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一方通行「……ハッ、松坂牛!」

1 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/10(土) 23:28:52.85 ID:Sqq34/g0 [1/2]
・一方さんと愉快な仲間達
(前々スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1269524911/)
(前スレ:http://ex14.vip2ch.com/test/read.cgi/news4gep/1270291115/)
・ミサカ18264号=自称北欧出身の毒舌
・ミサカ13874号=三重在住
・一応かくれンぼ→ジンギスカンパーリィ→(缶蹴り→)焼き肉パーリィ→三重旅行
                                  ↑今ここ
10 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/10(土) 23:46:53.75 ID:Sqq34/g0

露天風呂

13874「彼女はけっこうわかりやすい気がします、とミサカは上条当麻に勝るとも劣らない鈍感候補になりつつある一方通行を後押しします」

一方通行「後押しィ?」

13874「いえいえこちらの話です、とミサカはぱたぱた片手を振ってみます。ところで、またのぼせてしまいますよとミサカはしっかり肩まで浸かっている一方通行を諌めます」

一方通行「肩まで浸からねェと寒ィンですよォ。オラ、オマエも浸かりやがれ」

ザパッ

13874「うぎゃ、とミサカは突然両肩を押さえつけられてびっくりします。ひゅーひゅー一方通行ったら積極的ぃー」

一方通行「下らねェこと言ってンなアホ。いいからちゃンと浸かれ」

13874「あ、そういえば上位個体から聞きましたよ。お風呂入ったらちゃんと50まで数えなきゃだめなんですよねー、とミサカはからかってみます」

一方通行「……あンのクソガキ」

13874「でもさっさと上がりたいときは特別ルールで5かける10もありなんですよねー、とミサカはさらに追い打ちをかけます」

一方通行「ンだよオマエ! 何で若干調子に乗り始めてンだよ普通に会話するだけじゃいけねェのか! なンか俺をいじらねェと気がすまねェのかオマエらはァ!」

バシャバシャバシャ

13874「うおっ、ちょ、いきなり子どもじみた真似しないでくださいとミサカはお湯をばしゃばしゃやりはじめた一方通行から遠のきます、ってうわなんかベクトル操作してくる!」

一方通行「あはぎゃはっ! これでもくらいやがれェ!」

バシャバシャバシャ


18264(ちっくしょおおお甘い雰囲気かと思ってみたら遊んでやがるうううううううあああでも肩押してもらってるのいいなあ、ってちがうよくないうらやましくない!)

34 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 12:20:25.25 ID:MLvbBrw0 [1/16]

露天風呂付近

18264(そもそも一方通行はただのセロリかつもやしで貧弱な男でしかなくてていうか減らず口だしまじうざいし幼女に対して過保護すぎるしミサカは正直むかつきます)

18264(……だけどけっこう気遣ってくれたし、肉食わせてくれたしたまに褒めてくれるし、……ってあれ? 餌付けされてねえかこれ、とミサカはあるひとつの可能性に突き当たりました)

恋愛経験豊富(笑)なお前らに聞くけど


1 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka18264
例えばすっげーむかついてむかついてブチのめしたくなる奴がいるとするだろ?
そんな奴に優しくされたり褒められたりしたらどうよ

2 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10854
情熱的に恋に落ちる@スペイン

3 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka15110
>すっげーむかついてむかついてブチのめしたくなる奴

某セロリのことですねわかります

4 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510
一方通行さんと聞いて
つうかおまえ北欧だろ一方通行様の魅力に気づくの遅すぎワロスwwwwwww




わ、渡さねえからな!!!!!!!!!111!!!!!

5 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14889
>>4
まあ落ち着けよ
>>1の相手が誰なのかは置いといて、普段仲悪い奴にそんなことされたらちょっと動揺はするわ

6 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10032
一種の王道的展開ではある
なんていうの? ギャップ? そういうのときめいちゃうよな


39 名前:ビリィ[saga sage] 投稿日:2010/04/11(日) 12:31:16.92 ID:MLvbBrw0 [2/16]
7 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka18264
いやときめいてねーよwwwwwwww
誰があんなのにときめくかよwwwwwwwwwwwww

ただちょっと気になったんだ、どこ見ても視界に入ってきやがるもんで

8 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka12001
それって向こうが視界に入ってくるんじゃなくて、お前が無意識に相手を見てるんじゃね?

9 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka17073
>>8がいいことを言った

10 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka11899
>>8
それだ それしかない

11 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka16228
>>8は恋愛相談室を開くべき

12 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka19090
でもあるよな、無意識に相手を目で追っちゃうことってwww
・・・と、当麻さんとか///

13 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka13577
軽々しく下の名前で呼んでんじゃねえこの抜け駆け野郎が!

14 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka17600
ところで>>1は北欧だよな?
さっき301号室で何してたか教えれ

15 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka20000
そうだそうだ!
なんかあやしかったぞお前ら!!
馬乗りになって顔近づけてたんだろ!?
ナニをした! 吐けぇい!

16 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10090
>馬乗りになって顔近づけてた

ちょっ…えええええええええええええええええええ

17 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka15298
そういえば三重にスネークさんのみならず変態と頭がお花畑のやつもいるんだったなwwww
301号室の行為kwsk


44 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 12:56:32.89 ID:MLvbBrw0 [3/16]

18 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka18264
な、なにもしてないよそんなのただのっかられてちょっとまつげさわられただけだしまじあのせろりうぜえし

19 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510
はぁぁああああああああ!?!?!?
おまなにしてくれてんのなにされてくれてんの!?!?!?!?!?
のっかられてまつげさわられるとかなにそれだからあのかいわかよおおおおおおおおおお

20 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14889
だから落ち着け
・口調がおかしい
・服装がおかしい
・笑い声もおかしい
・顔が怖い
・いつまでも中2病(※黒い翼が生えます)
・借金八兆円
・羊肉をレモン石鹸で洗う
・女装癖あり
・盗んだトラックで走りだす
・しりとりを強制終了させるKY

21 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka12001
さすが姐御っすね! 我を取り戻せました!
ところでアドバイスのためにもあの会話の詳細ヨロ

22 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka17600
今こっそり301号室に仕掛けたカメラ回収20000号に任せてるからちょい待ち

23 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka17142
あwwwwえwwwwwwてwwwwwwwのwwwwwww20000wwwwwwwwww
さすがプロスネーク、危ない橋は渡らないwwwwwwwwwwwwwwww

24 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10101
wktkwktk

25 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka13577
運営起こすなよ?
バレたらおしお…待て、その会話って運営も見てたんじゃねえの?

26 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka18264
えっ今まじ変態301号室行ってんの!?
やめろよふざくんな運営起きても知らないぞっていうかやめろほんとうpすんなやめろ

27 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10032
遅いな……運営に捕まったか

28 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka20000
ちょwwwwwwこれwwwwwwwww暗いせいで余計あぶねえwwwwwwwww
どうwwwwwwww見てもwwwwwwwwwww
ただのセクロスです本当に(ry
ttp://www.misatube.com/watch?v=roTAreLecCa


55 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 13:25:44.71 ID:MLvbBrw0 [4/16]

29 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka15555
暗くてわからんが男女のシルエットがとてもあやしいことだけはわかった
ていうか会話wwwwwwwwww

30 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10090
ギャアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
トリハダアアアアアアアアアアアアアア

31 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka18082
いかがわしいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいいい
どこのエロ少女漫画ああああああああああああああああああああああ

32 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka12345
公共のみさつべにうpってんじゃねえええええええええええええええ
これ間違いなくランキング入るだろおおおおおおおおおおおおおおお

33 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510
うわああああああああああああああああああああああああんんんんん
やだやだやだああああああああああああああああああ……



あ そだ

34 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14889
どうした>>33

35 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka18264
おい20000まじ覚えてろよ夜道だろうが白昼だろうが堂々とブチのめしにいくからな
首洗って待ってろ

36 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka18872
お子様ふたりが空気読んでてワロタwwwwwww
そこは壊せwwwwwwwwwwwww

37 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510
よくよく考えてみたら俺ら外見の声も同じじゃん
つまり一方通行様に馬乗りされてまつげ触られて超至近距離で見つめられてるミサカは…
おk、妄想で補える誤差だ

38 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14889
イヤアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアアア
余計な気起こしてんじゃねえ!
一瞬想像しちまったじゃねえかあああああああああああああああああ

39 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka19090
おすすめ動画に入ってるwwwwwwwwwwwwwwwww

40 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka17600
あれ、今すぐ消そうと思って違反報告したんだが受理されない


61 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 13:50:13.50 ID:MLvbBrw0 [5/16]

41 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10032
運営寝てるからだぁぁぁあああああああああ
だから言ったろ!?
あの幼女にみさろだみさつべみさ動みさったーの運営全部任せるのやばくねって!!!!!
だから言ったろ!!

42 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka20000
安心汁




幼女があと数時間は起きねえようにクロロホルムかがせてきたおwwwwwwww
うはwwwwwwwwwwwwwwww俺天才wwwwwwwwwwwwwwww

43 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14859
>>42
通報しますた

44 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka16411
>>42
よかったな 起きたら即行死刑じゃん
お前のことは忘れないよ

45 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka12705
~以下変態の葬式スレになります~

46 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14889
すまん取り乱した
みさつべは運営も普段から熱心に対応してないしな
起きるの待つしかないけどスネークは起こしに行くべきだろ

47 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka14510
おい再生数10000超えてるじゃねーか
誰だよ俺の一方通行様リピってんのは!!!!!!!

48 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka17600
とりあえず運営起こしてくる…
はあ…

49 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10032
スネークさんとばっちりだな
それにしてもこの動画、上条と俺らに変換できないもんか


62 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 14:03:59.22 ID:MLvbBrw0 [6/16]

50 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka16201
任せろ


16201「と、当麻さん、その、馬乗り解除してくれませんかとミサカは丁寧に頼み込みます」
上条「・・・、・・・」ジー
16201(は、はずかしい、っていうか近い///)
上条「・・・、・・・」ジー パチパチ
18264(髪がちょっと当たって・・・///)
上条「・・・、まつげに」ボソ
16201「ひゃ、はい? とミサカは声が裏返ってしまったのを悔やみつつ返答し――いッ!?」
上条「まつげに、何かついてるぞ」ユビノバス

おっひょおおおおおおおおおう!!!!!!!
いいじゃんいけるぜこれえええええええええ

51 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka19038
>>50
gj
さて次は動画のセロリを上条に置き換える作業に戻るんだ

52 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka19090
お姉様の変態の知り合いに凄腕ハッカーいるって聞いたんだけどさ
そいつ動画編集とかできそうじゃね?

53 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka13577
バカお前、MNW内の動画をどうやって普通の人間が編集するんだ

54 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10032
あーそいつ知ってる
本体花らしいし不可能じゃないかもしれん

55 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka12838
花wwwwww本体wwwwwwwwwwっうぇwwwwwwwwwwww
学園都市マジパネエwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwwww

56 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka19090
まあ俺らもクローンですけどねwwwwwwwwwwwww

57 :以下、名無しにかわりましてミサカがお送りしますID:Misaka10854
それ言ったらどうしようもねーよwww


18264(いや結局全然解決してないんだけどこの胸のざわめき、とミサカは自分を含めた妹達の団結力低下を嘆きます)

18264(とりあえずもう凸してもいいかないいよないやべつに13874号がうらやましいんじゃなくて、そう! これは13874号を救うために! とミサカは決意します)


74 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 19:25:07.20 ID:MLvbBrw0 [7/16]

露天風呂

一方通行「……、あのさァ」チラ

13874「はい、とミサカは返事をしつつ、一方通行と同じように視線を奥に向けます」チラ

一方通行「なンかいるよなァ、ていうか絶対いますよねェ」

13874「より一層正確に表現するならば、もうひとりの天邪鬼ですねとミサカははっきり答えます」

一方通行「あれで気配隠してるつもりかァ、あいつ」

13874「気配を隠しさらにはこちらを監視しているつもりなのでしょうとミサカは興奮してうっかり放電している18264号を見つめます」

一方通行「まァ、あいつがこっち見てても俺達が同じよォに視線向けてるってェことには気づかねェンだな」

13874「温泉の白い湯気でうまいこと顔が見えないからかな、とミサカは考えます。さて、どうしますか一方通行」

一方通行「どォもこォもねェだろ……さっきからかっちまったしよォ。めンどくせェ」

13874「おや。からかった、とは一体何をしでかしたんです? とミサカは興味津々で訊いてみます」

一方通行「あー、……ほら、あれ。眠れねェって言いやがるから、ちょっと静かにさせたンだけど」

13874(手段によりけりですね、とミサカは考え、そういえばついさっき18264号によるスレが立っていたらしいことを思い出します)

13874「もしかして、上位個体を寝かしつけるように扱ったのですか、とミサカは質問を重ねます」

一方通行「みたいなもンだなァ。うっせェからちょっと――」

13874「ちょっと?」

一方通行「……、ときめかせて、みたりィ?」

13874「ぶはっ」

一方通行「オイコラ今なんで吹き出したンですかァ!? ってか顔背けンなこっち向けェェエ!」

13874「とき、めかせ……ぶはっ!」

一方通行「ああああああちっくしょォォオオオ!!!! わかってンだよォどォせさっきのもMNWに流されンじゃねェかってことくらい!
     わかってて僕はやりましたァ! それも全部18264号の反応が面白かったからですゥ!」

13874「あははははっ、あは、ひー、ひー……あの、何のことかわかりませんが、18264号はそのとき感覚共有してませんよ、とミサカはフォローします」

一方通行「あン?」

78 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 19:41:29.12 ID:MLvbBrw0 [8/16]
13874「ですから、彼女は直前になって感覚共有を切っていましたよ、とミサカはわかりやすく説明します」

一方通行「……おォ、冷静に考えてみりゃあ共有したくもねェよなァ」

13874「いえ、そういう意味で切っていたのではありません、とミサカは18264号の乙女心を推し量ります」

一方通行「ハイ? 今なンつったァ?」

13874「何も。とりあえず彼女は感覚共有をしていないので、直接ミサカ達が一方通行の行ったときめかせる方法を体験することはありませんでした、とミサカは言ってのけます」

一方通行「むしろあれをオマエらに知られたら俺はここで死ンでもい……待てェ、今、直接、っつったか」

13874「さすがは第一位、聞き逃しませんでしたねーとミサカは爽やかに褒め称えます」

一方通行「するってェと、ナニか? 間接的に? オマエらは? 一部始終を? 何らかの形で?」

13874「はい。たった今再生し終えたところですが、なかなか大胆なことをしますね、とミサカは18264号を実力行使そして視線で落とした一方通行に拍手を送ります」

一方通行「だァァァアアアア! 落としてねェ! 眠らせよォとしただけだァ他意は一切ねェンだよォ! そもそも再生ってなンですかァ再生って!」

13874「MNWに巨大掲示板じみたものがあるのは知っていますか、とミサカは問いかけます」

一方通行「知るか。俺ァオマエらに演算補助してもらってるだけだぞ」

13874「あるんです。他に巨大動画投稿サイトもあるんですよ、とミサカは内部事情を仄めかします」

一方通行(ネットワークこええ)

13874「そこでですね、ついさっきとある動画が投稿されました。とミサカは告げ――『まつげになンか』」

一方通行「あがががががぎぎががぐがごぎががががげごごがッ!!!!! 黙れ喋ンな口を閉じろォォオオ!!!!!!」

13874「再生数は現在20000超え、堂々トップですねとミサカは一方通行のエンターテイナーっぷりに感服します」

一方通行「こちとら好きで娯楽提供したわけじゃねェよ! なンの羞恥プレイですかァそれ!」

13874「まあそういうわけで、結局あなたの行為は包み隠さず全ミサカに伝わりましたとミサカは親指を突きたてます」

一方通行(今すぐここから逃げてェでも逃げたら18264号がいるわけで、……もォ知るかァ!)

一方通行「オイそこのクソったれェ! こそっこそ覗いてねェで入ってこいボケ!」

18264「ひっ!?」

80 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 19:56:41.17 ID:MLvbBrw0 [9/16]
露天風呂

一方通行「そこにオマエがいることなンざとっくにバレてンですよォ」

18264「何のことでしょうとミサカはすまして答えます」

13874「いや、すまして答えてる時点でもういることバレバレですけど、とミサカは指摘しておきます」

一方通行「アー、つうかずっとそこ突っ立ってても風邪引くぜェ?」

18264「そんなにやわな体はしていま、っくしゅん!」

13874「……、……」

18264「……、……」

一方通行「……、ほら見ろ」

18264「……セロリが出て行ったら浸かります、とミサカは交換条件を持ち出します」

13874(ええー、ここは一緒に浸かるべきだろ)

一方通行「ハイハイわかりましたァ。じゃあ俺が出る、だから体ちゃンとあっためてから部屋もどれよオマエら」

ザパッ スタスタスタ

18264「……、……う」

スッ

一方通行「オラ、とっとと行ってこい」トン

スタスタスタ

18264「~~~っ、うう、うあー……」

13874「泣き出したくなるくらいなら、今肩を押されたときに引き止めればよかったんじゃないのかな、とミサカはひとりごちてみます」

18264「べつに、一緒に入りたかったわけじゃないもん、とミサカは否定し、だいたい13874号こそずっとふたりできゃいきゃい騒いでたじゃねーかと続けて言い返します」

13874「きゃいきゃい騒いでいた自覚はありませんが、彼はああ見えて常識人ですから会話はスムーズでしたね、とミサカは思い起こします」

18264「いいなあとか思ってねーしむしろあんなセロリとスムーズな会話なんてしたくもねーよとミサカは吐き捨てます」

13874「おやおや、それではいっそ眠る部屋はミサカが代わりに301号室でもかまいませんよ、とミサカは提案します」

18264「! そ、れは……う……ぁ」

13874「冗談です、とミサカは笑って露天風呂から上がります。
   同じ下位個体ですから、素直になれとかもっと優しくしろとか、そんなアドバイスをするつもりはありません。
   でも、反発しすぎると後悔するかもしれませんね、とミサカは告げます」スタスタスタ

82 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 20:12:51.70 ID:MLvbBrw0 [10/16]
18264「……、ミサカは最初から素直ですけど、とミサカはこっそり呟きます」

18264「一方通行はセロリであってもやしであって、ミサカ達は上条当麻の心を射止めるために日々努力しているはずです、とミサカはためらいがちに付け足します」


女湯(脱衣所)

13874「あれは果たして憧憬なのか、それとも恋愛か、はたまた同属意識が高まったのか――図りかねます、とミサカは結論付けます」

バタンッ

13874「!!」

20000「随分おそーい上がりじゃね? とミサカはトイレから颯爽と姿を現します!」

13874「相棒じゃないですか。あなたまだいたんですね、とミサカはアフロ装備の彼女に驚きます。いつまでかぶっているつもりですか」

20000「このアフロはセロリたんのシャンプーの香りがしみこんでるし寝るときも着用する予定だけど? とミサカは堂々と宣言します」

13874「……まさか彼もそんな変態行為が行われているとは知らないだろう、とミサカは同情します」

20000「それはそうと、さっきセロリたんが不機嫌っていうか若干沈んでるっていうかめんどくさがってるっていうか、あーやっちまったなー、みたいな苦い表情してたけどなんかあった? とミサカは単刀直入に切り込みます」

13874「本当に相棒は相棒ですね、とミサカは微苦笑します。やっぱり一方通行はどうもミサカ達には甘いようです」

20000「えっ甘い? うそ全然甘くなくない? あの幼女は別格だけど、とミサカは13874号の言葉を真っ向から全否定します」

13874「十分甘いと思うんだけどなあ、とミサカは言い返してみます。ああ、甘いのはミサカ達に、というわけではないかもしれないけど、とミサカは思いつきます」

20000「甘いっていうならとりあえず汗なめなめしたい。とミサカは発言しつつ、13874号に続きを促します」

13874「彼はきっと、一度心を開いたら全力で守る人なんでしょう、とミサカは考えを述べます」

20000「心を開いてくれたらついでに股も開いてくれないかなーとミサカはにやにやします。ってことで、帰ろうぜ相方。おっつー」

スッ

13874「おや、なんで両腕開いてるんですか? とミサカは相棒の不可解な行動に疑問を隠せません」

20000「だから、おつかれさまーってことだンモォ。争いごととかもめごととか、13874号はあまり得意じゃないような気がしてたんだけどなってミサカは今までの旅を思い返します」

13874「……たしかに、ミサカはまったりのんびりするのが好きですね、と答えます」

ポスン

20000「おーよしよし、よくがんばったモォ。ってうわなんか温泉の香りすげえくんかくんか……はっ! これはセロリたんも一緒に入ったからにおいがまじってるんじゃね!?」

13874(どんだけ一方通行の体臭は凄まじいんだよ、とミサカはつっこみつつ、相棒から離れます)

89 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 20:35:26.00 ID:MLvbBrw0 [11/16]
301号室

一方通行「……帰ったぜェ、ってうわ!」

17600「あ、どうも毎度。あなたに見破られたスネークですとミサカは名乗ります」

一方通行「ン、それはどォでもいいンだけどなンでオマエここにいンの? で、なンでクソガキ抱きかかえてンの」

17600「クソったれの変態が上位個体を眠らせてしまったので、とミサカは答えます。あ、そうそう、カメラ設置してすみませんでした」

一方通行「カメ……ラァ?」

17600「はい。もう回収したんで大丈夫ですよ、快適な睡眠をお楽しみくださいとミサカは笑顔で接します」

一方通行「待てコラオマエかオマエなのかオマエのせいで俺はあのこっぱずかしいネタを延々と言われ続けるはめになったンですかァ!?」

17600「こっぱずかしい? もしかして『まつげになンか』」

一方通行「それ以上言ったらオマエの宿泊費びた一文払わねェぞ」

17600「そのことでしたらご安心ください、とミサカは丁寧に告げます。違反報告出しといたし、あとは上位個体が目覚めて受理してくれれば、あの動画は消されますとミサカは説明します」

一方通行(ネットワーク仕切ってるクソガキこええ)

打ち止め「……むう……ミサカはもうむり……あなたがたべて、って……ピーマンやだ……」

17600「こちらスネーク。どうやら一方通行は上位個体の夢の中でピーマンを押し付けられている模様」

一方通行「オイオマエ誰に報告してンだコラ」

17600「幼女にピーマン押し付けられる一方通行さんマジ萌え、と応答されましたが、とミサカは一方通行の反応をうかがいます」

一方通行「いやマジ萌えじゃなくてよォ。なンなンですかァ? オマエら俺の行動どこまで把握してンだ」

17600「いやあ、大変なやつに惚れられましたよねえ兄さんも、と言いながらミサカは俊敏な動きで301号室から出ます。シーユートゥモロー」

一方通行(え、明日もくンのあいつ)

打ち止め「……んむ? ……あっれえ、この動画……うpったのは20000か……あとでおしおきとミサカは呟きつつみさつべの規約に違反しているので削除削除削除~……むにゃむにゃ」

一方通行(投稿したの20000かよ! てェか怖い! 打ち止めが怖い! 見た目幼女なのに妹達の上位個体でネットワーク管理者ってェのが怖い!)

