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唯「けんとう!!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 20:10:00.54 ID:rIVHRjl/0 [1/35]
唯「ねー、ういーっ」

憂「なぁに?お姉ちゃん?」

唯「律ちゃんがね、ボクシング始めたんだよっ!」

憂「えーっ!」

唯「すごいよねー」

憂「お姉ちゃんと同じだねっ」

唯「えへへ、律ちゃんとは仲良しだからねっ」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 20:13:07.57 ID:rIVHRjl/0
唯「じゃあ、お爺ちゃんの所に行ってくるねー」

憂「今日は私も一緒に行くよっ」

唯「いいの?」

憂「お姉ちゃんと一緒にいたいもん」

唯「憂は甘えんぼさんだねー」

憂「えへへー」

憂『お姉ちゃん一人だと心配なんだもん』

5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 20:18:52.42 ID:rIVHRjl/0
唯「おじーちゃーんっ」タッタッタ

憂「こんばんわー」テクテク

爺「やあ、唯ちゃん、憂ちゃん、本当に来てくれたんだね」

唯「今日からよろしくお願いしますっ」

爺「私は女の子なんて指導したことないんだけど、本当にやるのかい?」

唯「友達の律ちゃんも始めたって言ってたし、そこには女の先輩もいるんだって言ってたよ」

爺「最近は女子のプロもあるらしいからね」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 20:23:37.76 ID:rIVHRjl/0
爺「唯ちゃんも、お友達と一緒にそっちのジムで練習したらどうだい?」

唯「わたし、お爺ちゃんに教えてもらいたいのー」

爺「うちはもうほとんど潰れかけのジムで、ろくな練習もさせて上げられないと思うけど」

憂『ボロボロの小屋に、小さなリングが一つあるだけだ』

憂『私達以外に練習生もいないみたい…』

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 20:34:11.99 ID:rIVHRjl/0
爺「憂ちゃんもボクシングするのかい?」

憂「私はお姉ちゃんに付いてきただけです」

憂「あ、これ煮物作ったからおすそわけですっ」

爺「ああ、ありがとう、二人ともいい子だね」

憂『このお爺ちゃんには小さい頃からお世話になっっていました』

憂『でも、お婆ちゃんが亡くなってから、お爺ちゃんの元気がありません』

憂『そこでお姉ちゃんが、お爺ちゃんのジムに通って』

憂『私が世界チャンピオンになってお爺ちゃんを元気付けるなんて…』

爺「ん?どうしたの憂ちゃん?」

憂「へっ?いや、なんでもないですっ」

唯「それより師匠っ!!!ご指導おねげーしやっすっ!!!」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 20:40:16.87 ID:rIVHRjl/0
爺『最近はボクソサイズなんて言って、健康の為にボクシングしたりするらしいし』

爺『危なくない程度のことを、少し教えてあげたらいいかな?』

爺「それじゃあ、構えてみてね」

唯「おっす、師匠っ!」

爺「唯ちゃん左利きだっけ?」

唯「え?右利きだよ?」

爺「じゃあ、右足じゃなくて左足が前だよー」

唯「おおっ!」

憂『お姉ちゃん、大丈夫かなー?』

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 20:46:15.18 ID:rIVHRjl/0
憂『結局構えを教わるだけで終わっちゃった』

爺「もうこんな時間か、君たちはもう帰りなさいっ」

唯「えーっ、まだこれからだよー」

爺「もう、女の子が出歩いていい時間じゃないよ」

唯「むー」

爺「あっ、そうだ、アイスがあるから食べながら帰りなさい」

唯「えっ、アイスくれるの!?」

憂「ありがとうございますっ」

憂『なんだか地域の子供会みたい』

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 20:49:21.01 ID:rIVHRjl/0
書くの遅くてご迷惑をおかけします
これから六時間以上の長丁場です
前作は
唯「けんとう!」
です



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 20:52:31.54 ID:rIVHRjl/0
爺「それからこれ、古いけどボクシングの入門書と名ボクサーのビデオ集だよ」

憂「もらっていいんですかっ?ありがとうございますっ」

憂「ビデオなんてうちにまだあったかな?」

唯「ガリガリ君は本当にガリガリしてるねぇー」ガリガリ

16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 20:56:34.74 ID:rIVHRjl/0
おうち!

