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唯「怪異?」-あずさキャットフィッシュ-

45 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/04(火) 04:28:34.31 ID:sfYFjRFkO [30/35]
あずさキャットフィッシュ

梓「憂ーこっちこっち」

憂「梓ちゃーん、ごめん待った?」

梓「ううん、今きたとこ」

憂「ふふ、じゃあ行こっか!」

梓「そうだね!」

46 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 04:35:09.48 ID:sfYFjRFkO [31/35]
梓「うわーやっぱり人、多いね」

憂「ホントだねー、結構待つかも、梓ちゃん大丈夫?」

梓「うん、どうしても観たかった映画だし、そうだ憂ちょっと並んでまってて!」

憂「いいけど、どこいくの?」

梓「飲み物買ってくるよ、憂何がいい?」

憂「えと…じゃあ、コーラで」

梓「わかった、すぐ戻るから!」


47 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 04:43:34.24 ID:sfYFjRFkO [32/35]
梓「お待たせー」

憂「あれ?早くない?まだ10秒もたって」

梓「はい、コーラ!」

憂「え?あ、うん…ありがと…チュー」

梓「ぷはー」

憂「?」

49 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 04:51:26.23 ID:sfYFjRFkO [33/35]
憂「…くすん」

梓「…くすん」

憂「あう、まだ涙が止ままらないよ」

梓「すごくよかったよね、特にラスト!」

憂「うんうん…って、あ電話、お姉ちゃんだ、どうしたんだろ」

梓「唯先輩?出なよ」


憂「うん、もしもしお姉ちゃん?あ…電池切れちゃった、困ったなあ」

梓「!…憂、ちょっと携帯貸して」

憂「? はい」



50 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 04:55:07.18 ID:sfYFjRFkO [34/35]
梓「……っ」

憂「梓ちゃん?」

梓「ふぅ、はい」

憂「あれ?電池が戻ってる!どうして?」

梓「ほらほらいいから電話かけないと、唯先輩またなにか困ってるんじゃない?」

憂「あ、うん…もしもし?」

梓「チューチュー♪」

51 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 05:00:09.37 ID:sfYFjRFkO [35/35]
梓「唯先輩、何だって?」

憂「…忘れたって」

梓「え?」

憂「用件、忘れたって…思い出したらかけ直すって…ぷっ」

梓「あははっ!な、なにそれ」

憂「もう、お姉ちゃんたら…くすくす」

7 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 11:55:00.87 ID:sfYFjRFkO [2/19]
憂「ばいばーい」

梓「またねー!…ふぅ」

梓「憂になら教えてもよかったかも、秘密にして貰えそうだし…よし」

梓「家まで走って何秒かな?ここからだと自転車で10分くらいだよね…よーい、どん!」


梓「はあっはあっ…ふぅ…わ、5秒ぴったし…ふふ、すごい」

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 12:00:45.41 ID:sfYFjRFkO [3/19]
唯「あ、憂ーお帰りー」

憂「ただいま、お姉ちゃん電話の用件思い出した?」

唯「えへへ、わかんないや~、あずにゃんは?今日、晩御飯も誘うんじゃなかったの?」

憂「え?梓ちゃんを?どうして?」

唯「? さっきまで映画みてたんだよね?梓ちゃんと」

憂「映画?梓ちゃんと?…あれ?そうだったっけ…」

10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 12:06:50.37 ID:sfYFjRFkO [4/19]
梓「おはようございまーす…って流石にまだ誰も来てないか」

梓「最近唯先輩や紬先輩の事で大変だったみたいだし…」

梓「あの大っきな鯰…やっぱり怪異なんだよね…で、でも忍野さんいってたもん」

梓「怪異は悪い物なんかじゃないって…そうだ」

梓「体の電圧を調整して…っ…」

梓「へへ、超絶早弾き~…人間には無理な速度…あ、弦切れちゃった」


11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 12:12:55.75 ID:sfYFjRFkO [5/19]
唯「~♪あ、おっはようあずにゃ~ん!」

梓「あ、おはようございます唯先輩」

唯「あ、あずにゃんのギー子ケガしてる!!」

梓「いつのまに名付けたんですか?しかも女の子!?大丈夫ですよ、替え持ってますから」

唯「私のギー太もそろそろ…あっそうだあずにゃん、昨日の事なんだけど」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 12:20:35.92 ID:sfYFjRFkO [6/19]
梓「昨日?映画の事ですか?」

