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唯「私のギー太が壊されてる!」

1 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/12(水) 22:47:38.80 ID:Q+naIhgD0 [1/11]
梓「遅れてすいませーん」

唯「……」

澪「……」

律「……」

紬「……」

梓「……あれ?」

放課後いつものように私が部活に行くと、部室には何故か険悪なムードが漂っていました

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 22:53:04.43 ID:Q+naIhgD0
梓「あの、一体何が?」

唯「誰がやったの!?」バンッ

梓「!?」ビクッ

澪「落ち着けって言ってるだろ!」

紬「そうよ! まだこの中に犯人がいると決まってないわ!」

唯「でも他にこんなことする人いないよ!」

唯先輩が怒鳴ってるの初めてみたな…

ってそんなことより!

梓「あの、一体何が?」

律「唯のギー太が壊れてたんだ…」

梓「えっ!?」

6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 22:58:49.16 ID:Q+naIhgD0
だから唯先輩あんなに怒ってるんだ…

唯「正直に言ってよ! 誰がやったの?」

律「壊されたんじゃなくて壊れたんだろ!」

澪「だから私たちがやったていう証拠がないだろ!」

唯「やってないていう証拠もないよね?」

紬「唯ちゃん屁理屈よ!」

唯「だって、それじゃあ誰が…?」

梓「唯先輩…」

唯「……あずにゃんがやったの?」

梓「はっ!?」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:05:56.14 ID:Q+naIhgD0
唯「だって遅れてきたもんね」

梓「ちょっと待ってください!」

なんでちょっと遅れたくらいでいきなり犯人扱いされなきゃいけないの!?

紬「唯ちゃん! 誰でも疑ってかかるのはよくないわよ」

律「自分で落としたんじゃないのか?」

澪「律!」

律「……」

唯「……私もう帰る!」

梓「唯先輩!」

澪「おい唯!」

私や澪先輩の呼びかけを無視して唯先輩は部室を出ていってしまいました

残された私たちの間に気まずい空気が流れます

12 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:11:53.87 ID:Q+naIhgD0
梓「……」

澪「……練習するか」

律「そうだな…」

未だに頭がボーっとしていましたがとりあえず私たちは練習を始めました

唯先輩があんなに怒るなんて、よっぽどギー太が大事だったんだな…

でもだからって真っ先にみんなを疑わなくたって…

そんなことを考えていたら

梓「いたっ!」

澪「梓!?」

うっかりギターの弦で指を切ってしまいました

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:19:32.35 ID:Q+naIhgD0
律「大丈夫か梓!? ほらハンカチ」

梓「あ、ありがとうございます」

律先輩がハンカチを持っていることに驚きつつ貸してもらったハンカチで指についた血をぬぐいます

梓「ハンカチ汚れちゃいましたね…。 洗って返します」

律「あっ、いいよ別に。 誰かの落し物だし」

澪「って誰かのを勝手に貸すなよ!」

澪先輩のツッコミにキレがない

律「廊下で拾ったんだけどおまえらのか?」

私たちは全員首を横にふります

18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:28:24.90 ID:Q+naIhgD0
澪「職員室に届けなくていいのか?」

律「なかなか可愛いのだし貰っちゃおうぜ!」

梓「律先輩らしいですね…」

澪「でも落とした人探してるんじゃないのか?」

律「使って汚しちゃったしな」

梓「あっ、すいません」

律「別にいいよ、それよりハンカチ探してる人がいたら私に教えてくれ」

澪「いいけどどうしてだ?」

律「このハンカチ可愛いからどこで買ったかきこうと思ってな」

澪「律もかわいいものすきなんだな」

律「い、いいだろ別に//」

紬「あらあら」

いつものような空気が流れ始めたけど…

21 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:33:33.34 ID:Q+naIhgD0
梓「唯先輩…」

思わず口に出してしまった

澪「……」

律「……」

紬「……」

案の定再び気まずい空気が漂う

澪「今日はもう解散するか…」

律「そうだな…」

結局解散して帰りました

唯先輩明日も部活に来てくれるかな?

25 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:43:08.28 ID:Q+naIhgD0
次の日私が教室に行くと憂がすぐに話しかけてきました

憂「昨日からお姉ちゃんの元気がないんだけど何か知ってる?」

唯先輩、憂には話さなかったんだな…

唯先輩が話さなかったのに私がしゃべっちゃっていいのかと思ったけど

憂「梓ちゃん…」

憂も唯先輩の妹で決して無関係ではないんだから話しておいた方がいいよね

梓「実は昨日…」

私は昨日あったことを憂に話しました

憂「そんなことが…」

やはり憂はショックを受けているようでした

唯先輩がそんな風に怒るなんて思ってもみなかったんだね…

28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:48:58.57 ID:Q+naIhgD0
憂「……」

梓「あっ、そういえば憂ハンカチ落とした?」

憂「えっ?」

梓「律先輩がハンカチ昨日ハンカチ拾って持ち主探してたから」

憂「………」

梓「憂?」

憂「えっ? あっ、先生きたよ!」

梓「ちょっと憂!」

……どうしたんだろう?