唯「ういー、アイス食べていい?」

憂「えー、さっきお爺ちゃんに貰ったばかりだよー」

唯「でも、家のは食べてないもんっ!」

憂「それより、今日教わったことの復習しない?」

唯「今日で構えはバッチリだよーっ」

憂「さすがお姉ちゃん」

唯「えへへー」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 21:01:34.02 ID:rIVHRjl/0
憂「やってみせてー」

唯「仕方ないなー、ほらっ、こうだよっ!」フンス

憂「左足が前じゃなかったっけー?」

唯「???そうだっけー???」

憂「たしかー、こうやって、肩幅くらいに足を開いて左足は内側」

憂「脇はしめるんだよー」

唯「あーっ、そうだったよー」

憂「出来たねお姉ちゃんっ!!!」

唯「うんっ!」

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 21:06:29.08 ID:rIVHRjl/0
憂「せっかくだから、予習もしとこうよっ!」

憂「ほら、ここ読んでージャブの打ち方だってっ」

唯「うーん、読んでもいまいち分からないよー」

憂「こう肩の力を抜いて、こんな感じじゃない?」シュッ

唯「こーかなー」シュバッ

憂「あーっ、お姉ちゃんかっこいーっ!!!」

唯「おっ、そうかい?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 21:13:03.42 ID:rIVHRjl/0
唯「ういー、ビデオも一緒に見よーねっ」

憂「うん、お風呂に入ってから一緒に見よー」

唯「ボクシングって楽しいねっ」

憂「まだ少ししかしてないよー?」

唯「明日は師匠何を教えてくれるのかな」

憂「今日のうちに、予習を沢山してたらばっちりだよっ」

唯「師匠は大喜び、明日はアイス二本確定だねっ!」

憂「えーっ、それはどうかなー?」

20 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 21:18:24.90 ID:rIVHRjl/0
次の日のジム!

唯「師匠ーっ」

憂「こんばんわー」

爺「こんばんわ、今日もよく来たねー」

唯「今日もよろしくーっ」

爺「じゃあ、昨日の続きをしようか?」

爺「構えてみてっ」

唯「ほいっ」スッ

爺「!!!?」

22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 21:22:31.87 ID:rIVHRjl/0
爺「凄いっ!昨日より断然綺麗なフォームだよっ!」

唯「えへへ、だって、昨日復習したんだもん」

爺「左右逆だけど…」

唯「そうだったっ!」スッ

憂『お姉ちゃーんっ』

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 21:26:29.22 ID:rIVHRjl/0
爺「いやー、どっちでも綺麗に構えられるなんて凄いよ」

爺「しかも昨日晩くなったのに、復習までしてくれたんだね」

爺「私は唯ちゃんに対しての態度、改めるべきだ」

唯「???」

爺『唯ちゃんが本気なら、私も本気で教えないと』

爺「次はジャブを教えようか…」

29 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 21:33:14.75 ID:rIVHRjl/0
唯「えっと、こうかな?」シュバッ

爺「!!!?」

爺「唯ちゃん、なんで出来るの!?」

憂「お姉ちゃん、昨日予習までしたもんねっ」

唯「師匠っ!がんばりやしたっ」

憂「お姉ちゃん、ワンツーやフットワークも見せてあげようよ」

唯「こんな感じかなっ?」ッタッタシュシュッ タタタッシュシュッ

爺「!!!?」

33 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 21:41:10.97 ID:rIVHRjl/0
爺『ほとんど直すところが無いっ、これが本当に独学で、一晩のうちにっ?』

爺『この子は人が一ヶ月以上の練習するところを一日でこなせると言うのか!?』

唯「どうです師匠っ!?」

爺「素晴らしいよ唯ちゃんっ!」

憂「よかったねお姉ちゃんっ!!!」

唯「えへへー」

唯『アイス二個っ、アイス二個っ!』

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 21:54:54.42 ID:rIVHRjl/0
ぶしつ!

