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唯「私が憂の飼い主だからだよ」

1 名前:代理[] 投稿日:2010/06/11(金) 18:59:59.19 ID:tmfdFSwi0 [1/5]
唯「やっぱり飼い主はきちんと役目をはたさないといけないよね?」

梓「まあそれはそうですけど……薮から棒になんですか?」

唯「ううん、思ったことを言っただけだよ」

梓「はぁ……言っておきますけどトンちゃんの面倒はきちんと見てますよ」

唯「うん、知ってるよ。突然話が変わるけど私は飼い主歴十年だからね!」

梓「え?唯先輩何かペット飼ってましたっけ?」

唯「うん!カワイイカワイイペットだよ」

梓「なんですか?」

唯「憂だよ」

2 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:06:13.15 ID:jGFcWzFWO [1/49]
唯「うーい、アイスー」

憂「アイスは食後でしょ、お姉ちゃん」

唯「えー今食べたいなあ」

憂「だーめ」

唯「憂のケチんぼ」


どうも、平沢唯です。そして憂の飼い主です。

え?妹さんのほうがよっぽど飼い主みたい?

どうも皆さん平沢姉妹について理解していないみたいですね。

よござんす!教えてさしあげます。

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:10:35.38 ID:jGFcWzFWO [2/49]
一見今の会話は私がいいようにあしらわれたように見えます。

しかし、しかし。

実際には私の計画通り。


唯「じゃあご飯食べたら絶対アイス食べていいんだよね、憂?」

憂「うん、ご飯食べたらね」

唯「わーい」


実際には憂は見事私の作戦にハマッているのです。

この会話によって私は食事の前にアイスは食べられないけど、確実に食後にはアイスを食べられるんです。


ふふ、憂はいつも飼い主である私にコントロールされているんだよ。


4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:13:32.17 ID:jGFcWzFWO [3/49]
例えば他には。


憂「お姉ちゃん朝だよー」

唯「うー」

憂「お姉ちゃん起きてー」

唯「うーあとちょっと~」

憂「だーめ!早く起きないと遅刻しちゃうから」


だらしない姉が妹に起こされているという風にしか見えないこの場面。

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:18:31.24 ID:jGFcWzFWO [4/49]
しかし、しかし実際にはそうではないのです。


憂「お姉ちゃん、今日はお姉ちゃんの大好きな朝ご飯だよー」

唯「起きます!」

憂「はいおはよう」


わざと寝坊をして憂に私を起こさせます。

そうすることで飼い主とペットとの関係を無意識に自覚させます。

ふふ、計画通り。


憂「って二度寝はだめ!」

唯「うーねむーい」


時には訓練のために難易度をあげます。

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:21:15.22 ID:jGFcWzFWO [5/49]
はたまたこんな場面。


憂「お姉ちゃん!」

唯「は、はいっ!」

憂「このぬいぐるみの山はなに?」

唯「そ、それはゲームセンターで……」

憂「こんなにとってきちゃって、めっ!」

唯「……ごめんなさい」


一見姉が妹に無駄遣いを責められているようにしか見えないこの場面。

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:26:40.67 ID:jGFcWzFWO [6/49]
しかし、しかし。実際にはこれも違うのです。


憂「今月はお姉ちゃんのお小遣あんまり多くないんだから」

唯「は、はい」

憂「気をつけようね」

唯「うん、もうムダづかいは二度としないよ!」


実際には姉である私が無駄遣いを働くことにより、妹の金銭感覚を厳しくするという
我ながら非常にかしこい訓練をさせているのです。

将来、私からはなれても一人で生きていけるように金銭感覚をしっかりさせているんです。

さすが私。なんていい飼い主なんでしょう。


唯「憂、これあげる」

憂「いいの?」

唯「うん!」

憂「お姉ちゃん、大事にするね!」


飼い主としてさりげなくご褒美をあげるのも忘れちゃダメです。

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:30:45.20 ID:jGFcWzFWO [7/49]
今度はこんな場面。


