脱ぎ捨てる。
次いで美琴もその後に従った。さながら侍女のようだ。

そんな様を見て、黒子は人知れずため息をつかざるを得ない。

(はぁ・・・分かってはいましたが・・・そんなに・・・)

嬉しそうだ。恥ずかしそうだが、どう見ても嬉しそうだ。
美琴がイカなくても、黒子には既に勝敗が決してしまったように感じた。

38 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 14:37:38.27 ID:2v5ij8Io [29/44]
タオル1枚。当麻も美琴も、そしてなぜか黒子も。

本当なら黒子は着衣のまま、脱衣所から事を見守るだけのつもりであった。
しかし、これに関して美琴が異議申し立てを唱えた。

「アタシたちだけ裸で、アンタだけ服着てるなんて不公平だわ!」

黒子が美琴に逆らえるはずもなく、
また確かに美琴の言う事は間違ってもいない。

よって、バスタオルを胸で巻き、脱衣所で正座して事の成り行きを見守る
さながら守護神のような黒子の完成となった。

「そ、それじゃ、始めよっか・・・?」
「お、おう・・・」

2人とも固い。明らかに緊張している。が、無理もない。
観察されているのだから、やりにくい事この上ない。

しかし、美琴が絶頂に達するのを見届ける。

それが黒子から提示された絶対条件。
となるとこの形になってしまうのは仕方のない事だった。

ただ、前回と同様に違うことがあるとすれば。

恥ずかしがりながらも、美琴は既にノリノリだった。

39 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 14:48:26.08 ID:2v5ij8Io [30/44]
洗い場、奥から当麻と美琴が向かい合うように座り、
黒子が美琴を背中から見るように鎮座する。

先陣を切ったのは美琴だ。

目を閉じ、タオルの上から自分の胸を遠慮がちに触り始める。
その表情は、当麻には読み取れない。

頬を赤らめ、集中するように、はたまた祈るように目を閉じ、
痴態に溺れようとする。

既に、色っぽい。艶っぽい。
知らず、当麻の息子は次第に上を向いていく。

それでも未だに黒子の存在が気になって自慰に没頭できない当麻。
意外と男は繊細なのである。

しかし、時折聞こえる美琴の声が、吐息が、どうしても『あの夜』を思い出させる。

いつしか当麻のソレは、十分な硬度をもって、屹立していた。

(あ、あれが・・・殿方の・・・ですの・・・?)

本やインターネットでの知識はあるが、逆に言えばそれしかない。
自分には一生お目にかかることはないとさえ思っていた。
それが、今、黒子の目の前にあった。

(あんな風に、垂れてぶら下がっていた物が・・・今はあんなになってしまって・・・)

当麻は気づいていないが、今や黒子の目はそこに釘付けだ。

40 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 14:57:46.02 ID:2v5ij8Io [31/44]
(そ、それをどうするんですの・・・?)

当麻はおもむろにタオルを外すと怒張した息子を
まずは軽く、ゆっくりとさすり始めた。

異変に気づいて目を開けた美琴の視界に入ったのは、やはり当麻の男根。

この目で実物を見るのは今日が2回目だが、見慣れない物なのだ。
気になってしまうのは当たり前だと言えた。

「ふぅっ・・・ふぅっ・・・」

肩で息をする当麻が、美琴にはたまらなく愛しく見える。
同時に、美琴は自分の秘所から愛液が溢れてくるのを感じた。

(や、やだ・・・アタシ、もう濡れてきちゃった・・・のぉ・・・?)

その事実に恥ずかしさが押し寄せる。
そしてそれが蜜の量をさらに増加させていく。

「ふ、ぁ・・・ぁ・・・」

もう、すでにそれはくちゅりというレベルではない。
ピチャリとさえ聞こえる。

美琴は、確実に前回より感じやすくなっていた。

と言っても、これは決して開発されたとかそういう事ではない。
純粋に、溜まっていたのだ。
加えて、先ほどまで黒子に刺激され続けた為、
それが輪をかけて美琴の秘所を濡れさせている。

41 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 15:08:08.47 ID:2v5ij8Io [32/44]
(あ、アタシ、やらしい、オンナに・・・なっちゃったの・・・?)

だが美琴は知るよしもない。
前回より、黒子に触られた時より、はるかに愛液が多い。
その事実だけで十分だった。

その事実に、美琴はさらにその淫性を高めていく。

一方美琴の変化は黒子も感じていた。
明らかに自分の時より、興奮している。感じている。

そして初めて目の当たりにする、美琴の自慰。

黒子もまた興奮を覚えずにいられなかった。

(ワタクシ・・・まさか、濡れてますの・・・?)

自分の秘部が湿っているのを、黒子は知った。
2人に分からないよう、自分の指をそっと這わせる。

濡れている。

2人を監視するために付いてきただけなのに。
自分まで欲情してしまうとは、プライドの高い黒子には屈辱的ですらある。
まして、今ここには美琴だけでなく、当麻がいる。

あの男の前で、自分の痴態を見せてなるものかと。
黒子は濡れるのを止められない自分の秘所と理性に、懸命に蓋をした。

42 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 15:15:49.99 ID:2v5ij8Io [33/44]
ここまで己の半身を軽めにしごいていた当麻の様子を見て
美琴はちょっとした悪戯を思いつく。

(なによ、涼しい顔して・・・これでも、くらえっての・・・!)

美琴は、黒子からは見えないように、正座していた脚を
少しだけ横に崩し、タオルをゆっくり上にズラした。

「――――ッ!!」

瞬間、当麻の男根は腹筋にべチンと音を立ててぶつかった。

(~~~!?)

今度は誘った(と言える)美琴の方が驚いた。

(ちょ、ちょっと・・・!あそこまで立っちゃうものなの!?)

当麻の目は釘付けになっていた。それは美琴の、女性の秘所。
前回、男性器を見ていた美琴と違い、当麻は女性器は見ていない。
それが今、目の前にあった。

学園都市は無修正や裏物は厳しく規制がかかっており、
ほとんど写真でさえも見たことのないものだ。

(あ、あんなとこに、コレが入るってのか・・・!?)

知らず、男根に加えられる刺激は強さと速さを増していった。

43 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 15:23:31.99 ID:2v5ij8Io [34/44]
一方、そんな当麻の様子に、美琴はその性欲を加速させていく。

自分のが当麻をあんなに興奮させちゃったんだ。
と、とうまったら、あ、ああああんなにしちゃって・・・。

自分からこんなところ男性に見せるなんて、はしたない。
そんな理性はもうどこかに置いてきてしまった。

美琴の中のオンナが、何かを欲している。
蜜壷に差し入れていた指を、膣が締め付けた。

「ひゃ・・・うっ・・・!?」

(な、なに今の・・・なんかキュって中が締まった・・・?)

キュッ

「くぅっ・・・!」

(ま、また・・・な、なんなの?これ・・・?)

美琴にはそれが何なのか、まだ分からない。
でもこれはそれまでにはないくらいの衝撃だった。

(すごい、これ・・・キュンキュンするよぅ・・・)

2人は、そうやって、お互いの自慰にさらに加速的に没頭していった。

44 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage ・・・ふぅ] 投稿日:2010/05/21(金) 15:43:06.59 ID:2v5ij8Io [35/44]
お互いの痴態に興奮しながら、自慰に耽る2人。

そんな2人を目の前に、黒子は1人、耐えている。
しかし、黒子は自分で自分に疑問を投げかけていた。

(我慢せねば、なりませんの?)

ぐちゅっ

(こ、こんなに、濡れてしまっておりますのに・・・!)

当麻の逞しい雄渾が、美琴の汗でうなじに張り付いた後ろ髪が、
浴室から流れてくる2人の匂いが、そして雰囲気が、
黒子を抑え付ける蓋を、押しやろうとする。

その最中に、2人の自慰はさらに加速していく。

当麻の男根は先端からカウパーが溢れ、いかにも滑りが良さそうだし、
美琴の秘部から溢れた大量の愛液は美琴の手全体をてらてらと濡らしている。

そして時折美琴がガクッとする度に、黒子の欲望の蓋もまた、大きく揺るがされる。

「ん、んんっ・・・!ふぁん・・・!」

幾度目かの、美琴のくぐもった嬌声が聞こえると、黒子はもう限界だった。

たまらず、自分の秘所に指を2本突き刺した。

45 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 15:52:08.04 ID:2v5ij8Io [36/44]
ずちゅっ。ずちゅっ。

ぐちゅっ。ぐちゅっ。

濡れた性器の音。整わない吐息。
湿度も温度も、この特殊な空間を満たしていく。

その中で一際大きくなる美琴の声。

当麻が、そして黒子がそれとなく察する。

ゴールが近い。そして自分の高まりも、限界に近い。

黒子は美琴を、美琴と当麻はお互いを、意識に置いて
ラストスパートに入った。

もはや変化は必要ない。ただ、絶頂に至るために。

いつしか3人の呼吸が完全に同調し、そして――――

「い、い・・・イっちゃ、う・・・!」

堰が切れたように美琴が呻く。
それを合図に、当麻は、黒子は

「うぐっ、お、俺も、い、イク・・・ぞ!美琴!」
「お姉様ぁぁっ!く、黒子も・・・イキますの・・・っ!!」

どくっどくっ
びくっひくっ
がくがくっ

3者3様に、その場についに果てた。

46 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 15:58:57.01 ID:2v5ij8Io [37/44]
はぁ。はぁ。

美琴も、黒子も、絶頂に達した。

(こ、これは・・・予想、以上ですの・・・)

黒子は心の中で1人ごちた。
自慰は1人でこっそり隠れてやるものと、それが当たり前だと思っていた。
が、今日はそんな既成概念を完膚なきまでに打ち砕かれた思いだった。

(これは、負け・・・ですわね・・・)

そう思って当麻に負けを宣言をしようとして顔を上げると

「あ、あなた・・・それは、どういう事ですの・・・?」
「へ・・・?」

ぐったりしていた美琴も顔を上げる。と、そこには―――。

「・・・あ、と、とうま・・・」
「あ、あぁ・・・なんかまだ・・・その、元気みたいで・・・お恥ずかしい」

当麻の愚息はいまだ健在であった。

(そりゃこんな美少女2人が目の前で真っ赤になってイってんの見たら
 どんな男だってこうなるだろう!?)

どうしたものかと当麻も決めあぐねていた、のだが。

「・・・アタシが・・・だす・・・」

そう言って、美琴は当麻の息子に触れた。

47 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 16:06:38.78 ID:2v5ij8Io [38/44]
「うぁっ!な、なななにするんですか!御坂さん!」
「だから・・・アタシが、出してあげるの・・・」

優しく当麻の男根を握る。

「っ!!」

半身が握られた当麻は思わず腰を引いた。

「・・・? どうしたの?」
「い、いや・・・その・・・」

(ちょ、ちょっと待て。女の子の手って、こ、こんな・・・)

「変なとうま・・・」

艶やかに笑って当麻の息子を熱っぽく見つめる美琴は妖艶にさえ見える。

ゆっくりと、その手を上下させる。

(こんな風に、やってたよね・・・?)

見様見真似で愛撫する美琴の手はとてつもなく気持ちいい。

(自分ですんのと全然違うぞ・・・これ・・・やべぇ・・・!)

「あはは。ぴくぴくしてるよ。かわいー・・・」

(そ、そんな目でチンコを見んなーーーーっ!!)

48 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 16:16:04.07 ID:2v5ij8Io [39/44]
美琴は初めて触れる男性器を感慨深げに見つめていた。

(これが、とうまなんだ・・・最初はちょっと変とか思ってたけど
 なんか触ってみたら可愛いかも・・・)

一方の当麻はしげしげと半身を見られて身悶えている。

(そ、そんなマジマジと見るなよ!変なのか!?そうなのか!?)

「とうま、どう?出そう?イケそう?」

(う、上目遣いで見られたりしたら・・・ゴクッ・・・あ、コイツって意外と美人なんだな
 いや、今はそういう事じゃなくてだな・・・唇とかぷっくりしてるし気持ち良さそうだな)

「え、あ、あぁ!も、もうちょっと強くても大丈夫、かな」
「ん・・・わかった・・・」

普段の美琴が見る影もないくらい従順だ。
当麻の男根を先端から根元に至るまでしっかりしごいていく。

「うっ・・・そ、そう、そんな感じ・・・」

はっ、はっ。当麻の吐息が荒くなる。同時に美琴の吐息も。

(・・・! 御坂の息がかかって・・・!)

そんな折、横から手が伸びた。

「・・・お姉様の手を煩わせながらまだ射精なさらないなんて、何様ですの?」
「く、黒子!?」

49 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 16:22:48.37 ID:2v5ij8Io [40/44]
「お、お前、どこ触ってんだよ!」
「・・・袋、ですわね」

黒子の小さい手が当麻の陰嚢を優しく揉む。

「っく・・・ぁぁぁっ!」
「ほらほら、さっさとイっておしまいなさい」

美琴がちょっとムッとしたようになって陰茎をさらに強くしごく。

「ほら!イッちゃいなさい!」
「そうですわよ!」

美琴と黒子、2人の女子中学生に攻撃され、もはや当麻は白旗寸前だ。

「や、やべぇ、でっ、出る!」
「出して!いっぱい出して、とうま!」

美琴の手がさらに加速し、当麻の頭の中が真っ白になり、

びゅるっ びゅくっ

美琴の顔と手に、思い切り欲望を吐き出した。

50 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 16:36:04.42 ID:2v5ij8Io [41/44]
かぽーん。

美琴と黒子の2人は上条家のお風呂に入っている。
無論、汗とかその他もろもろを洗い流すためだ。

「それにしても狭い浴槽ですわねぇ・・・」
「借りてるんだから文句言わないの」
「それはそうですが・・・」

狭い浴槽は確かに美琴にも慣れないが
当麻がここで入浴している事を考えると不思議と気にならない。

「でもまぁ確かに良い物かもしれませんわ?」
「ん?」
「こう狭いと、お姉様にぴったりくっつけますもの」
「・・・! 調子にのんなっ!」

いつも通りのやりとり。いつも通りの雰囲気。
『あの夜』以降、取り戻せなくて歯がゆい思いをしていたものがそこにあった。

一方家主は

「・・・は、早くあがってくんねぇかな・・・」

外で震えていた。

52 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 16:43:04.53 ID:2v5ij8Io [42/44]
「それじゃあ、ね」
「あ、あぁ」

上条家玄関先。美琴と黒子はすっかり髪も乾かし、身なりを整え終わっている。

ちなみにインデックスたちはもうすぐ帰ってくるところだと、
黒子の携帯電話に初春から連絡があったばかりだ。

「えっと、忘れ物は、ないか?」
「う、うん・・・」

「・・・・・・」

「あー、き、気をつけて、帰れよ?」
「うん・・・」

「・・・・・・お姉様、ワタクシ、外に出ていましょうか?」
「「え゙っ」」

2人の間に、何か以前にはなかった空気が生まれているのを
黒子はそれを敏感に感じ取っていた。

(・・・まったく、この2人は・・・)

「じゃ、じゃあまたね!」
「おう。またな」
「では、失礼しますわ」

そう言って2人は上条家を後にした。

53 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/21(金) 16:53:13.55 ID:2v5ij8Io [43/44]
「あれ?そういえば帰りはテレポートしないの?」
「・・・ちょっと疲れてしまったので、最後寮に入るときだけで
 勘弁してくださいませ、お姉様・・・」
「あ、うん。そうだよね・・・」

全精力を使い果たすようにイってしまったのだ。
体が気だるく感じるし。それは黒子も同じなのだろう。
と美琴は考えたし、実際その通りだった。

「・・・夜風が気持ちいいですわ」
「そうだね。たまにはこうやって歩くのも良いかも」

普段は決して夜歩きなどできない身分の2人には
風呂上りで火照った体に丁度良い夜風など久しぶりの感覚だ。

「・・・それにしても、お姉様があんなにお乱れになるとは・・・」
「な、なに言ってんのよ!アンタだってすごかったじゃない!」
「う、そ、それは・・・お姉様を思ってのオナニーなんですから、当たり前ですわ」
「お・・・おな・・・ってアンタ、こんなとこで何口走っちゃってるの!?」
「大丈夫ですわ。誰も聞いてなんかいませんから」

そういう問題かー!2人とも侃々諤々の議論に熱中していて気づかなかったのだ。

「あの2人・・・一体なんの話をしてたんだろう?」
「・・・なんなんでしょうねぇ?」

初春と佐天。彼女たちが2人の会話の端々から不穏な単語を聞きかじっていた事を。



67 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 11:39:54.65 ID:9BHt8dQo [3/48]
佐天「お湯借りにきましたー」


白井黒子の所属するジャッジメント、その第一七七支部。
その事務所で事件は起きた。

「白井さん、おなにーってなんですか?」

あまりにあけっぴろげでオープンワイドな質問に
尋ねられた黒子はもちろん、同席していた佐天涙子も固法美偉も
飲んでいた紅茶を吹き出したのは無理もなかった。

「う、初春!?貴方何を言ってますの!?」

生憎、と言うべきかここに御坂美琴の姿はない。
黒子がシフトの際はちょくちょく顔を出しているのだが
今はコンビニで雑誌を立ち読みしているため同席していないのだった。

「いえ、昨日の夜、白井さんとモガッ」

そこまで言いかけて初春の口が塞がれる。
もちろん黒子の手によって、だ。

素早く佐天に目を向けると。佐天は片目をつむって手を合わせた。

『ごめんなさい』

嫌な予感を抑えられなかったがそれでもその場で話すのは不可能だ。

「初春。ジャッジメントの仕事中ですから、その話はシフトを終わってからにしましょう」
「あ、はい。そう、ですね」

自分の発言の爆弾っぷりに気づいていない初春は
事情を飲み込めないまま、ただ黒子の『仕事中』という言葉に納得して
座席に戻り、作業を続ける事になった。

68 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 11:48:04.99 ID:9BHt8dQo [4/48]
19時。大きな事件や問題もなく、スムーズに仕事をあがる時間になったが
もちろん当の本人以外は平静ではいられなかった。

白井黒子と言えば、常盤台の超電磁砲に果敢にセクハラを
迫る事で有名であったが(あくまでジャッジメント第一七七支部では)
さすがに直接的な言葉には固法たちも反応せざるをえない。

(お、オナニーって・・・白井さんたち、何を話すのよ・・・)

少なくともl勤務中、黒子と初春は普段通りだった。
佐天に限っては時々思い出したかのように笑って震えていたのだが。

「じゃあ、白井さん・・・」

切り出したのは初春。

「ええ。それではいつものファミレスにでも行くとしましょうか」

素早く返したのは黒子。

「御坂さんは良いんですか?」

便乗するのは佐天だ。

「ごっめーん。待った?」

遅れてやってきたのが美琴。

集まったのはお盛んな女子4人。
姦しいどころではないのは誰の目にも明らかだった。

69 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 11:54:26.30 ID:9BHt8dQo [5/48]
雑然とする店内で、内緒話に耽る女子中学生4人組。

「お、おな・・・!?」
「シッ!お姉様!声が大きいですわよ」
「あ、ご、ごめん・・・」

美琴の第一声はそれだった。
ジャッジメントの仕事の後、ファミレスに行くと言うからついてきたら
そんな話題が始まったのだから仕方ない。

「ええ、初春がオナニーについて教えて欲しいと頼んできたもので」
「初春さん?なんでいきなりそんな・・・」
「実は」

佐天が遮る。

「昨日、ホテルからの帰りにお2人の会話を聞いちゃったんですよ」

紅くなったと思ったら美琴の顔は真っ青になった。
昨日。つまりあの帰り。断片的にだが記憶に残っている。
そういえば黒子がオナニーとかぬかしてたような・・・。

「それで、初春がオナニーって言葉を知らなかったみたいなんです」
「・・・佐天さんが教えて差し上げたらよろしかったのでは?」
「アタシも良くわかんなくて!」

嘘だな、と黒子は推察する。明らかに楽しんでる顔だ。

「まぁ、分かりましたわ。ワタクシから説明する事にいたしましょう」

70 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 12:00:29.92 ID:9BHt8dQo [6/48]
「初春」
「はい」

真面目な黒子の表情に思わず居住まいを正す初春。

「貴方、自慰行為というものを存じませんの?」
「じいこうい・・・?」

美琴が天を仰ぐ。

「ふむ。・・・つかぬ事を聞きますが、初潮は?」
「しょちょう?」

佐天が笑いながらもひきつった。

「・・・柵川中学の性教育はどうなっていますの?」

同じ学校の佐天に目を向けた。

「いやー・・・そういえば中学の保健体育でそういう話はなかったですね・・・」
「それにしたって今では小学校でも・・・いえ、言っても仕方ありませんわね」

ファミレスに入って10分。黒子は戦場を変える事を早くも決断した。

「お姉様。お湯を借りに行きますわよ」
「え?お湯・・・って・・・えぇぇぇぇ!?」

71 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 12:06:25.40 ID:9BHt8dQo [7/48]
上条家。
今日は珍しく補習もなく、特売で購入した激安料理を振る舞い
インデックス、当麻共にお腹を満たし、あとは入浴して
まったり夜を過ごそうとしていた。

「インデックスー。もうすぐお風呂入るけど、先入るか?」
「うん。良いかな?」
「オッケー。んじゃお湯を張り終えたら・・・」

ピンポーン。

「ん?客・・・?こんな時間に・・・誰だ?」

ピンポーンピンポーン。

「はいはーい。今開けますよ・・・っと」

まさか2夜連続であの2人が来る事はない。
そもそもそんな事は意識の外である。

鍵を開錠するとガチャッと勢いよくドアが開いた。

「こんばんはー!お湯借りにきましたー」

ドアの前には、2人どころか4人の女子中学生が立っていたのだった。

73 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 12:12:20.09 ID:9BHt8dQo [8/48]
当麻には何が起こっているのか分からない。

「あ、お邪魔しまーす。わー!アタシ、男の人の部屋って初めてだー」
「私もです・・・。へーこんな感じなんですね・・・」

大事無いように当麻の横をすり抜ける2人。

「あ!るいことかざり!こんばんわなんだよ!」
「インデックスさんこんばんわ~」
「お元気ですか?」

なごやかに、しかし家主を置き去りにして時間が流れているようだった。
が、我に返った当麻はいまだ玄関にいる2人に問い詰めようとした。

「あ、あの、これは一体何事なんでせうか・・・?」
「きょ、今日はアタシじゃなくて黒子の方が・・・」

指名された黒子が引き継ぐ。

「ちょっと貴方の浴室で、初春にオナニーについて教えようと思いますの。実技込みで」

「「えーーーーーーっ!!?」」

2人の驚愕する声がマンションに響き渡った。

75 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 12:20:05.95 ID:9BHt8dQo [9/48]
上条家浴室。

そう広くもない、独身男性、しかも学生用の部屋に
備え付けられた浴室は言うまでもなく平均より狭い。

もっとも、昨夜はそこに計3人が詰め込まれたのを鑑みれば
今、黒子と初春の2人がそこに座っているのはまだ余裕があると言えた。

「どうしてどうしてこうなった・・・」
「な、なんかゴメン・・・」

美琴もまさかこんな事態になるとは思ってもいなかった。
あのままファミレスにいては、突っ込んだ話をしにくいからかな?
ぐらいに考えていたのだ。

『なんでウチでやんだよ!ウチは女子中学生の性教育実習現場じゃねぇぞ!』
『お黙りなさい』
『えっ』
『むしろ光栄に思いなさい。こんなうら若い女子中学生が4人も貴方の部屋に来るなんて
 今日を逃せば未来永劫ございませんのよ』

そう言って黒子は服を脱いでしまい、浴室へと入っていったのだった。

(さすがにこれは当麻にも悪いなぁ・・・)

と思いつつも、美琴本人としては、こうして当麻と一緒にいられるのは
喜ばしい事だったのだ。インデックスというコブ付きであっても。

76 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 12:25:50.24 ID:9BHt8dQo [10/48]
「ねぇとーま。くろことかざりは何してるの?」
「・・・上条さんにはさっぱりわかりません・・・」

すっかりやさぐれモードの当麻はベッドの隅で
壁にのの字を書いて、いじけてしまっている。根暗だった。

「それでは初春。オナニーを貴方に教えます」
「は、はい!でも、なんで私、脱がされたんですか・・・?
 おなにーって裸で何かするんですか・・・?」

やや怯えている。しかしそんな姿に心を燃え上がらせているのが

(初春可愛い・・・!)

佐天涙子だった。

「いえ、少々気になる事がありますので、まずはその下準備ですわ」
「は、はぁ・・・」

いまだに何をこれからするのか分かっていない初春は
不安と心配で小さな胸がいっぱいだった。

(初春のあの顔・・・たまんないなぁ・・・!)

そんな佐天の隣でオナニーという言葉を耳聡くとらえたのはインデックスだった。

(え!?かざり、これからあそこでオナニーするの!?え!?え!!?)

「と、とーま!あ、あの2人、今からあそこでオナニー始めるの!?」
「・・・知らん・・・」

77 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 12:30:36.54 ID:9BHt8dQo [11/48]
本当に当麻は知らない。知りたくも分かりたくもない。

(なんでウチでそんな事するんだよ・・・なんか悪い事したか?
 あ、いや、そういやいろいろしちまった気がする・・・あぁぁ俺のバカ・・・)

半泣きだった。

「うーん、それにしても」

佐天がキョロキョロと見渡す。

「ここで白井さんと御坂さんが・・・」
「!? ちょ!佐天さん!!」

え?という表情をしてから、あぁごめんなさいと楽しそうに佐天が笑う。
美琴は恥ずかしさで顔が真っ赤になってしまった。

(佐天さん・・・絶対楽しんでるよ・・・)

一方、インデックスは佐天の言葉を反芻していた。

(しらいさんとみさかさん・・・ってくろことみことの事・・・だよね・・・?)

それっきり、居間にいる3人はそれぞれ自分の頭の中の世界に閉じこもってしまった。

78 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 12:38:08.08 ID:9BHt8dQo [12/48]
一方の浴室組はと言うと、黒子が初春の脚を広げるところだった。
初春を浴槽のへりに座らせ、自身は洗い場に座る。

「え、し、白井さん・・・何するんですか!?」
「まぁ、初春ったらまだ生えてませんの?」
「え、えぇぇ!?な、何がですか!」

初春は困惑と混乱で思考がまともに働かなくなってきている。

(初春・・・ツルツルじゃん・・・)

佐天の目は初春の局部に釘付けになっていた。

黒子もまたソコを凝視しているのだが、
その表情があまりにも真面目なため、初春は無碍にできない。

(な、なんかすごい真面目そうだし、ふざけてないんだよね?)

そうして黒子は、おもむろに初春の未成熟な女性器に顔を近づけた。

(えっ、えっ!?)

そして一言、初春の顔を見上げて呟いた。

「・・・臭いですわ・・・」

79 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 12:44:12.06 ID:9BHt8dQo [13/48]
臭い。くさい。クサイ。

白井さんは何を言ってるんだろう?
そこはオシッコするところで、臭いのは当たり前で
しかもそこに自分から顔を近づけといてなんて言い草なんだろう
ああ、でもすごく恥ずかしい。もうやだどうしよう。

そんな思考が初春の中で無限ループを始めた頃、
黒子は優しく問いかけるのだった。

「初春、貴方、ちゃんと洗ってませんわね?」
「・・・え?えっ?」
「全く・・・人の目につかない部分もきちんと身だしなみを整える。
 淑女の基本ですわよ」

そう言ってニコリと笑う黒子の顔は初春にまぶしく見えたものだった。

「で、でもそんなとこ・・・触れませんし・・・」
「確かにデリケートな部分ですから、気をつけなければいけませんわ」

黒子はシャワーの蛇口をひねり、温度を確認すると、
おへそのあたりにシャワーのお湯を当てた。

「あ・・・」
「熱くありませんこと?」
「は、はい・・・」

少しぬるめだったが、初春にはそれが丁度よく感じられた。

80 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 12:48:21.18 ID:9BHt8dQo [14/48]
「良いですこと?」

黒子はあくまで真面目な顔で初春の女性器を見ている。

「急ぐ必要もありませんし強くする必要もありませんの。
 石鹸の泡をつけた指の腹で優しく、こすってあげれば良いんですの」

言いながら黒子は実演してみせる。
自分で言ったように、優しく、ゆっくり。

「あ・・・」

初春がピクリと脚を動かし、反応する。
自分の秘密の部分が、他人に触られている。
それだけで初春の体と心には衝撃だった。

それでも嫌悪感はない。
黒子の優しい指使いに初春は黙って身を委ねた。

(・・・いいなぁ・・・白井さん・・・)

佐天はそれを横から、少し面白くなさそうに見ているのだった。

81 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 12:55:05.11 ID:9BHt8dQo [15/48]
その頃、居間ではインデックスの思考が1つの結論に到達しようとしていた。

(るいこのあの言葉。みことの反応・・・やっぱり・・・ううん、もしかして・・・?)

それでも聞けない。口に出せない。
インデックスの中に迷いと葛藤があるのだ。

十字教のシスターともあろう者が、そんな事を尋ねて良いのだろうか?

しかし、同時に、もしここで引けば、インデックスは大切なものを
失ってしまうのではないのか?