唯「そう、でも憂は映画にいった覚えがないんだって」

梓「え?でも確かに昨日は私と…冗談じゃないんですか?憂の」

唯「うーん、憂はそういう嘘はつかないと思うんだけど…」

梓「ちょっと気になりますね…あれ?唯先輩、指、どうかしたんですか?絆創膏…」

唯「いや~昨日は珍しく晩御飯を作ってて…」

梓「本当に珍しいです!何で唯先輩が?」

唯「え?だって昨日……あれ?なんだろ?何だっけ?」

梓「…いや、私に聞かれても」

14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 12:26:22.67 ID:sfYFjRFkO [7/19]
唯「そういえば、あずにゃんそろそろ体育祭だね~」

梓「はい、楽しみです!」

唯「ええ~楽しみなの?あずにゃん運動苦手じゃなかったっけ?」

梓「へへ~…最近は得意なんですよ」

唯「ふうん、いいなあ…私は憂鬱で憂鬱で…あう、ずる休みしちゃおっかな」

梓「だ、駄目ですよ!ちゃんと来て下さい!それでもって、私の活躍を見て下さい!」

唯「おお~、なんか張り切ってるねあずにゃん!」

15 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 12:30:25.96 ID:sfYFjRFkO [8/19]
唯「あ、そろそろ教室行くね~」

梓「はい、また放課後に」

梓「体育祭かあ、本当に楽しみだな、こんなの初めて…」

梓「私にはこの力があるから優勝は間違いなしだよね……バレないように手加減の練習しとかなきゃ!」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 12:36:47.21 ID:sfYFjRFkO [9/19]
律「あっれー?おかしいな…」

梓「あ、澪先輩、律先輩どうしたんですか?自販機の前で」

澪「律が千円入れたのにびくともしないんだって」

律「私の千円か、え、せ~」

梓「律先輩、噛み付いても出ないと思いますよ…」

澪「もう律、諦めろ昼休み終わっちゃうぞ?」

律「う~…じゃあな梓……」

梓「あ、はい」

17 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 12:40:31.27 ID:sfYFjRFkO [10/19]
梓「律先輩のあの寂しそうな背中…よし」

梓「…えいっ…」パリッ
梓「あれ?あ、ちょ、止まって止まって!」

律「…ん?おわっ!澪みてみろよ!」

澪「ジュースがめちゃめちゃ出てる…あ、あの触角は…」

律「大丈夫か梓~つかまれ~」

梓「はあはあ…ひどいめに合いました…」


18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/04(火) 12:47:58.92 ID:sfYFjRFkO [11/19]
澪「壊れてたのかな?あ、こら律!」

律「いいじゃん一本くらい澪のケーチ!」

梓「まあまあ、律先輩も千円分くらいなら持っていってもいいんじゃないですか?」

澪「え、そんなには駄目だろ?」

律「ああ、流石の私もそんなには飲めないよ梓」

梓「え?でも律先輩の千円…」

律「私の千円?何それ」

梓「?」

澪「? とりあえず先生に報告しに行かないとな、こら律ポケットに入れたものも出せ!」

律「ケーチケーチ!いー、だ」

梓「……律先輩も澪先輩も千円いれたこと忘れてる?」

19 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 12:54:29.53 ID:sfYFjRFkO [12/19]
紬「お茶が入ったわ~」

梓「いただきますムギ先輩…あ、おいしい」

紬「今日の紅茶はちょっと特別なの、昨日お父様がおみやげにっ買ってきてくれて…あ、ごめんなさい」

梓「いえ、よかったですね」

紬「はい♪…皆遅いわね」

梓「ムギ先輩は何か聞いてるんですか?」

紬「うん、体育祭の選手決めでまだモメてるみたいなの、特に唯ちゃんと律ちゃんが」


22 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 13:11:14.11 ID:sfYFjRFkO [13/19]
梓「ムギ先輩は何に出るんですか?」

紬「えっと、百足競争と二人三脚と、あとフォークダンスよ…」

梓「……そ、そうなんですか」

紬「ああ、楽しみだわあ…梓ちゃんは何にでるの?」

梓「私は、100メートルそうとクラス対抗と紅白対抗と」

紬「まあ、すごい!梓ちゃん走るの得意なの?」

梓「え、あ…はい!」

紬「応援してるわね!」

梓「は、はい……」

23 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 13:19:36.65 ID:sfYFjRFkO [14/19]
梓(やっぱり、嘘ついてるって事なのかな…)