インデックス「おなかいっぱい……松坂牛食べたいんだよ……むにゃ」

一方通行「あァ、そォいや松坂牛食ってねェンだった」

102 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 23:10:40.87 ID:MLvbBrw0 [13/16]

301号室

一方通行「三重に来た当初の目的ってやつを忘れてたな……相棒および13874号を無事に送り届け、まァ一応やったけどもっかい焼き肉パーリィ。
     そォだ、俺ァ何回肉パーリィやるンだろォな……肉だしいいけどよォ」

ドンドン

一方通行「?」

ドンドンドドン

一方通行「……? 誰だァ、名乗れ」

ドドドン

一方通行「いや、だからドア叩いてねェで名乗れよ。口ねェのかァ」

ドンッドドンドン

一方通行(しかもリズミカルになってやがるし)

一方通行「はァ……ったく」

ガチャ

上条「よっ! 入るぜー」

ズカズカ

一方通行「……何オマエそのカッコ。なンで布団と枕持ってきてンのオマエ。なンでそのままずかずか入ってくンのオマエ!」

上条「いやさ、向こう俺ひとりなんだよな、男が。こう、何と言いましょうか……眠れないんですよ上条さんでも」

一方通行「俺だってひとりなンですけど。しかもナニ? 布団敷き始めてンですけどこいつ」

上条「ほら、こっちはインデックスと打ち止め、あと北欧の18264号だろ? あっちよりも面積少なくて済むし」

一方通行「うンそれは正論だと思うンですがオマエがここで寝る準備を始める理由にはなンないですよねェ!?」

上条「いろいろ積もる話もあるだろ? 俺からはないけどな」

一方通行「俺にだってねェよなンだその俺がめちゃくちゃオマエのこと気に入ってて話したがってるみたいな言い方ァ!」

上条「ところでなんか一人足りなくね? あ、18264号か。まあいいけど俺どこで寝ればいいの?」

一方通行「オマエは作品中で一応ツッコミだよなァ!? ここでボケてンなよめンどくせェ!」

上条「打ち止めの隣って一方通行? んじゃその横にでも寝るとすっか」ズリズリ

一方通行「話聞けよこの三下ァァァア!」

109 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 23:26:50.54 ID:MLvbBrw0 [14/16]

上条「ちょっ、静かにしろよ一方通行。インデックスは起きないだろうけど打ち止めが起きるかもしれねえだろ」

一方通行「だったら叫ばせンな今すぐ隣もどれ」

上条「人がせっかく声を出さないようにリズミカルなノックで入室してきたってのに」

一方通行「オマエやっぱ楽しンでたろォ!? おかしいと思った、あのノックは途中から楽しンでる音だった!」

上条「上条さんは打楽器が得意ですからね、嘘だけど」

一方通行「知るかよォ! なンなのオマエ!? 密かにヒーローとか思って尊敬してた純粋な俺の心踏み躙ってンじゃねェ!」

上条「いやいや俺はしがない貧乏学生であってな、ヒーローなんて大それたもんじゃ……あ、俺持ってきた枕より一方通行のやつのほうがマトモだなこれ」

トレード

一方通行「……いやいやいやオマエはなンで俺の枕と自分の枕交換しやがったンですかァ!? つうかなンだァそのぼろっぼろの枕」

上条「あれ、物音聞こえてこなかったのか? 数分前まで白井が暴れてたんだよ」

一方通行「あー、ツインテメントな。オマエが超電磁砲の隣ってェのが気に食わねェとかンな理由だろォ」

上条「いや、自分の寝巻きがすっけすけのしかないから殿方は出て行けーみたいな理由だった」

一方通行(なンだそれ)

上条「べつに中学生に発情はしませんよーって上条さんは返したわけですよ。そしたら今度は御坂が暴れてな」

一方通行「それは仕方ねェよ」

上条「そんで、最終的には枕投げになった」

一方通行「わかンなくもねェがなンでオマエこっちに非難してきてンだよ」

上条「だって向こう戦場だぞ。バトルフィールドだぞ。安眠できねーって」

一方通行「今すぐ永眠させてあげましょォかァ?」

上条「俺寝るから御坂がきたら『上条当麻は露天風呂で寝てる』って伝えといてくんね?」

一方通行「ンな嘘に騙されるレベル5がいてたまっかよォォオ!」

上条「俺は寝たい。でもきっとあいつは白井との戦いに勝って『さあこれで寝れるわよね? 帰るわよバカ!』とか言ってくるに違いないんだよ。
   耐えられない。上条さんは誰よりも安眠を欲している、ていうか安眠を愛してる!」キリッ

一方通行「吐き気! 強烈な吐き気がしたァ! なンでこンな野郎の愛の告白を聞かなきゃなンねェンだ俺!」

117 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 23:40:36.67 ID:MLvbBrw0 [15/16]
上条「でもでもだって考えてみろよ。お前だって俺いたほうがよくない?」

一方通行「でもでもだってがまずうぜェ。お前いなくてもいい」

上条「上条さん紳士だし襲わねえよ。大丈夫」

一方通行「誰が誰を襲うンですかァ!? 返答次第で隣に送り返すぞオマエ」

上条(しまった)

上条「え、えー、それはだな、……俺がお前をだ!」

一方通行「……、……」スックトナ

スタスタ
ガチャ

一方通行「おい超電磁砲共このバカなんとかし」

上条「ああん待ってぇちょっと待って!」グワシ

一方通行「のわァ!?」

上条「あの部屋の恐ろしさをお前はまだ知らない……ッ!」

一方通行「とりあえず腰に巻きつけてる手を離せ話はそこからだァ」

上条「あいつらすげーこえーよ! ビリッビリシュンッシュン! ビリシュンビリシュンビリシュンシュン!」

一方通行(あーこいつやっぱただのバカか)

上条「戦ってる両人はお互いに業見切ってるから避けてんだけどな、俺からしたらもう何がなんだか」

一方通行「オマエ仮にも一方通行に勝ってるくせにそのザマかよォ」

上条「だって俺眠いんだよ! ようやく風呂場じゃない普通の畳の上で眠れる夜なのに戦場ってどういうことだよ! 俺神様に嫌われてるの!? あの中学生達はなぜ戦うの!? 教えておじいさん!」

一方通行「あいにく俺ァアルプスに住ンでませン! ハイさよーならァってだから腕離せよ!」

ガッシ

上条「いーやーだーねー! もう決めた俺決めた。一方通行、こうなりゃてめえも道連れですの!」

一方通行「うっわうっぜ! ナニこいつうっぜ! 口調うっぜ!」

上条「とりあえず部屋戻ろう、なっ?」

一方通行「わかった、ただしオマエが戻るのは302号室だァ!」

122 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/11(日) 23:56:31.79 ID:MLvbBrw0 [16/16]
上条「だーかーらー! わかってますか俺の状況俺の立場!」

一方通行「わかってねェしわかりたくねェしこれから先どンなことがあってもわかろォとは思わねェ!」

上条「なんでだよ俺達心の友だろあの沈んでいく夕日に誓った仲だろぉおおおお!!!!!」

一方通行「誓ってねェよそれ人違いだろでなきゃオマエの夢落ちですハイさよーならァってだから手! は、な、せ!」

ギュウウウ

上条「あっはっは誰が離すもんですか! 上条さんはしつこく食い下がる男ですぞ!」

一方通行「誇らしげにしてンじゃねェェエエ! 俺もォオマエがわかンない! 全然!」

上条「わかってもらえなくたっていい。だって俺とお前は別の人間で、物事を共有することはできても同一化することはできないからな。
   だけどそれでも俺の気持ちを共有しねえっていうならまずはその幻想を」

一方通行「オマエそれ一応必殺技じゃなかったかァ!? なンでそれこの場面で使うンだよ明らかに幻想抱いてンのそっちなンですけどォォオ!」

上条「ええいうるさいそげぶ!」

一方通行「はン、心のこもってねェそげぶは反射可能だァ! つうかオマエそげぶじゃねェもンそれ!」

上条「なん…だと…? なにその反射、俺の幻想殺しがきかないだなんて……そんな……俺これからどうしたら」ガクーン

一方通行「よォやく手を離す気に……なってねェこいつなってねェよ! 気落ちしたままずるずる浴衣引っ張ンなァァア!」

上条「……はは……もうこれで俺の手は何も壊せないし守れない……」

一方通行「……、……上条」

上条「なんだよ、一方通行……お前はよくやったよ、俺の幻想殺しを……」

一方通行「だからまずオマエは勘違いしてンだよ。俺は幻想抱いてねェ、いつだってリアルを見つめて生きてンだ」

上条「リアルを、見つめる……?」

一方通行「ギリギリでいつも生きてンだよ」

上条「ギリギリで……?」

一方通行「さァ、戻ろう。俺達の城へ」

上条「……おじいさん!」

ガチャ
ゲシッ

上条「うおっ、わ、待て待てこっち城違うこっち戦じょ」

一方通行「ハイさよーならァ、302号室一名様入りますゥ!」


129 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/12(月) 00:14:48.13 ID:07Gpp7Y0 [1/6]
ドンドンドンドン
ダセーダシテクレー
アクセラレータ オボエテロヨォォオオ

一方通行「ふゥ、イイ仕事をした……いや、久しぶりにイイ仕事だった今のは」

一方通行「もォ寝よう。さすがに疲れた、イベント起こりすぎだろ、っと……」


美琴「っひ……く、う、ひっく……ううう」


一方通行「」

美琴「うわ、ああああん……っぐ、うわあああん」

一方通行「だァァァ泣くな泣くな泣くなァァァア! とりあえずこっち入れ、廊下でめそめそしてンじゃねェ!」

美琴「ひく、ひっく……あ、あくせられー、た?」

一方通行「ハイハイそォです僕が一方通行ですよォ! もォなンなンですかァオマエら! 何が起こったンですかァ!?」

美琴「っく……ひ、う……わあああ」ビリバリバチビチ

一方通行「あーあー泣くなっつってンだろォが! 泣いた拍子にちゃっかり放電すンな!」

ガチャ
バタン

301号室

一方通行「ンでェ? なンでオマエ泣いてたンですかァ」

美琴「だ、って……うっく、あ、あのバカが、あのバカがぁぁあ」

一方通行「だァから泣くなァァアア! 俺ァガキと女の涙が一番苦手なンだよォ!」

美琴「うわあああああああん」

一方通行「ちくしょォォオオオ俺だって泣きてェェエエエエ! うわあああああああン!」

美琴「うわああああああああああああん!」

一方通行「うわああああああああああああン!」

美琴「うるさいばか!」

一方通行「オマエにだけは言われたくねェばか!」

135 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/12(月) 00:35:44.75 ID:07Gpp7Y0 [2/6]
美琴「だいたいなんであいつはアンタに頼ったのよぉ……」

一方通行(オマエらが第二次枕投げ大戦勃発させたからじゃねェの)

美琴「めったに私に頼らないのにっていうか逃げるし一緒の部屋で寝れるかと思ったのにいないし」

一方通行「いや、うン、だから俺あいつ蹴ってでも突っ込ンだンですけど」

美琴「……え?」

一方通行「……御坂美琴さン、ここで問題ですゥ。廊下で俺に絡まってた三下はどこに行ったでしょォ? いーち、302号室。にーい、302号室、さーン、あの世」

美琴「え、まっ、え? さっき? あいつ? 入ってったの?」

一方通行(せめてクイズに答えろよこいつもォやだァ……)

美琴「でっ、でも、今さら入りにくいっていうか」

一方通行「あーそーねーはいりにくいねー」

美琴「あいつの隣ってよく考えてみたら恥ずかしいっていうか」

一方通行「あーそーねーはずかちいねー」

美琴「そ、れに、その、寝顔とか見たいけど見られたくないっていうか」

一方通行「あーそうでちゅねーみりゃれたくないでちゅねー」

美琴「ああもうどうしろっての!? ていうか私あいつのこと好きなの!? どうなの!?」

一方通行「もォいいよオマエ。好きでイイだろ他にどンな答えが欲しいンだよ」

美琴「え、いや、その」

一方通行「うだうだ考えてる暇あンなら攻めろ。攻めて攻めて攻めまくれ、三下はどォせ押しに弱い」

美琴「! そ、そうかもしれない」

一方通行「おォその意気だ。行け、超電磁砲」

美琴「うんっ、ありがとう一方通行センセー!」

ガチャ バタン

一方通行(え、何だセンセーって……まァいいか、今度こそ寝、)


黒子「ふぇぇええええん……うぅ、ふぇ、えええええええん」


一方通行「……、ちっきしょォォオオオオ! ふェェええええええええン!」

147 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/12(月) 00:50:24.89 ID:07Gpp7Y0 [3/6]
一方通行「なンなンだよォ! 隣の部屋には化け物でもいるンですかァこンちくしょォ!」

黒子「ふぇ、だって、ぅ、お、お姉様とぉ、とっ、殿方を、いい、一緒に、しっ、ほ、が」

一方通行「ああもォよくわかンねェけど入れ! そのネグリジェで廊下ふらふらすンな!」

黒子「ふっく、ぅ、え、ふぇぇぇええええええん!」

一方通行「……ふェェェェええええええええン!」


301号室

黒子「……、っく、ふぇ、……ふぇぇえん」

一方通行「あー、その、なンだ。オマエはあいつら、てェか超電磁砲のために部屋を出よォとしたわけか」

黒子「せ、っかくに言えば、と、のがたを、っく、部屋に、押し戻そうとっ」

一方通行「元はと言やァ、オマエらが戦争おっぱじめたからこっち来た、って言ってたけどなァ」

黒子「いいえそれは違いますのわたくしがこの官能的なネグリジェを着ているせいですの」シャキーン

一方通行「自覚あンならやめとけ。あからさますぎて萎える」

黒子「萎え……!? っふ、ぇ……ふぇええ」

一方通行「あーごめンなさい萎えませンむしろ勃ちますゥ!」

黒子「それはそれで嫌ですのぉぉぉおお」

一方通行「ンだよこいつ一番めンどくせェ!」


現在の状況
301…一方通行、打ち止め、インデックス、黒子←new!
302…上条、美琴
303…14510、17600
露天風呂あたり…13874、20000
行方不明…18264

155 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/12(月) 01:07:38.68 ID:07Gpp7Y0 [4/6]
一方通行「……にしてもよォ、オマエいっつもその格好で寝てンのか」

黒子「ええ、おっ、ねえ、さまに、襲っていただくため、……ふ」

一方通行「だからなンで目に涙溜めンだよォここで! しかもオリジナルを誘ってンのかオマエは! 最近の中学生怖ェ!」

黒子「あら、でもお姉様だけですのよ」

一方通行「なンだその目。勝ち誇ったよォに見るのやめてもらえますゥ? 相手が一人だろォが不特定多数だろォがオマエの格好は立派に痴女ですよォ?」

黒子「んまぁ、こんな淑女をつかまえて痴女とおっしゃいましたの? 最近の殿方は怖いですわ」

一方通行「うン、しなつくってるとこわりィけどついでに三下の布団と枕持ってけ」

黒子「わたくしにもう一度もどれとおっしゃいますのね。あの空間へと? 下手すりゃ11次元とかのレベルじゃないあそこへと?」

一方通行「302号室どォなってンだァァアア! 知りたいけど知りたくねェ! もォ俺だって寝てェよ!」

黒子「……、仮にですの。お姉様とあの類人猿がまぐわっていたら」

一方通行「今時の中学生ってまぐわるとか言うのかよォ!? ナニその表現……野生的すぎンだろ……」

黒子「失礼しました、では性行為と」

一方通行「いや、なンで言い直すンですかァ? ありえねェだろ、どンだけ想像逞しくしたってありえねェだろ」

黒子「相手がお姉様ならわたくしはやりますの。いいえ、やってみせますの!」キリッ

一方通行「なァァンの決意を固めてンだこのジャッジメント! てェかオマエ露出魔じゃねェかジャッジメントらしからぬ犯罪者だなァオイ!」

黒子「これくらい露出に入りませんのよ。もっと見せてもいいくらいですわ」

一方通行「オマエの露出レベルは裸かァァア!」

黒子「まあ、あなたはわたくしに興味も関心もないようですので、もう少し見せてもかまいませんの」

一方通行「ンなサービスお断りなンですよォ! もォいい、いいから部屋もどるかいっそ布団にくるまれよオマエ!」



???