律「昨日は筋がいいって誉められちゃったーっ」

紬「すごいわね律ちゃん」

梓「律先輩そういうの得意そうですもんね」

澪「せどう、おだてられてるだけだっ」

唯『すごいな律ちゃん』

唯『律ちゃんは運動得意そうだし』

唯『私なんかとは全然違うんだろうなー』

唯『なんだか私もボクシングしてるって言いだしづらいな』

梓「唯先輩どうしましたっ!?」


44 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 22:00:18.57 ID:rIVHRjl/0
唯「えっ、いやー、やっぱり私も、律ちゃんみたいにボクシングやってみようかなー」

梓「唯先輩はなんだか似合わないですよ」

澪「そうだぞ唯、こんな時期にボクシングを始めるなんてバカのすることだ」

律「バカでわるかったなーっ!」

紬「まあまあー」

唯『やっぱり言い出しにくいな、暫くは内緒にしておこうかな』

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 22:09:13.23 ID:rIVHRjl/0
ジム!

バンッ!バンッ!バンッ!

唯「ふーっ」アセアセ

爺「サンドバックも好い音が出るようになって来たね」

爺「まだ始めて一週間とはとても思えないよ」

唯「あーん、もうダメー、キツイーっ」

憂「おねーちゃん大丈夫っ!?」

爺「でも当然だが基礎体力が追いついてない」

爺「この子にはテクニックより体力が必要だな」

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 22:17:21.76 ID:rIVHRjl/0
爺「それに一番の不安要素も残っている」

爺「ここには唯ちゃんのスパーリングパートナーがいない」

唯「師匠、ミット打ちしたいー」

憂「お姉ちゃんミット打ち好きだもんね」

爺「ああ、いいよ」

爺「じゃあ、構えたところに打ち込んでね」

爺「こうやったら、アッパーで、これがフックね」

唯「分かりやしたっ!」

唯「」パンパンパンッ

爺『上手いっ!!!この子はまた上手になってるっ!!!』

48 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 22:25:16.88 ID:rIVHRjl/0
唯「ヘッヘー、ゲームみたいで面白ーいっ!!!」

爺「……」

爺「唯ちゃん、ちょっとストップ」

唯「えー、なんでっ?もっとしたいよー」

爺「あのね、唯ちゃん、ボクシングってのは、人を殴るんだよ?」

唯「ほえ?知ってるよ?」

爺「君はとっても上手にサンドバックやパンチングボールを叩けるね」

爺「でも、唯ちゃんは人を殴れるかい?」

唯「えー、できるよー、多分…」

爺「じゃあ、私にパンチを打ってみてくれ」

50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 22:31:40.93 ID:rIVHRjl/0
唯「えーっ!そんなー、危ないよっ!!!」

爺「大丈夫だよ、ヘッドギアもマウスピースもつけるから」

爺「ガードを固めてたら、まだまだ私も、女の子のパンチにやられたりしないよ」

唯「本当かなー?」

爺「君は師匠をなめているのか?ほれ、準備が出来たから打ち込んでごらん」

唯「でもー」

爺「いいから早くっ」

唯「えいっ」チョコン

52 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 22:36:56.36 ID:rIVHRjl/0
爺「何も顔面を直接殴るんじゃない、ガードの上からだから、大丈夫だよ」

唯「うー」

爺「ほら早くっ!!!ワンツーっ!!!」

唯「」ポンポン

爺「そんなので対戦相手をたおせるかっ?もっと強くっ」

唯「…」シュシュッ

爺「よーし、いい感じだ」バシバシッ

憂『お爺ちゃん…』

54 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 22:43:00.27 ID:rIVHRjl/0
爺「ぜーぜーっ」アセアセ

憂「お爺ちゃん、椅子っ」

爺「はあ、ありがとう」

唯「師匠大丈夫?」

爺「大丈夫だとも、ちょっと最近運動不足だったからちょうどいいよ」

爺『せっかくの唯ちゃんの才能、無駄には出来ない』

爺『スパーリング相手が見つかるまでは、なんとか私が…』

憂「……」

55 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 22:47:33.15 ID:rIVHRjl/0
唯「もういいよお爺ちゃん」

唯「私、今のままで楽しいよっ!」

唯「かけっこしたり、縄跳びしたり」

唯「お爺ちゃんにミット打ちしてもらうだけで楽しいもんっ!」

唯「だから無理しないで」

爺「」

爺「バカモンっ!!!!!」

唯憂「!!!?」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 22:56:47.38 ID:rIVHRjl/0
爺「私を怪我させるのが嫌なのか?じゃあ、誰ならいいんだっ!?」