梓(でもせっかく活躍できるチャンスだもん、ちっちゃくたって…)


--『梓ちゃんは無理しなくていいよ』--


梓「うるさい!!!」バチバチッ

紬「きゃあっ!…どうしたの、今の光って……あら、停電?」

梓「す、すみません…カップ割れちゃいましたね、ケガしてないですか?」

紬「…どちら様?もしかして入部希望者?」

梓「!!?」

24 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 13:27:44.60 ID:sfYFjRFkO [15/19]
唯「律ちゃんのせいで遅くなっちゃった」

律「唯がぶーぶー文句言うからだろ!」

澪「ごめんムギ、待たせて…って大丈夫かムギ」

紬「ええ、転んだだけよ?今片付けるわ、そうそうこの子なんだけど」

梓「…」

澪「梓がどうかしたのか」

紬「梓、ちゃんって言うの?皆は知ってるの?…なんで?私…」ドサ

澪律「ムギ!!」

唯「ムギちゃん!」

梓「ご、ごめんなさい、わ、私…私…こんなっ」パチパチッ



26 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 13:35:23.49 ID:sfYFjRFkO [16/19]
メメ「で、病院に連れていってその足でここに、ってわけかい?」

澪「ムギは!梓は…どうして」

梓「こんな、こんなつもりじゃ…ムギ先輩っ…どうしよう…」

メメ「まあまあ落ち着きなよ、ほらビビりちゃん、他の皆も…少しこの子と二人で話したい」

律澪「お願い、します」

唯「…」

メメ「別にとって食ったりはしないさ。何かいいことでもあったのかい?そんな怖い顔しないでほら、出た出た」

澪「唯、行くぞ」

唯「…うん」



27 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[] 投稿日:2010/05/04(火) 13:42:27.50 ID:sfYFjRFkO [17/19]
メメ「あの子、君の事が本当に大事みたいだね…羨ましいよ、青春だねぇ」

梓「…私、私はどうしたら」

メメ「違うっておちびちゃん、そうじゃないだろう?聞きたいのは、そんな事じゃあ、ない筈だよ」

梓「はい…私は、やっぱり私の電気と、皆の私に関する記憶は…関係が…」

メメ「あるね、うん間違いないよ」

梓「…ッ…」パチ

メメ「おっと危ないなあ…落ち着いてないと、暴走しちゃうよ?ほら、深呼吸深呼吸」

梓「…すーはー…す、すみません」


28 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 13:49:16.83 ID:sfYFjRFkO [18/19]
メメ「ま、ここじゃあその電撃は僕にはあたらないけどね」

梓「そんな事が出来るんですか?じゃあ…先輩達にも」

メメ「…やだよ」

梓「な、なんで…ですか?」パチ

メメ「これは結界だよ、この中にずっといないと意味がないからね…いや、もちろん移動式の結界なんて物もあるにはあるんだけど」

梓「じゃあそれを…ッ…お願いします!」

メメ「やれやれ、だから君はおちびちゃんなんだよ」

梓「!」パチパチ

30 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 14:02:39.48 ID:sfYFjRFkO [19/19]
梓「私が…子供…?」パチチ

メメ「ああ、子供も子供、ちびっ子だよまったく」

梓「…」パチパチ

メメ「…これだけ言ってもまだわからないのかい?なあ、おちびちゃん」

梓「--…うるさい、です…」パチッバチバチッ

メメ「もしかして怒ってるのかい?やれやれ、それって逆ギレだよ…まったく最近のちっちゃい子は恐いねぇ」

梓「………だまれ」バヂィッヂヂヂヂ

メメ「おや、やる気かいおちびちゃん?いいよ、喧嘩は売られれば買うよ、痛いのは嫌いだからね……どうした?怖じけづいたかい?」

梓「…あ?」

メメ「やっと僕の目をみたね、ふむなかなかいい目をしてる…じゃあ、とっととかかってきてくれないかなおちびちゃん、実はさっきから」

梓「…う、ぅうぁぁあああああっっっ!!!」バチィッ

メメ「よっと…トイレに行きたくてしょうがないんだよね」

3 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 14:22:56.96 ID:sfYFjRFkO [2/22]
梓「うわあああああああっっ」バヂヂヂヂヂ