18264「部屋に帰りにくいなあ、でも眠いしなあ……べつにセロリのことはどうだっていいし、気にすることないだろjkとミサカは自分を励ましつつ……いやでもなあ……」

168 名前:ビリィ[sage] 投稿日:2010/04/12(月) 01:21:15.63 ID:07Gpp7Y0 [5/6]
変態のスレも終わったことだし、俺もねる!
なんかビール飲む一方さんいたよね!
かンぱい……!
あ、そうだ18264号のことなんだけどな
このまま301号室に向かわせるか303号室に行かせるか302号室に向かわせるかで悩んでる
明日もくるからそんときまでにアンケートみたいな感じで適当に投票しといてくれると助かる
そして俺もうまいビールが飲めるってもんだうえっへっへ

228 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/12(月) 23:00:06.44 ID:3.IpUJA0 [1/4]
301号室

黒子「お断り!? これでも常盤台のわたくしに向かってお断り……ではお聞きしますけれど、あなたは誰が露出すれば満足なんですの!」

一方通行「人を変態みてェに言ってンじゃねェェエ! 誰が脱ごォが満足しねェよボケ!」

黒子「……ああ、なるほど。あらまぁなるほど。ふんふん、そういうことですの」

一方通行「なンだよもォこいつ意味わかンねェ! したり顔で頷いてンですけどホントマジで意味わっかンねェ!」

黒子「あなたは肌を露出するよりも恥らうように隠しているほうが萌える、と。そういうことですのね」

一方通行「ハァァア!? ナニ人を特殊嗜好ですわねみたいな顔で見てやがンだオマエ! べつに萌えねェぞ脱ぎかけなンて!」

黒子「そういえば小さいお姉様も浴衣が少々はだけていますわね……直してさしあげなければ」ハァハァ

一方通行「すンませン息荒くしながらクソガキに触れないでもらえますゥ?」

黒子「とかなんとか言いながらわたくしを押しのけて浴衣の前をきっちり直してあげていますのねぇ」

一方通行「アーもォやだこいつうっせェ。なンでちょっと微笑ましいみたいな顔してンだよ」

黒子「いいえ、過保護ですの、と思っただけですわ」

一方通行「ハイハイそォですねもォ過保護でいいンでとっとと302号室もどれよォ」

黒子「……隣?」

一方通行「隣」

黒子「お、ねえさまと、っひ……く、殿方が、ま、まぐわっ……ふぇ」

一方通行「なンで振り出しにもどンだよォォォオオオオ!!! まぐわるって表現気に入ってンじゃねェかオマエェェエエ!」

黒子「たしかにわたくし、お姉様が笑顔でいらっしゃるのならそれだけで幸せですの! でも! いやちょっと痴態も見たいのですけれどっ、でも!」

一方通行(あァ、こいつ生粋の変態だわ)

230 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/12(月) 23:15:09.34 ID:3.IpUJA0 [2/4]
黒子「やっぱりその、……夜陰に乗じて致しているのを横で見つめるというのは……まあそれはそれでお姉様の新たなる一面みたいな感じでとてもそそられますけれど……いやでも……」

一方通行「まァ心境はわかンねェわけでもねェよ。親がヤッてンの偶然見ちゃいましたァみたいな気分だろ」

黒子「そんな感じですの。でも、……暗闇の中でぼうっと浮き上がるお姉様の肢体はかなり見たいですわ!」キリッ

一方通行「開き直った! ついに開き直って認めやがったァ!」

黒子「こうしてはいられませんのっ! もう一刻も早く隣に向かわなければ!」

一方通行「だからちょっと待てェ! そのネグリジェどォにかしろ! 見えてンだよほぼすべて!」

黒子「あら、あなた知っていますかしら――人類は生まれたときはみんな裸ですのよ!」

一方通行「知ってるわァァア! だからどォした! そンな事実がオマエの露出を促してンのかよォォオオ!」ガシッ

黒子「きゃっ、ちょっと体を取り押さえないでくださいまし!」

一方通行「とりあえず着替えてから廊下出やがれェ!」

黒子「ここで着替えろとおっしゃいますの!? うら若き乙女に!?」

一方通行「ただの趣味がえげつねェ痴女だろォがよォ! オラ、トイレ篭もって着替えてこいや!」

黒子「んまぁ、もっと優しい言い方ってもんがありますでしょうに! そういえばあなたは以前も無理矢理わたくしに羊を捌くのを鑑賞させたうえで肉を洗うのを手伝わせましたの!」

ギャーギャーワーワー

301号室ドア前

18264「よ、よし、なにもこわくないしなにもおそれることはない! だって相手はあのセロリだもん、とミサカは意を決してドアに手をかけます」

18264「た……ただいまもどりましたとミサカは風呂上りで頬を赤らめつ――つッ!?」

黒子「え」グワシ
一方通行「あ」ガシッ

18264「……、……」

一方通行「……アー、えっとォ、このツインテメントは好きでこンなカッコしてて俺が強要したわけじゃねェンだが」
黒子「ええその通りですの。でもあなた今わたくしを脱がせようとしていますわ」
一方通行「だァから、それは語弊があ、」

18264「……、……ドウゾオシアワニ、とミサカは呟き無表情でドアを閉めます」

パタン

一方通行「……、おいどォ思う」

黒子「客観的に捉えてみますと、わたくし達は組み合ってふざけあっているようにも、これから事に及ぼうとしているようにも見えますの」

239 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/12(月) 23:36:47.56 ID:3.IpUJA0 [3/4]
一方通行「……なンでこォなった!? タイミングが神がかりすぎじゃねェ!? ンだァこのタイミング!」

黒子「もうお嫁に行けませんのぉぉぉおおおお」

一方通行「オマエちゃっかり全責任を俺に押し付けてンなよォ! 俺だって婿に行けねェェエエエ!」

黒子「……行かれるおつもりでしたの?」

一方通行「いンやァ全然」

黒子「ですわよねえ」

一方通行「あはっ」

黒子「おほほっ」

一方通行「ぎゃはははー」

黒子「うふふふふー……ふぇ……ぇ、びぇっ、びぇぇええええええん!!!!」

一方通行「びぇ!? び、びェェえええええええええン!!!!!!」

黒子「お待ちになっておねえさまあああああああああああああああああああ!!!!!!」

一方通行「いやあれオリジナルじゃねェし多分18264号だろってェか動揺しすぎだァァァアア! 愛しのオネエサマくれェ見分やがれェェェエ!!!!」

黒子「くっ、ろこはっ、黒子はっ……、お姉様を心の底から愛していますのぉぉぉおおおお!!!」

一方通行「なンでここで叫ぶンですかァ……? そしてなンで俺は聞きたくもねェ愛の告白を二度も聞かされるはめになってンですかァ……もォやだァ……」


インデックス(あんまりうるさいから起きちゃったんだけど、あくせられーたは沈んでるしツインテールは泣いてるし、意味がわからないかも)
打ち止め(シスターさんも起きちゃったんだねー、ミサカもさっきから起きてたんだけど声がかけられないの、ってミサカはミサカはひそひそ声を出してみたり)


廊下

18264(……、……)

242 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/12(月) 23:43:28.16 ID:3.IpUJA0 [4/4]
18264「べ、つに、たいしたことじゃねーしあいつほらロリコンだからジャッジメントも攻略対象なんじゃねまじきめえwwwwwwとミサカは、一方通行を、pgr……しま……」

14510「お? あれれ? あれれれれ? ……あっれー? とミサカは大罪人を見つけたような気持ちで蔑みの視線を送ります。抜け駆けは――ダメ。ゼッタイぃぃいい!!!」

18264「抜け駆けなんてしてねーし。つうかお前あのセロリ好きなんだっけ? うわーまじ趣味疑うわー、あいつはないだろjkとミサカはいまだに女将姿の14510号を馬鹿にします」

14510「あん? テメコラちょっと表出ろ、とミサカは顎で外を指し示そうとしますが面倒なので事情聴取すべく18264号の腕を引っ掴みます」

グイ

18264「は、え、ちょっとなにしてんだこの蓼食う虫も好き好きの蓼食う虫タイプが! とミサカは怒鳴りますが目の前の似非女将の力が存外強くて驚きです」

14510「恋する乙女なめてんじゃねーぞとミサカは凄みつつ、303号室のドアを開け18264号をつっこみ自分も入室します」

ガチャ
ドン
スタスタ

17600「ん、おかえり14510号……と、18264号? とミサカは意外な人物に目を丸くします」

18265「……どうも、とミサカは投げやりにプロスネークに返答します。腰が痛い。投げやがった14510号覚えてろよ、とミサカはにらみつけます」

14510「うっせー! いいからさっさと経緯を洗いざらいぶちまけやがれ! とミサカは命じます!」

18264「経緯? って何の経緯だよとミサカは首を傾げます。ていうかなんでお前仁王立ちしてんの? とミサカは14510号を不思議そうに見つめなおします」

14510「ここまできてしらばっくれようったってそうはいかねえ! とミサカは片肌を脱いで宣言します。この桜吹雪もとい粉雪が目に入らぬかぁ!」バーン

17600(さっき修正液でちまっちま塗ってると思ったらそれかよ、とミサカは呆れつつ、あれなかなか落ちないんじゃないか、と14510号を心配します。
   まあどうせいざとなったら調整のときに直してもらえばいいだけか)

18264「こ、粉雪……だと? まさかそれあのセロリが白くて儚くてほっとけなくてどことなく雪っぽいから選んだんじゃないよな? とミサカは確認します」

14510「その通り! 一方通行様のイメージカラーであるホワイトと桜吹雪っぽい模様イコール粉雪です、とミサカは説明します。
   しかしよくわかったなお前、とミサカは18264号を見直します」

17600(白くて、のくだりはわかるんだが儚くてほっとけなくて、の時点で陥落しましたって言ってるようなもんじゃないか、とミサカはため息を吐いてみます)

18264「……最初はマジで苦手っつうか嫌いってかむかついてたんだけど、とミサカは切り出します」


417 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/19(月) 21:16:42.90 ID:EWpDHU20 [2/9]
18264「かくれんぼとか、なんでわざわざ幼女のために北欧から出向かなきゃなんねーんだよとか思ってたし、とミサカは呟きます」

14510「あー、まああの幼女はいきなりすぎたよ。一方通行様と一緒に遊べるっていうから参加したけど、とミサカは相槌を打ちます」

18264「でも、でもさ、ほんとにむかつくやつでしかなかったんです、とミサカは言い切ります。かくれんぼの後のジンギスカンパーリィもちょっと肉よそってもらったくらいで」

14510「……パードゥン? とミサカは半分キレつつもビークールに対応します」

18264「だ、だから肉とか、実況してるときに、その、さりげなく出してくれたり、いやほんとそれだけなんだけど、
   べつに大したことじゃなくてほんとそれだけでって怖い! 14510号の視線がとても怖い! とミサカは後ずさります」

14510「とりあえず穏やかに和やかに入れ替わりを要求します、とミサカは無表情に18264号の浴衣に手をかけます」

18264「え? ちょ、へ、え? な、なんで脱がそうとしてんだお前、とミサカは必死に抵抗します」

14510「そうはさせるか、幸いミサカ達は外見上は瓜二つなので入れ替わったって問題ねえだろとミサカは浴衣を引っ張ります。ぐいぐい」

18264「嫌だあああああ女将のかっこしたくないし、いやべつにあのセロリの傍を離れられるのは嬉しいけど嫌だああああ! とミサカは叫びます」

17600「……自分と同じ外見の少女が取っ組み合って脱がせあいをしているのはなかなかシュール、とミサカは黙ってお茶をすすります」


301号室

黒子「びぇぇえええええええんっ! おねえさまあああああああああ!!!!」

一方通行「あー……ちっくしょォ……勘違いしただろあいつ……めンどくせェガキばっかだなここはよォ……あーもォ……」

インデックス(ふたりが壊れちゃったかも。どうすればいいのかな?)
打ち止め(えっとね、向こうの部屋も気になってるんだけど、なにより303号室にたまってる連中をどうにかしなきゃってミサカはミサカは立案してみたり。
     でも、きっとあの子はミサカが行ってもこっちに戻ってこないだろうなあ)
インデックス(あの子? って、さっき逃げちゃった子?)
打ち止め(うんそうだよってミサカはミサカは肯定してみる。応援はしないけど邪魔もするつもりはないんだよねってミサカはミサカは大人ぶってみるんだけど――、あの人が迎えに行ってあげなきゃ……)

コンコン

一方通行「ンあ?」

黒子「びぇ?」

20000「すんまっせーん、ちょっとようござんすかーとミサカは入室許可を要請します」

420 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/19(月) 21:24:23.97 ID:EWpDHU20 [3/9]
一方通行「あァもォ好きにしてくれ俺ァ寝る。寝るったら寝る」

20000「あ、どうも皆さんちいーっす、とミサカは挨拶します。上位個体、起きてますよね? とミサカは確認しますが」

打ち止め「ぎくり」

一方通行「あァン? クソガキ、オマエ起きてやがったのか」

インデックス「私も起きてたんだよー! だってあくせられーた達が騒がしいんだもん」

黒子「ふぇっ、っく……すみません……ですっ、のぉぉおおお!!!!」

一方通行「だァァアアア!!! 泣くな泣くな泣くンじゃねェェエエ!」

打ち止め「えーと、ふたりはとりあえずほっといて……20000号はなんでこっちにきたの? ってミサカはミサカは問いかけてみる」

20000「相方が隣の302号室に帰ったので暇になったんですとミサカは簡潔に答えます。
   それにこの部屋にはセロリたんもいあbbbbbbごめんなさい嘘ですいや嘘じゃないけどすみませんでした!!!」

インデックス「じゃああなたもここで寝るのかな? スペースならなんとかあるかも」

20000「ああ、それも今考えたんですけど、とミサカはもぞもぞ一方通行の布団の中に」

一方通行「なァにしてンだオマエは! そこ俺の布団! オマエは大人しく303号室行ってろォ!」

20000「ぬくぬく……やべ、なんかちょっと風呂上りのいいにおいする! とミサカは興奮のあまり鼻血が垂れました」ボタボタ

一方通行「うわァァアアア!!! 布団! 白い布団が鮮血に染め上げられたァァァアア!!!!」

黒子「まるで殺人事件の後ですのぉぉぉおおおお!!!」

打ち止め「……、なんだかなあってミサカはミサカは肩をすくめてみたり」


303号室

17600「ところで18264号はどうしてこの部屋に、とミサカは結局なんとか浴衣を死守した18264号に訊ねます」

18264「え? そりゃ、301号室でジャッジメントと一方通行が絡み合……、……ああああああ!!!!!!!!」

14510「へ、……カラミ……絡み合……あああああ!?!?!?」

17600(ああこいつらもう落ちたんだな完全に)

18264「そうだったジャッジメントと一方通行がなんか絡み合ってて! すごい絡み合ってて! ジャッジメント泣いてて! すごい泣いてて!
   一方通行もちょっと涙目だったかもしんないうわああああなにしてたのあいつら!? とミサカは発狂寸前です!!!!」

14510「よくわかんないけどそれ完璧にフラグ立ってる!
   もうだめだああああああ一方通行様はあのツインテにやられたんだああああ!!!! とミサカは絶叫します」

421 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/19(月) 21:26:14.90 ID:EWpDHU20 [4/9]
17600「……うん、わかったからとりあえず落ち着こ? ここ旅館だから。叫んだら他の客の迷惑だから、とミサカはふたりのミサカをなだめます」

14510「こぉぉおれが落ち着いていられるかぁぁぁぁぁあ!!! あの方の貞操があっぶねええええ!!!! とミサカは部屋を出ようと18264号の腕を引っ掴み」

18264「……、ちょっと、待って。とミサカは14510号を引き止めます」

14510「?」

18264「……ミ、サカ、は、今、あの部屋に戻りたくありません、し、その……け、決定的な証拠っていうか、そういうのがあがってしまったら、……」

14510「!!」

17600「まあ確かに今行ってガチであんなことやこんなことしてたらもう立ち直れないかもなーとミサカは客観的に考えを出しますが」

18264「だ、だから、えっと……今晩はここで寝たいかもしれません、とミサカは、おそるおそる意見を述べてみます」

17600「……お前、やればできる子じゃんとミサカは唖然とします。その態度で一方通行に接したら案外可愛がってくれるかもしれないのに」

14510「それはだめー! とミサカは18264号を揺さぶりつつ、でも気持ちもわかるのでまあ今晩くらいはいんじゃね? とプロスネークに許可を求めます」


301号室

打ち止め(どうやらあの子は303号室にお世話になるみたいってミサカはミサカは上位個体の特権をフル活用してみる)
20000(あー、今さりげなくスネークと感覚共有してるんすけどーとミサカも303号室の会話を聞いたことをアピールします)
打ち止め(なんていうか、もう完全に面倒なことになっちゃったかもってミサカはミサカはため息を吐き出してみたり)

一方通行「なに目配せしてンですかァオマエら」

打ち止め「ううん、なんでもないのってミサカはミサカは首を振りつつ、18264号が心配だねって声をかけてみる」

一方通行「……べつにィ? どォせどっかで寝て帰ってくンだろ」

黒子「あら、素直ではありませんわねえ」

422 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/19(月) 21:28:47.59 ID:EWpDHU20 [5/9]
一方通行「うっせェンだよ。あのひねくれたガキがどこでどォしてよォが俺の知ったこっちゃねェし」

打ち止め「そうなの? ほんとに心配じゃないの? ってミサカはミサカは訊いてみるんだけど……」

一方通行「全然心配じゃねェ。むしろいなくて清々すらァ」

20000「その言葉は少々引っ掛かります、とミサカは真っ直ぐに一方通行を見据えます。とりあえずミサカのことも罵ってください!」

一方通行「はァア!?」

20000「と、いうのはミサカ式ジョークですとミサカは弁明します。
   まあミサカはあらゆる属性に対応できるので問題ありませんが、そのようなことを18264号には言わないでもらいたい、とミサカはここで格好良くかばってみます」

一方通行「……、……」

インデックス「私は一部始終を見ていたからあえて言うけど、毒舌はあくせられたーたがちゃんと部屋に戻すべきなんだよ」

一方通行「……、なンで、俺が」

黒子「それは、あなたとわたくしがいかがわしいことをしていたように見えた――そのせいでお姉様の妹さんは出て行かれたからですの。
   あなたには追いかけ、連れ戻す義務がありますのよ?」

423 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/19(月) 21:31:04.79 ID:EWpDHU20 [6/9]
打ち止め「多分ミサカが行っても戻ってきてくれないってミサカはミサカは落ち込んでみる。
     あの子の中でそれくらい、あなたは信用のおける人になってるのってミサカはミサカは分析してみたり」

一方通行「いたくねェ奴を無理に連れ戻すこたァねェだろォが。第一あいつ、俺のこと毛嫌いしてンですよォ? さっきからかっちまったしさァ」

黒子「本当にお嫌いなら、おそらく会話することもありませんわ。
   わたくしから見ても、妹さんがあなたに毒を吐くのはあなたが本気で怒らないから、甘えられるとわかっているからですのに」

一方通行「ンなわけあっか。あいつらが俺に甘えるわけ……」

打ち止め「ミサカはあなたに甘えまくりだよってミサカはミサカは抱きついてみたり、ぎゅーっ!」

一方通行「うおわっ、だァ! 離れろクソガキ、わかった、わかったから! 俺があいつ連れ戻せばいいンだろ!」

20000「ではミサカはそんなツンデレセロリたんの大活躍をしかとこの目に焼きつけあbbbbbbb!!!!
   ごめんなさいごめんなさいほんとにごめんなさいとミサカは上位個体に謝罪します」

黒子(なぜ小さいお姉様に押し負けているんですの……?)

