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魔神「願いをどうぞ」 男「 」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:28:55.66 ID:MCI2MpEg0 [1/20]
魔神「はじめましてご主人様。ワタクシ魔神でございます」キリッ

男「 」

魔神「どんな願いでも3つだけ、叶えて差し上げます」キリッ

男「 」

魔神「願いがございましたら、なんなりとお申し付けください」キリッ

男「 」

魔神「ははぁ、ご主人様は気が動転していらっしゃる。よくあることでございますが」

魔神「大丈夫でございますか?気つけに魔神ビンタなどもございますが」

男「あ、あぁもう大丈夫だよ。…一つ、質問があるんだけど」

魔神「なんでございますか?」

男「…なんでちゃぶ台の上に仁王立ちで現れるの?」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:31:32.00 ID:MCI2MpEg0
魔「!?こ、これはお立ち台ではないのでございますか!?」

男「なんでお立ち台に立てると思ったんだよ…」

魔「申しわけありませんご主人様!ご主人様のちゃぶ台に土足で!」

男「もういいって……しっかし驚いたな。いきなりペットボトルから出てくるんだもんなー」

男「お陰で入ってたMAXコーヒー全部こぼしちゃったしな」

魔「いえ、礼には及びませんよ」キリッ

男「褒めてないぞ…あーあー床と用紙がベチョベチョだ。掃除しなきゃ…」


魔「さてご主人様、願いはなんでございますか?なんでも叶えて差し上げますよ」キリッ

男「その話なんだけどさ…少し質問させてもらうよ?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:35:22.68 ID:MCI2MpEg0
魔「なんでございますか?なんでも答えて差し上げますよ」キリッ

男「『願いを増やせ』っていうのはもちろんダメだよね?」

魔「左様でございます。先にご説明しておけばよろしかったですな」

魔「しかし!それ以外ならどんな!あどんな願いも、あ叶えてさぁしあぁげます!」カカン!

男「なぜ急に歌舞伎っぽい話し方になるんだ。そして分かりづらい」

魔「いえ、ちょっとした魔神ジョークでございます」

男「話を戻すけどさ、例えば死人を蘇らせたり、二次元に行きたいっていうのも叶えられるの?」

魔「もちろん!魔神に不可能はございませんので!」キリッ

男「じゃあさ…」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:40:12.37 ID:MCI2MpEg0
男「例えば『魔神の力では持ち上げられない岩を創ってそれを持ち上げてくれ』ってお願いしたらそれは叶えてくれるの?」

魔「えー…それは…ん!?あれ?」

男「ただ『一杯の水をくれ』ってお願いをしたら出てくる水はどこの水なの?コップ一杯なの?25mプール一杯でくれるの?」

魔「いや、そのような問題はですね…」

男「他にも『ドーナツの穴を食べたい』みたいなお願いとか」

男「『カナリアと同棲しているウルトラマンをジャンパーソンしてくれ』みたいな意味不明なお願いはどうなるの?」


9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:50:42.16 ID:MCI2MpEg0
魔「…で、出来る限り善処いたします」

男「そうやって言ってっけどさァ!こっちは遊びでやってんじゃないんだよねェ!」チャブダイドン!

魔「申しわけございません!」

男「誠意ってモノがんでしょうがよォ?」

魔「申しわけありません!申しわけありません!魔神土下座!」

男「ったくよォ、どうしろっつーんだよ……なーんて冗談はさておいて」

魔「左様でございますな…ご主人様も小芝居が上手ですな」

男「いやぁお前ほどじゃないよ」

二人「えヘヘヘヘ」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 21:59:27.55 ID:MCI2MpEg0
男「まあ常識の範囲内の願いをするよ」

魔「助かります」

男「…それにしても魔神かぁ…」

魔「見るのは初めてでございますか?」キリッ

男「もちろん。しかもペットボトルから出てくるなんてな…ほら、もっとランプとかさ?魔人といったらそういうのを想像してたよ」

魔「魔神界にもトレンドというものがあるのでございますよ。最近はバーチャルボーイから出る輩もおりますよ」

男「はは、それ最近じゃないぞ…」

男「ん?ちょっとまって?ひょっとして…魔神って何人もいるの?」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:03:58.54 ID:MCI2MpEg0
魔「はい。何人もおります。皆個性的で楽しい奴らばかりですよ」