爺「ボクシングは常に危険と隣り合わせだ」

爺「自分が怪我する危険の覚悟も、相手を怪我させる危険の覚悟も必要なんだっ!」

唯「お爺ちゃん…」

爺「きつい事言ってごめんよ」

爺「さあ、もう一ラウンドだ唯ちゃんっ!」

唯「はっはい!」

憂「…」

57 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 23:04:08.07 ID:rIVHRjl/0
部室!

唯「」ウトウト

紬「唯ちゃん?」

唯「は、はい!起きてますっ!」

律「今は教室じゃないぞーっ」

唯「あれ?てへへ、授業中に居眠りしちゃったのかと思ったよー」

澪「授業中もしてたんだけどな…」

紬「お菓子よ唯ちゃん」

唯「あーっ、おかしーっ!」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 23:13:44.68 ID:rIVHRjl/0
梓「唯先輩この所、居眠りばかりですね」

澪「夜更かししてるのか?」

唯「えーっ、眠くなる季節だしぃー」

唯『早起きしてロードワークしてるから眠いよー』

唯「律ちゃんは居眠りしないね」

律「本当は私も寝たいんだけどねっ」

紬「でも律ちゃんよくがんばってるわ」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 23:19:47.28 ID:rIVHRjl/0
紬「ボクシングの方はどう?」

律「最近スパーリングさせて貰ってさー」

紬「スパーリングって練習試合みたいなものよねっ」

律「おー、ムギよく知ってるなー」

律『ムギはこういう知識無さそうなのになー』

唯「り、律ちゃん?」

律「なんだ?」

唯「律ちゃんは人に叩かれたり、人を叩いたりするの怖くない?」

60 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 23:32:48.77 ID:rIVHRjl/0
律「やっぱり怖いなー」

律「だから、スパーリングすると、いつも練習で出来たはずの動きが、全然出来ないんだよ」

唯「うんうん」

律「そしてパンチが拳半分伸びきらないんだ」

唯「こぶしはんぶん?」

律「そう、無意識で殴りたくない、殴られたくないって思っちゃって」

律「自分のパンチの力が十分に伝わる距離まで踏み込めない」

律「スパーリングなのにマススパーの間合いになっちゃうんだ」

紬「マススパーって言うのは、パンチを寸止めにするスパーリングの事よっ」

唯「ほえー」

61 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 23:42:23.35 ID:rIVHRjl/0
唯「律ちゃんは人を殴りたくないって気持ち、どうするの?」

律「まあ、慣れなんだろうけど…」

律「信頼関係かな?」

唯「殴る相手なのに信頼関係?」

律「そう、この人なら、リングの上で殴っても殴られても、大丈夫」

律「これは、よっぽど信頼がないと出来ないことだぞ」

律「俺は先輩に『私は律を信用しているから、律も私を信用してくれ』って言われて」

律「少し吹っ切れたかなー、まあ、私のパンチなんて先輩には、まともに当たらないんだけどねー」

62 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/06(日) 23:51:01.10 ID:rIVHRjl/0
澪「お前は最近その先輩の話ばっかりだなっ!」イライラ

律「悪いかよ、誰かさんと違って、ボクシングのことで話が合うんだよっ」

澪「話が合わない誰かさんで悪かったなっ」ピキピキ

梓「まったく先輩達はー」

唯『信頼してるからこその殴り合いかー、なんだか難しいなぁ』

唯「つまりさ」

唯「澪ちゃんと律ちゃんが喧嘩するのと同じ事ー?」

律澪「それは違うっ!!!」

唯「ひえーんっ」ブルブル

梓「やれやれ」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 00:07:27.12 ID:rIVHRjl/0
ジム!

爺「唯ちゃん、今日のスパーは本気で来るんだ」

唯「でも…」

爺「なーに、私も一ラウンドくらいならなんとかやれるよ」

唯『信頼関係…でも、やっぱり無理だよ…』

爺「さあ、憂ちゃん、ゴングっ」

憂「えっ、でも…」

爺「ゴングっ!!!」

憂「…」

憂「」カーンッ!