大切なもの、つまり、この愛すべき同居人を。

そう思い、インデックスは決断した。
それに否定されればそれで万事問題はない。

「ねぇ、とーま・・・」
「・・・んー?」

「とーま・・・私がいない間に、みこととくろこに何かした・・・?」

82 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 13:00:43.24 ID:9BHt8dQo [16/48]
当麻の表情に当惑の色が濃く浮かんだ。
横にいる美琴も顔を真っ赤にしてこちらを見ている。

それはつまり。やはり。とうまは。とうまとみことは。

「い、インデックス・・・?」
「ねぇ、とうま・・・」
「はい・・・」

当麻が、生唾を飲む音が聞こえる。
それが、インデックスの思考を加速させた。

「まさか、私を外に追い出して、2人に手を出したの!?」
「だ、出してない!出してない!まさか手なんか出すもんか!」
「そ、そうよ!手には出されたけど!」

「えっ」
「あっ」

白い修道服を着た火山が、この瞬間噴火する。

「とうまぁぁぁぁぁぁぁぁぁああああ!!」

83 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 13:05:46.97 ID:9BHt8dQo [17/48]
「・・・何やら向こうは騒がしいですわね・・・」

黒子は外の騒ぎなどおかまいなしに、変わらず初春の股にある
ぴっちりと閉じられた貝を優しく撫でているのみだ。

「はぁ・・・ふぅ・・・」

初春は肩で息をし始める。
緊張も相まって呼吸が浅く早くなっているのだ。

やがて、黒子は1つの変化を悟る。

初春の秘部をなぞる自分の指の感触、滑りが
先ほどとは少々異なりつつある。
そしてそれは黒子のよく知るものであり、
また待ち望んでいた変化でもあった。

「初春」
「ふぁ・・・ふぁい・・・?」

黒子は初春の割れ目をなぞって初春の顔の前まで手を持ち上げると
親指と人差し指、それに中指を動かしながら見せた。

「見えますか?少し糸を引いておりますのよ」
「え・・・あ・・・ホント・・・だ・・・」
「貴方の愛液ですわ、初春」

84 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 13:13:44.11 ID:9BHt8dQo [18/48]
「あい・・・えき・・・?」
「正式には膣分泌液と言いますが、まぁそれはこの際どうでも良いですわ」
「は、はぁ・・・?」

佐天は横で鼻を抑えながら初春と黒子の手を見ている。

「貴方に限らず、女性器を刺激し続けるとこうして貴方の中から
 こういったものが分泌されるようになりますの」
「は、はい・・・」
「貴方が性的に興奮してる証拠、ですのよ」
「せ、せー・・・てき・・・?」

ニヤリと黒子は笑って初春に問いかける。

「貴方、いやらしい気分になってませんこと?」

瞬間、初春の顔は真っ赤に染まり、佐天は真っ赤な鼻血を吹き出した。

(こ、これはヤバイ・・・)

「わ・・・わたし、そんな・・・いやらしいなんて・・・」
「良いんですのよ。それは悪い事でも汚い事でもない。
 年頃の女性なら当たり前の事なんですの」
「あたり・・・まえ・・・」

ええ。と黒子は肯定し、ゆっくりと立ち上がって初春にそっと囁いた。

「教えてごらんなさい。誰の事が頭に浮かびました?」
「あ・・・さ・・・さてん、さん・・・れす・・・」
「よく言えましたわね。では佐天さん、ご指名ですことよ」

黒子の顔は中学生とは思えないほど淫靡だった。
が、佐天にはその時、初春の顔を体しか目に映っていなかった。

86 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage くそ、誤字った] 投稿日:2010/05/22(土) 13:20:59.60 ID:9BHt8dQo [19/48]
「初春・・・」

制服を、下着を脱ぎ捨て、佐天は浴室に侵入する。

「わ、さてんさん・・・すご・・・」

初春とは対照的に、佐天のそこは生い茂っていた。

「佐天さん・・・貴方はもうちょっと整えなさいな・・・」
「へへ・・・アタシって結構毛深くて・・・」

そうして初春の前に立った佐天。
お互い生まれたままの姿であったが、
佐天はそれを初めて間近に見て感動すら覚えていた。

「初春・・・綺麗・・・」
「そ、そんな・・・ことないですよ・・・」

初春の言葉は耳に届かない。
軽く初春の唇に口付ける。

「あ・・・」

手を初春の左胸中央、乳首に触れさせる。

「ひゃぁんっ・・・!」

ビクッと反応する初春。言葉は聞こえなくても、その嬌声に、反応に。
佐天は貪るように初春の唇を再び奪った。

88 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage ・・・ふう] 投稿日:2010/05/22(土) 13:40:00.04 ID:9BHt8dQo [20/48]
「ん・・・んぐっ・・・!?」

初春が動揺する。

小さく薄い唇を割って、佐天の舌が入り込もうとしたのだ。
精神的に拒んでいる訳ではなくとも、体は異物の侵入を許さない。
しかし、火のついた佐天はそれくらいでは止まらない。
すかさず胸を愛撫した。

「あっ、ぁっ・・・!」

反応して声をあげた隙に舌をねじ込んだ。

「んー!んぅーっ!」

奪われるままになっている初春に少し同情したのか
黒子がいつの間にか後ろに回ってそっとアドバイスする。

「ほら、もっと力を抜いて。貴方からも舌を絡めてごらんなさい」
「ふぇ・・・ひ、ら・・・」

おずおずと、口内をめまぐるしく動く佐天の舌に、ちょんと舌で触れる。

(あ・・・やーらかい・・・)

とろんとなった初春からは自然と力が抜け、佐天は少し優しさを取り戻して
しかし情熱的に初春の体を貪り続けた。

89 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 13:46:40.48 ID:9BHt8dQo [21/48]
「とうま!どういうことなの!説明して!」
「ち、違うんだよ。ていうか落ち着いてくれ、インデックス」

これが落ち着いてられると思うの!?
インデックスの激昂は止まらない。

その横で美琴は比較的冷静だった。

(こんなに怒るってことはもしかしてこの子も・・・)

それは察してしかるべきなのかもしれなかった。
どんな出会いだった、とか何があった、と言った事情は
ほとんど何も聞いていない。

でも、きっとコイツの事だから、何かに巻き込まれて
その過程でまた誰かを、この子を救ったんだ。

そして自分は、自分の気持ちを確信した。
だからきっとこの子も、きっとそうなんだ。

それが、美琴にはなぜかたまらなく寂しかった。

「なんで、なんでとうまはいつもいつも分かってくれないのかな!」
「な、なにをだよ!いてっ!こら!物投げんな!」
「うーーーーー!」

手元にあった物はあらかた投げつけ、攻撃が止まった当麻は
おそるおそるインデックスの様子を窺った。

「・・・もういい。わかった。」
「え?」
「私も、同じことする!!」
「なにぃぃぃぃぃっ!?」

90 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 13:53:10.71 ID:9BHt8dQo [22/48]
「ちょ、まっ!」
「待たない!良いもん!2人より、もっとすごいことする!」
「なんですと!?」

言うが早いかベッドの片隅に追い込まれた当麻に向かって勢いよくダイブする。
あまりの行動に美琴は思考が停止しかけてしまう。

「なっなっ!」

慌てふためく当麻を全力で無視し、当麻のズボンのチャックを下ろす。
中のトランクスを力任せにズリ下ろし、インデックスは当麻の半身と初対面と相成った。

「こっ、こここ、これ、が・・・とーま・・・の・・・お、おち・・・」

手が、肩が震えている。
しかし当麻はそれどころではなく、インデックスもまたそれどころではない。

「と、とーま!2人にどこまでさせたの!」
「え、いや、あの・・・手で・・・」
「くろことみことが手だったって言うなら・・・」

と言いかけてインデックスはその小さな口を目いっぱいに開けた。

「な、い・・・インデックス!こら!思いとどまれって!」
「やだもん!とうまは黙って見てれば良いんだよ!」

静止する当麻の声も聞かず、インデックスは当麻のそれを口に含んだ。

92 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 14:01:35.52 ID:9BHt8dQo [23/48]
「う、おっ!」

当麻には腰が跳ね上がるような衝撃だった。
まだ硬さで言えば十分とは言えない不甲斐ない息子だったが
インデックスはそれを気にする事はなかった。

嫌がる素振りも見せず、丹念に棹を上へ下へ、懸命に舐め上げる。

インデックスの小さな舌が当麻を這っていく度に、腰に電流が走るようだ。
それに男根に添えられたインデックスの手は美琴や黒子とはまた違い
小さく、肌理細やかで、そして少し冷たい。
インデックスの吐息の熱さとのギャップで、ゾクゾクする。

たちまち当麻の息子は太さと硬さを現していく。

(え、え、なんで大きくなるの!?)

インデックスには勃起という概念を知らなかった。
だから、当麻からぶら下がったコレがそのままどうにかなるのだと思い込んでいた。

「ふぁ・・・お、おっき・・・」

それでもインデックスは懸命に舌を、手を上下する。

美琴はただ顔を真っ赤にして、その光景を食い入るように見ている。

(あ、あれが・・・ふぇらちお・・・?く、くちでするなんて・・・!)

当麻もまたそんなインデックスに衝撃を受けているのだが、快感の奔流でそれどころではなかった。

94 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 14:11:41.73 ID:9BHt8dQo [24/48]
いつしかインデックスは夢中で当麻の男根を舐めていた。
自分の唾液でべとべとになったのを良い事に
棹を滑らせる手の動きも滑らかだ。

「と、とーま、きもち、いいかな?」
「あ、う・・・すげぇ、よ・・・インデックス・・・やべぇ・・・」

当麻が感じている事にインデックスは強く満足する。
あの2人には負けたくない。負けられない。
そのためにももっと強い快感を当麻に与えたかった。

(舌の先っぽで舐めるだけじゃなくて・・・)

インデックスは小さな口を開けると、

「お、おい、インデックス・・・無理すんな・・・!」

何かを察したように当麻は制止するのだが、
インデックスは当麻を一息に咥え込んだ。
そして当麻の反応を聞くべく言葉を発そうとした瞬間だった。


ガリッ


「――――――――――――!!!」

当麻の全身に言いようのない衝撃が奔る。
それまで快感に耐えるようにしか動かなかった体が
大きく横に跳び退った。声にならない叫びと共に。

「え、と、とうま!?」
「ちょっと!どうしたのよ!」

さすがに美琴もこれはタダ事ではないと直感して声をあげた。

当の本人は一方通行の戦いでも見せなかったような厳しい顔つきで
震えるように、息も絶え絶えにぽそりと呟いた。

「だから・・・口の中にものを入れて喋るなって言っただろ・・・」

そう言って、当麻の意識は潰えた。

97 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 14:22:49.35 ID:9BHt8dQo [25/48]
そんな居間での大惨事を余所に浴室はまさにクライマックスまっしぐらだった。

初春の正面から佐天が唇を奪いながら、じわりと秘所をこする。
そして背後からは黒子が、背中をチロチロと舐めながら胸を愛撫している。

対する初春も、初めてなりに佐天の舌に自分の舌を絡ませ、応えようとしていた。

丹念に丹念に。決して乱暴にしないように、痛くならないように。
佐天は細心の注意を払って初春の割れ目に指を沿わせていたが
ここにきて、初春の愛液の量がさらに多くなっているのを感じた。
それに伴い、呼吸も荒くなっているようだし、肩や胸の動きも忙しない。

(もしかして、初春、もうすぐイクのかも)

そう思うと佐天も堪らなくなってくる。初春の手を自分の股間の茂みの奥へ導いた。

「ふ、ぇ・・・?あ・・・」

自分のだって触ったこともないのだから、他人のそこも初めて触るものだ。
しかし、佐天が初春に何を求めているのか?それは考えるまでもなく分かってしまった。

黒子と佐天が自分にしたように、優しく。指の腹を佐天の割れ目にゆっくり押し当てる。
佐天の体に歓喜と快感で電気が走る。

(初春が、アタシのオマンコ、触ってるぅ・・・!)

でも、もどかしい。もっと、もっと強く・・・!

初春の腕を握ったまま、初春の手を強く、自分の股間へと押し付けた。

98 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 14:32:02.38 ID:9BHt8dQo [26/48]
さらに大きな快感が津波のように佐天を襲う。

(す、すご・・・これ・・・ヤバイよ、ういはる・・・!)

初春も佐天に促され、強く刺激している。
これでは自分の方が持たないかもしれない。

佐天は、意を決して、初春の閉ざされた割れ目に人差し指を差し込んでみた。

「ーーーーーーーーーーっ!?」

初春の体が大きく跳ねる。
しかし、思ったより抵抗なく指の頭が内部に侵入した。
そこで佐天は人差し指の第一関節までをさらに埋め込もうとする。

「~~~~~~っ!!」

初春の体ががくがくと揺れる。

「あっあっあぁっ!わ、わら、わらし・・・にゃ、んか・・・!」

初めての感覚に初春のほんの少し残された思考が戸惑う。
しかし、それを黒子は優しい声でなだめ付けた。

「大丈夫ですのよ。ワタクシたちに全て任せるんですの」
「ういはる・・・ういはるぅ・・・!」
「しゃ・・・てん・・・しゃ・・・ん・・・」

2人はすでに限界に近い。しかし佐天の方が経験があるせいかやや遅いかもしれない。
黒子は2人を同時にイカせてやりたかった。

(本当ならばお互いの手だけでイく方が良いのでしょうけど・・・。)

と言っても2人ともほとんど状況など見えていないだろうし、分からないだろう。
そうタカを括った黒子は2人の間に瞬間移動し、両手を伸ばした。

99 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 14:40:24.65 ID:9BHt8dQo [27/48]
2人とも互いの秘部を刺激していながら、未だ手をつけていない箇所。
それを、精神的に遠巻きにいた黒子は冷静に見抜いていた。

陰核。クリトリスと呼ばれる、女性有数の性感帯。

そこに互いの愛液を塗りつけ、触れる。

「「~~~~~~~~ッ!?」」

突然の巨大な快感に腰をのけぞらせるが黒子は逃さない。

(2人とも・・・達しておしまいなさい!・・・)

穴にまで指を這わせ、なぞって刺激させながら、さらにクリを刺激する。

「も・・・だめ・・・!」
「さ、て・・・さん・・・!」

刹那、黒子が同時に両手の動きを激化する。

「「ーーーーーーーーッ」」

2人は声も出ないまま、互いに絶頂を迎える。

と、同時に、初春の秘部から勢いよく潮が吹き出した。

「え、ちょ・・・ぷぁ・・・っ!?」

はぁはぁ。イった2人は意識が飛んでしまったのか、折り重なって息をしている。
その顔があまりに満足そうで、黒子もまた、別の充足感を味わう事はできたのだが。

「・・・ワタクシ、ぶっかけられ要員ですの・・・?」

そう愚痴を零さざるをえなかった。

100 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 14:49:48.36 ID:9BHt8dQo [28/48]
「はー、気持ちよかったー!」

嬉しそうに背伸びする佐天に比べ、初春と黒子は疲労の色が濃かった。

「な、なんでそんな元気なんですか・・・?」
「佐天さん、侮れませんわね・・・」

そんな2人を尻目に佐天はくるりと振り返って爽やかに言い放った。

「ヤミツキになっちゃいそうですね♪」

あまりに良い笑顔で初春も黒子も反論どころかちょっと見蕩れてしまう。

(わ、わわワタクシったらお姉様というものがありながら・・・!)

と1人で慌てふためく黒子なのだったが・・・。


「・・・今回、アタシ空気だったな・・・」

せっかく当麻の家に行ったのに・・・と美琴は独り言ちるのだった。


「とうまー・・・ごめんね・・・」
「もう良いよ、悪気があった訳じゃねーんだ。気にすんなよ」
「う、うん」
「これに懲りたらもうあんな事すんなよ」
「はぁい・・・わかったんだよ、とうまぁ・・・」

でも、とインデックスは心の中で意気込んでいた。

(今日は失敗しちゃったけど・・・次は・・・そ、それにわ、私の初めても・・・!)


次回へつづく

101 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 14:54:36.49 ID:9BHt8dQo [29/48]
これで転。次で終わりです。

みんな上琴が読みたいんかー。
最後はそれっぽくなるような気がしなくもない。
一応最初のが終わってから考えたあらすじ通りに
進んでるし、それにそって終わらせます。とりあえずは。

このスレは残ると思うけど、希望があれば上琴でなんか書く。

今日書こうかなーどうしよう。
気まぐれなんで、気が向いたら見てやってください。

いつhtml化を依頼するかは未定ですが、
これとは別件で上琴を書かない限り、比較的早めに依頼するつもりです。

ではでは・・・。

104 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 15:49:07.56 ID:9BHt8dQo [30/48]
美琴たち って書くべきだったんや・・・!

105 名前:最終話 美琴「またお湯借りにきちゃった・・・」[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 21:02:14.82 ID:9BHt8dQo [31/48]
初春たちが上条家を訪れた日から約1週間。
当麻も、美琴も、黒子も初春も佐天もインデックスも。
みな、見た目はいつも通りに戻っているように見えた。

黒子は相変わらず美琴に迫るし
佐天は初春のスカートをめくり上げるし
初春は何事もなかったように風紀委員の仕事に勤しんでいる。

そんな中、インデックスの心の中には確実な変化があった。

シスターとして毎朝欠かしていない祈りの中で来る日も来る日も
1つの事について自問自答していた。

(とうまに・・・わたしの処女を、あげたい・・・)

しかしそれはシスターとして、神に仕える者として許されない事だ。

それでも、と思う。

大好きなとうまをもっと近くに感じたい。一緒にいたい。肌を重ねたい。

今まではそんな意識は全くなかったのに。
一緒にいて、ご飯を食べて、何でもない会話をして、
時々トラブルに巻き込まれて。

そんな生活に、満足していたのに。

今の彼女は、渇きを感じるようになってしまっていた。

106 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 21:08:37.81 ID:9BHt8dQo [32/48]
信仰と情愛の狭間で揺れるインデックス。

目を瞑り、胸の前で手を組み、朝日に向かって祈る。
心の中には、当麻のさまざまな表情が
浮き上がっては消え、浮き上がっては消えていく。

笑った顔。怒った顔。喜ぶ顔。悲しむ顔。楽しむ顔。戦う顔。

そして、自分の口で興奮していた顔。

そこまで思い浮かんでインデックスは慌てて頭を振った。

(ち、ちがうちがう!なんでそれを思い出すんだよ・・・!)

でも、と。

(あのとうま・・・すごく可愛かったんだよ・・・)

そう思うと、インデックスの中の信仰心が大きく揺らぐ。
愛する人の、顔。もっと見たい。もっと。もっともっと。

そんなインデックスの胸のうちに、違う顔が浮かぶのだった。

御坂美琴。

黙っていたら、あの子に当麻を取られてしまう。
そんな考えがインデックスの中にハッキリと鮮明に思い浮かぶ頃には
インデックスの中で1つの決断が終わっていた。

107 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 21:18:16.54 ID:9BHt8dQo [33/48]
放課後。
補習の終わった当麻がまず真っ先に向かうのは
行きつけのスーパーである。

夕方からの特売は彼の生活を成立させる上で
必要不可欠なものなのだ。

(インデックスも、もうちょい食べる量減らしてくんねぇかな・・・)

そう思いつつも決して口にしない。
彼はそんな男なのだ。

そんな彼には、以前なかった悩みがある。

ここ最近、どうにも我が家の風紀が乱れている。

美琴との『出来事』からこっち、立て続けに起こるイベントは
さすがの当麻にも対処しきれていない。受容しきれていないのだ。

(そりゃ・・・ちっとはオイシイとか思わない訳でもないんだけどなぁ・・・)

上条当麻、高校1年生。思春期真っ盛りの男子には刺激が強すぎる。
それまでこっそり青ピから入手したエロ本が学園都市では関の山だった
彼にとって、女子のオナニーなんて世界に触れる事は想像もつかなかったのだ。

(それに、御坂の手とか、インデックスの口とか・・・)

と、そこまで思い出して身震いする。
英国シスターに自分の半身を噛まれた『事件』が脳裏をよぎったのだ。

(・・・分不相応な事を望むと痛い目にあうって訳だよな・・・)

近しい女子にやましい事を考えてしまった自分を情けなく思いつつ、
ビニール袋を片手に上条当麻はトボトボ帰宅するのであった。

108 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 21:24:31.50 ID:9BHt8dQo [34/48]
「ただいまー・・・」

いつもなら、インデックスの元気な声で返事がくるはずなのに
今日に限ってはそれがない。

「インデックス?」

テレビの音もしない。出かけたのだろうか?

「あ・・・」

インデックスはそこにいた。
ベッドの上に座り、ぼんやり夕闇の空を眺めている。

当麻は不覚にもその横顔に胸の鼓動が早くなるのを感じた。

ごくりと生唾を飲み込んで、もう一度声をかけた。

「インデックス」

ようやく気がついたのかインデックスがこちらを振り向いた。

「あ・・・とうま・・・おかえりなんだよ」
「お、おう。ただいま・・・」
「・・・?どうかしたの・・・?」
「いや、それはコッチの台詞でして・・・」

いつもはおちゃらけたり怒ったりしているインデックスだが
その実、端整な顔立ちをした銀髪碧眼の美少女なのだ。
その彼女の、見た事もない表情に、当麻は心を奪われた。

109 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 21:29:51.54 ID:9BHt8dQo [35/48]
「どうした?空なんて見て。なんか飛んでたか?」

努めて平静に、当麻は言葉を搾り出した。

「うん・・・」

そう言って再度インデックスは外を見やる。
つられて当麻も窓際に近寄って外を見た。

綺麗な夕日が沈み、夜の帳が下りてくる。
空は青から赤へ、そして紫がかった藍色へ。

「・・・綺麗だな・・・」
「うん」

ぽつりと。インデックスの口からこぼれる。

「とうま」
「ん?」

「・・・私を、抱いてほしいんだよ・・・」

110 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 21:34:38.73 ID:9BHt8dQo [36/48]
慌てて当麻は視線を外からインデックスへ移すと
インデックスの顔は俯いてしまっていて、どんな表情なのか見えなかった。

「い、インデックス・・・?」
「あの、ね。昼間にコレ、買ってきたから・・・」

そう言ってインデックスが後ろから何やら取り出して見せる。

「こ、これ・・・おま・・・!」

避妊具。コンドームだった。

「お、お願いだよ。わたしの初めて、もらってほしいんだよ・・・」

当麻の頭は即座に断りたかった。事実、彼の中では

『ダメだろ何言ってんだよそういう事は大人になってから
 好きな人とするもんじゃないかそれにお前はシスターさんなんだから
 処女は守り抜かなきゃいけないんじゃないのか』

などと止め処なく言葉が溢れていたが何一つ、口に出ない。

当麻を見上げるインデックスの顔がこの上なく真剣だったからだ。

「イン、デックス・・・」

111 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 21:40:21.90 ID:9BHt8dQo [37/48]
それでも、当麻は踏ん切りがつかない。
困惑の色を隠せない。

先に動いたのはインデックスだった。

素早く当麻の前に陣取るとベルトを外し、ズボンを脱がせる。

「わっ、うわっ!」

さらにトランクスを脱がせ、インデックスは1週間ぶりに当麻の息子と再会を果たした。

すでに、当麻のそれは半分ほど立ち上がり、硬さを帯びつつあった。

それを見て、インデックスは心を決める。
もし、拒まれたら、当麻が全然興奮しなかったら
黙って引き下がるつもりだったからだ。

しかし、少なくとも、この状況で当麻は興奮しているらしい。
インデックスの心を後押しするに十分だった。

「それじゃあ、まずは硬くしなきゃだよね・・・」

そう言ってインデックスは男根に両手を添える。

「・・・っ!」

びくりと当麻が反応する。それがインデックスには嬉しい。

「ちゃんと・・・感じてね・・・」

ゆっくりと、インデックスは両手を上下させ始めた。

112 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 21:49:31.04 ID:9BHt8dQo [38/48]
当麻の愚息は見る見るうちに硬く、太く、熱く、長くなっていく。
それはインデックスが改めて見るに十分衝撃的なシロモノだった。

(こ、こんなのが・・・私の中に入るの・・・?)

我ながらとんでもない事をしようとしていると、強く感じる。
それでも、手が止まる事はないし、拒絶しようなどとは決して思わなかった。

インデックスがシゴき始めてわずか数分経たぬ間に
当麻の男根は十分な硬さになっていた。

時期十分と見ると、インデックスは素早くゴムを取り出し
当麻の息子に被せる。既に取説を熟読し、準備は完璧だった。

「・・・これで大丈夫だよね・・・」

当麻は頭が熱くなってもうまともに思考が動いていない。
ただ、目の前で静かに、恥じらいながら、震えながら
脚を開くシスターに目を奪われた。

「とうま・・・きて・・・ほしいんだよ・・・」

大理石ように白く透き通った肌を真っ赤に染めて、精一杯のお願い。

当麻にはそれに抗う術はなかった。

113 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 22:07:03.94 ID:9BHt8dQo [39/48]
インデックスの秘所はうっすらと陰毛に隠されていた。
それが日本人と違う毛の色だから薄く見えたのかは定かではなかったが
しかし当麻はそれを綺麗だと感じた。

「あれ、インデックス・・・お前もう濡れて・・・」

指摘を受けたインデックスは真っ赤な顔をさらに紅くする。

「・・・とうまが帰ってくる前から・・・こうだったんだよ・・・?」

そんな告白を受けて当麻まで赤くなってしまう。
自身の愛液に濡れてキラキラと輝く痴丘に
当麻はゆっくりと自身の半身を押し当てる。

「っ!」

びくっとインデックスの腰が跳ねようとする。
が、インデックスは懸命にそれを堪えた。

「じゃ、じゃあ・・・いくぞ・・・?」
「うん・・・きて、とうま・・・」

生唾を飲んで当麻はそこに押し込もうとするが上手くいかない。
インデックス自身、緊張でピッチリとそこが閉じている事もあるが
当麻も初めてなのだ。

インデックスは羞恥を振り切って、自身の割れ目に指を入れた。

「ん・・・っ」
「い、インデックス?」
「こ、ここ・・・だよ・・・とうま・・・」

中指と薬指で濡れそぼった女性器を広げ、入り口を示す。
当麻はそれに応えるように、先端を当ててゆっくり腰を前に進めた。

114 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 22:14:36.96 ID:9BHt8dQo [40/48]
「んぁっ!」
「い、インデックス、大丈夫か!?」

インデックスの息はすでに異常なまでに激しい。

はぁ、はぁ、と。室内に吐息が満ちていく。

「だい、じょぶ・・・だから・・・おねがい・・・」

ゆっくりと、狭い膣内を押し退けながら侵入していく。

「うっ・・・く、ぐぅ・・・っ・・・!」

挿入する当麻にも、これは大変な重労働に感じられた。
初めての女性の膣内は、これまで自分がどんなに強く握った時よりキツイものだったし
気持ちいい、というよりはむしろ痛いに近くすらあった。

少しずつ、突き進むとやがて当麻は何か膣圧とは違うものが
自分の侵入を阻んでいる事を知った。

(もしかして、処女膜ってやつですか・・・?)

当麻はそれ以上挿入するのを躊躇した。

「・・・? とうま・・・ぜんぶ・・・はいったの・・・?」
「い、いや・・・」

まだ入ったのは半分もない。そもそも小さなインデックスの体が
当麻を全て受け入れられるかどうかは甚だ疑問であったのだが。

115 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 22:21:56.40 ID:9BHt8dQo [41/48]
当麻は意を決してさらに深く突き進もうとする。

みちっめりっ。

「や・・・い、いたっ・・い・・・ぃ・・・!」

思わずインデックスの口から悲鳴にも似た声が上がった。

「くそ、インデックス・・・大丈夫か・・・?」
「あ、あっ、あぁ・・・っ・・・」

もはや聞こえていない。目の焦点があっていない。
酸素を取り込むだけで精一杯なのかというくらい全身で息をしている。

(や、やっぱ無理なんじゃ・・・)

当麻の心に理性のブレーキがかかる。
インデックスがいかに求めても、体は年端の行かない少女のもの。
これ以上の続行はインデックスの体に悪影響があると判断し、腰を引こうとする。

「・・・っ!?インデックス?」

それを察知したインデックスが素早く当麻の腰に脚を巻きつけた。

「おね、がいだか、ら・・・さいご、まで・・・して・・・」

116 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 22:27:11.40 ID:9BHt8dQo [42/48]
「・・・我慢、してくれな・・・」

焦点のあわない目で、緩みきった口で、紅潮した顔で
インデックスがコクリと、頷いた。

当麻がゆっくりと、さらに腰を推し進める。

インデックスが耐える。当麻が腰を進める。

そして。

「はいっ、た・・・」
「ほ、ほん、と?ぜんぶ・・・?」
「あぁ・・・インデックス、頑張ったな」
「うれ、しいよ・・・とうまぁ・・・」

インデックスが、涙を流す。女の慶びの涙だった。

「あれ、へんなの・・・嬉しいのに、涙が・・・」

それを見た当麻の男根が反応する。

「きゃ・・・と、とうまが・・・いまうごいた・・・ぁ・・・」

インデックスの反応が、当麻の男の部分を刺激する。

「インデックス・・・動いて良いか・・・?」

117 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 22:40:48.02 ID:9BHt8dQo [43/48]
とは言え、インデックスの中は初めてだけあって相当にキツイ。
愛液も十分な量が出ていると思っていたが、
ピストン運動するにはやや不足と感じるのが事実だった。

(ゆっくり、小刻みに動かしてみるか・・・)

この状況で激しく動かせば自分も相手も痛いのは明白。
そこで当麻は短い距離を、まるで腰を小刻みに揺らすように動き始めた。

「あっあっあっあっ・・・」

小刻みにインデックスも反応する。

(そうだ・・・上下に動かすだけじゃない、よな・・・)

そうして当麻は円運動でインデックスの膣内を刺激し始めた。

「ふぁ・・・ひゃ・・・ん!」

するとインデックスの膣内の滑りが良くなった。
愛液の分泌がさらに増えたのだ。

(もしかして、コッチの方がインデックスには良いのか・・・?)

そう考えた当麻は強弱をつけながら、インデックスの膣内をかき回していく。

くちゅくちゅと、水の音が次第に大きくなっていく。

119 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 22:51:50.32 ID:9BHt8dQo [44/48]
やがてインデックスの声も、苦悶の声から、
明らかに色を含んだ声に変わり始めた。

「はっ、はぁっ・・・いっ・・・そこ・・・ぅんっ・・・!」

そんなインデックスの状態に、当麻も少なからず満足し、興奮していく。

「ふぁ・・・とう、まぁ・・・す、すごい・・・よ・・・なか・・・あつく、って・・・!」

愛液はさらにその量を増し、当麻が腰を動かすたびに
ぱちゅぱちゅと音を立てて泡になっている。

「とうまぁ、とうまぁ・・・なんか、きちゃいそう・・・へんなの・・・あたま・・・ま、っしろに・・・」

その言葉で当麻はインデックスが絶頂に達しかけていることを把握する。
しかし、当麻はまだ少し足りない。自分がイクにはもう少し強い刺激が欲しかった。

(こんだけ濡れてれば、大丈夫、だよな・・・?)

「い、インデックス・・・ちょっと腰動かすぞ・・・」
「え、もううご・・ふぁぁっ!」

言うやいなや当麻は腰を激しく抽送を始める。
技術もなにもない。ただ一心不乱に腰を振る。

「はっ、あっ、くぁっ!」

インデックスも当麻も、何も他の事など考えられない。
互いに相手と繋がった部分に感覚を集中させ、
すぐそこに来ている終わりを迎えようとした。

120 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/22(土) 22:58:22.30 ID:9BHt8dQo [45/48]
「い、イク、イクぞ!インデックス!」
「うん!うん!わた、わたし、も!なんかきちゃうっ、よっ!」

さらに激しいピストン。一瞬先に果てたのはインデックスだ。

「んぅ~~~~~~~~~~~~っ!!」

全身が痙攣し、弓のように体を反らせるインデックス。

「うぁっ、しまっ・・・!」

万力のように収縮するインデックスの膣内に
当麻も絶頂を迎える。

どくっびゅるっ。

コンドームの中で精液を放出し、当麻は息も絶え絶えに
インデックスに折り重なるように倒れた。

「おなかのなか・・・あつ、い・・・」

ずるりと、当麻はゆっくり腰を引いて一仕事終えた息子を
インデックスの中から引き抜き、インデックスの隣に倒れこみ、

その視界の端に、御坂美琴の姿を捉えたのだった。


155 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 13:43:31.67 ID:VOQoaqko [2/17]
御坂美琴はその日、どことなく浮ついていた。
浮つくと言うより、浮き足立っていたというべきか
地に足がついていないと言うべきか。

とにかく落ち着きがなかったのだ。

朝起きると美琴の顔は真っ赤だった。

夢に当麻が現れ、耳元で愛を囁かれ、寝床に折り重なって倒れこむ。

そこで目が覚めた。

当麻に会いたくて会いたくて仕方がなくなった。
おあつらえ向きに今日の放課後はなんの予定もない。

(今夜、また当麻のところに行こう)

そう決め込んでからは傍目にも落ち着きがなかった。
学校で生活指導やら同級生やらが、美琴の様子に疑問を抱いたものだった。

そして待ちに待った放課後。
クラスメイトからの手伝い要請というイレギュラーはあったものの、
それをできるだけ速やかにクリアして美琴は学園都市を駆け抜ける。

目的地は、他の何物でもない、上条家だ。

息を切り、胸が苦しくなるほど走る。

会いたい。会いたい。当麻に、会いたい。
同居人の存在も忘れ、がむしゃらにひた走る。

そうしてドアの前にたどり着き、2つノックしたが返事がない。

(いないのかな・・・?)