唯「ふふんふふん♪」

憂「お姉ちゃん、お風呂入らないの?」

唯「もうちょっとしたら入る」

憂「先に入ってもいい?」

唯「うん、いいよ」


一見、姉がギターの練習に熱中しすぎて、そのまま練習し続けたいから
妹にお風呂を先に譲ったという風にしか見えないこの場面。

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:37:32.19 ID:jGFcWzFWO [8/49]
しかし、しかし違うのです。


憂「じゃあ入ってくるねー」

唯「いい湯で~」

憂「あはは、なにそれ?」

唯「いい、湯、だっな~」


しかし、実際には一番風呂を譲ることにより私は冬の寒い一番風呂を回避しているのです。

冬の一番風呂は寒いですから。

言わないだけでもちろん私の妹はソーメイですので、
きちんとそれを理解してして暖かくなった二番風呂を私に提供してくれているのです。

自然に飼い主への優しさを身につけさせる。

飼い主として当然の役目です。


憂「今日は一段と暑かったから汗かいちゃった」

唯「そういえば今は夏だねー」

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:41:58.93 ID:jGFcWzFWO [9/49]
そしてこんな場面でも。


唯「やっほーういー」

憂「きゃあ!?」

唯「やっぱり一緒にお風呂に入ろっ」

憂「え……うん」

唯「身体洗ってあげるね」

憂「ちょ、ちょっとお姉ちゃんど、ど、どこ触ってるの!?」

唯「ほれほれ」

憂「ぁん……」


一見二人の姉妹が仲良くお風呂でじゃれあっているようにしか見えないこの場面。

あ、ちなみにこの場面は文章のみでお楽しみ下さい。


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:48:33.70 ID:jGFcWzFWO [10/49]
しかし、しかし違うんですよ。


憂「もう、お姉ちゃんったら!」

唯「ひゃう!?」

憂「仕返しだよっ」

唯「憂、もみもみしないで……ん、」

憂「気持ちいい?」

唯「……ぅん」


実際にはこうして妹のおからだに触れてどこか異常がないかチェックするのです。

飼い主としてペットの体調管理に気をつけるのは当たり前です。


唯「ああ、気持ちいい」

憂「私、上手でしょ?」

唯「うん!憂の肩もみは最高に気持ちいいよ」

憂「えへへ」

唯「ん……」

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:52:53.72 ID:jGFcWzFWO [11/49]
あらら、こんな場面でも。


唯「うーい、テストどうしよ~」

憂「どうしたのお姉ちゃん?」

唯「テストが近づいてきてるのにいっこう勉強が進まないんだよ~」

憂「まかせてお姉ちゃん!」

唯「おお!さすが私の妹!」


テスト前に勉強がまるで進まず泣きつく姉を助けようとする妹。

なんて素晴らしい姉妹の愛の場面。

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 19:57:51.99 ID:jGFcWzFWO [12/49]
しかししかし……なんか同じことばかり言ってるなあ。


憂「いい、お姉ちゃん?」

唯「はい!憂先生!」

憂「まず、関係代名詞っていうのは……」


実際にはこうして妹に一学年上の姉の勉強をさせることで、常に同じ学年のライバルたちよりも勉強をリードさせるのです。

飼い主が優秀なんだからはペットも優秀じゃなきゃね。


憂「お姉ちゃん、寝ちゃダメっ」

唯「むーり……」


ペットの世話は大変!