男「へぇ…家族とかいないの?」

魔「いいえ。いささかおかしな表現ですが、魔神はみな一人身でございます。気になりましたか?」

男「いやさ、もしランプの精にこどもがいたらその子は『ランプの精子』って言うのかなーと思ってさ」

魔「いわゆる下ネタでございますね」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:12:51.39 ID:MCI2MpEg0
男「…いやぁしかしいいネタが入ったなぁ」

魔「『ランプの精子』でございますか?」

男「違う違う。実は僕、小説家なんだ」

魔「左様でございましたか。そういえばMaxコーヒーで濡れた原稿用紙がありましたな」

男「子供のころから本が好きでさ。それこそランプの精の話も読んだんだ」

男「アラジンの話は子供心にわくわくしたよ!」

男「そしてこう思ったんだ。『僕も、魔神にあってみたい』って…」

男「その魔神が目の前にいるんだもんなぁ…!」ニコニコ

魔「な…なんだか少々恥ずかしいですな」

男「…うん!よし!最初の願いを決めたよ!」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:19:08.37 ID:MCI2MpEg0
魔「左様でございますか。なんなりとお申し付けください」

男「うん。僕の願いは!ずばり!」


男「『僕の話し相手になってくれ』だ!」


魔「…そのような願いでよろしいんでございますか?」

男「ああ。お前の話をもっと聞きたいんだ。さっきの話方からしたら、色んな人達に会ってきたんだろ?そういう話をもっと聞かせてくれよ」

魔「なるほど…かしこまりました。では1つ目の願いを叶えて差し上げましょう」

男「ありがとう」


魔「はい叶いました」

男「あっさりィ~!」

魔「さて、何の話をしたらよろしいでしょうな?」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:25:15.37 ID:MCI2MpEg0
男「うーん、叶えた願いで印象に残っているものとか、ないの?」

魔「そうですなぁ…あ、実はワタクシ達は人間以外の願いも叶えるのでございますが」

男「あ、そうなの?」

魔「はい。ワタクシ達が中にいる、ランプやペットボトルを開けたり磨けたりできれば可能ですよ」

男「へぇ~。続けて?」

魔「かしこまりました。そのなかで一番印象に残っているのは『恐竜を絶滅させてくれ』というものでございますねぇ…」

男「…あれお前がやったの!?」

魔「はい。いやああの時は凄かった。数が多すぎてキリがないので結局隕石をぶつけたんですがね、その制御が難しくてもう…」

男「お前はいつからいるんだ…他には?」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:35:11.65 ID:MCI2MpEg0
魔「そうですねぇ…あ、一度ご主人様に盛大に怒られたことがございまして」

男「お、失敗話か。聞かせて聞かせて」

魔「クリスマスのことなんですが、あまりにもご主人様が『リア充爆発しねーかなー』というおっしゃるものですから…」

男「…叶えたのか?」

魔「はい!魔神にNOはございませんので!」キリッ

男「ブ、ブラッディクリスマス…」ガクガクブルブル

魔「結局次の願いで無かったことにしたのですが…いやぁあのときのご主人様の顔は恐ろしかった」

魔「とまぁ、他にも語り尽くせない程の願いを叶えて参りましたよ。次はどんな話をいたしましょうか?

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:49:38.29 ID:MCI2MpEg0
男「そうだなぁ…思ったんだけどさ、なんの為に願いを叶えるわけ?」

魔「あ、それ聞いてしまいますか…いいでしょう。願いのこともございますし、特別に教えて差し上げましょう」

男「え?なにこれシリアス?」


24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 22:57:18.13 ID:MCI2MpEg0
魔「実はでございますね…願いを叶え続けると…」

男「うんうん!」

魔「ワタクシの願いが叶うのでございます!」キリッ

男「ふーん」

魔「なぜ急に興味を失ってしまったのですか!?」ガーン

男「はは、冗談だ。で、いくつ叶えたらお前の願いが叶うの?」


25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/13(日) 23:00:51.77 ID:MCI2MpEg0
魔「ふふ…あと2つです」