廊下

一方通行「ったくよォ……ンで俺があのガキを連れ戻さなきゃなンねェンだァ」

20000「と言いつつしっかり303号室に向かうセロリたん萌え、
   とミサカはこの場に上位個体がいないので思う存分言うことができました」

424 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/19(月) 21:34:12.36 ID:EWpDHU20 [7/9]
一方通行「……あァ、そォいやオマエ相棒だったンだっけか。ひとつ訊きたかったンだけどよォ」

20000「あ、はいミサカは自慰もできますよ、とミサカは自分の性生活を暴露します」

一方通行「オマエの性生活には何の興味もねェよ。そうじゃなくて、オマエ、舐めたろ」

20000「? たしかに毎日セロリたんを舐め回す夢をみますが……とミサカは首を傾げます」

一方通行「それ以上知りたくねェェェエ!!! ちげェよ、だからオマエ相棒だって偽ってたときに! 俺を! 舐めただろォが!」

20000「ああ。舐めました。おいしかったです、ごちそうさまでしたとミサカは合掌します」

一方通行「……、なンで舐めた? どォせ嫌がらせだろォがよ」

20000「欲望の赴くままに舐めただけですがとミサカは断言します。
   ていうかもしかしてもう一度舐めさせてくれるんですかハアハアとミサカは手をわきわきさせつつ対象に近付きます」

一方通行「う、わ、やめろ寄るな近寄ンなやめ、――!」


303号室

14510「むむっ、あの方の危機が迫っているような気がする! とミサカは18264号の手を振りほどいて廊下に出ます!」

バタン

18264「え、……あ、と……べつに、セロリがどうなろうがどうでもいいけど、14510号が騒いだら面倒だよなとミサカも部屋を出ます」

17600「いってらー。……MNW内の上条一方論争も激化の一途を辿ってるなあ、とミサカは感慨深げに呟きます」


MNWスレ一覧
1:【ようこそ】三重旅行スレ【おいでませ】(555)
2:最近上条派とセロリ派の論争激しくね?★2(608)
3:恋愛経験豊富(笑)なお前らに聞くけど(971)
4:お姉様と上条当麻が同じ部屋で寝そうな件について(240)
5:上条「ホテル行こうぜ!」ミサカ「」(13)



801:セロリたんの布団にボタボタしたお(1)



481 名前:ビリィ[saga sage] 投稿日:2010/04/20(火) 00:39:34.15 ID:xaXkNOQ0 [1/10]

 廊下に出た瞬間、14510号は言葉を失った。彼女の思考は一切の活動を停止させ、ただその瞳ばかりが現状を映し出す。

 ああ、とも、ええ、ともつかないうめき声をあげて、14510号はふらりと倒れこんだ。

 数秒遅れて303号室から出てきた18264号は、崩れ落ちた14510号の体躯をどうにか抱え、目の前の光景に視線を向け、ふえ? と素っ頓狂な声をあげる。

 いつだったか、今の状況に酷似した光景を見た気がした。

       デジャヴ
「これを人は、既視感と呼ぶのでしょうか――と、ミサカは思わず14510号を抱えたままへたりこみます」

 あまりにも白い肌が晒されていた。

 本気で嫌がっている一方通行とは対照的に輝かしい笑顔を浮かべている20000号は、どうやら自重という言葉をどこかに捨ててきたらしい。

 ウヘヘ、アハハ、ウフフ、イヒヒ、と危なっかしい声を動作の合間合間に挟みながら、20000号は抵抗をやめない少年の浴衣の帯を引っ掴み、平たい胸に指を這わせている。

 危険だ、危険すぎる。

 そう18264号が判断し、ようやく体勢を立て直そうとしたときだった。

 ふと顔を上げた拍子に、懇願するような視線でこちらをじっと見つめる一方通行と目が合ってしまった。

 助けてくれ、たしかにそう聞こえた。

 あの、第一位が。助けてくれと言った。目で。


「……その行為を直ちにやめやがれ、さもないと今すぐそのアフロを髪の毛ごと剥ぐぞ、とミサカは変態に冷たい眼差しを向けます」

 18264号にとって、自分でも不可解な行動だった。

 いらつくだけの存在だった一方通行が、目の前で痴態を晒している。

 普段の自分なら――否、数日前の自分なら、間違いなくからかっていたし弱みを握るために20000号を煽っただろう。

 ところが、18264号はどちらの行動も選択しなかった。

 目の前の白い少年を助けるという、彼女にとっては選択肢にすらならないであろうはずの、第三番目を選んだのだ。

 理由はまだわかりたくなかったし、気づかずにこのまま別れてしまうべきだと、18264号は無意識のうちに知っていた。

482 名前:ビリィ[saga sage] 投稿日:2010/04/20(火) 00:40:34.49 ID:xaXkNOQ0 [2/10]
「ん? あ、北欧だー、見て見てセロリたんのすっべすべな白い肌! やばくねこれやばくね!? とミサカは興奮まじりに、おっといけね鼻血が」

 ポタ、と一方通行の胸に緋色が散る。

 一方通行は露骨に顔をしかめたが、どこをどう押さえつけられているのか、彼の抵抗が20000号の攻めに押し勝つことはなさそうに見えた。

 だったら――と18264号は立ち上がる。

 彼は動けない。ここはとある旅館の廊下で、盛るべき場所ではない。しかも、彼は一方的にやられている側だ。

 そして相手は何よりも18264号同様、欠陥電気。

 一方通行の思いなど18264号にはわからないが、彼が上位個体を守り抜いたように、自分達をも守り抜こうとしていることはわかっていた。

 だからこそ彼女は、他の誰でもない、一方通行という少年に、ひねくれた態度で接するのだ。

 許してくれるとわかっているから。

 どれだけひどい言葉を浴びせようと、彼は本気で18264号を嫌ったりなどしないから。

 嫌うわけがないと、知ったから。

「たす、け……」

 一方通行の声は掠れている。

 以前、20000号に舐められていたときにはここまで体力を削り取られている様子は見られなかったが、相棒ではなくれっきとした人間として一方通行を攻めている20000号の相手は相当疲れるらしい。

「了解しました、とミサカは決意を胸に秘めます。そこの白もやしから手を離しなさい20000号、この北欧ミサカが相手です」

524 名前:ビリィ[saga sage] 投稿日:2010/04/20(火) 23:23:57.09 ID:xaXkNOQ0 [7/10]

 両手首を器用に浴衣の帯で縛り上げた20000号を見据えながら、こいつは一体どこでこんなテクニックを身に着けたのだろうと一方通行は疑問に思う。
 手際のよさだけではない。
 さりげなく一方通行の手首にかかる負担を減らしながら、それでいて自分で解くことができない程度に縛っている。
 どう考えても、相当な練習を積み重ねてきたものだけが修得し得る技術である。

(……チョーカー、手ェ届かね……)

 手首を背中の後ろで拘束された時点で、一方通行の抵抗は徒労に終わった。
 そして、能力使用モードではない彼にできることは、ひたすら目の前の冷戦を見つめることだけだ。
 たしかに助けてくれと18264号に視線を送ったことは認めるが、まさか彼女が自分のために20000号に対抗してくれる、とは思っていなかった一方通行は、
 アフロをかぶった少女と、浴衣を着ている少女がにらみ合っているのを少々複雑な思いで見つめ続ける。
 ていうかアフロいい加減脱げよ、と彼が内心でツッコミをいれたことは、誰も知らないだろう。
 ふと視線を下に移すと、横たわっている14510号が目に入った。
 女将姿の少女は気を失っている。なんとかして助けてやりたいとも思うのだが、一方通行自身、自分のことで精一杯である。
 今この場に第三者が現れようものなら、どんな言い訳をしたところで変質者と思われるのがオチだ。
 それだけは避けたい。
 これでも自分はこの場においては比較的常識人だと密かに自負している一方通行は、現在自分がどれだけ恥ずかしい格好をしているのか、客観的に理解していた。
 両手首が帯で拘束されているせいで、浴衣の前は開いている。
 おおっぴらに開いていないことだけが救いだが、この格好では暴れることさえできない。より露出する部分が増えてしまうからである。
 彼はタイトな服を好む傾向にあるものの、決して自分の肉体を周囲にアピールしたいわけではない。
 むしろ、常日頃もやしだなんだと言われている彼にとって、上半身――鎖骨から臍にかけて――が晒されているこの状況は、なかなかに屈辱的だった。
 ついでに言うと、風呂上りというのもあってけっこう寒い。
 第三者が現れないことを願いつつも、彼の精神はとにかく誰でもいいからせめてこの格好を直してくれという矛盾した欲求を生み出していた。
 一度寒いと認識してしまうと、もう寒くて寒くてしかたがない。体が強くない彼は、基本的に寒がりで暑がりなのだ。
 動け動けと意識を失っている14510号に念を送ってみるが、残念なことに一方通行の思いは届かなかった。
 思いも一方通行かよと呟きそうになった彼が自分の口を慌てて閉じたのは賢明な判断だったろう。

525 名前:ビリィ[saga sage] 投稿日:2010/04/20(火) 23:28:00.43 ID:xaXkNOQ0 [8/10]

「その手首の拘束解きやがれっつってんだよこのド変態が、とミサカは蔑んだ目で20000号を罵倒します」

「ド変態? ああそれ褒め言葉だから、とミサカは事も無げに言い切ります。蔑んだ目とか超余裕、とミサカは自身のチートさを誇ります」

「は? うわまじうっぜ。まじねーよほんと気色悪いとミサカは視線を逸らします。いいからそこの白いの返せ」

「返せ? 何言ってるんだかわかんないけどセロリたんは俺の嫁、とミサカは大胆発言をします。鬼嫁だってかまやしねえ!」

「俺の嫁(笑)とかどんな幻想だよとミサカは呆れます。ここでそげぶしてやっから、つうかお前にはさっきの一件で借りもあったなとミサカは唐突に思い出します」

「借り? ああいえいえ返さなくていいっすよー今からミサカはセロリたんの汗なめなめしたりぺろぺろしたりするんで。とミサカは爽やかに切り返します」

「そうもいかねーよあいにく北欧人は貸し借りにうるさいんでな、とミサカは吐き捨て戦闘モードに入ります」

「えっまじで? 北欧ってめんどくさいねーとミサカは笑い飛ばします。ロシアでよかったー」

 少女ふたりはお互いに仁王立ちで言い合っている。そのうちの片方、18264号が片手に電気を溜め始めた。
 いくら彼女らが欠陥電気とは言え、レベル2~レベル3並みの実力がある以上、学園都市でもなんでもない、ただの旅館で雷撃をぶっ放して無事なわけがない。

「おいオマエらそろそろ――」

 これ以上争わせるわけにはいかなかった。一方通行はすっかり疲れ果てている体に鞭打って、声を絞り出した。
 だが、すでにどちらも暴走を始めている妹達に一方通行の制止の声はまったく聞こえない。
 舌打ちもしてみたが、やっぱり聞こえないらしかった。
 これほどまでに自分の無力さを痛感したことはあまりない、と一方通行は歯噛みする。
 正直言って、こんなくだらないことで無力さを痛感したくなかったが、痛感してしまったものはどうしようもない。

(なーンだっけ……こォいう展開見たよなァ、どっかで)

 一方通行は現実から逃げたい一心で、自分の置かれている状況に似た何かをどこかで目にしたことを思い出そうとする。
 そして、ああ、あれか、と気づいた。

(ガキの漫画のワンシーンだった……、なンかヒロインを巡ってふたりの男が言い争っててさァ……、
 ヒロインが『私のために争うのはやめて!』とか涙目で訴えたらふたりとも言い争うのやめたンですよォ)

 数秒考え、即座に一方通行は可能性を打ち消した。
 自分が少女の間に立ち入って、俺のために争うのはやめろ、と叫ぶのを想像してみたところ、実に不愉快だった。
 不愉快どころか思わず嘔吐しそうになったくらいだ。どこのヒロインだ、と我ながら本当に気色悪かった。


526 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/20(火) 23:30:42.94 ID:xaXkNOQ0 [9/10]

 18264号が電撃を放とうとしているのを察した20000号が同じように電気を溜める。
 ああまずい、とてもまずい。それでも一方通行は動けなかった。
 目の前の妹達をこんなくだらないことで傷つけるわけにはいかない。そう頭では思っていても。
 どこかで、彼は諦めていた。
 誰かが助けてくれることを期待して――、一方通行はなにげなく視線を303号室のドアに向ける。

「……、ン……え?」

 ビリビリバチバチと電気を溜め込んでいる音が聞こえてきていたが、それらの音がすべて、一瞬掻き消えた。
 頭が真っ白になる。
 303号室のドアはほんの少し開いていた。およそ数センチ。人間ひとりの眼球がぎりぎり見える程度の、ささやかな隙間。
 人間ひとりの眼球が。
 ぎりぎり見える。

「……、……」

 真っ先に背筋を走った悪寒は、隙間から覗いていた人物に対してではない。
 その人物が今回の旅行でどんな役割を果たしていたのかを瞬時に思い出したことによって引き起こされた。
 一方通行は思わず口をぽかんと半開きにしたっきり、その隙間から目が離せなくなる。
 彼女と交わした会話を思い出す。

 ――彼女は言わなかったか?
 ――自分は見抜かなかったか?

 303号室に宿を取った少女――通称スネークこと、検体番号17600号!

「あ、ゥ……あ……」

 カチリ。
 17600号の目と、一方通行の目が、しっかり、きっちり、かっちり、くっきり、ぴったり合った。

542 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/21(水) 00:10:26.03 ID:dXvcLgM0 [1/8]
一方通行「……、見てンなら出てきやがれェェェェエエエ!!!!!」

17600「ナンノコト、とミサカは呟きますが仕方ないのでドアを開けますはいガチャリー」

一方通行「怖ェンだよオマエ! なンで隙間から覗いてンの!? しかも目玉だけ見えてンの!?」

17600「自分スネークっすから、とミサカは魔法の呪文を唱えてみます。ところで縛りプレイがお好みのようですねとミサカは一方通行の性癖をメモります」

一方通行「どこにメモってやがンだァ! てェかこいつら止めろ! あとこの帯解けェ!」

17600「やれやれ随分仕事を押し付けますね、とミサカは強欲な一方通行に呆れつつ、先に14510号を起こそうとします」

一方通行「うンそっちも大切だけどなァ! でも俺の格好考慮してくれてもいいンじゃねェかなァ! さっみィンですよォ!」

17600「ここはとある旅館です、騒ぐのはよくありませんとミサカは諭します」

一方通行「ハイハイハイハイ正論ですねェほンともォ正論すぎてむかつくンだけどいいからこの帯解いてくれませン!?」

17600「しばらくそのままという手もあります、とミサカは新たなる可能性を提示します」

一方通行「却下却下却下ァァァァアア!!!!! そォいうのいらねェからノーセンキューだからァ!」

17600「では、ミサカは彼女達を止めてきましょうとミサカは14510号を再び横たえ、ずんずんと歩いていきます」

一方通行「嫌だこいつ! 今まで接してきたどの妹達よりもタチ悪ィンですけどォ!」


ワーワーギャーギャー

302号室

美琴「……、……」

上条「すぴー……すぴぴぴぴっ、すっぴー」

美琴「……、……」

13874「……すぅ……すぅ……」

美琴「なぜ寝れる!?」

543 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/21(水) 00:15:37.95 ID:dXvcLgM0 [2/8]
美琴「いや、百歩譲ってこの子が寝れるっていうのはいいのよ。なんかのびのびしてるし」

美琴「でもこいつは違うでしょもっとこう、恥じらいっていうの? 御坂と一緒だうわわわわ緊張して寝れねえ、くらいの……そういうのがあってもいいと思うんだけど」

上条「すぴいいいいい……すっ、……ぴぴぴー」

美琴「……、ないのよねー」

美琴「黒子もいないしスペースは広いんだけど。でもそういう問題じゃないわ」

美琴「問題はこの馬鹿がここで堂々と寝てることがおかしい……!」

美琴「た、たしかに、私はまだ中学生だし意識してないのかもしんないけどっていうか確実に意識されてないけど!」

美琴「……、……なんだか廊下も騒がしいし、ちょっと外出てこようかしら」ガチャ

美琴「アンタらうるさ――」

一方通行「!」
17600「!」
18264「?」
20000「?」
14510「」

美琴(えっなにこの状況)

美琴「あ、一方通行、……アンタそういう趣味あったんだ」

一方通行「ちっげェェェエエエ!!! だから嫌だったンだよォ放置されンの! よりによってオリジナル! よりによってこいつ!」

美琴「そういえば黒子も縛ったときちょっと喜んでたわね……、アンタらいいお友達になれるんじゃない?」

一方通行「ちっくしょォォオオオなンでこンなやつしかいねェンだ! こういうときに限って打ち止めが探しにこねェ!
     おいクソガキ、俺は今ここで迷子になってますよォ人生のォォォオオ!!!!」

美琴「べつに性癖には文句言わないけど、打ち止めに悪影響与えるのはやめてよね」

一方通行「話を聞けそしてこの帯を解け今すぐにだ」

美琴「ていうか、アンタ達も何やってんのよ?」

17600「いえ、ふたりが今にも戦闘を開始しそうだったのでミサカは体を張って止めようとしていたんです、とミサカは説明します。あ、ミサカは17600号ですお姉様」

美琴(あれ? いなかった気がするんだけど……まあいっか)

一方通行「すンませン本当にそっちよりこっちなンとかしてくれやがりますかァそこのお嬢さン!?」

美琴「はあ……、あいつも寝ちゃうし廊下でアンタ達は騒ぐし、散々よ」

一方通行「オマエちっとも散々じゃねェから! 散々ってェのは脱がされたり触られたり鼻血落とされたりするくれェの経験してから使いやがれェ!」

591 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/21(水) 22:38:02.76 ID:dXvcLgM0 [5/8]

18264「あ、そ、そうだった……女の戦いに身を投じて本来の役割を忘れていました、とミサカは縛られっぱなしのもやしに近付きます」

一方通行「あァもォもやしでもセロリでもなンでもイイからこれ早く解け」

18264「……、ごくり、とミサカは喉を鳴らし、おそるおそる一方通行の手首に指を這わせます……」

ソロソロ

一方通行(早くしろって言いてェンだがさっき一応助けてもらっちまったしなァ)

18264「い、いきますよ、覚悟はいいかとミサカはファイナルアンサーを」

一方通行「うンイイから。ファイナルアンサーファイナルアンサァ」

18264「……、そ、の、ははは肌が、ええっと、……すっ、すべすべでまるでなよっちい女子みたいですねとミサカはpgrします!」

一方通行「うっせェェェエ! あいにくこれまで反射反射反射の生活してきてンだよ肌が女子みてェで悪かったなァ!」

18264「いえ、わ、悪くはな……いや悪いなまじ気持ち悪い中性的とかねーよとミサカは首を振り、慌てて帯を解きにかかります」

シュルシュル

一方通行(なンかくすぐってェ)

18264「……うわ、これなんか解きにくい、とミサカは20000号のテクニックに目を瞠りま、」

一方通行「ン、……っくゥ、かゆ……い」

18264「!?」

593 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/21(水) 22:46:05.76 ID:dXvcLgM0 [6/8]
一方通行「手ェ止めンなァ! くすぐってェの我慢してンだから早く解きやがれってンですよォ!」

18264「それが人に物を頼む態度かよとミサカは舌打ちしますがそれにしてもこれ解けねーよどうなってんだ」

20000「ふふん、とミサカは鼻で笑います。このミサカが簡単に解けるような縛り方を知っていると思っているのですかハァハァ」

美琴「むしろそれが基本だと思うんだけどアンタどこまでズレてるの!?」

20000「他の妹達から逸脱した変態っぷり、それがミサカのアイデンティティですとミサカは高らかに宣言します」

一方通行「オマエの話はあとで聞いてやっから解けっつってンだよ」

20000「いーや、とミサカは可愛らしく拒否ってみます。ミサカにすべてを委ねてくれるならちょっと考えてみますハァハァ」

一方通行「……、……」

美琴「嫌な気持ちはたしかにわかるわ。私も同じ見た目の妹がここまで変態だって知って愕然としてるもの」

18264「アフロかぶってるだけましですけどね、とミサカも同調します。運営なにやってんだこいつなんとかしろ」

17600(……廊下で一方通行の痴態鑑賞会なう。とミサカはこっそりミサッカーに書き込みます)


301号室

インデックス「んー? どうしたの? 小さい短髪。起き上がったまま目をつむってるけど」

打ち止め「……ミサカは今ちょっと17600号のミサッカー見てるのってミサカはミサカは説明してみる。
     スレ監視するよりこっちのほうが早いからってミサカはミサカはしたり顔で頷いてみたり」

インデックス「ふうん。それより何か食べ物ないのかな、おなかすいちゃったんだよ」

597 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/21(水) 22:59:44.56 ID:dXvcLgM0 [7/8]
20000「可愛く上目遣いでおねだりしてくれたらいいんだけどなーとミサカは言い出してみます」

一方通行「誰がするかァ! ぜってェしねェ!」

20000「ではしばらくそのままですね、とミサカはにやつきます。おっと鼻血が」ボタタタ

18264「お前ほんと自重しろよミサカの謙虚さ見習えよとミサカは変態を諭します」

一方通行「いやオマエ謙虚? どこらへンが謙虚なンだよおい」

美琴「あれ、この子はなんで気絶してんのよ。おーい、起きなさーい」

14510「」

18264「……あの、その個体は今起こすとまた気絶しそうなのでほっといてあげてください、とミサカは情けをかけます」

一方通行「てェかそいつ、なンで倒れたンだ?」

20000「それはもちろんミサカとセロリたんの濃厚な」

美琴「アンタは黙ってろぉ!」


302号室

13874「……んむ? とミサカは室内の気配がミサカのものと上条当麻のものだけであることに気づき、目覚めます」

13874「さっきはお姉様がいたはずですが、どこかへ出かけたのでしょうか、とミサカは首を傾げます」

13874「なんとなく廊下が騒がしいですね、とミサカはひとりごちます」

13874「……、全ミサカのためにはここで上条当麻の寝顔をみさつべあたりにうpったほうがいいのかもしれませんが、
   あまりにもすやすやと寝入っているのでなんだかかわいそうです、とミサカは結論付けます」

13874「ちょっと廊下に出てみましょうか、とミサカは意思決定し、上条当麻を起こさないように静かに移動します」

カチャリ

13874「すみません、少々うるさいので静かにしていただきた――え?」

20000「あ、ごめんね起こしちゃったー、とミサカは陽気に相方に謝罪しつつ、セロリたんを羽交い絞めにします」

一方通行「待て待て待てェ! てェか止めろ超電磁砲っ!」

美琴「はっ! 手際よすぎて見惚れてたわ……」

17600(20000号は武道を嗜んでいるかのような動き、とミサカはミサッカーを更新します)

598 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/21(水) 23:12:03.86 ID:dXvcLgM0 [8/8]
13874「相棒。あなたは一体何をしているのですかとミサカは訊ねます」

20000「セロリたんを襲おうとしています、とミサカも真面目に答えます」

13874「それは彼の同意があってこその行為ですか、とミサカはさらに追及します」

一方通行「ンなわけねェだろどこをどォ見たら俺が受け入れてるよォに見えンですかァ!?」

13874「……見えませんとミサカは同意します。ということは、この現状は相棒――いえ、20000号が暴走しているということでいいんですね、とミサカは確認します」

18264「だいたいあってる、とミサカは頷きますが、13874号、その握り締めた拳は一体」

13874「ミサカはもう一度訊いてみますが、20000号、あなたは何をしているのですか?」

20000「ひ、っ!?」

17600(20000号が怯えた…だと…?)