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 20:03:03.73 ID:jGFcWzFWO [13/49]
なんとこんな場面でも。


唯「うう、もう食べれないよ……うぃ」

憂「全然食べてないのに、お腹いっぱいなの?」

唯「今日、ムギちゃんが用意したお菓子食べすぎちゃったんだ」

憂「うーん」

唯「ごめんなさい、憂」

憂「今度からは量を考えて食べてね」

唯「はあい」


お菓子の食べ過ぎでご飯を食べられない姉を叱る妹。

そんな何気ない食事風景。

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 20:09:52.68 ID:jGFcWzFWO [14/49]
ふふ、でも違うのですよ。

憂「パクパク」

唯「……」

憂「モグモグ」

唯「パクパク」

憂「お姉ちゃん……」


食べられない状態にも関わらず、あえて妹の愛のこもった料理を食べる。

そうすることで、飼い主である私の気高さを見せつけペットに尊敬させる。

やっぱり飼い主がナめられてちゃダメです。

唯「うっ……」

憂「お姉ちゃん、まさか……!?」

唯「ゲロはいちゃうよおおおおおおぉぉぉ」

憂「はい、ごみ箱!」

とっさの対応力を鍛えさせるのも忘れてはいけません。

31 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 20:50:49.90 ID:jGFcWzFWO [17/49]
これも?的な場面。


唯「ギー太」

ギー太「」

唯「今日は何して遊ぶ?」

ギー太「」

唯「お姫様ごっこ?」


憂「お姉ちゃん入るよー」

唯「いやん」

ギー太「」


ギターと遊んでいる姉という非常にシュールな光景を目撃した妹。

そんな二人の日常の一場面。

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 20:55:52.11 ID:jGFcWzFWO [18/49]
まあ、これにも飼い主の思惑はあるんです。


唯「ギー太、一緒にお風呂入ろっか?」

ギー太「」

唯「もう、ギー太は無口なんだからあ」

ギー太「」

憂「……」


これは、とても入りづらい空気にあえて割り込む能力を鍛えるための訓練です。

ペットたるもの空気を読むだけじゃなく、時には空気を壊すことも覚えましょう。

何に使えるかは知らないけど飼い主としてとりあえずしつけしときます。

憂「……」

妹は何も言わずにニコニコしながら部屋を出ていきました。


唯「あれ?」

ギー太「はは、ドンマイ」

34 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 20:58:18.73 ID:jGFcWzFWO [19/49]
あまーいこんな一時でも。


唯「ういー耳がかゆいよお」

憂「じゃあ耳掃除してあげようか?」

唯「たのもー」

憂「たのまれました」


姉が、耳がかゆいので耳掃除を妹に頼むというフツーの風景。


35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:03:43.29 ID:jGFcWzFWO [20/49]
けれどもけれども。


憂「じゃあお姉ちゃん寝転がって」

唯「はーい」

憂「はい、ゴロゴロしないの」

唯「ゴロゴロゴロゴロ、ピタッ」


実際にはこうしてペットとして飼い主に尽くさせることで奉仕の精神を学ばせるんです。


唯「うーい膝枕しながら掃除して」

憂「知ってる?膝枕しながら耳かきしようとしても自分が影になって見えないんだよ」

唯「ええ、そうなんだあ」


時にはペットから学ぶこともあります。

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:07:10.02 ID:jGFcWzFWO [21/49]
このような場面でも。


唯「憂ー

憂「なあにお姉ちゃん?」

唯「コタツはいいね」

憂「そうだね」

唯「しあわせ~」

憂「ふふ、お姉ちゃん、本当に幸せそう」


姉妹がコタツに入ってゆったりとしているほのぼのとした光景。

38 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:11:28.81 ID:jGFcWzFWO [22/49]
しかし、しかし、しかし!