いぶかしんでノブに手をかけると鍵がかかっていなかった。
無用心だなぁと思いつつも、ドアを開けてしまう美琴の心には思いもしなかったのだ。

居間から聞こえてくる、女性のあえぎ声。狭い室内に響く淫らな音。

―――トウマトインデックスガマジワッテイルナンテ―――。

156 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 13:57:22.49 ID:VOQoaqko [3/17]
お腹までめくられたインデックスの修道服。

床に投げ捨てられている当麻のスラックスとトランクス。

そして、折り重なるように寝床に倒れこむ2人の姿はまるで


―――そう、まるで美琴の夢見た自分たちのようであったのに。

―――アタシはここにいて当麻はそこにいて、じゃあアソコにいるのはアタシじゃなくて。


美琴の頭の中が真っ白になる。
もう、何も考えられなくなって、ただ無言で2人に、当麻ににじり寄る。

「・・・み、御坂・・・?」

その言葉に耳も貸さず、美琴は当麻の息子を握った。

「! な、なにすん・・・」

勢い良く、美琴は当麻の男根をしごき始める。
当麻の顔も見ずに、ただひたすらに、手を上下させ、
時に包み込むように撫で回し、裏筋や尿道を刺激し
そしてあっという間に当麻のソレが再び硬さを取り戻したのを手と目で確認すると

「・・・」

美琴は空いているもう一方の手で自分の短パンとショーツをズラし、
当麻の腰に跨り、まだ一度も、誰にも進入を許していない己の入り口に差し当てる。

「み、御坂・・・お、おい!やめろって!」

当麻の制止を振りほどき、美琴は一思いに自らを貫いた。

157 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 14:06:30.73 ID:VOQoaqko [4/17]
衝撃は、当麻にも、美琴にも、そして横にいたインデックスにも強くもたらされた。

ほとんど濡れていない、それも未開通の女性器は
本人にも、挿入した側にも、2つの意味でキツかった。

当麻の男根が、彼の精液とインデックスの愛液で
通常時よりやや滑りやすくなっていたのは不幸中の幸い。

しかしインデックスに何より衝撃だったのは、
『当麻に避妊具を着けないまま行為に至った』事である。

先ほどまで装着していたコンドームは既に取り外してしまったのだ。

つまり、いわゆる生で。美琴は自分から貫かれた。

2人とも痛みを感じているが声を出さない。
必死に奥歯を強く噛んで我慢している。

それでも、うっすらと。美琴の目には涙が溜まっている。

こんな形で、結ばれたくはなかったというのに。

「みさ、か・・・」

今は何も聞きたくない。そう言わんばかりに、美琴は当麻の唇を奪う。

「んむっ・・・!?」

さらに当麻の制服のワイシャツのボタンを手早く外し、
インナーのシャツを捲り上げ、美琴は当麻の乳首を愛撫し始めた。

158 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 14:14:29.71 ID:VOQoaqko [5/17]
美琴の膣内は相も変わらずただただキツイ。
破瓜の血と、当麻が持ち込んだ潤滑油。

それがあっても、やはり美琴は初めてなのだ。
中が狭いのは当然の事だった。

それはお互いにとり、快感でも愛の交歓でもなく。

痛いだけ。痛むだけ。なんの、悦びもありえない。

それでも、美琴は当麻の上からどこうとは、抜こうとはしない。
ただ、貪るように当麻の舌を吸い、執拗に乳首をいじくり続ける。

「っく・・・は・・・!」

やがて当麻は声を漏らし始めた。
苦痛に食い縛っていた口の奥から、耐え切れず別の感覚が呼び戻される。

性感帯を刺激される快感。
自分の上で女子が懸命に自分に奉仕する姿を見る悦びが
徐々に当麻に脳内物質の分泌を促し、それはやがて
快感の波となって当麻に押し寄せていく。

そしてそれに伴って、十分な硬度になっていた当麻の男根は
さらに熱と硬度と太さをまとっていく。

(やべ・・・だんだん、きもちよ、く・・・なって・・・)

159 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 14:22:08.97 ID:VOQoaqko [6/17]
そんな当麻の変化を見逃す美琴ではなかった。

当麻が興奮してきたと見るや、ほんのわずかだったが
腰を前後左右、そして上下に少しずつ動かし始めたのだ。

「・・・っ!」

当麻の息子が与える刺激によって、美琴の膣内に愛液が分泌され始める。

少しずつ、少しずつ。

ぐっぐっとしか動かなかったものが、くちゅくちゅと音を立てて動き始めた。

極大だった痛みが、じわりとその色を快感へと変貌していく。

「あ・・・あっ・・・ぅ・・・!」

当麻の顔色も徐々に朱に染まり始め、明らかに苦しみが喜びに変わってきている。

美琴はそれを見て歓喜する。
どんなにどす黒い欲望で心が塗り潰されても。
たとえ、自分以外の女と寝たのであっても。

当麻が悦んでくれる事が何より大きく、何より嬉しかった。

美琴の心が桃色に変わっていくのと同時に、彼女の膣内も徐々にほぐれていく。
愛液の量は増え、壁は男性を受け入れるためにほどよく柔らかくなり始める。

当麻には、すでに苦痛など微塵も感じられなくなっていた。

160 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 14:33:00.94 ID:VOQoaqko [7/17]
「くぁ・・・あっ、あっ・・・う・・・!」

当麻の上で、美琴は、時に唇を、時に当麻の乳首を舐め取りながら
果敢に腰を振っていく。

愛する男が、自分に組み伏せられて、感じているのを見るのは
これ以上ないほどに支配欲と性欲を満足させているのだ。

美琴はどちらかと言えば自分の体に自信のある方ではなかった。
引き締まってはいるが、それは少女のものであって、大人のオンナと
呼ぶにはふさわしいものではなかったからだ。

それでも、当麻は強く興奮し、感じ、自分を堪能してくれている。
この事実が美琴の思いを、気持ちを、感情をさらに増幅させていく。

ベッドの弾性を利用し、リズミカルに腰を跳ねさせる。
当麻が気持ちよくなってくれるように。ただその一点に美琴は集中する。

「あ・・・っ!」

当麻が一際大きく声をあげる。今のは強く感じたのだろうか?
ちょっと中で動いた気がするし、そうだとしたら何が良かったんだろう?
自分が今、やや右斜めに『跳ねてしまった』のが良かったんだろうか?

当麻の表情に、声に、息に、男根に、その感覚を集中させている美琴は
その優秀な頭脳で懸命に当麻を分析し、丸裸にしようと試みる。

「・・・くっ・・・!や、やば、それ・・・!」

やっぱりだ。当麻はここが良いらしい。ならそれを重点的に。

「ふっ・・・んぁっ・・・ぐぅっ・・・!」

当麻のあげる嬌声に身震いしながら、美琴は当麻を攻め続けた。

161 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 14:40:56.38 ID:VOQoaqko [8/17]
そして美琴の感覚は別の変化にも感づいた。

膣内の当麻の息子が震え始めたのだ。
そして熱も、硬度も少し上がったような気がする。

(もしかしてこれって・・・)

1つの結論にたどり着いた美琴は無我夢中で腰を振る。
さらに両手で乳首を、そして口で唇を舐り取る。

「や、やば・・・で、でちまう・・・!みさか!!」

思わず当麻が腰を掴んで美琴を持ち上げようとする。

しかし、美琴はそれを拒絶する。
当麻の背中に両腕を回し、さらに腰を密着させ、小刻みに腰を叩きつける。

「み、みさ・・・か・・・!や、で、でる・・・っ!」

当麻の男根の根元から、一気に熱が駆け上がる。
それが分かった美琴は一際大きい動きで、自分の腰を当麻の腰に接着した。
そして次の瞬間、

どぐどぐっ びゅるるっ

当麻は、美琴の中で思い切り果ててしまうのだった。

162 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 14:49:59.95 ID:VOQoaqko [9/17]
怒涛のように過ぎた、濃密な時間。
美琴はそれまでにない満足感に浸かっていた。

「はぁ、はぁ」

当麻の熱い吐息が、耳に当たって心地いい。

「御坂・・・お前・・・」

ここに至り、ようやく美琴は口を開く。

「へへ・・・当麻の赤ちゃんの素、もらっちゃった・・・」

嬉しそうに笑う美琴に、当麻はドキリとした。

「な、なに言って・・・ていうか妊娠でもしたらどうすんだよ!」
「今日は安全日だから大丈夫よ?」
「そういう問題じゃねぇだろ!
 そんな若さで赤ん坊が出来たら母子ともに危険なんだぞ!」

そんな当麻の言葉に美琴は一瞬ポカンとしてしまう。
そしてプッと吹き出して、言った。

「なによアンタ、それまるで保健の授業の受け売りみたいなんですけど?」
「・・・うるせー・・・余計なお世話だよ・・・ちくしょー・・・」

2人の間に、それまでの痛みでも快楽でもない、もっと別な空気が漂い始めた、のだが。
それを見計らったように割って入ったのは、

「ご、ごほん」

完全に忘れ去られていたインデックスだった。

163 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 15:01:30.63 ID:VOQoaqko [10/17]
「「あ・・・」」

さすがに美琴も当麻もバツが悪い。
2人が失笑交じりに苦笑いすると、機に良しと見たのか
ここぞとばかりに十字教シスターはまくしたてた。

「とうま!女の子に流されて避妊しないなんて何やってるの!?
 それにみこともみことだよ!簡単に中出しさせちゃうなんてだめ!
 そういうのは結婚した男女だけに許された神聖な行為なんだから!」

処女を差し出したシスターも五十歩百歩だった。

それでも当麻は快楽に流されてしまったのは事実だったので素直に謝った。

「え、えーとその・・・スミマセン・・・」

しかし、美琴は

「だって・・・インデックスが抜け駆けして当麻とエッチするから・・・」
「そ、そうだけど!だからって避妊はしなきゃだめなんだよ!」
「で、でもでも・・・ちょっと悔しくてなんかもう頭の中真っ白で・・・」
「うー・・・!」

インデックスもどうしたら良いか分からなくなってしまう。
いや、どうする事がベストなのかは分かっているのだが、
自分も禁を犯した手前、強く言えない。

オマケに、先ほどまで妖艶かつ淫乱だった美琴はそのナリを潜め
年相応の女の子にしか見えなくなってしまった。
だからこそ、避妊とか、そういった事は厳しく言わなければならないのだが・・・。

しょんぼりとうなだれ、上目遣いでこちらを窺う美琴を見ていると
聖職者としてそれ以上強く打ち据えること等できようもない。

ため息と共に、インデックスは白旗を揚げざるをえなかった。

165 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 15:09:39.66 ID:VOQoaqko [11/17]
一方、やや置いてけぼりを食らった感のある当麻は
約16年の人生で最も疲弊していた。

童貞の喪失。そして処女2人と連戦して2連発。

オナニーで1発抜いて、賢者モードになるなんて
とんだ甘い戯言だった事を初めて、そして強く痛感する。

(・・・でも、気持ちよかったな・・・)

自分の思考がそうまとまったところで、当麻の意識は急速に深く沈んでいった。

美琴とインデックス。幼い虎と若き竜のにらみ合いは
当麻の間抜けな寝息によって休戦となった。

「・・・とうま、寝ちゃったの・・・?」
「え、嘘・・・もう?」

自分たちが発していた気まずい空気などどこ吹く風。
寝息も寝顔もこの上なく平和そうなもので、すっかり毒気を抜かれてしまう。

「・・・はぁ・・・なんだかなぁ・・・」

美琴は呆れながらも、そんな当麻を優しい目で見つめている。
そして、インデックスはそんな美琴に1つ気持ちを決める。

「ねぇ、みこと」
「ん?」
「私さ、ここを出て行こうと思うんだ」

166 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 15:16:39.09 ID:VOQoaqko [12/17]
「え?」
「うん。やっぱほら、私がいたら、2人ともいろいろその、困るかなって」
「いやいやいや、ちょっと待ちなさいって」

インデックスはそれでも、笑顔で続ける。

「あ、でもやっぱりちゃんと避妊はしなきゃダメなんだよ?
 それくらいは節操を保って欲しいかも!」
「待ちなさいってば、インデックス!」

申し訳なさそうに、碧眼の少女は美琴を見た。

「・・・私、とうまのこと好きだよ」
「え・・・」
「だから、みことと、とうまがくっついて、私が捨てられたらどうしようって怖かったんだ」

美琴は黙ってインデックスに相対する。
それが、最低限、この心情を吐露する少女への礼儀だと思った。

「だから、ヴァージンあげたんだけど、でもみことってば生でするんだもん。
 もうビックリして、何が起こったかと思ったんだよ?」
「・・・」
「でも、みことの気持ちの強さがすごいなぁって。まっすぐで綺麗で、羨ましいなって」
「そんな・・・」
「だからね・・・」

そう言ってインデックスは笑って

「だから、みことがとうまを幸せにしてあげてほしいんだよ」

透き通るような白い頬に、一筋の涙が、ゆっくりと降りていく。

167 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 15:27:25.13 ID:VOQoaqko [13/17]
「インデックス・・・」

不覚にも、いや、不覚などと思わない。
捨てたはずの涙が、美琴の頬にも伝っていた。

「私より、もっととうまのことを好きなみことなら、任せられるから」

美琴は、何も言えなくなってインデックスに抱きついた。

「とうまのこと、お願いね、みこと」
「・・・うん・・・」
「とうまね、結構ズボラなんだよ。冷蔵庫の中とか注意してあげて」
「うん、うん・・・」
「それから、それから―――」

決して長いとは言えなかった、当麻との同居生活の中で知りえた
インデックスだけが知っているインデックスだけの当麻を
余すことなく美琴に分け与える。好きなテレビ番組とか、好きなお菓子。

そこには、インデックスと当麻のかけがえのない宝物のような時間が確かにあった。

そして、インデックスはそれを、美琴に託した。

美琴は、そんなインデックスの思いを、想いも、記憶も、しっかりと胸に刻み付ける。
この健気で可愛らしいシスターに胸を張っていけるように。
自分の気持ちと幸せが、誰かの犠牲の上に成り立っている事を忘れないように。

同室の後輩にもした事のないような、強い抱擁を交わした。

168 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 15:39:33.47 ID:VOQoaqko [14/17]
そして、どちらからともなく離れる。

「じゃあ、私、そろそろ行くよ」
「・・・でも、どこに?心当たりはあるの?」
「うん・・・とりあえずこもえの所かな。とうまの先生なんだよ」
「・・・そっか。あのさ、今度ご飯食べに行ったりしましょうよ」

インデックスは嬉しそうに目を細めて

「うん!ありがとうなんだよ!」

元気いっぱいの声で、答えるのだった。

「ん・・・?あれ・・・俺、寝ちまったのか・・・?」

と、そこにだらしなく伸びていた当麻が目を覚ます。

「あらおはよう。朝まで起きないかと思ってたけど」
「うんうん。いつもお寝坊なとうまには珍しいかも」
「なんか酷い言われようだなっていうかなんか君たち仲良くなってませんか?」

そんな当麻の言葉に、2人はなんとなく嬉しい気持ちになった。

「前から仲良いけど?」
「そうだよ!おとうまの目はふしあなだね!」

169 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/24(月) 15:40:04.70 ID:VOQoaqko [15/17]
「・・・そうかい。・・・あー、あとお2人に1つ聞きたいことがあるんですが・・・」

当麻はそう控えめに切り出した。

美琴とインデックスは揃って首をかしげる。

「・・・なんで2人揃ってワタクシめとエッチされたんでせうか・・・?」
「・・・・・・・・・・・・・・・」

嫌な沈黙が、部屋の空気を塗り替えていく。冷たく、暗い何かで。

「ねえ、みこと」
「なんだろう、インデックス」

あくまで2人は笑顔。貼り付けたような笑顔。ただ、眼は笑っていない。

「わたし、出て行く前にやる事ができちゃったかも」
「奇遇だなぁ。アタシも帰る前に片付けていく事が増えちゃったみたい」
「え、出て行くって・・・あれ?っていうか2人ともなんで拳鳴らしてるんでせう・・・」

美琴に至っては電気まで発生している。

「「この」」

「「包茎野郎ーーーーーーーーーーー!!!」」
「うわぁ!や、やめろお前ら!だーーーーもう、やっぱり不幸だーーーーーーーーー!!」


おわり


191 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 12:55:42.39 ID:YErYAJco [2/30]
インデックスが上条家を後にして1週間が経つ。

あの後、つまり、上条当麻が2人の処女の初体験を頂いた後のこと。

「出て行く!?なんでだよ、急に?」
「もう決めたんだよ。わたしは出てくの。こもえの家にいる方が
 ご飯もきっと美味しいものをたらふく食べられるんだよ」
「・・・そりゃ苦学生と教師には天地黒白の差があるだろうけどさ・・・」

当麻には納得がいかない。
異国のシスターが自室のベランダに引っかかって以来
彼女を助けもした。助けられもした。

そしていつの間かインデックスは当麻の日常になっていた。

大食らいで口うるさい、それこそ口から生まれたんじゃないかという少女。
それでもどんな時も彼女がいた。それが当たり前だった。

その彼女が、出て行くと言う。到底納得がいく理由ではない。
彼女が食事の優劣くらいで出て行くほど、即物的ではない事くらい、知っているつもりだった。

しかし、彼女の顔にはただ静かな決意が宿っているのが
鈍感な当麻にも良く分かった。

(そんな顔されちゃ・・・何も言えねーだろ・・・チクショウ・・・)

192 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 12:57:01.62 ID:YErYAJco [3/30]
「・・・分かったよ。分かんねーけど分かった。どうせ何言っても行くんだろ?」
「うん。今までの恩は忘れないんだよ。とうま。今まで本当にありがとう」
「止せよ・・・今生の別れじゃあるまいし、縁起でもねーや」

そういって当麻は左手を差し出した。

「右手で触れちゃ、下手するとまた服が吹っ飛ぶからな」
「変なの」

そう言いながらインデックスは笑いながら左手を伸ばした。

「たまに顔出しに行くから、お前も顔見せに来いよな」
「うん。そうする」

柔らかく、温かい、小さな手。握り締めて、別離を告げる。

「それじゃあな。お前と一緒にいたの、楽しかった。ありがとな」
「・・・ううん、こっちこそ、楽しかったんだよ。本当にありがとう」

そしてどちらともなく、少しだけ名残惜しそうに手を離す。

そんな様子を、御坂美琴は複雑な心境で見ていた。

193 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 12:58:14.67 ID:YErYAJco [4/30]
『とうまをお願いね、みこと』

インデックスは、彼女に託したのだ。

己の右手があるために、決して自然発生的には彼を訪れない幸福を、
どうか誰か人の手で。美琴の手で。心で。どうか幸せにしてほしいと。

本当なら、それはインデックスが自分の手で、成し遂げたかったのだろうに。

美琴は、彼女に託されたのだ。

それでも、当麻とインデックスの2人を見ていると、一抹の不安が胸をよぎる。

(・・・本当に、インデックスじゃなくて、アタシで良いのかな・・・)

横から強引に彼女の居場所を奪った―――例えインデックスがそうは思っていなくとも
美琴にはその罪の意識が、思考と理性がクリアになった今、芽生えていた。

194 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 12:59:53.07 ID:YErYAJco [5/30]
常盤台中学女子寮。
その一室、ベッドの上に座り御坂美琴は浮かない顔で思案に耽っている。

当麻のこと。当麻とのこと。

彼女は言った。幸せにしてあげて、と。

当麻にとって幸せとは何なのだろう?
どんな時に、どんな事で、どんな場所で、どんな風に彼は幸せを感じるのだろう?

体の全てを曝け出したほど好きなのに、何も分からない。何も知らない。

「・・・こんなんでホントにアイツを幸せになんかできんのかな・・・」

ぽふりと倒れこみ、枕に顔をうずめ、身を引いた恋敵のことを思う。

「貴女なら・・・どうしたのかな・・・インデックス・・・」

その時ガチャリと部屋のドアが開いた。

「ただいま帰りました・・・と、あらお姉様。もうお休みですの?」
「黒子お帰りー。別に寝ちゃいないわよ」

当麻との一件があってからというもの、黒子は以前のように攻撃的に積極的になる事はなくなった。
もっとも、美琴はそれをほんの少しだけ心寂しく思っているのだが、そんな事は口が裂けても言えない。

「それで?何かお悩みなのでしょう、あの殿方のことで」
「・・・バレバレ?」
「お姉様のお考えなど、黒子にはいつでもお見通しですわ」

敵わないなーとため息混じりに美琴は訥々と語り始める。
当麻、インデックス、自分。黒子は黙って美琴の言葉に耳を傾けた。

195 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:00:32.34 ID:YErYAJco [6/30]
「・・・まさかお姉様の処女がすでに貫かれていたとは・・・少々驚きですわ」
「・・・第一声がそれ?」
「いえ、そうですわね、申し訳ありません。大変驚きですわ、と申し上げるべきでした」
「そこじゃないわよ!!」

美琴は真っ赤になって突っ込みを入れた。
思い返すと、まさに顔から火花が出るほど恥ずかしい。
勢いに任せて男に跨り処女を奪わせた、なんて。

「まぁ、お姉様が直情タイプなのは存じておりましたが・・・そうですか・・・処女を・・・」
「繰り返し言わないでよ!わざとでしょ!」
「もちろんですわ」

ニッコリ言い切る黒子を見て、美琴は肩から腰から力が抜けた。

「・・・アンタ、ちょっと性格変わったんじゃない・・・?」
「あら、どなたが原因だとお思いなのでしょう」

返す言葉もない。

「とまぁ、お姉様をからかうのはこの辺にしまして」

コホンと溜めを作って黒子が切り出した。

「殿方の幸せ。それは即ち、3大欲求を満たしてやる事に尽きますわ」
「・・・3大欲求って、つまり食欲、性欲、睡眠欲のこと?」
「そうですわ。至極簡単にして単純で純粋。男なんてそんなものですの」

むう、と美琴は考える。
なるほど、原点過ぎる気がしなくもないが、逆に言えば、そういうところから始めるべきか。
なにしろまだ自分と当麻には、―――何もないのだから。

「んじゃ手作り料理でも振舞ってやりますか」
「ええ、それが宜しいかと」

すべき事が決まったら、あとは早い。それが御坂美琴という人間である。
早速携帯電話を取り出し、メールをしたためるのであった。

196 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:01:09.41 ID:YErYAJco [7/30]
テレビから笑い声が聞こえる。
そこそこ人気のお笑い芸人が、そこそこ人気のバラエティー番組で、そこそこに話している。
関西弁の司会者が弄るたびに、他のゲストや観客が声をあげて笑っていた。

当麻には、それがひどく遠い場所での出来事に感じられる。

それまでなら、口やかましい少女がテレビに突っ込みを入れていたものだ。

「この人はなにもわかってないんだよ!ねぇ、聞いてる?聞いてるの、とうま!?」

ぞんざいに返事をすると、声量を倍にして怒鳴り散らす。そんな日常が、やけに懐かしく感じられた。

ヴヴヴ・・・ヴヴヴ・・・。

そんな静かな部屋で、携帯電話が震える音は一際大きく響いた。

「・・・携帯・・・メールか?」

おっくうな手つきで当麻は携帯を開いた。メール1件。送信者は御坂美琴。
メールを開くと、そこには嬉しい誘いの言葉が書かれている。

「大歓迎に決まってんだろ・・・」

すぐさま返事を出す。

――今暇?お夕飯まだなら、よかったら今からそっち行ってお夕飯作ってあげようと思ったんだけど――


197 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:01:56.88 ID:YErYAJco [8/30]
上条家の玄関の呼び鈴が鳴ったのは、当麻がメールを返信して15分後の事だ。

ピンポーン。

「え、あれ?まさかビリビリか?それにしちゃちょっと早くないか?」

そう思いながらも玄関まで歩く足はどこか軽やかだ。

「は、はーい、どちらさまですか?」
「アタシだけど・・・」

ガチャリとドアを開いて。

「は、早かったな。もうちょい時間かかるかと思ったぜ」
「お買い物してから、黒子に送ってもらったから・・・」

なるほど、と当麻は納得すると同時に、便利だなぁと感心せざるを得ない。

「で、お夕飯まだなのよね?」
「ああ。正直かなりハラ減ってる」
「じゃあ急いで準備しなきゃね」

靴を脱いで、美琴はそのまま台所へと滑り込んだ。

198 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:03:29.47 ID:YErYAJco [9/30]
「あ、あのさ、なんか手伝おうか?」
「ん?大丈夫よ。居間でテレビでも見てなさいよ」

それはさっきまでもやってたんですけどね・・・。
当麻はそう思いながら、素早い手つきで準備を始める美琴の姿に多少身が引けてしまう。

(・・・こ、コイツ・・・家事スキルまでレベル5ですか・・・!?)

当麻も1人暮らしの学生として最低限の家事スキルを持ち合わせている。
しかし、それは決して得意という訳ではなく、好きという訳でもない。
必然的にそのスキルはそれ相応のレベルで止まってしまうのだ。

が、仮にも御坂美琴はお嬢様学校に通う、れっきとした、正真正銘のお嬢様。
一昔前なら、お嬢様と言えば何もできない、執事やメイド、家政婦やコックを
アゴで使うようなイメージが強かったが、今は違う。
家名に恥じない、どこに出しても文句の出ない淑女になるべく
万事において学校でもみっちりと鍛えられているのだ。

当麻との差はまさに歴然であった。

素早く米を研ぎ、魚の下ごしらえを行い、野菜を切る。
その手並みは鮮やかの一言に尽きる。

もっとも、それでも当麻は落ち着かない。
誰かが料理をして、自分は待つだけ。
それまでの『日常』ではありえなかったのだ。

そわそわと。特に意味もなくベッドのシーツを直したり、部屋の隅にどかした雑誌を取り出したり。
美琴から声をかけられるまでの20分。当麻は自室で挙動不審の危ない人間になっていた。


199 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:04:40.57 ID:YErYAJco [10/30]
「できたわよー」
「おっおう!?」

そう言って美琴が運んできたのは、大皿に綺麗に盛り付けられた魚の野菜あんかけ。

「おぉぉ・・・」

彩りも鮮やかで、鼻腔をくすぐる香ばしい匂いがいっそう食欲をそそる。

(俺の適当な野菜炒めとはレベルが違う・・・!同じ皿なのに違うみてぇだ・・・)

「ねー、ちょっと配膳手伝ってくんない?」
「あ、あぁ!そうだよな!わりぃわりぃ!」

ふっくらと炊き上がったご飯に、味噌汁、それに野菜の胡麻和え。
決して豪勢ではないかもしれないが、それでも当麻の目にはこの上ないご馳走に映った。

「急いでたからこれしか作れなかったけど・・・」
「いや十分過ぎますよ、御坂先生!あぁもういただきます!」

両手を拝むように合わせると、がむしゃらにかっ込んだ。

「う、うめぇ!なんなんですかこの魚!?こんな旨い魚、食べたことありませんよ!」
「大げさね・・・イシモチって言うんだけど・・・知らない?」

全然知らない魚だった。メザシと秋刀魚ぐらいしか食べた事がない当麻には十分驚嘆に値した。

「すげえ!すげえっすよ!感動ですよ!」
「ちょ、ちょっと落ち着きなさいよ・・・ちゃんと噛んで食べなさいってば」

もちろん美琴は悪い気など全くしない。むしろ嬉しい。嬉しすぎて仕方ない。
自分の手料理でこんなに喜んでくれるなんて思いもよらなかったのだから。

「あ、えっとーご飯のおかわりあるかな?」
「はやっ!?あ、あるわよ・・・よそってこようか?」
「良いんですか!?いやぁ、何から何まですんません!」

当麻のテンションの高さには少々どころかかなり驚きだが、
今のところは黒子の言うとおり上手くいっている。気がする。

200 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:06:00.54 ID:YErYAJco [11/30]
『良いですか、お姉様』

人差し指を立てて黒子は続けた。

『殿方は、華美なフランス料理より、家庭的な料理を喜ぶものですの』
『家庭的・・・』
『まぁ、豪華な料理イコールフランス料理という発想自体古臭いですがこの際置いておきまして』

ポーズを変え、今度は腕を組む。

『兎にも角にも日本の一般家庭で食卓に並ぶような、料理が望ましいですわ』
『・・・一般家庭・・・ねえ』

美琴も黒子も一般の家庭に育っていない。そこで白羽の矢が立ったのは初春だ。

『えー、好きな料理ですか?うーん、そうですねえ。カレーとか好きですよ』

残念ながらちょっと論外だったので佐天に電話をかける。
(いやカレーは確かに当麻も好きそうだったが、美琴が行って作るという
 状況を考えると、やはり即したものではなかった)

『んーなんだろう。やっぱ魚かなあ。日本人に生まれて良かったー!みたいな?』
『魚料理・・・なるほど、日本の家庭っぽいですわね。どんな料理とかないんですの?』
『料理ですか・・・白身魚のあんかけとか、弟たちも大好きでしたよ』

それで方針は固まった。特に弟も好きというのは大きい。
男の子が好きならおそらく当麻もそうであるはずだ。
スーパーで必要な食材を買い求め、上条家に急行した。

『お姉様、ご武運をお祈りしておりますわ!』
『まっかせなさい!』

結果これだ。当麻は幸せそうに、美味しそうに食べている。
黒子には朗報を持って帰れそうだった。

201 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:06:32.98 ID:YErYAJco [12/30]
「あー食った食った」

当麻は結局ご飯3杯をたいらげた。

「御坂、ありがとな。すげー旨かったよ」
「ま、口にあって良かったわよ」
「いやいや。お前、きっと良い嫁さんになれるな」
「は、はぁ!?バッカじゃないの!?」

瞬間沸騰。そんなつもりで言っている訳じゃない。これはただの賛辞の一端だ。
それでも、それでもだ。美琴には、とてつもなく恥ずかしくて、――そして嬉しかった。

「いやーこんな旨いメシ食ったのいつぶりだろうなぁ・・・」

そう言ってベッドに体を投げ出した。

「食べてすぐ寝ると牛になるわよ?」
「この学園都市でそんな迷信がまかりとおるかー」

弛緩しきっているのだろう。当麻の声も間延びしている。

「それじゃお皿洗っちゃうね」
「え、いや良いって!それくらい俺が後でやっとくからさ!」
「んーでもこういうのって早めにやった方が汚れも落ちやすいし」
「まぁそうだな・・・しかたねぇなっと」

ベッドから身を起こして当麻はシャツを腕まくり、

「んじゃ俺が洗ってくるからお前はその辺に座ってな」
「え、あ、うん・・・」

そう言って少し伸びをすると、当麻はキッチンへと消えていった。

202 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:07:05.41 ID:YErYAJco [13/30]
「座ってろ・・・って・・・ねぇ」

美琴は所在なく、ベッドに腰を下ろした。
1週間ぶりの、上条家のベッド。

そこで美琴は、処女を喪った、捧げた。

(あれからもう1週間かぁ・・・)

実はあの後、美琴は少々不便な思いをしていたのだ。
異物の進入、あるいは侵入を許した代償。

(・・・アソコに、なんか挟まったままみたいっていうか・・・なんていうか・・・歩きづらい・・・)

黒子や同級生、寮生たちから怪我の心配をされたものだった。
が、とてもではないが、本当のことなど言えやしなかった。

放課後ぶらぶらと歩くのも自粛して、部屋でだらだらして過ごした。
ようやく股の違和感がなくなったのは、あれから4日後の事だった。
しかしその頃には、美琴は当麻の事で思い悩み、部屋に閉じこもるハメになったのだが・・・。

何となしに倒れこんでみる。
枕に顔をうずめたりシーツに頬擦りしたり。
当麻がこのベッドに寝るようになってまだ1週間と経っていないのだが
そんな事は美琴にはあまり関係がない。

(やだ、アタシったら当麻の布団の匂い嗅いじゃってる・・・!)

1人で顔を紅くし、しかしその行為が止まる事はなく無駄に盛り上がってしまう。

「あのー、御坂サン・・・一体何をしておいでなんでせうか・・・」
「っひゃぁぁぁ!!」

沸いたお湯に差し水をしたように美琴は我に返った。

「あー、いやこれはそのー・・・」
「ていうかなんつーかな、その、あれだ」
「え?」

目を逸らし、頬をポリポリと掻きながら当麻はぽそりと言う。

「・・・スカートの中見えちゃってるんですが・・・」

脳内の温度はせっかく下がったというのに再び急上昇する事になった。

203 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:07:32.53 ID:YErYAJco [14/30]
「ば、バカ!何見てんのよ!」
「待て待て!見えてたんだ!見てた訳じゃねぇ!」
「同じでしょうがぁぁぁああ!」
「うわぁぁぁビリビリすんなぁぁあ!」

当麻が急いで美琴に駆け寄り、電撃の根源である頭にその幻想殺しを載せた。

「あ、な、なに、すんのよ・・・」
「流石にうちの家電製品を端から見殺しにはできねぇよ・・・」

ここで少し冷静さを取り戻した美琴が俯くと、大変なものを発見してしまった。

「悪かったわよ」
「まぁ、分かってくれたら良いんだけどな」
「で」

「なんでココはこんな風になっちゃってんの?」
「!?」

そう、カッコよく、あるいは颯爽と上条家の被害を防いだ当麻だったが
その股間は情けないほどに、はちきれんばかりに盛り上がっていた。

「・・・ねぇ、なんでよ、答えなさいよ」

ニヤリと。小悪魔のような笑みを浮かべて美琴は当麻を見上げた。

「そりゃ・・・スカートの中が見えちゃったりしてたら・・・そりゃ・・・仕方ねぇだろ」
「ふうーん?」

今日も短パンなのに。それでも当麻は色気を感じたのだろうか?
美琴は黒子の事を思い出す。

『無粋ですがお姉様』
『ん?』
『これで食欲は満たせるでしょうが、他の2つはお姉様の手で解決なさってくださいまし』

他の2つ。つまりは睡眠欲と、――性欲。
だから、美琴は下唇をキュッと軽く噛んで覚悟を決める。

「じゃあ、仕方ないから」

「当麻の胃袋だけじゃなくて、こっちも面倒みてあげる」

204 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:08:04.93 ID:YErYAJco [15/30]
「お、おい、御坂・・・大丈夫なのかよ・・・」
「男なら黙ってでっかく構えてなさいよ」

美琴は慣れない手つきで当麻のベルトを外していく。
カチャカチャと鳴るバックルの音がやけに大きく聞こえる。

やや緊張気味の当麻であったが、それでもこれから始まる事に考えを巡らせると
どうしても息子が反応してしまうのがどうにも面映い。

「ちょっと、腰浮かしてくれる?」
「あ、あぁ」

ベルトを外し、ジッパーを下ろし、ズボンと下着の両方を同時にずり下げた。

トランクスに引っ張られるように頭を下げさせられていた当麻のイチモツが
勢いよく飛び跳ねて美琴の前に姿を現した。

「わ・・・」

これまでに何度か見てきたが、今日ほど至近距離だった事はない。

(こんなのが・・・ホントにアタシに入ってたの・・・?)