男「は?」

魔「ご主人様達の願いを総計108万叶えると、魔神は1つだけ願いを叶えられるのでございます」

男「108万叶えてたったの1つ!?…わりにあわねぇ…長かったなぁ」

魔「長かったですねぇ…まあ魔神の宿命、といったものですから」

男「えぇー?…なにその、とんでぶーりん型式…」

魔「ご主人様さっきから微妙にネタが古いですな」

男「で、お前の願いが叶うまであと2つなのか」

魔「ええ…さっきのも含めて107万9998。叶えて参りました」

男「凄いな…で、お前の願いはなんなの?」

27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/13(日) 23:09:19.15 ID:MCI2MpEg0
魔「それは…恥ずかしいでございますです///」クネクネモジモジ

男「なんだぁ?いきなり気持ち悪い。いいじゃないか、減るもんじゃなし」

魔「では私の願いを当ててみてください」

男「おっクイズか?いいぞ…そうだなベタな所で…『世界征服』とかか!」

魔「いえ、そこまで大それた願いではございませんな」

男「じゃあ…『ファミチキをお腹いっぱい食べたい』とか?」

魔「極端ですな。しかし違いますぞ」

男「…よし分かった!」

魔「!」

男「全世界の美少女におちんぽを」

魔「ストップ!ご主人様ちょいちょい下ネタを入れるの辞めていただきませんか!?」

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/13(日) 23:21:04.05 ID:MCI2MpEg0
男「あーやっぱりわかんねーよぉ。なになに?誰にも言わないしさぁー」

魔「それは言うパターンの聞きかたではございませんかな?」

男「次の日みんな知ってるのな。大丈夫だよ。魔神なんて、お前のびっくり登場シーンを実際にみなきゃ誰も信じないさ」

魔「左様でございますね。では…ワタクシの願いは…」

男「願いは…?」

魔「ずばり!」

男「うんうん!」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/13(日) 23:28:04.77 ID:MCI2MpEg0


魔「『人間になること』でございます!」


男「ふーん」

魔「てーんどーん!」ガーン


37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/13(日) 23:35:52.25 ID:MCI2MpEg0
男「でもなんで人間になりたいの?人間は人間で結構大変だぜ?」

魔「…ワタクシは今まで様々な願いを叶えてまいりました」

魔「しかし、魔神は基本的には命令がなければ動けないのです」

魔「今はこのようにご主人さまと話しておりますが、普通は用事が済んだらランプの中でずっと待機しなければなりません」

男「そうか…魔人達は普段こもりっぱなしだもんな」

魔「そのとおりでございます…そして、ご主人様の願いが叶ったらいつ現れるかわからない新しいご主人をジッと、待つのでございます」

男「…」

魔「ワタクシは自分の眼で世界を見てまわり、自分の脚で世界に立ちたいのです」

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/13(日) 23:45:37.76 ID:MCI2MpEg0
男「…そうだよな。お前も好きでリア充爆発させたわけじゃないもんな」

男「でもさ。さっきも言ったけど、人間っていいことばかりじゃないぜ?」

男「傷つけあったり、騙し合ったり。辛いぜ。東京砂漠とはよく言ったものだよ」

魔「砂漠関係なくないですか?…しかしそれでも構わないのです。それも含めて私は、人間になりたいのです」


男「意志は固いんだな…でもさ、それなら『自由になりたい』でいいんじゃないか?なんでわざわざ人間に?」

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/13(日) 23:55:44.24 ID:MCI2MpEg0 [20/20]
魔「実はもう1つ理由がございまして…うふふ」ニヤニヤクネクネ

男「なんだ?引き続き気持ち悪い」

魔「実は…前のご主人様に仕えている時に好きな人ができてしまして…」クネクネ

男「とりあえずそのフラワーロックみたいな動きをいったん止めような?」

41 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 00:09:31.80 ID:DBtzHxMz0 [1/18]
男「その人はどこにいるかわかるの?」

魔「はい。しかもここは奇跡的に前回のご主人様にお仕えしていた場所に近いのでございます」

男「そんなことってあるもんなんだな」

魔「その子には一目惚れしたのでございますが、それがまた可愛いんですよ」

男「はは、それ惚気になってねぇよ?しかし…魔神の恋、ねぇ」

魔「お恥ずかしいことです。しかし人間にならなければこの恋は成就しないように思います」

男「まあもし付き合えてもランプにいちいち戻ってたら、家庭内別居みたいなもんだしなぁ」

魔「それに、自分の力で恋を叶えたいのです。魔神の力なしで」

男「そうだな。それに魔神じゃあ子供つくれるかもわかんないし」

魔「はっはっは。『ランプの精子』ならぬ『ペットボトルの精子』が誕生する可能性もございますな」

44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 00:31:39.74 ID:DBtzHxMz0 [2/18]
男「…よし。2つ目の願いを決めたよ」

