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御坂「上条美琴かぁ・・・」上条「?」 2

337 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 22:16:25.60 ID:PZG/GsPhO
バイトの合間を縫って続き書いてみます。書き込みが遅いのはご容赦を。



目と鼻の先には御坂の顔があった。
顔は真っ赤に染まり、唇はぷるぷると小刻みに震える。
だがその目はこちらを食い殺さんばかりの気迫で俺を睨んでおり、甘い雰囲気なんてかけらも無い。

上条(不幸……なのか?)

話は今朝まで遡る。

339 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 22:29:44.67 ID:PZG/GsPhO
デザートバイキングに行く約束を果たすため、珍しく補習の無い休日を利用して俺は御坂と出掛けることにした。

上条「約束の時間、10分前……よし。遅刻するわけにはいかんからなぁ。一応デートみたいなもんだし」
少しだけ胸を踊らせながら、待ち合わせ場所であるいつもの公園へと向かう。

353 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/23(水) 23:22:21.85 ID:PZG/GsPhO
上条「うお……まさかもう来てるとは……」

物陰から待ち合わせ場所でそわそわと落ち着きのない御坂の様子を窺う。
髪型を気にしたり、服装を気にしたりと忙しない。 そんな微笑ましい情景に何故だか頬が緩んだ。
いつまでも見ていたいが、それで遅刻してしまっては本末転倒だ。

上条「お~い、御坂」

359 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2009/12/24(木) 00:13:54.68 ID:b8cI0iSbO
こちらを振り向く御坂の顔が声を掛けた途端、これでもかと華やぐ。

御坂「お、遅いわよ」

照れ隠しなのか、すぐに表情を引き締めるが、紅潮する頬は隠し切れなかったようだ。
今にも駆け出さんばかりの子犬のように、御坂のそわそわとした様子は止まるところを知らない。

上条(なにこの可愛い生き物おぉ!?)

上条「落ち着け、相手は中学生相手は中学生……」

美琴「どうしたのよ?」

うずくまるこちらの様子を小首を傾げながら窺う御坂。
こいつ、こんなに可愛かったっけ……?

367 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 00:30:42.92 ID:b8cI0iSbO
上条「遅いって言ったってまだ約束の10分前だぜ? お前、何分前にここに来たんだ?」

美琴「う……その、30分前……」

上条「30分も前からここでそわそわキョロキョロしてたんですか……」

美琴「だ、だってしょうがないじゃない。……楽しみ、だったんだもん」

上条(だからなんなんデスカ、この可愛い生き物おぉ!?)

上条「なあ御坂。お前、なんか悪いもんでも食った?」

美琴「何よ、急に」

上条「いえね、いつもの美琴センセーと違ってあまりにも素直過ぎるから、上条さん、若干恐怖を覚えているのですが」

美琴「…………」

377 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 01:31:18.42 ID:b8cI0iSbO
上条(い、いかん、つい余計なことを!? 来るか、電撃!?)

美琴「余計な意地張ったって、もうしょうがないでしょ。あんたには、その……ばれてるわけだし……私の、気持ち」

上条(何この可愛い生き物、モフモフしてえぇッ!)
美琴「だから、覚悟してよね」

上条「覚悟?」

美琴「絶対にあんたを振り向かせてみせるんだから」
上条「……お」

美琴「お?」

上条「お手柔らかにお願いします」

美琴……ふふ、やーだよーだ♪」

404 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 03:25:09.60 ID:b8cI0iSbO
上条「と、取り敢えずファミレス行こうぜ。今日はそのために腹空かしてきたんだし」

美琴「そうね、ちょうどいい時間だし。……ちゃんとエスコートしてよね」

上条「お、おう」

差し出された手を硝子細工を扱うように優しく握る。
この前は何も気にせず手を繋げたのに、今は少し違っていた。
これが本気を出した御坂の力か……!

美琴「な~に手を繋いだぐらいで、どぎまぎしてんのよ」

上条「そ、そういうお前だって顔真っ赤じゃねーか」

美琴「私はいいのよ。その……好きな人と手を、繋いでるんだから」

すいません、今の上条さんじゃ、本気の美琴センセーには太刀打ち出来ません。

410 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 03:46:24.79 ID:b8cI0iSbO
「おめでとうございます!」

上条「へ?」

「お客様がスイーツバイキングフェア期間中、百組目のカップルとなります。つきましてはスイーツバイキングは無料、サービスにスペシャルドリンクを付けさせていただきます」

美琴「こういうこともあるもんなのねぇ」

上条「もしや美琴センセーは幸運の女神なのでせうか。ありがたやありがたや」

美琴「なに拝んでんのよ、恥ずかしいなぁ、もう。……幸運の女神、か。ふふ……」

「ドリンク、すぐにお持ちしますので、あちらのスペシャルシートでお待ちくださいませ」

416 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 06:02:49.67 ID:b8cI0iSbO
上条「……拷問だろ、これ」