一方通行「おい、13874号、オマエ何して」

13874「仮にも一方通行は今回の旅行の出資者だと思いますが、そんな相手にお前は何をしてるの? とミサカは静かに問い質します」

美琴(あれこの子もっとおっとりしてなかった?)

20000「い、や、あのね、えっとそのミサカもそんな本気じゃなくて、なんていうかちょっと普段はMだしたまにはSなミサカもいいんじゃないかなって思って、
   ほんとそれだけでやましいことしてないしいかがわしいこともしてな」

13874「じゃあどうしてあそこで14510号はショートしてるの? どうせお前が一方通行に変なことしてそれ見て勘違いでもしたんじゃねえの? とミサカは推測しますが」

17600「あってる、とミサカは肯定します」

一方通行(なにこの空気超怖ェンだけど)
美琴(ていうか一方通行、アンタ鳥肌立ってない?)
一方通行(だァから寒ィンだっつってンだろォが!)

14510「……、う……」

一方通行「! 気づいたかァ……!」
美琴「! 大丈夫? 床に転がされてるけど」

613 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/22(木) 00:11:20.44 ID:ZZFvuEw0 [1/7]

13874「そういえば……出会いたての頃は調教したっけ、とミサカは懐かしい過去を振り返ります。なあ? 相棒」

20000「ンモォォォウウウ……」

13874「薄々お前が牛じゃないって気づいてたぜ、という伏線回収は残念ながらありませんが、それにしてもこの惨状はどうだ、とミサカは問いかけます」

20000「モォ……」

13874「これはさあ――お前を相棒だって認めて、お前がMNWのブラックリスト最上位の20000号だってことがわかったあとも普通に接してきたミサカに対する裏切りじゃねえの?
   あん? とミサカは20000号の襟首を掴みます」

20000「ンモッ、ンモォォオオ!!!」

17600(20000号牛化、と)

一方通行「なにあれこわい」

美琴「普段温厚な人が怒ると怖いってあれよね」

14510「あ、あの、一方通行さん、とミサカは呼びかけます」

一方通行「あン?」

14510「その帯、ミッ、ミサカが外してさしあげますので! とミサカはいそいそと帯を解いていきます」

シュルシュル

一方通行「お、おォ……オマエ手際イイな……」

14510「い、いえこれくらいどうってことないですからほんと、とミサカは、……あれ? 最後の固結びが解けない」

18264「だからさっきミサカも挑戦したんだけど解けないんだってば、とミサカはツッコミます」

美琴「どれどれー? ……、たしかにこれおかしいわね」

グイグイ

一方通行「擦れる、手首擦れるゥ! どんな技術で縛りやがったンだァあのガキィ!」


304号室

海原「いやあ、面白いことになってきましたね。こんなときのためについてきてよかった――廊下はもはや天国ですよ」

621 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/22(木) 00:23:38.74 ID:ZZFvuEw0 [2/7]
海原「本当なら早速廊下に出て御坂さん天国をたっぷり味わいたいところですが、きっと彼が怒りますね」

海原「しかし声だけでも十分天国だ……否、楽園です!」

海原「まあいざとなったらこのドアの隙間から覗けばいい話ですしね」


廊下

一方通行「……オイ、オマエら誰でもイイから電極スイッチ入れろォ」

美琴「えっ、あ、そっかアンタ今能力使用できないのか」

一方通行「あァそォですよォだから早くこれ入れろ」

14510「で、では僭越ながらミサ」

カチ

18264「あっごめん14510号、ミサカのほうが電極に手が近かったしうっかり押しちゃった、とミサカは申し訳なさそうに謝ります」

14510(嘘つけぇぇぇええええ!!! 今すっごい速さで手伸ばしたくせにぃ! 申し訳ないとか思ってないくせにぃぃいい!!!)

18264(なんのことだかわかんねー、ていうかこまけえこたぁいいんだよ)

14510(やっぱ狙ってんだろお前ぇぇえええ!! だめぜったいだめゆずんない!)

18264(いらねーしあんなもやし。まじいらねーし、いやでもこの後部屋一緒だったかな~)

14510(うっわあああまじむかつく! 十数分前のしおらしさどこ行ったぁぁぁああ!!!)

美琴「む、無言で見つめあってる……?」

一方通行「こいつらそれ割とデフォらしいぜェ。っと」

シュルルル
シュバッ

一方通行(この、妙に胸が圧迫される感触――道理で妹達が解けねェわけだ)

一方通行「20000号」

20000「ン、ンモォ!?」

13874「一方通行、まだ調教タイムは終了していませんが、とミサカは咎めます」

一方通行「ンなもン後にしろ、小細工はイイから洗いざらい吐いちまいなァ……オマエ一体誰からさっきの縛り方教わったンですかァ?」

625 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/22(木) 00:43:18.56 ID:ZZFvuEw0 [3/7]
20000「な、なんのことっすかとミサカは口笛を吹き視線を逸らします。ぴゅーぴゅぴゅー」

一方通行「あァ、ならもォちょっと言ってやろォか。オマエはどこのクソ野郎から牛に化ける方法を教わって、この縛り方も学ンだンだろォなァ……?」

20000「……、……」

17600(む? 304号室のドアが不自然に開いている――ちょうど人間ひとりの眼球がぎりぎり見えるくらいの隙間ですね、とミサカは不審に思い304号室に近付きます)

一方通行「まァ、大体見当はついてるしィ? こンなふざけたトリック、あの変態ストーカーくれェしか使わないンじゃねェのかァ?」

20000「へっ、変態ストーカーじゃなくて僕は御坂さんを陰ながらお護りするナイトだってあの黒曜石持った人は言ってたもん! とミサカは声を張り上げます」

美琴「私を陰ながら護る……、? なんか寒気してきたんだけど」

13874「お前の言い分が正しかろうが間違っていようが、相手はけっこうな変人ですねとミサカは切り捨てます」

18264「ところでスネーク何してんの、とミサカは304号室付近で固まっている彼女に声をかけます」

14510「あれ、いつもは比較的まともなのに、とミサカは17600号を追って304号室のほうへ向かあああああああ!?」

一方通行「どォしたァ!?」

20000(ま、まさ、かまさかまさかまさかいやでもそんなことないよねだって聞いてないもんそんなことないよねないな、)

14510「め、めだま、目玉が目玉が目玉がドアの隙間から見えてるんですとミサカは叫びますっ!!!」

17600「――、……」

一方通行(そォいやァ、こいつもさっき同じ見方してたよなァ……)

一方通行「ス、ネ、ェ、ク、さン? そこ、ちょォーっと、退きやがれ」

17600「!!」フルフル

一方通行「ンー、俺ちょっと疲れててェ、しかも寒いンだよねェ? 今すぐそこ退け、ンで俺にあいつブチ殺させろォ!」

美琴「あいつ? って誰よ」

18264「ミサペディア参照の結果、黒曜石といえば海原光貴、海原光貴といえばアステカ、アステカといえば――つまり変態魔術師ですとミサカは即答します」

美琴「ちょ、ちょっとなんであいつがこんなとこにいんのよ!」

13874「よくわかりませんが、アンミサカペディアによれば中の人はエツァリとかいうそうです、とミサカは答えます。誰でしょうか、めんどくさい名前ですね」

美琴「どういうことだか全然わかんないんだけど、とりあえず……あいつが今から一方通行に半殺しされそうなのはわかったわ」

627 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/22(木) 01:07:50.07 ID:ZZFvuEw0 [4/7]
304号室

海原「うーん……ちょっと視界がおかしいですね。まるで向こうからも誰かが僕を見つめているようだ」

海原「……この澄んだブラウンはまるで御坂さんの瞳の色のよう――ああやっぱり廊下が見たい……っ!」

海原「しかし彼の気配がなぜか濃くなっていますし、急いた行動は禁物です。ここはじっくりいきましょう」

パチリ

海原「おや? また向こうがおかしいですね、なぜ赤色が見えているんでしょうか……赤といえば彼の瞳も赤でし、
   ……え、ちょっと待て待つんだエツァリお前は何か大切なことを見落としていないか」

メキメキメキドゴォッ

海原「!?」

一方通行「ギャは、御坂さンを陰からお護りするナイトさン、ご機嫌いっかがァ? もォお祈りは済ませてンだろォなァ……?」

海原「ちがっ、僕じゃない! そうこれは僕じゃない土御門さんから連絡を受けて宿泊しているんですよ、だいたいあなたは何か勘違いしてませんか僕はなにも」

一方通行「ン、遺言はそれでいいンだな、オマエ。俺ァオマエが何をしたかなンて詳細は求めてねェ。
     ただとりあえずよォ――今すぐその温泉旅行満喫してるっぽい浴衣を剥ぎ取って窓からオマエを投げ捨ててェ気持ちでいっぱいなンですゥ」

海原(それなら生かしてもらえる)

一方通行「でさァ、マッパで外に投げ捨てられて通報されてサツに逮捕されるオマエを嘲笑ってさらにストーカー容疑も密告してェンだけどォ」

海原(ははっ、何考えてるんだろう、これは生かしてもらえるんじゃなくて社会的に抹殺されるの間違いですね、ははっ)

一方通行「それとも、ここでおとなしく愉快に四分の三……いンや、五分の四殺しされときますかァ?」

海原「半殺しよりひどい!」

一方通行「うっせェオマエのせいで最初からとンだ目にあってンだよこっちはよォォォオオ!!!!!」

海原「そんなの知りませんよけっこう楽しそうにクローンときゃいきゃいしてたしそういえば最初あたりは女装してましたね!」

一方通行「俺自身も忘れてたこと掘り返してンじゃねェぞ三下がァ!」

海原「戦うメイドさん(笑)でしたっけ? あとドライブスルーとかでおつかいしてましたよね(笑)」

一方通行「よォしわかった百分の九十九殺しカ・ク・テ・イ・だァァァアア!!!!!」

海原「あとのぼせてましたよね(笑)超だっせえ(笑)」

一方通行「オーケーオーケェ。そンなに俺にブチ殺されてェならお望み通り叶えてや、っくしゅン」

海原「……、……え?」

一方通行「か、叶えてや……っく、しゅンッ!」ブルブル

634 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/22(木) 01:26:10.52 ID:ZZFvuEw0 [5/7]
海原「……、……もしかして一方通行さん、風邪ひいたんじゃ」

一方通行「ンなありえねェ幻想はここでブチ殺し、っく……しゅっ」

海原「なんていうか、くしゃみ可愛らしいですね。くしゃみだけ」

ウィージジジジ

一方通行「! オマエ、何携帯起動させてンだ……ふ、っくしゅン!」

海原「いやだなあ、僕らの世界で弱みをみせたら――どうなるんでしたっけ」

一方通行「うっせェこンなの弱みにもならねェぞ俺がただくしゃみしてっ、っくしゅ!」

海原「あ、箱ティッシュ貸しますけど(笑)貸しひとつで(笑)」

一方通行「誰がオマエから借りっ、ンっくしゅ、……るかァ!」ガタブルガタブル


美琴「……なんで海原がここに!?」

14510「ていうか一方通行さんあれ確実にお風邪を引いてらっしゃるじゃねえかどうしてくれんだよおおおおお!!! とミサカは原因である20000号を揺さぶります」ガクガク

20000「ちょ、待って、いや予想外だったけど、でもほらこれで看病フラグが、ね? とミサカはさりげなく主張しま、っぐえ!」

18264「お前あのセロリが今まで反射生活だって忘れてたろ、風邪に対する免疫ねえんだぞバカとミサカは罵ります。いやべつに心配してるわけじゃないけど」

13874「とりあえず彼を止めて熱を測ったほうがいいかもしれません、とミサカは冷静に判断します。ところでスネーク」

17600「な、なに? とミサカは」

13874「ミサカはあなたのプロっぷりを買っています。至急体温計類を一式準備してほしいのですが、とミサカは頼みます」

17600(なにこいつこわい)


301号室
打ち止め「!!! い、いけない、あの人の体調に異変がってミサカはミサカは部屋を飛び出してみたり!」

バタン!!

黒子「小さいお姉様が駆け出していきましたの、追いますわ!」

インデックス「え、えー……じゃあ私はおとなしく留守番してるんだよ。コアラのマーチおいしっ」サクサク


302号室
上条「すぴー、すかぴっぴー……そげぶー……すぴぴー……」

671 名前:ビリィ[saga sage] 投稿日:2010/04/22(木) 23:27:45.81 ID:ZZFvuEw0 [6/7]
304号室

一方通行(この俺が、風邪だァ……? ンなもン引いたことねェぞ……いやでもくしゃみと寒気だけだしィ……)

海原「(笑)」

一方通行「オマエマジむかつくンだけ、……っくしゅ、ン!」

海原「おやおや最強も形無しで」

バタバタ
バッターン!!!

打ち止め「はぁ、はぁ、ってミサカはミサカは息を切らせつつも若干頬が赤みを帯びているあなたに抱きついてみたりー!!!!」ガバッ

一方通行「ふぐォッ!?」

打ち止め「ねえ大丈夫!? ミサカが見てきたあなたは風邪なんて引いたことなかったと思うんだけどってミサカはミサカはあなたの額に触れて……あっつい!」

一方通行「あン? 熱くねェだろ……っン、くしゅ」

海原「自分にはわかりますよ。一方通行さん、あなたは風邪の初期症状を患っている」

一方通行「ンなわけあっ、は、くっしゅン! うァー……、だりィ。体だりィ、離れろクソガキ」

打ち止め「え、でも今のあなたから離れたらなんだか不安なのにってミサカはミサカはぎゅってしてみる」

一方通行「風邪だったらうつすわけにいかねェっつってンですよォ。わかンねェかァ?」

打ち止め「!! あ、あなたなりにミサカのことを考えてくれたのねってミサカはミサカは感激のあまりあなたを布団に押し倒しちゃうんだけど」バタン

一方通行「ンぎゃっ!? ん、わっ……待て、退け打ち止め、体のバランス取れなっ」

打ち止め「ここが誰の部屋かわからないけど、とりあえずあなたは絶対安静が求められてますってミサカはミサカは患者さんに布団をかけてあげるー」バフン

一方通行「ゥおぐ、は……っくち、くしゅン……」

打ち止め「あーほらほら、素直に体を休めてねってミサカはミサカはあなたに優しく微笑みかけるの」

一方通行「……、っくし……、うゥ、さみィ……てェか、……頭の奥が妙にずきンずきンいってンですけどォ……」

海原(あれ、もしかしなくても自分空気ですか?)


廊下

18264「ベ、ベクトル操作で白血球の働きを促せばあんな看病じみた真似されなくてもいんじゃねーのとミサカは呟きます」

696 名前:ビリィ[saga sage] 投稿日:2010/04/23(金) 09:30:49.23 ID:Ib5pRHY0 [3/3]
一方通行(風邪、か……自覚したら急に頭の奥がぼォっとしてきやがったけどよォ……、対処方法がわっかンねェ)

打ち止め「ええっと、前に芳川が風邪を引いたら他人にうつすのが一番って言ってた、ってミサカはミサカは提案してみる」

一方通行「そ、れは、……こほっ、ねェ、だろォ……っくしゅン」

打ち止め「じゃあどうすればいいのかなってミサカはミサカは思案に暮れるんだけど、そうだ、そこのあなた!」

海原「えっ、あ、自分ですか?」

打ち止め「風邪ってどうすれば治るのか知ってますか、ってミサカはミサカは布団を借りていることに感謝しつつ訊ねてみたり」

一方通行(こいつぜってェ怪しい療法だってェの……)

海原「小さい御坂さんのお頼みとあれば。そうですねー、かんぷまさつがいいって聞いてますよ」

一方通行「それ、風邪ひかねェよォに、するため……ンっく、しゅン! だろ、ォが……」

打ち止め「え、え、じゃ、じゃあどうすれば!? ってミサカはミサカは段々具合が悪化していくあなたを見ていられない!」

一方通行「あー、今、げほっ……ベクトル操作、して、っから……体温上昇させてるせい、で、っくしゅン、……少し頬が赤らンでる、だけ、だ」

海原「おや、さすがですねベクトル操作。人間の体は体温を上昇させることで抵抗力を高めるものですけれども」

一方通行「にこ、にこ、笑ってンなよォ……うゥ、っくしゅ! ンあ……クソガキ、布団から、離れとけ」

打ち止め「嫌ーってミサカはミサカはあなたの枕元に正座中! ここでずっとあなたを看病するんだからってミサカはミサカは宣言してみる」

廊下

黒子「お、お姉様!? どうしてここに!」

美琴「あ、黒子じゃない。アンタこそなんでここに、ていうかその目元どうしたの? 腫れてるわよ……まさか一方通行が」

黒子「それは違いますの、わたくしが勝手に騒いでしまっただけですのよ。というか先ほど小さいお姉様を見かけませんでしたの? わたくし追いかけてきたんですが」

13874「上位個体ならこの部屋、304号室にいますよとミサカは教えてあげます。今ちょっと立て込んでいるんです」

18264「……ちょっと様子見てくる、とミサカは入室しようとします。行って馬鹿にしてくるだけですけど、とミサカは建前を取り繕って、」

ガッシ

14510「そうはさせねえ、とミサカはドクゼツンデレとかいう新たな境地に足をつっこんだ18264号を引き止めます。行かせるもんか!」

美琴(この子達まさか一方通行が好きなんじゃ、いやそんなことないと思うけどでもそれっぽいような……訊けない)

バタバタバタ

17600「おーい、フロントから一式借りてきたーとミサカは手を振ります。ついでに冷えピタももらいました」

20000「冷えピタやりたいピタってしたい、とミサカは要望しますが――いえなんでもないですみんなでにらまないでください興奮しちゃう」

742 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 02:13:39.23 ID:RTVbk/g0 [3/17]

一方通行「ンだよォ……ったく、聞き分け悪ィガキは、嫌いですゥ……ン、っくしゅ」

打ち止め「!?!? え、え、あなたミサカのこと嫌いになっちゃうの!? 嫌だよってミサカはミサカはあなたの布団にかぶさって泣き喚いてみたり」

一方通行「だァからァ、聞き分けよくこっから退け、ってェ……はァ……もォだりィ」クタリ

打ち止め「あわわわわ、ついに言葉を発することなく顔を背けられたってミサカはミサカは落ち込んでみる」

海原(小さい御坂さんに泣かれるっていい体験ですよねー、この人本当に役得だな。ばっちり録画してるんでいいですけど)

一方通行「風邪、なンざァ……あと数時間ありゃ治せる。だからクソガキ、部屋帰れ、……こほっ、ン」

打ち止め「数時間で治せるならなおさらあなたのそばにいたいってミサカはミサカは布団から退きつつあなたの髪をいじってみたり」

一方通行「いじ、ン、な……」


廊下

17600「とりあえず埒があかないんで、ここは一方通行に何の感情も抱いていないミサカが一式を届けようと思うのですが、とミサカは提案します」

美琴「でも中の様子見てると、入るに入れないわよ?」

黒子(常盤台のエースともあろうお方がドアの隙間から覗きなどと……! お姉様ったらああああ!!!!)