魔「おや、なんでございますか。なんなりと、お申し付けください」


男「うん…『魔神を人間にしたい』」




46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 00:40:10.22 ID:DBtzHxMz0 [3/18]
魔「…!?よろしいのでございますか!?」

男「ああ。お前を見てたらさ、なんか応援したくなったよ」

魔「ご主人様…」

男「いいじゃないか、もうほとんど108万なんだし。少しくらい前倒ししてもな?」

魔「しかしきちんと108万願いを叶えないと、魔神の沽券に関わるというか…」

男「ふむ。あ、じゃあこうしよう!」

男「『魔神を、1つ命令を叶える為の力を持った状態の人間にしたい』」

男「これならお前は人間になれるし、僕の願いを叶えることが出来るんじゃないか?」



48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 00:43:44.85 ID:DBtzHxMz0 [4/18]
魔「…今まで何人ものご主人様にお仕えしてきましたが」

魔「魔神のワタクシの為に願いを使っていただけるのは初めてでございます」

魔「しかし…どうしてまた…貴重な願いをワタクシに消費していただけるのでございますか?」

男「さっきもいったろ?応援したくなったんだ…それに人間は、自分の利益を度外視して誰かを支えたり、助けることができるんだぜ」キリッ

魔「おおぅ…ご主人様…かっこいい」

男「よせやい」キリッ

魔「それでは…願いを叶えて差し上げます」

男「よろしく頼むよ」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 00:52:55.84 ID:DBtzHxMz0 [5/18]
魔「はい。これでワタクシはもう人間です」

男「どうだ?なんか変わったか?」

魔「なんだか…生まれ変わったような気がします」

男「そうか…おめでとう」


男「そういえばお前の好きな人、この近くなんだろ?誰なんだ?」

魔「いかがでしょうか。この近くの花屋に勤めているはずでございますが、ご存じですか?」

男「…それって、もしかしてカオリさんか?」

魔「あ、やはりご存じでございましたか。彼女は本当に可愛いですな」

男「それ…僕も好きな人…」

魔「えっ」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 00:55:49.38 ID:DBtzHxMz0 [6/18]
男「そうか…お前恋のライバルか…まあカオリさん可愛いからな…」

魔「も、申しわけございません!魔神土下座!」

男「はは…いいんだ。別に付き合っているわけじゃあないから…あ、そういえば」

魔「はい?」

男「まだ一つ願いが叶えられるんだったな…」ニヤリ

魔「…ご主人様?」


53 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:00:26.40 ID:DBtzHxMz0 [7/18]
男「この願いで、お前を蹴落とすことが出来るな。いやぁ残念だせっかくいい友達になれると思ったのに」ニヤァ

魔「そ、そんな!ひどいではありませんか!」

男「まあ仕方がないなよなァ!傷つけたり蹴落とすのが人間だからなァ!」

魔「あ…あ…」

男「ククク…さーてどうしよっかなぁ『常に下痢状態』にしてやろうかなぁ…いや、いっそ存在そのものを消すってのはどうだ!?」

魔「うう…」

男「よし、きーめた!」

男「魔神!最後の命令だ!耳ィかっぽじってよぉく聞け!」

魔「ひいっ」ガクガク

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:03:22.29 ID:DBtzHxMz0 [8/18]



男「『頑張れよ』」



魔「…え?ど、どう意味でございますか?」

男「…そのままの意味だ。『頑張れ』頑張って彼女をおとすんだ。」

魔「しかし…先ほどご主人様も女さんが好きだ、と…」

男「…実は振られたんだ。それも今日」

魔「…なんと」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:06:39.14 ID:DBtzHxMz0 [9/18]
男「なんか酷く自分が惨めに思えてさ、死のうとも思ったんだ」