唯「……」

憂「……」

唯「みかん美味しいね」

憂「そうだね」


しかし、実際にはいつも働きもののペットをゆっくりと休ませているのであります。

ついでに私も休憩をしているのです。


唯「うい~みかんのかわみたいなのとって~」

憂「それとっちゃうと栄養価が低くなるんだよ」

唯「そうなんだあ。でもとって」

憂「はいはい」


ああ、し・あ・わ・せ。

39 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:15:44.98 ID:jGFcWzFWO [23/49]
さらにこんな場面でも。


憂「お姉ちゃん、それ私の服だよ」

唯「むにゃ」

憂「寝てるし」

唯「ううー」


自分の服を堂々と着る姉に困惑する姉。

これまたごくフツーの場面。

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:20:14.29 ID:jGFcWzFWO [24/49]
だが、しかし。


憂「お姉ちゃーん」

唯「……」

憂「もう」

唯「……」

憂「洗濯したいんだけどなあ」


実際にはこのようにペットの服を着ることで、ペットに
自分の全てのものを主人である飼い主に捧げなければいけないという刷り込みを行う。

飼い主には支配する力があるんだよ。


憂「お姉ちゃん、洗濯したいから服脱がしちゃうね」

唯「あんっ」


42 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:25:26.29 ID:jGFcWzFWO [25/49]
あるいはこんな場面。


唯「ゴロゴロ」

憂「お姉ちゃん」

唯「ゴロゴロ」

憂「今、掃除中だからどいて」

唯「ゴロゴロゴロゴロ」


妹が掃除しているのに、無視して姉はゴロゴロしているという全国の妹が怒りそうな場面。

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:29:40.52 ID:jGFcWzFWO [26/49]
まあ、しかし、しかし、しかしっ、しかし!


唯「ゴロゴロゴロゴロ」

憂「お姉ちゃん」

唯「ゴロゴロゴロゴロ」

憂「……」

唯「ゴロゴロゴロゴロゴロゴロ」


状況の読めない飼い主を半面教師に、ペットに人格の形成に努めさせます。

できた妹はこうして作りあげます。


憂「ういーん」

唯「うひょっ!?」

憂「ういーん」

唯「やあ、掃除機で吸わないでー」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:34:03.44 ID:jGFcWzFWO [27/49]
まさかこのような場面でも。


唯「ういー」

憂「なあにお姉ちゃん?」

唯「今日あずにゃんと遊びに行くはずだったんだけど、ゴロゴロしすぎて疲れたから代わりに行ってきて」

憂「え?」

唯「大丈夫、大丈夫。髪型変えて、服私の着てけばだーいじょーぶ」


自己チュー極まりない発言をする姉に戸惑う妹。

ちょっとお姉ちゃんを叱りたくなるような場面。

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:40:19.67 ID:jGFcWzFWO [28/49]
だけれども!


憂「でも、梓ちゃんに悪いよ」

唯「大丈夫だよー」

憂「それに梓ちゃん、お姉ちゃんと一緒に遊びに行きたいから今日遊ぶ約束したんでしょ?」

唯「誘ったのは私」

憂「尚更悪いよ!」


実際にはペットに飼い主の変装をさせることにより
飼い主の苦労をペットに知ってもらうという、計画であります。


少しは苦労しなくちゃね。

憂「じゃあ行ってくるね」

唯「おみやげヨロシクー」

お菓子がいいなあ。

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:46:04.28 ID:jGFcWzFWO [30/49]
もしくはこんな場面。


唯「行ってきまーす」

憂「いってらっしゃい」

唯「修学旅行のおみやげ楽しみにしててねー」

憂「楽しみにしてるよー」

唯「楽しんでくるよー」


修学旅行へ行く姉を見送る妹というありきたりな場面。

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:53:13.35 ID:jGFcWzFWO [31/49]
けれどもーしかし。


唯「おはよー皆ー」

唯「昨日は楽しみだったけど全然寝れたよー」

唯「えへへ、憂に修学旅行の用意してもらっちゃった」

唯「うん?荷物多い?そんなことないよー」

唯「え?忘れ物?実はデジカメ家に置いてきちゃったなあ」


修学旅行でデジカメを忘れました。いいえ、わざと忘れました。

こうすることで飼い主が忘れ物や他のトラブルに巻き込まれても、すぐペットが対応できるようにします。

さあ、妹よ!デジカメを持ってこい!