64 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 00:13:56.84 ID:IcLgBTaM0 [1/6]
唯「始まっちゃった、どうしようっ」

爺「」シュッ

唯「あわっ」バシッ

唯『お爺ちゃん、パンチ当てに来てる!?』

爺「」シュシュッ

唯『とにかく当たらないよう、足で距離をとらなきゃっ!』

爺「」シュッ

唯「あわっ!」チッ

憂「危ないっ!」

唯『かすっただけで済んだけど、今のは危なかったよ…』

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 00:20:24.91 ID:IcLgBTaM0 [2/6]
唯『師匠のパンチ、手数は無いけど、いい所に飛んで来る』

唯『でも足は使ってこないから、このまま1ラウンド防ぎきれるかもっ!?』

爺「」シュシュッ

唯「こうやって距離さえとれば…」

憂「ああっ!お姉ちゃんっ!!!」

唯『えっ!』

唯『あれっ?いつの間にか、後ろがコーナーポストだっ!』

爺「」シュシュシュッ

唯『だめっ、かわせないっ!!!』

67 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 00:28:49.92 ID:IcLgBTaM0 [3/6]
唯「くっ」バシバシバシ

唯『師匠はお年だけど、やっぱり男の人のパンチ』

唯『ガードの上からでも凄い衝撃だよっ』

憂「お姉ちゃんっ!早くコーナーから逃げてっ!!!」

唯「」スタッ

唯『逃げれたっ!!』

爺「」シュシュッ

唯『わっ直ぐに追ってくる』バシッ

唯『痛っ』バシッ

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 00:39:12.99 ID:IcLgBTaM0 [4/6]
爺『どうした唯ちゃん、君は練習でしたことを全て忘れちゃったのか?』

爺『どんなに上手くミットが叩けても、対戦相手に同じことが出来なければ意味が無い』

爺『唯ちゃんはとても優しい子だ、だからこそ、私が身を挺して教えてあげなければっ』シュシュッ

唯「うっ」バシバシ

憂「お姉ちゃんっ!?」ワタワタ

唯『師匠の目、今まで見た事ない位、真剣で鋭い、でも…』

爺『さあ、打ってくるんだ唯ちゃん』

唯『師匠っ!!!』グッ

69 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 00:46:37.10 ID:IcLgBTaM0 [5/6]
パァーンーーーーーっ!!!

爺「ーっ!!!」ガクッ

唯「師匠っ!!!」

憂「お爺ちゃんっ!!!」

爺「はあ、はあ、唯ちゃん…」

爺「いいパンチだったよ」

唯「師匠ーーーっ!」

憂「大丈夫っ!?」

爺「はあ、けほっ、年甲斐も無く、無茶してしまったよ…」

爺「でも、よかった、無茶した、甲斐があったよ」

72 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 00:58:13.45 ID:IcLgBTaM0 [6/6]
唯「師匠、こんなことまでしなくても…」

爺「…」

爺「君たち二人は、私が寂しそうだから、ここに来てくれたんだよね?」

唯憂「!!!?」

憂「いえ、そんなこと…」

爺「いや、分かってるんだ、その優しい気持ちは感謝してるよ」

爺「実際、今の私の生きがいは、君たち二人だ」

唯「師匠…」

爺「だからこそ、本当のボクシングを教えてあげることが」

爺「私に出来るせめてもの恩返しなんだ」

爺「その為なら、この下らん老いぼれの寿命が縮むくらい、何てこと無いよ」

74 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 01:15:44.25 ID:fVOzSNTj0 [1/15]
憂「分かりませんっ!!!」

爺「!?」

憂「納得できませんっ」

憂「私も練習して、お姉ちゃんのスパーリング相手になりますっ!!!」

爺「なんだって!?」

憂「私達にとっても、お爺ちゃんは大切なんです」

憂「だから、もう絶対に無理しないと約束してくださいっ!!!」

爺「憂ちゃん…」

唯「ビエーン」ポロポロ

憂「お姉ちゃん!?」

唯「えぐっ、わたし、ぐす、ボクシング絶対がんばるからっ」ポロポロ



爺『もう老いて死を待つだけと思っていた私の人生で』

爺『まさかこんなことが待っていたとは…』

爺『せめて対戦相手は、石に噛り付いてでも用意してやらなければ…』

76 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 01:30:33.80 ID:fVOzSNTj0 [2/15]
律のジム!