初体験は完全に勢いで、我を忘れたような状態だったので
あまり深く考えたりもしなかったが、改めて見るとなかなかグロい。

しかし、ココが当麻の隠された場所であり、限られた人間しか
見る事を許されないという事実は美琴の独占欲を素直に満足させる。

「う、御坂・・・」
「ん、なぁに?」
「ちょ・・・っとその、息がかかる、と言いますか・・・」

照れた当麻の顔から視線を再び下げると、当麻の息子も恥ずかしそうに
あるいはくすぐったがるように、ピクピクしている。

(なんか、ちょっと可愛いかも・・・?)

そうだ。多少見た目はアレかもしれないが、これが今から自分の中に入ってくるのだ。
そして、当麻と自分を気持ちよくしてくれる。丁重に扱わなくては。

205 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:09:07.36 ID:YErYAJco [16/30]
「あーん」
「ちょ、ま、まままて!御坂!」
「・・・なによ?」

美琴はせっかく自分の気持ちが高まってきてるのに、ブレーキを踏まれムッとした。

「ええええとその、く、くちはちょっと怖いと言いますか・・・」
「・・・あ・・・」

そういえば。以前インデックスが口に咥えた際、負傷した事を思い出した。
彼女のことを思い出して美琴の胸はチクリと痛んだが、
今となっては、インデックスができなかった分まで当麻を気持ちよくしなければ。
そう思って、できるだけ優しい声で、顔で、当麻に告げた。

「大丈夫。歯は立てないから。ね?」
「お、おう・・・」

それでもまだ緊張の色が見える当麻のために、まずは舌をチロっと出す。
右手で横髪が邪魔にならないように抑え、左手を当麻のイチモツに添える。

ぺろ。

軽く先端と先端をキスさせるように。
それだけで当麻は情けない声をあげ、半身も身震いした。

「くっ・・・は・・・」

(ふふっ、かーわいー・・・)

徐々に徐々に。少しずつ少しずつ。舌と男性器の接触を長く、広くしていく。
亀頭を丁寧にねぶり取るように舐める。

「はぁっ・・・」

裏筋に沿って舌を上下にゆっくり這わせる。

「うっ・・・うぁ・・・!」

(もう大丈夫かな?)

頃合十分と見た美琴は口を目いっぱい大きく開いて当麻の愚息にかぶせていった。

206 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:09:48.83 ID:YErYAJco [17/30]
「うっ!?お、ぅぁ・・・!」

当麻の腰が一瞬引けたのを逃がさないために、左手を腰に回して待ったをかけた。

(う、お、おおきい・・・)

美琴の口に全ては入りきらない。
半分ほど当麻を飲み込み、舌を動かし、当麻の男性器を全方位360度から攻める。

「くぁ・・・ぁっ!」

美琴にとってもフェラチオなど、本での知識しかない。
細かな詳細など知る由もないので、とりあえず口に含んで懸命に舌を動かした。
これで大丈夫なのか少し不安だったが、どうやら悦んでくれているらしい。

美琴は嬉しくなって、顔を上下に動かし始めた。

「ふぐっ・・・!み、みさ、か!」
「はーひ?」
「う、しゃ、しゃべ・・・んな・・・!」

当麻の脳裏にあの痛みがフラッシュバックする。

「はいほーふお。はわはんはいふほはひへはいはは」

大丈夫よ、歯はあんまり動かしてないから。

確かに当麻は痛い記憶を思い起こして言ったのだが、違う側面も持ち合わせている。

(口に入れたまま喋られるとスゲー気持ち良いんですがっ!)

しかしそんな事はとてもではないが言えなかった。
彼も男なのだ。そんな情けない真似は見せたくなかった。

207 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:10:15.80 ID:YErYAJco [18/30]
美琴の舌がぐるぐるれろれろ。上下に動きながら複雑に肉棒に絡みつく。
唾液でべちょべちょになっている自分の性器はいやらしくてかって見える。

(あれ?なんかちょっと味が・・・?ちょっとしょっぱくなった?)

これはつまり、尿道球腺液、カウパー。
フリでも嘘でも演技でもなく。当麻が真に感じているからこそ分泌されるモノ。
嬉しくなった美琴は顔の上下を幾分か早めた。
さらに口に入らない棹の下半分を左手でしごき始めた。

「っ!や、やば・・・やばいって、みさか・・・!」

(ラストスパート、かな?)

当麻の反応に、美琴は最後の攻勢をかける。

じゅるっじゅじゅじゅっ。じるじるっ。

「うぉ、ぉぉっ!?」

男性器をねぶりながら、先走り汁を強く吸い上げていく。

「ちょ、それやべ・・・!で、でる!く、ぐぅっ・・・!」

美琴はとっさに口をすぼめた。

びぐんびぐん!びくっ、びくっ・・・。

口の中で当麻の性器が激しく暴れたが決して美琴は口と手を離さなかった。

208 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:10:44.70 ID:YErYAJco [19/30]
「う、う・・・ぅ、す、すまん、御坂・・・口に、出しちまった・・・」
「・・・」

強烈な射精を終え、解放された当麻はティッシュを探して手を伸ばした。

「ほら、とりあえずこっちに出し・・・」

しかし美琴は

「んっ・・・んく・・・ぅ・・・」
「・・・御坂?」

ふう、と一息付くと舌を少し出した美琴はウインクして当麻を見上げた。

「これ、なんか苦くて、ヘンな味だね」
「んな・・・っなに言ってんだよ!」

(や、やべえ、なんだこれ、めちゃめちゃ可愛いぞ!?
 あれ?御坂ってこんな可愛いかったっけ?あれ?あれ??)

当麻には美琴が眩しく見えて、つい顔を逸らしてしまった。

「・・・ねぇ・・・」
「な、なんだよ?」

つい、返答もぶっきらぼうになってしまう。そんなつもりはないのに。

(なんか調子狂っちまう・・・)

「まだまだ全然元気そうだね」
「え、何が・・・って、うあ!」

美琴の視線は下、それを追って当麻も気が付いた。

「ね、する?」

嬉しそうに、そう問いかけてくる美琴があんまりに可愛くて。
当麻が首を振れる訳はなかった。

209 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:11:11.40 ID:YErYAJco [20/30]
目線を合わせられなかったが、顔を紅くして頷いた。

「・・・おう・・・」
「うん!」

美琴は嬉しそうに、それはもう本当に嬉しそうにベッドに飛び乗った。

「ねぇ、当麻」
「ん、ん?」

美琴は照れくさそうに、寝台に膝立ちの当麻を見上げて

「えっと、その・・・脱がせて?」

反則的に可愛かった。
それでも男として、冷静に、落ち着いて対応しなければならない。
当麻は一呼吸入れてゆっくり答えた。

「アぁ」
「・・・・・・」
「・・・・・・」
「ぷっ・・・くっくっ・・・」

当麻は半泣きで、美琴は半笑い。

「あっはっは!何、声裏返ってんのよ~!」
「う、うるせえ!笑うなちくしょー!」
「だ、だって・・・うくく・・・!な、涙出てきた・・・」
「お前な・・・」

当麻としてはちっとも面白くない。というか情けない。
しかし、目の前でお腹をかかえて笑う女の子が、あんまりに楽しそうだから。

「ちぇ・・・」

おとなしく頭をぽりぽりと掻いて、それ以上何も言わなかった。

210 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:11:57.04 ID:YErYAJco [21/30]
ひとしきり笑った美琴は満足気な顔で当麻に向かって両手を伸ばす。

「はい。じゃ、お願いね」
「・・・リョーカイしましたよ。御坂オジョーサマ・・・」

その顔はずるいと思う。何も言い返せない。
美琴の笑顔に、それでも悪い気はちっともしない。
サマーセーターの脇の部分を掴んで、ゆっくりと捲り上げた。

お腹はあっさりと何の問題もなくズリ上げたが、何かに引っかかった。

(あ、そうか・・・胸・・・)

ちらりと美琴の顔を盗み見る。ん?と美琴が顔を傾げた。

「・・・御坂でも、胸はあるんだよな・・・」
「は・・・?」
「え?あれ?なんか聞こえましたか、御坂サン・・・いえ、御坂サマ・・・」
「・・・ダダ漏れ・・・」

ビリッと。嫌な音がする。

躾けられた犬のように、なかば反射的に、当麻は右手を思い切り突き出した。


211 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:12:40.25 ID:YErYAJco [22/30]
奇妙な沈黙と間。何秒経ったのか。

(あ、あれ、電撃が飛んでこねえ?)

ふにふに。

(ん、この感触はなんだ・・・?)

右手の先には、美琴の控えめな胸と、片目を閉じて何か我慢している風な美琴の姿があった。

「あっれー・・・?」
「ど、どこ触ってんよー!」

真っ赤な顔で美琴はベッドの上を壁際まで後退った。

「す、すまん!悪気はなかったんだ!本当だ!」
「ふん、そうよね。どうせアタシは胸ないもんね」

頬を膨らませてソッポを向く。

「い、いや、意外とちゃんとボリュームがあったというか・・・」
「・・・ほ、他に感想は?」
「へ!?え、えーとその、や、柔らかかったデス・・・」
「ふ、ふーん?」

目線だけ当麻に戻して、美琴は控えめに尋ねた。

「も、も、もっと、その・・・触りたい?」

当麻は、ごくりと生唾を飲み込んだ。
そんな魅惑的な誘いに応じないという選択肢などありえなかった。

212 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:13:06.23 ID:YErYAJco [23/30]
テレビはいつしか新しい番組が始まっている。別のバラエティー番組。
時折笑い声が聞こえてくる。が、2人には聞こえない。

当麻と美琴の耳に入るのは、お互いの呼吸音と声だけだ。

サマーセーターとシャツを脱がされ、スカートとブラジャー、それに靴下と
扇情的な格好で、美琴はベッドの上に座っている。

先ほど自分は当麻の男性器をマジマジと見たが
今度は美琴が自分の肌を至近距離で見られている。
どうにも恥ずかしくて落ち着かないし、緊張してしまう。

それだけに、それゆえに、当麻の一挙手一投足に
――いや正確には今のところ手の動きだけなのだが――
美琴の意識は否が応にも向けられてしまう。

少し緊張気味の当麻が、恐る恐る自分の胸に手を伸ばしてくるとか
当麻の指が自分の胸に触れた瞬間だとか
そんなものをイチイチ心の中でセルフ実況解説していた。

優しく、壊れ物に触れるように、当麻は優しくゆっくりと手に力をこめる。

「あ・・・ん・・・っ」

胸を押した分だけ、美琴の口から息が漏れた。
ブラ越しに触れた胸はそれでも柔らかいと当麻は思った。

213 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:13:35.72 ID:YErYAJco [24/30]
美琴の付けているブラジャーは、当麻が思い描いていたような女性用下着ではなかった。
当麻にとって女性用下着とはレースがフリフリついていて、やたら可憐で扇情的なものだったはずだが
美琴のそれはいわゆるスポーツブラだった。

さすがに美琴も当麻に脱がされてから自らの失態に気が付いた。
そういえば料理の事にばかり気を取られすぎて下着にまで考えが回らなかった。

いつも通りの色気も情緒もない格好。

普段黒子に口うるさく言われていた時はちっとも気にしなかったのに
今まさに当麻の前ではそれがひどく恥ずかしい。

しかし、当麻にはそれでも良かった。というか関係なかったくらいだった。
むしろここでスケスケの、世に言う勝負下着的なものが出てきたら
あまり否全く女性に免疫のない当麻は返って怯んでしまっていたに違いない。

だから、美琴の、年相応の姿に当麻は心のどこかで安堵したものだった。

しかしその一方で美琴が見せる、健康的な美琴とは真逆の貌に、
そのギャップに余計ドギマギしてしまう。

当麻の手に、徐々に力と気持ちが入り始める。
あくまで控えめに、胸に軽く添える程度だった手が、指が大胆さを纏い始める。

「ふ・・・う・・・ぅ・・・」

片手から両手に、手のひら全体から指ごとの複雑な動きに。
当麻の手から、少しずつ、刺激が増していく。

うっすらと美琴の肌に朱がさし始める。息が深くなる。
当麻も美琴も息が荒くなっていく。

「ね、ねぇ」
「あ、え?」

美琴はキュッと目を瞑ってぽそりと漏らした。

「直接触っても、良いよ?」

214 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:14:03.29 ID:YErYAJco [25/30]
「お、おう・・・」

必死にブレーキを踏んでいた当麻の理性が、ほんの少し緩む。
思い切ってブラを捲り上げるとそこには可愛らしい2つの乳首が充血して、硬くなっていた。

「御坂・・・ここ、硬くなってんぞ・・・」
「ば、ばか・・・言わないで・・・よ・・・」

可愛いと、当麻は素直に思った。御坂も、乳首も。可愛い。可愛すぎて困る。
そっと指で、激しく自己主張中の乳首に触れた。

「ーーーーっ!!」

びくんと美琴の体が跳ね、腕の支えをなくした上半身がベッドに倒れこむ。

「え、御坂さん、大丈夫ですか・・・?」
「・・・ら、らいじょう・・・ぶぅ・・・」

しかし、美琴は肩で息をしていて、なんだか消耗しきっているようにも見える。

「いやあの、キツかったらそう言えよ?俺なら、その、我慢・・・できっから」
「・・・ばか」

横になったまま、美琴は当麻の股間で硬くなっている性器に人差し指で触れる。

「ここはそうは言ってないわよ?」
「うぁっ・・・そ、それは・・・」

紳士ぶってるのにあたふたしている当麻が、美琴にはとても愛しく見える。
指で裏筋をつつっとなぞりながら、

「うん・・・アタシももう高まってきちゃったから・・・その・・・」

そんな美琴に生唾を飲んで、

「・・・して・・・?」

消え入るように、しかし何よりハッキリと、当麻の耳にその声は届いた。
もう、テレビの音など、完全に世界の外だった。

215 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:15:53.86 ID:YErYAJco [26/30]
「んじゃ、脱がすから腰上げて・・・」
「う、うん・・・」

先ほどズボンを脱がされた当麻が、今度は美琴を脱がす。
美琴の可愛らしいお尻と、そして濡れそぼった秘肉が露になる。

もう一度、いや何度となく当麻は生唾を飲む。
ぬらぬらと光る美琴の秘部は今か今かと、当麻の男根を待っているかのように怪しく蠢いて見える。

当麻は、黙ったまま自らの、痛いほどいきり立ったイチモツに手を添えてソコへと導く。

美琴も、当麻も。息を飲み込んで凝視する。

じゅぶ、じゅぶっ。

「あ・・・く・・・っ」
「う、おっ・・・」

2人とも久しぶりの感覚、異物を挿入し、あるいは挿入される感触に声が漏れる。
しかし当麻は途中で止めず、そのまま自らの男性器を美琴に埋めていく。

「あ、あぁぁ・・・っ!」

美琴がシーツを強く握り締めてこらえる。

ぐじゅじゅじゅ。

「御坂・・・全部、入ったぞ・・・」
「う、うん・・・入っ・・・てる・・・奥まで、入ってるよ・・・当麻ぁ・・・」

はあはあと。美琴の息が荒い。それに少し苦しそうでもある。

「だい、じょうぶか、みさか」
「あ、あたしは、だいじょうぶ、だから・・・まえより・・・へーきだから・・・」
「わかった・・・きつかったら、いえよ?」

言わないような気がする。が、一応それは伝えておかなければ。
自分は、美琴を陵辱したい訳ではないのだから。

216 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:16:37.08 ID:YErYAJco [27/30]
「うん・・・うごい、て、いいよ・・・とうまの、すきに・・・」
「・・・あぁ・・・」

ゆっくりと、当麻は抽送を開始する。
ずちゅっずちゅっ。

「ん、あっ、ぁっ、ふぁ、んぅっ・・・」

突く度に美琴があげる声が、当麻の心をさらにピンクに塗り込めていく。
美琴の膣内は、最初の時よりも幾分か柔らかいように感じる。
と言っても、その圧力は強く、動かすたびに射精感を覚えるほどだった。
しかし、愛液や自分の先走り汁もあって中の滑りは前回とは比べ物にならない。

ばちゅっばちゅっ。

腰の肉と骨がぶつかり合うような音。お互いの体液が混ざり合う音。
いやらしい音。淫らなおと。

美琴の中から出てくる度に、当麻の男根は愛液を掻き出してくる。
それがまた、たまらなく蠱惑的だった。

「はぁ、んっ!・・・ぁん!あ、はぁっ!」

美琴の声に、膣内に頭がどうにかなってしまいそう。
ひたすら、当麻は腰の動きを強く激しくしていく。
とめどなく溢れてくる美琴の愛液が苦もなくそれを受け止める。

ピストンの度に腰から背中、頭へ痺れたように電流が走っていく。
美琴に包まれた当麻のイチモツはもはや彼自身のものではないような気さえした。

217 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:17:03.16 ID:YErYAJco [28/30]
「ふぁっ、ぃぃ、きも、ひ、ぃ、ぃよぉっ、とー、まぁ!」

美琴の声は聞こえているのに、当麻にはそれに答える余裕がない。
ただがむしゃらに腰を打ち付けていく。
ぐ、と。当麻は自分の下腹部に熱いものが溜まっていくのを感じた。
そしてソレは一気に当麻の中を駆け巡っていく。

「ぐっ、や、っべ、いく、いっちまう!」
「あっ、あぁっあたひも・・・あたひも、いちゃう、よぉっ!」

一際強く、腰を打ちつけ、限界を自ら引き寄せる。

「あっあぁぁっ、らめ、んぅぅ~~~っ!」

美琴が一瞬先に達したのを確認した当麻は咄嗟に一気に自分を引き抜く。

「く、うっ・・・はぁっ!」

びゅぐっ、どぐっ、びゅるっ。

マグマのような精液が、大量に美琴のふとももへと射出された。

「あ、あつ・・・い・・・」
「はぁ、・・・はぁ」

ふらふらになりながら、当麻は美琴の上に倒れこんだ。

「・・・抜かなくても、よかったのに・・・」
「い、いや・・・そういう訳にも・・・いかんだろう・・・」
「ちゃんと安全日よ?」
「・・・そういうのは、アテにならんと聞いた・・・」

2人とも、まだ息が荒い。

「わりぃな・・・重い、だろ?」
「ううん。大丈夫。重くないよ」

当麻は、そんな事はないだろうと思ったが、強烈な射精後の虚脱感で動く気が持てない。
一方の美琴は、自分に体重を預ける当麻の体重に心地よさを感じていた。

お互い、相手の体温を、肌の温もりを感じながら、しばし時間を過ごすのだった。

218 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/28(金) 13:18:06.97 ID:YErYAJco [29/30]
「じゃあ、そろそろ・・・」
「おう・・・」

あまり遅くなっては消灯前の点呼になってしまう。
既に門限など過ぎているのだが、やはり点呼には自分がいないとまずい。
黒子にも迷惑がかかってしまうのも避けたかった。

制服を身につけ、スカートのしわをのばし、身なりを整えると美琴は玄関へ赴いた。
その後ろを当麻が2歩送れてついていく。

「んと、また、メールするね」
「あぁ」
「たまに、電話もして良いかな?」
「あぁ」
「・・・当麻・・・?」

なんだか当麻の声が心なしか固い。気になって、靴を履き終えてから振り向いた。

「あの、さ」
「うん?」

当麻は視線を逸らしたまま尋ねた。

「次、いつ来れる、かな、と」

美琴は、天にも昇りそうな気持ちになるのを隠せず答えた。

「じゃあ、明日!」
「・・・あぁ!待ってるからな!」
「うん!」

「じゃ、おやすみ」
「うん、おやすみなさい」

上条家はまた当麻1人。

それでも、心の中に温かいものが残っている。
美味しい食事に、心地よい疲労。

美琴はすっかり忘れていたが、最後の欲求も無事満たせそうだ。

「御坂、ありがとな」

もう帰ってしまった少女の事を思って、
当麻は1週間ぶりに穏やかな気持ちで眠りにつくのだった。

256 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 06:59:55.89 ID:fFXaU/go [2/28]
雲ひとつない、とは言えないまでも、それは抜けるような澄んだ青空で
昂揚している美琴の気分を一層底上げするには十分だった。

当麻との関係は至って良好。
あれからは毎日のように上条家に赴いては夕飯を準備する日々が続いている。

「まるで通い妻ですわね」
「は、はぁっ!?なっなななななに言ってんの!?」

中学からの帰り道。黒子の横で美琴は真っ赤になって噛み付いた。
が、もちろん悪い気はしていないようだ。

「あれからというもの、毎日殿方家に赴いては身の回りの世話。これが妻でなくてなんだと?」

そう言う黒子はどこかふてくされているようだった。
以前の美琴なら気がつかなかったかもしれないが、そうか、と思い至る。

「黒子、もしかして・・・妬いてる?」
「・・・当たり前ですわ・・・」

ジト目の黒子だった。

「今日は夕方まで付き合ったげるから、そんな顔しないの!」

そう、今日は土曜日。午後はすっぽり空いているのだ。
もちろん初春や佐天とも会う。
いつもの4人で過ごす時間がやけに久しぶりに感じられた。

257 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:00:45.87 ID:fFXaU/go [3/28]
青春を謳歌しているのは美琴だけではない。
上条当麻もまた、美琴とは別な場所、別な形で学生を満喫していた。

「いやーまさにこれこそ学生って感じだよなぁ」
「はーい、上条ちゃん。補習中の私語は慎んでくださいね」

追試、補習、追試。
いつもの3バカは揃って土曜の昼下がりに居残りさせられている。

彼らも遊びたい盛りの男子高校生。
不本意極まりないのだが、しかしそれなら日頃からしっかりやっとけという話でもある。

「空はこんなに眩しいのに・・・あぁ、不幸だ・・・」

当麻は本来なら美琴とどこか遊びに行こうか、などと思ったりしていたのだ。

インデックスが小萌先生の家に行ってからというもの、
食事の準備もそうだし、掃除や洗濯までしてくれたりもする。

前時代的な、家事は女のもの、という考えを持っている訳ではない当麻は
ありがたいと思いながらも、やや申し訳ないとも考えていた。

(『彼女でもないのに』何から何までやってもらうってのは悪いよな・・・)

そう。そもそもそこなのだ。御坂美琴は、上条当麻の彼女ではない。
だからこそ疑問に思ってしまう。なぜ、と。

なぜ御坂は自分なんかに初めてを貫かせたのだろう。
インデックスもだ。そういえばあの時は大変だった。

『なんで2人揃ってワタクシめとエッチされたんでせうか?』

あれは紛う方無き本心だった。
答えの代わりに言葉と電気と暴力が返ってきた。

当麻には分からない。2人の少女の想い、気持ちが。

258 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:01:11.67 ID:fFXaU/go [4/28]
そもそも美琴に関しては自分を嫌っているとさえ思っていた。敵視と言ってもいい。
街中で会えば勝負勝負としつこくうるさい。
いざ戦うとレベル5の全力でもってぶつかってくる。
事実、この右手がなければとっくに黒コゲになっていただろう。

そこに好意が発生するなど、意識の外だった。ある訳がない、のだ。少なくとも当麻には。

しかし、どうやら最近、嫌われている訳ではなかったのかとは思い始めるようになった。
奇妙な縁だとは思ったが、嫌悪の対象にああまで家事を手伝ってくれるというのは
さすがに考えにくい、というのは当然の帰結であるといえた。

それでも、恋愛感情がある、という考えまでは及ばない。

(俺と御坂って・・・なんなんだろうな・・・)

そんな漠然とした疑問の片隅で、控えめに声をあげる感情に、当麻はまだ気づかないのだった。

259 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:01:37.52 ID:fFXaU/go [5/28]
「白井さーん、御坂さーん」
「あ、初春さんに佐天さん」

やや離れたところから2人が手を振って駆け寄った。

「お待たせしちゃいました?」
「ううん、大丈夫よ。それよりなんか久しぶりね」

そうですねぇと笑顔で相槌を打つ初春の横で、佐天が意味ありげに笑う。

「御坂さんってば、上条さんでしたっけ?あの人にゾッコンなんですね~」
「え、えぇぇぇぇ!?」

カラカラ笑う佐天に、初春は、え?え?とまるで状況を飲み込めていない。

「く、黒子ぉ!アンタ何か言った訳!?」
「お、お放しください、お姉様・・・!あ、でもこういうプレイも、アリ・・・かも・・・」

さすがの美琴もドン引きして掴み上げたシャツを放した。

「あ、あらもう終わりなんですの?」
「いやもうそれは良いから・・・で、どうなのよ」
「わたくしは何も喋ってなどおりませんわ」
「そうですよー御坂さん」

真っ赤な顔で美琴はの涙目のまま振り向いた。
今日の天気のように晴れ渡った笑顔の佐天がそこにいた。

260 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:02:04.09 ID:fFXaU/go [6/28]
「いやぁ、御坂さん可愛いなぁ。そうじゃなくて、大体察しはつきますよ。
 だからちょっとカマかけてみたんです」
「え・・・」
「だからまぁまだ半信半疑だったんですが確信が持てました。ありがとうございます」

美琴は何かがガラガラと音を立てて崩れていくのを確かに聞いた。

一方の佐天はそれをまるで気にする事もなく、

「それじゃーセブンスミスト行っきましょう!」
「なんか良い服ないかな~」

初春と一緒に、ハイテンションで歩を進めていく。

「お姉様・・・今のは自業自得ですわ・・・」

黒子のボヤキは青空に吸い込まれていった。

261 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:02:34.48 ID:fFXaU/go [7/28]
お馴染みのショッピングセンターに着いた一行は
いつものようにお気に入りの店をハシゴしていく。

基本的には見るだけのウィンドウショッピング。
美琴や黒子はともかく、初春と佐天は、そうそうと
外見にお金をかけられるほど財布に余裕がある訳ではないのだ。

「おっ、これ可愛い!初春に似合いそう!」
「えー、そうですかぁ?確かに可愛いですけどー」
「あら、そのデザインでしたらこっちの色の方が良いんではなくて?」

セブンスミストのどこでも見かける光景。
周りを見れば、年頃の女の子のグループがあちらこちらで
黄色い声を上げて盛り上がっている。

そんな中で、美琴は苦悩していた。
今は黒子たちと一緒にいるのだから、彼女らの事を最優先にすべきだ。
それは分かっている。分かっているのだが、
斜め奥にアレを見た瞬間から別の考えが頭を離れなくなってしまった。

下着。

数日前の大失態。
好きな男に抱かれるって時にさすがにスポブラはなかった。
いくら色気と無縁遠縁な世界の住人である美琴であっても、あれはないと思った。

262 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:03:25.66 ID:fFXaU/go [8/28]
普段からそういう下着ばかり身に着けているのかと言われれば
決してそのような事はないのだが、世の一般女性と比べると
下着に対する頓着は相当に低い事を今では自覚している。
と言ってもそれはこの3人とつるむ様になってからなのだが。

正直言って下着なんて布当てくらいに思っていたものだ。
しかし、そういった意識も美琴の中で少しずつ変わりつつあった。

「お姉様」
「んにゃうっ!?」

何枚か選んだ服を初春の体に当てて吟味していた佐天たちも
何事かと美琴たちを見たが黒子が後ろから胸を揉んでるだけだった。

つまり、特に変わったことなど何もなかった。
佐天プロデュースの簡易式初春ファッションショーが続行された。

「ちょ、ちょっと何すんのよ!」
「物憂げなお姉様の胸というのも存外良い物でしたわ」
「嘘をつくんじゃないわよ!嘘を!」

室内用に調整された電撃で黒子に一撃を食らわせてようやく解放される。

263 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:03:55.41 ID:fFXaU/go [9/28]
「まぁ、冗談はさておきまして」
「冗談ではなかったでしょ・・・」
「お姉様、またあの殿方の事を考えていたんですの?」
「うぐ・・・」

美琴の心に後ろめたさが顔を覗かせた。

「わ、悪かったわよ・・・みんなと一緒にいるのに・・・」
「お分かりでしたら結構ですが・・・それでも気になってしまうんですのね」

図星だった。引け目、罪悪感が顔を覗かせる。
それでも、気持ちが止まったり引き返す事はありえない。
恋は盲目と言われる所以だ。

「うん・・・」
「下着売り場が・・・」
「うん・・・って、えぇぇぇ!?なんでよ!」
「あら。お姉様の事ならなんでもお見通しですわよ」

黒子恐るべし。どうやら本当に看破されているようだ。

(黒子みたいに、アタシも当麻のことが分かるようになれたらな・・・)

そう思わずにいられない美琴であった。

264 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:04:22.01 ID:fFXaU/go [10/28]
一通り試して満足した佐天と初春を加え、臨時の会議が開かれた。
場所はセブンスミスト女性用下着ショップの前だ。

「はぁ…男の人が好きそうな下着ですかぁ?」
「う、うん」
「ん~やっぱ黒のレースとか、Tバックとか…あ、スケスケとかも良いかもしれないですね!」
「てぃーばっく…すけすけ…」

美琴は自分が身に着けている姿を想像して即座に打ち消した。

「む、無理!ムリムリよ、そんなの!」
「まぁどれも白井さんのストックにある訳ですけど」
「ありますわねぇ」
「黒子はちょっとノーマルじゃなさすぎんのよ」

んまっひどいですわお姉様!という抗議は何もなかったかのようにスルーされた。

「でもアタシもレズビアンだから、ある意味アブノーマルですよ?」
「えっ」
「えっ」

さすがの黒子まであっけに取られてしまう。

「佐天さん。レズビアンってなんですか?」
「んっと~、ま、簡単に言うと女の子を愛しちゃってる女の子のことかなー」
「あ、なーんだ。私たちの事ですね」
「そうそう。初春大正解~」
「・・・」
「・・・」

もしかして、あの日をきっかけに目覚めてしまったのだろうか。
嫌な汗を背中に感じつつ美琴は、そして黒子すら何も追求できなかった。

265 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:04:50.04 ID:fFXaU/go [11/28]
「それにしても御坂さんが下着を気にするなんてすごい進歩じゃないですか」
「えっいや、そういう訳じゃ…」
「いやバレバレですから!そうですか、上条さんですか」
「なっなななっ!」

先ほどから年下の佐天に良いようにされてしまっている。
が、仕方ない。これは数少ない美琴のモロバレな弱点なのだ。

「良い人そうでしたし、アタシ応援しますから!」
「私もですよ、御坂さん!」
「佐天さん、初春さん・・・」
「あ、でも白井さんは・・・」
「あ・・・」

一瞬気まずい空気が流れた。
そうだ。白井黒子は御坂美琴を盲信崇拝と言っても過言でないほど愛的な何かを向けていた。
その彼女の前で美琴の別な方向への恋路を応援するのが後ろめたくなるのは当然だった。

「ん?ああワタクシの事でしたら良いんですのよ。」

しかし、黒子はそんな場の雰囲気を軽く一掃してみせた。


266 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:06:49.45 ID:fFXaU/go [12/28]
「現時点では負けを認めざるを得ませんが、勝負はまだ分かりませんの」

天才肌で知られる黒子だが、その本分は努力家だ。
毎日美琴がいない時やジャッジメントの事務所にいて時間のある時など
手首や指を鍛えたり、体力トレーニングに精を出したりしている。

もちろん知識の探求にも余念はない。
昼休みなどに時間を作り、図書館に足を運んでは
耽美小説から江戸時代の文献に至るまで借り入れている。

「お姉様の幸せが、ワタクシにとって最も重要なんですの」

黒子が含みのない笑顔で言ったので、佐天も初春もホッとした。

「まぁ、流石に白井さんみたいな下着をいきなりつけるのはちょっとハードル高いですよね」
「う、うん・・・あれは無理・・・」
「とりあえず、人並みに可愛いヤツを買うとこから始めましょうよ」

そう言って佐天は店に足を踏み入れると、店内を物色し始めた。

「人並み・・・ねぇ・・・」

まぁ可愛いだけのキャラ物下着からそろそろ卒業すべきなのかもしれない。
ため息交じりに美琴も佐天にならって店内へと進んでいくのだった。

267 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:07:30.74 ID:fFXaU/go [13/28]
冬が近づくとさすがに陽が落ちるのも早い。
まだ5時前だというのに空は夕焼けで燃えるような橙色に染まっている。