唯「あ、憂からメールだ」

唯「『忘れものあったみたいです』」


まあ、さすがにここまで家から来いというのも大変ですね。

許してあげます。

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 21:58:50.72 ID:jGFcWzFWO [32/49]
あるいはペットがお友達とおでかけしていて一人という場面。


唯「一人だ」

唯「ゴロゴロ」

唯「ゴロゴロゴロゴロ」

唯「……暇だなあ」

唯「そうだ!」


たまには憂の代わりに掃除機をかけてあげましょう。

飼い主としてペットの仕事をやってあげるのもいいでしょう。

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:03:00.10 ID:jGFcWzFWO [33/49]
おでかけしたペットがなかなか帰ってこないという場面。


唯「掃除機もかけたしなあ」

唯「ゴロゴロするのも飽きたしなあ」

唯「ギー太は……まあいいや」

唯「テレビもつかないし……」

唯「……お腹すいたよぉ」


ぷるるるるるるるる


電話です。

もしかしたらペットからかもしれないので出てあげましょう。

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:04:04.96 ID:jGFcWzFWO [34/49]


57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:05:05.37 ID:jGFcWzFWO [35/49]
私は電話に出ました。



























「平沢憂さんが交通事故でお亡くなりになられました」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:09:32.90 ID:jGFcWzFWO [36/49]
………………


飼い主とはなんなんでしょう?

私は憂の飼い主を自称していたのに。

自分でも面倒をきちんと見ていたはずなのに。


気づいたら私の知らないところで勝手に憂は死んでしまいました。


飼い主の知らないところでペットは死んだのです。


唯「憂……」

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:14:00.10 ID:jGFcWzFWO [37/49]
妹のいない風景。


私は飼い主失格です。

最後の最後までペットの面倒を見届けなければいけないのに。

飼い主にはその義務があるのに。


憂が交通事故で亡くなってから一週間。

私は抜け殻のような生活を送りました。

いえ、もはや生活なんてそんなものですらありませんでした。


私はずーっとずーっと妹のことを考え続けました。


そうして飼い主として自分がペットに何ができるのか見つけました。

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:20:00.45 ID:jGFcWzFWO [38/49]
どこかわからないどこかの一場面。


憂「お姉ちゃん、本当にこれでよかったの?」

唯「うん、いいんだよ」

憂「でも……皆が悲しんでるよ……」

唯「そうだね、でも……」

憂「……」

唯「いいんだ、これで。いつまでも二人でいよう。二人きりで」

憂「……お姉ちゃん」

唯「なあに、憂?」


憂「どうして私を追ってきたの?」


泣き腫らしたペットからの質問はとっても簡単でした。

私は答えました。





72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:23:19.00 ID:jGFcWzFWO [39/49]


74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:26:10.00 ID:jGFcWzFWO [40/49]
たとえばこんな場面。


唯「……っていう話なんだけどどう?」

憂「……」

唯「なかなか面白いと思ったんだけど」

憂「……ない」

唯「憂?」

憂「面白くないよ!」

唯「え?え?」

憂「面白い話だって言うから聞いてたのに……そんな暗い話聞きたくなかったよ!」


ようやく帰ってきた妹に姉がちょっとした仕返し気分で不吉な話をしたあとの場面。

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:33:08.30 ID:jGFcWzFWO [41/49]
憂がなかなか帰ってこなくてお腹がすいてちょっとイライラして……
だからってあんな話しちゃうのはいけないよね、と私は憂の泣きそうな顔を見てようやく後悔しました。


憂「もう、お姉ちゃんなんて知らない!」

唯「え、えっ?憂ー!」

憂「お姉ちゃんなんて……っ」

唯「憂、ごめんなさいー」

憂「ふんっ知らないし、おみやげもあげないからっ」


一見ケンカしているようにしか見えないこの場面。

実際にケンカしてるだけなんだけど。


……私まで泣きそうだよー。

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:38:15.83 ID:jGFcWzFWO [42/49]
唯「ういー」