メメ「だから当たらないってば、いいのかい?そうやって電気を無駄遣いしてると」

梓「ッ!…うる、さあああああいっっっ!」バチバチバチバチッ

メメ「我が儘もすぎれば可愛くないよ、君は唯一の後輩なんだってね?まあ可愛がられて当然っちゃ当然だけどさ」

梓「黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ黙れ!あなたに!なにがっ!わかるってんですかっ!」ヂヂヂヂッ

メメ「何もわかっちゃいないよ、ただ君に少しだけムカついてるんだよね…ガキが嫌いでさ」

梓「!…またっ、またガキって…子供って…ちびっ子って……う、うううっ」バチバチバチバチ

メメ「こんなガキを可愛がるなんて、あの子、唯ちゃんだっけ?あの子もどうかと思うなあ」

梓「!……唯先輩を……悪く、言うなあああああああああっ」バチバチチヂヂヂヂッ

メメ「…お、それは当たると痛そうだね。殺す気かい?……よっと」

4 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 14:32:32.32 ID:sfYFjRFkO [3/22]
梓「あ、あれ?…ッ……」パチ…パリ…フッ

メメ「やっとこれで全部かい?…ふう、結界張るのも体力つかうんだから…流石にもう歳かな、疲れたよ」

梓「出ない…じゃあもう先輩達皆も私のこと…忘れて……くすん、うえーん」

メメ「もうさすがにわかった筈だよね、僕が君に怒っている理由」

梓「…くすん……はい」

メメ「うん、いい子だ…とりあえず何から話そうかな」



5 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 14:40:46.20 ID:sfYFjRFkO [4/22]
これは、私が一匹な鯰と交わした契約のお話
体育祭が近づいてきて、他のクラスにくらべると、かなり早い段階で私のクラスは選手決めをしていました


憂「梓ちゃんリレーでたいんだ?」

梓「うん!…やっぱり駄目かな…あんまし足速くないし」

憂「そんなことないと思うよ!私知ってるよ?梓ちゃん最近走る練習してるでしょ?」

梓「!…うん」

そのまま憂に引っ張られて体育委員さんの所へ生きました


6 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 14:46:46.93 ID:sfYFjRFkO [5/22]
体育委員さんは私を見てこういいました

「ごめん梓ちゃん、私たち、本気なんだ」

本気だから、本気で勝ちたいから

憂「で、でも梓ちゃんだって頑張って」

「…でもさ…私陸上部だからはっきり言わせてもらうと、梓ちゃん走るのには向いてないよ」

憂「そんな、なんで?」

「…梓ちゃんはちょっと小さいから、どうしても限界があるの」

私はリレーの選手にはなれませんでした

8 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 14:51:28.10 ID:sfYFjRFkO [6/22]
もちろん、それを聞いた憂も、純ちゃんも怒ってました
でも、私は

梓「そっか、ごめんね?他ので頑張るね?」

「ありがとう、梓ちゃんは無理しないで、梓ちゃんには-----」

体育委員さんはまだ何か言っていました
でも私の頭には、まったく入ってきませんでした
その日の帰り道、私は
一匹の大鯰と契約を交わしました

9 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 14:58:24.97 ID:sfYFjRFkO [7/22]
メメ「『紫知鯰』…猫の顔をした人面魚ならぬ猫面魚さ、文字通り猫を被ってるってわけだね」

梓「…」

メメ「そして、似たように本心を隠して覆った君の前に現れた、そして君と鯰は契約をしたんだね?」

梓「はい、…力を、貸してくれるって、私…私、本当は、悔しくてっ…」

メメ「…なるほどね、『紫知鯰』は字にすれば『質鯰』と、書かれてる文献もあってね」



10 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 15:05:54.39 ID:sfYFjRFkO [8/22]
メメ「そう確かに『紫知鯰』は君に力を貸したんだ。でも、ただじゃ貸してくれない、あるものを担保に取られる」