心象に強く焼き付くような夕焼けというのは未だに数えるほどしかない当麻だが
夕焼けという事象にはよくよくノスタルジックな気分にさせられる。

それが視界を埋め尽くすオレンジ色が脳になんらかの影響を与えているのか
人間と言う種が本能的に信仰している太陽が沈んでいく事に漠然と不安を感じさせるのか。

細かい事は当麻には分からなかったが、夕日が当麻をいつもより
少しだけセンチメンタルな気分にさせてしまうのは、事実なのだ。

そんな当麻の住むマンションの一室の前、
世界を塗りつぶすオレンジ色の中に女の子が1人立っていた。

「み、御坂・・・?」
「あ、おかえり、当麻」

いつもの制服に、ビニール袋。夕食用の食材だろうか。

「どうしたんだよ?今日は5時過ぎまで白井たちと遊ぶって・・・あれ?もうそんな時間か?」
「ううん」

「なんか顔見たくなってさ、ちょっと早めに来ちゃった」

照れ臭そうに、少し俯きがちに、頬を掻きながらそう言う美琴。
不意に、当麻の胸にこみ上げてくるものがあったのを、当麻は自覚していた。

鼓動がやけに高まる。心臓が鷲掴みにされたみたいに痛む。

「と、とりあえず家ん中入ろうぜ」
「うん、お邪魔しまーす」

それを振り払うように当麻は部屋の鍵を開けた。

268 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:08:12.25 ID:fFXaU/go [14/28]
「・・・・・・」
「・・・・・・」

(わ、話題が・・・ない・・・)

とりあえずテレビを点けてはあるが、この時間帯だとニュースしかやっていない。
話題のネタとしてはイマイチだ。国際情勢や経済に話の華を咲かせるというのは
男子高校生と女子中学生の会話としてはちょっと、いやかなりおかしい。

「まだお夕飯にはちょっと早い・・・わよね」
「あ、あぁ…そ、そうだな」

考えてみると、『何もない時間』というのは当麻と美琴のこれまでではあまりなかった。
美琴は上条家に来ると大抵何かしらの家事を行っていたからだ。

今この『2人一緒に』『何もしていない』という状況は、
2人が互いの事を、まだあまり理解できていないと再認識させるに十分なものだった。

「ん~何か・・・しよっか?」
「な、何かってなんだよ?」
「うーん」
「・・・」

パッと思いつかない。何だか気まずい。それを破るように美琴が口を開いた。

「え、えっちな事・・・とか?」

吹き出した。

「ばっ・・・何バカな事、言ってんだよ!」
「あ、そう、だよね。あはは・・・何言ってんだろ・・・ごめんごめん」
「・・・」

269 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:09:17.87 ID:fFXaU/go [15/28]
当麻には、美琴が分からない。

「あはは・・・」
「・・・」
「えっと、さ・・・その・・・」
「な、なんだよ」

美琴の気持ちが、考えが、分からない。

「も、もうアタシには、飽きちゃったかな?」
「は、はぁ!?おい御坂、さっきから何言ってんだ?」
「ほら、最近毎日のように・・・その、してるから・・・アタシじゃ満足できなくなっちゃったかなーって・・・」
「んな訳・・・ねーよ・・・」

どういう事なんだろうと当麻は頭を悩ませた。

だが男には女心は永遠に理解しがたいものらしい。

ならこれ以上考えてもどうにもならないのか。
それでも今、この瞬間にも消えてしまいそうな美琴の存在を、当麻は惜しいと思った。
自然と当麻の腕が美琴に伸びた。

「・・・と、当麻?」

そしてゆっくり美琴を抱き締めた。

「わ、わっ、わわ!?」
「・・・あんま・・・バカな事言うんじゃねーよ」

美琴の腕が当麻の腰にやんわり添えられる。

「・・・うん・・・ありがとう、当麻」

何秒か何十秒か。
どちらからともなく腕に込められた力が抜けると、ちゅ、と。美琴は当麻の唇を啄んだ。

「・・・えへへ・・・」

美琴が頬を朱に染めてはにかむように笑っている。
セックス中の紅潮とは違う顔。

そんな年相応のあどけない笑顔にたまらなくなった当麻は
美琴を優しくベッドに押し倒すのだった。

270 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:09:56.16 ID:fFXaU/go [16/28]
はぁはぁと2人の吐息が聞こえる。

正常位と騎乗位の計2回に及ぶ性交の後、ベッドで折り重なるようになっていた。

「・・・いつもなんだけどさ」
「ん・・・?」
「その、終わった後って何もする気が起きなくなっちゃうね・・・」

情事の後の気だるさ、倦怠感が2人を優しく包んでいる。

「・・・俺はこういうのも悪くねーと思ってるけど・・・」
「ふふ・・・そだね・・・」

生まれたままの姿で、美琴は当麻に擦り寄った。

「な、なんだよ?」
「えへへ、当麻あったかいなぁって」

邪気のない顔でそんな事を言われると当麻は何も言えなくなってしまう。
やばい。可愛い。可愛すぎる。思わず顔を背けてしまった。

「・・・当麻?」

何かまずい事を言ったかと美琴は一瞬不安になったが

「・・・も、もっとくっついても良いぞ・・・」

当麻の言葉に喜色満面の笑みで当麻に抱きつくのだった。

271 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:10:50.09 ID:fFXaU/go [17/28]
セックス前にもあった沈黙が今もある。
だがそれは今の2人には気まずさなどなく、むしろ心地よくすらある。

(不思議なもんだな・・・)

そうやってどのくらい時間が流れただろうか。
美琴が当麻の胸の上に置いていた頭をあげて、当麻を見た。

「ねぇ、当麻・・・」
「・・・ん?」

ころんとベッドの上を当麻に肌を寄せるように移動した美琴は1つのお願いをした。

「一緒にさ、お風呂入らない?」


272 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:11:16.83 ID:fFXaU/go [18/28]
お互い裸を晒した仲とは言え、羞恥心がなくなった訳ではない。
ベッドから風呂場まで2人して全裸で闊歩というのは、当麻は当麻でどうかと思ったし
美琴は恥ずかしくてムリだったので、結局当麻が先に浴場へ向かった。

当麻が風呂場に着いたのを確認して、美琴は自分の体にシーツを巻いて
ベッドから滑り降り、着替えを手に浴場へ向かった。

ちなみに『こういう』関係になってからシーツは買い増しした。

初めての時に血がついてしまったものは処分してしまったし
毎日のようにシーツを洗濯する事になってしまったので
元々上条家にあった必要最低限の数では到底足りなくなってしまったのだ。

洗面所まで来た美琴はスルリとシーツを床に落とすと、
胸と下腹部に申し訳程度に手をあて、恐る恐る浴場へ入る。

「なんかさ、懐かしい」
「ん?」

当麻のたくましい背中を初めて見たあの日。
あの時はこんな事になるなんて想像もしていなかった。

「いやー、当麻の背中流したなって」
「あ、あぁ・・・そうだな。懐かしいな」

あの時はお互いタオルを巻いて、風呂場に2人っきり、なんていう
今考えてもとんでもないシチュエーションだったが、今はあの時ほどテンパってはいない。

273 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:11:43.78 ID:fFXaU/go [19/28]
「ね、また背中流してあげよっか?」
「んー・・・じゃお願いすっかな」
「まいどー」

楽しそうに言うものだからつい当麻は吹き出してしまった。

「んじゃ頭からね」

シャワーの温度を手で確かめ、当麻の頭にお湯を当てる。

「熱くない?」
「あぁ。大丈夫。丁度良いよ」
「はーい」

満遍なくお湯で流し、手ぐしで髪を軽く撫でるように梳いていく。
次いでシャンプーを手に取り、手のひら全体を使い、
頭皮をマッサージするようにゆっくり丁寧に髪を洗う。

「カユイトコロ、ナイデスカー」
「なんでカタコトだよ!いや、気持ちいいです、はい」

美琴は髪を洗うのが上手いと思う。
他人と比べて、ではないが自分でやるより遥かに気持ち良く感じる。

(なんかスゲー落ち着くっつーか、リラックスできるっつーか・・・)

274 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:12:13.75 ID:fFXaU/go [20/28]
「ねぇねぇ、当麻」
「んー?」
「ほら、ウルトラマーン!」

弛みきっていたところに不意打ちだ。
思わず当麻は鏡に映った自分を見て吹き出してしまった。

「な、何してんだよ!」
「あはは!やってみたくなっちゃってね~」
「ったく・・・」

今どき小学生だってやらないだろうに。
さっきまで自分の下で上で艶声をあげていたオンナノコと
同一人物にはとてもじゃないが見えないあどけなさだ。

「よし、流すわよー」
「お、おう」

強めのシャワーでしっかり濯いでいく。
丹念に髪の根元から先端まで丁寧にシャンプーを落とす。

「はい、頭終わりっ」
「おう、サンキュー」
「んじゃ背中ね」

続いて美琴はボディーソープをタオルに出して泡立てた。
うなじ、肩、背中を、円を描くように優しく擦っていく。

当麻としては普段はもっと力を入れてガシガシ洗っているので
少し歯がゆいようなくすぐったいような気もするのだが
美琴が一生懸命やってくれている事はよく分かっていたので、何か言う気にはなれなかった。

275 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:12:39.82 ID:fFXaU/go [21/28]
両腕を泡で包んだところで、美琴は控えめに尋ねる。

「ね、ねぇ、前は・・・どうする?」
「まっ!前、は、じ、自分でやります!」
「あはは、慌てすぎだし」
「・・・なんか良いようにからかわれてる気がするんですが・・・」

気にしない気にしないと快活に笑いながら美琴は美琴用のシャンプーを手に取る。

蛇足だが、当麻と美琴はそれぞれ専用のシャンプーその他諸々を用意してある。
美琴が通うようになってから、上条家は1人暮らしの部屋でありながら
2人暮らしと変わらない日用雑貨が揃えられているのだ。

先に体を洗い終えた当麻は湯船へ移動し、シャワーの前を美琴に譲る。
その際もできるだけ美琴の方を向かないように意識せざるを得ない。

やがて美琴も体まで洗い、流し終わって、湯船へ脚を伸ばす。
細くすらりと伸びた脚に当麻は一瞬目が釘付けになるが慌てて顔を背けた。

「はぁーサッパリスッキリしたぁ」
「そうかい」
「んー・・・やっぱり横に2人並ぶとちょっと狭いわよね、このお風呂」
「そりゃー、まぁ、な・・・」

1人暮らしの学生用ワンルームのお風呂に
手足を存分に広げられるようなスペースを確保してある訳はない。

「ね、当麻。アンタこっち向きなさいよ」
「え?そっち向くって・・・」
「あー違う違う。顔じゃなくて、体ごと」

そう言って美琴は体育座り状態の当麻の脚を、強引に掴んで自分の側に引き寄せる。

「なっ、なっ、ちょま」
「そいで、脚を広げて・・・これでよしっと」

すっぽりと。当麻が左右に広げた足の間に美琴が収まった。

276 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:13:06.70 ID:fFXaU/go [22/28]
「うん、この方が快適っ」
「い、いや、御坂さん・・・これはちょっと・・・」
「なに?アンタも脚畳んでるよりは良いでしょ?」

そりゃ多少こちらの方が脚には余裕があるかもしれないが
これはこれで別の部分の余裕がなくなりそうだ。

濡れ髪の貼りついたうなじとか。
お風呂の熱で赤みがかった肌とか。
ふんわりと漂う甘い香りとか。

気づいた時には手遅れだった。

「・・・当麻・・・」
「・・・なんでせうか・・・」
「・・・お尻に、当たってるんだけど・・・」

言い逃れは、できなかった。

277 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/10(木) 07:13:35.82 ID:fFXaU/go [23/28]
「うーん結局また1回しちゃったわね」
「申し訳ございません・・・」

さすがに当麻もバツが悪そうにしている。

「ううん、アタシもその・・・なんと言いますか、気持ち良かった・・・し・・・」

その後はごにょごにょして続かない。

せっかく体を洗った後だったのにまた汗をかいてしまった2人は
さすがに再度髪から何から洗い直すのを面倒くさがりシャワーで軽く汗を流すに留めた。

「いや、ホントすまん・・・」

まるで猿だと当麻は思った。
それとも一般の男子高校生としてはこれくらい日常チャメシゴトなのだろうか。
とは言えこんな事、土御門にも青ピにも相談できる訳もなく。

『女子中学生と毎日ハメすぎな自分が心配・・・やて・・・?』
『なぁ、カミやん・・・そろそろ一回死んどくか・・・?』

間違いなく不幸な目に合わされるだろう。触らぬ神になんとやらだ。

(まして・・・相手は彼女じゃない・・・なんてな・・・)

まるで、夢のような、悪夢だ。
3回もやって、下半身はこれ以上ないほど気持ちよくなったのに
上半身にはどうもしこりのような、スッキリしないようなものが残る。

それは、まだ当麻には分からないものだったのだが。

「さ、それじゃお夕飯食べよっか。今日は肉じゃがよ!」

美琴の笑顔を見ていると、そんな事も隅に置いやってしまうのだった。


309 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/23(水) 10:50:01.12 ID:tea8o6Io [2/11]
―――、―――。

だれ?わたしをよぶのは?

――ックス――イン――。

懐かしい声。安心する声。大好きな声。
もっと呼んで。わたしの名前。それだけで嬉しくなっちゃうんだから。

――とうま――。

「・・・とうま?」
「インデックス、起きたか?」

まだ暗い。わずかに差し込む月の光が部屋を優しく照らしている。
わたしはベッドの上にいた。寝てたのだから当たり前なんだけど。

「とうま、どうかしたの?」
「わりぃ、インデックス」
「うん?」
「俺、もうガマンできねぇよ」

そう言ってとうまがわたしの上に被さってきた。

310 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/23(水) 10:51:25.41 ID:tea8o6Io [3/11]
「と、ととととうま!?」

組み敷かれて、両腕を拘束されて、何するのか分からないほど
お子さまじゃないけど、それでもやっぱり聞いてしまう。

「な、なにするの・・・?」
「・・・こういうこと・・・」

とうまはわたしの顔の横、髪の中に顔をうずめて、
そして優しく首筋に口づけた。

「あっ」

とうまの熱い吐息が耳にかかってくすぐったい。
とうまの熱が胸にお腹に脚にのしかかって心地いい。

「インデックス」

わたしの名前を呼びながら小さく何度も首にうなじに耳に、キスを繰り返した。

「ふぁ・・・や・・・とう、まぁ・・・」
「インデックス、好きだ」

そう言われた瞬間、身体に残ってたわずかな力も良心も抜け落ちてしまう。

「やさしく、するから」
「うん、うん。・・・いっぱいやさしくしてね、とうま」

311 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/23(水) 10:51:53.48 ID:tea8o6Io [4/11]
とうまが少し身体を離してシャツのボタンに手をかける。

「脱がし・・・ちゃうの・・・?」
「インデックスを全部見たいんだ」
「はぅ・・・」

そんな目で見られたら、拒める訳ないんだよ、とうま・・・。
わたしは自分でも下の方からボタンを外し始める。

全部ボタンを外してシャツを脱いだわたしはショーツ1枚。

「インデックス、めちゃめちゃ綺麗だよ」
「あ、や・・・はず、かしい、よぉぅ・・・」

自分の顔がどこまでも紅くなっていくのが分かる。
今、ひどい顔をしてるんじゃないかって思うと、恥ずかしさがどんどんこみ上げてくる。

「かわいい。インデックス」
「は・・・ぁ、ぁ・・・」

まだ何も触られていないのに、胸の鼓動と呼吸だけが浅く速くなる。

ちゅ、とほっぺに軽く触れた、とうまの唇。
耳のあたりをさわさわしながら熱っぽく見つめられて、わたしは身動きがとれない。

「インデックス、好きだぞ」
「わ、わた、わたしも・・・すき・・・」

今度は唇と唇を重ねる。一拍の呼吸を置いて、
そこからはお互いに貪るように貪られたくて、キスに没頭していく。
舌をからませ、歯ぐきを、頬の裏を、歯の裏を、舐めまわして。

312 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/23(水) 10:52:22.03 ID:tea8o6Io [5/11]
呼気に含まれるわずかな酸素だけで生きていけると錯覚するくらい長い、深いキス。

それを止めたのはとうまの手。

「んっ、ひゃぅん!」

とうまの大きな手がわたしの小さな胸に軽く添えられた。
それだけでわたしは電気が走ったみたいな衝撃に声を出してしまった。

なのにとうまは口を解放してくれない。
むしろわたしは一度引いてしまったから、完全に受けに回ってる。

「ふっ、にゃ・・・あ、と、ま・・・らめ・・・んぷ、ぅう、ぁ、はぁ・・・」

わずかに漏れる吐息に声を混ぜて主張しても、とうまは聞く耳もたず。

もうどちらかのなんて分からない、むしろ考えるだけヤボな唾液を嚥下して
それでも自分からも舌をからめる。負けっぱなしではいられないんだよ。

わたしは脚を少し折って、膝をとうまの股間に触れさせた。

「――っ!」

とうまが一瞬ひるんだ。チャンス。
ぐりぐりと膝を動かして、とうまの可愛い半身に刺激を与えた。

もっとも、そんな事をしなくても、そこは既にパンパンに膨れ上がってたんだけど。

さらにわたしは右手をとうまから逃れさせて、素早くそこへ向かわせる。

「い、インデックス・・・」
「へへ・・・とうまのここ、もうこんなに大きくなってるんだよ・・・」

313 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/23(水) 10:52:48.80 ID:tea8o6Io [6/11]
そこはとても熱くて、わたし相手にこうなってくれたんだと思うとすごく嬉しい。

「インデックスだって、乳首すげー勃ってるぞ」
「ひゃっ!?」

それまで手のひら全体で胸を撫でていたとうまに初めて摘まれて
はしたない声をあげてしまった。慌てて空いてる手で口を覆った。

「隠すなよ。可愛いぜ、インデックス」
「や・・・ぁ・・・はずかし、よ・・・とうま・・・」
「バカ」
「え?」

とうまは耳を甘噛みして囁いた。

「余計可愛くなっちまったじゃねぇか」
「~~~!」

今日のとうまはすごく優しくて、すごくたくさん誉めてくれる。
だからだ。きっと。とうまの、せいなんだ。

「インデックス・・・ここ、すげぇ濡れてる・・・」

わたしが、そんな風になっちゃってるのは。

とうまの手がわたしのショーツを優しく脱がせる。

「じゃ、挿入るぞ・・・」

もうお互いこれ以上準備が必要ないほど出来上がっちゃってる。
それが恥ずかしくもあり、嬉しくもあった。

314 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/23(水) 10:53:16.85 ID:tea8o6Io [7/11]
とうまのそこは猛々しく屹立していて、ぬらぬらしてる。
そんなのが、これからわたしに入ってくる。

じゅぷ。

「ーーーーーーっ!」
「っは・・・せま・・・」

ゆっくりと、とうまがわたしを傷つけないように気を使ってくれているのが
はっきりと分かるくらいの速度で腰を進めてくる。

「は、はっ・・・はっ・・・!」

一方のわたしはそれでもゼンゼン余裕がない。
とうまが1ミリ入ってくるごとに自分の中が押し広げられてく感覚と
強くわたしを打ち据える圧倒的な快感に視界がチカチカする。

「はい、った・・・ぞ・・・」
「う、うん・・・うん・・・!」

息をしてるのに酸素が足りない。おさかなみたいにぱくぱく。
肩も胸も頑張ってくれるけど、ぜんぜん追いつかない。

「うごいて・・・だいじょうぶか?」
「はっ、はっ・・・うん、らいじょぶ・・・だ、から・・・いっぱ・・・はっ、うご、て・・・」

荒い呼吸で途切れ途切れになる。正確には意識も途切れ途切れなくらいだけど。

「むり、すんなよ・・・」

そう言ってとうまはゆっくり抽送を開始した。

315 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/23(水) 10:54:09.83 ID:tea8o6Io [8/11]
ずちゅっ、ぱちゅっ。

大量の液体が、とうまのピストンに合わせて、わたしの膣内から掻き出される。
そしてその度に愛液が、それを上回るくらいに、とめどなく溢れてくる。

「インデックス・・・気持ち、イイか?」
「きも、ち、い・・・とうまの・・・おっき、おっきぃよぉ」

奥に当たるたびに、出っ張った部分が引っかかるたびに
意識が空の上まで飛んでいくような気分。

「と、とうま」
「ん?」
「わ、わたし、きもちいい?」

そう聞いた瞬間、とうまがお腹の中で反り上がった。

「ひゃ・・・ぁっ!?」
「すげー、きもちいいって、言ってる」
「ふぁ、ぁっ!ぁっ!あぁぁっ!!」
「最高に、気持ちいいってんだよ!インデックス!」

とうまの抽送がさらに速度を上げていく。
わたしは小さく何度もイっちゃってたけど、とうまももうすぐなんだと直感した。

316 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/23(水) 10:54:54.46 ID:tea8o6Io [9/11]
「インデックス、そろそろ・・・イ、イく・・・ぞ・・・っ!」
「うん!うん!」

もうわたしはことばがしゃべれない。いしきがまともにうごいてない。

「だ、だっ・・・から・・・あ、脚・・・外せ、ばか・・・!」

いつからかじぶんではいしきしてなかったけど、わたしのあしは、とうまのこしにからみついていた。

「やら・・・やらぁ・・・らめなんらよぉ・・・!」
「な、中に出ちまうだろ・・・!」
「いいからぁ」

わたしはうわごとみたいにおねがいした。

「ちょうらぃ、とうまの、あかちゃんのもと・・・ちょうらぃぃ」
「くっ、も、げんっ、かい・・・!」

つよく とうまが わたしを だきしめて。

どぐどぐっ、どびゅるるるるっ!

「ーーーーーーーーッ!!」

どぷごぷっ。びゅくっ、びゅくっ。

「ぐっ・・・ぁ・・・」

まっしろな、セカイ。
まるでじぶんが、ひかりのナカにいるみたい。

「はぁ・・・はぁ・・・はぁ・・・」
「とう、ま・・・」
「いっぱい・・・出しちまった・・・ぞ・・・?」

ごぽり。と音を立てて当麻が引き抜かれて、そこからどろりと白いものが零れ落ちた。

「あ・・・もっ、たいない・・・」
「バカ・・・」

そういうとうまの顔はひどく優しくて、わたしは幸せな気持ちで――。

317 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/23(水) 10:55:22.03 ID:tea8o6Io [10/11]
―――、―――。

だれ?わたしをよぶのは?

――ックス――イン――。

「・・・こもえ?」
「インデックスちゃん、起きましたかー?」

部屋はもう明るくて、朝が来た事を知る。

「なんだかうなされてましたけど、大丈夫でした?」
「え、あ、ほんと?」
「ええ。なんかちょっと色っぽかったですけど」
「な、ななななにいってるんだよ!こもえ!」

あははと笑って仕事に向かおうとするこもえを追っかけようとして
わたしは自分のショーツがぬるぬるに濡れてる事に気がついた。

(や、やだ・・・わたし、夢見てこんなにしちゃったの・・・?)

こもえを追っかけるより早く、わたしは替えのショーツをこっそり持ってトイレに駆け込んだ。




「・・・ふふふ、インデックスちゃんの愛液、ごちそうさまでした」

おわり?

333 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[] 投稿日:2010/07/06(火) 20:58:30.61 ID:MJE5H1ko [3/36]
ぐちゅっ、ずちゅっ。

静かな空間に肉と肉、液と液がぶつかり合う音が反響しては吸い込まれていく。

はぁっ、はぁっ。

くぐもった吐息が漏れて周囲の温度を高めていく。

「み、みさかっ・・・!」
「とうま、とうまぁ・・・」

相手の体温と共に興奮が互いに伝わり、感覚を共有しているような錯覚。
それが、交わりをより官能的なものに変えていく。

「きもひいぃよ、ぉ、ぅんっ!そ、そこ、だめ・・・!」

溺れていく。まるで底なし沼に嵌り込んでしまったかのように。

「んっ、ぁっ!ふあぁっ!だめ、だめ!イっちゃ、ぅぅううッ!!」
「お、俺も・・・!ぐ・・・っ!」

抽送の音が一際激しくなって、愛液もカウパーも辺りに無遠慮に撒き散らして。

「んーーーーーーーーーっ!!」

美琴の体が強張り、美しく背中を反らせて絶頂に達したのを見届けて
当麻は美琴の一番奥に肉棒を突き刺す。
強烈な膣圧に射精感が堪え切れず瓦解した。

どくっどくっ、ごぷっ。

「あっ、ぅ・・・あぁ・・・とうまの・・・熱いの・・・いっぱい出たあ・・・」

白濁とした体液を放出しきった当麻の半身がズルリと抜け落ちる。
美琴の中からドロリと精液が零れ落ちた。

2人とも息が荒い。が、ここではそのまま寝転がることもできなかった。

美琴は抜けそうな足腰にかろうじて力を込めながら、この状況について思い返していた。

334 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 20:59:19.57 ID:MJE5H1ko [4/36]
「映画?」
「あぁ。たまにはほら、2人で外に出かけるのも良いんじゃないかって思ってさ」

2人で映画。それってそれって。いわゆるデートというやつなんではなかろうか?

「ま、まぁ、もし良かったら、だけどな」

目を逸らし頬をポリポリかきながら苦笑する当麻を
美琴は正面から見据えて元気いっぱいに快哉を叫んだ。

「行く!行くに決まってる!」

そんな話をしたのが昨日の夜、別れ際の玄関での事だ。
土曜の午後なら何も問題はないし、黒子たちは、まぁ、事情を汲んでくれるだろう。

今の関係が始まって、初めてのデートのお誘い。断る手はなかった。
もっとも、勢いで了解してしまった後、冷静になって考えるとかなり恥ずかしくなってしまった。

「デートですの?」
「う、うん」
「それはまぁ、良かったではありませんか」

いつも通り寮の門限を過ぎてしまった美琴は黒子に迎えを頼み、
自室に戻るとまず礼を述べた。

しかし真っ赤になってベッドに座り、俯く姿を不審に思った黒子が
追求しない訳はなかったのだ。

「そうだけど・・・」
「何か嫌なんですの?嫌なら今から断っても良いんですのよ?
 何ならワタクシが代わりに断りの電話を・・・」
「いやいやいや!そういうのはないわよ!ただちょーっと・・・」
「ちょっと?」

ぷいと顔を逸らして美琴は呟いた。

「で、でーとって・・・初めてだから緊張しちゃって・・・」

335 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:00:15.08 ID:MJE5H1ko [5/36]
困り顔の美琴に黒子は辛抱たまらない。
次の瞬間には美琴の目の前にテレポートして抱きついた。

「きゃっ、く、黒子!?」
「お姉様!可愛らしいですわ!ん~~~っ!!」
「や、やめっ!こらっ!どこ触って・・・んっ・・・!」

美琴が力任せに振り解こうとした時には既に自分のベッドの上に戻っていた。

「お、お姉様の喘ぎ声・・・頂いてしまいましたわーー!」
「なっ・・・ば、バカ黒子!何言ってんのよ!」
「ふふ、こればかりはあの類人猿に感謝すべきかもしれませんわ」
「は?」

ふふふと黒子は黒い笑みを浮かべ、涎も拭かずに自分の世界に陶酔してしまう。

「お姉様、昔より感じやすくなってますのね」

一瞬何を言われたか分からない風の美琴だったが次の刹那には、
さながら瞬間沸騰器のように顔を真っ赤にして叫んだ。

「こっこのアホ黒子ーーーーーーーーー!」
「ホホホ、トマトみたいな赤いお姉様も可愛いですわー!」

「御坂ぁ!白井ぃ!また貴様らかぁぁぁぁあああ!」

「りょっ、寮監!!すっすみま・・・ギャーーーー」

寮の外まで、美琴と黒子の断末魔の叫びが響き渡ったのだった。

337 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:00:49.56 ID:MJE5H1ko [6/36]
そんな賑やかな常盤台学生寮とは正反対に、上条家では1人苦悩する少年がいた。

誘った。誘えた。誘ってしまった。
人生初と言える、女の子との1対1での外出。
つまり世間で言うところのデートってヤツだ。

断られることはないだろうと思っていた。
というか断られたら今の関係が足元が崩れ落ちてしまうようで、考えたくもなかった。

もちろん、相手の気持ちに対して自信がある訳ではないのだが。

「・・・御坂にとって、俺ってなんなんだろうな・・・」

ちょっと前までは街中で顔を合わす度に喧嘩(というか戦闘)になってた
面倒くさい女子中学生。ビリビリ。
でも今では何故か家まで来てご飯を作ってくれる。家事をやってくれる。そして――。

(・・・っとイカンイカン!俺は何を考えてるんだ!)

ふとベッドを見る。数十分前まで、そこで淫らに互いを貪り合った現場がそこにある。

(いつか、ちゃんと話をしないと、ダメ・・・だよな・・・)

学園都市に現存する全ての異能を悉く打ち消し、砕き、下してきた彼も
自身の中に蠢くこの問題だけは打破できないのだった。


338 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:01:15.39 ID:MJE5H1ko [7/36]
翌日、学校が終わると2人はクラスメイトとの会話もそこそこに打ち切って
待ち合わせ場所の公園にを足早に目指した。

周知の事実であるが、美琴の通う常盤台中学は外出時でも制服着用を生徒に義務づけている。
デートだろうと何だろうと、着飾る事が許されないのは良くも悪くも生徒の枷である。

学園都市に名だたるお嬢様学校と言えど、女子は女子。それもお年頃だ。
ファッション雑誌を見てきゃいきゃいと流行について話したりもするし
そういった格好に憧れない事はない。

美琴はどちらかと言うと、面倒だから制服でも何の問題もないと思っていた側だったが
ことデート、しかも初となると途端に自分の格好が気になってしまうのだから不思議だ。

せめて髪の毛の乱れとか、スカートの裾とかシワとか。何度も何度も確認した。
生まれて初めて手鏡の必要性が分かったような気がした。
そんな事を言ったら黒子に怒られてしまいそうだが・・・。

「当麻!」
「お、おう」
「待った?」
「んにゃ、さっき来たところだから」

まるでありきたりな漫画やドラマのようだと美琴は思って少し笑ってしまった。

「な、なんだよ?なんか変ですか?」
「ううん、何でもない。それより、さっ、行こ!」
「あ、ああ」

こんな『普通』なことが、アタシにもできるなんて思ってなかったな。

それが美琴には嬉しくて仕方なかった。

339 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:01:45.01 ID:MJE5H1ko [8/36]
第七学区にあるシネコン。その中のカフェで2人は先に昼食をとる事にした。

「へー、お洒落なところね」
「そうだな。上条さんはこういうとこ初めてだから、なんだか落ち着かないですよ」
「ふうん?」
「・・・御坂は結構慣れてそうだよな・・・こういうトコ」

貧乏苦学生の自分と違って、なんせ相手はお嬢様だ。
別に身分の差云々だとかそんな事を気にするようなタマではないが
それは厳然たる事実であり、それに伴って生活圏や
普段の金銭感覚にも違いが生じるのは当然である。

「うーん。黒子たちとはファミレスとかしか行かないわよ?」
「へー、そうなのか?」
「ご注文はお決まりですか?」
「あ、はい。アタシはカニとバジルのリングイネを1つ」
「かしこまりましたー」

りんぐいねってなんだよ・・・?
あまり、いや全く聞きなれない言葉に打ちひしがれそうになったが耐えた。

「じゃあえーと、俺は・・・」

メニューをさっきから見ていたが実は書いてある事がサッパリ分からない。
とりあえずパスタのページなので恐らくスパゲティーっぽいものが出てくるのだろう。
とアタリをつけてはいるのだが。

なんとなくカッコつけてお洒落っぽいメニューを選ぼうかとも思ったのだが
それで変なものが出てきたら困るのは当麻自身だ。

こういうところではやけに小心者になる当麻は結局無難な選択に及んだ。

「・・・ミートソースのスパゲティー1つで・・・」
「はい、かしこまりました。ご注文は以上で宜しいですか?」

シンプルで清潔感のある制服に身を包んだ店員が注文を繰り返して確認し、去っていった。


340 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:02:14.47 ID:MJE5H1ko [9/36]
「ミートソース好きだったっけ?」
「・・・そういう訳でもないけど、何が出てくるか予想もつかなかったんだよ・・・」
「なーんだ、それなら聞いてくれれば教えてあげるのにー」
「いやでもほら、店員サンも来ちゃってましたから・・・」
「そんなの、まだ決まってませーんって言えば良いのよ」

やはり美琴の方が数倍場慣れしている。
それがちょっと悔しかったので、とりあえず話題を変える事にした。

「まぁそれは置いといて、今日どの映画見ようかね」
「んーっと、今上映してるのはー」

そう言って美琴は先ほど映画館の前でもらってきた、
今月の上映予定リストが載った小さなパンフをテーブルに広げる。

とりあえず今の時間帯にやっているのは5つ。
ラブロマンス、アクション、伝奇などジャンルは様々だ。

「あ、この映画、クラスの子達が話してた」
「へー。面白いのか?」
「全米が泣いたらしいよ」
「それはあんまり信の置けないキャッチコピーだな・・・」

やっぱデートだったらラブロマンスとか見た方が良いのか?などと当麻は考えたりするのだが
実はさっきから美琴が別の映画のタイトルとその説明をチラチラ見ているのに気づいている。

『ゲコ太の大冒険 黒蛇襲来』

アニメだった。それも美琴の大好きなアニメだ。
通学カバンにもゲコ太のストラップが付いている事くらいは当麻も知っていた。

「なぁ、御坂」
「ん?」
「あのさ・・・そんなに気になるならゲコt」
「いやぁぁぁこっちの映画気になるなぁぁぁあ!見てみたいぃぃぃいいい!」

美琴は何を取り乱したのか慌てて別の映画を指差した。
先ほど美琴が、同級生の話題に挙がっていたとするラブロマンスものだった。

「お待たせしました~。こちらミートソースのスパゲティーのお客様」

タイミング良く運ばれてきた昼食に、映画の話題は一旦そこで打ち止めとなった。


341 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:02:58.30 ID:MJE5H1ko [10/36]
「当麻、美味しい?」
「あぁ。やっぱウチで食べるレトルトのパスタとは訳が違うよな」

美琴はぷっと吹き出した。

「ちょっとちょうだい」
「あっ!」

サッとフォークを突き出すと器用に麺を絡め、くるりと回して当麻の皿から引き抜いた。

「・・・なんつー早業だ」
「へっへー、うん、おいしいね~」
「だろ?・・・でもさ」
「ん?」
「・・・やっぱ御坂の作ってくれるメシの方が美味いよな」
「なっ!?」

美琴が真っ赤になったのを見て、当麻も赤くなってしまった。
慣れない事言うもんじゃないとつくづく思ったものだが、言ってしまったからには仕方ない。
いたたまれなくなった当麻は目の前の食事を片付ける事にした。

その様子を見ていて美琴の方はすっかり微笑ましい気持ちになっていた。

当麻が『そういう方面』に鈍感だったり不器用だったりするのは分かっている。
そんな男が自分の料理を真正面から誉めてくれた事に深い喜びを感じたのだ。

(当麻は、アタシと一緒にいて、少しは幸せに感じてくれているのかなぁ?)