ト「会長っ、お客さんが見えていますー」

会長「ワシにか?だれじゃ?」

ト「それがー」

爺「私だ」スッ

会長「きさまぁっ!!!よくも抜けぬけ現れおったもんじゃっ!!!」

爺「…」

会長「貴様がワシにしたことを分かっていて、よくその顔を出せたものだなっ!!!」

爺「あのことは、すまなかったと思っている」

会長「す ま な かっ たで済むかぁっ!!!」

会長「今すぐ消えろっ!ワシの理性が保てている内になっ!!!」

ト『えっ、これで理性が保てているのか?』

77 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 01:43:45.73 ID:fVOzSNTj0 [3/15]
爺『予想通りの反応だ…だが、これで諦めて帰るわけには行かないっ!』

爺「今日は試合を組みにやってきたんだっ!」

会長「誰が貴様の頼みなど聞くかっ!!!」

会長「それに今の貴様のジムに、まともなボクサーなど在籍しておらんだろうがっ!!!」

爺「…いい新人が入ったんだ」

会長「貴様のとこの新人の練習相手に、ワシの大事なボクサーを貸せと言うのかっ!!!」

爺「たのむ」

会長「おいっ、木刀を持ってこいっ、今からワシはこの爺の頭を叩き割るっ!!!」

ト「ちょ、ちょっと落ち着いてくださいっ!!!」

79 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 01:58:11.00 ID:fVOzSNTj0 [4/15]
爺『やはり無理か…?だが、最後にカケだっ』

爺「がたがたうるせえぞっ、負け犬がっ」

会長「な…なんだ、と」プルプル

爺「あの時勝ったのは俺だ、勝者に吠え付く敗者は負け犬だと言っているのだ」

会長「グググッ」

爺「この試合は俺とお前の勝負だっ!!!」

会長「!?」

爺「俺とお前の因縁、この試合で決着を付けようじゃないかっ!!!」

会長「…」

80 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 02:07:09.61 ID:fVOzSNTj0 [5/15]
会長「なるほど、そういうつもりか…」

会長「貴様の勝負、乗ってやるっ!!!」

爺『よしっ!!!』

会長「だがな、いくらお前のボクサーがデビュー前の新人だと言っても」

会長「ヘッドギアなどつけんぞ?プロのルールで決着を付けるっ!!!」

爺「!!!?」

爺『そんな、唯ちゃん…』

会長「それで、階級は?」

爺「階級の前に…女だ」

81 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 02:19:29.43 ID:fVOzSNTj0 [6/15]
会長「女だと…!?」

会長『あやつはまだ試合後、今から調整は間に合わん』

会長『後の二人は試合に出れる状態じゃない、となると』

ト「会長、そうなると律ちゃんしかいませんよ」

会長『小娘か、ちょうど対戦相手を探していた所じゃ…』

84 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 02:37:53.92 ID:fVOzSNTj0 [7/15]
唯「」シュシュッ

憂「」シュシュシュ

唯「憂も上手になったねー」

憂「えー、そんなこと無いよー」

爺『唯ちゃんが上手いから、急仕込の憂ちゃんでスパー相手が務まるか心配したけど』

爺『なんと、憂ちゃんも唯ちゃんに負けない才能を持っているとは』

爺『いや、総合力では唯ちゃんをも上回るかもしれない…』

爺『その分、唯ちゃんには飛びぬけた、あの能力、があるのだが…』

爺「唯ちゃん、憂ちゃん、ちょっと大事なお話があるんだ」

86 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 02:53:12.98 ID:fVOzSNTj0 [8/15]
爺「実はね、唯ちゃんの試合の相手が決まったんだよっ」

唯「うー、ドキドキするよーっ」

憂「がんばってねお姉ちゃんっ!」

爺「偶然にも唯ちゃんと同じ歳みたいだよ」

憂『お姉ちゃんと同じ歳ってまさか…』

爺「その子の名前は…」

爺「田井中律っ」

唯憂「ええーーっ!!!!!」

87 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 03:02:51.71 ID:fVOzSNTj0 [9/15]
律のジム!