13874「家宅侵入にかけて17600号の右に出るミサカはいませんので、とミサカは説明します。ゴー」

17600「ラジャ」

14510「待って待って待っておかしい。おかしいよそれとミサカは慌ててスネークの腕を引きちぎらんばかりに引っ張ります」

17600「いたたたたたたた! 痛い! すごい痛い! とミサカは涙目になって14510号を見据え、って痛い痛い痛い反対側痛い! 18264号引っ張んな!」

18264「お前だけ行くとかまじねーわ。ここはミサカが北欧流の看病というものを教えてやる、とミサカは息巻きます」

20000「風邪はミサカにうつすべきですよねやっぱここはうつされに行くべきですよねとミサカは興奮気味に言ってみます」


301号室

インデックス「……誰も帰ってこないんだよー。つまんないよー……、コアラも全部食べちゃっていいかな? でもあくせられーたに怒られそうかも」

インデックス「302号室に戻っちゃおうかな……でも、短髪が頑張ってるかもしれないし、……コアラ食べよう」サクサク

746 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 02:24:22.10 ID:RTVbk/g0 [4/17]
302号室

上条「すかぴー、すぴっ……すぴぴー……、……むにゃ……ねぼ、し……し!」

ガバッ

上条「……ん、あれ? 誰もいねえ。おっかしいな、さっき寝たときは三重妹と御坂がたしかにいたんだけど」

上条「つうか、隣はどうなってんだろうな。白井も向こう行ったし、あっちには打ち止めと北欧妹とインデックスと白井、んで一方通行か」

上条「うむ、なんて濃い面子でせうか。ちょっと見に行ってみっか……にしても実に快適な睡眠だったな。風呂場がいかに窮屈か思い知らされ――」

ガチャリ

美琴「あ」
黒子「んまぁ」
17600「おや」
13874「ん?」
14510「ふぇ?」
20000「おっひょおおおおおkjきたぁぁぁあああああ!!!」
18264「すげえ寝癖、とミサカは率直な感想をもらします」

上条「いやこれはまあ仕方のないことでして、っていうか何してるんだよお前ら! 隣の隣の部屋のドア前にトーテムポールみてえに並んでるけど!」

美琴「見てわかんないの? 覗きよ」

黒子「お姉様、そうはっきり言うものではありませんの」

上条「え、っと、覗き? 何が? いや、誰を?」

14510「一方通行様に決まっていますとミサカは発言します。この部屋には現在風邪を引いた一方通行様と上位個体、あとミサカに牛の魔法をかけてくれた方が宿泊しているのです」

上条(やべえ説明まったくわかんねえ)

17600「手っ取り早く言うと、これから見舞うところですとミサカは分かりやすくこれからの行動をアピールします。ですが、こいつらふたりが引き止めるせいで行けない、というわけです」

18264「だからミサカがあのもやしをからかった末になんかするからおとなしくその冷えピタと体温計譲れって言ってるじゃんとミサカはスネークをにらみます」

14510「はー? いやまじいみかんないんすけどー、とミサカはデレない18264号を押しのけ自分が正当な見舞い者であることを主張します」

美琴「……、さっきからこの調子なんだけどね」

上条「へ、へえ~」

黒子「女の子には譲れないときがありますけれど、なにしろ見た目がお姉様ですし――まるでお姉様が第一位を見舞いたくてその権利を奪い合っているようにしか」

美琴「それ以上言ったらここで電撃とばすわよ?」

747 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 02:35:57.57 ID:RTVbk/g0 [5/17]
上条「あのさあ、みんなで見舞えばいいだけじゃないのか?」

一同「?」キョトン

上条「いや、キョトンってされても困るけど。この部屋にいるんだろ? 行けばいいじゃねえか」

18264「……だ、だけどその、行って追い返されたら、傷つきはしないけど腹立つし、とミサカは」

14510「うっせーよお前さっきまで行く気満々だったじゃん! とミサカはしおらしくなった18264号を批判します!」

17600「だからほら、間をとってミサカが行くから、とミサカはなだめます」

20000「でもそれでさっき争ってたんならここはミサカがうつされに行くけど、あ、ちなみに変なことは汗なめるくらいしかしないからだいじょあbbbbbb」バタン

13874(そっか、上位個体起きてるんだっけ、とミサカは思い出しつつぶっ倒れた相棒を支えてあげます)

黒子「ですが、大勢で押しかけては第一位もきっと困惑しますの。ただでさえ悪い言葉遣いがいっそう悪くなるに違いありませんわ」

美琴「あーありえるありえる。それでさ、『なンだオマエら雁首揃えて俺を馬鹿にしにきたンですかァ?』とか言いそう」

上条「否定できない。むしろ同意する。だけどな、風邪引いたときって人格変わるくらい人恋しくなるもんだぜ?」

14510(人恋しい=ミサカ恋しい=14510号恋しい一方通行さん……ッ!!!

    彼、一方通行は発熱していた。
    普段は白い頬には赤みがさしていて、はあはあと息を吐く湿った唇は半開きである。
    一方通行は視線だけをミサカに向けると、どォしてオマエがここにいンだ、と問いかける。
    その口調は弱弱しいが、言葉だけは強気だった。
    ミサカはそんな彼に近付き、ぎゅっと首に手をまわす。

    「辛いときは言ってください。ミサカが、力になりますから」

    こほ、と一方通行の熱っぽい咳が耳元で響く。
    扇情的な彼の姿にミサカの胸は高鳴るばかりだった。
    それでも彼女はどうにか自分自身をおさえこみ、黙って一方通行の返答を待つ。
    はあ、と息がかかった。

    「のど、いたい。あたまも、いたい。なァ、助けてくれよ――ミサカァ」

    縋りつくように伸ばされた手は、そのままミサカの背中にまわる。
    ああ、とミサカは実感した、)

    これが、本来の甘えたがりの彼なのかもしれない、と……」

20000「おk、ミサカ=20000号で変換できたわ、とミサカは報告します」

18264「ていうかそんなのあのもやしじゃねえって、とミサカは妄想脳な14510号をpgrします」

美琴(恥ずかしいけどなんか気持ちはわかるわ)

761 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 20:38:10.37 ID:RTVbk/g0 [7/17]

301号室

インデックス「むうー、コアラなくなっちゃった。大量の空箱だけが残っちゃったんだよ」

インデックス「誰もいないし、つまんないし、もう隣に行っちゃおう!」

バタバタ
ガチャリ

インデックス「とうまー、暇なんだよつまんないんだ……よ?」

一同「!!!」

インデックス「うぇ? え、な、なんで短髪がいっぱい……ていうかなんでみんないるの?」

上条「まあ、話せば長く、いやそんな長くないか。この部屋にな、一方通行がいるんだよ。しかも風邪ひいてるみたいで」

インデックス「あくせられーたが? で、でも、それとみんなが一緒にいることは等号成立しないと思うんだよ。
       私待ってたのに、ツインテールまでいなくなっちゃうし」

黒子「う、……ずっとお一人にさせていたことは謝りますわ。ごめんなさいですの」

美琴(そういえば私が301号室で大泣きしたときって打ち止めもインデックスもいたのよね……、失態だわ)

17600「さて、ここで全ての登場人物が揃いましたね、とミサカは状況を説明します。
   となれば、もうここは誰が見舞うだなんて考えるだけ無駄というものです」

764 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 20:47:21.53 ID:RTVbk/g0 [8/17]
18264「……、皆さんで行かれるなら、ミサカはおとなしく部屋に戻ります。どうせもやしなんか見たって面白くねーし、とミサカは踵を返します」

13874「こらこらこら、とミサカは逃げ出そうとしている18264号をがっちり捕まえます。顔くらい見せたらどうですか」

15410「いやでも18264号がこなくても顔見せるならミサカひとりで十分だし、眠いなら部屋戻りなよとミサカは」

18264「行く」

20000(即答か、ところでこいつ自覚してんのかな。さっき立ち向かってきたけど、とミサカはまだ無意識っぽい彼女を推し量ります)

上条「よし。じゃあみんなで見舞いに行こう。騒ぐなよー」

一同「ラジャー」


304号室

コンコン

海原「……? はい、誰ですか」

上条「あ、俺上条って言います。こちらの部屋に連れが世話になってるって聞いて、ちょっとおうかがいしたいんですが……」

海原(上条、当麻だと……!?)

一方通行「海原、入れンな」

打ち止め「えっ、でもあの人はあなたを心配してるんじゃないのかなってミサカはミサカは人の好意を素直に受け入れないあなたを諭してみる」

一方通行「廊下が騒がしいンだよ。全員ここにきたらたまったもンじゃ」

海原「(全員……!)はいどうぞ! もうドア開いてますよ!」キラキラ

一方通行「クソ、っくしゅン、……く、クソったれェェェエエエ!!!」

海原「皆さんの好意を無碍にしちゃいけないでしょう。御坂さんが沢山いるんですよ?」

一方通行「オマエはそっち目当てだろォ、っく、寒、……はァ」

インデックス「今、たしかにあくせられーたの声が聞こえたんだよ! 失礼しまーす」

768 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 20:59:47.09 ID:RTVbk/g0 [9/17]
嫌あああああ
俺のばかあああああニューミサカあああああ
14510号な


ゾロゾロ
ワイワイ

上条「ってお前かよこの部屋取ったの!」

海原「どうもお久しぶりです。こんなところで会うなんて奇遇ですね」

一方通行(奇遇だァ? いけしゃあしゃあとまァ言いやがる……)

打ち止め「わあ、ほんとにみんなきたのねってミサカはミサカはこの人がけっこう愛されていることを知って感動してみる」

18264「愛されてるんじゃなくて馬鹿にされてるんですよとミサカは真実を告げます。だっせー風邪とかまじだっせー」

一方通行「あァもォオマエ帰って」

18264「! い、言われなくてもさっさと戻りますしだいたいセロリでもやしのくせに露出するし隙だらけだから風邪ひくんだよばーかとミサカは捨て台詞を吐いて退室します!」

バタバタバタ

海原(ああ、自分の御坂さん天国を形成する一部が!)

一方通行「ふゥ、ひとり減っswdpうjxb」バタン

17600「おや、上位個体も今のは看過できませんか、とミサカは演算能力剥奪を決行した彼女に訊ねます」

打ち止め「今のはあんまりだよってミサカはミサカは18264号に同情してみる。
     たしかにあの子はちょっと毒がすぎるけど、あなたは裏にある思いくらい汲み取れてるはずでしょってミサカはミサカはあなたに語りかける」

一方通行「ゥあー、……あ、ひゥ……あー……」ガクガク

13874「……語りかけるのは結構ですが、今の一方通行には通じないのでは? とミサカは指摘します」

771 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 21:08:17.29 ID:RTVbk/g0 [10/17]
美琴「演算能力奪われるとああなるのねー、なんていうか、見ててこっちがいたたまれなくなるわ」

一方通行「いたたまれねェなら帰ってくれませンかァ?」

黒子「そういうわけにもいきませんの。風邪をひいた殿方を放置するほど、わたくし達は非情ではありませんのよ」

上条「そうそう。それに、三重まで来れたのもお前のおかげだしさ。恩返しとかしたいわけですよ、上条さんとしては」

一方通行「いらね、っつって……ひ、っくしゅン……」ブルッ

一同「!?!?」

打ち止め(うわあ、今のはきちゃったかも、ってミサカはミサカはみんながぽかんとしてるのに苦笑してみる)

一方通行「ゥあ、だめだ震えが止まン……おい、なンですかァオマエら、人の顔じろっじろ見たまま呆けてンなよォ」

17600「はっ、いけない。スネークとしたことが一瞬対象に魅せられかけました、とミサカは後悔します」

20000「ふぅ……。さて、セロリた、じゃねえや一方通行。風邪をひいているならとっとと寝るべきですとミサカは冷静に促します」

13874「……、相棒? どうしたんですか、急にキリッとしましたが、とミサカは相棒の変化に驚きを隠せません」

上条(な、なあ、今明らかにあいつ賢者モード入ったよな?)
海原(間違いありませんね。明らかに何か溜めていたものを吐き出していました)


美琴「ま、まあこれ以上ここにいたってどうしようもないしね! さ、早く帰ろ!」

黒子「お姉様、なぜそう急いていらっしゃるのですか」

一方通行「うゥ、っくしゅン! はァー……、超電磁砲、部屋戻ンならクソガキも持ってけ」

打ち止め「持ってけ!? なんでミサカを物扱いするのーってミサカはミサカはじたばたしてみるー!」

772 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 21:18:45.22 ID:RTVbk/g0 [11/17]
インデックス「あくせられーたはどうするの? ここでお世話になるのかな」

海原「自分としては看病役にひとり、御坂さんもしくは御坂さんの妹さんをつけてほしいところですね。いえ、一方通行さんを心配してですよ」

20000「まだ誰もあなたの下心を指摘していませんが、あえて言いましょう。あなたのおかげで快感を味わえました! とミサカは深々と頭を下げます」

一方通行「前半と後半が噛み合ってねェ、だろ……ふ、ェ、っくしゅ」

上条「な、なんかマジで体調悪そうだしな! 俺らがいても何もできないというか!」

打ち止め「でもでもミサカは看病したいのーってミサカはミサカは懲りずにばたばたしてみたりぃぃい」

14510「仕方ないですよ上位個体。ミサカがしっかり一方通行さんのおそばに控えますからご安心くださいとミサカは宣言します」

打ち止め「ずるいずるい、ミサカだっていていいはずだもん! ね、ってミサカはミサカはあなたに了承を取ろうとする!」

一方通行「ンァ……、だからこのクソガキ、どォにか持ってってくれよォ……」

上条「持ってけって言われてもなー、打ち止めがいたいって言ってるんだし、いいんじゃねえの?」

一方通行「こほ、……ン、ゥ……ガキに、風邪ひかすわけに……いくかァ……っ」ブルッ

黒子(なんていうか、過保護ですの)
美琴(今に始まったことじゃないわ)
13874(自覚はあるらしいですし、とミサカは一応一方通行のフォローにまわりますが……)
20000(風邪で弱りきったセロリたんハァハァ汗なめなめしたいっていうか頬紅潮しててエロくね? なあエロくね? とミサカははしゃぎあbbbbb)
17600(お前賢者タイム短すぎだろjk、とミサカは失神した20000号を呆れ眼で見やります)

301号室

18264「そんなにミサカが苦手ですか、ああそうですか、幼女がいいんですかああそうですか、とミサカはやけになって一方通行の枕をげしげしと蹴りつけます。
   ふ、ふふ、うふふふふ、いい気味です!」ゲシゲシ

18264「……、心配なんか、してないけど、……ちょっと辛そうだったかもしれない、とミサカは思い返します。
   でも、べつにどうでもいいし、ていうかもう12時になっちゃうし美容のためにも寝ようかな、とミサカは布団にもぐりこみます……」

773 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 21:29:50.07 ID:RTVbk/g0 [12/17]
18264「ね、むれない……あっちは楽しいんだろうなあ、……騒がしくするくらいならこっちに戻ってきたほうが一方通行のため、
   ……じゃねえ何言ってんだお前大丈夫かそれでも北欧かとミサカは自分の頭を一方通行の枕に打ちつけます」

バフンバフンバフン
フワッ

18264「!! ……い、今なんかミサカと同じシャンプーの香りがした!」

バフバフ
フワッ

18264「そ、ういえば、上位個体からシャンプーとリンス借りたんだった、……ってことはやっぱり一方通行と同じやつ使ってるんだろうなあいいな……じゃ、ねえええ!!!
   ちっがああああうううううう!!!!! なんで! ミサカが! あんなセロリと! 同じ香りを! 身にまとってんだよおおおおお!!!!!!!」

バフバフバフバフ
フワー

18264「……、おんなじ……におい……、えへ、……、……だからぁぁあああ!!! もう意味わかんねええええ!!!! もういい! 寝る! とミサカは一方通行の枕を投げ、ようとし――」

ピタリ

18264「投げられない……だと……!?
   なっ、なんで、ちょっとおかしいってばなんで勝手に手が動くんですかなんでミサカはもぞもぞ一方通行の布団に入っちゃってるんですかなんだよこれ誰だよミサカを操作してるの!」

301号室ドア前

インデックス「結局みんなで出てきちゃったけど……とうま、さすがにちょっと部屋に戻れないかも」

上条「うーん、たしかになんか入っちゃいけないよなあれは。よいしょっと」

美琴(やっぱり好きなんだろうなあ、だって私も相手がこのバカなら、……じゃなくて)

黒子「どうしましょう。とりあえずこの部屋はこのままにしておいて、ひとまず302号室でよろしいですの?」

打ち止め「それもそうだねってミサカはミサカは頷いてみる。あなたは入る勇気があるのかなってミサカはミサカはヒーローさんに負ぶわれてるあなたに確認してみたり」

一方通行「あー、ほっといたほうがいいンじゃねェの? あいつ何やってンだか知らねェけど」

上条「それにしても一方通行軽いよな。インデックス並みの軽さだぞこれ」

一方通行「黙れ。だいたいなンで俺が負ぶわれなきゃなンね、……げほっ」

美琴「原因はそれじゃないそれしかないのよ私だってうらや……げほっ」

黒子「お姉様! さあさあ黒子が負ぶってさしあげますのー!」

776 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 21:43:05.05 ID:RTVbk/g0 [13/17]
302号室

上条「よっと。いやあ、ほんとに軽かったですよ」

一方通行「オマエが言えば言うほど超電磁砲からの視線がめンどくせェからもォ言うな」

上条「え、御坂?」

美琴「ふみゃっ!? な、なんでもないわよなんでも!」

一方通行「……、えーっとォ……俺、ここでちょっと横になりてェンだけどさァ」

黒子「たしかにまだ気だるそうですの。一応ご自分で治癒している真っ最中ですわよね?」

一方通行「おォ。多分あと一時間弱で回復すンだけどよォ……三下ァ、頼みがある」

上条「? どした、なんでも言っていいぜ」

一方通行「すげェ喉渇いて死にそォだから、水かスポーツドリンク買ってきてくンねェか」

打ち止め「あれ、コーヒーじゃなくていいのってミサカはミサカはあなたらしからぬチョイスに動揺してみる」

13874「風邪のときは味の薄いものが欲しくなるのかもしれません、とミサカは推測します」

一方通行「まァ、そンなとこだ。ンで、超電磁砲」

美琴「なによ」

一方通行「三下だけに頼むのは不安で仕方ねェンでなァ。オマエもついてけ」

美琴「!!」

14510(口実だよね、とミサカは断定します)
17600(うん、これはお姉様と上条当麻を一緒にさせる作戦だな、とミサカは肯定します)
20000(お前ら阻止しなくていいの? とミサカは一歩引いて物事にあたっているお前らに質問します)
13874(正直そこまで上条当麻に関心ないし、お姉様が頑張ってるなら応援しよっかな、とミサカは決意表明します)

黒子「……、では、いってらっしゃいませ、ですの」

美琴「え、……黒子?」

黒子「ほらほら、早く買ってこないとこちらの殿方の堪忍袋の緒が切れてしまいますの」

打ち止め「この人怒ると怖いんだからってミサカはミサカはさりげなくふたりを急かしてみたり!」

上条「ん、それもそうだな。御坂、行こうぜ」

美琴「う、うん……!」

バタン

786 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 21:58:00.98 ID:RTVbk/g0 [14/17]
一方通行「あー、めンどくせェ……っくしゅン」

黒子「……、あなたはお姉様を応援してらっしゃいますの?」

一方通行「ンなもンじゃねェよ。見てていらいらするだけだ」

打ち止め「本当に素直じゃないねってミサカはミサカはあなたの額に触れて――わっ、熱が下がってる!」

17600「便利だなベクトル操作、とミサカは使い古された感想を抱きます」

14510「さすが一方通行さ、……うわ! やっべ! 怒られる! とミサカは大慌てで部屋を飛び出します! また明日お会いしましょう!」

バタバタバタ

一方通行「なンだァ、あいつ」

13874「彼女は今現在旅館のアルバイトをしている状態なので、いつまでもサボれないのでしょうとミサカは考えます。ていうかもう数時間くらいサボってたような」

打ち止め「そっかあ、みんなで騒ぐの楽しかったんだけどなあってミサカはミサカは残念がってみる」

20000「でもあいつどうせ朝食の準備ででしゃばってくると思いますよ、とミサカは進言します。ところで、セロリたん」

一方通行「なンだァアフロたン」

20000「……!?!?!? た、た、たん!? いま、いい、いま、たっ、たん」

一方通行「馬鹿にしてンのにンな反応返されても困るンだが」

打ち止め「あなたはもっと自分の破壊力を自覚するべきってミサカはミサカは頬を膨らませてみる。ぷっくー」

一方通行「地球破壊できるってェことくらい自覚してますけどォ? ンで、何だよ20000号」

20000「……、さっき、ミサカが帯で縛ったときなんですけど、なんで抵抗しなかったんですか、とミサカは訊ねます」

黒子「帯で縛っ……!? その手がありましたの!」

17600「たしかに抵抗と呼ぶにはささやかすぎる抵抗でしたね、とミサカは振り返ります。まさか一方通行がマゾだったとは」

一方通行「ちげェよボケ」

打ち止め「ていうかあなた縛られてたのねってミサカはミサカはあとでただじゃおかないぞ☆って20000号に微笑んでみたり」

インデックス「もしかして、本気で抵抗したら――相手を傷つけてしまうからかも」

一方通行「……、……そンなンじゃねェよ」

787 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 22:13:41.71 ID:RTVbk/g0 [15/17]
一方通行「オマエらのクソつまンねェ遊びに付き合ってやっただけだ」