梓「皆の記憶…」

メメ「そう、質の悪いことに君からじゃなく君の大切な人の記憶だよ…君に関する記憶や思い出を少しずつ、貸した分だけ持っていく」

梓「じゃ…じゃあ、私の電気はもう空っぽだから…」

メメ「………」

梓「や、やっぱり…ううっ…うわーん」

11 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 15:16:22.21 ID:sfYFjRFkO [9/22]
梓「ど、どうしたら…私…いやです…皆に忘れられたままなんて……嫌、」

メメ「仕方がないんじゃないかな?契約をしたのは君だよ?判まで押しといて今更白紙にはできないよあっちの世界でも、こっちの世界でも…ルールは守らなきゃ」

梓「!…で、でもっ記憶を取られちゃうなんて私聞いて」

メメ「ないはずはないんだよ、『紫知鯰』はきちんとルールは守ってる、守っていないのは君だよ。」

メメ「ちゃんと説明はあったはずさ、最初にとられる記憶だけが例外でね、今は忘れてるだけだ…おかげで罪悪感なんてなかっただろう?…君が、望んで記憶と引き換えに力を借りたんだよ」

梓「そ、そんな…私…最、低だ………」

13 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 15:28:47.79 ID:sfYFjRFkO [10/22]
メメ「反省してるみたいだからいいことを教えてあげようかな」

梓「…いいこと?」

メメ「おかしいな、とか思わなかったのかい?結界をはっている筈なのに僕は必死こいて君の電撃を避けてまわって」

メメ「まあ、君はトランス状態だったからね、気付く筈ないか…まあとにかく、この足元の結界は僕の身を守る為のものじゃないんだよ」

梓「…?」

メメ「借りた物は返さなきゃ『紫知鯰』は君が死ぬまで取り立てに来る、きっちりしてるからね」

梓「返さなきゃ…でも、何を?電気はもう全部…」

メメ「全部じゃないよ、『紫知鯰』の電気は無限だから。それだけ借り続ける事が出来る」

メメ「だからまずこの部屋に奴が干渉できないよう結界を貼った、壁の落書きがそうだね」

メメ「そんでもっと僕の足元の落書きが君の放つ電撃を『紫知鯰』まで送り届ける為の結界、通過すると電圧が一気に跳ね上がるような細工もちょっとだけしといた」



14 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 15:35:52.96 ID:sfYFjRFkO [11/22]
メメ「君に貸した分よりも多く返してやったんだ、文句はないだろ?利子みたいなもんさ…もちろん皆の記憶も、戻ってる筈さ」

梓「あ…ッ…忍野、さん」

メメ「お礼なら…そうだね、今度ミスドでも持ってきてくれないかい?久しぶりに食べたくなってね」

梓「………はい!」

メメ「いい返事だね、おっと待ちきれなかったみたいだ、最初に言わないといけないこと、わかってるよね?」

梓「…!」

唯「あずにゃーん!!大丈夫?どこもケガしてない?」

律澪「梓!!…よかった」

梓「唯先輩…、律先輩澪先輩」



16 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 15:41:31.94 ID:sfYFjRFkO [12/22]
澪「心配かけるんじゃないぞ…まったく」

律「そうだぜ~私一人で澪と唯を止めるのはちょっとキツかったぞ、まあ、私も限界きちまったけど…」

梓「…あの、その…」

紬「梓ちゃん!…ごめんねさっき皆に聞いたわ!私梓ちゃんにひどいこと、忘れちゃうなんて…」」

梓「ムギ、せんぱ……ご、ごめんなさ…本当にごめんなさい…くすん、うえーん」

唯「ど、どうしたのあずにゃん?なんで謝るの?」

メメ「やれやれ、青春だねぇ…」」



18 名前:以下、名無しにかわりましてVIPがお送りします[sage] 投稿日:2010/05/04(火) 15:53:43.97 ID:sfYFjRFkO [13/22]
---もう少しで大切なモノを失う所だった私は

梓「はっ、はっ、」

唯「あずにゃーんファイトー!」

澪「頑張れー!梓」

紬「梓ちゃんもうちょっと!」

律「梓ー!!やったれー!いてこませー!こかしたれあだっ!澪しゃん痛い…」

---前よりも、もっともっと大切なモノが

梓「はあっはあっ…」タンッ

『ただ今の部対抗リレー文化部の部、優勝は軽音部ですっ!』

---絶対に忘れたくない思い出が、一つ、今この瞬間にもまた

あずさキャットフィッシュ おしまい

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