インデックスと交わした約束。それを少しは果たせているのだろうか。

「当麻当麻、そんな急いで食べるから口の周りにソースついてるよ」
「うぇっ?」

もー。そんな風に笑いながらナプキンで当麻の口を拭いてやる。
それでまた余計に照れて赤くなるのを見て、美琴は大きな幸せを感じるのだった。

342 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:03:38.84 ID:MJE5H1ko [11/36]
真っ暗な広い空間。目の前には大きなワイドスクリーン。
お堅い女性弁護士が初めて恋に落ちた相手は中学生の男の子で
葛藤やら苦悩やら障害やらを乗り越えていくみたいな話らしい。

始まる前までは自分で選んでおきながら正直どうかなと美琴は思っていた。
そもそもラブロマンスとか自分のガラじゃないし、
当麻だってこの手の話はあまり好きそうなタイプだとは思えない。

さすがにデートでゲコ太を見ようとは思わないがせめてアクションものだったら
お互いそれなりに楽しく見れたんじゃないだろうか。

そう思うと当麻が誘ってくれたせっかくの機会を
みすみすドブに捨てたような気になってしまった。

隣を向いて当麻が寝てたらどうしよう?
間違いなく初デートは失敗だ。

恐る恐る横を盗み見てみた。

「・・・・・・」

ぎょっとした。見てる。物凄く見てる。食い入るように見てる。
間違いなく感情移入して見てる。なんかハラハラしながら見てる。

どういう理由かわからないけどとりあえず退屈はしてないようだ。
控えめな胸を撫で下ろし、美琴は前に向き直った。

一方その当麻は美琴が受けた印象通り、映画に見入っていた。

日頃はこういった方面の映画やストーリーにはあまり興味がなかった彼なのだが
世間的社会的、あるいは経済的、物質的な面で何不自由なく暮らす女性が
片や何も持たない男子中学生と恋に落ちる様は何故だろう。

なんとなく自分に近いような境遇、そんな錯覚を感じたのだ。


343 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:05:27.60 ID:MJE5H1ko [12/36]
ただ、どうなんだろう。果たして美琴は自分と・・・。
チラリと横目に美琴に視線を移す。

静かに映画を見ている美琴の顔は端整でありながら
年相応の幼さ、あどけなさを残していて、当麻の目を釘付けにする。

長い睫毛。勝気な瞳。暗い館内でも柔らかく艶が光る髪。
少し朱がかった頬。ふっくらした唇。通った鼻筋。透き通るような肌。

(やっぱコイツ・・・可愛い・・・よな・・・)

いつからなのだろう。気がつくと美琴を追っかけてしまう自分がいた。

屈託ない笑顔。ちょっと拗ねたようなふくれっ面。無邪気な笑い声。
そんな美琴が当麻の頭の中で駆け巡っていく。

映画では主人公の男の子がなかなか女性の気持ちに気づかないでいるが
自分はすっかり美琴のことばかり考えるようになってしまっている。

それは、美琴と共有している感覚、感情なのだろうか。
小さな、決して抜けないトゲが1本だけ。
当麻の心の中に刺さったままだった。

344 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:06:13.53 ID:MJE5H1ko [13/36]
映画は中盤を過ぎ、少しずつ女性に惹かれた男の子がとうとう自分の想いに気がつき
お互いの気持ちに触れ合い、認め合い、告げ合ったところ。

背の低い男子が背伸びをして、女性と口付ける。
触れ合わせるだけの軽いキス。

そっと離れると、どうやらお堅い女性弁護士は我慢の限界に達したらしい。

今度は女性から唇を押し付ける。奪うように。肩を掴んで、背中に腰に腕を回し。
強く引き寄せ、腰を密着させ、胸を潰すくらいに押し付ける。

滑り込まされた舌は一瞬の躊躇を除いてほぼスムーズに受け入れられた。
交わされる唾液。早まる鼓動。高まっていく期待と膨らんでいく不安。
それでも昂ぶる心は少年の背中を後押しする。

一際熱い吐息と一緒に唇を離した2人は吐息以上に熱い視線を交わす。
そしてそれ以上の交わりを求めて寝台にゆっくりと倒れこむのだった。

(あれ?こんなの中学生とか高校生が見ちゃって良いの?)

女性が慣れない手つきで、いや緊張した手つきでスーツのジャケットを脱ぎ、
ブラウスのボタンを1つ1つ外していく。

少年の手が女性の胸に手を――。

(いやいや、これはマズイ、だろ・・・?)

当麻がさすがにこれはR15どころか下手したらR18もんなんじゃねーのかとか考え始め、
美琴の手を取って劇場を後にしようと思い至り、小さく呟く声で美琴に話しかけた。

「お、おい、御坂・・・」

しかし、そこには熱く瞳を潤ませた美琴がいた。
頬を赤らめ、恥らうような表情をしている。

(え、あれ?)

「と、とうま・・・」
「みさか・・・サン・・・?」

むわりと美琴の匂いが立ち込めたような気がした。クラクラする。

美琴の手を掴んで、席を立って、

どちらが手を引くでもなく、

2人は男子トイレの個室へと入っていったのだった――。

345 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:06:57.02 ID:MJE5H1ko [14/36]
燃え上がるような、本能をぶつけ合うような性交。
思い返すだけで恥ずかしくなってしまう。
それもこんな場所、つまり男子トイレ、でなんて。
ゆでだこのように自分の顔が赤くなるのを美琴は自覚していた。

場所が場所だけに、あまりのんびりともしていられない。
いそいそと体液を拭い取って、着衣の乱れを整え、
周囲の様子を窺ってからさながら忍者のような足取りでトイレを抜け出した。

「・・・なんかスパイみたいね」

好きな男に抱かれて胸に残ったのは大きな満足と小さな棘。

映画の2人とちょっと違う。それが小さな、でも決して消えないわだかまり。
心が埋められたのに、埋まりきらない不足感。

その正体を、美琴はどこかで分かっていた。

だから映画の2人があまりに美しい様子で交わるのを見て、いても立ってもいられなかった。
そして自分たちだって、この2人と同じなんだと、必死に肯定しようとして、できなかった。
埋めたいところがどうしても埋まらない。
それは自分1人でどうにかなる問題ではない。

それが、美琴にはどうしようもなく悔しく、悲しかった。

346 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:07:44.66 ID:MJE5H1ko [15/36]
「そう、だな・・・」

美琴の発言を弱々しく肯定した当麻は、なんでかなぁ、と思う。

結構良い雰囲気なんじゃないかと思ったのだ。
普通に街中で待ち合わせて、一緒にカフェでご飯食べて、2人で映画を鑑賞。

まるでありふれた、平均的な、普遍的な、一般的な男女のデートそのものじゃないか。

でもきっとそういう2人は映画の途中にトイレに篭ってセックスしたりしないだろう。

俺たちは、そういう関係にはなれないんだろうか。

美琴はどう思っているんだろう。

ぐるぐると。当麻の中にさまざまな思惑が巡っていく。

「でも、なんかこういうのって楽しいね」
「・・・上条さんはかなりハラハラしましたけどね・・・」

一番大事なこと。
それを確認できないまま、当麻は美琴と手も握らず、
残りわずかになった映画を一応最後まで見るために戻っていった。

心に燻り続ける傷をトイレに置き去りにできるように。
自分たちの関係に足りないものを、確認するために。

347 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:08:18.74 ID:MJE5H1ko [16/36]
なんとなく気まずい。

セックスはとてつもなく気持ちよかった。のだが、この虚無感はどうした事だろう。

いや、原因は分かっている。分かっているのだ。
しかしそこから先に踏み込めない。

お互いにそうやってどこか後ろ暗い気持ちを抱いていたので
雰囲気や口調にもそういったものが滲み出てしまう。

映画館を出た後、セブンスミストにでも行こうと歩いていた最中、
自然と口数は減り、とうとう会話が尽きてしまった。

そんなところに現れたのは美琴の後輩だった。

「あら、お姉様・・・とるい・・・もとい、上条さんではありませんか」
「黒子じゃないの。どうしたの?」
「今日は夜までジャッジメントの仕事ですの」

そう言って黒子は腕章を引っ張った。

「お姉様、デートはいかがですの?」
「えっ!?あ、いや・・・あはは・・・」

改めて今の状況を第三者からデートと言われて悪い気は
微塵もしないのだが、先ほどから若干気まずい空気が流れているので
少々美琴としては複雑な心境だ。

「ヤボな事を聞いてしまいましたわね。失礼しましたわ」

しかしなにやら美琴も当麻も表情が硬い。
自分が登場した事で2人の世界に水を差してしまったのだろうか。
そんなつもりは毛頭なかったのだが。

348 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:08:58.62 ID:MJE5H1ko [17/36]
本心ではあまりこの2人を応援するつもりもなかった黒子だが
進んでヒビを入れようとは思っていないのも事実だったので
もし自分のせいで空気を悪くしてしまったのならバツが悪い。

「それにしてもお姉様。どこからどう見ても仲の良いカップルですわねぇ」
「え、えぇぇ!?やだ何言ってるのよ黒子ってば・・・あ、あはは・・・」
「またまたご謙遜を~」

とフォローを入れてみたものの、どうにも2人の表情が暗い。
むしろなんだか悪化したような気さえした。

「ホント・・・そんなんじゃ・・・」
「・・・お姉様・・・?」

これは、照れ隠しじゃない。

その瞬間、黒子の脳裏に1つの仮説が浮かび上がってしまった。
慌ててそれを撤回しようとして、あえなく失敗に終わった。

この雰囲気は、違う?

「お姉様」
「う、うん?」

口から出た自分の言葉に自分で驚いた。

「1つ確認させて頂きますが」

恐ろしく冷たい声。
美琴も、そして当麻さえも、怯えているのが見て取れるほどに。

「お2人は、正式に恋仲としてお付き合いしていらっしゃるんですの?」

当事者たちが、皮肉にも揃って目を逸らした。

「・・・お姉様・・・」
「く、黒子・・・その・・・これは」

黒子の目の前が暗転した。

349 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:09:40.75 ID:MJE5H1ko [18/36]
「・・・そうですか」
「・・・黒子・・・」

視線を逸らして黒子は小さく、しかしハッキリと聞こえるように呟いた。

「まさか未だに曖昧なまま、なあなあの関係を続けてらっしゃったとは、思いませんでしたの」

直後、黒子は美琴の前に立っていた。瞬間移動だ。

「睦まじい恋仲の2人でしたら、口を出さずにいようと思っておりましたが」
「黒子・・・?」
「本来学生の身でありながら、いかがわしい行為に耽るのは由々しき風紀の乱れですの」

射抜く眼光は美琴がこれまでに見たどんなものより鋭い。

「お姉様を連行させて頂きます」
「・・・」
「もう、金輪際、会わないでくださいな」

それはどちらに告げた言葉だったか。
その声が当麻の耳に届く頃には、黒子は美琴と2人、姿を消していた。

350 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:10:07.15 ID:MJE5H1ko [19/36]
常盤台学生寮の自室まで美琴と一緒に瞬間移動で跳んできた黒子は
途中一切口を開かなかった。

ただ、部屋に入り、美琴をベッドの上に置くと携帯を取り出して電話をかけた。

「ああ、初春ですの?ワタクシですが、今ちょっと小さな問題がありましたので
 終わり次第、巡回に戻りますわ。ええ、援護は必要ありませんの」

難しい顔をしたまま電話を切った。

1つ吐いたため息が重い。

「別に恋仲でなくとも肌を重ねること自体を悪いとは思いませんわ」

ただ、とため息混じりに区切って続けた。

「最初の時からどれだけ経ってるとお思いですの?
 黒子はとっくに2人が愛を確かめ合っているものだと思い込んでおりましたわ」
「・・・それは・・・」
「お姉様も肝心なところで色事には奥手ですし、あの男もまぁ奥手で極度の鈍感なようですから
 時間がかかってしまう事も止むを得ないのは理解しております。
 しかし、そのまま会う度会う度にセックスを重ねるだけでは、
 それは俗に言う『セックスフレンド』。体だけが目的の関係ですわ」

351 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:10:39.70 ID:MJE5H1ko [20/36]
ベッドに座り込んで黙って聞いていた美琴もその言葉には反応した。

「そ、そんな・・・!」
「いいえ、お姉様。言わせて頂きます。そんな関係ならワタクシは応援できませんわ。
 いわゆる不純異性交際、性的逸脱行為ですが、それでもお姉様のお気持ちを
 考えて、理解したと思い込んで、何も言わず、時には僭越ながら手助けさせて頂きました。」

違う。

「ですが、2ヶ月は経っているというのに、恋仲に発展していないなんて問題外ですの。
 これ以上の進展は望むべくもありません。お姉様はあの男の事は忘れて、
 真っ当な道に戻るべきですわ」

そんな事はない。まだ、きっとこれからだったんだ。アタシと当麻は。

叫びたいのに口が動かないのはなんでなんだろう。それはきっと――。

「もし仮に、お姉様をお連れしようとした際に、あの男が止めようとすれば
 ワタクシももう少し様子を見ましたのに。」

言わないで。

「なぜあの男は――」

なんで当麻は――


――ナニモイワナカッタンダロウ――。

352 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:11:29.19 ID:MJE5H1ko [21/36]
「ま、ともかく永遠にとは言いませんが当分の間、あの男とは会わないでくださいまし」

美琴には、もう何も言えない。

「えーと、お姉様の携帯借りますわね。『もう会えない。さようなら』っと」

黒子が美琴の携帯から当麻にメールを送信して、ようやくハッとなった。

「ちょ、ちょっと黒子・・・!」
「な・に・か?」
「・・・」

気迫に打ち勝てるだけの気力が、美琴にはもう残されていなかった。
ただただ、暗い、黒い、ドロドロとした何かに、引っ張り込まれるように沈んでいく。

もう、そこから足を踏み出すことも、できなくなっていた。

美琴は、ただ項垂れてそこに立ち尽くすのだった。


353 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:12:01.85 ID:MJE5H1ko [22/36]
一方の当麻は美琴と黒子が目の前から消えた後も、しばらくその場に立ち尽くしていた。

黒子の問いかけに、自分もそして美琴も、それに対する答えを持ち合わせていなかった。

自分も即答できなかったのだ。美琴1人を責めるつもりは毛頭ない。
ただ、事実だけが当麻の肩に重くのしかかっている。

(やっぱり俺って、美琴からは何とも思われてなかった、のか・・・?)

どのくらいそこにいたのか。
やがて1人のサラリーマン風な男性が肩にぶつかり、小さな舌打ちを残して去っていく。

「・・・帰ろう・・・」

ため息も零れない。当麻は黙って自宅への帰路についた。

354 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:12:36.30 ID:MJE5H1ko [23/36]
どこをどう通って帰ってきたのかほとんど覚えていない。
身体に染み付いた習慣にこの時ばかりは感謝した。

「ただいま・・・」

陽はまだ高い。南向きの部屋には十分な光が差し込んでいるはずだ。
にもかかわらず当麻の目にはどこかほの暗く写った。

ぎしり、ぎしり。当麻が一歩また一歩踏み出す度に床がわずかに音を立てて軋む。
しかしてそんな小さな音がやけに大きく聞こえる。

見慣れた我が家。ベッド、テレビ、テーブル。
何も変わらない。

なのにどうした事だろう。ポッカリと穴が開いたような錯覚。
そう言えばインデックスがいなくなった時もしばらくこんな感じだった。
でも今はあの時よりもさらに喪失感がひどい。

ぼすっとベッドに身体を投げ出すように横たえた。

『もう、金輪際、会わないでくださいな』

目を閉じると黒子の言い残した台詞が頭の中に反響する。

「くそ・・・なんだってんだよ・・・」

言い返したいのは山々だった。

『お2人は、正式に恋仲としてお付き合いしていらっしゃるんですの?』

ぐうの音も出ない。悔しいくらい、自分は無力だった。
レベル0であることがどうでも良くなるくらい。
今は自分の無力が腹立たしかった。

355 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:13:13.38 ID:MJE5H1ko [24/36]
あれから数日。美琴のメールにあった通り、ここのところ全く顔を見ていない。

でも今はそれでも良かった。
今は、どんな顔をして美琴と会えば良いか分からない。

それでも少しずつ当麻の思考は動きはじめている。

(俺は、どうしたいんだ?)

当麻はこのところそればかりを考えてきた。
月並みだが、寝ても覚めても。授業中も登下校の最中も。

その手の問題にはからっきしの彼は、それを十分に自覚しながら
しかし決してその答えを他人に求めようとはしなかった。

それが、美琴へのせめてもの誠意だと。
心のどこかで考えた。

356 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:14:35.02 ID:MJE5H1ko [25/36]
第七学区のとある居酒屋。その裏方スタッフとして当麻は臨時バイトに従事していた。

師走も半ばという事もあって忘年会シーズンの真っ只中たる居酒屋はまさに書き入れ時。
尋常ならざるペースでビールに焼酎にと消費されていく。

もちろん料理の勢いも相当なもので、第七学区屈指の収容規模を誇る店の
冷蔵倉庫と調理場は正しく修羅場と化している。

「上条くん!瓶ビールの補充もお願い!」
「わ、わかりましたぁっ」

しかし同日に始めた他のバイトが次々に脱落する中、
当麻はひたすら文句1つこぼさず真面目に働いたため、
社員や他の店員からも信頼されるまでになっていた。

「…うーん上条くん頑張ってますね」
「高校生じゃなきゃ正式にオファー出したいくらいだね」

そもそもなぜ当麻がバイトに精を出しているのかと言えば、それは数日前に遡る。

美琴と会わなくなって10日が経つ頃になってようやく当麻は1つの指針を固めるに至った。

『クリスマスプレゼントと一緒に美琴に告白する』

と言っても親からの仕送りをやりくりして買うというのはどうにもカッコ悪いし、誠意に欠けると思う。
そんな訳で自力でお金を稼ぐためバイトに手を出したのである。

それに。

家に1人でいるのは、正直辛かった。

学校でバイト開始にあわせて課題をやって、バイトへ直行し、
家に帰宅したらシャワーを浴びて、あとは寝るだけの生活。

そんな生活が10日ほど続いた。

357 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:15:18.48 ID:MJE5H1ko [26/36]
「もしもし。こもえのいえだよ」
「あ、インデックス、か?」
「と、とうま!?とうまなの!?」

電話口の女の子が名乗る前から少年の名前を言い当てた。
そんな些細な事が今はなんだか嬉しかった。

「ど、どうしたの?」
「いやちょっと…インデックスに相談ってかさ」
「わたしに?なんの相談かな?」
「…実はな…」

そして当麻は訥々と経緯を語り始めた。

インデックスがいなくなってからのこと。
美琴とのこと。黒子に言われたこと。
そして、自分が決めたこと。

インデックスはそれを複雑な心境で聞いていたが
そんな様子はおくびにも出さなかった。

「ふうん…なるほどねえ」
「んで、プレゼント選び手伝ってくんねぇかなぁ」
「わたしで良いの?」
「あぁ、むしろインデックスしか頼めねぇ」

そういうつもりで言ったんじゃないんだけど、な・・・。

でも、まぁ。みこととは会えないみたいだし?
この状況じゃ仕方ないのかな?

「わかったよ。それじゃいつがいいかな?」
「おぉ、助かるぜ。それじゃ――」


358 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:15:47.26 ID:MJE5H1ko [27/36]
当麻が携帯を切るのを確認して受話器を置いたインデックスは頬を膨らませた。
するとタイミングよく玄関から家主が現れた。

「ちぇ」
「インデックスちゃん、どうかしましたかー?」
「なんでもないよ、こもえー」

ビニール片手にピンクのワンピースといういつもの格好で
リビングに入り、テーブルの上に惣菜とビールを並べていく。

「おゆうはん!おゆうはん!」
「もう、インデックスちゃん、はしたないですよー」
「むっ!こう見えてもわたしは礼儀作法の国、イギリスからきた淑女なんだよ!」

お箸をむんずと握りしめ、足をドタバタするシスターの姿は
とてもレディーには見えないシロモノだったのだが。

「はいはい。それじゃいただきまーす」
「いただきまーす!」

ぷしっと缶ビールをあけ、ぐびっと喉を鳴らして流し込む。
そんな小萌を尻目にインデックスは端から手を付ける。

(・・・わたしは今までプレゼントなんてもらった事ないのにな・・・)

そんな心の声はおくびにも出さず、小萌のおつまみにも手を出した。

「あ、だ、ダメですよ!それは私の・・・!あーっ!」
「こもえおそいよー!ふっふっふ!」

今宵も小萌家の夕餉は賑やかに過ぎていくのだった。

359 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:16:20.74 ID:MJE5H1ko [28/36]
「カミやーん。今日は帰りどっか寄ってくか?」
「いや、わりぃな。この後ちと、な」
「なんやー。ツレないなぁ。まぁしゃーないわ。気ぃつけてなぁ」

当麻は3バカの2人と校門で別れ、1人歩き出した。

「・・・最近元気ないにゃー」
「せやねぇ。まぁカミやんが自分で元気になるまで待つしかないんかなぁ」

そんな2人の心配も露知らず。当麻は待ち合わせ場所へと急ぐ。

しばらく歩くと、やや離れたところから声が聞こえた。

「あ、とうま~、おそいおそいー」

手を振ってこっちを呼んでいるのはインデックスだった。

「わりぃわりぃ。ちょっと長引いちまって・・・」
「まったくもー。レディーを待たせるなんて問題外なんだよ」

久々に会ったインデックスが以前と同じように接してくれるのが嬉しい。

「そいじゃ行くか」
「うん!」

当麻とインデックスは連れ立って第七学区を彷徨い始めた。

360 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:16:54.83 ID:MJE5H1ko [29/36]
「で、とうま?なにを買うか考えてるの?」
「んー・・・考えたんだけど、正直全然決まらんのですよ」

それまで女性に贈り物をした事などないし、
そっち方面の事柄にもてんで疎かったのだから当然とも言える。

「大まかには、お菓子か花かアクセサリ・・・とか?」
「とうまにしては悪くないセン行ってるんだよ」
「ま、まぁな!一応雑誌とか見て勉強っぽい事したんですよ」

んー。とインデックスは小さなアゴに細く白い指を1本当てて唸った。

「まぁ、お菓子は今回は除外だね」
「ですよね」
「花・・・って言うのもちょっと今回は違うかも」
「となると・・・」

アクセサリー。今度は当麻が唸る番だ。

「とうま?もしかしてアクセサリは高いから嫌だなとか思ってない?」
「ちげーよ。えーと、その、だな」
「うん?」

361 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:17:23.48 ID:MJE5H1ko [30/36]
当麻は頭をポリポリと掻きながら続けた。

「その、雑誌にさ、『アクセサリはセンスが要求される』みたいな事書いてあってさ」
「うん」
「・・・わたくしめにそういったセンスは微塵もないような気がするんですよ・・・」

なるほどもっともだ。とインデックスは思った。
高校生にもなると今ではアクセサリに興味を持ったり身につけたりする人が
かなり増えてくるが、当麻はまるでそういう事とは無縁なのだ。

「あと高すぎても相手が引くし、かと言って安すぎてもなんだかなぁ、みたいな感じなのですよ」
「そーだねえ。それにみことはお金持ちなんだよね?」
「うっ・・・そ、そうなんですよね・・・」

学園都市トップクラスのお嬢様学校、常盤台中学。
当麻のアルバイトくらいでは買えるものにも限度がある。

「まぁ、センスに関してはわたしに任せておけば良いんだよ」
「そうだな・・・頼りにしてますよ、インデックス先生」
「イングランドのハイセンスなレディーのセンスを見せてあげるんだよ!」

あれ?そういえばコイツ、以前は1年ごとに記憶消してたんだよな・・・。

本当に任せてしまっても良いのだろうかという疑念が頭を過ぎったが
そもそも自分の力ではどうにもならないのだ。

泥舟でない事を祈って、当麻はインデックス号に命運を託した。

362 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:17:52.90 ID:MJE5H1ko [31/36]
セブンスミスト。第七学区で女子中高生向けの買い物と言えばココ、と言える人気を誇るスポットである。

そこに少々異質な2人組がいた。

ツンツンのウニ頭な男子高校生と白い修道服を着たシスター。
その2人は間違いなくこのファッションビルで浮きまくっている。

「さて、アクセサリーショップに着いた訳だけど」
「着きましたね、先生」
「まずとうまが自分で良さそうと思ったものを選んでみて。わたしがそれを判定するから」
「わ、わかった」

若干挙動不審だったが、それでも女の子と一緒に店内に入ったので
店員や他の客にはそれほど不審がられずには済んだようだ。
どちらかというと、微笑ましいようなそんな生暖かい視線が送られている。

「んーと・・・こ、コレとかどうだ?いや、どうですか、先生?」

まず最初に当麻が選んだのはゴールドのリングだった。
ラインこそシンプルで細いが、波状のデザインと取り入れてあって
当麻のチョイスにしては、なかなか可愛いと言えた。のだが。

「きゃっかー」
「えぇぇ!?な、なんでだよ?」
「とうま。まず女の子に指輪をあげるっていうのは意味深すぎるよ」

一般的に彼氏が彼女にあげるアクセサリとしてもあまり指輪、リングは好まれない。
どうしても婚約や結婚を連想させ、そういった約束がない男女間においては
かえって重いプレゼントとして女性に受け取られてしまう傾向にあるからだ。

「そ、そうなのか・・・」
「まあ、デザイン自体はそんな悪くなかったよ。あ、それからもう1つ」
「うっ・・・まだあるんですか」

あからさまに当麻は肩をしょげて見せたがインデックスは構うことなく続けた。

363 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:18:25.06 ID:MJE5H1ko [32/36]
「みことは金より銀が似合うと思うんだよ。髪留めもソッチ系の色だしね」
「・・・よく覚えてんな・・・」
「わたしの記憶力、バカにしてる?」

そういえば完全記憶能力の持ち主だったっけと当麻は今更ながら思い出した。

「そのアクセサリ自体のデザインとかも大事だけど、やっぱり身につけた時に
 似合ってるかどうかってことも大事なんだよ」
「む、むずかしすぎるぜ・・・」

しかしヘコたれてはいられない。当麻は次の候補を探し始めた。

「・・・銀で・・・うーん、あんま派手過ぎたりコテコテなデザインのも・・・」
「うんうん。みことの事を考えながら選ぶんだよー」

そうは言ったものの、インデックスの胸に一抹の悲しさが走る。
しかし、自分で決めた事なのだ。
それを振り切って、インデックスは当麻のプレゼント選びに付き合うのだった。

364 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:18:56.61 ID:MJE5H1ko [33/36]
2時間後。

どうにも難航していたプレゼント選びも、ようやく当麻インデックスの2人が
納得のいくものを見つけ、購入してラッピングしてもらうところまで漕ぎ着けた。

「・・・すげえ時間がかかってしまった・・・」
「さすがに予想以上だったかも・・・」

結局決めたのはネックレス。もっともこれも当初インデックスから少々反対を受けた。

「いい、とうま?ネックレスはリングほどじゃないにせよ、相手を縛るって意味を持つんだよ」
「どういうこっちゃ?」
「ペットの犬に首輪を付けるのと似たようなニュアンスだよ」
「あー」

なるほど確かになんとなく分からないでもない。

「でもさぁ、・・・これ良いと思うんですよ・・・」
「確かに可愛いし、みことに似合うと思うけど・・・」

むー、とインデックスが黙り込む。
このアクセサリーショップに入店してから幾度となく繰り返された光景に
他の店員たちも近寄りがたいものを感じていた。

365 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:19:24.82 ID:MJE5H1ko [34/36]
「ていうか指輪もネックレスもだめって・・・他になんなら良いって言うんですか?」
「むー。・・・ピアスとか・・・」
「お嬢様中学生が付けるかぁ?」

またしても2人して考え込んでしまったが、はたと当麻は気がついた。

「あのさ、まぁ指輪は確かに重過ぎるから却下するとしてさ」
「ん?」
「その、インデックスが反対するのって、
 御坂にとって、俺の束縛が重いかもしれないって思うからなんだよな?」
「そう、だね」
「だけどぶっちゃけ、今回俺が伝えるのって、結局そういう事、だよな」

当麻の胸の中に芽生えた気持ち。
それはつまり、友人という関係より一段上の関係であり、縛りなのだ。

「うん」
「なら、これでも良いんじゃねぇかな」
「とうま・・・」

こんな風に表現すると、何1つ良い事がないような気さえしてしまう。
でも本質的な部分では、そういう事。

人を好きになる、というのは、相手を縛りたい、という事に他ならない。

自分に縛られたいと、相手に思ってほしい。

友人同士で過ごすより、濃厚で密度の高い時間を過ごしたい。

もっと近くにいたい。心も、身体も。

「・・・そう思えるなら、良いんじゃないかな」
「ああ。・・・ありがとうな、インデックス」
「どういたしまして、なんだよ。とうま」

そんなやり取りがあって、材質と値段を確認し、インデックスのお墨付きを頂いた。

366 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/06(火) 21:20:11.21 ID:MJE5H1ko [35/36]
そして会計を済ませて10分もしない内に店の奥から店員が小さな手提げ袋を
両手で恭しく持ってきて、当麻に渡した。

「ありがとうございました~」

店を出たところで当麻が足を止めた。

「今日はホントにありがとな」
「ううん。わたしも楽しかったし」
「んでさ、これ」

そう言って当麻はポケットから小さな紙袋を取り出した。

「・・・え?」
「いや、今日のお礼。それに、他にもいろいろありがとう、みたいなもんだよ」
「・・・」

当麻が何を言ってるのか理解したインデックスは内心激しく動揺し、葛藤した。

(なんで?なんで今になってそういう事するんだよ、とうま・・・!)