美琴「…………」

案内された先にあった席に座りながら気まずさに耐え兼ね、ぼそりと呟く。
御坂は言葉もないのか、耳まで真っ赤にして俯いていた。

上条「スペシャルシートっつーから、どんなもんかと期待したけど、これじゃただの晒しものじゃねえか」

俺と御坂を好奇に満ちた目が取り囲む。
しかも窓に面した位置にあるため、外の通行人からもまる見えだ。

上条「しかも極め付けが……」

目の前に置かれたドリンクだった。
明らかに一人で飲むには多過ぎる量のドリンクに、二本のストローが交差し、これみよがしにハートなんぞを形作っていた。


418 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 06:16:50.40 ID:b8cI0iSbO
上条(さすがにこれは御坂も……)

苦笑しながら御坂の方を見ると、調度御坂もこっちを見ていたらしく、これ以上はないと思っていた顔を更に真っ赤にしながら、慌てて俯いていた。

上条「いや、さすがにこれはねえよなぁ。お店の人には悪いけど遠慮させて……」

美琴「……ん!」

上条「はい?」

御坂は何かを決意したような顔をしたと思ったら、おもむろにストローをくわえた。

421 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 06:29:26.96 ID:b8cI0iSbO
上条「え~と……飲むの?」

御坂「ん」

上条「マジですか?」

御坂「ん!」

上条「いや、さすがにそれは上条さんも恥ずかしいわけで……」

御坂「ん!!」

いかん、これ以上逆らったら本気の電撃を飛ばされかねん。
今の御坂の電撃は幻想殺し<イマジンブレイカー>でも防ぎきれないような気がする。
覚悟を決め、大きく息を吐き、呼吸を整える。
……男・上条、征かせていただきます!

425 :帰る道すがら書き込みさせていただきます:2009/12/24(木) 06:45:19.56 ID:b8cI0iSbO
上条「むぅ……」

近い近い近い!
いくら何でも近すぎますよ、これは!
御坂なんて恥ずかしさのあまり震えているし。
そのくせ、目だけはこっちを睨んでるし。

上条(甘い一時っつーより、メンチの切り合いってかんじだ……)

この状況を打破するためには、一秒でも早くドリンクを飲み切るしかない。

美琴「ん~……」

御坂も同じ事を考えたのか、ストローの中をドリンクがゆっくりと競り上がっていく。

上条(えぇい、侭よ!)

赤い液体がハートを形作り、あと少しで二人の口に届く。
あと2cm、1cm……


426 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 07:02:28.23 ID:b8cI0iSbO
美琴「ぶふッ!?」

上条「ぬあーッ!?」

グラスの中身が盛大に噴き上がり、飲み切ることに集中していた俺の顔を襲った。

上条「ごほっ、こら、御坂! 急にストローぶくぶく逆噴射とか何考えてん、だ……」

文句を言おうと顔を上げるが、御坂はこっちを見ていなかった。
何事かと御坂の視線の後を追うとそこには―――

黒子「お、おおおおね、お姉さまがあの類人猿と、デ、デデデデートを!?」

初春「うわぁー……わぁー……」

佐天「へぇ~、あの人が御坂さんの恋人さんか~」

もの凄い形相の怒れる風紀委員<ジャッジメント>、白井黒子と、その御友人二人であった。

430 :凄く……眠いです……:2009/12/24(木) 07:27:51.20 ID:b8cI0iSbO
黒子「お姉さまああぁ! これはいったいどういう事ですの!?」

美琴「あのね、黒子。これはね、んっとね……」

白井の乱入により、店に居づらくなった俺達は、近くの河原に場所を移していた。
物凄い剣幕の白井に詰め寄られ、御坂はたじたじだ。

上条(こんなしどろもどろになってる御坂、初めて見た)

これはこれで可愛いのでもう少し見ていたい気もするが、いつまでも御坂にばかり白井の相手をさせるのも酷というものだろう。


431 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 07:39:16.05 ID:b8cI0iSbO
上条「あー、白井。その辺で勘弁してやってくれないか」

黒子「……殿方さん、ちょっとあちらへ。一対一で話したいことがありますの」
上条「……分かった」

美琴「あ……」

上条「心配すんなって。ここは上条さんに任せておきなさい」

佐天「おぉ~、頼れる彼氏ってかんじですね」

初春「憧れちゃいます」

黒子「う~い~は~る~?」

初春「あ、痛い痛い痛い! し、白井さん、頭ぐりぐりしないでくださ~い」

459 :保守有難うございます。:2009/12/24(木) 13:43:48.24 ID:b8cI0iSbO
黒子「それで?」

上条「それでって、何が?」

黒子「惚けないでくださいまし、お姉さまのことですわよ。いったいどう思っているんですの? 生半可な気持ちなら許しませんわよ」

上条「俺の、気持ち……」

黒子「……お姉さまのこと、好き、なんですの?」

どうなんだろう?
だって御坂は中学生で、ビリビリで、勝ち気で、何かというとすぐ勝負とか言い出して―――

上条「あぁ―――」

だけど本当は弱い面もあって、何でも自分一人で背負い込もうとしたり、不器用で素直じゃないけど、優しいところもあって―――

上条「そうか」

御坂のいいところ、悪いところが頭の中を駆け巡る。
記憶を失ってからの二人の思い出なんて僅かなものだ。
だけど今、こんなにもはっきりと御坂との思い出を心に思い描ける。