魔「…」

男「で、遺書書いて、最期のMaxコーヒーを飲もうと思ったら」

魔「…ワタクシが現れたわけでございますね…」

男「そういうこと。お前のせいで遺書はびちゃびちゃになったけどな」

男「でもお前の願いを聞いて、なにかふっ切れたんだ。それに、死んだら何もかも終わりだしな」

魔「運命でございますね…」

男「ああ。ありがとうな、僕の前に出てきてくれて」

魔「いえ、礼には及びませんよ」キリッ

男「ははは。今度は褒めてるぞ」

魔「しかし、ワタクシの力でカオリさんと結ばれることが出来たのでは?」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:07:44.52 ID:DBtzHxMz0 [10/18]
男「お前も言ってたろ?そういうものは、自分の力で掴みたいんだ」

魔「左様でございますか…しかし先ほどのご主人様の演技力には驚嘆いたしました!」

男「あれ、知らなかったのか?僕は、小芝居は得意なんだ」キリッ

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:13:08.35 ID:DBtzHxMz0 [11/18]

男「よし!元魔神!」

魔「はい!」

男「『頑張れ!』」

魔「はい!」

男「当たって砕けろ!」

魔「はい!」

男「行って来い!」

魔「はい!いってまいります!いままでありがとうございました!うおおおおおおお!!!!」ガチャバタン



男「…頑張れよ」




61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:17:32.07 ID:DBtzHxMz0 [12/18]



魔「だめだったぁあああああん!!!!」ビエーン



男「流石に早すぎるだろ!?僕だってもう少しねばったぞ!?なにしたんだよ?」

魔「…一緒に子供を作りませんか?って」

男「アルティメットにセクハラじゃあないか…」

魔「これしか口説き文句を浮かばなかったもので…」

男「すまん…さっきの精子トークのせいだな」

魔「恋が…終わった…わりとあっさりと…」

男「ごめんごめん…で?」

魔「はい?」グスン


62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:23:23.70 ID:DBtzHxMz0 [13/18]
男「お前これからどうするんだ?」

魔「そういえば住むところなどもないのでした…」

男「…よければさ。しばらく一緒に住まないか?」

魔「よろしいのでございますか?」

男「ああ。ある意味命の恩人だし、まだ魔神の頃の話も聞きたいからな」

魔「あ、ありがとうございます!…あっ、そうだ」

男「うん?」


64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:31:02.14 ID:DBtzHxMz0 [14/18]


魔「『ワタクシの、初めての友達になってください』」



男「あれあれぇ?友達作りには願いの力を使っちゃうのかなぁ?」

魔「あっ、そうでした…い、今のは無し!無しで!」アセアセ

男「冗談だよ。それに、もう僕たちは十分友達だと思うよ?」

魔「あ、ありがとうございます…」クネクネ

男「それ癖なんだな…それに、先に人間になったんだから魔神の願いは無効なんじゃないの?」

魔「…あっ!」


65 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:34:06.32 ID:DBtzHxMz0 [15/18]
男「お前、意外と抜けてるのな…」

魔「お恥ずかしい限りでございます」

男「おいおい、友達同士ならそういう丁寧な口調も直すべきでございますよ?」クスクス

魔「左様でござい…そ、そうだね!」

男「ははは。あんまり無理しなくてもいいぞ」


67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:40:02.57 ID:DBtzHxMz0 [16/18]
男「さーて、これからどうしますかね?」

魔「とりあえず何か飲み物はありませんか?走ったので喉が渇いてしまいました…」

男「…よし!じゃあやることは決まった!元魔神!」

魔「なんだい?」

男「Maxコーヒー買いに行くぞ!」

魔「乾いた喉には地獄じゃないか!せめてお茶にしようよ!」

男「む、そうだな。じゃあお茶を買いにスーパーに出発だ!」

魔「はい!」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:45:56.17 ID:DBtzHxMz0 [17/18]
こうして僕に新しい友達が出来た。
この後、2人でまたカオリさんにアタックして2人とも返り討ちにされたり
元魔神の体験を元にした小説が大当たりしたり
実は元魔神がMaxコーヒーが嫌いな事が判明したりするけれど、それはまた別の話




                                         お わ り

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/06/14(月) 01:59:57.57 ID:DBtzHxMz0 [18/18]
どうにか終えることが出来ました
最後まで読んで下さった方、支援して下さった方
ありがとうございました
みんなもMaxコーヒー飲みましょう

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