32 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/12(水) 23:54:40.76 ID:Q+naIhgD0
昼休み

梓「憂、純、お昼食べよ」

純「うん」

梓「憂も…」

憂「ごめん! ちょっと先生に呼ばれてて…」

梓「そっか」

そういって憂はいってしまいました

純「なにかしたのかな?」

梓「純じゃあるまいし…」

純「なんだとー!」

35 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 00:00:14.79 ID:6GGLWJQI0 [1/15]
そんなことを話してるうちに憂が戻ってきました

梓「どうだった?」

憂「別にどうもしないよ」

純「なーんだ」

梓「…憂?」

憂「えっ?」

梓「大丈夫?」

憂「大丈夫って何が?」

梓「なんか思いつめた感じしてたから…」

憂「そ、そんなことないよ」

梓「そう?」

なんか今日の憂はおかしいな…

37 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 00:06:49.24 ID:6GGLWJQI0 [2/15]
放課後、妙に緊張しながら私は軽音部に向かいました

梓「失礼しますって憂!」

憂「あ、梓ちゃん…」

律「よし、みんなそろったな」

梓「あの、一体何が?」

澪「憂ちゃんが私たちに謝ることがあるって」

梓「えっ?」

憂「ごめんなさい!」

いきなり憂が頭を下げてきました

憂「ギー太を壊したのは私なんです…」

……嘘

40 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 00:13:19.05 ID:6GGLWJQI0 [3/15]
梓「なんで憂がそんなことを!?」

憂「お姉ちゃんのギー太を弾きたくてこっそり弾こうとしたら落としてしまったんです」

唯「憂…」

憂「お姉ちゃんに嫌われたらと思うと怖くて言い出せなくて…」

まさか憂が犯人だったなんて…

信じられない…

憂「ごめんなさい…、ごめんなさい…」ポロポロ

唯「…いいよ憂」

憂「お姉ちゃん…」

唯「ちゃんと謝ったんだから、それに私が憂を嫌いになるわけないじゃん!」

憂「…ありがとうお姉ちゃん」

43 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 00:17:42.66 ID:6GGLWJQI0 [4/15]
唯「それに私もみんなに謝らなくちゃ…」

梓「えっ?」

唯「みんなごめんなさい! むやみにみんなを疑ったりひどいこと言ったりして…」

律「気にすんなよ!」

澪「そうだぞ」

紬「私たち軽音部の仲間でしょ!」

梓「そうです!」

唯「みんなありがとう…」ポロポロ

よかった…

いつもの優しい唯先輩だ

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 00:23:18.62 ID:6GGLWJQI0 [5/15]
憂「…私は夕飯の支度があるのでこれで」

そういって憂は帰っていきました

そういえば…

梓「あのハンカチはどうなりましたか?」

律「ああ、あれ憂ちゃんのだったよ」

梓「えっ?」

律「どうした?」

梓「いえ…」

憂あんなハンカチ使ってるとこ見たことないのに…

47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 00:30:35.37 ID:6GGLWJQI0 [6/15]
澪「どこで買ったのかわかったのか?」

律「それが覚えてないんだって」

紬「残念ねあんなに可愛かったのに」

唯「えーどんなの!?」

律「ピンクの花柄のやつだよ」

唯「あー知ってるよそれ!」

律「えっ!? どこどこ?」

唯「この前憂といった雑貨屋さんにあったよ」

律「えっ、でも憂ちゃんは覚えてないって…」

……もしかして!?

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 00:37:56.35 ID:6GGLWJQI0 [7/15]
梓「すいません今日は先に帰ります!」

澪「えっ? ちょっと梓!」

澪先輩の静止も聞かず私は部室を飛び出しました

急いで教室までいくと憂が帰り支度をしているところでした

梓「憂!」

憂「梓ちゃん?」

梓「憂嘘ついてるでしょ?」

憂「…なんのこと?」

梓「ホントはギター壊してなんかないんじゃない?」

憂「何を根拠に?」

梓「それは…」

私の捲くし立てるような追求に対し冷静に答えてくる

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 00:45:31.89 ID:6GGLWJQI0 [8/15]
梓「ハンカチを売ってるお店知ってるのに言わなかったり…」