462 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 13:54:13.11 ID:b8cI0iSbO
上条「俺は」

御坂の気持ちには何となく気付いていた。
だけど怖かった。
その想いは記憶を失う前の上条当麻に向けられたものなんじゃないかって。
だから気付かない振りをした。

上条「御坂が」

しかしそれももう限界だった。
たとえ記憶を、何かあいつとの大事な思い出を失っていたとしても。
今の上条当麻が御坂美琴を想う気持ちは―――あいつを守りたいと思うこの心は。


上条「好きなんだ」

決して嘘なんかじゃないのだから。

465 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 14:09:43.74 ID:b8cI0iSbO
黒子「……では誓ってください。これからはお姉さまだけを守ると」

上条「そいつは無理だ。困ってる奴がいたら力になりたいと思うし、それに」

黒子「それに?」

上条「困ってる奴を見て見ぬ振りなんてしたら、俺が御坂に怒られちまう」

黒子「ではそうやって誰かを助けて、そのたびに貴方は死にかけて、お姉さまを心配させるのですね」

上条「……守ってみせるさ。あいつの心ごと」

黒子「命を懸けて?」

上条「命は懸けられねえな」

黒子「…………」

467 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 14:20:55.93 ID:b8cI0iSbO
上条「自惚れかもしんないけどさ、俺が死んだらあいつ、泣くと思うんだ」

黒子「…………」

上条「それじゃ駄目だ。それじゃあいつの心を守ったことにはならない」

黒子「…………」

上条「だから命を懸けてなんて軽々しく口に出来ねえよ。前にも言ったろ? 俺はあいつを、あいつの周り全ての世界を守ってみせるって」

黒子「……そうでしたわね」

上条「これだけじゃ足りねえか?」

黒子「…………」

上条「この想いだけじゃ、あいつは守れねえか?」

471 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 14:27:36.58 ID:b8cI0iSbO
黒子「はあ~ぁ、参りました、私の負けですの。そんな恥ずかしい台詞を臆面もなく言ってしまわれる方とは勝負なんて出来ませんわ」

上条「恥ずかしいって……」

黒子「だから……お姉さまのこと、お任せしましたわよ。上条当麻さん」

上条「……おう!」

474 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 14:38:01.85 ID:b8cI0iSbO
黒子「おっねえっさま~ぁ♪」

美琴「うわっ、抱き着くな、黒子~!」

黒子「殿方さんといちゃつくのも結構ですけれど、たまには黒子の相手もしてほしいですの。じゃないと拗ねてしまいますのよ?」

美琴「え……黒子、それって」

黒子「初春、佐天さん。これ以上、お邪魔をするのも不粋ですし、行きますわよ」

初春「え、あ、は、はい!」

佐天「……了解です」

黒子「ではお姉さま、ごゆっくり」

479 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 14:49:59.45 ID:b8cI0iSbO
美琴「……あんた、黒子に何言ったの?」

上条「ん~、ちょっとな」
御坂が心底不思議そうな顔でこちらを見つめてくる。

上条(やばい……好きってことを意識しだしたら、なんか……)

仕草、声、その一つ一つ全てが愛おしい。

美琴「はあ……なんかどっと疲れたわね。結局いうことをきくっていう約束も果たせなかったし」

上条「あ、じゃあ願い事、変えてもいいか?」

美琴「変えるって、何に?」


480 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 14:56:33.30 ID:b8cI0iSbO
一瞬の隙を突いて御坂の頬に軽くキスをする。

上条「キスしてもいいか? って、もうしちまったけどな」

美琴「…………」

上条「参りました、降参です。上条さん、美琴センセーの本気にめろめろです」

美琴「……ふ」

上条「好きだ、美琴」

美琴「ふ、ふふ……」

上条「ふ?」

489 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 15:11:02.85 ID:b8cI0iSbO
美琴「ふにゃああぁあぁぁ!?」

上条「うわ! ちょっとあぶ、ビリビリはやめて!」
美琴「う、ううううるさーい!」

上条「危ない、てーの!」
美琴「あ……!」

492 :以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします:2009/12/24(木) 15:17:52.02 ID:b8cI0iSbO
右手で美琴を抱き寄せる。
その身体はちょっと驚いてしまうほど華奢で、柔らかくて、こいつが女の子なんだということを意識させる。

上条「ふぅ……ごめんごめん。好きだって気付いたらつい、な」

美琴「う、う~……!」

上条「……怒ってる?」

美琴「……怒ってるわよ、ばか……だから……」

上条「だから?」

美琴「つ、次はちゃんとキス、してよね……」

上条「……おう」

fin

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