20000「縛りプレイにですか! とミサカは興奮気味に叫びます」

一方通行「だからちげェっつってンだろォが! 第一オマエら相手に抵抗なンざしねェってンだよ!」

黒子「んまぁ。無条件降伏、もしくは無条件服従ですの?」

17600「おk。配信。『オマエら相手に抵抗なンざしねェってンだよ』」

打ち止め「それあとで消すからねってミサカはミサカは優しい声で宣告しておく」

13874「あとで、つまり今だけ配信なら止めないんですね、とミサカはどうやら動画を保存するつもりらしい上位個体を微笑ましく思います」

20000「……、ミサカもそろそろ帰ります、とミサカは立ち上がって退室しようとします」

一方通行「おい待てアフロガキ」

20000「はい、とミサカは静かに振り向きます」

一方通行「あー、……抵抗、してほしかったかァ?」

20000「!」

黒子(抵抗してほしかったか、と訊くあたり只者ではありませんわね)
打ち止め(だってあの人だもんってミサカはミサカは誇らしげに胸を張ってみたり)
17600(さすがの変態も二の句が告げないようですとミサカは一方通行の攻撃が抜群であることを評価します)
13874(なんだかんだで相棒もかなり惚れこんでるんでしょうか、とミサカは友人の恋を見守ります)
インデックス(でも会話はちょっと卑猥なんだよ)

一方通行「めンどくせェし、ほっといただけなンだけどよォ……オマエの気は、済まなかったみてェだな」

20000「あ、あの、まるでセロリたんがミサカのプレイにお付き合いしてくれるみたいな感じなんですけどとミサカは思わず目を丸くします」

一方通行「『プレイ』にゃ付き合わねェが、憂さ晴らし程度なら相手してやるっつってンだよ」

20000「ほ、本人直々なめなめ許可きたあああああとミサカはガッツポーズでさきほどまでのアンニュイ雰囲気を払います!」

一方通行「なっ、なめなめェ!? ンな許可出してねェ出してねェからちょ、待て、近付くンじゃねェそれ以上来ンなやめてやめてやめてやめろォォオオオ!!!」

13874「止めないんですか、とミサカは上位個体に訊きます」

打ち止め「妹達に甘すぎるあの人にもおしおきなのってミサカはミサカは舌を出してみたり」

791 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 22:29:07.57 ID:RTVbk/g0 [16/17]
17600「んじゃどーも、お世話になりましたーとミサカは変態を引きずって303号室に戻ります。グッナイ!」

20000「ちょっ、だめ痛い痛いおかしい引っ張り方おかしいなんで頭地面にこすり付けてるの痛い痛い気持ちいいあ、アフロぬげるアフロぬげるうううう」

ズルズル
バタン

一方通行「はァ、はァ……て、貞操の危機を感じた……」

打ち止め「甘い言葉投げるからだよってミサカはミサカはあなたの自業自得っぷりを非難してみる」

13874「たしかに今のは相棒を調子に乗らせた一方通行に非がありますねとミサカも同意します」

インデックス「あくせられーたはどれでも抵抗しないから、ほんとに優しいんだよ」

一方通行「誰が優しいってンだこの暴食シスターが。オマエの目は節穴ですかァ?」

黒子「あら、優しくない方がお姉様を応援するはずありませんけれど。……、にしてもおふたりが水分遅いですの」

一方通行「大方、三下がまた不幸に遭遇してンじゃねェか? 超電磁砲がいりゃどォにかなンだろォけどよ」

黒子「そう、ですわね。あの殿方とお姉様ですもの」

一方通行「……ツインテメントはさァ」

黒子「はい?」

一方通行「オリジナルが好きなンだよなァ。でも、応援するわけだろォ」

黒子「ええ。本当にむかつきますが、お姉様のためですから」

一方通行「俺の節介がオマエの感情を押し殺す手助けになっちまってるってンなら、謝る。すまねェな」

黒子「……、第一位がこんなに簡単に頭を下げていいものですの?」

一方通行「俺ァ自分の好きなよォにやってっからいいンだけどよォ。本当は、行かせたくなかったンじゃねェのか、オマエ」

黒子「いいえ。そんなことはありませんのよ。お姉様の幸せはわたくしの幸せ――妹さんに抵抗しなかったあなたなら、よくお分かりいただけるのではなくて?」

一方通行「はン。超電磁砲も随分とまァ健気な後輩をお持ちのよォで」

打ち止め「またそうやって茶化すーってミサカはミサカはすっかり具合のよくなったあなたに抱きついてみる。もう怒ったりしないんだよね?」

一方通行「勝手にしろ」

13874「そろそろ、向こうも静まった頃でしょうか、とミサカは301号室に向かうことにします」


804 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/24(土) 23:48:45.10 ID:RTVbk/g0 [17/17]
安価スレの鬼畜がいる…だと…?
打ち止め探すネタはそのうちテンション上がったらやってるかもしれない


13874「おや、あなたもついてくるんですか? とミサカは無言で背後に立った一方通行をからかってみます」

一方通行「うっせェ。俺が言わねェとだめなンだろォが……よくわかンねェけどな」

13874「よくわかった上での行動でしたら罪は加算されますね、とミサカは呟きます。さて、彼女は今どんなことになっているでしょうか」

キィー
ソットノゾク

一方通行「……、どォなンですかァ?」

13874「……、……えええ、ないわ」

一方通行「おい答えやがれ」

13874「コアラのマーチ。買ってきてましたよね? とミサカは確認します」

一方通行「ン? あァ、買ったな。ガキが買えっつってたしよォ……でェ?」

13874「それの空箱積み上げてピラミッド作ってるんです、とミサカは18264号の精神状態が極めて不安定であることを認めざるを得ません」

一方通行「なにそれ怖ェ」

ソォーット
ミルミル

一方通行「……、うわァ……あンなに買ってたンだなァ……すげェ……もォオブジェじゃねェかあれ……」

13874「彼女はもともと神経が太そうに見えて割と細いので、ああしてなんとか安静を保っているつもりなんでしょうとミサカは考えます」

一方通行「いやそう考えても怖ェだろ。てェかいつの間に食ったンだ……」

13874「考えられるのはあのシスターです、とミサカは予想を立てます。これはきっと当たっているはずです、18264号がやけ食いするとは思えません」

一方通行「あァ? 女ってなァやけ食いする生き物だろォが。なンかありゃすぐにつまみ持ってこいだの晩酌付き合えだの挙句の果てに男か女かはっきりさせろここで脱げだァ――女ってやつは!」

13874「妙なトラウマスイッチを押してしまったようで申し訳ないのですが、まず18264号をなんとかしましょうとミサカは軌道修正を図ります」


807 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 00:06:08.57 ID:dpM86a60 [1/23]

一方通行「どォすンだァ? あいつ」

13874「あなたが部屋に入ったら攻撃されそうですねとミサカは発言します。口撃かもしれませんけど」

一方通行「なンか納得した。いちいち気にしねェけどよォ」

13874「だから彼女の毒舌が激化するんですよとミサカはたしなめます。へこたれてみてはどうですか?」

一方通行「……めンどくせェことに、俺ァあのひねくれたガキの感情が読み取れンだよなァ」

13874(肝心の好意については読み取れていないようですが)

一方通行「それもおそらくは俺がひねくれてるせいだろォし、その点で言やァ、オマエが言ったみてェに俺達は天邪鬼ってことで間違いねェだろォよ」

13874「露天風呂での会話をまだ覚えているとは驚きです、とミサカは軽く目を瞠ります」

一方通行「そォ簡単に忘れやしねェっての。
     まァ、つまり俺ァあのガキが何であンなことになってンのかはわからねェけどさァ。
     言葉を返してきたら、どれが本音でどれが意地張ってるだけなのか、なンとなくわかンだよ――だから」

ガチャリ

13874「!」

一方通行「どォせ俺が言い放った言葉で自分の殻に閉じこもっちまってンなら、俺が無理矢理その殻ァ破壊するしかねェよなァ?」

13874「今はまだ気づいていませんが、集中力を乱されたらどうなるかわかりませんよ、とミサカは最後の忠告をします」

一方通行「あァ、ンなこたァわかってンだよ。……でもよォ、オマエ忘れてねェか」

13874「何をです? とミサカは首を傾げます」

一方通行「俺は学園都市最強最悪の序列第一位、一方通行だぜェ?

     ちなみにィ――得意なことはあらゆるもンをブチ壊すコトです、ってなァ!」

13874(……、なんとかなりそうだな、とミサカは成り行きを見守ることに決めました)

スタスタ

18264「集中集中この上にバランスよく乗っける乗っける乗っけ……、あれ? 人影が、とミサカは振り返、ッ!」

一方通行「よォ、拗ねて出て行った北欧ちゃン? 俺がいねェ間、イイ子にしてたかァ?」

840 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 12:56:46.47 ID:dpM86a60 [4/23]
18264「あ、一方通行、……な、んでここ、に、とミサカはたどたどしくも冷静に訊ね返します」

一方通行「なンだそりゃあ、矛盾してンぞオマエ」

18264「矛盾してませんミサカはいつだって自分に素直ですとミサカは断言します」

一方通行「ふゥン? で、オマエ何してンだよ」

18264「セロリもやしには関係ないことですとミサカは黙秘権を行使します。病人はとっとと部屋に戻ればいいじゃないですか、ミサカはここで寝ますから」

一方通行「ビョーニン? それ、誰のことォ?」

18264「……、だからお前だろお前以外に誰がいるんだよ風邪引いたくせに20000号に抵抗しないで肌触られて感じてたくせにばかばかばかとミサカは一方通行を罵ります」

一方通行「待てコラ誰が感じたンですかァ!? 語弊あンだろォが!」

18264「ミサカの助けなんていらなかったんだろ、どうせ触られたかったんだろとミサカは一方通行の胸に潜む被虐願望を指摘します。
   だったら最初からっ、最初から、ミサカなんて拒絶すればよかったのに!」

一方通行(あれ? なンか方向ズレてンなこれ)

18264「あっ、なた、が、そうやってミサカを甘やかすから、何を言っても本気で怒らない、からっ……、ミサカが増長するんだ、とミサカは」

一方通行「あー、っとォ……増長してるってェ自覚はあンだな」

18264「当たり前だろとミサカは肯定します!
   でも、いくらけなしても、どれだけ馬鹿にしても、はいはい、って済ませる、からぁ……なんで、なんでそうやって、さっきだって、抵抗してなくて、能力使えば20000号くらい撃破できた、のに、……」

一方通行「いや、能力使う前に手ェ縛られてたし、そもそもオマエら相手に二度と能力なンざ使いたかねェンだけど」

18264「~~~ッ! もうやだもうやだもうやだぁっ!
   お前なんてセロリでもやしでどうしようもないクソったれなんだ、ミサカのことなんて何一つわかってくれてないのに、わかったような口で近付いてこないで!
   とミサカはコアラオブジェの後ろに隠れます」

一方通行(隠れますっていうか見えてンですけどォ……)

18264「と、とっとと出てけ! もうミサカはあなたの顔なんて見たくないんです、これ以上同じ空間にいたくだってないし、ほんとはもう、ほっ、く、おうに、帰りたいのに、とミサカは思いを告げます」

842 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 13:12:44.72 ID:dpM86a60 [5/23]
一方通行「……、そっかそっかァ。帰りてェンだよな、こンな俺なンざ見たくもねェンだよな。当たり前だぜェ、その反応」

18264「――そ、う、だよ、お前なんか、最初からむかつくセロリでしかなかったもん、今だってここにいられるだけで心臓が痛いんだもう見たくないお前なんか見たくない、
   とミサカはオブジェからひとつのコアラの箱を抜き取り、投げつけますっ!」

バシッ

18264「!?」

一方通行「……、ってェなァ」

18264「なん、で、反射、しな……」

一方通行「あァ? ンなことしたら、オマエに当たるだろォがよ」

18264「当たったって、投げたのはミサカですそんなの自業自得ですなのにどうして、まだ、甘やかすんですか、とミサカは」

一方通行「だからさァ、俺ァもォオマエらを傷つけねェって決めちまったンだよ」

18264「……あは、はははは、う、うふふふふ。そうでしたね、お前は上位個体をとても大切にしているんでした、
   つまりミサカは彼女の数年後の形である以上、傷つけられないんですよね、とミサカは一方通行を看破します」

一方通行(ン、なンかまたズレて)

18264「ふふふ、ふふ……ええ、よくわかってますよ、あなたの行動理念のすべては上位個体、打ち止め――いいえ、最終信号。
   そこにどんな思いがあるのかミサカの知ったことではありませんが、ミサカと彼女を同じものと考えているなら、それは大きな間違いです」

一方通行「はァア? おい、ちょっと待て」

18264「上位個体はなるほどたしかにあなたが好きでしょうね、懐いているでしょうね、でもミサカは違います。
   お前が今目の前にいる、ただそれだけで胸が痛みます。これはあなたのせいです、ミサカが勝手に動くのだって一方通行のせいです。
   ミサカは自分がわかりません、ミサカをここまで追い詰めたあなたが、――心底、嫌いで、きらい、で、しか、た、ありませ……」

グラリ
バラバラバササッ

一方通行(やべェな、コアラが崩れた、このまま不安定なこいつの前に堂々と立つわけにもいか、ッ!?)

18264「……っく、ぅ、……ふわ、ぁぁあん、うわぁぁぁぁあああん、ミサカ、はぁ、あくせら、れーたが、きら、い、なのに、
   おまっ、え、なんかぁ、いなくなっちゃえばいいのに、ぅぇ、え、う、わぁぁぁ、んっ、も、や、だ、やだぁ……っ」

一方通行「だァーっ! 嫌なら俺がこっから消えてやるから俺のせいで泣くンじゃねェ!」バッ

ピク

18264「ひ、ぅ、いや、だ、いか、ないっ、で、と、ミサカは、一方通行の手を掴み、ます……」

一方通行「……、オマエな、いてほしいなら、そォ言えっての」

847 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 13:32:52.42 ID:dpM86a60 [6/23]
18264「で、も、見たくな……い、やだ、いなくなったら、やだ、でも、いてほしく、なく、て、ぇ、なのに、まだ、いる、から」

一方通行「……消えてほしいってンなら消えてやるし、いてほしいならずっとここにいてやる。選べよ、オマエにはその権利があンだから」

18264「選べ、たら、こんっ、な、苦労してないんだよ、ばかもや、し、とミサカは、ここでも罵倒しま、す」

一方通行「ハイハイそォですね、すンませンボクが浅はかでしたァ。で、その浅はかな俺にひとつ教えてくれませンかァ?」

18264「……、ひっく、ぅ、え、なん、ですか、とミサカは、訊き返して、あげます……」

一方通行「どォしたら、

     ――オマエは泣き止ンでくれンのか」

18264「!」

一方通行「わかるわかるって思ってたつもりだけどよォ、どうも俺ァオマエのことを勘違いしてたみたいでなァ。全然わっかンねェ」

18264「……、……」

一方通行「かと言って。俺のせいでオマエらが泣くのを見てるなンざ御免だよ、ただでさえ扱いづれェオマエなら尚更だ」

18264「……、や、っぱり、ミサカが苦手なんですよね、とミサカは呟きます。
   この涙はセロリのせいで泣いてるんじゃねーから、責任を感じる必要などどこにもありませんとミサカは目元をこすりながら言います」

ゴシゴシ
グイッ

18264「? どうして手を止めているんです、とミサカはせりあがってくる嗚咽をこらえながら、問いかけます」

一方通行「強くこすンのはやめとけ、腫れンぞ」

ヒョイ
スッ

18264「う、ぎゃ、え、あ、ああああああ!?
   なっ、なんでいま涙掬いとって、ちょ、は、え、待って、待って意味わかんないわかんないどういう、これ待ってどこの少女漫画ですかとミサカは思わず泣くのも忘れて叫びます」

一方通行「あン? こうすりゃオマエも目元腫れねェし俺もなンとなく力になれた感があるし一石二鳥じゃねェか」

18264「……ゆ、指先がひ、わいなんですそうだそれだお前の存在は卑猥なんだとミサカは結論を出しました!
   だから無意識にこっちが赤くなるんですねわかりました、今すぐミサカの前から姿を消してください歩く猥褻物め、とミサカは一方通行を突き飛ばします!」

ドンッ
バタバタバタ

一方通行「いってェ……、って、走っていきやがったけどよォ……歩く、猥褻物だァ……?」

852 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 13:49:05.88 ID:dpM86a60 [7/23]
ドア前

13874「……突き飛ばした、……わっ、こっちに来る、とミサカはさっと避けます」

18264「歩く猥褻物だからこっちが恥ずかしいんだそうだ卑猥なんだ悪いのはあっちでミサカに非はなくて結局あいつがセロリでもやしだからいけない訳よとミサカはぶつぶつ呟きます」

13874「おーい、大丈夫ー? とミサカは手をふりふりします」

18264「一方通行は卑猥見ちゃだめだ見ちゃいけない見たら顔が赤くなるでもこれは一方通行が卑猥だからであってそれ以上の意味などどこにも検出されませんとミサカは断言します! もうオッケー! 大丈夫!」

13874「……残された彼もわけがわからないだろうなあ、とミサカは感想を述べてみます」

18264「よしじゃあもういい、オッケーいける、とミサカはあたりを見渡し……あれ? 13874号だ、とミサカは発見します」

13874「(一部始終見てたけど言わないでおこう)すっかり元に戻ったようで何よりですとミサカは18264号の帰還を喜びます」

18264「帰還? よくわかんねーけど迷惑かけた、とミサカは感謝します。ところで上位個体は、」

打ち止め「どーん! ってミサカはミサカはふたりに抱きついてみたりー。もう眠いからさっさとお部屋に戻ろうよってミサカはミサカは提案してみる」

インデックス「そうなんだよ。302号室はとうまと短髪が戻ってこないけど、本来寝る場所はこっちだから私もこっちで寝るの」

18264「上位個体、それにシスター。一方通行は歩く猥褻物なので気をつけてください、目を合わせると爆発しますからねとミサカは念を押し、ドアを開けます」

打ち止め(あ、歩くわいせつぶつ……? あの人が? ってミサカはミサカはさすがに驚いてみる)
インデックス(いつの間にそんなことになってるんだろう……)
13874(ああやって彼女は自分の感情に蓋をしているらしいので、今はそっとしておいてくださいとミサカは懇切丁寧に説明します)

ガチャリ

一方通行「……おォ、ガキ共も戻ってきたンですかァ……」

打ち止め(魂が抜けかけてる、ってミサカはミサカはさらに驚いてみたり)
13874(死神だの悪魔だの化け物だの、そういった言葉には慣れていても、歩く猥褻物扱いは初めてだったのでしょうとミサカは推測します)
インデックス(歩く教会と響きは似てるのに雲泥の差かも)

18264「では早速ミサカは寝ます。歩く猥褻物は端っこですよね、ミサカは逆端っこに行くので決してこちらを見ないでいただきたいとミサカは頼みます」

一方通行「だから俺が! いつ! 歩く猥褻物になったンですかァァアア!?」

865 名前:ビリィ[sage] 投稿日:2010/04/25(日) 15:19:07.34 ID:dpM86a60 [10/23]
am0:15

一方通行「ところで寝る前に訊きたいンですけどォ」

打ち止め「どうぞーってミサカはミサカはあなたを促してみる」

一方通行「……そこの北欧に帰りたいお嬢さンは、なンで一人すっげェ離れてやがンですかァ? しかもなンで境界線のごとくコアラの箱を一列に並べてンだオマエ」

18264「愚問ですねとミサカは外の景色を見つめたまま、つまり歩く猥褻もやしに背を向けたまま発言します。お前を見たくねーからだよばーか」

ブチッ

インデックス「今何かが切れる音がしたんだよ」

一方通行「……ほォ。へェ。ふゥン。じゃァいいや。うン、もォどうだってイイです、オマエがそこまで言うならもォ止めねェしかまわねェ」

打ち止め「え、ちょ、ちょっとなんだか顔がおだやかすぎて怖いよってミサカはミサカは初めてみるあなたの新しい表情に少し怯えちゃったり」

一方通行「電気消すぞガキ共。トイレ行きたくなったら電気つけてって言えば俺ァすぐ起きっから起こせ。ンじゃおやすみ」

カチッ

18264(……、猥褻物と話していても顔を赤らめないシスターと上位個体はよっぽどそういうのに免疫がついているんだろうな、とミサカは考えます。最近の若者の耐性ぱねえ、とミサカは……あ)

18264(そ、そういえば、やけ食いは太るからって水をやけ飲みしちゃったんだった……、膀胱からサインが送られてきている、とミサカは自身が尿意を催していることに気づきます)

18264(でも、でもなあ……)チラ

インデックス「すぴー……すぅ……そのばごーん……私のなんだよ……ずるずる、すぅ……」

打ち止め「むにゃ……すぴ……コアラのマーチの箱に太字で書いてある『コアラのマーチ』くん、ってどこからが名前なのかなって……ミサカは……」

一方通行「……、すー……、すー……」

18264(猥褻物って言っちゃった手前、起こすのはためらわれるし……て、ていうか一方通行はあんまり顔見たくないし、
   ……でも暗闇でちょっと白いから浮かんでてなんか幻想的、じゃねえちがうなにいってんだバカミサカとミサカは自身を罵ります)