ていうか美琴へのプレゼントを買いにきたアクセサリーショップで
他の女の子にもアクセサリ買うなんて、どうなの?
でもでも、これは当麻の純粋な感謝の気持ちで、それを受け取らないなんて出来る訳がない。

どれだけ自分や、そこにいない美琴に言い訳をしても、嘘はつけない。

だって、とんでもなく嬉しいのだ。

初めての当麻からのプレゼントなのだ。
あぁどうしよう。すごく嬉しい。
きっと今、わたしの顔は大変なことになってる。

「あ、あり・・・がとう・・・」

顔を真っ赤に、くしゃくしゃにして、目に涙すら浮かべてインデックスはそれを受け取った。

――偶然にも、それを見ている女性がいることに、気がつかなかった。


404 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:50:37.98 ID:Ds4ZixMo [3/53]
黒子は苦悩していた。
あれからというもの、美琴は誰の目にも明らかに覇気を喪くしてしまった。

ギラギラと照りつける太陽のような気の強さも
同級生にも後輩にも、分け隔てなく接する温かい優しさも
雲に陰ってどこかにナリを潜めてしまった。

上条当麻。

その存在がどれだけ今の美琴にとって大きいか。
そんな事は他ならぬ黒子が一番よく分かっていた。
恐らく美琴よりも。

だって今までずっと側で見てきたのだ。

美琴が自分の能力で倒せなかった1人の少年について
心底悔しそうに、あるいは不思議そうに話すのを。

そしていつしかその表情に少しずつ親愛の情が混ざり始めていくのを。

それまでの美琴は誰からも慕われ敬われ、しかし心のどこかで疎まれていた。

学園都市に7人のレベル5、その第三位たる電撃使い(エレクトロマスター)。
血のにじむような努力の果てに得たその座についた時、
その高みは常人が手を伸ばすにはあまりにも遠すぎた。

後輩たちから『お姉様』『御坂様』と呼ばれても
1人として友人と呼べる呼ばれる存在はいない。

常盤台中学の絶対不可侵的存在。それが御坂美琴だったのだ。

そんな彼女が始めて自分自身以外に得た『支え』。

それが、あの男。上条当麻だった。

405 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:51:31.23 ID:Ds4ZixMo [4/53]
寂しくはあった。悔しくもあった。そして妬ましかった。
それでも美琴が楽しそうに幸せそうに笑っているなら、黒子はよかった。

だが、美琴の笑顔は到底正しいと思えるものではなかった。
価値観の違い、倫理観、道徳観、貞操観念。
そんなことは黒子にとってなんの問題にもならなかった。

『お姉様がそんななあなあの関係のままで置かれているなんて度し難い』

だから引き離した。

自分にも責任の一端はある。
門限を過ぎれば迎えに行ったし、相談されれば喜んで一緒に悩んだ。

今の自分のポジション――つまり同室――だって力づくで手に入れたのだから
ならせめて、美琴の『本当の幸せ』のために、出来うる限りの事をする。
でなければ譲ってもらった(あるいは譲らせた)生徒たちにも申し訳がたたない。

「・・・黒子は、黒子の信じるまま、お姉様を幸せにしてみせますの・・・」

誰も聞こえぬ声で、黒子は1人、決意したのだった。

406 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:51:58.98 ID:Ds4ZixMo [5/53]
「ただいま帰りましたわ」
「・・・」

返事はない。美琴は黙って机に向かっている。
学校の課題に勤しんでいるのだろうか。

「さすがにコートとマフラーがあっても寒さが厳しいですわね・・・」
「・・・」

やはり、返事はない。

黒子の決意に揺らぎはない。
それでも、それゆえに、それだからこそ、今は美琴を元気付けたかった。

「お姉様」
「・・・」
「お・ね・え・さ・ま」
「え、あ、あぁ、黒子・・・おかえりなさい」

今まで全く気づいていなかったように返事をする美琴。
もしこれが意図して無視されていたんだとしたら、
などと考えると背筋に悪寒が走るがそれを全力でスルーした。

「明日の土曜日、初春たちと街に出ませんこと?」
「え・・・」
「偶然にもワタクシと初春は明日ジャッジメントのお仕事が休みなんですのよ」
「そう、なんだ」

美琴の顔は晴れない。

「でも、アタシなんかが行っても・・・」
「そんなことありませんわっ!それにたまには外に出ませんと!」
「・・・わかった・・・」

黒子が折れないことを悟ったのか、どこか諦観したような面持ちで美琴は受諾した。

「楽しみですわっ!」
「・・・ありがとね・・・黒子・・・」
「とーんでもないっ!お姉様と出かけられるだけでワタクシ天にも昇る勢いですわっ!」

ふふ、と美琴の口から息が漏れるような笑い声が聞こえたが、
その目は少しも笑っていない。

ずっと、鈍色の曇天なままだった。

407 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:52:32.79 ID:Ds4ZixMo [6/53]
いつものクレープ屋の前で待ち合わせ。
いつものように黒子が前で美琴は一歩下がってついていく。

しかし美琴の表情だけがいつものようではない。
普段なら、やれやれ仕方ないなぁくらいにちょっと呆れたりしているのだが
今は眉に力なく、伏し目がち。口角は平坦で顔に力もない。

「あ、白井さーん、御坂さーん」
「初春!佐天さん!お待たせしてしまいました?」
「いえいえ、大丈夫っすよー。アタシたちもさっき着いたとこですし」
「御坂さんもおひさ・・・」

初春と佐天の2人が美琴に会うのは、前回4人でセブンスミストに行った時以来だ。

その時との違いに2人は一瞬言葉を詰まらせてしまった。

あのキラキラした美琴の面影が少しも残っていない。
そして同時に。あぁ、なるほど。と2人は納得した。

408 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:52:59.57 ID:Ds4ZixMo [7/53]
金曜夜。つまり昨夜のこと。

初春と黒子は2人ともジャッジメントのシフトで事務所に詰めていた。
例によって佐天も事務所に入り浸っており、たまに風紀委員のためにお茶を淹れたり、
コピーを取ったりと小間使い的なことをするようになっていたのだがそれは余談だ。

「御坂さんが、ですか?」

あくまで理由は言わず、――秘密、というよりはかなり踏み込んだプライベートだったからだが――
黒子は2人に『美琴がどうにも元気がないので元気付けたい』とだけ伝えたのだ。

「うーん。まぁ詮索はしませんが、ぶっちゃけお2人だけの方が良いってこともあるんじゃ?」

そう述べたのは佐天涙子。
かなり強引で、それが目に余ることもあるが、こういう繊細な話題の時は
敏感に空気を読めるスキルを持っている。

「佐天さん、そんな言い方ないですよ」

と初春飾利が反論すると、黒子がそれをやんわり押し留める。

「佐天さん、それはどういう意味ですの?」
「んー。もちろんアタシらも御坂さんの友達だと思ってますし、
 力になれる時はなりたいって思ってますよ?」


409 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:53:32.90 ID:Ds4ZixMo [8/53]
でもー。と一度視線を天井に向けた後、黒子の目を見て続けた。

「やっぱ、御坂さんと白井さんの2人の絆にはどうしたって届かないんですよ。
 で、こういうのってある程度の関係がないと、何人いたって正直意味ないでしょう?」
「そうですわね」
「なら、アタシたちがその力になれるラインの上にいるのか下にいるのか。
 上にいるなら光栄ですけど、もし下なら返ってお邪魔なんじゃないかなって」

ふむ、と黒子はそこで1つ思案した。
佐天の言う事にも一理あると思ったからだ。

それでも、美琴のことを何の迷いも衒いもなく、
『友達』と言い切ってくれた事には密かに感謝したのだが。

「部外者だけど」

そんな黒子の思考を遮って固法が口を開いた。

「そこまで御坂さんの事を考えて、気を遣ってあげられる貴女たちなら
 きっと大丈夫なんじゃないかしら?」

そう言われて佐天も初春も少し照れくさそうにした。

そして黒子はその言葉で、心の火が強まった事に気づいた。
この2人は黒子に、そして美琴にも必要な『親友』なのだと確信した。

「お願いしますわ。初春、佐天さん。お2人の力を、貸してくださいませ」
「・・・うん、アタシで良ければ、こちらこそ」
「はいっ!いつも助けられてばかりの私も頑張ります!」

シフトに入っていた黒子と初春は休みになり
急遽、他の生徒に代わりを頼む事になったが、どちらも快諾してくれた。

「良いって良いって。どうせ遊びに行く彼女もいないしね」
「ま、今度佐天さんの淹れてくれる美味いお茶にあうお菓子でも差し入れしてよ」

410 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:54:14.70 ID:Ds4ZixMo [9/53]
そんなこんなで今日の『お出かけ』に漕ぎ着けた訳だが
思ったより深刻だと佐天は感じた。

そもそもあの白井さんが他人を頼る時点でこれは大事だと思ったものだが
なるほど今の御坂さんは御坂さんであって御坂さんではない。

あの大きな人がこうまで空虚になるなんて予想もしていなかった。

(こりゃ、気合入れないとな)

「御坂さん、おっひさっしぶりー!ちょっと痩せたんじゃないっすか!?」

バシバシと背中を笑顔で叩く佐天に、美琴はちょっと驚いたようだ。

「え、あ・・・どう、かな・・・」

まだ曇ったままだが、それでも少し表情が動いたことに黒子は安堵する。

「さぁ、今日は食べて見て買いますよっ!」
「あ、う、うん・・・」
「行きましょう、御坂さん!」

初春と佐天が美琴の手を取って歩き出す。

(ワタクシは、自分で思っている以上に良い友達を持ったようですわ)

そんな事を思って黒子は駆け出した。

「もうっ!ワタクシを置いていくなんて許されませんわよっ!」

411 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:54:51.67 ID:Ds4ZixMo [10/53]
佐天涙子は学園都市ではレベル0、無能力者という扱いだが、
今この集団において最も有能であることに、黒子はなんの疑いもなかった。

話を切り出すタイミング、相槌、話題の振り方、目線の動かし方、
どれを取っても黒子が遠く及ばないレベルでの話術を身に付けている。

その方面専門でジャッジメントにスカウトできないか真剣に考えるほどだ。

ぎこちないながら美琴の表情は今朝に比べて遥かに柔らかくなった。
佐天のテンションはいつもに比べて2割増しくらいで高いが
それも彼女の考えがあっての事だったのだろうし、それはここまで成功している。

(佐天涙子・・・侮り難し・・・ですわ・・・!)

「白井さーん、次どこ行きましょっか」
「えっ、そ、そうですわね・・・セブンスミストで冬物見てもよろしいかしら?」
「冬真っ只中なのにこれから準備ですか・・・?」
「違いますわよ。昨日コートを一着ダメにしてしまったんですの。多分仕事中だと思うのですが」

多少の汚れならばクリーニングにでも出せば良かったのだが
生憎穴が空いてしまったので、こればかりはどうしようもなかった。

ちなみにコートについては常盤台の指定するコートも存在するのだが
これは制服ではないため、基本的に個人のセンスによる。
言い換えれば、年頃の女子達の腕の見せ所という訳だ。

「あーそれじゃあ仕方ないですね。んじゃ行きましょう♪」

412 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:55:43.45 ID:Ds4ZixMo [11/53]
セブンスミストは季節柄イルミネーションの装飾がされ、華やかに彩られていた。

「わぁ・・・綺麗です・・・」
「ふふ・・・初春の方が綺麗よ」
「な、なな何を言ってるんですか!こんな所で!」

(・・・こんな所でなければ良いんですの・・・?)

はしゃぐ佐天と初春を見る美琴の目はどこか優しくて、黒子もホッとした。

「ほら、御坂さんと白井さんも一緒に写メ撮りましょうよ!」
「え、あ、はいですの」

佐天がイルミネーションをバックに、腕を目一杯に伸ばしてパシャリとシャッターを閉じる。

「よっしゃ!良い写真撮れちゃった~」
「あ、私に送ってくださいよ!」
「分かってる分かってるって。皆にちゃんと送りますとも!」

ピロリンと音がして3人に画像添付されたメールが送信された。

「わーい、ありがとうございます~」
「へっへっへー。お礼はまとめて初春に体で払ってもらおっかな~」
「え、えぇぇぇぇっ」

真っ赤になって初春は俯いてしまった。

(嫌ではないんですのね・・・)

思えばこの2人も自分達が仲を取り持ってしまったようなものだ。結果的には。
なんだか複雑な心境だった。


413 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:56:29.78 ID:Ds4ZixMo [12/53]
和気藹々。丁度そんな表現があてはまるような空気でショッピングは進んでいく。

黒子のコート選びは難航した。
サイズは小さいのにデザインは大人びたものを探すので
絶対的に種類が少ないのだ。

何軒か探し回ってようやく妥協できるものが見つかり佐天も初春も安堵した。

その後はぶらぶらとお気に入りのお店をハシゴ。
いつものようにお互いに服を合わせてきゃいきゃいと声をあげた。

「あっ、これ白井さんに似合いそうですよ」
「確かに悪くありませんわね・・・」
「こっちはどうですかぁ?」

冷え切った表情と心が柔らかくなってきたと言っても、
まだその中に積極的に入っていくことはできない。
しかし、側で軽く相槌を打てるくらいには美琴も回復してきていた。

それが災いした。

もし今朝までの美琴なら、視線を横に動かしたり、
自分に話しかけていない人間の声が聞こえたりしなかった。

興味が『外』に向かなかったはずなのだ。

だが、たまたま、向いてしまった。懐かしい、顔が、見えたような、気がしたから。


当麻が、インデックスに、プレゼントを手渡している。

恥ずかしそうな当麻と、嬉しそうなインデックス。


ちょっと疲れたからと黒子にメールでかろうじて伝え、


たまらず、走り出した。


414 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:56:55.71 ID:Ds4ZixMo [13/53]
インデックスと別れ、家路に着く当麻。
すっかり日は傾いている。
晴れていれば夕焼けでビルも寮も地面も人も
茜色に染まっている頃合である。

学生が多く住む静かな住宅街を1人歩く。

当麻は揺れていた。

今は、バイトの後のように思考が停滞するほど疲れている訳ではないので
こうして1人になると、いろいろと考えが錯綜し始めてしまう。

美琴にこれまでの事を謝罪して、それから想いを告げる。

言うのは簡単だが、実行するのは酷く困難だ。

美琴はどう思うだろうか。困るだろうか。惑うだろうか。怒るだろうか。泣くだろうか。

考えても分かる訳もない、出口もない。

いや、そもそも、果たして美琴は会ってくれるのか・・・。

「会えない・・・って言われちまったんだもんな・・・」

メールは見てもらえるのか。電話をかけたら出てくれるのか。
あれからというもの、どちらも試していない。

「さすがに寮に押しかけるってのはちょっとなぁ・・・」

そんな事をブツブツと呟きながら階段を昇り、自室のある階に到達し、廊下を右に。

ジャリと小さな音。人の気配に当麻は顔を上げると、そこには――。


「み、さ・・・か・・・?」

415 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:57:27.17 ID:Ds4ZixMo [14/53]
強い逆光という訳でもない。だがそれでも表情は見えにくい。
少なくとも当麻には、美琴の顔が再会を喜んでいるようには思えなかった。

「み、御坂・・・おま・・・なんでここに・・・」

ジャリ。

会いたい。会いたい。
会って話がしたい。謝りたい。
湧き出る泉のような思いが急展開についていけない。

上条家のドアにもたれかかっていた身体を起こして一歩、一歩と
美琴は当麻との距離をゆっくり詰めていく。

当麻は動けない。

死んだような美琴の目を見るのは初めてだった。
当麻の知っている彼女はいつもキラキラした輝きと自信で満ちていた。

なのに今はまるで覇気がなく、体も一回り縮んでしまったかのようだ。

ジャリ。

美琴が足を止めた位置は腕を伸ばせば互いが届く距離。
しかしそこに至っても当麻にはそれが地球と月より遠いように感じる。

「――――」
「――――」

美琴を見つめる当麻。当麻と目を合わせようとしない美琴。

「あの、ね」

永い沈黙を破ったのは、美琴だった。

目を上げない。
下唇をキュッと噛む。

「イン、デックスと・・・おしあわせ・・・に、ね」

416 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:57:54.31 ID:Ds4ZixMo [15/53]
「な・・・」

当麻には訳がわからない。

なんでここでインデックスの名前が出てくる?
いやそれよりアイツとお幸せに?それは一体どういう意味で・・・。

戸惑った時間はわずかに刹那。
しかしそれが2人の明暗を分けた。

猛ダッシュで美琴は当麻の横をすり抜け階段に消える。

当麻は反転して追いかける。
しかし、階段を降り、道路に出た時には既に美琴の姿はどこにもなく。

「・・・なんっ・・・だってんだよ・・・」

茫然自失となった当麻は、拳を握り締める。

ぐるぐると。さっきのわずかな邂逅がいつまでも胸の中に渦巻いていた。

417 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:59:07.77 ID:Ds4ZixMo [16/53]
一大決心をして働いて稼いで、いよいよ決戦間近と思っていた矢先
出鼻を完全にくじかれた当麻はプレゼントを机の上に置き、
部屋の隅、壁にもたれるように座りこんでいた。

頭の中に巡るのは美琴の事。

なぜ会わないと言っていた美琴はここまで来たのだろう。
あの一言を自分に伝えるために?

『インデックスと、しあわせに』

つまり決別、ということか。
告白する前に正式に振られてしまったという事なのだろうか?

美琴を追う足が止まってしまったのは
それをもう一度肯定されてしまうのが怖かったのだろうか。

自分の覚悟が足りなかったのだろうか。


果たして、自分は美琴にふさわしいのだろうか――。


ピリリリリ。ピリリリリ。

携帯電話がコールを告げる。3回、4回。

「・・・誰だよ・・・」

それは意外な人物からの呼び出しだった。

「・・・もしもし、白井か」

418 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 22:59:37.69 ID:Ds4ZixMo [17/53]
電話をかけてきたのは白井黒子。
自分と美琴の関係に終止符を打った張本人。
しかし責める気はなかった。

彼女は何も間違ってはいなかった。
明らかに自分にあった非。それに異を唱えるつもりはない。

だからこそ何故だと思う。

もう自分には何の用もないだろうに。

「・・・お久しぶりですの」

黒子の声も強張っているのがハッキリ分かる。
そもそも仲が良かった訳ではない。
尋常ならざる異常な交友関係の一。

「あぁ、久しぶりだな」

黒子は言葉を選んでいるようで多少の間があったものの、平坦な声を出した。

「ちょっとお尋ねしますが、今そこにお姉様はいらっしゃいませんわよね?」
「・・・いる訳ないだろう?なんで俺なんかの所にいると思うんだよ」
「万が一、いえ、億が一、ですの。いらっしゃらないなら結構ですわ」

では、と電話を切りかけた黒子を当麻は引き止めた。

「ちょっと待てよ、白井」
「・・・なんですの?」

舌打ちが聞こえたような気がしたがここは敢えてスルー。

「・・・御坂、いないのか?」
「・・・ええ・・・わたくし達とセブンスミストで買い物をしている最中、
 体調をお崩しになって先に帰られたはずなんですの」
「でも、まだ寮には帰ってこない、か」
「ええ、それで、もしやわたくしの目を盗んで、と思ったのですが
 そんな事はなかったようで安心しましたわ」

そこまで言って黒子はこれ以上何もないと言わんばかりに電話を強引に打ち切った。

419 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:00:09.80 ID:Ds4ZixMo [18/53]
当麻には別に黒子との会話に執着する必要はない。

だが当麻の中でまたぐるぐるといろんなモノが回りまわって巡っていく。

(くそ・・・まただ)

最近の自分の悪い癖だと思う。
身動きが取れなくなるほど、考え込んでしまう。

自分はこんな人間だったかと思う。

(俺は・・・俺は――)

当麻は意を決して、握ったままの携帯電話からアドレス帳を開き、発信。

トゥルルル。トゥルルガチャッ。

「はーい、こもえのいえだよー」
「インデックスか?」
「あれ?と、とうま?どうしたの?」
「あのさ、御坂見かけなかったか?」
「みさか・・・って、みことの事?わたしは見てないけど・・・」

やっぱそう上手くいかないよな、と当麻は心の内で呟く。

インデックスと別れた場所から、ウチまでの距離と小萌先生の家までの距離は
やや小萌先生の家の方が遠いかどうかというところだ。
自分が寮についた頃には、ほとんどインデックスも帰宅寸前というところ。

その後に美琴は駆けて行ってしまったのだから、
インデックスが美琴を目撃する可能性は
限りなく0に近いことを当麻は百も承知である。

「とうま・・・みこと、どうかしたの?」
「実は――」

420 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:00:39.81 ID:Ds4ZixMo [19/53]
インデックスは黙って聞いた。

自分と別れた後の事を。
美琴とのわずかな再会を。

そして思わず大きなため息を1つ、吐き出した。

「・・・で、とうまはみことを追いかけず、今までずっと部屋で悶々としてたっていうの?」
「あ、あぁ・・・」

はぁー。重いため息だった。

「自分でも情けねえとは思ってるよ。・・・だけど」
「だけどじゃないよ、とうま」

優しい声で、しかしハッキリと強く、インデックスは否定する。

「らしくないんじゃない、とうま?」
「どういうことだよ」
「とうまは後先考えず突っ込んでっちゃうのが持ち味なんだよ」
「・・・」
「わたしを助けてくれた時も、そうだったでしょ?」

魔術師2人との戦い。当麻の人生が大きく動いたあの時。

「わたしは一度、拒絶したのに、それでもとうまは救ってくれたんだよ」
「あれは・・・」
「損得とか、後先じゃなくて、その時、とうまが正しいと感じた事を行動にうつせる。
 それはとても危ういけれど、同時にとても尊いものなんだよ」
「あの時は、お前はひでぇ怪我してたし、考える暇もなかったからな・・・それに」

それに、と1つ息を呑んで当麻は続けた。

「今回は俺が加害者になるかもしれない。御坂を、傷つけるかもしれない。
 いや、もう傷つけてるかもしれないけど、もっと傷つけるかもしれない。
 そう考えると、怖いんだよ・・・俺は・・・」
「・・・それが、とうまが足を進められない理由?」
「多分、な」

421 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:01:13.28 ID:Ds4ZixMo [20/53]
「そっか・・・」

もし、美琴が当麻を嫌っていたら。
インデックスにとってはありえない前提も当麻には大きな問題となりうる。

そしてそこに第三者の言葉はひどく無力だ。
インデックスは目を閉じ、優しく囁いた。

「ねぇ、とうまは、みことと一緒にいる時、しあわせだった?」
「えっ」

目を閉じてまぶたの裏に浮かぶのは美琴の笑顔。

他愛のないメールのやり取り。
一緒に食べた温かいご飯。
2人で笑ったテレビ番組。
熱くなった対戦ゲーム。
手伝ってもらった課題。

そして、重ねた肌。

戸惑う事もあった。けれど、けれど――。

「――ああ」

間違いなく。言い切れる。

「楽しかった。幸せだったんだ」

(みこと、約束守ってくれたんだね・・・)

右手には今日当麻から初めてもらったプレゼント。
インデックスは、それをゆっくり、そして優しく握りしめた。

422 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:01:39.45 ID:Ds4ZixMo [21/53]
「じゃあとうま、行かなきゃ」
「・・・」
「とうまのハッピーエンド、諦めちゃだめなんだよ」
「俺、の?」

インデックスの澄んだ声が、福音のように当麻の頭の中に響き渡る。

「みことが傷つくかどうかなんて、些細なことなんだよ」
「なっ」
「だって」

「とうまが、みことの事、それ以上にしあわせにしてあげれば良いんだから」

インデックスの声に迷いはない。彼女はすでにそれを断ち切ったのだ。

「俺が・・・」
「そうだよ。大丈夫、わたしが保証するよ。とうまは必ずみことをしあわせにできるんだよ」

当麻の心に火が点る。小さな、しかし2度と消えないであろう火。

本来自分と無関係だった少女が、こんなに信頼してくれている。
それに応えないほど、応えないでいられるほど、自分は腐っていなかったらしい。

「インデックス」
「うん?」
「ありがとうな」
「・・・さ、まずはみことを見つけ出すんだよ。くろこより早くね」
「あぁ。行ってくるぜ、インデックス!」
「いってらっしゃい、とうま」

電話を切って当麻は部屋を飛び出した。
いつの間にか外は陽が落ち、雨が降り出している。
しかしそんな事はそれこそ瑣末な事だ。

それまでの鬱憤を晴らすかのように、久しぶりに火が入ったエンジンは
フル稼働で上条当麻の身体を前へ前へと駆り立てた。


「ただいま・・・あれ、インデックス、ちゃん・・・?なんで泣いてるんです?」
「なん・・・でも、ないんだよ、こもえ・・・」
「インデックスちゃん・・・」
「だって、嬉しいんだもん・・・うっ、うれしい、はず・・・なん、だも゙ん゙・・・!」

423 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:02:05.56 ID:Ds4ZixMo [22/53]
12月の雨は容赦なく体温を奪っていく。
時折吹き付ける風がさらに追い討ちをかける。

美琴はただガムシャラに走った。
どこをどう進んだかなんて分からない。
途中、車のクラクションが何度か鳴っていた気がするが構わず駆け抜けた。

それでもしばらくすると息が続かなくなって足が止まった。
そこでようやく美琴は自分が雨に濡れている事に気がついた。

必死に酸素を体内に取り込んで呼吸を整える。

ここまで何も考えず、何も考えないように、何も考えないで済むように走った。
けど、それがずっと続く訳ももちろんなかった。

(・・・終わっ・・・ちゃったんだ・・・)

『あの日』からずっと美琴の中に燻っていた最後の灯りがとうとう消えてしまった。

残ったのは強烈で巨大な虚無感。
空っぽの洞のような錯覚。

(帰って・・・ご飯食べて・・・お風呂に入って・・・)

(あぁ、でも遅くなると寮監に怒られるなぁ)

(・・・それで・・・)

これから、どうするんだろう、アタシは。

もう、何も考えられない。

美琴は、足の向くまま、雨の学園都市を漂い始めた。

424 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:02:34.09 ID:Ds4ZixMo [23/53]
「――隣の支部から応援要請です!酔っ払った集団が暴れている模様!」
「ま、またですの!?手が回りきりませんわよ・・・!」
「白井さん、御坂さんはまだ見つからないんですか?」

買い物の後、差し入れを持ってやってきた風紀委員の事務所は
さながら修羅場の様相を呈していた。

師走も佳境、学園都市も『外』と同様に12月はあらゆる意味で騒がしくなる。

交通事故の発生件数も右肩上がりだし、スキルアウトを含め、
犯罪の発生数及び検挙数、風紀委員、アンチスキルの出動要請回数も年間トップだ。

「これでは応援も頼めませんわね・・・」

前日に急遽シフトを入れ替えてもらったとは言え、彼らもプロフェッショナル。
出勤しているメンバーだけで十分回せるようになっている。

それでも多忙はここに極まっている。
迷子の案内やら暴力沙汰、それに加えて管轄地域の巡回業務。

発生している事件数も多いのでそれに関連して処理する書類の量も尋常ではない。

「あ、佐天さん、この書類3部コピーしてください」
「ほいほーい」

さすがに見て見ぬフリもできず、3人は通常業務を手伝う事にしたのだ。

「一応監視カメラの映像を画面の端に表示してチェックしているんですが・・・」
「いえ、ありがとう、初春。それだけでも助かりますわ」

425 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:03:01.67 ID:Ds4ZixMo [24/53]
それにしても、と黒子はため息混じりに頭を悩ませた。

セブンスミストで買い物中、美琴は体調の不調を訴え、先に帰った。
もともと強引に引っ張り出したのだし、それ以上の無理強いもできなかった。

『疲れたから先に帰るね。黒子は2人に付き合ってあげて』

尤も、引き止める暇もなく、美琴は姿を消していたのだが。

それから1時間後、無事に帰りついたか分からなかったため
一度黒子は美琴に連絡を入れた、が、メールに返信もなく、電話も繋がらない。

さらに1時間後、そのまた1時間後の2回に渡り、
変わらず美琴に連絡がつかない黒子は寮監に連絡を入れた。

『御坂か?いや帰寮してるという記録はないぞ』
「そうですか・・・」

あれから3時間経ってもまだ寮に戻っていない、となればいくつかの予測が立つ。

まず帰る途中で倒れたという推測。

しかしこれなら通行人や風紀委員、アンチスキルなどの通報により
病院へ搬送されるだろうし、そうなれば寮監にも連絡が行くはずである。
それがないのだから、まずその心配はないだろう。

次に、帰らずどこかで寄り道をしているという考え。

平常時の快活な美琴であればコンビニに寄って雑誌を立ち読み
という事もあろうが、『あの』状態の美琴がそんな事をするとは、できるとは思えない。

そしてこの推測の中で浮かび上がるのが、あの類人猿、上条当麻だ。

黒子の目を盗んで、逢瀬を愉しんでいる・・・とも正直思えない。
が、それでも美琴が行きそうな心当たりが他にない。
仕方なく、黒子は当麻に電話を入れたのだった。

結果的には空振りの三振。
こうなると黒子には見当もつかない。

そこで情報とデバイスを求めて、差し入れを持って
第一七七支部に顔を出した訳なのだが、支部はそれどころではなかった。

仕方ない。黒子は腹をくくって目の前の書類を猛烈な勢いで片付けていった。

426 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:03:29.03 ID:Ds4ZixMo [25/53]
一方の上条当麻は、勢い良く飛び出してきたものの、
どこに行ったかもわからない美琴を探すのに迷走していた。

学園都市は広いのだ。ただ無闇にアテもなく走り回っても仕方ない。

(落ち着け。落ち着いて考えろ)

当麻は自分の中であの時の事を思い浮かべた。

(御坂は、ハッキリいって正常な精神状態じゃなかった)

(心神喪失・・・って言うんだっけか、ああいうのって・・・そんな感じだったよな)

(そんな状態で歩いたり走ったりする時、人間ならどう動く?)

つい最近、自分も似たような状況に陥っている。
そう、黒子が現れ、美琴共に、決別の言葉を残して消えた時。

自分は無意識的に自宅へと帰りついた。

『自分の知っている道を通って、自分の知っている場所へ着いた』

もしかしたら、アイツも似たような行動を取るかもしれない。
もちろん確信も何もない、が、闇雲に動くよりは余程マシだろう。

「・・・とりあえず、常盤台の学生寮まで走ってみるか・・・?」

黒子が帰ってないと言ったのだから、寮には恐らくいないし、
自分1人で帰ろうとはしないのではないか、『あの』状態の美琴は。
『まだ帰っていないのなら、恐らく自分では帰らない。』
それは、1つの確信だった。

もし帰るならとっくに帰っている。あれから2時間以上経っているのだ。
今帰っていないなら帰るつもりはない。
しかし、美琴が本当に知らない場所には行かないだろう。

雨の学園都市を、服が濡れるのも構わず、当麻は駆け出した。

427 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:03:57.13 ID:Ds4ZixMo [26/53]
その頃、美琴はまだ第七学区を歩いていた。

しかしその足取りは重く、鈍い。
まるで靴の裏にタールがまとわりついているようだ。

肩を落とし、背を丸め、俯きながらのろのろ歩く美琴を
周囲の通行人は一瞥しながら邪魔臭そうに避けていく。

(・・・もう・・・もう・・・なにも・・・かんがえたく、ない・・・)

美琴は学園都市を漂う。

ふらふらとおぼつかない足取りではあるが、
『どこか』へ向かって、美琴は着実に進んでいくのだった。


428 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:05:36.37 ID:Ds4ZixMo [27/53]
時刻はもう20時を過ぎた。日没から3時間以上が経過している。

『白井か、御坂ならまだ戻っていないぞ』

まだ帰っていない。
さすがに寮監も訝しんでいる。

これ以上は誤魔化せそうになかった。

『4時間強、か。何か問題に巻き込まれている可能性が強いな』
「ええ・・・ジャッジメントで事務作業を行いながら情報が得られればと思ったのですが・・・」

『念のため、アンチスキルにも連絡を入れておけ。
 今日は動くのも大変かもしれんが何もしないよりは良い』
「はい、お姉様に何かあってからでは遅すぎますから・・・」

『そういう事だ。こちらの手続きはしておく。何かあったら連絡を入れるように。
 あぁそれから、白井は門限後の帰宅予定という事にしておくぞ』
「お願いいたします。ありがとうございます」

電話を切った黒子は天井を仰いだ。

「・・・お姉様・・・いったいどちらにいらっしゃるんですの・・・」

429 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:06:16.54 ID:Ds4ZixMo [28/53]
一層温度が低くなった風が、強く美琴を打ち据える。

前方には橋。学園都市に流れる川に架けられた大橋だった。


ここで、誰かと、戦った。


ソイツはレベル0の無能力者のくせに、なぜかレベル5の自分の攻撃が効かない。

ソイツはレベル0の無能力者のくせに、なぜかレベル5の自分と同じ高さの目線。


それが、鬱陶しくて嫌いだった。

学園都市の誰もが一目置く自分を、ただの女子中学生扱いする『アイツ』が嫌いだった。


そんなアイツが、文字通り命がけで、自分を助けてくれた事が
どうにかなりそうなくらい嫌だった。

いつからか、アイツを失う事が、嫌だった――。

430 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:06:46.32 ID:Ds4ZixMo [29/53]
「あれあれ?かーのじょ、こんなトコで何してんの?」
「雨に濡れてビジョビジョじゃんって・・・おいおい、もしかして常盤台の制服?」
「ひょー!お嬢様かよー!こりゃ丁重に扱ってやらねぇとなぁ!」

遠くで誰かの声がする。

「うっは!めちゃ可愛いじゃん!俺好みだぜぇ!」
「あんま胸はねぇけどまぁそれもオツなもんだな」

カラダが、誰かに触られてる。

「なんだ、抵抗しねぇの?つっまんねーなぁ」
「いやいや、こりゃつまり同意ってことだろ?レイプじゃありませーんってな」
「なるほどな!まっ、ここんとこレイプばっかだったし、たまにはこういうのもアリかぁ!?」

いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。いやだ。

頭の中で警報がうるさく鳴り響くのに、冷え切った体はピクリともしない。電気も発生しない。

気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。
気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。気持ち悪い。

下衆な笑い声。まさぐられる体。煙草と酒の混じった臭い。

なのに、抵抗できない。できる体力と気力がもうない。

(もう・・・アタシには・・・なにも、ない・・・)

431 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:07:23.01 ID:Ds4ZixMo [30/53]
視界に映るのは降り続ける雨と灰色の雲。
何もない自分には格好の視界。


モウゼンブ、オワッチャエ・・・。


――――――。


なんで・・・なんで・・・。

もう、何もかも、いらないのに。

もう、何も、残ってないのに。

なんで、アンタが、浮かんでくるのよ・・・!