憂「それでどうして私がギターを壊してないって言い切れるの?」

梓「それはそうだけど…、でも!」

憂「……私夕飯の支度あるから」

梓「まって!」

そう言って憂の腕を掴む

なぜだかわからないけどここで憂を帰しちゃいけないきがした

梓「お願い憂…」

憂「梓ちゃん…」

梓「憂は何でも独りで背負い込みすぎだよ、たまには私を頼ってよ…」

憂「……そうだね」

56 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 00:55:13.95 ID:6GGLWJQI0 [9/15]
憂「梓ちゃんにはホントのこと話しておくね」

梓「…ありがとう、憂」

憂「確かに本当は私はやってないよ」

ならどうして…

憂「律さん『壊されたんじゃなくて壊れたんだろ!』って言ったよね」

梓「それが?」

憂「普通は『壊されたんじゃなくて壊れたんじゃないか?』って疑問形になると思わない?」

梓「確かに…」

憂「だから律さんにはそう言い切れる根拠があったんじゃないかなと思って」

梓「まさか律先輩が!?」

憂「最初は私もそう思ったんだけど…」

58 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 01:05:46.94 ID:6GGLWJQI0 [10/15]
憂「律先輩なら黙ってるようなことはしないでちゃんと正直に謝るんじゃないかと思って」

梓「それは確かに…」

憂「だからもしかしたら律さんは誰かが落として壊してしまったところを目撃したんじゃないかと思ったんだ」

梓「その誰かって!?」

憂「たぶんわからなかったんだよ」

梓「えっ?」

憂「でも手がかりはあった」

梓「ハンカチ…」

憂「そう、たぶん現場に残っていたんだろうね」

梓「だからあんなに必死になって探してたんだ…」

憂「きっと犯人に自分から名乗り出るよう説得しようと思ってたんだよ」

59 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 01:13:26.65 ID:6GGLWJQI0 [11/15]
梓「じゃあそのハンカチの持ち主さえわかれば!」

憂「無理だよ…」

梓「何で!」

憂「たぶん犯人も自分がハンカチを現場に落としてきたことぐらい気づいてると思うし、こちらから探そうにも手がかりが少なすぎるしね…」

梓「そんな…」

憂「このままじゃ犯人が見つからないままで軽音部にギクシャクした空気が流れてしまう、だから…」

梓「自分が犯人なろうと…」

憂「律さんに自分がハンカチの落とし主だって名乗り出たんだ」

63 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 01:21:36.73 ID:6GGLWJQI0 [12/15]
梓「馬鹿だよ…」

憂「自分でも頭の悪いやり方だと思うよ」

梓「どうして私たちに言ってくれなかったの! 律先輩だって…」

憂「言ってもたぶん信じてもらえなかったよ」

梓「そんなことない!」

憂「梓ちゃん、人間の心って案外もろいんだよ」

梓「どういう事?」

憂「人と人の信頼なんてちょっとした事で崩れちゃうんだよ」

梓「私たちも同じだって言うの?」

憂「どんなに仲良さそうに見えても結局は人だから…」

梓「そんなことない!」

66 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 01:30:49.40 ID:6GGLWJQI0 [13/15]
憂「梓ちゃん…」

梓「どうしてそんな悲しいこと言うの? 私たちはどんな時でもお互いに信じ合えるんだよ…」

憂「……」

梓「じゃあ憂も私のこと信じてないの?」

憂「そんなことない! 私は梓ちゃんのこと信じてる!」

梓「ほら」

憂「あっ…」

梓「私たちもそれと同じだよ」

憂「……そっか」

梓「私と憂も、軽音部の先輩たちもみんな心から信頼しあえる大切な仲間でしょ?」

憂「そうだね…」

68 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 01:37:43.93 ID:6GGLWJQI0 [14/15]
バタバタと足音が近づいてくる

唯「あっ、あずにゃんみーけ! あっ憂も!」

梓「唯先輩!」
憂「お姉ちゃん!」

唯「みんなあずにゃんのこと私に押し付けて帰っちゃったよ」

梓「あはは…」

憂「それじゃあ私たちも帰ろう」

唯「そうだね」

こうして私たちは帰路についた

いろいろあったけどやっぱり私たちはみんな仲間なんだ!

それが確認できただけでも良かったかな

70 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/13(木) 01:45:24.24 ID:6GGLWJQI0 [15/15]
結局憂はこのことを言わないでおくらしい

まあ憂らしいといえば憂らしいかな

唯「もう熱くなってきたねー」

梓「唯先輩汗かいてますね」

憂「はいハンカチ」

そう言って憂が取り出したのはあのハンカチ

憂「あっ、これは…」

唯「あれそのハンカチ…」

梓「あの唯先輩、これはですね…」

唯「私が落としたやつだ! なんで憂が持ってるの?」

季節は梅雨

空にはどんよりとした雨雲がかかっていた

~終わり~

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犯人はヤス

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おまえかぃぃぃぃwww

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