バタバタ

一方通行(なァに暴れてンだかなァ、じゃじゃ馬さンはよォ)

866 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 15:23:19.30 ID:dpM86a60 [11/23]
am0:30

18264(おさまれおさまれ尿意おさまれ、とミサカは念じます)

モゾモゾ

一方通行(……だから何してンだよ)

18264(あーくっそおおおお、いやこの場合のクソは糞ではないですとミサカは誰かに言い訳しつつ、ああだめだ尿意が消えてくれない)

モゾモゾバタバタ

一方通行(……ン、ああ……トイレか)

一方通行(だから起こせっつったのに、どこまでひねくれてンですかァ)

18264(うぐおおおおおおおいかん冷静になれミサカ、お前ならなれるはずだミサカ、
   尿意ってなんだそんなものミサカにはないんだぜ、とミサカは自己暗示をかけようとします)

モゾモゾバタバタ

一方通行(……、……仕方ねェ)

一方通行「すー……、ンゥ……やべェ、喉渇いたなァ。そういや三下共に頼ンだままだったなァ。ちょっと隣に行ってこよォかなァ」

パチン

一方通行「やっぱ電気ねェとなァ。明かりって大事だなァ」

一方通行「よォし、10分くれェ隣にちょっかい出しに行こォっと」

スタスタ
ガチャ バタン

18264「……、よっしゃあ猥褻物は消えた! 時代はミサカのものだ! とミサカはシスターや上位個体を踏まないように三振の注意を払いつつ、速やかにトイレに移動しました」


廊下

ヨッシャアワイセツブツハー

一方通行「ったく、世話の焼けるガキしかいねェのかァ?」

一方通行「そォいや、302号室はどォなってンだ。覗いてくっか」

スタスタ

868 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 15:35:31.73 ID:dpM86a60 [12/23]
302号室

コンコン

上条「お? 誰だろう、はーい」

一方通行「俺だ。開けろ」

美琴「あ、あら一方通行。入って入って入りなさい!」

一方通行(? なンだ、どォなってやがる)

ガチャ

一方通行「邪魔するぜェ、って……はァ?」

上条「白井と三重妹が疲れて寝ちゃったのはいいんだけどさ。ふたりとも寝相がひどくて、俺と御坂が寝るスペースがすげえ少ないんだよ」

黒子「すー、すー! おねえさまー! すぴい! すぴー!」

13874「……ああ、愛しの牛達……すぴ……すぅ、すぅ……」

一方通行「……、下手にも程があンだろ、ツインテメントさンよォ……」

上条「下手? まあたしかに寝相は悪いよなー。で、さすがにほら、寝るとこが一人分しかないだろ? どうしようって相談してたんだ」

美琴「そっ、そうなの。私はべ、べつにどこだっていいんだけど、こいつがトイレで寝るって言うから」

一方通行「トイレェ!? それはさすがにねェだろ三下ァ」

上条「そうか? 風呂場みたいなもんだと思うんだけど」

美琴「だっ、だから私はちょっとくらいアンタとくっついてたってしょうがないから我慢してやるっつってんのよ!」

上条「いやあ、それだと御坂が可哀想じゃねえか。俺なんかとくっつきながら寝るって」

一方通行「……退かしゃあいいンじゃねェの?」

美琴「それが、ふたりとも脅威の寝相でどう頑張っても動かせないのよね」

黒子「すっぴいいい! おねえさまああああん! あいしてますわあああああ! すぴーいいいい!!!」

13874「絞りたての牛乳……すぴ、すうぅ……」

上条「さぞやいい夢見てんだろうなあ、こいつら」

美琴「ほんとね」

一方通行(いや夢どころかツインテメントに至っては怖ェくらい起きてンのバレバレですけどォ!?)

869 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 15:48:14.50 ID:dpM86a60 [13/23]
一方通行「ンじゃ、もォオマエらふたりで抱き合って寝ればァ?」

上条「それはさすがに御坂に悪いというか」

美琴「わ、私は、ほんとにアンタなんかどうでもいいから気にしないわよ! ……あ」

一方通行「……、超電磁砲よォ」

美琴「なっ、なに?」

一方通行「こいつにツンデレって効果ねェと思う」

上条「へ、何の話でせうか」

一方通行「ほらなァ」

美琴「好きでこんな態度とってんじゃないの! こう、自然に……あああもう! わかったわ、私と寝て!」

上条「」

一方通行「だそォですよォ?

上条「あ、え、その、だなあ、今の寝てっていうのは」

美琴「ち、がうからねただスペース狭いからちょっとくっついちゃうかもしれないってだけで!
   アンタとそういうのは、いや、嫌じゃないけど、ああそうじゃなくて」

上条「ん、あ、ああそうだよな、あは、ははうんわかってる寝るっていうのはそういう、うん!」

一方通行「……おい、もォ埒あかねェからとっとと寝ろオマエら」

バン
ドスン
バフン

上条「うおっ!? 何しやがりますか一方通行! いきなりふたりまとめて転ばせてさらに上から布団をかけるとは!」

一方通行「ハイハイ状況説明どォもォ。ンじゃ、俺ァ帰る」

美琴(や、やだなんかこいつの体温感じちゃうんだけど近い近い近いわよこの距離はぁぁあああ)

一方通行「あァ、それとツインテメントが起きたら言っとけ。よくやったじゃねェか、イイ後輩だってなァ」

スタスタ
バタン

黒子(……、当然ですの。お姉様のため、……お姉様のため! でも類人猿めええええええええ!!!
   本来ならお姉様とわたくしが一緒に百合るはずでしたのにいいいいい!!!)
13874(まあまあ落ち着いてくださいジャッジメント、とミサカは暴走しそうな彼女をおさえます)

873 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 15:55:59.74 ID:dpM86a60 [14/23]
スタスタ

一方通行「あ、水もらうの忘れた……まァ、いいか。またあの部屋行くのだりィし」

17600「……おや」

一方通行「ン? あァ、スネーク」

17600「どうも、とミサカは挨拶します。どうやら風邪はすっかり治ったようですね、とミサカは僅か数時間で回復した一方通行に驚きます」

一方通行「能力使ったからなァ。ところで、18264号についてなンだけどよォ」

17600「歩く猥褻物呼ばわりされてましたね、とミサカは笑います。ぷっ」

一方通行「……、なンであいつ俺と目ェ合わせなくなったンだァ?」

17600「さあ、とミサカはしらを切ります。なんにせよ、彼女はいずれ北欧に戻りますし、あと少しの辛抱ですよとミサカは励まします」

一方通行「べつに、あのガキが何人増えよォが大した負担にゃならねェよ」

17600「ひゅーひゅーおっとこまえー、とミサカは茶化します。では、ミサカは20000号を迎えに行かねばならないので失礼します」

一方通行「おォ、って迎え?」

17600「あなたや上条当麻を追っかけまわしていたせいで、自分は肝心の温泉を堪能できていないと気づいたらしく。今ちょうど湯に浸かっている頃です、とミサカは軽い説明をします」

一方通行「へェ……、風呂上りに騒ぐンじゃねェぞ。俺みてェに風邪引くぜェ?」

17600「伝えておきましょう、とミサカは約束します。それでは」

一方通行「あァ。じゃあな」

17600「ああ、そうでした、とミサカは思い出し足を止めます」

一方通行「?」

17600「明日の朝食ですが、和食中心だったものの、14510号が一方通行はブラックコーヒーを好むということを思い出し、無理を言って厨房にメニューを変更してもらったそうですとミサカは教えます」

一方通行「……、そォかい。ありがとよって言っといてくンねェか」

17600「もうすでに感覚共有しているのでばっちり伝わりましたとミサカは報告しますが」

一方通行「ホント便利だなオマエらァ!」

17600「一方通行さんのお役に立てて何よりです明日何杯でもおかわりしてくださいね、だそうですよ。とミサカは伝言を述べます」

一方通行「あァもォわかった。たっぷりおかわりしてやっから、オマエは20000号迎えに行け、ンじゃな」

17600「グッナイ、とミサカは二度目の夜の挨拶と共に歩き去ります。グッナイ!」

一方通行(いや、それ三度目じゃねェか)

875 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 16:10:54.62 ID:dpM86a60 [15/23]
一方通行「……、そろそろあいつも布団戻っただろォ。帰るか……の前に」

ゲシッ

海原「おあふッ!? いった……何するんですか一方通行さん! 自分の尻の穴に興味でもあるんですか!?」

一方通行「気色悪ィことぬかしてンじゃねェ。なに302号室のドアからこっそり覗いてンだァオマエは」

海原「大事な御坂さんの貞操が危ないですからね。こうして何かあったらすぐに駆けつけるつもりです」

一方通行「安心しろ、オマエよりよっぽどあの三下のほうがマシだ」ゲシゲシ

海原「いたっ、痛い痛い、ちょっと痛いですってば、なんでちゃっかり能力使ってるんで、いっだああああ!」

一方通行「心配すンな、オマエが使い物にならなくなる一歩手前で蹴ンのやめてやっからよォ」ゲシゲシ

海原「使い物ってどっちの使い物です、っぐえ!」

一方通行「なンで俺がオマエの性的事情まで考慮しなきゃならねェンだよ。仕事のほうだ、クソったれ」ゲシッゲシゲシ


301号室ドア前

一方通行「三下共はなンとかした、海原のクソ野郎も部屋に押し戻した、――俺、働きすぎじゃねェかァ? いい加減寝てェっての」

トン

一方通行「……、よし、物音はしねェな。寝たか」

ガチャリ
スタスタ

一方通行「ふゥ……、あン? そォいやクソガキが『コアラのマーチ』くンがどォのこォのって言ってたな……」

スッ
ジィー

一方通行「おォ、なンか箱の下に書いてンな。どれどれェ……『コアラのマーチ』くンのほのぼのした日常はサイトで確認してね、だァ……?」

一方通行「『コアラのマーチ』の部分だけ青太字たァ、そこが名前ってことで間違いねェだろォがよ。つまりこのキャラクターはコアラのマーチ、ってェのでひとつの名前に違いねェ」

一方通行「ン? でもそれおかしくねェ? イコール、人間の一方通行くン、みてェなもンだよなァ……」

一方通行「じゃあこいつはマーチくンってェのが名前で、コアラの、は修飾語……いや、普通修飾語まで太字で強調するかァ……?
     クソッ、わかンねェ、わかンねェぞコアラのマーチくン……!」

18264(寝ようと思ってたのに気になる独り言のせいで寝つけねーよばか! とミサカはキレつつ寝返りを打ちます)

877 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 16:30:03.98 ID:dpM86a60 [16/23]
am8:00

インデックス「ふわー、おなかすいたんだよとう……あ、そっか。とうまは隣だったんだよ」

一方通行「ン、ゥ……くあー……おォ、起きてンのか暴食シスター」コキコキ

インデックス「私はおなかがすいたらすぐに起きるんだよ。あくせられーた、朝ご飯は!?」

一方通行「とくに時間は設定してねェから、適当に隣も起きたら揃って行きゃいいだろ」

インデックス「私はもう食べたくて仕方ないんだけど」

一方通行「うなぎパイでも食ってろォ。……さァて、クソガキでも起こしますかァ」トントン

一方通行「お、き、ろ」

打ち止め「……すぴー、……すぴー」スヤスヤ

一方通行「おー、きー、ろー」ユサユサ

打ち止め「……すぴー、……すぴー」スヤスヤ

インデックス「起きないね。普段もこうなのかな?」パリパリ

一方通行「いンや、普段は俺より先に起きてる。昨日遅くまで起きてたかンなァ、まだ眠ィンじゃねェの」

インデックス「でもそろそろ起こさないとお寝坊さんかも」

一方通行「……、先に向こう起こすか」

18264「……すぅ……すぅ……」スヤスヤ

一方通行(あー、起こしたら真っ先に『歩く猥褻物めえ!』とか言ってくンだろォなこいつ)

一方通行「気ィ乗らねェ……、おいシスターさン」

インデックス「んー、なにかなー」パリモキュモキュ

一方通行「こっち起こしといてくれるか、俺ァクソガキ起こすからよォ」

インデックス「がってんしょうちなんだよ。あ、うなぎパイ食べる?」パリバリバリ

一方通行「いらねェ。オマエが食ってイイ」

インデックス「わーい! やったー」モキュモキュパリパリムシャムシャ

一方通行「言っとくけど、朝飯残すンじゃねェぞ。作ってくれた人に失礼だからなァ」

インデックス「出されたものを残すだなんてシスターはしないんだよ!」

880 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 16:40:28.20 ID:dpM86a60 [17/23]
一方通行「……アホ毛引っ張ってみっかァ」

チョンチョン
グイーン

一方通行「……、あは。なンだこれ面白ェ……!」

グイーン
ミョンミョンミョン
チョンチョン

一方通行「しかも起きねェ。全然起きやがらねェぞこのガキ」

グイングイン
ミョーン

一方通行「……、すげェなこのアホ毛……まるで意志でも持っているかのよォな動き……」

ミョーンミョーンミョーン
ピョンッ

インデックス「……、あくせられーた、なに遊んでるの?」

一方通行「あ」

ミョーン
パッ

一方通行「本来の目的を見失ってたじゃねェかよ……アホ毛めェ」

一方通行「さァて、どォ起こしてあげましょォか、打ち止めちゃン」

インデックス「……、あくせられーた、なんだか子どもみたいな笑顔なんだよ」

打ち止め「……すぴー、……すぴー」スヤスヤ

一方通行「どォしよっかなァ。なァシスター、意見ねェ?」

インデックス「えーと、そうだなあ……あ、あれ! ドラマで観たかも」

一方通行「おォ? 言ってみなァ」

インデックス「『起きなきゃ、ちゅーしちゃうぞ』って言うんだよ!」

一方通行「」

884 名前:ビリィ[saga] 投稿日:2010/04/25(日) 16:58:24.01 ID:dpM86a60 [18/23]
一方通行「よォっしまず確認なァ。俺ァロリコンじゃねェ。アクセラレータイズノットロリコン、オーケェ?」

インデックス「べつにロリコンだなんて言ってないんだよ。ただ、ドラマはすっごく面白かったかも」

一方通行「……、ちなみによォ、そのドラマ最後何してた」

インデックス「ほんとにキスしてたんだよ。ほっぺにだけど」

一方通行「頬でもするかァァアア! どこの欧米式起こし方だァァア!!! 採用しねェぞボケ!」

インデックス「言うだけ言えばいいんだよ。せっかく提案したのに却下だなんてひどすぎるかも」

一方通行「……、言ったら俺の何かが失われる気がすンだけどォ」

インデックス「へー、あくせられーたって案外意気地なしなんだねー」

ブチィッ

一方通行「……、……」

インデックス「どうしたの? なんだか顔色が白いんだよ」

一方通行「ぎゃハ、あひゃ、クカカカカカッ!!! わァかりましたよシスターさンこの野郎、言えばいいンですよねェ、い、え、ば!」

インデックス「うん! 面白そうだから!」

一方通行「あは、あはぎゃはハハッ! イイぜェイイぜェ、任せなァ……愉快で素敵な究極のエンターテインメントをお届けしてやンよォ!」

インデックス「うんっ、御託はいいからさっさとお願い!」

18264(騒ぎで目覚めてしまいましたがこれどんな展開!? ついていけねーよ! とミサカは混乱しつつ薄目で確認します……あ、一方通行が上位個体の耳元に顔を近づけた……)


一方通行「……、……、なンか……構図やばくねェ?」

インデックス「ぜーんぜん! まったく! だから気にせず喋るといいかも」

一方通行「……、いや、テンション戻ったンですけ」

インデックス「とうまはよく『武士に二言はない! 男にも、つまり上条さんにも二言はありませんのことよ』って言ってるんだよ?」

一方通行「……クソッ、三下がァ……かっこいいじゃねェかよ……!」

インデックス(あれ、やっぱ言ってなかったかも)


続きます。そして、↓おまけ的な。

997 名前:ビリィ[sage] 投稿日:2010/04/26(月) 17:13:00.34 ID:zlMoaAc0 [2/3]

 闇の中を、白い華奢な背中が進んでいた。
 コツ、コツ、と現代的なデザインの杖をつきながら、少年にも少女にもみえる背中はひたすらに進む。
 やがてお目当てのコンビニまで辿り着くと、白い背中は自動ドアの向こうへと消えていった。
 そんな背中を最後まで見届けた少女は普段は浮かべることのない、怒りにも似た憤りの感情をその顔に貼り付ける。

「簡単には許してあげないんだから、ってミサカはミサカは今ここに宣誓してみたり」

 一方通行の携帯が着信を告げたのは午後6時を過ぎた頃である。
 グループの仕事もなく、前日にコーヒーを買い貯めていた彼は欲望の赴くままにベッドで眠っていたのだが、睡眠中の反射が使えない今、彼は小さな物音でも目を覚ます。
 携帯の着信音で一方通行が即座に目覚めたのは当然といえた。
 表示されている名前は、黄泉川愛穂。
 ピ、と通話ボタンを押す。彼女から直接電話がかかってくることは珍しい。無視をしてもよかった気がしたが、なんとなく、彼の指はボタンを押していた。

「もしも、」
『打ち止めがいなくなったじゃんよ!』

 一方通行がもしもし、を最後まで言う前に、慌てたような声で黄泉川が叫んだ。
 あン、と一方通行が眉間に皺を寄せる。

「クソガキが、いなくなったァ?」
『朝元気良くお姉様に会いに行くって言ったっきり、戻ってこないんだよ!』

 お姉様。それはすなわち御坂美琴――学園都市第三位の電撃使いのことだろう。
 だったらそいつに連絡すりゃイイ、と一方通行は覚めきっていない頭で考えた。

『桔梗が御坂美琴に連絡したんだけど、あっちも会ってないって言うじゃん』
「あァ? ンだそりゃあ」

 一方通行はぐしゃぐしゃと自分の髪を掻き乱し、携帯を持ち替えた。
 よくわからないが、打ち止めが失踪したらしい。
 それも、一方通行が数秒前まで考えていた「子どもによくある失踪」ではないようだ。
 打ち止めは一見すると普通の子どもだが、抱えているものも背景も常人の想像を絶するものがある。
 一方通行が傍を離れた今でさえ、狙われる理由は十分にあった。

(……『上』かァ?)

 打ち止めを攫うとしたら、それは彼女が妹達の上位個体であることを有効活用しようと考える連中だろう。
 土御門あたりに確認すれば、その愚か者はすぐに洗い出されるに違いない。
 そう考え、わかったと短く返答し通話を終了させた一方通行は、黄泉川の声が焦っているにしては低すぎたことや、その後ろで芳川桔梗が声を殺して笑っていたことに気づかなかった。
 ここで彼は気づくべきだったのかもしれない。

999 名前:ビリィ[sage] 投稿日:2010/04/26(月) 17:14:29.35 ID:zlMoaAc0 [3/3]
「――洗い出せねェ、だと?」

 電話越しに聞こえる土御門の声には嘘も偽りもないように思えた。
 もっとも彼は嘘つきだと公言している人間である。迂闊に信用はできなかった。
 だが、ここで彼が一方通行に嘘を吐く理由はない。
 まして、一方通行の行動理由がたったひとりの少女の世界を守るためであると知っている彼は、こんなところで誤魔化したりはしない。

『ああ。いろいろな機関を探ってみたが、打ち止めに関して何らかの実験・研究・計画が進められているというデータは存在しない』

 チィ、と一方通行は舌打ちをし、ごろりとベッドに転がった。
 『上』が関係していないことはわかった。もっとも、土御門が探し出せない盲点でもあるのかもしれないが、その可能性は低そうだ。
 あのクソガキ。
 一方通行は呟いて、携帯の通話終了ボタンを押す。
 自分が取るべき行動は決まっていた。
 彼女を守るのだ。ただそれだけ、たったそれだけ。
 ベッドに立てかけていた杖を手に取り、一方通行は立ち上がる。

 守る、と言ったところで、一方通行ができることはあまりない。
 基本的には打ち止めを探すことしかできなかった。
 だが、緊急用にと持たせている携帯電話にいくら電話をかけてみても、彼女は出ない。電源を切っているか、切られているか。
 できれば前者であってほしいと思いながら、一方通行は杖をつき、夜の街を突き進む。
 当てのない彼は、手始めに打ち止めが行きそうな場所を片っ端から探していくことにした。
 黄泉川宅周辺。
 以前から行きたがっていた大型ショッピングモール。
 妹達が眠っているとある病院。
 それなりに気合を入れて探したのだが、一向に見つからないし、彼女の痕跡さえ見当たらない。
 随分たちの悪い鬼ごっこだ、と一方通行はため息を吐く。

「よくねェ遊びを覚えちまったガキには――お仕置きだ」


よし終わり!

Tag : ミサカネットワーク

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