「い、やぁっ・・・」
「お?」
「やめっ・・・やめ、て・・・」

あらん限りの力で振り絞った声は蚊が鳴いたように小さい。

「おいおい、やっぱ抵抗するのかよ」
「まっ、和姦が強姦になっても全然かまわねぇけどな」
「それに俺、この子の声聞いたら一気に興奮したわ」

ただ、男達の欲望を加速させるだけ。
その手は、美琴のスカートへと伸びていく。

432 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:08:18.84 ID:Ds4ZixMo [31/53]
「い、や・・・」
「おっ、なんで短パンなんて穿いてんだぁ?」
「こういうのもアリだろ、マニアックで」
「ちげぇねぇわ」
「たす、けて・・・」

ぐじゃぐじゃに。でたらめに。空っぽのままで。

「こんな辺鄙なところ、誰も来ないぜ。ご愁傷様」

それでも、美琴は、声を上げた。

「助けて、当麻ーーーーーーーーーーーーーー!!!」

「俺の女に何してやがんだ、てめぇらぁぁぁああああ!!」

ゴスッ

「がっ!?」
「な、なんだてめぇ!!」

容赦なく、しゃがんで下半身を露出していた男達の背中を、頭を蹴り飛ばした。

「・・・」
こ、コイツ・・・ふざけやがって・・・」

男の1人が右手から炎が現れる。

「レベル3の発火能力、食らってみろぉぉぉおお!」
「・・・」

勢い良く放たれた炎の塊はしかし、何の効果もなく空中に霧散した。

433 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:08:59.25 ID:Ds4ZixMo [32/53]
「な、なんだ・・・と・・・?」
「てめぇ・・・ナニ、モンだぁ・・・?」

無言で、傍若無人に距離を詰める。

「ひっ・・・!」
「う、おぉ・・・」

「俺が誰だとか、そんなもんは関係ねぇ」

「だがよ」

「その女に手ぇ出した代償は高くつくぜ」

さらに距離をつめる。

「す、すま・・・悪かった!悪かったって!ああああ謝るから!な!?」
「ゴメンで済んだらジャッジメントもアンチスキルもいらねぇんだよ!!」

駆け出して、腕を思い切り振り上げた。

「お待ちなさい!」

雨夜を切り裂くように響いたのは

「・・・その3人、ジャッジメントが預かりますわ」

風紀委員 第一七七支部所属、白井黒子だった。

434 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:09:41.07 ID:Ds4ZixMo [33/53]
「白井・・・」
「だから、その物騒な右腕を降ろしなさいな、上条当麻」

地面に這い蹲った男達は突然の展開についていけない様子で2人を恐る恐る観察していた。

「学園都市最強である一方通行を打倒した貴方にかかれば
 こんなチンピラ、ものの5分とかからないでしょうけど
 貴方の右手はこんなところで汚して良い物ではないでしょう?」
「・・・白井・・・」
「お姉様のことは、お願いいたします」

深深と頭を下げる黒子に、当麻は腕をおろし、くるりと後ろを向いた。

「さて、貴方がたはアンチスキルの詰め所近くまで連行します。初春、佐天さん」
「はいっ、白井さん」

手錠といくつかの道具を手に、現れたのは初春と佐天の2人。
観念した様子の男達に手際よく装着していった。

「サンキュな、白井」
「いえ・・・貴方からの連絡があったからこそ、ですわ」


435 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:10:16.87 ID:Ds4ZixMo [34/53]
「大橋、ですか?」

15分前、黒子は当麻と電話越しにコンタクトを取っていた。
電話をかけたのは当麻から。

黒子は電話を取るか迷ったが、先ほど自分から連絡した以上、
ここで無視する訳にもいかなかった。

『ああ。行くとしたら多分あそこだ』
「根拠があって言ってるんでしょうね?」
『そんなもんはねぇよ』
「・・・」
『でも、確信に近いもんはある』

言い切った。そんな当麻に、黒子は先ほどまでの当麻とは違うように感じる。

「ならさっさと迎えに行って差し上げるべきなのでは?」

探るように黒子は尋ねてみる。

『言われなくても今走って向かってる。ただ、気になるのは時間だ。
 もしかしたら何か事件に巻き込まれてるかもしんねぇ。
 そうなったらジャッジメントとかそっちの管轄だろ?』

それは痛いほど分かっている。そしてその一事を黒子たちは案じていた。

「分かりましたわ。わたくし達もすぐに出ます」
『ああ。なんか嫌な予感がする。頼むぜ』

電話を切って顔を上げる。

「どなたからだったんですか?」
「・・・上条当麻からですの」
「えっ?上条さんですか?どうかしたんですか?」
「出ますわよ、初春、佐天さん!」
「えぇっ!?は、はいっ!」

大橋と言っても学園都市にはいくつかの橋が存在する。
この川に掛かる橋だって複数あるのだ。

正確にどの橋か分からない黒子たちが
結果的に2つ目で当たりを引いたのは僥倖だった。

436 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:11:02.60 ID:Ds4ZixMo [35/53]
当麻は美琴を抱き起こし、肩に寄りかからせた。

冷たすぎる体にギョッとして、強く抱き寄せた。

「・・・止めるか、白井?」
「・・・答えは出たんですの?」
「あぁ――」

「俺は美琴が好きだ」

冷え切った美琴の身体がやにわに熱を帯び始めた。
ただ力を失って当麻にもたれていただけの美琴の身体が当麻にぴたりと寄り添う。

「なら何も言う事はありませんわ。それと、寮監にはうまく話を通しておきます。
 今夜は寮に帰らなくても結構ですわよ」
「・・・そ、それって・・・」

満足そうに告げる黒子に美琴は顔を赤らめた。
ああ。何も悔いはない。
美琴のこの幸せそうな表情が戻ってきた事が、何よりの喜びだ。

近くまで迫っていたサイレンの主が姿を現した。
アンチスキルの護送車だ。

「ワタクシたちの仕事はここまでですわね。初春、佐天さん。帰りましょうか」
「はーい」
「御坂さん、上条さん。お2人とも、お幸せに~」

佐天の言葉に顔の紅潮をさらに高めた美琴と、照れくさそうに笑う当麻。

それを見届けて、黒子たち3人はテレポートでその場を後にしたの。

「帰るか、俺達も」
「うん」

437 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:12:14.44 ID:Ds4ZixMo [36/53]
そこから当麻の家に帰り着くまで、2人は無言だった。

と言っても、2人の顔から微笑が絶えることはなかったし
いつかのデートの時のような、気まずい沈黙ではありえなかった。

それに、美琴も当麻も、疲れきっているのが正直なところだ。

12月の雨の中、傘も指さずに走り回っていたのだから。

「ただいまーっと」

沈黙を破るように当麻が。それに続けて美琴も。

「・・・アタシも、ただいまって言って、良いのかな?」
「当たり前だろ?」
「・・・ただいま」
「おかえり!御坂!」

温かい安堵が美琴の心の中を満たしてゆく。

「当麻も、おかえりなさい」
「あぁ、ただいま、御坂」

そうして2人とも、どちらからともなくおかしくなって笑い声をあげ、
ひとしきり笑うと唇を重ねた。

舌も絡めない。唾液の交換もしない。ただ唇と唇を重ねるだけのキス。
でもそれがあまりに甘美で、相手の体温を感じるのが幸せで、
それまでのどんなキスより、互いに1つになれた気がした。

「と、とりあえずさ、風呂入れよ。身体冷えてるだろ?」
「う、うん・・・でも、それを言ったら当麻だって・・・」
「まぁ、良いんだよ。上条さんは男の子ですから!」

と強がってみたものの、寒くない訳がない。
ごくごく自然に、美琴は提案した。

「じゃあ、一緒に・・・はいろ?」

438 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:13:13.78 ID:Ds4ZixMo [37/53]
冷えた身体を急激に温めるのはあまり良くない。
少し温めのお湯にして2人は浴槽に身体を埋めた。

「あー・・・あったけぇ・・・」
「だね・・・」

お互いの肌が触れると、驚くほど冷たい。

当麻は悪い事したなと反省し、
一方の美琴は、こんなに冷たくなるまで探してくれたんだと感謝した。

濡れた髪を肌に貼り付けたまま当麻の肩に頭を載せる美琴。
当麻も、美琴の頭の上に頭を載せ返した。

やはり無言。でも心地良い。

「へへ・・・」

思わず美琴が笑いを零した。

「・・・なんだよ・・・」
「えへへ」

美琴は答えない。

「・・・はは・・・」
「なによー?」

当麻も、答えなかった。

439 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:13:41.79 ID:Ds4ZixMo [38/53]
入浴し始めてから20分。美琴も当麻もだいぶ体温が戻ってきたようだ。

「ちょっと温くなってきたかなぁ」
「そうね・・・もうちょっと熱くしても良いかも、でも・・・」
「ん?」
「・・・当麻に直接、温めてほしいなー・・・なんちゃって」

心臓がどっくんと大きく跳ね上がった。

上目遣いにこちらを窺う美琴が可愛くて仕方ない。
ほっぺも耳まで赤く染めてニコニコしている。

「い、いや」

だが当麻は踏みとどまった。

すぐにソッチへ流されてばかりというのは良くないのではなかろうか。
前回芽生えた一種の罪悪感が当麻を苛んでいる。

「ねぇ、当麻」

しかし、美琴は変わらず。当麻の不安を見透かしたように。

「恋人同士なら、いいでしょ?」

満面の笑み。

恋人。こいびと。

その響きに当麻の小さな葛藤は脆くも崩れ去ったのだった。


440 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:14:25.15 ID:Ds4ZixMo [39/53]
「優しく、するかんな」
「いつもやさしーじゃない」

軽く唇を触れ合わせるキス。
短く、それでいてゆっくりとリズムを刻むように。

「へへ」
「な、なんだよ?」
「とうまのキス、好き」
「なっ・・・!」

にへらと笑顔で、美琴は当麻の唇を更に追撃する。

「ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ、ちゅっ」

当麻ももちろんそれに応える。
浴室に2人が唇を重ねる音で満ちていく。

温かい、そしてどこかくすぐったい気持ちで満たされていく。

(くそ・・・なんでこんな可愛いんだよ・・・)

目の前の美琴は、にこにこして至福の顔で当麻のキスを受け入れている。
優しくする、なんて言ったけれど、軽い気持ちで言った訳じゃないけれど
強く抱きしめて、強く求めたい気持ちが外に出ようと必死に暴れている感覚。

変な緊張で震わせる腕を、美琴の腰へと巻きつける。

「あ・・・」

美琴の肩にゆっくりと顔を埋める。

「・・・とうま・・・」

441 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:14:57.46 ID:Ds4ZixMo [40/53]
はむ、と上下の唇で美琴の肩を啄ばんでやるとピクリと身体を震わせた。

「は、ん・・・」

鼻に掛かった声のような息、または息のような声が漏れる。
少しずつ、少しずつ。ゆっくりと下へ、唇を這わせていく。

ぴくぴくと美琴の身体が反応する。

胸の辺りに差し掛かるところで当麻は顔を上げて美琴の顔を見た。

「とう、ま・・・」

するりと美琴の白くほっそりした指が当麻の肉棒に絡められた。

「う・・・」
「へへ・・・もうこんなにおっきくなってるんだね」

言いながら美琴はゆっくりと竿を上下に扱き出した。
円運動を加えながら、いとおしい物を扱うように。

すると当麻も負けじと手を伸ばす。美琴の秘所、その割れ目へと。

「あっ・・・!」

美琴が目を閉じ、さらに顔を赤らめた。
そこは、お湯とは違う何かでぬるぬると濡れていた。

「ん・・・んっ・・・」

当麻は割れ目には指を入れず、その周りを撫でるように、掬うように手を動かす。
一方の美琴も、自らに及ぶ快感に抗いながら当麻の肉棒を丹念に擦り続けた。


442 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:15:36.64 ID:Ds4ZixMo [41/53]
(やべ・・・)

当麻を襲う一種の予感。

(最近ヌいてなかったしご無沙汰だったから、すぐに出ちまいそうだ・・・!)

美琴とのデート以来、性欲も湧かなかったので文字通り手付かずのままだったのだ。
それがいきなり女の子の手にシゴかれては溜まったものではない。
いや、溜まっているからこそ果ててしまいそうだった。

「とうま・・・?」
「・・・っ!」

すぐにでも入れたかったが、優しくすると言った手前、それはまだ我慢すべきだ。
だが身体はそう簡単に言う事を聞いてくれないのが現実。
もし、一度でも射精感が起きれば止めるのは不可能に近いだろう。

「・・・ねぇ、とうま?」
「な、なんだよ?」

ちょっと声が裏返ったような気がするが全力でスルーすることにする。

「もしかして、もう出そう?」
「!!」

いきなり言い当てられた当麻はドキッとしたがここは男の威厳だ。

「そ、そんな訳ないだろ?いくら御坂の手が気持ちよくてもだな」
「んーでも、とうまって、出そうになるとピクピクして、こっちがきゅってなるのよ」

そう言ってもう片方の手でふぐりを優しく包み込んだ。

「っ・・・!」
「うんうん、やっぱりちょっときゅっとなってる」

少し余裕を取り戻したのか美琴の目には怪しげな光が宿っていた。

443 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:16:19.51 ID:Ds4ZixMo [42/53]
「ほらほら、正直に言いなって~♪」

なんだか楽しそうである。
美琴にはこういう一面もあるのだ。
基本的に根がS、攻めらしく、こういったシーンではその貌が表に出る。

観念した当麻は白状せざるを得なかった。

「あぁ、そうだよ。そうでございますよ・・・久しぶり過ぎて溜まってるんですよ・・・」
「もしかして、アタシと会えない間、一度もヌいてない?」

首肯。

それを見て美琴は、にへらと笑った。

「ねぇ、ここに腰掛けてよ」

言われるがまま当麻が座ったのは浴槽の『へり。』
お湯に膝下だけを突っ込み、その脚の間に美琴が鎮座した。

「お口でしてあげる」

にっこり笑って唇を指差す美琴を見て、また当麻の肉棒がびくんと動いた。

「ふふ、こっちも喜んでるみたいだね」

そう言って、ちゅっと亀頭に口づける。
びくっと今度は当麻が腰ごと身体を浮かせた。

「あーもう、動いちゃだめよ」

美琴は右手を当麻の屹立した男根に添え、左腕で当麻の脚をホールドする。

「イく時は、先に教えてね」

上目遣いにそう頼む恋人に、当麻は顔を真っ赤にして頷くしかなかった。

444 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:16:47.52 ID:Ds4ZixMo [43/53]
「あーむっ」

嬉しそうに当麻のモノを咥え込む美琴がたまらなくエロ可愛い。
ああそうか、エロ可愛いとかどこの世界のスイーツの修飾語だよ
と思っていたけどこんなすぐ近くに存在するなんて。

美琴がだらだらとじるじるじゅくじゅくと甘い唾液まみれになった肉棒を
なめまわし、ねぶり、すすり、ほおばり、吸い上げる。

美琴の痴態に当麻の思考回路までどろどろになってしまいそうだ。

わざと音を立てて男の股間にむしゃぶりつく美琴は
あまりに下品であまりに優雅で、あまりに淫靡だった。

「わらわらほんはほんにゃやいあやえ」

まだまだ、こんなものじゃない。
これ以上何があるってんだと当麻は身構えた。

今でさえ、とてつもなく気持ちよくて、果ててしまいそうで
しかしもっと味わっていたいがために懸命に堪えているというのに。

美琴は当麻の腿をロックしたままの左腕をもぞりとズラして肘から先を
当麻の股間へと這わせていく。

そして、その手は怒張した男根の下を過ぎ、睾丸を無視して、1つの孔へ辿り着いた。

「が、ぁっ!?」

呻く。

「ここって、気持ち良いらしいよ?」

それは絶妙の加減で。
微弱に放出された電気が、当麻の菊門を堅く閉じる括約筋が強制的に収縮させられた。
すかさず美琴の人差し指が捻じ込まれ、瞬間。

「ぐ、アッー」

腰から迸ったのは圧倒的な超絶の快感。
いや、快感などと呼称するのもおこがましい程の衝撃。

申告などできようもない。
当麻は美琴の顔に、物凄い勢いで大量の精液を放出した。


445 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:17:13.08 ID:Ds4ZixMo [44/53]
「も~、ちゃんと先に教えてって言ったのに・・・」
「いや・・・お前な・・・あれはムリだろう・・・」

あまりの衝撃に当麻の虚脱感は大変なものだった。
これほどの射精は今までに体験した事がないほどのものだ。

かつて美琴と浴室で自慰した時も衝撃的だったが、
インパクトで言えば今回はアレ以上だ。

「へへー。まぁ実は前から試したかったのよね」
「今のか?」

うん、と。美琴は得意そうに頷く。

「でもアンタに触られてると電気出せないから、ちょっと心配だったんだよね」

それは、確かにそうだ。右手で触れていなければ大丈夫なのだろうか?
しかしそれを美琴に教える事が、今後の2人にとって良いのかどうか。
未来を想像して、今回は黙っておくことにした。

「にしてもすっごいいっぱい出たね♪」
「っ・・・!」

美琴は顔にぶちまけられた精液に嫌がる素振りもなく
丁寧に指で掬い取って、口に入れた。

「お、おい?」
「これニガいんだね・・・」
「いや、そもそも食べるもんじゃないですから」

そう言ったにも関わらず美琴はそれを丹念に掬っては口へ運ぶ。

「マズいだろ?ていうか身体に悪くないんだろうか・・・」
「タンパク質でしょ?大丈夫よ」

かなりの量があったにも関わらず、結局美琴は髪についたもの以外は全て飲み込んでしまった。

「さて、まだまだ元気みたいだし。第2ラウンド、良いわよね?」

446 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:17:44.09 ID:Ds4ZixMo [45/53]
(コイツなんかちょっと余裕って感じだな・・・)

主導権を握られたと見るべきか。
しかし先ほどのアレがあっては致し方ない。
当麻は面白くないと思いながらも、魅力的な美琴の申し出を断る理由は皆無であった。

というか、もう我慢できない。

こちらに向けられた可愛らしいヒップを下から抉るように、肉棒を突きたてた。

「あっ、あぁ、ぁんっ!」

久しぶりに挿入する美琴の膣内は少々以前より狭く感じた。
しかし、既にお互い弄りあっていた段階からだろう。
中は愛液に溢れていて侵入を拒むどころか、飲み込まれていくような感覚さえあった。

「いっきに・・・きたぁ・・・」
「・・・いや、だったか?」
「う、ううん!ううん!」

かぶりを振って否定する美琴。

「きもち、いいっ、よぉ・・・!」

先ほどまでの余裕はどこかへ行ってしまったらしい。
そしてそれは美琴だけでなく、当麻にも同じだ。

少しキツめの膣内は別にイく直前でもないだろうにきゅんきゅんと当麻の息子を締め付ける。
大量の愛液が結合部から溢れ、抽送によって泡を作りながら浴槽の中、お湯へと落ちて混ざる。

「あっ、うくぅっ、ひゃ、あぁっ」

(さっき射精してなかったら、すぐイっちまうとこだったな)

それでも襲い来る射精感。
とにかく美琴の中はキモチイイ。熱くて温かくて柔らかい。
気を紛らわそうと当麻は美琴の背中に覆いかぶさって、手のひらを胸に回した。

447 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:18:15.75 ID:Ds4ZixMo [46/53]
「あ、い、いま、胸・・・らめ・・・」

胸を揉むと大きくなるというのは都市伝説だと思っているが
初めての頃に比べて少し成長したような気がする。

それでもまだまだ控えめという表現が正しい。が、感度は抜群だった。

手のひら全体で胸を撫でながら指の先でピンと固く立った乳首を摘む。

「ひゃっ!」

円を描くようにこねくり回す。

「あぁっ」

くりっと押し込む。

「んぅっ!」

くいっと引っ張る。

「ふあぁぁっ!」

面白いように美琴と膣が反応する。
可愛くなって背中にキスをした。

「ふゎ・・・」

美琴の反応1つ1つがいとおしい。嬉しい。

「と、とうまぁ・・・キス・・・キスぅ・・・してぇ・・・!」

ぐちゃぐちゃに唾液が零れるのも厭わずに舌を貪るように絡める。
美琴は懸命に舌を動かしながら当麻の唾液を啜る。
当麻は更に腰の動きを加速させていった。


448 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:18:47.50 ID:Ds4ZixMo [47/53]
腰と腰、骨と骨、肉と肉がぶつかる音。
とめどなく溢れる愛液がぱぢゅんぱぢゅんと激しく音を立てて飛沫を作る。

「はっ、あっ、あっ、あぁっ、や、はぁっ」

美琴の肌もいつしか冷え切った青白から染め上がったような桃色に熱を帯びている。
さっきから、つまりは乳首を弄った辺りから、美琴の膣圧は如実に変化しており
キスによってその流れはさらに加速した。

「あっ、ふぁ、はっ、はっ、あんっ、あぁっ、あんっ」

美琴が、当麻の絶頂の前触れが分かるように、
当麻もまた、美琴のそれを既に学習している。

短い、音楽で言うスタッカートのような息遣い。
小刻みに痙攣するような断続的な膣圧。
そして、当麻の身体に、まさぐるように手を這わせてくる。
さらにこれが正常位だと脚を腰に強く絡める。
要は、ありとあらゆるところをできるだけ当麻と密着するように動く。

まさに今、そうなのだ。つまり、美琴の絶頂が近い。
それを感じた当麻はピストンの動きをさらに速めた。

「とうまっ、とうまっ!すき!すき!すきぃっ!」
「お、俺も、好きだっ!み、『美琴』!」

応えた瞬間、美琴の膣がかつてないほど急激に収縮した。

「~~~っ!?」
「ーーーーっ!!」

搾り取られる。根元から咥え込んで離さない。
それは射精と言うより最早搾取。

背中を弓のようにしならせて身体ごと痙攣させながら絶頂に達する美琴。
そしてその中に注ぎ込まれる精液の量は、先ほどより多いくらいだった。

449 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:19:22.70 ID:Ds4ZixMo [48/53]
膣圧がようやく落ち着いて弛緩し、当麻はズルリと肉棒を引き抜くと、
子宮内に入りきらなかった精液が、カリに掻き出されるように美琴の中から零れ落ちた。

ぽたんぽたんと、お風呂のお湯に白濁とした粘液が波紋を作るのを
当麻はどこか遠い場所のように感じていた。

「はぁ、はぁ・・・あ、もったい、ないね・・・」

ようやく『帰って』きた美琴もまた自分の中から滴る精液をぼんやりと見ていた。

「いきなりイくなよな・・・ビックリしただろうが」
「うー・・・いきなりって言うなら当麻でしょお」
「な、なんだよ?」

美琴はもじもじと恥ずかしそうに指を動かし、顔をやや背けて言った。

「だって、当麻が急に名前で呼ぶんだもん・・・」
「え・・・」

怒ったような顔、うなだれたような顔、考えるような顔、睨むような顔、しかし最後には恥ずかしそうな顔で。

「・・・普段、苗字でしか呼んでくんないし・・・さ・・・」
「う・・・」

なんとなく沈黙。

「あー、もう、仕方ねぇなぁ」
「な、なによ」
「可愛いっつってんだよ、美琴」
「な、えっ、あ・・・?」

そうして美琴は顔を真っ赤にして。

「ぷっ・・・くっ、あっはっはっは」
「な、なによもう!ば、ばか!」

2人で笑ったのだった。

450 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:19:57.29 ID:Ds4ZixMo [49/53]
シャワーで汗やら愛液やら精液やら唾液やらなんやらを洗い落とし
2人は浴室から外へ出た。

いつからか買い備えられた美琴用のタオルと着替えの予備。
すでに上条家は2人の家になっていた。

「制服どうしよう・・・とりあえず洗って干すっきゃないかぁ」
「今日のところは仕方ないな」

ふと、美琴が外の様子に気がつく。

「あ・・・雪だぁ」
「ホントだ。いつの間に変わってたんだ?」

窓際に立つ2人。
しんしんと静かに降り積もる雪を眺めていると、不思議と気持ちが落ち着いた。

「・・・ねえ」
「ん?」
「・・・なんで、インデックスとデートしてたの?」

視線を外から美琴へと移して、美琴を真正面から見据えた。
その点は、説明しなければならないところだろう。

「いやまぁ、確かにそれはうーん、軽率だった、のか?」
「・・・」

そう言って当麻は部屋の中、机の上に置いておいた1つの紙袋を手に取った。

「これ買うのに選ぶ手伝いしてもらったんだよな。俺1人じゃどうにも不安でさ」

ツヤ消しされた黒くてちっちゃな紙袋。
その中にどう言った類のものが入っているかは容易に予想がつく。

「え、も、もしかして、それって・・・」

451 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:20:53.05 ID:Ds4ZixMo [50/53]
「ホントはな、お前に謝って、これ渡そうと思ってたんだよ」

ゆっくりと美琴に歩み寄る。

「なんか順番がめちゃくちゃになっちまったなぁ。いろいろ考えたんだけど」

そして当麻は美琴の目の前で立ち止まった。

「美琴。不安にさせてごめん。曖昧なままでごめん。ハッキリできなくてごめん」
「当麻・・・」
「お前のことが、好きだ」

「とう、ま・・・」

美琴の目に涙が溢れる。

「それで、良かったらコレ、受け取ってくんねーかな」

「どゔま゙ぁ・・・っ」

みっともないくらい、子どもみたいな大粒の涙を零して、美琴は当麻に抱きついた。

452 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:21:20.60 ID:Ds4ZixMo [51/53]
美琴は当麻の胸に、当麻は美琴の髪に、それぞれ顔を埋めていたが
どちらからともなく、名残惜しそうに離れた。

「これ、開けても良い?」
「もちろん。あーでもやっぱテレる!あ、後にしませんか?」

クスッと笑うと美琴は、

「やーだ。一秒でも早く見たいもん♪」

そう言って丁寧に袋を開けた。

「あ・・・」

入っていたのはネックレス。
プラチナのクロスの真ん中にピンクサファイヤがあしらわれている。

「綺麗・・・」

頬を赤らめて目をキラキラ光らせてアクセサリに見入る姿は
どこからどう見ても年相応の女の子だ。

「ねぇ!これ着けて良い?」
「むしろ着けてもらえなかったら割と凹むと思います」

慣れた手つきで、鼻歌さえ歌いだしそうな浮かれっぷりで美琴はネックレスを身につけた。
さすがに女の子だけあって、その動きは淀みなく。
一方の当麻はチラッと見えたうなじにドギマギしたりして。

「かわいー」
「気に入ってもらえたようで良かったよ」
「うん、ありがとう、とうま」

「すっごい嬉しい」

453 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:21:48.28 ID:Ds4ZixMo [52/53]
「あー・・・」
「ん?」
「いや、今ふと気がついたんだけど、今日ってクリスマスイブなんだな」
「そういえば・・・」

最近日付とか曜日とかあまり考えずに過ごしてきた2人である。

「なんかクリスマスプレゼントと一緒になっちまったな」
「それを言ったら、アタシなんて用意してないわよ」
「いーよ」

ポリポリと頬をかいて当麻は。

「お前以上のプレゼントなんてねーからな」
「・・・アンタ、随分恥ずかしい事言ってるの、自覚してる?」
「・・・ええ、はい」

しかしジト目でこう切返した。

「でもお前、顔真っ赤だかんな」
「う、うるさいわね。嬉しいんだから仕方ないでしょ!」

照れ隠しか、美琴は力いっぱい当麻に抱きついて。

「へへ」
「・・・なんだよ」
「とうまー」


「だいすきっ」


おわり

454 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/22(木) 23:23:53.94 ID:Ds4ZixMo [53/53]
明日、あとがきとか書かせてちょ・・・きめぇとか言われるのは分かってるけど。
Html化依頼はもうちょいお待ちくだされ。

とりあえずは最後まで付き合ってくれた人、ありがとう。おやすみ!

465 名前:VIPにかわりましてGEPPERがお送りします[sage] 投稿日:2010/07/23(金) 11:39:54.62 ID:EVKPbLgo [1/2]
VIPでの乗っ取り(ていうか丸投げ)から随分遠くまで来たもんだ・・・。

書き始めた頃はこんな事になるとは露とも思わなかった。
>>460の言うとおり、俺も物語も紆余曲折したけど
ここまで扱ぎ付けられたのはまるっと100%みんなのおかげだった。

重ねて本当にありがとう。

この話の中での登場人物がある程度成長という名の改変だったり何なりがあって
原作とはだいぶ違う感じになってるけど、まぁ半分願望みたいなとこもあって
特にそれが如実に出たかなってのは佐天ちゃんとインデックスちゃん。

禁書さんはホントは可愛い子だと思うんだよ。
佐天さんは何気に頭良いんじゃないかと思う訳ですよ。

原作でももうちょい活躍の場があると良いなぁ。

ヒロインの座についてはすでに五和さんたちに大差つけられた感は否めないけど。

まぁそんな訳で。どんな訳で。多分もうスレ立てする事はないと思う。
総合はちょいちょい見てるしたまに短編書いたりしてるけどね。

寂寥感は尽きないけど、長い挨拶ほど無用のもんはないって事で。
最後にもう一度ありがとう。趣味と妄想の話しに付き合ってくれて。

あばよ!

(Html化依頼は月曜にします)


コメント

五和知ってる割りには白井とインデックス初対面だったり、上条がLevel0の事まったく気にしてない事忘れてたり、だからこそ美琴が気に掛けてたの知らなかったりひどい文章だな
つか、アニメすらちゃんと見てないような文章あるんですが
後御坂の髪止めが花柄じゃないし、初春の腹黒さやカトリックな禁書さん、美琴の漏電癖、美琴と上条の偽デートがあったことやらもないし
禁書である必要あんの?
つか、何より許せねぇのは泣いてる人間ほったらかした上条の描写だ
上条さんなら何が何でも先ずは追い掛ける、あの8月21日の帰ってこない美琴にいてもたっても居られず飛び出したように

No title

どこを縦読みしたらよいのか教えてはくれないかね?
そんな瑣末なことは、作者ですら当初の設定やらを忘れているやもしれぬ禁書の、その二次創作で指摘しなければならないほどのものではないだろうに…
キャラ崩壊の甚だしいssなど読んだ日には悶死しかねないぞ
ついでに言えば、高々素人が書いたssに態々「描写」などという言葉まで使って…文学に対して教養のある人間だということを示したかったのか?

と、漢字多めに並べ立てたけどさ…
エロかったから何でもいいんだよ!!
作者殿も、「高々素人」などと書いてしまって申し訳なかったよ…

No title

そもそも論から言えば、SS自体が原作に寄りかかって捻じ曲げて適当に書いている、いわゆるゲテモノでしょ?いちいち「アニメ見てるの」とか言われてもなあと・・・・・

長文クソコメワロタwwwwww
作者は乙!

No title

ただひたすらアホなエロを求めてさ迷ってたのに予想外にキュンキュンさせられて死ぬかと思った。カトリックなはずの禁書の言動をはじめとして多少ズレてるところはあるけどこまけぇこたいいんだよ!

承認待ちコメント

このコメントは管理者の承認待ちです

No title

まあ、言いたい事はなんとなく解る気がするな。美琴好きな奴にとっては、黒子がレズってきたらビリビリしておしまい。妙に原作っぽい美琴で受け入れる感じにするから文句が出てくる。普通にキャラ崩壊の美琴で書いておけばよかったんじゃない?・・・

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