律「それって本当ですかっ!?」

ト「え?何がだい?」

律「対戦相手の名前だよっ!」

ト「平沢唯、間違いないね」

律「歳は?」

ト「律ちゃんと同じ歳だね」

律『やっぱり、本当に唯なんだ…』

律『唯、なんで私達に隠してたんだよ…!?』

88 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 03:13:41.42 ID:fVOzSNTj0 [10/15]
会長「何を慌てとるんだっ?」

律「だって、対戦相手、私の友達なんですっ!」

会長「知り合いだったのか…だが、この情報は知っておるか?」

ト「ちょっと相手のことを調べてみたんだけど、この相手、相当強いみたいなんだ」

会長「なんでも近くのジムに武者修行、いきなり尋ねて行ってはスパーリングを要求し」

会長「当然、女はどこにでもおらんから、男とスパーリング」

会長「今分かっているだけで四戦したらしいが、その全てに勝っておる」

ト「しかもなんと、全てKO勝ちらしい」

律「KOだってっ!?」

90 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 03:22:48.78 ID:fVOzSNTj0 [11/15]
会長「おぬし、同じ階級の男をノックアウトする自信はあるか?」

律「いくら技術に差がある相手でも、ヘッドギアをつけたスパーで、男の人をKO!?」

律「…まさか、そんなの出来っこありません」

ト「平沢選手が対戦した相手も、素人同然って相手じゃないんだ」

ト「しっかりプロに向けて練習している有望な子達だよ」

律『そんな、あの唯が?嘘だろ…』

91 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 03:35:33.23 ID:fVOzSNTj0 [12/15]
ト「スパーリングは4ラウンド2ノックダウンだったらしいから」

ト「正確には、四回までの間に一ラウンド内で二回相手をダウンさせたって事だね」

会長「タダ一つ言えることは、この相手、攻撃力にかなりの非凡さがある」

会長「全くあいつ、新人だと油断させといて、とんだ化け物をけしかけてきおったっわい!」

会長「しかもこの勝負、ヘッドギア無しで行われるっ!!!」

ト『これに関しては会長が悪いんだけどね…』

会長「あの爺め、何が試合じゃ!わしの所の有望選手を潰してしまうのが魂胆っ!!!」

92 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 03:48:37.50 ID:fVOzSNTj0 [13/15]
会長「とにかく、今のお前では、一ラウンドもたんかも知れん…」

律「そんなぁ…」

会長「だがな、この試合わしの個人的な事情もあって、絶対に負けられんのじゃ」

会長「それに、見す見す有望株のお前を潰させる訳にも行かんっ!」

律『有望株って思ってくれてるんだっ』

会長「だからこの試合、わしがお前を全力でサポートするっ」

律「ええっ!?」

会長「そうと決まれば明日から特別メニューを組み、わし自ら地獄の特訓じゃ」

律「地獄って…!?」

ト「会長、プロの日本タイトル戦ぐらいの気合が入ってるんじゃないかっ!?」

93 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 03:53:11.84 ID:fVOzSNTj0 [14/15]
唯「ういー、一緒に寝ていい?」

憂「いいよお姉ちゃんっ」

唯「うーん」

憂「どうしたのー?」

唯「軽音部のみんなに、ボクシングのこと内緒にしてたからー」

憂「そうだったよねー」

唯「明日には言わなくちゃ」

憂「きっと大丈夫だよ…」

唯「うん」

唯『りっちゃん…』

94 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/06/07(月) 04:09:26.19 ID:fVOzSNTj0 [15/15]
次回予告

ついに軽音部に秘密を打ち明ける唯

しかし律との関係には罅が入らざるおえなかった

次第と明らかになる唯の非凡な能力

才能という巨大な壁に、律は秘密特訓と必殺技で挑むのだが…

お互い負けられない理由を持ちながらも、親友同士の拳は熱く交わり火花を散らす

闘いを通して、二人の少女は何を見るのか


そして、今回律唯戦までたどり着けなかった誤算が、俺の睡眠時間を非情にも奪い去る

完結までに一月以上かかるんじゃないのかっ!?

ご期待下さい

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