憂「……話かけないでっ」

唯「……」

憂「私、お風呂入って寝るから」

唯「……ういー」


私は頭を下げました。何も考えずに。ただ、憂に許してほしくて。

憂「……」

唯「ごめんなさいっ」

憂「……」

唯「ごめんなさいっもう二度とこんなヒドイ話はしないからっ」

ぐううううううう


必死で妹に頭を下げているのにお腹が空気を読まずに鳴り出しました。

82 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:42:40.87 ID:jGFcWzFWO [43/49]
憂「……」

唯「……」


ぐうううううう


沈黙が支配する空間にまたもやお腹の音が鳴ってこだましました。

ただし、私のお腹じゃなくて。

憂のお腹からですけど。

憂「……」

唯「……」

一見姉妹がケンカしたせいでお互いにむっつりを決め込んでいるようにしか見えないこの場面。


でも。

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:48:27.79 ID:jGFcWzFWO [44/49]
憂「……ふふ」

唯「憂?」

憂「……私も実は何にもまだ食べてなくてね」

唯「うん」

憂「本当は今日はもっと早く帰るつもりだったんだ」

唯「……」

憂「けれど、本屋で美味しい料理の作り方についてすごくいいことが書いてある本があって。
それで思わずずーっと立ち読みしてたんだ」

唯「うん」

憂「お姉ちゃんにいつもよりもっと美味しい料理をご馳走したく……」


憂の言葉は最後まで続きませんでした。


私は気づいたら憂に抱きついていました。

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 22:55:43.55 ID:jGFcWzFWO [45/49]
憂「お、お姉ちゃん!?」

唯「ごめんよおおおぉ!許じでええええうええん」

私は今さらにしてどこまでも自分のことしか考えない自分が情けなくなって
そして憂が自分のことをすごく考えてくれていることがとんでもなく嬉しくて。

私は憂に思いっきり抱きついていました。


唯「ううぅ……ボンドにごめんなざいいぃっ」

憂「私も遅くなってごめんね、お姉ちゃん」

ようやく憂が微笑んでくれました。


唯「ううん全然だよ」


憂の笑顔が見れたのが嬉しくて私はまた目頭が熱くなるのを感じました。

憂「今からご飯作るからっ」

唯「私も手伝うよっ」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 23:04:00.59 ID:jGFcWzFWO [46/49]
二人で一生懸命にお互いのことを思って作った料理は
いつもよりもちょっぴり美味しくなくて、いつもよりもはるかに美味しかったのでした。

二人で一緒にお風呂に入って、いっぱいはしゃいで、洗いあっこして、からだも心もキレイにしました。


そして。

憂「じゃあ寝よっか」

唯「そうだね」

憂「……」

唯「憂」

私は姉として妹が一瞬寂しそうな表情をしたのを見逃しませんでした。

もちろん妹が何を考えているのか私はすぐわかりました。


唯「今日は一緒に寝よっ」

憂「うんっ」


93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 23:33:29.40 ID:jGFcWzFWO [47/49]
というわけで。


唯「……うーい」

憂「お姉ちゃん……」

唯「……いつも、ありがと……」

憂「どう……いたしまして……」


一見、仲良く一緒のベッドで寝ているように見える二人の姉妹。

実際にどこまでも仲良しでいつまでも仲良しな私たちは。


仲良しらしく二人、抱き合ってすやすやと眠りましたとさ。

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 23:35:09.44 ID:jGFcWzFWO [48/49]
おわり

104 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/11(金) 23:59:22.83 ID:jGFcWzFWO [49/49]
見てくれた人支援してくれた人ありがとう

当初の予定では>>69で終わってタイトルにつながって終了の予定だったけどまあ、うん、しなくてよかった

ちなみにわかってると思うが※←唯の作り話だというのをわかりやすくするためにつけておいた

おやすみ


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